JP2020519964A - 光学システム - Google Patents

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Abstract

像を表示するための光学システムを記載する。光学システムは、離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズを含む。部分反射体が第1の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、この主表面は、20mm〜200mmの範囲のベストフィット曲率半径を有することができる。反射偏光子が第2の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、この主表面は、14mm〜250mmの範囲のベストフィット曲率半径を有することができる。リターダ層が反射偏光子と部分反射体との間に配設される。第1の光学レンズは15nm/cm未満の光学複屈折を有することができ、第2の光学レンズは15nm/cm超の光学複屈折を有することができる。光学アセンブリの製造方法を記載する。

Description

仮想現実(VR)ディスプレイを含め、多くのディスプレイは、現実の、又は仮想的な環境を再現する現実的な像の提示を試みる。いくつかの適用例では、VRディスプレイは、3次元環境の没入的シミュレーションの提供を試みる。
本説明の一部の態様では、観察者に像を表示するための光学システムが提供される。光学システムは、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を含む。第1の光学レンズは約15nm/cm未満の光学複屈折、約20mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する湾曲した第1の主表面、及び、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する反対側の第2の主表面を有する。湾曲した第1の主表面は、第2の主表面に対して凹状である。第2の光学レンズは約15nm/cm超の光学複屈折、第1の光学レンズの第2の主表面に対面し、かつそれに対して凸状になっており、約14mm〜約250mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、湾曲した第1の主表面、及び、約125mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する反対側の第2の主表面を有する。部分反射体は、第1の光学レンズの第1の湾曲した主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する。反射偏光子は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合する。反射偏光子は、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する。第1のリターダ層は、第1の光学レンズの第2の主表面上に配設され、それに適合する。
本説明の一部の態様では、観察者に像を表示するための光学システムが提供される。光学システムは、第1の光学レンズと第2の光学レンズとの間に光学レンズが配設されていない、離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び、反射偏光子と部分反射体との間に配設された第1のリターダ層を含む。第1の光学レンズはガラスを含み、第2の光学レンズはプラスチックを含む。第1の光学レンズ及び第2の光学レンズはそれぞれ、両側の第1の主表面と第2の主表面とを有する。第1の光学レンズの第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比は、約5超である。第2の光学レンズの第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比は、約1.5〜10の範囲にある。部分反射体は、第1の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する。反射偏光子は、第2の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合する。反射偏光子は、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する。光学システムは、射出瞳自身の中に開口部を画定する射出瞳及び光軸を有し、その光軸に沿って伝播する光線は、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過する。光学システムは、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と約22.5度の角度をなす、射出瞳を満たす光円錐について、光学システムの変調伝達関数(modulation transfer function、MTF)が約0.2より大きいように構成される。
本説明の一部の態様では、観察者に像を表示するための光学システムが提供される。光学システムは、第1の光学レンズと第2の光学レンズとの間に光学レンズが配設されていない、離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び、反射偏光子と部分反射体との間に配設された第1のリターダ層を含む。第1の光学レンズはガラスを含み、第2の光学レンズはプラスチックを含み、かつ両側の非球面の主表面を有する。両側の2つの非球面の主表面のベストフィット曲率半径の比は、約1.1超である。部分反射体は、第1の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する。反射偏光子は、第2の光学レンズの非球面の主表面のうち1つの上に配設され、それに適合する。反射偏光子は、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する。光学システムは、射出瞳自身の中に開口部を画定する射出瞳及び光軸を有し、その光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過する。ある物体から光学システムへ入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐が射出瞳を満たし、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と角度θをなし、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθ及び少なくとも1つの小さいθについて、光学システムが大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有するようになされている。
本説明の一部の態様では、観察者に像を表示するための光学システムが提供される。光学システムは、第1の光学レンズ、第2の光学レンズ、部分反射体、第1のリターダ層、及び反射偏光子を含む。第1の光学レンズは、約15nm/cm未満の光学複屈折、湾曲した第1の主表面、及び、反対側の実質的に平坦な第2の主表面を有する。部分反射体は、第1の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する。第1のリターダ層は、第1の光学レンズの実質的に平坦な第2の主表面上に配設され、それに適合する。第2の光学レンズは、第1の光学レンズに隣接して配設され、約15nm/cm超の光学複屈折を有する。第2の光学レンズは、第1のリターダ層に対面する湾曲した第1の主表面、及び、反対側の湾曲した第2の主表面を有する。反射偏光子は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合する。所定の波長範囲内の波長を有する垂直入射光の場合、反射偏光子上の各位置は、第1の偏光状態について約70%超の最大反射率を有し、直交する第2の偏光状態について約70%超の最大透過率を有し、第1の偏光状態について最小透過率を有する。少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置の最大透過率は、互いの1%以内であり、このとき、少なくとも1つの第1の位置は反射偏光子の中心付近にあり、少なくとも1つの第2の位置及び第3の位置は、反射偏光子の縁部付近にある。少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置は、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす。
本説明の一部の態様では、観察者に対して像を表示するための光学システムが提供される。光学システムは、第1の光学レンズ、第2の光学レンズ、部分反射体、第1のリターダ層、及び反射偏光子を含む。第1の光学レンズは、約15nm/cm未満の光学複屈折、湾曲した第1の主表面、及び、反対側の実質的に平坦な第2の主表面を有する。部分反射体は、第1のレンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する。第1のリターダ層は、第1の光学レンズの実質的に平坦な第2の主表面上に配設され、それに適合する。第2の光学レンズは、第1の光学レンズに隣接して配設され、約15nm/cm超の光学複屈折を有する。第2の光学レンズは、第1のリターダ層に対面する湾曲した第1の主表面、及び、反対側の湾曲した第2の主表面を有する。反射偏光子は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合する。垂直入射光では、反射偏光子上の各位置は、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置のバンドエッジ波長が互いの2%以内であるようにバンドエッジ波長を有する、対応する反射帯域を有し、このとき、少なくとも1つの第1の位置は反射偏光子の中心付近にあり、少なくとも1つの第2の位置及び第3の位置は反射偏光子の縁部付近にあり、少なくとも1つの第2の位置と少なくとも1つの第3の位置は、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす。
本明細書のいくつかの態様では、光学アセンブリの製造方法が提供される。この方法は、約30mm〜約1000mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する第1の湾曲した成形型表面を含む第1の成形型を提供することと、実質的に平坦な反射偏光子を提供することであって、反射偏光子上の各位置が、ブロック偏光状態について約70%超の最大反射率を有し、直交する通過偏光状態について約70%超の最大透過率を有し、反射偏光子にわたる通過偏光状態の方向の最大変化量が約θ1度である、提供することと、実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面上に配置し、圧力と熱のうち少なくとも1つを加えて、実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面に少なくとも部分的に適合させることと、第1の成形型表面から離して位置合わせされた第2の成形型表面を含む第2の成形型を提供することであって、第1の成形型表面及び第2の成形型表面が、それらの間に成形型キャビティを画定している、提供することと、成形型キャビティを、反射偏光子のガラス転移温度よりも高い温度を有する流動性材料で実質的に充填することと、流動性材料を固体化して、反射偏光子に結合された固体光学素子を形成することと、を含む。結合された反射偏光子にわたる通過偏光状態の方向の最大変化量は、約θ2度である。θ1とθ2は互いの約3度以内である。
本明細書のいくつかの態様では、光学アセンブリの製造方法が提供される。この方法は、約30mm〜約1000mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する第1の湾曲した成形型表面を含む第1の成形型を提供することと、所定の波長範囲内で第1の偏光状態について約70%超の平均反射率を有し、所定の波長範囲内で直交する第2の偏光状態について約70%超の平均透過率を有する実質的に平坦な反射偏光子を提供することであって、実質的に平坦な反射偏光子が、反射偏光子にわたる第1の最大厚さ変化量を有する、提供することと、実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面上に配置し、圧力と熱のうち少なくとも1つを加えて、実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面に少なくとも部分的に適合させることと、第1の成形型表面から離して位置合わせされた第2の成形型表面を含む第2の成形型を提供することであって、第1の成形型表面及び第2の成形型表面が、それらの間に成形型キャビティを画定している、提供することと、成形型キャビティを、反射偏光子のガラス転移温度よりも高い温度を有する流動性材料で実質的に充填することと、流動性材料を固体化して、反射偏光子に結合された固体光学素子を形成することと、を含む。結合された反射偏光子は、反射偏光子にわたる第2の最大厚さ変化量を有する。第1の最大厚さ変化量と第2の最大厚さ変化量は互いに5%以内である。
本明細書のいくつかの態様では、一体型多層光学フィルムが提供される。一体型多層光学フィルムは、各干渉層が主に光学干渉によって光を反射又は透過する複数の干渉層と、主に光学干渉によって光を反射又は透過せず、形成された規則的なパターンを含む最外表面を有する、最外部非干渉層とを含む。この多層光学フィルムは、一体型構造である。
本明細書のいくつかの態様では、第1の主表面及び、少なくとも約15nm/cmの光学複屈折を有する光学レンズと、第1の主表面上に配設され、それに適合する反射偏光子とを含む、光学アセンブリが提供される。この光学アセンブリは円偏光二色性(circular diattenuation)を有し、この偏光二色性は、上面視において、反射偏光子の中心から第1の軸に沿った逆向きの2方向のそれぞれに沿って反射偏光子の縁部まで増加し、反射偏光子の中心から第2の軸のそれぞれに沿った逆向きの2方向に沿って反射偏光子の縁部まで減少する。
光学システムを示す図である。 光学システムを示す図である。 光学システムを示す図である。 光学システムを示す図である。 光学レンズの概略断面図である。 光学レンズの概略断面図である。 光学レンズの概略断面図である。 光学レンズの概略断面図である。 イメージャを示す図である。 光学システムの出射瞳の開口部を示す図である。 1ミリメートル当たりのサイクル数(1ミリメートル当たりのラインペア数とも呼ばれる)で空間周波数の関数としてプロットされた、いくつかの実施形態による光学システムの変調伝達関数(光学伝達関数(OTF)の絶対値)を表す曲線群を示す図である。 1ミリメートル当たりのサイクル数(1ミリメートル当たりのラインペア数とも呼ばれる)で空間周波数の関数としてプロットされた、いくつかの実施形態による光学システムの変調伝達関数(光学伝達関数(OTF)の絶対値)を表す曲線群を示す図である。 1ミリメートル当たりのサイクル数(1ミリメートル当たりのラインペア数とも呼ばれる)で空間周波数の関数としてプロットされた、いくつかの実施形態による光学システムの変調伝達関数(光学伝達関数(OTF)の絶対値)を表す曲線群を示す図である。 ある物体からの光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸とθの角度をなす光学システムを示す図である。 光学アセンブリの製造方法を概略的に示す図である。 光学アセンブリの製造方法を概略的に示す図である。 光学アセンブリの製造方法を概略的に示す図である。 光学アセンブリの製造方法を概略的に示す図である。 反射偏光子の概略正面図である。 反射帯域の概略図である。 反射偏光子の概略正面図である。 反射偏光子の概略正面図である。 曲面の概略正面図である。 反射偏光子を湾曲形状に形成する前の反射偏光子の概略断面図である。 反射偏光子を湾曲形状に形成した後の図10Aの反射偏光子の概略断面図である。 平均表面粗さSRを示す要素の一部分の概略断面図である。 一体型の多層光学フィルムの一部分の概略断面図である。 光学アセンブリの概略上面図である。 光学アセンブリの円偏光二色性の概略輪郭プロットである。
以下の説明では、本明細書の一部を構成し、様々な実施形態が実例として示される、添付図面が参照される。図面は、必ずしも正確な比率の縮尺ではない。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が想到され、実施可能である点を理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味では解釈されないものとする。
図1Aは、本明細書のいくつかの実施形態による光学システム500を示す図である。光学システム500は、光の光路がシステムの長さよりも長くなるように、光ビームがシステムを進みながら屈曲する、屈曲光学システムとして説明されてもよい。本明細書に開示される光学システムは、屈曲光学系を採用し、仮想現実ディスプレイなどのヘッドマウントディスプレイ、及び携帯電話に含まれたカメラなどのカメラに有用である。本開示の光学システムは、反射偏光子、複数のレンズ、及び/又は、絞り面(例えば、射出瞳又は入射瞳)と像面(例えば、ディスプレイパネルの表面又は撮像装置の表面)との間に配設されたリターダを含む。これらのシステムは、広い視野、高いコントラスト、低い色収差、低い歪み、及び/又は様々な適用例で有用な小型の構成に高い効率を有する光学システムを提供することができる。屈曲光学システムは、例えば、米国特許9,557,568号(Ouderkirkら)に記載されており、その記載は、本明細書に矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。
