JP2020509851A - 自動混合装置の圧力制御システム及び方法 - Google Patents

自動混合装置の圧力制御システム及び方法 Download PDF

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Abstract

混合装置内の圧力を制御するための方法は、混合チャンバを形成するために、ブレードプラットフォームを、食品材料を含む器のリムに封止結合する段階を含む。ブレードプラットフォームはブレードアッセンブリを含む。この方法は、ブレードプラットフォームが器に封止結合されているときに、ブレードプラットフォームに画定されている開口部を介して流体を混合チャンバに注入する段階を含む。流体の注入は、混合チャンバ内で圧力変化を引き起こす。この方法は、食品材料を混合チャンバ内で加工するために、ブレードアッセンブリのブレードを回転させる段階を含む。この方法は、混合チャンバ内の圧力と混合チャンバ外部の圧力との差を減少させるため、空気を混合チャンバに導入する段階を含む。この方法は、ブレードプラットフォームをリムから分離する段階を含む。

Description

関連出願の相互参照
本願は、その内容全体を引用して本明細書に援用する2018年3月9日付けで提出された「自動混合装置の圧力制御システム及び方法」と題する米国特許出願第15/454,994号の優先権を主張する。
技術分野
本開示は、概ね食品の混合の分野に関し、より詳細には食品を混合するための新規で有用な自動食品加工システム及び関連方法に関する。
食品加工システムは、加工用の容器内に材料を受け取り、ブレード又は他の器具を使用してその材料を撹拌又は混合できる。例えば、固形又は少なくとも部分的に流体の材料は、ユーザが消費する製品へと混合できる。しかし、混合サイクル及び容器内の材料加工のユーザによる注意深い監視がなければ、ユーザを満足させるように材料を混合することは困難となることがある。食品加工システムは自動化できるが、ユーザにより消費される製品の高い品質を維持しつつ、異質の材料及び材料の混合物を適切に混合するのは困難となることがある。
本開示の一側面によれば、混合装置内の圧力を制御するための方法は、混合チャンバを形成するために、ブレードプラットフォームを、食品材料を含む器のリムに封止結合する段階を含む。前記ブレードプラットフォームはブレードアッセンブリを含む。前記方法は、前記ブレードプラットフォームが前記器に封止結合されているときに、前記ブレードプラットフォームに画定されている開口部を介して流体を前記混合チャンバに注入する段階を含む。当該流体注入は、前記混合チャンバ内で圧力変化を引き起こす。前記方法は、前記食品材料を前記混合チャンバ内で加工するために、前記ブレードアッセンブリのブレードを回転させる段階を含む。前記方法は、前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバの外部の圧力との差を減少させるため、空気を前記混合チャンバに導入する段階を含む。前記方法は、前記ブレードプラットフォームを前記リムから分離する段階を含む。
本開示の別の側面によれば、混合装置内の圧力を制御するためのシステムは、ブレードプラットフォームと、流体注入装置と、アクチュエータとを含む。前記ブレードプラットフォームは、混合チャンバを形成するために食品材料を含んだ器のリムに封止結合されるよう構成されている。前記ブレードプラットフォームは開口部を画定する。前記ブレードプラットフォームは、前記混合チャンバ内の前記食品材料を加工するために回転されるよう構成されたブレードを備えたブレードアッセンブリを含む。前記流体注入装置は、前記ブレードプラットフォームが前記器に封止結合されているときに、前記ブレードプラットフォームに画定されている開口部を介して流体を注入するよう構成されている。当該流体注入は、前記混合チャンバ内で圧力変化を引き起こす。前記アクチュエータは、前記ブレードプラットフォームを前記リムから分離するよう構成されている。前記ブレードプラットフォームは、前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバの外部の圧力との差を減少させるため空気を受け取るよう構成されている。
本開示の別の側面によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、一方法を制御回路に実行させるよう構成された命令を含む。前記方法は、混合チャンバを形成するために、食品材料を含む器のリムにブレードプラットフォームを封止結合する段階を含み、前記ブレードプラットフォームはブレードアッセンブリを含む。前記方法は、前記ブレードプラットフォームが前記器に封止結合されているときに、前記ブレードプラットフォーム内に画定されている開口部を介して流体を前記混合チャンバに注入する段階を含み、当該流体注入が前記混合チャンバ内に圧力の変化をもたらす。前記方法は、前記食品材料を前記混合チャンバ内で加工するために、前記ブレードアッセンブリのブレードを回転させる段階を含む。前記方法は、前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバ外部の圧力との差を減少させるため、空気の混合チャンバへの導入前に前記ブレードプラットフォームを前記リムから分離する段階を含む。
図1A及び1Bは、システムの一例の等角投影図である。 図2はドア作動経路の概略図である。 図3は、本システムの上記例の破断図である。 図4は、システム構成要素の一例の側面図である。 図5は、ブレードシールドが清掃位置にある状態の、システム構成要素の一例の等角投影図である。 図6は、ブレードシールドが取り外された状態の、システム構成要素の一例の等角投影図である。 図7は、ブレードシールドが取り外された状態の、システム構成要素の一例の等角投影図である。 図8A及び8Bは、ブレードアッセンブリに結合されたブレードシールドの等角投影図及び側面図である。 図9は、ブレード凹部を備えたブレードアッセンブリの変形例の等角投影図である。 図10は、システム制御の変形例の概略図である。 図11は、システム動作方法の概略図である。 図12は、処理ユニットの撹拌を含むシステム動作方法の概略図である。 図13は、ブレードアッセンブリの清掃の概略図である。 図14は、本方法の概略図である。 図15は、本方法の一例の概略図である。 図16は、自動食品加工システムで使用される容器の実施形態の透視図である。 図17は、図16の容器の実施形態の上面図である。 図18は、図16の容器の実施形態の側面図である。 図19は、図16の容器の実施形態の底面図である。 図20は、図16の容器及び着脱可能部材スリーブの実施形態の上面図である。 図21は、自動食品加工システムで使用される容器の実施形態の透視図であり、容器の外面の配向を示す。 図22は、自動食品加工システムで使用される容器の実施形態が、自動食品加工システムの容器置き場及びブレードアッセンブリに受け取られたときの容器の透視図である。 図23は、自動食品加工システムで使用される容器の実施形態の透視図である。 図24は、図23の容器の実施形態の側面図である。 図25Aは、図23の容器の実施形態の断面図である。 図25Bは、図23の容器のリップ部の実施形態の詳細図である。 図25Cは、図23の容器の底部の実施形態の詳細図である。 図26は、図23の容器の実施形態の上面図である。 図27は、図23の容器の実施形態の底面図である。 図28は、自動食品加工システムで使用される、乱流増大特徴を含む容器の実施形態の透視図である。 図29は、図28の容器の実施形態の上面図である。 図30A-30Hは、自動食品加工システムで使用される乱流増大特徴を含む容器の様々な実施形態を示す。 図31A-31Bは、自動食品加工システムで使用される乱流増大特徴を含む容器の実施形態の上面図である。 図32は、自動食品加工システムで使用される容器の様々な実施形態の上面図である。 図33Aは、自動食品加工システムの容器プラットフォーム及びブレードアッセンブリにより固定される容器のアダプタ装置の実施形態の側面図である。 図33Bは、自動食品加工システムで使用される容器を受け取るアダプタ装置の実施形態の上面図である。 図34は、自動食品加工システムによる容器内の材料を解凝集するための一実施形態による反転工程の概略図である。 図35は、混合装置の混合チャンバ内の圧力を維持するためのシステムの概略図である。 図36は、混合装置の混合チャンバ内の圧力を維持するための方法のブロック図である。 図37Aは、混合装置の封止アッセンブリの分解透視図である。 図37Bは、図37Aの封止アッセンブリの断面図である。 図38Aは、混合装置の温水器の透視図である。 図38Bは、図38Aの温水器の上面図を示す。 図38Cは、図38Aの温水器の、図38Bの線A-Aについての断面図を示す。 図39は、蓋センサを備えた混合装置のドアの概略図である。 図40Aは、第1状態にあるラッチアッセンブリの概略図である。 図40Bは、第2状態にある図40Aラッチアッセンブリの概略図である。 図40Bは、第2状態にある図40Aラッチアッセンブリの概略図である。
本開示の様々な実施形態に関する次の記載は、本開示をこれら好適な実施形態に限定することを意図したものでなく、当業者が本開示を製作し且つ使用できるようにすることを意図したものである。
1. 自動食品加工システム
図3に示したように、自動食品加工システム100は:ハウジング200と;装填位置302と加工位置304との間を動作可能な容器プラットフォーム300と;係合位置422と非係合位置424との間を動作可能なブレードプラットフォーム420及び、ブレードプラットフォーム420に回転可能に取り付けられる一組のブレード440を含むブレードアッセンブリ400と;ブレードアクチュエータ800とを含む。一変形例では、この自動食品加工システムは自動混合システムであり、食品固形物をエマルジョンへと混合するよう構成されている。
清掃位置で過渡的に動作可能なブレードシールド900を含むこの自動食品加工システムの一変形例では:清掃位置で一時的に動作可能なブレードシールド900であって、清掃サイクル時に清掃位置で混合機ブレードを実質的に包むブレードシールド900と;清掃サイクル中に一定量の清掃流体をブレードシールド900とブレードプラットフォーム420との間に形成された内腔に注入する清掃流体注入器と;ブレードアクチュエータ800に隣接するドレーンであって、ブレードシールド900から注ぎ口を介して前記一定量の清掃流体を受け取るドレーンとを更に含む。システム100は、開位置と閉位置との間を動作可能なドア220であって、容器プラットフォーム300、ブレードプラットフォーム420、一組のブレード440、及びブレードアクチュエータ800を閉位置において共同で囲み、少なくとも容器プラットフォーム300を開位置で露出するドア220と;容器120の容器置き場320内での存在、蓋の位置、又は他の任意動作パラメータを判定するために用いられる一組のセンサと;システム動作を自動的に制御するプロセッサ180とを付加的又は代替的に含むことができる。しかし、システム100は、他の任意適切な構成要素を含むことができる。
2. 用途
概して、自動食品加工システム100の機能は、食品材料を加工することである。一変形例では、この自動食品加工システムは、冷凍した又は全体食品の様な食品固形物をエマルジョンへと自動的に混合する。システム100は、好適には一人前の食品量(例えば、8-16オンスの量)を処理するが、代替的には複数人前の食品量(例えば、2-4リットルの量)を処理できる。システム100は好適にはカウンタートップシステムであるが、代替的には、大型機器(例えば、オフィス又はカフェ環境で使用するためのもの)又は他の任意適切なフォームファクターを備えていてもよい。システム100は好適には自給式であるが、代替的には、1つ以上の供給処理施設(例えば、電気コンセント及び/又は蛇口のような給水)に接続できる。この自動食品加工システムは、好適には食品をスムージーに加工するが、代替的又は付加的にはスープ、離乳食、ソース、細断食品、食品ミックス(例えば、バッター)を作ったり、別の方法で食品を加工したりできる。
動作時には、この自動食品加工システムは、食品固形物を収容する容器120(例えば、カップ、ボウル)を受け取り、容器120によって完全に又は部分的に形成された処理空洞内で、その食品固形物を混合物(例えば、エマルジョン)へと自動的に加工し(例えば、混ぜたり、混合したりする)、混合物を消費者に容器120から直接消費できるよう送出し、食品固形物及び/又はエマルジョンと直接的に接触する自動食品加工システムの部分を自動的に清掃するよう機能する。
第1の具体例では、この自動食品加工システムは、冷凍果物及び/又は冷凍野菜を収容したカップを受け取る自給式のカウンタートップシステムを画定することができる。カップがこの自動食品加工システムに装填されると、システム100は、特定量の水をカップ内に自動的に計量供給できる。システム100は自動的にカップを反転させ、その内容物をスムージーへと混合し、この時点でスムージーを収容したカップを消費者に戻すことができる。システム100は、冷凍果物及び/又は野菜の後続カップを受け取る準備として、果物、野菜、及び/又はスムージーと接触するこの自動食品加工システムの全て又は一部を自動的に清掃できる。
第2の具体例では、システム100は、付加的又は代替的に、薄切り野菜、クリーム、スープのもと、及び香辛料などのスープ材料を収容したボウルを受け取ることができ、この自動食品加工システムは、次にボウルの内容物をスープへと自動的に混合し、スープをボウルから直接消費できるようボウルを消費者に送り返し、この自動食品加工システムに装填される後続のカップ又はボウル内の食品固形物を混合する準備として、スープ又はスープ材料と接触するこの自動食品加工システムの構成部品を自動的に清掃できる。
しかし、この自動食品加工システムは、他の任意種類の食品固形物を容器120内の原位置で混合物又はエマルジョンへと処理するための独立型システムとしても機能でき、この場合、容器は、食品固形物の保管容器120と、そこから乳化物を消費者が消費するための消費容器120との両方を画定する。例えば、この自動食品加工システムは、果物をスムージーに混合でき、野菜をスープに混合でき、野菜をサラダに加工でき、ひき割りトウモロコシをグリッツに混合でき、オートムギをオートミールに挽くことができ、且つ/又は果物と野菜を離乳食等に混合できる。
3. 容器及び食品材料
この自動食品加工システムは、混合される1つ以上の食品材料を収容する容器120を受け取ることができる。容器120は本体を含むことができ、当該本体は、食品材料を保持する容器120内腔に流体接続された容器開口部を画定する。容器120は、容器蓋を更に含むことができる。容器120は、容器置き場320に取り外し可能に結合する(例えば、一時的に結合する)よう構成されることが好ましいが、代替的には、容器置き場320又は容器プラットフォーム300に実質的に永続的に結合又は別の方法で結合してもよい。
容器120は事前包装でき(例えば、容器120内で予め準備された食品材料を入れて製造者又は供給者が提供でき)、ユーザにより満たし、又は別の方法で供給できる。容器120は使い捨てでもよいし(例えば、蝋紙、ボール紙、竹、植物繊維、ポリプロピレンなどから製作する)、再利用可能でもよい(例えば、熱可塑性物質、シリコンなどから製作する)。容器120は、硬質でも柔軟でもよいし、又は他の任意適切な変形特性(例えば、弾性又は剛性)を備えることができる。容器120は、断熱性でも熱伝導性でもよいし、又は他の任意適切な熱特性を備えることができる。容器120は、透明でも半透明でも不透明でもよいし、又は他の任意適切な光学特性を備えていてもよい。容器120は、円柱状でも角柱状でも円錐台形でも、他の任意適切な形状を備えていてもよい。
容器120(入れ物)は、混合サイクル中に容器置き場320内で容器120を配向し且つ/又は容器の回転に抗するように作用するキーイング特徴(位置特徴)を含むことができる。容器キーイング特徴は、容器置き場320のキーイング特徴を補完することが好ましいが、代替的には不一致でもよいし、又は容器置き場キーイング特徴に対する他の任意適切な関係を備えていてもよい。このキーイング特徴は、容器輪郭、容器ハウジング200に沿った特徴(例えば、突起、凹み、開き口など)でもよいし、他の任意適切なキーイング特徴を含むことができる。このキーイング特徴は、容器置き場320に係合するよう構成された容器120の部分に沿って画定されることが好ましいが、代替的には、容器面の全体に沿って(例えば、容器120全長、容器ベース全体などに沿って)画定するか又は容器120の他の任意適切な部分に沿って画定してもよい。このキーイング特徴は、容器ハウジング200に沿って(例えば、ベース又は側壁に沿って)、容器蓋に沿って、又は容器120の他の任意適切な部分に沿って画定してもよい。一変形例では、このキーイング特徴は、多角形(例えば、八角形、九角形など)などの多辺状容器断面を含むことができる。特定の変形例では、このキーイング特徴は、容器開口部を画定する容器縁部又はリップでよく、この場合、当該容器リップの断面は多辺状とすることができる。第2の変形例では、このキーイング特徴は、容器の側壁から半径方向に延伸する非対称突起でよい。しかし、他の任意適切なキーイング特徴を用いてもよい。
容器120は、壁部に設けた螺旋特徴(例えば、回転方向や、回転方向に反する方向など)や壁部から半径方向内側に延伸する突起部などの乱流発生を促進する流れ特徴や、乱流を助長する他の任意適切な特徴を含むことができる。これら流れ特徴は壁部内部(例えば、容器120内腔を画定する壁面)に沿って画定するのが好ましいが、それ以外の箇所に画定してもよい。
容器120は、食品材料を容器120内腔の内部に封止するよう機能する容器蓋を付加的に含むことができる。この容器蓋は、スナップ蓋でも、容器開口部に溶着、接着、又は他の方法で結合されたシートでもよいし、他の任意適切な容器蓋でもよい。容器120は容器蓋を付けてシステム100に挿入でき、この場合、システム100は容器蓋を自動的に処理するが(例えば、容器蓋を除去したり、容器蓋を穿孔したりするなど)、或いは、容器蓋なしでシステム100に挿入してもよい。後者の例では、システム100内へ容器120挿入前に、ユーザが容器蓋を除去するのが好ましい。この例では、システム100は、容器蓋が容器120にまだ付着しているとの判断に応答してユーザに付加的に通知できる。
例えば、容器120は、冷凍イチゴ、冷凍ブルーベリー、及び冷凍ヨーグルトを含むカップでよく、成形ポリマースナップ蓋又はカップの開口部を被って接着される又は蝋紙蓋などの蓋で封止できる。このカップ蓋はカップから取り外し、次に、カップがユーザによってこの自動食品加工システム内に装填されると、この自動食品加工システムは、流体(例えば、水、ジュース、牛乳など)をカップに加え、冷凍イチゴ、冷凍ブルーベリー、及び冷凍ヨーグルトを果実スムージーへと混合する方法を実行でき、次に、カップがユーザによってこの自動食品加工システムから取り外され、スムージーがカップから直接消費者される。
この食品材料は実質的に全体食品材料(例えば、丸ごとベリー、丸ごとナッツ、丸ごと種子、丸ごと果実)でもよいし、カップ内でペレット、円板、又は固形片として再冷凍した予め混合した食品材料でもよいし、液体形状で提供してもよいし、又は他の任意適切なフォームファクターでもよい。一変形例では、液体、高セルロース含有物、及び/又は凝集確率(clumping probability)が高い食品(例えば、リンゴ)が予め混合され、後にカップに入れられるペレットに再成形されるが、ベリーなどの他の食品をカップ内に丸ごと果実として含めてもよい。食品材料の温度は実質的に0oFに維持することが好ましいが(例えば、数度などの誤差範囲で)、代替的には15-20oFに維持でき、室温又は他の任意適切な温度で維持できる。
しかし、この自動食品加工システムは、他の任意の食品固形物を収容した他の任意形状の容器120を受け取ることもでき、この自動食品加工システムは、ユーザのために食品固形物を自動的に加工するため他の態様でも本方法を実行できる。
4. ハウジング
図1、2、及び3に示したように、この自動食品加工システムのハウジング200は、システム構成要素の取り付け点及び支持体として機能する。ハウジング200(システム本体)は、システム構成要素を収容し、囲む機能も果たす。ハウジング200は、ベースとこのベースから延伸する側壁とを含むことができる。これら側壁は法線角(例えば、90°角)でベースから延伸するか、他の任意適切な角度で延伸できる。側壁及び/又はベースは好適には硬質だが、代替的には、柔軟であり又は他の任意適切な材料特性を備えることができる。ハウジング200は実質的に不透明とすることが好ましいが、代替的には透明又は半透明としてもよい。
自動食品加工システム100は、ハウジング200と共にシステム構成要素を共同で囲む役目を果たすドア220を更に含むことができる。ドア220は、開位置と閉位置との間で動作可能とすることが好ましい。ドア220は、好適には、閉位置ではハウジング200内で容器置き場320を共同で封入し、開位置では容器置き場320を露出させるが、付加的又は代替的には、容器プラットフォーム300、ブレードアッセンブリ400(例えば、ブレードプラットフォーム420及び上記組のブレード440)、ブレードアクチュエータ800、又はハウジング200内の他の任意適切な構成要素を閉位置で囲み、この構成要素を開位置で露出させることができる。
ドア220は、好適にはハウジング200に作動可能に取り付けられるが、代替的には、ハウジング200に静的に取り付けることもできる。ドア220はハウジング200に摺動可能に係合でき、ユーザによるドア220の作動を可能とするハンドル又は取っ手を含む。この変形例では、ハウジング200はシステム本体の下部を形成する一方で、ドア220はシステム本体の上部を形成する。システム本体の上部及び下部は、結合軸に沿って結合されることが好ましく(例えば、ベースが支持表面に配置された際に重力ベクトルに実質的に位置合わせされる)、その場合、上部(ドア220)は結合軸に直交する平面に沿って摺動する。上部は、装填位置302で容器プラットフォーム300に実質的に平行なハウジングベースに実質的に平行な平面に沿って摺動でき、又は他の任意適切な平面に沿って摺動できる。上部と下部との間の境界面は、軌道、溝、磁石、又は他の任意適切な摺動境界面を含むことができる。上部の前面は、開位置では下部の前面から引き込まれていることが好ましく、閉位置では下部の前面と位置合わせされていることが好ましい。しかし、ドア220は、摺動してハウジング200に出入りするトレイの一部としてもよく、ハウジング200の長手方向軸に対して直角に摺動するドア220でも、他の任意適切な方法でハウジング200に摺動可能に結合してもよい。ドアは手動で動作させるか、自動的に動作させるか(例えば、自動的に開く)、且つ/又は他の任意適切な方法で動作させることができる。ドア作動機構は、能動的(例えば、モータにより駆動される)若しくは受動的、又は他の任意適切な態様で動作させることができる。一変形例では、ドアは、ドアを開位置に付勢する復帰機構(例えば、バネ、磁石など)を付加的に含むことができる。しかし、ドアは、他の任意適切な構成要素を含んでもよい。
代替的には、ドア220は、ハウジング200に旋回可能に結合できる。一変形例では、ドア220の長手方向縁部はハウジング200に旋回可能に(回転可能に)接続でき、その場合、ドア220はハウジング200の側壁に沿って配置できる。第2の変形例では、ドア220の縁部は、ハウジング200の上部に旋回可能に結合できる。しかし、ドア220は、ハウジング200に他の方法で旋回可能に結合してもよい。ハウジング200は、他の任意適切な構成要素を付加的に又は代替的に含むことができる。
ハウジング200は、瞬間的なドア位置を算出するよう構成された一組のセンサ又はスイッチをさらに含むことができる。使用可能なセンサには、チルトセンサ、光学センサ、加速度計、磁力計、ホール効果センサ、又は他の任意適切なセンサが含まれる。スイッチには、接触スイッチ、リミットスイッチ、磁気スイッチが含まれ、又は、他の任意適切な種類のスイッチを含むことができる。こうしたセンサ又はスイッチは、好適にはドア220及び/又はハウジング200に取り付けられるが(旋回点、ケーシング、又は境界などに)、代替的には、他の任意適切な位置に取り付けることもできる。こうしたセンサ又はスイッチは、好適にはプロセッサ180に接続できるが、代替的には他の任意適切な制御システムに(例えば、無線又は有線接続で)接続してもよい。このドアは、防音材(例えば、発泡材)、断熱材、絶縁材、又は他の任意適切な構成要素を含むことができる。
5. 容器プラットフォーム
この自動食品加工システムの容器プラットフォーム300(入れ物プラットフォーム)は、容器120を受け取って、保持する役目を果たす。
より具体的には、容器プラットフォーム300は、この自動食品加工システム内で容器120を横方向に、長手方向に、垂直に(実質的に直立位置で)配置するよう機能し、これは混合サイクルの開始時に、ブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300を被って閉じられるまで継続するが、代替的には、容器120を他の任意適切な配向に向けることもできる。容器プラットフォーム300は、好適には、容器120を受け取り、保持する容器置き場320を画定するが、代替的には、容器120を他の任意適切な態様で受け取って、保持してもよい。容器プラットフォーム300は、付加的に、容器120をブレードアッセンブリ400に対して協力して封止し、容器120を加工位置304(例えば、混合位置)に配置し、容器内容物の加熱を促進し、容器配向及び/若しくは位置を保持し、又は容器120若しくはその内容物を他の方法で操作することができる。容器プラットフォーム300は、好適には、ハウジング200開口部の近位位置(例えば、ドア220の近位位置)に配置されるが、代替的には、ドア220内部に又は他の任意適切な位置に配置できる。容器プラットフォーム300は、好適には、装填位置302においてハウジングベースに平行に且つ/又は重力ベクトルに直交するよう配向されるが、代替的には、他の任意適切な構成で配置できる。
一例では、容器プラットフォーム300は、装填位置302において、例えばこの自動食品加工システムのドア220の背後又は下方など、この自動食品加工システムの前部に隣接して配置できる。ユーザは、蓋により内部に封止された食品固形物を収容する事前包装された容器120を取得し、容器120から蓋を取り外し、容器120を現時点で装填位置302にある容器プラットフォーム300内の受け器(例えば、貫通穴)に装填できる。この容器は、露出された容器置き場で、この自動食品加工システムの前部に近位の開口部(例えば、ドア開口)を介して受け取られることができ、又は他の方法で受け取られることができる。更に、後の混合サイクルで混合するための固形食品を収容した新たな容器120を受け取る準備として、容器プラットフォーム300が装填位置302に配置されると、ブレードプラットフォーム420はブレードアクチュエータ800上の第2位置を占めることができ、容器120を容器プラットフォーム300内に装填するためこの自動食品加工システム内に手を伸ばすユーザを混合機ブレードから物理的に保護するために、ブレードシールド900は混合機ブレード上の清掃位置に配置できる。
容器プラットフォーム300は、実質的に平面的でもよいし(例えば、多少の誤差限界内で)、湾曲していてもよく(例えば、ブレードプラットフォーム420に向かって凸状又は凹状)、又は任意適切な形状でもよい。容器プラットフォーム300は容器開口部より大きいことが好ましいが、代替的には容器開口部より小さくてもよいし、任意適切な一組の寸法を備えていてもよい。容器プラットフォーム300は、受け取り面(例えば、幅広の面)及び受け取り面の境界となる一組の縁部を画定することが好ましい。容器プラットフォーム300は、熱伝導性(例えば、金属製)としても断熱性(例えば、プラスチック製)としてもよいし、又は他の任意適切な材料特性を備えることができる。
更に、容器プラットフォーム300は容器置き場320を画定できる。容器置き場320は、容器120の全部又は一部を貫通状態で受け取るよう構成された貫通穴でもよいし、容器120の一部を受け取るよう構成された凹部(例えば、容器ベース又は容器側壁の一部)でもよいし、設置された容器120を受け取って支持するのに適した他の任意形状を備えていてもよい。容器置き場320は、容器の一組のキーイング特徴を補完する一組のキーイング特徴を更に備えることが好ましいが、代替的には一組の他の任意特徴を含むことができる。一例では、容器置き場320は貫通穴でよく、多角形の容器開口部外部断面に結合する穴縁部周りの角取り部又は面取り部を更に含むことができ、この角取り部又は面取り部が、容器120を容器置き場320内で更に位置決めする。
容器置き場320は、付加的又は代替的に、容器位置及び/又は配向を保持する役目を果たす保持特徴を含むことができる。一変形例では、この保持特徴は、容器リップ又は開口部断面より小さい開き口でよく、重力が容器120を装填位置302で容器置き場320内に保持する。この変形例では、ブレードプラットフォーム420は、加工位置304で容器120を容器置き場320内に保持できる。第2変形例では、この保持特徴は、スロット又はクリップなどの機械的特徴とすることができる。第3変形例では、この保持特徴は、受け取り面に向かって付勢された一組のバネ荷重式のプレートであって、容器置き場を第1位置で封止し、第2位置で挿入された容器を保持するよう作用するプレートを含む。しかし、この保持特徴は、容器120内の第一鉄構成成分に引きつけられる磁気要素、接着剤、一組のフック/ループ、又は他の任意適切な保持特徴でよい。
容器プラットフォーム300は、装填位置302と加工位置304との間を動作可能としてよく、その場合、加工位置304は装填位置302とは異なる。装填位置及び加工位置は異なる角度位置であることが好ましいが、異なる水平位置、異なる垂直位置でもよいし、又は他の任意適切な軸に沿って作動可能としてもよい。代替的には、容器プラットフォーム300は、ハウジング200に静的に結合してもよい。容器プラットフォーム300は、好適には、装填位置302で容器120を受け取り、上記組のブレード440又はブレードアクチュエータ800に近位で容器120を保持するが、装填位置及び/又は加工位置で他の任意適切な機能を実行してもよい。容器プラットフォーム300は、装填と加工位置304との間を旋回できるが、代替的には装填と加工位置304との間を摺動(例えば、横方向、垂直方向など)、又はそれ他の方法で装填位置と加工位置との間を作動できる。容器プラットフォーム300は、容器プラットフォーム側部の長さの周りを旋回でき(例えば、対応する角又は縁部に沿って蝶番で取り付けられ)、容器プラットフォーム側面に直角な軸の周りを旋回でき(例えば、容器プラットフォーム縁部の周り又は容器プラットフォーム側部の一部に沿って)、又は他の任意適切な方向に旋回できる。容器プラットフォーム300は、好適にはハウジング200に取り付けられるが、代替的には、システム100の他の任意適切な部分に取り付けることもできる。
