JP2020517869A - コンポーネント保持制御のためのトレランスリング、方法、およびアセンブリ - Google Patents

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Abstract

側壁と、半径方向および軸方向に突出して、トレランスリングの内側または外側のコンポーネントに対するトレランスリングの軸方向変位を防止する側壁からの少なくとも1つの突起とを含む、トレランスリングである。

Description

本発明は、一般に、可動部品を含むアセンブリ間に配置されるトレランスリングに関し、特に、トレランスリングを使用する改良された方法およびアセンブリに関する。
トレランスリングは、これに限定されるものではないが、シャフトを含む内側コンポーネントや、これに限定されるものではないが、ハウジングを含む外側コンポーネントなど、相対的に動く部品を含むアセンブリ間の移動を制限する。シャフトは、ハウジング内に形成された孔内で回転することがある。1つの種類のトレランスリングは、シャフトの外面と孔の内面との間の間隙に配置されたバンドである。このトレランスリングは、回転を可能にしながら、孔内でのシャフトの半径方向の動きを制限する。トレランスリングはまた、電子モーターアセンブリのローター、ステーター、シャフト、ハウジング、およびボールベアリングなどのサブアセンブリコンポーネントにも使用されることができる。
従来のトレランスリング構成では、内側コンポーネントと外側コンポーネントとの間の精密な嵌合が求められる。さらに、最大の摩擦係合を提供するための力、または摺動力の最小の変動が求められる。部品間の相対的な振動を低減することから、コンポーネント間の精密な嵌合が望ましい。内側コンポーネントと外側コンポーネントとの間のこれらの要件は、摩擦力が増加する強くて実質的な接触を必要とする。さらに、アセンブリ内のコンポーネントの重量を減らすことで、アセンブリの力、コスト、およびアセンブリ時間を削減することが望まれる。ボールベアリングを含む一部の従来のアセンブリでは、アセンブリ中にボールベアリングのブリネリングが発生することがあるため、コンポーネントクラックなどのコンポーネントの障害により追加のベントが必要になることがある。
さらに、比較的低い回転速度および小さな角滑りサイクルを有する、50Nmを超えるトルクをともなう用途にトルク過負荷保護を提供するトレランスリングもまた知られている。これらの用途は、減速ギアマウント、4輪駆動トラックのパワーステップ、および折り畳み式シート用のシートモーターを含む。これらの用途のトレランスリングは、熱処理された厚さ0.40mmを超える炭素鋼であり、必要なトルクを提供するために多くの強力な高摩擦波を有する傾向がある。これらのソリューションは、一部の用途について実行可能であるが、トレランスリングおよびそれらを含むアセンブリの改善は、引き続き関心を集めている。
特徴および利点が達成され、より詳細に理解できるように、添付の図面に示されている実施形態を参照することにより、より完全な説明を得ることができる。しかしながら、図面は、いくつかの実施形態のみを示しているため、範囲を限定するものと見なされるべきではない。
本発明にしたがって構成されたトレランスリングの一実施形態の斜視図である。 複数の層を有し、本発明にしたがって構成されたトレランスリングの他の実施形態の概略断面側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングの一実施形態の斜視図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの概略断面側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの概略断面側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの概略断面側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの概略断面側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングの一実施形態の拡大断面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングの一実施形態の拡大断面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの概略断面側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの概略断面側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの概略断面側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの一実施形態の拡大断面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングを含むアセンブリの一実施形態の拡大端面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングの一実施形態の側面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングの一実施形態の正面図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングの一実施形態の斜視図である。 本発明にしたがって構成されたトレランスリングの一実施形態の側面図である。
異なる図面における同じ参照符号の使用は、同様または同一の物品を示している。
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示を理解するのを助けるために提供される。以下の説明は、本教示の具体的な実装および実施形態に焦点を合わせるであろう。この焦点は、本教示を説明するのを助けるために提供されており、本教示の範囲または適用性に対する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願で開示される教示に基づいて他の実施形態が使用されることができる。
用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、またはその任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを意図している。例えば、特徴のリストを備える方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、そのような方法、物品、または装置に明示的にリスト化されていないかまたは固有ではない他の特徴を含んでもよい。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、「または(or)」は、包含的な「または」を指し、排他的な「または」を指さない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれかによって満たされる: Aは真(または存在する)かつBは偽(または存在しない)、Aは偽(または存在しない)かつBは真(または存在する)、およびAとBの両方が真(または存在する)である。
また、「1つ(a)」または「1つ(an)」の使用は、本明細書に記載の要素およびコンポーネントを説明するために使用される。これは、単に便宜上および本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われている。この説明は、他を意味することが明確でない限り、1つ、少なくとも1つ、または複数も含む単数形、またはその逆を含むように読む必要がある。例えば、本明細書で単一の物品が説明される場合、単一の物品の代わりに複数の物品が使用されることができる。同様に、本明細書で複数の物品が説明される場合、単一の物品は、その複数の物品の代わりにすることができる。また、「約(about)」または「略(substantially)」の使用は、本発明の範囲から逸脱しない任意の値または関係を記述する空間的または数値的関係を伝えるために使用される。
他に定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術的および科学的用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。材料、方法、および例は、例示的なものにすぎず、限定的であることを意図しない。本明細書に記載されていない範囲で、特定の材料および処理行為に関する多くの詳細は、従来のものであり、トレランスリングアセンブリおよびコンポーネント技術内の教科書および他のソースにおいてみることができる。
図1は、いくつかの実施形態にかかるトレランスリング100を示している。トレランスリング100は、中心軸600の周りにリング状(略環状)の形状に湾曲することができる弾性材料のバンド102を備える。トレランスリング100は、第1の軸方向端部115および第2の軸方向端部117を有することができる。バンド102は、側壁103を含むことができる。実施形態では、バンド102は、内側側壁103aおよび外側側壁103bを含むことができる。側壁103は、軸方向エッジ105を有することができる。いくつかの実施形態では、側壁103は、第1の軸方向エッジ105aおよび第2の軸方向エッジ105bを有することができる。実施形態では、図3に示すように、バンド102の端部は、交差せず(例えば、分割リングとして形成されることができる)、それにより、バンドの周囲に隣接する軸方向間隙106が残る。他の実施形態では、バンドは、端部が互いに重なるように湾曲してもよい。さらに他の実施形態では、バンドは、連続した切れ目のないリングであってもよい。実施形態では、内側側壁103aは、内面を含むことができる。実施形態では、外側側壁103bは、外面を含むことができる。実施形態では、図2に示すように、トレランスリング100は、基材119と低摩擦層104とを含むことができる。実施形態では、内側側壁103aの内面は、バンドの形状に適合する低摩擦層104aを有してもよい。実施形態では、外側側壁103bの外面は、バンドの形状に適合する低摩擦層104bを有してもよい。
図4A〜図4Dは、例えば、いくつかの実施形態にかかる図1に示されるトレランスリング100を組み込むアセンブリ2を示している。アセンブリ2は、ハウジング302または外側コンポーネント(本明細書では互換的に使用される「ハウジング」および「外側コンポーネント」)をさらに含む。ハウジング302または外側コンポーネントは、第1の軸方向端部305および第2の軸方向端部307を有することができる。ハウジング302には、シャフト306または内側コンポーネント(本明細書では互換的に使用される「シャフト」および「内側コンポーネント」)を収容する軸方向孔304が形成されることができる。トレランスリング100は、外側コンポーネント302と内側コンポーネント306との間でトルクを伝達するように使用されることができる。シャフト306または内側コンポーネントは、第1の軸方向端部315および第2の軸方向端部317を有してもよい。トレランスリング100は、外側コンポーネント302と内側コンポーネント306との間に摩擦嵌合を提供するように使用されることができる。いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、形状嵌合、圧入、または結合(これに限定されるものではないが、接着結合を含む)により、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも1つに固定されることができる。必要に応じて、アセンブリは、嵌合リング502を含んでもよい。
実施形態では、ハウジング302または外側コンポーネントは、回転アセンブリ技術において一般に使用される任意の材料を含むことができる。ハウジング302または外側コンポーネントは、軸方向および長手方向の力に耐えるのに十分な剛性を備えた任意の適切な材料を備えることができる。特定の実施形態では、ハウジング302または外側コンポーネントは、射出成形ポリマーを含むことができる。他の実施形態では、ハウジング302または外側コンポーネントは、機械加工プロセスにより形成された金属または合金を含むことができる。さらに他の実施形態では、ハウジング302または外側コンポーネントは、セラミックまたは任意の他の適切な材料を含むことができる。ハウジング302または外側コンポーネントは、溶接、接着剤、締結具、ねじ切り、または任意の他の適切な締結手段によって互いに接合された単一部品、2部品、またはいくつかの部品から形成されることができる。