仮想現実の適用例のための小型光学システムは、高解像度(小さいスポットサイズ)及び広い視野(FOV)を有することが望ましい可能性がある。広い視野は、観察者に没入的体験を提供する。スポットサイズが小さいと、像がくっきりと鮮明になる。光学システムを通って像から射出瞳まで進むとき、球面収差、コマ収差、非点収差などを含む様々な収差により、スポットサイズが増大する。レンズの収差及び光の波様の性質により、像15の1つの点から発する光(例えば、図1Aを参照)は、射出瞳の開口部61の上にわたって、理想点の分散から離れて分散し得る。小さなスポットサイズのもつ望ましい性質を広い視野と共に提供するために、このような収差は低減することが望まれる。
変調光学伝達関数(MTF)は、光学システムの、像15から射出瞳の開口61へコントラストを伝える能力を特徴付ける、画質の尺度である。MTFは、空間領域(スポットサイズ)から周波数領域(MTF)へのフーリエ変換によって、スポットサイズに関連付けられる。光学システムのMTF(及びスポットサイズ)は、空間周波数の関数として表すことができる。空間周波数は、射出瞳の開口部で像内に存在する細部のレベルを定量化し、多くの場合、1ミリメートル当たりのラインペアの単位数で指定される。空間周波数の高い像の有する細部の量は、空間周波数のより低い像よりも多い。MTFは、光の様々な波長及び、光軸に対する光の様々な角度において、接線方向及び矢状方向について決定することができる。
本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、所定の空間周波数において指定の(例えば、高い)MTFを有する屈曲光学システムに向けられている。本明細書に開示されるシステムは光学レンズを含み、これらの光学レンズは、反射偏光子及び少なくとも1つのリターダ層と共に使用されるときに、没入型3次元仮想環境の観察者体験を向上させるMTFを提供する光学品質を有する。
図1Aは、いくつかの実施形態による、光学システム500の側面図である。光学システム500は、開口部61を通じて、観察者510に対して像15を表示するように構成されている。光学システム500は、第1の光学レンズ10及び第2の光学レンズ20を含む。第1のレンズ10は、イメージャ55から像15を受け取るように構成されている。いくつかの構成では、第1のレンズ10に入射する像は楕円偏光される。いくつかの構成では、第1のレンズ10に入射する像は円偏光される。
第1のレンズ10は湾曲した第1の主表面11及び反対側の第2の主表面12を有する。第2のレンズ20は湾曲した第1の主表面21及び反対側の第2の主表面22を有する。いくつかの実施形態では、第1のレンズ10の湾曲した第1の主表面11は、少なくとも約20mm、又は少なくとも約25mm、又は少なくとも約30mmの第1のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では、第1のベストフィット曲率半径は、約200mm以下、又は約150mm以下、又は約100mm以下、又は60mm以下である。例えば、いくつかの実施形態では、第1のレンズ10の湾曲した第1の主表面11は、約20mm〜約200mmの範囲、又は約25mm〜約100mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10の湾曲した第1の主表面11は非球面である。いくつかの実施形態では、第1のレンズ10の第2の主表面12は、約500mm超、又は750mm超、又は約1000mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10の第2の主表面12は非球面である。いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10の第2の主表面12は、平坦か、又は実質的に平坦である。光学システム内のレンズの表面のどの曲率についても光学システムの光学系に対する効果が無視できる場合には、その表面は実質的に平坦であると記述することができる。いくつかの実施形態では、実質的に平坦なレンズ表面は、約2m超又は約5m超の第2のベストフィット曲率半径を有してもよい。
「約、ほぼ(about)」などの用語は、それらが本発明の記載に使用され記載されている文脈において、当業者によって理解されるだろう。特徴部の形状、量、及び物理的性質を表す量に適用される「約、ほぼ」の使用が、本発明の記載に使用され記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、「約、ほぼ」は、特定の値の10パーセント以内を意味すると理解されるだろう。特定の値の約、ほぼとして与えられる量は、正確に特定の値であり得る。例えば、本発明の記載に使用され記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、約1の値を有する量は、0.9〜1.1の値を有する量かつその値が1であり得ることを意味する。
いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21は、少なくとも約14mm、又は少なくとも約25mm、又は少なくとも約30mm、又は少なくとも約50mm、又は少なくとも約75mm、又は少なくとも約100mm、又は少なくとも約110mmの第1のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では、第1のベストフィット曲率半径は、約1000mm以下、又は約250mm以下、又は約200mm以下、又は約150mm以下、又は約140mm以下である。例えば、いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21は、約14mm〜約250mmの範囲、又は約50mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21は非球面である。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の第2の主表面22は、約125mm超、又は少なくとも約200mm、又は少なくとも約500mmの第2のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では第2のベストフィット曲率半径は、約1000mm以下、又は約800mm以下である。例えば、いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の第2の主表面22は、約200mm〜約800mmの範囲の第2のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では、第2の主表面22は非球面である。いくつかの実施形態では、第2の主表面22は、約1000m超の第2のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では、第2の主表面22は、平坦か、又は実質的に平坦である。
図2Aは、第2の主表面22aに対して凹状になっている第1の主表面21aを有する光学レンズ20aの概略断面図であり、第2の主表面22aは、図示される実施形態では平坦である。第1の主表面21aは、ベストフィット曲率半径R1を有する。ある表面のベストフィット曲率半径とは、ある球体に対する法線に沿った球体から表面への距離の二乗が最小になる、球体の半径である。ベストフィット曲率半径は、従来の最小二乗適合技法を使用して決定することができる。第1の主表面21は頂端421aで曲率半径を有し、この曲率半径は、(例えば、球面レンズの)R1と同じか、R1より大きいか、又はR1より小さくてもよい。図2Bは、両側の第1の主表面21bと第2の主表面22bとを有する光学レンズ20bの概略断面図である。第2の主表面22bは、第1の主表面21bに対して凸状になっており、ベストフィット曲率半径R2を有する。第2の主表面22bは頂端422bで曲率半径を有し、この曲率半径は、(例えば、球面レンズの)R2と同じか、R2より大きいか、又はR2より小さくてもよい。図2Cは、両側の第1の主表面21cと第2の主表面22cとを有する光学レンズ20cの概略断面図である。第2の主表面22cは、第1の主表面21cに対して凹状になっており、ベストフィット曲率半径R2を有する。第2の主表面22cは頂端422cで曲率半径を有し、この曲率半径は、(例えば、球面レンズの)R2と同じか、R2より大きいか、又はR2より小さくてもよい。図2Dは、両側の第1の主表面21dと第2の主表面22dとを有する光学レンズ20dの概略断面図である。第2の主表面22dは、第1の主表面21dに対して凸状になった第1の部分27aと、第1の主表面21dに対して凹状になった第2の部分27dとを有する。
図1Aに示すように、いくつかの実施形態では、湾曲した第1の主表面11は、第2の主表面12に対して凹状になっている。いくつかの実施形態では、第2のレンズ20の第1の主表面21は、第1の光学レンズ10の第2の主表面12に対面し、それに対して凸状になっている。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の第2の主表面22は、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21に対して凸状になっている。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の第2の主表面22は、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21に対して凹状になっている。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の第2の主表面22の第1の部分は、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21に対して凸状になっており、第2の光学レンズ20の第2の主表面22の別の第2の部分は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面に対して凹状になっている。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の第2の主表面22は、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21に対して凸状になっており、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の第2の主表面22は、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21に対して凹状になっており、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する。
いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズの片方又は両方は、少なくとも1つの非球面を有する。いくつかの実施形態では、光学レンズの非球面は、式1:
Figure 2020519964
によって表され、式中、rは光学システムの光軸から非球面までの距離、zは非球面の1つの頂端から非球面上の1つの点までの光軸に沿った距離、cは曲率係数、kは円錐定数、D、E、F、G、H、I、Jは非球面の補正係数である。いくつかの実施形態では、より高次の項(例えば、Kr16項及び/又はLr18項及び/又はMr20項)が含まれ、また、いくつかの実施形態では、より高次の項は全て無視することができ、非球面表面の形状を、r14よりも高次の項のない式1によって表すことができる。数量c+2Dは、非球面の頂端における曲率である。いくつかの実施形態では、Dは0又は約0であり、そのため、非球面の形状への寄与は無視できる。この場合、cは非球面の頂端における曲率であり、その頂端における曲率半径は1/cである。z及びrがmmで表されるという理解の元で、補正係数は、単位を明示的に記述することなく指定され得る。補正係数が十分に小さいために、補正係数を含む表面形状と補正係数を省いた表面形状の差が十分に小さく、光学システムの光学性能に与える影響が無視できる場合には、補正係数は約0であると説明され得る。
いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10の湾曲した第1の主表面11は非球面である。いくつかの実施形態では、この非球面は、式1によって表される。いくつかの実施形態では、円錐定数kは、約3〜7の範囲にある(例えば、約4.6)。いくつかの実施形態では、非球面の頂端の曲率半径は、約40mm〜50mmの範囲にある。いくつかの実施形態では、kは約4.6、cは約1/44.9mm−1、Dは約0、Eは約−1.3E−06(−1.3×10とも書ける)、Fは約6E−09、Gは約−1.6E−12である。いくつかの実施形態では、H、I、及びJ、並びにより高次の項は、0又は約0である。
いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の湾曲した第1の主表面21は非球面である。いくつかの実施形態では、この非球面は、式1によって表される。いくつかの実施形態では、円錐定数kは、約3〜7の範囲にある(例えば、約4.9)。いくつかの実施形態では、非球面の頂端の曲率半径は、約100mm〜140mmの範囲にある。いくつかの実施形態では、kは約4.9、cは約1/120mm−1、Dは約0、Eは約2.5E−06、Fは約0、Gは約0である。いくつかの実施形態では、H、I、及びJ、並びにより高次の項は、0又は約0である。
いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20の第2の主表面22は、非球面である。いくつかの実施形態では、この非球面は、式1によって表される。いくつかの実施形態では、円錐定数kは、約3〜7の範囲にある(例えば、約4.9)。いくつかの実施形態では、非球面の頂端の曲率半径は、約210mm〜250mmの範囲にある。いくつかの実施形態では、kは約4.9、cは約1/231mm−1、Dは約0、Eは約−1.4E−05、Fは約2.1E−08、Gは約−9.3E−12である。いくつかの実施形態では、H、I、及びJ、並びにより高次の項は、0又は約0である。
部分反射体30が、第1の光学レンズ10の第1の主表面上に配設され、それに適合する。いくつかの実施形態では、部分反射体30は、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する。
本明細書の光学システムに使用される部分反射体は、任意の好適な部分反射体とすることができる。例えば、部分反射体は、透明基材(例えば、次にレンズに接着することができるフィルム、又は基材はレンズであってもよい)上に金属(例えば、銀又はアルミニウム)の薄層をコーティングすることによって構築されてもよい。この部分反射体はまた、例えば、レンズ基材の表面上に薄膜誘電体コーティングを堆積させることによって、又はレンズ基材の表面上に、金属コーティングと誘電体コーティングとの組み合わせを堆積させることによって、形成することもできる。いくつかの実施形態では、部分反射体は、それぞれ20%〜80%の範囲内にある、又はそれぞれ30%〜70%の範囲内にある、又はそれぞれ40%〜60%の範囲内にある、又はそれぞれ45%〜55%の範囲内にある、所定の波長又は所定の波長範囲内で平均光反射率及び平均光透過率を有する。部分反射体は、例えばハーフミラーであってよい。所定の波長範囲内の平均光反射率及び平均光透過率は、特に指示がない限り、垂直入射で測定された、所定の波長範囲にわたる、並びに光反射率及び光透過率それぞれの偏光にわたる、非加重平均を指す。所定の波長における平均光反射率と平均光透過率は、特に指示がない限り、垂直入射で測定された、光反射率と光透過率それぞれの偏光にわたる非加重平均を指す。いくつかの実施形態では、部分反射体は、反射偏光子であってもよく、又は偏光依存反射率を有してもよい。しかしながら、通常、垂直入射光反射率及び光透過率は、入射光の偏光状態とは独立している、又は実質的に独立していることが好ましい。そのような偏光独立性は、例えば、実質的に等方性の金属層及び/又は誘電体層を使用して得ることができる。
光学システム500は、第2の光学レンズ20の主表面上に配設された反射偏光子40を含む。図示される実施形態では、反射偏光子40は、第2の光学レンズ20の第1の主表面21上に配設され、それに適合する。他の実施形態では、反射偏光子40は、第2の光学レンズ20の第2の主表面22上に配設されてもよい。反射偏光子40は、直交する第1及び第2の偏光状態のうちの一方(例えば、電界がx軸に沿った第1の偏光状態)を有する光を実質的に反射し、第1及び第2の偏光状態のうちの他方(例えば、電界がy軸に沿った第2の偏光状態)を有する光を実質的に透過する。反射偏光子は、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光の少なくとも60パーセントがその偏光子を透過する場合には、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に透過すると言える。いくつかの実施形態では、所定の波長又は所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光の少なくとも70パーセント、又は少なくとも80パーセントが偏光子を透過する。反射偏光子は、所定の波長範囲内で第2の偏光状態を有する光の少なくとも60パーセントがその反射偏光子から反射される場合には、所定の波長範囲内で第2の偏光状態を有する光を実質的に反射すると言える。いくつかの実施形態では、第2の偏光状態及び所定の波長を有する光の少なくとも70パーセント、又は少なくとも80パーセントは、偏光子から反射される。
本明細書の光学システムに使用される反射偏光子は、どのような好適なタイプの反射偏光子であってもよい。本明細書の他の箇所で更に説明するとおり、反射偏光子は、実質的に一軸配向であってもよいポリマー多層光学フィルムであってもよい。実質的に一軸配向された反射偏光子は、3M Companyから商品名Advanced Polarizing Film又はAPFで入手可能である。他の種類の多層光学フィルム反射偏光子(例えば、3M Companyから入手可能なDual Brightness Enhancement Film又はDBEF)も使用することができる。いくつかの実施形態では、他のタイプの反射偏光子(例えば、ワイヤグリッド偏光子)が使用される。
