JP2020513545A - 全地球航法衛星システムの測位システム、方法及び非一時的コンピューター可読記憶媒体 - Google Patents

全地球航法衛星システムの測位システム、方法及び非一時的コンピューター可読記憶媒体 Download PDF

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Abstract

本発明は、衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定する第1の受信機と、衛星によって送出される搬送波信号の第2の搬送波位相を測定する第2の受信機とを備える全地球航法衛星システム(GNSS)の測位システムに関する。第1の搬送波位相は、衛星と第1の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含む。同様に、第2の搬送波位相は、衛星と第2の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含む。GNSSは、第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、第1の搬送波位相アンビギュイティと第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めて、整数アンビギュイティ差分の値及び整数アンビギュイティ差分の追跡されたセットに基づいて搬送波信号のマルチパスを検出するプロセッサを備える。

Description

本発明は、包括的には、全地球航法衛星システム(GNSS)に関し、より詳細には、位置推定のために衛星によって送出される搬送波信号のマルチパスの検出に関する。
全地球航法衛星システム(GNSS)は、モバイル受信機の、地球に対する地理的ロケーションを求めるのに用いることができる衛星のシステムである。GNSSは、GPS、Galileo、Glonass及びBeiDouを含む。種々の全地球航法衛星(GNS)補正システムは、GNSS衛星からGNSS信号データを受信することと、これらのGNSSデータを処理することと、GNSSデータからGNSS補正を計算することと、これらの補正をモバイル機器に提供することとを行うように構成されることが既知であり、モバイル機器の地理的位置のより迅速かつ正確な計算を達成するという目的を有している。
種々の位置推定方法が既知であり、これらの場合、位置計算は、いわゆる擬似距離(pseudo range)の反復測定値及び地球ベースのGNSS受信機による搬送波位相観測値に基づいている。「擬似距離」又は「コード」観測値は、GNSS衛星信号の送信時点とこの衛星信号のローカル受信時点との間の差分を表しており、それゆえ、衛星の無線信号によってカバーされる地理的距離を含む。加えて、受信GNSS衛星信号の搬送波と、そのような信号の受信機内で生成されるコピーとの間のアライメントの測定により、衛星と受信機との間の見かけの距離を求めるための別の情報源が提供される。この対応する観測値は、「搬送波位相」と呼ばれ、これは、送信側衛星と受信機との相対運動に起因したドップラー周波数の積分値を表している。
全ての擬似距離観測値は、不可避的な誤差寄与を含み、これらの寄与の中には、受信機と送信機とのクロック誤差、及び大気の非ゼロの屈折率によって引き起こされる追加遅延、機器遅延、マルチパス効果、及び検出器雑音がある。全ての搬送波位相観測値は、この信号アライメントへのロックインが得られる前に経過した未知の整数個の信号サイクル及び/又は整数個の波長を更に含み、この数は、「搬送波位相アンビギュイティ」と称される。通常、観測値は測定、すなわち、一連の離散時点において受信機によってサンプリングされる。観測値が測定される時点のインデックスは、「エポック」と称される。既知の位置判断方法は、一般に、一連のエポックにおいてサンプリングされた観測値の測定値に基づいて、距離及び誤差成分について動的数値推定及び補正方式を伴う。
搬送波位相アンビギュイティを解く整数アンビギュイティ解法(IAR)に基づく位置推定のいくつかの方法が提案されてきており、これらの方法において、搬送波位相アンビギュイティは、基準局のネットワークによるGNSS観測値の測定に基づいて、リアルタイムにおいて推定される。例えば、いくつかの方法は、同じエポックにおいて異なる受信機によって測定された複数の搬送波位相、及び/又は異なる衛星によって送出された複数の搬送波位相の差分を得ることを用いる。例えば、受信機1の位置は既知であるが受信機2の位置は未知である場合、数値的求根及び最小二乗を用いて受信機2の位置を推定することが可能である場合がある。例えば、整数アンビギュイティの固定厳密点測位の方法を記載している特許文献1を参照されたい。
米国特許出願公開第2016/0077213号
しかしながら、多数の実用的な応用において、異なる複数の受信機の位置は未知である。
いくつかの実施形態は、搬送波位相測定値が、コード測定値よりも(約2桁)正確であるが、対流圏遅延及び電離層遅延、並びに、衛星と受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長に関連した搬送波位相アンビギュイティ等の未知のアンビギュイティを含むという認識に基づいている。アンビギュイティが求解された場合、搬送波位相測定値は、より正確な位置推定をもたらすことができる。搬送波位相測定値アンビギュイティは、複数の受信機、例えば2つの受信機によって受信された信号の差分を得ることによって部分的に求解することができ、それにより、アンビギュイティのうちの少なくとも幾分かが解消される。この差分において、アンビギュイティのうちの幾分かが解消されて除かれる。しかしながら、残りのアンビギュイティは、搬送波位相アンビギュイティを含む。
いくつかの実施形態は、或る搬送波信号において部分的に解かれた搬送波位相アンビギュイティでも、その搬送波信号のマルチパスを検出するためのインデックスとして用いることができるという理解に基づいている。それゆえ、受信機の位置を推定するのに必要なマルチパスを検出するために搬送波位相アンビギュイティの全てを解く必要はない。マルチパス検出の場合、受信機の既知の相対位置を用いた計算で十分である。マルチパスが検出されない場合、受信機の位置は、コード信号と衛星によって送出された搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いる種々の方法によって推定することができる。
具体的には、いくつかの実施形態は、異なる複数の受信機、例えば、第1の受信機と第2の受信機とによって測定された或る搬送波信号の搬送波位相同士の間の差分を得ることで、これらの測定値における搬送波位相アンビギュイティ同士の間の整数差分を推定する。本明細書において整数アンビギュイティ差分と称されるこの整数差分は、搬送波信号のマルチパスの存在を示すインデックスとして用いられる。例えば、マルチパスは、整数アンビギュイティ差分の値におけるインパルス変化に応答して検出することができる。
いくつかの実施形態は、整数アンビギュイティ差分は、搬送波位相アンビギュイティを知得することを伴わずとも求めることができるという理解に基づいている。例えば、整数アンビギュイティ差分は、衛星と第1の受信機及び第2の受信機との間の幾何学的関係を用いて求めることができ、それにより、整数アンビギュイティ差分を、第1の受信機及び第2の受信機の相対位置誤差、並びに第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値との間の差分と関連付ける。整数アンビギュイティ差分を知得することは、搬送波位相アンビギュイティを求めるのには不十分であるが、搬送波信号のマルチパスを示すインデックスとして機能するには十分である。
いくつかの実施形態では、整数アンビギュイティ差分は、測定値のセットにわたって更新されて、幾何学的関係における相対位置誤差が反復的に低減されるとともに、第1の受信機の相対位置と第2の受信機の相対位置との間の距離が所定の距離に近付く。相対位置誤差が0値に近づいている場合、幾何学的関係が整数アンビギュイティ差分を求めるのに用いられる。
いくつかの実施形態は、或る期間にわたって整数アンビギュイティ差分の値を追跡して、整数アンビギュイティ差分の追跡された値の分布の分散を生成する。この分布を用いて、整数アンビギュイティ差分の値におけるインパルス変化を検出することができる。例えば、1つの実施形態は、分布を確率分布として求めるとともに、この確率分布の分散を求める。この実施形態は、整数アンビギュイティ差分の値の分布からの偏差が分散よりも大きい場合、マルチパスを検出する。
いくつかの実施形態は、衛星のセットによって送出された搬送波信号におけるマルチパスの存在についてこれらの衛星をテストする。通常、衛星のセットは、位置推定のために少なくとも1つの衛星をリジェクトすることができる少なくとも6つの衛星を含む。例えば、1つの実施形態は、各衛星のマルチパスを個々に、他の衛星のテストから独立してテストする。この実施形態は、追加計算を必要とすることなく位置推定の正確性に影響を与えている特定の衛星を識別することを可能にする。
付加的に又は代替的に、1つの実施形態は、衛星のセットを集合的にテストする。この実施形態は、マルチパスが検出されない状況の計算負荷を低減する。しかしながら、マルチパスが検出された場合、この実施形態は、マルチパスを引き起こしている特定の衛星を識別する追加計算を実行する。
