JP2020514671A - 液体を加熱及び浄化するための方法及び装置 - Google Patents

液体を加熱及び浄化するための方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020514671A
JP2020514671A JP2019558991A JP2019558991A JP2020514671A JP 2020514671 A JP2020514671 A JP 2020514671A JP 2019558991 A JP2019558991 A JP 2019558991A JP 2019558991 A JP2019558991 A JP 2019558991A JP 2020514671 A JP2020514671 A JP 2020514671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
cavitation
outer rotor
housing
zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019558991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7152417B2 (ja
Inventor
フリンダ、ラドバン
ハーシュ、ダグラス、エス.
Original Assignee
ユーエス インターコープ エルエルシー
ユーエス インターコープ エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US15/405,660 external-priority patent/US20170130954A1/en
Application filed by ユーエス インターコープ エルエルシー, ユーエス インターコープ エルエルシー filed Critical ユーエス インターコープ エルエルシー
Publication of JP2020514671A publication Critical patent/JP2020514671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7152417B2 publication Critical patent/JP7152417B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B3/00Other methods of steam generation; Steam boilers not provided for in other groups of this subclass
    • F22B3/06Other methods of steam generation; Steam boilers not provided for in other groups of this subclass by transformation of mechanical, e.g. kinetic, energy into heat energy
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies
    • F24V40/10Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies the fluid passing through restriction means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

流体キャビテーション装置が、ハウジングと、その外表面にキャビテーション孔を有する外側ロータと、外側ロータを回転させるためのモータとを含む。ハウジングの内表面が外側ロータの外表面から離間されて、流体キャビテーション・ゾーンを作り出す。ハウジングの内表面は、加熱、冷却、及び浄化のために、流体の熱伝達特性を高めるための螺旋形状及びトンネル・ゾーンを有して構成される。キャビテーションプロセスを強化するために適切なモータ速度及び流体挙動を促進するための制御システム。