図1Aに示すように、光学システム500は、反射偏光子40と部分反射体30との間に配設された第1のリターダ層50を含む。図示される実施形態では、第1のリターダ層50は、第1の光学レンズ10の第2の主表面12上に配設され、それに適合する。第1のリターダ層50は、いくつかの実施形態では、所定の波長範囲内の少なくとも1つの波長で、実質的に1/4波長のリターダであることができる。光学システム500のいくつかの構成は、第2のリターダ層90を含み、第1のレンズ10は、第2のレンズ20と第2のリターダ層90との間に配設される。任意選択として、光学システム500は第1の直線吸収偏光子80を含む。例えば、第2のリターダ層90は、第1のレンズ10と第1の直線吸収偏光子80との間に配設されてもよい。任意選択として、光学システム500は第2の直線吸収偏光子100を含み、第2のレンズ20は、第2の直線吸収偏光子100と反射偏光子40との間に配設される。
いくつかの実施形態では、光学システム500は、第2のリターダ層90、第1の直線吸収偏光子80、及び第2の直線吸収偏光子100のそれぞれを含む。第1のレンズ10は、第2のレンズ20と第2のリターダ層90との間に配設される。第2のリターダ層90は、第1のレンズ10と第1の直線吸収偏光子80との間に配設される。第2のレンズ20は、第2の直線吸収偏光子100と反射偏光子40との間に配設される。
いくつかの構成では、所定の波長範囲は約550nmの波長を含んでもよく、例えば、587.6nmの波長を含んでもよい。所定の波長範囲は、いくつかの実施形態では、約400nm〜約700nmにわたってもよい。例えば、所定の波長は、青の原色波長、緑の原色波長、及び赤の原色波長を含むことができる。所定の波長範囲は、光学システムが動作するように設計されたどのような波長範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、所定の波長範囲は他の波長範囲を含む。例えば、赤外線(例えば、近赤外線(約700nm〜約2500nm))及び/又は紫外線(例えば、近紫外線(約300nm〜約400nm))の波長、並びに可視光線(400nm〜700nm)の波長が所定の波長範囲に含まれてもよい。
光学システム500は、光軸520を有する。光学システムは、光軸520に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ10及び第2の光学レンズ20、部分反射体30、反射偏光子40、及び第1のリターダ層50を、実質的には屈折せずに通過するように構成されている。いくつかの構成では、第1の光学レンズ10及び第2の光学レンズ20、部分反射体30、反射偏光子40、及び第1のリターダ層50のうちの少なくとも1つは、回転対称である。いくつかの構成では、第1の光学レンズ10及び第2の光学レンズ20、部分反射体30、反射偏光子40、及び第1のリターダ層50のうちの少なくとも1つは、非回転対称である。いくつかの構成では、第1の光学レンズ10及び第2の光学レンズ20、部分反射体30、反射偏光子40、及び第1のリターダ層50のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの対称面を有する。
光学システム若しくはディスプレイシステム、又は光学システム内の光学レンズ若しくは光学素子の光軸は、そのシステム、又はレンズ若しくは光学素子の中心付近の軸として理解することができ、光軸に沿って伝播する光線はレンズ及び/又は光学素子を小さな屈折度又は最小の屈折度で通過するので、光軸とは異なる軸に沿って伝播する光の屈折度は、それよりも大きくなる。いくつかの実施形態では、それぞれのレンズの中心は、それぞれのレンズの1つの頂点を通る光軸上にある。光軸に沿った光線は、レンズ及び/又は光学素子を、屈折せずに、又は実質的には屈折せずに通過してもよい。実質的には屈折せず、とは、表面に入射する光線と、その表面を通って透過される光線との間の角度が、15度以下であることを意味する。一部の実施形態では、この入射光線と透過光線との間の角度は、10度未満、又は5度未満、又は3度未満、又は2度未満である。いくつかの実施形態では、光学システムの光軸は、その軸に沿って伝播する光線が、光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及びリターダ層を、実質的には屈折せずに通過するような軸である。いくつかの実施形態では、この軸に沿って伝播する光線は、この光学システムのどの主表面においても、10度、5度、3度、又は2度のいずれかを超えて屈折することなく、光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及びリターダ層を通過する。
光学システム500の、第1の光学レンズ10及び第2の光学レンズ20は、ガラス又はプラスチックなどの、どのような好適な材料で作られていてもよい。第1の光学レンズ10は、ホウケイ酸BK7ガラス、ランタンクラウンLAK34、ランタンフリントLAF7ガラス、フリントF2ガラス、高密度フリントSF2、ランタン高密度フリントLASF45、及びフルオロホスフェートFPL51及びフルオロホスフェートFPL55ガラスのうちの1つ以上を含んでもよい。第2の光学レンズ20は、プラスチック製であってもよく、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、及びポリカーボネートのうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10は一体型のガラス要素である。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20は一体型のプラスチック要素である。
いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10は低複屈折を有するガラスから作られ、第2の光学レンズ20は、第1の光学レンズ10よりも高い複屈折を有してもよいプラスチックから作られる。いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10は、約20nm/cm未満、又は約15nm/cm未満、又は約10nm/cm未満、又は約7nm/cm未満の複屈折を有する。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20は、約10nm/cm超、又は約15nm/cm超、又は約20nm/cm超の複屈折を有する。いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10は、第2の光学レンズ20の複屈折よりも低い複屈折を有する。
いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ10の材料の屈折率は、約550nm、例えば587.6nmの波長で、約1.44、又は約1.50、又は約1.52である。いくつかの実施形態では、第2の光学レンズ20は、約550nm、例えば、587.6nmで約1.49又は約1.62の屈折率を有する。
図1Aに示すように、イメージャ55は、第1のレンズ10に隣接し、かつ対面するように配設することができる。イメージャ55は像15を放射し、その像は第1のレンズ10に入射する。射出瞳60が、第2のレンズ20に隣接し、かつ対面するように配設され、射出瞳自身の中に開口部61を画定する。第1のレンズ10に入射した像15は、射出瞳60内の開口部61を通って光学システム500から出る。第1のレンズ10に入射した像15は、楕円偏光されてもよい。開口部61で出て行く像は、実質的に直線偏光されていてもよい。
図1Bは、図1Aの光学システム500と多くの点で類似する光学システム501を示す。光学システム501は、少なくとも、システム501が第2の直線吸収偏光子(図1Aの100)を含まない点において異なる。
図1Cは、図1Aとの類似点をいくつか有する別の光学システム502を示す。光学システム502は部分反射体31を含み、この部分反射体は、第2のレンズ20の第1の主表面21上に配設され、それに適合する。システム502はまた、反射偏光子41を含み、この反射偏光子は、第1のレンズ10の第1の主表面11上に配設され、それに適合する。システム502では、第2のリターダ層90は、射出瞳60に隣接して配設される。第1の直線吸収偏光子80は、第2のリターダ層90と第2のレンズ20との間に配設される。
図1Dは、いくつかの実施形態による、更に別の光学システム503を示す。図1Dは、図1Cのシステム502と多くの点で類似している。システム503はまた、イメージャ55と第1のレンズ10との間に配設された第2の直線吸収偏光子100を含む。
図3Aに示すように、イメージャ55は、実質的に多角形であることができる。図3Bは、射出瞳60の開口部61を示し、この開口部は実質的に円形であることができる。図3A及び図3Bに示すように、イメージャの有効領域の最大横寸法はDで(図3A参照)、射出瞳の開口部の最大横寸法はdである(図3B参照)。いくつかの実施形態では、比率D/dは、約1〜約20、例えば、1≦D/d≦20である。いくつかの実施形態では、D/dの比率は、約2〜約15、例えば、2≦D/d≦15である。いくつかの実施形態では、D/dの比率は、約5〜約10、例えば、5≦D/d≦10である。
いくつかの実施形態では、射出瞳60は、開口部61を画定する物理的な開口である。他の実施形態では、射出瞳60は、仮想的な開口である。例えば、射出瞳60は光学システム500の開口絞りの像であってもよい。射出瞳60が仮想的な開口である実施形態では、射出瞳60内の開口部61とは、仮想的な開口の内部領域を指す。射出瞳60及び/又は開口部61は、矩形、正方形、楕円形、円形であってもよく、又は他の何らかの形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、光学システム500はヘッドマウントディスプレイの構成要素であり、そのヘッドマウントディスプレイは、観察者510によって着用されたときに射出瞳の開口部61が観察者510の眼の瞳孔に重なるように構成されている。
射出瞳60の開口部61の最大横寸法は、例えば、約2mm〜約10mmの範囲、又は約2mm〜約80mmの範囲にあることができる。射出瞳60と第2のレンズ20との間の間隙は、例えば、約5mm〜約30mmの範囲、又は約10mm〜約20mmの範囲にあることができる。
いくつかの実施形態によれば、光学システムは、指定された変調伝達関数を提供する。図4A〜図4Cは1ミリメートル当たりのサイクル数(1ミリメートル当たりのラインペア数とも呼ばれる)でx軸に沿った空間周波数の関数としてy軸に沿ってプロットされた変調伝達関数(光学伝達関数(OTF)の絶対値)を表す曲線群を示す図である。曲線群は、光学モデリングによって決定される光学システム500の3つの実施形態について、射出瞳の開口部61における、光学システム500の光軸520に対する様々な角度の光について、光学システム500のMTFと空間周波数の関係を示す。図4Aの実施形態では、焦点距離は18.2mm、視野は70度、像の高さは12.7mm、f値は1.8、アイレリーフは17mm、及びアイボックスは10mmであった。図4Bの実施形態では、焦点距離は18.2mm、視野は90度、像の高さは18.1mm、f値は1.8、アイレリーフは17mm、及びアイボックスは10mmであった。図4Cの実施形態では、焦点距離は15.85mm、視野は100度、像の高さは18.9mm、f値は2.3、アイレリーフは14mm、及びアイボックスは7mmであった。図4A〜図4Cの実施形態のそれぞれで、第2のレンズ20をアクリルレンズとしてモデル化した。図4A及び図4Bの実施形態では、第1のレンズ10をホウケイ酸塩BK7ガラスとしてモデル化し、図4Cの実施形態では、第1のレンズ10を低複屈折アクリレートとしてモデル化した。図4Aでは、MTFと空間周波数の曲線は、接線方向(T)及び矢状方向(S)の両方について、射出瞳の開口部61における0、15、25、及び35度の角度の光についてプロットされている。図4Bでは、MTFと空間周波数の曲線は、接線方向(T)及び矢状方向(S)の両方について、射出瞳の開口部61における0.25、40、及び45度の角度の光についてプロットされている。図4Cでは、MTFと空間周波数の曲線は、接線方向(T)及び矢状方向(S)の両方について、射出瞳の開口部61における0.25、45、及び50度の角度の光についてプロットされている。
図5は、光学システム600の概略断面図であり、このシステムは光学システム500に相当してもよい。光学システム600は、観察者に対して像を表示するように構成されており、離された第1の光学レンズ110及び第2の光学レンズ120を含み、第1の光学レンズ110と第2の光学レンズ120との間には光学レンズが配設されていない。いくつかの実施形態では、第1のレンズ110はガラスを含み、第2のレンズ120はプラスチックを含む。いくつかの実施形態では、第1の光学レンズ110及び第2の光学レンズ120のそれぞれは、両側の第1の主表面と第2の主表面とを含み、第1の光学レンズ110の第1の主表面111と第2の主表面112のベストフィット曲率半径の比は約5超であり、第2の光学レンズ120の第1の主表面121と第2の主表面122のベストフィット曲率半径の比は約1.1又は約1.5〜約10の範囲にあってもよい。いくつかの実施形態では、第2のレンズ120の第1の主表面121と第2の主表面122は、両側の非球面の主表面であり、これらの両側の2つの非球面の主表面のベストフィット曲率半径の比は、約1.1超又は約1.5超である。いくつかの実施形態では、部分反射体が、第1の光学レンズ110の主表面(図示される実施形態では第1の主表面111)上に配設され、それに適合する。いくつかの実施形態では、反射偏光子が、第2の光学レンズ120の主表面(図示される実施形態では第1の主表面121)上に配設され、それに適合する。第1のリターダ層が、反射偏光子と部分反射体との間に(例えば、第1の光学レンズ110の第2の主表面112上に)配設される。システム600は、射出瞳自身の中に開口部161を画定する射出瞳160を有する。光学システム600は光軸620を有し、光軸620に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ110及び第2の光学レンズ120、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過するようになされている。
図5に示すように、光円錐70が物体71から光学システム600に入射し、射出瞳の開口部161を満たす。光円錐70の主光線72が、射出瞳160の開口部161の中心162を通過し、光軸620と角度θをなす。光円錐70の辺縁光線300が、開口部161の縁部で射出瞳160を通過する。光円錐70は、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えてもよく、光学システム600の変調伝達関数(MTF)は、角度θが約22.5度であるとき、約0.2超、又は約0.25超、又は更に約0.3超であってもよい。いくつかの実施形態では、光円錐70は、1ミリメートル当たり約30ラインペア、又は1ミリメートル当たり約40ラインペア、又は1ミリメートル当たり約50ラインペア、又は1ミリメートル当たり約60ラインペア、又は1ミリメートル当たり約70ラインペアの空間周波数を備え、角度θが約22.5度であるとき、光学システム600の変調伝達関数(MTF)は、約0.1超、又は約0.15超、又は約0.2超、又は約0.25超、又は更に約0.3超である。例えば図4A〜図4Bの実施形態では、接線方向MTFと矢状方向MTFはどちらも、プロットの1ミリメートル当たり約40ラインペアの位置に示される角度θのそれぞれについて約0.3以上であり、図4Cの実施形態では、接線方向MTFのそれぞれ及び矢状方向MTFのそれぞれは、θ=50度の場合を除き、約0.3以上である。
いくつかの実施形態では、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数では、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθと少なくとも1つの小さいθについて、光学システム600は、大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有する。大きいθと小さいθについて比較されるのは、対応するMTFである(例えば、接線方向若しくは矢印方向、又はその2つの平均)。例えば図4Aの実施形態では、1ミリメートル当たり約40ラインペア空間周波数で、25度のθについての矢状方向MTFは、15度のθについての矢状方向MTFよりも小さい。図4Bの実施形態では、1ミリメートル当たり約40ラインペア空間周波数で、45度のθについての接線方向MTFは、40度のθについての接線方向MTFよりも小さい。図4Cの実施形態では、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数で、50度のθについての矢状方向MTFは、45度又は25度のθについての矢状方向部MTFよりも小さい。
イメージャ55によって放射される光の様々な円錐を、例えば図1Aに示す。図示される実施形態では、光円錐の各主光線は、出射瞳孔開口61の中心を通過し、光軸520に対してある角度をなし、この角度は光軸520に沿って放射された主光線では0度で、光軸520からy方向の距離が大きくなるにつれて大きくなる。いくつかの実施形態では、光軸520との角度は、イメージャの縁部から放射される主光線では少なくとも約35度又は少なくとも約45度である。
本明細書のいくつかの態様では、光学アセンブリの製造方法が提供される。いくつかの実施形態では、結果として得られる光学アセンブリは、本明細書の他の箇所で更に説明されるように、従来技術を用いて作られた他の光学アセンブリに比較して、改善された特性を有する。いくつかの実施形態では、光学アセンブリは、成形プロセスの前に光学フィルムを予備成形することなく、光学フィルムの上にレンズをインサート成形することによって形成される。これにより、光学フィルムの座屈又は裂けなどの欠陥が低減又は排除されることがわかっている。光学アセンブリは、光学レンズ(例えば、第2の光学レンズ20又は120)と、その光学レンズの主表面上に配設され、それに適合する反射偏光子とを含んでもよい。