したがって、1つの実施形態は、衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定する第1の受信機であって、第1の搬送波位相は、衛星と第1の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含む、第1の受信機と、衛星によって送出される搬送波信号の第2の搬送波位相を測定する第2の受信機であって、第2の搬送波位相は、衛星と第2の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含む、第2の受信機と、第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、第1の搬送波位相アンビギュイティと第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めて、整数アンビギュイティ差分の値に基づいて搬送波信号のマルチパスを検出するプロセッサとを備える、全地球航法衛星システム(GNSS)の測位システムを開示する。
別の実施形態は、全地球航法衛星システム(GNSS)による位置推定の方法であって、全地球航法衛星システムは、第1の受信機と、第2の受信機から所定の距離にわたって空間的に離間した第2の受信機と、本方法を実施する記憶された命令と結び付けられたプロセッサとを備え、命令は、プロセッサによって実行されると、本方法の少なくともいくつかのステップを実行する、方法を開示する。本方法は、衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定することであって、第1の搬送波位相は、衛星と第1の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、衛星によって送出される搬送波信号の第2の搬送波位相を測定することであって、第2の搬送波位相は、衛星と第2の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、第1の搬送波位相アンビギュイティと第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めることと、整数アンビギュイティ差分の値に基づいて搬送波信号のマルチパスを検出することと、マルチパスが検出された場合、衛星を位置推定からリジェクトすることと、マルチパスが検出されない場合、コード信号と衛星によって送出された搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いて、第1の受信機及び第2の受信機のうちの少なくとも一方の位置を推定することとを含む。
更に別の実施形態は、全地球航法衛星システム(GNSS)による位置推定の方法を実行するプロセッサによって実行可能なプログラムを具現化した非一時的コンピューター可読記憶媒体であって、全地球航法衛星システムは、第1の受信機と、第2の受信機から所定の距離にわたって空間的に離間した第2の受信機とを備える、非一時的コンピューター可読記憶媒体を開示する。上記方法は、衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定することであって、第1の搬送波位相は、衛星と第1の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、衛星によって送出される搬送波信号の第2の搬送波位相を測定することであって、第2の搬送波位相は、衛星と第2の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、第1の搬送波位相アンビギュイティと第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めることと、整数アンビギュイティ差分の値に基づいて搬送波信号のマルチパスを検出することと、マルチパスが検出された場合、衛星を位置推定からリジェクトすることと、マルチパスが検出されない場合、コード信号と衛星によって送出された搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いて、第1の受信機及び第2の受信機のうちの少なくとも一方の位置を推定することとを含む。
いくつかの実施形態による全地球航法衛星システム(GNSS)のブロック図である。 図1AのGNSSのいくつかの実施態様によって用いられる位置推定の方法のブロック図である。 マルチパス環境内を移動するGNSS受信機の概略図である。 いくつかの実施形態による、相対位置誤差及び整数アンビギュイティ差分の反復的更新の概略図である。 いくつかの実施形態によって用いられる検出統計値の一例を示す図である。 いくつかの実施形態による、検出統計値を求める方法のブロック図である。 いくつかの実施形態による、集合的整数アンビギュイティ差分追跡の方法のブロック図である。 1つの実施形態による、或る期間にわたって収集されるスライディングウィンドウ測定内の集合的整数アンビギュイティ差分追跡の方法の概略図である。 別の実施形態による、或る期間にわたって収集されるスライディングウィンドウ測定内の集合的整数アンビギュイティ差分追跡の方法の概略図である。 いくつかの実施形態によって用いられる受信機のブロック図である。 いくつかの実施形態による測位システムのブロック図である。
図1Aは、いくつかの実施形態による全地球航法衛星システム(GNSS)のブロック図を示している。図1Bは、図1AのGNSSのいくつかの実施態様によって用いられる位置推定の方法のブロック図を示している。GNSSは、衛星101によって送出された搬送波信号の第1の搬送波位相161を測定する(160)第1の受信機130を備える。第1の搬送波位相は、衛星と第1の受信機との間を進行する(110)搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含む。同様に、GNSSは、衛星によって送出された搬送波信号の第2の搬送波位相167を測定する(165)第2の受信機131を備える。第2の搬送波位相は、衛星と第2の受信機との間を進行する(111)搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含む。
第1の受信機130は、第2の受信機131から所定の距離140にわたって空間的に離間されている。マルチパス検出は、第1の受信機及び第2の受信機に動作的に接続されたプロセッサ151によって実行される。例えば、プロセッサ151は、2つの受信機130及び131から位相ロックループ(PLL)出力133及び135を収集して、マルチパス検出及び位置推定を実行する。
いくつかの実施形態は、或る搬送波信号において部分的に解かれた搬送波位相アンビギュイティでも、その搬送波信号のマルチパスを検出するためのインデックスとして用いることができるという理解に基づいている。それゆえ、受信機の位置を推定するのに必要なマルチパスを検出するために搬送波位相アンビギュイティの全てを解く必要はない。マルチパス検出の場合、受信機の既知の相対位置を用いた計算で十分である。マルチパスが検出されない場合、受信機の位置は、コード信号と衛星によって送出された搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いる種々の方法によって推定することができる。
具体的には、いくつかの実施形態は、異なる複数の受信機、例えば、第1の受信機と第2の受信機とによって測定された或る搬送波信号の搬送波位相同士の間の差分を得ることで、これらの測定値における搬送波位相アンビギュイティ同士の間の整数差分を推定する。本明細書において整数アンビギュイティ差分と称されるこの整数差分は、搬送波信号のマルチパスの存在を示すインデックスとして用いられる。例えば、マルチパスは、整数アンビギュイティ差分の値におけるインパルス変化に応答して検出することができる。
例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ151は、第1の搬送波位相161の測定値と第2の搬送波位相162の測定値とにおける差分から、第1の搬送波位相アンビギュイティと第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分171を求めて(170)、この整数アンビギュイティ差分の値に基づいて搬送波信号のマルチパスを検出する(175)ように構成される。
例えば、いくつかの実施形態は、或る期間にわたって整数アンビギュイティ差分の値を追跡して、整数アンビギュイティ差分の追跡された値の分布163を生成する。プロセッサは、整数アンビギュイティ差分171を分布163と比較すること、例えば、整数アンビギュイティ差分171の、分布からの偏差の推定によって、マルチパスを検出する(180)。例えば、プロセッサは、或る時点において整数アンビギュイティ差分の値を求めたことに応答して、整数アンビギュイティ差分の、分布からの偏差が閾値を超えたときにマルチパスを検出することができる。マルチパスが検出された場合(180)、プロセッサは、その衛星を位置推定からリジェクトする(185)。マルチパスが検出されない場合、プロセッサは、整数アンビギュイティ差分の値を用いて分布を更新し(183)、コード信号と衛星によって送出された搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いて位置推定を実行する。
いくつかの例では、GNSSは、列車の位置を推定する。例えば、2つのGNSS受信機130及び131が、列車122上の異なる場所に設置される。搬送波位相二重位相差の場合、視野内にある衛星101、102、103、及び104のセットが用いられて、距離101、11、120、及び121にわたって進行する複数の搬送波信号が受信される。いくつかの実施形態では、衛星のセットは、少なくとも6つの衛星を含む。各々によって受信される各搬送波信号は、異なる整数アンビギュイティを含む。
