JP2020510497A - 能動的な手の装具 - Google Patents

能動的な手の装具 Download PDF

Info

Publication number
JP2020510497A
JP2020510497A JP2019560496A JP2019560496A JP2020510497A JP 2020510497 A JP2020510497 A JP 2020510497A JP 2019560496 A JP2019560496 A JP 2019560496A JP 2019560496 A JP2019560496 A JP 2019560496A JP 2020510497 A JP2020510497 A JP 2020510497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forearm
finger
shape memory
thumb
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019560496A
Other languages
English (en)
Inventor
ゲラーニ,ラースロー
Original Assignee
フェニックス・イノベーション・カーエフテー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フェニックス・イノベーション・カーエフテー filed Critical フェニックス・イノベーション・カーエフテー
Publication of JP2020510497A publication Critical patent/JP2020510497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/01Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces
    • A61F5/0102Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces specially adapted for correcting deformities of the limbs or for supporting them; Ortheses, e.g. with articulations
    • A61F5/013Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces specially adapted for correcting deformities of the limbs or for supporting them; Ortheses, e.g. with articulations for the arms, hands or fingers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/01Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces
    • A61F5/0102Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces specially adapted for correcting deformities of the limbs or for supporting them; Ortheses, e.g. with articulations
    • A61F5/0104Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces specially adapted for correcting deformities of the limbs or for supporting them; Ortheses, e.g. with articulations without articulation
    • A61F5/0118Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces specially adapted for correcting deformities of the limbs or for supporting them; Ortheses, e.g. with articulations without articulation for the arms, hands or fingers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/0006Exoskeletons, i.e. resembling a human figure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/10Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements
    • B25J9/1085Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements positioning by means of shape-memory materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/01Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces
    • A61F5/0102Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces specially adapted for correcting deformities of the limbs or for supporting them; Ortheses, e.g. with articulations
    • A61F2005/0132Additional features of the articulation
    • A61F2005/0155Additional features of the articulation with actuating means

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Nursing (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Rehabilitation Tools (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

手の神経関連又は痙攣性の不全麻痺/完全麻痺の罹患者用の能動的な手の装具(20)は、複数の支持要素(30)と、該支持要素(30)を連結する、形状記憶材料を含んだ、複数の可動要素(40)とを備え、さらに制御システム(22)と、形状記憶材料の変態とそれによる可動要素(40)の変形を誘導する活性化信号を発生させるための電気回路要素(50)及び電源(60)とを備える。前記可動要素(40)は手首関節可動要素(44)、少なくとも1つの指可動要素(46)、及び親指可動要素(48)から構成され、そして前腕((10)に装着された状態で前記支持要素(30)は、前腕(10)の下面側を支持して手首関節(11)を自由にする前腕スプリント(32)、手首関節可動要素(44)により前腕スプリント(32)に連結されていて、親指(14)に対向可能な指(15)の近位端に設けられている手掌支持部(34)、少なくとも1つの指可動要素(46)により手掌支持部(34)に連結されていて、親指(14)に対向可能な指(15)の中節骨に配置されている少なくとも1つの指支持部(36)、及び親指可動要素(48)により前腕スプリント(32)に連結されていて、手掌(13)において親指(14)の近位端から親指(14)の下方の骨にまで達している親指支持部(38)から構成される。

