本願は、通信分野に関し、特に、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)を指示および受信する方法、送信端、ならびに受信端に関する。
多入力多出力(英語:Multiple−Input Multiple−Output、略称:MIMO)技術において、空間次元におけるリソースが使用され、その結果、信号は、システム帯域幅を増大させることなく、アレイの利得、多重化およびダイバーシティの利得、ならびに、干渉除去の利得を空間的に取得し得て、それにより、通信システムの容量およびスペクトル効率を指数関数的に改善する。例えば、ロングタームエボリューション(英語:Long Term Evolution、略称:LTE)システムにおいて、単一ユーザ(single user、SU)は、最大8層の直交DMRSポートの多重化をサポートし、DMRSは24個のREを占有する。具体的には、図1に示されるように、周波数領域において、DMRSポートは、各リソースブロック(resource block、RB)のペア(pair)における第0、第1、第5、第6、第10、および、第11サブキャリア上にマッピングされ得て、時間領域において、DMRSポートは、各サブフレームにおける第5、第6、第12、および、第13シンボル上にマッピングされ得る。
しかしながら、高レート、高信頼性、および、低レイテンシなどの、通信に対する人々の要件がますます高くなるにつれて、現代の通信システムは、より大きい容量、より広いカバレッジ、および、より低いレイテンシの課題に常に直面することになるであろう。これらの要件は、将来のネットワーク(英語:new radio、略称:NR)に対する主な要件でもある。
通信システムにおける受信端での復調プロセスにおいては、非コヒーレント復調と比較して、コヒーレント復調は、より良い性能を有し、約3dBの性能利得を有する。したがって、コヒーレント復調は、現代の通信システムにおいて、より広く使用されている。しかしながら、OFDMシステムにおける各キャリアに対する変調は、キャリアを抑制するものである。受信端でのコヒーレント復調の間に、パイロット信号または参照信号とも称される参照信号(英語:Reference Signal、略称:RS)が必要である。OFDMシンボルにおいて、それらは2次元の時間周波数空間において異なるリソース単位(英語:Resource unit、略称:RE)上に分散され、既知の振幅および位相を有する。同様に、MIMOシステムにおいて、各送信アンテナ(仮想アンテナまたは物理アンテナ)は、独立したデータチャネルを有する。受信機は、予測されたRS信号に基づいて、各送信アンテナについてチャネル推定を実行し、推定に基づいて、送信されたデータを復元する。
チャネル推定は、チャネルフェージングおよびノイズを補償するために受信信号が再構築されるプロセスである。このプロセスにおいて、送信機および受信機によって予測されたRSを使用することによって、チャネルの時間領域および周波数領域の変化がトラッキングされる。例えば、高次マルチアンテナシステムにおいてデータ復調を実装するために、LTE/‐Aシステムは、復調参照信号(英語:Demodulation Reference Signal、略称:DMRS)を定義する。参照信号は、物理ダウンリンク共有チャネル(英語:Physical Downlink Shared Channel、略称:PDSCH)などの、アップリンクおよびダウンリンク制御チャネルならびにデータチャネルを復調するために使用される。
DMRSおよびユーザデータについて、同一の前処理方式が使用される。DMRSの特徴は以下の通りである。
(1)DMRSは、ユーザ固有(UE−specific)である。具体的には、端末データの各々、および、端末データに対応する復調参照信号について、同一のプリコーディングマトリックスが使用される。
(2)ネットワーク側の観点からは、層上で伝送されるDMRSは、相互に直交する。
(3)DMRSは通常、ビームフォーミングおよびプリコーディング技術をサポートするために使用され、したがって、スケジューリングされたリソースブロック上のみで送信され、送信されるDMRSポートの数は、データストリームの数(または、層の数と称される)に関連する。DMRSポートは、物理アンテナの数ではなく、アンテナポートと1対1の対応関係にある。DMRSポートの数は、物理アンテナの数以下であり、2つの数は、層マッピングおよびプリコーディングを通して関連付けられる。
現在の規格では、ダウンリンク上で使用されるDMRSがサポートできる最大直交データストリーム数は8であり、各PRBペアのリソースオーバーヘッドは24個のREであり、DMRSは、ブロックパイロットの形で、全部のPRBにおいて分散される。各ポート(port)は12個のREを占有する。言い換えれば、ポートの密度は同一である。加えて、DMRSシーケンスの設計は、各ポートの密度に基づいて決定され、したがって、DMRSシーケンスの長さは固定値である。
しかしながら、新無線(英語:New Radio、略称:NR)は、より多様化したシナリオをサポートし、したがって、複数の構成(パターン)をサポートする。例えば、異なる周波数バンドにおけるデータ伝送に適合するべく、多重化モードは大幅に異なる。加えて、より大きい容量の伝送要件を更に満たすべく、データチャネル上のDMRSがサポートできる最大直交データストリーム数は、8より大きい。例えば、3GPP RAN1 #88bis会議において、12個の直交DMRSポートがサポートされる。
更に、LTEシステムにおいて、全部の送受信機アンテナは、非常に低い次元を有する。したがって、MUマッチング中にサポートされるMU次元は比較的低い。例えば、MUスケジューリング中、単一ユーザあたり最大2層が許可され、合計4個の直交層がある。LTEシステムと比較して、将来のネットワークにおいて、4‐RX端末は、受信アンテナの次元におけるベースラインとして存在し得る。この場合、MU次元が変化する。
実際の伝送中、基地局は、基地局によって割り当てられる層の数、DMRSポート番号、シーケンス構成、および、多重化モードなどの情報を端末に通知する必要がある。LTEにおいて、全部の情報は、DCIを使用することによって指示される。しかしながら、NRは、複数のパターンをサポートし、ポートの数、多重化モードおよびマッピング規則には複数のバリエーションがあり、LTEにおけるDCIベースの指示方式がまだ使用される場合、非常に高いオーバーヘッドが生じる。したがって、NRにおいてDMRSをどのように指示するかは、早急に解決される必要がある技術的問題である。
上述の技術的問題を解決するべく、本願は、復調参照信号を指示および受信する方法および機器を提供する。
NRシステムにおけるMU‐MIMOシナリオによってサポートできる、CDM多重化のための直交ポートの数は、LTEと異なり、最大で12個の直交ポートをサポートできる。したがって、DMRS構成情報テーブルのみに基づいて、LTEにおいて割り当てられる層の数、直交DMRSポート番号、シーケンス構成および多重化モードなどの情報が端末に通知されるというLTEにおける方式は、もはや適用可能ではない。本願の実施形態において、将来のネットワーク(new radio、NR)の異なるシナリオにおけるDMRS伝送要件にそれぞれマッチングさせるように、複数のグループのDMRS構成情報が設計されている。
一態様によれば、本願において提供される復調参照信号を指示および受信する方法は、送信端が、複数のグループの復調参照信号DMRS構成情報から、現在のDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報を決定し、DMRS構成情報に基づいてDMRS指示情報を取得する段階であって、DMRS構成情報のグループは各々、複数のDMRS構成情報を含む、段階と、DMRS情報を受信端へ送信する段階と、受信端が、DMRS指示情報を受信した後にデータを復調することを補助する段階とを含む。
本願の本実施形態において、現在のDMRS伝送方式は、指示情報を使用することによって指示され、異なるDMRS伝送方式は、異なるサポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRSパターン、もしくは、異なるDMRS構成タイプに対応する。
異なるDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報におけるサポートされる最大直交ポート数は異なる。
異なるDMRS伝送方式に対応するDMRS指示情報の長さは異なる。
少なくとも1つのDMRS構成情報における複数のDMRSポートは、異なる符号分割多元接続CDMグループに属し、異なるCDMグループは非疑似コロケーションQCL関係を満たす。
実装において、異なるサポートされる最大直交ポート数については、異なるグループのDMRS構成情報が構成され得る。DMRS構成情報のグループは、複数のDMRS構成情報を含む。例えば、サポートされる最大直交ポート数が4である、サポートされる最大直交ポート数が6である、サポートされる最大直交ポート数が8である、および、サポートされる最大直交ポート数が12であるMIMOシナリオにおいて、対応するDMRS構成情報は別々に構成される。DMRS構成情報は、受信端が使用できる直交DMRSポート番号、シーケンス構成、多重化モードおよび同様のものを受信端に通知するために使用され、それにより、データを正確に復号する。
別の実装において、DMRS構成情報は、異なるDMRSパターンに構成される。通常、1つのDMRSパターンは、サポートされる最大直交ポート数、または、サポートされる最大直交伝送層数をサポートする1つのMIMOシナリオに対応する。DMRSパターンは、MIMOシナリオによってサポートされる直交ポートグループの数、および、各直交ポートグループに含まれるリソース単位の数を示す。したがって、異なるDMRSパターンに異なるDMRS構成情報を構成することは、受信端が使用できる直交DMRSポート番号、シーケンス構成、多重化モードおよび同様のものを受信端が認識することも可能にすることができ、それにより、データを正確に復号する。
第1態様の実装において、DMRS構成情報は、プロトコルで合意されたテーブルによって提示され得て、その具体的な実装形式は、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)テーブル(table)であり得る。複数のDCIテーブルは、少なくとも1つのグループの異なるDMRS構成情報を含む。1つのグループのDMRS構成情報は、複数のDMRS構成情報を含み、1つのテーブルによって提示される。テーブルは、本明細書においてDMRS構成情報テーブルと称される。
DMRS情報に対応するDMRS伝送方式は、上位層シグナリング、例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングを使用することによって送信される。当然、DMRS構成情報は代替的に、シナリオに対応する、別の構成パラメータ、例えば、周波数、キャリア間隔、または、フレーム構造にバインドされ得る。このように、DCIシグナリングまたは媒体アクセス制御制御要素(media access control control element、MAC CE)を使用することによって、DMRS指示情報を送信できる。
具体的な実装において、各DMRS構成情報テーブルは、異なるサポートされる最大直交ポート数(port)に対応する。例えば、サポートされる最大直交ポート数は、{4、6、8、12}のうち少なくとも2つであり得る。
別の実装において、DMRS構成情報テーブルの各々は、異なるDMRSパターン(pattern)、または、DMRS構成タイプ(configuration type)に対応し得る。
実装において、DMRS構成情報テーブルにおいて、直交ポートの組み合わせに基づいて、列配置設計が実行される。例えば、列配置設計は、4以下の伝送層を有する直交ポートの組み合わせ、および、4より多くの伝送層を有する直交ポートの組み合わせに対して実行される。
実装において、DMRS構成情報がDMRS構成情報テーブルの形で提示されるとき、コードワード数(codeword number)に基づいて区分が実行され得る、または、コードワード数ではなく、サポートされる最大直交ポート数の合計、または、受信端における伝送層の数に基づいて実行され得る。具体的には、区分は比に基づいて実行され得る。
DMRS構成情報テーブルは、直交ポートの合計数の指示情報を更に含み、指示情報は、実際に提供される可能性のある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性のある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセットの指示情報、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報、または、CDMサイズに基づいて生成される情報であり得る。直交ポートの合計数は、直交DMRS伝送層の合計数と同一であると理解されたい。直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報は、CDMグループの数、CDMグループの番号、または、CDMグループ状態情報であり得る。
複数のグループのDMRS構成情報は、一般情報テーブルを使用することによって提示され得ることに留意されたい。言い換えれば、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルであり得て、一般情報テーブルは、サポートされる最大直交ポート数をサポートし、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルのサブセットである。サブセットは、サポートされる最大直交ポート数、DMRSパターン、または、上位層シグナリングに基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。
DMRS構成情報において、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報は、CDMグループ状態情報、CDMグループシーケンス番号、CDMグループの番号、または、CDMグループの数である。実装において、CDMグループの数は、システムにおいて占有/スケジューリング(共同スケジューリング)されるCDMグループの数である。
DMRS構成情報において、DMRS構成情報は、DMRSシンボル情報を更に含む。
DMRS構成情報の利用可能な範囲は、無線リソース制御シグナリングRRCにおける、DMRSの最大シンボル数を指示するパラメータにバインドされる。
DMRS構成情報の利用可能な範囲は、無線リソース制御RRCシグナリングにおける、DMRSの最大シンボル数を指示するパラメータにバインドされる。
DMRSの最大シンボル数が異なる場合、DMRSポートスケジューリングを実行するためのダウンリンク制御情報DCIシグナリングの長さは異なる、または、DCIにおけるビットの数は異なる、または、DCIフィールドは異なる。
DMRS構成情報を使用することによって単一ユーザSUスケジューリングが実行されるとき、2つのCDMグループにおいて、FDMスケジューリングが最初に実行される。NRシステムにおけるMIMOシナリオによってサポートできる、CDM多重化のための直交ポートの数は、LTEと異なり、最大で12個の直交ポートをサポートできる。端末は通常、別の端末によって使用されるポート上のDMRSによって占有される、端末のデータが伝送されないRE位置を知るために、共同スケジューリングされる別の端末のポート情報を認識する必要がある。端末が当該情報を知ることができない場合、端末は、復号のために、別のユーザからのDMRSを端末のデータとして使用し得て、復号エラーにつながる。DMRSが占有されているポートを端末が認識することをどのように可能にするかを示すために、有効なDMRSレートマッチング指示方式が必要である。技術的問題を解決するべく、本願は、復調参照信号指示方法および受信方法を提供し、当該方法は、送信端が、復調参照信号DMRS指示情報を生成する段階であって、DMRS指示情報は、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを指示するために使用される、段階と、送信端が、DMRS指示情報を受信端へ送信する段階と、受信端が、DMRS指示情報に基づいて、DMRSによって占有されないリソース上でデータを復調する段階であって、具体的には、受信端は、ダウンリンク制御情報または媒体アクセス制御制御要素を使用することによって、DMRS指示情報を受信する必要がある、段階とを備える。
受信端は、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを取得するために、受信されたDMRS指示情報に基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、直交伝送層数、または、現在受信端によって使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を取得する。
実装において、DMRS指示情報を受信する前に、受信端は、現在のDMRS伝送方式を指示するDMRS伝送方式指示情報を更に受信する。異なるDMRS伝送方式は、異なるサポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRSパターンまたは異なるDMRS構成タイプに対応する。
DMRS伝送方式は、DMRSパターン、DMRS構成タイプ、または、サポートされる最大直交ポート数を使用することによって反映されることを理解されたい。
ここでは、サポートされる最大直交ポート数は、現在のフレームにおいて送信端によってスケジューリングできる最大直交ポート数であることに留意されたい。例えば、12ポートのDMRSパターンを使用できる。しかしながら、現在のスケジューリングされた最大ポート数は、4だけであり、サポートされる最大直交ポート数は、基地局スケジューリングに関連し、DMRSパターンによってサポートされる最大直交ポート数以下である。
例えば、サポートされる最大直交ポート数が4、6、8、または、12であるMU‐MIMOシナリオにおいて、または、サポートされる最大非直交ポート数が8、12、16、または、24であるシナリオ(2つのスクランブリングコードを伴うシナリオ)において、言い換えれば、異なるサポートされる最大直交ポート数に基づいて、対応するDMRS指示情報は別々に構成される。指示情報は、他のユーザのDMRSによって占有される、受信端のデータが存在しない時間周波数リソース上のリソース単位を受信端に通知するために使用される。このように、受信端は、データを正確に復号するべく、データ復調中に、これらのリソース単位を回避することができる。
別の実装において、DMRS指示情報は、異なるDMRSパターンについて構成される、または、DMRSパターンにおけるDMRSポートグループの数に対応して構成され得る(例えば、2または3つのDMRSポートグループを含むDMRSパターンにそれぞれ対応する2つのテーブルがあり得る)。
通常、1つのDMRSパターンは、サポートされる最大直交ポート数をサポートする1つのMU‐MIMOシナリオに対応する。DMRSパターンは、MU‐MIMOシナリオによってサポートされる直交CDMポートグループの数、および、各ポートグループに含まれるリソース単位の数を示す。したがって、異なる指示情報が、異なるDMRSパターンに構成される。
更に別の実装において、指示情報は、DMRS構成タイプ(configuration type)のために更に構成され得る。
上述の実装の全部において、受信端は、他のユーザのDMRSによって占有される時間周波数リソース上のリソース単位を通知され得て、その結果、受信端は、データを正確に復号できる。
実装において、受信端は、DMRS指示情報と、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースとの間の、シグナリングされた対応関係を受信する必要がある。ここで説明されるシグナリングは通常、上位層シグナリング、例えば、RRCシグナリングである。
別の実装において、受信端は、DMRS構成情報を更に記憶する。言い換えれば、DMRS指示情報と、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースとの間の対応関係を、ローカルに記憶されたDMRS構成情報において見つけることができる。
本願の本実施形態において、DMRS構成情報は、直交ポートの合計数の指示情報を更に含み、直交ポートの合計数の指示情報は、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセットの指示情報、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報、または、CDMサイズに基づいて生成される情報である。直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報は、CDMグループの数、CDMグループの番号、または、CDMグループ状態情報である。
直交DMRS層の数についての情報において、直交DMRS層の数は、CDMグループにおけるDMRSアンテナポートの数の整数倍、または、CDMグループにおける連続的なシーケンス番号を有するDMRSアンテナポートの数の整数倍、または、CDMグループにおけるDMRSアンテナポートのシーケンス番号の値である。具体的な実装において、DMRS層の数についての情報は、等級付けを通して量子化されるDMRS層の数についての情報であり得る。等級付けを通して量子化されるDMRS層の数についての情報において、DMRS層の数は、CDMグループにおけるDMRSアンテナポートの数の整数倍であり得る。例えば、2つのDMRSアンテナポートグループを含むDMRSパターンについて、ポートグループ1に含まれるDMRSポートは、{1、2、3、4}であり、ポートグループ2に含まれるDMRSポートは{5、6、7、8}であると想定すると、ポートグループ1およびポートグループ2は、4層および8層に量子化され得る。加えて、DMRS層の数についての情報において、DMRS層の数は、代替的に、CDMグループにおける昇順の連続的なシーケンス番号を有するDMRSアンテナポートの数の整数倍であり得る。例えば、CDMグループ{1、2、5、7}および{3、4、6、8}は、2層および4層に量子化され得る。全部の情報は、どのリソース単位が受信端のDMRSによって占有されるか、および、どのリソース単位が、CDM多重化を実装する他の受信端のDMRSによって占有されるかを受信端が識別することを可能にすることができる。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
直交伝送層の数の量子化値を使用する理由は、受信端の伝送層の具体的な数を指示する必要がある場合、例えば、伝送層数{1、2、3、4}を別々に指示する必要がある場合、指示のために2ビットが必要である。伝送層数{1、2、3、4}が量子化される、例えば、伝送層数4へ上向きに量子化される、または、伝送層数1へ下向きに量子化されるとき、または、伝送層数{1、2、3、4}が2または3によって表されるとき、伝送層の数の量子化値を指示するために1ビットのみが必要である。例えば、伝送層数の量子化値4を表すために0が使用される。したがって、指示オーバーヘッドを低減できる。
上述の原則に基づき、本願の本実施形態において、DMRS指示情報は、直交伝送層の数の量子化値を指示し得る。一方式は黙示的な指示であり、別の方式は明示的な指示である。
黙示的な指示の解決手段において、直交伝送層の数の量子化値は、DMRS構成情報テーブルにおいて構成され、指示情報は、DMRS構成情報テーブルにおけるDMRS指示情報(値)を使用することによって指示される。DMRS構成情報テーブルはLTEと同様であり得る。例えば、DMRS指示情報は、LTEにおける、アンテナポートの数(Antenna ports)、スクランブル識別子(scrambling identity)、および、伝送層の数の指示(number of layers indication)である。DMRS構成情報テーブルは、DMRSポート数、ポートインデックス、シーケンス生成情報、および、CDMタイプのうち少なくとも1つを更に含み得る。これに基づいて、伝送層の数の量子化値が追加される。DMRS構成情報テーブルは、送信端および受信端の両方において記憶され得る。送信端は、指示情報を受信端へ送信する。送信端は、LTEにおける元のDCIシグナリングを受信端へ送信することによって、指示情報を受信端へ送信することを理解されたい(LTEにおけるシグナリングがまだ使用されるので、DCIシグナリングは、指示情報と名付けられないことがあり得るが、レートマッチングの解決手段を指示し得る)。受信端は、シグナリングに基づいて、受信端のポート情報、および、システムにおける伝送層の合計量子化数を取得して、2つの情報を参照して、別の受信端によって使用されるポートを計算する。言い換えれば、受信端は、受信端におけるDMRS伝送のためにどのリソース単位が使用されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端において、どのリソース単位がDMRS伝送のために使用されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
明示的なシグナリング指示の解決手段において、指示情報と、直交伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、LTEにおけるDMRS構成情報テーブルとは独立に存在する。言い換えれば、指示情報と、伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、DMRS構成情報テーブルにおいて示唆されない。したがって、DMRS構成情報テーブルに加えて、送信端および受信端は更に、指示情報と、伝送層の数の量子化値との間の対応関係構成テーブルを別々に記憶する(または、情報テーブルは、RRCを通して構成され得る)。対応関係構成テーブルは、DMRS構成情報テーブルとは独立に存在する。送信端は、黙示的なシグナリングを通して、レート構成指示情報を受信端へ送信する。受信端は指示情報をインデックスとして使用し、対応関係構成テーブルにおいて、対応する伝送層の数の量子化値を検索する。受信端は、どのリソース単位が受信端のDMRSによって占有されるか、および、どのリソース単位が、CDM多重化を実装する他の受信端のDMRSによって占有されるかを識別するために、伝送層の数の量子化値をDMRS構成情報テーブルと組み合わせる。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送のために使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
同一の値を有する指示情報は、伝送層の異なる数の量子化値に対応し得ることに留意されたい。したがって、指示情報と、伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、代替的に別個のシグナリングを通して指示され得る。
明示的な指示の解決手段において、伝送層の量子化数は、指示情報を使用することによって指示されることを理解されたい。受信端は、2つシグナリングを受信し、1つのシグナリングはLTEにおけるDMRS DCIシグナリングであり、他のシグナリングは、伝送層の現在の量子化数を送信するために使用される(本明細書においてレートマッチングシグナリングとも称され得る)指示情報である。
黙示的な指示の解決手段であるか、または、明示的な指示の解決手段であるかに関係なく、DMRS指示情報は、独立のシグナリングとして受信端へ送信され得る、または、例えば、ダウンリンク制御情報DCIを送信するためにダウンリンクシグナリングにおいて搬送され得ることを理解されたい。ここではこれに限定されない。
実装において、DMRS指示情報を送信するかどうかは、コードワード(codeword)数に基づいて決定される。例えば、1コードワードの場合、DMRS指示情報を送信するためにシグナリングがトリガされるが、2コードワードの場合、シグナリングは送信されない。なぜなら、1コードワードの場合、SUシナリオおよびMUシナリオがあり、一方、2コードワードの場合、SUシナリオのみがあるからである。2コードワードに対応するSU−MIMO(single user multiple−input multiple−output、SU−MIMO)シナリオにおいて、送信端、例えば、基地局が、1つの受信端(端末)のみと通信するとき、端末の情報(RS、制御シグナリング、データまたは同様のもの)のみが時間周波数リソース上で伝送される。この場合、端末は、端末の情報(例えば、端末のポート、層の数、または同様のもの)に基づいて、端末のDMRS REの位置を直接知り、データ復号中にREを回避することができる。したがって、SUシナリオにはDMRSレートマッチングの問題が無い。
本願の実施形態の第2態様によれば、DMRSレートマッチングの指示および受信方法が更に提供される。当該方法は、2‐PDCCHシナリオにおいて、非QCLグループにおける2つのTRPが使用され、各TRPは、TRPによって使用されない、QCLグループのDMRSに対応するリソース単位をミュートし、次に、データを送信し、1つのTRPは、1または複数のQCLグループのDMRSを有し得て、この挙動はデフォルトのオペレーションであり得ること、または、1‐PDCCHシナリオにおいて、送信端は、DMRS指示情報を受信端へ送信する必要があり、DMRS指示情報は、送信端によって使用される1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応するリソース単位を指示することを含む。
2‐PDCCHシナリオまたは1‐PDCCHシナリオにおいて、送信端はまた、2つの方式で受信端に通知する。
方式1:送信端は、DMRS指示情報を受信端へ送信する。DMRS指示情報は、2‐PDCCHシナリオにおいて、TRPによって使用され得るDMRSポートにおける伝送層の現在の量子化数を、または、1‐PDCCHシナリオにおいて、現在のシステムにおける協調するTRPによって使用され得る層の合計数を指示する。
方式2:2‐PDCCHシナリオにおいて、異なるDMRSパターンについては、受信端は、DMRSパターンに対応する、DMRS指示情報を含むDMRS構成情報テーブルを使用してレートマッチングを実行し得る。ここで、DMRSパターンは、TRPによって使用され得るQCLグループにおけるDMRSポートを含むDMRSパターンであることに留意されたい。代替的に、1‐PDCCHシナリオにおいて、協調するTRPは、複数のQCLグループにおけるDMRSポートを含むDMRSパターンを使用し得る。
代替的に、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルであり得て、一般情報テーブルは、最大ポート数をサポートし、複数のDMRS構成情報テーブルは一般情報テーブルのサブセットであることに留意されたい。サブセットは、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、上位層シグナリングに基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。
DMRS指示情報がDMRSアンテナポートセット情報を指示する実装において、DMRSアンテナポートセット情報は、現在のシステムにおいてスケジューリングされるDMRS層の実際の数に基づいて、占有されているDMRSアンテナポートグループのステータスを指示する。例えば、ポートグループ1は、{1、2、3、4}であり、ポートグループ2は{5、6、7、8}である。基地局は、DMRSポート番号の昇順でスケジューリングを実行すると想定する。スケジューリングされた層の数が4であるとき、ポートグループ1が占有されていることが指示される。スケジューリングされた層の数が4より大きいとき、ポートグループ1および2が占有されていることが指示される。これは例に過ぎず、ここでは、具体的なポート番号のグルーピング、および、基地局のスケジューリングは、限定されるものではない。
DMRS指示情報がDMRSアンテナポートの符号分割多重化CDMグループ情報を指示する実装において、符号分割多重化CDMグループ情報は、受信端によって使用されない、DMRSアンテナポートのCDMポートグループ情報、または、受信端によって使用されるDMRSアンテナポートグループ情報と、受信端によって使用されないDMRSアンテナポートグループ情報との和を含む。
受信端によって使用されないDMRS CDMポートグループ情報は、以下の状態のうちの少なくとも1つを含み得る。
1.全部のDMRS RE位置上でデータを伝送することができる(SU)。
2.全部のDMRS RE位置が占有される(MU)。この場合は、受信端が1つ(または2つ)のDMRSポートCDMグループを使用し、他の2つ(または1つ)のCDMグループが占有されること、または、受信端が2個のDMRSポートCDMグループを使用し、別の1つのCDMグループが占有されることを含む。
3.受信端でない2つのポートグループのうち、より大きい方がミュートされる(MU、ここで、UEは1つのポートグループを使用する)。
4.受信端でない2つのポートグループのうち、より小さい方がミュートされる(MU、ここで、UEは1つのポートグループを使用する)。
「より大きい」および「より小さい」は、2つのCDMポートグループにおける、最大または最小のポート番号の間の比較として定義され得る(言い換えれば、UEでないDMRSポートグループ間の相対的関係)ことを理解されたい。
具体的な実装において、状態3および4については、「より大きい」および「より小さい」の間の比較は存在しないことがあり得る。例えば、DMRS CDMポートグループ情報は、ポートグループに含まれるポート番号、または、ポートグループの番号であり得る。
受信端によって使用されないDMRS CDMポートグループ情報は、DMRSタイプ(DMRS構成/タイプ1/Aまたは2/B)にバインドされ得る、または、パターンに含まれるCDMグループの数(2または3)にバインドされ得る。
受信端によって使用されないDMRSポートグループステータスを指示するこの方式により、命令オーバーヘッドを更に低減できる。加えて、この方式により更に、複数のシナリオをサポートでき、より良い汎用性を有する。例えば、1‐PDCCH NC−JT、動的TDD、2‐PDCCH NC−JTが直接サポートされ得て、既存の命令は変化が少ない。
別の態様によれば、本願の実施形態は送信端を提供する。送信端は、送信端によって、複数のグループの復調参照信号DMRS構成情報から、現在のDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報を決定し、DMRS構成情報に基づいてDMRS指示情報を取得するためのプロセッサであって、DMRS構成情報のグループの各々は、複数のDMRS構成情報を含む、プロセッサと、DMRS指示情報を送信するための送受信機とを備える。
別の態様によれば、本願の実施形態は送信端を提供し、当該送信端は、復調参照信号DMRS指示情報を生成するためのプロセッサであって、DMRS指示情報は、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、DMRS構成タイプに対応する、プロセッサと、DMRS指示情報を送信するための送受信機とを備える。
別の態様によれば、本願は受信端を提供し、受信端は、送信端によって送信された復調参照信号DMRS指示情報を受信するための送受信機であって、DMRS指示情報は、送信端によって、復調参照信号DMRS構成情報に基づいて取得され、DMRS構成情報は、送信端によって、現在のDMRS伝送方式に基づいて、複数のグループのDMRS構成情報から決定され、DMRS構成情報のグループの各々は複数のDMRS構成情報を含む、送受信機と、DMRS構成情報を取得し、送受信機によって受信されたDMRS指示情報に基づいて、データの復調を補助するためのプロセッサとを備える。
更に別の態様によれば、本願は別の送信端を提供し、当該送信端は、復調参照信号DMRS指示情報を生成するためのプロセッサであって、DMRS指示情報は、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおける、DMRSによって占有されないリソースを指示するために使用される、プロセッサと、DMRS指示情報を送信するための送受信機とを含む。
更に別の態様によれば、本願は、別の受信端を提供し、当該別の受信端は、復調参照信号DMRS指示情報を受信するよう構成される送受信機であって、DMRS指示情報は、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおける、DMRSによって占有されないリソースを指示するために使用される、送受信機と、DMRS指示情報に基づいて、DMRSによって占有されないリソース上でデータを復調するよう構成されるプロセッサとを備える。
アップリンク伝送シナリオに適用されるとき、上述の機器は端末であり得る。ダウンリンク伝送シナリオに適用されるとき、機器はネットワークデバイスであり得る。ネットワーク側デバイスは、基地局または制御ノードであり得る。
ネットワーク側デバイスは、従来の無線遠距離通信システムにおけるピアデバイスを改善するためのシステムおよびデバイスを含み得る。そのような高級または次世代デバイスは、進化型無線通信規格(例えば、ロングタームエボリューション(LTE))に含まれ得る。
別の態様によれば、本願の実施形態は基地局を提供する。基地局は、上述の方法設計における基地局の挙動を実装する機能を有する。上記機能は、ハードウェアにより実装され得るか、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
可能な設計において、基地局の構造は、プロセッサおよび送受信機を含む。プロセッサは、上述した方法における対応する機能の実行において基地局をサポートするよう構成される。送受信機は、端末との通信において基地局をサポートし、上述した方法で情報またはシグナリングを端末へ送信し、基地局によって送信された情報または命令を受信するよう構成される。基地局はメモリを更に含み得る。メモリは、プロセッサに結合されるよう構成される。メモリは、基地局に必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
アップリンク伝送シナリオに適用されるとき、上述の機器はネットワークデバイスであり得る。ダウンリンク伝送シナリオに適用されるとき、機器は端末であり得る。端末は、上述の方法設計における端末の挙動を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装され得て、端末の構造は、送受信機およびプロセッサを含む。代替的に、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。モジュールはソフトウェアおよび/またはハードウェアであり得る。
更に別の態様によれば、本願の実施形態は更に、プロセッサおよびインタフェースを含む処理機器を提供する。
プロセッサは、上述の送信端、または、上述の受信端のプロセッサである。
処理機器はチップであり得る。プロセッサはハードウェアまたはソフトウェアによって実装され得る。ハードウェアによって実装されるとき、プロセッサは論理回路、集積回路または同様のものであり得る。ソフトウェアによって実装されるとき、プロセッサは汎用プロセッサであり得て、メモリに記憶されたソフトウェアコードを読み出すことによって実装され得る。メモリは、プロセッサに統合され得る、または、プロセッサとは独立に存在し得る。
更に別の態様によれば、本願の実施形態は通信システムを提供する。システムは、上述の態様における基地局および端末を含み、任意選択で、上述の実施形態における制御ノードを更に含み得る。
更に別の態様によれば、本願の実施形態は、上述の基地局によって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、上述の態様を実行するために設計されたプログラムを含む。
更に別の態様によれば、本願の実施形態は、上述の端末によって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されたコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は上述の態様を実行するために設計されたプログラムを含む。
本願において提供される復調参照信号を送信する方法および機器、ならびに、復調参照信号を取得する方法および機器によれば、複数のDMRS構成情報は、より多くの層のデータを送信するための要件を満たすために、NRにおける複数のシナリオとマッチングされ得る。加えて、複数の情報テーブルは切り替えをサポートする。これにより、指示オーバーヘッドを更に低減できる。
本発明の実施形態の第1態様によれば、データ送信方法が提供される。方法は、複数の復調参照信号DMRSポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは、少なくとも2つの送信端デバイスに割り当てられ、各送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートは、同一のポートグループに属する。方法は以下の設計を含む。
可能な設計において、各送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングし、各送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信する。
可能な設計において、少なくとも2つの送信端デバイスは、同一の送信端デバイスの少なくとも2つのアンテナパネルであり、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングすることは、具体的には、同一の送信端デバイスが、各アンテナパネルについて、アンテナパネルに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングし、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信することは、具体的には、各アンテナパネルが、アンテナパネルに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信することである。
可能な設計において、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードを前記マッピングする前に、方法は更に、少なくとも2つの送信端デバイスのうちの1つが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階であって、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードを前記マッピングする前に、方法は更に、同一の送信端デバイスが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階であって、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
本発明の本実施形態の様々な態様および可能な設計において、複数のデータストリームの数(言い換えれば、複数のDMRSポートの数)は、4以下であるが、これに限定されないことがあり得る。例えば、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が4以下であるシナリオに適用され得るが、データストリームの数が4より大きいシナリオには適用されない。更に、データストリームの数が4以下であるシナリオにおいて、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が3および/または4である(言い換えれば、複数のデータストリームの数は3および/または4である)シナリオに適用され得るが、複数のデータストリームの数は2であるシナリオに適用されない。当然、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、上述のシナリオに限定されないことがあり得る。
本発明の実施形態の第2態様によれば、データを受信する方法が提供される。方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは、疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、段階と、受信端デバイスが、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、複数のデータストリームの数(言い換えれば、複数のDMRSポートの数)は、4以下であるが、これに限定されないことがあり得る。例えば、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が4以下であるシナリオに適用され得るが、データストリームの数が4より大きいシナリオには適用されない。更に、データストリームの数が4以下であるシナリオにおいて、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が3および/または4である(言い換えれば、複数のデータストリームの数は3および/または4である)シナリオに適用され得るが、複数のデータストリームの数は2であるシナリオに適用されない。当然、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、上述のシナリオに限定されないことがあり得る。
本発明の実施形態の第3態様によれば、データを受信する方法が提供される。方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは同一のポートグループに属し、ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たす、段階と、複数のデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
上述の様々な態様および可能な設計において、指示情報はダウンリンク制御情報DCIである。
データストリームはデータ層とも称される。
本発明の実施形態の第4態様によれば、送信端デバイスが提供される。送信端デバイスは、複数の復調参照信号DMRSポートを通して、少なくとも1つの他の送信端デバイスと共に、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは、疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは、送信端デバイス、および、少なくとも1つの他の送信端デバイスに割り当てられ、送信端デバイス、および、少なくとも1つの他の送信端デバイスの各々に割り当てられているDMRSポートは、同一のポートグループに属する。送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成されるマッピングモジュールと、送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される送信モジュールとを備える。
可能な設計において、送信端デバイスおよび少なくとも1つの他の送信端デバイスは、同一の送信端デバイスの少なくとも2つのアンテナパネルであり、マッピングモジュールは、同一の送信端デバイスに配置され、マッピングモジュールは具体的には、各アンテナパネルについて、アンテナパネルに割り当てられているDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成され、送信モジュールは、同一の送信端デバイスに配置され、送信モジュールは具体的には、各アンテナパネルによって、アンテナパネルに割り当てられているDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される。
可能な設計において、送信モジュールは更に、指示情報を受信端デバイスへ送信するよう構成され、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられている複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第5態様によれば、受信端デバイスが提供される。受信端デバイスは、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信するよう構成される受信モジュールであって、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、受信モジュールと、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元するよう構成される復元モジュールとを備える。
可能な設計において、受信モジュールは、指示情報を受信するよう更に構成され、指示情報は、複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第6態様によれば、受信端デバイスが提供される。受信端デバイスは、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信するよう構成される受信モジュールであって、複数のDMRSポートは同一のポートグループに属し、ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たす、受信モジュールと、複数のデータストリームに基づいてコードワードを復元するよう構成される復元モジュールとを備える。
可能な設計において、受信モジュールは更に、指示情報を受信するよう構成され、指示情報は、複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の本実施形態の上述の様々な態様および設計において、指示情報はダウンリンク制御情報DCIであり得る。
本発明の実施形態の第7態様によれば、データを送信する方法が提供される。方法は、複数の復調参照信号DMRSポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは同一の送信端デバイスに割り当てられる。各ポートグループについて、方法は、送信端デバイスが、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする段階と、送信端デバイスが、データストリームを受信端デバイスへ送信する段階とを備える。
可能な設計において、方法は、送信端デバイスが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階を更に備え、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第8態様によれば、送信端デバイスが提供される。送信端デバイスは、複数の復調参照信号DMRSポートを通して複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成され、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは送信端デバイスに割り当てられる。送信端デバイスは、各ポートグループについて、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成されるマッピングモジュールと、データストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される送信モジュールとを備える。
可能な設計において、方法は更に、送信モジュールが指示情報を受信端デバイスへ送信するよう更に構成されることを含み、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
つまり、本発明の実施形態は、データ送信方法を提供する。方法は、複数の復調参照信号DMRSポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。各ポートグループについて、方法は、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする段階と、データストリームを受信端デバイスへ送信する段階とを備える。
可能な設計において、方法は更に、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階を備え、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
可能な設計において、複数のDMRSポートは同一の送信端デバイスに割り当てられ得る、または、同一の送信端デバイス複数のアンテナパネルに割り当てられ得て、各アンテナパネルに割り当てられるDMRSポートは同一のポートグループに属する、または、(例えば、CoMP(Coordinated Multi−Point、協調マルチポイント)関連技術に基づいて)同一の受信端デバイスにサービスを提供する複数の送信端デバイスに割り当てられ得て、各送信端デバイスに割り当てられているDMRSポートは同一のポートグループに属する。加えて、DMRSポートは代替的に、例えば、限定されるものではないが、上述の複数の方式の様々な実行可能な組み合わせなど、別の方式で1または複数の送信端デバイスに割り当てられ得る。
同様に、本発明の実施形態は更に、データを受信する方法を提供し、当該方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは同一のポートグループまたは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、段階と、受信端デバイスが、同一のポートグループ、または、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
複数のデータストリームの数は4以下である。
受信端デバイスの側において、受信端デバイスは、複数のDMRSポートが、同一の送信端デバイスに由来するものか、同一の送信端デバイスの複数のアンテナパネルに由来するものか、または、複数の送信端デバイスに由来するものかについて配慮する必要ないことがあり得ることが容易に理解される。
QCL(Quasi−Co−Location、疑似コロケーション)は通常、同様の大規模フェージング、同様の空間的方向(例えば、限定されるものではないが、ビーム方向)および同様のものを説明するために使用される。したがって、非疑似コロケーション(Non−Quasi−Co−Location、Non−QCL)は通常、異なる大規模フェージング、異なる空間方向、および同様のものを説明するために使用される。QCLおよび非QCLの関連内容は従来技術において明確に説明されている。したがって、ここでは説明しない。
実際の伝送中、情報ビット(bit)は通常、トランスポートブロック(Transport Block、TB)の形で区分され、トランスポートブロックはコードワード(codeword、CW)であり得る。TBおよびCWに関連する内容については従来技術を参照されたい。
通常、システムによってサポートされるDMRSポートは複数のポートグループにグルーピングされ得て、各ポートグループにおけるDMRSポートはQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非QCL関係を満たす。複数の送信端デバイスが同一の受信端デバイスにサービスを提供するとき、各送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートは同一のポートグループに由来する。例えば、DMRSポート0から9は2つのポートグループ、すなわち、ポートグループ1およびポートグループ2にグルーピングされ得て、DMRSポート0から4はポートグループ1に属し、DMRSポート5から9はポートグループ2に属する。DMRSポートが送信端デバイスに割り当てられているとき、ポートグループ1における任意の数のDMRSポートは送信端デバイスに割り当てられ得る、または、ポートグループ2における任意の数のDMRSポートが送信端デバイスに割り当てられ得る。加えて、受信端デバイスが、複数の送信端デバイスによってサービスを提供されるか、または、単一の送信端デバイスによってサービスを提供されるかに関係なく、同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートは、同一のポートグループまたは異なるポートグループに由来し得る。例えば、DMRSポートが同一のポートグループに由来するとき、ポートグループ1におけるポート1およびポート2は送信端デバイスに割り当てられ得る。DMRSポートが異なるポートグループに由来するとき、ポートグループ1におけるポート2および3、ならびに、ポートグループ2におけるポート8および9は送信端デバイスに割り当てられ得る。同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートが異なるポートグループに由来するとき、異なるポートグループにおけるDMRSポートを通して送信端デバイスによって実行される無線伝送は、非QCLの特徴を有し、例えば、異なる大規模フェージング、異なる空間方向または同様のものを有することが容易に理解される。同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートが同一のポートグループに由来するとき、同一のポートグループにおけるDMRSポートを通して送信端デバイスによって実行される無線伝送は、QCLの特徴を有し、例えば、同様の大規模フェージング、同様の空間的方向または同様のものを有する。
DMRSポートを複数のポートグループにグルーピングすることの関連内容については、従来技術を参照されたい。例えば、DMRSポートのグルーピングステータスは、納入前に送信端デバイスおよび受信端デバイスにおいて予め設定され得る、または、送信端デバイスは、DMRSポートのグルーピングステータスを受信端デバイスに通知し得る。例えば、送信端デバイスは、例えば、これらに限定されるものではないが、定期的に、または、受信端デバイスが通信ネットワークにアクセスするときに、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)メッセージを使用することによって、グルーピングステータスを受信端デバイスに通知するが、これに限定されるものではない。DMRSポートが複数のポートグループにグルーピングされるとき、DMRSポートは、グルーピングステータスおよび具体的な要件(例えば、CoMPなどの様々な適用シナリオ)に基づいて送信端デバイスに割り当てられ得る。
複数の送信端デバイスは、複数の送信端デバイスであり得る、または、同一の送信端デバイスの複数のアンテナパネルであり得る。送信端デバイスは、例えば、これに限定されるものではないが、基地局であり得る。受信端デバイスは、例えば、これに限定されるものではないが、端末であり得る。
コードワードをデータストリームにマッピングするプロセス、および、コードワードをデータストリームから復元するプロセスについては、従来技術を参照されたい。
複数の送信端デバイスが同一の受信端デバイスにサービスを提供するとき、指示情報は、複数の送信端デバイスの1つによって送信され得る。この場合、指示情報を送信する送信端デバイスは、サービングデバイスと称され得て、他の送信端デバイスは、協調デバイスと称され得る。
データストリームは、データ層とも称され得て、通常、コードワードに対して層マッピングを実行することによって取得され得る。具体的なプロセスについては、従来技術を参照されたい。
上述した方法における段階は、1または複数のプロセッサによって実行され得る、または、プログラムを実行する1または複数のプロセッサによって実行され得る。
送信端デバイスおよび受信端デバイスのモジュールの機能は1または複数のプロセッサによって実行され得る、または、プログラムを実行する1または複数のプロセッサによって実行され得る。
本願の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明するべく、実施形態の説明に必要な添付図面を以下で簡潔に説明する。当然、以下の説明における添付図面は、単に本願の一部の実施形態を示すものであり、当業者であれば、創造的努力なく、これらの添付図面から他の図面を導出し得る。
従来技術におけるパイロットパターンの概略図である。
本願の実施形態に係るリソース単位の概略図である。
本願の実施形態において提供される技術的解決手段が適用可能であるシステムアーキテクチャの概略図である。
本願の実施形態に係る基地局の概略構造図である。
本願の実施形態に係る端末の概略構造図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の概略相互作用図である。
本願の実施形態に係るDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
LTEシステムにおけるMU‐MIMOシナリオの概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略相互作用フローチャートである。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係るにおける、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略アプリケーションシナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る送信端の概略的ブロック図である。
本願の実施形態に係る受信端の概略的ブロック図である。
本願の実施形態に係る送信端または受信端の概略図である。
まず、読み手が容易に理解できるように、本明細書における関連する用語を簡潔に説明する。
(1)リソース単位(resource unit)
LTE規格におけるRBおよびRBペア(RB pair)と同様に、本願の一部の実施形態において、リソース単位が提供される。リソース単位は、端末をスケジューリングしてリソースを割り当てるための基本ユニットとして使用され得る、または、複数の参照信号を配置する方式を説明するために使用され得る。
リソース単位は、周波数領域における複数の連続するサブキャリア、および、時間領域における時間間隔(time interval、TI)を含み得る。異なるスケジューリングプロセスにおいて、リソース単位のサイズは同一であり得る、または、異なり得る。ここでは、TIは、LTEシステムにおける伝送時間間隔(transmission time interval、TTI)、シンボルレベルの短いTTI、高周波数システムにおける大きいサブキャリア間隔の短いTTI、5Gシステムにおけるスロットまたはミニスロット(mini−slot)、または同様のものであり得る。このことは、本願において限定されるものではない。
任意選択で、1つのリソース単位は、1または複数のRB、1または複数のRBペア、または同様のものを含み得る、または、半分のRBまたは同様のものを含み得る。加えて、リソース単位は、別の時間周波数リソースであり得る。このことは、本願において限定されるものではない。1つのRBペアは、周波数領域における12個の連続するサブキャリア、および、時間領域におけるサブフレームを含む。周波数領域における1個のサブキャリア、および、時間領域における1個のシンボルを含む時間周波数リソースは、図2に示されるように、リソース要素(resource element、RE)である。図2におけるRBペアは、周波数領域における(0から11の番号が付与された)12個の連続するサブキャリア、および、時間領域における(0から13の番号が付与された)14個のシンボルを含む。図2において、水平座標は時間領域を指示し、鉛直座標は周波数領域を指示する。本願における時間領域リソースを指示する全部の添付図面は、図2に示されるRBペアの例に基づいて説明されていることに留意されたい。当業者であれば、具体的な実装がこれに限定されるものではないことを理解し得る。本願における「シンボル」は、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボル、ユニバーサルフィルタードマルチキャリア(universal filtered multi−carrier、UFMC)信号、フィルタバンドマルチキャリア(filter−band multi−carrier、FBMC)シンボル、一般化周波数分割多重化(generalized frequency−division multiplexing、GFDM)シンボルなどのいずれか1つを含み得るが、それらに限定されるものではないことを理解されたい。