いくつかの例では、GNSSは、位置を推定するために、搬送波位相一重位相差(SD)及び/又は二重位相差(DD)を用いる。1つの衛星から送信された搬送波信号が2つの受信機によって受信された場合、第1の搬送波位相と第2の搬送波位相との間の差分は、搬送波位相における一重位相差(SD)と称される。アンテナのペアを用いて、2つの衛星からの無線信号から得られる搬送波位相におけるSD同士の間の差分は、搬送波位相における二重位相差(DD)と呼ばれる。搬送波位相差分が、波長の数、例えばL1 GPS信号の場合λ=19cmの波長の数に変換される場合、これは、小数部分及び整数部分によって分離される。小数部分は、測位装置によって測定することができるが、一方、測位デバイスは、整数部分を直接測定することが可能ではない。したがって、整数部分は、整数バイアス又は整数アンビギュイティと称される。
いくつかの実施形態では、受信機A130と受信機B131との間の物理距離は、固定され、lAB=||ΔrAB||として知得され、ここで、ΔrAB=[ΔXAB ΔYAB ΔZABは、受信機Aと受信機Bとの間の相対位置ベクトルであるとともに、そのインテグリティを確実にすることが望ましい関心の測定値である。N個の追跡される衛星のセットが視野内にあり、N>=6である。いくつかの実施形態は、M個の時点の単一周波数(L)GPS信号測定値を用いてマルチパスを求める。
図2は、マルチパス環境内を移動する(211)GNSS受信機200の概略図を示している。GNSS受信機200は、GNSS衛星216及び218からのそれぞれGNSS信号204、206、208、及び210のうちの幾分かを部分的に遮断する構造物202の近位に配置され得る。構造物202は、一例として、建築物、渓谷の壁等の自然環境構造又は高層建築物を有する市街における通り等の人工環境構造とすることができる。一方で、構造物202は、GNSS衛星220、及び222からのGNSS信号212、及び214は遮断しない。GPS200が移動するにつれて、異なる衛星からの遮断されるGPS信号及び受信されるGPS信号の組み合わせは、経時的に変化する。
この例では、GNSSアンテナ223は、各GNSS衛星216、218、220、及び222から、遮断物又は構造物202内のあり得るオブジェクトから反射された複数のパスを介して信号を受信する。マルチパス信号により、強め合う干渉又は弱め合う干渉がもたらされる可能性があり、ただし、強め合う干渉は信号パワーを増加させ、弱め合う干渉は信号パワーを減少させる。一般に、GNSSアンテナ223が、「フラットフェージング(flat fading)」としても知られる弱め合うマルチパス干渉を受信する場合、信号は、復元することができない。
具体的には、一例として、GNSS信号204及び208は、構築物202の一部220によって遮断される一方、GNSS信号206、210、212、及び214は、自由空間224を通過する。ただし、この例では、GNSS信号212及び214のみがGNSS受信機200によって直接受信される一方、GNSS信号206及び210は、それぞれ別の構造体232から反射されたマルチパスGNSS信号228及び230を介してGNSS受信機200によって間接的に受信される。
マルチパス伝播の別の起こり得る形態は、利用可能な直接視線GNSS信号の、そのGNSS信号の反射した、非視線の又は遅延したバージョンとの組み合わせである。この場合、GNSS信号の2つのバージョンは、潜在的に異なる振幅、位相、及び周波数を有する可能性がある。本発明の種々の実施形態は、いかなるタイプのマルチパスGNSS信号の存在も検出するように設計されている。
マルチパスGNSS信号は正確度の低下を招き、かつ、衛星航法において正確度は過去の主目標であったとともに現在の主目標であり続けているので、種々の実施形態は、衛星航法のためのマルチパスGPS信号の使用を回避する。受信GNSS信号のパラメータを比較することによって、これらの実施形態は、GNSS航法において、GNSS受信機との直接視線(LOS)を有する衛星を選択し、それらの衛星のみのGP GNSS S信号を用いることができる。
いくつかの実施形態は、整数アンビギュイティ差分は、衛星と第1の受信機及び第2の受信機との間の幾何学的関係を用いて求めることができ、それにより、整数アンビギュイティ差分を、第1の受信機及び第2の受信機の相対位置誤差、並びに第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値との間の差分と関連付けるという理解に基づいている。整数アンビギュイティ差分を知得することは、搬送波位相アンビギュイティを求めるのには不十分であるが、搬送波信号のマルチパスを示すインデックスとして機能するには十分である。
図3は、いくつかの実施形態による、相対位置誤差及び整数アンビギュイティ差分の反復的更新の概略図を示している。
それらの実施形態では、整数アンビギュイティ差分は、測定値のセットにわたって更新されて、幾何学的関係における相対位置誤差が反復的に低減されるとともに、第1の受信機の相対位置と第2の受信機の相対位置との間の距離が所定の距離に近付く。相対位置誤差が0値に近づいている場合、幾何学的関係が整数アンビギュイティ差分を求めるのに用いられる。
例えば、プロセッサ151は、衛星と第1の受信機及び第2の受信機との間の幾何学的関係310に従って整数アンビギュイティ差分を求め(330)、それにより、整数アンビギュイティ差分を、第1の受信機及び第2の受信機の相対位置誤差、並びに第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値との間の差分と関連付ける。上記求めることにより、整数アンビギュイティ差分が反復的に更新されて(320)、第1の搬送波位相の測定値及び第2の搬送波位相の測定値のセットにわたって相対位置誤差が低減されるとともに、第1の受信機の相対位置と第2の受信機の相対位置との間の距離が所定の距離に近付く(340)。
例えば、幾何学的関係は、
Figure 2020513545
を含み、ここで、∇Δβは、整数アンビギュイティ差分であり、Δx(k,n)は、反復n及び測定値kにおける第1の受信機及び第2の受信機の相対位置誤差であり、l(k,n)は、第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値との間の差分であり、A(k,n)は、衛星と第1の受信機及び第2の受信機との間の幾何学的関係の幾何行列であり、λは、第1の搬送波信号の波長及び第2の搬送波信号の波長であり、
Figure 2020513545
は、測定値+雑音における誤差を表している。
この幾何学的関係を用いて、1つの実施形態は、その期間にわたって収集されたM個の測定値のセットについての相対位置誤差を反復的に更新して(320)、最後の反復nendにおいて
Figure 2020513545
340を駆動するか又は強制し、
Figure 2020513545
に従って最後の反復の後に整数アンビギュイティ差分を求める(330)。
例えば、受信機A(R)において受信される搬送波位相測定値は、
Figure 2020513545
によって与えられ、ここで、λは、波長であり、cは、光の速さを示し、
Figure 2020513545
は、Rから衛星iまでの距離であり、δは、受信機クロックバイアスであり、δは、衛星クロックバイアスであり、
Figure 2020513545
は、対流圏遅延であり、
Figure 2020513545
は、電離層遅延であり、
Figure 2020513545
は、整数アンビギュイティであり、
Figure 2020513545
は、搬送波位相測定値誤差である。
2つの受信機の間の一重位相差(SD)搬送波位相は、
Figure 2020513545
によって与えられ、これは、2つの受信機において大気遅延差分が存在しない、すなわち、
Figure 2020513545
であるという仮定の下、
Figure 2020513545
によって近似することができる。これは、lAB≦10kmの短い相対距離の場合に妥当であることが述べられている。また、
Figure 2020513545
、及び
Figure 2020513545
も規定される。2つの衛星i及びjからの搬送波位相測定値を用いることによって、二重位相差(SD)搬送波位相は、
Figure 2020513545
によって与えられ、ここで、
Figure 2020513545
である。
二重位相差搬送波位相又は一重位相差搬送波位相と統合されたIARベースインテグリティモニタリングの展開において、いくつかの実施形態は、以下の仮定を用いる。
・受信機のうちの少なくとも1つについて、コード位相測定値による擬似距離解が利用可能であり、ここで、これはBであると仮定され、時点kにおける受信機Bの擬似距離解は、
Figure 2020513545
によって与えられ、ここで、
Figure 2020513545
は、時点kについての受信機Bにおける推定受信時点を示している。
・受信機Aの擬似距離解は、
Figure 2020513545
に基づいて、
Figure 2020513545
によって与えられる。
一般性を失うことなく、
Figure 2020513545
及び添字ABは、表記を簡略化するために以下の方程式には含まれないことに留意されたい。受信機Bから得られるコード位相解を用いて、SD搬送波位相測定値及びDD搬送波位相測定値は、
Figure 2020513545
と書き換えることができ、ここで、
Figure 2020513545
及び
Figure 2020513545
は、後続する整数アンビギュイティ解法反復中に同時に更新される必要がある擬似距離測定値を示し、一方で、
Figure 2020513545
及び
Figure 2020513545
は、上記で述べたように既に利用可能であり、したがって、これが、上に添えられる記号「〜」と「^」とにおける差である。受信機Bにおける推定距離は、それぞれ、
Figure 2020513545
及び