図4-7に示したように、装填位置302では、容器プラットフォーム300はハウジングベースと実質的に平行、ハウジングベースに直角、ハウジングベースに平行と直角との間の角度、又は他の任意適切な配向とすることができる。旋回縁部に対向した第2の容器プラットフォーム縁部は、装填位置302でブレードアクチュエータ800の遠位であることが好ましいが(例えば、受け取り面の法線ベクトルが、ブレードアクチュエータ800の回転軸に対してゼロ以外の角度となるようにするが、代替的には他の任意適切な角度でもよい)、ブレードアクチュエータ800の近位でもよいし又は他の任意適切な位置に配置してもよい。図11に示したように、加工位置304では、容器プラットフォーム300はハウジングベースに対して鈍角、ハウジングベースに実質的に平行、ハウジングベースに直角、ハウジングベースに平行と直角との間の角度、又は他の任意適切な配向とすることができる。旋回縁部に対向した第2の容器プラットフォーム縁部は、加工位置304でブレードアクチュエータ800の近位であることが好ましいが(例えば、受け取り面の法線ベクトルが、ブレードアクチュエータ800の回転軸に対して実質的に平行となるようにするが、代替的には他の任意適切な角度でもよい)、ブレードアクチュエータ800の遠位でもよいし又は他の任意適切な位置に配置してもよい。しかし、容器プラットフォーム300は、ハウジング200に対して他の方法で保持してもよく、他の任意適切な組の位置間を動作可能としてもよい。
一例では、容器プラットフォーム300は、ハウジング200の後緑に沿って蝶番式に取り付けられている。容器プラットフォーム300は、装填位置302と加工位置304との間で後縁の周りを旋回でき、その場合、受け取り面は、装填位置302で上方を向き(例えば、法線ベクトルが重力ベクトルに対向し)、加工位置304でブレードアクチュエータ800の方を向く(例えば、法線ベクトルがブレードアクチュエータ800の方を向く)。容器120は、容器ベースに向かってテーパ状の円錐台形容器とし、その開放端部の円周に沿った縁を画定でき、受け取り面は、容器開口端部の外径より大きく容器120の縁の最大外径より小さい内径の穴を画定して、受け取り面が容器120をその縁から支持できるようにする。容器プラットフォーム300は、受け取り面から延伸すると共に貫通穴の周囲を延伸する突出部を画定して、容器置き場320に装填される容器120の縁を受け取り面より高く持ち上げでき、後述するようにブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300に固定されると、容器120の縁が、ブレードプラットフォーム420の凹部のベースに配置されたシールに接触しそれに対して封止する。しかし、容器プラットフォーム300の受け取り面は、他の任意適切な形状の容器120を受け取るための他の任意適切な形状を画定してもよい。
このシステムは、保持された容器120をシステム100の外へ付勢するよう作用する持ち上げ機構340を更に含むことができる。持ち上げ機構340は、容器置き場320に対する法線ベクトルに沿って容器120を付勢するのが好ましいが、代替的には、容器120を他の任意適切なベクトルに沿って付勢してもよい。持ち上げ機構340(例えば、昇降機)は能動的(例えば、モータにより駆動される)でもよいし、受動的でもよい。受動的持ち上げ機構340の例には、持ち上げプラットフォームを上方に付勢する(例えば、容器置き場320の方へ)バネ、磁石、又は振り子を含み、この場合、受動的持ち上げ機構340は、スイッチ、ラッチ、又は他の機構によって受け取り位置に保持されうる(例えば、この機構が容器120を上方へ付勢しないように)。持ち上げ機構340は、加工サイクルの完了に応答して作動されることが好ましいが、代替的には、他の任意適切なタイミングで作動させてもよい。
容器プラットフォーム300は、容器置き場320内における容器120の存在を検出する機能がある一組の容器プラットフォームセンサ又はスイッチを更に含むことができる。これらセンサ及び/又はスイッチの出力は、付加的に、容器置き場320内の容器120の種類を識別する役目も果たすことができる。このセンサは、容器プラットフォーム、持ち上げ機構、又はシステム本体の他の任意適切な部分に配置すればよい。使用可能なセンサには、チルトセンサ、光学センサ(例えば、レーザトリップワイヤ)、加速度計、磁力計、ホール効果センサ、圧力センサ、力覚センサ(例えば、圧電、ひずみゲージなど)又は他の任意適切なセンサを含むことができる。スイッチには、接触スイッチ、リミットスイッチ、磁気スイッチが含まれ、又は、他の任意適切な種類のスイッチを含むことができる。こうしたセンサ又はスイッチは、好適には容器置き場320に取り付けられ(例えば、容器置き場320内部に、容器置き場320開口部に)、より好適には持ち上げ機構340に取り付けられるが、代替的には、容器置き場320開口部又は容器置き場320の他の任意適切な位置で取り付けることもできる。しかし、これらセンサ又はスイッチは、容器プラットフォーム300の他の任意適切な部分に取り付けることができる。こうしたセンサ又はスイッチは、好適にはプロセッサ180に接続できるが、代替的には他の任意適切な制御システムに(例えば、無線又は有線接続で)接続してもよい。
6. ブレードアッセンブリ
この自動食品加工システムのブレードアッセンブリ400はブレードを保持する役目を果たすが、付加的に、容器120及び/又は容器プラットフォーム300に係合し、ブレードアッセンブリ400と容器120との間に共同で形能成された加工内腔内で所望の流動を促進し(例えば、乱流)、又は他の任意適切な機を果たすことができる。図9に示したように、ブレードアッセンブリ400は、ブレードプラットフォーム420及び一組のブレード440を含み、付加的に、ブレード、センサ、固定機構480、又は他の任意適切な構成要素に結合された駆動軸を含むことができる。これらブレードアッセンブリとブレードアクチュエータとは、内部でブレードアッセンブリがブレードアクチュエータに選択的に結合できる分割駆動システムを共同で形成するが、代替的には、実質的に永久的に結合してもよいし(例えば、その場合、ブレードアクチュエータはブレードアッセンブリとともに移動する)、又は他の任意適切な構成を備えることができる。
ブレードアッセンブリ400は、図11、12、及び13に示すように、ブレードアクチュエータ800、容器プラットフォーム300、及び/又はハウジング200に対して動作するのが好ましいが、代替的には、実質的に静止状態を維持してもよい。ブレードアッセンブリ400は、係合位置422と非係合位置424との間で旋回可能であることが好ましいが、代替的には、第1とブレードプラットフォーム420との間を摺動又は他の任意適切な態様で作動してもよい。係合位置422は、容器プラットフォーム300の加工位置304に補完的である(例えば、実質的に類似している)ことが好ましく、非係合位置424は、容器プラットフォーム300の装填位置302に補完的であることが好ましい。しかし、ブレードアッセンブリ400は他の任意適切な組の位置間で動作可能としてもよい。ブレードアッセンブリ400は、ブレードプラットフォーム420の一部の周りを作動するのが好ましいが、代替的には、他の任意適切な構成要素の周りを動作してもよい。ブレードアッセンブリ400は、非係合位置424で容器プラットフォーム300の上で隣接して配置され、又、係合位置422ではブレードアクチュエータ800にブレードを動作可能に係合させることが好ましいが、代替的には他の任意適切な態様で動作してもよい。
動作時には、ブレードアッセンブリ400の一変形例は:非係合位置424で容器プラットフォーム300にラッチし;係合位置422まで移動して(容器プラットフォーム300と一緒に移動して容器プラットフォーム300が加工位置304に配置される)容器の内容物の混合を促進し;容器プラットフォーム300(及び混合された内容物を含んだ容器120)と共に非係合位置424、装填位置302に戻って、容器120が装填位置302に配置され;その後、容器プラットフォーム300なしで係合位置422まで戻って、ユーザがこの自動食品加工システムから容器120を取り出せるように提示する。しかし、ブレードアッセンブリ400は他の任意適切な態様で動作可能としてもよい。
特定の例では、ブレードアッセンブリ400は、ブレードプラットフォーム420の穴に設置された一組のベアリング(例えば、2つのテーパ状ベアリング)と、ブレードプラットフォーム420を介して延伸し、上記組のベアリング間で支持された駆動軸460と、駆動軸460の後端に固定され、ブレードアクチュエータ800の出力軸に係合するよう構成された連結器(例えば、ブレードアクチュエータ接合面820)と、一組の鋭利なブレード(例えば、鋭利なステンレス鋼のブレード)を備えたロータであって、ブレードプラットフォーム420の容器120に面する表面上に駆動軸460から延伸するロータと、駆動軸460をブレードプラットフォーム420の容器120に面する表面に対して封止するシール428とを含む。鋭利なブレードを備えたロータは容器120の開放端部より小さくでき、ブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300に隣接して第1位置まで回転する際に容器120の内壁に接触しないので、ブレードは円弧状経路に沿って容器120内部まで完全に移動する。しかし、ブレードは、他の任意適切な形状又は種類でもよく、ブレードプラットフォーム420に他の任意適切な方法で取り付けできる。
6.1 ブレードプラットフォーム
ブレードプラットフォーム420は上記組のブレード440を支持する役目を果たし、付加的に駆動軸460を支持且つ/又は保持する役目を果たすことができる。ブレードプラットフォーム420は、付加的に容器120及び/又は容器プラットフォーム300と共に加工チャンバ142を共同で形成する役目を果たし、加工チャンバ142内で所望の流動パターンの形成を促進できる。一変形例では、ブレードプラットフォーム420(例えば、平面的又は湾曲表面)及び容器プラットフォーム300は、それらの間に容器リップを協力して保持し、この場合、加工チャンバ142はブレードプラットフォーム420と容器120内腔との間に形成される。しかし、加工チャンバ142は、ブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300に対して封止することによって形成でき、又は他の方法で形成できる。
ブレードプラットフォーム420は、一組の縁部及び側部により境界を定められた加工面(例えば、幅広の面)を画定することが好ましい。この加工面は、好適には、容器プラットフォーム300の近位に配置されるが、代替的には、容器プラットフォーム300の遠位に配置しても又は他の任意適切な位置に配置してもよい。ブレードプラットフォーム420は、上記組のブレード440、駆動軸460開き口、又は他の任意適切な特徴を全体的又は部分的には取り囲む役目を果たすブレード凹部426(例えば、凹部ブレードチャンバ)を付加的に画定できる。代替的には、ブレードプラットフォーム420は、実質的に平坦で連続的とするか又は他の任意適切な構成を備えることができる。ブレードプラットフォーム420は、容器120、容器プラットフォーム300、若しくは容器置き場320に対して封止する役目を果たすシール428を付加的に含むことができ、又は他の任意適切な構成要素を含むこともできる。
ブレードアッセンブリ400のブレードプラットフォーム420は、ハウジング200に対して作動可能とすることが好ましく、その場合、ブレードプラットフォーム420の作動によりブレードアッセンブリ400を作動させるが、代替的にはハウジング200に静的に又は他の方法でハウジング200に結合できる。一変形例では、ブレードプラットフォーム420は、係合位置422と非係合位置424との間を旋回でき、その場合、係合位置422は非係合位置424とは異なる。係合位置及び非係合位置は異なる角度位置であることが好ましいが、異なる水平位置、異なる垂直位置でもよいし、又は他の任意適切な軸に沿って作動できるようにしてもよい。この変形例では、ブレードプラットフォーム420は、非係合位置424では容器プラットフォーム300上に隣接して(装填位置302で)配置させることができ、係合位置422ではブレードアクチュエータ800に係合され又は近位に配置させることができる。ブレードプラットフォーム420は、ブレードプラットフォーム側部の長さの周りを旋回でき(例えば、対応する角又は縁部に沿って蝶番で取り付けられ)、ブレードプラットフォーム側面に垂直な軸の周りを旋回でき(例えば、ブレードプラットフォーム縁部の周り又はブレードプラットフォーム側部の一部に沿って)、又は他の任意適切な方向に旋回できる。しかし、ブレードプラットフォーム420は、係合位置と非係合位置との間で摺動又は別の方法で作動できる。ブレードプラットフォームの旋回軸は、容器プラットフォームの旋回軸に平行とするか、容器プラットフォームの旋回軸と共有するか(すなわち、一致させる)、容器プラットフォームの旋回軸にゼロ以外の角度とするか、又は他の方法で容器プラットフォームの旋回軸に関連させてもよい。ブレードプラットフォーム420は、好適にはハウジング200に取り付けられるが、代替的には、ハウジング100の他の任意適切な部分に取り付けることもできる。
非係合位置424では、ブレードプラットフォーム300は、ハウジングベースと実質的に平行か、ハウジングベースに直角か、ハウジングベースに平行と直角との間の角度か、装填位置302で容器プラットフォーム300と位置合わせされるか、装填位置302で容器プラットフォーム300と接触するか、又は他の任意適切な配向とすることができる。旋回縁部又は面に対向した第2のブレードプラットフォーム縁部は、非係合位置424でブレードアクチュエータ800の遠位であることが好ましいが(例えば、加工面の法線ベクトルが、ブレードアクチュエータ800の回転軸に対してゼロ以外の角度となるようにするが、代替的には他の任意適切な角度でもよい)、ブレードアクチュエータ800の近位でもよいし又は他の任意適切な位置に配置してもよい。係合位置422では、ブレードプラットフォーム420はハウジングベースに対して鈍角か、ハウジングベースに実質的に平行か、ハウジングベースに直角か、ハウジングベースに平行と直角との間の角度か、加工位置304で容器プラットフォーム300に接触若しくは位置合わせされるか、ブレードアクチュエータ800に近位に配置されるか、又は他の任意適切な配向とすることができる。旋回縁部又は面に対向した第2のブレードプラットフォーム縁部は、係合位置422でブレードアクチュエータ800の近位であることが好ましいが(例えば、加工面の法線ベクトルが、ブレードアクチュエータ800の回転軸に対して実質的に平行となるようにするが、代替的には他の任意適切な角度でもよい)、ブレードアクチュエータ800の遠位でもよいし又は他の任意適切な位置に配置してもよい。しかし、ブレードプラットフォーム420は、ハウジング200に対して他の方法で保持してもよく、他の任意適切な組の位置間を動作可能としてもよい。
ブレードプラットフォーム420は硬質又は柔軟でよい。ブレードプラットフォーム420は、熱伝導性でも断熱性でもよいし、又は他の任意適切な材料特性を備えることができる。ブレードプラットフォーム420は、金属、ポリマー、ゴム、又は他の任意適切な材料製とすることができる。ブレードプラットフォーム420は、実質的に平坦、実質的に連続的とするか、他の任意適切な特徴を画定できる。
6.1.1 ブレード凹部
図3、6、7、及び9に示した一変形例では、ブレードプラットフォーム420は、ブレードの全部又は一部を取り囲む役目を果たすブレード凹部426を画定する。上記組のブレード440は、ブレード凹部426により画定された開口部平面を超えて延伸しないことが好ましいが、代替的にはこの凹部を超えて延伸してもよい。この構成は、(例えば、混合時にカップ内でブレードが占める体積を減少させることで)加工できる食品材料の量を増加させること;混合応力を低下させることで、(例えば、丸ごと野菜及び果物が混ぜ合わせられるように)混合などのより高速且つ/又は高出力の加工を可能とすること;及びより均一な混合物質粘稠度を含む、幾つかの利点を提供できる。
ブレード凹部426は、容器120及び/又は容器置き場320開口部に結合するよう構成された開口部を画定することが好ましい。ブレード凹部426開口部は、容器120及び/又は容器置き場320開口部より僅かに大きいか、容器120及び/又は容器置き場320開口部より僅かに小さいか、容器120及び/又は容器置き場320開口部と実質的に同じ寸法及び/又は形状か、或いはその他の態様で形成されていてもよい。ブレード凹部426は加工面に画定されていて凹状であることが好ましいが、代替的には、他の任意適切な表面に沿って画定でき、凸状、角柱状、円錐状、円錐台形状、又は他の任意適切な形状でよい。一例では、ブレード凹部426は球形ドーム(球形キャップ)を含むことができる。第2例では、ブレード凹部426は、丸みのある縁部を備えた実質的に円柱形とすることができる(例えば、エッジブレンド(edge blends)を備えたテーパ状円柱、直線的な円柱など)。第3例では、ブレード凹部426は円錐形として、ブレードプラットフォーム420面に近位の円錐頂点は加工面に対向するようにできる。しかし、ブレード凹部426はその他の態様で構成してもよい。
ブレードプラットフォーム420はブレード凹部426に形状適合可能とするか(例えば、加工面に対向するブレードプラットフォーム420面がブレード凹部426形状に一致するプロフィールを備えるよう)、又はブレード凹部426はブレードプラットフォーム420の厚さ内で画定可能としてもよい。しかし、ブレード凹部426は、その他の方法でブレードプラットフォーム420に関係させてもよい。ブレード凹部426は実質的に滑らかな表面を備えても、型押し模様付き表面を備えてもよいし、溝若しくは渦巻き(例えば、混合ブレード回転方法、対向する方向など)を含んでもよく、又は他の任意適切な特徴を含んでもよい。これらの特徴は所望の流れの形成を促進し(例えば、加工チャンバ142内で流体の流れを方向付ける);ブレードプラットフォーム420、ブレード440、駆動軸460、容器120、又は容器プラットフォーム300に対する混合応力を減少させ;ブレードプラットフォーム420に対する容器120封止を容易にし、又は他の任意適切な機能を実行できる。
6.1.2 駆動軸穴
ブレードプラットフォーム420は、混合機アッセンブリの駆動軸460を貫通状態で受け入れる駆動軸穴を更に画定できる。この駆動軸穴は、容器120及び/又は容器置き場320と係合するよう構成されたブレードプラットフォーム420の領域(係合領域)と同軸で配置されていることが好ましいが、代替的には、当該係合領域内で心違い(offset)配置したり、他の任意適切な位置に配置したりできる。ブレードプラットフォーム420がブレード凹部426を画定する変形例では、駆動軸穴はブレード凹部426の頂点において又は中央軸に沿って画定されることが好ましいが、代替的には、ブレード凹部426の頂点又は中央軸から心違いで配置したり、他の任意適切な位置に配置したりできる。
この駆動軸穴は滑らかな円弧状表面を備えていることが好ましいが、代替的にはスプライン状としたり、他の任意適切な特徴を備えていたりしてもよい。一実装例では、この駆動軸穴は一組のベアリング(例えば、2つのテーパ状ベアリング)を含むことができ、その場合、駆動軸460はブレードプラットフォーム420を通って延伸し、上記組のベアリング間で支持される。
6.1.3 シール
図9に示したように、ブレードプラットフォーム420はシール428を含むこともでき、このシールは、ブレードプラットフォーム420が第1位置に移動して容器プラットフォーム300に固定されたときに、容器120(例えば、容器120リム、容器開口部、容器縁部など)及び/又は容器置き場320に係合して、食品材料の加工(例えば、混合)中に、容器120から食品材料が出るのを防止できる。一変形例では、混合サイクル中に容器120が(実質的に)反転され、その内容物が混合されているときに、このシールは、容器120内部の食品材料が容器120リムとブレードプラットフォーム420との間から漏れ出すのを防止できる。このシールはブレードシールド900と付加的に係合してその間に洗浄チャンバを共同で形成したり、他の任意適切な構成要素と係合したりできる。
シール428は係合領域に沿って延伸しても、又は係合領域の周囲を単にトレースしてもよい。一変形例では、このシールは、容器120の円形リムに対して内径で僅かにオーバーサイズの円形凹部を画定でき、その場合、ブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300に固定されるときに、当該円形凹部の底部が容器120のリムに対して封止するように、この凹部は容器120のリムを受け入れる。代替的には、ブレードプラットフォーム420がブレード凹部426を画定する場合は、このシールはブレード凹部426内に又はブレード凹部426の縁部に沿って配置して、容器120のリムに対して封止できる。しかし、このシールは他の任意適切な形状又は他の任意適切な組の特徴を備えていてもよい。このシールはエラストマー材料(例えば、ポリマー)、ゲル、金属、硬質プラスチック製としてもよいし、他の任意適切な材料製としてもよい。例えば、このシールは、標準サイズの容器120のリムの直径に適合するよう寸法決めされた食品安全Oリングを含むことができる。このシールは、さらに、出口マニホルド、流体ディスペンサー、又は他の任意適切な要素の全て又は一部を画定する役目も果たすことができる。
6.2 ブレードセット
ブレードアッセンブリ400の上記組のブレード440は、加工チャンバ142内の食品材料を加工し、且つ/又は加工チャンバ142及び/若しくは清掃チャンバ162(例えば、ブレードプラットフォーム420とブレードシールド900とによって共同で形成される)内で乱流を発生する役目も果たす。 The set of blades 440 is preferably rotatably mounted to the blade platform 420. より好適には、上記組のブレード440は駆動軸460に静的に取り付けられ、その場合、駆動軸460はブレードプラットフォーム420に対して回転する。しかし、上記組のブレード440はブレードプラットフォーム420に直接的に取り付けられ、互いに相対的に回転し、又はその他の態様で構成してもよい。
上記組のブレード440は、1つ以上のブレードを含むことができる。複数のブレードが同じ形状を備えていても、異なる形状を備えていてもよい。これらブレードは、ブレード先端に向かってテーパ状でも、ブレード先端に向かって湾曲しても、屈曲したブレード先端を備えていても、前縁に向かってテーパ状でも、長手方向軸の周りで捻られていても、平坦でも、三角形状でも、四角形状でも、又は他の任意適切な形状でもよい。これらブレードは、駆動軸460に沿って心違い若しくは直列で配置でき、又は他の任意適切な相対関係を備えていてもよい。これらブレードは、先端をブレードプラットフォーム420から外側へ延伸させて(例えば、ブレードプラットフォーム420に遠位に)配置できるが、代替的には、先端がブレードプラットフォーム420の内側に延伸して配置したり、他の任意適切な配向で配置したりしてもよい。
6.3 駆動軸
ブレードアッセンブリ400の駆動軸460は、ブレードをブレードアクチュエータ800に動作可能に接続する役目を果たす。駆動軸460はブレードアクチュエータ800に取り外し可能に結合できることが好ましく、ブレードアッセンブリ400が非係合位置424にあるときは、駆動軸460はブレードアクチュエータ800から切り離されており、ブレードアッセンブリ400が係合位置424にあるときは、ブレードアクチュエータ800に駆動可能に結合される。代替的には、駆動軸460は、ブレードアッセンブリ400、ブレードアクチュエータ、ブレードプラットフォーム、容器プラットフォームに永久的に結合するか(例えば、取り付ける、単一部品として形成するなど)、任意適切なシステム構成要素に他の方法で結合できる。
駆動軸460は、上記組のブレード440をブレードプラットフォーム420に回転可能に取り付けられることが好ましいが、代替的には、ブレードをブレードプラットフォーム420に静的に接続するか、ブレードをブレードプラットフォーム420に他の方法で結びつけもよい。駆動軸460は、ブレードプラットフォーム420に設けた駆動軸穴を貫通して延伸することが好ましいが、代替的には、ブレードプラットフォーム420で終端するか(例えば、この場合、駆動軸460はブレードプラットフォーム420の加工面のみから外側へ延伸する)、又は他の方法で構成してもよい。駆動軸460は、ブレードプラットフォーム420に垂直に(例えば、ブレードプラットフォーム420に対して直角に)延伸するのが好ましいが、代替的には他の任意適切な角度で延伸してもよい。駆動軸460は、ブレードプラットフォーム420に対して駆動軸長手方向軸(回転軸)の周りに自由回転できるが、代替的にはブレードプラットフォーム420に静的に結合してもよい。駆動軸460はブレードプラットフォーム420に対して軸方向で静的状態を維持し、ブレードプラットフォーム420に対して回転軸に概ね平行な軸に沿って自由に作動するか、回転軸に沿って限定された範囲内で駆動するか、又は、ブレードプラットフォーム420にその他の方法で結合できる。
駆動軸460は、ブレード端部462と当該ブレード端部462に対向するアクチュエータ係合端部464(例えば、モータ係合端部)とを画定するのが好ましい。
ブレード端部462には上記組のブレード440が取り付けられ、好適には加工面及び/又は容器プラットフォーム300に近位に配置されるが(例えば、ブレード凹部426内に配置される)、代替的には他の場所に配置してもよい。アクチュエータ係合端部464はブレードアクチュエータ800と選択的に係合する役割を果たし、好適には加工面及び/又は容器プラットフォーム300に遠位に配置されるが(例えばブレードアクチュエータ800に近位に配置される)、代替的には他の場所に配置してもよい。具体的には、アクチュエータ係合端部464はブレードアクチュエータ800と係合位置422で係合するよう(例えば、駆動軸460が加工又は回転力をブレードアクチュエータ800からブレード端部462のブレードに伝えるよう)作用し、非係合位置424でブレードアクチュエータ800から切り離される。しかし、駆動軸460はその他の態様で構成してもよい。このアクチュエータ係合機構は機械的係合機構、電磁係合機構(例えば、磁石、静電引力など)、又は接着剤でもよいし、任意適切な結合機構を含むことができる。この駆動軸は外部の旋回点の周りを旋回してアクチュエータと係合するか、長手方向軸の周りを回転してアクチュエータと係合するか、又はその他の方法でアクチュエータと係合できる。
アクチュエータ係合端部464はブレードアクチュエータ800と内部表面に沿って、外面に沿って、端部の幅広の面に沿って係合でき(例えば、駆動軸460長手方向軸に直交して)、又は他の任意適切な表面に沿ってブレードアクチュエータ800と係合できる。係合表面にはスプライン状とすることが好ましいが、代替的にはねじ山を含むこともでき、滑らかにすることもでき、他の任意適切な組の特徴を含むことができる。
アクチュエータ係合端部464は型出されていることが好ましい。ブレードアクチュエータ800及び駆動軸460は円弧状の移動方向(円弧状係合経路)に沿って係合するので、軸方向で係合する従来のシステムとは異なり、モータ及びブレードは位置ずれを起こすことがあり、これが接合面摩耗又はシステム障害に至ることがある。
一変形例では、図8Bに示したように、ブレードアッセンブリ400は、ブレードアクチュエータ800と接続する凸状で丸みを帯びた表面を備えた駆動軸460を含む。丸みを帯びたアクチュエータ係合端部464の半径は円弧状移動経路の半径に基づいて決定することが好ましいが(例えば、経路半径から計算され又は経路半径に実質的に一致させる)、代替的には他の任意適切な半径でよい。丸みを帯びたアクチュエータ係合端部464は、ドーム(例えば、球形キャップ)、丸みのある縁部を備えた円柱、面取された縁部を備えた円柱を含むことができ、又は他の任意適切な輪郭を備えてもよい。代替的には、アクチュエータ係合端部464は、鋭角の、丸みを帯びた、又は面取された角柱状とするか、他の任意適切な形状を備えてもよい。
代替的及び/又は付加的に、図4、11、及び12に示したように、ブレードアクチュエータ800と駆動軸460との間の位置ずれは、コンプライアント接合面840により吸収できる。コンプライアント接合面840はブレードアクチュエータ800に配置し(例えば、ブレードアクチュエータ800がハウジング200及びブレードアッセンブリ400に対して移動できるように)、ブレードアッセンブリ400に配置し(例えば、旋回点がコンプライアント接合面840を含むように)、且つ/又は他の任意適切な構成要素に組み付けることができる。コンプライアント接合面840は、ハウジング200から離れる方向に又はそれに向かって結合構成要素を付勢する一組のバネ(例えば、1つ以上の)、結合構成要素をハウジング200から離れる方向に又はそれに向かって付勢する一組の磁石(例えば、1つ以上の)、一組のダンパー、発泡体、ハウジング200に対してこの構成要素の角度を能動的に変更するモータ(例えば、ブレードアクチュエータ800、ブレードプラットフォーム420アクチュエータ、及び/又は容器プラットフォームアクチュエータと同じモータ、又は別のモータ)を含むことができ、又はハウジング200に対してこの構成要素の角度を調節できる他の任意適切な接合面でよい。コンプライアント接合面840は、ハウジング200及び構成要素に取り付けでき、又は他の任意適切な取り付け点に取り付けできる。
一例では、ブレードアクチュエータ・プラットフォームはばね荷重式であり、1つ以上の方向に作動できる。この例では、ブレードアクチュエータ・プラットフォームは、ブレードアクチュエータ800を駆動軸460に向けて付勢する1つ以上のバネを含む。ブレードアッセンブリ400のブレードアクチュエータ・プラットフォームに対する加圧によって、駆動軸460に対するブレードアクチュエータ・プラットフォームの角度を調節でき、駆動軸460の長手方向軸はモータ接合面の長手方向軸と実質的に位置合わせされる。その取付部は、ベースの近位で取付縁部に沿って位置した2つのバネを含むことができ、1つのバネは、ベースに近位で取付縁部に沿って中心揃えされ、又は他の任意数のバネを任意構成で配置してもよい。ブレードアクチュエータ・プラットフォームは、モータ接合面を越えて突出する延長部を更に含むことができ、モータ接合面に接触力を印加する前の代わりに、ブレードプラットフォーム420は、この延長部に接触し圧縮力を印加できる。しかし、ブレードプラットフォーム420はバネに取り付けることもでき、又は他の任意適切なコンプライアント接合面840を使用してもよい。
6.4 ブレードアッセンブリ・センサ