(2)DMRSポートグループ
本願において使用される「DMRSポートグループ」は、本願において提供される技術的解決手段を明確に説明するために導入される論理的概念であり、具体的には、本願において提供されるパイロットパターンまたはその変形を明確に説明するために導入される論理的概念である。実際の実装において、基地局および端末は、DMRSポートをグルーピングしないことがあり得て、任意の方式で設計された、本願において説明されるパイロットパターンまたはその変形は、本願の保護範囲に属するものとすることを理解されたい。
1つのDMRSポートグループは1または複数のDMRSポートを含み得る。本願では、CDM、例えば、直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC)、循環シフト(cyclic shift、CS)、循環位相回転(cyclic phase rotations)、または、複数の上述した方法の組み合わせ、例えば、OCC+CSを通して、DMRSポートグループにおけるポートに対応するDMRSについて、同一の時間周波数リソースが多重化される。CDMを通して、複数の参照信号について時間周波数リソースが多重化される技術的解決手段は、従来技術において明確に説明されており、本明細書において詳細は説明さない。
(3)システムにサポートされるDMRSポート
システムにサポートされるDMRSポートは、基地局が使用できるDMRSポートとみなされ得る。実際の実装において、基地局は、基地局によってサポートされる一部または全部のDMRSポートを使用することによって端末をスケジューリングし得る。サポートされる最大直交ポート数は、システムまたは基地局がサポートできる直交DMRSポートの数の最大値である。
本願において、システムにサポートされるDMRSポートの数が4、6、8および12であることは、説明のための例として使用される。
(4)他の用語
本明細書における「複数」は、2または2より大きいことを指示する。
本明細書における「第1」および「第2」という用語は、異なる対象を区別することを意図しているだけであり、対象の順序を限定するものではない。例えば、第1のシンボルグループ、および、第2のシンボルグループは、異なるシンボルグループを区別することを意図しているだけであり、順序を限定するものではない。
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられた対象を説明するための関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、ならびに、Bのみが存在すること、の3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」という文字は、一般的に、関連する対象間の「または」の関係を指示する。
以下では、添付図面を参照して、本願において提供される技術的解決手段を説明する。
本願において提供される技術的解決手段は、様々な通信システム、例えば、現在の2G、3Gおよび4G通信システム、および、5G通信システムなどの将来の進化型ネットワーク、例えば、LTEシステム、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)関連セルラシステム、および、このタイプの他の通信システムに適用され得て、特に、5G NRシステムに適用され得る。
5G規格は、マシンツーマシン(machine to machine、M2M)シナリオ、デバイスツーマシン(device to machine、D2M)シナリオ、マクロ/ミクロ通信シナリオ、エンハンスドモバイルブロードバンド(enhance mobile broadband、eMBB)シナリオ、超高信頼性低遅延通信(ultra reliable & low latency communication、uRLLC)シナリオ、大容量マシンタイプ通信(massive machine type communication、mMTC)シナリオ、および同様のものを含み得ることに留意されたい。これらのシナリオは、端末間の通信シナリオ、基地局間の通信シナリオ、基地局と端末との間の通信シナリオ、および同様のものを含み得るが、これらに限定されるものではない。本願の実施形態において提供される技術的解決手段は、5G通信システムにおける端末間の通信、または、基地局間の通信などのシナリオにも適用され得る。
本願の実施形態において提供される技術的解決手段は、図3に示されるシステムアーキテクチャに適用され得る。システムアーキテクチャは、基地局100、および、基地局100に接続された1または複数の端末200を含み得る。
例において、基地局100は、図4に示される構造を使用することによって実装され得る。
基地局100は、端末200と通信できるデバイスであり得る。基地局100はリレー局、アクセスポイント、または同様のものであり得る。基地局100は、モバイル通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications、GSM(登録商標))における、または、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)ネットワークにおけるベーストランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)であり得る、または、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))におけるNB(NodeB)であり得る、または、LTEにおけるeNBまたはeNodeB(evolutional NodeB)であり得る。代替的に、基地局100は、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであり得る。代替的に、基地局100は、5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、または、将来の進化型PLMNネットワークにおけるネットワークデバイスであり得る、または、ウェアラブルデバイス、車載デバイス、または同様のものであり得る。
端末200はユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、UEユニット、UE局、移動局、リモート局、モバイルコンソール、リモート端末、モバイルデバイス、UE端末、端末、無線通信デバイス、UEエージェント、UE機器、または同様のものであり得る。アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続される別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末、または将来の進化型PLMNネットワークにおける端末、または同様のものであり得る。
基地局100の汎用ハードウェアアーキテクチャを説明する。図4に示されるように、基地局は、ビルディングベースバンドユニット(building baseband unit、BBU)およびリモート無線ユニット(remote radio unit、RRU)を含み得る。RRUはアンテナフィードシステム(言い換えれば、アンテナ)に接続され、BBUおよびRRUは要件に基づいて分割されて使用され得る。具体的な実装プロセスにおいて、基地局100は、別の汎用ハードウェアアーキテクチャを更に使用し得て、図4に示される汎用ハードウェアアーキテクチャに限定されるものではないことに留意されたい。
端末200は、携帯電話の汎用ハードウェアアーキテクチャを説明するための例として使用される携帯電話である。図5に示されるように、携帯電話は、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路110、メモリ120、別の入力デバイス130、ディスプレイ画面140、センサ150、音声回路160、I/Oサブシステム170、プロセッサ180および電源190などのコンポーネントを備える。当業者であれば、図5に示される携帯電話の構造が、携帯電話に対する限定を構成するものではなく、携帯電話は、図に示されるものより多い、または、より少ないコンポーネントを含み得る、または、一部のコンポーネントは組み合わされ得て、一部のコンポーネントは分割され得て、または、異なるコンポーネントの配置が使用され得ることを理解し得る。当業者であれば、ディスプレイ画面140がユーザインタフェース(user Interface、UI)に属し、ディスプレイ画面140はディスプレイパネル141およびタッチパネル142を含み得ることを理解し得る。加えて、携帯電話は、図に示されるものより多い、または、より少ないコンポーネントを含み得る。示されていないが、携帯電話は、カメラおよびブルートゥース(登録商標)モジュールなどの機能モジュールまたは部品を更に含み得る。ここでは詳細を説明しない。
更に、プロセッサ180は、RF回路110、メモリ120、音声回路160、I/Oサブシステム170、および、電源190の全部に接続される。I/Oサブシステム170は、別の入力デバイス130、ディスプレイ画面140およびセンサ150の全部に接続される。RF回路110は、情報送信および受信プロセスまたは通話プロセスにおいて信号を送信および受信するよう構成され得る。特に、RF回路は、基地局からダウンリンク情報を受信し、次に、処理のためにダウンリンク情報をプロセッサ180へ送る。メモリ120は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するよう構成され得る。プロセッサ180は、メモリ120に記憶されるソフトウェアプログラムおよびモジュールを動作させて、携帯電話の様々な機能アプリケーションを実行し、データを処理する。別の入力デバイス130は、入力された数字または文字情報を受信し、携帯電話のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成するよう構成され得る。ディスプレイ画面140は、ユーザによって入力される情報、または、ユーザのために提供される情報、および、様々なメニューを携帯電話上に表示するよう構成され得て、更にユーザ入力を受け付け得る。センサ150は、光センサ、モーションセンサ、または、別のセンサであり得る。音声回路160は、ユーザと携帯電話との間の音声インタフェースを提供し得る。I/Oサブシステム170は、外部入力/出力デバイスを制御するよう構成され、外部デバイスは、別のデバイス入力コントローラ、センサコントローラおよびディスプレイコントローラを含み得る。プロセッサ180は、携帯電話200の制御センターであり、様々なインタフェースおよび配線を使用することによって、携帯電話全体の様々な部品に接続される。プロセッサ180は、メモリ120に記憶されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを動作させる、または、実行し、メモリ120に記憶されたデータを呼び出すことにより、携帯電話200の様々な機能を実行してデータを処理し、それにより、携帯電話に対する全体的なモニタリングを実行する。電源190(電池など)は、コンポーネントに電力を供給するよう構成される。好ましくは、電源は、電源管理システムを使用することによってプロセッサ180に論理的に接続され得て、これにより、電源管理システムを使用することによって、充電、放電、および、電力消費量管理などの機能を実装する。
本願において提供される技術的解決手段は、単一キャリア伝送シナリオ、マルチキャリア伝送シナリオ、複数の波形が混合されて伝送されるシナリオ、アップリンク伝送シナリオ、ダウンリンク伝送シナリオ、または、アップリンクおよびダウンリンク伝送の両方を伴うシナリオに適用され得る。
以下では、本願において提供されるDMRS伝送方法を説明する。DMRS伝送方法は、送信端によってDMRSを送信するための方法と、受信端によってDMRSを取得するための方法とを備え得る。
図6は、本願において提供されるDMRS伝送方法を示す。当該方法は以下の段階を備え得る。
S101.送信端は、複数のグループの復調参照信号DMRS構成情報から、現在のDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報を決定し、DMRS構成情報に基づいてDMRS指示情報を取得し、DMRS構成情報のグループの各々は複数のDMRS構成情報を含む。
複数のDMRS構成情報は、DMRS構成情報テーブルの形で提供され得る。一方式において、複数のDMRS構成情報は、複数の独立したテーブルの形で提供される。または、複数のDMRS構成情報は、一般情報テーブルのサブセットである。
S102.送信端は時間周波数リソース上でDMRS指示情報を送信する。
S103.受信端はDMRS指示情報を受信する。
S104.受信端は、受信されたDMRS指示情報に基づいて、チャネル推定を実行する、または、データの復調を補助する。
DMRSを搬送するために使用される時間周波数リソースは、時間領域において1または複数のシンボルを含み得て、周波数領域において1または複数のサブキャリアを含み得る。
技術的解決手段がアップリンク伝送シナリオに適用される場合、送信端は端末であり得て、受信端は基地局であり得る。技術的解決手段がダウンリンク伝送シナリオに適用される場合、送信端は基地局であり得て、受信端は端末であり得る。
本願の本実施形態において、現在のDMRS伝送方式は、指示情報を使用することによって指示され、異なるDMRS伝送方式は、異なるサポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRSパターン、もしくは、異なるDMRS構成タイプに対応する。
異なるDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報におけるサポートされる最大直交ポート数は異なる。
異なるDMRS伝送方式に対応するDMRS指示情報の長さは異なる。
少なくとも1つのDMRS構成情報における複数のDMRSポートは、異なる符号分割多元接続CDMグループに属し、異なるCDMグループは非疑似コロケーションQCL関係を満たす。
異なるサポートされる最大直交ポート数については、異なるDMRS構成情報が構成され得る。例えば、サポートされる最大直交ポート数が4である、サポートされる最大直交ポート数が6である、サポートされる最大直交ポート数が8である、および、サポートされる最大直交ポート数が12であるMIMOシナリオにおいて、対応するDMRS構成情報は別々に構成される。DMRS構成情報は、受信端が使用できる直交DMRSポート番号、シーケンス構成、多重化モードおよび同様のものを受信端に通知するために使用され、それにより、データを正確に復号する。
別の実装において、DMRS構成情報は、異なるDMRSパターンに構成される。通常、1つのDMRSパターンは、サポートされる最大直交ポート数、または、サポートされる最大直交伝送層数をサポートする1つのMIMOシナリオに対応する。DMRSパターンは、MIMOシナリオによってサポートされる直交ポートグループの数、および、各直交ポートグループに含まれるリソース単位の数を示す。したがって、異なるDMRSパターンに異なるDMRS構成情報を構成することは、受信端が使用できる直交DMRSポート番号、シーケンス構成、多重化モードおよび同様のものを受信端が認識することも可能にすることができ、それにより、データを正確に復号する。
第1態様の実装において、DMRS構成情報は、プロトコルで合意されたテーブルによって提示され得て、その具体的な実装形式は、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)テーブル(table)であり得る。複数のDCIテーブルは、少なくとも1つのタイプの異なるDMRS構成情報を含む。DMRS構成情報に対応するDMRS伝送方式は、上位層シグナリング、例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングを使用することによって送信される。当然、DMRS構成情報は代替的に、シナリオに対応する、別の構成パラメータ、例えば、周波数、キャリア間隔、または、フレーム構造にバインドされ得る。このように、DCIシグナリングまたは媒体アクセス制御制御要素(media access control control element、MAC CE)を使用することによって、DMRS指示情報を送信できる。
具体的な実装において、各DMRS構成情報テーブルは、異なるサポートされる最大直交ポート数(port)に対応する。例えば、サポートされる最大直交ポート数は、{4、6、8、12}のうち少なくとも2つであり得る。
別の実装において、DMRS構成情報テーブルの各々は、異なるDMRSパターン(pattern)、または、DMRS構成タイプ(configuration type)に対応し得る。
実装において、情報テーブルにおいて、直交ポートの組み合わせに基づいて、列配置設計が実行される。例えば、列配置設計は、4以下の伝送層を有する直交ポートの組み合わせ、および、4より多くの伝送層を有する直交ポートの組み合わせに対して実行される。
実装において、DMRS構成情報がDMRS構成情報テーブルの形で提示されるとき、コードワード数(codeword number)に基づいて区分が実行され得る、または、コードワード数ではなく、サポートされる最大直交ポート数の合計、または、受信端における伝送層の数に基づいて実行され得る。具体的には、区分は比に基づいて実行され得る。
DMRS構成情報は、直交ポートの合計数の指示情報を更に含み、指示情報は、実際に提供される可能性のある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性のある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセットの指示情報、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報、または、CDMサイズに基づいて生成される情報であり得る。直交ポートの合計数は、直交DMRS伝送層の合計数と同一であると理解されたい。
直交DMRS伝送層の数の量子化値を使用する理由は、受信端の伝送層の具体的な数を指示する必要がある場合、例えば、直交伝送層数{1、2、3、4}を指示する必要がある場合、指示のために4ビットを必要とするからである。直交伝送層数{1、2、3、4}が値に量子化される、例えば、直交伝送層数4に上向きに量子化される、または、直交伝送層数1に下向きに量子化されるとき、または、直交伝送層数{1、2、3、4}が2または3によって表されるとき、直交伝送層の数の量子化値を指示するために、1ビットのみが必要である。例えば、0は、直交伝送層数の量子化値4を表すために使用される。したがって、指示オーバーヘッドを低減できる。
代替的に、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルであり得て、一般情報テーブルは、サポートされる最大ポート数をサポートし、複数のDMRS構成情報テーブルは一般情報テーブルのサブセットであることに留意されたい。サブセットは、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、上位層シグナリングに基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。
代替的に、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルであり得て、一般情報テーブルは、サポートされる最大ポート数をサポートし、複数のDMRS構成情報テーブルは一般情報テーブルのサブセットであることに留意されたい。サブセットは、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、上位層シグナリングに基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。
以下では、本願において提供される、DMRSを送信する、および、DMRSを取得する具体的な実装プロセスを説明する。
[実施形態1]
簡潔にDMRS構成情報テーブルと称される、DMRS構成情報の複数のテーブルが、実施形態1において設計される。各DMRS構成情報テーブルは、サポートされる最大直交ポート数に関連する、または、異なるDMRS構成情報テーブルが、異なるDMRSパターン、または、異なるDMRS構成タイプに対して設計される。サポートされる最大直交ポート数、DMRSパターン、および、DMRS構成タイプの各々は、DMRS伝送方式を指示することができる。伝送前に、異なるパターン構成情報に基づいて、DMRS構成情報テーブルが選択される、または、異なるDMRS構成情報テーブルの間で切り替えが実行される。
図7に示されるように、DMRS構成情報テーブルは、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいては4である、単一の端末(UE)のサポートされる最大直交ポート数に基づいて設計されるDMRS構成情報テーブルである。
テーブル1
DMRS指示情報またはインデックスは、値を使用することによって表される。値が0であるとき、端末が1個の伝送層(テーブルにおいてランクRankによって表される)をサポートすることが指示され、値0に対応する直交ポートインデックス(port index)は、ポート番号0を有する1個の伝送層である。別の例については、DMRS指示情報の値が7であるとき、端末が4個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値7に対応する直交ポートインデックス(port index)は、0から3(ポート0から3)である。
テーブル1に示されるテーブルにおいて列挙されるポートの組み合わせは、基本的に、4以下のポートの構成を全部包含し得て、ここで、列挙された組み合わせはスケジューリング要件を満たしているが、スケジューリングの柔軟性を向上させるべく、追加の組み合わせ(combination)のために予約が使用され得る。
テーブル1に示されるDMRS構成情報テーブルは、最大4個のストリーム/層のデータ伝送、または、図7に対応するパターンを実装する直交DMRSに適用可能である(例えば、左部分における構成1‐1シンボル、または、右部分における構成1‐2シンボル、ただし、例えばTD−OCC{(1、1)、(1、1)}など、時間領域の反復が使用される)。
本実施形態におけるDMRS構成情報テーブルは、LTEテーブルに基づいて設計され(言い換えれば、列は、コードワード数に基づいて区分される)、対応する値は、3ビットの指示オーバーヘッドを必要とする。
DMRS構成情報テーブルにおけるポートインデックスは、表現方式に過ぎず、説明のための例に過ぎないことを理解されたい。代替的に、実際の要件に基づいて、別の数字が指示のために使用され得る。
図2に示されるように、DMRS構成情報テーブルは、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいては6である、単一の端末(UE)のサポートされる最大直交ポート数に基づいて設計されるDMRS構成情報テーブルである。
テーブル2
DMRS構成情報の指示情報またはインデックスは、値を使用することによって表される。例えば、DMRS構成情報の指示情報の値が0であるとき、端末が1個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値0に対応する直交ポートインデックス(port index)は0である。DMRS構成情報の指示情報の値が10であるとき、端末が3個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値10に対応する直交ポートインデックス(port index)は3から5である。ここで、直交ポートインデックスは、例に過ぎず、具体的な直交ポートの番号は、別の数字を使用することによって表され得ることに留意されたい。
テーブル2に示されるテーブルにおいて列挙されるポートの組み合わせは、基本的に、6以下のポートの構成を全部包含し得て、ここで、列挙された組み合わせはスケジューリング要件を満たしているが、スケジューリングの柔軟性を向上させるべく、追加の組み合わせ(combination)のために予約が使用され得る。
テーブル2に示されるDMRS構成情報テーブルは、最大6個のストリーム/層のデータ伝送、または、図8に対応するパターンを実装する直交DMRSに適用可能である(例えば、左部分における構成1‐1シンボル、または、右部分における構成1‐2シンボル、ただし、例えばTD−OCC{(1、1)、(1、1)}など、時間領域の反復が使用される)。
本実施形態におけるDMRS構成情報テーブルは、LTEテーブルに基づいて設計され(言い換えれば、列はコードワード数に基づいて区分される)、対応する値は、4ビットの指示オーバーヘッドを必要とする。
図3に示されるように、DMRS構成情報テーブルは、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいては8である、単一の端末(UE)のサポートされる最大直交ポート数に基づいて設計されるDMRS構成情報テーブルである。
テーブル3
DMRS構成情報の指示情報は、値を使用することによって表される。例えば、DMRS構成情報の指示情報の値が0であるとき、端末が1個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値0に対応する直交ポートインデックス(port index)は0である。別の例において、値が15であるとき、端末が4個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値15に対応する直交ポートインデックス(port index)は4から7である。ここで、直交ポートインデックスは例に過ぎず、具体的な直交ポートの番号は、別の数字を使用することによって表され得ることに留意されたい。
テーブル3に示されるテーブルにおいて列挙されるポートの組み合わせは、基本的に、8以下のポートの構成を全部包含し得て、ここで、列挙された組み合わせはスケジューリング要件を満たしているが、スケジューリングの柔軟性を向上させるべく、追加の組み合わせ(combination)のために予約が使用され得る。
テーブル3に示されるDMRS構成情報テーブルは、最大8個のストリーム/層のデータ伝送、または、図9に対応するパターン(構成1‐2シンボル)を実装する直交DMRSに適用可能である。
本実施形態におけるDMRS構成情報テーブルは、LTEテーブルに基づいて設計され(言い換えれば、列はコードワード数に基づいて区分される)、対応する値は、4ビットの指示オーバーヘッドを必要とする。
図4に示されるように、DMRS構成情報テーブルは、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいては12である、単一の端末(UE)のサポートされる最大直交ポート数に基づいて設計されるDMRS構成情報テーブルである。
テーブル4
DMRS構成情報の指示情報は、値を使用することによって表される。例えば、DMRS構成情報の指示情報の値が0であるとき、端末が1個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値0に対応する直交ポートインデックス(port index)は0である。別の例として、DMRS構成情報の指示情報の値が24であるとき、端末が4個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値24に対応する直交ポートインデックス(port index)は8から11である。ここで、直交ポートインデックスは、例に過ぎず、具体的な直交ポートの番号は、別の数字を使用することによって表され得ることに留意されたい。
テーブル4に示されるテーブルにおいて列挙されるポートの組み合わせは、基本的に、12以下のポートの構成を全部包含し得て、ここで、列挙された組み合わせはスケジューリング要件を満たしているが、スケジューリングの柔軟性を向上させるべく、追加の組み合わせ(combination)のために予約が使用され得る。
テーブル4に示されるDMRS構成情報テーブルは、最大12個のストリーム/層のデータ伝送、または、図10に対応するパターン(構成2‐2シンボル)を実装する直交DMRSに適用可能である。
本実施形態におけるDMRS構成情報テーブルは、LTEテーブルに基づいて設計され(言い換えれば、列はコードワード数に基づいて区分される)、対応する値は、5ビットの指示オーバーヘッドを必要とする。
テーブル1からテーブル4に示される実施形態によれば、サポートされる最大直交ポート数の各々についてのDMRS構成情報テーブルに対応する設計は、NRシステムにおける異なるシナリオの要件を満たすことができる。例えば、テーブルは、超高信頼性低遅延通信(Ultra−Reliable and Low−Latency Communication、URLLC)シナリオにおけるパターンに適用されるだけでなく、エンハンスドモバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)におけるパターンにも適用される。他の異なるパターンについては、テーブルの設計が見直される。
本実施形態において、複数のDMRS構成情報テーブルが設計される。複数のDMRS構成情報テーブルはまた、簡潔にDMRS構成タイプ(configuration type)と称される、DMRSパターン構成タイプのために設計された異なるDMRS構成情報テーブルであり得る。伝送前に、異なる構成タイプ情報に基づいて、DMRS構成情報テーブルが選択される、または、異なる情報テーブルの間で切り替えを実行される。
2つの構成タイプがあり、2つの構成タイプに対応するDMRS構成情報テーブルはそれぞれ、最大8個のポート(構成タイプ1)が示されるテーブル3、および、最大12個のポート(構成タイプ2)が示されるテーブル4である。2つのテーブルは同一であり、ここでは詳細を再度説明しない。テーブル1からテーブル4に示されるDMRS構成情報テーブルは、異なるDMRSパターンに対応する、または、システムによってサポートされる、サポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRS構成タイプに対応する。DMRS構成情報テーブルに対応する、パターン、サポートされる最大直交ポート数4、6、8および12、DMRS構成タイプ、または同様のものは、RRC、MAC CE、または、DCIなどの明示的なシグナリングを使用することによって指示され得る、または、シナリオに対応する別の構成パラメータ、例えば、周波数、キャリア間隔もしくはフレーム構造にバインドされ得る。
[実施形態2]
本実施形態は、DMRS構成情報テーブルの列配置設計方式を説明する。LTEにおける列配置方式と異なり、本実施形態において、区分はコードワード数に基づいて実行されない。そうではなく、区分は、比に従って、サポートされる最大直交ポート数に基づいて実行される。代替的に、情報が2つの列にグルーピングされ、直交ポートの数が特定の値より大きいものに対応する情報は、1つの列に属し、直交ポートの数が特定の値以下であるものに対応する情報は、他の列に属する。代替的に、受信端の伝送層の数(言い換えれば、UEランク)に基づいて列配置が実行される。
テーブル5に示されるように、サポートされる最大直交ポート数は12に等しく、説明のための例として使用される。情報テーブルにおける左列は、直交ポートの数が8以下であるものに対応する情報である、右列は、直交ポートの数が8より大きいものに対応する情報である。
テーブル5
テーブル5は、サポートされる最大直交ポート数を2で除算することによって、列配置が情報テーブルに対して実行されることを示す。これは例に過ぎず、本願の本実施形態において、別の列配置方式もあり得る。テーブル6およびテーブル7に示されるように、区分は、UEの伝送層の数(ランク)に基づいて実行される。原則は、可能な限り両方の列における有効情報の行数のバランスをとることを可能にし、それにより、ストレージオーバーヘッドを低減することである。
テーブル6
テーブル7
[実施形態3]
本実施形態において、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルに統合され、選択は、具体的にはテーブル8−0に示されるように、サポートされる最大直交伝送層数、パターン、または、上位層シグナリングに基づいて実行される。
テーブル8−0
テーブル8−0に示されるDMRS構成情報テーブルによってサポートされる最大直交ポート数は12であり、4、6または8など他のポート数に対応するDMRS構成情報は全部、一般情報テーブルのサブセットである。DMRS構成情報が選択されるとき、対応するサブテーブルが、サポートされる最大直交ポート数に基づいて、パターンとのバインドに基づいて、または、RRCシグナリングなどの上位層シグナリングの指示に基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。例えば、値0から7は、合計数4の直交ポートに対応し、値0から13は、合計数6の直交ポートに対応し、値0から19は、合計数8の直交ポートに対応し、値0から28は、合計数12の直交ポートに対応する。
本願において提供されるDMRS送信方法によれば、複数のDMRS構成情報テーブルを設計することにより、NR DMRSポート指示についてのオーバーヘッドを低減できる。
加えて、複数のDMRS構成情報テーブルを一般情報テーブルに統合する具体的な実装において、同一のDMRS構成タイプのDMRS構成情報は、1つの一般テーブルにおいて設計され得て、DMRSシンボル情報に基づいて選択される。
具体的には、DMRS構成情報テーブルは、フロントローディング型(Front−loaded、FL)DMRSのシンボル情報、例えば、DMRSのシンボル数を含み得て、テーブル8−1は、FL DMRS構成タイプ1に対応し、テーブル8−2は、FL DMRS構成タイプ2に対応する。言い換えれば、各テーブルは異なるFL DMRSタイプに対応する。加えて、テーブルは、CDMグループの状態情報(State of CDM group)を更に含み得て、CDMグループの状態情報は、レートマッチング情報として使用され得る。
テーブル8−1およびテーブル8−2におけるシンボル数(number of symbols)の列はそれぞれ、1シンボルタイプ1 FL DMRS、および、2シンボルタイプ1 FL DMRSに対応する。本願の本実施形態において、同一のFL DMRS構成タイプの1シンボルタイプ1 FL DMRSおよび2シンボルタイプ1 FL DMRSのDMRSポート指示情報は、1つのテーブルに含まれ、その有利な効果は、1シンボル FL DMRSと2シンボルFL DMRSとの間の動的切り替えを実装するべく、DCIを使用することによってテーブルにおいて異なる状態を指示することであり得る。
加えて、以下では、例だけを提供する。シンボル数の状態は1および2であり、それぞれ、1シンボルFL DMRSおよび2シンボルFL DMRSに対応する。実装において、シンボル数は、0および1によって表され得る。例えば、0は、1シンボルFL DMRSに対応し、1は、2シンボルFL DMRSに対応し、または、1シンボルは、single symbolとして表され、2シンボルはdouble symbolsとして表される。具体的な実装において、複数の表現方法があり得る。このことは、本願の本実施形態において限定されない。
別の実装において、シンボルの数の列はDMRS構成情報テーブルに追加されないことがあり得るが、値を使用することによって黙示的に直接指示される。例えば、シンボルの数の列は、テーブル8−1およびテーブル8−2において除去され得るが、他の要素は不変のままである。この場合、送信端はなお、値を受信端に指示することにより、1シンボルFL DMRSと2シンボルFL DMRSとの間の動的切り替えを完了できる。
例えば、テーブル8−1において、値=18は、値が3より大きいDMRSポート番号を含み、1シンボルFL DMRSタイプ1のポート番号は0から3である。このように、受信端は、2シンボルDMRSパターンが呼び出されたことを認識できる。実装方法において、受信端および送信端は、1シンボルFL DMRSパターンに対応するように、一部の値を予め定め得る。しかしながら、一部の値は、2シンボルFL DMRSパターンに対応する。例えば、テーブル8−1において、値0から10が1シンボルFL DMRSに対応し、11より大きい値が2シンボルFL DMRSに対応することが予め定められ得る。この場合、同一のスケジューリング内容について、値=0は1シンボルFL DMRSに対応し、値=11は、2シンボルFL DMRSに対応する。受信端は、値0および値11を指示することにより、1シンボルFL DMRSパターンまたは2シンボルFL DMRSパターンが現在呼び出されていることを知る。
テーブル8−1 シンボル数が考慮される構成タイプ1のポートの組み合わせの例
テーブル8−2 シンボル数が考慮される構成タイプ2のポートの組み合わせの例
実装方法において、送信端、例えば、ネットワーク側デバイスは、具体的なスケジューリング中に、テーブルの一部のみ、具体的には、サブテーブルまたはテーブルのサブセットをスケジューリングし得て、それにより、DCIオーバーヘッドを低減する。
実装において、サブテーブルの選択は、RRCシグナリングを使用することによって、明示的に構成され得る。言い換えれば、DMRSシンボル情報は、RRCシグナリングを使用することによって指示され、これにより、1シンボルに対応するDMRS構成タイプ、または、2シンボルに対応するDMRS構成タイプを動的にスケジューリングする。
例えば、テーブル8−2において、RRCシグナリングは、例えば、テーブル8−2における値0から22(言い換えれば、シンボルの数=1)など、1シンボルFL DMRSに対応するテーブルをアクティブ化するよう命令し得る、または、テーブル全体、例えば、テーブル8−2における行全部(言い換えれば、シンボルの数=1、および、シンボルの数=2)を使用できることを指示し得る。具体的な実装において、RRCシグナリングに基づく構成は、複数の方式で実装され得る。例えば、独立のRRCシグナリングが構成に使用され得る、または、RRCシグナリングが、FL DMRS情報を指示する他のRRCシグナリングにバインドされて黙示的な指示を実行し得る。
明示的な指示において、独立したRRCシグナリングが構成のために使用され得る。例えば、RRCにおいて、set1およびset2は、一部の予め定められた状態セットに対応するよう構成される(例えば、set1は、シンボルの数=1の場合における状態に対応し、set2は、テーブルにおける全部の状態に対応する)、または、第1の一部の状態(値)がアクティブ化されることが直接に指示される(例えば、テーブル8−1において、「1010/バイナリ」は、最初の11個の値0〜10が使用されることを指示する、または、値が直接に指示され、その値の前の全部の値はアクティブ化される)、または、有効化するためにオン/オフ状態が構成される(例えば、オフは、シンボルの数=1のみが使用されることを表し、オンは、テーブル全体が使用されることを表す)、または、ビットマップは、テーブルにおける各値を独立に指示するために使用される。ここで、具体的なRRCの構成方法は限定されるものではない。
別の実装において、サブテーブルの有効化は、他のRRCシグナリングにバインドされ得る、例えば、RRCにおける、FL DMRSの最大シンボル数を指示するパラメータにバインドされ得る、例えば、DL−DMRS−max−lenまたはUL−DMRS−max−lenにバインドされ得る。以下では、DLを例として使用する。DL−DMRS−max−len=1であるとき、FL DMRSの最大シンボル数が1であることが指示される。言い換えれば、システムは、1シンボルFL DMRSのみを呼び出す。この場合、受信端および送信端は、テーブル8−2における1シンボルFL DMRSに対応する状態のみを使用し、例えば、値は0から22のいずれか1つである。DL−DMRS−max−len=2であるとき、FL DMRSの最大シンボル数は2であることが指示される。言い換えれば、システムは、1シンボルFL DMRSパターンおよび2シンボルFL DMRSを呼び出すことができる。この場合、受信端および送信端は、テーブル8−2における1シンボルFL DMRSおよび2シンボルFL DMRSに対応する状態を使用できる。言い換えれば、テーブル全体における状態を使用できる。
加えて、FL DMRSの最大シンボル数が異なる場合(例えば、RRCシグナリングにおけるDL−DMRS−max−lenまたはUL−DMRS−max−lenが1または2に等しいとき)、対応するDMRSポートスケジューリングについてのDCIシグナリングの長さが異なる、または、ビット数が異なる、または、DCIフィールドが異なる。
[実施形態4]
本実施形態において、本願において提供される方法は、様々なNRシナリオの具体的な実装に適用される。具体的には、非コヒーレント共同伝送(Non−coherent joint transmission、NC−JT)2‐PDCCHまたは1‐PDCCHシナリオにおいて、2つの伝送反復ポイント(TRP)のために、パターンにバインドされた複数のDMRS構成情報テーブルが設定される。
本実施形態において、ポートが異なるDMRSポートグループ(port group)から選択されてポートの組み合わせを形成する。単一PDCCHシナリオにおいて、基地局は、1つのDCIを使用することによって、スケジューリングするUEにポートの組み合わせを通知する必要があり、一方、デュアルPDCCHシナリオにおいて、2つのDCIを使用することによって、UEにポートの組み合わせを通知し得る。DMRSポートグループの区分は、パターン構成およびポートマッピング方式に関連する。例えば、構成タイプ1については、図11または図12に示されるように、2つのポートマッピング方式があり得て、構成タイプ2については、それぞれ図13、図14および図15に示されるように、3つのポートマッピング方式があり得る。
上述の様々なポートマッピング方式は、ポートに対して符号分割多重化および周波数分割多重化を順番に実行することによって、または、ポートに対して周波数分割多重化および符号分割多重化を順番に実行することによって取得される。様々な異なるポートマッピングを通して、異なるDMRSポートグループが取得され得て、グルーピングの基礎は、符号分割多重化が実行されるポートが、同一のグループ中のみに位置することができるということである。
例えば、図11におけるDMRSグループは、{(0、2、4、6)、(1、3、5、7)}、または、各グループのサブセットグループ、例えば、{(0、2)、(1、3)}である。図12におけるDMRSグループは、{(0、1、4、6)、(2、3、5、7)}、または、各グループのサブセットグループである。図13におけるDMRSグループは、{(0、1、6、7)、(2、3、4、5、8、9、10、11)}、{(0、1、6、7、4、5、10、11)、(2、3、8、9)}、{(0、1、6、7、2、3、8、9)、(4、5、10、11)}、または、各グループのサブセットグループである。図14におけるDMRSグループは、{(0、3、6、9)、(1、4、7、10、2、5、8、11)}、{(0、3、6、9、1、4、7、10)、(2、5、8、11)}、{(1、4、7、10)、(0、3、6、9、2、5、8、11)}、または、各グループのサブセットグループである。図15におけるDMRSグループは、{(0、1、6、9)、(2、3、7、10、4、5、8、11)}、{(0、1、6、9、4、5、8、11)、(2、3、7、10)}、{(4、5、8、11)、(0、1、6、9、2、3、7、10)}、または、各グループのサブセットグループである。
本実施形態において、異なるグループからポートを選択してポートの組み合わせを形成する必要がある。したがって、異なるポートグループは、異なるポートの組み合わせを形成する。以下において、各構成における1つのポートマッピング方式を例として使用することによって、DMRS構成情報テーブルが設計される。
例えば、図16は、NC−JTのパターンとポートとの間のマッピングの概略図である。対応する疑似コロケーション(quasi co−location、QCL)グループステータスは、TRP1が、ポート{0、1、6、9}を含むポートグループを使用し、TRP2が、ポート{2、3、4、5、7、8、10、11}を使用することである。
図16に示されるNC−JT 1−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル9に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル4に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値25から32に対応する行が左列に追加され、値4から18に対応する行が右列に追加される。具体的な内容についてはテーブル9を参照されたい。
テーブル9
図16に示されるNC−JT 2−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル10に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル4に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値25から32に対応する行が左列に追加され、値4から7に対応する行が右列に追加される。具体的な内容については、テーブル10を参照されたい。
テーブル10
図17は、NC−JTに対応するパターンとポートとの間のマッピングの別の概略図である。対応する疑似コロケーション(quasi co−location、QCL)グループステータスは、TRP1が、ポート{0、2、4、6}を含むポートグループを使用し、TRP2が、ポート{1、3、5、7}を使用することである。
図17に示されるNC−JT 1−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル11に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル3に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値16から19に対応する行が左列に追加され、値4から10に対応する行が右列に追加される。具体的な内容については、テーブル11を参照されたい。
テーブル11
図17に示されるNC−JT 2−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル12に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル3に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値16から23に対応する行が左列に追加される。具体的な内容については、テーブル12を指す。
テーブル12
図18は、NC−JTに対応するパターンとポートとの間のマッピングの別の概略図である。対応する疑似コロケーション(quasi co−location、QCL)グループステータスは、TRP1が、ポート{0、1}を含むポートグループを使用し、TRP2が、ポート{2、3、4、5}を使用することである。
図18に示されるNC−JT 1−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル13に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル2に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値12から15に対応する行は右列に追加され、値2に対応する行は左列に追加される。具体的な内容については、テーブル13を参照されたい。
テーブル13
図28に示されるNC−JT 2−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル14に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル2に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値12に対応する行が左列に追加される。具体的な内容については、テーブル14を参照されたい。
テーブル14
図19は、NC−JTに対応するパターンとポートとの間のマッピングの別の概略図である。対応する疑似コロケーション(quasi co−location、QCL)グループステータスは、TRP1が、ポート{0、2}を含むポートグループを使用し、TRP2が、ポート{1、3}を使用することである。
図19に示されるNC−JT 1−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル15−1に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル1に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値8に対応する行は右列に追加される。具体的な内容については、テーブル15−1を参照されたい。
テーブル15−1
図19に示されるNC−JT 2−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル15‐2に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル1に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値8および9に対応する行が左列に追加される。具体的な内容については、テーブル15−2を参照されたい。
テーブル15−2
実施形態1から実施形態4のいずれか1つによれば、異なるNRシナリオにおいて、または、異なる伝送要件について、送信端は、好適なDMRS構成情報を選択し、選択されたDMRS構成情報に基づいて、DMRS指示情報を取得し、次に、DMRS指示情報を受信端へ送信する。
受信端は、DMRS指示情報を指示する値を受信したとき、値によって指示される直交伝送層の数、または、直交ポート番号に基づいて、または、DMRSによって占有されないリソースに基づいて、対応する時間周波数リソース位置上で参照信号を復調する。
基地局によるスケジューリングを容易にするべく、MU‐MIMOシナリオにおいて、特定の受信端について、DMRSポートは最初に、1つのCDMグループからスケジューリングされ、次に、CDMグループを跨いでスケジューリングされる。そのようなスケジューリング規則は、CDM優先スケジューリング規則と称され得る。テーブルがSU状態およびMU状態の両方を含むことをDMRSポートが指示することを考慮すると、特に、SU−MIMOにおけるスケジューリングについて、異なるスケジューリング規則は異なる利点を有する。以下では、具体的な説明の例を提供する。以下のポートマッピング順序が考慮される。
1シンボルDMRSタイプ1については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3}である。
2シンボルDMRSタイプ1については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1、4、5}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3、6、7}である。
1シンボルDMRSタイプ2については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3}であり、CDMグループ3に含まれるポートは{4、5}である。
2シンボルDMRSタイプ2については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1、6、7}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3、8、9}であり、CDMグループ3に含まれるポートは{4、5、10、11}である。
SUについては、送信端は、以下の規則に従って、受信端のDMRSポートを割り当て得る。以下では、具体的な説明を提供する。ここでは具体的なスケジューリング規則のみが提供されることに留意されたい。DMRSマッピング規則が変化するとき、例におけるDMRSポート番号の割り当ては変化し得るが、スケジューリング規則は変化しない。
CDM優先スケジューリング:受信端については、DMRSポートが1つのCDMグループから優先的にスケジューリングされる。CDMグループにおける全部のポート番号が占有されるとき、スケジューリングが別のポートグループにおいて実行される。当該方式には、SUスケジューリングおよびMUスケジューリングが同一の規則を有するという利点がある。以下では、DMRSタイプについての具体的な例を提供する。以下の例は、DMRSポートスケジューリングテーブル(例えば、テーブル8−1またはテーブル8−2)における行(値)として表され得る。
1シンボルDMRSタイプ1については、受信端の2層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは0および1(または2および3)であり得る。言い換えれば、スケジューリングされたポートは同一のCDMグループにある。受信端の3層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは0、1、および2であり得る。言い換えれば、CDMグループ1における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ2におけるポート2がスケジューリングされる。具体的には、テーブル16−1において、ダウンリンク状態情報の以下の行が反映され得る。
テーブル16−1 DMRSタイプ1の例
2シンボルDMRSタイプ1については、受信端の4層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは、0、1、4および5であり得る。言い換えれば、スケジューリングされたポートは同一のCDMグループにある。受信端の5層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは0、1、4、5および2であり得る。言い換えれば、CDMグループ1における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ2におけるポートがスケジューリングされる。具体的には、テーブル16−2において、ダウンリンク状態情報の以下の行が反映され得る。
テーブル16−2 DMRSタイプ1の例
1シンボルDMRSタイプ2については、受信端の3層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは0、1、および2であり得る。言い換えれば、CDMグループ1における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループにおけるポート2がスケジューリングされる。受信端の5層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは0、1、2、3、4であり得る。言い換えれば、テーブル16−3に示されるように、CDMグループ1および2における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ3におけるポートがスケジューリングされる。
テーブル16−3 DMRSタイプ2の例
2シンボルDMRSタイプ2については、受信端の3層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは、0、1および6であり得る。言い換えれば、CDMグループ1が占有される、または、言い換えれば、スケジューリングがCDMグループ1において優先的に実行される。受信端の5層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは、0、1、6、7および2であり得る。言い換えれば、テーブル16−4に示されるように、CDMグループ1における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ2におけるポートがスケジューリングされる。
テーブル16−4 DMRSタイプ2の例
FDM優先スケジューリング:受信端については、DMRSポートは、最初にCDMグループを跨いでスケジューリングされる。各CDMグループにおけるポートがスケジューリングされた後に、スケジューリングは、第1CDMグループから開始して、引き続きCDMグループを跨いで実行される。主な思想は、可能な限り、全部のCDMグループにおいてスケジューリングされるDMRSポートの数を平均化することである。例えば、3個のポートが呼び出されるとき、タイプ2については、3つのCDMグループの各々における1つのポートが呼び出される。この方式は、SUスケジューリング中に各CDMグループにおいて使用されるDMRSポートの数を平均化するという特徴を有し、その結果、各CDMグループにおける電力は、より平均化される。下で提供されるポート番号の順序は、単に、より良く理解するための例に過ぎない。具体的な実装において、ポート番号を書き込む順序は限定されるものではない。例えば、0、2、1、3および4は、0、1、2、3および4に書き込まれ得る。
1シンボルDMRSタイプ1については、受信端の2層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは0および2であり得る。言い換えれば、ポートは、優先的にCDMグループを跨いでスケジューリングされる。受信端の3層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは0、1および2であり得る。言い換えれば、テーブル16−5に示されるように、CDMグループ1および2の各々における1つのポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ1におけるポートがスケジューリングされる。
テーブル16−5 DMRSタイプ1の例
2シンボルDMRSタイプ1については、受信端の2層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは、0および2であり得る。言い換えれば、スケジューリングは、優先的にCDMグループを跨いで実行される。受信端の5層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは、0、2、1、3、4であり得る。言い換えれば、テーブル16−6に示されるように、スケジューリングされたDMRSポートは、CDMグループにおいて、可能な限り均等に割り当てられる。
テーブル16−6 DMRSタイプ1の例
1シンボルDMRSタイプ2については、受信端の3層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは、0、2および4であり得る。言い換えれば、CDMグループ1、2および3の各々における1個のDMRSポートが占有される。受信端の4層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは、0、2、4および1であり得る。言い換えれば、CDMグループ1、2および3の各々におけるポートがスケジューリングされ、次に、テーブル16−7に示されるように、CDMグループ1におけるポートが再度スケジューリングされる。
テーブル16−7 DMRSタイプ2の例
2シンボルDMRSタイプ2については、受信端の3層のデータが呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは0、2および4であり得る。受信端の8層のデータが呼び出されるとき、テーブル16−8に示されるように、スケジューリングされたポートは、0、1、2、3、4、5、6および8であり得る。
テーブル16−8 DMRSタイプ1の例
加えて、FDM優先スケジューリング方式については、具体的な実装において、SUスケジューリングのスペクトル効率を改善するべく、FDM優先スケジューリングにおけるCDMグループの数が限定される。例えば、DMRSタイプ2の3つのCDMグループにおいて、SUが限定されるとき、CDMグループのうちの2つにおいてFDM優先スケジューリングが実行され得る。この場合、タイプ2については、6層(または4個のDMRSポート)が呼び出されるとき、スケジューリングされたポートは、0、1、2、3、6および8であり得る。言い換えれば、CDMグループ1および2の両方がスケジューリングされる。8層がスケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、1、2、3、6、7、8および9であり得る。言い換えれば、3個のポートがCDMグループ1および2の各々においてスケジューリングされる。テーブル16−9に示されるように、この方式は、CDMグループ3がデータを送信するために使用され得るという利点を有し、それにより、スペクトル効率を改善する。
テーブル16−9 DMRSタイプ2の例
連続するポート番号スケジューリング:受信端については、DMRSポートは、DMRSポート番号の降順に連続的にスケジューリングされる。この方式は、単純に設計されたテーブルの特徴を有する。例えば、3層はDMRSポート番号0から2に対応し、5層はDMRSポート番号0から4に対応し、8層はDMRSポート0から7に対応する。
具体的な実装において、上述のスケジューリング規則は、組み合わされ得る、もしくは、補完され得る、または、同時に存在し得る。例えば、1シンボルおよび2シンボルDMRSタイプ1(またはタイプ2)の両方を含むテーブルについては、テーブルは、システムスケジューリングの柔軟性を向上させるべく、CDM優先スケジューリング、FDM優先スケジューリング、連続ポート番号スケジューリングのステータスを含み得る。
実装方法において、シンボルの数が同一で、かつ、スケジューリングされた層の数が同一である場合、テーブル16−10に示されるように、テーブルは、スケジューリングの柔軟性またはスペクトル効率を改善するべく、CDM優先スケジューリングおよびFDM優先スケジューリングのステータスを両方含み得る。
テーブル16−10 DMRSタイプ1の例
代替的に、実装において、テーブルにおいて、テーブル16−11に示されるように、層の数が、スケジューリングされた層の特定の数より大きい場合に、連続するポート番号スケジューリング規則が使用され得て、層の数が、スケジューリングされた層の特定の数未満である場合に、FDMまたはCDM優先スケジューリング規則が使用され得る。
テーブル16−11 DMRSタイプ1の例
代替的に、テーブルにおいて、1シンボルまたは2シンボルFL DMRS構成について、異なるスケジューリング規則、または、複数の規則の組み合わせが使用され得る。例えば、テーブル16−12において示されるように、1シンボルタイプ2については、FDM優先スケジューリング規則が使用され、2シンボルタイプ2については、2つのCDMグループにFDM優先スケジューリング規則が使用され、それにより、2シンボルタイプ2の場合におけるSUスケジューリングのスペクトル効率を改善する。
テーブル16−12 DMRSタイプ2の例
上述の実施形態において提供されるSUスケジューリングについての規則は、具体的なポートマッピングを限定しないことに留意されたい。具体的な異なるポートマッピングの順序については、スケジューリングされた異なるDMRSポートの番号は、同一のスケジューリング規則を使用することによって取得され得ることを理解されたい。例えば、CDMグループ1におけるポートが{0、1、4、5}であり、CDMグループ2におけるポートが{2、3、6、7}であるとき、FDM優先スケジューリング規則によれば、6層は、ポート番号0、1、2、3、4および6に対応する。CDMグループ1におけるポートが{0、1、4、6}であり、CDMグループ2におけるポートが{2、3、5、7}であるとき、FDM優先スケジューリング規則によれば、6層は、ポート番号0、1、2、3、4および5に対応する。ポートマッピングの順序が異なる場合、上述の2つのポート番号スケジューリング技術は基本的に同一であることを理解されたい。
