JP2020515038A - 超電導磁石を加熱及び冷却するシステム - Google Patents

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Abstract

ヒーターを有する極低温冷凍機システムがモジュール式に製造され、目標物体を移動することなく、又は、真空を破壊することなく、目標物体クライオスタットを通してガス状の寒剤を循環させることにより、目標物体を加熱及び冷却する移動可能な点検システムとして使用される。主モジュールは、ヒーターにより、又は1つ以上のGM又はブレイトンサイクル膨張器により、ガスを加熱又は冷却することができる1つ以上の熱交換器を通してガスを循環させるファンを有する冷凍機クライオスタットである。追加要素は、1つ以上の圧縮機、ガス供給/通気アセンブリ、制御システム、ガスライン、電力線、及び真空ジャケット移送ラインを含み、主モジュール内に組み立てられるか、追加のモジュールとして組み立てられる。例として、システムは、MRIクライオスタットを点検する為に病院内を車輪を用いて移動することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、極低温冷凍システム、即ちクライオスタット内の寒剤により冷却された目標物体を極低温度から周囲温度まで加熱し、それにより、クライオスタットを移動することなく、真空を破壊することなく、目標物体を点検をした後に極低温度まで冷却することに関する。
極低温冷凍システムは、例えば、磁気共鳴画像(MRI)クライオスタットにおいて、超電導磁石を極低温度まで冷却することができる。超電導磁石は、通常、液体ヘリウム槽内で動作し、極低温冷凍システムにより冷却される。超電導磁石は、時々、点検の為に室温まで加熱する必要があり、点検後、また冷却される。理想的には、このことは磁石を移動することなく、真空を破壊することなく達成される。
ここで、極低温度は、100K又は−173℃より低い温度として定義され、周囲温度は、273K又は0℃以上の温度として定義される。1つ以上の極低温冷凍システムにより冷却される装置、システム又は物体は、1つ以上の「目標物体」又は1つ以上の「低温物体」と呼ばれる。目標物体又は低温物体は、通常、ヘリウムのような寒剤内に直接又は間接的に配置される。目標物体又は低温物体は寒剤により冷却される。
また、小型のスターリング又はGM冷凍機(即ち、極低温冷凍システム)のコールドエンドに直接接触することにより冷却される小型赤外線検出器から、大型ターボブレイトン型冷凍機により冷却される循環ヘリウムにより冷却される加速装置内の超電導磁石の大型アセンブリまで、極低温度で動作する多くの目標物体がある。単に冷凍機を停止すること、冷凍機を停止してヒーターにより目標物体を加熱すること、目標物体に電流を流すこと、暖かいガスを循環させること、及び真空を破壊することを含む、目標物体を加熱する様々な方法がある。
Longsworthによる米国特許第8448461号には、MRI磁石を40K又は−233℃より低い温度に素早く冷却するように設計されたブレイトンサイクル上で動作するエンジンが記載されている。このブレイトンサイクルエンジンを組み入れた冷凍機は、向流熱交換器に約2MPaの吐出圧力でガスを供給する圧縮機を含み、圧縮機から吸入弁を通ってエンジンのコールドエンドの伸縮間隙にガスを導き、約0.8MPaまでガスを断熱的に膨張し、(より低温の)膨張ガスを排出弁を通して排出し、真空ジャケット移送ラインを通して磁石クライオスタットまで低温ガスを循環させ、その後、向流熱交換器を通して圧縮機までガスを還流させる。
1MPaのような高圧でヘリウムにより冷却されるMRIクライオスタットが、最近開発されている。今日までに作られたMRI磁石のほとんどが、0.1MPaの気圧でヘリウムにより動作するように設計されており、約0.3MPaの最大圧力に耐えることができる。0.8MPaの排気圧を有するブレイトンサイクルエンジンは、向流熱交換器内で、低圧で磁石クライオスタットを通って循環しているガスからの熱を高圧の冷凍機内のガスに伝達することにより、低圧でガスを冷却する為に使用することができる。Longsworthによる米国特許出願第2015/0354865号に記載されているように、磁石を冷却する為に磁石クライオスタットにこの熱交換器を配置することができるが、冷凍機クライオスタット内にこの熱交換器を配置することが好ましい。なぜなら、磁石を点検する為に必要な追加要素とより簡単に一体化することができるからである。