ブレードアッセンブリ400は、ブレードアッセンブリ400の動作パラメータ値を報告する機能を果たす一組のセンサを更に含むことができる。これらセンサは、加工チャンバ142及び/又は清掃チャンバ162の動作パラメータ値を測定するよう構成されていることがより好ましいが(例えば、センサをブレードプラットフォーム420の加工面に接続又は近位に配置する)、代替的には、ブレードアッセンブリ400の傾き又は他の任意適切な動作パラメータを測定してもよい。これらセンサは流れセンサ(例えば、加工チャンバ142又は清掃チャンバ162内の流量を測定するよう構成される)、温度センサ、圧力センサ、カメラ、光学センサ、配向センサ(例えば、加速度計など)、回転センサを含むことができ、又は他の任意適切なセンサを含むことができる。
6.5 固定機構
ブレードアッセンブリ400の固定機構480は、ブレードプラットフォーム420を容器プラットフォーム300に一時的に固定する。ブレードプラットフォームを容器プラットフォームに固定することで、ブレードプラットフォーム420を、第1位置で容器120の隣接リップに封止できる。一般に、固定機構480は、容器プラットフォーム300をブレードプラットフォーム420に一時的且つ選択的に固定する役目を果たす。
図7に示したように、固定機構480はブレードプラットフォーム420に結合し、混合サイクル時に、容器プラットフォーム300に設けられた対応する特徴(例えば、ボルト、切り欠き、フックなど)に係合して、ブレードプラットフォーム420を容器プラットフォーム300に固定でき、且つ/又はブレードプラットフォーム420を容器プラットフォーム300に対して付勢できる。具体的には、固定機構480は、容器プラットフォーム300の上記特徴に係合して、ブレードプラットフォーム420を容器プラットフォーム300に固定でき、ブレードプラットフォーム420と、容器120と、容器プラットフォーム300とが一体的に第2位置まで旋回する際に、混合機ブレードが回転して容器120の内容物が混合され、容器120とその混合された内容物のこの自動食品加工システムからの取り出しを可能とするよう、容器プラットフォーム300からのブレードプラットフォーム420の分離前に、ブレードプラットフォーム420と、容器120と、容器プラットフォーム300とが一体的に第1位置に旋回して戻る。固定機構480は、清掃サイクル中にブレードシールド900に設けられた類似の特徴を係合してもよい。例えば、固定機構480は、ブレードシールド900が清掃位置に到達した時点で作動させて、ブレードシールド900をブレードプラットフォーム420に固定し、従って、清掃サイクル中に洗浄流体が混合機ブレードに注入され、混合機ブレードが回転されるときに、ブレードシールド900をブレードプラットフォーム420に封止する。しかし、固定機構480は、他の任意適切な構成要素に結合させてもよい。
一実装例では、固定機構480は、ラッチ解錠位置とラッチ施錠位置との間を動作可能な電気機械式プルラッチを含む。この実装例では、固定機構480は鈎型ラッチを含み、このラッチは、ラッチ解除位置からラッチ係合位置まで作動されると、隣接するラッチ特徴(例えば、容器プラットフォーム300に又はブレードシールド900に配置されている)に向けて回転し、固定機構480のハウジング200まで直線的に戻り、ラッチ特徴をハウジング200に向かって内側に引き戻し、従って、混合サイクル時にブレードプラットフォーム420及び容器プラットフォーム300の隣接面を互いに引き寄せ、清掃サイクル時にブレードプラットフォーム420及びブレードシールド900の隣接面を互いに引き寄せる。その後、固定機構480がラッチ係合位置からラッチ解除位置まで作動されて戻る際に、鈎形ラッチはハウジング200から直線的に離れる方向に移動し、隣接するラッチ特徴から離れる方向に回転し、よって、混合サイクル時に鈎形ラッチがラッチ特徴に接触せず、容器プラットフォーム300からのブレードプラットフォーム420の分離を可能とし、清掃サイクル時にブレードシールド900からのブレードプラットフォーム420の分離を可能とする。この実装例のように、この自動食品加工システムは、ブレードプラットフォーム420に結合された固定機構480であって、容器プラットフォーム300及び/又はブレードシールド900に設けた対応する特徴(例えば、ボルト)に係合する任意数の固定機構480を備えることができる。代替的には、1つ以上の固定機構480を容器プラットフォーム300に配置し、ブレードプラットフォーム420に設けられた対応する特徴に係合して容器プラットフォーム300をブレードプラットフォーム420に固定でき、更に、1つ以上の固定機構480をブレードシールド900に配置し、ブレードプラットフォーム420に設けた同一又は異なる特徴に係合してブレードシールド900をブレードプラットフォーム420に固定できる。しかし、固定機構480は、磁石式固定機構480、接着式固定機構480、又は他の任意適切な固定機構480を含むことができる。
6.6 出口マニホルド及び溝槽
図3及び13に示したように、ブレードプラットフォーム420は、更に、加工チャンバ142をドレーン又は流体出口に流体接続する役目を果たす出口マニホルド700(例えば、注ぎ口)を画定できる。出口マニホルド700は、付加的又は代替的に均圧器(例えば、通気口)として作用できる。出口マニホルド700は、ブレード凹部426からプラットフォームの縁部まで延伸する垂直凹部とすることができ、その場合、このプラットフォームの縁部はハウジング200内で支持された溝槽710(又はドレーン)の上方に配置される。具体的には、出口マニホルド700によって、(清掃サイクル時にブレードプラットフォーム420とブレードシールド900との間から噴射されて混合機ブレードを清掃するための)洗浄流体(洗浄液、ゆすぎ水)が、清掃サイクル後にブレードプラットフォーム420のブレード凹部426から下方に排出され、溝槽710に入ることができる。
出口マニホルド700は、管、パイプ、キャビティ内の穴でよく、又は他の任意適切な構成を備えることができ、遮られておらず、弁(例えば、システム内部とシステム外部との間の流体の流れを制御するよう構成された一方向又は二方向弁)、通気口、又は他の任意適切な流動制御機構を含むことができる。この出口マニホルドは、内部の流体の流れを許容する開位置と、内部の流体の流れを禁止又は選択した流体の内部の流れを禁止する閉位置との間を動作可能とすることができる。この出口マニホルドの動作は、受動的に制御(例えば、差圧によって)、能動的に制御(例えば、モータ、電磁結合機構などによって)、又は他の方法で制御できる。
出口マニホルド700は、ブレードプラットフォーム420とブレードシールド900とにより共同で画定するか、ブレードプラットフォーム420により完全に画定するか、又は他の任意適切な態様で画定できる。一変形例では、出口マニホルド700は、ブレードプラットフォーム420の旋回縁部に沿って画定できる。第2変形例では、出口マニホルド700は、ブレードプラットフォーム420の旋回縁部に近位のブレードシールド900縁部に沿って画定できる。第3変形例では、出口マニホルド700は、ブレードプラットフォーム420の厚みを通って画定できる(例えば、加工面に対して直角又は他の任意適切な角度で)。しかし、出口マニホルド700は他の任意適切な構成で配置してもよい。出口マニホルド700は係合領域に流体接続することが好ましいが(例えば、ブレード凹部426に流体接続される)、代替的には、係合領域から流体的に分離し、他の任意適切な構成位置に配置してもよい。
一変形例では、ブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300に固定されるときは、注ぎ口は容器プラットフォーム300に面することができ、容器120及びブレードプラットフォーム420のシールの外で封止され、容器プラットフォーム300及び容器120を混合内容物と共に非係合位置424に戻した後で清掃サイクル開始前に、ブレードプラットフォーム420が係合位置422に移動するときは、注ぎ口は実質的に上を向くことができる(例えば、水平から30°)。清掃サイクルの開始時点で、ブレードプラットフォーム420が係合位置422にあるときにブレードプラットフォーム420が上を向いた状態で、ブレードシールド900は、清潔な容器120の外周がブレードプラットフォーム420の露出面に対して実質的に封止する清掃位置まで、注ぎ口を遮ることなく移動でき、結果として、清掃サイクル中にブレードに向かって注入された洗浄流体が、ブレードシールド900とブレードプラットフォーム420との間の体積から実質的に注ぎ口のみを介して排出される。
この自動食品加工システムは、この自動食品加工システムで実行される混合及び清掃サイクルからの残物からの食品廃棄物及び廃液を収集する溝槽710を付加的に含むことができる。一実装例では、溝槽710は、ブレードアクチュエータ800に隣接した第1位置における容器プラットフォーム300の後縁の間で、自動食品加工システム内に長手方向に延伸する開口端を画定し:洗浄流体が注ぎ口から下方の溝槽710に排出され、且つ(ブレードプラットフォーム420が第1位置から第2位置まで移動して、混合サイクルの終了時に容器120及びその混合内容物を取り出しに先立って暴露するときに)ブレードプラットフォーム420の受け器から落下する混合物が溝槽710に落下する。従って、溝槽710は、ブレードプラットフォーム420の受け器の幅と実質的に同じかそれより大きい幅を画定し、それによって、ブレードプラットフォーム420から落下する混合物で、ブレードプラットフォーム420が第1位置から第2位置まで移動する際に容器120に入らない混合物が槽溝710に概ね確実に捕捉されるようにする。よって、槽溝710は、混合サイクル時にブレードプラットフォーム420から収集された食品廃棄物を収集でき、ゆすぎサイクル時にブレードプラットフォーム420、混合機ブレード、及びブレードシールド900から収集された洗浄流体及びゆすぎ流体を収集できる。槽溝710は、この廃棄物を、自動食品加工システムが配置又は設置された空間の住宅又は商用ドレーンに注ぎ込むことで、自動食品加工システムからこの廃棄物を更に計量放出できる。例えば、この水ディスペンサーは都市水道供給源から水を引くことができ、槽溝710は都市下水系統に排水を流すことができ、これら都市水道供給源及び都市下水系統は、この自動食品加工システムが専有する建物又は空間に設けられている。しかし、これら槽溝、水ディスペンサー、又は他の任意適切な流体収容体積は他の任意適切な流体源又は下水だめに流体接続できる。しかし、槽溝710は、この自動食品加工システム内で他の態様で配置された任意の形状でよく、他の任意適切な方法でこの自動食品加工システムから食品廃棄物及び排水を計量放出できる。
7. プラットフォームアクチュエータ
この自動食品加工システムのプラットフォームアクチュエータ500はブレードプラットフォーム420に結合され、ブレードプラットフォーム420を係合位置422から非係合位置424まで旋回させるよう機能する。プラットフォームアクチュエータ500は、更に、ブレードプラットフォーム420と、容器120と、固定機構480によってブレードプラットフォーム420に固定された容器プラットフォーム300とを第1位置と第2位置との間を旋回できる(例えば、それぞれ非係合位置と係合位置;それぞれ加工位置と装填位置302)。代替的には、プラットフォームアクチュエータ500とは別個の容器プラットフォームアクチュエータが、容器プラットフォーム300を装填位置と加工位置との間で作動させてもよい。一般に、プラットフォームアクチュエータ500は、食品加工サイクル(混合サイクル)時に、ブレードプラットフォーム420を係合位置422と非係合位置424との間で移動させるよう機能する。
プラットフォームアクチュエータ500は、電動機などのモータ;ハンドル(例えば、その場合、そのプラットフォームは手動で作動され、又は他の任意適切な力発生機構でよい。電動機は直流モータ又は交流モータでよい。電動機の例には、ブラシ付きDCモータ、電子整流子モータ、ユニバーサルAC/DCモータ、誘導モータ、同期モータ、二重給電形機(doubly fed electric machine)、回転モータ、リニアモータが含まれ、或いは他の任意適切なモータでよい。プラットフォームアクチュエータ500は、結合機構によってブレードプラットフォーム420及び/又は容器プラットフォーム300に駆動可能に結合できる。この結合機構は、アングル歯車駆動装置、ベベル駆動装置、ベルト装置、ウォーム歯車装置、又は他の任意適切な力伝達機構でよい。
プラットフォームアクチュエータ動作の一例では、混合サイクルの開始時に、混合機アッセンブリがブレードアクチュエータ800に係合した状態で、ブレードプラットフォーム420は係合位置422に配置され、そして、容器プラットフォーム300は装填位置302(すなわち第1位置)に配置され、従ってブレードプラットフォーム420から分離される(例えば、角度的にオフセットされている)。一旦、新しい容器120の容器プラットフォーム300への挿入が検出されるか、混合サイクル入力がこの自動食品加工システムに入れられると、又は他の任意適切な混合サイクル開始事象が検出されると、プラットフォームアクチュエータ500はトルクをブレードプラットフォーム420に印加し、容器ブレードプラットフォーム420は容器プラットフォーム300上で第1位置となった状態で、480を回転させ次にブレードプラットフォーム420を容器プラットフォーム300にラッチさせることができる。固定機構120はその間に拘束される。ブレード及び容器プラットフォーム300がラッチされると、ブレードアクチュエータ800はブレードプラットフォーム420に反対方向にトルクを掛けて、容器プラットフォーム300と、容器120と、ブレードアッセンブリ400とを一体的に第2位置まで旋回させることができ、この位置で、ブレードアッセンブリ400の駆動軸460はブレードアクチュエータ接合面820(ブレードアクチュエータ800出力軸)に係合する。よって第2位置において、容器120は、ブレード及び容器プラットフォーム300によって実質的に反転した配向で支持されている。例えば、ブレード及び容器プラットフォーム300の対向する隣接面は、第2位置で水平から30°の角度で配置できる。
一旦、容器120の内容物が加工されると(例えば、一定時間にブレードに結合されたブレードアクチュエータ800を動作することによって混合されると)、次にプラットフォームアクチュエータ500が、容器プラットフォーム300と、容器120と、ブレードアッセンブリ400とを一体的に第2位置まで旋回させて戻し、固定機構480が、容器プラットフォーム300をブレードアッセンブリ400からラッチ解除する。この時点でブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300から解放されているので、プラットフォームアクチュエータ500はブレードアッセンブリ400を第2位置まで旋回させて戻し、そのためブレードアッセンブリ400が容器プラットフォーム300から分離され、容器120(この時点で混合された内容物を保持している)が暴露され、ユーザは自動食品加工システムからの取り出しのために手を伸ばす(accessible)ことができる。
従って、プラットフォームアクチュエータ500は、ブレードプラットフォーム420(及び自動食品加工システムの他のラッチされた構成要素)を第1位置と第2位置との間で移動させるための、ブレードプラットフォーム420に直接又は間接的に結合された回転アクチュエータを含むことができる。例えば、ブレードプラットフォーム420は1つの軸に固定でき、容器プラットフォーム300はその軸にブッシュ付けでき、従ってその軸から独立してその軸の周りを旋回でき、プラットフォームアクチュエータ500は、タイミングベルトによってその軸に結合された電気ギヤヘッドモータを含むことができ、このベルトは、トルクを当該電気ギヤヘッドモータの出力軸からその軸まで伝えてブレードプラットフォーム420を旋回させる。しかし、プラットフォームアクチュエータ500は他の任意種類のアクチュエータでもよく、ブレードプラットフォーム420、容器プラットフォーム300、及び/又は容器120を、第1位置と第2位置との間で他の任意適切な方法で選択的に回転且つ/又は平行移動させることができる。
7.1 プラットフォームアクチュエータ・センサ
この自動食品加工システムは、ブレードプラットフォーム420、容器プラットフォーム300、及び/又はプラットフォームアクチュエータ500の位置を検出する1つ以上のセンサを更に含むことができ、制御にプラットフォームアクチュエータ500について情報を与える。これらセンサは、スイッチ(例えば、リミットスイッチ、チルトセンサ、圧力スイッチ、トグルスイッチなど)、回転エンコーダ(例えば、伝導性エンコーダ、光学エンコーダ、軸上磁気エンコーダ、軸外磁気エンコーダなど)を含むことができ、又は他の任意適切なセンサを含むことができる。プラットフォームアクチュエータ500センサはプラットフォームアクチュエータ500に接続されていることが好ましいが、代替的には力伝達機構、ブレードアッセンブリ400(例えば、ブレードプラットフォーム420)、又は他の任意適切な構成要素に接続すればよい。プラットフォームアクチュエータ500センサは好適にはプロセッサ180に接続できるが、代替的には他の任意適切な制御システムに(例えば、無線又は有線接続で)接続してもよい。
例えば、この自動食品加工システムは様々なリミットスイッチを含むことができ、この自動食品加工システム内に配置されたプロセッサ180(又は類似のコントローラ)がプラットフォームアクチュエータ500をトリガし、ブレードプラットフォーム420を第1位置から第2位置まで旋回させ、それをブレードプラットフォーム420が第2リミットスイッチに接触して、ブレードプラットフォーム420が完全に第2位置に入ったことを示すまで行うことができる。その後、この例では、このコントローラはプラットフォームアクチュエータ500をトリガして、ブレードアクチュエータ800を、ブレードプラットフォーム420が第1リミットスイッチに接触してブレードプラットフォーム420が完全に第1位置に入ったことを示すまで、第2位置から第1位置に向けて復帰旋回させることができる(ブロックS140に示したように)。(この自動食品加工システムは、同様に、清掃位置及び引き込み位置との間にブレードシールド900の限界点を示す第3及び第4リミットスイッチを備えることができ、プロセッサ180はアクチュエータを制御してブレードシールド900をこれらの位置間で適宜に移動させることができる。)代替的には、この自動食品加工システムは、1つ以上の光学トリップセンサ、リニア又は回転エンコーダ、ホール効果センサ、又はこの自動食品加工システム内でのブレードプラットフォーム420(及び/又は他の構成要素)の位置を検出するための他の任意適切な種類の1つ以上のセンサを内蔵でき、更に、この自動食品加工システム内のプロセッサ180は、アクチュエータをトリガし、この自動食品加工システムの1つ以上の要素を他の任意の方法又は他の任意様式で複数位置間を移動させることができる。
8. ブレードアクチュエータ
図3に示したように、この自動食品加工システムのブレードアクチュエータ800はブレードを作動させる(例えば、回転させる)よう作用する。ブレードアクチュエータ800は、ブレードアッセンブリ400が係合位置422にあるときにブレードに選択的に係合し、ブレードアッセンブリ400が非係合位置424にあるときには選択的に切り離される。一般に、混合機ブレードが係合位置422でブレードアクチュエータ800と係合するときに、ブレードアクチュエータ800は、ブレードを回転させて容器120内の内容物を混合する役目を果たす。代替的に、ブレードアクチュエータ800は、ブレードプラットフォーム、ブレードに永久的に取り付けでき、又はその他の態様で構成できる。
ブレードアクチュエータ800は電動機などのモータでよく、代替的には、他の任意適切な力発生機構でよい。電動機は直流モータ又は交流モータでよい。電動機の例には、ブラシ付きDCモータ、電子整流子モータ、ユニバーサルAC/DCモータ、誘導モータ、同期モータ、二重給電形機(doubly fed electric machine)、回転モータ、リニアモータが含まれ、或いは他の任意適切なモータでよい。ブレードアクチュエータ800は、ブレードアクチュエータ・プラットフォームによってハウジング200又は他の任意適切な構成要素に保持できる。ブレードアクチュエータ800は好適には取り付け面に静的に取り付けできるが、代替的には、ブレードアッセンブリ400に対して動作することができ、又は他の任意適切な態様で保持できる。上述したように、ブレードアクチュエータ・プラットフォームはコンプライアント接合面840に結合でき;ハウジング200に静的に取り付けでき;又はその他の方法でハウジング200に結合できる。
ブレードアクチュエータ800は、駆動的にブレードアッセンブリ400に係合するよう作用するブレードアクチュエータ接合面820を更に含むことができる。ブレードアクチュエータ接合面820は出力軸、補完的磁石、又はブレードアクチュエータ800が発生した回転力をブレードアッセンブリ400(例えば、駆動軸460及び/又は上記組のブレード440)に伝達するよう構成された他の任意適切な力伝達機構でよい。
例えば、混合機ブレードは出力軸を備えた電動機を含むことができ、当該出力軸は、一時的にブレードアクチュエータ800に係合し(例えば、ブレードプラットフォーム420が第2位置にあるときのみ)、混合機ブレードとブレードアクチュエータ800とが係合したときはトルクを混合機ブレードに伝達するよう構成されている。ブレードアクチュエータ800は、特定の混合時間、特定の混合方法(例えば、パターン)、特定の混合方式、又は容器120の内容物を加工するための一組の他の任意適切な動作パラメータに従って混合機ブレードを回転させることができる。例えば、ブレードアクチュエータ800は、所定の期間にわたり(例えば、10秒)最大出力又は回転速度(例えば、4000rpm)で混合機ブレードを連続的に回転させることができる。別の例では、ブレードアクチュエータ800は、混合機ブレードの回転を、例えば1秒間の「最大出力」と0.5秒間のオフとなどの、オフと最大出力との間でパルス動作させ、これを10サイクル繰り返すことができる。更に別の例では、ブレードアクチュエータ800は、一定時間で(例えば、12秒)静止状態から最大速度(又は最大出力)まで増加させ、静止状態まで減少させてもよい。しかし、ブレードアクチュエータ800は他の任意適切な方式又はサイクルで実装できる。
ブレードアクチュエータ800は、この自動食品加工システムに装填される各新しい容器120に対して同一の加工方式を実行しても、同一種類の食品を収容する各容器120(例えば、全てのスムージーに対して1つの加工方式及び離乳食に対して別の加工方式)に対して同一の加工方式を実行しても、又は各容器120又はユーザに関して独自に実行してもよい。例えば、ブレードアクチュエータ800は、スムージーについてはブレードを第1速度(例えば、4000rpm)で第1時間(例えば、10秒)にわたり回転させ、所望のスムージー粘稠度(すなわちエマルジョン)を達成でき、更に、ブレードアクチュエータ800は、オートミールについてはブレードを第2速度(例えば、60rpm)で第2時間(例えば、30秒)にわたり回転させ、オートミール穀物と牛乳、シナモン、及び砂糖との所望の混合レベル(を達成できる。しかし、ブレードアクチュエータ800は、ブレードを回転させて他の任意適切な方式で容器120の内容物を混和又は混合などを行う他の任意適切な種類のアクチュエータを含むことができる。
ブレードアクチュエータ800は、更に防水又は耐水でもよい。ブレードアクチュエータ800は、防水若しくは耐水囲壁内に囲まれ、疎水性被膜を施し、疎水性材料製若しくはそれを含み、モータ囲壁から水を排水する一方向の水選択膜又は弁を内蔵し、又は他の任意適切な水管理システムを含むことができる。
システム100は、システム100から発生又は出る雑音の量を減少させる役目を果たす防音機構を更に含むことができる。防音機構は:低音発生モータを使用し、カップに吸音材料(例えば、バガス、竹、プラスチックなど)を使用し、容器120ホルダ(例えば、シリコンライニングなど)及び/又はブレードアクチュエータ800内での遮音若しくはダンパーを含む低音発生ブレード設計を使用することを含むことができ、又は他の任意適切な防音機構を含むことができる。
9. 流体ディスペンサー
この自動食品加工システムの流体ディスペンサー600は、一定量の流体をチャンバ内に計量供給する。このチャンバは、ブレードアッセンブリ400、容器によって、又は他の任意適切なシステム構成要素によって全体的又は部分的に形成できる。この流体は、チャンバ及び/若しくは構成要素を洗浄し、チャンバ内容物の温度を制御し(例えば、チャンバ内容物を加熱、冷却、又はその温度を維持し)、流体マニホルド若しくはシステム100の他の任意適切な構成要素を浄化し、又は他の任意適切な役目を果たすことができる。このシステムは、1つ以上の流体ディスペンサーを含むことができ、その場合、それぞれは異なる役目を果たし(異なる温度で流体を計量分配する)又は同一の役目を果たすことができる。そのチャンバは、加工チャンバ142でも洗浄チャンバ162でも、他の任意適切なチャンバでもよい。この流体は液体、気体、又は他の任意適切な流体でよい。この流体は水(例えば、温水、冷水など)、洗浄液体(例えば、直列で又は流体ディスペンサー600で混合され)、オイル、ジュース、風味を付けた水、又は他の任意適切な流体でよい。
流体ディスペンサー600は、第1位置(装填位置302)において容器120が容器プラットフォーム300の受け器へ挿入されたこと、又は容器置き場320内に容器120が存在すると判断したことに応答して、所定時間が満足されたことに応答して(例えば、最後のゆすぎ洗いから5分経過した後)、流体マニホルド内の温度が閾値温度に達したことに応答して(例えば、流体管路内の温度が150°F未満になったとき)、ブレードプラットフォームが容器プラットフォームに対して封止したことに応答して、ブレードプラットフォームの容器プラットフォームに対するラッチ係合に応答して、又は他の任意適切なトリガ事象の発生に応答して実行できる。
流体ディスペンサー600は、流体源620に流体接続された流体マニホルドを含むことが好ましいが、代替的には他の任意適切な接続を含むことができる。この流体源は、流体タンク、流体加熱器(例えば、流体源とシステム100との間に直列で接続される)、流体発生器、供給処理施設(例えば、都市水道系統)、又は他の任意適切な流体源でよい。具体的な例では、この流体源は、水を少なくとも100°Fまで、120°F-200°Fの間まで、概ね190°F(例えば、5°Fなどの誤差範囲内で)、又は他の任意適切な温度まで加熱するよう構成された温水器でよい。190°Fは、幾つかの変形例では、特に、容器120が従来の低温流通体系で搬送、保管され(例えば、0°F)、容器内容物の温度を所望の温度にする応用例では好適である。この流体源は、異なる温度で異なる量の流体を保持し、その流体を様々な加熱時間で異なる温度まで加熱し、流体を単一温度で保持し、この流体をより低い温度の流体と混合して温度を変更し、又は他の任意適切な態様で流体を異なる温度で提供できる。
流体ディスペンサー600は、第2流体マニホルド(例えば、硬質の又は柔軟な管などの中間管)により流体源に流体接続するか、流体源に直接的に接続するか、又は流体源に他の方法で接続できる。この第2流体マニホルドは、付加的に作動して(例えば、ブレードプラットフォームと同じ点で旋回し)引き伸ばしを最小化できる。流体ディスペンサー600は、流体ディスペンサー600に接続された(例えば、流体ディスペンサー600内に配置された、流体ディスペンサー600と直列で配置された、他の任意適切な位置に配置されたなど)圧力、温度、流量、又は他の流体パラメータに関する調整器及び/若しくはセンサを更に含むことができる。流体ディスペンサー600は、内部の流体の流れを制御するよう機能する受動且つ/又は能動弁(例えば、チェック弁、ボール弁など)、1つ以上のウォータフィルタ、1つ以上の添加剤マニホルド(添加剤タンクに流体接続された)、又は他の任意適切な構成要素を含むことができる。
流体ディスペンサー600は、ブレードプラットフォーム420の加工面に流体接続されていることが好ましいが、代替的には、容器プラットフォーム300の受け取り面、装填位置302で容器プラットフォーム300の上方に配置される(例えば、容器置き場320の上方の体積内に)容器置き場320の内腔に流体接続してもよく、又は他の任意適切な構成要素に流体接続してもよい。流体ディスペンサー600は、ブレードプラットフォーム420の厚さを通って延伸しても、係合領域内で終端しても(例えば、ブレード凹部426内など)、容器プラットフォーム300の厚さを通って延伸しても、受け取り面又は加工面に平行に延伸しても、又はシステム100の他の任意適切な部分に沿って延伸してもよい。流体ディスペンサー600は、受け取り面又は加工面に対する法線ベクトルに沿って、受け取り面又は加工面に対する鋭角に沿って、ブレード凹部426及び/又は容器置き場320への接線に沿って、又は他の任意適切なベクトルに沿って配向且つ/又は流体を導入できる。流体ディスペンサー600は、他のシステム構成要素とは別個の流体マニホルドでもよいし(例えば、別個の管でよく)、システム構成要素により画定してもよいし、又は他の任意適切な態様で画定してもよい。
流体ディスペンサー600は、ブレードアッセンブリ400、容器プラットフォーム300、又はハウジング200に対して実質的に静止状態を維持でき、或いはブレードアッセンブリ400、容器プラットフォーム300、又はハウジング200に対して作動できる。後者の変形例では、流体ディスペンサー600は受動アクチュエータ(例えば、バネ、発泡体など)又は能動アクチュエータ(例えば、モータ)により作動できる。
第1変形例では、流体ディスペンサー600は、加工面の平面部分に対して垂直に、ブレードプラットフォームの厚さを貫通してブレード凹部426まで達する。流体ディスペンサー600は、駆動軸460に近位で又は係合領域の周囲に近位で終端でき、又は他の任意適切な位置で終端できる。第2変形例では、流体ディスペンサー600は、ブレードプラットフォーム420を通過して角度を付けて加工面の平面部分まで延伸し、ブレード凹部426内で角度を付けて終端する。この変形例では、流体ディスペンサー600は、ブレード凹部426内で接線ベクトルに沿って渦巻きパターンで流体を方向付けるよう構成されている。しかし、他の任意適切な構成で配置された他の任意適切な流体ディスペンサー600を使用してもよい。
