JP2020514642A - ロッドをセラミック素子に機械的に結合するキット - Google Patents

ロッドをセラミック素子に機械的に結合するキット Download PDF

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Abstract

金属製の外面を備えるロッドにセラミック素子1を機械的に結合する部品のキットであって、a)セラミック素子1は、円筒状孔壁によって形成され、長手方向軸X1に沿って延びる円筒状セラミック孔2を備え、円筒状孔壁は少なくとも1つの凹部4を備える。ロッドは、b)挿入部分8iに隣接する突出部分8pを備え、さらに、−金属製であって円筒状セラミック孔と嵌合する外管壁と、−円筒状部分を具備する外管孔と、を具備する、外管8と、c)セラミック素子の少なくとも1つの凹部4に挿入可能な形状を有する少なくとも1つの突出部材7b、7pと、d)軸に沿って延び、外管孔に挿入するのに適した半径方向寸法を有する内側マンドレル5と、を具備する。e)外管の挿入部分8iは、少なくとも1つの突出部材7b、7pが少なくとも1つの凹部4に係合し、突出部分8pがセラミック素子1から突出した状態で、セラミック孔に挿入することができる。f)内側マンドレルは、少なくとも1つの突出部材7b、7pの突出部分が内側マンドレルの安定化部分5sによって少なくとも1つの凹部で弾性的に安定するように、外管孔に挿入することができ、このため、ロッドは、外管がセラミック孔に対して長手方向軸X1に沿って並進できない状態で、セラミック素子に機械的に結合され、内側マンドレル5の安定化部分5sは半径方向に弾性があり、その結果、少なくとも1つの突出部材7b、7pは、金属製ロッドをセラミック素子から分離させるのに必要な所定の閾値より大きい力が外管に付与されると、少なくとも1つの凹部4から取り外すことができる。

Description

本発明は、ロッドをセラミック素子に機械的に結合するキットに関する。ロッドがその長手方向軸に沿ってセラミック素子に対して自由に並進できなくなると、ロッドはセラミック素子に機械的に結合される。好ましい実施形態では、機械的結合がこのほか、ロッドがその長手方向軸回りにセラミック素子に対して自由回転するのを防ぐ。例えば、そのような実施形態は、高温用途で使用されるセラミック材料で作成された回転コンベアロールに関する。
特に高温用途では、セラミック素子と金属部品との間の機械的結合が必要になることが多い。そのような用途では、セラミック素子は、高温での化学的及び物理的な安定性が高いため、金属部品よりも高温に通常は暴露している。その結果、セラミック素子は温度の変化に応じて撓む可能性が低い。セラミック材料はこのほか、その高温に暴露した表面で酸化又は剥離する可能性が低い。
しかし、セラミック材料は、金属よりも複雑な形状に成形するのが難しく、その脆弱性のため、過度に高い応力で他の構成要素に固定することができない。多くの用途では、高温に暴露するセラミック素子が、セラミック素子を並進及び/又は回転させるための駆動機構などによって、アセンブリの他のコンポーネントと相互作用する必要がある。このため、セラミック素子の金属ロッドへの結合が必要であることが多く、このロッドは、例えば、駆動機構からセラミック素子への運動伝達を可能にする。ロッドはセラミック素子に係止することができる。これは、結合が解除されるまで、システムに付与されるあらゆる力に対して、両者の間で並進及び/又は回転の動きができないという状態で、剛性システムを形成する。これとは別に、結合は、システムに付与される力が閾値に達すると金属ロッドがセラミック素子から外れ、好ましくは、力が減少すると再び係止するという状態で、弾性システムを形成することができる。弾性システムがセラミック素子を破壊から保護する。
金属ロッドをセラミック素子に機械的に結合するのは容易ではない。一方では、金属とセラミック材料との間の機械的特性の差は、セラミック素子の亀裂形成と破壊につながる、限度を超えた応力集中につながる可能性がある。他方では、セラミック材料は、金属の熱膨張係数(CTE)と比較してCTEが比較的低い。これは、室温から使用温度まで温度を上昇させると金属ロッドがセラミック素子よりも膨張する高温の用途、あるいは温度変化に暴露する用途にとって重要な問題である。
特許文献1(米国特許第5,695,675号明細書)は、冶金設備のタンディッシュからの金属溶湯の流れを制御する耐火性材料製の止め具を開示する。止め具は、止め具を垂直方向に上下させるために、細長い金属ロッドを介して昇降装置に接続される。開示された構成では、止め具は、持ち上げ平行移動では、止め具ロッドの空洞の壁に対して安定した遮断素子によって、下向きの方向では、ネジ山部分に螺合して止め具の上端に堅固に支持されたナットによって、金属ロッドと機械的に結合される。
金属ロッドからセラミック素子への回転トルク伝達を必要とする用途の例が、例えば、ガラスの焼きなまし又は焼き戻し、あるいは金属製又はガラス製のシートの熱処理のために炉を通して物品を搬送する搬送設備に認められる。物品を移送するためにコンベアアセンブリが使用される。コンベアアセンブリは、少なくともいくつかが電動式である回転セラミックローラを備える。そのようなローラアセンブリは、多数のセラミックローラを概ね備える。セラミックローラは、例えば、溶融シリカ製であり、ローラの各端部で機械的に結合された金属スピンドルによってブラケットに回転可能に取り付けられる。スピンドルは、コンベアの一部を形成する伝達機構、例えば、チェーン又はギアを使用して回転させられ、回転運動は、両者の間の機械的カップリングによってセラミックローラに伝達される。従来技術の搬送設備のセラミックローラには、典型的には、ローラの長手方向軸に沿って一端から他端まで延びる貫通チャネルが設けられる。金属シャフトが貫通チャネルに導入され、機械的に結合され、システムはブラケットに取り付けられる。金属シャフトは、回転した状態で駆動機構に結合され、金属シャフトの回転トルクはセラミックローラに伝達され、ひいてはセラミックローラの回転を駆動する。しかし、セラミックローラの全長に沿った貫通チャネルの機械加工は繊細な工程であり、とりわけセラミックローラを破損しやすくする。セラミックローラの貫通チャネルに導入された金属シャフトは、セラミック素子とほぼ同一の温度に暴露する。これにより、そのようなシステムを実装できる用途が制限され、特定の高価な高品質の金属の使用が必要になる。
特許文献2(欧州特許第1693635号明細書)は、一端が金属キャップに結合されたセラミックスプールを含むコンベアロールを開示しており、セラミックスプールと金属キャップとの間にトレランスリングが挿入される。その結果、セラミックスプールと金属キャップ間の回転状態での機械的結合は、セラミックスプールと、トレランスリングと、金属キャップとの間の摩擦力のみに基づくものである。しかし、金属キャップとトレランスリング(金属製)は、高温勾配に暴露した場合、セラミックスプールの端よりも大きく膨張し、結合が緩む。
特許文献3(米国特許出願公開第2013/0330120号明細書)は、金属ハウジングと中空構造との間の係止機構であって、中空構造内部のロッドを使用して、半径方向に突出する部材を押圧して、結果として、中空構造のハウジングへの固定を確実なものにする、係止機構を開示する。ロッドは半径方向に剛性があるが、軸方向に付勢する部材によって切断が確保される。このような締結具は、室温で使用される農業用機器の一部である。この種の機構は高温での使用には適合していないため、バネ又はゴム材料で作成された付勢部材は高温では耐性がないであろう。さらに、セラミック材料が金属要素の内部で組み立てられる場合、さらに注意を払って、金属とセラミック材料との間の熱膨張係数の大きな差とセラミックの不十分な引張強さとを考慮する必要がある。
特許文献4(米国特許第5141355号明細書)は、協働するバーとカラーとの間の別の係止/解放機構を開示している。ラジアル弾性カップリングを使用して把持力を調整することができる。ロッドは半径方向に剛性があり、対象用途は室温で実施される。
米国特許第5,695,675号明細書 欧州特許第1693635号明細書 米国特許出願公開第2013/0330120号明細書 米国特許第5141355号明細書
本発明の目的は、セラミック素子と金属ロッドとの間の機械的結合のための構成を提供することである。機械的結合は、少なくとも並進、好ましくは回転して、金属ロッドがセラミック素子に係止されている剛性システム、あるいはシステムに付与された力が閾値を超えたときに金属ロッドの可逆的な離脱が生じる弾性システムを形成する必要がある。機械的結合は、設置が容易で、広範囲の用途の温度で効果的であり、セラミック素子に貫通チャネルを必要としないが、止まり穴を備えたセラミック素子に適用できる。
本発明は、添付の独立請求項で定義される。好ましい実施形態を従属請求項に定義する。
特に、本発明は、金属製の外面を備えるロッドにセラミック素子を機械的に結合する部品のキットに関する。ここで、
(a)セラミック素子は、円筒状孔壁によって形成され、長手方向軸X1に沿って延びる円筒状セラミック孔を備え、円筒状孔壁は少なくとも1つの凹部を備える。