米国特許第8448461号の膨張器の素早い冷却を可能にする動作原理は、1)ガスが高圧から低圧へバイパスしないように極低温度より上の速度で稼働する能力、2)一定の高圧及び低圧(供給及び戻り)を維持する為にガス貯蔵タンクからガスを加えながら、冷却するにつれて速度を減速することである。これらと同じ動作原理が、GMサイクル冷凍機にも適用されるが、GM冷凍機の冷却容量は分離したガス貯蔵タンクが通常不要であるくらい小さいものである。このことは、圧縮機、油分離器、及び吸着器内のガス容量が、冷却能力が少ししか減少しないように冷却中の圧力減少を少なく維持するのに十分な量であるからである。
GMサイクル冷凍機は、往復運動するピストン/再生器アセンブリを含むシリンダのホットエンドに吸入弁及び排出弁を有する膨張器にガスラインを通して約2MPaの吐出圧力でガスを供給する圧縮機を有し、ピストンがコールドエンドに位置しており、その後ホットエンドに移動する間、吸入弁は再生器を通してコールドエンドに吐出圧力ガスを供給し、ピストンがホットエンドに位置しており、その後コールドエンドに移動する間、排出弁を通して約0.8MPaの戻り圧力で圧縮機にガスを戻す。GMサイクル膨張器の好ましい構成の実施例は、米国特許第6256997号に記載されている。
Maguire等により米国特許第6347522号には、超電導ローターを含むクライオスタットに接続された供給及び戻り移送ラインを通して膨張器により冷却されたガスを循環させる手段と共に冷凍機クライオスタット内に複数のGM膨張器を含むHTS(高温半導体)装置の冷却システムが記載されている。複数のGM膨張器は、マニホールドガスラインを通して膨張器にガスを供給する複数の圧縮機のバンクに接続される。ガスを循環させる手段は、冷却中、冷凍機クライオスタット内に1つ又は2つのファンを含み、そして冷却後は超電導ローターの回転による。
ヘリウムを冷却剤として動作する単段GM及びブレイトンサイクル冷凍機は、約12K又は−261℃まで低い温度での冷却を提供することができる。液体窒素を使用するより簡単な冷却システムを使用することもできるが、この冷却システムでは約80K又は−193℃までしか冷却することができない。そのようなシステムはKudaravalliによる米国特許第6940009号に記載されている。このシステムは、室温での循環器と、供給ガスを戻りガスにより予冷却する向流熱交換器と、液体窒素により冷却された熱交換器と、低温ガスが磁石を通って流れることを可能にする複数のラインと、を有する。
米国特許第6347522号にも米国特許第6940009号にも、循環ガスの圧力は記載されていないが、気圧のわずかに上の圧力であると示唆されている。Atkins等による英国特許G2433581号には、気圧より高く200kPaより低い圧力でクライオスタットに接続された複数のラインを通して低温表面により冷却されたガスを循環させる汎用システムが記載されている。
本発明の1つ以上の実施形態によると、点検システムは、液体ヘリウム槽内で動作する、ここではシステムクライオスタットと呼ばれる、MRIクライオスタット内の超電導磁石を加熱及び冷却するように設計され、ネオン及び窒素のような他の極低温ガス又は液体により冷却された超電導モーター、再生器、変圧器、故障電流限流器等の他のシステムを加熱及び冷却する為に使用することもできる。一般的に、100K又は−173℃より低い温度で動作するシステムを加熱及び冷却する為に使用することが最善である。
本発明は、目標物体を加熱後に冷却する移動可能な点検システムであり、クライオスタットを移動することなく、又は真空を破壊することなく、クライオスタットを通してガス状の寒剤を循環させることにより目標物体を加熱及び冷却することができる。典型的に、クライオスタットは分離した冷凍機により極低温度に維持される。点検システムは、点検が必要な目標物体クライオスタットの場所まで簡単に移動することができる複数のモジュールを有する。
主モジュールは、ガスを加熱する手段を有する1つ以上の熱交換器及びガスを冷却する1つ以上のGM又はブレイトンサイクル膨張器により冷却される1つ以上の熱交換器を通して循環回路内にガスを循環させるファンを有する冷凍機クライオスタットであり、循環回路は、目標物体クライオスタットに接続する真空ジャケットラインを含む。1つ以上の圧縮機モジュールは、高圧及び低圧ガスラインを通って1つ以上の膨張器に接続し、供給及び戻りマニホールドに接続する複数の圧縮機及び複数の膨張器とは対照的に、好ましくは1つの圧縮機からのラインが1つの膨張器に接続する。