Description

本発明の対象は、神経関連の不全麻痺/完全麻痺に罹患した人、及び手の痙攣性不全麻痺/完全麻痺に罹患した人、のための能動的な手の装具(active hand orthosis)に関する。
装具とは、身体の特定部位を保護し、固定し、又はそれらの部位を支えるか、若しくは負荷を軽減する材料、器具、又は装置である。そのような装具は、事故の後又は活動的なスポーツを行っている間もしくはその後に、或いは末梢神経系疾患又は筋骨格の障害を受けた場合に必要となることがある。能動的装具とは、受動的な保護、固定、支持などを行うばかりでなく、罹患した部位の動きを能動的に促すことも行う器具である。
本発明の対象は、手首や指の動きを代替でき、それにより、生まれつき、事故の結果、又は脳卒中のために、末梢又は中枢神経系、或いは他の神経の損傷を受けて、手及び/又は指を使うことができないか、或いは限られた範囲でしか使うことができない人たちの手(指)のつかみ−放し(grasp-release)の機能を容易にすることができる、能動的装具に関する。特に、本発明の対象は、屈筋緊張亢進(flexor hypertonia)のため手の痙攣性不全麻痺/完全麻痺に罹患した人たちの指及び手首の動きを容易にする、抗痙攣性(anti-spastic)の手の装具(手首と指の装具)である。ここに、「指」なる用語は親指をも包含しうるが、親指以外の指を意味するときには、親指に向かい合わせにできる(親指に対向可能な)指と称する。
筋肉の緊張の高まり(痙攣性の筋緊張亢進)の結果として、手の痙攣性の不全麻痺/完全麻痺に罹患した人の手首及び指は、痙攣したり、曲がったり、変形した状態となり、患者は典型的には、手を機能的なつかみ位置(把持位置)にすることができず、そのために、罹患した手は、物をつかんだり、さわることができない。
機械的な張力付与要素を利用して指と手首を曲がっていない状態にひきもどす、外骨格型の受動的な手の装具は市販されている。これにより、患者は、機械的張力付与要素に抗して屈筋を意図的に伸ばすことにより物をつかむことができるようになる。そのような解決策は、例えば、商品名「SaeboFlex」として販売されている手の装具により提供されている。この販売品の解決策の欠点は、これらの器具では、自分の筋肉を自発的に曲げることがまったくできない患者には何の助けにもならないことである。
この後者の問題点は、手の背面(甲)側から指に接続され、それらを能動的に動かす外骨格型ロボットシステムを備えた装具を用いることで克服される。市販されているこのロボット型装具は、がっしりしていて、日常の生活では装着することができず、また非常に多くのエネルギーを消費する。例えば、ベルリン工科大学により開発された「パワード・ハンド・エクソスケルトン(Powered Hand Exoskeleton)」(http://pdv.cs.tu-belrin.de/HandExoskeleton/HandExoIntro.html)などのほとんどの解決策は、指の骨の動きを促すだけであって、触れたり感じたりするときに使われる重要な領域(たとえば指先)が自由なままであることは保証されず、しかも手首がその機能的な把持位置に戻ることも保証されない。別の欠点は、患者が、これらのグローブのような器具を介助なしには装着することができないことである。
この堅牢な構造に対する解決策の代表例は、米国特許第9,387,112号に記載の矯正用グローブであり、この場合には、関節の動きは形状記憶合金(SMA, shape memory alloy)を使用することで達成される。形状記憶合金は、手の背面側(手の甲)で関節をおおっていて、指にはめたリングと手をとりまくブレスレットとを連結している。この装具の寸法は、ロボット型張力付与要素を廃止することで大幅に小さくなっているが、この解決策にはまだ多くの難点がある。患者はやはり介助なしではこのグローブ装具を装着することができず、そのため、この装具では自立した生活を支えることができない。
WO2010/083389A1も手の装具を開示しており、この例では指は上側から、つまり手の甲の側から動かされる。
米国特許第9,387,112号 WO2010/083389A1
http://pdv.cs.tu-belrin.de/HandExoskeleton/HandExoIntro.html
本発明者らの知見によれば、上側から(手の甲側から)の指や手首の引張り/伸長は、痙攣性の麻痺した/弱った筋肉の場合には損傷を及ぼす作用がある。弛緩性麻痺の場合は、手の指や手首を上側から動かすのが有利である。こうすると、手のひら(手掌)が自由になるからである。しかし、痙攣性の完全麻痺又は不全麻痺(弱体化)の場合には、その固有の痙攣状態の補正に起因して、関節には絶えず引っ張り負荷がかかり、短時間であっても引っ張りは関節に損傷を及ぼす。この作用のため、公知の装具は、麻痺の原因が筋緊張の病的な低下にある弛緩性麻痺の場合にのみ推奨される。この場合には、装具により加わる引張り/伸長はより弱くなり、かつ恒常的な性質のものではないからである。屈筋では、打ち消さなければならない不随意の痙攣性筋収縮がない。手の筋肉痙攣の場合、中手指節間関節(MCP、metacarpophalengeal joint)を支持しなければならないことを本発明者は知見した。このことは、従来技術の解決策では考慮されることがなかった。
リングの内部で指を固定することが不利であることもまた本発明者は知見した。神経が指の内側及び外側に沿って通っており、上側から引っ張られらリングによって神経が圧迫されかねない。このリングの引っ張りはまた、指の微小循環系を制限し、これも損傷をもたらす。
