本発明によれば、繊維質材料、一つ以上のニコチン塩および糖を含むシートが提供されている。
本発明によれば、ラッパーによって囲まれた本発明によるシートの集合体を含むエアロゾル発生ロッドも提供されている。
本発明によれば、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品がさらに提供されており、ここでエアロゾル形成基体は本発明によるエアロゾル発生ロッドを備える。
本発明に関連して本明細書で使用される「シート」という用語は、その厚さよりも実質的に大きい幅および長さを有する薄層状の要素を意味する。
本発明に関連して本明細書で使用される「ロッド」という用語は、実質的に円形、長円形または楕円形の断面の一般的に円筒形要素を描写するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される「集合」という用語は、シートが巻き込まれ、折り畳まれ、または他の方法でロッドの円筒軸方向に対して実質的に横方向に圧縮または収縮されていることを意味する。
本発明によるシートは、流動性のある液体を含まない。その結果、本発明によるエアロゾル発生ロッドおよびエアロゾル発生物品のユーザーは、有利なことに、液剤を取り扱う必要がない。
電子たばこは一般に、遊離ニコチン塩基を含む液剤を使用する。ニコチン塩は、遊離ニコチン塩基よりも安定性がありうる。結果として、本発明によるシートおよび本発明によるエアロゾル発生ロッドは、有利なことに、電子たばこで一般的に使用される液剤よりも長い貯蔵寿命を有しうる。
本発明によるエアロゾル発生ロッドは、約300℃未満の温度にまで加熱された時にニコチン含有エアロゾルを生成しうる。例えば、本発明によるエアロゾル発生ロッドは、約250℃未満、または約220℃未満にまで加熱された時にニコチン含有エアロゾルを生成しうる。本発明によるエアロゾル発生ロッドは、低くとも約120℃〜約140℃の間にまで加熱された時にエアロゾルを生成しうる。その結果、有利なことに、本発明によるエアロゾル発生ロッドから高いレベルのニコチンを有するエアロゾルを生成するために、高い電池電力を備えた大規模な装置を使用する必要がなくなりうる。
シートは一つ以上のニコチン塩を含む。
例えば、シートは、酢酸、安息香酸、炭酸、クエン酸、没食子酸、塩酸、乳酸、ラウリン酸、レブリン酸、リンゴ酸、マロン酸、シュウ酸、オキサロ酢酸、パルミチン酸、ピルビン酸、リン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ステアリン酸、硫酸および酒石酸から成る群から選択される酸の一つ以上の塩を含んでもよい。
有利なことに、シートはカルボン酸の一つ以上のニコチン塩を含みうる。
有利なことに、シートは、一つ以上の一塩基ニコチン塩を含みうる。
本明細書で使用される「一塩基ニコチン塩」という用語は、一塩基酸のニコチン塩を描写するために使用される。
有利なことに、シートは一塩基カルボン酸の一つ以上のニコチン塩を含みうる。
有利なことに、シートは、酢酸、安息香酸、没食子酸、乳酸、ラウリン酸、レブリン酸、パルミチン酸、ピルビン酸、ソルビン酸、およびステアリン酸から成る群から選択される一塩基カルボン酸の一つ以上のニコチン塩を含みうる。
シートは、一つ以上の多塩基ニコチン塩を含みうる。
本明細書で使用される「多塩基ニコチン塩」という用語は、多塩基酸のニコチン塩を描写するために使用される。
例えば、シートは、リンゴ酸、シュウ酸および酒石酸などの二塩基カルボン酸の一つ以上のニコチン塩を含みうる。
例えば、シートは、クエン酸などの三塩基カルボン酸のニコチン塩をさらに一つ含みうる。
有利なことに、シートにおける一つ以上のニコチン塩の少なくとも約20重量%は一塩基性である。
例えば、シートにおける一つ以上のニコチン塩の少なくとも約30重量%、少なくとも約40重量%、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、または少なくとも約90重量%は一塩基性でありうる。
有利なことに、シートは五つ以下のニコチン塩を含みうる。
シートは、四つ以下のニコチン塩、三つ以下のニコチン塩、または二つ以下のニコチン塩を含みうる。
有利なことに、シートにおける主要ニコチン塩と総ニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、少なくとも約2:3でありうる。