具体的な一例では、流体ディスペンサー600は、この自動食品加工システムが占めるキッチン、オフィス、又は他の空間に関わる商用又は住宅用水道供給源に接続する送水管を含む。この例では、この水ディスペンサーは、圧力調整器、弁、及びコックを含むことができ、この場合、圧力調整器は、商用又は住宅用水道供給源からの水圧(例えば、50psi)を内部使用圧(例えば、30psi)まで調整し、更に、弁は不連続的な時間で選択的に作動されて圧力調整器からコックを介して容器120へ入る特定量の流体を計測する。コックは、容器プラットフォーム300の受け器の上に旋回可能に吊され且つ下に向けられた剛性送水管を含み、弁から容器120に一定量の水を直接的に計量供給することができる。代替的には、コックは、容器プラットフォーム300の受け器の上で下方に延伸し且つ当該受け器に向けられた柔軟管を含むことができる。例示的な一実装例では、コックは、任意の機構を介して自動食品加工システムのアクセスドア220に結合され、新しい容器120を容器プラットフォーム300内に装填するためにユーザによりアクセスドア220が開かれると、当該機構が、コックを容器120の経路から移動させこの自動食品加工システム内に移動させる。同様に、ブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300上の第1位置に移動するときに、ブレードプラットフォーム420はコックをその経路から押し出すことができる。代替的には、このコックは、容器120上の計量供給位置と、容器120及び/又はブレードプラットフォーム420から外れ且つ容器120の容器プラットフォーム300への挿入又は取り出しに干渉しない引き込み位置との間でこのコックを移動させるアクチュエータに結合できる。更に代替的には、そのコックは、容器120がこの自動食品加工システムに装填されると水を容器120に供給するために、容器プラットフォーム300に一体化してもよいし、又はブレードプラットフォーム420が第1位置で容器プラットフォーム300上に配置されると、容器120に水を計量供給するために、ブレードプラットフォーム420に一体化してもよい。しかし、このコックは、水を容器120に計量供給するため、この自動食品加工システム内に他の任意適切な方法で配置してもよい。
流体ディスペンサー600は、新たな容器120の容器プラットフォーム300への挿入が検出されたことに応答して、新しい容器120がこの自動食品加工システムに装填されたときに通過したドア220の閉鎖に応答して、この自動食品加工システム(又はこの自動食品加工システムと連通した装置)の「開始」ボタンの選択又はメニュー選択に応答して、ドア220の開放に応答して、容器置き場からの容器の取り出しに応答して、所定の時間の経過に応答して、他の任意適切な事象に応答して、容器120内に一定量の流体を供給できる。
具体的な一例では、流体ディスペンサー600は、ブレードプラットフォームの容器に対する封止しに応答して、第1期間にわたり第1温度で第1量の流体を、容器とブレードプラットフォームとの間に共同して形成された加工チャンバに計量供給する。流体ディスペンサー600は、ブレード及び加工面を洗浄するため、ドア作動(例えば、ドア開放)に応答して第2期間にわたり第2温度(例えば、140F-160F)で第2量の流体を、ブレードシールドとブレードプラットフォームとの間に共同して形成された洗浄チャンバに計量供給する。流体ディスペンサー600は、所定時間閾値(例えば、4時間)に達したことに応答して、第3期間(例えば、30秒)にわたり第3温度(例えば、180F)で第3量の流体を洗浄チャンバに計量供給する。
この自動食品加工システムのプロセッサ180は、計量供給される流体の量、流量、圧力、時間、及び/又は他の任意適切な流体パラメータを付加的に制御できる。例えば、プロセッサ180は、更に、弁(例えば、ソレノイド弁)をトリガして、所定の時間(例えば3秒)にわたり所定量の流体を容器120内に分配するために開放できる。プロセッサ180は、例えば、ユーザが入力したメニュー選択に基づいて(例えば、エマルジョンの粘稠度に関する)、容器120内に含まれる食品固形物の種類に基づいて、容器120から読み出されたメニュー又はコマンドなどに基づいて、弁が開いている時間と、従って流体が容器120内に計量供給される量とを調節できる。しかし、この水ディスペンサーは他の任意態様で機能することもでき、計量供給を行うため他の任意方法で配置された他の任意適切な構成要素を含んでいてもよい。
10. ブレードシールド
この自動食品加工システムの一変形例は:清掃サイクル時に清掃位置で一時的に動作可能であり、清掃位置で混合機ブレードを実質的に包むブレードシールド900と;清掃サイクル時に一定量の清掃流体をブレードシールド900内と、混合機ブレードに向けて注入するよう構成された清掃流体注入器と;ブレードアクチュエータ800に隣接するドレーン(又は上述のように槽溝710)であって、ブレードシールド900から注ぎ口を介して前記一定量の清掃流体を受け取るドレーンとを更に含む。一般に、ブレードシールド900、流体注入器、及びドレーンは、混合サイクル時にそれぞれ食品に接触しうる混合機ブレード及びブレードプラットフォーム420を、混合サイクルが終了すると、同時に清掃するように協力して機能する。
一実装例では、ブレードシールド900は、混合サイクル終了時に、ブレードシールド900を引き込み位置からブレードプラットフォーム420上の清掃位置まで作動させる(例えば、旋回、軸方向に作動させるなど)アクチュエータに結合されている。ブレードプラットフォーム420とブレードシールド900との間から洗浄流体が出ることを防ぐため、ブレードシールド900は、例えば、ブレードプラットフォーム420の外側周囲とブレードプラットフォーム420のブレード凹部426の周囲との間などの、ブレードプラットフォーム420の一面に対して封止する剛性のハウジング200を含むことができる。例えば、ブレードシールド900は、ブレードプラットフォーム420上に配置されたエラストマー層に対して封止するリムを画定する反転したポリマーバケットを画定できる。従って、このエラストマー層は:混合サイクル時に容器120のリムをブレードプラットフォーム420に封止し;清掃サイクル時にブレードシールド900をブレードプラットフォーム420に封止する役目を果たす。しかし、ブレードシールド900は他の任意形状でよく、ブレードプラットフォーム420に他の任意適切な方法で係合してよい。
清掃流体注入器は流体ディスペンサー600でもよいし、又は別個の流体マニホルドでもよい。洗浄流体は、加工チャンバ142に導入されるものと同一の流体(例えば、水)でも、清掃添加物と共に流体ディスペンサー600に供給される流体でも、異なる流体源からの異なる流体でも、又は他の任意適切な組成の他の任意適切な流体でもよい。
この洗浄流体注入器は:上述の流体ディスペンサー600の調整器と弁との間の流体管に接続されたT字金具と;ブレードシールド900を貫通した(又はそれと同延の)ノズルと;当該ノズルに結合された柔軟性管と;当該柔軟性管とT字金具との間に設けられ、清掃サイクル時に、流体(例えば、水)をブレードに向けて放出するよう作動できる弁とを含むことができる。この洗浄流体注入器は、清掃サイクル時に、食品安全石けんを弁内と柔軟性管内に選択的に放出する石けんディスペンサーも含むことができる。
この清掃サイクルは、容器120が容器置き場320から取り出されたという判断に応答して実行されるのが好ましいが(例えば、プロセッサ180又は他の計算システムによって)、代替的には、所定回数の加工サイクル(例えば、5つの容器120が混合された後)が満足されたことに応答して、所定時間が満足されたことに応答して(例えば、最後の清掃サイクルから4時間経過した後)して実行してもよく、又は他の任意適切なトリガ事象の発生に応答して実行してもよい。この清掃サイクルは、ゆすぎ洗いサイクル、衛生化サイクル、又は他の任意適切な清掃サイクルでよい。特定の一例では、このゆすぎ洗いサイクルは、新しい容器が取り出される度に150°Fでの温水ゆすぎ洗いを含み、衛生化サイクルは、数時間毎に30秒にわたり180°Fでの温水ゆすぎ洗いを含む。しかし、この清掃サイクルは、これ以外に、他の任意適切な温度、圧力、頻度、及び時間で実行してよい。
その他の構成要素も清掃サイクル時に付加的に動作させてもよい。例えば、清掃サイクル時に、ブレードアクチュエータ800は、混合機ブレードを(例えば、全速で又は半速度で)回転させることができ、(第1)弁は、清掃サイクルの全期間にわたり(例えば10秒)開いて、水を調整器からブレードシールド900に被われた混合機ブレードに向けて放出し、洗剤ディスペンサーと柔軟性管との間に配置された第2弁は、清掃サイクル期間未満で限定期間(例えば、5秒)にわたり開放して、洗剤をブレードに向けて流れている水に放出できる。しかし、石けん水は、ブレードシールド900とブレードプラットフォーム420のとの間の体積に入って、例えば「洗い流しサイクル」で、混合機ブレード及びブレードプラットフォーム420を清掃する(例えば、衛生化する)ことができる。この例では、第2弁は清掃サイクル期間の残り部分において(例えば、清掃サイクル期間の残り5秒間)閉じることができ、清潔で新鮮な水のみがブレードプラットフォーム420とブレードシールド900との間の体積に入り、「ゆすぎサイクル」として、石けん水及び他の任意適切な残りの食品屑をこの体積からゆすぎ落とす。代替的に、この清掃流体注入器は、(洗い流しサイクルにおいて)洗浄流体(例えば、石けん水)をこの体積内に選択的に計量供給する1つのノズル、1つの柔軟性管、及び1つ(以上)の弁、並びに(ゆすぎサイクルにおいて)ゆすぎ水(例えば、清水)をこの体積内に選択的に計量供給する1つのノズル、1つの柔軟性管、及び1つ(以上)の弁を含むことができる。更に、洗浄流体もゆすぎ流体も、次にこの体積からブレードプラットフォーム420の注ぎ口を介して槽溝710(又はドレーン)内に排水できる。
清掃サイクル時は、ブレードアクチュエータ800が前方に混合機ブレードを回転させる際に、清掃流体注入器が、流体(例えば、清掃流体又はゆすぎ流体など)を混合機ブレードに向けて直接的に注入又は計量供給できる。このブレンダーアクチュエータは、更に、混合機ブレードを断続的に回転させるようにパルス動作させても、混合機ブレードを後方に回転させても、又は他の任意適切な方法で、他の任意方式又はスケジュールに従って清掃サイクル時に混合機ブレードを作動させてもよい。
清掃サイクルが完了すると、ブレードシールド900は清掃位置にとどまり、次の容器120が挿入される間にユーザのブレードへの接触を遮蔽でき、ブレードシールド900は、次に、ブレードプラットフォーム420から引き込まれて、続く混合サイクルの開始時に、ブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300上の第1位置まで旋回することを許容できる。しかし、システム100は、システム100のブレード及び/又はブレードアッセンブリ400を清掃するよう構成された他の任意適切な清掃機構を含むこともできる。
10.1 組合せサイクル運転
本開示の様々な更なる実施形態によれば、この自動食品加工システムは、第1の清掃サイクルを第1条件に基づいて、第2の衛生化サイクルを第2条件に基づいて実行するよう構成できる。制御回路(例えば、プロセッサ180を含む制御回路)を、清掃サイクル及び衛生化サイクルの動作を実行するよう構成できる。清掃サイクルは比較的に頻繁に(例えば、毎混合サイクル後に)実行できるが、衛生化サイクルはより低頻度で(一日一回、一日二回、混合が行われてない所定のアイドル時間後に)実行してもよい。
制御回路は、流体注入装置、アクチュエータ、又は上記第10項に記載されたサイクル動作に関連付けられた他の構成要素の動作をトリガするよう構成された制御信号を発生できる。制御回路は、サイクル頻度又は以前のサイクルからの最大経過時間をメモリから取り出し、取り出された値を閾値と比較し、取り出された値が閾値を超えていることに基づいて清掃サイクルを実行するよう構成できる。幾つかの実施形態では、制御回路は、レジスタにサイクルのカウントを維持し、対応するサイクルを実行する制御信号の送信に応答してこのカウントをインクリメントするよう構成できる。幾つかの実装例では、制御回路は、サイクルが実行される時間に関連付けられたタイマを維持し、サイクルの実行に応答してタイマをリセットするよう構成できる。制御回路は、タイマの値(例えば、以前のサイクル実行から経過した秒数)を取り出し、この値を閾値と比較し、この値が閾値を超えたことに基づいてサイクルを実行するよう構成できる。
清掃サイクルの実行には、混合サイクル後に温水を混合チャンバに注入することを含むことができる。例えば、制御回路はサイクル終了信号を受信できる。このサイクル終了信号は、所定のサイクル時間に関連付けられたものでよく、ブレード回転終了に関連付けられた信号(例えば、回転を中断させるため送信される信号、回転を引き起こすために構成された信号送信の終了、又はブレード回転を検出するよう構成されたセンサからの信号)、又はブレードプラットフォーム又は容器プラットフォームの少なくとも一方がサイクル終了位置に達したことを検出するよう構成されたセンサから受信された信号でよい。サイクル終了信号の受信に基づいて、制御回路は、ポンプなどの流体注入器を作動させるよう構成された制御信号を発生できる。制御信号は、流体注入に関連付けられた継続期間で示すことができる。
上述のように、衛生サイクルは、清掃サイクルより低い頻度で実行できる。とはいえ、清掃サイクルでプロセッサにより提供される機能を衛生サイクルで実行してもよい。清掃サイクルの実行には、温水を又はオプションで石けん又は他の衛生化流体を、混合チャンバに注入することを含むことができる。制御回路は、衛生化サイクルに関連付けられたトリガ信号の受信に応答して、ポンプなどの流体注入器を作動させるよう構成された制御信号を発生できる。
制御回路は、衛生化サイクルを実行するための条件が満足されたという判断に基づいて、流体注入装置を作動させるための制御信号を発生できる。例えば、制御回路は、衛生化サイクルを実行又は完了するとタイマをリセットしてもよいし、衛生化サイクルのカウントをリセットしてよい。制御回路は、以前の衛生化サイクルから経過した時間を取得するためにタイマを定期的にポーリングし、この経過時間を閾値と比較し、経過時間が閾値より大きいという判断に基づいて衛生化サイクルを実行する制御信号を発生できる。幾つかの実施形態では、閾値は12時間又は24時間でよい。幾つかの実装例では、閾値は、ユーザ又は技術者により事前プログラムできる。制御回路は、衛生化サイクルが実行又は完了すると、衛生化サイクルのカウントをインクリメントできる。制御回路は、衛生化サイクルのカウントをポーリングし、カウントのリセットに関連付けられた時間でこのカウントを割ってサイクル頻度を求め、この頻度が閾値未満であることに基づいて衛生化サイクルを実行するための制御信号を発生できる。頻度は、12時間毎又は24時間毎など所定値でよい。制御回路は、混合サイクルが実行された時間のログを維持し、それらの時間を複数ビン(例えば、一日の時間に関連付けられたビン)にソートし、混合サイクル実行頻度に従ってビンをランク付けし、閾値頻度以下の混合サイクル実行頻度を備えた1つ以上のビンを特定できる。幾つかの実施形態では、制御回路は、クロックをポーリングし(例えば、1時間に1回)、このクロック値に関連付けられたビンの混合サイクル実行頻度が閾値以下かどうかを判定し、混合サイクル実行頻度が閾値未満であることに基づいて衛生化サイクルを実行できる。
衛生化サイクル用の水は、清掃サイクル用のものよりかなり高温でよい(例えば、沸点、沸点付近、華氏160度を上回る、又は華氏180度を上回る)。
清掃又は衛生サイクルの実行は、ブレードアッセンブリ400のブレードを所定速度で回転させることを含むことができる。制御回路は、所定の回転速度でブレードを回転させるよう構成できる。この回転速度は、ブレードアクチュエータの定格又は最大回転率の関数でよい。例えば、回転速度の分数又は百分率(例えば、50パーセント)でよく、制御回路はブレードアクチュエータの制御信号を整えて、ブレードアクチュエータを最大又は定格回転率の50パーセントで回転させることができる。幾つかの実施形態では、清掃サイクル時のブレードアクチュエータの回転速度は、混合サイクル時にブレードアクチュエータが回転される速度の約50%でよい。
清掃又は衛生サイクルの実行は、混合チャンバを清掃するのに十分だがシステムの通常利用を阻害するほどではない所定時間にわたって清掃サイクルを実行することを含むことができる(例えば、5秒と20秒との間;10秒と15秒との間;12秒)。幾つかの実施形態では、衛生化サイクルは比較的長時間(例えば、45秒サイクル、15秒と60秒との間のサイクル;30秒を上回り50秒未満のサイクル;これら何れかを繰り返してもよい)にわたって実行できる。サイクル実行の時間的長さは、水を受け取るもとである水タンクの容量に基づいて決定できる。
制御回路は、トリガ条件に基づいて清掃サイクル又は衛生化サイクルの少なくとも一方を実行できる。制御回路は、トリガ条件が満足されているか否かを判断するよう構成できる。幾つかの実装例では、清掃サイクル又は衛生サイクルの一方を実行するためのトリガ条件は、水注入時間、ブレード回転時間、サイクル数、最後のサイクルからの時間、又は本明細書に記載された他のパラメータに基づかせることができる。幾つかの実装例では、清掃サイクルの実行をトリガするための第1条件は、混合サイクルの完了を検出することを含むことができる(例えば、上述のように)。幾つかの実装例では、第1条件は、所定回数の混合サイクルの完了を検出する(例えば、制御回路がサイクルのカウントを閾値と比較することに基づいて)ことを含むことができる。
幾つかの実装例では、第1条件は、清掃用の水を取り込むもととなる温水器内の水位又は水量に基づかせることができる(例えば、液面センサ又は温度センサからの)。幾つかの実装例では、制御回路は水位を所定の閾値と比較し、水位が閾値より高い場合は清掃サイクルを実行できる。幾つかの実装例では、第1条件は、清掃用の水を取り込むもととなる温水器内の水温に基づかせることができる。幾つかの実装例では、制御回路は、この温度を所定の閾値(例えば、華氏140度などの最低タンク温度)と比較し、温水器内の水温が閾値より高いという判定に応答して清掃サイクルを実行できる。
制御回路は、衛生化サイクルのトリガ条件が満足されているという判断又は信号指示の受信に応答して衛生化サイクルを実行できる。衛生化をトリガするための第2条件は、以前の衛生化から経過した最大時間(例えば、12時間、24時間)に基づかせればよい。例えば、制御回路は衛生化サイクルのタイマを閾値と比較し、タイマの値が閾値より大きいことに基づいて衛生化サイクルを実行できる。制御回路は、時間を取得するためクロックをポーリングし、その時間を任意時間(夜間の所定時間、混合サイクルが実行される過去の時間に基づくなど、混合サイクルが実行されないと考えられる時間)と関連付けられた第2条件と比較できる。清掃サイクルの実行と同様に、制御回路は、清掃用の水を取り出すもととなる温水器内の水位又は水温を示す信号を受信し、受信された値を対応する閾値と比較し、受信された値が閾値を上回ることに基づいて衛生化サイクルを実行できる(又はこの値を超過しなければこのサイクルを実行しない)。
制御回路は、衛生化サイクルが最小閾値時間(例えば、12時間)にわたり実行されておらず且つ混合サイクルが今から一定時間(例えば、10分)は実行されないと考えられているとの判断に基づいて衛生サイクルを実行できる。
幾つかの実装例では、制御回路は、ユーザインターフェースで(ユーザ又は技術者から)受信されるコマンドのような、清掃サイクル又は衛生化サイクルを実行するためのコマンドを示すコマンド信号として第1条件又は第2条件を受信できる。
11. プロセッサ及び電源
図10に示したように、システム100は、システム動作を制御する(例えば、後述する方法の実行を制御する)よう機能するプロセッサ180を更に含むことができる。プロセッサ180はハウジング200内に保持されるのが好ましいが、代替的には、ハウジング200の外部に配置してもよい。プロセッサ180は、好適には防水ケーシング内に収容されるが、代替的には、他の任意適切な方法で保持してもよい。プロセッサ180は、ブレードアッセンブリ400、ブレードアクチュエータ800、容器プラットフォーム300、又は他のシステム構成要素から流体的且つ熱的に分離されていることが好ましいが、代替的には、1つ以上のシステム構成要素に流体的且つ/又は熱的に接続されていてもよい。例えば、プロセッサ180は容器120に熱的に接続でき(例えば、容器置き場320に接続された容器120保持機構に沿って配置)、プロセッサ180からの熱が容器120に伝達され、容器120がプロセッサ180を冷却可能となる。
プロセッサ180は、例えばシステム100の能動的アクチュエータ(例えば、1つ以上のプラットフォームアクチュエータ)、センサ、及びスイッチなどシステム100の能動的構成要素に接続されていることが好ましいが、代替的には、受動的アクチュエータ又は他の任意適切な構成要素に接続してもよい。プロセッサ180は、これら構成要素に(例えば、電線で)電気的に接続されていることが好ましいが、代替的又は付加的にはこれら構成要素にワイヤレス接続さていてもよい。プロセッサ180は、受信機、送信機、及び/又はトランスポンダーを更に含むこともでき、外部の計算システム(例えば、遠隔サーバ、ユーザデバイスなど)と通信できる。
システム100は、システム100の能動的構成要素に電力供給する機能を果たす電源を更に含むことができる。この電源は電力貯蔵システム(例えば、リチウムイオン・バッテリなどのバッテリ、コンデンサーなど)、電力供給装置(例えば、壁付きコンセントに結合できるプラグ)、又は他の任意適切な電力供給装置でよい。この電源は、能動的構成要素に一組の電線接続によって接続されていることが好ましいが、代替的又は付加的にはこれら構成要素にワイヤレス接続又は他の方法で接続さていてもよい。しかし、システム100は、他の任意適切な方法で動作可能な他の任意適切な構成要素を含むことができる。
12. 方法
図11及び14に示したように、食品材料を自動食品加工システムで加工するための方法は:容器置き場内で容器の存在を検出する段階S100と;容器開口部をブレードアッセンブリで封止する段階S200と;上記組のブレードをブレードアクチュエータに係合させる段階S300と;上記組のブレードをブレードアクチュエータで回転させる段階S400と;ブレードアッセンブリを容器から切り離す段階S500とを含む。この方法は食品材料を加工体積内で加工するように作用する。より好適には、この方法は食品材料を容器120内で混合するように作用する。しかし、この方法は、他の任意適切な体積内で他の任意適切な食品材料を加工できる。
この方法の全て又は一部が自動的に実行されることが好ましいが、代替的には、手動で実行し、トリガ事象の検出に応答して実行し、又は他の任意適切な時間若しくは頻度で実行してもよい。この方法は、上述したようにシステム100により実行されるのが好ましいが(例えば、プロセッサ180によって制御される)、代替的には、異なるシステム、遠隔計算システム、若しくは他の任意適切な装置、計算システム、又はそれらの組によって実行又は制御してもよい。この方法は、食品材料(例えば、食品材料が事前包装された)、より具体的には冷凍食品材料を含んだ容器120を使って実行されるのが好ましいが、代替的には、他の任意適切な食品材料を使って実行でき、タンク又はホッパーからシステム100によって計量供給される食品材料を受け取る容器120を使って実行でき、又は他の任意適切な食品材料提供システムを使って実行できる。
容器置き場320内における容器の存在を検出する段階S100は、容器120が容器置き場320内に受け取られたことを確認する役目を果たす。容器の存在の検出は:容器120を容器置き場320内に受け取る段階と、容器の受け取りを示す測定を記録する段階と、当該測定に基づいて容器120が受け取られたと判定する段階とを含むことができる。容器120は、容器プラットフォーム300の容器置き場320によって受け取られるのが好ましいが、代替的には、他の任意適切な構成要素によって受け取られるようにしてもよい。容器120は、容器120が全体的に又は部分的に容器置き場320に挿入されるときに受け取られるのが好ましいが、代替的には、他の方法で受け取ってもよい。容器プラットフォーム300は、容器120が受け取られるときに装填位置302に配置されているのが好ましいが、代替的には、他の任意適切な位置に配置されてもよい。容器の受け取りを示す測定の記録は、好適には、容器プラットフォームセンサ又はスイッチによって実行される。例示的な測定は、持ち上げ機構340への重さ若しくは圧力の検出(例えば、押し下げ力の検出)、レーザビームが遮断されたことの判定、持ち上げ機構340若しくは一組の容器120保持機構の作動の検出、又は他の任意適切な測定でよい。
容器開口部をブレードアッセンブリで封止する段階S200は、加工ユニット140(例えば、混合ユニット)を形成する役目を果たし、当該加工ユニットは食品材料が内部で加工される(例えば、混合される)加工チャンバ142を画定する。加工ユニット140は、容器120、容器プラットフォーム300、ブレードアッセンブリ400、及び/又はブレードプラットフォーム420により共同で形成されるのが好ましいが、代替的又は付加的には他の任意適切な構成要素によって形成してもよい。ブレード凹部426は、封止された状態で、容器開口部と実質的に位置合わせされるのが好ましいが、代替的には、位置ずれしていても又は他の任意適切な相対的な配向としてもよい。容器開口部は、ブレードアッセンブリ400及び/又はプラットフォームを用いて封止又は他の力を容器120に掛けることによって封止できるが、代替的には他の任意適切な方法で封止してもよい。この力は容器開口部を形成する容器縁部に対して、容器置き場320に対して掛け、又は他の任意適切な構成要素に対して掛けることができる。代替的又は付加的に、この方法は、上記組のブレード440を容器120内で配向する段階を含むことができる。
容器開口部の封止は、容器120が容器置き場320内に存在することに応答して(例えば、容器120の受け取りに応答して、容器が容器置き場320内に存在することの判定に応答してなど)、ドア220が閉位置にあることに応答して(例えば、ドア220がセンサデータに基づいて閉位置にあるとの判定に応答してなど)、それらの組合せに応答して、又は他の任意適切なトリガ事象の発生に応答して実行できる。
一変形例では、容器開口部を封止する段階は:容器プラットフォーム300が装填位置302にあるときに、ブレードアッセンブリ400を非係合位置424(例えば、第1位置)まで作動する段階と、ブレードアッセンブリ400(より好適にはブレードプラットフォーム420だが、代替的には別の構成要素)を容器プラットフォーム300に結合する段階とを含む。ブレードアッセンブリ400を作動する段階は、プラットフォームアクチュエータ500を用いてブレードプラットフォーム420を非係合位置424まで移動させる段階(例えば、係合位置422からだが、代替的には他の任意適切な位置から)と、ブレードプラットフォーム420を容器プラットフォーム300上の第1位置まで移動させる段階又はブレードアッセンブリ400を容器開口部上にその他の方法で配置する段階とを含むことができる。ブレードプラットフォーム420は、封止されたときに装填位置302で容器プラットフォーム300上に配置されるのが好ましいが、代替的には、他の任意適切な位置で封止されてもよい。ブレードアッセンブリ400を容器プラットフォーム300に結合する段階は、ラッチ機構、一組の補完的な磁気要素、接着材、吸引(例えば、加工チャンバ142内で発生される)を用いて、ブレードアッセンブリ400を容器プラットフォーム300に結合する段階方法を含むことができ、又はブレードアッセンブリ400を容器120に結合する他の任意適切な方法を含むことができる。
上記組のブレードをブレードアクチュエータに係合させる段階S300は、加工ユニット140をブレードアクチュエータ800に駆動可能に接続するよう作用する。ブレードは、容器開口部が封止された後で、ブレードアクチュエータ800と係合することが好ましいが、代替的には、その前(例えば、ブレードアクチュエータ800が上記組のブレード440と共に移動する場合)又は後に係合してもよい。上記組のブレード440をブレードアクチュエータ800に係合させる段階は、ブレードアッセンブリ400を係合位置422まで且つ/又は容器プラットフォーム300を加工位置304まで作動させる段階を含むことがこのましい。図12に示したように、上記組のブレード440をブレードアクチュエータ800に係合させる段階は、加工ユニット140を反転させて(例えば、直立位置から150°)、容器120の長手方向軸が重力ベクトルと位置合わせされておらず、容器ベースが容器開口部より高く持ち上げられられるか、又は容器120がその他の方法で直立位置から傾けられ又は反転される段階をさらに含むことができる。一変形例では、上記組のブレード440をブレードアクチュエータ800に係合させる段階は、ブレードプラットフォーム420と、容器120と、容器プラットフォーム300とを一体的に、ブレードアクチュエータ800が混合機ブレードに係合する第2位置まで移動させる段階を含むことができる。しかし、上記組のブレード440はその他の方法でブレードアクチュエータ800と係合できる。
上記のブレード440を回転させる段階S400は、加工サイクルを実行する作用がある。より好適には、上記組のブレード440を回転させるこの段階は、混合サイクルを実行して食品材料及び/又は添加物(例えば、水)を加工ユニット140内で(例えば、容器120内で)エマルジョンへと混合する作用があるが、代替的には、この食品を他の任意適切な方法で加工できる。このブレードは、所定の速度、頻度、軸位置で回転させることができ、又は他の任意適切な制御される動作パラメータを備えてもよい。このブレードの回転は、レシピ又は方式に従って制御されるのが好ましく、プロセッサ180又は他の計算システムによって制御されるのが好ましい。これらブレードはブレードアクチュエータ800により作動されるのが好ましいが、代替的には他の任意適切な作動機構によって作動してもよい。
ブレードアッセンブリを容器から切り離す段階S500は、現時点で混合された内容物が入った容器120を、取り出しのためユーザに提示する作用がある。ブレードアッセンブリ400は、上記組のブレード440をブレードアクチュエータ800で回転させた後に切り離されるのが好ましいが、代替的には、ブレード回転時又は他の任意適切な時間に切り離してもよい。ブレードアッセンブリ400を切り離す段階は:混合ユニットを直立させる(例えば、ブレードアッセンブリ400を非係合位置424に、容器プラットフォーム300を装填位置302に移動させる)段階と、ブレードアッセンブリ400を容器プラットフォーム300から分離する段階と、ブレードアッセンブリ400を非係合位置424から離れる方向に(例えば、係合位置422の方に又はその位置まで)作動させる段階と、容器プラットフォーム300を装填位置302に保持する段階とを含むことができる。しかし、ブレードアッセンブリ400は、他の方法で容器120から切り離してもよい。ブレードアッセンブリ400を切り離す段階は、(例えば、ドア220アクチュエータを使って)ドア220を開位置まで作動させる段階、(例えば、持ち上げ機構340を用いて又は持ち上げ機構340を下位置に保持するラッチを開放することで)容器120を容器置き場320から持ち上げる段階、又は他の任意適切な過程を含むことができる。具体的な一例では、ブレードアッセンブリ400を切り離す段階は、ブレードプラットフォーム420と、容器120と、容器プラットフォーム300とを一体的に第1位置まで移動する段階と、ブレードプラットフォーム420を容器プラットフォーム300から解錠する段階と、消費者に容器120を提示するためブレードプラットフォーム420を第2位置まで移動させる段階とを含むことができ、容器プラットフォーム300が、容器120を第1位置で直立配向に支持する。ブレードアッセンブリ400を切り離す段階は、ブレードプラットフォーム420を第2位置まで移動する前に、通気口を開放してチャンバ圧力を外部圧力に等しくする段階を更に含むことができる。しかし、ブレードアッセンブリ400は、他の方法で容器120及び/又は容器プラットフォーム300から切り離してもよい。