実施形態では、シャフト306または内側コンポーネントは、回転アセンブリ技術において一般に使用される任意の材料を含むことができる。シャフト306または内側コンポーネントは、軸方向および長手方向の力に耐えるのに十分な剛性を備えた任意の適切な材料を含むことができる。特定の実施形態では、シャフト306または内側コンポーネントは、射出成形ポリマーを含むことができる。他の実施形態では、シャフト306または内側コンポーネントは、機械加工プロセスにより形成された金属または合金を含むことができる。さらに他の実施形態では、シャフト306または内側コンポーネントは、セラミックまたは任意の他の適切な材料を含むことができる。シャフト306または内側コンポーネントは、溶接、接着剤、締結具、ねじ切り、または任意の他の適切な締結手段によって互いに接合された単一部品、2部品、またはいくつかの部品から形成されることができる。
実施形態では、トレランスリング100は、トレランスリング100の技術分野において一般に使用される任意の材料を含むことができる。トレランスリング100は、軸方向および長手方向の力に耐えるのに十分な剛性を備えた任意の適切な材料を含むことができる。特定の実施形態では、トレランスリング100は、射出成形ポリマーを含むことができる。他の実施形態では、トレランスリング100は、機械加工プロセスによって形成される金属または合金(これらに限定されるものではないが、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉛、鉄、青銅、鋼、ばね鋼、ステンレス鋼)を含むことができる。さらに他の実施形態では、トレランスリング100は、セラミックまたは任意の他の適切な材料を含むことができる。トレランスリング100は、溶接、接着剤、締結具、ねじ切り、または任意の他の適切な締結手段によって互いに接合された単一部品、2部品、またはいくつかの部品から形成されることができる。
実施形態では、図2に示すように、トレランスリング100は、複合材料を含むことができる。例えば、トレランスリング100は、基材119と低摩擦材料104とを含むことができる。低摩擦材料104は、基材119の少なくとも一部、最も顕著には突起120に沿った基材の一部に結合されることができる。さらなる実施形態では、低摩擦材料104は、例えば側壁103の半径方向内面103aまたは半径方向外面103bなど、側壁103の主表面全体に結合されることができる。特定の実施形態では、低摩擦材料104は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方と低摩擦界面を形成するように、基材119の半径方向内面に結合されることができる。
実施形態では、基材119は、少なくとも部分的に金属を含むことができる。金属は、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉛、鉄、青銅、それらの合金を含んでもよく、または他の種類であってもよい。より具体的には、基材は、ステンレス鋼などの鋼を少なくとも部分的に含むことができる。例えば、基材は、少なくとも部分的に301ステンレス鋼を含むことができる。301ステンレス鋼は、焼鈍、1/4硬質、1/2硬質、3/4硬質、または完全硬質にされることができる。基材119は、織メッシュまたはエキスパンドメタルグリッドを含むことができる。あるいは、織メッシュは、織ポリマーメッシュとすることができる。他の実施形態では、基材119は、メッシュまたはグリッドを含まなくてもよい。必要に応じて、トレランスリング100は、これらに限定されるものではないが、フルオロポリマー、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル/ポリアミドコポリマー、エチレン酢酸ビニル、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ETFEコポリマー、パーフルオロアルコキシ(PFA)、またはそれらの任意の組み合わせを含むトレランスリング技術に一般的な任意の既知の接着材料を含むことができる少なくとも1つの接着層121を含むことができる。他の代替実施形態では、固体コンポーネント、織メッシュまたはエキスパンドメタルグリッドとしての基材119は、摩擦材料104と基材119との間に含まれる少なくとも1つの接着層121の間に埋め込まれてもよい。
必要に応じて、基材119は、処理前の耐負荷性基材の腐食を防ぐために一時的な腐食保護層704および705によってコーティングされてもよい。さらに、一時的な腐食保護層708は、層704の上に塗布されることができる。層704、705、および708のそれぞれは、約7から15ミクロンなど、約1から50ミクロンの厚さを有することができる。層704および705は、亜鉛、鉄、マンガン、またはそれらの任意の組み合わせのリン酸塩、またはナノセラミック層を含むことができる。さらに、層704および705は、官能性シラン、ナノスケールシランベースのプライマー、加水分解シラン、オルガノシラン接着促進剤、溶媒/水ベースのシランプライマー、塩素化ポリオレフィン、不動態化表面、市販の亜鉛(機械的/ガルバニック)または亜鉛ニッケルコーティング、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。層708は、官能性シラン、ナノスケールシランベースのプライマー、加水分解シラン、オルガノシラン接着促進剤、溶媒/水ベースのシランプライマーを含むことができる。一時的な腐食保護層704、706、および708は、処理中に除去または保持されることができる。
必要に応じて、トレランスリング100は、耐食性コーティング125をさらに含んでもよい。耐食性コーティング125は、約5から20ミクロン、および約7から15ミクロンなど、約1から50ミクロンの厚さを有することができる。耐食性コーティングは、接着促進剤層127およびエポキシ層129を含むことができる。接着促進剤層127は、亜鉛、鉄、マンガン、スズのリン酸塩、もしくはそれらの任意の組み合わせ、またはナノセラミック層を含むことができる。さらに、接着促進剤層127は、官能性シラン、ナノスケールシランベースの層、加水分解シラン、オルガノシラン接着促進剤、溶媒/水ベースのシランプライマー、塩素化ポリオレフィン、不動態化表面、市販の亜鉛(機械的/ガルバニック)または亜鉛ニッケルコーティング、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。エポキシ層129は、熱硬化エポキシ、UV硬化エポキシ、IR硬化エポキシ、電子ビーム硬化エポキシ、放射線硬化エポキシ、または空気硬化エポキシとすることができる。さらに、エポキシ樹脂は、ポリグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ビスフェノールA、ビスフェノールF、オキシラン、オキサシクロプロパン、エチレンオキシド、1,2−エポキシプロパン、2−メチルオキシラン、9,10−エポキシ−9,10−ジヒドロアントラセン、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。エポキシ樹脂層129は、硬化剤をさらに含むことができる。硬化剤は、アミン、酸無水物、フェノールノボラックポリ[N−(4−ヒドロキシフェニル)マレイミド](PHPMI)などのフェノールノボラック硬化剤、レゾールフェノールホルムアルデヒド、脂肪アミン化合物、ポリカルボン酸無水物、ポリアクリレート、イソシアネート、カプセル化ポリイソシアネート、三フッ化ホウ素アミン錯体、クロムベースの硬化剤、ポリアミド、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。一般に、酸無水物は、式R−C=O−O−C=O−R’に適合することができ、Rは、上述したようにCとすることができる。アミンは、モノエチルアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミンなどの脂肪族アミン、脂環式アミン、環状脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、アミドアミン、ポリアミド、ジシアンジアミド、イミダゾール誘導体などの芳香族アミン、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
実施形態では、低摩擦材料104は、例えば、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリサーミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、またはそれらの任意の組み合わせなどのポリマーを含む材料を含むことができる。一例では、低摩擦材料104は、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルホン、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、それらの誘導体、またはそれらの組み合わせを含む。特定の例では、低摩擦材料は、ポリケトン、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミドイミド、それらの誘導体、またはそれらの組み合わせなどのポリマーを含む。さらなる例では、低摩擦材料は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトン、それらの誘導体、またはそれらの組み合わせなどのポリケトンを含む。追加の例では、低摩擦材料は、超高分子量ポリエチレンであってもよい。フルオロポリマーの例は、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、PTFE、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ペルフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、およびフッ化ビニリデン(THV)のターポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、またはそれらの任意の組み合わせを含む。特定の実施形態によれば、フルオロポリマーを使用することができる。
低摩擦材料104は、ガラス繊維、炭素繊維、シリコン、グラファイト、PEEK、二硫化モリブデン、芳香族ポリエステル、炭素粒子、青銅、フルオロポリマー、熱可塑性フィラー、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、ポリアミドイミド(PAI)、PPS、ポリフェニレンスルホン(PPSO2)、液晶ポリマー(LCP)、芳香族ポリエステル(エコノール)、および珪灰石や硫酸バリウムなどの鉱物粒子、またはそれらの任意の組み合わせを含むフィラーをさらに含むことができる。フィラーは、ビーズ、繊維、粉末、メッシュ、またはそれらの任意の組み合わせの形態とすることができる。
実施形態では、側壁103は、0.1mmから25mmの範囲の厚さTSWを有することができる。より特定の実施形態では、側壁103は、0.1mmから1mmの範囲、0.2mmから1mmの範囲、0.25mmから1mmの範囲、0.3mmから1mmの範囲、0.35mmから1mmの範囲、0.4mmから1mmの範囲、0.45mmから1mmの範囲、0.5mmから1mmの範囲、0.55mmから1mmの範囲、0.6mmから1mmの範囲、0.65mmから1mmの範囲、0.7mmから1mmの範囲、0.75mmから1mmの範囲、0.8mmから1mmの範囲、0.85mmから1mmの範囲、0.9mmから1mmの範囲、さらには0.95mmから1mmの範囲の厚さTSWを有することができる。他の実施形態では、厚さTSWは、0.2mmから0.9mmの範囲、0.2mmから0.85mmの範囲、0.2mmから0.8mmの範囲、0.2mmから0.75mmの範囲、0.2mmから0.7mmの範囲、0.2mmから0.65mmの範囲、0.2mmから0.6mmの範囲、0.2mmから0.6mmの範囲、0.2mmから0.55mmの範囲、0.2mmから0.5mmの範囲、0.2mmから0.45mmの範囲、0.2mmから0.4mmの範囲、0.2mmから0.35mmの範囲、0.2mmから0.3mmの範囲、さらには0.2mmから0.25mmの範囲など、0.2mmから0.95mmの範囲とすることができる。より特定の実施形態では、側壁103は、0.35mmから0.65mmの間の厚さTSWを有することができる。