つまり、本願の実施形態において提供されるDMRS構成情報テーブルにおいて、CDMグループ情報、または、DMRSシンボル情報、または、RMI情報が、レートマッチングのために追加され得る。
以下では、これを詳細に説明する。テーブル17−1およびテーブル17−2は、異なるDMRS構成(DMRS configuration types)に対応するDMRSポート指示テーブル(DMRS port assignment table)であり、テーブル16−1はDMRSタイプ1に対応し、テーブル17−2はDMRSタイプ2に対応する。ここで、テーブル17−1およびテーブル17−2は各々、コードワード数に基づいて、2つの列に区分され、ビットオーバーヘッドを低減する。具体的な実装において、テーブルの構造は別の方式で設計され得て、これは例に過ぎない。
本実施形態において、DMRSタイプ1およびDMRSタイプ2の具体的なDMRSポートマッピング規則は、以下の通りであると想定される。
1シンボルDMRSタイプ1については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3}である。
2シンボルDMRSタイプ1については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1、4、5}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3、6、7}である。
1シンボルDMRSタイプ2については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3}であり、CDMグループ3に含まれるポートは{4、5}である。
2シンボルDMRSタイプ2については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1、6、7}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3、8、9}であり、CDMグループ3に含まれるポートは{4、5、10、11}である。
具体的な実装において、異なるDMRSポートマッピング規則があり得る。本実施形態は、説明を容易にするためのものに過ぎない。具体的には、異なるマッピング規則については、テーブルにおけるスケジューリング規則は不変のままである。
各DMRS構成について、DMRSのシンボル数(number of symbols)についての情報、および、RMI情報がテーブルに追加され得て、DMRSレートマッチングが実行されることが分かる。
任意選択で、ここでは、DMRSレートマッチングに使用され得るRMI情報は、現在のシステムにおいて占有されるCDMグループの数、または、現在のシステムにおいて占有されるCDMグループの組み合わせのステータス、または、占有されたCDMグループのシーケンス番号であり得る。テーブル17−1およびテーブル17−2において提供されるCDMグループの数(number of co−scheduled CDM groups)は例に過ぎない。CDMグループの数を取得するための方法、または、占有されたCDMの組み合わせのステータスを取得するための方法については、上述の実施形態における方法が使用され得る。占有されたCDMグループのシーケンス番号を取得する方式については、一実装方法において、1つのCDMグループが占有されるとき、対応するテーブルにおけるRMIは「1」であり、CDMグループ1が占有されることが指示される。2つのCDMグループが占有されるとき、対応するテーブルにおけるRMIは「1、2」であり、CDMグループ1および2が占有されることが指示される。または、3つのCDMグループが占有されるとき、対応するテーブルにおけるRMIは「1、2、3」であり、CDMグループ1、2および3が占有されることが指示される。具体的な実装において、占有されたCDMグループの数と、CDMグループのシーケンス番号との間の対応関係が変化し得る。これは例に過ぎない。
任意選択で、DMRSシンボル情報がテーブルに追加される。実装方法において、テーブルの一部のみが具体的なスケジューリング中に使用され得て、DCIオーバーヘッドを低減する。例えば、システムにおける現在のDMRSの最大シンボル数が1であるとき、具体的なスケジューリング中に、1個のシンボルのみに対応するステータス、言い換えれば、シンボルの数1に対応するステータスは、テーブルにおいて構成される。現在のDMRSの最大シンボル数が2であることをシステムが通知するとき、テーブルにおける全部のステータスが構成される。テーブル構成方法は、上述の実施形態において提供される解決手段を使用し得る。例えば、独立のRRCシグナリングを使用することによって、テーブルの一部、例えば、シンボルの数1に対応するステータスが選択される。代替的に、テーブル構成は、DMRSの最大シンボル数のシグナリングにバインドされ得る。具体的な実装において、上述の実施形態における方法が使用され得て、ここでは詳細を繰り返さない。別の実装方法において、テーブルは、DMRSのシンボル数についての情報、言い換えれば、シンボルの数の列を含まないことがあり得る。DMRSシンボル情報は、値を使用することによって、黙示的に表される。例えば、テーブル17−1において、値0から10は、1シンボルDMRSタイプ1についての情報に対応し、値11から34は、2シンボルDMRSタイプ1についての情報に対応することが予め定められ得る。
任意選択で、テーブルは複数のスケジューリング規則を含み得る。例えば、テーブル17−1において、1コードワードの場合、値2は、受信端の直交ポートの現在の数(quantity of layers)が2であり、ポート番号が0および1であること、言い換えれば、CDM優先スケジューリング規則に対応し、値35は、受信端の直交ポートの現在の数が2であり、ポート番号が0および2であること、言い換えれば、FDM優先スケジューリング規則に対応する。具体的な実装において、スケジューリングの柔軟性を満たすために、値2および値35の両方に対応する状態がテーブルにおいて予約される。代替的に、SUについてのFDM優先スケジューリングを保証するべく、値35に対応する状態のみが予約され、値2に対応する状態が除去される。この場合、受信端は、ポート番号スケジューリング規則に従って、現在の状態がSU状態であることを黙示的に知り得る。代替的に、CDM優先規則に従ってスケジューリングを実行するべく、値2に対応する状態のみが予約され、値35に対応する状態が除去され、それによりスペクトル効率を改善する。具体的には、テーブル17−1において、値0から34は、基本的スケジューリング要件を満たす解決手段に対応し、値35から38は、異なるスケジューリング方法に対応する。実装方法において、オーバーヘッドを低減するべく、テーブルは値35から38を含まないことがあり得る。代替的に、特定のスケジューリング要件を実装するべく、値35から38のうち1または複数が、値0から34の1または複数と置き換わり得る。代替的に、柔軟なスケジューリングを実装するべく、値35から38のうち1または複数が、テーブルにおいて予約され得る。同様に、テーブル17−2において、2コードワードの場合、値24は、6層があるときのCDM優先スケジューリング規則に対応し、値73は、6層があるときの連続するDMRSポート番号スケジューリング方式に対応し、値74は、6層があるときの2つのCDMグループにおけるFDM優先スケジューリング規則に対応する。具体的な実装において、柔軟なスケジューリング、または、オーバーヘッドの低減の要件を満たすべく、3つの方式のうちの任意の1または複数が予約され得る。具体的には、テーブル17−2において、値0から70は、基本的スケジューリング要件を満たす解決手段に対応し、値71から81は、異なるスケジューリング方法に対応する。具体的な実装において、オーバーヘッドを低減するべく、テーブルは値71から81を含まないことがあり得る。代替的に、値71から81のうち1または複数は、値0から70のうち1または複数と置き換わり得て、例えば、1コードワードの場合、値71に対応する状態が予約され、値2に対応する状態が除去され、特定のスケジューリング要件を実装する。代替的に、柔軟なスケジューリングを実装するべく、値71から81のうち1または複数がテーブルにおいて予約され得る。テーブル17−1およびテーブル17−2において提供されるスケジューリング方式は例に過ぎないことを理解されたい。具体的な実装において、スケジューリングの柔軟性を改善し、スケジューリング要件を満たすべく、他のスケジューリング方式が追加され得る。
任意選択で、テーブル17−1およびテーブル17−2は、コードワード数に基づいてDCIオーバーヘッドが低減される方式を提供する。具体的な実装において、分類は、コードワード数に基づいて実行されないことがあり得て、例えば、複数の列が受信端の直交ポートの層の数(直交DMRSポートの数)に基づいて区分され得て、DCIオーバーヘッドを低減する。代替的に、テーブル17−1(またはテーブル17−2)における1コードワードおよび2コードワードに対応する状態が、異なるテーブルにグルーピングされ、異なるビットオーバーヘッドに対応する。代替的に、テーブル17−1(またはテーブル17−2)における1コードワードおよび2コードワードに対応する状態が共に符号化される。例えば、テーブル17−1における値0から38は、受信端の直交層の数が4以下である状態に対応し、39以上の値は、テーブル17−1における2コードワードの場合における状態(受信端の直交層の数が4より大きい)に対応する。実装方法については、テーブル16−3およびテーブル17−4を参照されたい。具体的な実装において、異なるスケジューリング要件を実装するべく、状態指示シーケンスが変更され得る、または、一部の項目が置き換えられ得る、または除去され得る。代替的に、オーバーヘッドを低減するべく、具体的なスケジューリングにおいて、テーブルにおける一部の状態が使用されることが構成され得る。具体的な実装方法については、上述の実施形態を参照されたい。加えて、テーブル17−3およびテーブル17−3における括弧内の内容に示されるように、テーブルはSUおよびMU状態の指示を含み得る。具体的な実装において、SUおよびMU状態の指示情報が含まれないことがあり得て、ここでは可能な実装方法が提供されることを理解されたい。
テーブル17−1 DMRSポート組み合わせタイプ1の例
テーブル17−2 DMRSポート組み合わせタイプ2の例
テーブル17−3 DMRSポート組み合わせタイプ1の例
テーブル17−4 DMRSポート組み合わせタイプ2の例
LTEにおいて、MU−MIMOの場合、最大4個の直交ポートがサポートされる。これらのポートは同一のREリソースを使用する。そのような設計の利点は、MU−MIMOの場合に、DMRSレートマッチング(rate matching、RM)問題を効果的に回避できるということである。簡単に言えば、レートマッチングとは、端末は、端末の時間周波数リソース上でデータ伝送が実行されないREを認識する必要があることを意味し、これにより、データ復調中にこれらのREを避け、正確にデータを復号する。例えば、ダウンリンク伝送中、端末の時間周波数リソース上の一部のREは、制御チャネルまたはRSによって占有され得る。基地局がREの位置についての情報を端末に通知しない場合、端末は、当該位置のREまたは制御情報をデータとして使用して復調を実行し、復号エラーをもたらす。
単一ユーザMIMO(single user multiple−input multiple−output、SU−MIMO)シナリオにおいて、基地局は、1つの端末のみと通信し、時間周波数リソース上で、端末の情報(RS、制御シグナリング、データまたは同様のもの)のみを送信する。この場合、端末は、端末の情報(例えば、端末のポート、層の数、または同様のもの)に基づいて、端末のDMRS REの位置を直接知り、データ復号中にREを回避することができる。したがって、SUシナリオにはDMRSレートマッチングの問題が無い。
マルチユーザMIMO(multi−user multiple−input multiple−output、MU−MIMO)において、基地局は、複数の端末と通信し、端末間の直交性は、直交DMRSポート(port)を使用することによって保証され、ポート間の直交性は、時分割多重化(time division multiplexing、TDM)、周波数分割多重化(frequency division multiplexing、FDM)、または、符号分割多重化(code division multiplexing、CDM)を通して保証され得る。TDMおよびFDMが使用されるとき、直交DMRSポートは、異なる時間周波数リソースを占有する。この場合、DMRSポートによって占有されるRE上では、他のDMRSポートのデータを伝送できない。例えば、ポート1およびポート2は、FDMまたはTDMを通して直交し、ポート1はRE1を占有する。この場合、基地局は、ポート2のデータがポート1のDMRSにノイズ干渉を引き起こすことを防止するために、および、チャネル推定精度に影響を与えることを回避するために、RE1上でポート2のデータを送信しない。しかしながら、ポート1およびポート2がCDMを通して直交するとき、上述の問題は存在しない。なぜなら、ポート1のDMRSおよびポート2のDMRSは同一のREを占有するが、2個のポートは符号分割多重化モードにおいて多重化を実行し、それにより、2個のポートのDMRSの間で直交性を保証するからである。
MU−MIMOの間に、端末は、別の端末によって使用されるポート上のDMRSによって占有される、端末のデータが伝送されないRE位置を知るために、共同スケジューリングされる別の端末のポート情報を認識する必要がある。端末が当該情報を知ることができない場合、端末は、復号のために、別のユーザからのDMRSを端末のデータとして使用して、復号エラーにつながる。
LTEにおいて、MU−MIMOにおけるレートマッチング問題は、スケジューリングされたポートのDMRSがCDMを通して多重化されることを保証することによって解決される。この場合、全部の端末のDMRSは、CDMを通して同一のRE上で多重化され、それにより、DMRSレートマッチングの問題を回避する。そのような設計は、端末に透過的なMU−MIMOと称され得る。しかしながら、上で説明されるように、LTEにおいて、この透過的設計を保証するべく、MU−MIMOは、最大4個の直交ポートのみをサポートできる。
NRシステム、例えば5Gにおいて、MU−MIMOを十分に活用するべく、MU−MIMOが最大12個の直交ポートをサポートする設計が規格において使用されてきた。既存の規格におけるDMRSパターンは最大4個のポートのみのCDM多重化をサポートできることを考慮すると、LTEにおける透過的解決手段は、もはや適用可能でない。
したがって、そのような新しいMU−MIMO DMRSレートマッチング設計は非常に重要であり、DMRSレートマッチングは、以下の方式で解決できる。
第1の方式において、DMRSに対応するリソース単位、例えば、シンボル(symbol)の位置における全部のサブキャリアにおいて、データは伝送されない。そのような解決手段は、シグナリング指示を必要としないが、スペクトルリソースの比較的大きい無駄を生じさせる。例えば、図20において、UE0は、ポート1からポート4を使用し、UE1は、ポート5からポート8を使用し、ポート9からポート12の位置に対応するRE上ではデータが伝送されない。これにより、リソースの大きい無駄が生じる。
第2の方式において、UEは、別のUEのポートシーケンス番号を直接通知される。別のUEが比較的多くのポートを占有するとき、比較的高いシグナリングオーバーヘッドが生じる。例えば、UE0がポート1および2を使用し、UE1がポート5からポート8を使用するとき、UE0は、UE1によって使用されるポート5から8を通知される必要があり、UE1は、UE0によって使用されるポート1および2を通知される必要がある。この方式は、特に高いシグナリングオーバーヘッドを必要とする。
具体的には、DMRSポートの絶対位置を指示するために1/0ビットマップが必要である。例えば、図34における各DMRSポートグループは、1ビットを使用することによって別々に指示され、図20に含まれる6つのポートグループについては、実際に送信する層の数を指示するために6ビットが使用される必要があり、例えば、現在の基地局によってスケジューリングされる層の数を直接指示するために、ポート割り当て規則を制限に使用する。図20については、1層から12層が別々に指示される必要がある可能性があり、4ビットが指示のために必要である。
より有効なデータ伝送を実装するべく、本願は、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、パターンにおけるCDMポートグループ数、または、DMRS構成タイプに対応するレートマッチング指示の解決手段を提供し、これにより、5G DMRS伝送要件とマッチングさせる。
以下では、本願において提供される、DMRSレートマッチングを指示および受信する方法を説明する。
図21は、本願において提供される復調参照信号レートマッチングを指示および受信する方法を示す。当該方法は以下の段階を備え得る。
S201.送信端が復調参照信号DMRS指示情報を生成し、DMRS指示情報は、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを指示するために使用される。
DMRS指示情報は、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおける、DMRSによって占有されないリソースを指示するために、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、直交伝送層数、または、受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を指示する。
実装において、送信端がDMRS指示情報を送信する前に、方法は更に、DMRS伝送方式指示情報を送信して現在のDMRS伝送方式を指示する段階であって、異なるDMRS伝送方式は異なるサポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRSパターンもしくは異なるDMRS構成タイプに対応する、段階を含む。
具体的には、異なるサポートされる最大ポート数、または、DMRSパターン(またはDMRSパターンにおけるCDMポートグループ数)、または、DMRS構成タイプは、異なるDMRS指示情報を使用することによって指示される。例えば、サポートされる最大直交ポート数が4、6、8、12である、または、サポートされる最大非直交ポート数が8、12、16および24であるMU‐MIMOシナリオにおいて、サポートされる最大ポート数のうちの全部は、対応するDMRSレートマッチング状態情報をそれぞれ有し、これらのDMRSレートマッチング状態のうち少なくとも2つは異なる。
DMRS指示情報は、レートマッチングステータス、言い換えれば、時間周波数リソースにおいて、どのリソース単位が他の受信端のDMRSによって占有されず、しかしデータ伝送に使用されるかを受信端に通知するために使用される。受信端は、データ復調中に、これらのリソース単位上でデータを正確に復号し得る。
別の実装において、DMRS指示情報は、異なるDMRSパターンについて、または、DMRSパターンに含まれるDMRSポートグループの数について構成される(例えば、2または3つのDMRSポートグループを含むDMRSパターンにそれぞれ対応する2つのテーブルがあり得る)。 通常、1つのDMRSパターンは、サポートされる最大直交ポート数をサポートする1つのMU‐MIMOシナリオに対応する。DMRSパターンは、MU‐MIMOシナリオによってサポートされる直交CDMポートグループの数、および、各ポートグループに含まれるリソース単位の数を示す。したがって、異なる指示情報が、異なるDMRSパターンに構成される。代替的に、受信端は、どのリソース単位がDMRS伝送に使用されず、しかしデータ伝送に使用されるかを時間周波数リソース上で指示し得る。受信端はデータを正確に復号し得る。
更に別の実装において、DMRS指示情報は、DMRS構成タイプ(configuration type)のために更に構成され得る。
具体的な実装において、本願の本実施形態における説明を容易にするべく、DMRS指示情報は、値を使用することによって表され得る。具体的な実装において、DMRS指示情報はNビットであり得て、NはDMRSパターンに含まれるDMRSポートグループの数M(CS/OCC/CS+OCC)に関連する。パターンまたはDMRS構成タイプ(type)が異なる場合、Xの値は異なり得る。例えば、2つのDMRSポートグループ(M=2)を含むDMRS構成タイプ1について、Nは1または2であり得る。3つのDMRSポートグループ(M=3)を含むDMRS構成タイプ2について、Nは2または3であり得る。
以下のテーブル18において示されるように、これは、DMRS指示情報の例である。本実施形態におけるDMRS指示情報は、主にレートマッチングに使用され、したがって、レートマッチング指示情報として表される。具体的な形式は、以下の形式に限定されるものではなく、テーブル、数字、または、数式であり得る。DMRS指示情報はPの状態を有し、Pの値は、Nビット(全部シグナリング状態)、または、N個より多いビット(システムスケジューリングの柔軟性を増大させる、または、他の設計要件を満たす)、または、N個より少ないビット(シグナリングオーバーヘッドを低減するために量子化する)を使用することによって表され得る。M_pは、レートマッチング状態情報(Rate matching information、RMI)、または、DMRSレートマッチング情報を含むパラメータセット(parameter set)である。端末は、M_pの指示に従って、DMRS関連レートマッチングを完了し得る。レートマッチング状態情報は、後の説明および図面において、RMIによって表されるが、これは説明を容易にするためのものに過ぎず、その意味に限定を課すものではない。具体的な実装において、レートマッチング状態情報は、直交伝送層の数の量子化値を使用することによって指示され得る、または、ポート番号を使用する、または、CDMグループを使用するなど、上述した方法を使用することによって指示され得る。
テーブル18
レートマッチング指示情報はレートマッチング状態情報に関連する。レートマッチング状態情報が、直交伝送層の具体的な数を使用することによって表され得るとき、DMRS指示情報はDMRS構成情報において決定される。DMRS構成情報は、直交ポートの合計数の指示情報を更に含み、直交ポートの合計数の指示情報は、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセットの指示情報、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報、または、CDMサイズに基づいて生成される情報である。
具体的な実装において、直交伝送層の数の量子化値は、DMRS層の数、DMRSアンテナポートセット情報、または、DMRSアンテナポートCDMグループ情報についてのものであり得る。DMRS層の数についての情報において、DMRS層の数は、CDMグループにおけるDMRSアンテナポートの数の整数倍であり得る。例えば、2つのDMRSアンテナポートグループを含むDMRSパターンについて、ポートグループ1は{1、2、3、4}であり、ポートグループ2は{5、6、7、8}であると想定すると、ポートグループ1およびポートグループ2は、4層および8層に量子化され得る。加えて、DMRS層の数についての情報において、DMRS層の数は、代替的に、CDMグループにおける昇順の連続的なシーケンス番号を有するDMRSアンテナポートの数の整数倍であり得る。例えば、CDMグループ{1、2、5、7}および{3、4、6、8}は、2層および4層に量子化され得る。全部の情報は、どのリソース単位が受信端でのDMRS伝送のために使用されるか、および、どのリソース単位が、CDM多重化を実装する他の受信端でのDMRS伝送に使用されるかを受信端が識別することを可能にすることができる。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
レートマッチング状態情報の内容は、DMRSパターンにおけるポートマッピング順序と共に変動し得て、例えば、以下を含み得るが、これらに限定されるものではないことを理解されたい。
1.各DMRSポートグループのミュート状態または使用状態:レートマッチング状態情報は、DMRSポートグループの状態を指示し、RMの内容はポートマッピング順序と無関係である。CDMグループにおける番号付けの順序に対する具体的な限定は無い。例えば、ポートは、ポートグループにおけるポートの最小シーケンス番号から昇順で番号が付与され得る。
2.等級付けを通して量子化されるシステムの直交伝送層の現在の数
DMRSポート番号は、p=y+vであり、yはポート番号のオフセットであると想定すると、pはNRにおいて定義される最小DMRSポート値であり、v=1、2、...は、PDSCH上の直交伝送層の現在の数(LTEにおける8個のポート)であることを保証できる。vは等級付けを通して量子化され、レートマッチングのためにDCIシグナリングオーバーヘッドを低減する。具体的な実装において、vは上向きまたは下向きに量子化され得る。
2.1.等級付けを通して上向きに量子化されるシステムの層の現在の数の合計(レートマッチング状態情報の内容は、マッピング順序の関連する)。これは、各CDMグループにおける連続するポート番号の数、または、最大ポートシーケンス番号に等しいことがあり得る(y=0であり、各CDMグループにおけるポート番号が連続し、昇順または降順であるときのみを想定する)。例えば、{1、2、3、4}、{5、6、7、8}および{9、10、11、12}のマッピング順序が変化するとき、同一のDMRSパターンについては、RMIの内容は変化する。
2.2.システムの直交伝送層の現在の数の合計が、等級付けを通して下向きに量子化される。この方式において、レートマッチング状態情報の内容は、DMRSパターンにおけるマッピング順序と無関係であり、内容は、CDMグループにおける連続するポート番号における最小ポート番号に等しいことがあり得る、または、1から番号が付与されたポート番号の量子化値であり得る(y=0であり、ポートは1から番号が付与されることを想定する)。
2.3.DMRSグループにおけるポート番号が昇順にソートされるときの、連続するDMRS番号の数。例えば、2つのDMRSポートグループ{1、2、5、6}および{3、4、7、8}は、2層および4層に量子化され得る。
直交DMRS伝送層の数の量子化値を使用する理由は、例えば、具体的な直交伝送層数{1、2、3、4}を指示する必要がある場合、指示のために2ビットを必要とするからであることに留意されたい。直交伝送層数{1、2、3、4}が値に量子化される、例えば、直交伝送層数4に上向きに量子化される、または、直交伝送層数1に下向きに量子化されるとき、または、直交伝送層数{1、2、3、4}が2または3によって表されるとき、直交伝送層の数の量子化値を指示するために、1ビットのみが必要である。例えば、0は、直交伝送層数の量子化値4を表すために使用される。したがって、指示オーバーヘッドを低減できる。
2.4.DMRSグループ状態情報、DMRSグループシーケンス番号もしくはグループ番号、または、DMRSグループ数。CDMグループの数は、システムにおいて占有/スケジューリング(共同スケジューリング)されるCDMグループである。
S202.送信端は、時間周波数リソース上でDMRS指示情報を送信する。
具体的な実装において、本願の本実施形態において、DMRS指示情報は、異なるサポートされる最大ポート数、または、異なるDMRSパターンに対応するレートマッチング方式を指示するために使用され得る。一方式は、黙示的な指示であり、別の方式は、明示的なシグナリングを使用することによる指示である。
黙示的な指示の解決手段において、直交伝送層の数の量子化値は、DMRS構成情報テーブルにおいて構成され、指示情報は、DMRS構成情報テーブルにおけるDMRS指示情報(値)を使用することによって指示される。DMRS構成情報テーブルはLTEと同様であり得る。例えば、DMRS指示情報は、LTEにおける、アンテナポートの数(Antenna ports)、スクランブル識別子(scrambling identity)、および、直交伝送層の数の指示(number of layers indication)である。DMRS構成情報テーブルは、DMRSポート数、ポートインデックス、シーケンス生成情報、および、CDMタイプのうち少なくとも1つを更に含み得る。これに基づいて、直交伝送層の数の量子化値が追加される。DMRS構成情報テーブルは、送信端および受信端の両方において記憶され得る。送信端は、指示情報を受信端へ送信する。送信端は、LTEにおける元のDCIシグナリングを受信端へ送信することを理解されたい(LTEにおけるシグナリングが使用されるので、DCIシグナリングは、指示情報と名付けられないことがあり得るが、レートマッチングの解決手段を指示し得る)。受信端は、シグナリングを使用することによって、受信端のポート情報、および、システムにおける伝送層の合計量子化数を取得して、2つの情報を参照して、別の受信端によって使用されるポートを計算する。言い換えれば、受信端は、受信端におけるDMRS伝送のためにどのリソース単位が使用されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端において、どのリソース単位がDMRS伝送のために使用されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
明示的なシグナリング指示の解決手段において、DMRS指示情報とレートマッチング状態情報との間の対応関係は、LTEにおけるDMRS構成情報テーブルと独立に存在する。言い換えれば、DMRS指示情報とレートマッチング状態情報との間の対応関係は、DMRS構成情報テーブルにおいて示唆されない。したがって、DMRS構成情報テーブルに加えて、送信端および受信端は更に、DMRS指示情報とレートマッチング状態情報との間の対応関係構成テーブルを別々に記憶する(または、情報テーブルは、RRCを通して構成され得る)。対応関係構成テーブルは、DMRS構成情報テーブルとは独立に存在する。送信端は、黙示的なシグナリングを使用することによって、レート構成指示情報を受信端へ送信する。受信端はDMRS指示情報をインデックスとして使用して、対応関係構成テーブルにおいて、対応するレートマッチング状態情報を検索する。受信端は、レートマッチング状態情報をDMRS構成情報テーブルと組み合わせ、受信端のDMRSによってどのリソース単位が占有されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端のDMRSによってどのリソース単位が占有されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
同一の値を有するDMRS指示情報は、直交伝送層の異なる数の量子化値に対応し得ることに留意されたい。したがって、DMRS指示情報と、直交伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、代替的に別個のシグナリングを通して指示され得る。明示的な指示の解決手段において、直交伝送層の量子化数は、DMRS指示情報を使用することによって指示されることを理解されたい。受信端は2つのシグナリングを受信し、1つのシグナリングは、LTEにおけるDMRS DCIシグナリングであり、他のシグナリングは、直交伝送層の現在の量子化数のDMRS指示情報を送信するために使用される、または、DMRS指示情報を含むシグナリング(本明細書においてレートマッチングシグナリングとも称され得る)である。
黙示的な指示の解決手段であるか、または、明示的な指示の解決手段であるかに関係なく、DMRS指示情報は、独立のシグナリングとして受信端へ送信され得る、または、送信のためにダウンリンクシグナリングにおいて搬送され得ることを理解されたい。ここではこれに限定されない。
DMRS指示情報を送信し、DMRS指示情報と直交伝送層の数の量子化値との間の対応関係を指示するための上述のシグナリングは、受信端へ送信される、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング、媒体アクセス制御制御要素(media access control control element、MAC CE)、もしくはDCIシグナリング、または、当該3つのシグナリングのうちの任意の2以上の組み合わせであり得る。
実装において、シグナリングを使用することによってDMRS指示情報を送信するかどうかは、コードワード(codeword)の数に基づいて決定される。例えば、1コードワードの場合、DMRS指示情報を送信するためにシグナリングがトリガされるが、2コードワードの場合、シグナリングは送信されない。なぜなら、2コードワードに対応するSU−MIMO(single user multiple−input multiple−output、SU−MIMO)シナリオにおいて、送信端、例えば、基地局が、1つの受信端(端末)のみと通信するとき、端末の情報(RS、制御シグナリング、データまたは同様のもの)のみが時間周波数リソース上で伝送されるからである。この場合、端末は、端末の情報(例えば、端末のポート、層の数、または同様のもの)に基づいて、端末のDMRS REの位置を直接知り、データ復号中にREを回避することができる。したがって、SUシナリオにはDMRSレートマッチングの問題が無い。
S203.受信端はDMRS指示情報を受信する。
S204.DMRS指示情報に基づいてレートマッチング情報を取得し、DMRSが伝送されないリソース上でデータを復調する。
具体的な実装において、黙示的な指示方式が使用される場合、DMRS指示情報を受信した後に、受信端は、DMRS指示情報の値をインデックスとして使用して、DMRS構成情報テーブルにおいて、直交伝送層の対応する数の量子化値(更に、DMRS層の数についての情報、DMRSアンテナポートセット情報、DMRSアンテナポート符号分割多重化CDMグループ情報、または同様のものを知る)、受信端によって使用される層の数、および、DMRSポート番号などの情報を検索する。次に、受信端は、受信端におけるDMRS伝送のためにどのリソース単位が使用されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端において、どのリソース単位がDMRS伝送のために使用されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。明示的な指示方式が使用される場合、DMRS構成情報テーブルに加えて、送信端および受信端が指示情報構成テーブルを別々に更に記憶する(または、DMRS構成情報テーブルは、RRCを通して構成され得る)とき、受信端は、指示情報をインデックスとして使用して、対応関係構成テーブルにおいて、対応するレートマッチング状態を検索する。受信端は、レートマッチング状態情報をDMRS構成情報テーブルと組み合わせて、どのリソース単位がDMRS伝送のために受信端によって使用されるか、および、どのリソース単位がDMRS伝送のために他の受信端によって使用されるかを識別する(任意選択で、実装方法において、情報は、レートマッチング情報を使用することによって直接取得され得る)。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送のために使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
本願において提供される、DMRSを指示および受信する方法は更に、非コヒーレント共同伝送(Non−coherent joint transmission、NC−JT)2‐PDCCHシナリオに適用され得る。具体的には、非疑似コロケーションQCLグループを使用する2つの送信端は、当該送信端のものでないDMRSに対応するリソース単位をミュートした後に、各々データを送信する。送信端は、相手側のDMRSポートグループを相互にミュートすることを理解されたい。具体的な実装において、TRPがデフォルトで、相手のTRPのQCLグループにおけるDMRSに対応するRE位置をミュートするということがあり得る。DMRSパターンタイプ1については、2つのDMRSポートグループが含まれる。NC−JTシナリオにおいて、2つのDMRSポートグループは、非QCLであり得て、DMRSポートグループの各々におけるポートはQCLである。この場合、2つのTRPは、1つのポートグループを別々に使用し得る。したがって、この解決手段は、余分なシグナリング指示なしで、問題を直接解決できる。DMRSパターンタイプ2については、3つのDMRSポートグループが含まれる。この場合、1つのTRPは1つのDMRSポートグループを使用し得て、他のTRPは2つのDMRSポートグループを使用し得る。したがって、2つのDMRSポートグループを含むTPRは、指示情報を使用することによって指示を実行する必要があり、DMRSポートグループを使用するTPRは、指示情報を使用することなく、指示を実行し得る。
1‐PDCCHシナリオにおいて、独立の指示方式が代替的に使用され得る。具体的手順については、同様に図21に示される段階を参照されたい。
段階S201において、非コヒーレント共同伝送送信端は、DMRS指示情報を生成し、DMRS指示情報は、複数の協調するTRPが利用可能なQCLグループにおけるDMRSポートに基づいて生成されることに留意されたい。
段階S202において、送信端は、DMRS指示情報を受信端へ送信する。1‐PDCCHシナリオにおいて、DMRS指示情報は、複数の協調TRPが利用可能なDMRSに対応するリソース単位を指示する。2‐PDCCHシナリオにおいて、レートマッチング情報は、送信端によって使用されるDMRSに対応するリソース単位を指示する。
受信端がDMRS指示情報を受信した後に実行されるオペレーションは、上述の実施形態におけるS203およびS204と同一であり、ここでは詳細を再度説明しない。
技術的解決手段がアップリンク伝送シナリオに適用される場合、送信端は端末であり得て、受信端はネットワークデバイス、例えば基地局であり得る。技術的解決手段がダウンリンク伝送シナリオに適用される場合、送信端はネットワークデバイス、例えば基地局であり得て、受信端は端末であり得る。
本願において提供されるDMRSレートマッチング指示方法によれば、DMRS指示情報は、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、DMRS構成タイプに対応し、これにより、NRにおける複数のシナリオ、例えば、NC−JTシナリオ、動的TDDシナリオ、または、フレキシブルデュープレクスのシナリオとマッチングさせる。上述した方法は、NRにおける複雑かつ可変のシナリオに適用でき、また、より多くの層のデータを送信するための要件を満たし、指示オーバーヘッドを低減することができる。
ここで、DMRSポートは、システムによってサポートされる全部のDMRSポートであることを理解されたい。実際の実装において、DMRSポートの全部または一部が1つのスケジューリングプロセスにおいて使用されるかどうかは、本願において限定されるものではない。
以下では、本願において提供される、DMRSレートマッチング指示方法、および、DMRSレートマッチング受信方法の具体的な実装プロセスを説明する。
[実施形態5]
実施形態5は主に、DMRS指示情報を指示するために明示的なシグナリングが設計されることを説明する。
図22に示されるように、TRP0は、サポートされる最大直交ポート数12をサポートし、端末0(UE0)に割り当てられるポートはポート1、2、7および8であり、端末1(UE1)に割り当てられるポートはポート3、4、9および10である。
本シナリオにおいて、UE0およびUE1は、複数のDMRSポートを使用する。図23は、12個のDMRSポートのマッピング規則の概略図であり、各網掛けの四角は、1つのDMRSポートグループがマッピングされるREを指示し、n=0である。12個のDMRSポートは、3つのDMRSポートグループ、すなわち、DMRSポートグループ1、DMRSポートグループ2およびDMRSポートグループ3にグルーピングされる。
各DMRSポートグループは4個のDMRSポートを含む。各DMRSポートグループにおけるDMRSポートに対応するDMRSについて、CDMを通して、同一の時間周波数リソースが多重化される。3つのDMRSポートグループのマッピング規則は以下の通りである。
第1DMRSポートグループによってマッピングされる時間周波数リソースは、周波数領域において、リソース単位上の第12n、第12n+1、第12n+6、および、第12n+7のサブキャリアを含む。
第2DMRSポートグループによってマッピングされる時間周波数リソースは、周波数領域において、リソース単位上の第12n+2、第12n+3、第12n+8、および、第12n+9のサブキャリアを含む。
第3DMRSポートグループによってマッピングされる時間周波数リソースは、周波数領域において、リソース単位上の第12n+4、第12n+5、第12n+10、および、第12n+11のサブキャリアを含む。
nは、0以上、
未満の任意の1または複数の整数であり得る。以下の説明において、リソース単位が周波数領域におけるM個のサブキャリアを含むことは、説明のための例として使用され、Mは、1以上の整数である。例えば、リソース単位が1つのRBペア(言い換えれば、時間領域における2つのRB)である場合、M=12であり、または、リソース単位が周波数領域における2つのRBである場合、M=24である。各CDMグループは、時間領域における2つの連続するシンボルを占有する。
DMRSポートグループ1はDMRSポート{1、2、7、8}を含み、DMRSポートグループ2はDMRSポート{3、4、9、10}を含み、DMRSポートグループ3はDMRSポート{5、6、11、12}を含むことが想定される。これは、ここでは例に過ぎず、具体的なDMRSポートマッピング方式は限定されるものではない。DMRSポートマッピング方式が変化するとき、レートマッチング状態情報も変化することに留意されたい。当業者であれば、この解決手段において説明される方法に従って、上述のレートマッチング設計の原則を満たすレートマッチングの解決手段を容易に得ることができる。具体的な実装において、DMRSポートマッピング方式が変化する場合、レートマッチング状態情報も変化する。この場合、レートマッチング状態情報における直交伝送層の数の量子化値も変化することが指示される。したがって、DMRS指示情報と直交伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、1つのシグナリングを使用することによって指示され得る。
DMRS指示情報の値は、2つの方式で表現され得る。一方は10進法であり、他方は2進法である。
値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、値に対応する、直交伝送層の数の量子化値(図においてRMIとして示される)は4であり、現在の量子化層数が4であることが指示される。値が1または01であるとき、RMI=8であることが指示される。値が2または10であるとき、同様に、RMI=12である。値が3または11であるとき、RMIが予約(予約値)であることが指示される。具体的な実装において、値はヌル、または、別の状態、例えば、量子化層数が4である、第2および第3ポートグループ(または、第1および第3ポートグループ)に対応する伝送状態であり得る。この場合、基地局は、ポートグループ番号の順序でスケジューリングを実行すると想定される。
この場合、DMRS指示情報が2進法で指示されるとき、指示のために2ビットが使用され得る。
テーブル4は、最大12個の直交ポートをサポートするSU/MU MIMO DMRS構成情報テーブルを示し、テーブルは、LTEにおけるDMRS DCIシグナリングテーブルと同様であり、透過的MU−MIMOのみに適用可能である。受信端は、テーブルを使用することによって、受信端のDMRSポート、および、直交伝送層の数などの情報を取得する。加えて、受信端は更に、受信されたDMRS指示情報(特定の値)によって指示されるRMIに基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、受信端によって現在使用されていない直交伝送層の数、もしくは受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を知り得て、それにより、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを知り、それにより、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報を取得し、レートマッチングを完了する。
UE0によって受信されたDMRS指示情報の値が1(10進法)または01(2進法)であるとき、直交伝送層の現在の数の量子化値が8であることが指示され、それにより、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2の両方が占有されることを認識する。UE0は、テーブル4を参照してUE0のポート情報を取得し、DMRSポートグループ1がUE0のDMRSポートを含むが、DMRSポートグループ2はUE0のDMRSポートを含まないことを認識し、その結果、UE0は、DMRSポートグループ2が別の端末によって使用され、UE0のデータを送信しないことを知る。同様に、UE1は、指示を通して、直交伝送層の数の量子化値が4であることを知り、テーブル4を参照して、UE1のポート情報を取得し、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2が占有されていることを知る。その結果、UE1は、UE1のデータが、UE1によって使用されないDMRSポートグループ1の位置で伝送されないことを知る。加えて、UE0およびUE1は、レートマッチング情報を使用することによって、データをDMRSポートグループ3の位置で伝送できることを知る。
上述の説明は、例に過ぎない。異なるDMRSパターンおよび異なるポートマッピング方式の場合、RMIの値およびDCI情報テーブルの表現は異なり得る。例えば、上述の例におけるRMIは、現在の量子化層数である、または、DMRSポートグループのシーケンス番号であり得る。
図22におけるシステムは、サポートされる最大ポート数12をサポートする。別の実装において、TRPは更に、別のサポートされる最大ポート数、例えば、4、6、または、8をサポートし得る。TRPがサポートする、サポートされる最大ポート数は、RRC、MAC CEもしくはDCIなどの明示的なシグナリングを使用することによって指示され得る、または、別の構成パラメータ、例えば、シナリオに対応する周波数、キャリア間隔、または、フレーム構造にバインドされ得る。
図24に示されるように、TRP0は、サポートされる最大ポート数6をサポートし、端末0(UE0)に割り当てられるポートはポート1および2であり、端末1(UE1)に割り当てられるポートはポート3および4である。
このシナリオにおいて、UE0およびUE1によって使用されるDMRSポートは、複数の方式で多重化される。図25は、6個のDMRSポートのマッピング規則の概略図であり、各網掛けの四角は、1つのDMRSポートグループがマッピングされるREを指示し、n=0である。6個のDMRSポートは、3つのDMRSポートグループ、すなわち、DMRSポートグループ1、DMRSポートグループ2およびDMRSポートグループ3にグルーピングされる。
DMRSポートグループ1によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n、第12n+1、第12n+6、第12n+7のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
DMRSポートグループ2によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n+2、第12n+3、第12n+8、第12n+9のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
DMRSポートグループ3によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n+4、第12n+5、第12n+10、第12n+11のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
nは、0以上、
未満の任意の1または複数の整数であり得る。3つのCDMグループは、時間領域における1個のシンボルを占有する。
値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、値に対応する、直交伝送層の数の量子化値(図においてRMIとして示される)は2であり、現在の量子化層数が4であることが指示される。値が1または01であるとき、RMI=8であることが指示される。値が2または10であるとき、同様に、RMI=6である。値が3または11であるとき、RMIが予約(予約値)であることが指示される。
この場合、DMRS指示情報が2進法で指示されるとき、指示のために2ビットが使用され得る。
同様に、受信端は更に、受信されたDMRS指示情報(valueの特定の値)によって指示されるRMIに基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、受信端によって現在使用されていない直交伝送層の数、もしくは受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を知り得て、それにより、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを知り、それにより、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報を取得し、レートマッチングを完了する。更に、テーブル2における6個の直交DMRSポートをサポートするSU/MU MIMO DMRSシグナリングテーブルを参照して、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報が取得され得る。例えば、UE0によって受信されたDMRS指示情報の値が1(10進法)または01(2進法)であるとき、直交伝送層の現在の数の量子化値が4であることが指示される。DMRSポートグループ1はDMRSポート{1、2}を含み、DMRSポートグループ2はDMRSポート{3、4}を含み、DMRSポートグループ3はDMRSポート{5、6}を含むと想定すると、レートマッチング情報に基づき、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2が使用され、DMRSポートグループ3が使用されないことが分かる。この場合、端末は、端末のDMRSポート情報を参照して別の端末のポートグループ位置を知り得る。
図26に示されるように、TRP0は、サポートされる最大ポート数8をサポートし、端末0(UE0)に割り当てられるポートはポート1、2、3および4であり、端末1(UE1)に割り当てられるポートはポート5、6、7および8である。
このシナリオにおいて、UE0およびUE1によって使用されるDMRSポートは、複数の方式で多重化され得る。図27は、8個のDMRSポートのマッピング規則の概略図であり、各網掛けの四角は、1つのDMRSポートグループがマッピングされるREを指示し、n=0である。8個のDMRSポートは、2つのDMRSポートグループ、すなわち、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2にグルーピングされ、各DMRSポートグループは4個のDMRSポートを含む。
各DMRSポートグループにおけるDMRSポートに対応するDMRSについて、CDMを通して、同一の時間周波数リソースが多重化される。2つのDMRSポートグループのマッピング規則は以下の通りである。
各DMRSポートグループによってマッピングされる時間周波数リソースは、時間領域における2つの連続するシンボルにマッピングされる。
DMRSポートグループ1によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n、第12n+2、第12n+4、第12n+6、第12n+8、第12n+10のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
DMRSポートグループ2によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n+1、第12n+3、第12n+5、第12n+7、第12n+9、第12n+11のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
nは、0以上、
未満の任意の1または複数の整数であり得る。
値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、値に対応する、直交伝送層の数の量子化値(図においてRMIとして示される)は4であり、現在の量子化層数が4であることが指示される。値が1または01であるとき、RMI=8であることが指示される。加えて、当該値は、2つのCDMグループの組み合わせを表し得る。例えば、値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、DMRSポートグループ1が使用されることが指示される。値が1または01であるとき、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2の両方が使用される。
この場合、DMRS指示情報が2進法で指示されるとき、1ビットが指示のために使用され得る。
同様に、受信端は更に、受信されたDMRS指示情報(valueの特定の値)によって指示されるRMIに基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、受信端によって現在使用されていない直交伝送層の数、もしくは受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を知り得て、それにより、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを知り、それにより、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報を取得し、レートマッチングを実行する。以下では、ポートグループ状態の組み合わせを例として使用する。量子化パラメータ層数の解決手段については、上述の例を参照されたい。例えば、UE0によって受信されたDMRS指示情報の値が1(10進法)または01(2進法)であるとき、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2の両方が占有されることが指示される。UE0は、UE0によって取得されたDMRSポート情報に基づいて、UE0によって使用されるDMRSポートグループを知り、その結果、UE0は、他のポートグループが別のUEによって使用されることを認識し、UE0のデータを送信せず、それにより、レートマッチングを実行する。
図28に示されるように、TRP0は、サポートされる最大ポート数4をサポートし、端末0(UE0)に割り当てられるポートはポート1および2であり、端末1(UE1)に割り当てられるポートはポート3および4である。このシナリオにおいて、UE0およびUE1によって使用されるDMRSポートは、複数のCDM多重化モードを有し得る。図29は、2個のDMRSポートのマッピング規則の概略図であり、各網掛けの四角は、1つのDMRSポートグループがマッピングされるREを指示し、n=0である。4個のDMRSポートは、2つのDMRSポートグループ、すなわち、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2にグルーピングされ、各DMRSポートグループは2個のDMRSポートを含む。
各DMRSポートグループにおけるDMRSポートに対応するDMRSについて、CDMを通して、同一の時間周波数リソースが多重化される。2つのDMRSポートグループのマッピング規則は以下の通りである。
各DMRSポートグループによってマッピングされた時間周波数リソースは、時間領域において1個のシンボルにマッピングされる。
DMRSポートグループ1によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第2サブキャリアを含む。
DMRSポートグループ2によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第2n+1のサブキャリアを含む。
nは、0以上、
未満の任意の1または複数の整数であり得る。
DMRSポートグループ1は、DMRSポート{1、3}を含み、DMRSポートグループ2はDMRSポート{2、4}を含むことが想定される。この場合、値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、値に対応する、直交伝送層の数の量子化値(図においてRMIとして示される)は2であり、現在の量子化層数が4であることが指示される。値が1または01であるとき、RMI=8であることが指示される。
この場合、DMRS指示情報が2進法で指示されるとき、1ビットが指示のために使用され得る。
同様に、受信端は更に、受信されたDMRS指示情報(valueの特定の値)によって指示されるRMIに基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、受信端によって現在使用されていない直交伝送層の数、もしくは受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を知り得て、それにより、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報を取得し、それにより、レートマッチングを実行する。例えば、UE0によって受信される指示情報の値が1(10進法)または01(2進法)であるとき、直交伝送層の現在の数の量子化値が4であることが指示される。この場合、端末は、レートマッチング情報を使用することによって、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2の両方が占有されることを知り、端末によって使用されるDMRSポートを参照して、別の端末によって使用されるDMRSポートグループを知り得て、それにより、レートマッチングを実行する。図27および図29における解決手段において、例えば、最初にFDMスケジューリング、次にCDMスケジューリングなど、基地局のスケジューリング順序に基づいて、直交伝送層の数を1および2に量子化することもできるとき、本実施形態におけるレートマッチング情報は、DMRSパターン構成(タイプ)、または、DMRSパターンに含まれるポートグループの数に対応し得て、それにより、受信端のストレージオーバーヘッドを低減することに留意されたい。
TRPが、サポートされる最大ポート数4、6、8、12、および同様のものをサポートするとき、異なるDMRSパターンおよびDMRSポートマッピング方式の場合、サポートされる最大直交伝送層数は異なり得る。包括的な規則は以下の通りである。
直交伝送層の量子化数は以下の方式で取得され得る。ここでは、1つの規則が提供されるに過ぎない。具体的な実装において、値は、選択プロセスなしで、直接記憶され得る。
全部のDMRSポートは1から量子化されると想定される。この場合、各DMRSポートグループにおいて、ポート番号が昇順でソートされるとき、量子化層数は以下の通りであり得る。例えば、ポートグループ1{1、2、3、4}およびポートグループ2{5、6、7、8}は4および8に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、3、5、7}およびポートグループ2{2、4、6、8}は1および2に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、5、7}およびポートグループ2{3、4、6、8}は2および4に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、5、6}およびポートグループ2{3、4、6、7}は2および4に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、3、4}、ポートグループ2{5、6、7、8}、および、ポートグループ2{9、10、11、12}は4、8、12に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、4、7、10}、ポートグループ2{2、5、8、11}およびポートグループ2{3、6、9、12}は1、2および3に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、7、8}、ポートグループ2{3、4、9、10}およびポートグループ2{5、6、11、12}は2、4および6に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、7、10}、ポートグループ2{3、4、8、11}およびポートグループ2{5、6、9、12}は2、4および6に量子化される。
上述の実施形態によれば、サポートされる最大直交ポート数の各々についてのDMRS構成情報テーブルに対応する設計は、NRシステムにおける異なるシナリオの要件を満たすことができる。
[実施形態6]
指示のために、異なるシグナリングが異なるDMRSパターンに設計される。異なるDMRSポートマッピング方式については、テーブルにおける内容は異なり得て、量子化された現在の直交伝送層数であり得る、または、DMRSポートグループのステータスであり得る。
図30(a)および図30(e)は、マッピング順序が、最初にCDMマッピング、次にFDMマッピングであるDMRSパターンを示す。
各DMRSパターンについて、対応する指示情報のオーバーヘッドは異なる。例を以下に挙げる。
図30(a)に示される、4個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング状態情報RMIが2であること、言い換えれば、直交伝送層の現在の数の量子化値が2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング状態情報RMIが4であることが指示される。
図30(b)に示される、8個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが8であることが指示される。
図30(c)に示される、6個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが6であることが指示される。
図30(d)に示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが8であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが12であることが指示される。
図30(e)で示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが6であることが指示される。
図31(a)から図31(d)は、マッピング順序が、最初にFDMマッピング、次にCDMマッピングであるDMRSパターンを示す。
各DMRSパターンについては、対応する指示情報のオーバーヘッドは異なる。例を以下に挙げる。
図31(a)に示される、4個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが1であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。
図31(b)に示される、8個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが1であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。
図31(c)に示される、6個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが1であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが3であることが指示される。RM指示の値が3または11であるとき、レートマッチングRMIが予約であることが指示される。