本発明に関連して本明細書で使用される「主要ニコチン塩」という用語は、シートにおける、乾燥質量基準での最大量のニコチン塩を描写するために使用される。
シートにおける主要ニコチン塩と総ニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、有利なことに少なくとも約3:4、少なくとも約4:5、または少なくとも約5:6でありうる。
有利なことに、シートは単一のニコチン塩を含みうる。
より有利なことに、シートは単一の一塩基ニコチン塩を含みうる。
最も有利なことに、シートは、一塩基カルボン酸の単一のニコチン塩を含みうる。
単一のニコチン塩を包含することにより、有利なことに、シートを含むエアロゾル発生ロッドを特定の温度および経時で加熱することによって形成されるエアロゾルをより良好に制御することが可能となりうる。
有利なことに、シートは約150℃〜約350℃の大気沸点を有する酸の一つ以上のニコチン塩を含みうる。
有利なことに、シートは約230℃〜約270℃の大気沸点を有する酸の一つ以上のニコチン塩を含みうる。
有利なことに、シートの総ニコチン塩含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約1重量%でありうる。
有利なことに、シートの総ニコチン塩含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約2重量%、または乾燥質量基準で少なくとも約3重量%でありうる。
有利なことに、シートの総ニコチン塩含有量は乾燥質量基準で約30重量%未満でありうる。
シートの総ニコチン塩含有量は、有利なことに、乾燥質量基準で約30重量%未満、乾燥質量基準で約20重量%未満、乾燥質量基準で約10重量%未満、または乾燥質量基準で約6重量%未満でありうる。
シートの総ニコチン塩含有量は、乾燥質量基準で約5重量%未満、または乾燥質量基準で約4重量%未満でありうる。
シートの総ニコチン塩含有量は、乾燥質量基準で約1重量%〜約30重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約20重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約10重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約6重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約5重量%の間、または乾燥質量基準で約1重量%〜約4重量%の間でありうる。
シートの総ニコチン塩含有量は、乾燥質量基準で約2重量%〜約30重量%の間、乾燥質量基準で約2重量%〜約20重量%の間、乾燥質量基準で約2重量%〜約10重量%の間、乾燥質量基準で約2重量%〜約6重量%の間、乾燥質量基準で約2重量%〜約5重量%の間、または乾燥質量基準で約2重量%〜約4重量%の間でありうる。
シートの総ニコチン塩含有量は、乾燥質量基準で約3重量%〜約30重量%の間、乾燥質量基準で約3重量%〜約20重量%の間、乾燥質量基準で約3重量%〜約10重量%の間、乾燥質量基準で約3重量%〜約6重量%の間、乾燥質量基準で約3重量%〜約5重量%の間、または乾燥質量基準で約3重量%〜約4重量%の間でありうる。
有利なことに、シートのたばこニコチン塩含有量は、乾燥質量基準で約0.5重量%未満でありうる。
本発明に関連して本明細書で使用される「たばこニコチン塩」という用語は、シートにおける任意のたばこ材料の天然のニコチン塩を描写するために使用される。
シートのたばこニコチン塩含有量は、乾燥質量基準で約0.4重量%未満、乾燥質量基準で約0.3重量%未満、乾燥質量基準で約0.2重量%未満、または乾燥質量基準で約0.1重量%未満でありうる。
有利なことに、シートにおけるたばこニコチン塩と総ニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、約1:5未満でありうる。
シートにおけるたばこニコチン塩と総ニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、有利なことに、約1:10未満、約1:15未満、または約1:25未満でありうる。
シートは実質的にたばこニコチン塩を含まない場合がある。
本明細書で列挙したニコチン塩の重量パーセントおよび重量比は、液体クロマトグラフィーによって測定されるものである。
シートは糖を含む。