ロッドは、
(b)挿入部分に隣接する突出部分を備える外管であって、さらに、
・金属製であってロッドの外面を形成する外管壁であって、挿入部分の外管壁の一部が円筒状であり、突出部分の近位端部から挿入部分の遠位端部まで管軸に沿って延び、半径R8を有し、円筒状セラミック孔と嵌合する、外管壁と、
・好ましくは、半径R8bの円筒状部分を備える外管孔であって、外管孔は、近位端部から突出部分の全長にわたって管軸に沿って延び、さらに、挿入部分の長さの少なくとも一部にわたって延びる、外管孔と、を具備する、外管と、
(c)セラミック素子の少なくとも1つの凹部に挿入可能な形状を有する突出部分を備える少なくとも1つの突出部材と、
(d)軸に沿って延び、外管孔に挿入するのに適した半径方向寸法を有し、好ましくは、半径R5≦R8bの円筒状部分を備える、内側マンドレルと、を備える。
(e)外管の挿入部分は、少なくとも1つの突出部材の突出部分が少なくとも1つの凹部に係合し、突出部分がセラミック素子から突出した状態で、セラミック孔に挿入することができる。
(f)内側マンドレルは、少なくとも1つの突出部材の突出部分が内側マンドレルの安定化部分によって少なくとも1つの凹部で弾性的に安定するように、外管の近位端部から外管孔に挿入することができ、このため、ロッドは、外管がセラミック孔に対して長手方向軸bに沿って並進できない状態で、セラミック素子に機械的に結合され、
内側マンドレルの安定化部分は半径方向に弾性があり、その結果、少なくとも1つの突出部材は、金属製ロッドをセラミック素子から分離させるのに必要な所定の閾値より大きい力が外管に付与されると、少なくとも1つの凹部から取り外すことができる。
内側マンドレルのそのような弾力性は、金属ロッドとセラミック素子との間で回転トルクを伝達することができ、セラミック素子が破損しないようにそのような伝達トルクが所与の閾値を超えることができない用途では特に興味深い。有利な実施形態では、内側マンドレルの安定化部分は、弾性変形可能構造を形成する形状を有することができる。内側マンドレルの安定化部分は、これとは別に、あるいはこれに加えて、弾性変形可能材料を含むことができる。
有利な実施形態では、少なくとも1つの突出部材及び少なくとも1つの凹部の形状は、この突出部材が少なくとも1つの凹部に係合して安定するときに、ロッドがセラミック素子に機械的に結合され、その結果、外管がセラミック孔に対して長手方向軸X1回りに回転できないような形状である。この構成では、外管を回転させることにより、金属ロッドからセラミック素子に回転トルクを伝達することができる。
有利な実施形態では、ロッドは3つ以上の突出部材を備え、円筒状セラミック孔壁は3つ以上の凹部を備え、長手方向軸X1に垂直な横断面P1上への3つ以上の凹部の投影は、横断面P1への円筒状セラミック孔の投影の円周にわたって均等に分布する。この構成では、金属ロッドは円筒状セラミック孔内で自立することができ、その結果、セラミック素子と金属ロッドとは、機械的に結合されたときに、同一の長手方向軸X1上に一直線に並ぶ。3つ以上の凹部は、長手方向軸X1に垂直な同一の横断面に位置することができ、あるいは長手方向軸の方向にずれていてもよい。
有利な実施形態では、
・少なくとも1つの突出部材は、ボール直径Dを有する実質的に球形のボールを備え、
・外管の挿入部分は、ボール直径Dよりも大きい直径を有する少なくとも1つの円形の貫通穴を備える。
この実施形態では、内側マンドレルは、
・半径R5を有し、安定化部分を含む円筒状近位部分(5p)と、
・半径R5d<R5を有する円筒状遠位部分と、
・円筒状の近位部分と遠位部分との間に挟まれた円錐台形中間部分と、を備え、
ボール直径Dは、R8b<(D+R5d)<(R8 +δ)=R2であり、δは外管と円筒状セラミック壁との間の公差であり、δ=(R2−R8)である。
この実施形態では、内側マンドレルの安定化部分は、弾性変形可能であって少なくとも1つの長手方向ストリップの第1及び/又は第2の端部で内側マンドレルに結合される少なくとも1つの長手方向ストリップを備えることができる。少なくとも1つの長手方向ストリップの中央部分が、好ましくは、半径R5sを形成し、静止時には、R5s>R5であり、その結果、D≧(R24−R5s)であり、R24は、長手方向軸X1と少なくとも1つの凹部の底部との間の距離であり、長手方向ストリップは、曲げ応力に暴露すると、半径R5s<R5を、好ましくは少なくともR5s≦(R24−D)の値まで低下させるように曲げることができる。
代替実施形態では、少なくとも1つの突出部材は、先端から基部までの高さDpにわたって半径方向に延びる突起から構成され、この基部は、外管の挿入部分の外管壁の一部を形成する弾性的に可撓性のある長手方向ストリップに堅固に結合される。(Dp+R8)はR24の90〜105%の間であることが好ましく、R24は長手方向軸X1と少なくとも1つの凹部の閉鎖端部との間の距離である。
さらに代替の実施形態では、本発明による部品のキットは、次のようなものである。
・近位部分と、遠位部分と、中間管壁と、中間管孔とを備える中間管をさらに備え、中間管の遠位部分は、外管の近位端部から外管孔に挿入することができ、
・少なくとも1つの突出部材は、先端から基部までの高さDpにわたって半径方向に延びる突起から構成され、この基部は、中間管の遠位部分の中間管壁の一部を形成する弾性的に可撓性のある長手方向ストリップに堅固に結合され、(Dp+R8b)は、好ましくは、R24の90〜105%の間に含まれ、R24は、長手方向軸X1と少なくとも1つの凹部の閉鎖端部との間の距離であり、
・外管の挿入部分は、少なくとも1つの突起の係合を可能にする直径を有する少なくとも1つの円形貫通穴を備え、
・外管の挿入部分がセラミック孔に挿入され、中間管が外管孔に係合し、少なくとも1つの突起が少なくとも1つの円形貫通穴と、少なくとも1つの凹部とに係合すると、内側マンドレルは、中間管の近位部分から中間管孔に挿入することができ、少なくとも1つの突起が少なくとも1つの凹部内で安定するように、直径R5を有する。
円筒状セラミック孔は、セラミック素子の止まり穴とすることができ、これとは別に、両端部が開いた貫通チャネルを形成することができる。
セラミック素子は、好ましくは溶融シリカを含む。
有利な実施形態では、セラミック素子は、少なくとも200℃、好ましくは少なくとも500℃、さらに好ましくは少なくとも800℃の高温に暴露するか、高温状態である製品を搬送するコンベアシステムのコンベアローラであり、外管の挿入部分は、少なくとも150℃、好ましくは少なくとも200℃、さらに好ましくは少なくとも300℃であって、好ましくは500℃以下、さらに好ましくは400℃以下の温度に暴露する。
本発明はこのほか、少なくとも200℃の高温に暴露するか高温状態である製品を搬送するコンベアシステムのコンベアローラアセンブリに関する。コンベアローラは、
(a)セラミック製であって長手方向軸X1に沿って延びるシリンダであって、第1及び第2の端部を備え、第1及び第2の端部のそれぞれは、円筒状孔壁によって形成されて長手方向軸X1に沿って延びる円筒状セラミック孔を備え、円筒状孔壁は少なくとも1つの凹部を備える、シリンダと、
(b)長手方向軸に沿って延び、第1及び第2の円筒状セラミック孔のそれぞれに弾性結合された第1及び第2のロッドと、を具備する。第1及び第2のロッドのそれぞれは、
(c)対応する円筒状セラミック孔に挿入された挿入部分であって、対応する円筒状セラミック孔から突出する突出部分に隣接する、挿入部分を備える、外管であって、さらに、
・金属製であってロッドの外面を形成する外管壁であって、挿入部分の外管壁の一部が円筒状であり、半径R8を有し、円筒状セラミック孔と嵌合する、外管壁と、
・半径R8bの円筒状部分を備える外管孔であって、外管孔は、近位端部から長手方向軸X1に沿って突出部分の全長にわたって延び、さらに挿入部分の長さの少なくとも一部にわたって延びる、外管孔と、を具備する、外管と、
(d)セラミック素子の少なくとも1つの凹部に係合する突出部分を備える少なくとも1つの突出部材と、
(e)外管の近位端部から外管孔に挿入された内側マンドレルであって、その結果、少なくとも1つの突出部材の突出部分が、内側マンドレルの安定化部分によって少なくとも1つの凹部で弾性的に安定し、このため、ロッドは、外管がセラミック孔に対して長手方向軸X1に沿って並進できない状態で、セラミック素子に機械的に結合される、内側マンドレルと、を具備する。
内側マンドレルの安定化部分は半径方向に弾性であり、その結果、少なくとも1つの突出部材は、セラミック素子から金属ロッドを分離するのに必要な所定の閾値力よりも大きい力が外管上に付与されると、少なくとも1つの凹部から取り外される。
本発明のこれまでに挙げた態様と、別の態様を、例として、添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。