図31(d)に示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが1であることが指示される。値が1または10であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが3であることが指示される。値が3または11であるとき、レートマッチングRMIが予約であることが指示される。
加えて、このポートマッピング解決手段において、複数のDMRSパターンは同一のRMテーブルに対応し得る。例えば、図31(a)および図31(b)は、同一のレートマッチングテーブル、例えば、図31(a)におけるテーブルに対応し得て、図31(c)および図31(d)は、同一のレートマッチングテーブル、例えば、図31(c)におけるテーブルに対応し得る。加えて、テーブルは、DMRSタイプ、または、DMRSパターンにおけるポートグループの数に対応し得る。方法は、端末のストレージオーバーヘッドを低減するという利点を有する。
図32(a)から図32(d)は、ハイブリッドCDM‐FDMポートマッピング方式であるマッピング順序を示す。
各DMRSパターンについては、対応する指示情報のオーバーヘッドは異なる。例を以下に挙げる。
図32(a)に示される、4個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。
図32(b)に示される、8個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。
図32(c)に示される、6個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが6であることが指示される。値が3または11であるとき、レートマッチングRMIの値が予約であることが指示される。
図32(d)に示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが6であることが指示される。RM指示の値が3または11であるとき、レートマッチングRMIが予約であることが指示される。
加えて、このポートマッピング解決手段において、複数のDMRSパターンは同一のRMテーブルに対応し得る。例えば、図32(a)および図32(b)は、同一のレートマッチングテーブル、例えば、図32(a)におけるテーブルに対応し得て、図32(c)および図32(d)は、同一のレートマッチングテーブル、例えば、図32(c)におけるテーブルに対応し得る。加えて、テーブルは、DMRSタイプ、または、DMRSパターンにおけるポートグループの数に対応し得る。方法は、端末のストレージオーバーヘッドを低減するという利点を有する。
図33(a)から図33(d)は、DMRSパターンにおけるポートグループの使用ステータスを示す。
各DMRSパターンについて、対応するDMRS指示情報のオーバーヘッドは異なる。例を以下に挙げる。
図33(a)に示される、4個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが1であることが指示される。言い換えれば、DMRSポートグループ1が占有される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1および2の両方が占有されることが指示される。
図33(b)に示される、8個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが1であることが指示される。言い換えれば、DMRSポートグループ1が占有される。値が1または10であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1および2の両方が占有されることが指示される。
任意選択で、図33(a)および図33(b)は、例えば、図33(a)におけるテーブルなど、同一のレートマッチングテーブルに対応し得る。この場合、テーブルは、DMRSタイプ、または、DMRSパターンにおけるポートグループの数に対応し得る。方法は、端末のストレージオーバーヘッドを低減するという利点を有する。
図33(c)に示される、6個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが1であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1が占有されることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1および2の両方が占有されることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが3であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1、2および3が全部占有されることが指示される。値が3または11であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ2および3の両方が占有されることが指示される。具体的な実装において、RMI=4は、代替的に、DMRSポートグループ1および3の両方が占有または予約される状態として予め定められ得ることに留意されたい。
図33(d)に示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが1であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1が占有されることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが2であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1および2の両方が占有されることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが3であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1、2および3が全部占有されることが指示される。値が3または11であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ2および3の両方が占有されることが指示される。具体的な実装において、RMI=4は、代替的に、DMRSポートグループ1および3の両方が占有または予約される状態として予め定められ得ることに留意されたい。
任意選択で、図33(c)および図33(d)は、同一のレートマッチングテーブルに対応し得る。この場合、テーブルは、DMRSタイプ、または、DMRSパターンにおけるポートグループの数に対応し得る。方法は、端末のストレージオーバーヘッドを低減するという利点を有する。
本解決手段におけるCDMの組み合わせは、例に過ぎないことに留意されたい。具体的な実装プロセスにおいて、CDMの組み合わせは、除去または追加され得る、または、別のDMRSの状態の組み合わせと置き換えられ得る。
実際の実装プロセスにおいて、値は、RMIを使用することによって指示されることなく、ポートグループが占有される状態の組み合わせに直接対応し得ることに留意されたい。例えば、図33(a)については、状態の組み合わせは、テーブル19−1として説明され得る。
テーブル19−1
加えて、任意選択で、SU状態がテーブル、例えばテーブル19−2に追加され得る。
テーブル19−2
ここで、層0は主に、現在のSU状態を端末に通知するために使用されるが、具体的な表現形式は限定されるものではない。
図30から図33において示される実施形態によれば、各パターン、または、DMRS構成のタイプ(type)、または、同一の数のポートグループを有するDMRSパターンについて、対応するDMRS指示情報が設計され得て、NRシステムにおける異なるシナリオの要件を満たす。例えば、DMRS指示情報は、超高信頼性低遅延通信(Ultra−Reliable and Low−Latency Communication、URLLC)シナリオにおけるパターンに適用されるだけでなく、エンハンスドモバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)におけるパターンにも適用される。他の異なるパターンについては、テーブルの設計が見直される。
[実施形態7]
RRC、MAC‐CE、および、DCIの組み合わせを使用することによって、DMRS構成情報およびDMRS指示情報に対して、等級付けされた指示が実行され得る。例えば、パラメータセット(parameter set)は、RRCを使用することによって構成され得て、直交伝送層の量子化数についての情報、または、DMRSレートマッチングのCDMグループ状態情報を含み得て、DCIシグナリングは、パラメータセットを選択して端末に通知するために使用される。直交伝送層数を量子化するための上述の複数の方法は、パラメータセット内に配置され得て、パラメータセットは、他の情報、例えば、ZP−CSI−RS、PDSCHの開始位置および終了位置、または同様のものを含み得る。ここで、テーブルは、例として提供されるに過ぎず、具体的なテーブルの形式、サイズ、および、記述形式は、限定されるものではない。具体的な実装において、パラメータセットは、RRCを使用することによって構成され得て、パラメータセットは、テーブル20に示されるように、DMRSに関連するレートマッチング情報を含み得る。
テーブル20
[実施形態8]
本実施形態において、直交伝送層の合計数、または、直交ポートの合計数に関連する情報(本明細書において、直交伝送層の合計数、および、直交ポートの合計数は同一である)は、DMRS構成情報テーブルにおいて設計される。直交ポートの合計数に関連する情報は、1つの指示情報を使用することによって反映される。指示情報は、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセット指示情報、直交DMRSアンテナポートCDMグループ情報、または、CDMサイズに基づいて生成される情報であり得る。
図34の図34(a)、図34(b)、図34(c)、図34(d)における4つのパターンについては、テーブル1からテーブル4におけるDMRS構成情報テーブルと比較して、本実施形態において、直交伝送層の合計数の指示情報の機能が追加される。例えば、テーブル21からテーブル24において示される情報テーブルにおける合計、または、層の合計数の列は、直交伝送層の合計数の指示情報である。
テーブル21
テーブル22
テーブル23
テーブル24
本実施形態において、提供される可能性がある直交伝送層の合計数の全部が考慮され、本実施形態は、全部のシナリオに適合され得て、MU適合のための複数の端末によって、レートマッチングを実行するために使用され得る。
上述の実施形態において提供されるDMRS構成情報テーブルの内容に基づいて、本実施形態において、直交伝送層の合計数の機能、言い換えれば、量子化層数についての情報が追加される。端末は、情報を参照してRMI情報を黙示的に取得し得る。
本実施形態において、提供される可能性がある直交伝送層の合計数の全部が考慮され、本実施形態は全部のシナリオに適合され得る。量子化層数は、可能性のある直交伝送層の数の量子化値であり、DMRS構成情報テーブルにおけるDMRS指示情報(値)と同一の値を使用することによって指示される。DMRS構成情報テーブルはLTEのものと同様であり得る。例えば、DMRS指示情報は、LTEにおける、アンテナポート(Antenna ports)の数、スクランブル識別子(scrambling identity)、および、直交伝送層の数の指示(number of layers indication)である。DMRS構成情報テーブルは、DMRSポート数、ポートインデックス、シーケンス生成情報、および、CDMタイプのうち少なくとも1つを更に含み得る。これに基づいて、直交伝送層の数の量子化値が追加される。DMRS構成情報テーブルは、送信端および受信端の両方において記憶され得る。送信端がレートマッチングの解決手段を受信端に指示する必要があるとき、送信端は、1つの指示情報のみを受信端へ送信する必要がある。受信端は、指示情報を受信した後に、指示情報をインデックスとして使用して、DMRS構成情報テーブルにおいて、直交伝送層の対応する数の量子化値を検索し、また、DMRS層の数についての情報、DMRSアンテナポートセットについての情報、DMRSアンテナポートの符号分割多重化CDMグループ情報、または同様のものを知る。次に、受信端は、受信端におけるDMRS伝送のためにどのリソース単位が使用されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端において、どのリソース単位がDMRS伝送のために使用されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
別の実装において、本願の本実施形態における指示情報は、受信端によって使用されないDMRSポートグループの状態を指示する。具体的には、DCIは、指示のために使用され得る。
図34(a)および図34(b)において示される構成については、指示は以下のテーブル25を使用することによって実行される。
テーブル25
テーブル25は、プロトコルに従って送信端および受信端において構成され得る、または、RRCシグナリングを使用することにより、送信端によって受信端へ送信され得る。
上述の実施形態とは異なり、テーブル25において、値は、直交伝送層の数の量子化値に対応しないが、受信端によって使用されないDMRSポートグループのステータスを指示する。例えば、値が0であるとき、SUまたはMUマッチングのどちらであるかに関係なく、受信端によって使用されないDMRSポートグループの状態が非ミュート(non−mute)であることが指示される。値が1であるとき、受信端によって使用されないDMRSポートグループの状態が全ミュート(all−mute)であることが指示される。受信端は、指示情報(値)を受信した後に、受信端によって使用されないDMRSポートグループの状態を決定でき、それにより、レートマッチングを完了する。テーブル25におけるMUの列は例に過ぎず、具体的な実装において省略され得ることに留意されたい。
図34(c)および図34(d)において示される構成については、実装において、以下のテーブル26に示されるように、受信端によって使用されないDMRSポートグループのステータスが指示され、より大きいセット、および、より小さいセットは、受信端によって使用されないポートグループ間の相対的関係に基づいて決定され得る。例えば、3つのポートグループのシナリオにおいて、端末が1つのポートグループを使用するとき、より大きいポートグループ、および、より小さいポートグループは、残りの2つのポートグループにおける最大(または最小)ポート番号(の値)の間の相対的関係に基づいて決定され得る。具体的な実装において、比較プロセスが含まれないことがあり得て、より大きい、および、より小さいポートグループは、直接に予め記憶される。
テーブル26
別の実装において、受信端によって使用されない具体的なDMRSポートグループが指示される。例えば、受信端がポートグループ1を使用するとき、値が0のとき、ポートグループ1がミュートされないことを指示し、値が1のとき、MUマッチングを実行する別の受信端がポートグループ2を使用することを指示し、値が2のとき、MUマッチングを実行する別の受信端がポートグループ3を使用することを指示し、値が3のとき、MUマッチングを実行する別の受信端がポートグループ2およびポートグループ3を使用することが指示される。具体的な実装において、ポートグループのシーケンス番号は定義されないことがあり得る。ポートグループにおけるポート番号は、ポートグループを指示するために使用される。例えば、ポートグループ2はポート{5、6、7、8}を含む。この場合、具体的にはテーブル27に示されるように、ポートグループ2は、テーブルにおける{5、6、7、8}と直接置き換えられ得る。
テーブル27
更に別の実装において、RRC+DCIのマルチレベル指示は以下のように使用される。
DMRSレートマッチング情報は、RRC+DCIのマルチレベル指示、または、RRC+MAC CE+DCIのマルチレベル指示を使用することによって指示され得る。
DMRSレートマッチングを含む複数のパラメータセットがRRCにおいて構成され得て、DMRSレートマッチング情報は、DCIシグナリングを使用することによって動的に選択される。
例えば、2つのパラメータセットがRRCにおいて構成され、1ビットDCIシグナリングが動的選択のために使用される。代替的に、4つのパラメータセットがRRCにおいて構成され、2ビットDCIシグナリングが動的選択のために使用される。詳細はテーブル28−1およびテーブル28−2において示される。
テーブル28−1
テーブル28−2
パラメータセットはDMRSレートマッチング情報を含み、レートマッチング状態情報は、複数の形式で表現され得る。例を以下に挙げる。
レートマッチング状態情報は、上述の解決手段において提供される4つの状態、具体的には、値0、1、2および3に対応する4つの状態であり得る。
レートマッチング状態情報は、各CDMグループが占有されるかどうかを指示する状態情報であり得る。例えば、CDMグループは、例えば、DMRS CDMグループ1、DMRS CDMグループ2、および、DMRS CDMグループ3のように番号が付与され得る。具体的な実装において、CDMグループが番号を付与される状態は存在しないことがあり得て、対応するDMRS CDMポートグループの番号は、CDMグループにおけるポート番号を指示することによって指示され得る。
レートマッチング状態情報は、ZP DMRSの具体的な位置であり得て、複数のCDMグループの位置に対応する(例えば、構成1の場合は2ビット、構成2の場合は3ビットのように、ビットマップが使用される)。
レートマッチング状態情報は、レートマッチングパターンであり得て、DMRSシンボル上のどのREがミュートされる必要があるかを直接指示する。この場合、CDMグループの概念は無い。
別の実装において、DMRS構成情報テーブルにおいて、CDMグループ情報は、DMRSレートマッチングを実装するために使用される。
実装において、RMIは、CDMグループ状態情報、例えば、テーブル8−1およびテーブル8−2における「CDMグループの状態」の列として表され得る。以下では、具体的なDMRSパターンの例を使用することによって説明を提供し、具体的なDMRSポートのポート番号は例として使用されるに過ぎない。異なるポートマッピング(port mapping)順序については、以下の実施形態におけるDMRSポート番号(port index)は変化し得る。ここではこれに限定されない。
図34(図34におけるポートグループはCDMポートグループ)を参照すると、テーブル8−1に対応するFL DMRS構成タイプ1については、状態1(CDMグループの状態=1)は、CDMポートグループ1(図34(a)および図34(b)における斜線の部分)が占有されることを表し、状態2は、CDMグループ1および2(図34(a)および図34(b)における斜線の部分および水平線の部分)が占有されることを表す。
テーブル8−2に対応するDMRSタイプ2については、状態1は、CDMグループ1(図34(c)および図34(d)における斜線の部分)が占有されることに対応し、状態2は、CDMグループ1および2(図34(c)および図34(d)における斜線の部分、および、水平線の部分)が占有されることを表し、状態3は、CDMグループ1、2および3(図34(c)および図34(d)における斜線の部分、水平線の部分、および、鉛直線の部分)が占有されることを表す。
上記では、CDMグループ占有状態の例を提供するに過ぎない。具体的な実装において、各状態は、別のCDMグループ占有状態で置き換えられ得る。加えて、具体的な実装において、テーブル8−1およびテーブル8−2において具体的に指示されるCDMグループ状態(例えば、テーブルにおけるCDMグループの状態=1、2および3)は、占有されたCDMグループ(例えば、CDMグループ1)の番号で置き換えられ得る、または、CDMグループにおける全部のポート番号(例えば、CDMグループ1は、ポート番号0および1または0、1、4および6として表され得る)、または、占有されたCDMグループにおける少なくとも1つのDMRSポート番号(例えば、CDMグループ1は、ポート番号0またはポート番号0および1として表され得る)として直接表され得る。加えて、CDMグループ状態がCDMグループにおける全部のポート番号として表されるとき、シンボルの数の列は、テーブル8−1およびテーブル8−2において省略され得て、1シンボルまたは2シンボルFL DMRSパターンは、CDMグループにおける全部のポート番号を直接指示することによって黙示的に指示され得る。例えば、1シンボルタイプ1については、CDMグループ1は0および1として表され、2シンボルタイプ1については、CDMグループ1は、0、1、4、6として表される。受信端は、CDMグループにおけるポート番号に基づいて、1シンボルDMRSまたは2シンボルDMRSについての情報を黙示的に取得し得る。
別の実装において、テーブルにおけるRMI情報は、占有されたCDMグループの数を指示し得る。言い換えれば、テーブル8−1およびテーブル8−2における「CDMグループの状態」は、「CDMグループの数」または「共同スケジューリングされたCDMグループの数」で置き換えられ得る。具体的な文字表現は限定されるものではない。
テーブル29−1は、DMRSタイプ1に対応する追加方法を提供し、「共同スケジューリングされたCDMグループの数」は、タイプ1における1または2つのCDMグループが占有されることを指示する。実装方法において、CDMグループの数は、具体的なスケジューリング順序に基づいて実装され得て、例えば、上述の実施形態における直交ポートの現在の量子化数に基づいて取得される。実装方法において、CDMグループの数についての情報は、特定のCDMグループシーケンス番号に直接対応し得る、または、具体的なスケジューリング規則に基づき得る。例えば、DMRSタイプ1については、1つのCDMグループは、CDMグループ1が占有されることに対応し得て、2つのCDMグループは、CDMグループ1およびCDMグループ2が占有されることとして理解され得る。DMRSタイプ2については、1つのCDMグループは、CDMグループ1が占有されることに対応し得て、2つのCDMグループは、CDMグループ1およびCDMグループ2が占有されることとして理解され得て、3つのCDMグループは、CDMグループ1、2および3が占有されることとして理解され得る。別の実装方法において、CDMグループの数は、CDMグループシーケンス番号にバインドされないことがあり得る。例えば、DMRSタイプ1については、1つのCDMグループは、1つのCDMグループだけがシステムにおいて使用されることを指示し、CDMグループは、CDMグループ1またはCDMグループ2であり得る。受信端は、受信端の具体的なDMRSポート番号に基づいて、占有されたCDMグループのシーケンス番号を取得し得る。2つのCDMグループは、2つのCDMグループが両方とも占有されることを指示する。受信端は、CDMグループのうちの1つまたは2つを使用し得る。受信端がCDMグループ2を使用する場合、CDMグループ1は、別の受信端によって占有されることを推定でき、それにより、レートマッチングを実行する。
テーブル29−1 DMRSポート組み合わせタイプ1の例
加えて、別の実装において、テーブルに追加されたCDMグループの数は、受信端によって使用されるCDMグループの数、言い換えれば、テーブルにおいて指示され、システムにおいて現在使用され、かつ、受信端によって使用されるCDMグループの数を含まないCDMグループの数を含まないことがあり得る、または、(システムにおいて占有されるCDMグループの合計数−受信端によって使用されるCDMグループの数)として理解され得る。例えば、タイプ1については、システムの合計2つのCDMグループが呼び出され、かつ、受信端が2つのCDMグループを使用するとき、受信端によって使用されないCDMグループの数は0である。システムの合計2つのCDMグループが呼び出され、かつ、受信端が1つのCDMグループを使用するとき、受信端によって使用されないCDMグループの数は1である。システムの1つのCDMグループだけが呼び出され、かつ、受信端が1つのCDMグループを使用するとき、受信端によって使用されないCDMグループの数は0である。本解決手段において、CDMグループの数は、テーブルD−1における共同スケジューリングされたCDMグループの数で置き換えられ得る。具体的なテーブルについては、当業者は、上述の原則に基づいてテーブルを直接導出し得る。
加えて、電力増幅(power boosting)情報が、上述のDMRS構成情報テーブルに更に追加され得る。例えば、列がテーブル29−1に追加され、各状態について、具体的な電力増幅値を提供する。特定の値は、タイプ1の場合、0dBおよび3dBであり得て、タイプ2の場合、0dB、1.77dBおよび4.77dBであり得る。テーブルにおいて、具体的な電力増幅値は、現在の状態の占有されるCDMグループの数、および、受信端のポート情報に基づいて、推定を通して直接取得され得て、電力増幅値は当該状態との1対1の対応関係を有し得る。
具体的な原則としては、DMRSタイプ1の場合、受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される1つのCDMポートグループだけを有するとき、電力増幅値は0dBである。受信端が2つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される2つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は0dBである。受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される2つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は3dBである。テーブル29−2は、対応するDMRSタイプ1の例を提供し、具体的なポートの呼び出し、および、具体的なシンボルの数は、限定されるものではない。
テーブル29−2 DMRSポート組み合わせタイプ1の例
DMRSタイプ2の場合、受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが、占有される1つのCDMポートグループだけを現在有するとき、電力増幅値は0dBである。受信端が2つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される2つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は0dBである。受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される2つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は1.77dBである。受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される3つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は4.77dBである。ここで、MUの場合、1つの受信端は、1つのCDMグループにおける最大4個のポートだけを呼び出すように制限される。言い換えれば、MUの場合、1つの受信端は、最大1つのCDMグループだけを占有できる。テーブル29−3は、対応するDMRSタイプ2の例を提供し、具体的なポートの呼び出し、および、具体的なシンボルの数は、限定されるものではない。
テーブル29−3 DMRSポート組み合わせタイプ2の例
[実施形態9]
本実施形態は、非コヒーレント共同伝送(Non−coherent joint transmission、NC−JT 2 PDCCH)シナリオにおけるDMRSレートマッチングの問題を解決するために使用される。
図35に示されるように、そのようなマルチTRP、NC−JT、および、2‐PDCCHシナリオにおいて、12個のポートがサポートされ、TRP0は{1、2、7、10}を使用し、TRP1は{3、4、5、6、8、9、11、12}を使用する。
本実施形態は、プロトコルのデフォルトの解決手段である解決手段を提供する。TRPでは、1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応する、TRPによって使用されないRE位置をミュート(mute)にすることをデフォルトとしている。例えば、図36に示されるDMRSパターン、具体的には、2つのDMRSポートグループについては、2つのTRPは各々、TRPによって使用されないDMRSポートに対応する時間周波数リソース位置をミュートする。したがって、この解決手段は、余分なシグナリング指示なしで、問題を直接解決できる。
別の解決手段は、図37に示されるように、独立した指示の解決手段である。TRPはデフォルトで、TRPによって使用されない、1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応するRE位置をミュートする。加えて、複数のポートグループを有するTRPについては、TRPは、RM信号をUEへ送信し、レートマッチングシグナリングは、前に説明された解決手段に基づいて適用可能であり得る。この場合、レートマッチングシグナリングは、現在のTRPについての利用可能なDMRSポート、サポートされる最大層数、または、TRPについての利用可能なDMRSポートに対応するDMRSパターンに基づいて生成されることに留意されたい。UEは、UEによって前に受信されたレートマッチングシグナリングに基づいてレートマッチングを完了する。解決手段は、上述の実施形態において使用される解決手段であり得る。ここで、1つのDMRSパターンのみが例として使用される。異なるDMRSパターンについては、対応するRMシグナリングが使用され得る。
例えば、図37において、TRP0は、DMRSポートグループ1だけを使用でき、TRP1は、DMRSポートグループ2および3を使用し得る。この場合、TRP0は、DMRSポートグループ2および3に対応する時間周波数リソースをミュートし、TRP1は、DMRSポートグループ1に対応する時間周波数リソースをミュートする。加えて、端末は、レートマッチングシグナリングをTRP1から受信し、シグナリングは、ポートグループ2および3の直交伝送層の量子化数の合計、言い換えれば、TRP1が利用可能なDMRSポートの直交伝送層の量子化数を指示する。この場合、TRP0は、レートマッチングシグナリングを有しないことがあり得る、または、レートマッチングシグナリングは、SUを表す状態を送信するために使用され得る。端末は、TRP1のレートマッチングシグナリングを受信し、レートマッチングを完了し、TRP1によって送信されたデータを復調する。
本実施形態において、指示情報はまた、受信端によって使用されないDMRSポートグループを指示するために使用され得ることに留意されたい。例えば、TRP0がNC−JTモードに入るとき、指示のためにシグナリングが要求されない、または、元のシグナリングが指示のために使用される。TRP1については、以下のテーブルが指示のために使用される。値が0であるとき、TRP1によって使用されないDMRSポートグループがミュートされることが指示される。値が1であるとき、TRP1によって使用されないDMRSポートグループは全部ミュートされる。詳細はテーブル30において示される。
テーブル30
[実施形態10]
実施形態10は、動的TDDシナリオ、または、フレキシブルデュープレクスのシナリオに適用可能である。
図38に示されるように、動的TDDシナリオにおいて、12個のポートがサポートされ、TRP0は、DMRSポート{1、2、3、4}を使用し、TRP1はDMRSポート{5、6、7、8}を使用する。
本実施形態は、プロトコルのデフォルトの解決手段である解決手段を提供する。TRPでは、1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応する、TRPによって使用されないRE位置をミュート(mute)にすることをデフォルトとしている。例えば、DMRSパターン、具体的には、図39に示される2つのDMRSポートグループについては、TRP0およびTRP1は各々、1つのDMRSポートグループを使用して、TRPによって使用されないDMRSポートグループに対応する時間周波数リソース位置をミュートする。したがって、この解決手段は、余分なシグナリング指示なしで、問題を直接解決できる。
別の解決手段は、図40に示されるように、独立した指示の解決手段である。TRPはデフォルトで、TRPによって使用されない、1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応するRE位置をミュートする。加えて、複数のポートグループを有するTRPについては、TRPは、RM信号をUEへ送信し、レートマッチングシグナリングは、前に説明された解決手段に基づいて適用可能であり得る。この場合、レートマッチングシグナリングは、現在のTRPが利用可能なDMRSポート、または、利用可能なDMRSポートに対応するDMRSパターンに基づいて生成され得ることに留意されたい。UEは、UEによって前に受信されたレートマッチングシグナリングに基づいてレートマッチングを完了する。解決手段は、上述の実施形態において使用される解決手段であり得る。ここで、1つのDMRSパターンのみが例として使用される。異なるDMRSパターンについては、対応するRMシグナリングが使用され得る。
例えば、図40において、TRP0は、DMRSポートグループ1だけを使用でき、TRP1は、DMRSポートグループ2および3を使用し得る。この場合、TRP0は、DMRSポートグループ2および3に対応する位置をミュートして、TRP1は、DMRSポートグループ1に対応する位置をミュートする。加えて、端末は、TRP1からレートマッチングシグナリングを受信し、シグナリングは、DMRSポートグループ2および3の直交伝送層の量子化数、言い換えれば、TRP1の直交伝送層の量子化数を指示する。この場合、TRP0は、レートマッチングシグナリングを有しないことがあり得る、または、レートマッチングシグナリングは、SUを表す状態を送信するために使用され得る。端末は、TRP1のレートマッチングシグナリングを受信し、レートマッチングを完了し、TRP1によって送信されたデータを復調する。
本実施形態において、指示情報はまた、受信端によって使用されないDMRSポートグループを指示するために使用され得ることに留意されたい。例えば、TRP0がNC−JTモードに入るとき、指示のためにシグナリングが要求されない、または、元のシグナリングが指示のために使用される。TRP1については、以下のテーブルが指示のために使用される。値が1であるとき、TRP1によって使用されないDMRSポートグループがミュートされることが指示される。値が1であるとき、TRP1によって使用されないDMRSポートグループは全部ミュートされる。詳細はテーブル31において示される。
テーブル31
上述では、主に、ネットワーク要素間の相互作用の観点から、本願の実施形態において提供される解決手段を説明する。上述の機能を実装するべく、基地局または端末などの上述の様々なネットワーク要素は、様々な機能に対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことを理解されたい。当業者であれば、本明細書において開示される実施形態に関連して説明される例におけるユニットおよびアルゴリズムのステップは、本願におけるハードウェア、または、ハードウェアおよびコンピュータソフトウェアの組み合わせによって実装できることを容易に想到するはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途および設計の制約に依存する。当業者であれば、それぞれの特定の用途に対して説明された機能を実装すべく異なる方法を使用してよいが、その実装が本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
本願の実施形態において、機能モジュールの区分は、方法の例に従って基地局または端末上で実行され得る。例えば、様々な機能モジュールは、対応する機能に基づいて区分され得る、または、2以上の機能が、1つの処理モジュールに統合され得る。統合モジュールは、ハードウェアの形式で実装され得る、または、ソフトウェア機能モジュールの形式で実装され得る。本願の本実施形態において、モジュール区分は例であり、単に論理的な機能区分であることに留意されたい。実際の実装において、別の区分方式が使用され得る。以下の説明は、機能に対応して機能モジュールが区分される例を使用することによって行われる。
図41は、送信端350の概略構造図である。送信端350は、上述の説明における基地局100または端末200であり得る。送信端350は処理ユニット3501および送信ユニット3502を備え得る。処理ユニット3501は、図6におけるS101、具体的には、複数のDMRS構成情報テーブルからDMRS構成情報を選択し、DMRS構成情報に基づいてDMRS指示情報を取得することを実行するよう、または、図21におけるS201、具体的には、復調参照信号DMRS指示情報を生成することであって、DMRS指示情報は、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、DMRS構成タイプに対応する、生成することを実行するよう構成され得て、および/または、本明細書において説明される技術における別のプロセスをサポートするよう構成され得る。送信ユニット3502は、送信端が時間周波数リソース上でDMRS関連情報またはDMRS指示情報を送信する、図6におけるS102、または、図21におけるS202を実行するよう構成され得て、および/または、本明細書において説明される技術における別のプロセスをサポートするよう構成され得る。上述の方法の実施形態における段階の関連内容の全部については、対応する機能モジュールの機能的説明を参照してよい。ここでは詳細を再度説明しない。
図42は受信端360の概略構造図である。受信端360は、処理ユニット3602および受信ユニット3603を含み得る。受信端360は、上述の説明における端末200または基地局100であり得る。受信ユニット3603は、受信端がDMRS指示情報を受信する、図6におけるS103を実行するよう、もしくは、受信端がDMRS指示情報を受信する、図21におけるS203を実行するよう構成される、および/または、本願の実施形態における、受信端が任意の情報を受信する動作を実行するよう構成される。処理ユニット3602は、具体的には、受信されたDMRS指示情報に基づいて、図6におけるS104を実行するよう、または、具体的には、受信されたDMRS指示情報に基づいて、図21におけるS204を実行するよう構成され得て、それにより、参照信号を復調する、および/または、本明細書において説明される技術における別のプロセスをサポートするよう構成され得る。上述の方法の実施形態における段階の関連内容の全部については、対応する機能モジュールの機能的説明を参照してよい。ここでは詳細を再度説明しない。例えば、具体的な実装プロセスにおいて、受信端360は最初に、例えば、これに限定されるものではないが、逆フーリエ変換(inverse fourier transform、IFFT)を通して、各RE上で搬送されるシンボルを取得し(例えば、各OFDMシンボルおよび各サブキャリア上で搬送されるシンボルを取得し)、次に、DMRSが位置する時間周波数リソースに基づいて、取得されたシンボルからDMRSを取得するということを理解されたい。
本願の本実施形態において、送信端350および受信端360は、機能に基づいて区分される機能モジュールの形式で提供される、または、統合を通して区分される機能モジュールの形式で提供される。ここで、「モジュール」は、特定用途向け集積回路(application−specific integrated circuit、ASIC)、1または複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、集積論理回路、および/または、上述の機能を提供できる別のコンポーネントを指し得て、プロセッサおよびメモリは、共に統合され得る、または、独立に存在し得る。
単純な実施形態において、当業者であれば、送信端350または受信端360のいずれかが、図43において示される構造で実装されることに想到し得る。
図43に示されるように、機器390は、メモリ3901、プロセッサ3902および通信インタフェース3903を含み得る。メモリ3902はコンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成される。機器390が動作するとき、プロセッサ3901は、メモリ3902に記憶されるコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、機器390は、本願の実施形態において提供される情報伝送方法を実行する。具体的な情報伝送方法については、上述の説明、および、添付図面における関連する説明を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。通信インタフェース3903は送受信機であり得る。
任意選択で、機器390は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field−programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央演算処理装置(central processor unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、または、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、または、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)であり得る、または、別の集積チップが使用され得る。
本願の実施形態は更に、記憶媒体を提供する。記憶媒体はメモリ3902を含み得る。
本発明の実施形態の第1態様によれば、データ送信方法が提供される。方法は、複数の復調参照信号DMRSポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは、少なくとも2つの送信端デバイスに割り当てられ、各送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートは、同一のポートグループに属する。方法は以下の設計を含む。
可能な設計において、各送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングし、各送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信する。
可能な設計において、少なくとも2つの送信端デバイスは、同一の送信端デバイスの少なくとも2つのアンテナパネルであり、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングすることは、具体的には、同一の送信端デバイスが、各アンテナパネルについて、アンテナパネルに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングすることであり、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信することは、具体的には、各アンテナパネルが、アンテナパネルに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信することである。
可能な設計において、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする前に、方法は更に、少なくとも2つの送信端デバイスのうちの1つが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階であって、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする前に、方法は更に、同一の送信端デバイスが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階であって、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
本発明の本実施形態の様々な態様および可能な設計において、複数のデータストリームの数(言い換えれば、複数のDMRSポートの数)は、4以下であるが、これに限定されないことがあり得る。例えば、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が4以下であるシナリオに適用され得るが、データストリームの数が4より多いシナリオには適用されない。更に、データストリームの数が4以下であるシナリオにおいて、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が3および/または4である(言い換えれば、複数のデータストリームの数は3および/または4である)シナリオに適用され得るが、複数のデータストリームの数は2であるシナリオに適用されない。当然、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、上述のシナリオに限定されないことがあり得る。
本発明の実施形態の第2態様によれば、データを受信する方法が提供される。方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは、疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、段階と、受信端デバイスが、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、複数のデータストリームの数(言い換えれば、複数のDMRSポートの数)は、4以下であるが、これに限定されないことがあり得る。例えば、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が4以下であるシナリオに適用され得るが、データストリームの数が4より多いシナリオには適用されない。更に、データストリームの数が4以下であるシナリオにおいて、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が3および/または4である(言い換えれば、複数のデータストリームの数は3および/または4である)シナリオに適用され得るが、複数のデータストリームの数は2であるシナリオに適用されない。当然、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、上述のシナリオに限定されないことがあり得る。
本発明の実施形態の第3態様によれば、データを受信する方法が提供される。方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは同一のポートグループに属し、ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たす、段階と、複数のデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
上述の様々な態様および可能な設計において、指示情報はダウンリンク制御情報DCIである。
データストリームはデータ層とも称される。
本発明の実施形態の第4態様によれば、送信端デバイスが提供される。送信端デバイスは、複数の復調参照信号DMRSポートを通して、少なくとも1つの他の送信端デバイスと共に、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは、疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは、送信端デバイス、および、少なくとも1つの他の送信端デバイスの各々に割り当てられ、送信端デバイス、および、少なくとも1つの他の送信端デバイスの各々に割り当てられているDMRSポートは、同一のポートグループに属する。送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成されるマッピングモジュールと、送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される送信モジュールとを備える。
可能な設計において、送信端デバイスおよび少なくとも1つの他の送信端デバイスは、同一の送信端デバイスの少なくとも2つのアンテナパネルであり、マッピングモジュールは、同一の送信端デバイスに配置され、マッピングモジュールは具体的には、各アンテナパネルについて、アンテナパネルに割り当てられているDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成され、送信モジュールは、同一の送信端デバイスに配置され、送信モジュールは具体的には、各アンテナパネルによって、アンテナパネルに割り当てられているDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される。
可能な設計において、送信モジュールは更に、指示情報を受信端デバイスへ送信するよう構成され、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられている複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第5態様によれば、受信端デバイスが提供される。受信端デバイスは、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信するよう構成される受信モジュールであって、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、受信モジュールと、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元するよう構成される復元モジュールとを備える。
可能な設計において、受信モジュールは更に、指示情報を受信するよう構成され、指示情報は、複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第6態様によれば、受信端デバイスが提供される。受信端デバイスは、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信するよう構成される受信モジュールであって、複数のDMRSポートは同一のポートグループに属し、ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たす、受信モジュールと、複数のデータストリームに基づいてコードワードを復元するよう構成される復元モジュールとを備える。
可能な設計において、受信モジュールは更に、指示情報を受信するよう構成され、指示情報は、複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の上述の様々な態様および設計において、指示情報はダウンリンク制御情報DCIであり得る。
本発明の実施形態の第7態様によれば、データを送信する方法が提供される。方法は、複数の復調参照信号DMRSポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは同一の送信端デバイスに割り当てられる。各ポートグループについて、方法は、送信端デバイスが、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする段階と、送信端デバイスが、データストリームを受信端デバイスへ送信する段階とを備える。
可能な設計において、方法は、送信端デバイスが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階を更に備え、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第8態様によれば、送信端デバイスが提供される。送信端デバイスは、複数の復調参照信号DMRSポートを通して複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成され、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは送信端デバイスに割り当てられる。送信端デバイスは、各ポートグループについて、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成されるマッピングモジュールと、データストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される送信モジュールとを備える。
可能な設計において、方法は更に、送信モジュールが指示情報を受信端デバイスへ送信するよう更に構成されることを含み、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
つまり、本発明の実施形態は、データ送信方法を提供する。方法は、複数の復調参照信号DMRSポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。各ポートグループについて、方法は、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする段階と、データストリームを受信端デバイスへ送信する段階とを備える。
可能な設計において、方法は更に、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階を備え、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
可能な設計において、複数のDMRSポートは同一の送信端デバイスに割り当てられ得る、または、同一の送信端デバイス複数のアンテナパネルに割り当てられ得て、各アンテナパネルに割り当てられるDMRSポートは同一のポートグループに属する、または、(例えば、CoMP(Coordinated Multi−Point、協調マルチポイント)関連技術に基づいて)同一の受信端デバイスにサービスを提供する複数の送信端デバイスに割り当てられ得て、各送信端デバイスに割り当てられているDMRSポートは同一のポートグループに属する。加えて、DMRSポートは代替的に、例えば、限定されるものではないが、上述の複数の方式の様々な実行可能な組み合わせなど、別の方式で1または複数の送信端デバイスに割り当てられ得る。
同様に、本発明の実施形態は更に、データを受信する方法を提供し、当該方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは同一のポートグループまたは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、段階と、受信端デバイスが、同一のポートグループ、または、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
複数のデータストリームの数は4以下である。
受信端デバイスの側において、受信端デバイスは、複数のDMRSポートが、同一の送信端デバイスに由来するものか、同一の送信端デバイスの複数のアンテナパネルに由来するものか、または、複数の送信端デバイスに由来するものかについて配慮する必要ないことがあり得ることが容易に理解される。
QCL(Quasi−Co−Location、疑似コロケーション)は通常、同様の大規模フェージング、同様の空間的方向(例えば、限定されるものではないが、ビーム方向)および同様のものを説明するために使用される。したがって、非疑似コロケーション(Non−Quasi−Co−Location、Non−QCL)は通常、異なる大規模フェージング、異なる空間方向、および同様のものを説明するために使用される。QCLおよび非QCLの関連内容は従来技術において明確に説明されている。したがって、ここでは説明しない。
実際の伝送中、情報ビット(bit)は通常、トランスポートブロック(Transport Block、TB)の形で区分され、トランスポートブロックはコードワード(codeword、CW)であり得る。TBおよびCWに関連する内容については従来技術を参照されたい。
通常、システムによってサポートされるDMRSポートは複数のポートグループにグルーピングされ得て、各ポートグループにおけるDMRSポートはQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非QCL関係を満たす。複数の送信端デバイスが同一の受信端デバイスにサービスを提供するとき、各送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートは同一のポートグループに由来する。例えば、DMRSポート0から9は2つのポートグループ、すなわち、ポートグループ1およびポートグループ2にグルーピングされ得て、DMRSポート0から4はポートグループ1に属し、DMRSポート5から9はポートグループ2に属する。DMRSポートが送信端デバイスに割り当てられているとき、ポートグループ1における任意の数のDMRSポートは送信端デバイスに割り当てられ得る、または、ポートグループ2における任意の数のDMRSポートが送信端デバイスに割り当てられ得る。加えて、受信端デバイスが、複数の送信端デバイスによってサービスを提供されるか、または、単一の送信端デバイスによってサービスを提供されるかに関係なく、同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートは、同一のポートグループまたは異なるポートグループに由来し得る。例えば、DMRSポートが同一のポートグループに由来するとき、ポートグループ1におけるポート1およびポート2は送信端デバイスに割り当てられ得る。DMRSポートが異なるポートグループに由来するとき、ポートグループ1におけるポート2および3、ならびに、ポートグループ2におけるポート8および9は送信端デバイスに割り当てられ得る。同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートが異なるポートグループに由来するとき、異なるポートグループにおけるDMRSポートを通して送信端デバイスによって実行される無線伝送は、非QCLの特徴を有し、例えば、異なる大規模フェージング、異なる空間方向または同様のものを有することが容易に理解される。同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートが同一のポートグループに由来するとき、同一のポートグループにおけるDMRSポートを通して送信端デバイスによって実行される無線伝送は、QCLの特徴を有し、例えば、同様の大規模フェージング、同様の空間的方向または同様のものを有する。
DMRSポートを複数のポートグループにグルーピングすることの関連内容については、従来技術を参照されたい。例えば、DMRSポートのグルーピングステータスは、納入前に送信端デバイスおよび受信端デバイスにおいて予め設定され得る、または、送信端デバイスは、DMRSポートのグルーピングステータスを受信端デバイスに通知し得る。例えば、送信端デバイスは、例えば、これらに限定されるものではないが、定期的に、または、受信端デバイスが通信ネットワークにアクセスするときに、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)メッセージを使用することによって、グルーピングステータスを受信端デバイスに通知するが、これに限定されるものではない。DMRSポートが複数のポートグループにグルーピングされるとき、DMRSポートは、グルーピングステータスおよび具体的な要件(例えば、CoMPなどの様々な適用シナリオ)に基づいて送信端デバイスに割り当てられ得る。
複数の送信端デバイスは、複数の送信端デバイスであり得る、または、同一の送信端デバイスの複数のアンテナパネルであり得る。送信端デバイスは、例えば、これに限定されるものではないが、基地局であり得る。受信端デバイスは、例えば、これに限定されるものではないが、端末であり得る。
コードワードをデータストリームにマッピングするプロセス、および、コードワードをデータストリームから復元するプロセスについては、従来技術を参照されたい。
複数の送信端デバイスが同一の受信端デバイスにサービスを提供するとき、指示情報は、複数の送信端デバイスの1つによって送信され得る。この場合、指示情報を送信する送信端デバイスは、サービングデバイスと称され得て、他の送信端デバイスは、協調デバイスと称され得る。
データストリームは、データ層とも称され得て、通常、コードワードに対して層マッピングを実行することによって取得され得る。具体的なプロセスについては、従来技術を参照されたい。
上述した方法における段階は、1または複数のプロセッサによって実行され得る、または、プログラムを実行する1または複数のプロセッサによって実行され得る。
送信端デバイスおよび受信端デバイスのモジュールの機能は1または複数のプロセッサによって実行され得る、または、プログラムを実行する1または複数のプロセッサによって実行され得る。
上述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアプログラムが使用されるとき、実施形態は、完全に、または、部分的に、コンピュータプログラムプロダクトの形式で実装され得る。コンピュータプログラムプロダクトは1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上においてロードおよび実行されるとき、本願の実施形態に係る手順または機能が全部、または部分的に生成される。コンピュータは汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ、コンピュータネットワーク、または、他のプログラマブル機器であり得る。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る、または、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンターへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、または、デジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、または、マイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または、1または複数の使用可能な媒体を統合する、サーバまたはデータセンタなどのデータストレージデバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、または、磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))、または同様のものであり得る。
本願は、実施形態に関連して説明されるが、保護を主張する本願を実装するプロセスにおいて、当業者であれば、添付図面、開示される内容、および、付属の特許請求の範囲を閲覧することによって、開示される実施形態の別の変形形態を理解および実装し得る。特許請求の範囲において、「含む」(comprising)は、別のコンポーネントまたは別の段階を排除せず、「ある」または「1つ」は、複数の意味を排除しない。単一のプロセッサまたは別のユニットは、特許請求の範囲において列挙されている複数の機能を実装し得る。複数の従属請求項において、互いに異なるいくつかの手段が記録されているが、このことは、これらの手段を組み合わせてより良い効果を生み出すことができないことを意味するものではない。
本願は、具体的な機能およびその実施形態に関連して説明されるが、当然、本願の思想および範囲から逸脱することなく、様々な修正および組み合わせが成され得る。同様に、明細書および添付図面は、付属の特許請求の範囲によって定義される本願の説明の例に過ぎず、本願の範囲内の修正、変形、組み合わせ、または、均等物のいずれか、または全部を包含するものとみなされる。当然、当業者であれば、本願の思想および範囲から逸脱することなく、本願に様々な修正および変形を加えることができる。本願は、本願の特許請求の範囲によって定義される保護の範囲内に属する限り、本願のこれらの修正および変形、ならびに、それらの均等な技術を包含することが意図される。