本発明に関連して本明細書で使用される「糖」という用語は、単糖類、二糖類、3〜10個の単糖単位および糖アルコールを含む少糖類を描写するために使用される。
糖の包含により、糖が含まれていないシートと比較して、有利なことに、シートの展性および柔軟性が有利に改善しうる。これは、シートの集合を容易にしてロッドを形成しうる。
シートは、有利なことに、二糖類および糖アルコールから成る群から選択される一つ以上の糖を含みうる。
例えば、シートは、ラクトース、スクロースおよびトレハロースなどの一つ以上の二糖類、マンニトールおよびソルビトールなどの一つ以上の糖アルコール、または一つ以上の二糖類および一つ以上の糖アルコールの組み合わせを含みうる。
有利なことに、シートにおける還元糖と全糖との乾燥質量基準での重量比は、約1:2未満でありうる。
本明細書で列挙した糖の重量パーセントおよび重量比は、液体クロマトグラフィーによって測定されるものである。
シートにおける還元糖と全糖との乾燥質量基準での重量比は、有利なことに、約1:4未満、約1:6未満、約1:8未満、または約1:10未満でありうる。
シートは、実質的に還元糖を含まない場合がある。
有利なことに、シートにおける環状糖と全糖との乾燥質量基準での重量比は、約1:3未満でありうる。
シートにおける環状糖と全糖との乾燥質量基準での重量比は、有利なことに、約1:4未満、約1:6未満、約1:8未満、または約1:10未満でありうる。
シートは、実質的に環状糖を含まない場合がある。
有利なことに、シートにおけるホルムアルデヒド発生糖と全糖との乾燥質量基準での重量比は、約1:3未満でありうる。
本発明に関連して本明細書で使用される「ホルムアルデヒド発生糖」という用語は、熱分解がホルムアルデヒドの形成につながる可能性がある糖を描写するために使用される。
シートにおけるホルムアルデヒド発生糖と全糖との乾燥質量基準での重量比は、有利なことに、約1:4未満、約1:6未満、約1:8未満、または約1:10未満でありうる。
シートは、実質的にホルムアルデヒド発生糖を含まない場合がある。
有利なことに、シートは一つ以上の糖アルコールを含みうる。
有利なことに、シートの糖アルコール含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約10重量%でありうる。
シートの糖アルコール含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約15重量%、乾燥質量基準で少なくとも約20重量%、または乾燥質量基準で少なくとも約25重量%でありうる。
有利なことに、シートの糖アルコール含有量は、乾燥質量基準で約40重量%未満でありうる。
シートの糖アルコール含有量は、乾燥質量基準で約35重量%未満、または乾燥質量基準で約30重量%未満でありうる。
シートの糖アルコール含有量は、乾燥質量基準で約10重量%〜約40重量%の間、乾燥質量基準で約10重量%〜約35重量%の間、または乾燥質量基準で約10重量%〜約30重量%の間でありうる。
シートの糖アルコール含有量は、乾燥質量基準で約15重量%〜約40重量%の間、乾燥質量基準で約15重量%〜約35重量%の間、または乾燥質量基準で約15重量%〜約30重量%の間でありうる。
シートの糖アルコール含有量は、乾燥質量基準で約20重量%〜約40重量%の間、乾燥質量基準で約20重量%〜約35重量%の間、または乾燥質量基準で約20重量%〜約30重量%の間でありうる。
シートの糖アルコール含有量は、乾燥質量基準で約25重量%〜約40重量%の間、乾燥質量基準で約25重量%〜約35重量%の間、または乾燥質量基準で約25重量%〜約30重量%の間でありうる。
有利なことに、シートはマンニトール、ソルビトール、またはそれらの組み合わせを含みうる。
より有利なことに、シートはマンニトールを含みうる。
ソルビトールおよびマンニトールの熱分解は、有利なことに、ホルムアルデヒドの形成につながらない。
有利なことに、シートにおける糖アルコールと全糖との乾燥質量基準での重量比は、少なくとも約2:3でありうる。
シートにおける糖アルコールと全糖との乾燥質量基準での重量比は、有利なことに、少なくとも約3:4、少なくとも約4:5、または少なくとも約5:6でありうる。
有利なことに、シートの全糖含有量は乾燥質量基準で少なくとも約15重量%でありうる。
シートの全糖含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約20重量%、乾燥質量基準で少なくとも約25重量%、または乾燥質量基準で少なくとも約30重量%でありうる。