この方法は加工ユニットを撹拌する段階S420を更に含むことができ、これは加工チャンバ142内の塊を取り除く作用がある。加工ユニット140は加工サイクル時に撹拌することが好ましいが、代替的には、加工サイクル(例えば、混合サイクル)の前、後、又は適時に撹拌してもよい。加工ユニット140は、1回以上撹拌すればよい。加工ユニット140を撹拌する段階は、加工ユニット140を横方向に揺り動かす段階と、加工ユニット140を長手方向又は円弧状に揺り動かす段階と、加工ユニット140をブレード回転方向に対向する方向に回転させる段階と、対向方向にブレードを回転させ、又は他の方法で流体の流れを加工チャンバ142内で撹拌する段階とを含むことができる。一変形例では、混合ユニットを撹拌する段階は、混合サイクルの途中で:混合ユニットを直立させる段階と、混合ユニットを反転させ(且つ混合アッセンブリをブレードアクチュエータ800に再結合する)段階と、混合ユニットを再開する段階とを含むことができる。しかし、加工ユニット140は他の方法で撹拌してもよい。例えば、撹拌は、第15項で解凝集に関連して記載されたように行うことができる。
この方法は、食品材料を溶かす作用がある食品材料の温度を調節する段階、食品材料を所定の温度(例えば、消費を目的としたもの)にする段階、及び/又はより良好な食品加工を促進する段階とを更に含むことができる。食品材料の温度を調節する段階は、食品材料を加熱する段階、食品材料を冷却する段階、食品材料の温度を維持する段階、又は他の方法で食品材料の温度を調節する段階を含むことができる。食品材料の温度を調節する段階は、加熱された流体を加工チャンバ142に導入する段階(例えば、流体ディスペンサー600などに水を加えるなどにより)、容器120を加熱する段階(例えば、容器置き場320に熱的に結合された加熱素子を用いて)、ブレードアッセンブリ400を加熱する段階、又は他の方法で熱を食品材料に印加する段階を含むことができる。この食品材料は、ブレードアッセンブリ400が容器開口部に対して封止された後に加熱されることが好ましいが、代替的には、その前又は他の任意適切な時点で加熱してもよい。所定温度の水を導入することで食品材料の温度を調節する段階は:加工チャンバ142に導入される流体の量を調節し、所定量の流体を加工チャンバ142内に供給する段階、この流体が加熱される温度を調節する段階、又は他の方法で食材の温度を調節する段階を含むことができる。
この方法は、ブレードアッセンブリ及び/又は容器プラットフォームを清掃する段階S600を更に含むことができ、これはシステム100の食品接触部分を減菌、ゆすぐ、又は他の方法で清掃する役目を果たす。これら食品に接触する部分は、ゆすぎ、こすり洗いし、所定温度を上回る温度まで加熱し、ガス処理し(例えば、ヨウ素で)、液体を吹きかけ(例えば、アルコールを)、又は他の方法で清掃できる。これら食品接触部分は、食品材料を加熱するための加工チャンバ142で使用される流体又は洗浄流体でゆすぐか、又はその中に導入される流体又は洗浄流体に似たものでゆすぐことができ、或いは他の任意適切な流体でゆすぐことができる。しかし、ブレードアッセンブリ400はその他の態様で清掃してもよい。
図13に示したように、ブレードアッセンブリ400を清掃する一変形例は:ブレードを包んで清掃チャンバ162を形成するため、ブレードシールド900をブレードアッセンブリ400上の清掃位置まで移動する段階と;ブレードを回転させるために清掃サイクル時にブレードアクチュエータ800を作動する段階と;清掃サイクル時に洗浄流体を混合機ブレードに向けて注入する段階と;清掃サイクルの完了に応答して、ブレードシールド900を清掃位置から引き込める段階とを含む。ブレードは、ブレードシールド900が引き込み位置から清掃位置に移動する際に、係合位置422に配置されるのが好ましいが、代替的には、他の任意適切な位置に配置されてもよい。ブレードアッセンブリ400を包む動作は、ブレードプラットフォーム420とブレードシールド900との間でブレードを共同して囲むか、ブレード凹部426を囲むか、又は他の方法でブレードを取り囲む動作を含むことができる。ブレードアッセンブリ400はブレードシールド900に対して封止され、ブレードシールド900に対して押しつけられ(例えば、ラッチ又は他の結合機構によって)、又は他の方法でブレードシールド900に結合できる。しかし、清掃チャンバ162は他の任意適切な方法で形成、清掃してもよい。
この方法は、清掃チャンバ162から排水の流出を促進する段階を更に含むことができ、これは洗浄チャンバ162から洗浄液を除去する役目を果たす。これは、出口マニホルド700を洗浄チャンバ162に流体接続させる弁を開く段階、ブレードアッセンブリ400と容器プラットフォーム300との間の封止又は結合力を減少する段階又は洗浄チャンバ162と溝槽710若しくは流体タンクとの間の流体の流れをその他の方法で促進する段階を含むことができる。しかし、排水を他の方法で除去してもよい。
13. 自動食品加工システムと共に使用するために構成された容器
図16-22をここで参照すると、容器1000の実施形態が図示されている。容器1000は、本明細書で記載された容器120に似たものでよい。幾つかの実装例では、容器1000は、自動食品加工システム100などの自動食品加工システムと共に使用するよう構成されている。幾つかの実装例では、容器1000は、自動食品加工システム100などの混合装置で使用される。容器1000は、リップ部1028及び底部1032を含む本体1020を含むことができる。本体1020は、リップ部1028と底部1032との間に延伸する壁構造体1036を含むことができる。壁構造体1036及び底部1032は空洞1040を画定することができる。
リップ部1028は、底部1032を横切り本体1020の中心に沿って延伸する中心軸1004に対して壁構造体1036から外方向へ延伸できる。本体1020は、容器プラットフォームが第1位置にあるときに自動食品加工システム100の容器プラットフォーム内に画定される容器置き場内に受け取られるよう構成でき、壁構造体1036が容器置き場によって画定された開口部を通り、リップ部1028の第2(例えば、底)面1030が容器置き場の表面によって支持される(例えば図1A-7に示した容器プラットフォーム300の容器置き場320、図11に示した位置302及び304などを参照すること)。
リップ部1028は、1つ以上の係合要素を含むか又は画定でき、それらは、(i)自動食品加工システム100のブレードアッセンブリ(例えば、図3-7などに示したブレードアッセンブリ400)の対応する係合特徴と封止係合し;(ii)ブレードアッセンブリのブレード(例えば、図9などに示したブレードアッセンブリ400のブレード440)の回転時に容器1000の中心軸1004周りの回転を制限し;(iii)容器プラットフォームの第1位置から第2位置への、容器の中心軸を横切る軸周りの回転時に、又は容器プラットフォームが第2位置にあるときにブレードアッセンブリのブレードの回転時に、容器置き場の表面に対するリップ部1028の並進運動を制限するように、寸法決めされ且つ形成されている。容器1000は、空洞1040内で混合するための材料(例えば、フルーツ、食品粒子、水など)を保持するよう構成されており、ブレードアッセンブリは、容器1000に結合されると空洞1040内の材料を混合又は他の方法で加工して消費するための物質を提供できる。
図16-19に示したような幾つかの実施形態では、容器1000の壁構造体は、分割特徴1024により接合された複数の側面部1022を含むことができる。壁構造体1036は、外表面1038及び内表面1039を含むことができる。空洞1040(例えば、食品/流体などの材料が、容器1000に挿入され且つ容器1000によって保持される空洞1040)は、本体1020(例えば、壁構造体1036及び内表面1039によって)及び底部1032によって画定される。容器1000に関して中心軸1004を画定でき、これは底部1032を通過し且つ底部1032を横切っている(例えば、底部1032に直交している)。幾つかの実施形態では、壁構造体1036は、厚み(例えば、外表面1038から内表面1039まで画定された厚み)を含むことができる。幾つかの実施形態では、壁構造体1036の厚みは、0.01インチ以上で0.1以下インチである。幾つかの実施形態では、壁構造体の厚みは、0.09インチ未満、0.08インチ未満、0.07インチ未満、0.06インチ未満、0.05 インチ未満、0.04インチ未満、0.03インチ未満、0.02インチ未満などである。幾つかの実施形態では、壁構造体の厚みは、0.04インチ以上で0.06インチ以下である。幾つかの実施形態では、壁構造体の厚みは、0.04インチ以上で0.052インチ以下である。
リップ部1028は、容器置き場320及びブレードアッセンブリ400に係合、接触、又は他の様態で結合するよう構成できる。リップ部1028は、複数の側部1072を画定する外周1070を含むことができる。リップ部1028は、第1面1029と、第1面1029に対向する第2面1030とを含むことができる。リップ部1029は、ブレードアッセンブリ400に係合するよう構成でき、第2面1030は、容器置き場320によって支持され且つ/又は係合するよう構成できる。リップ部1028が中心軸1004に対して外方向にリップ部1028の第1縁部1031aまで延伸しているので、リップ部1028の第1寸法1027aは、リップ部1028に関して第1面1029に沿って画定できる。リップ部1028が中心軸1004に対して外方向にリップ部1028の第2縁部1031bまで延伸しているので、リップ部1028の第2寸法1027bは、リップ部1028に関して第2面1030に沿って画定できる。
幾つかの実施形態では、図20に示したように、着脱可能部材100(例えば、スリーブ)を容器1000の周囲に配置できる。着脱可能部材1010は、混合動作の前及び/又は後に、ユーザによる容器1000の取扱を容易にするように構成すればよい。例えば、着脱可能部材1010は、容器1000内に保持された材料を、ユーザの比較的温かい又は比較的冷たい手から断熱するように構成された断熱部材でよい。
幾つかの実施形態では、リップ部1028の外周1070は少なくとも3つの側部1072を画定する。例えば、外周1070は、リップ部1028の閉じた形状を形成する複数の個別で近接した側部1072を含むことができる。側面部1022はリップ部1028の側部1072に対応でき、各側面部1022の各第1端部1021は各側部1070に隣接するリップ部1028を画定する縁部まで延伸している。幾つかの実施形態では、分割特徴(例えば、細溝、凹み、線、縁部など)1024が、壁構造体1036の外表面1038に画定され、リップ部1028の側部1072を画定する縁部から延伸している。幾つかの実施形態では、他の分割特徴1025が、壁構造体1039の内表面1038に画定され、リップ部1028の側部1072を画定する縁部から同様に延伸している。分割特徴1024は壁構造体1036から外側に延伸できる。分割特徴1024は本体1020を成形するよう構成でき、本体は容器置き場320内に嵌合する。図16に示したように、分割特徴1024は、リップ部1028と底部1032との間で中心軸1004に対して反時計回りの経路を辿ることができ、分割特徴1025は、リップ部1028と底部1032との間で中心軸1004に対して時計回りの経路を辿ることができる。図21に示したように、分割特徴1024は、リップ部1028と底部1032との間で中心軸1004に対して時計回りの経路を辿ることができ、分割特徴1025は、リップ部1028と底部1032との間で中心軸1004に対して反時計回りの経路を辿ることができる。
いくつか実施形態では、壁構造体1036は複数の側面部1022を含む。各側面部1022は、リップ部1028を画定する縁部又は側部1072まで延伸する第1端部1021と、底部1032まで延伸する第2端部1023とを含むことができ、各側面部1022の第1端部1021は、その側面部1022に隣接する近接側面部1022の対応する第1端部1021と鈍角を形成する。いくつか実施形態では、壁構造体1036は、容器置き場320の受取側部の数に対応した複数の側面部1022を含む。言い換えれば、リップ部1028を画定する各縁部又は側部1072は、リップ部の対応する隣接側部1072と鈍角を形成する。幾つかの実施形態では、リップ部1028を画定する縁部又は側部1072の間の鈍角は、約140度である。
幾つかの実施形態では、各側面部1022の第1端部1021と、側面部1022に隣接した近接側面部1022の対応する第1端部1021との間に形成される角度は、容器置き場320内に開口部を形成する容器置き場320の隣接する側部間に形成される角度に対応し、この開口部は容器1000の本体1020を受け取るよう寸法決めされ、成形されている。幾つかの実施形態では、側面部1022により形成される角度と、容器置き場320の角度との間の対応は、容器1000を容器置き場320に嵌合させるよう構成されており、容器1000と容器置き場320との間の摩擦係合を増加させる。幾つかの実施形態では、上記鈍角は側面部1022の数の関数である。幾つかの実施形態では、各側面部1022は類似の又は同一の形状を含む。幾つかの実施形態では、この鈍角は約140度である。
幾つかの実施形態では、リップ部1028は、壁構造体1036の内表面1039から、リップ部1028の第1面1029に隣接したリップ部1028の第1縁部1031aまで延伸する第1寸法1027aを備え、リップ部は、壁構造体1036の外表面1038から、リップ部1028の第2面1030に隣接したリップ部1028の第2縁部1031bまで延伸する第2寸法1027bを備えている。幾つかの実施形態では、第1寸法1027aと第2寸法1027bとは異なる。幾つかの実施形態では、リップ部1028は、容器置き場320とブレードアッセンブリ400とによって締め付けられるように、その寸法が構成されており、第1位置から第2位置までの容器プラットフォームの回転及び容器1000の対応する回転、容器1000内の材料の加工などの、自動食品加工システム100の動作のために容器1000を封止する。
幾つかの実施形態では、リップ部1028の第1面1029は、ブレードアッセンブリの係合特徴(例えば、図9及び22に示したブレードアッセンブリ400のシール428など)と接触するよう構成されており、リップ部1028の第2面1030は、容器置き場の突起(例えば、図3及び22に示した容器置き場320の突起322など)と接触するよう構成されている。例えば、これら接触は、それぞれリップ部1028とブレードアッセンブリ400と容器置き場320との間の摩擦係合及び/又は封止係合でよい。幾つかの実施形態では、リップ部1028の第1面1029及び/又は第2面1030は、リップ部1028の第1及び第2面とそれぞれブレードアッセンブリ400及び容器置き場320との摩擦を増加するよう構成された回転防止特徴(例えば、ノッチ、粗面部分、歯など)を含むことができる。容器1000を回転(例えば、中心軸1004を中心に回転)又は移動(例えば、リップ部1028を容器置き場320及び/又はブレードアッセンブリ400に対して並進させる)させかねない容器1000の移動時又は容器1000内の材料加工時に生じる、自動食品加工システム100の動作時に容器1000に印加される回転及び/又は並進力などの外力に耐えるため、第1面1029及び/又は第2面1030は、接触面との摩擦力を発生するように構成できる。
幾つかの実施形態では、リップ部1028は、ブレードアッセンブリが容器プラットフォームにしっかり取り付けられているとき、ブレードアッセンブリの係合特徴および容器置き場の突起によりリップ部1028に掛けられる締め付け力に耐えるよう構成されている。例えば、リップ部1028は、十分に剛性または圧縮強度を備えた材料を含むことができ、シール428および突起322(例えば、図22を参照)により締め付けられても、リップ部1028は厚さの減少などの形状変化を起こさない。これは、リップ部1028と、突起322と、シール428との間の摩擦係合を促進するが、それは、締め付け力に十分抗してリップ部1028と、突起322と、シール428との接触を維持するのでなくリップ部1028が締め付け力によって圧縮されてしまえば、これら構成要素間の摩擦力が減少するはずだからである。
幾つかの実施形態では、リップ部1028は、ブレードアッセンブリが回転する際にブレードアッセンブリの係合特徴および容器置き場の突起によりリップ部1028に印加される動作力に耐えるよう構成されている。例えば、リップ部1028は、ブレードアッセンブリが回転する際に、ブレードアッセンブリのシール428および容器置き場320の突起322によりリップ部1028に印加される作動力に耐えるよう構成できる。ブレードアッセンブリ400のブレード440の回転は、ブレードアッセンブリ400及び/又はブレードアッセンブリ400により加工される材料内に、リップ部1028に伝達される回転力を発生させうる。リップ部1028はこれらの回転力に耐えるよう構成されており、容器1000の損傷、容器1000からの材料の損失の原因となりうる、リップ部1028のシール428に対する回転またはそれからの分離は起こらない。
幾つかの実施形態では、リップ部1028は、ブレードアッセンブリが回転する際にブレードアッセンブリの係合特徴および容器置き場の突起によりリップ部1028に印加される動作力に耐えるよう構成されている。例えば、リップ部1028は、ブレードアッセンブリが第1位置から第2位置まで回転する際に(例えば、容器プラットフォームが装填位置302と加工位置304との間を回転する際に)、ブレードアッセンブリ400のシール428および容器置き場320の突起322によりリップ部1028に印加される作動力に耐えるよう構成できる。容器1000の配向が変化する際に容器1000に対してその方向が変化する様々な力であって、容器1000に印加される重力を含む様々な力が、こうした動作時にリップ部1028に印加されることがある。容器1000の材料は、容器1000が回転する際に容器1000内で移動することがあり、容器1000の様々な部分に力を印加する。幾つかの実施形態では、容器プラットフォーム300の回転時に、リップ部1028は、容器1000と、容器プラットフォーム300と、ブレードアッセンブリ400との間に唯一の接触点を形成し、リップ部1028は、容器1000の回転時に容器1000にかかる各力に耐えるよう構成されている。
幾つかの実施形態では、リップ部1028は、ブレードアッセンブリが容器プラットフォームにしっかり取り付けられており且つブレードアッセンブリが回転しているときに、ブレードアッセンブリの係合特徴および容器置き場の突起によりリップ部1028に印加される締め付け力と動作力の組合せに耐えるよう構成されている。例えば、リップ部1028は、ブレードアッセンブリ400が容器プラットフォームにしっかり取り付けられており且つブレードアッセンブリ400が回転しているときに、ブレードアッセンブリのシール428および容器置き場320の突起322によりリップ部1028に印加される締め付け力と動作力の組合せに耐えるよう構成できる。
幾つかの実施形態では、壁構造体1036の外表面1038は、リップ部1028に向かってフレアするようにして(例えば、底部1032から離れる方向の経路に沿って中心軸1004に対して距離が拡大し)、外表面1038と、容器1000を受け取るための開口部を形成する容器置き場320の対応する側部との間の距離は、ブレードアッセンブリの回転時に容器置き場320に対する容器1000の回転を抑制する閾値未満とする。例えば、底部1032は、容器1000の容器置き場320内での位置決めを容易にするため、リップ部1028に隣接した外表面1038の直径未満の直径を含むことができ、外表面1038のフレア部は、容器1000と容器置き場320との間の(例えば、容器1000と突起322との間の)接触を増大させ、容器1000が容器置き場320に支持され、係合することになる。幾つかの実施形態では、外表面1038のフレア部と容器置き場320の開口部を画定する容器置き場320の表面との間の距離は十分小さくして、容器1000の回転が、分割特徴1024と容器置き場320の表面との接触によって防止されるようにする。幾つかの実施形態では、分割特徴1024は回転防止特徴として作用できる。幾つかの実施形態では、底部1032は、底部を差し渡す概ね2.5インチの距離(直径)を画定し、リップ部1028と壁構造体1036との境界面は、その境界面を差し渡す概ね3.4インチの距離(直径)を画定し、リップ部1028の外側は、リップ部の外側を差し渡す概ね3.8インチの距離(直径)を画定する。幾つかの実施形態では、分割特徴1024の弧長は概ね3.2インチである。これら長さは、自動食品加工システムの容器置き場により画定される開口部の寸法に依存しうることは理解すべきである。
幾つかの実施形態では、容器1000は、構造的保全性を維持するように構造的に構成されており、ブレードアッセンブリ400の回転時および容器プラットフォーム3000の第1位置から第2位置までの回転時に、リップ部1028とブレードアッセンブリ400との間のシールを維持する。例えば、容器1000は、上述のように動作力により且つ壁構造体1036の内表面1039に衝突する粒子に起因する衝撃により、構造的保全性を維持するよう構成された材料を含むことができる。
幾つかの実施形態では、リップ部1028の第1面1029は第1摩擦係数を備え、リップ部1028はブレードアッセンブリの対応する係合特徴(例えば、ブレードアッセンブリ400のシール428)と係合し、第1面1029とシール428との間の摩擦係合力は、ブレードアッセンブリ400の回転時に容器1000に掛けられる閾値並進力よりも大きくして、リップ部1028とブレードアッセンブリ400との間の封止を維持する。例えば、ブレードアッセンブリ400が回転すると、リップ部1028により画定される平面でリップ部1028には、リップ部1028により画定される平面でリップ部1028を並進させうる力が掛けられる。リップ部1028とシール428との間の摩擦係合力が閾値未満であれば、リップ部1028に掛けられる力が、リップ部1028をシール428から切り離し、シール428に対して並進させることがある。リップ部1028がシール428から切り離されると、容器1000内の粒子(例えば、食物、流体など)から容器1000から脱出できる。
幾つかの実施形態では、第1面1029と第2面1030との間のリップ部1028の厚さ1027の大きさ設定によって、ブレードアッセンブリ400が容器プラットフォーム300に係合したときにブレードアッセンブリ400と第1面1029との間にシールを形成し、容器プラットフォーム300が第2位置にあるとき、ブレードアッセンブリ連結器(例えば、ブレードアクチュエータ接合面820など)をブレードアクチュエータ800と位置合わせして十分なトルクがブレードアッセンブリに伝達されるようにする。例えば、厚さ1027が下限閾値厚さ未満であれば、第1面1029は、リップ部1028とブレードアッセンブリ400との間でシールを形成するにはシール428に適切に係合しないことがある(例えば、容器置き場320およびシール428からリップ部1028に対して締め付ける締め付け/圧縮力が、第1面1029とシール428との間に十分な係合を発生するには不十分となることがある)。例えば、厚さ1027が上限閾値厚さを上回れば、ブレードアッセンブリ400は適切に位置を合わせられず、固定機構480は容器プラットフォーム300をブレードアッセンブリ400に係合できない(例えば、固定機構480は、容器プラットフォーム300をブレードアッセンブリに完全にラッチ係合できない)。幾つかの実施形態では、下限閾値厚さは、0.005インチ以上で0.25インチ以下である(例えば、0.005インチ、0.01インチ、0.015インチ、0.02インチ、0.25インチ、又は0.005インチ以上で0.25インチ以下の他の任意の値)。幾つかの実施形態では、上限閾値厚さは、0.026インチ以上で0.4インチ以下である(例えば、0.026インチ、0.05インチ、0.1インチ、0.2インチ、0.3インチ、0.4インチ又は0.005インチ以上で0.4インチ以下の他の任意の値)。幾つかの実施形態では、厚さ1027は閾値厚さによって定められる。幾つかの実施形態では、厚さ1027は、0.005インチを上回り0.25インチ未満;0.01インチを上回り0.2インチ未満;0.02インチを上回り0.1インチ未満;0.03インチ以上で0.065インチ以下でよい。
幾つかの実施形態では、容器1000の保管および/又は輸送のため、リップ部1028を容器1000を囲むカバー部材で封止できるように、その幅が構成されている。例えば、幅は、カバー部材がリップ部1028に例えば熱封止及び/又は接着封止によって付着されるように構成できる。幾つかの実施形態では、シールは真空シールである。幾つかの実施形態では、容器1000内の内部気体は封止過程で交換される(例えば、窒素又は二酸化炭素ガスが容器1000に導入される)。例えば、容器1000が容器1000内部の水蒸気が凍結する温度に曝される場合は氷晶の形成を減少するために、又は容器1000内に保持された材料(例えば食品)の代謝率を低下させて新鮮さを保持する(例えば、劣化又は分解を防止する)ために、内部気体を交換できる。幾つかの実施形態では、リップ部1028の幅及び/又は第1面1029は、封止過程でシールを維持し、且つ真空封止、気体交換、又は容器1000内部で発生する気体によりシールに印加される圧力に応答してシールを維持するよう構成されている。
幾つかの実施形態では、図22に示したように、リップ部1028を形成するために使用可能な幅の範囲は、ブレードアッセンブリ400が容器プラットフォーム300に確実に係合する際に、リップ部1028の第1面1029及び第2面1030に接触するシール428及び突起322の対応する表面積によって制限されうる。第1面1029により画定される最大幅は、容器置き場320に向かって延伸するシール428の部分429によって制限される。
幾つかの実施形態では、その幅の構成によって、カバー部材に積層される他の容器による力、カバー部材を押す容器1000内に保持される材料による力などのカバー部材に掛けられる力に耐えうるシールが形成されるようにする。幅がより大きくなると容器1000とカバー部材との間のシールがより大きい力に耐えうるようになるが、幅の大きさを制限する相殺利益が存在する。例えば、幅は、ユーザが容器1000から飲むことを妨げる所定幅を超過すべきではない。言い換えると、リップ部1028の幅によっては、ユーザは、自分の唇をリップ部1028に付けることによって容器1000から飲むのに苦労する場合がある。
幾つかの実施形態では、リップ部1028の幅(例えば、第1寸法1027a又は第2寸法1027bに関連付けられた幅)は、0.01インチ以上で1インチ以下である(例えば、0.01インチ、0.1インチ、0.5インチ、1インチ、又は0.01インチ以上で1インチ以下の他の任意値)。幾つかの実施形態では、この幅は、0.02インチ以上で1インチ以下である(例えば、0.02インチ、0.05インチ、0.1インチ、0.5インチ、1インチ、又は0.02インチ以上で1インチ以下の他の任意値)。幾つかの実施形態では、この幅は、0.04インチ以上で0.08インチ以下である(例えば、0.04インチ、0.05インチ、0.06インチ、0.08インチ又は0.l04インチ以上で0.08インチ以下の他の任意値)。
幾つかの実施形態では、壁構造体1036の厚さ(例えば、外表面1038と内表面1039との間に画定される厚さ)は、容器1000内の温度変化や容器1000に印加される真空に起因する圧力変化など、容器1000内の圧力変化時に、壁構造体1036の構造的な保全性を維持するように寸法決めされている。例えば、自動食品加工システム100の動作時には、高温流体(例えば、熱湯)を容器1000の空洞1040に導入することができ、これにより熱が容器1000内に既に存在する粒子に伝達し、結果として容器1000の内表面1039に対して外側に押圧する力を発生させる容器1000内の圧力を増加させる。容器1000内で材料を混合する時に、容器1000内の温度が下がり、容器1000内の圧力を低下させ、結果的に容器1000の外表面1038を押圧する力が生じることがある。壁構造体1036の厚さが閾値厚さ未満であれば、壁構造体1036が変形し(例えば、撓る、屈曲する、破れる等)、容器1000の構造的保全性と、材料などを収容するのに用いられるブレードアッセンブリ400とともにシールを維持する容器1000の機能とを損なってしまう。例えば、壁構造体1036の厚さが閾値厚さ未満であれば、壁構造体1036は、容器1000内に加えられる熱湯からの熱伝達によって塑性変形することがある。壁構造体1036の厚さが閾値厚さ未満であれば、壁構造体1036は、低温保存状態での輸送時にひび割れすることがある。
幾つかの実施形態では、容器1000は、食品用生体適合物質などの食品用材料を含む(例えば、そうした材料製である)。例えば、内表面1039は、例えば食品材料と化学反応しないことにより、容器1000内の食品安全環境を維持するよう構成された材料を含むことができる。
幾つかの実施形態では、容器1000の質量は、250グラム未満、200グラム未満、150グラム未満、100グラム未満、90グラム未満、80グラム未満、70グラム未満、60グラム未満、50グラム未満、40グラム未満、30グラム未満、10グラム未満などである。幾つかの実施形態では、容器1000の質量は、2グラム以上で100グラム以下である。幾つかの実施形態では、容器1000の質量は40グラム未満である。幾つかの実施形態では、容器の質量は50グラムである。幾つかの実施形態では、容器の質量は、35グラムと45グラムとの間である。幾つかの実施形態では、容器1000は、スムージー飲料又は他の食用製品の1食分を作るように寸法決めされている。幾つかの実施形態では、容器1000用に選択された材料は構造的保全性、裂け若しくは圧縮への耐性、圧力変化への対応、又は本明細書で説明した様々な作動力による変形への耐性に基づいている。幾つかの実装例では、容器はプラスチック(例えば、PET、PP)から作製できる。幾つかの実施形態では、容器1000は金属又は合金製でよい。幾つかの実施形態では、この材質は、輸送時の低温保管用の比較的低温(例えば、水の凍結点近く又はそれより低い温度)から、容器1000に導入される熱湯からの熱伝達による比較的高温(例えば、華氏170度と水の沸点との間の温度を備えた水からの熱伝達など)までの温度範囲での動作に十分耐える強度(例えば、引張強さ、展性、可撓性など)を備えるよう選択できる。
図23-27をここで参照すると、容器1100の実施形態が図示されている。容器1000は、本明細書で記載された容器120及び1000に似たものでよい。図25Bに示したように、容器1000の壁構造体1036及びリップ部1028と同様に、容器1100は、リップ部1128まで外側にフレアする壁部1136であって、リップ部1128の第1面1129の反対側のリップ部1128の第2面1130に連続する壁部1136を含む。