Description

本発明は、加熱又は冷却された液体を生成するキャビテーション設備であって、少なくとも1つの機関と、ハウスと、加熱すべき液体と、加熱すべき液体内で回転し且つ外部機関によって駆動される多孔性体とを含むキャビテーション設備に関する。
水などの液体内に熱を生じさせるキャビテーション現象は、当技術分野でよく知られている。
加熱された液体を生成するために回転体を使用するキャビテーション・システムの実例が、Jacobsへの米国特許第3,720,372号で提示されている。熱を生じさせるためにキャビテーション現象を使用する他の特許された解決策は、特に米国において1950年代に開発された。よく知られた特許は、Perkinsへの米国特許第4,424,797号である。この特許は、Smithへの米国特許第2,683,448号で説明されている解決策を発展させた最先端のバージョンである。同じくPerkinsへの米国特許第4,779,575号でも改善点が開示されている。
キャビテーショナル・デバイス(cavitational device)はまた、Griggsへの米国特許第5,188,090号及び第5,385,298号で説明されている。これらのデバイスでは、デバイスのハウジングに円筒体が入れられ、クロークがキャビテーショナル孔(cavitational bore)を備える。加熱すべき液体は、キャビテーショナル孔を有する回転体とハウジングの内部クロークとの間の円筒状の自由空間に入れられる。キャビテーショナル体が回転している間、液体の温度及び圧力が上昇する。Griggs特許は、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる。
Giebelerへの米国特許第6,164,274号、Selivanovへの米国特許第6,227,193号、及び露国特許第2,262,644号では、他のキャビテーション・デバイスが開示されている。キャビテーションの観点からの別の手法が、Harrisへの米国特許出願公開第2010/0154772号で示されている。この手法では、回転ロータ及びハウジングの内部クロークの螺旋状ループが、ロータの回転の間に、一緒にキャビテーションによる熱生成をもたらす。Fabianの特許である国際公開第2012/164322号A1は、同様のキャビテーション装置を教示している。
上記の従来技術のシステムは、主としてそれらの概念が2次元的なプロセスとしてキャビテーションプロセスに対処することに起因して、効率的でないこと及び騒音を発生させることを含めた複数の欠点を有する。本発明の1つの狙いは、知られた解決策の欠点及びキャビテーション・デバイスにおける有害なキャビテーショナル効果を排除すること、キャビテーションプロセス内への破壊的な力を排除すること、効率を高めること、並びに3次元ベクトルの手法を通じてキャビテーション騒音を減少させることである。
米国特許第3,720,372号 米国特許第4,424,797号 米国特許第2,683,448号 米国特許第4,779,575号 米国特許第5,188,090号 米国特許第5,385,298号 米国特許第6,164,274号 米国特許第6,227,193号 露国特許第2,262,644号 米国特許出願公開第2010/0154772号 国際公開第2012/164322号A1
本発明の1つの目的は、少なくとも1つの機関(engine)と、ハウジングと、加熱すべき液体と、液体内で回転し且つ機関によって駆動される1つ又は複数の多孔性キャビテーション体とを含む、流体浄化に十分な加熱された液体と熱伝達の代替的方法とをもたらすキャビテーション装置である。本発明は、設備の動作のための手順を含む。本発明による解決策は、浄水、HVAC用途、及び熱伝達を必要とする他の類似の処理のために、他の点では有害且つ壊食的なキャビテーションの特徴を有利に排除すると同時に、生成されたキャビテーション気泡を使用して、主に水である液体の熱的状態を変化させる。
より具体的には、本発明は、狭窄構造(constricting form)がハウジングに導入されることを特徴とし、この狭窄構造は、キャビテーション・ステップ、方向性バンパ及び跳ね返りバンパ、並びに狭窄構造とキャビテーション体(2)との間の加熱すべき流体のための自由狭窄漏斗(free constricting funnel)を含んで、プロセスの完全性に重要な形成されたキャビテーション気泡の速度及び方向の制御、並びにキャビテーションプロセスに関連する破壊的な力の減少/排除を可能にする。キャビテーション・システム全体の複合的な構成要素が、騒音減少及び処理効率を強化するので、キャビテーション設備の使用のための方法もまた、本発明の一部を形成する。
本発明の1つの実施例の分解組立斜視図である。 詳細を示すために一部分が切り取られた図1の装置の頂部の図である。 図2の線IIIに沿った断面図である。 図3における断面図の拡大した部分の図である。 図4の一部分のさらに拡大した図である。 モータ速度に対する吐出位置及びキャビテーション孔の位置、並びに計算された吐出時の流体速度を標準的な2次元の様式で示す図である。 キャビテーション・ヘッド内の典型的な円筒状流体経路を第3の次元で示す図である。 キャビテーション孔への流体の一様な吐出速度を提供するためのバンパの互いに対する全体的な配置を3次元で示す図である。 吐出トンネルの入口点における、図8の断面図である。 吐出トンネルに向かう、図8の断面図である。 キャビテーションプロセスの速度制御を必要とする温度変化とともに変化する水の物理的特性の表である。 負の破壊的な力を伴わずに制御された3次元的なキャビテーションプロセスをもたらすための全体的なシステム要件の図である。
キャビテーション現象、及び、液体を加熱する際にそれを利用することは、従来技術でよく知られている。
キャビテーショナル真空気泡(Cavitational vacuum bubble)は、主に高速度で液体が流れる領域において、液体のうちより低圧の部分内で作り出される。この現象は、主要なポンプ、及び船用プロペラ又は水タービンの付近でよく起こるものであり、回転するプロペラ及び影響を受ける全ての材料の表面を広範囲にわたって壊食する場合がある。
この現象は、振動、及びノックするような騒音を伴い、それにより、流れの形が歪められ、関連する機関の効率が低下する。プロペラ又はタービン羽根を作った材料に関係なく、キャビテーションは、最も硬い合金であろうと文字通りに食いちぎって表面に微小な穴及び空洞を作り出すことにより、それぞれの表面を壊食する。キャビテーションとは、空洞(キャビティ)の生成を意味するので、この現象の名前は、これを起源とするものである。上記の理由から、キャビテーションは通常、排除すべき現象である。
キャビテーショナル真空気泡は、一般に小さく、ほんの数ミリメートルの大きさであり、また、気泡は、高速度の液体流における圧力の急激な低下により、液体の分子間に生成される。気泡は、高圧領域に入ったときに崩壊し、又は、高圧液体の圧力が突然に降下した場合に破裂して、液滴により空間を一様に満たす。液滴及び液滴分子間に小さな空洞が作り出されて、真空気泡を文字通りに作り出す。そのような真空気泡のその後の崩壊は、低い崩壊音及び光の放射を伴う。多量の液体分子の崩壊は、亀裂、縦揺れ、及びゴロゴロいう騒音を発生させる。気泡が崩壊するとき、かなりの熱及び光エネルギーの形で気泡内に蓄えられていたエネルギーが解放される。エネルギーは、様々な周波数で拡散して、付近の分子によって吸収され、それにより、それらの温度が上昇する。言い換えれば、得られる気体は、飽和気体のより高い温度及び圧力が分子付着を破壊する状態に達し、気泡は、突然に分裂することになる。得られる高温は、周囲の流体分子によって吸収され、したがって、流体が加熱される。キャビテーションプロセス中に生じた熱は、いかなる細菌、ウイルス、重金属、及び他の汚染物をも流体から除去するのに十分であり、したがって、さらなる浄化の便益が提供される。実際上、浄化された流体は、3次元的なキャビテーションプロセスを制御するのに最適である。
繰り返すが、液体を加熱するためにこの現象を利用することは、何年も前から知られている。しかし、液体を加熱するために(例えば電気エンジンによって動かされる回転体を使用することにより)キャビテーションを生じさせることは、電力を直接使用することにより液体を加熱することに比べて間接的により高額になってきた。また一方では、他の経済的な動力源(例えばタービン機関、ガソリン機関、又はディーゼル機関等)が何らかの方法で利用可能であるならば、状況は異なる。そのような動力源を使用することにより、浄化及び加熱された液体が、直接作り出され得る。
閉じたシステム内で流体を選択した高速度で循環させて、狭まっているチャネルを通過させる、上記のGriggs特許で示されているようなシステムでは、流体は、拡大しているセクション(キャビテーション孔)内に突然に導入され、キャビテーションを引き起こすために必要な減圧が起こる。