実施形態では、低摩擦層は、0.15mmから0.35mmの範囲、さらには0.2mmから0.3mmの範囲など、0.1mmから0.4mmの範囲の厚さTFLを有することができる。この実施形態では、基材119は、側壁103の残りの厚さの全て、またはほぼ全てを形成することができる。
いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、ばね鋼(例えば、冷間圧延ステンレス鋼)から形成されてもよく、それに積層された低摩擦層104を有してもよい。例えば、ステンレス鋼は、厚さ0.1から0.7mmとすることができ、低摩擦は、厚さ約0.05から0.50mmの範囲(例えば、0.25mm)とすることができ、トレランスリング100がその円形に形成されることができる前に鋼に結合されてもよい。
実施形態では、側壁103の厚さは、均一であってもよく、すなわち、側壁103の第1の位置の厚さは、それに沿った第2の位置の厚さと等しくすることができる。他の実施形態では、側壁103の厚さ、変化してもよく、すなわち、側壁103の第1の位置の厚さは、それに沿った第2の位置の厚さと異なってもよい。
実施形態では、図1を参照すると、トレランスリング100は、少なくとも2.5mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mmの半径Rを有することができる。半径Rは、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下、または50mm以下とすることができる。実施形態では、トレランスリング100は、軸方向端部115、117間で測定される、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下、または50mm以下の軸方向長さLを有することができる。トレランスリング100は、軸方向端部115、117間で測定される、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mm、または少なくとも50mmの軸方向長さLを有することができる。半径Rは、軸方向長さLに沿って変化することができる。
実施形態では、図4A〜図4Dを参照すると、シャフト306または内側コンポーネントは、少なくとも2.5mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mmの内側半径RS1を有することができる。内側半径RS1は、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下とすることができる。シャフト306または内側コンポーネントは、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mmの外側半径RS2を有することができる。外側半径RS2は、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下、または50mm以下とすることができる。実施形態では、シャフト306または内側コンポーネントは、軸方向端部315、317間で測定される、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下の軸方向長さLを有することができる。シャフト306または内側コンポーネントは、軸方向端部315、317間で測定される、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mm、または少なくとも50mmの軸方向長さLを有することができる。内側半径RS1は、軸方向長さLに沿って変化することができる。外側半径RS2は、軸方向長さLに沿って変化することができる。
実施形態では、図4A〜図4Dを参照すると、ハウジング302または外側コンポーネントは、少なくとも2.5mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mmの内側半径RH1を有することができる。内側半径RH1は、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下とすることができる。実施形態では、ハウジング302または外側コンポーネントは、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mm、または50mm以下の外側半径RH2を有することができる。外側半径RH2は、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下とすることができる。実施形態では、ハウジング302または外側コンポーネントは、軸方向端部305、307間で測定される、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、30mm以下、40mm以下の軸方向長さLを有することができる。ハウジング302または外側コンポーネントは、軸方向端部305、307間で測定される、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mm、または少なくとも50mmの軸方向長さLを有することができる。内側半径RH1は、軸方向長さLに沿って変化することができる。外側半径RH2は、軸方向長さLに沿って変化することができる。
図1に戻って参照すると、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起120は、トレランスリング100に少なくとも部分的に結合されることができる。実施形態では、突起120は、トレランスリング100に形成されてもよい。突起120は、側壁103とモノリシックとすることができ、すなわち、突起120は、側壁103と一体構造を有することができる。他の特定の実施形態では、突起120の少なくとも1つは、側壁103に取り付けられた別個のコンポーネントを備えてもよい。例えば、別個のコンポーネントは、接着剤、溶接、圧着、または当該技術分野において認識可能な任意の他の適切なプロセスによって側壁103に取り付けられてもよい。実施形態では、突起120は、トレランスリング103の側壁103の軸方向エッジ115、117の軸方向内側に位置してもよい。実施形態では、少なくとも1つの突起120は、側壁103から半径方向外向きに延びることができる。実施形態では、少なくとも1つの突起120は、側壁103から半径方向内側に延びることができる。
各突起120は、円周方向に測定した場合の幅と比較した軸方向の長さにより測定したアスペクト比を画定することができる。実施形態では、突起120の少なくとも1つは、少なくとも1.5:1、少なくとも2:1、少なくとも3:1、少なくとも4:1、少なくとも5:1、さらには少なくとも10:1など、少なくとも1.1:1のアスペクト比を有することができる。実施形態では、アスペクト比は、50:1以下、さらには25:1以下など、100:1以下とすることができる。
図1を参照すると、実施形態では、突起120の少なくとも1つは、(破線707で示される)その第1の側面701に沿って側壁103に結合されることができる。実施形態では、少なくとも1つの突起120は、残りの側面に沿って側壁103から連続的に切断されることができる。例えば、少なくとも1つの突起120は、第3の側面全体(第1の側面707の反対側)および対向する第2および第4の側面の少なくとも一部(それぞれ第1および第3の側面の間に延びる)から連続的に切断されることができる。これは、側壁103に孔750を形成することができる。本明細書で使用される場合、「連続的に切断された」とは、突起120と側壁103との間の単一の切断または間隙を指す。そのようにして、突起120は、一方の側面のみに沿って側壁103に取り付けられることができる。
突起120は、例えば、スタンピング、プレス、または切断などのプロセスによって形成されることができる。実施形態では、突起120の少なくとも1つは、側壁103の形成前、例えば、平坦なシートを圧延して側壁103を形成する前に形成されることができる。実施形態では、突起120の少なくとも1つは、側壁103の形成後、例えば、側壁103を形成するために平坦なシートを圧延した後に形成されてもよい。
実施形態では、図5に示すように、突起120の少なくとも1つは、弓形のプロファイルを有することができる。突起120は、少なくとも1つのほぼ弓形のエッジを含むことができる。他の実施形態では、突起120の少なくとも1つは、多角形のプロファイルを有することができる。突起120は、少なくとも1つの多角形の角度を含むことができる。例えば、突起120は、側壁103から延びる三角形または四角形の形状を含むことができる。さらに他の実施形態では、突起120の少なくとも1つは、弓状部および多角形部を有してもよい。
実施形態では、突起120のうちの少なくとも2つは、互いに比較して同じ幾何学的形状またはサイズを有する。さらなる実施形態では、突起120の全ては、互いに比較して同じ幾何学的形状またはサイズを有することができる。他の実施形態では、突起120のうちの少なくとも2つは、互いに比較して異なる幾何学的形状またはサイズを有することができる。さらなる実施形態では、突起120の全ては、互いに比較して異なる幾何学的形状またはサイズを有することができる。
再度図1を参照すると、より特定の実施形態では、トレランスリング100は、側壁103に少なくとも部分的に結合された複数の突起120を含むことができる。複数の突起120は、(第1の)突起120aおよび(第2の)突起120bを含むことができる。
実施形態では、複数の突起120は、側壁103の周りで円周方向に離間されることができる。より特定の実施形態では、複数の突起120のそれぞれは、側壁103の周囲の周りで測定されたときに等しい距離だけ互いに離間されることができる。
実施形態では、複数の突起120は、少なくとも2つの円周方向に延びる列に配置されることができる。特定の実施形態では、複数の突起120は、少なくとも4つの円周方向に延びる列、少なくとも5つの円周方向に延びる列、さらには少なくとも6つの円周方向に延びる列など、少なくとも3つの円周方向に延びる列に配置されることができる。他の実施形態では、複数の突起120は、15個以下の円周方向に延びる列、10個以下の円周方向に延びる列、または7個以下の円周方向に延びる列など、25個以下の円周方向に延びる列に配置されることができる。
実施形態では、突起120a、120bは、側壁103から異なる方向に延びることができる。より特定の実施形態では、突起120a、120bは、内側側壁103aおよび外側側壁103bから反対の半径方向に延びることができる。より特定の実施形態では、突起120a、120bは、反対方向に延びることができる。実施形態では、突起120a、120bは、互いに離れるように延びてもよく、すなわち、突起120a、120bの接続された側面707は、突起120a、120bの任意の他の部分よりも互いに近くてもよい。
実施形態では、突起120は、それぞれ、軸方向二等分線を画定することができる。実施形態では、少なくとも2つの突起120の軸方向二等分線は、平行に向けられることができる、すなわち、少なくとも2つの突起120は、互いに平行に向けられることができる。より特定の実施形態では、突起120の全ては、互いに対して平行に向けられることができる。
突起120は、それぞれ、円周方向(軸600に対して垂直)の側壁103に関して測定される最大円周方向間隙距離GC、および軸方向(軸600に沿った)の側壁103に関して測定される最大軸方向間隙距離GAを画定することができる。実施形態では、GAは、GCとは異なることができる。
特定の実施形態では、最大軸方向間隙距離GAは、最大円周方向間隙距離GCよりも大きくすることができる。例えば、GAは、少なくとも110%GC、少なくとも120%GC、少なくとも120%GC、さらには少なくとも145%GCなど、少なくとも105%GCとすることができる。他の実施形態では、GAは、400%GC以下、300%GC以下、さらには200%GC以下など、500%GC以下とすることができる。
図1および図5を参照すると、突起120の少なくとも1つは、トレランスリング100の中心軸600に対して傾斜することができる。特定の実施形態では、GCおよびGAは、中心軸600に対して突起120を傾斜する前に等しくてもよい。