移動可能な点検システムは、必須のセンサに接続する制御装置、供給、通気及び安全弁、並びに真空ポンプを含み、全ての要素は、分離モジュールの一部であるか、好ましくは冷凍機モジュールの一部であることができる。制御システムは、加熱時間及び冷却時間が最小化されるように、ファンの速度、ヒーターの出力、及び膨張器の速度を制御することにより、目標物体の加熱及び冷却を制御する。ガスは200kPaより低い圧力で循環し、それにより、高圧で動作するように設計されたどの目標物体クライオスタットにも使用することができる。
本発明は、循環ガスにより加熱及び冷却することができる中型の極低温システムの点検システムとして設計されており、本発明の冷却能力により許容温度まで冷却することができる。本発明は、1人又は2人で76cm幅のドアを通して移動することができるシステムのモジュールであるという要件で限定されるものである。点検システムは、点検するクライオスタット上の2つの差込口内に挿入される2つの真空ジャケット移送ラインを有する。これらの2つの差込口の1つ又は両方が、クライオスタット上の既存のカバーと置換するクライオスタット又は点検クライオスタットに設計されることができる。一方の差込口がクライオスタットの底部へガスを供給する又は底部からガスを戻し、他方の差込口がクライオスタットの頂部へガスを供給する又は頂部からガスを戻すことが好ましい。移送ラインがいずれかの差込口にはめ込まれる為に、システムクライオスタットを通る流れの方向を逆転させる為に、2つの移送ライン上の差込部は同一である必要があり、システムクライオスタット上の2つの受け口は移送ラインの差込部と適合する必要がある。
本発明の冷凍機は、低温を維持する為ではなく、システムを冷却する為に設計される。例えば、製造されたシステムは、超電導MRI磁石を1週間以内に40K又は−233℃より低い温度に冷却する為に設計される。その時点でシステムは移動され、残りの4K又は−269℃までの冷却は液体ヘリウムにより達成される。特定の磁石を、例えば、295Kから4Kまで、又は22℃から−269℃まで冷却するのに2000Lの液体ヘリウムが必要な場合、(液体窒素により)80K又は−193℃まで予冷却した場合は約780Lの液体ヘリウムが必要であり、(冷凍機により)40K又は−233℃まで冷却した場合は約170Lの液体窒素が必要であり、30K又は−243℃まで冷却した場合は約100Lしか液体ヘリウムを必要としない。典型的に、磁石を低温に維持する冷凍機は冷却時の一定の時点で作動され、点検システムが移動された後に冷却を継続する為に使用される。
目標物体クライオスタットまで真空ジャケット移送ラインを通って加熱又は冷却されたガスを循環される循環器をも含む、冷凍機クライオスタット内の1つ以上のGM膨張器に接続された1つ以上の圧縮機を有するシステム100の概略図である。 目標物体クライオスタットまで真空ジャケット移送ラインを通って加熱又は冷却されたガスを循環される循環器をも含む、冷凍機クライオスタット内の1つ以上のブレイトン膨張器に接続された1つ以上の圧縮機を有するシステム200の概略図である。
図1及び図2に図示される構成要素は、同等の部品を識別する為に同じ番号及び同じ図表示を使用している。低温ガスは高温ガスより密度が高いので、ほとんどの構成要素がコールドエンドを下にして図示されている。構成要素は、本件では100K又は−173℃より低い温度である極低温度になっており、ハウジング内で0.1Paより低い真空により周囲から断熱されており、アセンブリはクライオスタットと呼ばれる。
図1は、識別番号を有する1つのGM冷凍機と、追加の冷凍機である識別番号を有していない第2のGM冷凍機と、を図示するシステム100の概略図である。典型的なGM冷凍機は、圧縮機1、約0.8MPaの低圧(戻り)ライン2、約2MPaの高圧(供給)ライン3、及び膨張器5を含んでいる。本願の点検システムは、約12K又は−261℃の最低温度を有するように設計された4つの単段GM膨張器を使用して製造されて試験される。本発明において、冷凍機が室温に近い高い能力を有することがより重要である、なぜなら、物質の比熱は、極低温度より室温ではより高くなるからである。例えば、MRI磁石は、300Kから4K又は27℃から−269℃の間では300MJの熱が除去されるが、100Kから4K又は−173℃から−269℃の間では55MJの熱しか除去されない。