キャビテーションは、一般に、その破壊的な特性、過度の熱発生、高い吐出圧力、及び騒音に起因して、有害な現象である。しかし、本発明は、回転キャビテーショナル体(rotating cavitational body)と回転キャビテーショナル体を収容するハウジングの内部表面との間に、また場合により回転キャビテーショナル体の内部表面と2次的な固定された(静止)ロータ・ヘッドとの間に狭窄部又は障害物を設置することにより、改善されたキャビテーショナル装置を作ることができるという理解に基づく。この場合、真空気泡が連続的に破裂することが確実になる。障害物又は狭窄部を含むハウジングの内部を設計することにより、加熱すべき液体が、破裂の際に孔内の真空気泡を包囲し、キャビテーションによる騒音を減少させることができ、キャビテーションの有害作用を軽減又は排除することができる。
本発明は、1つの態様では、少なくとも1つの機関と、ハウジングと、加熱すべき液体、加熱すべき液体内で回転し且つ機関によって駆動される回転キャビテーション体(rotating cavitation body)とを含む、加熱及び浄化された液体を作り出すキャビテーション装置である。機関は、電気機関であってよいが、蒸気機関若しくは内燃機関、又はタービンの回転シャフトもまた、キャビテーション設備を駆動するために使用され得る。固定されたロータ・ヘッドが、回転キャビテーション体の内側に配置されて、第2の液体加熱ゾーンを形成し得る。本発明はまた、装置の動作のための方法を含み、この方法は、大まかには、例えば水である流体をキャビテーション目的のための装置に供給することと、当技術分野において知られるように加熱された流体をその後使用することとを伴う。望ましい流体は水であるが、本装置は、要望があれば、任意の流体を加熱及び浄化するために使用され得る。
本発明の利点は、回転キャビテーション体と、存在するのであればロータ・ヘッドとに、キャビテーション孔を有することによって拡大される。回転キャビテーショナル体の場合、Griggs特許に見られるように、その外部表面にキャビテーショナル孔が付けられる。孔、及び回転キャビテーショナル体と周囲のハウジングとの間のチャンバは、キャビテーショナル・フロー・ゾーン(cavitational flow zone)を形成する。固定されたロータ・ヘッドを使用する実施例では、ロータ・ヘッドの外部表面にも、回転キャビテーショナル体の内表面に面するようにキャビテーション孔が付けられ、よってそれは全体的にリング形状にされる。これは、回転キャビテーショナル体の内側とロータ・ヘッドとの間に追加の液体キャビテーショナル・フロー・ゾーンを作り出して、流体のキャビテーションを強化する。
本発明の1つの実施例が、図1〜10に示されている。装置は、参照番号10で表されており、且つ、外部モータ1を含み、この外部モータ1は、シャフト・シール7を含む直結駆動シャフト3を通じて回転キャビテーショナル体又は外側ロータ5を回転させるために使用される。シャフト3は、ハウジング9の端部8にある開口部6と、外側ロータ5にある開口部12とを貫通して延在する。外側ロータ5は、任意の変速段数で回転されてもよく、これは、加熱されている流体の粘性に依存する。流体の最適なキャビテーションを発生させるための典型的な速度は、2500〜4000rpmであり、そのような速度は、Griggs特許で開示されている速度に似ている。しかし、Griggs特許を改良するために、また、キャビテーション孔33、37へ吐出されるキャビテーション気泡を3次元において正確に配置するために、モータ速度は、方向性バンパ及び跳ね返りバンパに加えて可変速度制御装置301を使用することにより、装置10に対して調整される。これは、装置10の吐出ゾーン31、35における流体の水平速度V、垂直速度V、及び3次速度Vを決定する正確なシャフト速度Sを生じさせるのに極めて重要である。流体は、吐出漏斗内で圧縮され、向きを付けられて、特定の速度Fで解放されるが、この特定の速度Fは、任意の特定のモータ速度において所与のキャビテーション・ヘッドを用いてキャビテーション吐出ゾーンの実際の数を決定する際に、キャビテーション・ゾーン間の物理的アーク長L(図6)によって決定される。流体の速度Fは調整され得るので、流体分子が経路Lに沿って移動するのに要する時間を判定することができ、また、吐出ゾーン31、35における流体の水平成分及び垂直成分を算出することができる。曲線運動水平速度は、関数V=d/dとして決定され、垂直速度は、関数V=d/dとして決定され、3次速度は、関数V=d/dとして決定される。方向性バンパ及び跳ね返りバンパは、d成分を排除することにより3次速度Vをゼロにするように設計されており、したがって、d及びdの値を求めることにより、調整のための時間(すなわち、モータ速度)に関して、キャビテーション33、37の位置及び孔間の距離Bを決定することができる。図6は2つのキャビテーション孔のみ示しているが、キャビテーション孔は図3に示されるように外側ロータの外周に沿って延在するはずであることが、理解されるべきである。
内部軸受を有さないロータ・ハウジング9が設けられる。内部軸受の存在は、この設計と同様にFabian特許の重大な故障モードであり、軸受は、キャビテーションプロセス中に軸受への流体の熱伝達によって直接影響を受ける。したがって、モータ1のシャフト3は、ハウジング9を貫通して延在し、且つ、片持ち梁(カンチレバー)式の構成で、回転のために外側ロータ5を支持する。モータは、シャフト3がハウジング9を貫通して延在するときに釣り合いのとれた外側ロータ5を支持するために、通常よりも長いシャフト3と、モータ内の内部軸受とを有する。ハウジング9は、外側ロータ5を受け入れる形状とされた空洞11を形成する。従来型のシャフト・シール(図示せず)が、封止目的のためにモータ・シャフト3とハウジング9との間に位置決めされる。モータ・シャフトの片持ち梁式の配置、及びシャフト支持のためにモータに関連付けられている軸受により、従来技術のデバイスにおける軸受破損の問題が排除される。
動作にあたっては、流体、例えば水が、装置10の動作中に流体に対して最適に調整されたモータの速度に基づく割合で空洞11内に導入される。外側ロータ5がハウジング内に位置決めされている場合、外側ロータ5の外表面13が、ハウジング9の内表面15に面する。間隙17が、これら2つの表面13と15との間に存在し、この間隙17は、3つの側方キャビテーション・ゾーン215からなる、装置10のための1つの流体加熱ゾーンになる。
図1〜10の実施例では、加熱ゾーン17及び加熱ゾーン25のための同様の構成のための3つの吐出ゾーン31及び35の3つのセットのために、6つの流体加熱ゾーンが存在し、そのため、合計18個のキャビテーション・ゾーン215が存在する。この数は、選択されたモータ速度に一致した追加的なアーク長Lに合わせてキャビテーション・ヘッドの大きさを変更することにより、増減され得る。これは、2次ロータ・ヘッド19を特定の回転ピッチ又は構成で設けることによって達成され、また、2次ロータ・ヘッド19は、流体内のエネルギーを高めるために外側ロータ5に類似した物理的特性を有する。ロータ・ヘッド19の外表面21が、外側ロータ5の内表面23に面し、それらの間に間隙が存在する。この間隙は、装置10の別の流体加熱ゾーン25を形成する。
ハウジング・カバー27も設けられる。ハウジング・カバー27は、ロータ・ヘッド19及び外側ロータ5を含む封止されたキャビテーション・チャンバを形成するために、任意の知られた固定技法を使用してハウジング9と嵌合する。ロータ・ヘッド19は、ロータ・ヘッド19の外部の又は外側の表面21と外側ロータ5の内表面23との間に第2の流体加熱ゾーンとして間隙25を作り出すために、任意の従来の方法でハウジング・カバー27に取り付けられる。取付けの一例として、開口部26が、適切な固定具とともに使用され得る。
外側ロータ5及びロータ・ヘッド19並びにハウジング9及びカバー27のために選択される材料は、最適な性能及び安全性を目指して選択される。ハウジング9及びカバー27のための材料の例には、ポリマー、例えばポリアミドが含まれる。外側ロータ5及びロータ・ヘッド19は、アルミニウム若しくはその合金又はステンレス鋼のような金属材料から作られ得る。
加熱又は浄化すべき流体は、ハウジング・カバー27上に配置された取入れ口29を通じてキャビテーション装置10へ導入される。取入れ口29の位置は変更することができるが、固定された内部ロータ・ヘッド19と外側ロータ5との間の第2の流体加熱ゾーン25(図4参照)に流体が入るように位置決めされることが好ましい。