Figure 2020513545
によって与えられ、ここで、r及びrは、衛星i及びjの位置である。
一方で、推定される距離
Figure 2020513545
及び
Figure 2020513545
は、受信機Aの位置に対して非線形であるので、まず、以下のように、
Figure 2020513545
の現在の(第nの)反復に対して、衛星iから受信機Aへの方向において1次線形化が適用される。
Figure 2020513545
ここで、
Figure 2020513545
であり、ただし、
Figure 2020513545
は、相対距離における変位増分を示し、
Figure 2020513545
は、時点kにおける2つの受信機の間の相対距離ベクトルの第nの推定値を示している。次の反復について、
Figure 2020513545
及び
Figure 2020513545
は、以下、すなわち、
Figure 2020513545
のように更新することができる。
Figure 2020513545
は、時点k及び反復nについて提案される手法によって提供される最適解を示している。(9)において、時点kについての反復nにおける衛星iから受信機Aまでの単位ベクトルを示しており、それにより、Jは、衛星iから受信機Aへの方向上の
Figure 2020513545
の射影を示していることに留意されたい。
(10)を(8)に置き換えることにより、SD搬送波位相及びDD搬送波位相について以下の形式を有することができる。
Figure 2020513545
したがって、(12)及び(13)から、以下の形式を有することができる。
Figure 2020513545
ここで、
Figure 2020513545
及び
Figure 2020513545
である。
いくつかの実施形態は、衛星のセットによって送出された搬送波信号におけるマルチパスの存在についてこれらの衛星をテストする。通常、衛星のセットは、位置推定のために少なくとも1つの衛星をリジェクトすることができる少なくとも6つの衛星を含む。例えば、1つの実施形態は、各衛星のマルチパスを個々に、他の衛星のテストから独立してテストする。この実施形態は、追加計算を必要とすることなく位置推定の正確性に影響を与えている特定の衛星を識別することを可能にする。
付加的に又は代替的に、1つの実施形態は、衛星のセットを集合的にテストする。この実施形態は、マルチパスが検出されない状況の計算負荷を低減する。しかしながら、マルチパスが検出された場合、この実施形態は、マルチパスを引き起こしている特定の衛星を識別する追加計算を実行する。
例示の実施形態
いくつかの実施形態では、整数アンビギュイティ解法(IAR)ベース方法は、1つ又は複数の衛星の視線外(NLOS:non-light-of-sight)信号によって誘発される受信GNSS信号上の擾乱を検出するとともにこの擾乱を求めるように設計される。この方法は、鉄道車両上に配置された2つの受信機から収集される一重位相差(SD)搬送波位相測定値又は二重位相差(DD)搬送波位相測定値を用いて、スライディングウィンドウ方式においてIARを実行する。IARは、後に利用されて、NLOS効果を検出する検出統計値が形成される。いくつかの実施態様では、1つの衛星の場合又は複数の衛星の場合においてNLOS信号によって影響を受けた衛星を更に求める衛星除外手順が実行される。それらの実施形態は、SD/DD搬送波位相相対位置解の正確性を維持することにおいてコード測定値ではなく搬送波位相測定値上の擾乱に対する高い感度を利用する。
N個の追跡される衛星の協調を用いるSD搬送波位相
1つの実施形態では、N個の追跡される衛星の協調を用いて、2N個の搬送波位相測定値が利用可能であり、SD搬送波位相測定値ベクトルは、以下によって与えられる。
Figure 2020513545
(14)に従って、(16)は、以下のように評価される。
Figure 2020513545
ここで、
Figure 2020513545
である。
N個の追跡される衛星の協調を用いるDD搬送波位相
1つの実施形態では、N個の追跡される衛星の協調を用いて、2N個の搬送波位相測定値が利用可能である。第1の衛星を基準衛星として用いて、DD搬送波位相測定値ベクトルは、以下のように与えられる。
Figure 2020513545
(15)に従って、(19)は、以下のように評価される。
Figure 2020513545
ここで、
Figure 2020513545
である。
相対位置及び整数アンビギュイティのバッチ推定
この実施形態では、DD搬送波位相測定値についての説明のみが一例として提示される。なぜならば、SD搬送波位相は、同じ方法論を共有するためである。
M個の二重位相差搬送波位相測定値ベクトルのセットについて、Δxk,n及び∇Δβの推定値を、以下のように残差の平方の和を最小化することによって得ることができる。
Figure 2020513545
ここで、
Figure 2020513545
であり、ここで、1は、1からなるM×1ベクトルを示しており、IN−1は、(N−1)×(N−1)単位行列を示しており、Nは、クロネッカー積を示している。
同等の誤差共分散行列
Figure 2020513545
は、以下によって規定される。
Figure 2020513545
(22)を平方根情報形式に変換するために、コレスキー分解(RR=Q−1)を雑音白色化として適用し、すなわち、以下を得る。
Figure 2020513545
ここで、
Figure 2020513545
である。
整数アンビギュイティを、増分的相対距離から隔離するために、以下のように変換に基づくQR分解を適用する。
Figure 2020513545
は、M(N−1)×M(N−1)正規直交行列であり、
Figure 2020513545
及び
Figure 2020513545
は、正方上三角行列であり、一方で、
Figure 2020513545
は、正則行列である。この正規直交行列をyに適用することにより、
Figure 2020513545
がもたらされ、ここで、
Figure 2020513545
は、ロケーション及び整数アンビギュイティのために十分な共同統計値であり、
Figure 2020513545
は、整数アンビギュイティのために十分な統計値であり、
Figure 2020513545
は、残差を反映する。
ここで、(26)を適用することにより、(24)を以下のように評価することができる。
Figure 2020513545
各反復において、Δxの最適な推定値は、以下のように与えられる。
Figure 2020513545
ここで、反復nにおける∇Δβの浮動小数点解は、以下のように得られる。
Figure 2020513545
(21)において、lk,nは、雑音∇Δβ、及び反復nにおける補正項Δxk,nを含むことを想起すると、反復が継続するにつれて、以下がもたらされる。
Figure 2020513545
反復が収束した(n=nend)後、∇Δβの整数推定値は、以下によって計算される。
Figure 2020513545
いくつかの実施形態は、第1の受信機及び第2の受信機は、衛星のセットによって送出される搬送波信号のセットを受信する。そのために、幾何学的関係310は、第1の受信機及び第2の受信機と衛星のセットにおける衛星の各々との間の幾何学的関係の組み合わせを含み、整数アンビギュイティ差分は、搬送波信号のセットの整数アンビギュイティ差分の組み合わせである。
この実施形態は、全ての衛星をともに追跡することから収集された統計値に基づいて集合的整数アンビギュイティ差分を求める。この実施形態は、マルチパスが検出されない状況の計算負荷を低減する。しかしながら、マルチパスが検出された場合、この実施形態は、追加計算を実行して、マルチパスを引き起こしている特定の衛星を識別する。
図4は、いくつかの実施形態によって用いられるIARベース検出統計値を示している。(N−1)個のペアの衛星及びM個の時点についてのIARを含む行列400が形成される。行列400内で、(N−1)×W部分行列は、以前に得られてメモリ内に維持されるIARのセットを示している。
図5は、いくつかの実施形態による、検出統計値を求める方法520のブロック図を示している。この方法は、IARのセット、及び時点tについての整数アンビギュイティ差分
Figure 2020513545
のセット、及び第nのペアの衛星に基づいている。
この方法は、検出行列400を形成し(511)、
Figure 2020513545
に従って第nの衛星についての平均を計算し(512)、ここで、Wは、測定値が収集されるスライディング期間を示している。
次に、この方法は、整数アンビギュイティ差分の値の標準偏差(STD)を求める(513)。
Figure 2020513545
この方法は、各搬送波信号の整数アンビギュイティ差分の現在の値
Figure 2020513545
と、以前に得られて維持されている値
Figure 2020513545
との間のSTDを求め(514)、方法510の出力である1つの整数アンビギュイティ総和値にする(515)。
Figure 2020513545
図6は、いくつかの実施形態による、集合的整数アンビギュイティ差分追跡の方法のブロック図を示している。これらの実施形態では、マルチパスを検出したことに応答して、プロセッサは、組み合わせから特定の衛星の寄与度を除去し、マルチパスの計算を反復して、マルチパスが上記特定の衛星によって引き起こされたものであるか否かを判断する。
例えば、1つの実施態様では、この実施形態は、衛星の異なる組み合わせについての整数アンビギュイティ差分の分布のパラメータを求めて(610)、パラメータのセットを生成する。各組み合わせは、衛星のセットから異なる衛星を除去することによって形成される。この実施形態は、パラメータのセットからの各パラメータを、衛星のセットについて求められた分布のパラメータと比較して(620)、統計的差分のセットを生成し、最小の統計的差分に対応する組み合わせに存在しない衛星を、マルチパスを引き起こしている特定の衛星として選択する(630)。