本システムの膨張器は、100Kより低い温度の時よりも速い、室温に近いより速い速度で動作するように設計されている。GM冷凍機冷却は、典型的には銅スリーブであるコールドエンド6において利用可能である。目標物体クライオスタット20からコールドエンド6まで熱を移動することができるファン18により循環されるガスが通る溝又は穴を含むコールドエンド6熱交換器7として組み立てることが好ましい。目標物体クライオスタット20内で目標物体21を加熱するには、銅スリーブの外側に巻きつけられる電気ヒーター8を有することが好ましい。そして、供給ガスライン27、供給真空ジャケット移送ライン16、目標物体クライオスタット20を通り、戻り真空ジャケット移送ライン17、戻りガスライン28を通って循環ファン18まで、加熱ガスを循環させる循環ファン18を使用することが好ましい。本明細書において、この回路は、ファン回路又は循環回路の何れかと呼ばれ、両方とも目標物体クライオスタット20を含んでいても含んでいなくてもよい。移送ライン16及び17は、冷凍機クライオスタット4内の差込受け口46及び47から、又は、目標物体クライオスタット20内の穴25及び26から取り外すことができる。ヒーター8は、供給ガスライン27に沿って他の場所に配置することができる。
1つの膨張器5しかない場合、ガスは1つのガス熱交換器7のみを通って循環される。2つの膨張器の場合、直列の複数の熱交換器7を通る循環ガス流を有することが好ましい。熱交換器が並列に接続されて1つの冷凍機が停止している場合、循環流は分離されて半分しか冷却されない。このことは、熱交換器が直列に接続されて1つだけの冷凍機が作動している時に、全ての循環ガスを同じ温度に冷却する場合に比べて、効率が悪い。更に冷凍機を追加した場合にもこの論理は同じである。冷凍機は一対で追加されることが好ましい。
システムクライオスタット20は、動作中、目標物体21を低温に維持する汎用クライオスタットとして図示されている。目標物体21は、容器22内に図示され、ヘリウム、ネオン、又は窒素等の寒剤24に囲まれている。冷却要素目標物体クライオスタット20は、真空40、低温シールド23、及び図示しない放射線遮蔽により室温から断熱されている。移送ライン16及び17が挿入される目標物体クライオスタット20内の穴25及び26は、クライオスタットの頂部及び底部の近くで終わるように図示されている。ガスは容器22内で層を形成するので、目標物体21の冷却時には、クライオスタットの底部に低温ガス流を有し、矢印により図示されているように、より高温のガスがクライオスタットの頂部から除去され、磁石の加熱時には、流れが逆転し、高温ガスがクライオスタットの頂部に流れ、低温ガスがクライオスタットの底部から流れ出る。ファン18は、ガスを一方向にのみ循環させるので、差込部は同一である必要があり、それにより、目標物体の加熱から冷却に変更する時に、移送ライン16及び17は穴25及び26を切り替えることができる。
図2は、1つのブレイトンサイクル冷凍機を図示するシステム200の概略図である。追加のブレイトンサイクル冷凍機は、ブレイトンサイクルクライオスタット9内にそれぞれ取り付けられた膨張器(エンジン)と共に追加することができる。GM膨張器は、再生器熱交換器を通してコールドエンドまでガスを循環させる膨張器のホットエンド内に弁を有する。ブレイトン膨張器において、これらの機能は、往復運動するピストンを含むシリンダの外部にある。向流熱交換器10は、GM冷凍機と同じ機能を果たし、コールドエンドに配置される吸入弁12及び排出弁13は、GM膨張器内の加熱弁と同じ機能を果たす。ブレイトン膨張器は、GM膨張器より、ライン39のようなラインを通して遠隔負荷まで低温ガスを循環させることに関して利点を有する。この場合、ガスライン39は、ファン18により循環されるガスを冷却して目標物体クライオスタット20内の目標物体21を冷却する向流熱交換器14を通って流れる。一般的に、熱交換器14は、並列プレート式熱交換器であり、複数の細長い金属シートの間を流れる流体を熱接触させる。追加のブレイトン冷凍機を追加する場合、冷凍機内のガスは、他の冷凍機から分離したままにされる。第2の低温ガスライン39を通って流れる低温ガスは、熱交換器14内の分離した流路を通って流れる。目標物体21を加熱する為に、供給ライン27内のガスをヒーター15と熱接触させる。このことは、熱交換器14に使用する場合は並列プレート式熱交換器の周りに電気ヒーターを巻きつけることにより達成され、又は、供給ライン27に分離した熱交換器を追加することにより達成される。圧縮機1及びガスライン2及び3は、図1に図示されているものと同じであることができる。GM冷凍機クライオスタット4及びブレイトン冷凍機クライオスタット9内の冷却要素は、真空45及び図示しない放射線遮蔽により室温から断熱される。カバープレート19、差込受け口46及び47、及び温度センサ42及び43を含む他の構成要素は、両方の冷凍機クライオスタットにおいて同じである。