キャビテーション・ゾーン17及び25は、最適なキャビテーションが起こることを可能にする、特別な特徴を有する。図8は、これらの特徴の位置を示す。ロータ・ハウジング9の内表面15、及び外側ロータ5の内表面23は、方向性バンパ201及び203、並びに跳ね返りバンパ202及び204をそれぞれ有して、方向経路(direction path)上の水をこれらのそれぞれにある傾斜路セクション31及び35へ導く。これらの表面の方向性バンパ201及び203はより長く、一方で跳ね返りバンパ202及び204は長さがより短くて、3次図である図7に示されているような自然の流体方向Fに沿って水が傾斜路ゾーン31及び35へ導かれることを可能にする。これらのバンパの各組は、内側の列が中央の列に対してオフセット212する一方で中央の列が外側の列に対してオフセット213した状態でオフセットしていて、流体分子が円筒状の動きで移動する時間の変化に対応し、それにより、キャビテーション孔33及び37の位置を決定する際にキャビテーション・ゾーンの速度成分V、V、及びVをもたらす。これは、内部ロータ21及び外側ロータ5が標準的な製造プロセスに従うことを可能にする。
さらに、吐出流体経路が3次元的であることを可能にすることは、キャビテーショナル孔33及び37の配置及び形成に関する幾何学的な製造上の問題を提示し、キャビテーション孔33及び37への流体の2次元的な吐出を促進するために、方向性バンパ201及び203並びに跳ね返りバンパ202及び204の垂直断面210が設けられる。キャビテーション孔33及び37は、3次速度Vがゼロにされているので、吐出ゾーン215とキャビテーション孔33、37との間の距離が流体の速度Fと直接相関するように、2次元平面に配置される。吐出流体をキャビテーション孔33及び37の配列に対して正確に配置することにより、破壊性のキャビテーション気泡は、キャビテーション孔を含まないセクションにおいて制御できずに解放されることを防がれる。これは、方向性バンパ201と跳ね返りバンパ202との間の漏斗ゾーン205における外側ロータ5の内表面23の形状によって達成される。この傾斜した表面は、装置10の中心の長手軸Aから測定したときの径方向距離によって示される螺旋形状を有する。図3を参照すると、装置の中心軸上の点から測定された1つの半径R2は、別の半径R4未満である。この外側ロータ5の内表面23の半径及び螺旋形状における違いが、波状傾斜路(wave ramp)31を作り出す。この構成は、波状傾斜路31においてキャビテーション真空気泡の形成に重要な圧力差をもたらす。
ロータ・ヘッド外表面21は、所与の深さ及び周囲長の、離間された複数のキャビテーション孔を有して構成される。孔33は、外側ロータ5の内表面23の波状傾斜路31及び螺旋形状と協働して、ロータ・ヘッド19のキャビテーション孔33の規則的配列において連続的且つ成長する真空気泡の発生を引き起こす。流体のキャビテーションプロセスを通して、ロータ・ヘッド19又はキャビテーション孔33への破壊的な影響を実質的に伴わずに、熱が生成される。動作中、外側ロータ5は、時計方向に回転している(図4参照)。流体は、外側ロータ5の回転サイクル中に圧縮され、流体キャビテーション・ゾーン25及び17において圧力が上昇する。波状傾斜路31及び35への入口は、急速な圧力損失を生じさせる膨張領域(area of expansion)を提供し、また、この減圧は、キャビテーション気泡の形成並びにその後のキャビテーション孔33及び37での破裂を可能にする。
流体は、ゾーン25に入った後、外側ロータ5の後面36にある複数のポート34を通ってゾーン25から出る。この出て行く流体は、次いで、ハウジング1の内側表面15と外側ロータ5の外表面13との間の空間内に形成された他方の流体キャビテーション・ゾーン17に入る。要するに、流体は、2次キャビテーションプロセスに導入されるが、この2次キャビテーションプロセスは、回転する流体の流れ方向からすると、ロータ・ヘッド外表面21と外側ロータ5の内表面23との間のゾーン25において生じる第1のキャビテーションプロセスとは方向が反対である。
ハウジング1は、図3に示された径方向の違いによって形成された対応する波状傾斜路35を有して、その内表面15上に同様の螺旋構造を備える。つまり、半径R1は、方向性バンパ203と跳ね返りバンパ204との間のトンネル・ゾーン206内に波状傾斜路35を形成するように、半径R3未満である。
外側ロータ5は、ロータ・ヘッド19にあるものと同様のキャビテーション孔37を含む。
第1の加熱ゾーン25から出て行く流体は、第2の加熱ゾーン又はキャビテーション・ゾーン17内へ導入される。その中で回転している流体は、次いで、ロータ・ヘッド19にある孔33内へ流体が導入されるのと同じように、外側ロータ・キャビテーション孔37の規則的配列内へ導入される。チャンバ17と25との間の違いは、波状傾斜路31及び35の向きである。波状傾斜路35は、波状傾斜路31とは逆向きに構成される。
言い換えれば、また、図3を参照すると、増大する半径の螺旋は、外側ロータ5の表面23の場合、短い半径R2からより長い半径R4まで、時計方向に移動する。ハウジング9の表面15の場合、増大する半径は、短い半径R1からより長い半径R3まで、半時計方向に移動する。これは、波状傾斜路31及び35の面が互いに逆向きであることを意味する。図5を参照すると、波状傾斜路35は、直角の配置で示されている面39を有する。しかし、面39は、角度を付けられてもよい。螺旋構造は、最大限の真空気泡生成と、結果として生じる、熱を発生させる気泡破裂とを保証する。ゾーン17及び25の釣り合いのとれた2重のキャビテーションプロセスは、同時に起こる。したがって、モータ及び外側ロータ5の1回の回転サイクルを通じて、流体は、キャビテーションのために2回処理される。
主要な波状傾斜路31及び35が休止状態では図3に示されるように位置合わせされることも、キャビテーション加熱プロセスにとって望ましい。つまり、波状傾斜路31及び35は、6時位置にある。
ハウジング1は固定され、装置は軸Aが水平であるように位置決めされるはずであるので、波状傾斜路35をこの位置にすることは問題ではない。そのモータ接続により移動し得る外側ロータ5の波状傾斜路31をこの位置にするためには、1つの方法は、モータ1が動力を提供していないときに外側ロータ5が内側の波状傾斜路31及び外側の波状傾斜路35に対して適切な始動位置へ戻るように、複数の出口ポート34により外側ロータ5の釣り合いをとることである。この始動位置により、プロセス内での流体の最大限の熱生成が達成される。外側ロータの波状傾斜路位置は、6時位置からどちらかの側へ90度の高さにでも異なり得るが、望ましい始動位置から変更した場合、キャビテーション効率は低下する。波状傾斜路31及び35が6時位置にあることも好ましいが、これは、プライミングの観点から、装置の起動を促進するためである(装置は、液体キャビテーション・デバイスとして機能するだけではなく、装置10内に引き込み且つその液体を吐出するポンプとしても機能するので、入力口29は、波状傾斜路31と位置合わせされる。6時位置から3時又は9時のどちらかに向かう変更は、傾斜路での圧力降下を減少させ、且つ/又はキャビテーションを減少させる。アーク長Lを変更することと併せて、キャビテーション・ゾーン215のこの配置を3時位置又は9時位置などの代替的な位置へ変えることにより、キャビテーション・デバイスは、キャビテーション・デバイスの非破壊的性質を維持しながら、流体の熱を吸収し且つ冷却効果をもたらした。
次いで、キャビテーションされている流体は、カバー9にある出口ポート41を通って低圧(<1気圧)でキャビテーション装置10から離れる。最大限の効率を得るために、また、キャビテーションの破壊的要素を排除するために、全体のシステムが、最小限として、可変速度モータ制御装置301、吐出水撃槽(discharge water hammer tank)303、及び引込み貯蔵槽304を含むべきである。吐出水撃槽303は、加熱水の適切な騒音制御を保証する12〜15psiに設定され、一方で、引込み貯蔵槽304は、キャビテーション装置10が周囲流体流れにおいて動作することを可能にする。各流体の物理的性質は、水に対する図9のチャートに示されているように、温度上昇に対して変化するので、キャビテーションプロセスを確実にする速度制御のためにモータ速度が絶えず調節されること、特に、吐出ゾーン215からキャビテーション孔33、37までの距離が制御されることが、重要である。任意の所与の温度又は他の変化における流体の物理的特性に合わせてモータ速度を調整することにより、それは、漏斗ゾーン205からキャビテーション孔33、37までの距離が非破壊的キャビテーションのために維持されることを保証する。追加の制御盤302が、キャビテーション装置10の取入れ口及び出力口のプローブ307において流体温度を監視することにより、プロセス下の流体に対するキャビテーションプロセスの最適化を保証する。また、浄化などの特定の用途に向けてシステム性能を高めるために、制御弁306が渡り配管(クロスオーバ管)308とともに配備され得る。加熱された流体は、加熱された流体を用いる任意の知られた用途で使用され得る。