図7Aは、1つの実施形態による、或る期間にわたって収集されるスライディングウィンドウ測定内の集合的整数アンビギュイティ差分追跡の方法の概略図を示している。このために、各反復の測定値が、スライディングウィンドウ701、702、703、及び704について求められる。各サンプルにおいて、IAR方法が合計Tのデータに適用され(T=Δt*Mであり、ここで、Δtは、2つの測定時点間の間隔である)、SD及びDDについてのIAR
Figure 2020513545
が得られる。スライディングステップがTstepによって示され(710)、これは、2つの隣接するサンプル間の時間間隔である。
サンプルsにおいて、受信機によって得られたIARに基づいて、検出統計値
Figure 2020513545
が逐次的に形成される(701),...,(704)。(711)において、η>2σである場合(ここで、σは、(513)から計算されるSTDである)、サンプルsにおいてIAR内にNLOSが存在することが明示される。そうではない場合、このIARは、通常のIAR内にあることが認識される。
ステップ(720)において、利用可能な衛星の数がDDについてNreq=7又はSDについてNreq=6を超えた場合(729)、次のステップ(730)は、いずれの衛星がこのNLOS擾乱をもたらしたのかを、除外プロセスを実行することによって調査することである。衛星の数がこれらの値以下である場合、サンプルsにおいてIARについてインテグリティ警告を発行し(721)、次のサンプルs+1に移行して次のウィンドウについて繰り返す。
除外手順が実施される。すなわち、チャネル1〜Nから、(731)〜(733)は、或る特定のチャネルからの衛星をリストから除外し、次に、IARを実行して検出統計値を得る。チャネルiを除外することによって得られた検出統計値は、
Figure 2020513545
と表現される。
Figure 2020513545
から
Figure 2020513545
について、
これらの統計値のうちの1つのみが
Figure 2020513545
を満たすべきであり(741)、他の除外は、
Figure 2020513545
をもたらす(740)。
Figure 2020513545
をもたらすそのチャネルの衛星が、NLOSの影響を受けている衛星と判定される(742)。さらに、この実施形態は、
Figure 2020513545
の後続する計算のための現在のサンプルのΔβ/∇Δβとして
Figure 2020513545
を記録し(742)、検出行列400を更新する。
図7Bは、別の実施形態による、或る期間にわたって収集されるスライディングウィンドウ測定内の集合的整数アンビギュイティ差分追跡の方法の概略図を示している。この実施形態も、スライディングウィンドウ方式においてIARを実行する(703)、(704)。(731)、(732)、及び(733)までの処理は、図7Aの実施形態についての処理と同じである。しかしながら、図7Aにおける除外ステップ(740)及び(741)は、図7Bの実施形態では(750)、(760)、及び(770)におけるステップとして拡張される。
各時点において、1〜Nからの1つのチャネルの除外の後、統計値
Figure 2020513545
を計算し、これは、第iの衛星が除外されていることを示している。
Figure 2020513545
のセットは、
Figure 2020513545
より小さい統計値の数を示している。2つの衛星がNLOSを引き起こす場合、(750)において、この実施形態は、大きさの観点で
Figure 2020513545
をソートし、衛星除外候補Xのために小さい順に3つ選ぶ。(760)において、3つの考えられるNLOS衛星ペアについて、
Figure 2020513545
を計算し、その後、(770)において、この時点における搬送波位相測定値内のNLOS信号を引き起こしている衛星i及びjを示す
Figure 2020513545
を満たす1つのペアを選ぶ。対応するIARが、検出行列400を更新することから除外される。
図8は、いくつかの実施形態によって用いられる受信機のブロック図を示している。マルチパス807の存在を検出するのに必要な測定値は、位置が推定されるプロセスの一部として受信機内で局所的に計算される。例えば、アンテナ801は、衛星信号を、空気中を伝播するものから、受信機の配線中を伝播するものへと適合させる。アンテナ後、及び取得前では、受信信号は、各衛星によって送出される信号の総和から構成される。増幅器802が、更なる処理のために信号を強化するように設計される。取得803は、各受信衛星信号の位相及び周波数の推定値を供給することによって追跡処理を初期化する。追跡ユニットは、搬送波806及びコード追跡804のために経時的に各衛星信号の位相及び周波数の測定値を推定及び提供するというタスクを負っている。コード追跡804は、データメッセージを求めて処理する(805)のに用いられる。搬送波追跡806は、マルチパスを求める(807)のに用いられる。
いくつかのGPS受信機は、単一の受信機についていくつかのアンテナを有することができるが、いくつかのアンテナと多数の受信機との組み合わせが想定可能である。1つの実施形態は、アンテナとして、多数の受信機を有する複数のアンテナを用いる。アンテナは空間的に隔置され、それにより、受信機が同じ衛星信号上の観測搬送波周波数同士の間の差分を検出することが可能になる。
図9は、いくつかの実施形態による測位システム900のブロック図を示している。システム900は、列車122等の車両の内部に実装することができる。付加的又は代替的に、システム900は、車両122に通信可能に接続することができる。
システム900は、カメラ910、慣性測定ユニット(IMU)930、プロセッサ950、メモリ960、送受信機970、及びディスプレイ/スクリーン980のうちの1つ又は組み合わせを備えることができる。これらは、接続920を通じて他の構成要素に動作的に結合することができる。接続920は、バス、ライン、ファイバー、リンク又はそれらの組み合わせを含むことができる。システムは、種々の実施形態の種々のマルチパス及び位置推定方法955を実施するように構成される。
送受信機970は、例えば、1つ以上のタイプの無線通信ネットワークを通じて1つ以上の信号を送信することを可能にする送信機と、1つ以上のタイプの無線通信ネットワークを通じて送信された1つ以上の信号を受信する受信機とを備えることができる。送受信機970は、様々な技術に基づいて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。これらの技術は、標準規格のIEEE802.11ファミリーに基づくことができるフェムトセル、Wi−Fiネットワーク又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、標準規格のIEEE802.15xファミリーに基づくBluetooth(登録商標)、近距離場通信(NFC)、ネットワーク等の無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)、及び/又はLTE、WiMAX等の無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)等であるが、これらに限定されるものではない。システム400は、有線ネットワークを通じて通信する1つ以上のポートを備えることもできる。
いくつかの実施形態では、システム900は、CCDセンサー若しくはCMOSセンサー、レーザー及び/又はカメラ等の画像センサー910を備えることができる。この画像センサーは、以下では「センサー910」と呼ばれる。例えば、センサー910は、光画像を電子画像又はデジタル画像に変換することができ、取得された画像をプロセッサ950に送信することができる。付加的又は代替的に、センサー910は、シーン内のターゲット物体から反射された光を検知し、捕捉された光の強度をプロセッサ950にサブミットすることができる。
いくつかの実施形態では、プロセッサ950は、IMU930から入力を受信することもできる。他の実施形態では、IMU930は、3軸加速度計(複数の場合もある)、3軸ジャイロスコープ(複数の場合もある)、及び/又は磁気計(複数の場合もある)を備えることができる。IMU930は、速度、方位、及び/又は他の位置関連情報をプロセッサ950に提供することができる。いくつかの実施形態では、IMU930は、測定された情報を、センサー910による各画像フレームの捕捉と同期して出力することができる。いくつかの実施形態では、IMU930の出力は、プロセッサ950がセンサー測定値を融合し及び/又は融合された測定値を更に処理するのに部分的に用いられる。
また、システム900は、カラー画像及び/又は深度画像等の画像をレンダリングするスクリーン又はディスプレイ980を備えることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ980は、センサー910によって捕捉されたライブ画像、融合画像、拡張現実(AR)画像、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)、及び他の番組(program:プログラム)出力を表示するのに用いることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ980は、ユーザーが、仮想キーボード、アイコン、メニュー、又は他のGUI、ユーザージェスチャー及び/又はスタイラス及び他の筆記用具等の入力デバイスの或る組み合わせを介してデータを入力することを可能にするタッチスクリーンを備えることができ及び/又はこのようなタッチスクリーンとともに収容することができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ980は、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイ又は有機LED(OLED)ディスプレイ等の発光ダイオード(LED)ディスプレイを用いて実施することができる。他の実施形態では、ディスプレイ480は、ウェアラブルディスプレイとすることができる。いくつかの実施形態では、融合の結果をディスプレイ980にレンダリングすることもできるし、システム900の内部又は外部に存在することができる異なるアプリケーションにサブミットすることもできる。