本願は、通信分野に関し、特に、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)を指示および受信する方法、送信端、ならびに受信端に関する。
多入力多出力(英語:Multiple−Input Multiple−Output、略称:MIMO)技術において、空間次元におけるリソースが使用され、その結果、信号は、システム帯域幅を増大させることなく、アレイの利得、多重化およびダイバーシティの利得、ならびに、干渉除去の利得を空間的に取得し得て、それにより、通信システムの容量およびスペクトル効率を指数関数的に改善する。例えば、ロングタームエボリューション(英語:Long Term Evolution、略称:LTE)システムにおいて、単一ユーザ(single user、SU)は、最大8層の直交DMRSポートの多重化をサポートし、DMRSは24個のREを占有する。具体的には、図1に示されるように、周波数領域において、DMRSポートは、各リソースブロック(resource block、RB)のペア(pair)における第0、第1、第5、第6、第10、および、第11サブキャリア上にマッピングされ得て、時間領域において、DMRSポートは、各サブフレームにおける第5、第6、第12、および、第13シンボル上にマッピングされ得る。
しかしながら、高レート、高信頼性、および、低レイテンシなどの、通信に対する人々の要件がますます高くなるにつれて、現代の通信システムは、より大きい容量、より広いカバレッジ、および、より低いレイテンシの課題に常に直面することになるであろう。これらの要件は、将来のネットワーク(英語:new radio、略称:NR)に対する主な要件でもある。
通信システムにおける受信端での復調プロセスにおいては、非コヒーレント復調と比較して、コヒーレント復調は、より良い性能を有し、約3dBの性能利得を有する。したがって、コヒーレント復調は、現代の通信システムにおいて、より広く使用されている。しかしながら、OFDMシステムにおける各キャリアに対する変調は、キャリアを抑制するものである。受信端でのコヒーレント復調の間に、パイロット信号または参照信号とも称される参照信号(英語:Reference Signal、略称:RS)が必要である。OFDMシンボルにおいて、それらは2次元の時間周波数空間において異なるリソース単位(英語:Resource unit、略称:RE)上に分散され、既知の振幅および位相を有する。同様に、MIMOシステムにおいて、各送信アンテナ(仮想アンテナまたは物理アンテナ)は、独立したデータチャネルを有する。受信機は、予測されたRS信号に基づいて、各送信アンテナについてチャネル推定を実行し、推定に基づいて、送信されたデータを復元する。
チャネル推定は、チャネルフェージングおよびノイズを補償するために受信信号が再構築されるプロセスである。このプロセスにおいて、送信機および受信機によって予測されたRSを使用することによって、チャネルの時間領域および周波数領域の変化がトラッキングされる。例えば、高次マルチアンテナシステムにおいてデータ復調を実装するために、LTE/‐Aシステムは、復調参照信号(英語:Demodulation Reference Signal、略称:DMRS)を定義する。参照信号は、物理ダウンリンク共有チャネル(英語:Physical Downlink Shared Channel、略称:PDSCH)などの、アップリンクおよびダウンリンク制御チャネルならびにデータチャネルを復調するために使用される。
DMRSおよびユーザデータについて、同一の前処理方式が使用される。DMRSの特徴は以下の通りである。
(1)DMRSは、ユーザ固有(UE−specific)である。具体的には、端末データの各々、および、端末データに対応する復調参照信号について、同一のプリコーディングマトリックスが使用される。
(2)ネットワーク側の観点からは、層上で伝送されるDMRSは、相互に直交する。
(3)DMRSは通常、ビームフォーミングおよびプリコーディング技術をサポートするために使用され、したがって、スケジューリングされたリソースブロック上のみで送信され、送信されるDMRSポートの数は、データストリームの数(または、層の数と称される)に関連する。DMRSポートは、物理アンテナの数ではなく、アンテナポートと1対1の対応関係にある。DMRSポートの数は、物理アンテナの数以下であり、2つの数は、層マッピングおよびプリコーディングを通して関連付けられる。
現在の規格では、ダウンリンク上で使用されるDMRSがサポートできる最大直交データストリーム数は8であり、各PRBペアのリソースオーバーヘッドは24個のREであり、DMRSは、ブロックパイロットの形で、全部のPRBにおいて分散される。各ポート(port)は12個のREを占有する。言い換えれば、ポートの密度は同一である。加えて、DMRSシーケンスの設計は、各ポートの密度に基づいて決定され、したがって、DMRSシーケンスの長さは固定値である。
しかしながら、新無線(英語:New Radio、略称:NR)は、より多様化したシナリオをサポートし、したがって、複数の構成(パターン)をサポートする。例えば、異なる周波数バンドにおけるデータ伝送に適合するべく、多重化モードは大幅に異なる。加えて、より大きい容量の伝送要件を更に満たすべく、データチャネル上のDMRSがサポートできる最大直交データストリーム数は、8より大きい。例えば、3GPP RAN1 #88bis会議において、12個の直交DMRSポートがサポートされることが合意された。
更に、LTEシステムにおいて、全部の送受信機アンテナは、非常に低い次元を有する。したがって、MUマッチング中にサポートされるMU次元は比較的低い。例えば、MUスケジューリング中、単一ユーザあたり最大2層が許可され、合計4個の直交層がある。LTEシステムと比較して、将来のネットワークにおいて、4個の受信アンテナが将来のUEに必要であり得る。この場合、MU次元が変化する。
実際の伝送中、基地局は、基地局によって割り当てられる層の数、DMRSポート番号、シーケンス構成、および、多重化モードなどの情報を端末に通知する必要がある。LTEにおいて、全部の情報は、DCIを使用することによって指示される。しかしながら、NRは、複数のパターンをサポートし、ポートの数、多重化モードおよびマッピング規則には複数のバリエーションがあり、LTEにおけるDCIベースの指示方式がまだ使用される場合、非常に高いオーバーヘッドが生じる。したがって、NRにおいてDMRSをどのように指示するかは、早急に解決される必要がある技術的問題である。
上述の技術的問題を解決するべく、本願は、復調参照信号を指示および受信する方法および機器を提供する。
NRシステムにおけるMU‐MIMOシナリオによってサポートできる、CDM多重化のための直交ポートの数は、LTEと異なり、最大で12個の直交ポートをサポートできる。したがって、DMRS構成情報テーブルのみに基づいて、LTEにおいて割り当てられる層の数、直交DMRSポート番号、シーケンス構成および多重化モードなどの情報が端末に通知されるというLTEにおける方式は、もはや適用可能ではない。本願の実施形態において、将来のネットワーク(new radio、NR)の異なるシナリオにおけるDMRS伝送要件にそれぞれマッチングさせるように、複数のグループのDMRS構成情報が設計されている。
第1態様によれば、本願において提供される復調参照信号を指示および受信する方法は、送信端が、複数のグループの復調参照信号(DMRS)構成情報から、現在のDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報を決定し、DMRS構成情報に基づいてDMRS指示情報を取得する段階であって、DMRS構成情報のグループは各々、複数のDMRS構成情報を含む、段階と、DMRS指示情報を受信端へ送信する段階と、受信端が、DMRS指示情報を受信した後にデータを復調することを補助する段階とを含む。
本願の本実施形態において、現在のDMRS伝送方式は、指示情報を使用することによって指示され、異なるDMRS伝送方式は、異なるサポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRSパターン、もしくは、異なるDMRS構成タイプに対応する。
異なるDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報におけるサポートされる最大直交ポート数は異なる。
異なるDMRS伝送方式に対応するDMRS指示情報の長さは異なる。
複数のDMRS構成情報における複数のDMRSポートは、異なる符号分割多重化CDMグループに属し、異なるCDMグループは非疑似コロケーションQCL関係を満たす。
実装において、異なるサポートされる最大直交ポート数については、異なるグループのDMRS構成情報が構成され得る。DMRS構成情報のグループは、複数のDMRS構成情報を含む。例えば、サポートされる最大直交ポート数が4である、サポートされる最大直交ポート数が6である、サポートされる最大直交ポート数が8である、および、サポートされる最大直交ポート数が12であるMIMOシナリオにおいて、対応するDMRS構成情報は別々に構成される。DMRS構成情報は、受信端が使用できる直交DMRSポート番号、シーケンス構成、多重化モードおよび同様のものを受信端に通知するために使用され、それにより、データを正確に復号する。
別の実装において、DMRS構成情報は、異なるDMRSパターンに構成される。通常、1つのDMRSパターンは、サポートされる最大直交ポート数、または、サポートされる最大直交伝送層数をサポートする1つのMIMOシナリオに対応する。DMRSパターンは、MIMOシナリオによってサポートされる直交ポートグループの数、および、各直交ポートグループに含まれるリソース単位の数を示す。したがって、異なるDMRSパターンに異なるDMRS構成情報を構成することは、受信端が使用できる直交DMRSポート番号、シーケンス構成、多重化モードおよび同様のものを受信端が認識することも可能にすることができ、それにより、データを正確に復号する。
第1態様の実装において、DMRS構成情報は、プロトコルで合意されたテーブルによって提示され得て、その具体的な実装形式は、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)テーブル(table)であり得る。複数のDCIテーブルは、少なくとも1つのグループの異なるDMRS構成情報を含む。1つのグループのDMRS構成情報は、複数のDMRS構成情報を含み、1つのテーブルによって提示される。テーブルは、本明細書においてDMRS構成情報テーブルと称される。
DMRS指示情報に対応するDMRS伝送方式は、上位層シグナリング、例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングを使用することによって送信される。当然、DMRS構成情報は代替的に、シナリオに対応する、別の構成パラメータ、例えば、キャリア周波数、キャリア間隔、または、フレーム構造にバインドされ得る。このように、DCIシグナリングまたは媒体アクセス制御制御要素(media access control control element、MAC CE)を使用することによって、DMRS指示情報を送信できる。
具体的な実装において、各DMRS構成情報テーブルは、異なるサポートされる最大直交ポート数(port)に対応する。例えば、サポートされる最大直交ポート数は、{4、6、8、12}のうち少なくとも2つであり得る。
別の実装において、DMRS構成情報テーブルの各々は、異なるDMRSパターン(pattern)、または、DMRS構成タイプ(configuration type)に対応し得る。
実装において、DMRS構成情報テーブルにおいて、直交ポートグループに基づいて、列配置設計が実行される。例えば、列配置設計は、4以下の伝送層を有する直交ポートの組み合わせ、および、4より多くの伝送層を有する直交ポートの組み合わせに対して実行される。
実装において、DMRS構成情報がDMRS構成情報テーブルの形で提示されるとき、コードワード数(codeword number)に基づいて区分が実行され得る、または、コードワード数ではなく、サポートされる最大直交ポート数の合計、または、受信端における伝送層の数に基づいて実行され得る。具体的には、区分は比に基づいて実行され得る。
DMRS構成情報テーブルは、直交ポートの合計数の指示情報を更に含み、指示情報は、実際に提供される可能性のある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性のある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセットの指示情報、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報、または、CDMグループサイズに基づいて生成される情報であり得る。直交ポートの合計数は、直交DMRS伝送層の合計数と同一であると理解されたい。直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報は、CDMグループの数、CDMグループの番号、または、CDMグループ状態情報であり得る。
複数のグループのDMRS構成情報は、一般情報テーブルを使用することによって提示され得ることに留意されたい。言い換えれば、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルであり得て、一般情報テーブルは、サポートされる最大直交ポート数をサポートし、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルのサブセットである。サブセットは、サポートされる最大直交ポート数、DMRSパターン、または、上位層シグナリングに基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。
DMRS構成情報において、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報は、CDMグループ状態情報、CDMグループシーケンス番号、CDMグループの番号、または、CDMグループの数である。実装において、CDMグループの数は、システムにおいて占有/スケジューリング(共同スケジューリング)されるCDMグループの数である。
DMRS構成情報は、DMRSシンボル情報を更に含む。
DMRS構成情報の利用可能な範囲は、無線リソース制御シグナリングRRCにおける、DMRSの最大シンボル数を指示するパラメータにバインドされる。
DMRS構成情報の利用可能な範囲は、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおける、DMRSの最大シンボル数を指示する、パラメータにバインドされる。
DMRSの最大シンボル数が異なる場合、DMRSポートスケジューリングを実行するためのダウンリンク制御情報DCIシグナリングの長さは異なる、または、DCIにおけるビットの数は異なる、または、DCIフィールドは異なる。
DMRS構成情報を使用することによって単一ユーザSUスケジューリングが実行されるとき、2つのCDMグループにおいて、FDMスケジューリングが最初に実行される。NRシステムにおけるMIMOシナリオによってサポートできる、CDM多重化のための直交ポートの数は、LTEと異なり、最大で12個の直交ポートをサポートできる。端末は通常、別の端末によって使用されるポート上のDMRSによって占有される、端末のデータが伝送されないRE位置を知るために、共同スケジューリングされる別の端末のポート情報を認識する必要がある。端末が当該情報を知ることができない場合、端末は、復号のために、別のユーザからのDMRSを端末のデータとして使用し得て、復号エラーにつながる。DMRSが占有されているポートを端末が認識することをどのように可能にするかを示すために、有効なDMRSレートマッチング指示方式が必要である。技術的問題を解決するべく、本願は、復調参照信号指示方法および受信方法を提供し、当該方法は、送信端が、復調参照信号(DMRS)指示情報を生成する段階であって、DMRS指示情報は、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを指示するために使用される、段階と、送信端が、DMRS指示情報を受信端へ送信する段階と、受信端が、DMRS指示情報に基づいて、DMRSによって占有されないリソース上でデータを復調する段階であって、具体的には、受信端は、ダウンリンク制御情報または媒体アクセス制御制御要素を使用することによって、DMRS指示情報を受信する必要がある、段階とを備える。
受信端は、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを取得するために、受信されたDMRS指示情報に基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、直交伝送層数、または、現在受信端によって使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を取得する。
実装において、DMRS指示情報を受信する前に、受信端は、現在のDMRS伝送方式を指示するDMRS伝送方式指示情報を更に受信する。異なるDMRS伝送方式は、異なるサポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRSパターンまたは異なるDMRS構成タイプに対応する。
DMRS伝送方式は、DMRSパターン、DMRS構成タイプ、または、サポートされる最大直交ポート数を使用することによって反映されることを理解されたい。
ここでは、サポートされる最大直交ポート数は、現在のフレームにおいて送信端によってスケジューリングできる最大直交ポート数であることに留意されたい。例えば、12ポートのDMRSパターンを使用できる。しかしながら、現在のスケジューリングされた最大ポート数は、4だけであり、サポートされる最大直交ポート数は、基地局スケジューリングに関連し、DMRSパターンによってサポートされる最大直交ポート数以下である。
例えば、サポートされる最大直交ポート数が4、6、8、または、12であるMU‐MIMOシナリオにおいて、または、サポートされる最大非直交ポート数が8、12、16、または、24であるシナリオ(2つのスクランブリングコードを伴うシナリオ)において、対応するDMRS指示情報は別々に構成される。言い換えれば、異なるサポートされる最大直交ポート数に基づいて、対応するDMRS指示情報は別々に構成される。指示情報は、他のユーザのDMRSによって占有される、受信端のデータが存在しない時間周波数リソース上のリソース単位を受信端に通知するために使用される。このように、受信端は、データを正確に復号するべく、データ復調中に、これらのリソース単位を回避することができる。
別の実装において、DMRS指示情報は、異なるDMRSパターンについて構成される、または、DMRSパターンにおけるDMRSポートグループの数に対応して構成され得る(例えば、2または3つのDMRSポートグループを含むDMRSパターンにそれぞれ対応する2つのテーブルがあり得る)。
通常、1つのDMRSパターンは、サポートされる最大直交ポート数をサポートする1つのMU‐MIMOシナリオに対応する。DMRSパターンは、MU‐MIMOシナリオによってサポートされる直交CDMポートグループの数、および、各ポートグループに含まれるリソース単位の数を示す。したがって、異なる指示情報が、異なるDMRSパターンに構成される。
更に別の実装において、指示情報は、DMRS構成タイプ(configuration type)のために更に構成され得る。
上述の実装の全部において、受信端は、他のユーザのDMRSによって占有される時間周波数リソース上のリソース単位を通知され得て、その結果、受信端は、データを正確に復号できる。
実装において、受信端は、DMRS指示情報と、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースとの間の、シグナリングされた対応関係を受信する必要がある。ここで説明されるシグナリングは通常、上位層シグナリング、例えば、RRCシグナリングである。
別の実装において、受信端は、DMRS構成情報を更に記憶する。言い換えれば、DMRS指示情報と、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースとの間の対応関係を、ローカルに記憶されたDMRS構成情報において見つけることができる。
本願の本実施形態において、DMRS構成情報は、直交ポートの合計数の指示情報を更に含み、直交ポートの合計数の指示情報は、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセットの指示情報、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報、または、CDMグループサイズに基づいて生成される情報である。直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報は、CDMグループの数、CDMグループの番号、または、CDMグループ状態情報である。
直交DMRS層の数についての情報において、直交DMRS層の数は、CDMグループにおけるDMRSアンテナポートの数の整数倍、または、CDMグループにおける連続的なシーケンス番号を有するDMRSアンテナポートの数の整数倍、または、CDMグループにおけるDMRSアンテナポートのシーケンス番号の値である。具体的な実装において、DMRS層の数についての情報は、等級付けを通して量子化されるDMRS層の数についての情報であり得る。等級付けを通して量子化されるDMRS層の数についての情報において、DMRS層の数は、CDMグループにおけるDMRSアンテナポートの数の整数倍であり得る。例えば、2つのDMRSアンテナポートグループを含むDMRSパターンについて、ポートグループ1に含まれるDMRSポートは、{1、2、3、4}であり、ポートグループ2に含まれるDMRSポートは{5、6、7、8}であると想定すると、ポートグループ1およびポートグループ2は、4層および8層に量子化され得る。加えて、DMRS層の数についての情報において、DMRS層の数は、代替的に、CDMグループにおける昇順の連続的なシーケンス番号を有するDMRSアンテナポートの数の整数倍であり得る。例えば、CDMグループ{1、2、5、7}および{3、4、6、8}は、2層および4層に量子化され得る。全部の情報は、どのリソース単位が受信端のDMRSによって占有されるか、および、どのリソース単位が、CDM多重化を実装する他の受信端のDMRSによって占有されるかを受信端が識別することを可能にすることができる。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
直交伝送層の数の量子化値を使用する理由は、受信端の伝送層の具体的な数を指示する必要がある場合、例えば、伝送層数{1、2、3、4}を別々に指示する必要がある場合、指示のために2ビットが必要である。伝送層数{1、2、3、4}が量子化される、例えば、伝送層数4へ上向きに量子化される、または、伝送層数1へ下向きに量子化されるとき、または、伝送層数{1、2、3、4}が2または3によって表されるとき、伝送層の数の量子化値を指示するために1ビットのみが必要である。例えば、伝送層数の量子化値4を表すために0が使用される。したがって、指示オーバーヘッドを低減できる。
上述の原則に基づき、本願の本実施形態において、DMRS指示情報は、直交伝送層の数の量子化値を指示し得る。一方式は黙示的な指示であり、別の方式は明示的な指示である。
黙示的な指示の解決手段において、直交伝送層の数の量子化値は、DMRS構成情報テーブルにおいて構成され、指示情報は、DMRS構成情報テーブルにおけるDMRS指示情報(値)を使用することによって指示される。DMRS構成情報テーブルはLTEと同様であり得る。例えば、DMRS指示情報は、LTEにおける、アンテナポートの数(Antenna ports)、スクランブル識別子(scrambling identification)、および、伝送層の数の指示(number of layers indication)である。DMRS構成情報テーブルは、DMRSポート数、ポートインデックス、シーケンス生成情報、および、CDMタイプのうち少なくとも1つを更に含み得る。これに基づいて、伝送層の数の量子化値が追加される。DMRS構成情報テーブルは、送信端および受信端の両方において記憶され得る。送信端は、指示情報を受信端へ送信する。送信端は、LTEにおける元のDCIシグナリングを受信端へ送信することを理解されたい(LTEにおけるシグナリングがまだ使用されるので、DCIシグナリングは、指示情報と名付けられないことがあり得るが、レートマッチングの解決手段を指示し得る)。受信端は、シグナリングに基づいて、受信端のポート情報、および、システムにおける伝送層の合計量子化数を取得して、2つの情報を参照して、別の受信端によって使用されるポートを計算する。言い換えれば、受信端は、受信端におけるDMRS伝送のためにどのリソース単位が使用されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端において、どのリソース単位がDMRS伝送のために使用されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
明示的なシグナリング指示の解決手段において、指示情報と、直交伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、LTEにおけるDMRS構成情報テーブルとは独立に存在する。言い換えれば、指示情報と、伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、DMRS構成情報テーブルにおいて示唆されない。したがって、DMRS構成情報テーブルに加えて、送信端および受信端は更に、指示情報と、伝送層の数の量子化値との間の対応関係構成テーブルを別々に記憶する(または、情報テーブルは、RRCを通して構成され得る)。対応関係構成テーブルは、DMRS構成情報テーブルとは独立に存在する。送信端は、黙示的なシグナリングを通して、レート構成指示情報を受信端へ送信する。受信端は指示情報をインデックスとして使用し、対応関係構成テーブルにおいて、対応する伝送層の数の量子化値を検索する。受信端は、どのリソース単位が受信端のDMRSによって占有されるか、および、どのリソース単位が、CDM多重化を実装する他の受信端のDMRSによって占有されるかを識別するために、伝送層の数の量子化値をDMRS構成情報テーブルと組み合わせる。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送のために使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
同一の値を有する指示情報は、伝送層の異なる数の量子化値に対応し得ることに留意されたい。したがって、指示情報と、伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、代替的に別個のシグナリングを通して指示され得る。
明示的な指示の解決手段において、伝送層の量子化数は、指示情報を使用することによって指示されることを理解されたい。受信端は、2つシグナリングを受信し、1つのシグナリングはLTEにおけるDMRS DCIシグナリングであり、他のシグナリングは、伝送層の現在の量子化数を送信するために使用される(本明細書においてレートマッチングシグナリングとも称され得る)指示情報シグナリングである。
黙示的な指示の解決手段であるか、または、明示的な指示の解決手段であるかに関係なく、DMRS指示情報は、独立のシグナリングとして受信端へ送信され得る、または、例えば、ダウンリンク制御情報DCIを送信するためにダウンリンクシグナリングにおいて搬送され得ることを理解されたい。ここではこれに限定されない。
実装において、DMRS指示情報を送信するかどうかは、コードワード(codeword)数に基づいて決定される。例えば、1コードワードの場合、DMRS指示情報を送信するためにシグナリングがトリガされるが、2コードワードの場合、シグナリングは送信されない。なぜなら、1コードワードの場合、SUシナリオおよびMUシナリオがあり、一方、2コードワードの場合、SUシナリオのみがあるからである。2コードワードに対応するSU−MIMO(single user multiple−input multiple−output、SU−MIMO)シナリオにおいて、送信端、例えば、基地局が、1つの受信端(端末)のみと通信するとき、端末の情報(RS、制御シグナリング、データまたは同様のもの)のみが時間周波数リソース上で伝送される。この場合、端末は、端末の情報(例えば、端末のポート、層の数、または同様のもの)に基づいて、端末のDMRS REの位置を直接知り、データ復号中にREを回避することができる。したがって、SUシナリオにはDMRSレートマッチングの問題が無い。
本願の実施形態の第2態様によれば、DMRSレートマッチングの指示および受信方法が更に提供される。当該方法は、2‐PDCCHシナリオにおいて、非QCLグループにおける2つのTRPが使用され、各TRPは、TRPによって使用されない、QCLグループのDMRSに対応するリソース単位をミュートし、次に、データを送信し、1つのTRPは、1または複数のQCLグループのDMRSを有し得て、この挙動はデフォルトのオペレーションであり得ること、または、1‐PDCCHシナリオにおいて、送信端は、DMRS指示情報を受信端へ送信する必要があり、DMRS指示情報は、送信端によって使用される1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応するリソース単位を指示することを含む。
2‐PDCCHシナリオまたは1‐PDCCHシナリオにおいて、送信端はまた、2つの方式で受信端に通知する。
方式1:送信端は、DMRS指示情報を受信端へ送信する。DMRS指示情報は、2‐PDCCHシナリオにおいて、TRPによって使用され得るDMRSポートにおける伝送層の現在の量子化数を、または、1‐PDCCHシナリオにおいて、現在のシステムにおける協調するTRPによって使用され得る層の合計数を指示する。
方式2:2‐PDCCHシナリオにおいて、異なるDMRSパターンについては、受信端は、DMRSパターンに対応する、DMRS指示情報を含むDMRS構成情報テーブルを使用してレートマッチングを実行し得る。ここで、DMRSパターンは、TRPによって使用され得るQCLグループにおけるDMRSポートを含むDMRSパターンであることに留意されたい。代替的に、1‐PDCCHシナリオにおいて、協調するTRPは、複数のQCLグループにおけるDMRSポートを含むDMRSパターンを使用し得る。
代替的に、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルであり得て、一般情報テーブルは、サポートされる最大ポート数をサポートし、複数のDMRS構成情報テーブルは一般情報テーブルのサブセットであることに留意されたい。サブセットは、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、上位層シグナリングに基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。
DMRS指示情報がDMRSアンテナポートセット情報を指示する実装において、DMRSアンテナポートセット情報は、現在のシステムにおいてスケジューリングされるDMRS層の実際の数に基づいて、占有されているDMRSアンテナポートグループのステータスを指示する。例えば、ポートグループ1は、{1、2、3、4}であり、ポートグループ2は{5、6、7、8}である。基地局は、DMRSポート番号の昇順でスケジューリングを実行すると想定する。スケジューリングされた層の数が4であるとき、ポートグループ1が占有されていることが指示される。スケジューリングされた層の数が4より大きいとき、ポートグループ1および2が占有されていることが指示される。これは例に過ぎず、ここでは、具体的なポート番号のグルーピング、および、基地局のスケジューリングは、限定されるものではない。
DMRS指示情報がDMRSアンテナポートの符号分割多重化CDMグループ情報を指示する実装において、符号分割多重化CDMグループ情報は、受信端によって使用されない、DMRSアンテナポートのCDMポートグループ情報、または、受信端によって使用されるDMRSアンテナポートグループ情報と、受信端によって使用されないDMRSアンテナポートグループ情報との和を含む。
受信端によって使用されないDMRS CDMポートグループ情報は、以下の状態のうちの少なくとも1つを含み得る。
1.全部のDMRS RE位置上でデータを伝送することができる(SU)。
2.全部のDMRS RE位置が占有される(MU)。この場合は、受信端が1つ(または2つ)のDMRSポートCDMグループを使用し、他の2つ(または1つ)のCDMグループが占有されること、または、受信端が2個のDMRSポートCDMグループを使用し、別の1つのCDMグループが占有されることを含む。
3.受信端でない2つのポートグループのうち、より大きい方がミュートされる(MU、ここで、UEは1つのポートグループを使用する)。
4.受信端でない2つのポートグループのうち、より小さい方がミュートされる(MU、ここで、UEは1つのポートグループを使用する)。
「より大きい」および「より小さい」は、2つのCDMポートグループにおける、最大または最小のポート番号の間の比較として定義され得る(言い換えれば、UEでないDMRSポートグループ間の相対的関係)ことを理解されたい。
具体的な実装において、状態3および4については、「より大きい」および「より小さい」の間の比較は存在しないことがあり得る。例えば、DMRS CDMポートグループ情報は、ポートグループに含まれるポート番号、または、ポートグループの番号であり得る。
受信端によって使用されないDMRS CDMポートグループ情報は、DMRSタイプ(DMRS構成/タイプ1/Aまたは2/B)にバインドされ得る、または、パターンに含まれるCDMグループの数(2または3)にバインドされ得る。
受信端によって使用されないDMRSポートグループステータスを指示するこの方式により、指示オーバーヘッドを更に低減できる。加えて、この方式により更に、複数のシナリオをサポートでき、より良い汎用性を有する。例えば、1‐PDCCH NC−JT、動的TDD、2‐PDCCH NC−JTが直接サポートされ得て、既存の命令は変化が少ない。
別の態様によれば、本願の実施形態は送信端を提供する。送信端は、複数のグループの復調参照信号(DMRS)構成情報から、現在のDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報を決定し、DMRS構成情報に基づいてDMRS指示情報を取得するためのプロセッサであって、DMRS構成情報のグループの各々は、複数のDMRS構成情報を含む、プロセッサと、DMRS指示情報を送信するための送受信機とを備える。
別の態様によれば、本願の実施形態は送信端を提供し、当該送信端は、復調参照信号(DMRS)指示情報を生成するためのプロセッサであって、DMRS指示情報は、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、DMRS構成タイプに対応する、プロセッサと、DMRS指示情報を送信するための送受信機とを備える。
別の態様によれば、本願は受信端を提供し、受信端は、送信端によって送信された復調参照信号(DMRS)指示情報を受信するための送受信機であって、DMRS指示情報は、送信端によって、復調参照信号(DMRS)構成情報に基づいて取得され、DMRS構成情報は、送信端によって、現在のDMRS伝送方式に基づいて、複数のグループのDMRS構成情報から決定され、DMRS構成情報のグループの各々は複数のDMRS構成情報を含む、送受信機と、DMRS構成情報を取得し、送受信機によって受信されたDMRS指示情報に基づいて、データの復調を補助するよう構成されるプロセッサとを備える。
更に別の態様によれば、本願は別の送信端を提供し、当該送信端は、復調参照信号(DMRS)指示情報を生成するためのプロセッサであって、DMRS指示情報は、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおける、DMRSによって占有されないリソースを指示するために使用される、プロセッサと、DMRS指示情報を送信するための送受信機とを含む。
更に別の態様によれば、本願は、別の受信端を提供し、当該別の受信端は、復調参照信号(DMRS)指示情報を受信するよう構成される送受信機であって、DMRS指示情報は、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおける、DMRSによって占有されないリソースを指示するために使用される、送受信機と、DMRS指示情報に基づいて、DMRSによって占有されないリソース上でデータを復調するよう構成されるプロセッサとを備える。
アップリンク伝送シナリオに適用されるとき、上述の機器は端末であり得る。ダウンリンク伝送シナリオに適用されるとき、機器はネットワーク側デバイスであり得る。ネットワーク側デバイスは、基地局または制御ノードであり得る。
ネットワーク側デバイスは、従来の無線遠距離通信システムにおけるピアデバイスを改善するためのシステムおよびデバイスを含み得る。そのような高級または次世代デバイスは、進化型無線通信規格(例えば、ロングタームエボリューション(LTE))に含まれ得る。
別の態様によれば、本願の実施形態は基地局を提供する。基地局は、上述の方法設計における基地局の挙動を実装する機能を有する。上記機能は、ハードウェアにより実装され得るか、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
可能な設計において、基地局の構造は、プロセッサおよび送受信機を含む。プロセッサは、上述した方法における対応する機能の実行において基地局をサポートするよう構成される。送受信機は、端末との通信において基地局をサポートし、上述した方法で情報またはシグナリングを端末へ送信し、基地局によって送信された情報または命令を受信するよう構成される。基地局はメモリを更に含み得る。メモリは、プロセッサに結合されるよう構成される。メモリは、基地局に必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
アップリンク伝送シナリオに適用されるとき、上述の機器はネットワークデバイスであり得る。ダウンリンク伝送シナリオに適用されるとき、機器は端末であり得る。端末は、上述の方法設計における端末の挙動を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装され得て、端末の構造は、送受信機およびプロセッサを含む。代替的に、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。モジュールはソフトウェアおよび/またはハードウェアであり得る。
更に別の態様によれば、本願の実施形態は更に、プロセッサおよびインタフェースを含む処理機器を提供する。
プロセッサは、上述の送信端、または、上述の受信端のプロセッサである。
処理機器はチップであり得る。プロセッサはハードウェアまたはソフトウェアによって実装され得る。ハードウェアによって実装されるとき、プロセッサは論理回路、集積回路または同様のものであり得る。ソフトウェアによって実装されるとき、プロセッサは汎用プロセッサであり得て、メモリに記憶されたソフトウェアコードを読み出すことによって実装され得る。メモリは、プロセッサに統合され得る、または、プロセッサとは独立に存在し得る。
更に別の態様によれば、本願の実施形態は通信システムを提供する。システムは、上述の態様における基地局および端末を含み、任意選択で、上述の実施形態における制御ノードを更に含み得る。
更に別の態様によれば、本願の実施形態は、上述の基地局によって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、上述の態様を実行するために設計されたプログラムを含む。
更に別の態様によれば、本願の実施形態は、上述の端末によって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されたコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は上述の態様を実行するために設計されたプログラムを含む。
本願において提供される復調参照信号を送信する方法および機器、ならびに、復調参照信号を取得する方法および機器によれば、複数のDMRS構成情報は、より多くの層のデータを送信するための要件を満たすために、NRにおける複数のシナリオとマッチングされ得る。加えて、複数の情報テーブルは切り替えをサポートする。これにより、指示オーバーヘッドを更に低減できる。
本発明の実施形態の別の態様によれば、データ送信方法が提供される。方法は、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは、少なくとも2つの送信端デバイスに割り当てられ、各送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートは、同一のポートグループに属する。方法は以下の設計を含む。
可能な設計において、各送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングし、各送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信する。
可能な設計において、少なくとも2つの送信端デバイスは、同一の送信端デバイスの少なくとも2つのアンテナパネルであり、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングすることは、具体的には、同一の送信端デバイスが、各アンテナパネルについて、アンテナパネルに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングし、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信することは、具体的には、各アンテナパネルが、アンテナパネルに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信することである。
可能な設計において、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする前に、方法は更に、少なくとも2つの送信端デバイスのうちの1つが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階であって、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする前に、方法は更に、同一の送信端デバイスが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階であって、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
本発明の本実施形態の様々な態様および可能な設計において、複数のデータストリームの数(言い換えれば、複数のDMRSポートの数)は、4以下であるが、これに限定されないことがあり得る。例えば、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が4以下であるシナリオに適用され得るが、データストリームの数が4より大きいシナリオには適用されない。更に、データストリームの数が4以下であるシナリオにおいて、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が3および/または4である(言い換えれば、複数のデータストリームの数は3および/または4である)シナリオに適用され得るが、複数のデータストリームの数は4であるシナリオに適用されない。当然、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、上述のシナリオに限定されないことがあり得る。
本発明の実施形態の第2態様によれば、データを受信する方法が提供される。方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは、疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、段階と、受信端デバイスが、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、複数のデータストリームの数(言い換えれば、複数のDMRSポートの数)は、4以下であるが、これに限定されないことがあり得る。例えば、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が4以下であるシナリオに適用され得るが、データストリームの数が4より大きいシナリオには適用されない。更に、データストリームの数が4以下であるシナリオにおいて、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が3および/または4である(言い換えれば、複数のデータストリームの数は3および/または4である)シナリオに適用され得るが、複数のデータストリームの数は4であるシナリオに適用されない。当然、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、上述のシナリオに限定されないことがあり得る。
本発明の実施形態の第3態様によれば、データを受信する方法が提供される。方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは同一のポートグループに属し、ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たす、段階と、複数のデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
上述の様々な態様および可能な設計において、指示情報はダウンリンク制御情報DCIである。
データストリームはデータ層とも称される。
本発明の実施形態の第4態様によれば、送信端デバイスが提供される。送信端デバイスは、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して、少なくとも1つの他の送信端デバイスと共に、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは、疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは、送信端デバイス、および、少なくとも1つの他の送信端デバイスに割り当てられ、送信端デバイス、および、少なくとも1つの他の送信端デバイスの各々に割り当てられているDMRSポートは、同一のポートグループに属する。送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成されるマッピングモジュールと、送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される送信モジュールとを備える。
可能な設計において、送信端デバイスおよび少なくとも1つの他の送信端デバイスは、同一の送信端デバイスの少なくとも2つのアンテナパネルであり、マッピングモジュールは、同一の送信端デバイスに配置され、マッピングモジュールは具体的には、各アンテナパネルについて、アンテナパネルに割り当てられているDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成され、送信モジュールは、同一の送信端デバイスに配置され、送信モジュールは具体的には、各アンテナパネルによって、アンテナパネルに割り当てられているDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される。
可能な設計において、送信モジュールは更に、指示情報を受信端デバイスへ送信するよう構成され、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられている複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第5態様によれば、受信端デバイスが提供される。受信端デバイスは、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信するよう構成される受信モジュールであって、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、受信モジュールと、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元するよう構成される復元モジュールとを備える。
可能な設計において、受信モジュールは、指示情報を受信するよう更に構成され、指示情報は、複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第6態様によれば、受信端デバイスが提供される。受信端デバイスは、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信するよう構成される受信モジュールであって、複数のDMRSポートは同一のポートグループに属し、ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たす、受信モジュールと、複数のデータストリームに基づいてコードワードを復元するよう構成される復元モジュールとを備える。
可能な設計において、受信モジュールは更に、指示情報を受信するよう構成され、指示情報は、複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の本実施形態の上述の様々な態様および設計において、指示情報はダウンリンク制御情報DCIであり得る。
本発明の実施形態の第7態様によれば、データを送信する方法が提供される。方法は、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは同一の送信端デバイスに割り当てられる。各ポートグループについて、方法は、送信端デバイスが、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする段階と、送信端デバイスが、データストリームを受信端デバイスへ送信する段階とを備える。
可能な設計において、方法は、送信端デバイスが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階を更に備え、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第8態様によれば、送信端デバイスが提供される。送信端デバイスは、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成され、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは送信端デバイスに割り当てられる。送信端デバイスは、各ポートグループについて、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成されるマッピングモジュールと、データストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される送信モジュールとを備える。
可能な設計において、方法は更に、送信モジュールが指示情報を受信端デバイスへ送信するよう更に構成されることを含み、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
つまり、本発明の実施形態は、データ送信方法を提供する。方法は、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。各ポートグループについて、方法は、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする段階と、データストリームを受信端デバイスへ送信する段階とを備える。
可能な設計において、方法は更に、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階を備え、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
可能な設計において、複数のDMRSポートは同一の送信端デバイスに割り当てられ得る、または、同一の送信端デバイス複数のアンテナパネルに割り当てられ得て、各アンテナパネルに割り当てられるDMRSポートは同一のポートグループに属する、または、(例えば、CoMP(Coordinated Multi−Point、協調マルチポイント)関連技術に基づいて)同一の受信端デバイスにサービスを提供する複数の送信端デバイスに割り当てられ得て、各送信端デバイスに割り当てられているDMRSポートは同一のポートグループに属する。加えて、DMRSポートは代替的に、例えば、限定されるものではないが、上述の複数の方式の様々な実行可能な組み合わせなど、別の方式で1または複数の送信端デバイスに割り当てられ得る。
同様に、本発明の実施形態は更に、データを受信する方法を提供し、当該方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは同一のポートグループまたは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、段階と、受信端デバイスが、同一のポートグループ、または、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
複数のデータストリームの数は4以下である。
受信端デバイスの側において、受信端デバイスは、複数のDMRSポートが、同一の送信端デバイスに由来するものか、同一の送信端デバイスの複数のアンテナパネルに由来するものか、または、複数の送信端デバイスに由来するものかについて配慮する必要ないことがあり得ることが容易に理解される。
QCL(Quasi−Co−Location、疑似コロケーション)は通常、同様の大規模フェージング、同様の空間的方向(例えば、限定されるものではないが、ビーム方向)および同様のものを説明するために使用される。したがって、非疑似コロケーション(Non−Quasi−Co−Location、Non−QCL)は通常、異なる大規模フェージング、異なる空間方向、および同様のものを説明するために使用される。QCLおよび非QCLの関連内容は従来技術において明確に説明されている。したがって、ここでは説明しない。
実際の伝送中、情報ビット(bit)は通常、トランスポートブロック(Transport Block、TB)の形で区分され、トランスポートブロックはコードワード(codeword、CW)であり得る。TBおよびCWに関連する内容については従来技術を参照されたい。
通常、システムによってサポートされるDMRSポートは複数のポートグループにグルーピングされ得て、各ポートグループにおけるDMRSポートはQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非QCL関係を満たす。複数の送信端デバイスが同一の受信端デバイスにサービスを提供するとき、各送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートは同一のポートグループに由来する。例えば、DMRSポート0から9は2つのポートグループ、すなわち、ポートグループ1およびポートグループ2にグルーピングされ得て、DMRSポート0から4はポートグループ1に属し、DMRSポート5から9はポートグループ2に属する。DMRSポートが送信端デバイスに割り当てられているとき、ポートグループ1における任意の数のDMRSポートは送信端デバイスに割り当てられ得る、または、ポートグループ2における任意の数のDMRSポートが送信端デバイスに割り当てられ得る。加えて、受信端デバイスが、複数の送信端デバイスによってサービスを提供されるか、または、単一の送信端デバイスによってサービスを提供されるかに関係なく、同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートは、同一のポートグループまたは異なるポートグループに由来し得る。例えば、DMRSポートが同一のポートグループに由来するとき、ポートグループ1におけるポート1およびポート2は送信端デバイスに割り当てられ得る。DMRSポートが異なるポートグループに由来するとき、ポートグループ1におけるポート2および3、ならびに、ポートグループ2におけるポート8および9は送信端デバイスに割り当てられ得る。同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートが異なるポートグループに由来するとき、異なるポートグループにおけるDMRSポートを通して送信端デバイスによって実行される無線伝送は、非QCLの特徴を有し、例えば、異なる大規模フェージング、異なる空間方向または同様のものを有することが容易に理解される。同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートが同一のポートグループに由来するとき、同一のポートグループにおけるDMRSポートを通して送信端デバイスによって実行される無線伝送は、QCLの特徴を有し、例えば、同様の大規模フェージング、同様の空間的方向または同様のものを有する。
DMRSポートを複数のポートグループにグルーピングすることの関連内容については、従来技術を参照されたい。例えば、DMRSポートのグルーピングステータスは、納入前に送信端デバイスおよび受信端デバイスにおいて予め設定され得る、または、送信端デバイスは、DMRSポートのグルーピングステータスを受信端デバイスに通知し得る。例えば、送信端デバイスは、例えば、これらに限定されるものではないが、定期的に、または、受信端デバイスが通信ネットワークにアクセスするときに、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)メッセージを使用することによって、グルーピングステータスを受信端デバイスに通知するが、これに限定されるものではない。DMRSポートが複数のポートグループにグルーピングされるとき、DMRSポートは、グルーピングステータスおよび具体的な要件(例えば、CoMPなどの様々な適用シナリオ)に基づいて送信端デバイスに割り当てられ得る。
複数の送信端デバイスは、複数の送信端デバイスであり得る、または、同一の送信端デバイスの複数のアンテナパネルであり得る。送信端デバイスは、例えば、これに限定されるものではないが、基地局であり得る。受信端デバイスは、例えば、これに限定されるものではないが、端末であり得る。
コードワードをデータストリームにマッピングするプロセス、および、コードワードをデータストリームから復元するプロセスについては、従来技術を参照されたい。
複数の送信端デバイスが同一の受信端デバイスにサービスを提供するとき、指示情報は、複数の送信端デバイスの1つによって送信され得る。この場合、指示情報を送信する送信端デバイスは、サービングデバイスと称され得て、他の送信端デバイスは、協調デバイスと称され得る。
データストリームは、データ層とも称され得て、通常、コードワードに対して層マッピングを実行することによって取得され得る。具体的なプロセスについては、従来技術を参照されたい。
上述した方法における段階は、1または複数のプロセッサによって実行され得る、または、プログラムを実行する1または複数のプロセッサによって実行され得る。
送信端デバイスおよび受信端デバイスのモジュールの機能は1または複数のプロセッサによって実行され得る、または、プログラムを実行する1または複数のプロセッサによって実行され得る。
本願の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明するべく、実施形態の説明に必要な添付図面を以下で簡潔に説明する。当然、以下の説明における添付図面は、単に本願の一部の実施形態を示すものであり、当業者であれば、創造的努力なく、これらの添付図面から他の図面を導出し得る。
従来技術におけるパイロットパターンの概略図である。
本願の実施形態に係るリソース単位の概略図である。
本願の実施形態において提供される技術的解決手段が適用可能であるシステムアーキテクチャの概略図である。
本願の実施形態に係る基地局の概略構造図である。
本願の実施形態に係る端末の概略構造図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の概略相互作用図である。
本願の実施形態に係るDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
本願の実施形態に係る別のDMRSパターンの概略図である。
LTEシステムにおけるMU‐MIMOシナリオの概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略相互作用フローチャートである。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係るにおける、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の別の概略アプリケーションシナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法の概略的シナリオ図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る、DMRSを指示および受信する方法における指示情報とパターンとの間の対応関係の別の概略図である。
本願の実施形態に係る送信端の概略的ブロック図である。
本願の実施形態に係る受信端の概略的ブロック図である。
本願の実施形態に係る送信端または受信端の概略図である。
まず、読み手が容易に理解できるように、本明細書における関連する用語を簡潔に説明する。
(1)リソース単位(resource unit)
LTE規格におけるRBおよびRBペア(RB pair)と同様に、本願の一部の実施形態において、リソース単位が提供される。リソース単位は、端末をスケジューリングしてリソースを割り当てるための基本ユニットとして使用され得る、または、複数の参照信号を配置する方式を説明するために使用され得る。
リソース単位は、周波数領域における複数の連続するサブキャリア、および、時間領域における時間間隔(time interval、TI)を含み得る。異なるスケジューリングプロセスにおいて、リソース単位のサイズは同一であり得る、または、異なり得る。ここでは、TIは、LTEシステムにおける伝送時間間隔(transmission time interval、TTI)、シンボルレベルの短いTTI、高周波数システムにおける大きいサブキャリア間隔の短いTTI、5Gシステムにおけるスロットまたはミニスロット(mini−slot)、または同様のものであり得る。このことは、本願において限定されるものではない。
任意選択で、1つのリソース単位は、1または複数のRB、1または複数のRBペア、または同様のものを含み得る、または、半分のRBまたは同様のものを含み得る。加えて、リソース単位は、別の時間周波数リソースであり得る。このことは、本願において限定されるものではない。1つのRBペアは、周波数領域における12個の連続するサブキャリア、および、時間領域におけるサブフレームを含む。周波数領域における1個のサブキャリア、および、時間領域における1個のシンボルを含む時間周波数リソースは、図2に示されるように、リソース要素(resource element、RE)である。図2におけるRBペアは、周波数領域における(0から11の番号が付与された)12個の連続するサブキャリア、および、時間領域における(0から13の番号が付与された)14個のシンボルを含む。図2において、水平座標は時間領域を指示し、鉛直座標は周波数領域を指示する。本願における時間領域リソースを指示する全部の添付図面は、図2に示されるRBペアの例に基づいて説明されていることに留意されたい。当業者であれば、具体的な実装がこれに限定されるものではないことを理解し得る。本願における「シンボル」は、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボル、ユニバーサルフィルタードマルチキャリア(universal filtered multi−carrier、UFMC)信号、フィルタバンドマルチキャリア(filter−band multi−carrier、FBMC)シンボル、一般化周波数分割多重化(generalized frequency−division multiplexing、GFDM)シンボルなどのいずれか1つを含み得るが、それらに限定されるものではないことを理解されたい。