機械的結合前の本発明によるキットのセラミック素子及び金属ロッドを概略的に示す図。 図1のキットのセラミック素子と金属ロッドを示す図。 セラミック素子の凹部に入れ子になった突出部材を含む断面図を示す図であって、突出部材は本発明によるキットの別個の要素である図。 セラミック素子の凹部に入れ子になった突出部材を含む断面図を示す図であって、突出部材は本発明によるキットの構成要素の一体化した部分である図。 セラミック素子の凹部に入れ子になった突出部材を含む断面図を示す図であって、突出部材は本発明によるキットの構成要素の一体化した部分である図。 実施例1に記載された部品のキットの実施形態を示す図。 実施例1に記載された部品のキットの実施形態を示す図。 実施例1に記載された部品のキットの実施形態を示す図。 実施例2に記載された部品のキットの実施形態を示す図。 実施例3に記載された部品のキットの実施形態を示す図。 実施例4に記載された部品のキットの実施形態を示す図。図は正確な縮尺率ではない。
本発明は、セラミック素子1を金属製の外面を備えるロッドに機械的に結合する部品のキットに関する。セラミック素子は、典型的には、高温用途で使用される構成の構成要素であり得る。例えば、セラミック素子は、タンディッシュから金型への金属溶湯の流れを制御する止め具であり得る。止め具は、1400℃を超える温度の金属溶湯に部分的に浸される。これとは別に、セラミック素子は、ガラスシート又は金属シートのような積載物をシートの熱処理用の炉を通して移送する搬送設備の駆動コンベアローラであり得る。セラミック素子を、設計対象の用途に適した既知の任意のセラミック材料で作成することができる。特に、セラミック素子を、溶融シリカ、グラファイト、アルミナ、電気溶融材料などで作成することができる。セラミック素子を、高温コンベアローラのほかに、金属又はガラスの溶融物などの高温液体中のガラス曲げアクセサリー、撹拌機、スキマーなどの冶金設備のタンディッシュの止め具など、高温用途に耐性のある構造部品をはじめとする、さまざまな用途に使用することができる。
図1に示すように、セラミック素子1は、円筒状部分を備える少なくとも1つのセラミック孔2を備える。明快さと簡潔さのために、「円筒状セラミック孔」という表現は、以下では「円筒状部分を備えるセラミック孔」として解釈されることになる。円筒状セラミック孔は、止まり穴又は貫通穴であり、両端が開いた貫通チャネルを形成する。円筒状セラミック孔は、長手方向軸X1に沿って延び、円筒状孔壁によって形成される。円筒状セラミック孔壁には、少なくとも1つの凹部4が含まれる。そのような凹部は、有利には、例えば、セラミック孔壁の中空、窪み又は溝のような閉鎖端部空洞である。しかし、いくつかの実施形態では、凹部は、長手方向軸X1に対して概ね半径方向に延びる貫通穴であってもよい。
図1及び図2に示すように、金属ロッド2を円筒状セラミック孔に挿入して、セラミック素子に機械的に結合できる。ロッドは、金属製の外管壁を有する外管8を備える。外管は、円筒状セラミック孔に挿入するのに適した円筒状部分8cを備える挿入部分8iと、並進及び/又は回転駆動システムなどの外部部品に結合するのに適した突出部分8pとを備える。
挿入部分8iは、外管の一部分であって、セラミック素子を金属ロッドに結合するときに円筒状セラミック孔2に挿入される部分である。挿入部分は、半径R2の円筒状セラミック孔と嵌合する半径R8の円筒状部分8cを備える。このため、挿入部分は円筒状セラミック孔に挿入することができ、外管8は、以下に詳細に説明する機構によって、セラミック素子1に機械的に結合して、外管が長手方向軸X1に沿ってセラミック素子に対して自由に並進できないようにすることができる。充分な機械的結合を得られるため、使用温度でロッドを円筒状セラミック孔内にトグル留めすることができるようにする必要はない。ロッドのトグル留めは、外管の半径R8が、所定の使用温度にて、公差δ内で円筒状セラミック孔2の半径R2とほぼ等しくなる(δ分だけ小さくなる)ことを確実なものにすることによって防止することができる。
セラミック材料と金属のCTEが異なることを考慮すると、本発明による部品のキットの高温用途では、室温(=20℃)での円筒状部分8cの半径R8は、典型的には、円筒状セラミック孔2の半径R2より(δ+(ΔR8−ΔR2))の値だけ実質的に小さくなり、その結果、挿入部分8iは、室温にて円筒状セラミック孔に緩く挿入することができるが、使用温度上昇時には、δの公差内で緊密に篏合する。

R2(ST)−R8(ST)=δ⇔(R2(RT+ΔR2)−(R8(RT+ΔR8)= δ⇔R2(RT)−R8(RT)=δ+(ΔR8−ΔR2)
ここで、ΔRi =αi Ri(RT)ΔΤ(i= 2又は4)、ST =使用温度、RT =室温、α= CTE。
外管8の突出部分8pは、挿入部分8iが円筒状セラミック孔2に挿入されたときに、セラミック素子1から突出する外管の部分である。突出部分8pは、円筒状であってもよいが、図1及び図2に示すように、ロッドが結合される駆動機構など、アセンブリの他の構成要素と相互作用するのに適した任意の形状、例えば、多角形断面を有することができる。
外管8は、中空であり、半径R8bの円筒状部分を備える外管孔を備える。この円筒状部分は、挿入部分8iの半径R8よりも小さく、突出部分8pの全長及び挿入部分8iの長さの少なくとも一部にわたって延びる。外管孔は、ロッドをセラミック素子に機械的に結合するのに使用されるロッドの他の要素を収容するのに役立つため、本発明にとって不可欠である。
本発明による部品のキットが組み立てられると、図2に示すように、ロッド2の外管8が円筒状セラミック孔に挿入される。
しかし、外管は、セラミック素子に対して長手方向軸X1に沿って自由に並進したり、場合によっては長手方向軸回りに回転したりできないように、セラミック素子に機械的に結合する必要がある。外管をセラミック素子に機械的に結合するために、本発明による部品のキットはこのほか、セラミック素子の少なくとも1つの凹部4に挿入可能な突出部分を備える少なくとも1つの突出部材7を備える。突出部材は、図3(a)に示すように、キットの別個の構成要素7bであってもよく、あるいは以下に説明する外管8又は中間管58などのキットの要素の一体部分7pであってもよい(図3(b)、図6及び図7を参照)。いずれにせよ、本発明による部品のキットが組み立てられた時点で、少なくとも1つの突出部材7b、7pは、以下に説明するさまざまな機構によって円筒状セラミック孔の少なくとも1つの対応する凹部に係合し、金属ロッドは外管8に機械的に結合される。
少なくとも1つの突出部材は、対応する凹部に挿入され、固定手段がないため、凹部から引き抜くことも可能であり、外管はセラミック素子にこれ以上機械的に結合されなくなる可能性が高い。このため、少なくとも1つの突出部材を対応する凹部に係止する必要がある。これは、内側マンドレル5を外管孔に挿入することによって達成される。内側マンドレルは、外管孔の半径R8bより小さいかほぼ等しい半径R5(R5≦R8b)の円筒状部分を備える。内側マンドレルの全体又は一部は、使用中にロッドが露出される予定の使用温度に応じて、金属又は、例えば、エラストマー材料などの他の材料で作成することができる。内側マンドレルの形状及び/又は材料を選択することにより、対応する凹部内の突出部材の剛性係止、あるいは、本発明の好ましい実施形態によれば、弾性係止を達成することができる。
一実施形態では、外管の挿入部分8iは、少なくとも1つ又は複数の突出部材7b、7pのそれぞれが半径方向外側に移動して円筒状セラミック孔2の対応する1つ又は複数の凹部4に係合することを可能にする貫通穴9を備えるため、外管をセラミック素子に機械的に結合する。突出部材7b、7pは、好ましくは金属製であるが、セラミック材料、あるいは所定の使用温度に応じて、ポリマー材料、さらにはエラストマーなどの弾性材料で製造することができる。
この実施形態では、突出部材7bはキットの別個の構成要素であり得る。例えば、図3(a)、図5及び図6に示すように、突出部材7bは直径Dのボールの形状にすることができ、外管が挿入されるときに外管孔に入れ子にすることができる。貫通穴9が対応する凹部4に面すると、ボールは、貫通穴9をさらに横切りながら、対応する貫通穴9を通って凹部内に半径方向に押し出され、マンドレル、特にマンドレルの安定化部分5sの外面上に静止する。
これとは別に、図7に示すように、突出部材は、先端から基部までの高さDpにわたって半径方向に延びる突起7pによって形成することができ、この基部は、中間管58の一部を形成する弾性的に可撓性のある長手方向ストリップに堅固に結合される。高さDpは、(Dp+R8b)が好ましくはR24の90%と105%との間に含まれ、R24は長手方向軸X1と少なくとも1つの凹部4の閉鎖端との間の距離であるようになる。各突出部材7pは、好ましくは直径Dの球状キャップの形状を有する突出部分を備える。
外管壁の貫通穴9の寸法は、突出部材7b、7pの突出部分が貫通穴9を通って凹部4に挿入されるのに充分なほど大きく、対応する凹部に係合した時点で、突出部材が貫通穴の実質的に全周にわたって貫通穴壁に接触するようになるほど充分に小さくなければならない。このようにして、外管は、トグル留めすることなく、長手方向X1にてセラミック素子に機械的に結合される。このため、少なくとも1つの突出部材7b、7pの突出部分、少なくとも1つの凹部4及び少なくとも1つの貫通穴9は、有利には、長手方向軸X1に沿って実質的に同一の空間範囲を有する。このようにして、セラミック素子1と、突出部材7と、外管8との間で、長手方向軸X1に沿った相対的な軸方向運動は生じ得ない。