システム100及び200は、ライン29を通って冷凍機クライオスタット内の戻りライン28まで接続する、同じガス供給/通気アセンブリを有する。冷却時に、又はライン洗浄時に、弁34を開くことによって調整器37により調整された圧力で、ガスシリンダ36からガス循環ラインにガスが追加される。加熱時に、ライン38を通して大気又はガス回収システムへガスを放出する為に弁32を開くことにより、ガス循環ラインからガスが除去される。超過圧力時には、ガスは圧力逃し弁31を通して通気ライン38に放出される。一般的に、ガスは気圧よりも高い約100kPaの圧力で循環ラインを通って循環し、圧力が約200kPaに達すると圧力逃し弁31が開く。目標物体が加熱された後で移送ライン16及び17が取り外された場合、冷却が始まる前に真空ポンプ35を使用してガス循環ライン及び容器22が排気される。ライン29は、真空ポンプ35の吸入ライン内の弁33に接続し、真空ポンプ35はライン38に通気する。弁32、33及び34は全て電磁弁であり、加熱/冷却点検システムの一部であるが図示されていない制御システムにより開閉される。圧力センサ41は、ガス循環ライン内の圧力を測定し、センサ42及び43は、システムを制御する為に必要となる重要な温度を測定する。
加熱/冷却点検システムは、移動カート上に載せられるか、1人か2人の点検者によりドアを通して平坦な床に沿って持ち運ぶことにより、極低温目標物体の場所まで移動することができるモジュールから成る。この基準は、モジュールの最大重量400kg及び76cmのドアを通るのに適したモジュールの最大幅により規定されている。車輪上のモジュールは冷凍機クライオスタット4及び9であり、好ましくは、ガス供給/通気アセンブリ30、各圧縮機1、電線及び冷凍機ガスライン2及び3、及び制御装置を含む。大型になる傾向のある真空ジャケット移送ライン16及び17は持ち運ぶことができる。
点検システムは移動可能であり、ガスシリンダ36と共に点検システムの構成要素を点検場所に移動した後、自己シール継手を有するガスライン2及び3が、電線と共に圧縮機及び膨張器に接続される。移送ライン16及び17は、それぞれ差込受け口46及び47に挿入され、遠端上にキャップが装着される。作動されると、制御システムは、真空ポンプ35を作動し、弁33を開いて圧力センサ41により測定される圧力がプリセット圧力に達するまでガス循環ラインを排気する。その後、弁33は閉じられ、ガスシリンダ36からのガスを加える為に弁34が開く。その後、弁34は閉じられ、ガス循環ライン内に所望の寒剤のみが残るように、この工程が数回繰り返される。点検されるクライオスタット内の圧力は気圧にされ、その後、穴25及び26を有する点検システムがクライオスタット内に設置される。その後、キャップが供給移送ライン16から取り外され、供給移送ライン16が穴25内に挿入される間、供給移送ラインの洗浄が維持される。その後、キャップが戻り移送ライン17から取り外され、戻り移送ライン17が穴26内に挿入される間、戻り移送ラインの洗浄が維持される。
目標物体の加熱を開始する時には注意が必要である。なぜなら、容器22内に液体寒剤が入っている場合、急激に加熱されると圧力の急激な上昇をもたらすからである。極低温クライオスタットは、高価な安全バーストディスクを有し、それにより、圧力の急上昇は避けられる。ガスを大気又は気圧に近いガス回収システムに通気する弁32を開くことにより加熱が始まる。その後、循環ファン18が作動され、圧力センサ41における圧力が、圧力逃し弁31を通してガスが排出されない圧力である約100kPaに達するまで速度がゆっくり上昇する。
ファン18の速度は、ガス循環ライン内の管が冷却されて圧力が低下するにつれて、制御装置により上昇される。ファンが最高速度に達すると、圧力は約100kPaより低い圧力に達しており、制御装置はヒーター8又は15を作動し、約100kPaの圧力が維持されるように電源入力を制御する。制御装置は、目標物体クライオスタット20に向かうセンサ42におけるガスの温度を測定し、目標物体21がプリセット温度以上に加熱されないように入熱を減少させる。ヒーター8又は15が止められると、温度センサ42及び43間の温度差がわずかになり、目標物体21の温度ともなる。