実施形態では、図5に示すように、各突起120は、半径方向最内面716と、半径方向最内面716を側壁103に接続するブリッジ部718とを画定することができる。実施形態では、突起120は、トレランスリング100の側壁103の側面上の孔750の一部を埋めることができる。ブリッジ部718の最良嵌合線は、中心軸600に対して傾斜することができる。ブリッジ部718は、組み立てられていない状態または無負荷状態で測定されるように、側壁103に対して角度724を形成することができる。非限定的な実施形態として、ブリッジ部718と無負荷状態の側壁103との間の角度724は、少なくとも3°、少なくとも4°、少なくとも5°、さらには少なくとも10°など、少なくとも2°とすることができる。他の実施形態では、角度724は、40°以下、35°以下、30°以下、25°以下、さらには20°以下など、45°以下とすることができる。実施形態では、突起120は、側壁103の直径よりも小さい直径を有することができる半径方向最内面716を有することができる。いくつかの実施形態では、突起の半径方向最内面716は、直径DIMを有することができ、側壁は、直径Dを有することができ、DIM≦0.95D、DIM≦0.9D、DIM≦0.90D、DIM≦0.85D、DIM≦0.8D、DIM≦0.75D、DIM≦0.7D、DIM≦0.65D、DIM≦0.6D、DIM≦0.55D、DIM≦0.5D、DIM≦0.4D、DIM≦0.2D、またはDIM≦0.1Dなど、DIM≦Dである。
他の実施形態では、図6に示される反対の向きで、各突起120は、半径方向最外面717と、半径方向最外面717を側壁103に接続するブリッジ部718とを画定することができる。ブリッジ部718の最良嵌合線は、中心軸600に対して傾斜することができる。ブリッジ部718は、組み立てられていない状態または無負荷状態で測定されるように、側壁103に対して角度724を形成することができる。非限定的な実施形態として、ブリッジ部718と無負荷状態の側壁103との間の角度724は、少なくとも3°、少なくとも4°、少なくとも5°、さらには少なくとも10°など、少なくとも2°とすることができる。他の実施形態では、角度724は、40°以下、35°以下、30°以下、25°以下、さらには20°以下など、45°以下とすることができる。実施形態では、突起120は、側壁103の直径よりも大きくすることができる直径を有することができる半径方向最外面717を画定することができる。いくつかの実施形態では、突起の半径方向最外面717は、直径DOMを有することができ、側壁は、直径Dを有することができ、D≦0.95DOM、D≦0.9DOM、D≦0.90DOM、D≦0.85DOM、D≦0.8DOM、D≦0.75DOM、D≦0.7DOM、D≦0.65DOM、D≦0.6DOM、D≦0.55DOM、D≦0.5DOM、D≦0.4DOM、D≦0.2DOM、またはD≦0.1DOMなど、D≦DOMである。
いくつかの実施形態では、図4A〜図4Dに示すように。突起120は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302に結合するように設置されてもよい。実施形態では、突起120は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方に接触または結合して、それぞれトレランスリング100の内側および外側にあることができる内側コンポーネント306または外側コンポーネント302に対するトレランスリング100の軸方向変位を防止または制限することができる。実施形態では、突起120は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方に接触または結合して、外側コンポーネント302に対する内側コンポーネント306の軸方向変位を防止または制限することができる。実施形態では、突起120は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方に接触または結合して、内側コンポーネント306に対する外側コンポーネント302の軸方向変位を防止または制限することができる。
アセンブリ2内でトレランスリング100に接触するように内側コンポーネント306または外側コンポーネント302を設置した後、ブリッジ部718の角度724は、側壁103に対して減少または増加することができる。設置後角度724は、トレランスリング100に対する内側コンポーネント306または外側コンポーネント302の相対直径に依存することができる。したがって、トレランスリング100は、側壁103の直径よりも小さくかつ突起120の最内面716によって形成される最良嵌合円よりも大きくすることができる直径を有する内側コンポーネント306または外側コンポーネント302と結合することができる。さらに、トレランスリング100は、側壁103の直径よりも大きくかつ突起120の最内面716によって形成される最良嵌合円よりも小さくすることができる直径を有する内側コンポーネント306または外側コンポーネント302と結合することができる。
特定の実施形態では、各突起120は、最内面716から半径方向外向きに延びる端部720をさらに含むことができる。端部720は、ブリッジ部718の反対側の最内面716から延びることができる。実施形態では、端部720は、トレランスリング100の第1の軸方向端部115に向かって延びることができる。実施形態では、端部720は、トレランスリング100の第2の軸方向端部117に向かって延びることができる。実施形態では、突起120の端部720の一部は、ほぼ側壁103の外面722を超えて半径方向外向きに延びることができる。他の実施形態では、端部720の外面は、側壁103の外面722と同じ平面に沿って位置することができる。さらに他の実施形態では、端部720の外面は、側壁103の外面722の半径方向内側で終端することができる。外面722の半径方向内側の端部720の終端は、外面722を越えた端部720の半径方向外側へのたわみを制限する外側コンポーネント302にトレランスリング100を入れることができる場合に特に適することができる。
図4A〜図4Dに示すように、突起120は、内側コンポーネント306の内面に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する指状突起であってもよい。同様に、突起120は、内側コンポーネント302の外面に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する指状突起であってもよい。代替実施形態では、突起120は、外側コンポーネント302の内面に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する指状突起であってもよい。同様に、突起120は、外側コンポーネント302の外面に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する指状突起であってもよい。示されるように、突起120の端部720は、内側または外側コンポーネント302、306の表面に接触して、外側コンポーネント302に対する内側コンポーネント306、内側コンポーネント306に対する外側コンポーネント302、または外側コンポーネント302もしくは内側コンポーネント306のいずれかに対するトレランスリング100の軸方向変位を防止または制限することができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起120は、内側コンポーネント302または内側コンポーネント306のうちの少なくとも一方の少なくとも1つの軸方向端部305、307、315、317が第1の軸方向において突起120を超えて軸方向に延びないように少なくとも1つの突起120で終端するように、外側コンポーネント302または内側コンポーネント306の外面に接触することができる。
他の実施形態では、図3に示すように、突起120の端部720は、側壁103の外面722と接続して、半径方向最内面716から延びるブリッジ729を形成することができる。ブリッジ729は、トレランスリング100の第1の軸方向端部115または第2の軸方向端部117に面するエッジ727を形成してもよい。このように、突起120は、半径方向内向きに延びる波状突起とすることができる。実施形態では、突起120は、最内面716の側面上の孔750の一部を埋めることができる。実施形態では、突起120は、最内面716の側面上の孔750の一部を埋めることができる。実施形態では、孔750は、最内面716から離れてトレランスリング100の第1の軸方向端部115に向かって延びることができる。実施形態では、端部720は、最内面716から離れてトレランスリング100の第2の軸方向端部117に向かって延びることができる。
さらに他の実施形態では、突起120の端部720は、側壁103の外面722と接続して、半径方向最外面717から延びるブリッジ729を形成することができる。ブリッジ729は、トレランスリング100の第1の軸方向端部115または第2の軸方向端部117に面するエッジ727を形成してもよい。このように、突起120は、半径方向外側に延びる波状突起であってもよい。実施形態では、突起120は、最外面717の側面上の孔750の一部を埋めることができる。実施形態では、突起120は、最外面717の側面上の孔750の一部を埋めることができる。実施形態では、孔750は、最外面717から離れてトレランスリング100の第1の軸方向端部115に向かって延びることができる。実施形態では、端部720は、最外面717から離れてトレランスリング100の第2の軸方向端部117に向かって延びることができる。
さらに他の実施形態では、図10A〜図10Dに示すように、突起120は、半径方向に延びる少なくとも1つの半径方向フラップ770を含むことができる。突起120は、トレランスリング100に形成された孔750に沿って2つの半径方向フラップ770、770’を含むことができる。半径方向フラップ770、770’は、円周方向に見たときに、多角形プロファイル、円形プロファイル、長円形プロファイル、楕円形プロファイルを含む任意の二次元形状を形成してもよく、または異なる形状のプロファイルを形成してもよい。少なくとも1つの半径方向フラップ770、770’は、頂点771、771’を形成することができる複数の軸方向側部775、775’を有することができる。いくつかの実施形態では、軸方向側部775、775’の少なくとも1つは、半径方向または軸方向のうちの少なくとも1つに弓形またはテーパ面を形成する。頂点771、771’は、半径方向内側または半径方向外側に延びてもよい。少なくとも1つの半径方向フラップ770、770’は、最外面717の側面に延びてもよい。少なくとも1つの半径方向フラップ770、770’は、最内面716の側面に延びてもよい。少なくとも1つの半径方向フラップ770、770’は、トレランスリング100の第1の軸方向端部115または第2の軸方向端部117に面するエッジ772、772’を形成してもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの半径方向フラップ770、770’は、トレランスリング100の周りの接線から(すなわち、円周方向に)測定されるように、側壁103に対して角度779を形成することができる。非限定的な実施形態として、角度779は、少なくとも10°、少なくとも15°、少なくとも30°、さらには少なくとも45°など、少なくとも5°とすることができる。他の実施形態では、角度779は、60°以下、45°以下、30°以下、25°以下、さらには20°以下など、90°以下とすることができる。少なくとも1つの半径方向フラップ770、770’および孔750は、例えば、スタンピング、プレス、または切断などのプロセスによって形成されることができる。
いくつかの実施形態では、図4A〜図4Dに示された構成と同様に、突起120は、内側コンポーネント306の内面に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する波状突起であってもよい。同様に、突起120は、内側コンポーネント302の外面に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する波であってもよい。いくつかの実施形態では、突起120は、内側コンポーネント306の第1または第2の軸方向端部315、317に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する波状突起であってもよい。代替実施形態では、突起120は、外側コンポーネント302の内面に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する波状突起であってもよい。同様に、突起120は、外側コンポーネント302の外面に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する波状突起であってもよい。いくつかの実施形態では、突起120は、外側コンポーネント302の第1または第2の軸方向端部305、307に接触してアセンブリ2内に設置状態を形成する波状突起であってもよい。記載されるように、突起120のエッジ727は、内側または外側コンポーネント302、306の表面に接触して、外側コンポーネント302に対する内側コンポーネント306、内側コンポーネント306に対する外側コンポーネント302、または外側コンポーネント302もしくは内側コンポーネント306のいずれかに対するトレランスリング100の軸方向変位を防止または制限することができる。