本発明の目的は、神経に関連する手の不全麻痺/完全麻痺に罹患した人、及び手の痙攣性不全麻痺/完全麻痺に罹患した人のための、従来の解決策の難点が解消された能動的な手の装具を提供することである。
本発明者は、指をリングの内側に入れたり、上側から引張り/緊張させるのではなく、手掌(手のひら)側から支持して持ち上げると、上述した難点を克服しうることを見出した。手掌側の指のクッション作用により、支持が神経を圧迫したり微小循環系妨げることが確実になくなる。
以上の知見事項に基づいて、本発明の目的は、請求項1に記載の能動的な手の装具及び請求項18に記載の方法を提供することにより達成された。
本発明の好適態様は特許請求の範囲の従属請求項に提示されている。
本発明の詳細は、添付図面を参照した以下の例証的な態様の説明から理解されよう。
前腕に装着した本発明に係る能動的手の装具の第一の態様の模式的底面図。 前腕に装着した図1の装具の模式的平面図(上面図)。 前腕に装着した図1の装具の模式的側面図。 前腕に装着した本発明に係る能動的手の装具の第二の態様の模式的底面図。 前腕に装着した図4の装具の模式的平面図。 前腕に装着した図4の装具の模式的側面図。 本発明に係る能動的手の装具の電気系統の模式的ブロック図。
図1〜3は、本発明に係る能動的な手の装具20の第一の態様の模式図を示す。理解を容易にするため、装具20はユーザの腕の前腕10に装着した状態で示してある。この装具20は、ユーザの前腕10と、手首関節11を介して前腕10につながっているユーザの手12の手掌13と、親指14と、親指14に対向可能な(4本の)指15と、にそれぞれ当接している、複数の支持要素30を備えている。これらの支持要素30は、形状記憶材料を含んでいる複数の可動要素40によって互いに連結されている。
本態様の場合、可動要素40は、手首関節可動要素44と、4つの指の可動要素46と、親指の可動要素48とを含んでいる。
支持要素30は、下記の4部分を備える:
−前腕10の下面側(手掌13の側)を支持して、手首の関節11を自由にする前腕スプリント(副子、当て物)32、
−親指14に対向可能な指15の近位端部、つまり中手指節間間接(MCP)において、手首関節可動要素44を介して前腕スプリント32に連結された手掌支持部34、
−4本の指用に設けられた、1つの共通の指支持部36、この共通指支持部36は、指可動要素46を介して手掌支持部34に連結されていて、親指14に対向可能な指15の中節骨(middle bone)に、つまり近位指節間(PIP)関節と遠位指節間(DIP)関節との間に配置されている、及び
−親指の可動要素48を介して前腕スプリント32に連結されていて、手掌13において親指14の近位端から親指14の下側の骨にまで達している親指支持部38。
前腕スプリント32は、好ましくは、前腕10を取り巻いた曲げ開き型の(fold-out)ストラップ部材32aを備えており、このストラップ部材32aには、前腕スプリント32を所定の前腕10を取り巻く位置にしっかり留め付ける固定システム、好ましくは磁石式の固定具を設けることが好ましい。磁石式固定具は、好ましくは、ロック位置において互いに重なるように、ストラップ部材32aの両端で対に統合させた磁石33であり、ストラップ部材の両端は、重なりあった位置にある時には互いに引きつけあうように配置されている。もちろん、スナップ留め、面ファスナーなどの他の種類の固定システムの利用も考えられる。
1つの共通の指支持部36を設けた態様では、これに連結する指可動要素46はより少ない数でも十分であって、1つだけでもよいが、好ましくは装具20は、外側の2本の指15のそれぞれに一つずつ、少なくとも2つの指可動要素46を備えている。
図4〜6に示すように、各指15が、それぞれ別個の指支持部36と別個の指可動要素46とを備えているような態様も考えられる。
図示例において、親指可動要素48は、親指の鞍関節(手根中手関節)に沿って配置されており、この関節を介して親指14を動かせる。しかし、親指支持部38が、親指14でMCP関節を動かせるようにするための追加の可動要素40(図示せず)を含みうるような態様も考えられる。そのような場合、親指支持部38は、この追加の可動要素40により連結された2つの部分から構成される。上記の説明は、無論、この可能性をも包含しうるものである。
同様に、指15の基節骨にさらなる追加の支持要素30を配置してもよく、その場合には、指可動要素46は別々のMCP関節可動部材とPIP関節可動部材とから構成され、それらはこの追加の支持要素30によって一緒に連結される。上記の説明は、無論、この可能性をも包含しうるものである。
同様に、DIP関節も、さらなる追加の支持要素30及び可動要素40を用いて別々に動かすことができる。
装具20はさらに、形状記憶材料を含んでいる可動要素40を制御するように作用する制御システム22を備えている。形状記憶材料の変態を開始させる活性化(作動)信号は、可動要素40の変形(形状の変化)を達成し、それによって可動要素40に連結された支持要素30の互いに対する動きを達成するように作用する。そのような活性化信号は、形状記憶材料を加熱し、場合によっては冷却することにより発生させうる温度信号であってもよく、又は電界を形成することにより発生させうる電気信号であってもよい。光(光子)、磁気信号、又は或る種の化学信号といった他の種類の活性化信号も考えられる。
形状記憶材料は、その一時的に変化させた形状を、所定温度(いわゆる遷移温度、transit temperature)で、又は電気信号若しくは他の環境信号の効果によって取り戻す性質をもった、金属合金、セラミック、高分子(ポリマー)、又は高分子ゲル(或いはひょっとすると他の材料)である。