本発明は、従来技術のキャビテーション加熱装置における知られた問題を伴わずにキャビテーション流体加熱装置を有するという目的が、回転する外側ロータ表面13とハウジング9の内表面15との間の波状傾斜路35、方向性バンパ203、及び跳ね返りバンパ204、並びにロータ・ヘッド外表面21と外側ロータ内表面23との間の波状傾斜路31、方向性バンパ201、及び跳ね返りバンパ202といった同様の狭窄部又は障害物を含んでゾーン又はチャンバ17及び25内に狭窄構造又は障害物を有することによって達成することができるという認識に基づくものである。ハウジング1の内部表面15及び外側ロータ5の内部表面23をこのように設計することにより、真空気泡が破裂することが継続的に確実とされ得る。加熱すべき液体を流し込む螺旋状の表面15及び23、方向性バンパ201及び203、並びに跳ね返りバンパ202及び204を設計することにより加熱すべき液体が破裂の際に孔内で真空気泡を包囲することを確実にすることにより、例えば構成部品の腐食などのキャビテーションの他の有害な影響を軽減又は排除することの他に、キャビテーショナル騒音が減少する。
Fabianの設計に対する重要なバリエーションでは、図1〜10の2つのチャンバ又はゾーンの設計は、それが単に1つのチャンバの設計であり且つ単一の駆動モータにより全ての便益を有してなおも機能することが、理解されるべきである。したがって、ロータ・ヘッド6は、キャビテーション孔を含まずに作られて、ハウジング1と外側ロータ5との間のゾーン17へ液体を供給するための導管としてのみ機能してもよい。なおもさらなる実施例では、ロータ・ヘッド6は、キャビテーション孔37を含む外側ロータ5、特別に構成された内表面15を含むハウジング9、並びに適切な入口ポート及び出口ポートのみが流体を加熱するために相互作用するように、除外され得る。本発明のこの翻案は、所望の用途に固有のエネルギー効率のためのキャビテーション装置10に適応可能な様々なモータ・サイズにより、多様なサイズの応用構成を可能にする。
単一チャンバの装置は、従来技術のデバイスのキャビテーションに関連する問題の多くを伴わずに加熱された液体を提供するが、固定されたロータ・ヘッド19とともに外側ロータが設置され、ロータ・ヘッド19の外部表面に追加のキャビテーショナル孔33が付けられる、図1〜10の実施例を用いることがより有利である。この構成と、関連するシステム構成要素とを一緒にすると、エネルギー利用のエネルギー消費に対する比を著しく増大させてロータ・ポンプが熱エネルギーを生成することが可能になるとともに、音波(sonic sound wave)(騒音)、軸受破損、及び高吐出圧力エネルギー損失などの従来のシステムの慣例的な問題を克服することが可能になる。
本発明は、システムを加熱又は冷却するための流体を送達すること、流体の浄化及び分離、並びに行程を完遂するために熱を必要とする任意の流体処理での使用のために熱エネルギーを解放することに向けられている。さらに、本発明は、慣例的なボイラ・システム又は炉よりも少ない消費電力を使用するキャビテーションプロセスを通じてエネルギーを解放し、且つ、同様の能力を持つ浄化システムのエネルギー及び設置費用を著しく改善する。釣り合いのとれた内部固定ロータ19、外側ロータ5、波状傾斜路31及び35、方向性バンパ201及び203、並びに跳ね返りバンパ202及び204、並びに一致するハウジング1及びカバー27は、熱的特性を維持しながら高められたエネルギー消費回収率で熱を発生させるための独特の物理的特性を提供する。
本発明は、熱が生じた流体が長期間にわたって保留され、それにより必要とされるエネルギー消費のサイクルがより少なくなるような態様で、これらの独特の構成要素特性を有する。
本発明は、外側ロータが初期プロセスのための遠心力源(centrifugal source)としても第2段階のキャビテーション要素としても作用しながら、固定された1次キャビテーション・ロータ・ヘッドを通じて多段のキャビテーションプロセスが最初に完遂されるような、独特なものである。外側ロータ及びロータ・ハウジングはどちらも、キャビテーションプロセスを強化するために波状傾斜路を有する。それにより、システムは、流体の状態を気体に変化させることによりエネルギーが失われないように低い吐出圧力を維持しながら、キャビテーションプロセスから解放されるエネルギーを最大にすることが可能になる。本発明の構成は、キャビテーションプロセスに由来する通常関連する騒音が最小限に抑えられ且つ制御されるような構成である。
上記のように、方向性バンパ201及び203、並びに跳ね返りバンパ202及び204を含む、表面15及び23の螺旋状の構造は、本発明の重要な特徴である。この構造は、孔33及び37内での真空気泡の生成及び成長を可能にする。孔33及び37内では、分子の間で真空気泡が生成されて、加熱すべき流体によって包囲される。気泡は、それらがキャビテーション孔33及び37に到達するときに、実際には破裂するのではなく、崩壊する。
方法によれば、外側ロータ5は、ハウジング1内に配置されて、駆動機関1によって回転される。回転中、加熱すべき流体が、入力口29を通じてハウジング1内に注入される。回転を利用して、存在するのであればロータ・ヘッド6の孔33内で、また、外側ロータ5の孔37内で、継続的に成長する真空気泡が液体分子の間で生成される。真空気泡は、キャビテーション・ステップ31又は35に到達すると、崩壊する。そうでなければ、加熱すべき流体は、チャンバ25及び17を通って連続的に流され、真空気泡は、漏斗ゾーン205を通過した後で膨張する液体内で崩壊する。崩壊に応じて、相反する方向に移動している液体分子は、爆発する。爆発中に発生した熱は、周囲の液体によって吸収され、加熱された液体は、最終的には出力口41を通じて引き出される。
本発明によるキャビテーション装置の利点は、加熱すべき液体のために設計された流れチャネルを使用すること、及び、設備の動作のための手順を使用することにより、キャビテーション現象の有害な影響を首尾良く排除する又は減少させることである。
上述の実施例に戻って参照すると、本発明の1つの実施例は、孔を有している単一の回転するキャビテーション体を使用し、それらの孔は、キャビテーション体の外表面に向かって開口している。このキャビテーション体は、ハウジング内で回転し、且つ、ハウジングの内側表面上に配置されたキャビテーション・ステップと相互作用する。この回転中、回転体にある孔内で真空気泡が生成される。気泡は、最終的には、それらがもはや孔に閉じ込められなくなるまで成長して、キャビテーション・ステップと衝突する。この衝突は、液体分子を爆発させ、これは、水の加熱をもたらすエネルギー解放である。
別の実施例では、2セットの孔が存在し、一方の孔のセットは、回転体の外表面上にあり、もう一方の孔のセットは、回転体内に配置された第2の固定された構成要素の外表面上にある。この2重の孔の実施例では、回転体の外表面上の孔のためのキャビテーション・ステップ又は波形状は、ハウジングの内表面上に存在する。固定されたロータ・ヘッドの外表面上の孔のためのキャビテーション・ステップは、回転体の内表面上に存在する。
本発明のシステム構成は、キャビテーション装置がエネルギー利用のエネルギー消費に対する比を著しく増大させて熱エネルギーを生成するのを可能にするのとともに、音波(騒音)、軸受破損、及び高吐出圧力エネルギー損失などの従来のシステムの慣例的な問題を克服することを可能にする。制御盤302、可変速度モータ制御装置301、吐出水撃槽303、引込み貯蔵槽304、及び渡り配管308を含む制御弁306から成るシステムは、キャビテーション装置10の性能を強化する。
本発明は、機械的手段を介して、釣り合いのとれたキャビテーション炉を通して(システム内の流体の体積に依存して)30〜70%低下したエネルギー消費率で加熱された水を作り出す。
本発明の別の態様は、加熱される流体、例えば水の密度を高める装置の能力である。より密度の高い水を加熱するのに必要とされるエネルギーはより少ないことが知られているので、水の密度が高まることは、流体加熱プロセスの効率を高めるのに役立つ。
本発明の装置の加熱効果を監視するために、試験を行った。この試験は、様々な体積の加熱すべき水を使用してキャビテーション装置を動かすことと、入口水温、水流量、キャビテーション装置の出口水温、装置への供給水の温度、駆動モータのパワー、電気消費量、電力の値、電力の消費量、及び周囲温度を監視することとを伴った。この試験は、装置を動かすのに使用された電力と比較して水に対して行われた加熱の量の観点から、高い効率を示した。
したがって、上記で提示された本発明のありとあらゆる目的を満たすとともにキャビテーションを使用する新規且つ改善された流体加熱装置を提供する好ましい実施例の観点から、発明が開示された。
当然ながら、本発明の意図された精神及び範囲から逸脱することなく、当業者により本発明の教示から様々な変更、修正、及び改変が検討され得る。本発明は添付の特許請求の範囲の用語によってのみ限定されることが意図されている。