図6A〜図6Dは、光学アセンブリの製造方法を概略的に示す。この方法は、第1の湾曲した成形型表面462を有する第1の成形型460を提供することと(図6A)、第1の湾曲した成形型表面462上に実質的に平坦な光学フィルム440を配置し、圧力と熱のうちの少なくとも1つを加えて、光学フィルム440を第1の湾曲した成形型表面462に少なくとも部分的に適合させることと(図6B〜図6C)、第1の成形型表面462から離して位置合わせされた第2の成形型表面472を備える第2の成形型470を提供することであって、第1の成形型表面462及び第2の成形型表面472が、それらの間に成形型キャビティ480を画定することと(図6B)、成形型キャビティ480を流動性材料483で実質的に充填することと(図6C)、流動性材料を固体化して、光学フィルム440に結合された固体光学素子485を形成することと(図6D)を含む。
光学フィルムに結合された固体光学素子は、光学アセンブリと称されてもよく、例えば、反射偏光子40に結合されたレンズ20に相当してもよい。第1の成形型460及び第2の成形型470を除去し、余分の材料(例えば、ゲート481からのランナー材料)があれば、除去して、図6Dに示される光学アセンブリ490を提供してもよい。成形型キャビティを実質的に充填することは、50体積パーセントを超えて成形型キャビティを充填することを意味すると理解できる。いくつかの実施形態では、成形型キャビティは、少なくとも80体積%まで、又は少なくとも90体積%まで、又は少なくとも95体積%まで充填される。いくつかの実施形態では、成形型キャビティ480は、光学フィルム440が占める体積を除いて、流動性材料483で完全に充填される。
いくつかの実施形態では、流動性材料483を使用して光学フィルム440を第1の湾曲成形型表面462上に押しつけることによって、光学フィルム440は、第1の湾曲した成形型表面462に適合させられる。いくつかの実施形態では、流動性材料483がキャビティ480に流入するとき、流動性材料483は光学フィルム440のガラス転移温度よりも高い温度を有する。いくつかの実施形態では、第1の成形型460及び第2の成形型470は、流動性材料483を固体化するために、流動性材料483の融点より低い温度に保持される。いくつかの実施形態では更に、流動性材料483がキャビティ480に流入するとき、第1の成形型460及び第2の成形型470の温度は、光学フィルム440のガラス転移温度よりも低い。例えば、流動性材料483はキャビティ480内に導入されるときに250〜300℃の範囲の温度を有してもよく、第1及び第2の成形型は75〜100℃の範囲の温度を有してもよく、光学フィルム440は105〜130℃の範囲のガラス転移温度を有してもよい。いくつかの実施形態では、光学フィルム440は複数の層を有し、流動性材料483がキャビティ480に流入するとき、流動性材料483は光学フィルム440の各層のガラス転移温度よりも高い温度を有する。いくつかの実施形態では、光学フィルム440は複数の層を有し、流動性材料483がキャビティ480に流入するとき、流動性材料483は光学フィルム440の少なくとも1つの層のガラス転移温度よりも高い温度を有する。いくつかの実施形態では、光学フィルム440は複数の層を有し、流動性材料483がキャビティ480に流入して光学フィルム440に接触するとき、流動性材料483は、流動性材料483に直接隣接する光学フィルム440の層のガラス転移温度よりも高い温度を有する。
図6A〜図6Dに示されたステップは、それ以外の順序で実行することもできる。例えば、光学フィルム440を第1の湾曲した成形型表面462に適合させてから、例えば空気圧を用いて流動性材料483を導入することもできる。次いで第2の成形型470を用意し、それから成形型キャビティ480に流動性材料483を導入することもできる。
いくつかの実施形態では、第1の成形型460は、モールドベース内に配置されるように構成された第1のモールドインサートである。同様に、いくつかの実施形態では、第2の成形型470は、モールドベース内に配置されるように構成された第2のモールドインサートである。
いくつかの実施形態では、固体光学素子485は、光学フィルム440に恒久的に結合される。他の実施形態では、固体光学素子485は、光学フィルム440に剥離可能に結合される。例えば、光学フィルム440に剥離コーティングを施してから、光学フィルムを第1の成形型表面462上に配置してもよい。これは、例えば、光学フィルム440を固体光学素子485から除去し、同様の形状を有する別の光学素子の表面上に配置できるようにするために行うこともできる。
第1の湾曲した成形型表面462は第1のベストフィット曲率半径Rを有し、これは、いくつかの実施形態では約30mm〜約1000mmの範囲にある。第1の湾曲した成形型表面462は、サグSを有する。いくつかの実施形態では、サグSの第1のベストフィット曲率半径Rに対する比は、約0.02〜約0.2の範囲、又は約0.02〜約0.15の範囲、又は約0.02〜約0.12の範囲、又は約0.03〜約0.12の範囲、又は約0.04〜約0.12の範囲にある。いくつかの実施形態では、湾曲形状に形成された後、光学フィルム440は、サグの半径に対する比を、これらのいずれかの範囲に有する。いくつかの実施形態では、実質的に平坦な光学フィルム440は、少なくとも一軸延伸である。いくつかの実施形態では、実質的に平坦な光学フィルム440は、約20マイクロメートル〜約100マイクロメートルの範囲の平均厚さを有する。
いくつかの実施形態では、光学フィルム440は反射偏光子である。いくつかの実施形態では、反射偏光子は、第1の偏光状態について約70%超の平均光透過率を有し、直交する第2の偏光状態について約70%超の平均光反射率を有する。一部の実施形態では、反射偏光子は、図6A〜図6Dに示すプロセスで成形される前には、少なくとも0.7、少なくとも0.8、又は少なくとも0.85の一軸特性度Uを有するという点で実質的に一軸延伸であり、ここで、U=(1/MDDR−1)/(TDDR1/2−1)であり、MDDRは縦方向の延伸比として定義され、TDDRは横方向の延伸比として定義される。そのような実質的に一軸配向の多層光学フィルムは、米国特許出願公開第2010/0254002号(Merrillら)で説明されており、交互配置された複数の第1のポリマー層及び第2のポリマー層を含むことができ、第1のポリマー層は、実質的に同じであるが、幅方向(例えば、y方向)での屈折率とは実質的に異なる、長さ方向(例えば、x方向)及び厚さ方向(例えば、z方向)での屈折率を有する。例えば、x方向とz方向との屈折率の差の絶対値は、0.02未満又は0.01未満とすることができ、x方向とy方向との屈折率の差の絶対値は、0.05超又は0.10超とすることができる。屈折率とは、別段の指定のない限り、550nmの波長での屈折率を指す。
いくつかの実施形態では、光学フィルム440は、第1の軸(例えば、図6Bのx又はy方向に沿った軸)に沿って延伸される。いくつかの実施形態では、流動性材料483は、成形型キャビティ480に接続されたゲート481(図6B)を通って成形型キャビティ480に流れ込む。いくつかの実施形態では、流動性材料483は、第1の軸(例えば、x方向に沿った軸)に沿って、又は第1の軸に実質的に沿って成形型キャビティ480に流入する。いくつかの実施形態では、流動性材料483は、第1の軸(例えば、y方向に沿った軸)に対して実質的に垂直な第2の方向(図6Cに示す実施形態ではx方向)に沿って成形型キャビティ480に流入する。「指定された方向に実質的に沿って」とは、指定された方向から40度以内の方向に沿うことを意味すると理解でき、実質的に垂直とは、垂直から40度以内を意味すると理解できる。いくつかの実施形態では、第1の軸に実質的に沿うと記載される方向は、第1の軸から30度(with 30 degrees)、又は20度(with 20 degrees)である。いくつかの実施形態では、第1の軸に対して実質的に垂直であると記載される方向は、第1の軸に対して垂直な方向から30度以内、又は20度(with 20 degrees)である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のプロセスを使用して、反射偏光子が光学レンズ上に形成されて、本明細書の光学システムに使用される光学アセンブリを形成する。いくつかの実施形態では、フィルムを湾曲形状に形成するための従来の方法を用いて作られた光学アセンブリと比較して、この光学アセンブリでは、最大透過率、バンドエッジ波長、通過軸方向、及び反射偏光子の厚さのうち1つ以上で、空間的な変化量が低減される。
図7は、反射偏光子140の正面図であり、この反射偏光子は反射偏光子40に相当してもよい。透過率の変化量及び/又はバンドエッジ波長の変化量を、反射偏光子140の少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置について記述でき、少なくとも1つの第1の位置は反射偏光子の中心145付近にあり、少なくとも1つの第2の位置及び第3の位置は反射偏光子の縁部146付近にあり、少なくとも1つの第2の位置と少なくとも1つの第3の位置は、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす。位置は、中心又は縁部から、それぞれ、反射偏光子140の最大横寸法の約30パーセント以内にある場合は、中心又は縁部の付近にあると記述されてもよい。中心又は縁部の付近にあると記述される位置は、中心又は縁部から、それぞれ、反射偏光子140の最大横寸法の約25パーセント以内、又は約20パーセント以内にあってもよい。
図7に、第1の位置141、第2の位置142及び第3の位置143を示す。第2の位置142と第3の位置143は、第1の位置141で角度θをなす。いくつかの実施形態では、角度θは、約30度〜約110度の範囲、又は約40度〜約100度の範囲にある。図示される実施形態では、第2の位置142は軸410に近く、この軸は、例えば反射偏光子の遮断軸であってもよく、第3の位置143は直交する軸400に近く、この軸は、例えば反射偏光子の通過軸であってもよい。
いくつかの実施形態では、所定の波長範囲内の波長を有する垂直入射光では、反射偏光子140上の各位置は、第1の偏光状態について約70%超の最大反射率を有し、直交する第2の偏光状態について約70%超の最大透過率を有し、第1の偏光状態について最小透過率を有し、反射偏光子140の中心145付近にある少なくとも1つの第1の位置(例えば、第1の位置141)、並びに、反射偏光子140の縁部146付近にある少なくとも1つの第2(例えば、第2の位置142)及び第3(例えば、第3の位置143)の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置の最大透過率が、互いの約1%以内又は0.5%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置は、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度(例えば、角度θ)をなす。
本明細書の他の箇所に記載されるプロセスを使用してレンズ20の表面21上に形成される多層ポリマー反射偏光子フィルムは、kを約4.9、cを約1/120mm−1、Dを約0、Eを約2.5E−06mm−3、F及びより高次の項を約0として、式1によって表され、約0.5%未満の標準偏差を有する直線偏光二色性(linear diattenuation)を有することがわかった。直線偏光二色性は、(TMax−TMin)/(TMax+TMin)によって与えられ、式中、TMaxは透過率が最大化する方向に沿って直線偏光された光の透過率であり、TMinは透過率が最小化する方向に沿って直線偏光された光の透過率である。例えば、光学レンズ上に配設された反射偏光子を含む光学アセンブリを特徴付けるために使用されてもよい別のパラメータは円偏光二色性で、円偏光二色性は、(T−T)/(T+T)によって与えられ、式中、Tは右円偏光された光の透過率、Tは左円偏光された光の透過率である。反射偏光子、又は、レンズと反射偏光子とを含む光学アセンブリの、直線偏光二色性及び円偏光二色性は、偏光計を透過モードで使用して測定することができる。好適な偏光計は、Axometrics,Inc.(Huntsville,AL)から入手可能なAxoScan(商標)Mueller Matrix Polarimeterである。偏光計は、偏光子及び分析器を含むことができる。偏光計は、デュアル回転式リターダ偏光計であってもよい。
いくつかの実施形態では、垂直入射光では、反射偏光子上の各位置は、反射偏光子140の中心145付近にある少なくとも1つの第1の位置(例えば、第1の位置141)、並びに反射偏光子140の縁部146付近にある少なくとも1つの第2(例えば、第2の位置142)及び第3(例えば、第3の位置143)の位置のバンドエッジ波長が互いの約3%以内又は2%以内であるようにバンドエッジ波長を有する、対応する反射帯域を有し、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置は、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度(例えば、角度θ)をなす。
バンドエッジ波長は、フィルムの厚さの変化と共に変化すると予想される。本明細書の他の箇所に記載されるプロセスを使用してレンズ20の表面21上に形成される多層ポリマー反射偏光子は、kを約4.9、cを約1/120mm−1、Dを約0、Eを約2.5E−06mm−3、F及びより高次の項を約0として、式1によって表され、第1、第2、及び第3の位置で、互いの約1%以内の厚さを有することがわかった。一例では、反射偏光子は、レンズの頂点で65.7マイクロメートルの厚さ、レンズの縁部付近の位置で約66.1マイクロメートルの厚さ、レンズの縁部付近の別の位置で約65.8マイクロメートルの厚さを有していた。最小の厚さは64.8マイクロメートル、最大の厚さは66.1マイクロメートルであった。
図8は、バンドエッジ波長λ1及びλ2を有する反射帯域を概略的に示す。米国特許出願公開第2015/0146166号(Weberら)に記載されているように、各バンドエッジ波長は、反射帯域内の最大反射率(P)と反射帯域の外側のベースライン反射率(B)との中間の値にまで反射率が低下する波長として特定することができる。図示される実施形態では、波長λ1での反射率及び波長λ2での反射率は(B+P)/2である。バンドエッジ波長を異なる位置で比較するときは、異なる位置で同じバンドエッジ(下側又は上側波長のバンドエッジλ1又はλ2)を比較すべきである。
図9Aは、光軸940に沿った原点又は頂点857を有する反射偏光子927の概略正面図である。反射偏光子927は、2つの直交軸(例えば、x軸及びy軸)周りに湾曲している。図9Bは、通過軸及び遮断軸の方向の、考え得る空間的変動を概略的に示す、反射偏光子927の概略正面図である。反射偏光子927は、頂点857において直交する通過軸857p及び遮断軸857bを有する。反射偏光子927は、第1の位置852で直交する通過軸852p及び遮断軸852b、並びに第2の位置853で直交する通過軸853p及び遮断軸853bを有する。図示した実施形態では、通過軸852p及び遮断軸852bは、通過軸857p及び遮断軸857bと実質的に整列し、一方、通過軸853p及び遮断軸853bは、通過軸857p及び遮断軸857bと整列した軸に対して角度αだけ回転している。曲面上の異なる位置で曲面に接する軸は、軸と、2つの位置の間の曲面上の最短の滑らかな曲線に対する接線との間の対応する角度が同じである場合、互いに整列していると言うことができる。図9Cに、これが概略的に示されており、この図は曲面1727の正面図であり、第1の位置1757における第1の軸1757−1と第2の軸1757−2、及び、第2の位置1753における第1の軸1753−1と第2の軸1753−2が示されている。第1の軸1757−1及び第2の軸1757−2は、第1の位置1757で表面1727に接し、第1の軸1753−1及び第2の軸1753−2は、第2の位置1753で表面1727に接する。表面1727は湾曲しているため、第1の軸1753−1及び第2の軸1753−2は、一般に、第1の軸1757−1及び第2の軸1757−2とは異なる平面内にある。最短曲線1777は、第1の位置1757と第2の位置1753との間に示されている。最短曲線1777は、平面図で直線状であるように示されているが、他の場合では、曲線1777は、パン図で直線状でなくてもよい。角度φは、第1の位置1757における第1の軸1757−1と曲線1777との間に示されている。第1の軸1753−1と曲線1777との間の対応する角度もまたφであり、それにより、第1の軸1757−1及び第1の軸1753−1は整列している。同様に、第1の位置1757における第2の軸1757−2と曲線1777との間の角度は、第2の位置1753における第2の軸1753−2と曲線1777との間の対応する角度(90度からφを減算した値)に等しく、その結果、第2の軸1757−2及び第2の軸1753−2は整列している。第1の位置1757は、表面の重心、及び/又は頂点、及び/又は曲面1727を含む光学システムの光軸と交差する位置とすることができる曲面の原点1740にある。第1の軸1757−1及び第2の軸1757−2と整列する軸は、表面1727上の各点において、点と第1の位置との間の最短曲線に対して第1の軸1757−1及び第2の軸1757−2と同じ対応する角度をなすように軸を向けることによって、定義することができる。反射偏光子上の各点における局所的な通過軸及び遮断軸は、光軸において定義された軸(例えば、軸857b及び/又は軸857p)と整列している反射偏光子に接する軸に対して指定されてもよい。例えば、位置853における軸853aは、軸853a及び軸857bが両方とも反射偏光子927に接しており、位置857と位置853との間の最短曲線に対して同じ角度を有するため、遮断軸857bと整列している。