温度信号で活性化させることができる形状記憶材料の場合、これは、形状記憶材料をその遷移温度より低温に冷却すると、再び変形可能になることを意味する。痙攣性の手の場合、ユーザの意思にかかわらず曲がる側の筋緊張の増大によって曲げが発生するため、確保しなければならないのは筋伸長(tensioning)である。したがって、好ましいのは、形状記憶材料が、熱信号の結果としてユーザの指関節及び手首関節を機能的位置(開いた位置)にするような形状になるようにすることである。場合によって受動的及び/又は積極的な冷却の結果、熱信号が停止すると、上記の状態から、筋肉の痙攣性緊縮により関節は曲がった状態に戻り、それによって形状記憶材料もその最初の状態(把持位置)に戻るように変形し、その結果、ユーザは目的とする物体をつかむことができる。
更なる可能性は、2方向性形状記憶材料の利用である。2方向性形状記憶効果の場合、形状記憶材料は二つの異なった形状、即ち、より低い温度(低位温度)に属する第1の形状と、より高い温度(高位温度)に属する第2の形状、を記憶する。そのような形状記憶材料は、低位温度に冷却されると、その温度に付随する形状をとり、一方、高位温度に加熱されると、その温度に付随した形状となる。換言すると、温度を変化させるだけで(機械的作用を何ら加えずに)、その形状が二つの状態の間で変化する。2方向性形状記憶材料の使用により、弛緩性麻痺を伴う手/前腕の場合にも装具20を使用することが可能となる。弛緩性麻痺の場合は、その本来の筋緊張は、形状記憶材料をその最初の状態に戻るように再変形させる(即ち、物体を確実につかむ)ことができないのが普通である。2方向性形状記憶材料を使用する場合、冷却(クールダウン)過程が十分に早くなるよう冷却システムも使用することが好ましい。指が開いた機能的状態は、2方向性形状記憶材料の高位温度状態と低位温度状態のいずれに属していてもよく、指が閉じた把持状態はもう一方の状態に属することになる。
電気信号によって活性化される形状記憶材料の場合、電界の変化(例えば、スイッチのオン及びオフ)により、形状記憶材料をその所定の形状をとるようにすることができる。これは、形状記憶材料を電気回路の一部に用いることによって達成することが好ましく、この電気回路を介して形状記憶材料への電流(又は電圧)の切り替えを行う。
光、磁界等の他の活性化信号も考えられる。
本発明に係る装具20に使用できるのは固体の形状記憶材料だけではないことに留意すべきである。ゲル状の形状記憶材料(主に高分子ゲル)も存在する。これは、活性化信号によって架橋結合され、その結果として、事前設定された形状をとることになる。例えば、粘土鉱物(Laponite XLG及びXLS)で架橋させたポリ(N−イソプロピル−アクリルアミド)「PNIPAAm」系のナノ複合体ヒドロゲルは、下限臨界溶液温度(LCST)を持つ、即ち、LCST(約34℃)の近傍でその物理的性質が急激に変化する、温度応答性ポリマーである。この種のゲルは、PNIPAAm Laponite系で確立された物理的架橋と前述の温度応答性のために、形状記憶挙動を示す。
形状記憶高分子ゲルを使用する場合、高分子ゲルは、可動要素40内部の密閉された可撓性ポーチに封入するのが好ましく、それにより、架橋(固体)状態において、手12の機能的位置に適合した形状を取ることが可能となる。
一般に、形状記憶材料の活性化された形状変換によって、可動要素を、手12の機能的位置に相当する位置にもたらすことができると言える。(手の)機能的位置とは、各国の文献で容認され、既知であり、かつ採用されている概念であって、この位置では、親指14と残り4本の指は互いに向かいあっているが、親指14は他の指15から離れていて、従って、親指14と他の指15との間には、つかむべき物体を入れるためのスペースができている。機能的位置では、他の指15のMCP関節は約45〜70°の角度で曲げられ、DIP関節は約10〜30°の角度で曲げられている。手首の関節11も約0〜30°の角度で曲げられていることがある。これらの角度範囲は厳密な値ではないことに注意すべきである。
把持位置では、向かいあう親指14と他の指15とで物体を掴んでいるので、それらは互いに、その物体の厚さに依存した程度まで近づくことになる。この掴みは、主に指15の近位端でMCP関節をさらに曲げることにより実現される。
支持要素30の素材は、市販品であるPrimePart PLUS(PA2221)のような軟質ポリアミド複合体であるのが好ましい。これはSLS(選択的レーザ焼結)3Dプリント技術で用いるのに適していて、従って、支持要素30を3Dプリント技術を用いて簡単に製作でき、このようにして、どの製品も、特定のユーザの前腕10と手12の個々の形状に合わせて調整できる。好適態様においては、装具20は3D印刷技術で製作され、それにより、ユーザの前腕10に合わせて設計された、あつらえ寸法の装具20を製作することが著しく容易になる。
装具20は、防水性かつ電気絶縁性で、好ましくは断熱性も備えた被覆(カバー材料)を備えていることが好ましく、この被覆は、例えば、やはり3Dプリント技術により塗布された可撓性セラミック・コーティング、又はシリコーン塗料コーティングでよい。