(2)DMRSポートグループ
本願において使用される「DMRSポートグループ」は、本願において提供される技術的解決手段を明確に説明するために導入される論理的概念であり、具体的には、本願において提供されるパイロットパターンまたはその変形を明確に説明するために導入される論理的概念である。実際の実装において、基地局および端末は、DMRSポートをグルーピングしないことがあり得て、任意の方式で設計された、本願において説明されるパイロットパターンまたはその変形は、本願の保護範囲に属するものとすることを理解されたい。
1つのDMRSポートグループは1または複数のDMRSポートを含み得る。本願では、CDM、例えば、直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC)、循環シフト(cyclic shift、CS)、循環位相回転(cyclic phase rotations)、または、複数の上述した方法の組み合わせ、例えば、OCC+CSを通して、DMRSポートグループにおけるポートに対応するDMRSについて、同一の時間周波数リソースが多重化される。CDMを通して、複数の参照信号について時間周波数リソースが多重化される技術的解決手段は、従来技術において明確に説明されており、本明細書において詳細は説明さない。
(3)システムにサポートされるDMRSポート
システムにサポートされるDMRSポートは、基地局が使用できるDMRSポートとみなされ得る。実際の実装において、基地局は、基地局によってサポートされる一部または全部のDMRSポートを使用することによって端末をスケジューリングし得る。サポートされる最大直交ポート数は、システムまたは基地局がサポートできる直交DMRSポートの数の最大値である。
本願において、システムにサポートされるDMRSポートの数が4、6、8および12であることは、説明のための例として使用される。
(4)他の用語
本明細書における「複数」は、2または2より大きいことを指示する。
本明細書における「第1」および「第2」という用語は、異なる対象を区別することを意図しているだけであり、対象の順序を限定するものではない。例えば、第1のシンボルグループ、および、第2のシンボルグループは、異なるシンボルグループを区別することを意図しているだけであり、順序を限定するものではない。
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられた対象を説明するための関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、ならびに、Bのみが存在すること、の3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」という文字は、一般的に、関連する対象間の「または」の関係を指示する。
以下では、添付図面を参照して、本願において提供される技術的解決手段を説明する。
本願において提供される技術的解決手段は、様々な通信システム、例えば、現在の2G、3Gおよび4G通信システム、および、5G通信システムなどの将来の進化型ネットワーク、例えば、LTEシステム、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)関連セルラシステム、および、このタイプの他の通信システムに適用され得て、特に、5G NRシステムに適用され得る。
5G規格は、マシンツーマシン(machine to machine、M2M)シナリオ、デバイスツーマシン(device to machine、D2M)シナリオ、マクロ/ミクロ通信シナリオ、エンハンスドモバイルブロードバンド(enhance mobile broadband、eMBB)シナリオ、超高信頼性低遅延通信(ultra reliable & low latency communication、uRLLC)シナリオ、大容量マシンタイプ通信(massive machine type communication、mMTC)シナリオ、および同様のものを含み得ることに留意されたい。これらのシナリオは、端末間の通信シナリオ、基地局間の通信シナリオ、基地局と端末との間の通信シナリオ、および同様のものを含み得るが、これらに限定されるものではない。本願の実施形態において提供される技術的解決手段は、5G通信システムにおける端末間の通信、または、基地局間の通信などのシナリオにも適用され得る。
本願の実施形態において提供される技術的解決手段は、図3に示されるシステムアーキテクチャに適用され得る。システムアーキテクチャは、基地局100、および、基地局100に接続された1または複数の端末200を含み得る。
例において、基地局100は、図4に示される構造を使用することによって実装され得る。
基地局100は、端末200と通信できるデバイスであり得る。基地局100はリレー局、アクセスポイント、または同様のものであり得る。基地局100は、モバイル通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications、GSM(登録商標))における、または、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)ネットワークにおけるベーストランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)であり得る、または、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))におけるNB(NodeB)であり得る、または、LTEにおけるeNBまたはeNodeB(evolutional NodeB)であり得る。代替的に、基地局100は、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであり得る。代替的に、基地局100は、5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、または、将来の進化型PLMNネットワークにおけるネットワークデバイスであり得る、または、ウェアラブルデバイス、車載デバイス、または同様のものであり得る。
端末200はユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、UEユニット、UE局、移動局、リモート局、モバイルコンソール、リモート端末、モバイルデバイス、UE端末、端末、無線通信デバイス、UEエージェント、UE機器、または同様のものであり得る。アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続される別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末、または将来の進化型PLMNネットワークにおける端末、または同様のものであり得る。
基地局100の汎用ハードウェアアーキテクチャを説明する。図4に示されるように、基地局は、ビルディングベースバンドユニット(building baseband unit、BBU)およびリモート無線ユニット(remote radio unit、RRU)を含み得る。RRUはアンテナフィードシステム(言い換えれば、アンテナ)に接続され、BBUおよびRRUは要件に基づいて分割されて使用され得る。具体的な実装プロセスにおいて、基地局100は、別の汎用ハードウェアアーキテクチャを更に使用し得て、図4に示される汎用ハードウェアアーキテクチャに限定されるものではないことに留意されたい。
端末200は、携帯電話の汎用ハードウェアアーキテクチャを説明するための例として使用される携帯電話である。図5に示されるように、携帯電話は、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路110、メモリ120、別の入力デバイス130、ディスプレイ画面140、センサ150、音声回路160、I/Oサブシステム170、プロセッサ180および電源190などのコンポーネントを備える。当業者であれば、図5に示される携帯電話の構造が、携帯電話に対する限定を構成するものではなく、携帯電話は、図に示されるものより多い、または、より少ないコンポーネントを含み得る、または、一部のコンポーネントは組み合わされ得て、一部のコンポーネントは分割され得て、または、異なるコンポーネントの配置が使用され得ることを理解し得る。当業者であれば、ディスプレイ画面140がユーザインタフェース(user Interface、UI)に属し、ディスプレイ画面140はディスプレイパネル141およびタッチパネル142を含み得ることを理解し得る。加えて、携帯電話は、図に示されるものより多い、または、より少ないコンポーネントを含み得る。示されていないが、携帯電話は、カメラおよびブルートゥース(登録商標)モジュールなどの機能モジュールまたは部品を更に含み得る。ここでは詳細を説明しない。
更に、プロセッサ180は、RF回路110、メモリ120、音声回路160、I/Oサブシステム170、および、電源190の全部に接続される。I/Oサブシステム170は、別の入力デバイス130、ディスプレイ画面140およびセンサ150の全部に接続される。RF回路110は、情報送信および受信プロセスまたは通話プロセスにおいて信号を送信および受信するよう構成され得る。特に、RF回路は、基地局からダウンリンク情報を受信し、次に、処理のためにダウンリンク情報をプロセッサ180へ送る。メモリ120は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するよう構成され得る。プロセッサ180は、メモリ120に記憶されるソフトウェアプログラムおよびモジュールを動作させて、携帯電話の様々な機能アプリケーションを実行し、データを処理する。別の入力デバイス130は、入力された数字または文字情報を受信し、携帯電話のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成するよう構成され得る。ディスプレイ画面140は、ユーザによって入力される情報、または、ユーザのために提供される情報、および、様々なメニューを携帯電話上に表示するよう構成され得て、更にユーザ入力を受信し得る。センサ150は、光センサ、モーションセンサ、または、別のセンサであり得る。音声回路160は、ユーザと携帯電話との間の音声インタフェースを提供し得る。I/Oサブシステム170は、外部入力/出力デバイスを制御するよう構成され、外部デバイスは、別のデバイス入力コントローラ、センサコントローラおよびディスプレイコントローラを含み得る。プロセッサ180は、携帯電話200の制御センターであり、様々なインタフェースおよび配線を使用することによって、携帯電話全体の様々な部品に接続される。プロセッサ180は、メモリ120に記憶されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを動作させる、または、実行し、メモリ120に記憶されたデータをスケジューリングすることにより、携帯電話200の様々な機能を実行してデータを処理し、それにより、携帯電話に対する全体的なモニタリングを実行する。電源190(電池など)は、コンポーネントに電力を供給するよう構成される。好ましくは、電源は、電源管理システムを使用することによってプロセッサ180に論理的に接続され得て、これにより、電源管理システムを使用することによって、充電、放電、および、電力消費量管理などの機能を実装する。
本願において提供される技術的解決手段は、単一キャリア伝送シナリオ、マルチキャリア伝送シナリオ、複数の波形が混合されて伝送されるシナリオ、アップリンク伝送シナリオ、ダウンリンク伝送シナリオ、または、アップリンクおよびダウンリンク伝送の両方を伴うシナリオに適用され得る。
以下では、本願において提供されるDMRS伝送方法を説明する。DMRS伝送方法は、送信端によってDMRSを送信するための方法と、受信端によってDMRSを取得するための方法とを備え得る。
図6は、本願において提供されるDMRS伝送方法を示す。当該方法は以下の段階を備え得る。
S101.送信端は、複数のグループの復調参照信号(DMRS)構成情報から、現在のDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報を決定し、DMRS構成情報に基づいてDMRS指示情報を取得し、DMRS構成情報のグループの各々は複数のDMRS構成情報を含む。
複数のDMRS構成情報は、DMRS構成情報テーブルの形で提供され得る。一方式において、複数のDMRS構成情報は、複数の独立したテーブルの形で提供される。または、複数のDMRS構成情報は、一般情報テーブルのサブセットである。
S102.送信端は時間周波数リソース上でDMRS指示情報を送信する。
S103.受信端はDMRS指示情報を受信する。
S104.受信端は、受信されたDMRS指示情報に基づいて、チャネル推定を実行する、または、データの復調を補助する。
DMRSを搬送するために使用される時間周波数リソースは、時間領域において1または複数のシンボルを含み得て、周波数領域において1または複数のサブキャリアを含み得る。
技術的解決手段がアップリンク伝送シナリオに適用される場合、送信端は端末であり得て、受信端は基地局であり得る。技術的解決手段がダウンリンク伝送シナリオに適用される場合、送信端は基地局であり得て、受信端は端末であり得る。
本願の本実施形態において、現在のDMRS伝送方式は、指示情報を使用することによって指示され、異なるDMRS伝送方式は、異なるサポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRSパターン、もしくは、異なるDMRS構成タイプに対応する。
異なるDMRS伝送方式に対応するDMRS構成情報におけるサポートされる最大直交ポート数は異なる。
異なるDMRS伝送方式に対応するDMRS指示情報の長さは異なる。
少なくとも1つのDMRS構成情報における複数のDMRSポートは、異なる符号分割多重化(CDM)グループに属し、異なるCDMグループは非疑似コロケーションQCL関係を満たす。
異なるサポートされる最大直交ポート数については、異なるDMRS構成情報が構成され得る。例えば、サポートされる最大直交ポート数が4である、サポートされる最大直交ポート数が6である、サポートされる最大直交ポート数が8である、および、サポートされる最大直交ポート数が12であるMIMOシナリオにおいて、対応するDMRS構成情報は別々に構成される。DMRS構成情報は、受信端が使用できる直交DMRSポート番号、シーケンス構成、多重化モードおよび同様のものを受信端に通知するために使用され、それにより、データを正確に復号する。
別の実装において、DMRS構成情報は、異なるDMRSパターンに構成される。通常、1つのDMRSパターンは、サポートされる最大直交ポート数、または、サポートされる最大直交伝送層数をサポートする1つのMIMOシナリオに対応する。DMRSパターンは、MIMOシナリオによってサポートされる直交ポートグループの数、および、各直交ポートグループに含まれるリソース単位の数を示す。したがって、異なるDMRSパターンに異なるDMRS構成情報を構成することは、受信端が使用できる直交DMRSポート番号、シーケンス構成、多重化モードおよび同様のものを受信端が認識することも可能にすることができ、それにより、データを正確に復号する。
実装において、DMRS構成情報は、プロトコルで合意されたテーブルによって提示され得て、その具体的な実装形式は、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)テーブル(table)であり得る。複数のDCIテーブルは、少なくとも1つのグループの異なるDMRS構成情報を含む。DMRS構成情報に対応するDMRS伝送方式は、上位層シグナリング、例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングを使用することによって送信される。当然、DMRS構成情報は代替的に、シナリオに対応する、別の構成パラメータ、例えば、周波数、キャリア間隔、または、フレーム構造にバインドされ得る。このように、DCIシグナリングまたは媒体アクセス制御制御要素(media access control control element、MAC CE)を使用することによって、DMRS指示情報を送信できる。
具体的な実装において、各DMRS構成情報テーブルは、異なるサポートされる最大直交ポート数(port)に対応する。例えば、サポートされる最大直交ポート数は、{4、6、8、12}のうち少なくとも2つであり得る。
別の実装において、DMRS構成情報テーブルの各々は、異なるDMRSパターン(pattern)、または、DMRS構成タイプ(configuration type)に対応し得る。
実装において、情報テーブルにおいて、直交ポートの組み合わせに基づいて、列配置設計が実行される。例えば、列配置設計は、4以下の伝送層を有する直交ポートの組み合わせ、および、4より多くの伝送層を有する直交ポートの組み合わせに対して実行される。
実装において、DMRS構成情報がDMRS構成情報テーブルの形で提示されるとき、コードワード数codeword numberに基づいて区分が実行され得る、または、コードワード数ではなく、サポートされる最大直交ポート数の合計、または、受信端における伝送層の数に基づいて実行され得る。具体的には、区分は比に基づいて実行され得る。
DMRS構成情報は、直交ポートの合計数の指示情報を更に含み、指示情報は、実際に提供される可能性のある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性のある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセットの指示情報、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報、または、CDMグループサイズに基づいて生成される情報であり得る。直交ポートの合計数は、直交DMRS伝送層の合計数と同一であると理解されたい。
直交DMRS伝送層の数の量子化値を使用する理由は、受信端の伝送層の具体的な数を指示する必要がある場合、例えば、直交伝送層数{1、2、3、4}を指示する必要がある場合、指示のために4ビットを必要とするからである。直交伝送層数{1、2、3、4}が値に量子化される、例えば、直交伝送層数4に上向きに量子化される、または、直交伝送層数1に下向きに量子化されるとき、または、直交伝送層数{1、2、3、4}が2または3によって表されるとき、直交伝送層の数の量子化値を指示するために、1ビットのみが必要である。例えば、0は、直交伝送層数の量子化値4を表すために使用される。したがって、指示オーバーヘッドを低減できる。
代替的に、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルであり得て、一般情報テーブルは、サポートされる最大ポート数をサポートし、複数のDMRS構成情報テーブルは一般情報テーブルのサブセットであることに留意されたい。サブセットは、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、上位層シグナリングに基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。
以下では、本願において提供される、DMRSを送信する、および、DMRSを取得する具体的な実装プロセスを説明する。
[実施形態1]
簡潔にDMRS構成情報テーブルと称される、DMRS構成情報の複数のテーブルが、実施形態1において設計される。各DMRS構成情報テーブルは、サポートされる最大直交ポート数に関連する、または、異なるDMRS構成情報テーブルが、異なるDMRSパターン、または、異なるDMRS構成タイプに対して設計される。サポートされる最大直交ポート数、DMRSパターン、および、DMRS構成タイプの各々は、DMRS伝送方式を指示することができる。伝送前に、異なるパターン構成情報に基づいて、DMRS構成情報テーブルが選択される、または、異なるDMRS構成情報テーブルの間で切り替えが実行される。
図7に示されるように、DMRS構成情報テーブルは、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいては4である、単一の端末(UE)のサポートされる最大直交ポート数に基づいて設計されるDMRS構成情報テーブルである。
テーブル1
DMRS指示情報またはインデックスは、値を使用することによって表される。値が0であるとき、端末が1個の伝送層(テーブルにおいてランクによって表される)をサポートすることが指示され、値0に対応する直交ポートインデックス(port index)は、ポート番号0を有する1個の伝送層である。別の例については、DMRS指示情報の値が7であるとき、端末が4個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値7に対応する直交ポートインデックス(port index)は、0から3(ポート0から3)である。
テーブル1に示されるポートの組み合わせは、基本的に、4以下のポートの構成を全部包含し得て、ここで、列挙された組み合わせはスケジューリング要件を満たしているが、スケジューリングの柔軟性を向上させるべく、追加の組み合わせ(combination)のために予約が使用され得る。
テーブル1に示されるDMRS構成情報テーブルは、最大4個のストリーム/層のデータ伝送、または、図7に対応するパターンを実装する直交DMRSに適用可能である(例えば、左部分における構成1‐1シンボル、または、右部分における構成1‐2シンボル、ただし、例えばTD−OCC{(1、1)、(1、1)}など、時間領域の反復が使用される)。
本実施形態におけるDMRS構成情報テーブルは、LTEテーブルに基づいて設計され(言い換えれば、列は、コードワード数に基づいて区分される)、対応する値は、3ビットの指示オーバーヘッドを必要とする。
DMRS構成情報テーブルにおけるポートインデックスは、表現方式に過ぎず、説明のための例に過ぎないことを理解されたい。代替的に、実際の要件に基づいて、別の数字が指示のために使用され得る。
図2に示されるように、DMRS構成情報テーブルは、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいては6である、単一の端末(UE)のサポートされる最大直交ポート数に基づいて設計されるDMRS構成情報テーブルである。
テーブル2
DMRS構成情報の指示情報またはインデックスは、値を使用することによって表される。例えば、DMRS構成情報の指示情報の値が0であるとき、端末が1個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値0に対応する直交ポートインデックス(port index)は0である。DMRS構成情報の指示情報の値が10であるとき、端末が3個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値10に対応する直交ポートインデックス(port index)は3から5である。ここで、直交ポートインデックスは、例に過ぎず、具体的な直交ポートの番号は、別の数字を使用することによって表され得ることに留意されたい。
テーブル2に示されるテーブルにおいて列挙されるポートの組み合わせは、基本的に、6以下のポートの構成を全部包含し得て、ここで、列挙された組み合わせはスケジューリング要件を満たしているが、スケジューリングの柔軟性を向上させるべく、追加の組み合わせ(combination)のために予約が使用され得る。
テーブル2に示されるDMRS構成情報テーブルは、最大6個のストリーム/層のデータ伝送、または、図8に対応するパターンを実装する直交DMRSに適用可能である(例えば、左部分における構成1‐1シンボル、または、右部分における構成1‐2シンボル、ただし、例えばTD−OCC{(1、1)、(1、1)}など、時間領域の反復が使用される)。
本実施形態におけるDMRS構成情報テーブルは、LTEテーブルに基づいて設計され(言い換えれば、列はコードワード数に基づいて区分される)、対応する値は、4ビットの指示オーバーヘッドを必要とする。
図3に示されるように、DMRS構成情報テーブルは、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいては8である、単一の端末(UE)のサポートされる最大直交ポート数に基づいて設計されるDMRS構成情報テーブルである。
テーブル3
DMRS構成情報の指示情報は、値を使用することによって表される。例えば、DMRS構成情報の指示情報の値が0であるとき、端末が1個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値0に対応する直交ポートインデックス(port index)は0である。別の例において、値が15であるとき、端末が4個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値15に対応する直交ポートインデックス(port index)は4から7である。ここで、直交ポートインデックスは例に過ぎず、具体的な直交ポートの番号は、別の数字を使用することによって表され得ることに留意されたい。
テーブル3に示されるテーブルにおいて列挙されるポートの組み合わせは、基本的に、8以下のポートの構成を全部包含し得て、ここで、列挙された組み合わせはスケジューリング要件を満たしているが、スケジューリングの柔軟性を向上させるべく、追加の組み合わせ(combination)のために予約が使用され得る。
テーブル3に示されるDMRS構成情報テーブルは、最大8個のストリーム/層のデータ伝送、または、図9に対応するパターン(構成1‐2シンボル)を実装する直交DMRSに適用可能である。
本実施形態におけるDMRS構成情報テーブルは、LTEテーブルに基づいて設計され(言い換えれば、列はコードワード数に基づいて区分される)、対応する値は、4ビットの指示オーバーヘッドを必要とする。
図4に示されるように、DMRS構成情報テーブルは、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいては12である、単一の端末(UE)のサポートされる最大直交ポート数に基づいて設計されるDMRS構成情報テーブルである。
テーブル4
DMRS構成情報の指示情報は、値を使用することによって表される。例えば、DMRS構成情報の指示情報の値が0であるとき、端末が1個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値0に対応する直交ポートインデックス(port index)は0である。別の例として、DMRS構成情報の指示情報の値が24であるとき、端末が4個の伝送層(ランク)をサポートすることが指示され、値24に対応する直交ポートインデックス(port index)は8から11である。ここで、直交ポートインデックスは、例に過ぎず、具体的な直交ポートの番号は、別の数字を使用することによって表され得ることに留意されたい。
テーブル4に示されるテーブルにおいて列挙されるポートの組み合わせは、基本的に、12以下のポートの構成を全部包含し得て、ここで、列挙された組み合わせはスケジューリング要件を満たしているが、スケジューリングの柔軟性を向上させるべく、追加の組み合わせ(combination)のために予約が使用され得る。
テーブル4に示されるDMRS構成情報テーブルは、最大12個のストリーム/層のデータ伝送、または、図10に対応するパターン(構成2‐2シンボル)を実装する直交DMRSに適用可能である。
本実施形態におけるDMRS構成情報テーブルは、LTEテーブルに基づいて設計され(言い換えれば、列はコードワード数に基づいて区分される)、対応する値は、5ビットの指示オーバーヘッドを必要とする。
テーブル1からテーブル4に示される実施形態によれば、サポートされる最大直交ポート数の各々についてのDMRS構成情報テーブルに対応する設計は、NRシステムにおける異なるシナリオの要件を満たすことができる。例えば、テーブルは、超高信頼性低遅延通信(Ultra−Reliable and Low−Latency Communication、URLLC)シナリオにおけるパターンに適用されるだけでなく、エンハンスドモバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)におけるパターンにも適用される。他の異なるパターンについては、テーブルの設計が見直される。
本実施形態において、複数のDMRS構成情報テーブルが設計される。複数のDMRS構成情報テーブルはまた、簡潔にDMRS構成タイプ(configuration type)と称される、DMRSパターン構成タイプのために設計された異なるDMRS構成情報テーブルであり得る。伝送前に、異なる構成タイプ情報に基づいて、DMRS構成情報テーブルが選択される、または、異なる情報テーブルの間で切り替えを実行される。
2つの構成タイプがあり、2つの構成タイプに対応するDMRS構成情報テーブルはそれぞれ、最大8個のポート(構成タイプ1)が示されるテーブル3、および、最大12個のポート(構成タイプ2)が示されるテーブル4である。2つのテーブルは同一であり、ここでは詳細を再度説明しない。テーブル1からテーブル4に示されるDMRS構成情報テーブルは、異なるDMRSパターンに対応する、または、システムによってサポートされる、サポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRS構成タイプに対応する。DMRS構成情報テーブルに対応する、パターン、サポートされる最大直交ポート数4、6、8および12、DMRS構成タイプ、または同様のものは、RRC、MAC CE、または、DCIなどの明示的なシグナリングを使用することによって指示され得る、または、シナリオに対応する別の構成パラメータ、例えば、周波数、キャリア間隔もしくはフレーム構造にバインドされ得る。
[実施形態2]
本実施形態は、DMRS構成情報テーブルの列配置設計方式を説明する。LTEにおける列配置方式と異なり、本実施形態において、区分はコードワード数に基づいて実行されない。そうではなく、区分は、比に従って、サポートされる最大直交ポート数に基づいて実行される。代替的に、情報が2つの列にグルーピングされ、直交ポートの数が特定の値より大きいものに対応する情報は、1つの列に属し、直交ポートの数が特定の値以下であるものに対応する情報は、他の列に属する。代替的に、受信端の伝送層の数(言い換えれば、UEランク)に基づいて列配置が実行される。
テーブル5に示されるように、サポートされる最大直交ポート数は12に等しく、説明のための例として使用される。情報テーブルにおける左列は、直交ポートの数が8以下であるものに対応する情報である、右列は、直交ポートの数が8より大きいものに対応する情報である。
テーブル5
テーブル5は、サポートされる最大直交ポート数を2で除算することによって、列配置が情報テーブルに対して実行されることを示す。これは例に過ぎず、本願の本実施形態において、別の列配置方式もあり得る。テーブル6およびテーブル7に示されるように、区分は、UEの伝送層の数(ランク)に基づいて実行される。原則は、可能な限り両方の列における有効情報の行数のバランスをとることを可能にし、それにより、ストレージオーバーヘッドを低減することである。
テーブル6
テーブル7
[実施形態3]
本実施形態において、複数のDMRS構成情報テーブルは、一般情報テーブルに統合され、選択は、具体的にはテーブル8−0に示されるように、サポートされる最大直交伝送層数、パターン、または、上位層シグナリングに基づいて実行される。
テーブル8−0
テーブル8−0に示されるDMRS構成情報テーブルによってサポートされる最大直交ポート数は12であり、4、6または8など他のポート数に対応するDMRS構成情報は全部、一般情報テーブルのサブセットである。DMRS構成情報が選択されるとき、対応するサブテーブルが、サポートされる最大直交ポート数に基づいて、パターンとのバインドに基づいて、または、RRCシグナリングなどの上位層シグナリングの指示に基づいて、一般情報テーブルから選択され得る。例えば、値0から7は、合計数4の直交ポートに対応し、値0から13は、合計数6の直交ポートに対応し、値0から19は、合計数8の直交ポートに対応し、値0から28は、合計数12の直交ポートに対応する。
本願において提供されるDMRS送信方法によれば、複数のDMRS構成情報テーブルを設計することにより、NR DMRSポート指示についてのオーバーヘッドを低減できる。
加えて、複数のDMRS構成情報テーブルを一般情報テーブルに統合する具体的な実装において、同一のDMRS構成タイプのDMRS構成情報は、1つの一般テーブルにおいて設計され得て、DMRSシンボル情報に基づいて選択される。
具体的には、DMRS構成情報テーブルは、フロントローディング型(Front−loaded、FL)DMRSのシンボル情報、例えば、DMRSのシンボル数を含み得て、テーブル8−1は、FL DMRS構成タイプ1に対応し、テーブル8−2は、FL DMRS構成タイプ2に対応する。言い換えれば、各テーブルは異なるFL DMRSタイプに対応する。加えて、テーブルは、CDMグループの状態情報(State of CDM group)を更に含み得て、CDMグループの状態情報は、レートマッチング情報として使用され得る。
テーブル8−1およびテーブル8−2におけるシンボル数(number of symbols)の列はそれぞれ、1シンボルタイプ1 FL DMRS、および、2シンボルタイプ1 FL DMRSに対応する。本願の本実施形態において、同一のFL DMRS構成タイプの1シンボルタイプ1 FL DMRSおよび2シンボルタイプ1 FL DMRSのDMRSポート指示情報は、1つのテーブルに含まれ、その有利な効果は、1シンボル FL DMRSと2シンボルFL DMRSとの間の動的切り替えを実装するべく、DCIを使用することによってテーブルにおいて異なる状態を指示することであり得る。
加えて、以下では、例だけを提供する。シンボル数の状態は1および2であり、それぞれ、1シンボルFL DMRSおよび2シンボルFL DMRSに対応する。実装において、シンボル数は、0および1によって表され得る。例えば、0は、1シンボルFL DMRSに対応し、1は、2シンボルFL DMRSに対応し、または、1シンボルは、single symbolとして表され、2シンボルはdouble symbolsとして表される。具体的な実装において、複数の表現方法があり得る。このことは、本願の本実施形態において限定されない。
別の実装において、シンボルの数の列はDMRS構成情報テーブルに追加されないことがあり得るが、値を使用することによって黙示的に直接指示される。例えば、シンボルの数の列は、テーブル8−1およびテーブル8−2において除去され得るが、他の要素は不変のままである。この場合、送信端はなお、値を受信端に指示することにより、1シンボルFL DMRSと2シンボルFL DMRSとの間の動的切り替えを完了できる。
例えば、テーブル8−1において、値=18は、値が3より大きいDMRSポート番号を含み、1シンボルFL DMRSタイプ1のポート番号は0から3である。このように、受信端は、2シンボルDMRSパターンが
スケジューリングされたことを認識できる。実
装において、受信端および送信端は、1シンボルFL DMRSパターンに対応するように、一部の値を予め定め得る。しかしながら、一部の値は、2シンボルFL DMRSパターンに対応する。例えば、テーブル8−1において、値0から10が1シンボルFL DMRSに対応し、11より大きい値が2シンボルFL DMRSに対応することが予め定められ得る。この場合、同一のスケジューリング内容について、値=0は1シンボルFL DMRSに対応し、値=11は、2シンボルFL DMRSに対応する。受信端は、値0および値11を指示することにより、1シンボルFL DMRSパターンまたは2シンボルFL DMRSパターンが現在
スケジューリングされていることを知る。
テーブル8−1 シンボル数が考慮される構成タイプ1のポートの組み合わせの例
テーブル8−2 シンボル数が考慮される構成タイプ2のポートの組み合わせの例
実装方法において、送信端、例えば、ネットワーク側デバイスは、具体的なスケジューリング中に、テーブルの一部のみ、具体的には、サブテーブルまたはテーブルのサブセットをスケジューリングし得て、それにより、DCIオーバーヘッドを低減する。
実装において、サブテーブルの選択は、RRCシグナリングを使用することによって、明示的に構成され得る。言い換えれば、DMRSシンボル情報は、RRCシグナリングを使用することによって指示され、これにより、1シンボルに対応するDMRS構成タイプ、または、2シンボルに対応するDMRS構成タイプを動的にスケジューリングする。
例えば、テーブル8−2において、RRCシグナリングは、例えば、テーブル8−2における値0から22(言い換えれば、シンボルの数=1)など、1シンボルFL DMRSに対応するテーブルをアクティブ化するよう命令し得る、または、テーブル全体、例えば、テーブル8−2における行全部(言い換えれば、シンボルの数=1、および、シンボルの数=2)を使用できることを指示し得る。具体的な実装において、RRCシグナリングに基づく構成は、複数の方式で実装され得る。例えば、独立のRRCシグナリングが構成に使用され得る、または、RRCシグナリングが、FL DMRS指示情報を指示する他のRRCシグナリングにバインドされて黙示的な指示を実行し得る。
明示的な指示において、独立したRRCシグナリングが構成のために使用され得る。例えば、RRCシグナリングにおいて、set1およびset2は、一部の予め定められた状態セットに対応するよう構成される(例えば、set1は、シンボルの数=1の場合における状態に対応し、set2は、テーブルにおける全部の状態に対応する)、または、第1の一部の状態(値)がアクティブ化されることが直接に指示される(例えば、テーブル8−1において、「1010/バイナリ」は、最初の11個の値0〜10が使用されることを指示する、または、値が直接に指示され、その値の前の全部の値はアクティブ化される)、または、有効化するためにオン/オフ状態が構成される(例えば、オフは、シンボルの数=1のみが使用されることを表し、オンは、テーブル全体が使用されることを表す)、または、ビットマップは、テーブルにおける各値を独立に指示するために使用される。ここで、具体的なRRCの構成方法は限定されるものではない。
別の実装において、サブテーブルの有効化は、他のRRCシグナリングにバインドされ得る、例えば、FL DMRSの最大シンボル数を指示する、RRCにおけるパラメータにバインドされ得る、例えば、DL−DMRS−max−lenまたはUL−DMRS−max−lenにバインドされ得る。以下では、DLを例として使用する。DL−DMRS−max−len=1であるとき、FL DMRSの最大シンボル数が1であることが指示される。言い換えれば、システムは、1シンボルFL DMRSのみを呼び出す。この場合、受信端および送信端は、テーブル8−2における1シンボルFL DMRSに対応する状態のみを使用し、例えば、値は0から22のいずれか1つである。DL−DMRS−max−len=2であるとき、FL DMRSの最大シンボル数は2であることが指示される。言い換えれば、システムは、1シンボルFL DMRSパターンおよび2シンボルFL DMRSを呼び出すことができる。この場合、受信端および送信端は、テーブル8−2における1シンボルFL DMRSおよび2シンボルFL DMRSに対応する状態を使用できる。言い換えれば、テーブル全体における状態を使用できる。
加えて、FL DMRSの最大シンボル数が異なる場合(例えば、RRCシグナリングにおけるDL−DMRS−max−lenまたはUL−DMRS−max−lenが1または2に等しいとき)、対応するDMRSポートスケジューリングについてのDCIシグナリングの長さが異なる、または、ビット数が異なる、または、DCIフィールドが異なる。
[実施形態4]
本実施形態において、本願において提供される方法は、様々なNRシナリオの具体的な実装に適用される。具体的には、2‐PDCCHまたは1‐PDCCH非コヒーレント共同伝送(Non−coherent joint transmission、NC−JT)シナリオにおいて、2つの伝送反復ポイント(TRP)のために、パターンにバインドされた複数のDMRS構成情報テーブルが設定される。
本実施形態において、ポートが異なるDMRSポートグループ(port group)から選択されてポートの組み合わせを形成する。単一PDCCHシナリオにおいて、基地局は、1つのDCIを使用することによって、スケジューリングするUEにポートの組み合わせを通知する必要があり、一方、デュアルPDCCHシナリオにおいて、2つのDCIを使用することによって、UEにポートの組み合わせを通知し得る。DMRSポートグループの区分は、パターン構成およびポートマッピング方式に関連する。例えば、構成タイプ1については、図11または図12に示されるように、2つのポートマッピング方式があり得て、構成タイプ2については、それぞれ図13、図14および図15に示されるように、3つのポートマッピング方式があり得る。
上述の様々なポートマッピング方式は、ポートに対して符号分割多重化および周波数分割多重化を順番に実行することによって、または、ポートに対して周波数分割多重化および符号分割多重化を順番に実行することによって取得される。様々な異なるポートマッピングを通して、異なるDMRSポートグループが取得され得て、グルーピングの基礎は、符号分割多重化が実行されるポートが、同一のグループ中のみに位置することができるということである。
例えば、図11におけるDMRSグループは、{(0、2、4、6)、(1、3、5、7)}、または、各グループのサブセット、例えば、{(0、2)、(1、3)}である。図12におけるDMRSグループは、{(0、1、4、6)、(2、3、5、7)}、または、各グループのサブセットである。図13におけるDMRSグループは、{(0、1、6、7)、(2、3、4、5、8、9、10、11)}、{(0、1、6、7、4、5、10、11)、(2、3、8、9)}、{(0、1、6、7、2、3、8、9)、(4、5、10、11)}、または、各グループのサブセットである。図14におけるDMRSグループは、{(0、3、6、9)、(1、4、7、10、2、5、8、11)}、{(0、3、6、9、1、4、7、10)、(2、5、8、11)}、{(1、4、7、10)、(0、3、6、9、2、5、8、11)}、または、各グループのサブセットである。図15におけるDMRSグループは、{(0、1、6、9)、(2、3、7、10、4、5、8、11)}、{(0、1、6、9、4、5、8、11)、(2、3、7、10)}、{(4、5、8、11)、(0、1、6、9、2、3、7、10)}、または、各グループのサブセットである。
本実施形態において、異なるグループからポートを選択してポートの組み合わせを形成する必要がある。したがって、異なるポートグループは、異なるポートの組み合わせを形成する。以下において、各構成における1つのポートマッピング方式を例として使用することによって、DMRS構成情報テーブルが設計される。
例えば、図16は、NC−JTのパターンとポートとの間のマッピングの概略図である。対応する疑似コロケーション(quasi co−location、QCL)グループステータスは、TRP1が、ポート{0、1、6、9}を含むポートグループを使用し、TRP2が、ポート{2、3、4、5、7、8、10、11}を使用することである。
図16に示されるNC−JT 1−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル9に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル4に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値25から32に対応する行が左列に追加され、値4から18に対応する行が右列に追加される。具体的な内容についてはテーブル9を参照されたい。
テーブル9
図16に示されるNC−JT 2−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル10に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル4に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値25から32に対応する行が左列に追加され、値4から7に対応する行が右列に追加される。具体的な内容については、テーブル10を参照されたい。
テーブル10
図17は、NC−JTに対応するパターンとポートとの間のマッピングの別の概略図である。対応する疑似コロケーション(quasi co−location、QCL)グループステータスは、TRP1が、ポート{0、2、4、6}を含むポートグループを使用し、TRP2が、ポート{1、3、5、7}を使用することである。
図17に示されるNC−JT 1−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル11に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル3に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値16から19に対応する行が左列に追加され、値4から10に対応する行が右列に追加される。具体的な内容については、テーブル11を参照されたい。
テーブル11
図17に示されるNC−JT 2−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル12に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル3に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値16から23に対応する行が左列に追加される。具体的な内容については、テーブル12を指す。
テーブル12
図18は、NC−JTに対応するパターンとポートとの間のマッピングの別の概略図である。対応する疑似コロケーション(quasi co−location、QCL)グループステータスは、TRP1が、ポート{0、1}を含むポートグループを使用し、TRP2が、ポート{2、3、4、5}を使用することである。
図18に示されるNC−JT 1−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル13に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル2に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値12から15に対応する行は右列に追加され、値2に対応する行は左列に追加される。具体的な内容については、テーブル13を参照されたい。
テーブル13
図28に示されるNC−JT 2−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル14に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル2に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値12に対応する行が左列に追加される。具体的な内容については、テーブル14を参照されたい。
テーブル14
図19は、NC−JTに対応するパターンとポートとの間のマッピングの別の概略図である。対応する疑似コロケーション(quasi co−location、QCL)グループステータスは、TRP1が、ポート{0、2}を含むポートグループを使用し、TRP2が、ポート{1、3}を使用することである。
図19に示されるNC−JT 1−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル15−1に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル1に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値8に対応する行は右列に追加される。具体的な内容については、テーブル15−1を参照されたい。
テーブル15−1
図19に示されるNC−JT 2−PDCCHシナリオをサポートするべく、テーブル15‐2に示されるDMRS構成情報テーブルは、テーブル1に示されるDMRS構成情報テーブルに基づいており、値8および9に対応する行が左列に追加される。具体的な内容については、テーブル15−2を参照されたい。
テーブル15−2
実施形態1から実施形態4のいずれか1つによれば、異なるNRシナリオにおいて、または、異なる伝送要件について、送信端は、好適なDMRS構成情報を選択し、選択されたDMRS構成情報に基づいて、DMRS指示情報を取得し、次に、DMRS指示情報を受信端へ送信する。
受信端は、DMRS指示情報を指示する値を受信したとき、値によって指示される直交伝送層の数、または、直交ポート番号に基づいて、または、DMRSによって占有されないリソースに基づいて、対応する時間周波数リソース位置上で参照信号を復調する。
基地局によるスケジューリングを容易にするべく、MU‐MIMOシナリオにおいて、特定の受信端について、DMRSポートは最初に、1つのCDMグループからスケジューリングされ、次に、CDMグループを跨いでスケジューリングされる。そのようなスケジューリング規則は、CDM優先スケジューリング規則と称され得る。テーブルがSU状態およびMU状態の両方を含むことをDMRSポートが指示することを考慮すると、特に、SU−MIMOにおけるスケジューリングについて、異なるスケジューリング規則は異なる利点を有する。以下では、具体的な説明の例を提供する。以下のポートマッピング順序が考慮される。
1シンボルDMRSタイプ1については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3}である。
2シンボルDMRSタイプ1については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1、4、5}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3、6、7}である。
1シンボルDMRSタイプ2については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3}であり、CDMグループ3に含まれるポートは{4、5}である。
2シンボルDMRSタイプ2については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1、6、7}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3、8、9}であり、CDMグループ3に含まれるポートは{4、5、10、11}である。
SUについては、送信端は、以下の規則に従って、受信端のDMRSポートを割り当て得る。以下では、具体的な説明を提供する。ここでは具体的なスケジューリング規則のみが提供されることに留意されたい。DMRSマッピング規則が変化するとき、例におけるDMRSポート番号の割り当ては変化し得るが、スケジューリング規則は変化しない。
CDM優先スケジューリング:受信端については、DMRSポートが1つのCDMグループから優先的にスケジューリングされる。CDMグループにおける全部のポート番号が占有されるとき、スケジューリングが別のポートグループにおいて実行される。当該方式には、SUスケジューリングおよびMUスケジューリングが同一の規則を有するという利点がある。以下では、DMRSタイプについての具体的な例を提供する。以下の例は、DMRSポートスケジューリングテーブル(例えば、テーブル8−1またはテーブル8−2)における行(値)として表され得る。
1シンボルDMRSタイプ1については、受信端の2層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは0および1(または2および3)であり得る。言い換えれば、スケジューリングされたポートは同一のCDMグループにある。受信端の3層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは0、1、および2であり得る。言い換えれば、CDMグループ1における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ2におけるポート2がスケジューリングされる。具体的には、テーブル16−1において、ダウンリンク状態情報の以下の行が反映され得る。
テーブル16−1 DMRSタイプ1の例
2シンボルDMRSタイプ1については、受信端の4層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、1、4および5であり得る。言い換えれば、スケジューリングされたポートは同一のCDMグループにある。受信端の5層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは0、1、4、5および2であり得る。言い換えれば、CDMグループ1における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ2におけるポートがスケジューリングされる。具体的には、テーブル16−2において、ダウンリンク状態情報の以下の行が反映され得る。
テーブル16−2 DMRSタイプ1の例
1シンボルDMRSタイプ2については、受信端の3層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは0、1、および2であり得る。言い換えれば、CDMグループ1における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループにおけるポート2がスケジューリングされる。受信端の5層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは0、1、2、3、4であり得る。言い換えれば、テーブル16−3に示されるように、CDMグループ1および2における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ3におけるポートがスケジューリングされる。
テーブル16−3 DMRSタイプ2の例
2シンボルDMRSタイプ2については、受信端の3層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、1および6であり得る。言い換えれば、CDMグループ1が占有される、または、言い換えれば、スケジューリングがCDMグループ1において優先的に実行される。受信端の5層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、1、6、7および2であり得る。言い換えれば、テーブル16−4に示されるように、CDMグループ1における全部のポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ2におけるポートがスケジューリングされる。
テーブル16−4 DMRSタイプ2の例
FDM優先スケジューリング:受信端については、DMRSポートは、最初にCDMグループを跨いでスケジューリングされる。各CDMグループにおけるポートがスケジューリングされた後に、スケジューリングは、第1CDMグループから開始して、引き続きCDMグループを跨いで実行される。主な思想は、可能な限り、全部のCDMグループにおいてスケジューリングされるDMRSポートの数を平均化することである。例えば、3個のポートがスケジューリングされるとき、タイプ2については、3つのCDMグループの各々における1つのポートがスケジューリングされる。この方式は、SUスケジューリング中に各CDMグループにおいて使用されるDMRSポートの数を平均化するという特徴を有し、その結果、各CDMグループにおける電力は、より平均化される。下で提供されるポート番号の順序は、単に、より良く理解するための例に過ぎない。具体的な実装において、ポート番号を書き込む順序は限定されるものではない。例えば、0、2、1、3および4は、0、1、2、3および4に書き込まれ得る。
1シンボルDMRSタイプ1については、受信端の2層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは0および2であり得る。言い換えれば、ポートは、優先的にCDMグループを跨いでスケジューリングされる。受信端の3層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは0、1および2であり得る。言い換えれば、テーブル16−5に示されるように、CDMグループ1および2の各々における1つのポートがスケジューリングされ、次に、CDMグループ1におけるポートがスケジューリングされる。
テーブル16−5 DMRSタイプ1の例
2シンボルDMRSタイプ1については、受信端の2層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0および2であり得る。言い換えれば、スケジューリングは、優先的にCDMグループを跨いで実行される。受信端の5層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、2、1、3、4であり得る。言い換えれば、テーブル16−6に示されるように、スケジューリングされたDMRSポートは、CDMグループにおいて、可能な限り均等に割り当てられる。
テーブル16−6 DMRSタイプ1の例
1シンボルDMRSタイプ2については、受信端の3層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、2および4であり得る。言い換えれば、CDMグループ1、2および3の各々における1個のDMRSポートが占有される。受信端の4層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、2、4および1であり得る。言い換えれば、CDMグループ1、2および3の各々におけるポートがスケジューリングされ、次に、テーブル16−7に示されるように、CDMグループ1におけるポートが再度スケジューリングされる。
テーブル16−7 DMRSタイプ2の例
2シンボルDMRSタイプ2については、受信端の3層のデータが
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは0、2および4であり得る。受信端の8層のデータが
スケジューリングされるとき、テーブル16−8に示されるように、スケジューリングされたポートは、0、1、2、3、4、5、6および8であり得る。
テーブル16−8 DMRSタイプ1の例
加えて、FDM優先スケジューリング方式については、具体的な実装において、SUスケジューリングのスペクトル効率を改善するべく、FDM優先スケジューリングにおけるCDMグループの数が限定される。例えば、DMRSタイプ2の3つのCDMグループにおいて、SUが限定されるとき、CDMグループのうちの2つにおいてFDM優先スケジューリングが実行され得る。この場合、タイプ2については、6層(または4個のDMRSポート)が
スケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、1、2、3、6および8であり得る。言い換えれば、CDMグループ1および2の両方がスケジューリングされる。8層がスケジューリングされるとき、スケジューリングされたポートは、0、1、2、3、6、7、8および9であり得る。言い換えれば、3個のポートがCDMグループ1および2の各々においてスケジューリングされる。テーブル16−9に示されるように、この方式は、CDMグループ3がデータを送信するために使用され得るという利点を有し、それにより、スペクトル効率を改善する。
テーブル16−9 DMRSタイプ2の例
連続するポート番号スケジューリング:受信端については、DMRSポートは、DMRSポート番号の降順に連続的にスケジューリングされる。この方式は、単純に設計されたテーブルの特徴を有する。例えば、3層はDMRSポート番号0から2に対応し、5層はDMRSポート番号0から4に対応し、8層はDMRSポート番号0から7に対応する。
具体的な実装において、上述のスケジューリング規則は、組み合わされ得る、もしくは、補完され得る、または、同時に存在し得る。例えば、1シンボルおよび2シンボルDMRSタイプ1(またはタイプ2)の両方を含むテーブルについては、テーブルは、システムスケジューリングの柔軟性を向上させるべく、CDM優先スケジューリング、FDM優先スケジューリング、連続ポート番号スケジューリングのステータスを含み得る。
実装方法において、シンボルの数が同一で、かつ、スケジューリングされた層の数が同一である場合、テーブル16−10に示されるように、テーブルは、スケジューリングの柔軟性またはスペクトル効率を改善するべく、CDM優先スケジューリングおよびFDM優先スケジューリングのステータスを両方含み得る。
テーブル16−10 DMRSタイプ1の例
代替的に、実装において、テーブルにおいて、テーブル16−11に示されるように、層の数が、スケジューリングされた層の特定の数より大きい場合に、連続するポート番号スケジューリング規則が使用され得て、層の数が、スケジューリングされた層の特定の数未満である場合に、FDMまたはCDM優先スケジューリング規則が使用され得る。
テーブル16−11 DMRSタイプ1の例
代替的に、テーブルにおいて、1シンボルまたは2シンボルFL DMRS構成について、異なるスケジューリング規則、または、複数の規則の組み合わせが使用され得る。例えば、テーブル16−12において示されるように、1シンボル
DMRSタイプ2については、FDM優先スケジューリング規則が使用され、2シンボルタイプ2については、2つのCDMグループにFDM優先スケジューリング規則が使用され、それにより、2シンボルタイプ2の場合におけるSUスケジューリングのスペクトル効率を改善する。
テーブル16−12 DMRSタイプ2の例
上述の実施形態において提供されるSUスケジューリングについての規則は、具体的なポートマッピングを限定しないことに留意されたい。具体的な異なるポートマッピングの順序については、スケジューリングされた異なるDMRSポートの番号は、同一のスケジューリング規則を使用することによって取得され得ることを理解されたい。例えば、CDMグループ1におけるポートが{0、1、4、5}であり、CDMグループ2におけるポートが{2、3、6、7}であるとき、FDM優先スケジューリング規則によれば、6層は、ポート番号0、1、2、3、4および6に対応する。CDMグループ1におけるポートが{0、1、4、6}であり、CDMグループ2におけるポートが{2、3、5、7}であるとき、FDM優先スケジューリング規則によれば、6層は、ポート番号0、1、2、3、4および5に対応する。ポートマッピングの順序が異なる場合、上述の2つのポート番号スケジューリング技術は基本的に同一であることを理解されたい。
つまり、本願の実施形態において提供されるDMRS構成情報テーブルにおいて、CDMグループ情報、または、DMRSシンボル情報、または、RMI情報が、レートマッチングのために追加され得る。
以下では、これを詳細に説明する。テーブル17−1およびテーブル17−2は、異なるDMRS構成(DMRS configuration types)に対応するDMRSポート指示テーブル(DMRS port indication table)であり、テーブル17−1はDMRSタイプ1に対応し、テーブル17−2はDMRSタイプ2に対応する。ここで、テーブル17−1およびテーブル17−2は各々、コードワード数に基づいて、2つの列に区分され、ビットオーバーヘッドを低減する。具体的な実装において、テーブルの構造は別の方式で設計され得て、これは例に過ぎない。