有利なことに、シートの全糖含有量は乾燥質量基準で約45重量%未満でありうる。
シートの全糖含有量は乾燥質量基準で約40重量%未満、乾燥質量基準で約35重量%未満、または乾燥質量基準で約30重量%未満でありうる。
シートの全糖含有量は、乾燥質量基準で約15重量%〜約45重量%の間、乾燥質量基準で約15重量%〜約40重量%の間、乾燥質量基準で約15重量%〜約35重量%の間、または乾燥質量基準で約15重量%〜約30重量%の間でありうる。
シートの全糖含有量は、乾燥質量基準で約20重量%〜約45重量%の間、乾燥質量基準で約20重量%〜約40重量%の間、乾燥質量基準で約20重量%〜約35重量%の間、または乾燥質量基準で約20重量%〜約30重量%の間でありうる。
シートの全糖含有量は、乾燥質量基準で約25重量%〜約45重量%の間、乾燥質量基準で約25重量%〜約40重量%の間、乾燥質量基準で約25重量%〜約35重量%の間、または乾燥質量基準で約25重量%〜約30重量%の間でありうる。
有利なことに、シートのフルクトースとグルコースの合計含有量は、乾燥質量基準で約5重量%未満でありうる。
本発明に関連して本明細書で使用される「フルクトースとグルコースの合計含有量」という用語は、シート内におけるフルクトースおよびグルコースの総重量パーセントを描写するために使用される。
シートのフルクトースとグルコースの合計含有量は、乾燥質量基準で約3重量%未満、乾燥質量基準で約2重量%未満、または乾燥質量基準で約1重量%未満でありうる。
有利なことに、シートにおけるフルクトースおよびグルコースと全糖との乾燥質量基準での重量比は、約1:5未満でありうる。
有利なことに、シートにおけるフルクトースおよびグルコースと全糖との乾燥質量基準での重量比は、約1:10未満、約1:15未満、または約1:25未満でありうる。
シートは実質的にフルクトースまたはグルコースを含まない場合がある。
有利なことに、シートにおける糖とニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、約12:1〜約5:2の間、または約10:1〜約5:1の間でありうる。
シートは繊維質材料を含む。
有利なことに、繊維質材料はセルロース繊維またはナイロンを含みうる。
より有利なことに、繊維質材料はセルロース繊維を含みうる。
有利なことに、シートの総繊維質材料含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約1重量%でありうる。
有利なことに、シートの総繊維質材料含有量は、乾燥質量基準で約70重量%未満でありうる。
シートの総繊維質材料含有量は、乾燥質量基準で約60重量%未満、乾燥質量基準で約50重量%未満、乾燥質量基準で約40重量%未満、乾燥質量基準で約30重量%未満、乾燥質量基準で約20重量%未満、または乾燥質量基準で約10重量%未満でありうる。
シートの総繊維質材料含有量は、乾燥質量基準で約1重量%〜約70重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約60重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約50重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約40重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約30重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約20重量%の間、または乾燥質量基準で約30重量%〜約10重量%の間でありうる。
有利なことに、シートにおける繊維質材料とニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、約30:1〜約1:5の間、または約15:1〜約1:3の間でありうる。
有利なことに、シートにおける糖と繊維質材料との乾燥質量基準での重量比は、約3:1〜約1:25の間、または約2:1〜約1:20の間でありうる。
有利なことに、シートはセルロース粉末をさらに含みうる。
有利なことに、セルロース粉末は約60ミクロン未満の平均粒子サイズを有しうる。約60ミクロン未満の平均粒子サイズを有するセルロース粉末の包含により、シートの形成が容易になりうる。