図3(b)及び図8に示す代替実施形態では、外管は貫通穴を備えない。代わりに、突出部材7pは外管の一体部分である。突出部材の突出部分は、有利には、外管8の円筒状部分8cがセラミック孔2に挿入されたときに凹部4に挿入することができるように、外管壁から突出している。また、この場合、これまでに説明した理由により、少なくとも1つの突出部材7pの突出部分及び少なくとも1つの凹部4は、有利には、長手方向軸X1に沿って実質的に同一の空間範囲を有する。突出部材の高さは、図7に示す実施形態よりも低く、凹部4の深さ(R24−R2)に実質的に等しい。
このため、本発明による部品のキットの組み立て中に、内側マンドレル5は、外管孔に直接挿入されるか、あるいは中間管が外管孔に既に挿入されている場合には、中間管孔に外管8又は中間管58の近位端から挿入される。内側マンドレルは、内側マンドレルの安定化部分5sにより、少なくとも1つの凹部4内の少なくとも1つの突出部材7b、7pの突出部分を安定させるのに使用される。このため、マンドレル5の安定化部分5sは、外管孔又は中間管58の円筒状部分8cに挿入された時点で、突出部材7b、7pが安定化部分と凹部4の壁との間に挟まれるような形状及び寸法を有する必要がある。
突出部材7bがキットの別個の構成要素であり、外管8がそのような突出部材7bを収容するための貫通穴9を備える場合、突出部材7bは、凹部4に固定されるときに外管孔の内側に突出するような形状及び寸法を有することができる。この場合、マンドレルの安定化部分5sは、結果として外管孔の半径よりも実質的に小さい半径R5sを有するが、貫通穴9と凹部4の突出部材を、所定の使用温度にて、半径方向に緊密に安定させるのに十分な大きさである。
突出部材7pが外管8又は中間管58の一体部分であり(図7及び図8を参照)、外管壁又は中間管壁から突出している場合、内側マンドレル5の安定化部分は、有利には、円筒状であり、半径R5を有する。突出部材7pが外管8の一体部分である場合、R5は、所定の使用温度にて外管孔の円筒状部分8cの半径R8bに実質的に等しくすることができる。同じように、突出部材7pが中間管58の一体部分である場合、R5は、所定の使用温度にて中間管孔の半径R58bに実質的に等しくすることができる。対応する凹部に突出部材を弾性係止する場合、安定化部分5sは、突出部材が凹部に係合し、凹部の後壁に接触するときに、5sが所定の使用温度にて半径R5に達するまで半径方向に圧縮され、半径方向に押し下げられるように、弾性構造を有し、及び/又は弾性材料を含み、半径R5s> R5を有することができる。
内側マンドレル5が外管孔又は中間管孔に挿入されると、少なくとも1つの突出部材7b、7pの突出部分は、内側マンドレル5の安定化部分によって少なくとも1つの凹部4内で安定する。このため、金属ロッドは、外管がセラミック孔2に対して長手方向軸X1に沿って並進できないという状態で、セラミック素子1に機械的に結合される。少なくとも1つの突出部材7b、7pの突出部分が少なくとも1つの凹部4に挿入されると、並進の機械的結合が長手方向軸X1に沿った両方向で達成されることに留意することが重要である。その結果、金属ロッドは、長手方向軸X1に沿ってセラミック孔2に、並進して、あるいは摺動して出入りすることができない。
結合は弾性であることが好ましく、マンドレルの安定化部分5sは弾性構造を有し、及び/又は弾性材料を含むことができる。弾性は、変形したときにエネルギーを吸収し、負荷がかかっていないときにエネルギーの少なくとも一部を放出する(粘)弾性材料の能力である。弾性は、超過すると材料が塑性変形する降伏応力より低い応力又は超過すると材料が破壊する破壊応力より低い応力を付与したときに、弾性材料に観察される。挙動又は粘弾性材料は、温度とひずみ速度に依存する。上記で考察したように、粘弾性材料が変形する速度が増大し、及び/又は温度が低下するほど、弾性材料の方に近い挙動が認められる。粘弾性材料が変形する速度が低下し、及び/又は温度が増大するほど、粘性材料の方に近い挙動が認められる。変形の粘性成分が増大するほど、材料が変形中に吸収されたエネルギーを放出して初期構成に戻ることができる速度が低下する。
続けて、「力」、「応力」及び「トルク」という用語は文脈に応じて使用することができる。このような用語はいずれも「力」に関連している。トルクτは回転力であり、その大きさは力ベクトルFと距離ベクトルrの積であり、力の作用点を回転点又は軸から分離する(τ [Nm]=Fxr)。応力σは、力Fを、力が付与される面積Aで割ったものとして計算される(σ[Pa]=F/A)。「トルク」又は「応力」という用語が使用されるときはいつでも、容易に「力」に戻って参照することができ、その使用は、力という用語の使用よりも正確であると考えられる特定の実施形態に制限される。
外管8に応力が付与されると、その応力は、セラミック素子孔の少なくとも1つの凹部に係合した少なくとも1つの突出部材によってセラミック素子に伝達される。突出部材は、外管8に付与された応力の伝達により凹部から押し出されるが、内側マンドレル5の安定化部分5sにより保持される。少なくとも1つの凹部から少なくとも1つの突出部材を取り外し、ひいてはセラミック素子から外管8を切り離す所望の閾値応力に等しい応力が付与されたときに内側マンドレルの安定化部分5sが十分に変形するように設計することによって、外管8がセラミック素子から分離する閾値の力又は応力を事前に規定することができる。閾値応力は、超過するとセラミック素子が破損するセラミック素子の破壊抵抗よりも低くなるように選択されることが好ましい。このようにして、セラミック素子の破壊抵抗よりも高い応力が外管に付与された場合、外管は、安定化部分の変形によってセラミック素子から分離され、少なくとも1つの突出部材を取り外し、ひいてはセラミック素子が破壊されるのを防ぐ。その場合、安定化部分5sは弾性があると考えられる。対照的に、閾値力がセラミック素子の破壊抵抗よりも高い場合、安定化部分5sは、外管がセラミック素子から分離されず、セラミック材料が破壊されるため、剛性であると考えられる。本発明では、安定化部分は弾性であることが好ましい。
好ましい実施形態では、閾値応力は、弾性の安定化部分5sの降伏応力又は破壊応力よりも低い。このようにして、外管8に付与される応力が閾値応力よりも低くなると、弾性安定化部分がその初期形状に戻るか近くなるため、少なくとも1つの突出部材が少なくとも1つの凹部に係合する。これは、外管がセラミック素子に回転トルクを伝達する用途では非常に有利である。トルクの最大値が閾値応力を超える場合、外管はセラミック素子から分離されるため、セラミック素子が破損するのを防ぐ。トルクが閾値応力を下回るとすぐに、外管は自動的にセラミック素子に再び結合され、セラミック素子への回転トルクの伝達を再開できる。これは、セラミック素子が円筒状の搬送要素である用途では特に有利である。
閾値応力が安定化部分5sの降伏応力又は破壊応力よりも高い場合、セラミック素子は、応力の最大値がセラミック素子の破壊抵抗よりも高い場合に破損から保護されるが、安定化部分5sは永久に変形又は破損した状態であるため、応力が閾値応力を下回った時点で、外管とセラミック素子との間の結合を復元できない。この場合、内側マンドレルは、セラミック素子の代わりに破損する犠牲ヒューズのように機能する。新たな内側マンドレルを、恒久的に変形又は破損した内側マンドレルと交換して、外管とセラミック素子の結合を復元する必要がある。
本発明の一例では、セラミック素子1の円筒状孔壁2は、環状凹部を備えることができ、円筒状孔壁に円周溝を形成する。この構成では、セラミック素子1と金属ロッドとの間の並進の機械的結合が、長手方向軸X1に沿って得られる。しかし、環状の凹部4を使用し、任意の摩擦力を無視すると、金属ロッドはその長手方向軸X1回りに自由に回転することができる。このため、金属ロッドとセラミック素子との間で並進の機械的結合が得られるが、金属ロッドからセラミック素子に大きな回転トルクを伝達することができない。
並進の機械的結合のほかに、回転の機械的結合がこのほか望まれる場合、セラミック素子1の円筒状孔壁は、長手方向軸X1に対して円周方向に制限された寸法を有する少なくとも1つの凹部4を備えることができ、そのような凹部4に挿入された突出部材7b、7pの突出部分は、長手方向軸X1に対して円周方向に凹部と実質的に同一の寸法を有する。図3(a)、図5、図6及び図8に示すように、突出部材7b、7pが貫通穴9を介して凹部に係合する場合、貫通穴9は、有利には、長手方向軸X1に対して円周方向の寸法を有する。これは、突出部材が、貫通穴の周囲の実質的に全体にわたって貫通穴壁に接触することを可能にする。この構成では、マンドレル5の安定化部分5sによって突起部が凹部内で安定すると、金属ロッドは、外管8がセラミック素子に対して長手方向軸X1に沿って摺動することも同軸回りに回転することもない状態でセラミック管1に並進及び回転の両方で機械的に結合される。その結果、外管を回転させることにより、金属ロッドからセラミック素子に回転トルクを伝達することができる。