図7A〜図7Bに示される実施形態では、アセンブリ2は、外側コンポーネント302内に2つのトレランスリング100、100’を含むことができる。トレランスリング100、100’は、内側コンポーネント306の表面に結合または接触して、外側コンポーネント302に対する内側コンポーネント306、内側コンポーネント306に対する外側コンポーネント302、または外側コンポーネント302もしくは内側コンポーネント306のいずれかに対するトレランスリング100の軸方向変位を防止または制限する突起120、120’を有することができる。いくつかの実施形態では、図8Bに示すように、2つのトレランスリングは、内側コンポーネント306の2つの軸方向端部315、317に結合または接触することができる。いくつかの実施形態では、2つのトレランスリングは、外側コンポーネント302の2つの軸方向端部305、307に結合または接触することができる。いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、少なくとも1つの波状突起120’bと少なくとも1つの指状突起120’aとの両方を含むことができる。実施形態では、アセンブリ2は、2つのトレランスリング100、100’に結合または接触する2つの内側コンポーネント306、306’を含むことができる。図7Cに示される実施形態では、アセンブリ2は、2つのトレランスリング100、100’に結合または接触する2つの外側コンポーネント302、302’を含むことができる。
実施形態では、突起120は、側壁103の曲率半径とは異なることができるトレランスリング100の円周方向で測定される曲率半径を有することができる。より特定の実施形態では、突起120は、側壁103と比較してより大きい曲率半径を有することができる。これに関して、突起120は、側壁103よりも平坦に見えることがある。
実施形態では、突起120の少なくとも1つの平均厚さは、側壁103の厚さにほぼ等しくすることができる。例えば、少なくとも1つの突起120の平均厚さは、側壁103の厚さの10%以内とすることができる。他の実施形態では、突起120の少なくとも1つの平均厚さは、側壁103の厚さとは異なっていてもよい、すなわち、突起120の平均厚さは、側壁103の厚さと10%以上異なっていてもよい。
上述したように、いくつかの実施形態では、突起120は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302に結合するように設置されてもよい。実施形態では、突起120は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方に接触して、それぞれトレランスリング100の内側および外側とすることができる内側コンポーネント306または外側コンポーネント302に対するトレランスリング100の軸方向変位を防止または制限することができる。特定の実施形態では、少なくとも1つの突起120の端部720の半径方向外面は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302の少なくとも1つの内面に接触することができる。他の実施形態では、少なくとも1つの突起120の端部720の半径方向外面は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302の少なくとも1つの外面に接触することができる。より具体的には、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方は、端部720を支持することができる。トレランスリング100をアセンブリ2内の内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方に接触させると、突起120は、動的にたわむことができる。さらに、端部720は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302の内面または外面に沿って摺動してもよい。
実施形態では、突起120の少なくとも1つの平均厚さは、側壁103の厚さにほぼ等しくすることができる。例えば、少なくとも1つの突起120の平均厚さは、側壁103の厚さの10%以内とすることができる。他の実施形態では、突起120の少なくとも1つの平均厚さは、側壁103の厚さとは異なっていてもよい、すなわち、突起120の平均厚さは、側壁103の厚さと10%以上異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起120は、約2から約250GPaのヤング率を有することができる。突起120は、基材119、低摩擦層104または上記開示された層のいずれかを含むことができる。
再度図1および図3を参照すると、トレランスリング100は、トレランスリング100の外面から半径方向外向きに延びる複数の離間した波状構造108を有することができる。波状構造108の各軸方向端部に、材料の平坦な円周方向に延びるリム109が存在することができる。いくつかの実施形態では、トレランスリング100の側壁103の各軸方向端部105、107における材料のリム109a、109bがある。各波状構造108は、リム109と連続して形成されることができるトレランスリング100の未形成セクション110によってその隣接する波状構造から分離されることができる。いくつかの実施形態では、波状構造108および未形成セクション110の数は、トレランスリングの用途に応じて変化することができる。特定の実施形態では、隣接する波状構造108の間に未形成セクション110がなくてもよい。
波状構造108は、従来のトレランスリングで使用される波と形状が同様とすることができる軸方向に長いアーチまたは隆起123を含むことができる。波状構造108の裏側は、トレランスリング100の側壁103にくぼみ145を示すことができる。各隆起のピークは、丸くすることができ、各隆起の軸方向端部は、先細の肩部111で終端する。いくつかの実施形態では、波状構造108は、孔750および/または突起120に軸方向に隣接して配置されてもよい。実施形態では、波状構造108は、孔750および/または突起120に円周方向に隣接して配置されてもよい。波状構造108は、肩のないものであってもよい。
いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、(バンド102を形成する)弾性材料の平坦なストリップから形成されてもよい。ストリップがその湾曲形状に曲げられる前、および波状構造が形成されることができる前に、低摩擦層104がその片面に積層されてもよい。他の実施形態では、低摩擦層104は、平坦なストリップの両面に積層されてもよい。低摩擦層104が平坦なストリップに取り付けられた後、得られた層構造は、スタンピングされ(例えば、適切な形状の型、回転波形成などを使用してプレスされる)、波状構造108および突起120を形成することができる。したがって、波状構造108および突起120のうちの少なくとも一方は、弾性材料のストリップおよび低摩擦層104の両方から形成されることができる。低摩擦層104の材料は、このスタンピング工程を容易にするために柔軟であるように選択されてもよい。図1に示される実施形態では、少なくとも1つの波状構造108は、バンド102および側壁103から半径方向外側に突出することができる。他の実施形態では、図3に示すように、少なくとも1つの波状構造108は、バンド102および側壁103から半径方向内側に突出することができる。摩擦層104は、内側側壁103aまたは外側側壁103bにおけるバンドの半径方向外側または半径方向内側にあってもよい。波状構造108が形成された後、層状構造は、図1に示されるリング状構成に湾曲されることができる。示されている実施形態では、バンド102は、外側材料であってもよい。他の実施形態では、バンド102は、内側材料であってもよい。さらに他の実施形態では、波状構造108は、特定の状況に応じて、バンド102がトレランスリング100に内側材料を提供するか外側材料を提供するかに関係なく、半径方向内側または外側に延びることができる。
図4A〜図4Dに示すように、トレランスリング100は、アセンブリ2の2つのコンポーネントの間に配置されてもよい。例えば、それは、シャフト306とハウジング302の孔304との間の環状空間に配置されてもよい。波状構造108は、内側コンポーネント306と外側コンポーネント302との間で圧縮されることができる。各波状構造は、ばねとして機能し、それらの間にゼロ間隙を有して一体にコンポーネントを嵌合するように変形することができる。換言すれば、内側コンポーネント306は、トレランスリング100の内面に接触し、外側コンポーネント302は、トレランスリングの外面に接触する。
内側および外側コンポーネント306、302の間に合力が生じることができるように、力(例えば、回転または直線)が内側および外側コンポーネント306、302の一方または両方に加えられる場合、内側および外側コンポーネント306、302は、互いに対して移動することができる。いくつかの実施形態は、コンポーネント306、302の間にゼロ間隙を有するため、互いに対して摺動する一対の接触面が存在することができる。これは、滑り界面とすることができる。いくつかの実施形態では、滑り界面は、低摩擦層104と内側コンポーネント306との間の接触面で生じる。接触面は、平坦リム109の内面と各波状構造108または突起120の「フットプリント」(すなわち、各波状構造108または突起120のエッジがバンド102と交差する周辺の領域)を含むことができる。低摩擦層104の材料および波状構造108または突起120の構成は、波状構造によって伝達される半径方向負荷力から得られる予想値よりも実質的に低くすることができる滑り力を滑り界面に提供する。この低い滑り力は、可動接触面間の動きを促進する。
対照的に、外側コンポーネント302とバンド102の外面との間の接触面では、外側コンポーネント302に対して所定の位置にトレランスリング100を保持するのに十分な摩擦力が存在することができる。他の実施形態では、バンド102の両面は、低摩擦層104によって積層されてもよい。したがって、そのような実施形態では、2つの滑り界面が存在することができる。
図8は、例えば図3に示すトレランスリング100を組み込んだアセンブリ2の他の実施形態を備えるアセンブリ2を通る軸方向断面図を示している。アセンブリ2は、ハウジング302または外側コンポーネントを備える。ハウジング302には、シャフト306または内側コンポーネントを収容する軸方向孔304が形成されることができる。トレランスリングは、トルクを伝達するために、またはそのような用途におけるトルクリミッタとして使用されることができる。シャフト306の外面308と孔304の内面310との間に環状間隙206が存在することができる。この環状間隙206のサイズは、シャフト306および孔304の直径が製造公差内で変動することがあるため、可変とすることができる。孔304内のシャフト306の振動を防止するために、環状間隙206は、トレランスリング100により充填され、コンポーネント間にゼロ間隙嵌合を形成することができる。図8は、トレランスリング100が、外層として基材119を含むとともに内層としてバンド102の形状に適合する低摩擦層104を含むことができるバンド102を備えることを示している。使用中、バンド102が孔304の内面310に接触するように、トレランスリング100の円周方向波状構造108は、シャフト306とハウジング302との間の環状間隙において半径方向に圧縮されることができる。低摩擦層104がシャフト306の外面308と接触する場所に滑り界面が形成されることができる。トレランスリング100は、アセンブリ2におけるコンポーネント間に間隙が存在することができないように、間隙をゼロに低減することができる。突起120(この実施形態では波状突起)は、外側コンポーネント302に対する内側コンポーネント306、内側コンポーネント306に対する外側コンポーネント302、または外側コンポーネント302もしくは内側コンポーネント306に対するトレランスリング100の軸方向変位を防止することができる。