例示的なシステム900は、図示した機能ブロックのうちの1つ以上の追加、組み合わせ、又は省略等によって、本開示と整合性を有するように様々な方法で変更することもできる。例えば、いくつかの構成では、システム900は、IMU930又は送受信機970を備えていない。さらに、いくつかの特定の例示の実施態様では、システム900は、周辺光センサー、マイクロフォン、音響センサー、超音波センサー、レーザーレンジファインダー等の様々な他のセンサー(図示せず)を備える。いくつかの実施形態では、システム400のいくつかの部分は、1つ以上のチップセット等の形態を取る。
プロセッサ950は、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアの組み合わせを用いて実現することができる。プロセッサ950は、センサー融合及び/又は融合した測定値を更に処理するための方法に関連付けられる計算手順又はプロセスの少なくとも一部を実行するように構成可能な1つ以上の回路を表すことができる。プロセッサ950は、メモリ960から命令及び/又はデータを引き出す。プロセッサ950は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、中央及び/又はグラフィカル処理ユニット(CPU及び/又はGPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラー、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサ、埋め込みプロセッサコア、電子デバイス、本明細書において記述される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、又はその組み合わせを用いて実現することができる。
メモリ960は、プロセッサ950の内部に、及び/又はプロセッサ950の外部に実装することができる。本明細書において使用されるときに、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性又は他のメモリを指しており、任意の特定のタイプのメモリ若しくはメモリの数、又はメモリが記憶される物理媒体のタイプに制限されるべきではない。いくつかの実施形態では、メモリ960は、自動化駐車を容易にするプログラムコードを保持する。
例えば、メモリ960は、搬送波位相測定値、並びに、IMU930及び他のセンサーによって提供されるデータを記憶することができる。メモリ960は、車両のジオメトリ、駐車空間のマップ、車両の運動学的モデル、車両の動的モデル、衛星と受信機との間の幾何学的関係を記憶するメモリを格納することができる。一般に、メモリ960は、任意のデータ記憶機構を表すことができる。メモリ960は、例えば、一次メモリ及び/又は二次メモリを含むことができる。一次メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ、リードオンリーメモリ等を含むことができる。図9においてプロセッサ950とは別であるように示されるが、一次メモリの全て若しくは一部をプロセッサ950内に設けることができるか、又はそうでなくても、プロセッサ950と同一の場所に配置し、及び/又はプロセッサ950に結合することができることは理解されたい。
二次メモリは、例えば、一次メモリと同じ、又は類似のタイプのメモリ、及び/又は例えば、フラッシュ/USBメモリドライブ、メモリカードドライブ、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートドライブ、ハイブリッドドライブ等の1つ以上のデータ記憶デバイス又はシステムを含むことができる。或る特定の実施態様において、二次メモリは、取外し可能な媒体ドライブ(図示せず)内の非一時的コンピューター可読媒体に動作的に収容可能であるか、又は別の方法で、動作的に構成可能とすることができる。いくつかの実施形態において、非一時的コンピューター可読媒体は、メモリ960及び/又はプロセッサ950の一部を形成する。
本発明の上記で説明した実施形態は、多数の方法のうちの任意のもので実施することができる。例えば、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせを用いて実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、単一のコンピューターに設けられるのか又は複数のコンピューター間に分散されるのかにかかわらず、任意の適したプロセッサ又はプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは、1つ以上のプロセッサを集積回路部品に有する集積回路として実装することができる。ただし、プロセッサは、任意の適したフォーマットの回路類を用いて実装することができる。
また、本発明の実施形態は、例が提供された方法として実施することができる。この方法の一部として実行される動作は、任意の適切な方法で順序付けすることができる。したがって、動作が示したものと異なる順序で実行される実施形態を構築することができ、これには、例示の実施形態では一連の動作として示されたにもかかわらず、いくつかの動作を同時に実行することを含めることもできる。
請求項の要素を修飾する、特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の序数の使用は、それ自体で、1つの請求項の要素の別の請求項の要素に対する優先順位も、優位性も、順序も暗示するものでもなければ、方法の動作が実行される時間的な順序も暗示するものでもなく、請求項の要素を区別するために、単に、或る特定の名称を有する1つの請求項の要素を、同じ(序数の用語の使用を除く)名称を有する別の要素と区別するラベルとして用いられているにすぎない。
別の実施形態は、全地球航法衛星システム(GNSS)による位置推定の方法であって、全地球航法衛星システムは、第1の受信機と、第の受信機から所定の距離にわたって空間的に離間した第2の受信機と、本方法を実施する記憶された命令と結び付けられたプロセッサとを備え、命令は、プロセッサによって実行されると、本方法の少なくともいくつかのステップを実行する、方法を開示する。本方法は、衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定することであって、第1の搬送波位相は、衛星と第1の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、衛星によって送出される搬送波信号の第2の搬送波位相を測定することであって、第2の搬送波位相は、衛星と第2の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、第1の搬送波位相アンビギュイティと第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めることと、整数アンビギュイティ差分の値に基づいて搬送波信号のマルチパスを検出することと、マルチパスが検出された場合、衛星を位置推定からリジェクトすることと、マルチパスが検出されない場合、コード信号と衛星によって送出された搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いて、第1の受信機及び第2の受信機のうちの少なくとも一方の位置を推定することとを含む。
更に別の実施形態は、全地球航法衛星システム(GNSS)による位置推定の方法を実行するプロセッサによって実行可能なプログラムを具現化した非一時的コンピューター可読記憶媒体であって、全地球航法衛星システムは、第1の受信機と、第の受信機から所定の距離にわたって空間的に離間した第2の受信機とを備える、非一時的コンピューター可読記憶媒体を開示する。上記方法は、衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定することであって、第1の搬送波位相は、衛星と第1の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、衛星によって送出される搬送波信号の第2の搬送波位相を測定することであって、第2の搬送波位相は、衛星と第2の受信機との間を進行する搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、第1の搬送波位相の測定値と第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、第1の搬送波位相アンビギュイティと第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めることと、整数アンビギュイティ差分の値に基づいて搬送波信号のマルチパスを検出することと、マルチパスが検出された場合、衛星を位置推定からリジェクトすることと、マルチパスが検出されない場合、コード信号と衛星によって送出された搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いて、第1の受信機及び第2の受信機のうちの少なくとも一方の位置を推定することとを含む。