本発明の一例では、円筒状セラミック孔壁は3つ以上の凹部4を備え、長手方向軸X1に垂直な横断面P1への3つ以上の凹部の投影は、横断面P1への円筒状セラミック孔の投影の円周上に均等に分布している。この構成は、長手方向軸X1回りに均等に分布した少なくとも3つの凹部4によって、金属ロッドが円筒状セラミック孔内で自立することができ、その結果、セラミック素子1と金属ロッドとが機械的に結合されるときに同一の長手方向軸X1上に一直線に並べられるため、特に重要である。これは、金属ロッドのセラミック素子への回転の機械的結合にとって特に重要であり、金属ロッドの長手方向軸X1は、セラミック素子の所望の回転軸と同軸である必要がある。
3つ以上の凹部4は、長手方向軸X1に垂直な円筒状孔壁2の同一の横断面に属することができる。別の構成では、3つ以上の凹部は、長手方向軸X1に対して軸方向にずれて分布させることができる。これは、円筒状セラミック孔の同一の円周上に整列された3つ以上の凹部がセラミック素子の機械的特性を弱める可能性があるため、薄いセラミック構造にとって有利であり得る。
本発明から外れた実施形態では、内側マンドレル5の安定化部分5sは、半径方向に剛性であり得る。本明細書では、剛性安定化部分が、所定の使用温度で少なくとも0.1GPaの圧縮係数又は曲げ弾性率を有するものとして特徴付けられる。本発明のそのような例では、少なくとも1つの突出部材の突出部分は、少なくとも1つの凹部内で堅固に安定する。このため、外管8とセラミック素子1との間に並進応力又は回転応力が付与されると、機械的結合を解除することなく、突出要素7b、7pの突出部分を凹部4から取り外すことはできない。
本発明の代替実施形態では、内側マンドレル5の安定化部分5sは、突出部材7b、7pの突出部分が弾性部分を押し下げ、これにより所定の閾値力より大きい力の外管8への付与時に凹部4から取り除かれるように、半径方向に弾性がある。これは、金属ロッドとセラミック素子1との間で回転トルクを伝達することができ、セラミック素子が破損しないようにそのような伝達トルクが所与の閾値を超えることができない用途では特に興味深い。例えば、セラミック素子1は、モーターによって駆動される回転により積載物の運搬を可能にする運搬システムの一連のコンベアローラであり得る。許容荷重よりも重い場合、あるいは物品が妨害されてローラの回転によって移動することができない場合、そのような障害物は積載物とコンベアとの間に不要な摩擦を生じさせ、ローラを破損する可能性がある。トルクの大きさが所定の閾値に達すると、突出部材がマンドレルの半径方向に弾性のある安定化部分5sを半径方向に押し下げることにより、突出部材の突出部分が凹部から取り外されることにより、金属ロッドが任意の構成要素に損傷を与えることなくセラミック素子に対して回転することが可能になる。障害物が取り外されると、突出部材は最終的に再び凹部に面し、凹部と係合して新たに回転する機械的結合を確立することができる。セラミック素子からの金属ロッドの分離を引き起こす回転トルクの所定の閾値は、マンドレルの安定化部分の弾性(剛性)の度合いを変えることにより調整することができる。
本発明の一例では、内側マンドレル5は、弾性変形可能構造を形成する形状を有する半径方向に弾性のある安定化部分を備えることができる。図4〜図6に示すように、そのような形状は、例えば、弾性変形可能であり、少なくとも長手方向ストリップの第1及び第2の端部で内側マンドレルに結合される少なくとも1つの長手方向ストリップ6iによって形成することができる。そのような構成では、適切な曲げ剛性を備えた材料を選択することにより、及び/又はストリップの厚さを変えることにより、閾値の力又はトルクの値を調整することができる。ストリップの曲げ弾性率は、0.1GPa以下、好ましくは0.01GPa以下程度であり得る。図4〜図6に示すように、回転トルクの閾値に達したときに、長手方向ストリップの弾性変形の余地を提供するために、長手方向ストリップの下と、場合によっては側面に空洞が設けられる。
代替実施形態では、マンドレル5の安定化部分5sは、閾値力より大きな力が付与されると対応する凹部から突出部材を取り除くように弾性変形可能であるようなマンドレル壁寸法を有する中空管の形態であり得る。
本発明の他の例では、内側マンドレル5は、所定の使用温度で弾性材料、例えば、エラストマー材料で作成された安定化部分を備える全体的なシリンダであり得る。弾性材料とは、0.1GPa以下、好ましくは0.01GPa以下の圧縮係数を有する材料を意味する。そのような構成では、閾値力又はトルクの値は、剛性材料で作成された円筒状コアを囲むことができる材料の適切な弾性及び/又は厚さを有する材料を選択することにより調整することができる。
実施例1
図4〜図6では、本発明によるセラミック素子1を金属ロッドに機械的に結合する部品のキットの実施形態が示される。このキットでは、円筒状孔壁は、長手方向軸X1に垂直な同一の横断面に配置された3つの凹部4を備え、3つの凹部は、円筒状セラミック孔の円周上に均等に分布している。突出部材7bは、外管壁の円筒状部分8cに設けられた3つの対応する貫通穴9を通してセラミック素子の凹部4に係合することができるボール直径Dを有する3つの実質的に球形のボールを備える。3つの貫通穴9は、ボール直径Dよりも大きい直径を有する。このため、3つのボールは、外管が円筒状セラミック孔に挿入されているときに外管孔内に留まり、貫通穴が対応する凹部に面するときに、貫通穴を通して対応する凹部に係合することができる。突出部材がボール7bである本発明のこの例では、凹部4は実質的に球形であることが有利であり、球形ボール7bの半径D/2より小さいか、好ましくは実質的に等しい曲率半径を有する。好ましい実施形態では、凹部及び実質的に球形のボールは、同一の曲率半径を有する。
図5及び図6に示すように、内側マンドレル5は、以下の3つの異なる部分で構成される特定の形状を有する。
・半径R5を有し、安定化部分を備える円筒状近位部分5pと、
・R5d<R5の半径を有する円筒状遠位部分10と、
・円筒状近位部分と円筒状遠位部分との間に挟まれた円錐台形中間部分11。
ボール直径Dは、R8b≦(D+R5d)≦(R8 +δ)=R2である。ここで、R8bは外管孔の半径、R8は外管の挿入部分8iの外半径、R2は円筒状セラミック孔の半径、δは外管と円筒状セラミック壁との間の公差、δ=(R2−R8)である。ボールは金属製であることが好ましいが、セラミック材料、あるいは所定の使用温度に応じて、ポリマー材料、さらにはエラストマーなどの弾性材料で作成することができる。
本発明のこの実施形態では、金属ロッドのセラミック素子1への結合は、以下のように進行する。まず、内側マンドレル5は、半径R5dを有する円筒状遠位部分10が外管8の貫通穴9に面する深さまで外管孔に導入される。ボール7bは、貫通穴9を通して導入されて、円筒状遠位部分10上に載置することができる。ボールは、対応する貫通穴9を通って公差δ=(R2−R8)を超えて外管壁から突出してはならない。これにより、外管と、内側マンドレルと、ボールとから構成されるアセンブリを円筒状セラミック孔に挿入することができる。その結果、ボール直径D≦(R2−R5d)となる。他方、内側マンドレルが外管孔の中にあるため、ボールは内側マンドレルの遠位部分10から自由に転がってはならない。このため、ボール直径D≧(R8b−R5d)となる。その結果、(R8b−R5d)≦D≦(R2−R5d)と定義される直径Dのボールは、内側マンドレルの遠位部分10にある位置で軸方向に阻止され、対応する貫通穴9に入れ子になる。ボールは、磁石を使用するか、接触面に付着するグリースをボールにコーティングするか、貫通穴の高さで外管に巻き付けられた接着ストリップを使用することによって、円筒状セラミック孔2に外管を挿入するのに必要な時間だけ、貫通穴9に入れ子になったこの位置にて半径方向に一瞬固定することができる。
内側マンドレルが外管孔に係合し、ボール7bが内側マンドレルの遠位部分10にあり、対応する各貫通穴9に入れ子になっている状態の外管8の挿入部分は、貫通穴が対応する凹部4に面するまで、円筒状セラミック孔に挿入することができる。有利には、フランジ14を外管の挿入部分8iと突出部分8pとの間に設ける。その結果、そのようなフランジは、外管の貫通穴がセラミック孔の凹部に面するときにセラミック素子に当接する。凹部の位置に対する外管の角度方向は、外管(例えば、フランジ)とセラミック素子の両方に適切なマークを付けることで示すことができる。