有利なことに、シートにおけるセルロース粉末と総セルロース系材料との乾燥質量基準での重量比は、約1:2より大きくてもよい。
シートにおけるセルロース粉末と総セルロース系材料との乾燥質量基準での重量比は、有利なことに、約2:3より大きく、約3:4より大きく、約4:5より大きく、または約5:6より大きくてもよい。
有利なことに、シートにおけるセルロース粉末とニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、約18:1〜約5:1の間、または約16:1〜約8:1の間でありうる。
有利なことに、シートにおける糖とセルロース粉末との乾燥質量基準での重量比は、約2:1〜約3:4の間、または約9:5〜約1:1の間でありうる。
有利なことに、シートにおけるセルロース粉末と繊維質材料との乾燥質量基準での重量比は、約30:1〜約10:1の間、または約25:1〜約15:1の間でありうる。
有利なことに、シートの総セルロース系材料含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約30重量%でありうる。
シートの総セルロース系材料含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約35重量%、または乾燥質量基準で少なくとも約40重量%でありうる。
有利なことに、シートの総セルロース系材料含有量は、乾燥質量基準で約60重量%未満でありうる。
シートの総セルロース系材料含有量は、乾燥質量基準で約55重量%未満、または乾燥質量基準で約50重量%未満でありうる。
シートの総セルロース系材料含有量は、乾燥質量基準で約30重量%〜約60重量%の間、乾燥質量基準で約30重量%〜約55重量%の間、または乾燥質量基準で約30重量%〜約50重量%の間でありうる。
シートの総セルロース系材料含有量は、乾燥質量基準で約35重量%〜約60重量%の間、乾燥質量基準で約35重量%〜約55重量%の間、または乾燥質量基準で約35重量%〜約50重量%の間でありうる。
シートの総セルロース系材料含有量は、乾燥質量基準で約40重量%〜約60重量%の間、乾燥質量基準で約40重量%〜約55重量%の間、または乾燥質量基準で約40重量%〜約50重量%の間でありうる。
有利なことに、シートは結合剤をさらに含みうる。
結合剤の包含により、有利なことに、シートの製造が容易になりうる。
結合剤の包含により、結合剤が含まれていないシートと比較して、有利なことに、シートの均質性が改善しうる。
シートはガム結合剤を含んでもよい。
有利なことに、シートは天然ガム結合剤を含みうる。
有利なことに、シートは、グアーガム、キサンタンガムおよびアラビアゴムから成る群から選択される一つ以上の天然ガム結合剤を含みうる。
有利なことに、シートの結合剤含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約1重量%でありうる。
シートの結合剤含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約2重量%でありうる。
有利なことに、シートの結合剤含有量は、乾燥質量基準で約10重量%未満でありうる。
シートの結合剤含有量は、乾燥質量基準で約8重量%未満、乾燥質量基準で約6重量%未満、または乾燥質量基準で約4重量%未満でありうる。
シートの結合剤含有量は、乾燥質量基準で約1重量%〜約10重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約8重量%の間、乾燥質量基準で約1重量%〜約6重量%の間、または乾燥質量基準で約1重量%〜約4重量%の間でありうる。
シートの結合剤含有量は、乾燥質量基準で約2重量%〜約10重量%の間、乾燥質量基準で約2重量%〜約8重量%の間、乾燥質量基準で約2重量%〜約6重量%の間、または乾燥質量基準で約2重量%〜約4重量%の間でありうる。
有利なことに、シートにおける結合剤とニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、約2:1〜約1:2の間、または約3:2〜約2:3の間でありうる。
有利なことに、シートにおける結合剤と糖との乾燥質量基準での重量比は、約1:5〜約1:15の間、または約1:8〜約1:12の間でありうる。
有利なことに、シートにおける結合剤と繊維質材料との乾燥質量基準での重量比は、約3:1〜約1:25の間、または約2:1〜約1:10の間でありうる。