例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ151は、第1の搬送波位相161の測定値と第2の搬送波位相16の測定値とにおける差分から、第1の搬送波位相アンビギュイティと第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分171を求めて(170)、この整数アンビギュイティ差分の値に基づいて搬送波信号のマルチパスを検出する(175)ように構成される。
いくつかの例では、GNSSは、列車の位置を推定する。例えば、2つのGNSS受信機130及び131が、列車122上の異なる場所に設置される。搬送波位相二重位相差の場合、視野内にある衛星101、102、103、及び104のセットが用いられて、距離11011、120、及び121にわたって進行する複数の搬送波信号が受信される。いくつかの実施形態では、衛星のセットは、少なくとも6つの衛星を含む。各々によって受信される各搬送波信号は、異なる整数アンビギュイティを含む。
2つの受信機の間の一重位相差(SD)搬送波位相は、
Figure 2020513545
によって与えられ、これは、2つの受信機において大気遅延差分が存在しない、すなわち、
Figure 2020513545
であるという仮定の下、
Figure 2020513545
によって近似することができる。これは、lAB≦10kmの短い相対距離の場合に妥当であることが述べられている。また、
Figure 2020513545
、及び
Figure 2020513545
も規定される。2つの衛星i及びjからの搬送波位相測定値を用いることによって、二重位相差(D)搬送波位相は、
Figure 2020513545
によって与えられ、ここで、
Figure 2020513545
である。
図5は、いくつかの実施形態による、検出統計値を求める方法50のブロック図を示している。この方法は、IARのセット、及び時点tについての整数アンビギュイティ差分
Figure 2020513545
のセット、及び第nのペアの衛星に基づいている。
送受信機970は、例えば、1つ以上のタイプの無線通信ネットワークを通じて1つ以上の信号を送信することを可能にする送信機と、1つ以上のタイプの無線通信ネットワークを通じて送信された1つ以上の信号を受信する受信機とを備えることができる。送受信機970は、様々な技術に基づいて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。これらの技術は、標準規格のIEEE802.11ファミリーに基づくことができるフェムトセル、Wi−Fiネットワーク又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、標準規格のIEEE802.15xファミリーに基づくBluetooth(登録商標)、近距離場通信(NFC)、ネットワーク等の無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)、及び/又はLTE、WiMAX等の無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)等であるが、これらに限定されるものではない。システム00は、有線ネットワークを通じて通信する1つ以上のポートを備えることもできる。
また、システム900は、カラー画像及び/又は深度画像等の画像をレンダリングするスクリーン又はディスプレイ980を備えることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ980は、センサー910によって捕捉されたライブ画像、融合画像、拡張現実(AR)画像、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)、及び他の番組(program:プログラム)出力を表示するのに用いることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ980は、ユーザーが、仮想キーボード、アイコン、メニュー、又は他のGUI、ユーザージェスチャー及び/又はスタイラス及び他の筆記用具等の入力デバイスの或る組み合わせを介してデータを入力することを可能にするタッチスクリーンを備えることができ及び/又はこのようなタッチスクリーンとともに収容することができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ980は、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイ又は有機LED(OLED)ディスプレイ等の発光ダイオード(LED)ディスプレイを用いて実施することができる。他の実施形態では、ディスプレイ80は、ウェアラブルディスプレイとすることができる。いくつかの実施形態では、融合の結果をディスプレイ980にレンダリングすることもできるし、システム900の内部又は外部に存在することができる異なるアプリケーションにサブミットすることもできる。
例示的なシステム900は、図示した機能ブロックのうちの1つ以上の追加、組み合わせ、又は省略等によって、本開示と整合性を有するように様々な方法で変更することもできる。例えば、いくつかの構成では、システム900は、IMU930又は送受信機970を備えていない。さらに、いくつかの特定の例示の実施態様では、システム900は、周辺光センサー、マイクロフォン、音響センサー、超音波センサー、レーザーレンジファインダー等の様々な他のセンサー(図示せず)を備える。いくつかの実施形態では、システム00のいくつかの部分は、1つ以上のチップセット等の形態を取る。

Claims (20)

  1. 衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定する第1の受信機であって、前記第1の搬送波位相は、前記衛星と前記第1の受信機との間を進行する前記搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含む、第1の受信機と、
    前記衛星によって送出される前記搬送波信号の第2の搬送波位相を測定する第2の受信機であって、前記第2の搬送波位相は、前記衛星と前記第2の受信機との間を進行する前記搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含む、第2の受信機と、
    前記第1の搬送波位相の測定値と前記第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、前記第1の搬送波位相アンビギュイティと前記第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めて、前記整数アンビギュイティ差分の値に基づいて前記搬送波信号のマルチパスを検出するプロセッサと、
    を備える、全地球航法衛星システム(GNSS)の測位システム。
  2. 前記プロセッサは、或る期間にわたって前記整数アンビギュイティ差分の値を追跡して、前記整数アンビギュイティ差分の追跡された値の分布を生成し、或る時点における前記整数アンビギュイティ差分の値を求めたことに応答して、前記整数アンビギュイティ差分の前記分布からの偏差が閾値を超えた場合、前記マルチパスを検出し、前記閾値以下である場合、前記分布を、前記整数アンビギュイティ差分の前記値を用いて更新する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記分布は、分散を有する確率分布であり、前記プロセッサは、前記偏差が前記分散を超えた場合、前記マルチパスを検出する、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記第1の受信機は、前記第2の受信機から所定の距離にわたって空間的に離間されており、前記プロセッサは、前記衛星と前記第1の受信機及び前記第2の受信機との間の幾何学的関係に従って前記整数アンビギュイティ差分を求め、それにより、前記整数アンビギュイティ差分を、前記第1の受信機及び前記第2の受信機の相対位置誤差、並びに前記第1の搬送波位相の前記測定値と前記第2の搬送波位相の前記測定値との間の差分と関連付け、前記求めることにより、前記整数アンビギュイティ差分が反復的に更新されて、前記第1の搬送波位相の測定値及び前記第2の搬送波位相の測定値のセットにわたって前記相対位置誤差が低減されるとともに、前記第1の受信機の前記相対位置と前記第2の受信機の前記相対位置との間の距離が前記所定の距離に近付く、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記幾何学的関係は、
    Figure 2020513545
    を含み、ここで、∇Δβは、前記整数アンビギュイティ差分であり、Δx(k,n)は、反復n及び測定値kにおける前記第1の受信機及び前記第2の受信機の前記相対位置誤差であり、l(k,n)は、前記第1の搬送波位相の前記測定値と前記第2の搬送波位相の前記測定値との間の前記差分であり、A(k,n)は、前記衛星と前記第1の受信機及び前記第2の受信機との間の前記幾何学的関係の幾何行列であり、λは、前記第1の搬送波信号の前記波長及び前記第2の搬送波信号の前記波長であり、
    Figure 2020513545
    は、前記測定値+雑音における誤差を表している、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記プロセッサは、前記期間にわたって収集されたM個の前記測定値のセットについての前記相対位置誤差を反復的に更新して、最後の反復nendにおいて