外面308と低摩擦層104との間の接触領域は、シャフト306とトレランスリング100との間の相対運動が生じる滑り界面とすることができる。トレランスリング100は、バンド102と内面310との間の接触領域での摩擦係合によりハウジング302に対して固定されることができる。使用により、滑り界面でシャフト306または低摩擦層104の摩耗が生じた場合、波状構造208は、静止状態に向かって弾性的に移動することにより補償することができ、それによりシャフト306およびハウジング302との接触を維持する。
図9は、ハウジング302およびシャフト306を備えるアセンブリ2の半径方向断面図を示している。示される実施形態では、トレランスリング100は、シャフト306上に保持されることができる。シャフト306の外径は、静止時のトレランスリング100の内径よりも大きくすることができる。したがって、トレランスリングは、シャフト306の表面308の周りにトレランスリング100を嵌合するために拡大することができる(軸方向間隙106が広がることができる)。ハウジング302の孔304の内側で、波状構造108は、環状間隙206または内面310におけるコンポーネント間の空間において圧縮されることができる。この構成では、滑り界面(シャフト306と低摩擦層104との間)の摩擦係数は、バンド102とハウジング302との間の接触領域の摩擦係数と比較して非常に小さくてもよい。したがって、滑りは、滑り界面に実質的に制限され、実質的に自由に発生することができる。他の実施形態では、波状構造208および低摩擦層104の配置は、滑り界面がハウジング302とトレランスリング200との間にあることができるようなものとすることができる。
トレランスリング100は、意図された特定の力制御用途に必要なばね特性を達成するように設計されることができる幾何学的波状構造108によって形成されることができる。低摩擦層104は、摺動力を低下させ、力の変動を低減し、下にある材料の摩耗なしに多くの滑りに耐える低摩擦滑り面を提供することができる。これは、トレランスリング100が、多くの滑りサイクルにわたって力の低下がほとんどなく、低滑りトルク、低摺動力など、トレランスリングの幾何学的形状の変化のみによっては通常の性能範囲内では達成不可能な力制御機能を満たすように設計されることを可能にする。例えば、本発明にかかるトレランスリング100は、同等の設計の金属のみのトレランスリングに予想されるものの約半分から3分の1まで摺動力またはトルクを低減する。
本開示では、滑りトルクは、アセンブリ2に加えられた任意のトルク負荷のために、トレランスリング100によって接合されることができる2つのコンポーネントが互いに対して回転し始めるトルクとして定義されることができる。トレランスリング固定100は、トレランスリング波の圧縮によって生成される摩擦力に打ち勝ちかつ摩擦力に抵抗して各回転が発生することができる地点で、この閾値に到達することができるまで相対回転することなく嵌合コンポーネントをともに保持することができる。同様に、軸方向摺動力も同じこととすることができるが、軸方向になる。トレランスリング100は、閾値力を超えることができる場合にのみ、2つのコンポーネント間の軸方向の摺動を可能にすることができる。閾値力は、トレランスリング波の圧縮によって生成される摩擦力によって生成されることができる。トレランスリング100の滑りトルクまたは摺動力がアセンブリ2の安全容量を下回るように設定されることができる場合、過負荷保護力またはトルクが発生する。トレランスリング100は、そうでなければアセンブリ2に損傷を引き起こした可能性がある閾値を超える外部負荷をアセンブリ2が受けた場合に、滑りを許容する。
したがって、トレランスリング波状構造108の実施形態は、それらが組み立てられることになる半径方向の空間よりも高い高さHを有することができる。したがって、組み立ての結果として、波は圧縮され、それらがアセンブリを一体に保持するように力を生成する方法とすることができるそれらの剛性および圧縮量に依存する力を及ぼすことができる。
いくつかの実施形態では、図9に示すように、波状構造108は、アーチ123の頂点から側壁103まで測定された半径方向高さHを有することができる。波状構造108は、少なくとも0.5mm、少なくとも0.10mm、少なくとも0.15mm、少なくとも0.20mm、少なくとも0.30mm、少なくとも0.40mmの半径方向高さHを有することができる。波状構造108は、0.5mm以下、0.10mm以下、0.15mm以下、0.20mm以下、0.30mm以下、0.40mm以下とすることができる半径方向高さHを有することができる。
いくつかの実施形態では、図5〜図6に示すように、突起120は、半径方向最内面716または半径方向最外面717から側壁103まで測定された半径方向高さHを有することができる。突起120は、少なくとも0.5mm、少なくとも0.10mm、少なくとも0.15mm、少なくとも0.20mm、少なくとも0.30mm、少なくとも0.40mmの半径方向高さHを有することができる。突起120は、0.5mm以下、0.10mm以下、0.15mm以下、0.20mm以下、0.30mm以下、0.40mm以下の半径方向高さHを有することができる。
いくつかの実施形態では、突起120の半径方向高さHは、波状構造108の半径方向高さHよりも大きくすることができる。いくつかの実施形態では、H≦0.9H、H≦0.8H、H≦0.7H、H≦0.6H、H≦0.5H、H≦0.4H、H≦0.3H、H≦0.2H、またはH≦0.1Hなど、H≦Hである。
典型的には、アセンブリ2の嵌合コンポーネントおよびトレランスリング波108自体は、所与の公差内の寸法変動性を有する。したがって、波108の実際の圧縮量、したがってアセンブリ2において生成される力は、アセンブリごとに変化することができる。しかしながら、波108がそれらの「弾性ゾーン」を超えて圧縮される場合、それらは、漸進的により塑性的に挙動し、いかなるさらなる圧縮からの力のさらなる増加も制限する。この効果は、トレランスリング100が摺動力制御(軸方向または回転方向)を提供して圧縮変動による力の変動を最小限に抑える場合に重要とすることができ、波108は、「塑性ゾーン」に圧縮されるように設計されることができる。
いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、回転または軸方向の動きに対して低い滑り力でゼロ間隙を提供する。一態様では、トレランスリング100は、低摩擦層104を組み合わせてトレランスリング100との滑りを促進し、互いに対して移動する2つのコンポーネント間の間隙にわたる係合を提供する。低摩擦層104は、トレランスリング100の側壁103の内面103aまたは外面103bに配置されてもよい。トレランスリング100構造は、圧縮可能であってもよく、様々な間隙サイズで動作可能であるという追加の利点を提供し(例えば、コンポーネントの寸法の製造実施形態を補償するため)、従来のトレランスリングよりも小さい接触領域を提供する。低摩擦層104と組み合わせて、この設計は、軸方向または半径方向負荷が高い場合であっても、コンポーネント302、306の間の相対運動に対抗する摩擦力の大幅な低減を提供する。
使用中、各波状構造108は、ばねとして機能し、コンポーネントに対して半径方向の力を及ぼすことができ、それにより、それらの間に締まり嵌めを提供することができる。内側または外側コンポーネント302、306の回転は、トルクがリング100によって伝達されることができるため、他方のコンポーネントにおいて同様の回転を生じさせる。同様に、いずれかのコンポーネントの直線または軸方向の動きは、リング100によって直線の力が伝達されることができるため、他方のコンポーネントにおいて同様の直線の動きを生じさせる。
例外的な状況においてコンポーネント302、306の間を滑ることができるトレランスリング100を提供することが知られている。例えば、コンポーネント間の合力が閾値を超えることができるように、比較的高い力(例えば、回転または直線)が内側および外側コンポーネント302、306の一方または両方に加えられる場合である。従来のトレランスリングでは、その閾値は高くすることができ、リングが受ける半径方向負荷力に基づく予想値に基づくことができる。
波状構造108は、リム109から離れて突出するように配置され、内側および外側コンポーネント302、306の他方との複数の別個の接触面を提供することができる。波状構造は、変形するように構成されてもよい。これは、内側コンポーネント302と外側コンポーネント306との間のトレランスリング100を介して半径方向に負荷力を伝達するために、別個の接触面での弾性変形を含むことができる。各波状構造108の形状およびサイズは、特定の用途に基づいて選択されることができる。滑り力は、波状構造108の形状に依存することができる。典型的には、トレランスリング波状構造または波108は、比較的高い半径方向の力(例えば、200N以上)を伝達し、安定して配置し、内側コンポーネントおよび外側コンポーネント302、306の間に半径方向の剛性を与えることができる。各波状構造108は、そのエッジがバンド102に交差するフットプリント領域を含む。滑り界面は、フットプリント領域と内側および外側コンポーネント302、306のうちの一方との間の負荷伝達点にあってもよい。例えば、これは、トレランスリングと、リム109に接触する内側および外側コンポーネント302、306のうちの一方との間で起こることができる。フットプリント領域の面積は、比較的小さくてもよく、低摩擦層と組み合わせて摩擦力を低減する。
いくつかの実施形態では、波状構造108は、自己完結型構造とすることができる。例えば、各波状構造は、その軸方向端部にテーパ状の肩を有する円周方向に延びる丸い隆起を備えることができる。トレランスリング100がアセンブリ2における内側または外側コンポーネント302、306に取り付けられている場合、テーパ状の肩は、他方のコンポーネント302、306の軸方向の設置を支援するガイドとして機能することができる。
波状構造108は、力伝達特性またはばね特性のために慎重に選択および設計すされることができる。波状構造108の幾何学的形状は、所望の弾性/塑性変形特性を提供するように選択されてもよい。変形特性は、内側および外側コンポーネント302、306の製造公差を考慮するだけでなく、動作中の異なるコンポーネント間で発生することがある熱膨張と摩耗の差を補償するためにも選択されることができ、したがって、所望の性能が全体で達成されることができるのを保証する。これらの設計は、組み立てられたコンポーネントが高温で緩まないことを保証するために、ゼロ間隙トレランスリング100に適用可能である。
使用中、トレランスリング100のバンドは、アセンブリ2におけるコンポーネント302、306のうちの一方に取り付けられたときに弾性的に変形することができる。他方のコンポーネント302、306は、アセンブリ2に取り付けられることができ、それにより、コンポーネント302、306の間の間隙206内のリングを圧縮することができ、好ましくは波状構造108のみが変形する。この変形は、波状構造108の形状および/またはプロファイル、ならびに間隙206のサイズに応じて、弾性的または塑性的とすることができる。このように波状構造108のみが変形する場合、滑り界面における力伝達接触領域は、リング100が圧縮されたときに実質的に変更されなくてもよい。これは、一貫した滑り力が達成されることを可能にする。
低摩擦層104は、バンド102に取り付けられたまたは積層された一連の別個のパッチを含む。例えば、低摩擦層104は、滑り界面の接触点に設けられてもよい。一実施形態では、低摩擦材料104のパッチは、フットプリント領域およびリムにおいてバンド102に取り付けられてもよい。バンド102は、滑り界面において接触がない場所に露出されてもよい。
低摩擦層104は、内側または外側コンポーネント302、306に面するバンド102の表面に取り付けられることができる。低摩擦層104は、バンド102にコーティングまたは結合されてもよい。一実施形態では、低摩擦層104は、バンド102の表面に積層されてもよい。低摩擦層104を積層することは、バンド102の周りに均一な厚さを与え、バンドを液体形態の第2の材料に浸漬して余剰分を回転または振り落とすことにより層がコーティングされる場合に生じることがある薄いパッチを回避する。
いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、内側または外側コンポーネント302、306のうちの一方に固定されてもよく、それにより、滑り界面は、リングとコンポーネントの他方との間にあってもよい。例えば、トレランスリング100は、内側コンポーネント306上のバンド102の弾性把持により固定または保持されることができる。この例では、低摩擦層104は、バンド102の内面のみに設けられることができ、波状構造は、バンド102から半径方向外側に、例えば外側コンポーネント302に向かって延びることができる。この配置により、滑り界面は、トレランスリング100の内面と内側コンポーネント306との間の接触領域にあることができ、この場合、波状構造のフットプリントおよびトレランスリング100のリムは、内側コンポーネント306に接触する。
トレランスリング100は、コンポーネント302、306のうちの一方のバンドの摩擦係合により固定されてもよい。分割リングの実施形態では、分割リング100は、その直径よりも大きくすることができる1つのコンポーネント306(例えば、シャフト)を把持するか、またはその直径よりも小さくすることができる外側コンポーネント302(例えば、ハウジングの孔)に対して外側に広がるように弾力性があることができる。一方向(例えば、回転または軸方向)のみで、内側コンポーネント302と外側コンポーネント306との間の相対運動を可能にすることが望ましいことがある。この場合、トレランスリング100は、コンポーネントのうちの1つに関して機械的に拘束されて望ましくない方向での滑り界面における相対運動を防止することができる。
いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、突起120を介して内側コンポーネント306の表面にクリップまたは当接してもよい。いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、突起120を介して外側コンポーネント302の表面にクリップまたは当接してもよい。図4〜図4D、および図7A〜図7Cにおいて最もよく示されるように、内側または外側コンポーネント302、306は、突起120を受け入れるための溝311を含むことができる。いくつかの実施形態では、溝311のエッジは、内側または外側コンポーネント302、306に対するトレランスリング100の軸方向の動きを防止する。いくつかの実施形態では、溝311は、トレランスリング100の突起120の半径方向の圧縮を制限するように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、内側または外側コンポーネント302、306は、内側または外側コンポーネント302、306の他方に対する回転運動を防止するための突起311を含むことができる。いくつかの実施形態では、内側または外側コンポーネント302、306は、内側または外側コンポーネント302、306の他方に対する回転運動を防止するための突起350を含むことができる。いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、溝311内の突起120の半径方向の圧縮を制限するように配置されてもよい。滑り界面がトレランスリング100の内面に設けられている場合、その界面でのシャフト306と孔304との相対的な軸方向の動きは防止され、代わりにトレランスリング100の外面で生じることができる。外面は、低摩擦層104を有しなくてもよく、したがって、相対運動に対してより大きな抵抗をもたらすことがある。
バンド102は、内側コンポーネント306の周囲に部分的に延在する材料の開ループなどの弾性分割リングを備えてもよい。波状構造の構成は、分割に関してリングの周囲で対称的とすることができる。この配置は、特に安定することができる。
アセンブリ2はまた、シャフト306とハウジング302との間に相対回転を引き起こすように配置された駆動ユニット(図示せず)を含むことができ、リング100は、シャフト306の外面とハウジング302の内面との間の円周方向の滑りを可能にするように配置されることができる。
低摩擦層104は、バンド102と略同じ円周範囲を有してもよい。低摩擦層104は、滑り界面におけるリング100と内側/外側コンポーネント302、306との間の全ての接触点に設けられてもよい。したがって、バンド102は、滑り界面においてそれに対して相対的に移動することがあるコンポーネントと接触せず、摩擦を低減することができる。
各くぼみ145は、波状構造108の反対側に配置されることができる。例えば、波形構造108は、波形構造108が構成されるときにくぼみ145がストリップ102の裏側に自動的に形成されることができるように、材料のストリップをスタンピング、プレス、またはロール成形することにより形成されることができる。
波状構造108が、内側コンポーネント302と外側コンポーネント306との間に取り付けられたときに容積を囲む壁を有する自己完結型の別個の構造である場合、それらは、組み立て前に塗布された任意のグリースを保持し、その後の漏れを低減または最小限に抑えることができる。
いくつかの実施形態では、アセンブリ2は、モーターアセンブリを含むことができる。アセンブリ2は、電気モーターアセンブリとすることができる。アセンブリ2は、ローターおよびステーターを含むことができる。いくつかの実施形態では、内側コンポーネント306は、ローターとすることができ、外側コンポーネント302は、ステーターとすることができる。いくつかの実施形態では、内側コンポーネント306は、ステーターとすることができ、外側コンポーネント302は、ローターとすることができる。アセンブリ2はまた、これらに限定されるものではないが、フレーム、絶縁体、エンドシールド、ファン、ファンカバー、コンジットボックス、ガスケットカバー、排出ポート、シャフトスリンガー、グリース注入口、ローター積層、コンデンサ、ブラシばね、複数のワイヤ、少なくとも1つの界磁、アーマチュアを含む当該技術分野において一般に使用される他のコンポーネントも含むことができ、または他のコンポーネントを含むことができる。
いくつかの実施形態では、アセンブリ2は、転がり要素軸受アセンブリ2を含むことができる。アセンブリは、これらに限定されるものではないが、ボールベアリング、円筒ローラー、球面ローラー、ギア、テーパ状ローラー、またはニードルローラーを含むレース間に配置された転動要素を有する第1のレースおよび第2のレースを含むことができ、または他の種類とすることもできる。いくつかの実施形態では、内側コンポーネント306は、第1のレースとすることができ、外側コンポーネント302は、第2のレースとすることができる。いくつかの実施形態では、内側コンポーネント306は、第1のレースとすることができ、外側コンポーネント302は、第2のレースとすることができる。いくつかの実施形態では、内側コンポーネント306は、転がり要素軸受アセンブリ2を含むことができる。
他の態様によれば、上部115および底部117を有することができる側壁103を有する略円筒本体102を有するトレランスリング100が提供されることができる。側壁103は、上部の非形成バンド109aと下部の非形成バンド109bとを含むことができる。側壁103は、上部の非形成バンド109aと下部の非形成バンド109bとの間で側壁103から半径方向に突出する複数の波状構造108をさらに含むことができる。側壁103は、複数の未形成セクション110をさらに含むことができ、各未形成セクション110は、一対の隣接する肩なし波状構造108の間に配置されることができる。側壁103は、半径方向および軸方向に突出して、トレランスリング100の内側または外側のコンポーネント302、306に対するトレランスリング100の軸方向変位を防止する、側壁103からの少なくとも1つの突起120をさらに含むことができる。
いくつかの実施形態では、図1および図3に示すように、トレランスリング100は、第1の部分850および第2の部分860を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の部分850および第2の部分860は、軸方向にまたは軸方向に沿ってセグメント化または位置決めされてもよい。いくつかの実施形態では、第1の部分850は、少なくとも1つの突起120を含むことができる。いくつかの実施形態では、第2の部分860は、複数の波状構造108を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の部分850は、少なくとも1つの突起120を含んでもよく、波状構造108がなくてもよい。いくつかの実施形態では、第2の部分860は、複数の波状構造108を含んでもよく、少なくとも1つの突起120がなくてもよい。
さらに他の態様によれば、内側コンポーネント306および外側コンポーネント302を提供することを含む方法が提供されることができる。本方法は、内側コンポーネント306と外側コンポーネント302との間にトレランスリング100を提供することをさらに含むことができる。トレランスリング100は、側壁103と、内側コンポーネント306に対するトレランスリング100の軸方向変位を防止するために半径方向および軸方向に突出する側壁103からの少なくとも1つの突起120とを含むことができる。本方法は、突起を内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方に接触させて、トレランスリング100を内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方に保持することをさらに含むことができる。本方法は、第2のトレランスリング100’を提供し、内側コンポーネント306と外側コンポーネント302との間に第2のトレランスリング100’を配置することをさらに含むことができ、第1のトレランスリング100の突起120は、第1のトレランスリング100を内側コンポーネント306に保持し、第2のトレランスリング100’は、第2のトレランスリング100’を外側コンポーネント302に保持する突起120’を備える。
実施形態では、アセンブリ2は、少なくとも25N、少なくとも50N、少なくとも100N、少なくとも250N、または少なくとも500Nなど、シャフト4またはハウジング8に対して長手方向において少なくとも10Nの組立力によって設置または組み立てられることができる。さらなる実施形態では、トルクアセンブリ2は、5000N以下、2500N以下、1000N以下、500N以下、または250N以下など、シャフト4またはハウジング8に対して長手方向において10000N以下の組立力によって設置または組み立てられることができる。いくつかの実施形態では、トレランスリング100の突起120は、組立力を5から10分の1に削減することができるスナップイン機能を有することができる。いくつかの実施形態では、トレランスリング100は、組立力よりも高い分解力を可能にすることができる。
この組立力の低減は、これに限定されるものではないが、ボールベアリングなどの転動要素を含むアセンブリ2のコンポーネントのブリネル化を防止することができる。この組立力の低減は、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302を含むアセンブリ2内の任意のコンポーネントのコンポーネント障害をさらに防止することができる。さらに、トレランスリング100は、転動要素マウントにおける追加の通気孔の必要性を排除し、アセンブリ2におけるステーターの公差範囲を増加させることができる。内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも一方に対するトレランスリング100の嵌合は、熱収縮圧入の際に設置中に必要な熱を除去することによって組立時間を短縮することができる。アセンブリ2は、突起120が内側コンポーネント306もしくは外側コンポーネント302に対する、または互いに対する内側コンポーネント302および外側コンポーネント306に対するトレランスリング100の軸方向変位を防止するように機能することができるという結果として、ノイズをなくすことができるかまたは実質的にがたつきをなくすことができる。アセンブリ2内の追加の機械加工または追加のコンポーネント部品もまた、トレランスリング100の使用により排除されることができる。これは、アセンブリ2およびそのコンポーネントの寿命を延ばすことができる。さらに、アセンブリ2におけるトレランスリング100、内側コンポーネント306または外側コンポーネント302のうちの少なくとも1つのより薄い壁は、より軽い組立力およびより容易な設置を可能にすることができる。