有利なことに、シート内の結合剤とセルロース粉末との乾燥質量基準での重量比は、約1:10〜約1:20の間、または約1:12〜約1:18でありうる。
有利なことに、シートは少なくとも一つのエアロゾル形成体をさらに含みうる。
エアロゾル形成体の包含により、有利なことに、シートを含むエアロゾル発生ロッドの加熱に伴うニコチン含有エアロゾルの形成が容易になりうる。
少なくとも一つのエアロゾル形成体は、使用時に、密度が高く安定したエアロゾルの形成を促進し、シートを含むエアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品の使用温度で実質的に熱分解耐性のある任意の適切な周知の化合物または化合物の混合物としうる。
適切なエアロゾル形成体は当業界で周知であり、多価アルコール(トリエチレングリコール、1、3−ブタンジオール、およびグリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチルおよびテトラデカン二酸ジメチルなど)を含むが、これらに限定されない。
有利なことに、シートは、一つ以上の多価アルコールを含みうる。
より有利なことに、シートは、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオールおよびグリセリンから成る群から選択される一つ以上のエアロゾル形成体を含みうる。
シートのエアロゾル形成体含有量は、有利なことに、乾燥質量基準で少なくとも約5重量%でありうる。
シートのエアロゾル形成体含有量は、乾燥質量基準で少なくとも約10重量%、または乾燥質量基準で少なくとも約15重量%でありうる。
シートのエアロゾル形成体含有量は、有利なことに、乾燥質量基準で約35重量%未満でありうる。
シートのエアロゾル形成体含有量は、乾燥質量基準で約30重量%未満、または乾燥質量基準で約25重量%未満でありうる。
シートのエアロゾル形成体含有量は、乾燥質量基準で約5重量%〜約35重量%の間、乾燥質量基準で約5重量%〜約30重量%の間、または乾燥質量基準で約5重量%〜約25重量%の間でありうる。
シートのエアロゾル形成体含有量は、乾燥質量基準で約10重量%〜約35重量%の間、乾燥質量基準で約10重量%〜約30重量%の間、または乾燥質量基準で約10重量%〜約25重量%の間でありうる。
シートのエアロゾル形成体含有量は、乾燥質量基準で約15重量%〜約35重量%の間、乾燥質量基準で約15重量%〜約30重量%の間、または乾燥質量基準で約15重量%〜約25重量%の間でありうる。
有利なことに、シートにおけるエアロゾル形成体とニコチン塩との乾燥質量基準での重量比は、約15:1〜約3:1の間、または約10:1〜約4:1の間でありうる。
有利なことに、シートにおけるエアロゾル形成体と糖との乾燥質量基準での重量比は、約2:3〜約1:3、または約1:2〜約2:5の間でありうる。
有利なことに、シートにおけるエアロゾル形成体と繊維質材料との乾燥質量基準での重量比は、約15:1〜約1:4の間、または約8:1〜約1:2の間でありうる。
有利なことに、シートにおけるエアロゾル形成体とセルロース粉末との乾燥質量基準での重量比は、約2:3〜約1:3の間、または約1:2〜約2:5の間でありうる。
有利なことに、シートにおけるエアロゾル形成体と結合剤との乾燥質量基準での重量比は、約15:1〜約1:4の間、または約10:1〜約1:3の間でありうる。
有利なことに、シートにおけるエアロゾル形成体と総ニコチンとの乾燥質量基準での重量比は、約15:1未満でありうる。
シートにおけるエアロゾル形成体と総ニコチンとの乾燥質量基準での重量比は、有利なことに、約3:1〜約10:1の間、または約4:1〜約8:1の間でありうる。
本発明に関連して本明細書で使用される「総ニコチン」という用語は、シートにおけるニコチン、ニコチン塩基、およびニコチン塩の総重量を描写するために使用される。
電子たばこは一般に、エアロゾル形成体とニコチンとの乾燥質量基準での重量比が約20:1〜約100:1の範囲である液剤を使用する。こうした液剤を加熱すると、低いニコチン濃度を有するエアロゾルが発生されうる。その結果、ユーザーは所望のニコチン摂取量を提供するために、より深くより長い吸煙をするようになりうる。
シートは、一つ以上の風味剤をさらに含んでもよい。
本発明に関して本明細書に使用される場合、「風味剤」という用語は、使用時に、シートを含むエアロゾル形成基体によって発生するエアロゾルに味覚または芳香の一方または両方を付与する任意の薬剤を描写するために使用される。