制御システム22は、好ましくは、プロセッサ、チップ、マイクロコントローラ、又はミニコンピュータであって、好ましくは外部源から発する命令を入力するためのキーボード24及び/又は無線通信ユニット26、並びに情報を表示するためのディスプレイ28を備える(図2参照)。キーボード24は、ただ一つの単一の作動用押ボタン25(図7参照)を備えたものであってもよく、それによりユーザは反対側の手で装具20を作動させる、換言すると、つかむ準備となる機能的位置を作り出す、ことができる。二つの状態をとる形状記憶材料の場合、二つの状態のそれぞれのための別々の制御用押ボタン25を設けてもよい。もちろん、1または2以上の押ボタン25の代わりに、回転スイッチ、タッチスクリーンなどの他の入力インタフェースを使用することも考えられる。タッチスクリーンの場合、キーボード24とディスプレイ28とを一体化させてもよい。
無線通信ユニット26は、ヘルスケアの指示規定に適合した、ブルートゥース(登録商標)、ジグビー(zigbee)その他の任意の無線技術規格を介してユーザのスマートフォン100のような外部機器と通信する任意の公知のユニットでよい。外部機器には、装具20と通信するためにソフトウエアをインストールしておく必要がある。各種の機器及びアクチュエータの遠隔操作は当業者には周知であるので、装具20の遠隔操作は自明の方法で行うことができる。
遠隔操作される制御システム22又はディスプレイ28を備えない制御システム22を前腕スプリント32の下側に装着してもよい。この場合、前腕スプリント32の上側(即ち、手首関節11の側)には、腕時計、特にスマートウオッチを収容するための場所を設けてもよい。
本発明に係る装具20は、活性化信号を形状記憶材料に伝え、それにより可動要素40の変形を誘導するために、電気回路要素50と電源60とをさらに備える。制御システム22は、これらの部材を用いて可動要素40を制御する
電源60は、無線チャージャ62を有するバッテリ64を含んでいることが好ましい。無線充電の利点は、その使用が便利である上、装具20がスキン・センサ又は刺激電極を含んでいない場合には、無線チャージャによって、装具20の外面に防水性で電気絶縁性の被覆(カバー)を使用することが可能となり、そのため、ユーザは、雨中でも、或いはシャワーや入浴時にも、また水泳時にも本装具を安全に使用しうる。
電気回路要素50は、ケーブル52、スイッチ54(回路51を開いたり閉じたりするのに使用される)などの、回路51(加熱回路のような)を作りだすのに使用される通常の要素であるが、それら以外にも、レジスタ、キャパシタ、コイル、トランジスタ、光源、電磁石等を備えていてもよい。所望の回路51を作り出すためのこれらの部品の使用は当業者には自明である。
以下には、活性化信号が温度信号であって、その信号が形状記憶材料の加熱(若しくは場合により冷却)により付与される態様について開示する。
形状記憶材料がNiTinol合金のような形状記憶合金(SMA)である場合、その形状記憶合金は電気回路要素50を介して電源60に連結されていてもよい。換言すると、形状記憶合金それ自体が、図7に示すように、回路51の一部分を構成していてもよい。スイッチ54を閉じることにより、電流が回路51に流れはじめ、形状記憶合金の温度は、それに電流が流れる結果として上昇する。
熱で活性化される形状記憶材料が、例えばセラミック材料のように電気を通さないか、又は電界に曝すことが好ましくない材料である態様も考えられる。そのような場合には、別の回路要素となる加熱用フィラメント(図示せず)をもう一方の電気回路要素50(ケーブル52及びスイッチ54など)を介して電源60に接続し、これらの加熱用フィラメントを当該形状記憶材料に沿わせて可動要素40内に配置し、加熱用フィラメントを通って流れる電流により形状記憶材料を加熱する。
形状記憶材料は、高位温度である遷移温度より低い温度にまで冷却された時だけに、それ以前の状態に戻ることができる。加熱を止めると形状記憶材料は受動的に冷えるが、この冷却は、表面の周りに配置された(印刷された)可撓性の冷却リブシステムにより促進させてもよい。別の可能性は、形状記憶材料それ自体を、大表面のリブ付きプレートとして形成することであり、このプレートは可動要素40内に設けられる。
本発明に係る能動的装具20には、受動冷却の可能性に加えて、積極的な冷却システムも設けることが好ましい。こうすると、開いた機能的状態及び閉じた把持状態を確立する間に必要な待ち時間を短縮することができる。この積極的冷却システムはペルチェ・セル(Peltier cell)56を含むことが好ましく、このセルは形状記憶材料の近傍に配置され、電気回路要素50(ケーブル52及びスイッチ54など)を介して電源60に接続される。
図4〜6に示す第2の実施態様の場合のように、個々の指可動要素46がそれぞれ別々の指支持部36を有する場合には、個々の指可動要素46は、互いに独立して制御される、換言すると、独立して加熱され、冷却システムを使用する場合には独立して冷却される、ことが好ましい。これは、加熱要素(形状記憶材料それ自体若しくは加熱用フィラメント)が、1つの共通回路51に並列で接続されるか、又は別々の回路51を経由して電源60に接続されることを意味する。同様に、冷却システムのペルチェ・セル56も、好ましくは別々に制御され、そのためには、1つの共通回路51に並列で接続されるか、又は別々の回路51を経て電源60に接続される。
好ましくは、前腕伸筋群の電気的筋活動度を計測するセンサ、好ましくは筋電計(EMG)センサ70を、前腕10の上側で前腕スプリント32内に配置する。装具20に組み込まれたセンサ70は、まだ残存して動作している神経経路内、さらには使用されていない任意の神経経路内の神経(EMG)信号も計測することができる。
EMGセンサ70は、前腕伸筋群の電気的筋活動度を計測する少なくとも二つの電極71及び72と、好ましくは別の参照電極73とを備える。筋活動度は電極71と72の間の電位差から求めることができる。参照電極73は擬似信号(雑音)をすべて除去するのを助ける。