容器1100は、上げ底部1133を備えた底部1132を含むことができる。例えば、図25Cで示したように、上げ底部1133は底部1132の中央部分に配置されている。上げ底部1133は、容器プラットフォーム300の作動機構に接触且つ/又は係合するよう構成できる。例えば、上げ底部1133は、容器プラットフォーム300の構成要素に一致するよう成形できる。
ここで図28-29を参照すると、容器1200の実施形態が図示されている。容器1200は、本明細書で記載された容器120、1000、及び1100に似たものでよい。容器1200は、乱流増大特徴1260を含むことができる。乱流増大特徴1260は、材料の加工(例えば混合など)に伴って容器1200内の材料の乱流を増大するよう構成できる。容器1200内の材料の乱流を増大することによって、乱流増大特徴1260は、材料の混合を増大できる。これによって、加工後により均一な混合物を提供することに加え、容器1200内の材料を加工するのに必要な時間及び/又はエネルギーを減少させることができる。
図28-29に示したように、乱流増大特徴1260は、容器1200の本体1220の内表面1238に配置できる。乱流増大特徴1260は、リップ部1228に隣接して配置された第1端部1264と、内表面1238の中央部に配置された第2端部1268とを含むことができる(例えば、乱流増大特徴1260はリップ部1228から底部1232に向かって延伸する)。幾つかの実施形態では、乱流増大特徴1260は、底部1232の中央部を通過し、底部1232を横切る中央軸に並行に配向されている。
ここで図30A-30Hを参照すると、乱流増大特徴1360を備えた容器1300の様々な実施形態が図示されている。容器1300は、本明細書で記載された容器120、1000、1100、及び1200に似たものでよい。乱流増大特徴1360は、本明細書で説明した乱流増大特徴1260に似たものでよい。図30Aに示したように、乱流増大特徴1360は、容器1300の内表面1338に配置された第1端部1364から底部1332に隣接して配置された第2端部1368まで延伸している。図30Bに示したように、乱流増大特徴1360の第1端部1364は、図30Aに示した第1端部1364と比べて内表面1338から大きい距離で延伸できる。図30Cに示したように、乱流増大特徴1360の第1端部1364は、図30Aに示した第1端部1364と比べて内表面1338から小さい距離で延伸できる。図30Dに示したように、乱流増大特徴1360の第1端部1364は、図30Aに示した乱流増大特徴1360と比べて内表面1338に沿って第2端部1368から小さい距離で延伸できる。図30Eに示したように、乱流増大特徴1360の第1端部1364は、図30Aに示した乱流増大特徴1360と比べて内表面1338に沿って第2端部1368から大きい距離で延伸できる。図30Fに示したように、乱流増大特徴1360は、図30Aに示した乱流増大特徴1360と比べて大きい幅を画定できる。図30Gに示したように、乱流増大特徴1360は、図30A及び30Eに示した乱流増大特徴1360と比べて大きい幅を画定できる。図30Hに示したように、乱流増大特徴1360の数は様々でよい。例えば、乱流増大特徴1360の数は、容器1300の側面部1322の数に一致させることができる(例えば、1つの乱流増大特徴1360を、各側面部1322に対応する内表面1338の一部に配置させることができる、など)。幾つかの実施形態では、容器1300は、少なくとも2つの乱流増大特徴1360を含むことができる。幾つかの実施形態では、容器1300は、9つの乱流増大特徴1360を含むことができる。
ここで図31A-31Bを参照すると、乱流増大特徴1460を備えた容器1400の様々な実施形態が図示されている。容器1400は、本明細書で記載された容器120、1000、1100、1200、及び1300に似たものでよい。乱流増大特徴1460は、本明細書で説明した乱流増大特徴1260及び1360に似たものでよい。図31Aに示したように、乱流増大特徴1460は、第1端部1464(乱流増大特徴1460が一点までテーパする地点)から底部1432に隣接して配置された第2端部1468まで延伸している。乱流増大特徴1460のテーパは、容器1400の側面部1422を画定する輪郭を追従できる。図31Bに示したように、乱流増大特徴1460は、容器1400の内表面1439に沿った経路を追従するよう成形されている。
ここで図32を参照すると、容器の様々な実施形態が図示されている。これら容器は、本明細書で記載された容器120、1000、1100、1200、1300、及び1400に似たものでよい。これらの容器は、様々な輪郭(例えば、図32に示した上面図から見て取れる形状)を含むことができる。例えば、この容器は、長方形輪郭1510A、六角形輪郭1510B、又は丸みを帯びた長方形又は楕円形輪郭1510Cを含むことができる。この輪郭は、容器置き場320に結合されるよう構成された拡張部分などの長方形拡張部分1520Dを備えた円形輪郭1510Dを含むことができる。この輪郭は、輪郭1510Eの角に配置された円形拡張部分1520Eを備えた長方形又は正方形拡張部分1510Eを含むことができる。この輪郭は、長方形拡張部分1520Fを備えた円形輪郭1510Fを含むことができる。様々な数及び形状の輪郭、拡張部分、並びにそれらの組合せを含むことができる。
様々な実施形態では、本明細書に記載された容器は、異なるレシピ又は加工/調理方法に対応した異なる高さなどの、異なる高さを備えるように構成されている。幾つかの実施形態では、この容器は高さを画定する(例えば、容器1000の第2面1030から底部1032によって画定される平面までの高さ)。幾つかの実施形態では、容器1000の高さは、(例えば、作動スイッチをトリガするように)底部1032が配置される容器プラットフォーム300の部分と、第2面1030が接触する突起322の表面と間の距離に対応するよう寸法決めされている。幾つかの実施形態では、高さは1インチ以上で8インチ以下である。幾つかの実施形態では、高さは、8インチ未満、7インチ未満、6インチ未満、5インチ未満、4インチ未満、3インチ未満、2インチ未満などである。幾つかの実施形態では、高さは3インチ以上で4インチ以下である。幾つかの実施形態では、高さは概ね3.5インチである。
様々な実施形態では、これら容器は、例えば、容器に及びその内容物に対して行われる加工/調理方法を判断するために、容器が保持する材料(例えば、食品)を特定するよう構成された識別特徴を含むことができる。例えば、これら容器は、色、パターン、高さ、ボス、エンボス、表面などの識別特徴を含むことができる。自動食品加工システム100は、この識別特徴からの識別情報を受信するよう構成されたセンサ(例えば、画像センサ、機械的センサなど)を含むことができ、自動食品加工システム100は、例えば容器に対して行われる加工/調理方法を特定するために、識別特徴に基づいた容器の及び/又は容器の内容物を識別できる。幾つかの実装例では、自動食品加工システム100は、センサを介して特定された識別特徴に対応するセンサ値に基づいて複数の混合サイクルから1つの混合サイクルを選択できる。
14. 容器及び自動食品加工システムと共に使用するために構成されたアダプタ
ここで図33A-33Bを参照すると、アダプタ装置1600が図示されている。アダプタ装置1600は、容器1650に取り付けられ且つ/又はそれを支持するよう、更に自動食品加工システムの容器置き場(例えば、自動食品加工システム100の容器置き場320)に受け取られるよう構成されている)。例えば、容器1650が自動食品加工システム100で動作するよう成形されていない場合、アダプタ装置1600を容器に又はその周囲に配置して、自動食品加工システム100が本明細書の他の容器(例えば、容器1000)に関して記載されたものと類似の方式で容器1650に対して動作可能とする。図22の容器1000に関して示したように、容器1650のリップ部の直径が容器プラットフォーム300及びブレードアッセンブリ400によって受け取られるのに必要な直径未満である場合など、容器1650が自動食品加工システム100又はその構成要素と係合し又はそれに受け取られるよう寸法決め又は成形されていないことを除いては、容器1650及びその特徴は、本明細書に記載された他の容器に類似したものでよい。アダプタ装置1600は、容器置き場320により支持され且つ/又はそれに係合するよう寸法決め且つ/又は成形できる。アダプタ装置1600の底面は、例えば容器プラットフォーム300のスイッチ又はセンサを作動させるため、このスイッチ又はセンサに接触且つ/又は係合できるように、アダプタ装置1600は長さ(例えば、アダプタ装置1600が容器置き場320によって支持されている平面を横切る長さ、アダプタ本体部分1604の長さ)を画定できる。幾つかの実施形態では、アダプタ装置1600は容器1000に類似するように寸法決め且つ/又は成形できるので、自動食品加工システム100が容器1650の内容物を加工できるように、アダプタ装置1600は容器1650を支持する一方で、容器1000に類似した方式で自動食品加工システム100に係合、結合、支持又は他の方法でそれと相互作用できる。アダプタ装置1600(又は容器1650を保持する際のアダプタ装置1600)は、容器1000と同じ重さを備えることができ、自動食品加工システム100の重さに基づくセンサを同様にトリガできる。図33Bは円形リム又はリップ部を備えたアダプタ装置1600及び容器1650を示しているが、様々な実施形態では、アダプタ装置1600及び容器1650は様々な形状を備えることができる(例えば、9個の側部などの一致する側部又は縁部を備えることなどによって、アダプタ装置1600の外側リムは容器置き場320に一致することができ;アダプタ装置1600の内側リムは容器の任意形状に一致又は一致するよう調整できる、など)。図33Aは、アダプタ装置1600により支持された容器1650を破線で示し;図33Aで示したように、幾つかの実施形態では、容器1650はアダプタ装置1600の端部を超えて延伸できる。
いくつか実施形態では、アダプタ装置1600はアダプタ本体部分1604を含む。アダプタ本体部分1604は、容器1000の本体1020に類似したものでよい。例えば、アダプタ本体部分1604は、容器プラットフォーム300の係合特徴に一致するよう成形された複数の側部、縁部、又は他の係合特徴を備えることなどによって、容器プラットフォーム300に係合するよう構成された外面1606を含むことができる。アダプタ本体1604は内面1614を含むことができる。内面1614は、容器1650の外面に係合するよう構成できる。例えば、内面1614は、容器1650の外面に一致するよう寸法決め且つ/又は成形できる。内面1614は、自動食品加工システム100の加工動作時などに、アダプタ装置1600に対する容器1650の回転を防止するよう構成された摩擦係合特徴(例えば、粗面など)を含むことができる。
幾つかの実施形態では、アダプタ本体1604は、圧縮性材料(例えば、空気、液体、発泡体、ゲル、エアポケットなど)を内面1614と外面1606との間に含む。この圧縮性材料によって、アダプタ本体1604が、容器1650を拡張させうる容器1650内に発生する力(例えば、自動食品加工システム100の加工動作時の容器1650内における圧力増による力)を吸収できる。幾つかの実施形態では、内面1614は柔軟性とすることができ(例えば、柔軟性プラスチック又は金属などの軟質材料を含むことができる)、内面1614は容器1650の拡張に応答して屈曲する。幾つかの実施形態では、アダプタ本体1604は、それを超過すると容器1650が変形、破裂、又は他の様態で不可逆的に拡張する閾値までは容器1650の拡張を許容するよう構成されており、容器1650の漏れを防止する。
いくつか実施形態では、アダプタ装置1600はリップ部1608を含む。リップ部1608は、容器1000のリップ部1028に類似したものでよい。例えば、リップ部1608は、アダプタ装置1600(及びアダプタ装置1600を伴った容器1650)の回転を許容するため、容器置き場320及びブレードアッセンブリ400に係合、接触、又は他の様態で結合するよう構成できる。リップ部1608は、リップ部1028の表面1029、1030に類似したものでよいリップ係合特徴1612を含むことができ、容器置き場320及びブレードアッセンブリ400に隣接して配置するよう構成できる。
アダプタ装置1600の寸法は変更可能であり(例えば、アダプタ装置1600又はそのアダプタ本体部分1604の長さ)、幾つかの実施形態では、アダプタ装置1600は輪状形状を備えており(例えば、アダプタ装置1600は実質的にリップ部によって画定され、本体部分1604は、例えば図33Aに示したように容器置き場320に比率的には似た距離などの、比較的短い距離で延伸している);幾つかの実施形態では、アダプタ装置1600は、アダプタ本体部分1604が容器プラットフォーム300のスイッチ又はセンサに接触するように、容器1000に似た形状を備えている。
幾つかの実施形態では、アダプタ装置1600は、容器1650をアダプタ装置1600に係合、保持、取り付け、支持、固定、又は他の様態で結合するよう構成された保持特徴1616(例えば、スナップ、タブ、ラッチ、ロックなど)を含む。例えば、保持特徴1616は、容器1650の内面に力を印加して容器1650をアダプタ装置1650の内面に押しつけるよう構成できる。保持特徴1616は、図33Bに示した平面を横切る軸に沿って延伸でき、内面1614の一部が、ブレードアッセンブリ400によっても形成される内腔の一部を形成し;よって、容器1650はリップ部1028の下方に配置できる。
幾つかの実施形態では、アダプタ本体部分1604は底面(例えば、アダプタ装置1600が容器プラットフォーム300に受け取られたときにブレードアッセンブリ400に対向する底面)を含まず、又は開口部が底面に形成されている。これによって、容器1650がアダプタ装置1600の寸法を超えて延伸できる。例えば、容器1650の底面は、容器プラットフォーム300のスイッチ又はセンサに係合可能であり、或いは、容器1650の底面のインジケータ情報が容器プラットフォーム300のセンサによって検出できる。
いくつか実施形態では、アダプタ本体部分1604の底面は透明である。これによって、底面のインジケータ情報が、底面を介して容器プラットフォーム300のセンサによって検出可能になる。
幾つかの実施形態では、内面1614及び/又は保持特徴1616は、その位置が調整可能である。例えば、様々な直径の容器1650を受け取るようアダプタ装置1600を寸法変更するなどのために、内面1614及び/又は保持特徴1616の直径は増減できる。
幾つかの実施形態では、アダプタ装置1600は、容器置き場300又はブレードアッセンブリ400に永久的に固定(例えば、取り付け、係合、結合など)できる。アダプタ装置1600は、締結部材(例えば、ネジ、ボルトなど)によって容器置き場300又はブレードアッセンブリ400に固定(例えば、取り付け、係合、結合など)できる。幾つかの実施形態では、アダプタ装置1600は、(例えば、着脱可能な締結部材を用いて)容器置き場300又はブレードアッセンブリ400に着脱可能に取り付けできる。
15. 解凝集のためのシステム及び方法
幾つかの実施形態では、自動食品加工システム100及び/又は容器(例えば、容器1000)は、混合サイクル時に材料を解凝集するため、容器1000内で材料を解凝集する(例えば、凝集を防止、凝集を逆転させる、凝集した材料を分解する)よう構成できる。自動食品加工システム100は、様々な構成要素の動作を制御するため制御信号を伝達することによって、本明細書で記載した機能を実行できる(又は、自動食品加工システム100の構成要素にそうした機能を実行させることができる)(例えば、プロセッサ180は、混合サイクルスケジュールなどの命令を実行してこれら命令に基づいて制御信号を発生し、これら制御信号をプラットフォームアクチュエータ500及びブレードアクチュエータ800などの対応する構成要素に送信でき;プロセッサ180は更にセンサからの信号などの信号を受信でき;受信信号に少なくとも部分的には基づいて命令を実行し且つ/又は制御信号を発生できる)。自動食品加工システム100は、容器1000を揺り動かす、容器1000内の材料の状態を変化させる(例えば、流体又は他の材料を容器に注入することで)、又は容器を反転させて(例えば、プラットフォームアクチュエータ500によって反転させる)凝集した材料を取り除くなどの、様々な解凝集動作をトリガできる。
幾つかの実施形態では、容器1000の構造的特徴は、材料を解凝集するよう構成されている。例えば、容器1000の内面は、隆条、摩擦面、又は容器1000の材料の凝集を防止又は逆転させるよう構成された他の特徴を含むことができる。幾つかの実施形態では、本明細書に記載された乱流増大特徴1260は、凝集を防止又は逆転するよう構成されている。容器1000の構造的特徴は、容器1000の内面1039から空洞1040内に延伸でき、空洞1040内を移動する材料が構造的特徴に接触し、構造的特徴によって方向転換される。幾つかの実施形態では、構造的特徴は、内面1039の摩擦係数より大きい摩擦係数を備えた表面であり又はそれを備えており、摩擦力が空洞1040内の材料と構造的特徴との間で発生し、材料を方向転換する(この摩擦力は、内面1039と材料との間の摩擦力より比較的大きい)。幾つかの実施形態では、構造的特徴の摩擦係数は内面1039の係数より小さく、構造的特徴の摩擦係数の選択は、容器1000内の材料に基づいて決定できる(例えば、材料の粒子間の結合が凝集の決定要因であれば、比較的高摩擦の構造的特徴が材料の分解を促進でき;材料が容器内で移動される速度が凝集の決定要因であれば、比較的低摩擦の構造的特徴が材料に対する抗力を低下させ、材料が容器1000内で移動される速度を増加させることができる)。例えば、これら構造的特徴は、容器1000内の材料の動きを妨げることなく凝集の分解を促進するよう構成できる。
幾つかの実施形態では、ブレードアッセンブリ400は、自動食品加工システム100により混合されている材料を解凝集するよう設計又は構成できる。例えば、ブレード凹部426(例えば、容器1000の空洞1040に対向する内面)は、凝集を減少、防止、又は逆転させる物質を備えることができ又はその物質で被覆できる。幾つかの実施形態では、ブレード凹部426の内面はステンレス鋼などの合金である。
幾つかの実施形態では、自動食品加工システム100は、容器1000内の材料の状態を変化させて材料を解凝集させるよう構成されている。例えば、自動食品加工システム100は、例えば流体ディスペンサー600を介して流体を注入することによって、流体を容器1000に注入できる。この流体は材料を解凝集するよう構成できる。例えば、流体は、容器1000内の材料に対して比較的高い温度を備えることができ、材料の分解を促進する(例えば、凝固又は冷凍材料の分解を促進する)。流体が材料を機械的に分解するように(例えば、流体が材料に力を印加して凝集材料の比較的固い境界などを壊すように)、流体を高圧又は高速で注入できる。幾つかの実施形態では、流体の注入は、例えば本明細書で開示されたように材料が凝固又は冷蔵されていると判定することによって、容器内の材料の判定状態に基づいてトリガされる。
幾つかの実施形態では、自動食品加工システム100は、容器を揺り動かすことで、容器1000内の材料を解凝集させるよう構成されている。例えば、自動食品加工システム100は、容器1000が容器プラットフォーム300に受け取られたときに容器1000に隣接して配置される撹拌装置(例えば、容器1000の軸を中心に回転又は振動するよう構成された装置であって、回転又は振動がその軸を中心に容器1000を並進させるよう容器1000に結合された装置)を含むことができ、結合された容器1000及びブレードアッセンブリ400を揺り動かし、これが、容器内部の底部に近接した又は容器の内面1039に付着した材料などの、凝集し未混合の材料を取り除くよう作用できる。容器1000及びブレードアッセンブリ400は、反転軸に沿って、反転軸に直交する軸に沿って揺り動かしたり、又は他の適切な様態で揺り動かしたりできる。
幾つかの実施形態では、自動食品加工システム100は、容器1000を反転させる(例えば、容器1000及び/又はブレードアッセンブリ400を、重力により画定される方向に直交する反転軸などの反転軸を中心に反転する)ことによって容器1000内の材料を解凝集するよう構成されている。例えば、図34に示したように、容器1000及びブレードアッセンブリ400は、復帰させ(例えば、開始位置に戻し)、次に反転され(例えば、混合位置に戻され)、このユニットは所定の速度又は加速度で復帰され、所定の速度又は加速度で反転され、又は他の適切なペースで作動される。この所定の速度又は加速度は、混合される材料(例えば、レシピでの指定、材料の凝集可能性に基づいた選択など)に基づいて選択でき、すべての混合サイクルで一定にしてもよいし、それ以外の方式で決定してもよい。材料は、容器1000が反転位置にあるときに混合してもよいし(例えば、ブレードアクチュエータ800がブレードアッセンブリ400に且つ/又は容器1000にブレードアッセンブリ400を介して結合されている変更例において)、未混合のままとしてもよい。
幾つかの実施形態では、反転軸は重力によって画定される方向に対して画定される。例えば、反転軸は、重力によって画定される方向に直交又はそれ以外の様態で横切るものでよい。反転軸は、ブレードプラットフォーム420に画定される又はプラットフォームアクチュエータ500が容器プラットフォーム300に結合される地点に画定される平面に概ね位置した軸などの、プラットフォームアクチュエータがその周りで容器1000及び/又はブレードアッセンブリ400を回転させる(例えば、第7項に記載したようにブレードプラットフォーム420を旋回させる)軸でよい。反転軸は、ブレードアッセンブリ400が容器1000に接触する地点を又は概ねその地点を通過できる。
幾つかの実施形態では、システム100は、プラットフォームアクチュエータ500の作動で反転するよう構成されている。例えば、プラットフォームアクチュエータ500は、容器1000を反転させる命令を示す制御信号を受信し、この命令に基づいて容器1000を反転させることができる。幾つかの実施形態では、ブレードアクチュエータ800は、反転が行われたときにブレードアッセンブリ400から分離するための命令を含んだ信号を受信する。例えば、プロセッサ180は、分離する命令を含む第1制御信号をブレードアクチュエータ800に送り、反転する命令を含む第2制御信号をプラットフォームアクチュエータ500に送ることができる。幾つかの実施形態では、第2制御信号は、第1制御信号の後に所定時間(例えば、ブレードアクチュエータ800を分離するのに必要な時間に対応する所定時間、ブレードアクチュエータ800を分離するのに必要な時間にバッファ時間を加えた時間など)の経過後に送信される。幾つかの実施形態では、反転した後、プラットフォームアクチュエータ500は、容器1000を復帰させるための(例えば、容器を混合位置、本明細書に記載された処理位置などに復帰させるための)命令を示す制御信号を受け取ることができる。ブレードアクチュエータは、ブレードアッセンブリ400に再結合するための及び/又はブレードアッセンブリのブレード440を回転させるための命令を示す制御信号を受信できる。例えば、プロセッサ180は、容器1000を復帰するための命令を含む第3制御信号をプラットフォームアチュエータ500に送り、ブレードアッセンブリ400へ再結合する且つ/又はブレードアクチュエータ800にブレード440の回転を再開するための命令を含む第4制御信号を送ることができる。幾つかの実施形態では、第4制御信号は、第3制御信号の後に所定時間(例えば、プラットフォームアクチュエータ500が容器1000を復帰させるのに必要な時間に対応する所定時間、プラットフォームアクチュエータが容器1000を復帰させるのに必要な時間にバッファ時間を加えた時間など)の経過後に送信される。これら制御信号は、それぞれの所定時間を含むことができる。
幾つかの実施形態では、所定時間でプラットフォームアクチュエータは反転(例えば、処理位置から回転する)又は復帰(加工位置に回転する)を行うよう構成される。所定時間は設定時間(例えば、1秒未満、1秒、2秒、3秒など)でよい。所定時間は、容器1000内の材料を取り除く又は解凝集するのに必要な時間の関数でよい。所定時間は容器1000の関数でよい(例えば、容器1000の構造的保全性;容器1000をブレードプラットフォーム420及び容器置き場320に固定する既知の又は期待される摩擦力などであり、容器1000が反転時などに滑らないように容器1000の回転速度が制限される)。例えば、プロセッサ180は、容器1000内の材料に基づいて所定時間を決定するためのアルゴリズムを実行すること又は所定時間を取り出すために情報検索を実行することによって、容器1000内の材料に基づいて所定時間を決定するよう構成できる。プロセッサ180は、材料の状態(例えば、容器1000内で検出される温度又は圧力など)に基づいて所定時間を決定できる。プラットフォームアクチュエータ500に送られる制御信号は、所定時間を含むことができる。
幾つかの実施形態では、プラットフォームアクチュエータ500は、容器プラットフォーム300、ブレードアッセンブリ400、及び/又は容器1000を加工位置に対して角度を付けて回転させることによって容器1000を反転するよう構成される。例えば、図34は、処理位置に対して配向された基準系における容器1000及びブレードアクチュエータ800を示す(基準系は図11などに示した加工位置に関して正規化(normalized)されている)。この角度は所定の角度(例えば、ゼロ度とプラットフォームアクチュエータ500の全移動範囲によって画定される角度との間の角度などの、ゼロ度と容器1000が図3に示すように装填される位置との間の角度)でよい。例えば、この角度は45度、90度、135度などでよい。この角度は、容器1000内の材料を解凝集するのに必要な力及びこの反転を行うのに必要な時間を含む様々な要因に基づくことができる。例えば、反転角度が増大するにつれ、容器1000内の材料に印加される重力の力の瞬間的且つ/又は累積作用が増大することがあり;反転角度が増大するにつれ、より長い時間(混合サイクルにおけるより長い休止をもたらすことがになりうる)が反転を実行するのに必要となりうる。
自動食品加工システム100は、混合サイクルスケジュール(例えば、混合サイクルスケジュールに含まれた命令)又はフィードバック信号の少なくとも1つなど、様々な条件に基づいて解凝集動作をトリガするよう構成できる。この動作は、加工中の材料の予期される状態と、加工中の材料の実際の状態との差に基づくことができる。幾つかの実施形態では、加工中の材料の状態は粘稠度(例えば、粘度、エマルジョン濃度)である。粘稠度は、容器1000から又はブレードアクチュエータ800から発せられる音に基づき、ブレードアクチュエータ800の逆起電力に基づいて、ブレードアッセンブリ400又はブレードアクチュエータ800のトルクなどに基づいて特定できる。幾つかの実施形態では、加工中の材料の状態は局所密度又は大域的密度(global density)である。
幾つかの実施形態では、解凝集動作は、混合サイクル時に異なる時点でトリガできる。例えば、解凝集動作は混合サイクルの開始又は完了に対する絶対時間差(例えば、混合サイクルの開始又は完了に対する1秒、2秒、5秒、20秒、30秒、60秒など)で;又は相対時間差(例えば、混合サイクルの5%経過時点、混合サイクルの25%経過時点、混合サイクルの50%経過時点、混合サイクルの75%経過時点、混合サイクルの95%経過時点など)でトリガできる。
幾つかの実施形態では、解凝集動作(例えば、プラットフォームアクチュエータ500による反転)は、フィードバック信号に基づいてトリガされる。フィードバック信号はセンサによって検出された混合情報に基づいて判定できる。混合情報は、加工中の材料の状態に対応できる。例えば、センサは、容器1000内で加工中の局所密度又は大域的密度を測定するよう構成できる(例えば、容器1000に信号を出力し、容器1000からの戻り信号に基づいてフィードバック信号を発生するセンサ;容器1000又は自動食品加工システム100の構成要素が発生した音など、容器1000外部で検出された情報に基づいて加工中の材料の状態を特定するよう較正されたセンサなど)。混合情報は、ブレードアッセンブリ400を駆動するアクチュエータ(例えば、ブレードアクチュエータ800)の状態に対応できる。例えば、例えば、ブレードアクチュエータ800の負荷又は電流消費が混合サイクルの最大閾値又は期待閾値を超過する場合など、混合情報は、負荷又は電流消費に対応できる(例えば、負荷又は電流消費感知回路をブレードアクチュエータ800に又はブレードアクチュエータ800の電源に電子的に接続でき、例えば電圧をプロセッサ180で処理するためプロセッサ180に出力するなどして、負荷又は電流消費の指示を出力できる)。混合情報は、混合サイクル時の任意時点に関する、ブレードアクチュエータ800の実際の回転速度とブレードアクチュエータ800の予期される回転速度との差に一致できる。例えば、混合情報がブレードアクチュエータ800の実際の回転速度が予期される回転速度の百分率閾値未満であれば、解凝集動作をトリガできる。
幾つかの実施形態では、容器1000内の材料の目標又は予想粘稠度は、混合サイクル(又はそのスケジュール)に基づいて特定できる。例えば、目標粘粘稠度は、混合サイクルの終わりに関して、混合サイクル全体の特定時点若しくは時間に関して、又は混合サイクルの開始から終わりまで連続的に、例えばグラフ、チャート、又は表などの形式で特定できる。例えば、混合サイクルスケジュールは、容器1000内の材料の目標粘稠度を達成するためブレードアクチュエータ800の目標消費電力を含み、この場合には、自動食品加工システム100は、例えば消費電力を監視するためにブレードアクチュエータ800の消費電力を示す信号を受け取り、混合サイクルで指定された目標消費電力が達成且つ維持された場合は、容器1000の混合サイクルを早く終了し(例えば、閾値時間に関して)、目標消費電力が達成且つ維持されるまで容器1000の混合サイクルの最終作動期間を延長する(例えば、閾値時間に関して)。幾つかの実施形態では、混合サイクルスケジュールは、混合サイクルスケジュールの各作動期間についてのブレードアクチュエータ800の目標消費電力を指定する。例えば、容器1000に関して実行される混合サイクルスケジュールの各作動期間に関して、自動食品加工システム100は、ブレードアクチュエータ800の消費電力を示す信号を受け取り、現在の作動期間に関する混合サイクルスケジュールで指定された目標消費電力が達成且つ維持された場合は(例えば、1秒)、現在の作動期間を停止し、混合サイクルの現在の作動期間に関する目標消費電力が達成且つ維持されるまで(例えば、1秒)、現在の作動期間を延長する。