シートは、一つ以上の天然風味剤、一つ以上の人工風味剤または一つ以上の天然風味剤および一つ以上の人工風味剤の組み合わせをさらに含んでもよい。
例えば、シートは、メントール、レモン、バニラ、オレンジ、ウインターグリーン、チェリー、およびシナモンから成る群から選択される風味を提供する一つ以上の風味剤を含みうる。
シートは、一つ以上の化学感覚剤をさらに含んでもよい。
本発明に関連して本明細書で使用される「化学感覚剤」という用語は、使用時に、味覚受容体細胞または嗅覚受容体細胞を介した知覚以外の、またはそれに加えた手段によって、ユーザーの口腔または鼻腔において知覚される任意の薬剤を描写するために使用される。化学感覚剤の知覚は、三叉神経、舌咽神経、迷走神経またはこれらのいくつかの組み合わせのいずれかを経て、典型的には「三叉神経反応」を経る。典型的には、化学感覚剤は、辛い、香ばしい、清涼感のある、または鎮静する感覚として知覚される。
シートは、風味剤および化学感覚剤の両方である一つ以上の薬剤を含みうる。例えば、シートは、清涼感のある化学感覚効果を提供するメントールまたは別の風味剤を含んでもよい。
本発明に関して本明細書で使用される「メントール」という用語は、その異性体のいずれかにおける化合物2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサノールを描写するために使用される。
有利なことに、シートは、乾燥質量基準で約15重量%未満のたばこ材料を含みうる。
有利なことに、シートのたばこ材料含有量は、乾燥質量基準で約10重量%未満、乾燥質量基準で約5重量%未満、乾燥質量基準で約3重量%未満、乾燥質量基準で約2重量%未満、または乾燥質量基準で約3重量%未満でありうる。
シートは実質的にたばこ材料を含まない場合がある。
シートの幅は少なくとも約20mmでありうる。
有利なことに、シートの幅は、少なくとも約40mm、少なくとも約60mm、または少なくとも約80mmでありうる。
シートの幅は、約20mm〜約300mmの間、約40mm〜約300mmの間、約60mm〜約300mmの間、または約80mm〜約300mmの間でありうる。
シートの厚さは少なくとも約50ミクロンでありうる。
有利なことに、シートの厚さは、少なくとも約75ミクロン、少なくとも約100ミクロン、または少なくとも約125ミクロンでありうる。
シートの厚さは、約50ミクロン〜約300ミクロンの間、約75ミクロン〜約300ミクロンの間、約100ミクロン〜約300ミクロンの間、または約125ミクロン〜約300ミクロンの間でありうる。
シートは、繊維質材料を含む層状の基体に一つ以上のニコチン塩および糖を塗布することによって形成されうる。例えば、シートは、一つ以上のニコチン塩および糖を含む液剤を紙シートに塗布することによって形成されうる。
シートは、繊維質材料、一つ以上のニコチン塩および糖を含むスラリーを支持面上に流し込み、キャストスラリーを乾燥してシートを形成し、シートを支持面から除去することで形成されうる。
エアロゾル発生ロッドは、ラッパーによって囲まれた本発明によるシートの集合体を備える。
シートの集合体は、有利なことに、実質的にエアロゾル発生ロッドの全長に沿って、かつ実質的にエアロゾル発生ロッドの断面積全体を横断して延びる。
有利なことに、シートにはきめを施しうる。これは、エアロゾル発生ロッドを形成するためのシートの集合を容易にしうる。
本発明に関連して本明細書で使用される「きめのあるシート」という用語は、捲縮、エンボス加工、デボス加工、穿孔、または別途変形がなされたシートを説明するために使用される。きめのあるシートは、複数の間隔を置いたへこみ、突起、穿孔またはそれらの組み合わせを含みうる。
より有利なことに、シートは捲縮されうる。
本発明に関連して本明細書で使用される「捲縮したシート」という用語は、「しわ付けしたシート」という用語と同義語であることが意図され、複数の実質的に平行な隆起または波型形状を有するシートを描写するために使用される。
有利なことに、捲縮したシートは、実質的にエアロゾル発生ロッドの円筒軸に平行な複数の隆起または波型形状を有しうる。これは、有利なことに、捲縮したシートの集合を容易にしてエアロゾル発生ロッドを形成する。
シートには、フィルタートウ、紙およびその他の材料にきめを施すための適切な周知の機械類を使用してきめを施してもよい。