いくつかの実施形態では、反射偏光子を湾曲形状に形成する前には、反射偏光子の通過偏光状態の方向の最大変化量は約θ1であり、形成後は、通過偏光状態の方向の最大変化量は約θ2である。例えば、図9Aに示す実施形態では、通過偏光状態の方向は、通過軸857p及び遮断軸857bに位置合わせされた2つの軸に対して角度αだけ回転される。この場合、反射偏光子上の角度αの最大値から最小値を減算した値は、形成前はθ1で、形成後はθ2である。いくつかの実施形態では、θ1及びθ2は、互いに約5度以内、又は約4度以内、又は約3度以内、又は約2度以内、又は約1度以内である。いくつかの実施形態では、θ1は約0.5度以下、又は約0.3度以下で、θ2は約1度以下、又は約0.8度以下、又は約0.6度以下である。いくつかの実施形態では、θ1は約0.5度で、θ2は約1度である。いくつかの実施形態では、θ1は約0.3度で、θ2は約0.5度である。いくつかの実施形態では、θ1は約0.2度〜0.3度で、θ2は約0.4度〜約1度である。例えば、本明細書の他の箇所に記載されるプロセスを使用してレンズ20の表面21上に形成される多層ポリマー反射偏光子フィルムは、kを約4.9、cを約1/120mm−1、Dを約0、Eを約2.5E−06mm−3、F及びより高次の項を約0として、式1によって表され、形成前のフィルムのθ1が約0.2度〜約0.3度である場合には、θ2は約0.4度〜約1度になることがわかった。
図10Aは、形成前の光学フィルム341の概略断面図であり、図10Bは、湾曲した形状に形成した後の光学フィルム341の概略断面図である。形成前の光学フィルム341の厚さはt1で、この厚さは、フィルム全体で実質的に一定であってもよいし、又はばらつきがあってもよい。形成後の光学フィルムの厚さはt2で、この厚さは、フィルム全体で実質的に一定であってもよいし、又はばらつきがあってもよい。形成前の光学フィルム341は、第1の最大厚さ変化量(最大値t1から最小値t1を減算した値)を有し、形成後の光学フィルム341は、第2の最大厚さ変化量(最大値t2から最小値t2を減算した値)を有する。いくつかの実施形態では、第1の最大厚さ変化量と第2の最大厚さ変化量は、互いの5%以内、又は4%以内、又は3%以内、又は2%以内、又は1%以内である。いくつかの実施形態では、第1の最大厚さ変化量は、形成前の光学フィルム341の平均厚さの4%未満、又は3%未満、又は2%未満、又は1%未満である。いくつかの実施形態では、第2の最大厚さ変化量は、形成後の光学フィルム341の平均厚さの5%未満、又は4%未満、又は3%未満、又は2%未満である。例えば、本明細書の他の箇所に記載されるプロセスを使用してレンズ20の表面21上に形成される多層ポリマー反射偏光子フィルムは、kを約4.9、cを約1/120mm−1、Dを約0、Eを約2.5E−06mm−3、F及びより高次の項を約0として、式1によって表され、反射偏光子にわたる平均厚さの約2%以内の厚さを有することがわかった。
いくつかの実施形態では、反射偏光子にわたる最大の透過率変化量、反射偏光子にわたる透過偏光状態の変化方向、反射偏光子にわたる厚さの変化量、反射偏光子のバンドエッジ波長の変化量のうち1つ以上は、形成された反射偏光子のサグの直径に対する比に依存する。いくつかの実施形態では、サグの直径に対する比が大きいほど変化量が大きくなり、サグの直径に対する比が小さいほど変化量が小さくなる。いくつかの実施形態では、サグの直径に対する比は、約0.01超又は約0.02超である。いくつかの実施形態では、サグの直径に対する比は、約0.1未満又は約0.08未満である。
図11は、平均表面粗さSRの表面228を有する要素226の一部分の概略断面図である。要素226は、例えば、成形型又は光学フィルム(例えば、反射偏光子)であってもよい。図の縮尺では湾曲が見えない場合でも要素226が湾曲している場合があることが、理解されるであろう。平均表面粗さは、平均高さからの表面高さの偏差の絶対値の平均として定義することができ、Raと表すことができる。高さ及び平均高さは、反射偏光子の厚さ方向の中心を通る平滑な基準面に対して決定することができる。基準面は湾曲していてもよい(例えば、反射偏光子が主表面上に配設され、主表面に適合している場合は、基準面はレンズの主表面に平行であってもよい)。いくつかの実施形態では、光学フィルムを湾曲形状に形成するプロセスの結果として形成される光学フィルムが、対応する成形型表面の表面粗さとは異なる表面粗さを有する可能性がある。いくつかの実施形態によれば、結果として得られる光学フィルムは、対応する成形型表面よりも高い表面粗さを有することがわかっている。
再び図6A〜図6D参照すると、光学フィルム440は、第1の成形型460の第1の成形型表面462に対面する第1の主表面と、反対側の、第2の成形型470の第2の成形型表面472に対面する第2の主表面とを有する。いくつかの実施形態では、第1の成形型表面462は第1の平均表面粗さを有し、結果として得られる光学アセンブリ490内の光学フィルム440の第1の主表面は第2の平均表面粗さを有する。いくつかの実施形態では、第2の平均表面粗さは、第1の平均表面粗さよりも大きい。いくつかの実施形態では、第1の平均表面粗さは約0.05マイクロメートルで、第2の平均表面粗さは約0.1マイクロメートルである。いくつかの実施形態では、形成前の光学フィルム440は、実質的に平坦な反射偏光子であり、第1の偏光状態について約70%超の平均光透過率を有し、直交する第2の偏光状態について約70%超の平均光反射率を有する。いくつかの実施形態では、形成後に、反射偏光子は、固体光学素子に結合され、反射偏光子の第1の主表面は、第1の平均表面粗さよりも大きい第2の平均表面を有する。
いくつかの実施形態では、第1の成形型表面462は、要素226について図11に示すような、不規則な表面を有する。いくつかの実施形態では、第1の成形型表面462は規則的なパターンを有し、その結果、規則的なパターンが形成された光学フィルムの最外表面が得られる。このことは図12に概略的に示されている。
図12は、複数の干渉層378及び最外部非干渉層379を含む、多層光学フィルム326の概略断面図である。図の縮尺では湾曲が見えない場合でも多層光学フィルム326が湾曲している場合があることが、理解されるであろう。複数の干渉層378は、第1の層368と第2の層369を交互に含む。当技術分野で知られているように、ミラーフィルム又は反射偏光子内で複数の干渉層を使用して、例えば層間の境界で反射される光の建設的干渉又は相殺的干渉に基づいて、選択的に光を反射又は透過することができる。干渉層は、通常、直接隣接する1対の層が、所定の波長の1/2の合計の光学的厚さを有するように配置される。非干渉層は、通常、所定の波長よりも大きい厚さを有する。例えば、所定の波長は可視波長であってもよく、非干渉層は、約1マイクロメートル超の平均厚さを有してもよい。
いくつかの実施形態において、多層フィルム326は一体型構造である。多層フィルムは、要素を別々に形成してから合わせて接着するのではなく、一体化して形成される場合には、一体型構造である。例えば、多層光学フィルム326は、多層光学フィルム326の各層を共押出しすることによって作ることもできる。次いで、例えば、複数の干渉層378内の層を配向するために、フィルムを一軸延伸又は二軸延伸することができる。次に、本明細書の他の箇所に記載されるプロセスを用いてフィルムを成形することができる。最外部非干渉層379は、最外表面328を有する。
いくつかの実施形態では、最外表面328は、そこに形成された規則的なパターンを有する。例えば、規則的なパターンは周期的パターンである。
図示される実施形態では、複数の干渉層378に4つの層が示されている。いくつかの実施形態では、複数の干渉層378は、更に多くの層を含む。例えば、多層光学フィルムは、40〜800層を含む複数の干渉層を有してもよい。図示される実施形態では、ただ1つの最外部非干渉層379が示されている。いくつかの実施形態では、多層光学フィルム326は、最外部非干渉層379の反対側の第2の最外部非干渉層を含む。最外部非干渉層379及び反対側の第2の最外部非干渉層は、共押出しプロセスで多層光学フィルム326と一体的に形成されてもよい。第2の最外部非干渉層は、パターンのない外側表面を有してもよい。いくつかの実施形態では、多層光学フィルム326は、本明細書の他の箇所に記載された方法を使用して湾曲形状に形成され、最外表面328のパターンは、第1の成形型460の第1の湾曲した成形型表面462に存在するパターンによって形成される。第1の湾曲した成形型表面462のパターンは、成形型の形成によって(例えば、ダイヤモンド旋削によって)施されてもよい。
本明細書の他の箇所に記載された方法を用いて形成される光学アセンブリは、いくつかの実施形態では、円偏光二色性を有し、その円偏光二色性の大きさは、光学アセンブリの中心付近の第1の位置では小さく、光学アセンブリの縁部付近の第2の位置では正の値で大きく、光学アセンブリの縁部付近の第3の位置付近では負の値で大きい。いくつかの実施形態では、光学アセンブリは、第1の主表面及び少なくとも約15nm/cm又は少なくとも約20nm/cmの光学複屈折を有する光学レンズと、第1の主表面上に配設され、それに適合する反射偏光子とを含む。図13は、上向き(正のz方向)の反射偏光子791を有する光学アセンブリ490の概略上面図である。いくつかの実施形態では、光学アセンブリ490は円偏光二色性を有し、円偏光二色性は、上面視において、反射偏光子791の中心745から第1の軸633に沿った逆向きの2方向633aと633bのそれぞれに沿って反射偏光子746の縁部まで増加し、反射偏光子791の中心745から別の第2の軸637に沿った逆向きの2方向637aと637bのそれぞれに沿って反射偏光子791の縁部746まで減少するようになされる。いくつかの実施形態では、第1の軸633と第2の軸637とは、互いに実質的に垂直である。いくつかの実施形態では、第1の軸633と第2の軸637との間の角度は、70〜110度である。いくつかの実施形態では、円偏光二色性は、反射偏光子791の中心745付近の第1の位置641で約−0.01〜約0.01、反射偏光子791の縁部746付近の第1の軸633に沿う第2の位置642で約0.02超、反射偏光子791の縁部付近の第2の軸637に沿う第3の位置643で約−0.02未満である。いくつかの実施形態では、円偏光二色性は、反射偏光子791の中心745付近の第1の位置641で約−0.1〜約0.1、反射偏光子791の縁部746付近の第1の軸633に沿う第2の位置642で約0.2超、反射偏光子791の縁部付近の第2の軸637に沿う第3の位置643で約−0.2未満である。いくつかの実施形態では、第2の位置742での円偏光二色性の大きさは、第3の位置743での円偏光二色性の大きさの10パーセント以内である。
いくつかの実施形態では、円偏光二色性は反射偏光子に対面する光源を使用して判定され、いくつかの実施形態では、円偏光二色性は光学レンズに対面する光源を使用して判定される。光源は、円偏光二色性を透過モードで測定するように構成された偏光計によって提供されてもよい。いくつかの実施形態によれば、円偏光二色性の大きさは、光源をレンズに対面させて判定した場合には大きくなり、光源を反射偏光子に対面させて判定した場合には小さくなる。いくつかの実施形態では、円偏光二色性は、光学アセンブリの光軸に対して平行に光学アセンブリに入射する光を使用して判定される。図示される実施形態では、光学アセンブリ790は、中心745を通りz軸に平行な光軸を有する。
図14は、光学レンズの曲面上に配設された反射偏光子を含む光学アセンブリ890の円偏光二色性の概略輪郭プロットである。円偏光二色性は、偏光計を透過モードで使用して、z軸に平行な入射光で測定することができる。反射偏光子は、中心845及び縁部846を有する。いくつかの実施形態では、中心845での円偏光二色性の大きさは、約0.1未満又は約0.01未満である。いくつかの実施形態では、輪郭842及び843上の円偏光二色性は、約0.02超又は約0.2超である。いくつかの実施形態では、輪郭847及び848上の円偏光二色性は、負の値で約0.02より小さいか、又は負の値で約0.2より小さい。
以下は、本明細書の例示的な実施形態の列挙である。
実施形態1は、観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
約15nm/cm未満の光学複屈折、約20mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する湾曲した第1の主表面、及び、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する反対側の第2の主表面を含み、湾曲した第1の主表面が第2の主表面に対して凹状である、第1の光学レンズと、
約15nm/cm超の光学複屈折、第1の光学レンズの第2の主表面に対面し、かつそれに対して凸状になっており、約14mm〜約250mm範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、湾曲した第1の主表面、及び、約125mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する反対側の第2の主表面を含む、第2の光学レンズと、
第1の光学レンズの第1の湾曲した主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに合致し、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する、反射偏光子と、
第1の光学レンズの第2の主表面上に配設され、それに適合する、第1のリターダ層と、を含む、光学システムである。
実施形態2は、第1の光学レンズの湾曲した第1の主表面が、約20mm〜約150mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態3は、第1の光学レンズの湾曲した第1の主表面が、約25mm〜約100mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態4は、第1の光学レンズの湾曲した第1の主表面が、約30mm〜約60mmの範囲の、第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態5は、第1の光学レンズの湾曲した第1の主表面が非球面である、実施形態1の光学システムである。
実施形態6は、第1の光学レンズの非球面の第1の主表面が次式:
Figure 2020519964
によって表され、式中、rは光学システムの光軸から非球面までの距離、cは曲率係数、kは円錐定数、D、E、F、G、H、I及びJは非球面の補正係数である、実施形態5の光学システムである。
実施形態7は、kが約3〜7の範囲にある、実施形態6の光学システムである。
実施形態8は、非球面の頂端の曲率半径が約40mm〜50mmの範囲にある、実施形態6の光学システムである。
実施形態9は、kが約4.6、cが約1/44.9mm−1、Dが約0、Eが約−1.3E−06、Fが約6E−09、Gが約−1.6E−12である、実施形態6の光学システムである。
実施形態10は、第1の光学レンズの湾曲した第1の主表面が球面である、実施形態1の光学システムである。
実施形態11は、第1の光学レンズの第2の主表面が、約750mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態12は、第1の光学レンズの第2の主表面が、約1000mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態13は、第1の光学レンズの第2の主表面が、実質的に平坦である、実施形態1の光学システムである。
実施形態14は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面が、約50mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態15は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面が、約75mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態16は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面が、約100mm〜約150mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態17は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面が、約110mm〜約140mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態18は、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面が非球面である、実施形態1の光学システムである。
実施形態19は、第2の光学レンズの非球面の第1の主表面が次式:
Figure 2020519964
によって表され、式中、rは光学システムの光軸から非球面までの距離、cは曲率係数、kは円錐定数、D、E、F、G、H、I及びJは非球面の補正係数である、実施形態18の光学システムである。
実施形態20は、kが約3〜7の範囲にある、実施形態19の光学システムである。
実施形態21は、非球面の頂端の曲率半径が約100mm〜140mmの範囲にある、実施形態19の光学システムである。
実施形態22は、kは約4.9、cは約1/120mm−1、Dは約0、Eは約2.5E−06、Fは約0、Gは約0である、実施形態19の光学システムである。
実施形態23は、第2の光学レンズの第2の主表面が、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態24は、第2の光学レンズの第2の主表面が、約1000mm未満の第2のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態25は、第2の光学レンズの第2の主表面が、約200mm〜約800mmの範囲の第2のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態26は、第2の光学レンズの第2の主表面が、実質的に平坦である、実施形態1の光学システムである。
実施形態27は、第2の光学レンズの第2の主表面が、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面に対して凸状になっている、実施形態1の光学システムである。