移送ライン16及び17は、目標物体クライオスタット20の点検中、好ましくは取り外される。なぜなら、冷却する為に、移送ライン16は穴26内に、移送ライン17は穴25内に、それぞれ別の穴内に挿入される。冷却を開始する前に、ガス循環ライン及び目標物体クライオスタット20内のガス容器22は排気される必要があり、清浄な寒剤が供給される。加熱前にガス循環ラインを排気してガスを供給した制御装置内の同じプログラムが、同じガス循環ライン及び容器22を排気して寒剤を供給する為に使用される。
ガス循環回路内のガスが洗浄されると、弁34が開き、回路内にガスが供給され、冷凍機が作動されてファン18も作動する。制御装置は、膨張器5又は11及びファン18を最高速度で作動し、目標物体21が冷却されるにつれて、冷却時間を最小化するように速度を減少させる。冷却時に、循環回路内の圧力は放出圧に近い圧力に維持され、それにより、循環ガスの質量流量を最大化する為に、ファンを通って流れるガスの密度は出来る限り高くなる。目標物体21が最低温度に達した時に気圧まで圧力を下げるまでガスを放出しない為に、ガスの更なる冷却は気圧まで圧力を下げる温度において弁34が閉じる。
図1に図示されるGM冷凍機において組み立てられて試験された点検システムがここに記載される。点検システムは、4つのCH110LT型膨張器と、出願人により製造された4つのF70型圧縮機を有する。各膨張器は、300K又は27℃で約400Wの容量を有し、無負荷で12K又は−261℃の最低温度を有する。各圧縮機は、車輪を有する土台上に取り付けられる。4つの膨張器は、冷凍機クライオスタットのカバープレート19上に取り付けられ、並列の2対の膨張器としてファン回路内に接続される。各コールドエンド6は、循環ヘリウムを冷却する為の熱交換器7を形成する流路を有する。400Wのヒーター15がコールドエンドのそれぞれに巻きつけられる。
また、ガス循環ファン(Cryozone Nodin 85mm cryofan)がカバープレート19上に取り付けられる。このファンは、0から18000rpmの速度で動作することができ、最高速度において、0フローで325mのヘッド、そして、0ヘッドで78m/時間のフローを有する。このファンは、比較的低い圧力低下の循環回路を必要とし、それにより、室温で18000rpmのファン速度で150kPaのゲージ圧力で約3g/sのヘリウムを循環することができる。システムが冷却されてガスがより高密度になるにつれてファン速度は減少して流量が増加する。真空ポンプ35はEdwards nXDS 15iであり、1000Lの容量を100kPaから10kPaまで約50分でポンプダウンすることができる。各圧縮機の重量は150kgより軽く、幅は100cmより小さい。(ガスタンクを除く)供給/通気アセンブリをも有する冷凍機クライオスタットの重量は375kgであり、幅は76cmである。真空ジャケット移送ラインの長さは5mである。
本発明の1つ以上の実施形態によると、点検システムを使用して方法を実施することができる。方法は、実質的に又は部分的に、実施された試験を含むことができる。試験は、まず超電導MRI磁石を冷却して、その後加熱することにより実施された。点検システムは、磁石クライオスタット内の穴に挿入された差込部の為の2つの穴を有する。その後、上述の手順で実施された。ガスライン及び電線が接続され、その後、移送ラインが接続され、その後、MRIクライオスタットを含むガス循環ラインが排気されてガスが供給される。その後、冷凍機システムが作動され、ヘリウムが100kPaのゲージ圧力に維持され、3.2日で磁石が30K又は−243℃より低い温度に冷却された。MRIクライオスタットには、RDK415膨張器が取り付けられて磁石を低温に維持し、その後、膨張器が作動されて移送ラインが取り除かれる前に22K又は−251℃の温度に達した。その後、約100Lの液体ヘリウムが加えられ、磁石の温度は4.2K又は−269℃に達した。加熱試験が開始される前に、追加の液体ヘリウムが多少加えられた。MRIクライオスタットは、加熱/冷却点検システムの圧力逃し弁の設定圧力よりも高い圧力に設定されているバーストディスクを有する。