これに加えて、前腕スプリント32には、前腕伸筋群を電気的に筋刺激するように作用する電気刺激電極81及び82を備えた電気刺激装置80を配置することが好ましい。場合により、この電気刺激電極81及び82は、電気的筋活動度を計測する電極71及び72を兼ねていてもよい。
センサ70と電気刺激装置80も、それらの動力は電源60から、直接又は制御システム22を介して得ているが、この点に関しては、図7のブロック図は明確にはなっていない。
電気信号で活性化される形状記憶材料の場合、形状記憶材料それ自体が回路51の一部であることが好ましく、活性化のために、制御システム22を用いて電流(又は電圧)が形状記憶材料中へと切り替えられる。
光で活性化される形状記憶材料の場合、形状記憶材料は、所望の形状を達成するために、回路要素50として光源を用いて可動要素40の内部で光が照射される。
磁界によって活性化される形状記憶材料(強磁性形状記憶合金)を用いる場合、磁界を形成するために低出力電磁石を回路要素50として使用することが好ましい。
本発明に係る装具20の使用は以下のように行われる。以下の実施例においては、装具20の動作は温度信号によって活性化されるが、無論、他の活性化信号が必要なときには、それに対応する種類の活性化信号を生じさせる。
装具20を動かすための活性化指令が制御システム22により受信される。この活性化指令は、例えばユーザが反対側の手で活性化用の押ボタン25を押すことで、キーボード24を経由して到着しうる。別の可能性は、制御システム22が、例えばユーザのスマートフォン100から、無線通信ユニット26を介して活性化指令を受信することである。活性化指令を送るには、装具20と通信するのに必要なソフトウェアを予めインストールしたその他の任意の機器を使用してもよいことは当然である。
活性化指令の結果、制御システム22は活性化信号を出し、これは本例の場合、形状記憶材料の加熱である。活性化信号の結果、可動要素40はそれらの形状が変化するように誘導され、それにより、形状記憶材料によって、ユーザの指関節及び手首関節は活性化信号に対応する位置にされる。第一の活性化信号に相当する位置は、把持の準備段階となる指及び手首の関節の機能的位置でよい。
好ましくは、第二の活性化信号は把持を生じさせる作用をする。第一の活性化信号と連続している場合には、それは第一の活性化信号の終了であってもよい。第二の活性化信号を発するための第二の活性化指令は、キーボード24又は無線接続を介して受信されてもよい。第一及び第二の活性化指令は、同じ押ボタン25で入力されてもよい。例えば、押ボタン25を最初に押すと機能的位置を誘導するように作用し、その次に押した時には、制御システム22は、把持位置を活性化(作動)させる第二の指令であると理解する。
第二の活性化指令(第一の活性化指令の終了である場合も含む)の結果として、形状記憶子材料の加熱が制御システム22により停止されるが、場合により、装具20が積極的冷却システムを備えていれば、積極的な冷却が行われる。後者の場合、形状記憶材料の冷却は、制御システム22によって、形状記憶材料が指及び手首の関節の把持位置に対応する形状をとるように調節される。
一方向性の形状記憶効果を示す形状記憶材料の場合、形状記憶材料の冷却により、麻痺により曲がっている筋肉のために、親指14に対向可能な指15は不随意的に近づき、把持状態を生じさせる。
二方向性の形状記憶効果を備えた形状記憶材料の場合には、筋緊張がなくても、形状記憶材料の冷却によりこの材料が結果として下位遷移温度に対応する曲がった状態をとることにより、親指14に対向可能な指15は能動的に近づけられ、それによりやはり把持状態が生じることになる。
EMGセンサ70を備えた態様の場合、センサ70を用いてユーザの前腕の伸筋群の電気的筋活動度を計測し、手首及び指の関節を伸ばす目的で筋活動度を計測する場合には、制御システム22は、筋活動度を示す信号を活性化指令と解し、その結果として、形状記憶材料に活性化信号を送る。本例の場合、これは、可動要素40の形状変化を誘導することにより形状記憶材料がユーザの指及び手首の関節を把持の準備をする機能的位置にもたらすように、制御システム22により形状記憶材料の加熱が制御されることを意味する。従って、そのような場合、ユーザの筋活動度(というよりはEMGセンサ70の信号)は、活性化指令として、機能位置への変換(形状変化)を誘起させる。
装具が、センサ70のほかに、前腕伸筋群の電気的筋刺激用の電気刺激装置80も前腕スプリント32に組み込んで備えているなら、手首及び指の関節を伸ばす目的で筋活動度を計測する場合には、電気刺激用電極81及び82がをユーザの現存する個人の筋活動を増幅する方向に筋活動を刺激するように、制御システム22がこれらの電極を制御する。好ましくは、形状記憶材料の加熱/冷却によって誘導される形状変換もこの場合に同時に実現される。ユーザ個人の筋活動と刺激された筋活動の双方が、所望位置を達成するのに役立つからである。
二方向性の形状記憶効果を持つ形状記憶材料を用いる場合は、手首及び指の関節を曲げる筋活動度を同じように計測し、刺激された筋活動によりそれを増幅することができる。
ユーザの筋活動度の計測と筋活動の補助的な刺激は、リハビリの助けとなる上、装具20の使用をより容易なものとする。なぜなら、外部からの活性化指令の入力が必要なくなり、従って、反対側の手による相互作用も不必要となるからである。
以上に開示した実施の形態については、特許請求の範囲によって定められる保護範囲から逸脱することなく、多くの変更例が当業者には明らかであろう。