実施形態28は、第2の光学レンズの第2の主表面が、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面に対して凹状になっている、実施形態1の光学システムである。
実施形態29は、第2の光学レンズの第2の主表面が非球面である、実施形態1の光学システムである。
実施形態30は、第2の光学レンズの非球面の第2の主表面が次式:
Figure 2020519964
によって表され、式中、rは光学システムの光軸から非球面までの距離、cは曲率係数、kは円錐定数、D、E、F、G、H、I及びJは非球面の補正係数である、実施形態29の光学システムである。
実施形態31は、kが約3〜7の範囲にある、実施形態30の光学システムである。
実施形態32は、非球面の頂端の曲率半径が約210mm〜250mmの範囲である、実施形態30の光学システムである。
実施形態33は、kが約4.9、cが約1/231mm−1、Dが約0、Eが約−1.4E−05、Fが約2.1E−08、Gが約−9.3E−11である、実施形態30の光学システムである。
実施形態34は、第2の光学レンズの第2の主表面の第1の部分が第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面に対して凸状になっており、第2の光学レンズの第2の主表面の別の第2の部分が第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面に対して凹状になっている、実施形態1の光学システムである。
実施形態35は、第2の光学レンズの第2の主表面が第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面に対して凸状になっており、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態36は、第2の光学レンズの第2の主表面が第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面に対して凹状になっており、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する、実施形態1の光学システムである。
実施形態37は、光学システムが光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と約22.5度の角度をなす、射出瞳を満たす光円錐について、光学システムの変調伝達関数(MTF)が約0.2より大きいようになされている、実施形態1〜36のいずれか1つの光学システムである。
実施形態38は、光学システムが光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と角度θをなす、射出瞳を満たす光円錐について、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθ及び少なくとも1つの小さいθについて、光学システムが大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有するようになされている、実施形態1〜36のいずれか1つの光学システムである。
実施形態39は、所定の波長範囲内の波長を有する垂直入射光では、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置の最大透過率が、互いに1%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、実施形態1〜36のいずれか1つの光学システムである。
実施形態40は、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2の位置及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置のバンドエッジ波長が、互いの2%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、実施形態1〜36のいずれか1つの光学システムである。
実施形態41は、観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズであって、第1の光学レンズと第2の光学レンズとの間に光学レンズが配設されておらず、第1の光学レンズがガラスを含み、第2の光学レンズがプラスチックを含み、第1の光学レンズと第2の光学レンズのそれぞれが、両側の第1の主表面と第2の主表面とを含み、第1の光学レンズの第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比が約5超であり、第2の光学レンズの第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比が約1.5〜10の範囲にある、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズと、
第1の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
第2の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する、反射偏光子と、
反射偏光子と部分反射体との間に配設された第1のリターダ層と、
射出瞳自身の中に開口部を画定する射出瞳と、を備え、
光学システムが光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と約22.5度の角度をなす、射出瞳を満たす光円錐について、光学システムの変調伝達関数(MTF)が約0.2より大きいようになされている、光学システムである。
実施形態42は、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と角度θをなす、光円錐の主光線で射出瞳を満たす光円錐について、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθ及び少なくとも1つの小さいθについて、光学システムが大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有するようになされている、実施形態41の光システムである。
実施形態43は、所定の波長範囲内の波長を有する垂直入射光では、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置の最大透過率が、互いに1%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、実施形態41の光学システムである。
実施形態44は、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2の位置及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置のバンドエッジ波長が、互いの2%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、実施形態41の光学システムである。
実施形態45は、観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズであって、第1の光学レンズと第2の光学レンズとの間に光学レンズが配設されておらず、第1の光学レンズがガラスを含み、第2の光学レンズがプラスチック及び両側の非球面の主表面を含み、両側の2つの非球面の主表面のベストフィット曲率半径の比が約1.1より大きい範囲にある、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズと、
第1の光学レンズの湾曲した主表面上に配設され、それに合致し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
第2の光学レンズの非球面の主表面のうち一方の上に配設され、それに合致し、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する、反射偏光子と、
反射偏光子と部分反射体との間に配設された第1のリターダ層と、
射出瞳自身の中に開口部を画定する射出瞳と、を備え、
光学システムが光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と角度θをなす、射出瞳を満たす光円錐について、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθ及び少なくとも1つの小さいθについて、光学システムが大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有するようになされている、光学システムである。
実施形態46は、両側の2つの非球面の主表面のベストフィット曲率半径の比が約1.5超である、実施形態45の光システムである。
実施形態47は、所定の波長範囲内の波長を有する垂直入射光では、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置の最大透過率が、互いに1%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、実施形態45の光学システムである。
実施形態48は、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2の位置及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置のバンドエッジ波長が、互いの2%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、実施形態45の光学システムである。
実施形態49は、観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
約15nm/cm未満の光学複屈折を有し、湾曲した第1の主表面、及び、反対側の実質的に平坦な第2の主表面を有する、第1の光学レンズと、
第1の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
第1の光学レンズの実質的に平坦な第2の主表面上に配設され、それに適合する、第1のリターダ層と、
第1の光学レンズに隣接し、約15nm/cm超の光学複屈折を有する第2の光学レンズであって、第1のリターダ層に対面する湾曲した第1の主表面と、反対側の1の主表面、及び、反対側湾曲した第2の主表面とを備える、第2の光学レンズと、
第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合する、反射偏光子と、を備え、
所定の波長範囲内の波長を有する垂直入射光では、反射偏光子上の各位置が、第1の偏光状態について約70%超の最大反射率を有し、直交する第2の偏光状態について約70%超の最大透過率を有し、第1の偏光状態について最小透過率を有し、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置の最大透過率が、互いの約1%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、光学システムである。
実施形態50は、光学システムが光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と約22.5度の角度をなす、射出瞳を満たす光円錐について、光学システムの変調伝達関数(MTF)が約0.2より大きいようになされている、実施形態49の光学システムである。
実施形態51は、光学システムが光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と角度θをなす、射出瞳を満たす光円錐について、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθ及び少なくとも1つの小さいθについて、光学システムが大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有するようになされている、実施形態49の光学システムである。
実施形態52は、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2の位置及び第3の位置であって、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置のバンドエッジ波長が、互いの2%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、実施形態49の光学システムである。
実施形態53は、第1の光学レンズの第1の湾曲した主表面が、約20mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態49の光学システムである。
実施形態54は、第2の光学レンズの第1の湾曲した主表面が、約14mm〜約250mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態49の光学システムである。
実施形態55は、観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
約15nm/cm未満の光学複屈折を有し、湾曲した第1の主表面、及び、反対側の実質的に平坦な第2の主表面を有する、第1の光学レンズと、
第1の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
第1の光学レンズの実質的に平坦な第2の主表面上に配設され、それに適合する、第1のリターダ層と、
第1の光学レンズに隣接し、約15nm/cm超の光学複屈折を有する第2の光学レンズであって、第1のリターダ層に対面する湾曲した第1の主表面、及び、反対側の湾曲した第2の主表面を備える、第2の光学レンズと、
第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合する反射偏光子と、を備え、
垂直入射光では、反射偏光子上の各位置は、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置のバンドエッジ波長が互いの2%以内であるようにバンドエッジ波長を有する、対応する反射帯域を有し、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、光学システムである。
実施形態56は、光学システムが光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と約22.5度の角度をなす、射出瞳を満たす光円錐について、光学システムの変調伝達関数(MTF)が約0.2より大きいようになされている、実施形態55の光学システムである。
実施形態57は、光学システムが光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と角度θをなす、射出瞳を満たす光円錐について、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθ及び少なくとも1つの小さいθについて、光学システムが大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有するようになされている、実施形態55の光学システムである。
実施形態58は、所定の波長範囲内の波長を有する垂直入射光では、反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置の最大透過率が、互いに1%以内であり、少なくとも1つの第2の位置及び少なくとも1つの第3の位置が、少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、実施形態55の光学システムである。
実施形態59は、第1の光学レンズの第1の湾曲した主表面が、約20mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態55の光学システムである。
実施形態60は、第2の光学レンズの第1の湾曲した主表面が、約14mm〜約250mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態55の光学システムである。
実施形態61は光学アセンブリの製造方法であって、
約30mm〜約1000mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する第1の湾曲した成形型表面を含む第1の成形型を提供することと、
実質的に平坦な反射偏光子を提供することであって、反射偏光子上の各位置が、ブロック偏光状態について約70%超の最大反射率を有し、直交する通過偏光状態について約70%超の最大透過率を有し、反射偏光子にわたる通過偏光状態の方向の最大変化量が約θ1度である、提供することと、
実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面上に配置し、圧力及び熱のうち少なくとも1つを加えて、実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面に少なくとも部分的に適合させることと、
第1の成形型表面から離して位置合わせされた第2の成形型表面を含む第2の成形型を提供することであって、第1の成形型表面及び第2の成形型表面が、それらの間に成形型キャビティを画定している、提供することと、
成形型キャビティを、反射偏光子のガラス転移温度よりも高い温度を有する流動性材料で実質的に充填することと、
流動性材料を固体化して、反射偏光子に結合された固体光学素子を形成することであって、結合された反射偏光子にわたる通過偏光状態の方向の変化量が約θ2度であり、θ1とθ2が互いの約3度以内である、固体化することと、を含む、方法である。
実施形態62は、第1の成形型が第1のモールドインサートである、実施形態61の方法である。
実施形態63は、第2の成形型が第2のモールドインサートである、実施形態61の方法である。
実施形態64は、成形型キャビティが、成形型キャビティに接続されたゲートを通して流動性材料で実質的に満たされる、実施形態61の方法である。
実施形態65は、固体光学素子が、反射偏光子に恒久的に結合されている、実施形態61の方法である。