本実施形態において、DMRSタイプ1およびDMRSタイプ2の具体的なDMRSポートマッピング規則は、以下の通りであると想定される。
1シンボルDMRSタイプ1については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3}である。
2シンボルDMRSタイプ1については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1、4、5}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3、6、7}である。
1シンボルDMRSタイプ2については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3}であり、CDMグループ3に含まれるポートは{4、5}である。
2シンボルDMRSタイプ2については、CDMグループ1に含まれるポートは{0、1、6、7}であり、CDMグループ2に含まれるポートは{2、3、8、9}であり、CDMグループ3に含まれるポートは{4、5、10、11}である。
具体的な実装において、異なるDMRSポートマッピング規則があり得る。本実施形態は、説明を容易にするためのものに過ぎない。具体的には、異なるマッピング規則については、テーブルにおけるスケジューリング規則は不変のままである。
各DMRS構成について、DMRSのシンボルの数についての情報、および、RMI情報がテーブルに追加され得て、DMRSレートマッチングが実行されることが分かる。
任意選択で、ここでは、DMRSレートマッチングに使用され得るRMI情報は、現在のシステムにおいて占有されるCDMグループの数、または、現在のシステムにおいて占有されるCDMグループの組み合わせのステータス、または、占有されたCDMグループのシーケンス番号であり得る。テーブル17−1およびテーブル17−2において提供される共同スケジューリングされたCDMグループの数は例に過ぎない。CDMグループの数を取得するための方法、または、占有されたCDMグループの組み合わせのステータスを取得するための方法については、上述の実施形態における方法が使用され得る。占有されたCDMグループのシーケンス番号を取得する方式については、一実装方法において、1つのCDMグループが占有されるとき、対応するテーブルにおけるRMIは「1」であり、CDMグループ1が占有されることが指示される。2つのCDMグループが占有されるとき、対応するテーブルにおけるRMIは「1、2」であり、CDMグループ1および2が占有されることが指示される。または、3つのCDMグループが占有されるとき、対応するテーブルにおけるRMIは「1、2、3」であり、CDMグループ1、2および3が占有されることが指示される。具体的な実装において、占有されたCDMグループの数と、CDMグループのシーケンス番号との間の対応関係が変化し得る。これは例に過ぎない。
任意選択で、DMRSシンボル情報がテーブルに追加される。実装方法において、テーブルの一部のみが具体的なスケジューリング中に使用され得て、DCIオーバーヘッドを低減する。例えば、システムにおける現在のDMRSの最大シンボル数が1であるとき、具体的なスケジューリング中に、1個のシンボルのみに対応するステータス、言い換えれば、シンボルの数1に対応するステータスは、テーブルにおいて構成される。現在のDMRSの最大シンボル数が2であることをシステムが通知するとき、テーブルにおける全部のステータスが構成される。テーブル構成方法は、上述の実施形態において提供される解決手段を使用し得る。例えば、独立のRRCシグナリングを使用することによって、テーブルの一部、例えば、シンボルの数1に対応するステータスが選択される。代替的に、テーブル構成は、DMRSの最大シンボル数のシグナリングにバインドされ得る。具体的な実装において、上述の実施形態における方法が使用され得て、ここでは詳細を繰り返さない。別の実装方法において、テーブルは、DMRSのシンボル数についての情報、言い換えれば、シンボルの数の列を含まないことがあり得る。DMRSシンボル情報は、値を使用することによって、黙示的に表される。例えば、テーブル17−1において、値0から10は、1シンボルDMRSタイプ1についての情報に対応し、値11から34は、2シンボルDMRSタイプ1についての情報に対応することが予め定められ得る。
任意選択で、テーブルは複数のスケジューリング規則を含み得る。例えば、テーブル17−1において、1コードワードの場合、値2は、受信端の直交ポートの現在の数(quantity of layers)が2であり、ポート番号が0および1であること、言い換えれば、CDM優先スケジューリング規則に対応し、値35は、受信端の直交ポートの現在の数が2であり、ポート番号が0および2であること、言い換えれば、FDM優先スケジューリング規則に対応する。具体的な実装において、スケジューリングの柔軟性を満たすために、値2および値35の両方に対応する状態がテーブルにおいて予約される。代替的に、SUについてのFDM優先スケジューリングを保証するべく、値35に対応する状態のみが予約され、値2に対応する状態が除去される。この場合、受信端は、ポート番号スケジューリング規則に従って、現在の状態がSU状態であることを黙示的に知り得る。代替的に、CDM優先規則に従ってスケジューリングを実行するべく、値2に対応する状態のみが予約され、値35に対応する状態が除去され、それによりスペクトル効率を改善する。具体的には、テーブル17−1において、値0から34は、基本的スケジューリング要件を満たす解決手段に対応し、値35から38は、異なるスケジューリング方法に対応する。実装方法において、オーバーヘッドを低減するべく、テーブルは値35から38を含まないことがあり得る。代替的に、特定のスケジューリング要件を実装するべく、値35から38のうち1または複数が、値0から34の1または複数と置き換わり得る。代替的に、柔軟なスケジューリングを実装するべく、値35から38のうち1または複数が、テーブルにおいて予約され得る。同様に、テーブル17−2において、2コードワードの場合、値24は、6層があるときのCDM優先スケジューリング規則に対応し、値73は、6層があるときの連続するDMRSポート番号スケジューリング方式に対応し、値74は、6層があるときの2つのCDMグループにおけるFDM優先スケジューリング規則に対応する。具体的な実装において、柔軟なスケジューリング、または、オーバーヘッドの低減の要件を満たすべく、3つの方式のうちの任意の1または複数が予約され得る。具体的には、テーブル17−2において、値0から70は、基本的スケジューリング要件を満たす解決手段に対応し、値71から81は、異なるスケジューリング方法に対応する。具体的な実装において、オーバーヘッドを低減するべく、テーブルは値71から81を含まないことがあり得る。代替的に、値71から81のうち1または複数は、値0から70のうち1または複数と置き換わり得て、例えば、1コードワードの場合、値71に対応する状態が予約され、値2に対応する状態が除去され、特定のスケジューリング要件を実装する。代替的に、柔軟なスケジューリングを実装するべく、値71から81のうち1または複数がテーブルにおいて予約され得る。テーブル17−1およびテーブル17−2において提供されるスケジューリング方式は例に過ぎないことを理解されたい。具体的な実装において、スケジューリングの柔軟性を改善し、スケジューリング要件を満たすべく、他のスケジューリング方式が追加され得る。
任意選択で、テーブル17−1およびテーブル17−2は、コードワード数に基づいてDCIオーバーヘッドが低減される方式を提供する。具体的な実装において、分類は、コードワード数に基づいて実行されないことがあり得て、例えば、複数の列が受信端の直交ポートの層の数(直交DMRSポートの数)に基づいて区分され得て、DCIオーバーヘッドを低減する。代替的に、テーブル17−1(またはテーブル17−2)における1コードワードおよび2コードワードに対応する状態が、異なるテーブルにグルーピングされ、異なるビットオーバーヘッドに対応する。代替的に、テーブル17−1(またはテーブル17−2)における1コードワードおよび2コードワードに対応する状態が共に符号化される。例えば、テーブル17−1における値0から38は、受信端の直交層の数が4以下である状態に対応し、39以上の値は、テーブル17−1における2コードワードの場合における状態(受信端の直交層の数が4より大きい)に対応する。実装方法については、テーブル
17−3およびテーブル17−4を参照されたい。具体的な実装において、異なるスケジューリング要件を実装するべく、状態指示シーケンスが変更され得る、または、一部の項目が置き換えられ得る、または除去され得る。代替的に、オーバーヘッドを低減するべく、具体的なスケジューリングにおいて、テーブルにおける一部の状態が使用されることが構成され得る。具体的な実装方法については、上述の実施形態を参照されたい。加えて、テーブル17−
4およびテーブル17−3における括弧内の内容に示されるように、テーブルはSUおよびMU状態の指示を含み得る。具体的な実装において、SUおよびMU状態の指示情報が含まれないことがあり得て、ここでは可能な実装方法が提供されることを理解されたい。
テーブル17−1 DMRSポート組み合わせタイプ1の例
テーブル17−2 DMRSポート組み合わせタイプ2の例
テーブル17−3 DMRSポート組み合わせタイプ1の例
テーブル17−4 DMRSポート組み合わせタイプ2の例
LTEにおいて、MU−MIMOの場合、最大4個の直交ポートがサポートされる。これらのポートは同一のREリソースを使用する。そのような設計の利点は、MU−MIMOの場合に、DMRSレートマッチング(rate matching、RM)問題を効果的に回避できるということである。簡単に言えば、レートマッチングとは、端末は、端末の時間周波数リソース上でデータ伝送が実行されないREを認識する必要があることを意味し、これにより、データ復調中にこれらのREを避け、正確にデータを復号する。例えば、ダウンリンク伝送中、端末の時間周波数リソース上の一部のREは、制御チャネルまたはRSによって占有され得る。基地局がREの位置についての情報を端末に通知しない場合、端末は、当該位置のREまたは制御情報をデータとして使用して復調を実行し、復号エラーをもたらす。
単一ユーザMIMO(single user multiple−input multiple−output、SU−MIMO)シナリオにおいて、基地局は、1つの端末のみと通信し、時間周波数リソース上で、端末の情報(RS、制御シグナリング、データまたは同様のもの)のみを送信する。この場合、端末は、端末の情報(例えば、端末のポート、層の数、または同様のもの)に基づいて、端末のDMRS REの位置を直接知り、データ復号中にREを回避することができる。したがって、SUシナリオにはDMRSレートマッチングの問題が無い。
マルチユーザMIMO(multi−user multiple−input multiple−output、MU−MIMO)において、基地局は、複数の端末と通信し、端末間の直交性は、直交DMRSポート(port)を使用することによって保証され、ポート間の直交性は、時分割多重化(time division multiplexing、TDM)、周波数分割多重化(frequency division multiplexing、FDM)、または、符号分割多重化(code division multiplexing、CDM)を通して保証され得る。TDMおよびFDMが使用されるとき、直交DMRSポートは、異なる時間周波数リソースを占有する。この場合、DMRSポートによって占有されるRE上では、他のDMRSポートのデータを伝送できない。例えば、ポート1およびポート2は、FDMまたはTDMを通して直交し、ポート1はRE1を占有する。この場合、基地局は、ポート2のデータがポート1のDMRSにノイズ干渉を引き起こすことを防止するために、および、チャネル推定精度に影響を与えることを回避するために、RE1上でポート2のデータを送信しない。しかしながら、ポート1およびポート2がCDMを通して直交するとき、上述の問題は存在しない。なぜなら、ポート1のDMRSおよびポート2のDMRSは同一のREを占有するが、2個のポートは符号分割多重化モードにおいて多重化を実行し、それにより、2個のポートのDMRSの間で直交性を保証するからである。
MU−MIMOの間に、端末は、別の端末によって使用されるポート上のDMRSによって占有される、端末のデータが伝送されないRE位置を知るために、共同スケジューリングされる別の端末のポート情報を認識する必要がある。端末が当該情報を知ることができない場合、端末は、復号のために、別のユーザからのDMRSを端末のデータとして使用して、復号エラーにつながる。
LTEにおいて、MU−MIMOにおけるレートマッチング問題は、スケジューリングされたポートのDMRSがCDMを通して多重化されることを保証することによって解決される。この場合、全部の端末のDMRSは、CDMを通して同一のRE上で多重化され、それにより、DMRSレートマッチングの問題を回避する。そのような設計は、端末に透過的なMU−MIMOと称され得る。しかしながら、上で説明されるように、LTEにおいて、この透過的設計を保証するべく、MU−MIMOは、最大4個の直交ポートのみをサポートできる。
NRシステム、例えば5Gにおいて、MU−MIMOを十分に活用するべく、MU−MIMOが最大12個の直交ポートをサポートする設計が規格において使用されてきた。既存の規格におけるDMRSパターンは最大4個のポートのみのCDM多重化をサポートできることを考慮すると、LTEにおける透過的解決手段は、もはや適用可能でない。
したがって、そのような新しいMU−MIMO DMRSレートマッチング設計は非常に重要であり、DMRSレートマッチングは、以下の方式で解決できる。
第1の方式において、DMRSに対応するリソース単位、例えば、シンボル(symbol)の位置における全部のサブキャリアにおいて、データは伝送されない。そのような解決手段は、シグナリング指示を必要としないが、スペクトルリソースの比較的大きい無駄を生じさせる。例えば、図20において、UE0は、ポート1からポート4を使用し、UE1は、ポート5からポート8を使用し、ポート9からポート12の位置に対応するRE上ではデータが伝送されない。これにより、リソースの大きい無駄が生じる。
第2の方式において、UEは、別のUEのポートシーケンス番号を直接通知される。別のUEが比較的多くのポートを占有するとき、比較的高いシグナリングオーバーヘッドが生じる。例えば、UE0がポート1および2を使用し、UE1がポート5からポート8を使用するとき、UE0は、UE1によって使用されるポート5から8を通知される必要があり、UE1は、UE0によって使用されるポート1および2を通知される必要がある。この方式は、特に高いシグナリングオーバーヘッドを必要とする。
具体的には、DMRSポートの絶対位置を指示するために1/0ビットマップが必要である。例えば、図34における各DMRSポートグループは、1ビットを使用することによって別々に指示され、図20に含まれる6つのポートグループについては、実際に送信する層の数を指示するために6ビットが使用される必要があり、例えば、現在の基地局によってスケジューリングされる層の数を直接指示するために、ポート割り当て規則を制限に使用する。図20については、1層から12層が別々に指示される必要がある可能性があり、4ビットが指示のために必要である。
より有効なデータ伝送を実装するべく、本願は、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、パターンにおけるCDMポートグループ数、または、DMRS構成タイプに対応するレートマッチング指示の解決手段を提供し、これにより、5G DMRS伝送要件とマッチングさせる。
以下では、本願において提供される、DMRSレートマッチングを指示および受信する方法を説明する。
図21は、本願において提供される復調参照信号レートマッチングを指示および受信する方法を示す。当該方法は以下の段階を備え得る。
S201.送信端が復調参照信号(DMRS)指示情報を生成し、DMRS指示情報は、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを指示するために使用される。
DMRS指示情報は、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおける、DMRSによって占有されないリソースを指示するために、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、直交伝送層数、または、受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を指示する。
実装において、送信端がDMRS指示情報を送信する前に、方法は更に、DMRS伝送方式指示情報を送信して現在のDMRS伝送方式を指示する段階であって、異なるDMRS伝送方式は異なるサポートされる最大直交ポート数に対応する、または、異なるDMRSパターンもしくは異なるDMRS構成タイプに対応する、段階を含む。
具体的には、異なるサポートされる最大ポート数、または、DMRSパターン(またはDMRSパターンにおけるCDMポートグループ数)、または、DMRS構成タイプは、異なるDMRS指示情報を使用することによって指示される。例えば、サポートされる最大直交ポート数が4、6、8、12である、または、サポートされる最大非直交ポート数が8、12、16および24であるMU‐MIMOシナリオにおいて、サポートされる最大ポート数のうちの全部は、対応するDMRSレートマッチング情報をそれぞれ有し、これらのDMRSレートマッチング状態のうち少なくとも2つは異なる。
DMRS指示情報は、レートマッチングステータス、言い換えれば、時間周波数リソースにおいて、どのリソース単位が他の受信端のDMRSによって占有されず、しかしデータ伝送に使用されるかを受信端に通知するために使用される。受信端は、データ復調中に、これらのリソース単位上でデータを正確に復号し得る。
別の実装において、DMRS指示情報は、異なるDMRSパターンについて、または、DMRSパターンに含まれるDMRSポートグループの数について構成される(例えば、2または3つのDMRSポートグループを含むDMRSパターンにそれぞれ対応する2つのテーブルがあり得る)。 通常、1つのDMRSパターンは、サポートされる最大直交ポート数をサポートする1つのMU‐MIMOシナリオに対応する。DMRSパターンは、MU‐MIMOシナリオによってサポートされる直交CDMポートグループの数、および、各ポートグループに含まれるリソース単位の数を示す。したがって、異なる指示情報が、異なるDMRSパターンに構成される。代替的に、受信端は、どのリソース単位がDMRS伝送に使用されず、しかしデータ伝送に使用されるかを時間周波数リソース上で指示し得る。受信端はデータを正確に復号し得る。
更に別の実装において、DMRS指示情報は、DMRS構成タイプ(configuration type)のために更に構成され得る。
具体的な実装において、本願の本実施形態における説明を容易にするべく、DMRS指示情報は、値を使用することによって表され得る。具体的な実装において、DMRS指示情報はNビットであり得て、NはDMRSパターンに含まれるDMRSポートグループの数M(CS/OCC/CS+OCC)に関連する。パターンまたはDMRS構成タイプ(type)が異なる場合、Nの値は異なり得る。例えば、2つのDMRSポートグループ(M=2)を含むDMRS構成タイプ1について、Nは1または2であり得る。3つのDMRSポートグループ(M=3)を含むDMRS構成タイプ2について、Nは2または3であり得る。
以下のテーブル18において示されるように、これは、DMRS指示情報の例である。本実施形態におけるDMRS指示情報は、主にレートマッチングに使用され、したがって、レートマッチング指示情報として表される。具体的な形式は、以下の形式に限定されるものではなく、テーブル、数字、または、数式であり得る。DMRS指示情報はPの状態を有し、Pの値は、Nビット(全部シグナリング状態)、または、N個より多いビット(システムスケジューリングの柔軟性を増大させる、または、他の設計要件を満たす)、または、N個より少ないビット(シグナリングオーバーヘッドを低減するために量子化する)を使用することによって表され得る。M_pは、レートマッチン
グ情報(Rate matching information、RMI)、または、DMRSレートマッチング情報を含むパラメータセット(parameter set)である。端末は、M_pの指示に従って、DMRS関連レートマッチングを完了し得る。レートマッチン
グ情報は、後の説明および図面において、RMIによって表されるが、これは説明を容易にするためのものに過ぎず、その意味に限定を課すものではない。具体的な実装において、レートマッチン
グ情報は、直交伝送層の数の量子化値を使用することによって指示され得る、または、ポート番号を使用する、または、CDMグループを使用するなど、上述した方法を使用することによって指示され得る。
テーブル18
レートマッチング指示情報はレートマッチング情報に関連する。レートマッチング情報が、直交伝送層の具体的な数を使用することによって表され得るとき、DMRS指示情報はDMRS構成情報において決定される。DMRS構成情報は、直交ポートの合計数の指示情報を更に含み、直交ポートの合計数の指示情報は、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセットの指示情報、直交DMRSアンテナポートのCDMグループ情報、または、CDMグループサイズに基づいて生成される情報である。
具体的な実装において、直交伝送層の数の量子化値は、DMRS層の数、DMRSアンテナポートセット情報、または、DMRSアンテナポートCDMグループ情報についてのものであり得る。DMRS層の数についての情報において、DMRS層の数は、CDMグループにおけるDMRSアンテナポートの数の整数倍であり得る。例えば、2つのDMRSアンテナポートグループを含むDMRSパターンについて、ポートグループ1は{1、2、3、4}であり、ポートグループ2は{5、6、7、8}であると想定すると、ポートグループ1およびポートグループ2は、4層および8層に量子化され得る。加えて、DMRS層の数についての情報において、DMRS層の数は、代替的に、CDMグループにおける昇順の連続的なシーケンス番号を有するDMRSアンテナポートの数の整数倍であり得る。例えば、CDMグループ{1、2、5、7}および{3、4、6、8}は、2層および4層に量子化され得る。全部の情報は、どのリソース単位が受信端でのDMRS伝送のために使用されるか、および、どのリソース単位が、CDM多重化を実装する他の受信端でのDMRS伝送に使用されるかを受信端が識別することを可能にすることができる。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
レートマッチング情報の内容は、DMRSパターンにおけるポートマッピング順序と共に変動し得て、例えば、以下を含み得るが、これらに限定されるものではないことを理解されたい。
1.各DMRSポートグループのミュート状態または使用状態:レートマッチング情報は、DMRSポートグループの状態を指示し、RMIの内容はポートマッピング順序と無関係である。CDMグループにおける番号付けの順序に対する具体的な限定は無い。例えば、ポートは、ポートグループにおけるポートの最小シーケンス番号から昇順で番号が付与され得る。
2.等級付けを通して量子化されるシステムの直交伝送層の現在の数
DMRSポート番号は、p=y+vであり、yはポート番号のオフセットであると想定すると、pはNRにおいて定義される最小DMRSポート値であり、v=1、2、...は、PDSCH上の直交伝送層の現在の数(LTEにおける8個のポート)であることを保証できる。vは等級付けを通して量子化され、レートマッチングのためにDCIシグナリングオーバーヘッドを低減する。具体的な実装において、vは上向きまたは下向きに量子化され得る。
2.1.等級付けを通して上向きに量子化されるシステムの層の現在の数の合計(レートマッチング情報の内容は、マッピング順序の関連する)。これは、各CDMグループにおける連続するポート番号の数、または、最大ポートシーケンス番号に等しいことがあり得る(y=0であり、各CDMグループにおけるポート番号が連続し、昇順または降順であるときのみを想定する)。例えば、{1、2、3、4}、{5、6、7、8}および{9、10、11、12}のマッピング順序が変化するとき、同一のDMRSパターンについては、RMIの内容は変化する。
2.2.システムの直交伝送層の現在の数の合計が、等級付けを通して下向きに量子化される。この方式において、レートマッチング情報の内容は、DMRSパターンにおけるマッピング順序と無関係であり、内容は、CDMグループにおける連続するポート番号における最小ポート番号に等しいことがあり得る、または、1から番号が付与されたポート番号の量子化値であり得る(y=0であり、ポートは1から番号が付与されることを想定する)。
2.3.DMRSグループにおけるポート番号が昇順にソートされるときの、連続するDMRS番号の数。例えば、2つのDMRSポートグループ{1、2、5、6}および{3、4、7、8}は、2層および4層に量子化され得る。
直交DMRS伝送層の数の量子化値を使用する理由は、例えば、具体的な直交伝送層数{1、2、3、4}を指示する必要がある場合、指示のために2ビットを必要とするからであることに留意されたい。直交伝送層数{1、2、3、4}が値に量子化される、例えば、直交伝送層数4に上向きに量子化される、または、直交伝送層数1に下向きに量子化されるとき、または、直交伝送層数{1、2、3、4}が2または3によって表されるとき、直交伝送層の数の量子化値を指示するために、1ビットのみが必要である。例えば、0は、直交伝送層数の量子化値4を表すために使用される。したがって、指示オーバーヘッドを低減できる。
2.4.DMRSグループ状態情報、DMRSグループシーケンス番号もしくはグループ番号、または、DMRSグループ数。CDMグループの数は、システムにおいて占有/スケジューリング(共同スケジューリング)されるCDMグループの数である。
S202.送信端は、時間周波数リソース上でDMRS指示情報を送信する。
具体的な実装において、本願の本実施形態において、DMRS指示情報は、異なるサポートされる最大ポート数、または、異なるDMRSパターンに対応するレートマッチング方式を指示するために使用され得る。一方式は、黙示的な指示であり、別の方式は、明示的なシグナリングを使用することによる指示である。
黙示的な指示の解決手段において、直交伝送層の数の量子化値は、DMRS構成情報テーブルにおいて構成され、指示情報は、DMRS構成情報テーブルにおけるDMRS指示情報(値)を使用することによって指示される。DMRS構成情報テーブルはLTEと同様であり得る。例えば、DMRS指示情報は、LTEにおける、アンテナポートの数(Antenna ports)、スクランブル識別子(scrambling identity)、および、直交伝送層の数の指示(number of layers indication)である。DMRS構成情報テーブルは、DMRSポート数、ポートインデックス、シーケンス生成情報、および、CDMタイプのうち少なくとも1つを更に含み得る。これに基づいて、直交伝送層の数の量子化値が追加される。DMRS構成情報テーブルは、送信端および受信端の両方において記憶され得る。送信端は、指示情報を受信端へ送信する。送信端は、LTEにおける元のDCIシグナリングを受信端へ送信することを理解されたい(LTEにおけるシグナリングが使用されるので、DCIシグナリングは、指示情報と名付けられないことがあり得るが、レートマッチングの解決手段を指示し得る)。受信端は、シグナリングを使用することによって、受信端のポート情報、および、システムにおける伝送層の合計量子化数を取得して、2つの情報を参照して、別の受信端によって使用されるポートを計算する。言い換えれば、受信端は、受信端におけるDMRS伝送のためにどのリソース単位が使用されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端において、どのリソース単位がDMRS伝送のために使用されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
明示的なシグナリング指示の解決手段において、DMRS指示情報とレートマッチング情報との間の対応関係は、LTEにおけるDMRS構成情報テーブルと独立に存在する。言い換えれば、DMRS指示情報とレートマッチング情報との間の対応関係は、DMRS構成情報テーブルにおいて示唆されない。したがって、DMRS構成情報テーブルに加えて、送信端および受信端は更に、DMRS指示情報とレートマッチング情報との間の対応関係構成テーブルを別々に記憶する(または、情報テーブルは、RRCを通して構成され得る)。対応関係構成テーブルは、DMRS構成情報テーブルとは独立に存在する。送信端は、黙示的なシグナリングを使用することによって、レート構成指示情報を受信端へ送信する。受信端はDMRS指示情報をインデックスとして使用して、対応関係構成テーブルにおいて、対応するレートマッチング情報を検索する。受信端は、レートマッチング情報をDMRS構成情報テーブルと組み合わせ、受信端のDMRSによってどのリソース単位が占有されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端のDMRSによってどのリソース単位が占有されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
同一の値を有するDMRS指示情報は、直交伝送層の異なる数の量子化値に対応し得ることに留意されたい。したがって、DMRS指示情報と、直交伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、代替的に別個のシグナリングを通して指示され得る。明示的な指示の解決手段において、直交伝送層の量子化数は、DMRS指示情報を使用することによって指示されることを理解されたい。受信端は2つのシグナリングを受信し、1つのシグナリングは、LTEにおけるDMRS DCIシグナリングであり、他のシグナリングは、直交伝送層の現在の量子化数のDMRS指示情報を送信するために使用される、または、DMRS指示情報を含むシグナリング(本明細書においてレートマッチングシグナリングとも称され得る)である。
黙示的な指示の解決手段であるか、または、明示的な指示の解決手段であるかに関係なく、DMRS指示情報は、独立のシグナリングとして受信端へ送信され得る、または、送信のためにダウンリンクシグナリングにおいて搬送され得ることを理解されたい。ここではこれに限定されない。
DMRS指示情報を送信し、DMRS指示情報と直交伝送層の数の量子化値との間の対応関係を指示するための上述のシグナリングは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング、媒体アクセス制御制御要素(media access control control element、MAC CE)、もしくはDCIシグナリング、または、当該3つのシグナリングのうちの任意の2以上の組み合わせであり得る。
実装において、シグナリングを使用することによってDMRS指示情報を送信するかどうかは、コードワード(codeword)の数に基づいて決定される。例えば、1コードワードの場合、DMRS指示情報を送信するためにシグナリングがトリガされるが、2コードワードの場合、シグナリングは送信されない。なぜなら、2コードワードに対応するSU−MIMO(single user multiple−input multiple−output、SU−MIMO)シナリオにおいて、送信端、例えば、基地局が、1つの受信端(端末)のみと通信するとき、端末の情報(RS、制御シグナリング、データまたは同様のもの)のみが時間周波数リソース上で伝送されるからである。この場合、端末は、端末の情報(例えば、端末のポート、層の数、または同様のもの)に基づいて、端末のDMRS REの位置を直接知り、データ復号中にREを回避することができる。したがって、SUシナリオにはDMRSレートマッチングの問題が無い。
S203.受信端はDMRS指示情報を受信する。
S204.DMRS指示情報に基づいてレートマッチング情報を取得し、DMRSが伝送されないリソース上でデータを復調する。
具体的な実装において、黙示的な指示方式が使用される場合、DMRS指示情報を受信した後に、受信端は、DMRS指示情報の値をインデックスとして使用して、DMRS構成情報テーブルにおいて、直交伝送層の対応する数の量子化値(更に、DMRS層の数についての情報、DMRSアンテナポートセット情報、DMRSアンテナポート符号分割多重化CDMグループ情報、または同様のものを知る)、受信端によって使用される層の数、および、DMRSポート番号などの情報を検索する。次に、受信端は、受信端におけるDMRS伝送のためにどのリソース単位が使用されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端において、どのリソース単位がDMRS伝送のために使用されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。明示的な指示方式が使用される場合、DMRS構成情報テーブルに加えて、送信端および受信端が対応関係構成テーブルを別々に更に記憶する(または、対応関係構成テーブルは、RRCを通して構成され得る)とき、受信端は、指示情報をインデックスとして使用して、対応関係構成テーブルにおいて、対応するレートマッチング状態を検索する。受信端は、レートマッチング情報をDMRS構成情報テーブルと組み合わせて、どのリソース単位がDMRS伝送のために受信端によって使用されるか、および、どのリソース単位がDMRS伝送のために他の受信端によって使用されるかを識別する(任意選択で、実装方法において、情報は、レートマッチング情報を使用することによって直接取得され得る)。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送のために使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
本願において提供される、DMRSを指示および受信する方法は更に、非コヒーレント共同伝送(Non−coherent joint transmission、NC−JT)2‐PDCCHシナリオに適用され得る。具体的には、非疑似コロケーションQCLグループを使用する2つの送信端は、当該送信端のものでないDMRSに対応するリソース単位をミュートした後に、各々データを送信する。送信端は、相手側のDMRSポートグループを相互にミュートすることを理解されたい。具体的な実装において、TRPがデフォルトで、相手のTRPのQCLグループにおけるDMRSに対応するRE位置をミュートするということがあり得る。DMRSパターンタイプ1については、2つのDMRSポートグループが含まれる。NC−JTシナリオにおいて、2つのDMRSポートグループは、非QCLであり得て、DMRSポートグループの各々におけるポートはQCLである。この場合、2つのTRPは、1つのポートグループを別々に使用し得る。したがって、この解決手段は、余分なシグナリング指示なしで、問題を直接解決できる。DMRSパターンタイプ2については、3つのDMRSポートグループが含まれる。この場合、1つのTRPは1つのDMRSポートグループを使用し得て、他のTRPは2つのDMRSポートグループを使用し得る。したがって、2つのDMRSポートグループを使用するTPRは、指示情報を使用することによって指示を実行する必要があり、DMRSポートグループを使用するTPRは、指示情報を使用することなく、指示を実行し得る。
1‐PDCCHシナリオにおいて、独立の指示方式が代替的に使用され得る。具体的手順については、同様に図21に示される段階を参照されたい。
段階S201において、非コヒーレント共同伝送送信端は、DMRS指示情報を生成し、DMRS指示情報は、複数の協調するTRPが利用可能なQCLグループにおけるDMRSポートに基づいて生成されることに留意されたい。
段階S202において、送信端は、DMRS指示情報を受信端へ送信する。1‐PDCCHシナリオにおいて、DMRS指示情報は、複数の協調TRPが利用可能なDMRSに対応するリソース単位を指示する。2‐PDCCHシナリオにおいて、レートマッチング情報は、送信端によって使用されるDMRSに対応するリソース単位を指示する。
受信端がDMRS指示情報を受信した後に実行されるオペレーションは、上述の実施形態におけるS203およびS204と同一であり、ここでは詳細を再度説明しない。
技術的解決手段がアップリンク伝送シナリオに適用される場合、送信端は端末であり得て、受信端はネットワークデバイス、例えば基地局であり得る。技術的解決手段がダウンリンク伝送シナリオに適用される場合、送信端はネットワークデバイス、例えば基地局であり得て、受信端は端末であり得る。
本願において提供されるDMRSレートマッチング指示方法によれば、DMRS指示情報は、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、DMRS構成タイプに対応し、これにより、NRにおける複数のシナリオ、例えば、NC−JTシナリオ、動的TDDシナリオ、または、フレキシブルデュープレクスのシナリオとマッチングさせる。上述した方法は、NRにおける複雑かつ可変のシナリオに適用でき、また、より多くの層のデータを送信するための要件を満たし、指示オーバーヘッドを低減することができる。
ここで、DMRSポートは、システムによってサポートされる全部のDMRSポートであることを理解されたい。実際の実装において、DMRSポートの全部または一部が1つのスケジューリングプロセスにおいて使用されるかどうかは、本願において限定されるものではない。
以下では、本願において提供される、DMRSレートマッチング指示方法、および、DMRSレートマッチング受信方法の具体的な実装プロセスを説明する。
[実施形態5]
実施形態5は主に、DMRS指示情報を指示するために明示的なシグナリングが設計されることを説明する。
図22に示されるように、TRP0は、サポートされる最大直交ポート数12をサポートし、端末0(UE0)に割り当てられるポートはポート1、2、7および8であり、端末1(UE1)に割り当てられるポートはポート3、4、9および10である。
本シナリオにおいて、UE0およびUE1は、複数のDMRSポートを使用する。図23は、12個のDMRSポートのマッピング規則の概略図であり、各網掛けの四角は、1つのDMRSポートグループがマッピングされるREを指示し、n=0である。12個のDMRSポートは、3つのDMRSポートグループ、すなわち、DMRSポートグループ1、DMRSポートグループ2およびDMRSポートグループ3にグルーピングされる。
各DMRSポートグループは4個のDMRSポートを含む。各DMRSポートグループにおけるDMRSポートに対応するDMRSについて、CDMを通して、同一の時間周波数リソースが多重化される。3つのDMRSポートグループのマッピング規則は以下の通りである。
第1DMRSポートグループによってマッピングされる時間周波数リソースは、周波数領域において、リソース単位上の第12n、第12n+1、第12n+6、および、第12n+7のサブキャリアを含む。
第2DMRSポートグループによってマッピングされる時間周波数リソースは、周波数領域において、リソース単位上の第12n+2、第12n+3、第12n+8、および、第12n+9のサブキャリアを含む。
DMRSポートグループ3によってマッピングされる時間周波数リソースは、周波数領域において、リソース単位上の第12n+4、第12n+5、第12n+10、および、第12n+11のサブキャリアを含む。
nは、0以上、
未満の任意の1または複数の整数であり得る。以下の説明において、リソース単位が周波数領域におけるM個のサブキャリアを含むことは、説明のための例として使用され、Mは、1以上の整数である。例えば、リソース単位が1つのRBペア(言い換えれば、時間領域における2つのRB)である場合、M=12であり、または、リソース単位が周波数領域における2つのRBである場合、M=24である。各CDMグループは、時間領域における2つの連続するシンボルを占有する。
DMRSポートグループ1はDMRSポート{1、2、7、8}を含み、DMRSポートグループ2はDMRSポート{3、4、9、10}を含み、DMRSポートグループ3はDMRSポート{5、6、11、12}を含むことが想定される。これは、ここでは例に過ぎず、具体的なDMRSポートマッピング方式は限定されるものではない。DMRSポートマッピング方式が変化するとき、レートマッチング情報も変化することに留意されたい。当業者であれば、この解決手段において説明される方法に従って、上述のレートマッチング設計の原則を満たすレートマッチングの解決手段を容易に得ることができる。具体的な実装において、DMRSポートマッピング方式が変化する場合、レートマッチング情報も変化する。この場合、レートマッチング情報における直交伝送層の数の量子化値も変化することが指示される。したがって、DMRS指示情報と直交伝送層の数の量子化値との間の対応関係は、1つのシグナリングを使用することによって指示され得る。
DMRS指示情報の値は、2つの方式で表現され得る。一方は10進法であり、他方は2進法である。
値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、値に対応する、直交伝送層の数の量子化値(図においてRMIとして示される)は4であり、現在の量子化層数が4であることが指示される。値が1または01であるとき、RMI=8であることが指示される。値が2または10であるとき、同様に、RMI=12である。値が3または11であるとき、RMIが予約(予約値)であることが指示される。具体的な実装において、値はヌル、または、別の状態、例えば、量子化層数が4である、第2および第3ポートグループ(または、第1および第3ポートグループ)に対応する伝送状態であり得る。この場合、基地局は、ポートグループ番号の順序でスケジューリングを実行すると想定される。
この場合、DMRS指示情報が2進法で指示されるとき、指示のために2ビットが使用され得る。
テーブル4は、最大12個の直交ポートをサポートするSU/MU MIMO DMRS構成情報テーブルを示し、テーブルは、LTEにおけるDMRS DCIシグナリングテーブルと同様であり、透過的MU−MIMOのみに適用可能である。受信端は、テーブルを使用することによって、受信端のDMRSポート、および、直交伝送層の数などの情報を取得する。加えて、受信端は更に、受信されたDMRS指示情報(特定の値)によって指示されるRMIに基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、受信端によって現在使用されていない直交伝送層の数、もしくは受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を知り得て、それにより、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを知り、それにより、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報を取得し、レートマッチングを完了する。
UE0によって受信されたDMRS指示情報の値が1(10進法)または01(2進法)であるとき、直交伝送層の現在の数の量子化値が8であることが指示され、それにより、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2の両方が占有されることを認識する。UE0は、テーブル4を参照してUE0のポート情報を取得し、DMRSポートグループ1がUE0のDMRSポートを含むが、DMRSポートグループ2はUE0のDMRSポートを含まないことを認識し、その結果、UE0は、DMRSポートグループ2が別の端末によって使用され、UE0のデータを送信しないことを知る。同様に、UE1は、指示を通して、直交伝送層の数の量子化値が4であることを知り、テーブル4を参照して、UE1のポート情報を取得し、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2が占有されていることを知る。その結果、UE1は、UE1のデータが、UE1によって使用されないDMRSポートグループ1の位置で伝送されないことを知る。加えて、UE0およびUE1は、レートマッチング情報を使用することによって、データをDMRSポートグループ3の位置で伝送できることを知る。
上述の説明は、例に過ぎない。異なるDMRSパターンおよび異なるポートマッピング方式の場合、RMIの値およびDCI情報テーブルの表現は異なり得る。例えば、上述の例におけるRMIは、現在の量子化層数である、または、DMRSポートグループのシーケンス番号であり得る。
図22におけるシステムは、サポートされる最大ポート数12をサポートする。別の実装において、TRPは更に、別のサポートされる最大ポート数、例えば、4、6、または、8をサポートし得る。TRPがサポートする、サポートされる最大ポート数は、RRC、MAC CEもしくはDCIなどの明示的なシグナリングを使用することによって指示され得る、または、別の構成パラメータ、例えば、シナリオに対応する周波数、キャリア間隔、または、フレーム構造にバインドされ得る。
図24に示されるように、TRP0は、サポートされる最大ポート数6をサポートし、端末0(UE0)に割り当てられるポートはポート1および2であり、端末1(UE1)に割り当てられるポートはポート3および4である。
このシナリオにおいて、UE0およびUE1によって使用されるDMRSポートは、複数の方式で多重化される。図25は、6個のDMRSポートのマッピング規則の概略図であり、各網掛けの四角は、1つのDMRSポートグループがマッピングされるREを指示し、n=0である。6個のDMRSポートは、3つのDMRSポートグループ、すなわち、DMRSポートグループ1、DMRSポートグループ2およびDMRSポートグループ3にグルーピングされる。
DMRSポートグループ1によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n、第12n+1、第12n+6、第12n+7のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
DMRSポートグループ2によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n+2、第12n+3、第12n+8、第12n+9のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
DMRSポートグループ3によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n+4、第12n+5、第12n+10、第12n+11のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
nは、0以上、
未満の任意の1または複数の整数であり得る。3つのCDMグループは、時間領域における1個のシンボルを占有する。
値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、値に対応する、直交伝送層の数の量子化値(図においてRMIとして示される)は2であり、現在の量子化層数が4であることが指示される。値が1または01であるとき、RMI=8であることが指示される。値が2または10であるとき、同様に、RMI=6である。値が3または11であるとき、RMIが予約(予約値)であることが指示される。
この場合、DMRS指示情報が2進法で指示されるとき、指示のために2ビットが使用され得る。
同様に、受信端は更に、受信されたDMRS指示情報(valueの特定の値)によって指示されるRMIに基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、受信端によって現在使用されていない直交伝送層の数、もしくは受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を知り得て、それにより、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを知り、それにより、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報を取得し、レートマッチングを完了する。更に、テーブル2における6個の直交DMRSポートをサポートするSU/MU MIMO DMRSシグナリングテーブルを参照して、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報が取得され得る。例えば、UE0によって受信されたDMRS指示情報の値が1(10進法)または01(2進法)であるとき、直交伝送層の現在の数の量子化値が4であることが指示される。DMRSポートグループ1はDMRSポート{1、2}を含み、DMRSポートグループ2はDMRSポート{3、4}を含み、DMRSポートグループ3はDMRSポート{5、6}を含むと想定すると、レートマッチング情報に基づき、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2が使用され、DMRSポートグループ3が使用されないことが分かる。この場合、端末は、端末のDMRSポート情報を参照して別の端末のポートグループ位置を知り得る。
図26に示されるように、TRP0は、サポートされる最大ポート数8をサポートし、端末0(UE0)に割り当てられるポートはポート1、2、3および4であり、端末1(UE1)に割り当てられるポートはポート5、6、7および8である。
このシナリオにおいて、UE0およびUE1によって使用されるDMRSポートは、複数の方式で多重化され得る。図27は、8個のDMRSポートのマッピング規則の概略図であり、各網掛けの四角は、1つのDMRSポートグループがマッピングされるREを指示し、n=0である。8個のDMRSポートは、2つのDMRSポートグループ、すなわち、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2にグルーピングされ、各DMRSポートグループは4個のDMRSポートを含む。
各DMRSポートグループにおけるDMRSポートに対応するDMRSについて、CDMを通して、同一の時間周波数リソースが多重化される。2つのDMRSポートグループのマッピング規則は以下の通りである。
各DMRSポートグループによってマッピングされる時間周波数リソースは、時間領域における2つの連続するシンボルにマッピングされる。
DMRSポートグループ1によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n、第12n+2、第12n+4、第12n+6、第12n+8、第12n+10のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
DMRSポートグループ2によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第12n+1、第12n+3、第12n+5、第12n+7、第12n+9、第12n+11のサブキャリアのうち少なくとも1つを含む。
nは、0以上、
未満の任意の1または複数の整数であり得る。
値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、値に対応する、直交伝送層の数の量子化値(図においてRMIとして示される)は4であり、現在の量子化層数が4であることが指示される。値が1または01であるとき、RMI=8であることが指示される。加えて、当該値は、2つのCDMグループの組み合わせを表し得る。例えば、値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、DMRSポートグループ1が使用されることが指示される。値が1または01であるとき、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2の両方が使用される。
この場合、DMRS指示情報が2進法で指示されるとき、1ビットが指示のために使用され得る。
同様に、受信端は更に、受信されたDMRS指示情報(valueの特定の値)によって指示されるRMIに基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、受信端によって現在使用されていない直交伝送層の数、もしくは受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を知り得て、それにより、DMRSによって占有されない、DMRSの搬送に利用可能なリソースにおけるリソースを知り、それにより、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報を取得し、レートマッチングを実行する。以下では、ポートグループ状態の組み合わせを例として使用する。量子化パラメータ層数の解決手段については、上述の例を参照されたい。例えば、UE0によって受信されたDMRS指示情報の値が1(10進法)または01(2進法)であるとき、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2の両方が占有されることが指示される。UE0は、UE0によって取得されたDMRSポート情報に基づいて、UE0によって使用されるDMRSポートグループを知り、その結果、UE0は、他のポートグループが別のUEによって使用されることを認識し、UE0のデータを送信せず、それにより、レートマッチングを実行する。
図28に示されるように、TRP0は、サポートされる最大ポート数4をサポートし、端末0(UE0)に割り当てられるポートはポート1および2であり、端末1(UE1)に割り当てられるポートはポート3および4である。このシナリオにおいて、UE0およびUE1によって使用されるDMRSポートは、複数のCDM多重化モードを有し得る。図29は、4個のDMRSポートのマッピング規則の概略図であり、各網掛けの四角は、1つのDMRSポートグループがマッピングされるREを指示し、n=0である。4個のDMRSポートは、2つのDMRSポートグループ、すなわち、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2にグルーピングされ、各DMRSポートグループは2個のDMRSポートを含む。
各DMRSポートグループにおけるDMRSポートに対応するDMRSについて、CDMを通して、同一の時間周波数リソースが多重化される。2つのDMRSポートグループのマッピング規則は以下の通りである。
各DMRSポートグループによってマッピングされた時間周波数リソースは、時間領域において1個のシンボルにマッピングされる。
DMRSポートグループ1によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第2サブキャリアを含む。
DMRSポートグループ2によってマッピングされる時間周波数リソースは、リソース単位上の第2n+1のサブキャリアを含む。
nは、0以上、
未満の任意の1または複数の整数であり得る。
DMRSポートグループ1は、DMRSポート{1、3}を含み、DMRSポートグループ2はDMRSポート{2、4}を含むことが想定される。この場合、値が0(10進法)または00(2進法)であるとき、値に対応する、直交伝送層の数の量子化値(図においてRMIとして示される)は2であり、現在の量子化層数が4であることが指示される。値が1または01であるとき、RMI=8であることが指示される。
この場合、DMRS指示情報が2進法で指示されるとき、1ビットが指示のために使用され得る。
同様に、受信端は更に、受信されたDMRS指示情報(valueの特定の値)によって指示されるRMIに基づいて、直交伝送層の現在の量子化数、現在使用されるポートグループ状態の組み合わせ、受信端によって現在使用されていない直交伝送層の数、もしくは受信端によって現在使用されていないポートグループ状態、または、ミュートされる必要があるリソース単位を知り得て、それにより、別のマッチングされた端末のDMRSポート情報を取得し、それにより、レートマッチングを実行する。例えば、UE0によって受信される指示情報の値が1(10進法)または01(2進法)であるとき、直交伝送層の現在の数の量子化値が4であることが指示される。この場合、端末は、レートマッチング情報を使用することによって、DMRSポートグループ1およびDMRSポートグループ2の両方が占有されることを知り、端末によって使用されるDMRSポートを参照して、別の端末によって使用されるDMRSポートグループを知り得て、それにより、レートマッチングを実行する。図27および図29における解決手段において、例えば、最初にFDMスケジューリング、次にCDMスケジューリングなど、基地局のスケジューリング順序に基づいて、直交伝送層の数を1および2に量子化することもできるとき、本実施形態におけるレートマッチング情報は、DMRSパターン構成(タイプ)、または、DMRSパターンに含まれるポートグループの数に対応し得て、それにより、受信端のストレージオーバーヘッドを低減することに留意されたい。
TRPが、サポートされる最大ポート数4、6、8、12、および同様のものをサポートするとき、異なるDMRSパターンおよびDMRSポートマッピング方式の場合、サポートされる最大直交伝送層数は異なり得る。包括的な規則は以下の通りである。
直交伝送層の量子化数は以下の方式で取得され得る。ここでは、1つの規則が提供されるに過ぎない。具体的な実装において、値は、選択プロセスなしで、直接記憶され得る。
全部のDMRSポートは1から量子化されると想定される。この場合、各DMRSポートグループにおいて、ポート番号が昇順でソートされるとき、量子化層数は以下の通りであり得る。例えば、ポートグループ1{1、2、3、4}およびポートグループ2{5、6、7、8}は4および8に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、3、5、7}およびポートグループ2{2、4、6、8}は1および2に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、5、7}およびポートグループ2{3、4、6、8}は2および4に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、5、6}およびポートグループ2{3、4、6、7}は2および4に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、3、4}、ポートグループ2{5、6、7、8}、および、ポートグループ2{9、10、11、12}は4、8、12に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、4、7、10}、ポートグループ2{2、5、8、11}およびポートグループ2{3、6、9、12}は1、2および3に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、7、8}、ポートグループ2{3、4、9、10}およびポートグループ2{5、6、11、12}は2、4および6に量子化される。例えば、ポートグループ1{1、2、7、10}、ポートグループ2{3、4、8、11}およびポートグループ2{5、6、9、12}は2、4および6に量子化される。
上述の実施形態によれば、サポートされる最大直交ポート数の各々についてのDMRS構成情報テーブルに対応する設計は、NRシステムにおける異なるシナリオの要件を満たすことができる。
[実施形態6]
指示のために、異なるシグナリングが異なるDMRSパターンに設計される。異なるDMRSポートマッピング方式については、テーブルにおける内容は異なり得て、量子化された現在の直交伝送層数であり得る、または、DMRSポートグループのステータスであり得る。
図30(a)および図30(e)は、マッピング順序が、最初にCDMマッピング、次にFDMマッピングであるDMRSパターンを示す。
各DMRSパターンについて、対応する指示情報のオーバーヘッドは異なる。例を以下に挙げる。
図30(a)に示される、4個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング情報RMIが2であること、言い換えれば、直交伝送層の現在の数の量子化値が2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング情報RMIが4であることが指示される。
図30(b)に示される、8個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチングRMIが4であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチングRMIが8であることが指示される。
図30(c)に示される、6個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチング指示(RMI)が6であることが指示される。
図30(d)に示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が8であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチング指示(RMI)が12であることが指示される。
図30(e)で示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチング指示(RMI)が6であることが指示される。
図31(a)から図31(d)は、マッピング順序が、最初にFDMマッピング、次にCDMマッピングであるDMRSパターンを示す。
各DMRSパターンについては、対応する指示情報のオーバーヘッドは異なる。例を以下に挙げる。
図31(a)に示される、4個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が1であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。
図31(b)に示される、8個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が1であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。
図31(c)に示される、6個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が1であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチング指示(RMI)が3であることが指示される。RM指示の値が3または11であるとき、レートマッチング指示(RMI)が予約であることが指示される。
図31(d)に示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が1であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチング指示(RMI)が3であることが指示される。値が3または11であるとき、レートマッチング指示(RMI)が予約であることが指示される。
加えて、このポートマッピング解決手段において、複数のDMRSパターンは同一のRMテーブルに対応し得る。例えば、図31(a)および図31(b)は、同一のレートマッチングテーブル、例えば、図31(a)におけるテーブルに対応し得て、図31(c)および図31(d)は、同一のレートマッチングテーブル、例えば、図31(c)におけるテーブルに対応し得る。加えて、テーブルは、DMRSタイプ、または、DMRSパターンにおけるポートグループの数に対応し得る。方法は、端末のストレージオーバーヘッドを低減するという利点を有する。
図32(a)から図32(d)は、ハイブリッドCDM‐FDMポートマッピング方式であるマッピング順序を示す。
各DMRSパターンについては、対応する指示情報のオーバーヘッドは異なる。例を以下に挙げる。
図32(a)に示される、4個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。