Claims (20)

  1. 複数の支持要素(30)と、該支持要素(30)を連結する、形状記憶材料を含んだ、複数の可動要素(40)とを備え、さらに、制御システム(22)と、形状記憶材料の変態及びそれによる可動要素(40)の変形を誘導する活性化信号を発生させるための電気回路要素(50)及び電源(60)とを備えている、神経関連の手の不全麻痺/完全麻痺に罹患した人及び手の痙攣性不全麻痺/完全麻痺に罹患した人のための能動的な手の装具(20)であって、
    前記可動要素(40)が下記から構成され:
    −手首関節可動要素(44)、
    −少なくとも1つの指可動要素(46)、及び
    −親指可動要素(48)、そして
    前腕(10)に装着された状態で前記支持要素(30)が下記から構成される:
    −前腕(10)の下面側を支持して手首関節(11)を自由にする前腕スプリント(32)、
    −手首関節可動要素(44)により前腕スプリント(32)に連結されていて、親指(14)に対向可能な指(15)の近位端に設けられている手掌支持部(34)、
    −少なくとも1つの指可動要素(46)により手掌支持部(34)に連結されていて、親指(14)に対向可能な指(15)の中節骨に配置されている、少なくとも1つの指支持部(36)、及び
    −親指可動要素(48)により前腕スプリント(32)に連結されていて、手掌(13)において親指(14)の近位端から親指(14)の下方の骨にまで達している親指支持部(38)、
    ことを特徴とする、能動的な手の装具。
  2. 前記前腕スプリント(32)が、前腕(10)に装着された時に前腕(10)を取り巻く、折り開き型のストラップ部材(32a)を備え、このストラップ部材(32a)には、前腕スプリント(32)をこれが前腕(10)を取り巻いている位置に固定するための固定システム、好ましくは磁石式固定具が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の能動的装具(20)。
  3. 親指(14)に対向可能な指(15)のために、単一要素として設けた1つの共通指支持部(36)を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の能動的装具(20)。
  4. 親指(14)に対向可能な指(15)のそれぞれに対して1つずつの指支持部(36)を有し、そのそれぞれが、互いから独立して制御可能な指可動要素(46)によって第一の掌支持部(34)に連結されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の能動的装具(20)。
  5. 制御システム(22)が、プロセッサ、チップ、マイクロコントローラ、及びミニコンピュータよりなる群から選んだ要素を含んでいることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の能動的装具(20)。
  6. 制御システム(22)が、外部からの指令を入力するためのキーボード(24)及び/又は通信ユニット(26)を備えていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の能動的装具(20)。
  7. 支持要素(30)の素材が軟質ポリアミド複合体であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の能動的装具(20)。
  8. 防水性、断熱性、かつ電気絶縁性の被覆、好ましくは可撓性セラミック・コーティング又はシリコンーン塗料コーティング、を備えることを特徴とする、請求1〜7のいずれか
    1項に記載の能動的装具(20)。
  9. 支持要素(30)が3Dプリント技術で製作されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の能動的装具(20)。
  10. 前腕伸筋群の電気的筋活動度を計測するためのセンサ(70)、好ましくは筋電計(EMG)センサ、が前腕スプリント(32)に配置されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の能動的装具(20)。
  11. 前腕伸筋群の電気的筋刺激のために電気刺激電極(81,82)が前腕スプリント(32)に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の能動的装具(20)。
  12. 活性化信号が温度信号であって、電気回路要素(50)を介して電源(60)に接続された加熱用フィラメントが、形状記憶材料を加熱するために装具(20)に配置されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の能動的装具(20)。
  13. 形状記憶材料を冷却するように作用する冷却システム、好ましくはペルチェ・セル(56)を含んでいる冷却システムを備え、これが形状記憶材料に隣接して配置され、電気回路要素(50)を介して電源(60)に接続されていることを特徴とする、請求項12に記載の能動的装具(20)。
  14. 活性化信号が電気信号であって、形状記憶材料が電気回路要素(50)を介して電源(60)に接続されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の能動的装具(20)。
  15. 形状記憶材料はが、形状記憶金属、形状記憶セラミックス、形状記憶ポリマー、及び形状記憶高分子ゲルよりなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の能動的装具(20)。
  16. 制御システム(22)によリ活性化指令を受けとり、この活性化指令の結果として形状記憶材料の変態を誘導する活性化信号を電源(60)及び電気回路要素(50)により発生させ、それにより可動要素(40)の変形を通してユーザの指及び手首の関節(11)を活性化信号に従った位置にもたらすことを特徴とする、請求項1に記載の能動的手の装具(20)の使用方法。
  17. 活性化信号に従った位置が、指及び手首の関節(11)の機能的位置であることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 活性化信号が温度信号であって、形状記憶材料を加熱及び/又は冷却することにより活性化信号を付与することを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. 前腕伸筋群の電気的筋活動度を計測するためのセンサ(70)、好ましくは筋電計(EMG)センサを前腕スプリント(32)に設け、それでユーザの前腕伸筋群の電気的活動度を計測し、そして手首及び指の関節(11)を伸ばすための筋活動度のセンサ(70)の指令を活性化指令として制御システム(22)により受け取ることを特徴とする、請求項16〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前腕伸筋群の電気的筋刺激のために電気刺激電極(81,82)を前腕スプリント(32)に設け、活性化指令を受けたときに刺激された筋活動がユーザ個人の筋活動を増幅するように制御システム(22)によって電気刺激電極(81,82)を制御することを特徴とする、請求項19に記載の方法。
JP2019560496A 2017-01-25 2018-01-10 能動的な手の装具 Pending JP2020510497A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
HU1700038A HU230928B1 (hu) 2017-01-25 2017-01-25 Aktív kéz ortézis
HUP1700038 2017-01-25
PCT/HU2018/050002 WO2018138537A1 (en) 2017-01-25 2018-01-10 Active hand orthosis