実施形態66は、固体光学素子が、反射偏光子に剥離可能に結合されている、実施形態61の方法である。
実施形態67は、サグの、第1の湾曲した成形型表面の第1のベストフィット曲率半径に対する比が、約0.02〜約0.2である、実施形態61の方法である。
実施形態68は、実質的に平坦な反射偏光子が第1の軸に沿って延伸され、流動性材料が、第1の軸に実質的に垂直な第2の方向に沿って成形型キャビティに流入する、実施形態61の方法である。
実施形態69は、実質的に平坦な反射偏光子が第1の軸に沿って延伸され、流動性材料が、第1の軸に沿って成形型キャビティに流入する、実施形態61の方法である。
実施形態70は、実質的に平坦な反射偏光子が複数の干渉層を含み、各干渉層が主に光干渉によって光を反射又は透過する、実施形態61の方法である。
実施形態71は、θ1とθ2が互いの約2度以内である、実施形態61の方法である。
実施形態72は、θ1とθ2が互いの約1度以内である、実施形態61の方法である。
実施形態73は、θ1が0.5度、θ2が1度である、実施形態61の方法である。
実施形態74は、θ1が0.3度、θ2が0.5度である、実施形態61の方法である。
実施形態75は、第1の湾曲した成形型表面が第1の平均表面粗さを有しており、配置するステップが、実質的に平坦な反射偏光子を、反射偏光子の第1の主表面が第1の湾曲した成形型表面に対面した状態で、第1の湾曲した成形型表面上に配置することを含み、固体化のステップの後には、結合された反射偏光子の第1の主表面が、第1の平均表面粗さより大きい第2の平均表面粗さを有する、実施形態61の方法である。
実施形態76は、実質的に平坦な反射偏光子が反射偏光子にわたる第1の最大厚さ変化量を有し、結合された反射偏光子が反射偏光子にわたる第2の最大厚さ変化量を有し、第1の最大厚さ変化量と第2の最大厚さ変化量は、互いの5%以内である、実施形態61の方法である。
実施形態77は、光学アセンブリの製造方法であって、
約30mm〜約1000mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する第1の湾曲した成形型表面を含む第1の成形型を提供することと、
第1の偏光状態について約70%超の平均光透過率を有し、直交する第2の偏光状態について約70%超の平均光反射率を有する、実質的に平坦な反射偏光子を提供することと、
実質的に平坦な反射偏光子を、反射偏光子の第1の主表面が第1の湾曲した成形型表面に対面し、かつ第1の平均表面粗さを有した状態で、第1の湾曲した成形型表面上に配置することと、
圧力及び熱のうち少なくとも1つを加えて、実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面に少なくとも部分的に適合させることと、
第1の成形型表面から離して位置合わせされた第2の成形型表面を含む第2の成形型を提供することであって、第1の成形型表面及び第2の成形型表面が、それらの間に成形型キャビティを画定している、提供することと、
成形型キャビティを、反射偏光子のガラス転移温度よりも高い温度を有する流動性材料で実質的に充填することと、
流動性材料を固体化して、反射偏光子に結合された固体光学素子を形成することであって、結合された反射偏光子の第1の主表面が、第1の平均表面粗さよりも大きい第2の平均表面粗さを有する、固体化することと、を含む、方法である。
実施形態78は、第1の平均表面粗さが約0.05マイクロメートルであり、第2の平均表面粗さが約0.1マイクロメートルである、実施形態77の方法である。
実施形態79は、実質的に平坦な反射偏光子が反射偏光子にわたる第1の最大厚さ変化量を有し、結合された反射偏光子が反射偏光子にわたる第2の最大厚さ変化量を有し、第1の最大厚さ変化量と第2の最大厚さ変化量は、互いの5%以内である、実施形態77の方法である。
実施形態80は、実質的に平坦な反射偏光子が、約θ1度の、反射偏光子にわたる通過偏光状態の方向の最大変化量を有し、結合された反射偏光子にわたる通過偏光状態の方向の最大変化量が約θ2度であり、θ1とθ2が互いの約3度以内である、実施形態77の方法である。
実施形態81は、光学アセンブリの製造方法であって、
約30mm〜約1000mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する第1の湾曲した成形型表面を含む第1の成形型を提供することと、
所定の波長範囲内で第1の偏光状態について約70%超の平均反射率を有し、及び所定の波長範囲内で直交する第2の偏光状態について約70%超の平均透過率を有する実質的に平坦な反射偏光子を提供することであって、実質的に平坦な反射偏光子が、反射偏光子にわたる第1の最大厚さ変化量を有する、提供することと、
実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面上に配置し、圧力及び熱のうち少なくとも1つを加えて、実質的に平坦な反射偏光子を第1の湾曲した成形型表面に少なくとも部分的に適合させることと、
第1の成形型表面から離して位置合わせされた第2の成形型表面を含む第2の成形型を提供することであって、第1の成形型表面及び第2の成形型表面が、それらの間に成形型キャビティを画定している、提供することと、
成形型キャビティを、反射偏光子のガラス転移温度よりも高い温度を有する流動性材料で実質的に充填することと、
流動性材料を固体化して、反射偏光子に結合された固体光学素子を形成することであって、結合された反射偏光子が、反射偏光子にわたる第2の最大厚さ変化量を有し、第1の最大厚さ変化量と第2の最大厚さ変化量が互いの5%以内であることと、を含む、方法である。
実施形態82は、第1の最大厚さ変化量及び第2の最大厚さ変化量が互いの4%以内である、実施形態81の方法である。
実施形態83は、第1の最大厚さ変化量及び第2の最大厚さ変化量が互いの3%以内である、実施形態81の方法である。
実施形態84は、第1の最大厚さ変化量及び第2の最大厚さ変化量が互いの2%以内である、実施形態81の方法である。
実施形態85は、第1の最大厚さ変化量及び第2の最大厚さ変化量が互いの1%以内である、実施形態81の方法である。
実施形態86は、実質的に平坦な反射偏光子が、約θ1度の、反射偏光子にわたる通過偏光状態の方向の最大変化量を有し、結合された反射偏光子にわたる通過偏光状態の方向の最大変化量が約θ2度であり、θ1とθ2が互いの約3度以内である、実施形態81の方法である。
実施形態87は、第1の湾曲した成形型表面が第1の平均表面粗さを有しており、配置するステップが、実質的に平坦な反射偏光子を、反射偏光子の第1の主表面が第1の湾曲した成形型表面に対面した状態で、第1の湾曲した成形型表面上に配置することを含み、固体化のステップの後には、結合された反射偏光子の第1の主表面が、第1の平均表面粗さより大きい第2の平均表面粗さを有する、実施形態81の方法である。
実施形態88は、
各干渉層が主に光干渉によって光を反射又は透過する、複数の干渉層と、
主に光学干渉によって光を反射又は透過せず、形成された規則的なパターンを含む最外表面を有する、最外部非干渉層と、を含む一体型多層光学フィルムであって、多層光学フィルムは一体型構造である、一体型多層光学フィルムである。
実施形態89は、規則的パターンが周期的パターンを含む、実施形態88の一体型多層光学フィルムである。
実施形態90は、反射偏光子が、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、所定の波長範囲内で直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する、実施形態88の一体型多層光学フィルムである。
実施形態91は、光学レンズと、光学レンズの主表面上に配設され、それに適合する、実施形態88の一体型多層光学フィルムと、を備える、光学アセンブリである。
実施形態92は、実施形態91の光学アセンブリと、光学アセンブリに隣接し、それから離して配設された部分反射体と、一体型多層光学フィルムと部分反射体との間に配設されたリターダ層と、を備える、光学システムである。
実施形態93は、光学システムであって、
実施形態88の一体型多層光学フィルムと、
約15nm/cm未満の光学複屈折、約20mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する湾曲した第1の主表面、及び、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する反対側の第2の主表面を含み、湾曲した第1の主表面が第2の主表面に対して凹状である、第1の光学レンズと、
約15nm/cm超の光学複屈折、第1の光学レンズの第2の主表面に対面し、かつそれに対して凸状になっており、約14mm〜約250mm範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、湾曲した第1の主表面、及び、約125mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する反対側の第2の主表面を含む、第2の光学レンズと、を備え、
部分反射体が、第1の光学レンズの第1の湾曲した主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有しており、
一体型多層光フィルムは反射偏光子であり、第2の光学レンズの湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合しており、この反射偏光子は、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過し、
リターダ層が、第1の光学レンズの第2の主表面上に配設され、それに適合している、光学システムである。
実施形態94は、光学システムであって、
実施形態88の一体型多層光学フィルムと、
離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズであって、第1の光学レンズと第2の光学レンズとの間に光学レンズが配設されておらず、第1の光学レンズがガラスを含み、第2の光学レンズがプラスチックを含み、第1の光学レンズと第2の光学レンズのそれぞれが、両側の第1の主表面と第2の主表面とを含み、第1の光学レンズの第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比が約5超であり、第2の光学レンズの第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比が約1.5〜10の範囲にある、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズと、を備え、
部分反射体が、第1の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有しており、
一体型多層光フィルムは反射偏光子であり、第2の光学レンズの1つの主表面上に配設され、それに適合しており、この反射偏光子は、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過し、
リターダ層が、反射偏光子と部分反射体との間に配設されており、
光学システムが、射出瞳自身の中に開口部を画定する射出瞳及び光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と約22.5度の角度をなす、射出瞳を満たす光円錐について、光学システムの変調伝達関数(MTF)が約0.2より大きいようになされている、光学システムである。
実施形態95は、光学システムであって、
実施形態88の一体型多層光学フィルムと、
離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズであって、第1の光学レンズと第2の光学レンズとの間に光学レンズが配設されておらず、第1の光学レンズがガラスを含み、第2の光学レンズがプラスチックを含み、第1の光学レンズと第2の光学レンズのそれぞれが、両側の第1の主表面と第2の主表面とを含み、第1の光学レンズの第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比が約5超であり、第2の光学レンズの第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比が約1.5〜10の範囲にある、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズと、を備え、
部分反射体が、第1の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有しており、
一体型多層光フィルムは反射偏光子であり、第2の光学レンズの1つの主表面上に配設され、それに適合しており、この反射偏光子は、所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過し、
リターダ層が、反射偏光子と部分反射体との間に配設されており、
光学システムが、射出瞳自身の中に開口部を画定する射出瞳及び光軸を有し、光軸に沿って伝播する光線が、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズ、部分反射体、反射偏光子、及び第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して光軸と角度θをなす、射出瞳を満たす光円錐について、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθ及び少なくとも1つの小さいθについて、光学システムが大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有するようになされている、光学システムである。
実施形態96は、反射偏光子及び第2の光学レンズは、上面視において、反射偏光子の中心から第1の軸に沿った逆向きの2方向のそれぞれに沿って反射偏光子の縁部まで増加し、反射偏光子の中心から別の第2の軸に沿った逆向きの2方向のそれぞれに沿って反射偏光子の縁部まで減少する、円偏光二色性を有する光学アセンブリである、実施形態1〜60、又は93〜95のいずれか1つの光学システムである。
実施形態97は、
第1の主表面及び、少なくとも約15nm/cmの光学複屈折を有する光学レンズと、
第1の主表面上に配設され、それに適合する反射偏光子とを備える光学アセンブリであって、
円偏光二色性を有し、円偏光二色性は、上面視において、反射偏光子の中心から第1の軸に沿った逆向きの2方向のそれぞれに沿って反射偏光子の縁部まで増加し、反射偏光子の中心から別の第2の軸に沿った逆向きの2方向のそれぞれに沿って反射偏光子の縁部まで減少する、光学アセンブリ。
実施形態98は、第1の軸と第2の軸が実質的に互いに垂直である、実施形態97の光学アセンブリである。
実施形態99は、円偏光二色性が、反射偏光子の中心付近の第1の位置で約−0.01〜約0.01、反射偏光子の縁部付近の第1の軸に沿う第2の位置で約0.02超、反射偏光子の縁部付近の第2の軸に沿う第3の位置で約−0.02未満である、実施形態97の光学アセンブリである。
実施形態100は、第2の位置における円偏光二色性の大きさが、第3の位置における円偏光二色性の大きさの10パーセント以内である、実施形態99の光学アセンブリである。
実施形態101は、円偏光二色性が、反射偏光子の中心付近の第1の位置で約−0.1〜約0.1、反射偏光子の縁部付近の第2の位置で約0.2超、反射偏光子の縁部付近の第3の位置で約−0.2未満である、実施形態97の光学アセンブリである。
実施形態102は、第2の位置における円偏光二色性の大きさが、第3の位置における円偏光二色性の大きさの10パーセント以内である、実施形態101の光学アセンブリである。
実施形態103は、反射偏光子に対面する光源を使用して円偏光二色性が判定される、実施形態97の光学アセンブリである。
実施形態104は、光学レンズに対面する光源を使用して円偏光二色性が判定される、実施形態97の光学アセンブリである。
実施形態105は、光軸を備え、光軸に平行な光学アセンブリへの入射光を用いて円偏光二色性が判定される、実施形態97の光学アセンブリである。
実施形態106は、光学レンズの光学複屈折が少なくとも約20nm/cmである、実施形態97の光学アセンブリである。
実施形態107は、第1の主表面が、約14mm〜約250mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、実施形態97の光学システムである。
実施形態108は、第1の主表面の反対側の第2の主表面を有し、第2の主表面が約125mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する、実施形態107の光学アセンブリである。
実施形態109は、実施形態97の光学アセンブリと、光学アセンブリに隣接し、それから離して配設された部分反射体と、部分反射体と光学アセンブリとの間に配設されたリターダ層と、を備える光学システムである。
実施形態110は、第1の光学レンズを更に備え、部分反射体が第1の光学レンズの主表面上に配設されている、実施形態109の光学システムである。
実施形態111は、部分反射体が、所定の波長範囲内で30%〜70%の範囲の平均光反射率を有する、実施形態110の光学システムである。
実施形態112は、所定の波長範囲が、近赤外波長範囲、可視波長範囲、及び近紫外波長範囲のうち少なくとも1つを含む、実施形態1〜60、93〜95、又は111のいずれか1つの光学システムである。
実施形態113は、所定の波長範囲が約400nm〜約700nmである、実施形態1〜60、93〜95、又は111のいずれか1つの光学システムである。
実施形態114は、第2のリターダ層を更に備え、第1の光学レンズが反射偏光子と第2のリターダ層との間に配設されている、実施形態1〜60、93〜95、又は110〜111のいずれか1つの光学システムである。
実施形態115は、直線吸収偏光子を更に備え、第2のリターダ層が第1の光学レンズと直線吸収偏光子との間に配設されている、実施形態114の光学システムである。
実施形態116は、直線吸収偏光子を更に備え、反射偏光子が直線吸収偏光子と部分反射体との間に配設されている、実施形態1〜60、93〜95、又は109〜111のいずれか1つの光学システムである。