幾つかの実施形態では、混合サイクルスケジュールは、第1作動期間及び第1作動期間を完了するためにブレードアクチュエータ800に関して検出される最小消費電力を指定する(例えば、第1作動期間は、最小消費電力を上回る瞬間的消費電力(又は測定時点より前の期間における時間平均消費電力)に基づいて完了が判断される)。例えば、システム100は、ブレードアクチュエータ800を作動し、ブレードアクチュエータ800の消費電力を監視し、第1作動期間に関して指定された最小電力消費電力が検出されるまでブレードアクチュエータ800の作動を維持する(例えば、100%電力で)。幾つかの実施形態では、混合サイクルスケジュールは、ブレードアクチュエータ800の最小消費電力が検出されるまでは、ブレードアクチュエータ800のパルススケジュール(例えば、ブレードアクチュエータにおいて100%電力と0%電力との間で0.5Hzで正方形、正弦、又はのこぎり波関数として振動させる)を指定でき、次にブレードアクチュエータ800の最小消費電力が検出されると実行される一連の作動期間(上述したように)が続く。例えば、一旦ブレードプラットフォーム420が容器プラットフォーム300にラッチされて、容器1000(及び反転した容器1000)を封止すると、自動食品加工システム100は、ブレードアクチュエータ800をパルス駆動し、ブレードアクチュエータ800がパルス駆動される際にブレードアクチュエータ800に供給される電流(すなわち電流量)を監視し、ブレードアクチュエータ800の消費電力が混合サイクルスケジュールで指定された最小消費電力を超過した瞬間を特定し、混合サイクルスケジュールが完了するまで混合サイクルで定義された各作動期間に関するブレードアクチュエータ電力及び期間指定を実行することで、混合サイクルスケジュールを実行できる。
幾つかの実施形態では、自動食品加工システム100は、容器1000内の冷凍又はそれ以外の様態で実質的に固体の塊がブレード440又はブレード凹部426に画定される内腔の一部の1つ以上に引き入れられているかをブレードアクチュエータ800(例えば、電動機)の消費電力に基づいて判定できる。例えば、ブレードアクチュエータ800のスパイク消費電力の例は混合サイクル時に発生することがあり、これは、容器1000又はブレード凹部426内の冷凍又は実質的に固体の塊がブレード400の回転中にブレード400に衝突して、容器1000の底部にある冷凍又は実質的に固体の塊が容器の内面から解放され、ブレード400に到達して混合されることを示すときに、発生しうる。しかし、混合サイクル時のブレードアクチュエータ800における消費電力の有意なスパイクの欠如は、容器1000の底部の冷凍又は実質的に固体の塊が容器1000の内面1039から解放されておらず、従ってブレード400に到達して混合されず、従って容器1000の内容物の完全な混合が妨げられることを示している可能性がある。自動食品加工システム100は、ブレードアクチュエータ800の消費電力を監視して、容器1000の実質的にすべての内容物がブレード400に到達して混合されうることを示す消費電力(又は電流スパイク)事象を検出でき、更に、自動食品加工システム100は、容器1000に対応した材料の種類(例えば飲料の種類)に固有の最小消費電力且つ/又は容器1000のために選択された混合サイクルスケジュールに指定された最小消費電力などの、適切な消費電力(又は電流スパイク)事象を達成するために、例えば、作動期間を延長することによって又はパルス駆動作動期間を混合サイクルスケジュールに加えることによって混合サイクルスケジュールを修正できる。
幾つかの実施形態では、混合サイクルスケジュールは、混合サイクルスケジュールの各作動期間についての目標電流-時間(例えば、「アンペア-秒」)を指定し;容器1000の内容物を混合するために自動食品加工システム100が実行する混合サイクルスケジュールの各作動期間に関して、自動食品加工システム100は、アクチュエータの合計消費電力を経時的に積分し、現在の作動期間の計算された電流-時間値が、混合サイクルスケジュールで指定された対応する目標電流-時間に達(又は超過)すると、現在の混合サイクルスケジュールを終了し、次に、混合サイクルスケジュールが完了するまで混合サイクルスケジュールで指定された次の作動期間を実行できる。
幾つかの実施形態では、混合サイクルスケジュールは、混合サイクルスケジュールの各作動期間においての目標消費電力を経時的に定義する曲線を含み;容器1000の内容物を混合するために自動食品加工システム100が実行する混合サイクルスケジュールの各作動期間に関して、自動食品加工システム100は、混合サイクルの現在の作動期間時にブレードアクチュエータ800に供給される電圧を実質的に実時間で調節して、現時点におけるブレードアクチュエータの実際の消費電力を、対応する目標消費電力/時間曲線における現在時間について指定された目標消費電力に対してマッピングできる。
幾つかの実施形態では、混合サイクルスケジュールは、ブレード400の目標回転速度(例えば、「RPM」)、ブレード400の回転速度の目標減少(容器内の固体又は冷凍の塊の衝撃による)、ブレード回転の目標総数、ブレード回転を経時的に定義する曲線、又は混合サイクルスケジュールの1つ以上の作動期間における1つ以上の他の回転若しくは速度パラメータを指定でき;自動食品加工システム100は、ブレードアクチュエータ800又は駆動軸460に結合されたエンコーダ、タコメータ、又は他のセンサと接続してブレードの回転及び/又は速度を追跡できる。自動食品加工システム100は、上述のものと似た方法及び技法を実行することで、ブレードアクチュエータ800に供給される電圧又は電流を操作し且つ/又は混合サイクルスケジュールの1つ以上の作動期間の長さを操作して、容器1000のために選択された混合サイクルスケジュールで定義された回転又は速度パラメータを達成できる。
幾つかの実施形態では、1つ以上の解凝集動作は順番に又は同時に実行できる。例えば、容器1000が反転されているときは、流体を容器1000に注入でき、且つ/又は容器1000を撹拌できる。容器1000が撹拌されているときは、流体を容器1000に注入できる。
16. 圧力制御のためのシステム及び方法
ここで図35を参照すると、本開示の更なる実施形態によるシステム3500が示されている。システム3500は、本開示の第1-15項に関して上述したシステムに類似しており、ブレードプラットフォーム420、容器120、及び容器1000を含んだ、本明細書に記載の様々な装置の特徴を組み込み可能である。簡潔に説明すると、システム3500は、混合チャンバに関連付けられた圧力を制御、管理、維持、均一化、又はそれ以外の方法で操作するよう構成されている。システム3500は、給気口3502、吸水口3506、温水器3508、循環ポンプ3510、流体輸送装置3512、ブレードプラットフォーム3522、及び容器3524の1つ以上を含むことができる。幾つかの実施形態では、ブレードプラットフォーム3522は、容器3524のリムに封止結合するよう構成されている。容器3524は変形可能であり、食品材料を含むことができる。ブレードプラットフォーム3522を容器3524のリムに結合すると混合チャンバ3520を形成できる。ブレードプラットフォーム3522は、混合チャンバ3520内の食品材料を加工するために回転されるよう構成されたブレードを備えたブレードアッセンブリを含むことができる。ブレードプラットフォーム3522が変形可能な容器3524のリムに封止結合されている間に、流体をブレードプラットフォーム3522内に画定された開口部を介して混合チャンバ3520に注入でき、この流体の注入が混合チャンバ3520内の圧力を変化させる。空気を混合チャンバ3520内で受け取り又は導入すれば、混合チャンバ3520内の圧力と混合チャンバ3520外部の圧力の差を減少させて混合チャンバ3520により印加される吸引力を減少させ、且つ/又は容器3524の変形を防止できる(例えば、容器が変形可能であれば)。ブレードプラットフォーム3522は容器3524のリム(例えば、ブレードプラットフォームアクチュエータ500を使って)から分離できる。本明細書に記載された様々な実施形態によれば、混合チャンバ3520は部分的に封止して、幾らかの空気が流体注入時に混合チャンバ3520から出ることを許容して加圧を防止し、次に完全に封止でき;部分シール、弁、又はポンプの1つ以上を用いて空気を混合チャンバ3520内に受け取り又はそこから放出できる。
幾つかの実施形態では、システム3500は食品材料を加工(例えば、混合、混ぜる)するよう構成されている。食品材料の加工は、食品材料を流体と混合することを含むことができる。食品材料は、比較的低温で容器3524内に保管又はその中に入れて提供できる。例えば、食品材料は部分的に凍結していても、完全に凍結していてもよい。食品材料は、冷蔵温度付近の平均温度(例えば、概ね華氏35-38度;華氏40度未満)又は冷凍温度(例えば、概ね華氏0度;華氏0度以下)でよい。流体は比較的高温(例えば、華氏100度を上回る;沸点以下;概ね華氏140-185度;華氏145度)でよく、これが最終製品の混合と、消費に適した温度への移行とを促進できる(例えば、華氏30度;比較的低温の製品用の華氏29度と華氏40度との間;温かい製品用の華氏100度と華氏120度との間;高温の製品用の華氏160度と華氏180度との間などの、レシピ温度に対応する温度)。
幾つかの実施形態では、混合チャンバ3520内の流体及び食品材料の加工は、混合前の流体及び食品材料の初期温度とは不釣り合いな混合チャンバ3520内の温度変化(例えば、平均温度の減少)を引き起こすことがある。混合チャンバ3520が封止されていれば(例えば、混合チャンバ3520が一定容量チャンバであれば)、温度変化によって、対応する圧力変化(例えば、減圧)に至ることがある。これが起こるのは、比較的高温の流体から比較的低温の食品材料への熱伝達が、流体が比較的熱く食品材料が部分的に凍っている場合などでの混合チャンバ3520の材料の平均温度の変化に至る場合である(例えば、比較的高温の流体から伝達された熱の少なくとも一部が、食品材料を固体状態から流体状態への相変化を引き起こす)。同様に、比較的高温の流体からの熱伝達は、部分的に蒸気状態(例えば、水蒸気)であるばあいがあり、流体の相変化を引き起こし、流体を凝結させるとがある。高温流体が冷却し且つ/又は凝結すると、流体の運動温度が低下でき(例えば、食品材料の対応する温度上昇を上回って低下し)、混合チャンバ内の圧力の減少を引き起こす。
幾つかの実施形態では、混合チャンバ3520内の圧力が混合チャンバ3520外部の圧力に対して減少する場合、混合チャンバ3520は、例えば、空気又は流体が混合チャンバ3520に入る開口部又は容器3524とブレードプラットフォーム3522との間のシール(例えば、シール3526)などの、混合チャンバ3520の境界に対して吸引又は真空力を印加することがある。容器3524とブレードプラットフォーム3522との間に印加される吸引力は、容器3524をブレードプラットフォーム3522から分離又は切り離すのに必要な力を増大させることがある。
様々な実施形態では、混合チャンバ3520内の圧力が外圧より低い状態で空気を混合チャンバ3520に導入し又は導入を可能とし、混合チャンバ3520により形成される吸引力の作用(例えば、容器の潰れを引き起こす)を軽減し、システム3500の動作及び消費のために容器3524をシステム3500からの除去を促進することによって、本明細書に記載された概念は既存のシステムを改善する。混合チャンバ3520内の減圧に対処する本明細書に記載した概念は、混合チャンバ3520内の圧力が増大する実装例でも適用できることは理解されるだろう。
図35を更に参照すると、幾つかの実施形態では、システム3500は給気口3502を含む。給気口3502は、空気流を受け取ってその空気流を流体管路3503(例えば、パイプ、管)内に移すよう構成されている。幾つかの実施形態では、給気口350はソレノイド弁などの空気弁を含んでいる。給気口350は、制御回路から受け取られる制御信号に基づいて作動する(空気流をオン/オフ切り替えする)よう構成されている。給気口3502は、給気口3502の下流の空気圧と閾値圧との差になどに基づいて、自動的に作動されるよう構成できる。
幾つかの実施形態では、流体路3503は、流体(例えば、水)が温水器3508から受け取られる地点である接続部3504を含む又はそれに結合されている。接続部3504は、温水器3508の流体位より高い位置又は温水器3508の最大流体位に配置できる。幾つかの実施形態では、水は、給気口3502が閉じられている間に温水器3508から(例えば、流体輸送装置3512によって)引き込まれる。
幾つかの実施形態では、接続部3502若しくは給気口3502又はその構成要素の少なくとも1つを、水又は空気を流体路3503内に選択的に流動するよう構成された三方弁と取り替えてもよい。三方弁は、制御信号に基づいて作動される(空気流と水流とを切り替える)よう構成されている。三方弁は、三方弁の下流の空気圧と閾値圧との差などに基づいて、自動的に作動されるよう構成できる。
システム3500は吸水口3506を含む。吸水口3506は、水を受け取ってその水流を温水器3508に移すよう構成されている。幾つかの実施形態では、吸水口3506は弁を含む。吸水口3506は、制御信号に基づいて作動されるよう構成できる。
温水器3508は、吸水口3506から水を受け取って、その水の温度を上げるよう構成されている。幾つかの実施形態では、循環ポンプ3210は、例えば温水器3508内の水をより均一に加熱するため、温水器3508から水を引き、温水器3508に水を注入するよう構成されている。温水器3508は、図38に関連して説明する温水器3508の特徴を含んでいてもよい。
流体移送装置3512は、空気、水、又は他の流体の流れを混合チャンバ3520内に移送、注入、流動、又は流入させるよう構成されている。幾つかの実施形態では、流体移送装置3512は、混合チャンバ3520内に空気又は水を選択的に流すよう構成された弁を含む。弁は、この弁の下流の圧力に基づいて又はそれを基準として空気又は水を選択的に流すよう構成できる。例えば、弁の下流側の圧力がこの弁の上流側の圧力未満であれば、又は弁の上流側の圧力と弁の下流側の圧力との差が閾値圧力差より大きい場合は、弁を開いて流体管路3503内の空気又は水を混合チャンバ3520内に流入させることができる。幾つかの実施形態では、弁はチェック弁である。チェック弁は一方向動作するよう構成できる(例えば、チェック弁は、空気又は流体がこのチェック弁を通って混合チャンバ3520内に下流方向に流れる方向などの一方向のみに開く)。
幾つかの実施形態では、この弁は、制御信号に基づいて作動されるよう構成されている。システム3500は、混合チャンバ3520内の圧力又は流体移送装置3512と混合チャンバ3520との間の流体管路3513に沿った圧力を検出するよう構成された圧力センサを含むことができる。圧力センサは、検出された圧力の指示(例えば、圧力又はこの圧力値に対応する電圧)を出力できる。制御回路(例えば、プロセッサ180を含む制御回路)はこの出力を受信し、この出力に基づいて制御信号を発生できる。例えば、検出された圧力が閾値未満であれば、又は検出された圧力が大気圧又は混合チャンバ3520外部の圧力未満であれば、又は検出された圧力と圧力閾値との差(例えば、絶対差)が最大値を上回れば、制御回路は弁を作動するための制御信号を発生できる。
流体移送装置3512はポンプを含むことができる。ポンプは、空気又は流体(例えば水)の少なくと一方を混合チャンバ3520に注入するよう構成できる。システム3500は、空気を注入するよう構成された第1ポンプ及び水を注入するよう構成された第2ポンプを含むことができる。幾つかの実施形態では、ポンプは膜ポンプ(例えば、上述したチェック弁を組み込んだ膜ポンプ)である。ポンプは受動モードで動作するよう構成できる。例えば、給気口3502が開状態となっていて空気を流体移送装置3512まで流動させる場合、ポンプはオフ状態とすることができるが(例えば、ポンプは能動的に流体の流れを駆動しない)、それでもなお空気は、チェック弁の動作に基づいてポンプを介して混合チャンバ3520に流入できる。幾つかの実施形態では、給気口3502が閉又はオフ状態にあるときに、流体移送装置3512をオン状態又は能動状態で駆動する(例えば、流体を注入する)ことができ、混合チャンバ3520又はシステム3500の他の部分を充満し又は洗浄するため温水器3508から水を取り込みできる。
流体移送装置3512は、混合チャンバ3520に流体(例えば、熱湯、食品調理流体)を注入するよう構成できる。流体移送装置3512は、ブレードプラットフォーム3522が容器3524のリムに結合されている(例えば、封止結合されている)ときに、流体を注入できる。例えば、開口部を、ブレードプラットフォーム3522、容器3524を支持する容器プラットフォーム(例えば、容器プラットフォーム300)、又は容器3524に形成すればよい。流体移送装置3512は、流体を混合チャンバ3520内に開口部を介して注入又は導入できる。例えば、流体移送装置3512は、混合チャンバ3520に流体管路3513を介して流体結合できる。混合チャンバ3520内への空気の導入は、例えば、ブレードアッセンブリのブレードが食品材料を加工するために回転されているときなどの給気口3502が開いているときに、流体移送装置3512を受動モードで動作することを含む。混合チャンバ3520内への空気の導入は、例えば、混合の後又は流体管路3503及び/若しくは流体管路3513から水を除去するためなど、給気口3502が開いているときに流体移送装置3512を能動モードで動作する(例えば、ポンプを駆動する)ことを含むことができる。制御回路は、ポンプを所定時間(例えば、レジスタから受け取られる時間であって、ポンプモードを実行時間に関連付けられた時間)にわたって駆動させるよう構成された制御信号をポンプに送信できる。
幾つかの実施形態では、流体移送装置3512がチェック弁又はチェック弁を含む膜ポンプを含む場合などは、流体移送装置3512の下流側の圧力が閾値チェック圧未満であれば、流体移送装置3512は空気を混合チャンバ3520内に導入し又はその導入を許容する。閾値チェック圧は、チェック弁が開く、又は空気若しくは流体がこのチェック弁を通って混合チャンバ3520に流入できる状態に切り替わるよう構成される圧力でよい。閾値チェック圧は、大気圧、流体移送装置3512の上流側の圧力、又は混合チャンバ3520の外部の圧力以下でよい。
幾つかの実施形態では、空気を混合チャンバ3520内に流体移送装置3512を介して導入することは、混合チャンバ3520内の圧力を混合チャンバ3520外の圧力と等しくすることになる。例えば、流体移送装置3512は、混合チャンバ3520内の圧力が混合チャンバ3520外の圧力と等しくなるまで、空気を混合チャンバ3520内に流入させるよう構成できる。幾つかの実施形態では、混合チャンバ3520内の圧力は、混合チャンバ3520外部の圧力との僅かな(例えば、比較的小さな)差まで増加させる。この僅かな差は、流体移送装置3512が空気を流体移送装置3512の内部を流動させうる、流体移送装置3512の両端の最小圧力差に一致できる。
混合チャンバ3520は、ブレードプラットフォーム3522、容器3524、及びシール3526の少なくとも何れかのうちの複数部分を含むことができる。例えば、ブレードプラットフォーム3522が容器3524に結合されているときは、混合チャンバ3520は、容器3524の内部容積及びブレードプラットフォーム3522の内部容積(例えば、ブレードプラットフォーム3522のブレード凹部426に関連付けられた容積)によって形成できる。
容器3524は変形可能である。例えば、容器は比較的薄く且つ/又は柔軟な壁を備えることができる。容器3524は、所定の圧力閾値を超える混合チャンバ内の圧力変化に対して壁を変形させる変形可能材料から作製すればよい。幾つかの実施形態では、ブレードプラットフォームと容器のリムが封止結合された後に混合チャンバ内の圧力変化が所定閾値を超えた場合、容器に形状変化を発生させればよい。幾つかの実施形態では、所定の閾値は少なくとも5 psi、少なくとも10 psi又は少なくとも15 psiでよい。
混合チャンバ3520は、ブレードプラットフォーム3522の内面、容器3524の内面、及びシール3526によってその境界を定めることができる。幾つかの実施形態では、混合チャンバ3520は開口部(例えば、ブレードプラットフォーム3522内に画定された開口部)を含む。開口部は、空気、水、又は他の流体を混合チャンバ3520に導入できるように、流体移送装置3512に流体結合できる。
幾つかの実施形態では、封止された容積は混合チャンバ3520と、流体移送装置3512によって封止された流体管路3513とを含むことができる。例えば、流体を混合チャンバ3520の方向に流体管路3513内へ流入させるが、流体移送装置3512を通って流体管路3513外部に流出させないよう構成された一方向弁を、流体移送装置3512が含む場合は、この一方向弁は封止された容積を封止する機能を果たすことができる。その容積はその封止によって、この容積内のどの物質(例えば、食品材料、流体、空気、又は混合チャンバ内の他の物質)も一方向弁とシール3526によってこの容積から出ることができない。
シール3526は、図22を参照して説明したシール428に似たものでよい。シール3526は、図37を参照して更に説明する封止アッセンブリ3700に似たものでよい。幾つかの実施形態では、ブレードプラットフォーム3522を容器3524のリムに封止結合することは、ブレードプラットフォーム3522を容器3524に隣接配置して、シール3526をブレードプラットフォーム3522と容器3524との間の境界に配置し、固定機構(例えば、固定機構480、ラッチアッセンブリ4000)を作動してブレードプラットフォーム3522を容器に固定することを含む。シール3526は気密又は密封封止を実現でき、システム3500が動作しているときに、混合チャンバ3520内の材料は混合チャンバ3520から逃げることはない。
幾つかの実施形態では、空気を混合チャンバ3520に導入することは、ブレードプラットフォーム3522と容器3524のリムとの間の封止力を減少させる。この封止力は、重力に関連付けられた力と、ブレードプラットフォーム3522を容器3524のリムに機械的に締め付け又は固定することに関連した力と、混合チャンバ3520内の圧力と混合チャンバ3520外部の圧力との圧力差に関連付けられた吸引力との1つ以上の合計でよい。空気を混合チャンバ3520内に導入することで、混合チャンバ3520内の圧力は上昇し、圧力差に関連付けられた吸引力は減少し、よって封止力が減少する。空気を混合チャンバ3520内に導入することで、封止力の他の成分に加え吸引力を克服するための十分な力を発生し又は吸引力に対応するため較正可能とする(混合チャンバ3520内で加工される流体及び食品材料に大きく依存して変化するため、効果的に較正するのは困難となる場合がある)ことを目的とした、ブレードプラットフォーム3522を容器3224から分離するよう構成されたアクチュエータの必要性が減少する。
システム3500は、変形可能な容器3524のシステム3500への挿入に応答して、混合チャンバ3520内に流体を注入するよう構成できる。例えば、センサは、変形可能な容器3524の挿入を検出し、信号指示挿入を出力するよう構成できる。制御回路(例えば、プロセッサ180を含む制御回路)は、この信号指示挿入を受信し、この信号の受信に応答して、流体移送装置3512に、流体を混合チャンバ3520内へ注入させるよう構成された制御信号を発生できる。
ここで図36を参照すると、混合装置内の圧力を制御又は維持するための方法が示されている。方法3600は、ブレードプラットフォーム420、容器120、容器1000、及びシステム3500を含んだ本明細書に記載された様々な装置を用いて実行できる。方法3600又はその諸段階は、制御回路によって実現できる(例えば、プロセッサ180を含み、方法3600に関連付けられた動作を実行させるよう構成された命令を記憶する制御回路)。
3610において、ブレードプラットフォームは、混合チャンバを形成するために変形可能な器のリムに封止結合される。変形可能な器は食品材料を内部に含むか又は保管できる。ブレードプラットフォームはブレードアッセンブリを含むことができる。ブレードプラットフォームを変形可能な器のリムに封止結合する段階は、流体を注入する前に混合チャンバを部分的に封止する段階と、流体の注入に続いて混合チャンバを完全に封止する段階を含むことができる。
3620において、ブレードプラットフォームが変形可能な器に封止結合されているときに、ブレードプラットフォーム内に画定されている開口部を介して流体を混合チャンバに注入する。水源(例えば、温水器)から水を取り込むよう構成されたポンプを作動することによって、流体が注入される。この流体注入によって、混合チャンバ内で圧力変化を引き起こすことができる。例えば、混合チャンバが封止されているときの流体から食品材料への熱伝達は、混合チャンバ内で圧力変化を引き起こすことがある。ブレードプラットフォームをリムに封止結合する段階は、流体を注入する前にシールの第1部分をリムに結合する段階と、流体の注入に続いてシールの第2部分をリムに結合する段階とを含むことができる。流体は、変形可能な容器の混合装置への挿入に応答して注入できる。例えば、センサは変形可能な容器の挿入を検出するよう構成でき、挿入の検出に基づいて、流体注入装置(例えば、ポンプ)を作動するための制御信号を出力できる。
3630において、ブレードアッセンブリのブレードが回転され、食品材料を混合チャンバ内で加工する。混合チャンバが封止されているときに、ブレードを回転させることができる。食品材料を処理する段階は、流体から食品材料への更なる熱伝達及び対応する圧力変化がもたらされる。
3640において、空気を混合チャンバに導入して、混合チャンバ内の圧力と混合チャンバ外部の圧力との差を減少させて変形可能な器の変形を防止する。空気の導入は、ブレードプラットフォームを容器のリムから分離する前に、ブレードプラットフォームを容器のリムから分離している間に、又はブレードプラットフォームを容器のリムから分離した後で実行すればよい。空気の導入は、混合チャンバの開口部に流体結合されたチェック弁が開いて空気が混合チャンバへの流入できるときに実行すればよい。チェック弁の両側の圧力差によってこのチェック弁を開くことができる(例えば、混合チャンバに向かうチェック弁の下流側の圧力は、大気圧のようにチェック弁の上流側の圧力より低いことがある)。空気の導入は、流体移送装置(例えばポンプ)が空気を混合チャンバに注入するときに実行すればよい。幾つかの実施形態では、混合チャンバ内の圧力はセンサによって検出され、検出圧力に基づいて(例えば、圧力が閾値圧力未満であると判断したことに応答して)空気弁及び/又はポンプを作動することによって空気を導入できる。
幾つかの実施形態では、空気を混合チャンバ内に導入することは、食品材料が混合されているときに空気弁(直接的に又は流体移送装置を介して混合チャンバに結合できる)を開く段階を含む。ポンプが空気弁と混合チャンバとの間に配置されていれば、こうした実施形態では、ポンプはオフ状態又は受動状態に設定できる。幾つかの実施形態では、空気を混合チャンバに導入する段階は、混合の後又は流体管路から水を除去するために、ポンプを作動する段階と空気弁を開く段階とを含む。例えば、第1モードでの空気の導入は、空気弁を開くことによって食品材料が混合されているときに実行でき、第2モードは食品材料を混合した後に空気弁を開き、ポンプを作動することで実行できる。空気の混合チャンバへの導入は、混合チャンバ内の圧力を混合チャンバ外部の圧力と等しくすることができる。
3650において、ブレードプラットフォームは容器のリムから分離される。ブレードプラットフォームを分離する段階は、プラットフォームアクチュエータにブレードプラットフォームを駆動又は回転させる段階を含むことができる。幾つかの実施形態では、混合時及び/又はその後に空気を混合チャンバに導入する段階は、混合チャンバ内の圧力と混合チャンバ外部の圧力との差を減少し且つ混合チャンバによりシールに掛けられる吸引力を減少又は除去することで、容器のリムからのブレードプラットフォームの分離を促進する。
16.1. 封止アッセンブリ
ここで図37を参照すると、本開示の更なる実施形態による封止アッセンブリ3700が示されている。封止アッセンブリ3700は、図22を参照して説明したシール428の特徴を組み込むことができる。封止アッセンブリ3700は、混合チャンバ(例えば、混合チャンバ3520)を封止するよう構成されている。幾つかの実施形態では、封止アッセンブリ3700は、第1の未封止状態、第2の部分封止状態、及び第3の封止状態となるよう構成されている。封止アッセンブリ3700は、第1ラッチアッセンブリ(例えば、ラッチアッセンブリ4000)が第1力を印加して封止アッセンブリ3700を圧縮すると、部分封止状態となることができる。封止アッセンブリは、第2ラッチアッセンブリ(例えば、ラッチアッセンブリ4000)が第2力(例えば、第1力に加えて第2力)を印加して封止アッセンブリ3700を圧縮すると、封止状態となることができる。部分封止状態では、封止アッセンブリ3700は、混合チャンバ3520内の圧力と混合チャンバ3520の外部の圧力との圧力差が第1の閾値圧力差未満であれば、材料(例えば、空気、流体、食品材料)が封止アッセンブリ3700を介して混合チャンバ3520に入ったり出たりすることを制限するよう構成できる。これにより流体注入時に混合チャンバ3520の加圧が防止できる。封止状態では、封止アッセンブリ3700は、圧力差が第1閾値圧力差より大きい第2閾値圧力差未満であれば、材料が混合チャンバ3520に入ったり出たりすることを制限するよう構成できる。第2閾値圧力差は、封止アッセンブリ3700が気密又は密封封止を形成する最小値より大きくするればよい(例えば、約1気圧である外部圧に対して;上述したように混合装置の動作時に発生される典型的な圧力に対して)。
幾つかの実施形態では、封止アッセンブリ3700は、混合チャンバ3520に流体が注入される前に部分封止状態に設定でき、混合チャンバ3520への流体注入に続いて封止状態に設定できる。例えば、制御回路を構成して、1つのラッチアッセンブリ4000を封止アッセンブリ3700の第1側部に係合させて(又は容器プラットフォームに係合させて、容器プラットフォームを、封止アッセンブリ3700を含むブレードプラットフォームに対して圧縮させ)、封止アッセンブリを部分封止状態に設定し、同様に別のラッチアッセンブリ4000を封止アッセンブリ3700の第2側部に係合させることができる。封止アッセンブリ3700は、ブレードプラットフォーム及び封止アッセンブリ3700を容器及び容器プラットフォームに封止して、完全封止された(例えば、気密又は密封封止)混合チャンバ3520を形成するよう構成できる。