Claims (14)

  1. キャビテーションを利用して流体を加熱するための装置であって、
    ハウジングであって、加熱すべき流体のための入口、及び加熱された前記流体を前記ハウジングから吐出するための出口を有するハウジングと、
    モータ・シャフト上に固定され且つ前記ハウジング内に収容されるように、且つ前記ハウジング内で回転するようになされた外側ロータであって、前記外側ロータは、その外表面に配置された複数のキャビテーション孔を有し、また前記外側ロータは、前記外側ロータの前記外表面と、前記外側ロータの前記外表面に面する前記ハウジングの内表面との間に流体加熱ゾーンを形成するように前記ハウジング内に配置される、外側ロータと、
    を有し、
    前記外側ロータの前記孔を含む前記外表面に面する前記ハウジングの前記内表面が、前記内表面に沿って円周方向に延びる、側方に離間された複数の第1のトンネル・ゾーンを有し、各第1のトンネル・ゾーンが、第1の吐出ゾーンにおいて終端し、各第1のトンネル・ゾーンが、第1の傾斜路を含み、各第1の吐出ゾーンが、隣接する第1の吐出ゾーンからオフセットし、前記ハウジングに入る流体が、前記第1のトンネル・ゾーン及び前記第1の傾斜路と、前記外側ロータの孔と、外側ロータ回転との相互作用によって加熱される、装置。
  2. 静止ロータ・ヘッドをさらに有し、前記静止ロータ・ヘッドは、前記ハウジング内に取り付けられ、且つ前記外側ロータの内表面に面する外表面を有し、前記静止ロータ・ヘッドの前記外表面、及び前記外側ロータの内表面が、第2の流体キャビテーション・ゾーンを形成し、前記静止ロータ・ヘッドの前記外表面は、複数のキャビテーション孔をそこに含み、前記外側ロータの前記内表面は、前記外側ロータの前記内表面に沿って円周方向に延びる、側方に離間された複数の第2のトンネル・ゾーンを有し、各第2のトンネル・ゾーンが、第2の吐出ゾーンにおいて終端し、各第2のトンネル・ゾーンが、第2の傾斜路を含み、各第2の吐出ゾーンが、隣接する第2の吐出ゾーンからオフセットし、前記第2の流体キャビテーション・ゾーンに入る流体が、前記第2のトンネル・ゾーン及び前記第2の傾斜路と、前記ロータ・ヘッドの孔と、外側ロータ回転との相互作用によって加熱される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記キャビテーション装置が水平方向長手軸を有し、前記第1の吐出ゾーンのそれぞれは、前記水平方向長手軸に対して横断方向の断面で見たとき、流体を加熱するための6時位置、及び流体の冷却のための3時又は9時のどちらかの位置にある、請求項1に記載の装置。
  4. 前記キャビテーション装置が水平方向長手軸を有し、前記第1及び第2の吐出ゾーンのそれぞれは、前記水平方向長手軸に対して横断方向の断面で見たとき、流体を加熱するための6時位置、及び流体の冷却のための3時又は9時のどちらかの位置にある、請求項2に記載の装置。
  5. 前記ハウジングの前記内表面上の前記第1の吐出ゾーンにおける前記第1のトンネル・ゾーンが、前記内表面に対して直角に形成された面を有する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記ハウジングの前記内表面上の前記第1の吐出ゾーンのそれぞれにおける前記第1のトンネル・ゾーンのそれぞれが、前記ハウジングの前記内表面に対して直角に形成された面を有し、前記外側ロータの前記内表面上の前記第2の吐出ゾーンのそれぞれにおける前記第2のトンネル・ゾーンのそれぞれが、前記外側ロータの前記内表面に対して概ね直角に形成された面を有する、請求項2に記載の装置。
  7. a)請求項1に記載の装置と、
    b)前記ハウジングへの前記入口と連通している引込み水槽と、
    c)前記ハウジングの前記出口と連通している吐出水撃槽と、
    d)前記外側ロータが取り付けられるモータ・シャフトを有するモータと、
    e)前記モータの速度を制御するためのモータ制御装置と、
    f)前記装置に対して出入りする流体を監視するための温度計と、
    g)前記引込み水槽への入口と前記吐出水撃槽への出口との間の渡り配管と
    を有するキャビテーション装置システム。
  8. 前記外側ロータは、前記装置内に内部軸受が存在しないように、片持ち梁式の構成で前記モータ・シャフトに取り付けられている、請求項7に記載のシステム。
  9. キャビテーションを利用して流体を熱的に変化させる方法であって、
    a)請求項1に記載の装置を提供するステップと、
    b)前記入口に流体を導入するステップと、
    c)気泡とキャビテーション孔との位置合わせを向上させるために、制御された速度を使用して前記外側ロータを回転させて前記流体を加熱するステップと、
    d)熱的に変化した前記流体を前記出口から吐出するステップと
    を含む方法。
  10. 前記流体が水である、請求項6に記載の方法。
  11. キャビテーションを利用して流体を熱的に変化させる方法であって、
    a)請求項2に記載の装置を提供するステップと、
    b)前記入口に流体を導入するステップと、
    c)気泡とキャビテーション孔との位置合わせを向上させるために、制御された速度を使用して前記外側ロータを回転させて前記流体を加熱するステップと、
    d)熱的に変化した前記流体を前記出口から吐出するステップと、
    e)請求項7に記載の制御システムと
    を含む方法。
  12. 前記流体が水である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記流体が浄化される、請求項9に記載の方法。
  14. 前記流体が浄化される、請求項11に記載の方法。
JP2019558991A 2017-01-13 2018-01-12 液体を加熱及び浄化するための方法及び装置 Active JP7152417B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/405,660 US20170130954A1 (en) 2014-03-11 2017-01-13 Method and apparatus for heating and purifying liquids
US15/405,660 2017-01-13
PCT/US2018/013454 WO2018132640A1 (en) 2017-01-13 2018-01-12 Method and apparatus for heating and purifying liquids