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつかが以下に説明される。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様および実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下にリスト化される実施形態のうちのいずれか1つ以上にしたがうことができる。
実施形態1:側壁と、半径方向および軸方向に突出して、トレランスリングの内側または外側のコンポーネントに対するトレランスリングの軸方向変位を防止する側壁からの少なくとも1つの突起とを備える、トレランスリング。
実施形態2:外側コンポーネント内の孔を含む外側コンポーネントと、孔内に配置された内側コンポーネントと、内側コンポーネントと外側コンポーネントとの間に取り付けられたトレランスリングとを備え、トレランスリングが、側壁と、半径方向および軸方向に突出して、内側コンポーネントまたは外側コンポーネントに対するトレランスリングの軸方向変位を防止する側壁からの少なくとも1つの突起とを備える、アセンブリ。
実施形態3:内側コンポーネントおよび外側コンポーネントを提供することと、内側コンポーネントと外側コンポーネントの間にトレランスリングを配置することであって、トレランスリングが、側壁と、半径方向および軸方向に突出して、内側コンポーネントに対するトレランスリングの軸方向変位を防止する側壁からの少なくとも1つの突起とを備えており、突起を内側コンポーネントまたは外側コンポーネントのうちの少なくとも一方に接触させて、トレランスリングを内側コンポーネントまたは外側コンポーネントのうちの少なくとも一方に保持することとを備える、方法。
実施形態4:突起が指状突起を備える、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態5:突起が波状突起を備える、先行する実施形態のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態6:突起が側壁の軸方向エッジの軸方向内側に配置される、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態7:側壁が、側壁から半径方向に突出する複数の波状構造と、複数の未形成セクションとをさらに含み、各未形成セクションが、一対の隣接する波状構造間に配置される、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態8:各波状構造が、側壁から半径方向外向きに延びる、実施形態7のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態9:各波状構造が、側壁から半径方向内側に延びる、実施形態7のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態10:突起が、波状構造の少なくとも1つの半径方向高さHよりも大きい半径方向高さHである、実施形態7〜9のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態11:内側コンポーネントと外側コンポーネントとの間に第2のトレランスリングを配置することをさらに備え、第1のトレランスリングの突起が、第1のトレランスリングを内側コンポーネントに保持し、第2のトレランスリングが第2のトレランスリングを外側コンポーネントに保持する突起を備える、実施形態3の方法。
実施形態12:トレランスリングは、側壁に軸方向間隙をさらに含む、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態13:各突起が側壁から半径方向外向きに延びる、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態14:各突起が側壁から半径方向内向きに延びる、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態15:トレランスリングが孔をさらに備え、指状突起が孔の一部を満たす、実施形態4のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態16:指状突起が弓形部を含む、実施形態4のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態17:波状突起が、トレランスリングから延びるアーチを含む、実施形態5のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態18:トレランスリングがさらに孔を含み、波状突起が軸方向に孔に隣接して位置する、実施形態5のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態19:内側コンポーネントがモーターアセンブリ用のステーターであり、外側コンポーネントがハウジングである、実施形態2のアセンブリ。
実施形態20:内側コンポーネントが転がり要素軸受アセンブリを備える、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態21:少なくとも1つの突起が、約2から約250GPaのヤング率を有する、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態22:トレランスリングにおいて、上部および底部を画定する側壁を有する略円筒本体を備え、側壁が、上部未形成バンドと、上部未形成バンドの反対側の下部未形成バンドと、上部未形成バンドと下部未形成バンドとの間の側壁から半径方向に突出する複数の波状構造と、複数の未形成セクションであって、各未形成セクションが一対の隣接する肩なし波状構造間に配置された、複数の未形成セクションと、半径方向および軸方向に突出して、トレランスリングの内側または外側のコンポーネントに対するトレランスリングの軸方向変位を防止する側壁からの少なくとも1つの突起とを含む、トレランスリング。
実施形態23:トレランスリングが、形状嵌合、圧入、結合のプロセスのいずれかによって外側または内側コンポーネントに固定される、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態24:外側または内側コンポーネントが溝を含み、トレランスリングがトレランスリングの突起の半径方向の圧縮を制限するように配置される、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態25:外側または内側コンポーネントが、コンポーネントの回転運動を防止するために少なくとも1つの突起またはくぼみを含む、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態26:トレランスリングの側壁が、少なくとも1つの突起を含む第1の部分と、複数の波状構造を含む第2の部分とに分割される、実施形態7のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態27:第1の部分には波状構造がない、実施形態26のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
実施形態28:内側コンポーネントまたは外側コンポーネントのうちの少なくとも一方が、第1の方向において突起を超えて軸方向に延在しないように、少なくとも1つの突起において終端する、実施形態1、2、または3のいずれかのトレランスリング、アセンブリ、または方法。
この詳細な説明は、最良の形態を含み、また、当業者が本発明を構成および使用することを可能にするように例を使用する。本発明の特許性のある範囲は、実施形態によって定義され、当業者が思いつく他の例を含むことができる。そのような他の例は、実施形態のありのままの文言とは異ならない構造的要素を有する場合、または実施形態のありのままの文言とは実質的な差異を有しない均等の構造的要素を含む場合、実施形態の範囲内にあるように意図される。例えば、実施形態は、フロントガラスワイパーモーター)などの電気モーターなどの回転装置、またはステアリングコラム調整機構などの軸方向摺動用途に関連することができる。
いくつかの形態のみで実施形態を示しまたは説明したが、それらは、そのように限定されず、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を受けやすいことは、当業者に理解されるべきである。

Claims (15)

  1. 側壁と、
    半径方向および軸方向に突出して、前記トレランスリングの内側または外側のコンポーネントに対する前記トレランスリングの軸方向変位を防止する前記側壁からの少なくとも1つの突起と
    を備える、トレランスリング。
  2. 外側コンポーネント内の孔を含む外側コンポーネントと、
    前記孔内に配置された内側コンポーネントと、
    前記内側コンポーネントと前記外側コンポーネントとの間に取り付けられたトレランスリングとを備え、前記トレランスリングが、
    側壁と、
    半径方向および軸方向に突出して、前記内側コンポーネントまたは前記外側コンポーネントに対する前記トレランスリングの軸方向変位を防止する前記側壁からの少なくとも1つの突起と
    を備える、アセンブリ。
  3. 内側コンポーネントおよび外側コンポーネントを提供することと、
    前記内側コンポーネントと前記外側コンポーネントの間にトレランスリングを配置することであって、前記トレランスリングが、
    側壁と、
    半径方向および軸方向に突出して、前記内側コンポーネントに対する前記トレランスリングの軸方向変位を防止する前記側壁からの少なくとも1つの突起とを備えており、
    前記突起を前記内側コンポーネントまたは前記外側コンポーネントのうちの少なくとも一方に接触させて、前記トレランスリングを前記内側コンポーネントまたは前記外側コンポーネントのうちの少なくとも一方に保持することと
    を備える、方法。
  4. 前記突起が指状突起を備える、請求項1、2、または3のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  5. 前記突起が波状突起を備える、先行する請求項のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  6. 前記突起が前記側壁の軸方向エッジの軸方向内側に配置される、請求項1、2、または3のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  7. 前記側壁が、前記側壁から半径方向に突出する複数の波状構造と、複数の未形成セクションとをさらに含み、各未形成セクションが、一対の隣接する波状構造間に配置される、請求項1、2、または3のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  8. 各波状構造が、前記側壁から半径方向外向きに延びる、請求項7に記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  9. 各波状構造が、前記側壁から半径方向内向きに延びる、請求項7に記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  10. 前記突起が、前記波状構造の少なくとも1つの半径方向高さHWよりも大きい半径方向高さHPである、請求項7〜9のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  11. 前記トレランスリングが、前記側壁に軸方向間隙をさらに含む、請求項1、2、または3のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  12. 各突起が、前記側壁から半径方向外向きに延びる、請求項1、2、または3のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  13. 各突起が、前記側壁から半径方向内向きに延びる、請求項1、2、または3のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  14. 前記指状突起が弓形部を含む、請求項4に記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
  15. 前記外側または内側コンポーネントが溝を含み、前記トレランスリングが、前記トレランスリングの突起の半径方向の圧縮を制限するように配置される、請求項1、2、または3のいずれかに記載のトレランスリング、アセンブリ、または方法。
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