上述の手順によって加熱が達成された。まず移送ラインのキャップが外され、その後、移送ラインが排気されてガスが供給され、その後、移送ラインがMRIクライオスタット上の差込口内に挿入される。この試験は、冷却容器に結合されたゲッター内にガスがいくらか吸着され、アウトガスにより断熱真空を破壊し、それにより、ターボ分子真空ポンプが真空排出口に接続されて作動するという推測に基づいて実施された。通気弁32が開き、ファン18が低速度で作動する。通気弁32を通ってガスが放出されるにつれて循環回路が約100kPaの圧力に維持されるように、ファン速度はゆっくり増加された。ファン速度が18000rpmの速度に達して圧力が低下し始めると、ヒーター8への出力がゆっくりと増加し、MRIクライオスタット内の温度が測定され、大きな熱勾配を避けるように速度が制御された。循環回路内の質量流量を増加する為に、通気弁32が閉じてガスが増加した圧力で圧力逃し弁31を通して放出されるようになった。加熱時の最大電源入力は1500Wであった。MRI磁石は1.2日で230K又は−43℃まで加熱され、この時点でファンに入る温度Tr43は290K又は17℃に達し、今後2.4日にわたって温度Tr43を290K又は17℃に維持するようにヒーターの出力をゆっくりと減少させ、MRI磁石が280K又は7℃まで加熱された。この実験に使用された加熱/冷却点検システムは、310K又は37℃の最大戻り温度Tr43を有するように設定されることができる。
試験は、100K又は−173℃より低い温度で操作される幅広い極低温目標物体を加熱及び冷却することに使用することができるこの点検システムの多才性を示している。複数の冷凍機を有する点検システムは、全ての圧縮機を点検場所に移動することなく使用することもできる。加熱率は、ファン速度及びヒーター出力を調整することにより制御することができる。目標物体クライオスタットの熱損失によって、冷却後の最低温度は20K又は−253℃まで低くすることができる。
1 圧縮機
2 ガスライン
3 ガスライン
4 GM冷凍機クライオスタット
5 GM膨張器
6 コールドエンド
7 熱交換器
8 ヒーター
9 ブレイトン冷凍機クライオスタット
10 熱交換器
11 ブレイトン膨張器
12 吸入弁
13 排出弁
14 熱交換器
15 ヒーター
16 真空ジャケット移送ライン
17 真空ジャケット移送ライン
18 ファン、循環ファン
19 カバープレート
20 目標物体クライオスタット
21 目標物体
22 容器
23 低温シールド
24 寒剤
25 穴
26 穴
27 ガスライン、供給ライン
28 ガスライン、戻りライン
29 ライン
30 ガス供給/通気アセンブリ
31 圧力逃し弁
32 弁、通気弁
33 弁
34 弁
35 真空ポンプ
36 ガスシリンダ
37 調整器
38 通気ライン
39 ガスライン
40 真空
41 圧力センサ
42 温度センサ
43 温度センサ
45 真空
46 差込受け口
47 差込受け口
100 システム
200 システム

Claims (8)

  1. 目標物体クライオスタット内に配置された目標物体を点検する為の点検システムであって、前記点検システムは、
    各冷凍機が少なくとも圧縮機及び膨張器を有する、前記目標物体を極低温度まで冷却する為の1つ以上の前記冷凍機と、
    前記目標物体を極低温度から加熱する為の1つ以上のヒーターと、
    ファン回路と、前記ファン回路を通してガスを循環させるファンと、
    前記膨張器及び前記ファンを真空内に収容する冷凍機クライオスタットと、
    前記目標物体の加熱時にヒーターからの熱を前記ファン回路内のガスへ移動し、前記目標物体の冷却時に前記目標物体からの熱を前記ファン回路内のガスへ移動する為の複数の熱交換器と、
    前記ファン回路内の圧力及び温度を測定する為の複数のセンサと、前記複数のセンサに応じて少なくとも前記ファンの速度、前記膨張器の速度、及び前記ヒーターの出力を制御する制御装置と、
    前記ファン回路から前記目標物体クライオスタットへガスを移送する為の取り外し可能な供給移送ラインと、
    前記目標物体から前記ファン回路へガスを戻す為の取り外し可能な戻り移送ラインと、
    前記ファン回路内の過剰圧力を逃がす為の圧力逃し弁と、
    気圧及びガス回収システムのいずれか1つに開くように作動することができる通気弁と、
    を有し、
    前記供給移送ラインと前記戻り移送ラインは前記目標物体クライオスタットに交換して接続することができることを特徴とする点検システム。