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020514671A true JP2020514671A (ja) 2020-05-21
JP7152417B2 JP7152417B2 (ja) 2022-10-12

Family

ID=62840340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019558991A Active JP7152417B2 (ja) 2017-01-13 2018-01-12 液体を加熱及び浄化するための方法及び装置

Country Status (14)

Country Link
EP (1) EP3568649A4 (ja)
JP (1) JP7152417B2 (ja)
KR (1) KR102490810B1 (ja)
CN (1) CN110637193B (ja)
AU (1) AU2018207118B2 (ja)
BR (1) BR112019014380B1 (ja)
CA (1) CA3050252A1 (ja)
IL (1) IL267988B2 (ja)
MX (1) MX2019008332A (ja)
MY (1) MY195794A (ja)
RU (1) RU2752504C2 (ja)
SA (1) SA519402029B1 (ja)
SG (1) SG11201906491QA (ja)
WO (1) WO2018132640A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109028549B (zh) * 2018-09-06 2023-11-14 南通富莱克流体装备有限公司 热能泵
WO2022144561A1 (en) * 2020-12-28 2022-07-07 Sonolab Di Villa Pasquale Thermal machine with spiral water vortex
KR20230135288A (ko) * 2022-03-16 2023-09-25 장호섭 다중 유체역학적 캐비테이션 발생시스템 및 이를 이용한 유체 처리방법
CN116446810B (zh) * 2023-06-16 2024-01-26 西南石油大学 一种间歇式振荡空化装置
CN117515933B (zh) * 2024-01-08 2024-03-08 河北环益新能源科技有限公司 一种动力水热设备

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5279262A (en) * 1992-06-04 1994-01-18 Muehleck Norman J Mechanical liquid vaporizing waterbrake
JPH0749152A (ja) * 1993-02-10 1995-02-21 Hydro Dynamics Inc 流体加熱装置
US7658335B2 (en) * 2007-01-26 2010-02-09 Thermodynamic Process Control, Llc Hydronic heating system
KR101036662B1 (ko) * 2010-12-06 2011-05-25 송동주 유체 가열기
KR20120066697A (ko) * 2010-09-27 2012-06-25 구동회 마찰가열 시스템
KR101188712B1 (ko) * 2012-05-03 2012-10-17 (주)이티 가정용 원심유체 응폭 열발생장치
WO2012164322A1 (en) * 2011-05-27 2012-12-06 Fabian Jozsef Cavitation equipment to produce heated liquids, and procedure for the operation thereof
EP2918945A1 (en) * 2014-03-11 2015-09-16 US Intercorp LLC Method and apparatus for heating liquids
KR20160009461A (ko) * 2014-07-16 2016-01-26 이상호 고효율 액체 가열기