    Figure 2020513545
    を強制し、
    Figure 2020513545
    に従って最後の反復の後に前記整数アンビギュイティ差分を求める、請求項4に記載のシステム。
  7. 前記第1の受信機及び前記第2の受信機は、衛星のセットによって送出される搬送波信号のセットを受信し、前記幾何学的関係は、前記第1の受信機及び前記第2の受信機と前記衛星のセットにおける前記衛星の各々との間の幾何学的関係の組み合わせを含み、前記整数アンビギュイティ差分は、前記搬送波信号のセットの整数アンビギュイティ差分の組み合わせである、請求項4に記載のシステム。
  8. 前記マルチパスを検出したことに応答して、前記プロセッサは、前記組み合わせから特定の衛星の寄与度を除去し、前記マルチパスの計算を反復して、前記マルチパスが前記特定の衛星によって引き起こされたものであるか否かを判断する、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記プロセッサは、
    前記衛星の異なる組み合わせについて整数アンビギュイティ差分の分布のパラメータを求めて、パラメータのセットを生成することであって、各組み合わせは、前記衛星のセットからの1つの異なる衛星を除去することによって形成されることと、
    前記パラメータのセットからの各パラメータを、前記衛星のセットについて求められた前記分布のパラメータと比較して、統計的差分のセットを生成することと、
    最小統計的差分に対応する前記組み合わせに存在しない前記衛星を、前記マルチパスを引き起こしている前記特定の衛星として選択することと、
    を行うように構成される、請求項7に記載のシステム。
  10. 前記第1の受信機及び前記第2の受信機は、衛星のセットによって送出される搬送波信号のセットを受信し、前記セット内の衛星ごとに前記マルチパスの前記検出を実行する、請求項4に記載のシステム。
  11. 前記第1の搬送波位相及び前記第2の搬送波位相は、二重差分手法を用いて求められる、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記プロセッサは、前記整数アンビギュイティ差分の前記値のインパルス変化を検出したことに応答して、前記マルチパスを検出する、請求項1に記載のシステム。
  13. 前記プロセッサは、前記マルチパスが検出された場合、前記衛星を位置推定からリジェクトし、前記マルチパスが検出されない場合、前記プロセッサは、コード信号と前記衛星によって送出された前記搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いて、前記第1の受信機及び前記第2の受信機のうちの少なくとも一方の位置を推定する、請求項1に記載のシステム。
  14. 全地球航法衛星システム(GNSS)を用いる位置推定の方法であって、前記全地球航法衛星システムは、第1の受信機と、前記第2の受信機から所定の距離にわたって空間的に離間した第2の受信機と、前記方法を実施する記憶された命令と結び付けられたプロセッサとを備え、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記方法の少なくともいくつかのステップを実行し、前記方法は、
    衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定することであって、前記第1の搬送波位相は、前記衛星と前記第1の受信機との間を進行する前記搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、
    前記衛星によって送出される前記搬送波信号の第2の搬送波位相を測定することであって、前記第2の搬送波位相は、前記衛星と前記第2の受信機との間を進行する前記搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、
    前記第1の搬送波位相の測定値と前記第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、前記第1の搬送波位相アンビギュイティと前記第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めることと、
    前記整数アンビギュイティ差分の値に基づいて前記搬送波信号のマルチパスを検出することと、
    前記マルチパスが検出された場合、前記衛星を前記位置推定からリジェクトすることと、
    前記マルチパスが検出されない場合、コード信号と前記衛星によって送出された前記搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いて、前記第1の受信機及び前記第2の受信機のうちの少なくとも一方の位置を推定することと、
    を含む、方法。
  15. 或る期間にわたって前記整数アンビギュイティ差分の値を追跡して、前記整数アンビギュイティ差分の追跡された値の確率分布の分散を生成することと、
    前記整数アンビギュイティ差分の値の前記分布からの偏差が前記分散よりも大きい場合、前記マルチパスを検出することと、
    を更に含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1の受信機は、前記第2の受信機から所定の距離にわたって空間的に離間されており、前記整数アンビギュイティ差分は、前記衛星と前記第1の受信機及び前記第2の受信機との間の幾何学的関係に従って求められ、それにより、前記整数アンビギュイティ差分を、前記第1の受信機及び前記第2の受信機の相対位置誤差、並びに前記第1の搬送波位相の前記測定値と前記第2の搬送波位相の前記測定値との間の差分と関連付け、前記求めることにより、前記整数アンビギュイティ差分が反復的に更新されて、前記第1の搬送波位相の測定値及び前記第2の搬送波位相の測定値のセットにわたって前記相対位置誤差が低減されるとともに、前記第1の受信機の前記相対位置と前記第2の受信機の前記相対位置との間の距離が前記所定の距離に近付く、請求項14に記載の方法。
  17. 前記第1の受信機及び前記第2の受信機は、衛星のセットによって送出される搬送波信号のセットを受信し、前記幾何学的関係は、前記第1の受信機及び前記第2の受信機と前記衛星のセットにおける前記衛星の各々との間の幾何学的関係の組み合わせを含み、前記整数アンビギュイティ差分は、前記搬送波信号のセットの整数アンビギュイティ差分の組み合わせであり、前記方法は、前記マルチパスを検出したことに応答して、
    前記衛星の異なる組み合わせについて整数アンビギュイティ差分の分布のパラメータを求めて、パラメータのセットを生成することであって、各組み合わせは、前記衛星のセットからの1つの異なる衛星を除去することによって形成されることと、
    前記パラメータのセットからの各パラメータを、前記衛星のセットについて求められた前記分布のパラメータと比較して、統計的差分のセットを生成することと、
    最小統計的差分に対応する前記組み合わせに存在しない前記衛星を、前記マルチパスを引き起こしている特定の衛星として選択することと、
    を更に含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記第1の搬送波位相及び前記第2の搬送波位相は、二重差分手法を用いて求められる、請求項14に記載の方法。
  19. 全地球航法衛星システム(GNSS)を用いる位置推定の方法を実行するプロセッサによって実行可能なプログラムを具現化した非一時的コンピューター可読記憶媒体であって、前記全地球航法衛星システムは、第1の受信機と、前記第2の受信機から所定の距離にわたって空間的に離間した第2の受信機とを備え、前記方法は、
    衛星によって送出される搬送波信号の第1の搬送波位相を測定することであって、前記第1の搬送波位相は、前記衛星と前記第1の受信機との間を進行する前記搬送波信号の未知の整数個の波長として第1の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、
    前記衛星によって送出される前記搬送波信号の第2の搬送波位相を測定することであって、前記第2の搬送波位相は、前記衛星と前記第2の受信機との間を進行する前記搬送波信号の未知の整数個の波長として第2の搬送波位相アンビギュイティを含むことと、
    前記第1の搬送波位相の測定値と前記第2の搬送波位相の測定値とにおける差分から、前記第1の搬送波位相アンビギュイティと前記第2の搬送波位相アンビギュイティとの間の整数アンビギュイティ差分を求めることと、
    前記整数アンビギュイティ差分の値に基づいて前記搬送波信号のマルチパスを検出することと、
    前記マルチパスが検出された場合、前記衛星を前記位置推定からリジェクトすることと、
    前記マルチパスが検出されない場合、コード信号と前記衛星によって送出された前記搬送波信号とのうちの少なくとも一方を用いて、前記第1の受信機及び前記第2の受信機のうちの少なくとも一方の位置を推定することと、
    を含む、非一時的コンピューター可読記憶媒体。
  20. 前記方法は、
    或る期間にわたって前記整数アンビギュイティ差分の値を追跡して、前記整数アンビギュイティ差分の追跡された値の確率分布の分散を生成することと、
    前記整数アンビギュイティ差分の値の前記分布からの偏差が前記分散よりも大きい場合、前記マルチパスを検出することと、
    を更に含む、請求項19に記載の媒体。
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