いくつか実施形態では、封止アッセンブリ3700は第1封止部分3710及び第2封止部分3720を含む。第1封止部分3710は、強固又は非コンプライアント表面を実現する金属(例えば、鋼鉄)を含むことができ、混合粒子が第1封止部分3710に接触又は衝突する際にそれらの運動量の喪失を減少することによって混合の効果を向上させる。第1封止部分3710は、第2封止部分3720と係合するよう構成されている。例えば、第1封止部分3710は、第2封止部分3720と締りばめを形成できる。第2封止部分3720はシリコンを含むことができる。第1封止部分3710は混合チャンバ3520の一部を形成する(例えば、ブレードプラットフォームに対して圧縮されたとき)よう構成できる。第2封止部分3720は容器に対して封止するよう構成できる。第1封止部分3710及び第2封止部分3720はブレードプラットフォーム(例えば、ブレードプラットフォーム420、ブレードプラットフォーム3522)に収容できる。封止アッセンブリ3700は、ラッチアッセンブリ4000の作動によって封止されているときにブレードプラットフォームに対して圧縮可能である。
幾つかの実施形態では、ブレードアッセンブリ又はその複数部分を封止アッセンブリ3700を介して収容できる。例えば、図37Bに示したように、ブレード付き部材3730(例えば、一組のブレード440に似た又はそれらを含むブレード付き部材)は、封止アッセンブリ3700によって画定される混合チャンバ3520の一部内に固定でき、ブレード結合器3735に係合できる。ブレード結合器3735はブレードアクチュエータ3735(例えば、ブレードアクチュエータ800)によって回転され、ブレード付き部材3730を回転させることができる。
幾つかの既存のシステムでは、シリコンがブレードプラットフォームに接着されており、シリコンが、運動量の移動を減少させ、従って混合効果も減少させる弾性表面を形成していることがあり、又はこの接着剤がシリコンをブレードプラットフォームから劣化及び剥がし(例えば、分離する、固定されていない、離れる)てしまい、シリコンがブレードによって損傷されることがある。シリコンがブレードプラットフォームの上に(例えば鋼鉄上に)成形されている他の既存のシステムでは、シリコンと鋼鉄の異なる熱膨張係数によって、不均一な熱膨張が起こり、シリコンと鋼鉄との間の境界継ぎ目が裂けたり離層したりすることになり、よって食品に安全でない環境を引き起こしてしまうことがある。これらの作用又は他の不利な作用は、混合チャンバ3520内の材料の反復的な封止及び封止解除によってもたらされることがあり、これは封止アッセンブリに対し、有意な温度変化(例えば、室温から水の凍結点又は沸点、或いは同時に)及び圧力変化を、混合サイクル、清掃サイクル、又は衛生化サイクルの間にもたらしうる。上述したように、第1封止部分3710が第2封止部分3720に対して圧縮され、封止アッセンブリ3700が完全に封止される前に部分的に封止される封止アッセンブリ3700の実施形態を組み込むことによって、混合装置の動作は、こうした不利な作用を防止して改善されうる。
17. 温水器
ここで図38A-38Cを参照すると、本開示の更なる実施形態による温水器3800が示されている。吸水口3800は、一定量の水を蓄えて、熱をその水などに加熱素子3816を介して伝達するよう構成されている。温水器3800は、水温を、食品加工動作に関連付けられた閾値まで上昇させる(例えば、少なくとも華氏100度;少なくとも華氏120度;少なくとも華氏140度)。幾つかの実施形態では、温水器3800は水を沸騰又はほぼ沸騰させるよう構成されている(例えば、温水器3800の水温を、華氏170度と華氏200度との間の温度まで;華氏175度と華氏195度との間の温度まで;華氏185度まで上昇させる)。温水器3800は、水を蓄えるよう構成されたハウジング3802(例えば、タンク)を含むことができる。ハウジング3802は少なくとも部分的に断熱されており、ハウジング3802内の水から混合装置(例えば、本明細書に記載された様々な混合装置)の他の構成要素への熱伝達率を減少させる。例えば、温水器3800は、混合装置の内部に配置することなどによって、混合装置に組み込まれるよう構成できる。
温水器3800は、循環入口3808及び循環出口3810を介して循環ポンプに流体結合できる。温水器3800は、吸水口3812を介して水源に流体結合できる。温水器3808は混合チャンバに(例えば、混合チャンバに直接的に、又は温水器3800と混合チャンバとの間のポンプ若しくは他の流体移送装置に)吐水口3806を介して流体結合できる。
温水器3800は加熱素子3816を含む。加熱要素3816は、ハウジング3802内の水を加熱するための熱を発生するよう構成されている。例えば、加熱要素3816は、電気を熱に変換するよう構成された抵抗コイルとすることができる。加熱要素3816は、ハウジング3802内部の容積に対して加熱要素3816の表面積を増大又は最大化するようハウジング3802内に配置できる。温水器3800は、温水器3800内の水温を検出するよう構成されたサーモスタット3814を含むことができる。加熱要素3816は、サーモスタット3814に隣接した接続部(例えば、接続部3818)で溶接し、サーモスタット3814による水温の検出を正確に表すことができる。
18. 蓋センサ
ここで図39を参照すると、本開示の更なる実施形態による蓋センサ3900が示されている。蓋センサ3900は、容器3914が混合装置内で受け取られたときに、容器3914(例えば、容器120、容器1000、容器3524に類似した容器)に関する情報を検出するよう構成されている。例えば、蓋センサ3900は、容器蓋が取り除かれていることを検出するよう構成できる。容器蓋が取り除かれているかどうかを検出することによって、蓋センサ3900は、容器が混合動作に対する準備ができているかどうか、又は容器の蓋を取り除く必要があるかを示すことができる。制御回路(例えば、プロセッサ180を含む制御回路)は、蓋が取り除かれているという指示を受け取り、それに応答して、混合サイクルを実行するための制御信号を生成し、送信できる(又は、蓋が取り除かれているという指示を、混合サイクル実行のため満足するのに必要な複数条件の1つとして使用できる)。
蓋センサ3900はドアの表面に取り付けできる。ドアは、図3を参照して説明したドア220に似たものでよい。蓋センサ3900は、容器が容器プラットフォーム(例えば、容器プラットフォーム300)で受け取られたときに、容器プラットフォームに面するように配向できる。例えば、図39で示したように、蓋センサ3900は、ドアの内面3910に取り付けられている。ドアが当該ドアを閉じるために経路に沿って並進されると(例えば、図3に示したように)、蓋センサ3900に関連付けられた視線は、容器プラットフォーム300又は容器3914のリムに対応した平面を通過する。よって、蓋センサ3900は、視線3912に沿って蓋を検出することに基づいて蓋が取り除かれているかどうかなどの情報を視線3912に沿って検出できる。蓋センサ3900は、蓋が除去されると予想される時間後に(例えば、容器3914が容器プラットフォーム300又は容器置き場内に挿入されたとき)、更に、容器3914の使用前に(例えば、ドアが閉位置に達したときに開始できる混合の前に)蓋が取り除かれていないことを検出することによって、既存システムを改良できる。
幾つかの実施形態では、蓋センサ3900は、ドアが移動されていること又は閉位置までの移動に応答して作動される。蓋センサ3900は、ドアの位置の検出に応答して作動できる。例えば、位置センサは、ドアの位置(例えば、開位置と閉位置との間の経路に沿った位置)を検出し、その位置の指示を出力するよう構成できる。制御回路は、位置の指示を受信し、その位置を蓋センサ作動位置基準(蓋センサ3900が作動すべき1つの位置又は複数位置の範囲)と比較し、この蓋センサ作動位置基準が満たされたと判断されたことに応答して、蓋センサ3900を作動させることができる。位置センサは、電子センサ、スイッチ、線形位置トランスデューサーなどでよい。蓋センサ3900は、容器3914に関する情報を検出し、蓋が容器3914上に位置しているか否かを示す信号を出力するよう構成できる。
幾つかの実施形態では、蓋センサ3900は機械的センサを含む。例えば、蓋センサ3900は、容器3914が容器プラットフォームに受け取られたときに、容器3914に隣接して自動的に配置されるよう構成されているセンサアームを含むことができる。センサアームは、制御回路がアクチュエータにセンサアームを定位置に移動させることに基づいて(例えば、カップ挿入又はドア閉じの検出に応答して)自動的に配置させることができる。センサアームはドア(例えば、ギア又は別の機械的リンク機構)に結合され、ドアの閉止により、センサアームが容器3914上又はその近くに移動される。センサアームは、容器3914の平面に並行で離間された軸を中心に回転するよう構成でき、蓋が取り除かれた場合、センサアームは第1位置で停止し、蓋が取り除かれていない場合、センサアームは第2位置で停止する。蓋センサ3900は、センサアームの位置を検出し(例えば、センサアームはその位置に基づいて1つ以上のスイッチを作動できる)、検出された位置に基づいて、蓋が取り除かれているか否かを示す信号を出力するよう構成できる。幾つかの実施形態では、蓋センサ3900は、蓋が容器3914上に配置されているときは第1位置に、蓋が容器3914上に配置されていないときは第2位置に切り換えられるよう構成された機械的スイッチを含む。
図39は蓋センサ3900がドアの内面3910に取り付けられていることが示されているが、様々な実施形態では、蓋センサ3900は、蓋センサ3900が容器3914に関する情報を検出できる様々な位置に配置できる(例えば、ドアの他の壁、容器プラットフォーム300、ブレードプラットフォームに)。
幾つかの実施形態では、蓋センサ3900は電磁放射を検出するよう構成されている。例えば、蓋センサ3900は、容器3914からの赤外線放射を検出するよう構成された赤外線センサでよい。これを用いて、蓋が取り除かれているか否かを、蓋に関連付けられた又は容器3914内の材料に関連付けられた温度に基づいて検出できる。例えば、容器3914内の材料は室温に比べて比較的低温であることががあり、蓋センサ3900は、検出温度が閾値温度未満であれば蓋が取り除かれていないことを検出するよう構成できる。蓋センサ3900は、蓋に関連付けられた可視光線を検出するよう構成された画像取得装置でよい。例えば、蓋センサ3900は、画像を取得し、蓋に関連付けられたインジケータ(例えば、テキスト、所定のマーカ又は他の図形インジケータ)を検出する画像識別技法を実行し、インジケータの検出に基づいて、蓋が取り除かれているか否かを判定するよう構成できる。蓋センサ3900は、電磁信号又は可聴信号を出力し、帰還信号を検出し、帰還信号に基づいて物体までの距離を特定できるよう構成されており;この距離が閾値未満であれば、蓋センサ3900は蓋が取り除かれていないと判定できる。蓋センサ3900は、蓋が取り除かれているかどうかを判断するための本明細書に記載された計算を実行でき、又は検出されたパラメータの指示を制御回路に出力でき(例えば、温度、帰還信号の周波数、又は他の検出されたパラメータを出力でき)、制御回路は、検出されたパラメータに基づいて蓋が取り除かれているか否かを判断するよう構成できる。
19. ラッチアッセンブリ
ここで図40A-40Cを参照すると、本開示の更なる実施形態によるラッチアッセンブリ4000が示されている。ラッチアッセンブリ4000は、固定機構480の特徴を含むことができる。ラッチアッセンブリ4000は、容器プラットフォーム4010(例えば、容器プラットフォーム300に似た容器プラットフォーム)をブレードプラットフォーム4020(例えば、ブレードプラットフォーム420に似たブレードプラットフォーム)に選択的に結合又は固定するよう構成されている。ラッチアッセンブリ4000は、ブレードプラットフォーム4020の第1側部における第1部分(例えば、図40A-40Cに図示され本明細書に記載されているように)と、第1部分の反対側などの、ブレードプラットフォーム4020の第2側部における第2部分(図示されていない)とを含むことができる。ラッチアッセンブリ4000は、回転運動を直線運動に変換するカムラッチとして構成できる。ラッチアッセンブリ4000は、力を容器プラットフォーム4010に印加して、回転軸4012(例えば、容器プラットフォーム4010がブレードプラットフォーム4020に結合されるアクスルに沿った回転軸)を中心にして容器プラットフォーム4010を回転させるよう構成できる。ラッチアッセンブリ4000はブレードプラットフォーム4020に固定して、容器プラットフォーム4010をブレードプラットフォーム4020に対して移動させることができる。ラッチアッセンブリ4000は、容器プラットフォーム4010に選択的に係合され、容器プラットフォーム4010をブレードプラットフォーム4020に選択的に固定するよう構成できる。
ラッチアッセンブリ4000は、容器プラットフォーム4010を駆動、回転、又は他の様態で移動させるよう構成されている。容器プラットフォーム4010は、ラッチアッセンブリ4000に結合するよう構成されたラッチ受取部材4014を含むことができる。例えば、図40A-40Cに示したように、ラッチ受取部材4014は凹部である。ラッチアッセンブリ4000は、ラッチ受取部材4014に結合するよう構成されたラッチ部材4040を含むことができる。幾つかの実施形態では、ラッチ受取部材4014は、ラッチ部材4040を選択的に受け取るよう成形できる(例えば、ラッチ部材4040は、ラッチ受取部材4014の部分4016を締め付けて容器プラットフォーム4010をブレードプラットフォーム4020の方に駆動する。
ラッチ部材4040はアクチュエータによって回転させることができる。例えば、ラッチ部材4040は、ラッチ軸4041を中心に回転するよう構成できる。図40A-40Cは、ラッチ部材4040がその周りを回転するラッチ軸4041を画定するアクスルを図示する部分破断図を示す(例えば、ラッチ部材4040はラッチ軸4041を通過するアクスルに固定できる)。
ラッチ部材4040はカム部分4042を含むことができる。カム部分4042は、カム部分4042の中心周りで大きさが変わる半径を備えることができる(例えば、ラッチ軸4041に一致する中心)。カム部分4042は、ラッチ部4044内に(例えば、半径方向内側に)設けられるように構成されている。ラッチ部材4040が回転すると、ラッチ受取部材4014に対するラッチ部4044の位置は、カム部分4042の回転及びリンク機構4050(後述する)の並進抑制に基づいて変化する。ラッチ部材4040はラッチ部4044を含むことができる。ラッチ部4044は、ラッチ受取部材4014に係合するよう構成されたフック(例えば、開いた曲線で画定された表面)を含むことができる。
幾つかの実施形態では、ラッチアッセンブリ4000はリンク機構4050を含む。リンク機構4050はリンク位置4051でラッチ部材に結合される。リンク位置4051(よってラッチ部材4040も)をオリジン4052(例えば、リンク機構4050がブレードプラットフォーム4020に固定される点)に対して付勢するよう構成されたバネ4054を含むことなどによって、リンク機構4050はコンプライアントとなることができる。リンク機構4050は、ラッチ部材4040と従ってラッチ部4044の運動範囲を制約、抑制、又は制限できる。例えば、リンク機構4050は、リンク位置4051を、リンク位置4051及びオリジン4052によって画定される線に沿ってオリジン4052から離れる方向に付勢できる。カム部分4042及びリンク位置4051は、ラッチ部4044を付勢して図40Cに示した配置でラッチ受取部材4014に係合させる。ラッチ部材4040がラッチ軸4041を中心として回転すると、ラッチ部4044の位置及び/又は配向は、ラッチ軸4041に対するカム部分4042の相対角位置と、リンク機構4050のバネ定数又はコンプライアンス定数(例えば、バネ4054のコンプライアンスに基づいて、リンク位置4051とオリジン4052との間の距離を定める定数)とに基づいて変化する。
幾つかの実施形態では、ラッチ部材4040が回転又は並進する際に、バネ4054が圧縮でき、好適にはこれにより、ラッチ部材4040の止め部4046の位置を停止部材4048に隣接して配置させることができる。例えば、止め部4046は、ブレードプラットフォーム4010から見て停止部材4048の反対側に少なくとも部分的に配置されうる。ラッチ部材4040の更なる回転は停止部材4048により制限でき、ラッチアッセンブリ4000は、ブレードプラットフォーム4010を容器プラットフォーム4020に締め付ける。
幾つかの実施形態では、ラッチアッセンブリ4000は1つ以上のスイッチ4060a、4060bを含む。スイッチ4060a、4060bは、ラッチ部材4040により機械的に作動されたことに基づいて信号を出力するよう構成できる。ラッチ部材4040は、止め部4046又は止め部4047の少なくとも一方が、ラッチ部材4040のラッチ軸4041を中心とした回転配向及び/又は並進位置に関連付けられた対応スイッチ位置で、スイッチ4060a、4060bに接触することに基づいて(例えば、ラッチ部材4040の回転及び/又はリンク機構4050による付勢に基づいて)、スイッチ4060a、4060bを作動するよう構成できる。例えば、スイッチ4060aは、制御回路が混合サイクルを実行するための命令を示す信号を出力できる。
幾つかの実施形態では、スイッチ4060a、4060bは、容器プラットフォーム4010のブレードプラットフォーム4020への係合又は容器プラットフォーム4010のブレードプラットフォーム4020からの分離のうち1つ以上を示すよう構成されている。スイッチ4060a、4060bは、容器プラットフォーム4010が混合サイクルを実行できる係合位置にあるか否か、又は容器プラットフォーム4010が、ブレードプラットフォーム4020を容器プラットフォーム4010から離れる方向に移動できる非係合位置にあるかどうかを示すことができる。幾つかの実施形態では、スイッチ4060aは、容器プラットフォーム4010がブレードプラットフォーム4020に係合(例えば、完全に係合)されていることを示す第1信号を出力するよう構成されている。第1信号は、混合サイクルが適切に実行されるように封止アッセンブリ(例えば、封止アッセンブリ3700)の適切な圧縮も含み、ラッチアッセンブリ4000が容器プラットフォーム4010をブレードプラットフォーム4020に固定していることを示すことができる。制御回路は第1信号を受信し、第1信号に基づき又はそれに応答して混合サイクルを実行できる。幾つかの実施形態では、スイッチ4060bは、容器プラットフォーム4010がブレードプラットフォーム4020から非係合(例えば、完全に係合が解かれている)されていることを示す第2信号を出力するよう構成されている。ラッチアッセンブリ4000(例えば、ラッチアッセンブリ4000のラッチ部4044)が、ブレードプラットフォーム4020が離れる方向に移動している閾値距離を上回る距離で、容器プラットフォーム4010から離間していることを、第2信号は示すことができる。制御回路が第2信号を受信し、ブレードプラットフォーム4020を離れる方向に回転させるコマンドをプラットフォームアクチュエータに送信できる。図40A-40Bは止め部4046がスイッチ4060bを作動し、止め部4047がスイッチ4060aを作動するよう構成されていることを示しているが、様々な実施形態では、ラッチアッセンブリ4000が単一の止め部を含み、当該止め部が、その止め部のラッチ軸4041に対する位置によっては、スイッチ4060a又はスイッチ4060bのいずれかを作動するよう構成してよい。すなわち、スイッチ4060a、4060bの位置も変更してもよい。
図40Aに示したように、ラッチ部材4040はラッチ受取部材4014から離間されているので、ブレードプラットフォーム4020が容器プラットフォーム4020から離間されており、止め部4046はスイッチ4060bに接触している。図40Bに示したように、ラッチ部材4040が回転されており、ラッチ部4044はラッチ受取部材4014の上にあり且つ隣接している。図40Cに示したように、ラッチ部材4040は更に回転されており、ブレードプラットフォーム4010を駆動してブレードプラットフォーム4020を容器プラットフォーム4020に接触させていて、ラッチ部材4040はラッチ受取部材4014に係合し、止め部4046が停止部材4048に係合している。
幾つかの実施形態では、ラッチアッセンブリ4000は混合装置を封止するよう構成されている。ラッチアッセンブリ3700は、図37A-37Bを参照して説明した封止アッセンブリ3700を封止できる。例えば、混合装置は、封止アッセンブリ3700の対向する両側に位置した2つのラッチアッセンブリ4000を含むことができる。2つのラッチアッセンブリ4000の一方の作動が、封止アッセンブリ3700を部分封止状態に設定できる。2つのラッチアッセンブリ4000の両方の作動が、封止アッセンブリ3700を完全封止状態に設定できる。制御回路はラッチアッセンブリ4000の一方を作動するよう構成された第1制御信号と、ラッチアッセンブリ4000の他方(又は両方)を作動するよう構成された第2制御信号とを送信するよう構成できる。
本開示のシステム及び方法は、コンピュータ可読命令を格納するコンピュータ可読媒体を受け取るよう構成された機械として少なくとも部分的には実現且つ/又は実装できる。これら命令は、ユーザコンピュータ若しくはモバイル装置又はそれらの任意適切な組合せのアプリケーション、アプレット、ホスト、サーバ、ネットワーク、ウェブサイト、通信サービス、通信インターフェース、ハードウェア/ファームウェア/ソフトウェア要素に統合されたコンピュータ実行可能構成要素によって実行できる。実施形態の他のシステム及び方法は、コンピュータ可読命令を格納するコンピュータ可読媒体を受け取るするよう構成された機械として少なくとも部分的には実現且つ/又は実装できる。これら命令は、上述した種類のシステム及びネットワークと統合されたコンピュータ実行可能構成要素によって統合されたコンピュータ実行可能構成要素によって実行できる。このコンピュータ実行可能媒体は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、光学デバイス(CD又はDVD)、ハードディスクドライブ、フロッピードライブ、又は任意適切なデバイスなどの任意適切なコンピュータ実行可能媒体上に格納できる。このコンピュータ実行可能構成要素はプロセッサ180でよいが、他の任意適切なハードウェア装置がこれらの命令を(代替的又は付加的に)実行しもよい。
簡潔とするため省略したが、好適な実施形態は、様々な構成要素及び様々な方法プロセスのあらゆる順列及び組合を含む。
当業者であれば、上述の詳細な記載及び図面及び請求項から理解するように、次の請求項で記載された本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の実施形態は改良、変更が可能である。

Claims (20)

  1. 混合装置内の圧力を制御するための方法であって:
    混合チャンバを形成するために、食品材料を含んだ器のリムにブレードプラットフォームを封止結合する段階であって、前記ブレードプラットフォームはブレードアッセンブリを含む、封止結合する段階と;
    前記ブレードプラットフォームが前記器に封止結合されているときに、前記ブレードプラットフォーム内に画定されている開口部を介して流体を前記混合チャンバに注入する段階であって、当該流体注入が前記混合チャンバ内で圧力の変化を引き起こす、注入する段階と;
    前記ブレードアッセンブリのブレードを回転させて前記食品材料を前記混合チャンバ内で加工する段階と;
    前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバの外部の圧力との差を減少させるため、空気を前記混合チャンバに導入する段階と;
    前記ブレードプラットフォームを前記リムから分離する段階とを含む、方法。
  2. 空気を前記チャンバに導入する段階は、前記ブレードプラットフォームと前記リムとの間の封止力を、前記ブレードプラットフォームを前記リムから分離させる閾値力未満に減少させ、前記封止力は、前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバの外部の圧力との前記差に関連付けられている、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ブレードプラットフォームを前記器の前記リムに封止結合する段階は、前記ブレードプラットフォームと前記器の前記リムとの間の流体の流れを防止するために気密シールを形成する段階を含む、請求項1に記載の方法。
  4. その検出された圧力が圧力閾値未満であることに基づいて弁を開放するためモータ又は電磁結合を用いる段階をさらに含み、前記弁が前記空気を前記混合チャンバに導入するよう構成されている、請求項3に記載の方法。
  5. 前記流体は第1温度を備え、前記食品材料は前記第1温度未満である第2温度を備え、前記流体を前記混合チャンバに注入する段階又は前記食品材料及び前記流体を加工する段階の少なくとも一方は、前記流体から前記食品材料へ熱を伝達させ、前記混合チャンバ内の材料の平均温度を減少させて前記混合チャンバ内の圧力を減少させる、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ブレードプラットフォームを前記リムに封止結合する段階は、前記流体の注入前に第1ラッチアッセンブリを前記リムに結合する段階と、前記流体の注入に続いて第2ラッチアッセンブリを前記リムに結合する段階とを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記空気を前記混合チャンバに導入する段階は、前記ブレードアッセンブリの前記ブレードを回転させた後に、前記空気を前記混合チャンバに注入する段階を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記器は、前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバの外部の圧力との前記差が閾値圧力差を上回ったときに、変形するよう構成されており、前記空気を前記混合チャンバに導入する段階は、前記差を前記閾値圧力差未満の値に維持する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記容器の前記混合装置への挿入に応答して、前記流体を前記混合チャンバに注入する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 混合装置内の圧力を制御するためのシステムであって:
    混合チャンバを形成するために食品材料を含んだ器のリムに封止結合されるよう構成されていると共に、開口部を画定するブレードプラットフォームであって、前記混合チャンバ内の前記食品材料を加工するために回転されるよう構成されたブレードを備えたブレードアッセンブリを含む、ブレードプラットフォームと;
    前記ブレードプラットフォームが前記器に封止結合されているときに、前記ブレードプラットフォーム内に画定されている開口部を介して流体を注入するよう構成された流体注入装置であって、当該流体注入が前記混合チャンバ内に圧力の変化をもたらす、流体注入装置と;
    前記ブレードプラットフォームを前記リムから分離するよう構成されたアクチュエータとを含み;
    前記ブレードプラットフォームは、前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバの外部の圧力との差を減少させるため空気を受け取るよう構成されている、システム。
  11. 空気の前記チャンバでの受け取りは、前記ブレードプラットフォームと前記リムとの間の封止力を、前記ブレードプラットフォームを前記リムから分離させる閾値力未満に減少させ、前記封止力は、前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバの外部の圧力との前記差に関連付けられている、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記ブレードプラットフォームは、前記ブレードプラットフォームと前記器の前記リムとの間の流体の流れを防止するために、前記器の前記リムと共に気密シールを形成する、請求項10に記載のシステム。
  13. その検出された圧力が圧力閾値未満であることに基づいて弁を開放するよう構成されたモータ又は電磁結合を更に含み、前記弁が前記空気を前記混合チャンバに導入するよう構成されている、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記流体は第1温度を備え、前記食品材料は前記第1温度未満である第2温度を備え、前記流体注入装置による前記流体の前記混合チャンバへの注入又は前記ブレードアッセンブリによる前記食品材料及び前記流体の加工の少なくとも一方は、前記流体から前記食品材料へ熱を伝達させ、前記混合チャンバ内の材料の平均温度を減少させて前記混合チャンバ内の圧力を減少させる、請求項10に記載のシステム。
  15. 前記流体の注入前に前記リムに結合されるよう構成された第1部分と、前記流体の注入に続いて前記リムに結合されるよう構成された第2部分とを含む封止アッセンブリを更に含む、請求項10に記載のシステム。
  16. 前記ブレードアッセンブリの前記ブレードの回転に続いて、前記空気を前記混合チャンバに注入するよう構成されたポンプを更に含む、請求項10に記載のシステム。
  17. 前記器の前記混合装置への挿入の検出に応答して、前記空気を前記混合チャンバに注入するよう構成されたポンプを更に含む、請求項10に記載のシステム。
  18. 非一時的なコンピュータ可読媒体であって:
    混合チャンバを形成するために、食品材料を含む器のリムにブレードプラットフォームを封止結合する段階であって、前記ブレードプラットフォームはブレードアッセンブリを含む、封止結合する段階と;
    前記ブレードプラットフォームが前記器に封止結合されているときに、前記ブレードプラットフォーム内に画定されている開口部を介して流体を前記混合チャンバに注入する段階であって、当該流体注入が前記混合チャンバ内で圧力の変化を引き起こす、注入する段階と;
    前記食品材料を前記混合チャンバ内で加工するために、前記ブレードアッセンブリのブレードを回転させる段階と;
    前記混合チャンバ内の圧力と前記混合チャンバの外部の圧力との差を減少させるため、空気の前記混合チャンバへの導入に続いて前記ブレードプラットフォームを前記リムから分離する段階と、
    を含む方法を制御回路に実行させるよう構成された命令を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  19. 前記命令は、前記流体の注入前に封止アッセンブリの第1部分を前記リムに結合させ、前記流体の注入に続いて前記封止アッセンブリの第2部分を前記リムに結合させるよう構成されている、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  20. 前記命令は、ポンプに前記空気を前記混合チャンバに注入させるよう構成されている、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
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