この段階で、内側マンドレルを外管孔に深く押し込むことができる。これまでに考察したように、直径Dのため、内側マンドレルが前方に押されると、ボールは貫通穴から離れることができない。その結果、ボールは、円錐台形中間部分11に到達するまで内側マンドレルの遠位部分の表面に沿って転がり、そのために、内側マンドレルの円筒状近位部分5pに到達し、安定化部分5sで停止するまで、円錐台形中間部分11によって形成される傾斜を転がるにつれて、半径方向外側に移動する。上記で考察したように、安定化部分5sは、R5s≧R5の半径を有する。ここで、R5は内側マンドレルの円筒状近位部分の半径である。内側マンドレルの安定化部分が剛性である場合、R5s=R5であるか、所定の使用温度で測定された公差δだけわずかに高いにすぎない。安定化部分が弾性である場合、ボールが弾性部分を圧縮するため、安定化部分がR5s=R5になるまで変形可能であれば、R5sはR5より大きくなることが可能である。
安定化部分5sが弾性である場合、安定化部分5sは、所定の使用温度で必要な圧縮率を有するエラストマー材料を含むことができる。これまでに考察したように、安定化部分は、内側マンドレルの円筒状近位部分の半径R5に等しいか、R5より大きくてもよい半径R5sを有することができる。この場合、弾力性のある安定化部分は膨らみを形成することができ、場合によっては、ボールを収容するための受け台を形成することができる。弾性安定化部分は、所定の閾値よりも高い応力が付与されると、R2−D以下の半径を形成するまでさらに変形させることができ、その結果、外管は長手方向軸X1に沿って並進し、同軸回りに回転することができる。
これとは別に、安定化部分の弾性は、構造的に達成することができる。例えば、図4〜図6に示すように、マンドレル5は中空円筒であり、マンドレルの安定化部分5sは、弾性変形性である長手方向ストリップ6iを備える。長手方向ストリップは、その第1及び第2の端部で内側マンドレルに結合される。少なくとも1つの長手方向ストリップの中央部分は、好ましくは、半径R5sを規定し、静止時には、R5s≧R5である。半径R5sが内側マンドレルの円筒状近位部分の半径R5よりも大きい場合、長手方向ストリップは静止時に半径R5sを規定するアーチを形成する。このアーチは、長手方向ストリップによって規定された半径がR5に等しくなるまで変形可能である。長手方向ストリップは、所定の閾値よりも高い応力が付与されると、R2−D以下の半径を規定するまでさらに変形可能であり、その結果、外管は長手方向軸X1に沿って並進し、同軸回りに回転することができる。
実施例2
図7に示す代替実施形態では、キットは、中間管壁によって形成され、外管8の近位端から外管孔に挿入することができる遠位部分58dを有する中間管58をさらに備える。中間管は、先端から基部までの高さDpにわたって半径方向に延びる突起7pを備え、この基部は、弾性的に可撓性のある長手方向ストリップ58sに堅固に結合される。この長手方向ストリップは、中間管壁の一部を形成し、中間管の近位部分58pに片持ち式に結合される。突起の半径方向の高さDpは、好ましくは、(Dp+R8b)がR24の90〜105%の間を含むと規定される。ここで、R8bは外管孔半径であり、R24は長手方向軸X1と凹部4の底部との間の距離である。外管8は、実施例1で説明した外管と同一である。このため、外管8の挿入部分8iは、突起7pの係合を可能にする直径を有する円形の貫通穴9を備える。
本発明のこの実施形態では、金属ロッドのセラミック素子1への結合は、以下のように進行する。まず、外管の挿入部分8iは、貫通穴がセラミック孔の凹部4に面するまで、セラミック孔2に挿入される。この場合も、有利には、外管の挿入部分8iと突出部分8pとの間にフランジ14を設ける。その結果、そのようなフランジは、外管の貫通穴がセラミック孔の凹部に面するときにセラミック素子に当接する。凹部の位置に対する外管の角度方向は、外管(例えば、フランジ)とセラミック素子の両方に適切なマークを付けることによって示すことができる。
次に、中間管58の遠位部分58dは、図7(b)に示すように、突起7pを備える長手方向ストリップ58sが内側に曲げられた状態で外管孔に係合し、その結果、突起は、貫通穴のレベルに到達するまで外管孔内に篏合する。この段階で、図7(c)に示すように、突起が貫通穴を通って半径方向上方に移動し、凹部に係合することができるため、長手方向ストリップの曲げ応力が解放される。突起7pが円形の貫通穴及び凹部4に係合すると、半径R5が中間管孔半径R58bに実質的に等しい内側マンドレル5は、中間管58の近位部分58pから中間管孔58bに挿入することができる。このため、突起7pは、凹部4内で安定する。
この場合も、内側マンドレルの安定化部分が剛性である場合、剛性の機械的結合が外管とセラミック素子との間に形成される。内側マンドレルの安定化部分が弾性的に可撓性である場合、突起は、閾値を超える応力が付与されると、長手方向ストリップの曲げにより凹部から後退してもよい。閾値は、内側マンドレルの圧縮率を選択することによって制御することができる。実施例1に関して考察したように、安定化部分の弾性を、弾性材料を選択することにより、及び/又は弾性構造を設計することにより達成することができる。
実施例3
図8に示すように、本発明による部品のキットの代替実施形態では、外管8は貫通穴を一切備えず、代わりに、先端から基部までの高さDpにわたって半径方向に延びる突起7pを備え、この基部は、弾性的に可撓性のある長手方向ストリップ8sに堅固に結合される。この長手方向ストリップは、外管の挿入部分8iの外管壁の一部を形成し、外管の近位部分8pに片持ち式に結合される。突出部分の半径方向の高さDpは、好ましくは、(Dp+R8)がR24の90〜105%の間に含まれるよう規定される。ここで、R8は外管壁の半径であり、R24は長手方向軸X1と凹部4の底部との間の距離である。
本発明のこの実施形態では、金属ロッドのセラミック素子1への結合は、以下のように進行する。まず、図8(b)に示すように、外管の挿入部分8iは、突起7pを備える長手方向ストリップを内側に曲げた状態でセラミック孔2に挿入され、その結果、突起は、凹部4の高さに到達するまで、円筒状セラミック孔2内に篏合する。この段階で、図8(c)に示すように、突起が凹部に係合するときに突起が半径方向上方に移動できるため、長手方向ストリップの曲げ応力が解放される。この場合も、有利には、外管の挿入部分8iと突出部分8pとの間にフランジ14を設ける。その結果、そのようなフランジは、外管の貫通穴がセラミック孔の凹部に面するときにセラミック素子に当接する。凹部の位置に対する外管の角度方向は、外管(例えば、フランジ)とセラミック素子の両方に適切なマークを付けることによって示すことができる。
突起7pが凹部4に係合すると、内側マンドレル5は、その半径R5が外管孔半径R8bに実質的に等しい状態で、外管8の近位部分8pから外管孔8bに挿入することができる。このため、突起7pは凹部4内で安定する。この場合も、内側マンドレルの安定化部分が剛性である場合、剛性の機械的結合が外管とセラミック素子との間に形成される。内側マンドレルの安定化部分が弾性的に可撓性である場合、突起は、閾値を超える応力が付与されると、長手方向ストリップの曲げによって凹部から後退してもよい。閾値は内側マンドレルの圧縮率を選択することによって制御することができる。実施例1に関して考察したように、安定化部分の弾性を、弾性材料を選択することにより、及び/又は弾性構造を設計することにより達成することができる。
実施例4
図9では、本発明による、セラミック素子1を金属ロッドに機械的に結合する部品のキットの実施形態が示される。このキットでは、円筒状孔壁は、長手方向軸X1に垂直な同一の横断面に位置する3つの凹部4を備え、3つの凹部は、円筒状セラミック孔の円周上に均等に分布している。外管8は、実施例1及び実施例2に記載された外管と同一であり、3つの貫通穴9を備える円筒状部分8cを有する。突出部材7bは、ボール直径Dを有する3つの実質的に球形のボールを備える。この3つのボールは、外管壁の3つの対応する貫通穴9を通してセラミック素子の凹部4に係合することができる。3つの貫通穴9は、ボール直径Dよりも大きい直径を有する。このため、3つのボールは、外管が円筒状セラミック孔に挿入されるときに外管孔内に留まり、貫通穴が対応する凹部に面するときに、貫通穴を通して対応する凹部に係合することができる。突出部材がボール7bである本発明の実施例1と同じように、凹部4は、有利には、実質的に球形であり、球形ボール7bの半径D/2より小さいか、好ましくは、同半径に実質的に等しい曲率半径を有する。好ましい実施形態では、凹部及び実質的に球形のボールは、同一の曲率半径を有する。
図9(c)に示すように、内側マンドレル5は、回転形状ではないが、好ましくは、内側マンドレルの長手方向軸に対して軸対称である断面を有する安定化部分5sを備える特定の形状を有する。N個のボール7bを備えるシステムの場合、安定化部分5sの断面は、半径方向寸法R5Lを有するN個の係止表面5Lと、半径方向寸法R5i<R5Lを有するN個の挿入表面5iとを備える。図9では、N=3である。このような係止表面5L及び挿入表面5iは、内側マンドレル5の円周上に交互に均等に分布している。
上記のように、ボール直径Dは、R8b<(D+R5i)<R2であり、R8bは外管孔の半径であり、R2は円筒状セラミック孔2の半径である。ボールは、好ましくは、金属製であるが、セラミック材料、あるいは所定の使用温度に応じて、ポリマー材料で作成されてもよい。