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2683448A (en) 1951-07-12 1954-07-13 Leonard J Wolf Rotary mechanical heater
US3720372A (en) 1971-12-09 1973-03-13 Gen Motors Corp Means for rapidly heating interior of a motor vehicle
US4424797A (en) 1981-10-13 1984-01-10 Eugene Perkins Heating device
US4779575A (en) 1987-08-04 1988-10-25 Perkins Eugene W Liquid friction heating apparatus
US5188090A (en) 1991-04-08 1993-02-23 Hydro Dynamics, Inc. Apparatus for heating fluids
RU2150055C1 (ru) 1995-04-18 2000-05-27 Эдвансед Молекулар Текнолоджиз, Л.Л.С. Способ нагревания жидкости и устройство для его осуществления
US5931153A (en) 1998-07-09 1999-08-03 Giebeler; James F. Apparatus and method for generating heat
UA62731A (en) 2003-05-13 2003-12-15 Leonid Pavlovych Fominskyi Liquid heater
US7658355B2 (en) * 2007-02-20 2010-02-09 S & B Systems B.V. Support arm
US7887862B2 (en) * 2007-10-10 2011-02-15 Industrias Centli S.A. De C.V. Method and apparatus for separating, purifying, promoting interaction and improving combustion
US20100154772A1 (en) 2008-10-24 2010-06-24 Howard Harris Fluid Charged Rotary Heating System
RU2393391C1 (ru) * 2009-01-21 2010-06-27 Александр Дмитриевич Петраков Роторный, кавитационный, вихревой насос-теплогенератор
RU2413905C2 (ru) * 2009-04-24 2011-03-10 Общество с ограниченной ответственностью "Сервисреммаш" Теплогенерирующая установка и теплогенератор
RU2422733C1 (ru) * 2010-02-16 2011-06-27 Натикбек Алиевич Алиев Тепловой кавитационный генератор

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5279262A (en) * 1992-06-04 1994-01-18 Muehleck Norman J Mechanical liquid vaporizing waterbrake
JPH0749152A (ja) * 1993-02-10 1995-02-21 Hydro Dynamics Inc 流体加熱装置
US7658335B2 (en) * 2007-01-26 2010-02-09 Thermodynamic Process Control, Llc Hydronic heating system
KR20120066697A (ko) * 2010-09-27 2012-06-25 구동회 마찰가열 시스템
KR101036662B1 (ko) * 2010-12-06 2011-05-25 송동주 유체 가열기
WO2012164322A1 (en) * 2011-05-27 2012-12-06 Fabian Jozsef Cavitation equipment to produce heated liquids, and procedure for the operation thereof
KR101188712B1 (ko) * 2012-05-03 2012-10-17 (주)이티 가정용 원심유체 응폭 열발생장치
EP2918945A1 (en) * 2014-03-11 2015-09-16 US Intercorp LLC Method and apparatus for heating liquids
KR20160009461A (ko) * 2014-07-16 2016-01-26 이상호 고효율 액체 가열기

Also Published As

Publication number Publication date
RU2752504C2 (ru) 2021-07-28
CN110637193A (zh) 2019-12-31
RU2019125132A3 (ja) 2021-05-24
EP3568649A4 (en) 2020-12-09
EP3568649A1 (en) 2019-11-20
IL267988B2 (en) 2023-08-01
JP7152417B2 (ja) 2022-10-12
KR102490810B1 (ko) 2023-01-19
BR112019014380A2 (pt) 2020-02-11
SG11201906491QA (en) 2019-08-27
KR20190109443A (ko) 2019-09-25
IL267988B1 (en) 2023-04-01
MY195794A (en) 2023-02-21
CN110637193B (zh) 2021-11-23
SA519402029B1 (ar) 2022-09-20
CA3050252A1 (en) 2018-07-19
RU2019125132A (ru) 2021-02-15
BR112019014380B1 (pt) 2022-08-16
IL267988A (en) 2019-09-26
WO2018132640A1 (en) 2018-07-19
AU2018207118A1 (en) 2019-08-29
AU2018207118B2 (en) 2023-11-09
MX2019008332A (es) 2019-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020514671A (ja) 液体を加熱及び浄化するための方法及び装置
US20150260432A1 (en) Method and apparatus for heating liquids
US10240774B2 (en) Method and apparatus for heating and purifying liquids
KR101535509B1 (ko) 나선형 저수홈부를 갖는 마찰 전기보일러 헤드
CN104043382A (zh) 水力空化发生装置
EP3328528A1 (en) Device for conducting sonochemical reactions and processing liquids
HU230503B1 (hu) Kavitációs berendezés meleg folyadék előállítására, és eljárás annak üzemeltetésére
KR101860822B1 (ko) 마찰열을 이용한 유체가열 펌프
RU2142604C1 (ru) Способ получения энергии и резонансный насос-теплогенератор
KR101629436B1 (ko) 발열 펌프
RU2658448C1 (ru) Многоступенчатый кавитационный теплогенератор (варианты)
RU2393391C1 (ru) Роторный, кавитационный, вихревой насос-теплогенератор
RU2517986C2 (ru) Устройство для нагрева жидкости
RU2222463C2 (ru) Форсунка инструмента для подводной очистки
RU2377475C2 (ru) Кавитационный реактор
RU2231004C1 (ru) Роторный кавитационный насос-теплогенератор
BRPI1103092A2 (pt) dispositivo gerador de cavitaÇço hidrodinÂmica
RU2306518C1 (ru) Аппарат для проведения процессов тепломассообмена
KR101860864B1 (ko) 유체 마찰 보일러 다단 헤드
KR20160031194A (ko) 유체 마찰보일러 열풍 스팀 다단 헤드
RU54151U1 (ru) Роторный кавитационный реактор
CA3161437A1 (en) Method and apparatus for plant oil extraction using a heated fluid obtained from a cavitation apparatus
RU2614306C1 (ru) Кавитационный теплогенератор
RU151561U1 (ru) Устройство для нагрева жидкости
RU2205334C2 (ru) Способ получения энергии и устройство для его осуществления

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220506

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220511

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220615

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7152417

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150