図中の要素の説明は、別段の指示がない限り、他の図中の対応する要素に等しく適用されるものと理解されたい。具体的な実施形態を本明細書において例示し記述したが、様々な代替及び/又は同等の実施により、図示及び記載した具体的な実施形態を、本開示の範囲を逸脱することなく置き換え可能であることが、当業者には理解されるであろう。本出願は、本明細書において説明した具体的な実施形態のあらゆる適合例又は変形例を包含することを意図する。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその同等物によってのみ限定されるものとする。

Claims (17)

  1. 観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
    約15nm/cm未満の光学複屈折、約20mm〜約200mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する湾曲した第1の主表面、及び、約500mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する反対側の第2の主表面を含み、前記湾曲した第1の主表面が前記第2の主表面に対して凹状である、第1の光学レンズと、
    約15nm/cm超の光学複屈折、前記第1の光学レンズの前記第2の主表面に対面し、かつそれに対して凸状になっており、約14mm〜約250mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する、湾曲した第1の主表面、及び、約125mm超の第2のベストフィット曲率半径を有する反対側の第2の主表面を含む、第2の光学レンズと、
    前記第1の光学レンズの前記第1の湾曲した主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
    前記第2の光学レンズの前記湾曲した第1の主表面上に配設され、それに合致し、前記所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する、反射偏光子と、
    前記第1の光学レンズの前記第2の主表面上に配設され、それに適合する、第1のリターダ層と、を含む、光学システム。
  2. 前記第1の光学レンズの前記湾曲した第1の主表面が、次式:
    Figure 2020519964
    によって説明される非球面であり、式中、rは前記光学システムの光軸から前記非球面までの距離、cは曲率係数、kは円錐定数、D、E、F、G、H、I及びJは前記非球面の補正係数であり、kが約4.6、cが約1/44.9mm−1、Dが約0、Eが約−1.3E−06、Fが約6E−09、Gが約−1.6E−12である、請求項1に記載の光学システム。
  3. 前記第2の光学レンズの前記湾曲した第1の主表面が、次式:
    Figure 2020519964
    によって説明される非球面であり、式中、rは前記光学システムの光軸から前記非球面までの距離、cは曲率係数、kは円錐定数、D、E、F、G、H、I及びJは前記非球面の補正係数であり、kが約4.9、cが約1/120mm−1、Dが約0、Eが約2.5E−06、Fが約0、Gが約0である、請求項1に記載の光学システム。
  4. 前記第2の光学レンズの前記第2の主表面が、次式:
    Figure 2020519964
    によって説明される非球面であり、式中、rは前記光学システムの光軸から前記非球面までの距離、cは曲率係数、kは円錐定数、D、E、F、G、H、I及びJは前記非球面の補正係数であり、kが約4.9、cが約1/231mm−1、Dが約0、Eが約−1.4E−05、Fが約2.1E−08、Gが約−9.3E−11である、請求項1に記載の光学システム。
  5. 前記光学システムが光軸を有し、前記光軸に沿って伝播する光線が、前記第1の光学レンズ及び前記第2の光学レンズ、前記部分反射体、前記反射偏光子、及び前記第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から前記光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、前記光円錐の主光線が射出瞳の開口部の中心を通過して前記光軸と約22.5度の角度をなす、前記射出瞳を満たす光円錐について、前記光学システムの変調伝達関数(MTF)が約0.2より大きいようになされている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学システム。
  6. 観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
    離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズであって、前記第1の光学レンズと前記第2の光学レンズとの間に光学レンズが配設されておらず、前記第1の光学レンズがガラスを含み、前記第2の光学レンズがプラスチックを含み、前記第1の光学レンズと前記第2の光学レンズのそれぞれが、両側の第1の主表面と第2の主表面とを含み、前記第1の光学レンズの前記第1の主表面と前記第2の主表面のベストフィット曲率半径の比が約5超であり、前記第2の光学レンズの前記第1の主表面と第2の主表面のベストフィット曲率半径の比が約1.5〜10の範囲にある、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズと、
    前記第1の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
    前記第2の光学レンズの主表面上に配設され、それに適合し、前記所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する、反射偏光子と、
    前記反射偏光子と前記部分反射体との間に配設された第1のリターダ層と、
    射出瞳自身の中に開口部を画定する射出瞳と、を備え、
    前記光学システムが光軸を有し、前記光軸に沿って伝播する光線が、前記第1の光学レンズ及び前記第2の光学レンズ、前記部分反射体、前記反射偏光子、及び前記第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から前記光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、前記光円錐の主光線が前記射出瞳の前記開口部の中心を通過して前記光軸と約22.5度の角度をなす、前記射出瞳を満たす光円錐について、前記光学システムの変調伝達関数(MTF)が約0.2より大きいようになされている、光学システム。
  7. 観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
    離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズであって、前記第1の光学レンズと前記第2の光学レンズとの間に光学レンズが配設されておらず、前記第1の光学レンズがガラスを含み、前記第2の光学レンズがプラスチック及び両側の非球面の主表面を含み、前記両側の2つの非球面の主表面のベストフィット曲率半径の比が1.1より大きい範囲にある、第1の光学レンズ及び第2の光学レンズと、
    前記第1の光学レンズの湾曲した主表面上に配設され、それに合致し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
    前記第2の光学レンズの前記非球面の主表面のうち一方の上に配設され、それに合致し、前記所定の波長範囲内で第1の偏光状態を有する光を実質的に反射し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に透過する、反射偏光子と、
    前記反射偏光子と前記部分反射体との間に配設された第1のリターダ層と、
    射出瞳自身の中に開口部を画定する射出瞳と、を備え、
    前記光学システムが光軸を有し、前記光軸に沿って伝播する光線が、前記第1の光学レンズ及び前記第2の光学レンズ、前記部分反射体、前記反射偏光子、及び前記第1のリターダ層を、実質的には屈折せずに通過し、ある物体から前記光学システムに入射する、1ミリメートル当たり約40ラインペアの空間周波数を備えた光円錐であって、前記光円錐の主光線が前記射出瞳の前記開口部の中心を通過して前記光軸と角度θをなす、前記射出瞳を満たす光円錐について、それぞれが約5度超である少なくとも1つの大きいθ及び少なくとも1つの小さいθについて、前記光学システムが前記大きいθに対して小さい変調伝達関数(MTF)を有し、小さいθに対して大きいMTFを有するようになされている、光学システム。
  8. 観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
    約15nm/cm未満の光学複屈折を有し、湾曲した第1の主表面、及び、反対側の実質的に平坦な第2の主表面を有する、第1の光学レンズと、
    前記第1の光学レンズの前記湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
    前記第1の光学レンズの前記実質的に平坦な第2の主表面上に配設され、それに適合する、第1のリターダ層と、
    前記第1の光学レンズに隣接し、約15nm/cm超の光学複屈折を有する第2の光学レンズであって、前記第1のリターダ層に対面する湾曲した第1の主表面と、反対側の湾曲した第2の主表面とを備える、第2の光学レンズと、
    前記第2の光学レンズの前記湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合する、反射偏光子と、を備え、
    前記所定の波長範囲内の波長を有する垂直入射光では、前記反射偏光子上の各位置が、第1の偏光状態について約70%超の最大反射率を有し、直交する第2の偏光状態について約70%超の最大透過率を有し、前記第1の偏光状態について最小透過率を有し、前記反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに前記反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置の最大透過率が、互いの約1%以内であり、前記少なくとも1つの第2の位置及び前記少なくとも1つの第3の位置が、前記少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、光学システム。
  9. 観察者に対して像を表示するための光学システムであって、
    約15nm/cm未満の光学複屈折を有し、湾曲した第1の主表面、及び、反対側の実質的に平坦な第2の主表面を有する、第1の光学レンズと、
    前記第1の光学レンズの前記湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合し、所定の波長範囲内で少なくとも30%の平均光反射率を有する、部分反射体と、
    前記第1の光学レンズの前記実質的に平坦な第2の主表面上に配設され、それに適合する、第1のリターダ層と、
    前記第1の光学レンズに隣接し、約15nm/cm超の光学複屈折を有する第2の光学レンズであって、前記第1のリターダ層に対面する湾曲した第1の主表面、及び、反対側の湾曲した第2の主表面を備える、第2の光学レンズと、
    前記第2の光学レンズの前記湾曲した第1の主表面上に配設され、それに適合する反射偏光子と、を備え、
    垂直入射光では、反射偏光子上の各位置は、前記反射偏光子の中心付近にある少なくとも1つの第1の位置、並びに前記反射偏光子の縁部付近にある少なくとも1つの第2及び第3の位置である、少なくとも1つの第1、第2、及び第3の位置のバンドエッジ波長が互いの2%以内であるように前記バンドエッジ波長を有する、対応する反射帯域を有し、前記少なくとも1つの第2の位置及び前記少なくとも1つの第3の位置が、前記少なくとも1つの第1の位置で約30度〜約110度の範囲の角度をなす、光学システム。
  10. 光学アセンブリの製造方法であって、
    約30mm〜約1000mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する第1の湾曲した成形型表面を含む第1の成形型を提供することと、
    実質的に平坦な反射偏光子を提供することであって、前記反射偏光子上の各位置が、ブロック偏光状態について約70%超の最大反射率を有し、直交する通過偏光状態について約70%超の最大透過率を有し、前記反射偏光子にわたる前記通過偏光状態の方向の最大変化量が約θ1度である、提供することと、
    前記実質的に平坦な反射偏光子を前記第1の湾曲した成形型表面上に配置し、圧力及び熱のうち少なくとも1つを加えて、前記実質的に平坦な反射偏光子を前記第1の湾曲した成形型表面に少なくとも部分的に適合させることと、
    前記第1の成形型表面から離して位置合わせされた第2の成形型表面を含む第2の成形型を提供することであって、前記第1の成形型表面及び前記第2の成形型表面が、それらの間に成形型キャビティを画定している、提供することと、
    前記成形型キャビティを、前記反射偏光子のガラス転移温度よりも高い温度を有する流動性材料で実質的に充填することと、
    前記流動性材料を固体化して、前記反射偏光子に結合された固体光学素子を形成することであって、結合された前記反射偏光子にわたる前記通過偏光状態の方向の最大変化量が約θ2度であり、θ1とθ2が互いの約3度以内である、固体化することと、を含む、方法。
  11. 前記実質的に平坦な反射偏光子が第1の軸に沿って延伸され、前記流動性材料が、前記第1の軸に実質的に垂直な第2の方向に沿って前記成形型キャビティに流入する、請求項10に記載の方法。
  12. 光学アセンブリの製造方法であって、
    約30mm〜約1000mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する第1の湾曲した成形型表面を含む第1の成形型を提供することと、
    第1の偏光状態について約70%超の平均光透過率を有し、直交する第2の偏光状態について約70%超の平均光反射率を有する、実質的に平坦な反射偏光子を提供することと、
    前記実質的に平坦な反射偏光子を、前記反射偏光子の第1の主表面が前記第1の湾曲した成形型表面に対面し、かつ第1の平均表面粗さを有した状態で、前記第1の湾曲した成形型表面上に配置することと、
    圧力及び熱のうち少なくとも1つを加えて、前記実質的に平坦な反射偏光子を前記第1の湾曲した成形型表面に少なくとも部分的に適合させることと、
    前記第1の成形型表面から離して位置合わせされた第2の成形型表面を含む第2の成形型を提供することであって、前記第1の成形型表面及び前記第2の成形型表面が、それらの間に成形型キャビティを画定している、提供することと、
    前記成形型キャビティを、前記反射偏光子のガラス転移温度よりも高い温度を有する流動性材料で実質的に充填することと、
    前記流動性材料を固体化して、前記反射偏光子に結合された固体光学素子を形成することであって、結合された前記反射偏光子の前記第1の主表面が、前記第1の平均表面粗さよりも大きい第2の平均表面粗さを有する、固体化することと、を含む、方法。
  13. 光学アセンブリの製造方法であって、
    約30mm〜約1000mmの範囲の第1のベストフィット曲率半径を有する第1の湾曲した成形型表面を含む第1の成形型を提供することと、
    所定の波長範囲内で第1の偏光状態について約70%超の平均反射率を有し、前記所定の波長範囲内で直交する第2の偏光状態について約70%超の平均透過率を有する実質的に平坦な反射偏光子を提供することであって、前記実質的に平坦な反射偏光子が、前記反射偏光子にわたる第1の最大厚さ変化量を有する、提供することと、
    前記実質的に平坦な反射偏光子を前記第1の湾曲した成形型表面上に配置し、圧力及び熱のうち少なくとも1つを加えて、前記実質的に平坦な反射偏光子を前記第1の湾曲した成形型表面に少なくとも部分的に適合させることと、
    前記第1の成形型表面から離して位置合わせされた第2の成形型表面を含む第2の成形型を提供することであって、前記第1の成形型表面及び前記第2の成形型表面が、それらの間に成形型キャビティを画定している、提供することと、
    前記成形型キャビティを、前記反射偏光子のガラス転移温度よりも高い温度を有する流動性材料で実質的に充填することと、
    前記流動性材料を固体化して、前記反射偏光子に結合された固体光学素子を形成することであって、結合された前記反射偏光子が、前記反射偏光子にわたる第2の最大厚さ変化量を有し、前記第1の最大厚さ変化量と前記第2の最大厚さ変化量が互いの5%以内であることと、を含む、方法。
  14. 各干渉層が主に光学干渉によって光を反射又は透過する、複数の干渉層と、
    主に光学干渉によって光を反射又は透過せず、形成された規則的なパターンを含む最外表面を有する、最外部非干渉層と、を含む一体型多層光学フィルムであって、前記多層光学フィルムは一体型構造である、一体型多層光学フィルム。
  15. 光学レンズと、前記光学レンズの主表面上に配設され、それに適合する、請求項14に記載の一体型多層光学フィルムと、を備える、光学アセンブリ。
  16. 請求項15に記載の光学アセンブリと、前記光学アセンブリに隣接し、それから離して配設された部分反射体と、前記一体型多層光学フィルムと前記部分反射体との間に配設されたリターダ層と、を備える、光学システム。
  17. 第1の主表面及び、少なくとも約15nm/cmの光学複屈折を有する光学レンズと、
    前記第1の主表面上に配設され、それに適合する反射偏光子とを備える光学アセンブリであって、
    円偏光二色性を有し、前記円偏光二色性は、上面視において、前記反射偏光子の中心から第1の軸に沿った逆向きの2方向のそれぞれに沿って前記反射偏光子の縁部まで増加し、前記反射偏光子の前記中心から別の第2の軸に沿った逆向きの2方向のそれぞれに沿って前記反射偏光子の前記縁部まで減少する、光学アセンブリ。
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