本発明のこの実施形態では、金属ロッドのセラミック素子1への結合は、以下のように進行する。まず、内側マンドレル5は、マンドレルの安定化部分5sが外管の貫通穴9に面する深さまで、安定化部分5dの挿入表面5iが貫通穴9に面するような角度の向きで外管孔に導入される。次に、ボール7bは、貫通穴9を通して導入されて、対応する3つの挿入表面5iに載置することができる。ボールは、対応する貫通穴9から公差δ=(R2−R8)を超えて外管壁から突出してはならない。これにより、外管と、内側マンドレルと、ボールとから構成されるアセンブリを円筒状セラミック孔に挿入することができる。その結果、ボール直径D≦(R2−R5i)である。他方、内側マンドレルが外管孔にあるため、ボールは内側マンドレルの挿入表面上を自由に転がってはならない。このため、ボール直径D≧(R8b−R5i)である。その結果、(R8b−R5i)≦D≦(R2−R5i)として規定された直径Dのボールは、挿入表面と、挿入表面が入れ子になっている貫通穴との間で阻害されるため、挿入部分5sから離れることができない。ボールは、磁石を使用するか、接触面に付着するグリースをボールにコーティングするか、貫通穴の高さで外管に巻き付けられた接着ストリップを使用することによって、円筒状セラミック孔に外管、内側マンドレル及びボールを挿入するのに必要な時間だけ、貫通穴9に入れ子になったこの位置にて半径方向に固定することができる。
外管8の挿入部分は、内側マンドレルが外管孔に係合され、ボール7bが安定化断面の挿入表面5iにあって対応する各貫通穴9に入れ子になっている状態で、貫通穴が対応する凹部4に面するまで、円筒状セラミック孔に挿入することができる。有利には、外管の挿入部分8iと突出部分8pとの間にフランジ14を設ける。その結果、そのようなフランジは、外管の貫通穴がセラミック孔の凹部に面するときにセラミック素子に当接する。凹部の位置に対する外管の角度方向は、外管(例えば、フランジ)とセラミック素子の両方に適切なマークを付けることで示すことができる。
この段階で、内側マンドレルは、外管孔に対して長手方向軸X1回りに回転することができる。これまでに考察したように、ボールは、その直径Dのため、内側マンドレルが360°/2Nの角度で回転しているときに、貫通穴から離れることができない。図9のN=3個のボールでは、内側マンドレルは60°回転することができる。内側マンドレル5の回転は、ボールを挿入表面5iから内側マンドレルの安定化部分5sの係止表面5L上に搬送するのに役立つ。挿入部分の断面は、内側マンドレルが回転しているときにボール7bが挿入表面から係止表面に転がることができるようなものである必要がある。このため、挿入表面と隣接する係止表面との間の移行ゾーンは、滑らかであることが好ましく、R5Lよりも大きな半径方向の寸法を有することがなく、凹部の底面に当たるボールが内側マンドレルの回転を妨げないようにする必要がある。内側マンドレルの回転中、ボールは、長手方向軸X1から距離R5iだけ離れた挿入表面から、長手方向軸X1から距離R5L>R5iだけ離れた係止表面に転がりながら、半径方向外向きに移動し、凹部に係合する。R2<(R5L+D)≦R24の場合、ボールは、対応する係止表面に載置されるため、凹部に係合し、外管の貫通穴に入れ子になり、これにより、外管をセラミック素子に機械的に結合する。
この場合も、内側マンドレルの安定化部分が剛性である場合、剛性の機械的結合が外管とセラミック素子の間に形成される。内側マンドレルの安定化部分が弾性的に可撓性である場合、突起は、閾値を超える応力が付与されると、長手方向ストリップの曲げにより凹部から後退することがある。閾値は、内側マンドレルの圧縮率を選択することによって制御することができる。実施例1に関して考察したように、安定化部分の弾性を、弾性材料を選択することにより、及び/又は弾性構造を設計することにより達成することができる。
結び
これまでに記載したように、本発明は、多数の構成で金属ロッドをセラミック素子に機械的に結合するための信頼できる解決策を提供する。特に、並進及び/又は回転による機械的結合を可能にする。機械的結合は、単に内側マンドレルの安定化部分5sの形状及び/又は材料を制御することにより、剛性又は弾性になり得る。これにより、セラミック素子との機械的結合から金属ロッドを可逆的に取り外すために必要な閾値力を容易に制御することが可能になる。
本発明は、貫通穴又は止まり穴を備えるかどうかにかかわらず、あらゆるセラミック素子に適用される。止まり穴を使用した機械的カップリングは、達成がさらに容易であり、セラミック素子が使用される任意の高温環境から金属ロッドを分離することから、ロッドに使用される金属の熱要件が軽減されるため、有利である。典型的な例には、図4に示すような搬送システムのセラミックローラであって、高温炉を介して商品を搬送するのに使用されるセラミックローラが挙げられる。金属ロッドの貫通をセラミックローラの両端で短くすることにより、金属ロッドを炉の高温ゾーンから除外することができる。同じように、タンディッシュからの金属溶湯の流れを制御する止め具では、金属ロッドは金属溶湯の高さを越えてセラミック止め具に必ずしも貫入せず、このため、金属ロッドが暴露する温度が低下する。
このため、本発明はこのほか、部品のキットに関する。ここで、セラミック素子は、少なくとも200℃、好ましくは少なくとも500℃、さらに好ましくは少なくとも800℃の高温に暴露するか同高温状態である製品を搬送するコンベアシステムのコンベアローラ1であり、ロッドの挿入部分は、少なくとも150℃、好ましくは少なくとも200℃、さらに好ましくは少なくとも300℃であり、好ましくは500℃以下、さらに好ましくは400℃以下の温度に暴露する。
1:セラミック素子
2:セラミック孔
4:セラミック素子の凹部
5:内側マンドレル
5i:内側マンドレルの挿入表面
5L:内側マンドレルの係止表面
5p:内側マンドレルの円筒状近位部分
6i:内部マンドレルの長手方向ストリップ
7:突出部材
7b:突出部材としてのボール
7p:突出部材としての突起
8:外管
8c:外管の円筒状部分
8i:外管の挿入部分
8p:外管の突出部分
9:外管の貫通穴
10:内側マンドレルの遠位部分
11:マンドレルの円筒状の近位部分と遠位部分との間に挟まれた内側マンドレルの円錐台形中間部分
14:フランジ
58:中間管
58s:中間管の可撓性長手方向ストリップ
58p:中間管の近位部分
D:ボール径
Dp:突起の高さ
X1:長手方向軸
R2:円筒状セラミック孔の半径
R24:セラミックの長手方向軸X1と凹部4の閉鎖端部との間の距離
R8b:外管孔の円筒状部分の半径
R8:外管壁によって形成される円筒状部分の半径
R5:マンドレルの円筒状の近位部分の半径
R5L:内側マンドレルの係止表面の半径方向寸法
R5i:内側マンドレルの挿入表面の半径方向寸法
R5s:内側マンドレルの安定化部分の半径
R5d:円筒状遠位部分10の半径
R58b:中間管孔の半径
P1:長手方向軸X1に垂直な横断面
δ:外管と円筒状セラミック壁の間の公差、δ=(R2−R8)。

Claims (15)

  1. 金属製の外面を具備するロッドにセラミック素子(1)を機械的に結合する部品のキットであって、
    (a)前記セラミック素子(1)は、円筒状孔壁によって形成され、長手方向軸X1に沿って延びる円筒状セラミック孔(2)を具備し、前記円筒状孔壁は少なくとも1つの凹部(4)を具備する、部品のキットにおいて、前記ロッドは、
    (b)挿入部分(8i)に隣接する突出部分(8p)を具備する外管(8)であって、さらに、
    ・金属製で前記ロッドの外面を形成する外管壁であって、前記挿入部分の前記外管壁の一部が円筒状であり、前記突出部分の近位端部から前記挿入部分の遠位端部まで管軸に沿って延び、半径R8を有し、前記円筒状セラミック孔と嵌合する、外管壁と、
    ・好ましくは、半径R8bの円筒状部分を具備する外管孔であって、前記外管孔は、近位端部から前記突出部分の全長にわたって管軸に沿って延び、さらに、前記挿入部分の長さの少なくとも一部にわたって延びる、外管孔と、を具備する、外管と、
    (c)前記セラミック素子の前記少なくとも1つの凹部(4)に挿入可能な形状を有する突出部分を具備する少なくとも1つの突出部材(7b、7p)と、
    (d)軸に沿って延び、前記外管孔に挿入するのに適した半径方向寸法を有し、好ましくは、半径R5≦R8bの円筒状部分を具備する、内側マンドレル(5)と、を具備し、
    (e)前記外管の前記挿入部分は、前記少なくとも1つの突出部材の前記突出部分が前記少なくとも1つの凹部に係合し、前記突出部分が前記セラミック素子から突出した状態で、前記セラミック孔に挿入することができ、
    (f)前記内側マンドレルは、前記少なくとも1つの突出部材の前記突出部分が前記内側マンドレルの安定化部分(5s)によって前記少なくとも1つの凹部で弾性的に安定するように、前記外管の近位端部から前記外管孔に挿入することができ、このため、前記ロッドは、前記外管が前記セラミック孔に対して前記長手方向軸X1に沿って並進できない状態で、前記セラミック素子に機械的に結合された、部品のキットであって、