  2. さらに、前記点検システムを移動する為のカートを有し、前記カート及び前記点検システムは、幅78cm及び高さ160cmの戸口を通過することができることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  3. 前記膨張器のそれぞれは、GM膨張器であり、前記熱交換器のそれぞれは、前記膨張器のそれぞれのコールドエンドと一体の部品であることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  4. 前記膨張器のそれぞれは、ブレイトン膨張器であり、前記熱交換器のそれぞれは、前記膨張器のそれぞれのコールドエンドと分離していることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  5. ガスを冷却する為の前記熱交換器は、ガスを加熱する為の前記熱交換器とは別のものであることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  6. 前記圧力逃し弁が、気圧より高く200kPaより低い前記ファン回路内の過剰圧力を逃がすように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  7. 点検システムを使用して目標物体クライオスタット内に配置された目標物体を点検する方法であって、前記目標物体クライオスタットは、冷却時に低温ガスを受け入れる供給口と戻り口を有し、前記点検システムは、
    各冷凍機が少なくとも圧縮機及び膨張器を有する、前記目標物体を極低温度まで冷却する為の1つ以上の前記冷凍機と、
    前記目標物体を極低温度から加熱する為の1つ以上のヒーターと、
    ファン回路と、前記ファン回路を通してガスを循環させるファンと、
    前記膨張器及び前記ファンを真空内に収容する冷凍機クライオスタットと、
    前記目標物体の加熱時にヒーターからの熱を前記ファン回路内のガスへ移動し、前記目標物体の冷却時に前記目標物体からの熱を前記ファン回路内のガスへ移動する為の複数の熱交換器と、
    前記ファン回路内の圧力及び温度を測定する為の複数のセンサと、前記複数のセンサに応じて少なくとも前記ファンの速度、前記膨張器の速度、及び前記ヒーターの出力を制御する制御装置と、
    前記ファン回路から前記目標物体クライオスタットへガスを移送する為の取り外し可能な供給移送ラインと、
    前記目標物体から前記ファン回路へガスを戻す為の取り外し可能な戻り移送ラインと、
    前記ファン回路内の過剰圧力を逃がす為の圧力逃し弁と、
    気圧及びガス回収システムのいずれか1つに開くように作動することができる通気弁と、
    を有し、
    前記供給移送ラインと前記戻り移送ラインは前記目標物体クライオスタットに交換して接続することができ、
    前記点検する方法が、
    (a)前記冷凍機クライオスタット内に前記供給移送ラインと前記戻り移送ラインの近接端を挿入するステップ、
    (b)前記供給移送ラインと前記戻り移送ラインの遠端にキャップを装着するステップ、
    (c)前記冷凍機クライオスタット内の前記ファン回路及び前記供給移送ラインと前記戻り移送ラインを排気した後、前記目標物体クライオスタット内に配置された寒剤を充填するステップ、
    (d)前記戻り移送ラインを前記目標物体クライオスタット内の供給口に接続する間、ステップ(c)と同じ寒剤による洗浄を維持するステップ、
    (e)前記供給移送ラインを前記目標物体クライオスタット内の戻り口に接続する間、ステップ(c)と同じ寒剤による洗浄を維持するステップ、
    (f)前記通気弁を開くステップ、
    (g)ファン速度を増加した後、ガスが前記圧力逃し弁を通って放出されないように制御するステップ、
    (h)ファン速度及びヒーター出力を制御して前記目標物体を加熱するステップ、
    (i)前記供給移送ラインと前記戻り移送ラインを前記目標物体から取り外すステップ、
    を有することを特徴とする方法。
  8. 前記点検する方法がさらに、
    前記目標物体クライオスタットを点検するステップ、
    前記供給移送ラインを前記目標物体クライオスタット内の供給口に接続するステップ、
    前記戻り移送ラインを前記目標物体クライオスタット内の戻り口に接続するステップ、
    前記目標物体クライオスタット及び前記冷凍機クライオスタット内のファン回路を排気した後、前記目標物体クライオスタット内に使用されたガスと同じガスを充填するステップ、
    冷凍機を作動し、前記目標物体クライオスタットを冷却する為に使用したガスと同じガスを供給している間、ファン速度及び膨張器速度を制御するステップ、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
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