図32(b)に示される、8個の直交ポートをサポートするパターンについては、情報RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。
図32(c)に示される、6個の直交ポートをサポートするパターンについては、情報情報RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチング指示(RMI)が6であることが指示される。値が3または11であるとき、レートマッチング指示(RMI)の値が予約であることが指示される。
図32(d)に示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチングRMIが6であることが指示される。RM指示の値が3または11であるとき、レートマッチング指示(RMI)が予約であることが指示される。
加えて、このポートマッピング解決手段において、複数のDMRSパターンは同一のRMテーブルに対応し得る。例えば、図32(a)および図32(b)は、同一のレートマッチングテーブル、例えば、図32(a)におけるテーブルに対応し得て、図32(c)および図32(d)は、同一のレートマッチングテーブル、例えば、図32(c)におけるテーブルに対応し得る。加えて、テーブルは、DMRSタイプ、または、DMRSパターンにおけるポートグループの数に対応し得る。方法は、端末のストレージオーバーヘッドを低減するという利点を有する。
図33(a)から図33(d)は、DMRSパターンにおけるポートグループの使用ステータスを示す。
各DMRSパターンについて、対応するDMRS指示情報のオーバーヘッドは異なる。例を以下に挙げる。
図33(a)に示される、4個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が1であることが指示される。言い換えれば、DMRSポートグループ1が占有される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1および2の両方が占有されることが指示される。
図33(b)に示される、8個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために1ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が1であることが指示される。言い換えれば、DMRSポートグループ1が占有される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1および2の両方が占有されることが指示される。
任意選択で、図33(a)および図33(b)は、例えば、図33(a)におけるテーブルなど、同一のレートマッチングテーブルに対応し得る。この場合、テーブルは、DMRSタイプ、または、DMRSパターンにおけるポートグループの数に対応し得る。方法は、端末のストレージオーバーヘッドを低減するという利点を有する。
図33(c)に示される、6個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が1であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1が占有されることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1および2の両方が占有されることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチング指示(RMI)が3であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1、2および3が全部占有されることが指示される。値が3または11であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ2および3の両方が占有されることが指示される。具体的な実装において、RMI=4は、代替的に、DMRSポートグループ1および3の両方が占有または予約される状態として予め定められ得ることに留意されたい。
図33(d)に示される、12個の直交ポートをサポートするパターンについては、RMIを指示するために2ビットが必要である。RM指示の値が0または00であるとき、レートマッチング指示(RMI)が1であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1が占有されることが指示される。値が1または01であるとき、レートマッチング指示(RMI)が2であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1および2の両方が占有されることが指示される。値が2または10であるとき、レートマッチング指示(RMI)が3であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ1、2および3が全部占有されることが指示される。値が3または11であるとき、レートマッチング指示(RMI)が4であることが指示される。この場合、DMRSポートグループ2および3の両方が占有されることが指示される。具体的な実装において、RMI=4は、代替的に、DMRSポートグループ1および3の両方が占有または予約される状態として予め定められ得ることに留意されたい。
任意選択で、図33(c)および図33(d)は、同一のレートマッチングテーブルに対応し得る。この場合、テーブルは、DMRSタイプ、または、DMRSパターンにおけるポートグループの数に対応し得る。方法は、端末のストレージオーバーヘッドを低減するという利点を有する。
本解決手段におけるCDMの組み合わせは、例に過ぎないことに留意されたい。具体的な実装プロセスにおいて、CDMの組み合わせは、除去または追加され得る、または、別のDMRSの状態の組み合わせと置き換えられ得る。
実際の実装プロセスにおいて、値は、RMIを使用することによって指示されることなく、ポートグループが占有される状態の組み合わせに直接対応し得ることに留意されたい。例えば、図33(a)については、状態の組み合わせは、テーブル19−1として説明され得る。
テーブル19−1
加えて、任意選択で、SU状態がテーブル、例えばテーブル19−2に追加され得る。
テーブル19−2
ここで、層0は主に、現在のSU状態を端末に通知するために使用されるが、具体的な表現形式は限定されるものではない。
図30から図33において示される実施形態によれば、各パターン、または、DMRS構成のタイプ(type)、または、同一の数のポートグループを有するDMRSパターンについて、対応するDMRS指示情報が設計され得て、NRシステムにおける異なるシナリオの要件を満たす。例えば、DMRS指示情報は、超高信頼性低遅延通信(Ultra−Reliable and Low−Latency Communication、URLLC)シナリオにおけるパターンに適用されるだけでなく、エンハンスドモバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)におけるパターンにも適用される。他の異なるパターンについては、テーブルの設計が見直される。
[実施形態7]
RRC、MAC‐CE、および、DCIの組み合わせを使用することによって、DMRS構成情報およびDMRS指示情報に対して、等級付けされた指示が実行され得る。例えば、パラメータ
設定は、RRCを使用することによって構成され得て、直交伝送層の量子化数についての情報、または、DMRSレートマッチングのCDMグループ状態情報を含み得て、DCIシグナリングは、パラメータセットを選択して端末に通知するために使用される。直交伝送層数を量子化するための上述の複数の方法は、パラメータセット内に配置され得て、パラメータセットは、他の情報、例えば、ZP−CSI−RS、PDSCHの開始位置および終了位置、または同様のものを含み得る。ここで、テーブルは、例として提供されるに過ぎず、具体的なテーブルの形式、サイズ、および、記述形式は、限定されるものではない。具体的な実装において、パラメータセットは、RRCを使用することによって構成され得て、パラメータセットは、テーブル20に示されるように、DMRSに関連するレートマッチング情報を含み得る。
テーブル20
[実施形態8]
本実施形態において、直交伝送層の合計数、または、直交ポートの合計数に関連する情報(本明細書において、直交伝送層の合計数、および、直交ポートの合計数は同一である)は、DMRS構成情報テーブルにおいて設計される。直交ポートの合計数に関連する情報は、1つの指示情報を使用することによって反映される。指示情報は、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数、または、実際に提供される可能性がある全部の直交ポートの数の量子化値を指示し得る。全部の直交ポートの数の量子化値は、直交DMRS層の数についての情報、直交DMRSアンテナポートセット指示情報、直交DMRSアンテナポートCDMグループ情報、または、CDMグループサイズに基づいて生成される情報であり得る。
図34の図34(a)、図34(b)、図34(c)、図34(d)における4つのパターンについては、テーブル1からテーブル4におけるDMRS構成情報テーブルと比較して、本実施形態において、直交伝送層の合計数の指示情報の機能が追加される。例えば、テーブル21からテーブル24において示される情報テーブルにおける合計、または、層の合計数の列は、直交伝送層の合計数の指示情報である。
テーブル21
テーブル22
テーブル23
テーブル24
本実施形態において、提供される可能性がある直交伝送層の合計数の全部が考慮され、本実施形態は、全部のシナリオに適合され得て、MUマッチングのための複数の端末によって、レートマッチングを実行するために使用され得る。
上述の実施形態において提供されるDMRS構成情報テーブルの内容に基づいて、本実施形態において、直交伝送層の合計数の機能、言い換えれば、量子化層数についての情報が追加される。端末は、情報を参照してRMI情報を黙示的に取得し得る。
本実施形態において、提供される可能性がある直交伝送層の合計数の全部が考慮され、本実施形態は全部のシナリオに適合され得る。量子化層数は、可能性のある直交伝送層の数の量子化値であり、DMRS構成情報テーブルにおけるDMRS指示情報(値)と同一の値を使用することによって指示される。DMRS構成情報テーブルはLTEのものと同様であり得る。例えば、DMRS指示情報は、LTEにおける、アンテナポート(Antenna ports)の数、スクランブル識別子(scrambling identity)、および、直交伝送層の数の指示(number of layers indication)である。DMRS構成情報テーブルは、DMRSポート数、ポートインデックス、シーケンス生成情報、および、CDMタイプのうち少なくとも1つを更に含み得る。これに基づいて、直交伝送層の数の量子化値が追加される。DMRS構成情報テーブルは、送信端および受信端の両方において記憶され得る。送信端がレートマッチングの解決手段を受信端に指示する必要があるとき、送信端は、1つの指示情報のみを受信端へ送信する必要がある。受信端は、指示情報を受信した後に、指示情報をインデックスとして使用して、DMRS構成情報テーブルにおいて、直交伝送層の対応する数の量子化値を検索し、また、DMRS層の数についての情報、DMRSアンテナポートセットについての情報、DMRSアンテナポートの符号分割多重化CDMグループ情報、または同様のものを知る。次に、受信端は、受信端におけるDMRS伝送のためにどのリソース単位が使用されるか、および、CDM多重化を実装する他の受信端において、どのリソース単位がDMRS伝送のために使用されるかを識別する。残りのリソースユニットは、受信端に関連するデータ伝送に使用される。したがって、受信端は、対応するリソース単位上でデータを復調する。
別の実装において、本願の本実施形態における指示情報は、受信端によって使用されないDMRSポートグループの状態を指示する。具体的には、DCIは、指示のために使用され得る。
図34(a)および図34(b)において示される構成については、指示は以下のテーブル25を使用することによって実行される。
テーブル25
テーブル25は、プロトコルに従って送信端および受信端において構成され得る、または、RRCシグナリングを使用することにより、送信端によって受信端へ送信され得る。
上述の実施形態とは異なり、テーブル25において、値は、直交伝送層の数の量子化値に対応しないが、受信端によって使用されないDMRSポートグループのステータスを指示する。例えば、値が0であるとき、SUまたはMUマッチングのどちらであるかに関係なく、受信端によって使用されないDMRSポートグループの状態が非ミュート(non−mute)であることが指示される。値が1であるとき、受信端によって使用されないDMRSポートグループの状態が全ミュート(all−mute)であることが指示される。受信端は、指示情報(値)を受信した後に、受信端によって使用されないDMRSポートグループの状態を決定でき、それにより、レートマッチングを完了する。テーブル25におけるMUの列は例に過ぎず、具体的な実装において省略され得ることに留意されたい。
図34(c)および図34(d)において示される構成については、実装において、以下のテーブル26に示されるように、受信端によって使用されないDMRSポートグループのステータスが指示され、より大きいセット、および、より小さいセットは、受信端によって使用されないポートグループ間の相対的関係に基づいて決定され得る。例えば、3つのポートグループのシナリオにおいて、端末が1つのポートグループを使用するとき、より大きいポートグループ、および、より小さいポートグループは、残りの2つのポートグループにおける最大(または最小)ポート番号(の値)の間の相対的関係に基づいて決定され得る。具体的な実装において、比較プロセスが含まれないことがあり得て、より大きい、および、より小さいポートグループは、直接に予め記憶される。
テーブル26
別の実装において、受信端によって使用されない具体的なDMRSポートグループが指示される。例えば、受信端がポートグループ1を使用するとき、値が0のとき、ポートグループ1がミュートされないことを指示し、値が1のとき、MUマッチングを実行する別の受信端がポートグループ2を使用することを指示し、値が2のとき、MUマッチングを実行する別の受信端がポートグループ3を使用することを指示し、値が3のとき、MUマッチングを実行する別の受信端がポートグループ2およびポートグループ3を使用することが指示される。具体的な実装において、ポートグループのシーケンス番号は定義されないことがあり得る。ポートグループにおけるポート番号は、ポートグループを指示するために使用される。例えば、ポートグループ2はポート{5、6、7、8}を含む。この場合、具体的にはテーブル27に示されるように、ポートグループ2は、テーブルにおける{5、6、7、8}と直接置き換えられ得る。
テーブル27
更に別の実装において、RRC+DCIのマルチレベル指示は以下のように使用される。
DMRSレートマッチング情報は、RRC+DCIのマルチレベル指示、または、RRC+MAC CE+DCIのマルチレベル指示を使用することによって指示され得る。
DMRSレートマッチング情報を含む複数のパラメータセットがRRCシグナリングにおいて構成され得て、DMRSレートマッチング情報は、DCIシグナリングを使用することによって動的に選択される。
例えば、2つのパラメータセットがRRC
シグナリングにおいて構成され、1ビットDCIシグナリングが動的選択のために使用される。代替的に、4つのパラメータセットがRRC
シグナリングにおいて構成され、2ビットDCIシグナリングが動的選択のために使用される。詳細はテーブル28−1およびテーブル28−2において示される。
テーブル28−1
テーブル28−2
パラメータセットはDMRSレートマッチング情報を含み、レートマッチング情報は、複数の形式で表現され得る。例を以下に挙げる。
レートマッチング情報は、上述の解決手段において提供される4つの状態、具体的には、値0、1、2および3に対応する4つの状態であり得る。
レートマッチング情報は、各CDMグループが占有されるかどうかを指示する状態情報であり得る。例えば、CDMグループは、例えば、DMRS CDMグループ1、DMRS CDMグループ2、および、DMRS CDMグループ3のように番号が付与され得る。具体的な実装において、CDMグループが番号を付与される状態は存在しないことがあり得て、対応するDMRS CDMポートグループの番号は、CDMグループにおけるポート番号を指示することによって指示され得る。
レートマッチング情報は、ZP DMRSの具体的な位置であり得て、複数のCDMグループの位置に対応する(例えば、構成1の場合は2ビット、構成2の場合は3ビットのように、ビットマップが使用される)。
レートマッチング情報は、レートマッチングパターンであり得て、DMRSシンボル上のどのREがミュートされる必要があるかを直接指示する。この場合、CDMグループの概念は無い。
別の実装において、DMRS構成情報テーブルにおいて、CDMグループ情報は、DMRSレートマッチングを実装するために使用される。
実装において、RMIは、CDMグループ状態情報、例えば、テーブル8−1およびテーブル8−2における「CDMグループの状態」の列として表され得る。以下では、具体的なDMRSパターンの例を使用することによって説明を提供し、具体的なDMRSポートのポート番号は例として使用されるに過ぎない。異なるポートマッピング(port mapping)順序については、以下の実施形態におけるDMRSポート番号(port index)は変化し得る。ここではこれに限定されない。
図34(図34におけるポートグループはCDMポートグループ)を参照すると、テーブル8−1に対応するFL DMRS構成タイプ1については、状態1(CDMグループの状態=1)は、CDMポートグループ1(図34(a)および図34(b)における斜線の部分)が占有されることを表し、状態2は、CDMグループ1および2(図34(a)および図34(b)における斜線の部分および水平線の部分)が占有されることを表す。
テーブル8−2に対応するDMRSタイプ2については、状態1は、CDMグループ1(図34(c)および図34(d)における斜線の部分)が占有されることに対応し、状態2は、CDMグループ1および2(図34(c)および図34(d)における斜線の部分、および、水平線の部分)が占有されることを表し、状態3は、CDMグループ1、2および3(図34(c)および図34(d)における斜線の部分、水平線の部分、および、鉛直線の部分)が占有されることを表す。
上記では、CDMグループ占有状態の例を提供するに過ぎない。具体的な実装において、各状態は、別のCDMグループ占有状態で置き換えられ得る。加えて、具体的な実装において、テーブル8−1およびテーブル8−2において具体的に指示されるCDMグループ状態(例えば、テーブルにおけるCDMグループの状態=1、2および3)は、占有されたCDMグループ(例えば、CDMグループ1)の番号で置き換えられ得る、または、CDMグループにおける全部のポート番号(例えば、CDMグループ1は、ポート番号0および1または0、1、4および6として表され得る)、または、占有されたCDMグループにおける少なくとも1つのDMRSポート番号(例えば、CDMグループ1は、ポート番号0またはポート番号0および1として表され得る)として直接表され得る。加えて、CDMグループ状態がCDMグループにおける全部のポート番号として表されるとき、シンボルの数の列は、テーブル8−1およびテーブル8−2において省略され得て、1シンボルまたは2シンボルFL DMRSパターンは、CDMグループにおける全部のポート番号を直接指示することによって黙示的に指示され得る。例えば、1シンボルタイプ1については、CDMグループ1は0および1として表され、2シンボルタイプ1については、CDMグループ1は、0、1、4、6として表される。受信端は、CDMグループにおけるポート番号に基づいて、1シンボルDMRSまたは2シンボルDMRSについての情報を黙示的に取得し得る。
別の実装において、テーブルにおけるRMI情報は、占有されたCDMグループの数を指示し得る。言い換えれば、テーブル8−1およびテーブル8−2における「CDMグループの状態」は、「CDMグループの数」または「共同スケジューリングされたCDMグループの数」で置き換えられ得る。具体的な文字表現は限定されるものではない。
テーブル29−1は、DMRSタイプ1に対応する追加方法を提供し、「共同スケジューリングされたCDMグループの数」は、タイプ1における1または2つのCDMグループが占有されることを指示する。実装方法において、CDMグループの数は、具体的なスケジューリング順序に基づいて実装され得て、例えば、上述の実施形態における直交ポートの現在の量子化数に基づいて取得される。実装方法において、CDMグループの数についての情報は、特定のCDMグループシーケンス番号に直接対応し得る、または、具体的なスケジューリング規則に基づき得る。例えば、DMRSタイプ1については、1つのCDMグループは、CDMグループ1が占有されることに対応し得て、2つのCDMグループは、CDMグループ1およびCDMグループ2が占有されることとして理解され得る。DMRSタイプ2については、1つのCDMグループは、CDMグループ1が占有されることに対応し得て、2つのCDMグループは、CDMグループ1およびCDMグループ2が占有されることとして理解され得て、3つのCDMグループは、CDMグループ1、2および3が占有されることとして理解され得る。別の実装方法において、CDMグループの数は、CDMグループシーケンス番号にバインドされないことがあり得る。例えば、DMRSタイプ1については、1つのCDMグループは、1つのCDMグループだけがシステムにおいて使用されることを指示し、CDMグループは、CDMグループ1またはCDMグループ2であり得る。受信端は、受信端の具体的なDMRSポート番号に基づいて、占有されたCDMグループのシーケンス番号を取得し得る。2つのCDMグループは、2つのCDMグループが両方とも占有されることを指示する。受信端は、CDMグループのうちの1つまたは2つを使用し得る。受信端がCDMグループ2を使用する場合、CDMグループ1は、別の受信端によって占有されることを推定でき、それにより、レートマッチングを実行する。
テーブル29−1 DMRSポート組み合わせタイプ1の例
加えて、別の実装において、テーブルに追加されたCDMグループの数は、受信端によって使用されるCDMグループの数、言い換えれば、テーブルにおいて指示され、システムにおいて現在使用され、かつ、受信端によって使用されるCDMグループの数を含まないCDMグループの数を含まないことがあり得る、または、(システムにおいて占有されるCDMグループの合計数−受信端によって使用されるCDMグループの数)として理解され得る。例えば、タイプ1については、システムの合計2つのCDMグループがスケジューリングされ、かつ、受信端が2つのCDMグループを使用するとき、受信端によって使用されないCDMグループの数は0である。システムの合計2つのCDMグループがスケジューリングされ、かつ、受信端が1つのCDMグループを使用するとき、受信端によって使用されないCDMグループの数は1である。システムの1つのCDMグループだけがスケジューリングされ、かつ、受信端が1つのCDMグループを使用するとき、受信端によって使用されないCDMグループの数は0である。本解決手段において、CDMグループの数は、テーブルD−1における共同スケジューリングされたCDMグループの数で置き換えられ得る。具体的なテーブルについては、当業者は、上述の原則に基づいてテーブルを直接導出し得る。
加えて、電力増幅(power boosting)情報が、上述のDMRS構成情報テーブルに更に追加され得る。例えば、列がテーブル29−1に追加され、各状態について、具体的な電力増幅値を提供する。特定の値は、タイプ1の場合、0dBおよび3dBであり得て、タイプ2の場合、0dB、1.77dBおよび4.77dBであり得る。テーブルにおいて、具体的な電力増幅値は、現在の状態の占有されるCDMグループの数、および、受信端のポート情報に基づいて、推定を通して直接取得され得て、電力増幅値は当該状態との1対1の対応関係を有し得る。
具体的な原則としては、DMRSタイプ1の場合、受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される1つのCDMポートグループだけを有するとき、電力増幅値は0dBである。受信端が2つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される2つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は0dBである。受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される2つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は3dBである。テーブル29−2は、対応するDMRSタイプ1の例を提供し、具体的なポートの
スケジューリング、および、具体的なシンボルの数は、限定されるものではない。
テーブル29−2 DMRSポート組み合わせタイプ1の例
DMRSタイプ2の場合、受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが、占有される1つのCDMポートグループだけを現在有するとき、電力増幅値は0dBである。受信端が2つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される2つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は0dBである。受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される2つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は1.77dBである。受信端が1つのCDMポートグループを使用し、かつ、システムが現在、占有される3つのCDMポートグループを有するとき、電力増幅値は4.77dBである。ここで、MUの場合、1つの受信端は、1つのCDMグループにおける最大4個のポートだけを呼び出すように制限される。言い換えれば、MUの場合、1つの受信端は、最大1つのCDMグループだけを占有できる。テーブル29−3は、対応するDMRSタイプ2の例を提供し、具体的なポートの
スケジューリング、および、具体的なシンボルの数は、限定されるものではない。
テーブル29−3 DMRSポート組み合わせタイプ2の例
[実施形態9]
本実施形態は、非コヒーレント共同伝送(Non−coherent joint transmission、NC−JT 2 PDCCH)シナリオにおけるDMRSレートマッチングの問題を解決するために使用される。
図35に示されるように、そのようなマルチTRP、NC−JT、および、2‐PDCCHシナリオにおいて、12個のポートがサポートされ、TRP0は{1、2、7、10}を使用し、TRP1は{3、4、5、6、8、9、11、12}を使用する。
本実施形態は、プロトコルのデフォルトの解決手段である解決手段を提供する。TRPでは、1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応する、TRPによって使用されないRE位置をミュート(mute)にすることをデフォルトとしている。例えば、図36に示されるDMRSパターン、具体的には、2つのDMRSポートグループについては、2つのTRPは各々、TRPによって使用されないDMRSポートグループに対応する時間周波数リソース位置をミュートする。したがって、この解決手段は、余分なシグナリング指示なしで、問題を直接解決できる。
別の解決手段は、図37に示されるように、独立した指示の解決手段である。TRPはデフォルトで、TRPによって使用されない、1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応するRE位置をミュートする。加えて、複数のポートグループを有するTRPについては、TRPは、RMシグナリングをUEへ送信し、レートマッチングシグナリングは、前に説明された解決手段に基づいて適用可能であり得る。この場合、レートマッチングシグナリングは、現在のTRPについての利用可能なDMRSポート、サポートされる最大層数、または、TRPについての利用可能なDMRSポートに対応するDMRSパターンに基づいて生成されることに留意されたい。UEは、UEによって前に受信されたレートマッチングシグナリングに基づいてレートマッチングを完了する。解決手段は、上述の実施形態において使用される解決手段であり得る。ここで、1つのDMRSパターンのみが例として使用される。異なるDMRSパターンについては、対応するRMシグナリングが使用され得る。
例えば、図37において、TRP0は、DMRSポートグループ1だけを使用でき、TRP1は、DMRSポートグループ2および3を使用し得る。この場合、TRP0は、DMRSポートグループ2および3に対応する時間周波数リソースをミュートし、TRP1は、DMRSポートグループ1に対応する時間周波数リソースをミュートする。加えて、端末は、レートマッチングシグナリングをTRP1から受信し、シグナリングは、ポートグループ2および3の直交伝送層の量子化数の合計、言い換えれば、TRP1が利用可能なDMRSポートの直交伝送層の量子化数を指示する。この場合、TRP0は、レートマッチングシグナリングを有しないことがあり得る、または、レートマッチングシグナリングは、SUを表す状態を送信するために使用され得る。端末は、TRP1のレートマッチングシグナリングを受信し、レートマッチングを完了し、TRP1によって送信されたデータを復調する。
本実施形態において、指示情報はまた、受信端によって使用されないDMRSポートグループを指示するために使用され得ることに留意されたい。例えば、TRP0がNC−JTモードに入るとき、指示のためにシグナリングが要求されない、または、元のシグナリングが指示のために使用される。TRP1については、以下のテーブルが指示のために使用される。値が0であるとき、TRP1によって使用されないDMRSポートグループがミュートされることが指示される。値が1であるとき、TRP1によって使用されないDMRSポートグループは全部ミュートされる。詳細はテーブル30において示される。
テーブル30
[実施形態10]
実施形態10は、動的TDDシナリオ、または、フレキシブルデュープレクスのシナリオに適用可能である。
図38に示されるように、動的TDDシナリオにおいて、12個のポートがサポートされ、TRP0は、DMRSポート{1、2、3、4}を使用し、TRP1はDMRSポート{5、6、7、8}を使用する。
本実施形態は、プロトコルのデフォルトの解決手段である解決手段を提供する。TRPでは、1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応する、TRPによって使用されないRE位置をミュートにすることをデフォルトとしている。例えば、DMRSパターン、具体的には、図39に示される2つのDMRSポートグループについては、TRP0およびTRP1は各々、1つのDMRSポートグループを使用して、TRPによって使用されないDMRSポートグループに対応する時間周波数リソース位置をミュートする。したがって、この解決手段は、余分なシグナリング指示なしで、問題を直接解決できる。
別の解決手段は、図40に示されるように、独立した指示の解決手段である。TRPはデフォルトで、TRPによって使用されない、1または複数のQCLグループにおけるDMRSに対応するRE位置をミュートする。加えて、複数のポートグループを有するTRPについては、TRPは、RMシグナリングをUEへ送信し、レートマッチングシグナリングは、前に説明された解決手段に基づいて適用可能であり得る。この場合、レートマッチングシグナリングは、現在のTRPが利用可能なDMRSポート、または、利用可能なDMRSポートに対応するDMRSパターンに基づいて生成され得ることに留意されたい。UEは、UEによって前に受信されたレートマッチングシグナリングに基づいてレートマッチングを完了する。解決手段は、上述の実施形態において使用される解決手段であり得る。ここで、1つのDMRSパターンのみが例として使用される。異なるDMRSパターンについては、対応するRMシグナリングが使用され得る。
例えば、図40において、TRP0は、DMRSポートグループ1だけを使用でき、TRP1は、DMRSポートグループ2および3を使用し得る。この場合、TRP0は、DMRSポートグループ2および3に対応する位置をミュートして、TRP1は、DMRSポートグループ1に対応する位置をミュートする。加えて、端末は、TRP1からレートマッチングシグナリングを受信し、シグナリングは、DMRSポートグループ2および3の直交伝送層の量子化数、言い換えれば、TRP1の直交伝送層の量子化数を指示する。この場合、TRP0は、レートマッチングシグナリングを有しないことがあり得る、または、レートマッチングシグナリングは、SUを表す状態を送信するために使用され得る。端末は、TRP1のレートマッチングシグナリングを受信し、レートマッチングを完了し、TRP1によって送信されたデータを復調する。
本実施形態において、指示情報はまた、受信端によって使用されないDMRSポートグループを指示するために使用され得ることに留意されたい。例えば、TRP0がNC−JTモードに入るとき、指示のためにシグナリングが要求されない、または、元のシグナリングが指示のために使用される。TRP1については、以下のテーブルが指示のために使用される。値が
0であるとき、TRP1によって使用されないDMRSポートグループがミュートされることが指示される。値が1であるとき、TRP1によって使用されないDMRSポートグループは全部ミュートされる。詳細はテーブル31において示される。
テーブル31
上述では、主に、ネットワーク要素間の相互作用の観点から、本願の実施形態において提供される解決手段を説明する。上述の機能を実装するべく、基地局または端末などの上述の様々なネットワーク要素は、様々な機能に対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことを理解されたい。当業者であれば、本明細書において開示される実施形態に関連して説明される例におけるユニットおよびアルゴリズムのステップは、本願におけるハードウェア、または、ハードウェアおよびコンピュータソフトウェアの組み合わせによって実装できることを容易に想到するはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途および設計の制約に依存する。当業者であれば、それぞれの特定の用途に対して説明された機能を実装すべく異なる方法を使用してよいが、その実装が本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
本願の実施形態において、機能モジュールの区分は、方法の例に従って基地局または端末上で実行され得る。例えば、様々な機能モジュールは、対応する機能に基づいて区分され得る、または、2以上の機能が、1つの処理モジュールに統合され得る。統合モジュールは、ハードウェアの形式で実装され得る、または、ソフトウェア機能モジュールの形式で実装され得る。本願の本実施形態において、モジュール区分は例であり、単に論理的な機能区分であることに留意されたい。実際の実装において、別の区分方式が使用され得る。以下の説明は、機能に対応して機能モジュールが区分される例を使用することによって行われる。
図41は、送信端350の概略構造図である。送信端350は、上述の説明における基地局100または端末200であり得る。送信端350は処理ユニット3501および送信ユニット3502を備え得る。処理ユニット3501は、図6におけるS101、具体的には、複数のDMRS構成情報テーブルのグループからDMRS構成情報を選択し、DMRS構成情報に基づいてDMRS指示情報を取得することを実行するよう、または、図21におけるS201、具体的には、復調参照信号(DMRS)指示情報を生成することであって、DMRS指示情報は、サポートされる最大ポート数、DMRSパターン、または、DMRS構成タイプに対応する、生成することを実行するよう構成され得て、および/または、本明細書において説明される技術における別のプロセスをサポートするよう構成され得る。送信ユニット3502は、送信端が時間周波数リソース上でDMRS関連情報またはDMRS指示情報を送信する、図6におけるS102、または、図21におけるS202を実行するよう構成され得て、および/または、本明細書において説明される技術における別のプロセスをサポートするよう構成され得る。上述の方法の実施形態における段階の関連内容の全部については、対応する機能モジュールの機能的説明を参照してよい。ここでは詳細を再度説明しない。
図42は受信端360の概略構造図である。受信端360は、処理ユニット3602および受信ユニット3603を含み得る。受信端360は、上述の説明における端末200または基地局100であり得る。受信ユニット3603は、受信端がDMRS指示情報を受信する、図6におけるS103を実行するよう、もしくは、受信端がDMRS指示情報を受信する、図21におけるS203を実行するよう構成される、および/または、本願の実施形態における、受信端が任意の情報を受信する動作を実行するよう構成される。処理ユニット3602は、図6におけるS104を実行するよう、具体的には、受信されたDMRS指示情報に基づいて、チャネル推定またはデータ復調の補助を実行すること、または、図21におけるS204、具体的には、DMRS指示情報に基づいてレートマッチング情報を取得し、DMRS指示情報に基づいて、DMRSが送信されないリソース上でデータを復調し、DMRSが送信されないリソース上でデータを復調することを実行するよう構成され得て、および/または、本明細書において説明される技術における別のプロセスをサポートするよう構成され得る。上述の方法の実施形態における段階の関連内容の全部については、対応する機能モジュールの機能的説明を参照してよい。ここでは詳細を再度説明しない。例えば、具体的な実装プロセスにおいて、受信端360は最初に、例えば、これに限定されるものではないが、逆高速フーリエ変換(inverse fourier transform、IFFT)を通して、各RE上で搬送されるシンボルを取得し(例えば、各OFDMシンボルおよび各サブキャリア上で搬送されるシンボルを取得し)、次に、DMRSが位置する時間周波数リソースに基づいて、取得されたシンボルからDMRSを取得するということを理解されたい。
本願の本実施形態において、送信端350および受信端360は、機能に基づいて区分される機能モジュールの形式で提供される、または、統合を通して区分される機能モジュールの形式で提供される。ここで、「モジュール」は、特定用途向け集積回路(application−specific integrated circuit、ASIC)、1または複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、集積論理回路、および/または、上述の機能を提供できる別のコンポーネントを指し得て、プロセッサおよびメモリは、共に統合され得る、または、独立に存在し得る。
単純な実施形態において、当業者であれば、送信端350または受信端360のいずれかが、図43において示される構造で実装されることに想到し得る。
図43に示されるように、機器390は、メモリ3902、プロセッサ3901および通信インタフェース3903を含み得る。メモリ3902はコンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成される。機器390が動作するとき、プロセッサ3901は、メモリ3902に記憶されるコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、機器390は、本願の実施形態において提供されるDMRS指示方法およびDMRS受信方法を実行する。DMRS指示方法およびDMRS受信方法については、上述の説明、および、添付図面における関連する説明を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。通信インタフェース3903は送受信機であり得る。
任意選択で、機器390は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field−programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央演算処理装置(central processor unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、または、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、または、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)であり得る、または、別の集積チップが使用され得る。
本願の実施形態は更に、記憶媒体を提供する。記憶媒体はメモリ3902を含み得る。
本発明の実施形態の第1態様によれば、データ送信方法が提供される。方法は、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは、少なくとも2つの送信端デバイスに割り当てられ、各送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートは、同一のポートグループに属する。方法は以下の設計を含む。
可能な設計において、各送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングし、各送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信する。
可能な設計において、少なくとも2つの送信端デバイスは、同一の送信端デバイスの少なくとも2つのアンテナパネルであり、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングすることは、具体的には、同一の送信端デバイスが、各アンテナパネルについて、アンテナパネルに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングすることであり、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信することは、具体的には、各アンテナパネルが、アンテナパネルに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信することである。
可能な設計において、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする前に、方法は更に、少なくとも2つの送信端デバイスのうちの1つが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階であって、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、各送信端デバイスが、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする前に、方法は更に、同一の送信端デバイスが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階であって、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
本発明の本実施形態の様々な態様および可能な設計において、複数のデータストリームの数(言い換えれば、複数のDMRSポートの数)は、4以下であるが、これに限定されないことがあり得る。例えば、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が4以下であるシナリオに適用され得るが、データストリームの数が4より多いシナリオには適用されない。更に、データストリームの数が4以下であるシナリオにおいて、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が3および/または4である(言い換えれば、複数のデータストリームの数は3および/または4である)シナリオに適用され得るが、複数のデータストリームの数は4であるシナリオに適用されない。当然、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、上述のシナリオに限定されないことがあり得る。
本発明の実施形態の第2態様によれば、データを受信する方法が提供される。方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは、疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、段階と、受信端デバイスが、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、複数のデータストリームの数(言い換えれば、複数のDMRSポートの数)は、4以下であるが、これに限定されないことがあり得る。例えば、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が4以下であるシナリオに適用され得るが、データストリームの数が4より多いシナリオには適用されない。更に、データストリームの数が4以下であるシナリオにおいて、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、データストリームの数が3および/または4である(言い換えれば、複数のデータストリームの数は3および/または4である)シナリオに適用され得るが、複数のデータストリームの数は4であるシナリオに適用されない。当然、本発明の本実施形態において提供される技術的解決手段は、上述のシナリオに限定されないことがあり得る。
本発明の実施形態の第3態様によれば、データを受信する方法が提供される。方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは同一のポートグループに属し、ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たす、段階と、複数のデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
上述の様々な態様および可能な設計において、指示情報はダウンリンク制御情報DCIである。
データストリームはデータ層とも称される。
本発明の実施形態の第4態様によれば、送信端デバイスが提供される。送信端デバイスは、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して、少なくとも1つの他の送信端デバイスと共に、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは、疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは、送信端デバイス、および、少なくとも1つの他の送信端デバイスの各々に割り当てられ、送信端デバイス、および、少なくとも1つの他の送信端デバイスの各々に割り当てられているDMRSポートは、同一のポートグループに属する。送信端デバイスは、送信端デバイスに割り当てられたDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成されるマッピングモジュールと、送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される送信モジュールとを備える。
可能な設計において、送信端デバイスおよび少なくとも1つの他の送信端デバイスは、同一の送信端デバイスの少なくとも2つのアンテナパネルであり、マッピングモジュールは、同一の送信端デバイスに配置され、マッピングモジュールは具体的には、各アンテナパネルについて、アンテナパネルに割り当てられているDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成され、送信モジュールは、同一の送信端デバイスに配置され、送信モジュールは具体的には、各アンテナパネルによって、アンテナパネルに割り当てられているDMRSポートに対応するデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される。
可能な設計において、送信モジュールは更に、指示情報を受信端デバイスへ送信するよう構成され、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられている複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第5態様によれば、受信端デバイスが提供される。受信端デバイスは、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信するよう構成される受信モジュールであって、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、受信モジュールと、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元するよう構成される復元モジュールとを備える。
可能な設計において、受信モジュールは更に、指示情報を受信するよう構成され、指示情報は、複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第6態様によれば、受信端デバイスが提供される。受信端デバイスは、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信するよう構成される受信モジュールであって、複数のDMRSポートは同一のポートグループに属し、ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たす、受信モジュールと、複数のデータストリームに基づいてコードワードを復元するよう構成される復元モジュールとを備える。
可能な設計において、受信モジュールは更に、指示情報を受信するよう構成され、指示情報は、複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の上述の様々な態様および設計において、指示情報はダウンリンク制御情報DCIであり得る。
本発明の実施形態の第7態様によれば、データを送信する方法が提供される。方法は、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは同一の送信端デバイスに割り当てられる。各ポートグループについて、方法は、送信端デバイスが、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする段階と、送信端デバイスが、データストリームを受信端デバイスへ送信する段階とを備える。
可能な設計において、方法は、送信端デバイスが、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階を更に備え、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
本発明の実施形態の第8態様によれば、送信端デバイスが提供される。送信端デバイスは、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成され、複数のDMRSポートは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。複数のDMRSポートは送信端デバイスに割り当てられる。送信端デバイスは、各ポートグループについて、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングするよう構成されるマッピングモジュールと、データストリームを受信端デバイスへ送信するよう構成される送信モジュールとを備える。
可能な設計において、方法は更に、送信モジュールが指示情報を受信端デバイスへ送信するよう更に構成されることを含み、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
つまり、本発明の実施形態は、データ送信方法を提供する。方法は、複数の復調参照信号(DMRS)ポートを通して、複数のデータストリームを受信端デバイスへ送信するために使用され、複数のDMRSポートは、少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非疑似コロケーション非QCL関係を満たす。各ポートグループについて、方法は、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームにコードワードをマッピングする段階と、データストリームを受信端デバイスへ送信する段階とを備える。
可能な設計において、方法は更に、指示情報を受信端デバイスへ送信する段階を備え、指示情報は、受信端デバイスに割り当てられた複数のDMRSポートを指示するために使用される。
可能な設計において、複数のデータストリームの数は4以下である。
可能な設計において、複数のDMRSポートは同一の送信端デバイスに割り当てられ得る、または、同一の送信端デバイス複数のアンテナパネルに割り当てられ得て、各アンテナパネルに割り当てられるDMRSポートは同一のポートグループに属する、または、(例えば、CoMP(Coordinated Multi−Point、協調マルチポイント)関連技術に基づいて)同一の受信端デバイスにサービスを提供する複数の送信端デバイスに割り当てられ得て、各送信端デバイスに割り当てられているDMRSポートは同一のポートグループに属する。加えて、DMRSポートは代替的に、例えば、限定されるものではないが、上述の複数の方式の様々な実行可能な組み合わせなど、別の方式で1または複数の送信端デバイスに割り当てられ得る。
同様に、本発明の実施形態は更に、データを受信する方法を提供し、当該方法は、複数のDMRSポートを通して複数のデータストリームを受信する段階であって、複数のDMRSポートは同一のポートグループまたは少なくとも2つのポートグループに属し、各ポートグループにおけるDMRSポートは疑似コロケーションQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは非疑似コロケーション非QCL関係を満たす、段階と、受信端デバイスが、同一のポートグループ、または、少なくとも2つのポートグループの各々について、複数のDMRSポートにおける、ポートグループ中のDMRSポートに対応するデータストリームに基づいてコードワードを復元する段階とを備える。
可能な設計において、複数のデータストリームを受信する前に、方法は更に、指示情報を受信する段階であって、指示情報は複数のDMRSポートを指示するために使用される、段階を備える。
複数のデータストリームの数は4以下である。
受信端デバイスの側において、受信端デバイスは、複数のDMRSポートが、同一の送信端デバイスに由来するものか、同一の送信端デバイスの複数のアンテナパネルに由来するものか、または、複数の送信端デバイスに由来するものかについて配慮する必要ないことがあり得ることが容易に理解される。
QCL(Quasi−Co−Location、疑似コロケーション)は通常、同様の大規模フェージング、同様の空間的方向(例えば、限定されるものではないが、ビーム方向)および同様のものを説明するために使用される。したがって、非疑似コロケーション(Non−Quasi−Co−Location、Non−QCL)は通常、異なる大規模フェージング、異なる空間方向、および同様のものを説明するために使用される。QCLおよび非QCLの関連内容は従来技術において明確に説明されている。したがって、ここでは説明しない。
実際の伝送中、情報ビット(bit)は通常、トランスポートブロック(Transport Block、TB)の形で区分され、トランスポートブロックはコードワード(codeword、CW)であり得る。TBおよびCWに関連する内容については従来技術を参照されたい。
通常、システムによってサポートされるDMRSポートは複数のポートグループにグルーピングされ得て、各ポートグループにおけるDMRSポートはQCL関係を満たし、各ポートグループにおける任意のDMRSポート、および、任意の他のポートグループにおける任意のDMRSポートは、非QCL関係を満たす。複数の送信端デバイスが同一の受信端デバイスにサービスを提供するとき、各送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートは同一のポートグループに由来する。例えば、DMRSポート0から9は2つのポートグループ、すなわち、ポートグループ1およびポートグループ2にグルーピングされ得て、DMRSポート0から4はポートグループ1に属し、DMRSポート5から9はポートグループ2に属する。DMRSポートが送信端デバイスに割り当てられているとき、ポートグループ1における任意の数のDMRSポートは送信端デバイスに割り当てられ得る、または、ポートグループ2における任意の数のDMRSポートが送信端デバイスに割り当てられ得る。加えて、受信端デバイスが、複数の送信端デバイスによってサービスを提供されるか、または、単一の送信端デバイスによってサービスを提供されるかに関係なく、同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートは、同一のポートグループまたは異なるポートグループに由来し得る。例えば、DMRSポートが同一のポートグループに由来するとき、ポートグループ1におけるポート1およびポート2は送信端デバイスに割り当てられ得る。DMRSポートが異なるポートグループに由来するとき、ポートグループ1におけるポート2および3、ならびに、ポートグループ2におけるポート8および9は送信端デバイスに割り当てられ得る。同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートが異なるポートグループに由来するとき、異なるポートグループにおけるDMRSポートを通して送信端デバイスによって実行される無線伝送は、非QCLの特徴を有し、例えば、異なる大規模フェージング、異なる空間方向または同様のものを有することが容易に理解される。同一の送信端デバイスに割り当てられるDMRSポートが同一のポートグループに由来するとき、同一のポートグループにおけるDMRSポートを通して送信端デバイスによって実行される無線伝送は、QCLの特徴を有し、例えば、同様の大規模フェージング、同様の空間的方向または同様のものを有する。
DMRSポートを複数のポートグループにグルーピングすることの関連内容については、従来技術を参照されたい。例えば、DMRSポートのグルーピングステータスは、納入前に送信端デバイスおよび受信端デバイスにおいて予め設定され得る、または、送信端デバイスは、DMRSポートのグルーピングステータスを受信端デバイスに通知し得る。例えば、送信端デバイスは、例えば、これらに限定されるものではないが、定期的に、または、受信端デバイスが通信ネットワークにアクセスするときに、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)メッセージを使用することによって、グルーピングステータスを受信端デバイスに通知するが、これに限定されるものではない。DMRSポートが複数のポートグループにグルーピングされるとき、DMRSポートは、グルーピングステータスおよび具体的な要件(例えば、CoMPなどの様々な適用シナリオ)に基づいて送信端デバイスに割り当てられ得る。
複数の送信端デバイスは、複数の送信端デバイスであり得る、または、同一の送信端デバイスの複数のアンテナパネルであり得る。送信端デバイスは、例えば、これに限定されるものではないが、基地局であり得る。受信端デバイスは、例えば、これに限定されるものではないが、端末であり得る。
コードワードをデータストリームにマッピングするプロセス、および、コードワードをデータストリームから復元するプロセスについては、従来技術を参照されたい。
複数の送信端デバイスが同一の受信端デバイスにサービスを提供するとき、指示情報は、複数の送信端デバイスの1つによって送信され得る。この場合、指示情報を送信する送信端デバイスは、サービングデバイスと称され得て、他の送信端デバイスは、協調デバイスと称され得る。
データストリームは、データ層とも称され得て、通常、コードワードに対して層マッピングを実行することによって取得され得る。具体的なプロセスについては、従来技術を参照されたい。
上述した方法における段階は、1または複数のプロセッサによって実行され得る、または、プログラムを実行する1または複数のプロセッサによって実行され得る。
送信端デバイスおよび受信端デバイスのモジュールの機能は1または複数のプロセッサによって実行され得る、または、プログラムを実行する1または複数のプロセッサによって実行され得る。
上述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアプログラムが使用されるとき、実施形態は、完全に、または、部分的に、コンピュータプログラムプロダクトの形式で実装され得る。コンピュータプログラムプロダクトは1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上においてロードおよび実行されるとき、本願の実施形態に係る手順または機能が全部、または部分的に生成される。コンピュータは汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ、コンピュータネットワーク、または、他のプログラマブル機器であり得る。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る、または、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンターへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、または、デジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、または、マイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または、1または複数の使用可能な媒体を統合する、サーバまたはデータセンタなどのデータストレージデバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、または、磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))、または同様のものであり得る。
本願は、実施形態に関連して説明されるが、保護を主張する本願を実装するプロセスにおいて、当業者であれば、添付図面、開示される内容、および、付属の特許請求の範囲を閲覧することによって、開示される実施形態の別の変形形態を理解および実装し得る。特許請求の範囲において、「含む」(comprising)は、別のコンポーネントまたは別の段階を排除せず、「ある」または「1つ」は、複数の意味を排除しない。単一のプロセッサまたは別のユニットは、特許請求の範囲において列挙されている複数の機能を実装し得る。複数の従属請求項において、互いに異なるいくつかの手段が記録されているが、このことは、これらの手段を組み合わせてより良い効果を生み出すことができないことを意味するものではない。
本願は、具体的な機能およびその実施形態に関連して説明されるが、当然、本願の思想および範囲から逸脱することなく、様々な修正および組み合わせが成され得る。同様に、明細書および添付図面は、付属の特許請求の範囲によって定義される本願の説明の例に過ぎず、本願の範囲内の修正、変形、組み合わせ、または、均等物のいずれか、または全部を包含するものとみなされる。当然、当業者であれば、本願の思想および範囲から逸脱することなく、本願に様々な修正および変形を加えることができる。本願は、本願の特許請求の範囲によって定義される保護の範囲内に属する限り、本願のこれらの修正および変形、ならびに、それらの均等な技術を包含することが意図される。