    前記内側マンドレル(5)の前記安定化部分(5s)は半径方向に弾力性があり、その結果、前記少なくとも1つの突出部材(7b、7p)は、前記金属製ロッドを前記セラミック素子から分離させるのに必要な所定の閾値より大きい力が外管に付与されると、前記少なくとも1つの凹部(4)から取り外すことができることを特徴とする、部品のキット。
  2. 前記少なくとも1つの突出部材及び前記少なくとも1つの凹部の形状は、前記突出部材が前記少なくとも1つの凹部に係合して安定するときに、前記ロッドが前記セラミック素子に機械的に結合され、その結果、前記外管が前記セラミック孔に対して前記長手方向軸X1回りに回転できないような形状である、請求項1に記載の部品のキット。
  3. 前記ロッドは3つ以上の突出部材を備え、前記円筒状セラミック孔壁は3つ以上の凹部(4)を備え、前記長手方向軸X1に垂直な横断面P1上への前記3つ以上の凹部(4)の投影が、前記横断面P1上への前記円筒状セラミック孔の投影の円周上に均等に分布している、請求項1又は2に記載の部品のキット。
  4. 前記3つ以上の凹部(4)は、前記長手方向軸X1に垂直な同一の横断面内に位置する、請求項3に記載の部品のキット。
  5. 前記内側マンドレル(5)の前記安定化部分は、弾性変形可能な構造を形成する形状を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の部品のキット。
  6. 前記内側マンドレル(5)の前記安定化部分は中空管の形態である、請求項5に記載の部品のキット。
  7. 前記内側マンドレル(5)の前記安定化部分は、弾性変形可能な材料を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の部品のキット。
  8. ・前記少なくとも1つの突出部材は、ボール直径Dを有する実質的に球形のボール(7b)を具備し、
    ・前記外管(8)の前記挿入部分(8i)は、前記ボール直径Dよりも大きい直径を有する少なくとも1つの円形貫通穴(9)を具備する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の部品のキット。
  9. 前記内側マンドレル(5)は、
    ・半径R5を有し、前記安定化部分を備える円筒状近位部分(5p)と、
    ・半径R5d<R5を有する円筒状遠位部分(10)と、
    ・前記円筒状の近位部分と遠位部分との間に挟まれた円錐台形中間部分(11)と、を具備し、
    前記ボール直径Dは、R8b<(D+R5d)<(R8 +δ)であり、δは前記外管と前記円筒状セラミック壁との間の公差であって、δ=(R2−R8)である、請求項7に記載の部品のキット。
  10. 前記内側マンドレル(5)の前記安定化部分は、弾性変形可能な少なくとも1つの長手方向ストリップ(6i)であって、前記少なくとも1つの長手方向ストリップの第1及び/又は第2の端部で前記内側マンドレルに結合される、長手方向ストリップを具備し、
    前記少なくとも1つの長手方向ストリップの中央部分が半径R5sを形成し、
    静止時に、R5s≧R5であり、その結果、D≧(R24−R5S)であり、
    R24は、前記長手方向軸X1と前記少なくとも1つの凹部(4)の底部との間の距離であり、
    前記長手方向ストリップは、曲げ応力に暴露すると、半径R5s<R5を、好ましくは少なくともR5s≦(R24−D)の値まで低下させるように曲げることができる、請求項7又は8に記載の部品のキット。
  11. 前記少なくとも1つの突出部材は、先端から基部までの高さDpにわたって半径方向に延びる突起(7p)から構成され、前記基部は、前記外管の前記挿入部分(8i)の前記外管壁の一部を形成する弾性的に可撓性のある長手方向ストリップに堅固に結合され、
    (Dp+R8)はR24の90〜105%の間に含まれることが好ましく、R24は前記長手方向軸X1と前記少なくとも1つの凹部(4)の閉鎖端部との間の距離である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の部品のキット。
  12. ・近位部分(58p)と、遠位部分(58d)と、中間管壁と、中間管孔(58b)とを具備する中間管(58)をさらに具備し、前記中間管の前記遠位部分(58d)は、前記外管の前記近位端部から前記外管孔に挿入することができ、
    ・前記少なくとも1つの突出部材は、先端から基部までの高さDpにわたって半径方向に延びる突起(7p)から構成され、前記基部は、前記中間管の前記遠位部分の前記中間管壁の一部を形成する弾性的に可撓性のある長手方向ストリップに堅固に結合され、(Dp+R8b)は、好ましくは、R24の90〜105%の間に含まれ、R24は、前記長手方向軸X1と前記少なくとも1つの凹部(4)の閉鎖端部との間の距離であり、
    ・前記外管(8)の前記挿入部分(8i)は、前記少なくとも1つの突起の係合を可能にする直径を有する少なくとも1つの円形貫通穴(9)を具備し、
    ・前記外管の前記挿入部分が前記セラミック孔に挿入され、前記中間管が前記外管孔に係合し、前記少なくとも1つの突起が前記少なくとも1つの円形貫通穴と、前記少なくとも1つの凹部とに係合すると、前記内側マンドレル(5)は、前記中間管(58)の前記近位部分(58p)から前記中間管孔に挿入することができ、前記少なくとも1つの突起(7b)が前記少なくとも1つの凹部(4)内で安定するように、直径R5を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の部品のキット。
  13. 前記円筒状セラミック孔(2)は、前記セラミック素子(1)の止まり穴である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の部品のキット。
  14. 前記セラミック素子は、少なくとも200℃、好ましくは少なくとも500℃、さらに好ましくは少なくとも800℃の高温に暴露するか、高温状態である製品を搬送するコンベアシステムのコンベアローラ(1)であり、
    前記外管の前記挿入部分は、少なくとも150℃、好ましくは少なくとも200℃、さらに好ましくは少なくとも300℃であって、好ましくは500℃以下、さらに好ましくは400℃以下の温度に暴露する、請求項2〜12のいずれか1項に記載の部品のキット。
  15. 少なくとも200℃の高温に暴露するか高温状態である製品を搬送するコンベアシステムのコンベアローラアセンブリであって、前記コンベアローラは、
    (a)セラミック製であって長手方向軸X1に沿って延びるシリンダであって、第1及び第2の端部を具備し、前記第1及び第2の端部のそれぞれは、円筒状孔壁によって形成されて前記長手方向軸X1に沿って延びる円筒状セラミック孔(2)を備え、前記円筒状孔壁は少なくとも1つの凹部(4)を具備する、シリンダと、
    (b)前記長手方向軸に沿って延び、前記第1及び第2の円筒状セラミック孔(2)のそれぞれに弾性結合された第1及び第2のロッドと、を具備し、前記第1及び第2のロッドのそれぞれは、
    (c)対応する円筒状セラミック孔に挿入され、対応する円筒状セラミック孔から突出する突出部分(8p)に隣接する挿入部分(8i)を具備する、外管(8)であって、
    ・金属製であって前記ロッドの外面を形成する外管壁であって、前記挿入部分の前記外管壁の一部が円筒状であり、半径R8を有し、前記円筒状セラミック孔と嵌合する、外管壁と、
    ・半径R8bの円筒状部分を具備する外管孔であって、前記外管孔は、前記近位端部から前記長手方向軸X1に沿って前記突出部分の全長にわたって延び、さらに前記挿入部分の長さの少なくとも一部にわたって延びる、外管孔と、を具備する、外管と、
    (d)前記セラミック素子の前記少なくとも1つの凹部(4)に係合する突出部分を具備する少なくとも1つの突出部材(7b、7p)と、
    (e)内側マンドレル(5)であって、前記外管の前記近位端部から前記外管孔に挿入され、その結果、前記少なくとも1つの突出部材の前記突出部分が、前記内側マンドレルの安定化部分(5s)によって前記少なくとも1つの凹部で弾性的に安定し、このため、前記ロッドは、前記外管が前記セラミック孔に対して前記長手方向軸X1に沿って並進できない状態で、前記セラミック素子に機械的に結合される、内側マンドレルと、を具備した、コンベアローラアセンブリであって、
    前記内側マンドレル(5)の前記安定化部分(5s)は半径方向に弾性があり、その結果、前記少なくとも1つの突出部材(7b、7p)は、前記セラミック素子から前記金属ロッドを分離するのに必要な所定の閾値力よりも大きい力が前記外管上に付与されると、前記少なくとも1つの凹部(4)から取り外されることを特徴とする、コンベアローラアセンブリ。
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