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020510497A true JP2020510497A (ja) 2020-04-09

Family

ID=89992351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019560496A Pending JP2020510497A (ja) 2017-01-25 2018-01-10 能動的な手の装具

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20190380857A1 (ja)
EP (1) EP3573583A4 (ja)
JP (1) JP2020510497A (ja)
CN (1) CN110430844A (ja)
CA (1) CA3089424A1 (ja)
HU (1) HU230928B1 (ja)
WO (1) WO2018138537A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4031079A4 (en) * 2019-09-16 2023-06-28 Coral Star Medical Ltd. Orthopedic brace
ES2835345B2 (es) * 2019-12-20 2021-10-26 Univ Alicante Exoesqueleto robotico flexible portatil socialmente responsable
USD960378S1 (en) * 2020-02-01 2022-08-09 Pankajkumar K Chhatrala Orthopedic thumb splint
US11547184B2 (en) 2020-03-24 2023-01-10 Michael Dennis Bunch Wearable activity device
CN112518732B (zh) * 2020-12-02 2022-06-17 哈尔滨工业大学 一种具有形状记忆功能的抓取结构及其制备方法
WO2023023456A1 (en) * 2021-08-18 2023-02-23 Northwestern University Methods and systems for limb movement detection
WO2023205157A1 (en) * 2022-04-18 2023-10-26 Arizona Board Of Regents On Behalf Of The University Of Arizona Shape memory alloy tether system

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0211071Y2 (ja) * 1986-09-22 1990-03-19
US5354162A (en) * 1991-02-26 1994-10-11 Rutgers University Actuator system for providing force feedback to portable master support
US6692453B2 (en) * 2001-10-22 2004-02-17 Board Of Regents, University Of Nebraska Medical Center Two piece wrist-hand-finger orthosis
JP2004329490A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Osaka Industrial Promotion Organization 指運動機能回復支援具および指運動機能回復支援システム
US8070702B2 (en) * 2007-10-11 2011-12-06 Saebo, Inc. Splint assembly for positioning of the hand
JP5079458B2 (ja) * 2007-11-07 2012-11-21 アクティブリンク株式会社 動作支援装置
FR2928832B1 (fr) * 2008-03-21 2012-01-13 Gibaud Orthese de poignet, destinee au traitement du syndrome du canal carpien
US8187212B2 (en) * 2008-05-13 2012-05-29 Beactive Technologies Llc Pain-alleviating orthopaedic appliance
WO2010083389A1 (en) 2009-01-15 2010-07-22 Saebo, Inc. Neurological device
US8622939B2 (en) 2010-09-03 2014-01-07 Bes Rehab Ltd. Apparatus for manipulating joints of a limb
CN202490062U (zh) * 2012-03-23 2012-10-17 陆晴 手型保持装置
US9387112B2 (en) * 2013-02-28 2016-07-12 Marvin Frank Bryant Myoelectric hand orthosis
CN204931926U (zh) * 2015-09-10 2016-01-06 北京大学第一医院 防手挛缩矫正手套
CN106214424B (zh) * 2016-09-20 2018-07-24 合肥工业大学 手指功能康复训练装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN110430844A (zh) 2019-11-08
HUP1700038A2 (en) 2018-07-30
US20190380857A1 (en) 2019-12-19
EP3573583A1 (en) 2019-12-04
HU230928B1 (hu) 2019-04-29
CA3089424A1 (en) 2018-08-02
EP3573583A4 (en) 2020-12-09
WO2018138537A1 (en) 2018-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020510497A (ja) 能動的な手の装具
US9158376B2 (en) User coupled human-machine interface
Yoo et al. Development of 3D-printed myoelectric hand orthosis for patients with spinal cord injury
US9387112B2 (en) Myoelectric hand orthosis
ES2488543T3 (es) Aparato para la activación externa de partes paralizadas del cuerpo mediante estimulación de nervios periféricos
US9326909B2 (en) Portable hand rehabilitation device
Popović Advances in functional electrical stimulation (FES)
KR101380778B1 (ko) 상지 재활훈련장치
PL174876B1 (pl) Ubiór do sterowanej stymulacji elektrycznej mięśni
Xing et al. A wearable device for repetitive hand therapy
Popović Hybrid FES-robot devices for training of activities of daily living
Abbruzzese et al. An innovative design for an Assistive Arm Orthosis for stroke and muscle dystrophy
CN107530545A (zh) 用于电刺激系统的用户接口
Ammar et al. SAS: SMA aiding sleeve
KR101551550B1 (ko) 스마트 전열식 뜸 시술 장치
Klug et al. An Anthropomorphic Soft Exosuit for Hand Rehabilitation
Rohm et al. Modular FES-hybrid orthosis for individualized setup of BCI controlled motor substitution and recovery
Akinniyi et al. A low-cost orthosis using a compliant spring mechanism for post-stroke hand rehabilitation
JP2019141355A (ja) 電気刺激装置
Khantan et al. The NuroSleeve, a user-centered 3D printed hybrid orthosis for individuals with upper extremity impairment
Gandolla et al. Hand grip support for rehabilitation and assistance: from patent to TRL5
McKenzie Development of a hybrid assist-as-need hand exoskeleton for stroke rehabilitation.
Lee et al. On the Development of a Soft Wearable Exo-glove for Rehabilitation Assistance: An Application of Knitted Shape Memory Alloy
WO2022076039A1 (en) Orthopedic system and method of controlling the same
TW201803707A (zh) 機械手控制系統

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211222

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220301

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220520

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220830