シートは、回転可能な一対の捲縮ローラーを備えるCH−A−691156号に記載されているタイプの捲縮ユニットを使用して捲縮しうる。ところが、当然のことながら、シートは、シートを変形または穿孔するその他の適切な機械類およびプロセスを使用してきめを施してもよい。
シート内への糖の包含により、有利なことに、シートにきめを施すことが容易になりうる。
エアロゾル発生ロッドは、従来式の紙巻たばこフィルター製造機械を使用して製造されうる。
例えば、ラッパーで囲まれた本発明によるシートの集合体を含むエアロゾル発生ロッドは、CH−A−691156号に記載されているタイプの紙の捲縮したシートの集合体を含む、フィルターロッドを形成するための機械類を使用して製造されうる。
エアロゾル発生ロッドを形成する方法は、本発明による連続的なシートを供給する工程と、連続的なシートをその長軸方向軸に対して横方向に集合させる工程と、集合させた連続的なシートをラッパーで囲んで連続的なロッドを形成する工程と、連続的なロッドを複数の個々のエアロゾル発生ロッドに切断する工程と、を含みうる。
有利なことに、エアロゾル発生ロッドは実質的に均一な断面でありうる。
エアロゾル発生ロッドのロッド長さは、有利なことに、約5mm〜約25mmの間、約5mm〜約20mmの間、または約5mm〜約15mmの間でありうる。
ニコチン本発明に関連して本明細書で使用される「ロッド長さ」という用語は、エアロゾル発生ロッドの円筒軸の方向における最大寸法を描写するために使用される。
エアロゾル発生ロッドのロッド径は、有利なことに、約6mm〜約10mmの間、約6mm〜約9mmの間、または約6mm〜約8mmの間でありうる。
本発明に関連して本明細書で使用される「ロッド径」という用語は、エアロゾル発生ロッドの円筒軸に対して実質的に直角をなす方向における最大寸法を描写するために使用される。
エアロゾル発生ロッドは、多孔性ラッパーによって囲まれた本発明によるシートの集合体を含んでもよい。
エアロゾル発生ロッドは、非多孔性ラッパーによって囲まれた本発明によるシートの集合体を含んでもよい。
エアロゾル発生ロッドは、エアロゾル発生物品の構成部品として使用されうる。
エアロゾル発生ロッドは、有利なことに、エアロゾル発生物品内のエアロゾル発生基体として使用されうる。
エアロゾル発生ロッドは、特に有利なことに、加熱式エアロゾル発生物品でエアロゾル発生基体として使用されうる。
本明細書で使用される「エアロゾル発生基体」という用語は、加熱に伴い揮発性化合物を放出してエアロゾルを生成する能力を有する基体を描写するために使用される。
吸入可能なニコチン含有エアロゾルは、エアロゾル発生ロッドを含むエアロゾル発生基体の加熱に伴い生成される。
エアロゾル形成基体が燃焼するよりはむしろ加熱される多くのエアロゾル発生物品が、当業界において提唱されてきた。加熱式エアロゾル発生物品では通常、エアロゾルは、熱源、例えば、化学的、電気的または可燃性の熱源から、熱源の内部、周囲、または下流に位置しうる物理的に分離されたエアロゾル発生基体に熱伝達することにより生成される。
エアロゾル発生ロッドは、可燃性熱源および可燃性熱源の下流にあるエアロゾル発生基体を含む加熱式エアロゾル発生物品でエアロゾル発生基体として使用されうる。
例えば、エアロゾル発生ロッドは、WO 2009/022232 A2号で開示されたタイプの加熱式エアロゾル発生物品でエアロゾル発生基体として使用されうるが、これは可燃性炭素質熱源と、可燃性熱源の下流にあるエアロゾル発生基体と、可燃性炭素質熱源の後方部分およびエアロゾル発生基体の隣接した前面部分の周りにありそれらと接触した熱伝導性要素と、を備える。当然のことながら、エアロゾル発生ロッドはまた、その他の構造を有する可燃性熱源を含む加熱式エアロゾル発生物品でエアロゾル発生基体として使用されうる。
エアロゾル発生ロッドは、加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体が電気的な熱源により加熱される電気的に作動するエアロゾル発生システムで使用するための加熱式エアロゾル発生物品でエアロゾル発生基体として使用されうる。
例えば、エアロゾル発生ロッドは、EP 0 822 760 A2号で開示されたタイプのエアロゾル発生物品でエアロゾル発生基体として使用されうる。
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生ロッドおよび一つ以上のその他の要素を含むエアロゾル形成基体を備えうる。
一つ以上のその他の要素は、支持要素、スペーサー要素、エアロゾル冷却要素、マウスピースのうち一つ以上を含みうる。