JP2020509055A - カルシウムイオンを含むブルルリパーゼ水溶液 - Google Patents

カルシウムイオンを含むブルルリパーゼ水溶液 Download PDF

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Abstract

本発明は、ブルルリパーゼを含む水溶液に関し、この水溶液は、カルシウムイオンを含有することを特徴とする。本発明はさらに、特に対応する薬剤に関する。そのような薬剤は、膵外分泌機能不全を治療するのに適切である。この薬剤は、特に、嚢胞性線維症を有する患者、および小児科の患者を治療するのに適切である。本発明のさらなる態様は、上に記載されるような、ブロー・フィル・シールプロセスを用いて生産される容器内に梱包された溶液および薬剤、ならびにそのような梱包された溶液および薬剤を生産するための方法に関する。

Description

本発明は、ブルルリパーゼを含む水溶液に関し、この水溶液は、カルシウムイオンを含有することを特徴とする。特に、この水溶液は、対応する医薬製品にも関する。そのような医薬製品は、膵外分泌機能不全の処置に適切である。これらの医薬製品は、膵臓線維症を有する患者、および小児科の患者の処置に特に適切である。本発明のさらなる態様は、ブロー・フィル・シールプロセスを用いて生産された容器で梱包された、上記されたような溶液および医薬製品、およびそのような梱包された溶液および医薬製品を生産するための方法に関する。
膵外分泌機能不全は、膵臓が消化酵素を全く供給しない、または十分な量で供給しない疾患である。処置のために、ブタの膵臓から得られる生産物を、いわゆる「パンクレアチン」の形態で投与する酵素置換法が、長く使用されてきた。このパンクレアチンは、多段プロセスで生産される固体であり、このプロセスは、ブタからの膵臓を脱脂すること、およびそこから繊維を除去することを含む。パンクレアチンは褐色粉体であり、所望の主成分であるリパーゼ、プロテアーゼ、およびアミラーゼに加えて、ブタの膵臓からの多くの残留物も含有する。この処置はとても成功しており、通常は重大な副作用がない。しかしながら、この処置は2つの不利な点を有する。一方では、大量(大きな塊)のパンクレアチンを服用しなければならず、このことが服薬遵守を低下させる。他方では、パンクレアチンは、可変量の不純物を含有しており、それはまた、原材料に依存する。特に、パンクレアチンは、原材料に由来する、残留量のウイルスおよび微生物の不純物を含有する。ウシ海綿状脳症に関する議論の観点から、医薬製品中の、哺乳動物に由来する生物学的不純物は、承認当局によりますます批判的に見られている。したがって、動物またはヒトの組織から生産された医薬製品の承認は、ますます問題となる。さらに、パンクレアチンは、液体形態で投与できず、小児科における使用の障害の代表である。
特許文献1には、水溶液中に細菌のリパーゼを含有する医薬調製物が記載されている。これらは、特に膵臓線維症における膵機能不全を処置する、および子供を処置する、ならびに膵炎を処置するのに適切である。とりわけ、酵素ブルルリパーゼは、発現によりイネ苗立枯細菌病菌(Burkholderia plantarii)(トリアシルグリセロールリパーゼ;EC−3.1.1.3)から得られ、膵外分泌機能不全における酵素置換法のその適切性が検証されてきた。ブルルリパーゼは、膵外分泌機能不全を治療するのに適切であるが、ある特定の条件下でのみ保管および投与できる。特に、ブルルリパーゼの溶液は、冷蔵形態でのみ、その活性を減少させることなく長期間保管できる。したがって、室温で長期的に安定であり、したがって室温で保管できる、膵外分泌機能不全を処置するためのブルルリパーゼの溶液を提供することは難しい。
緩衝系、糖類、金属イオン類、乳化剤等のような様々な試薬が、タンパク質および特に酵素の安定性に影響を及ぼすことがあることは公知である。膵リパーゼに関しては、その活性に対するカルシウムイオンの影響が検証され(非特許文献1参照)、およびヒト成長ホルモンに関しては、安定性に対するカルシウムイオンの影響が検証された(非特許文献2参照)。
マイクロ示差走査熱量測定(動的マイクロ示差熱量測定)が、溶液中で、タンパク質、特に酵素の三次構造の変化を測定する方法として確立されている(非特許文献3参照)。したがって、この方法は、溶液中の酵素の安定性を測定するのに適切である。このような理由で、この分析方法が本出願において使用される。以下に、マイクロ示差走査熱量測定は、マイクロ熱量計測とも呼ばれるか、またはμDSCとも略される。
欧州特許第2391382号明細書
Kimura,H.ら、「Activation of Human Pancreatic Lipase Activity by Calcium and Bile Salts」、J.Biochem.92、243−251(1982) Saboury,A.A.ら、「Effect of calcium binding on the structure and stability of human growth hormone」、International Journal of Biological Macromolecules 36(2005)305−309 Ahmed M.K.YoussefおよびGerhard Winter、「A critical evaluation of microcalorimetry as a predictive tool for long term stability of liquid protein formulations:Granulocyte Colony Stimulating Factor(GCSF)」、European Journal of Pharmaceutics and Biopharmaceutics 84(2013)、145−155
本発明の目的
本発明の目的は、純水中のブルルリパーゼの溶液と比較して熱安定性が増加した、ブルルリパーゼの溶液を提供することである。特に、溶液は、10℃を超える温度でのより高い保管能力を有するべきであり、溶液は15〜35℃でのより高い保管能力を有するべきであることが好ましい。特にまた、十分な熱安定性を有するブルルリパーゼ調製物を提供することが本発明の目的であり、これにより、該調製物が、順次的保管の後に服用されることさえも可能とする。本発明のさらなる目的は、可能な限り容易にかつ可能な限り無菌状態で生産でき、正確に投薬でき、かつ容易に服用できる、ブルルリパーゼの調製物を提供することである。
パブリックドメインの薬用活性物質用の名前としての国際一般名(INN)は、世界保健機関(WHO)により決められる。したがって、INN名ブルルリパーゼは、最初は、純粋な活性物質としての脂肪分解的活性タンパク質に排他的に言及する。しかしながら、この最も純粋な状態は理論的な理想を表す。薬学的活性物質の実際の生産においては、活性物質が、たとえ微量であったとしても、付随的な物質および不純物を依然として常に含有するからである。したがって、活性物質ブルルリパーゼ(INN)に加えて、活性成分ブルルリパーゼも、付随的な物質および不純物を必然的に含有する。したがって、本発明の観点から、用語「ブルルリパーゼ」は、この活性物質の様々な品質を意味すると理解されるべきである。特に、生産プロセスの間、活性物質ブルルリパーゼは、付随的な物質として、相当量の炭水化物6−デオキシ−タレン(talane)、6−デオキシ−タロースのポリマーおよびオリゴマーの混合物を依然として含有した状態の品質で、最初は存在する(Zahringer,U.ら、「Structure of a new 6−deoxy−α−D−talan from Burkholderia(Pseudomonas)plantarii strain DSM 6535,which is different from the O−chain of the lipopolysaccharide」、Carbohydrate Research 300(1997)、143−151を参照)。通常は、6−デオキシ−タレンは、そのモノマーである6−デオキシ−タロースの形態で分析的に検出される。しかしながら、6−デオキシ−タレンの徹底的な分離の結果、極めて純粋な品質の活性物質ブルルリパーゼを、そこから得ることもでき、これは、少量の6−デオキシ−タレンしか含有しない。6−デオキシ−タレンに加えて、両方の品質では、特に、リポ多糖類としてのラムノリピドだけでなく、とりわけ、ラムノースおよび脂質類も含む、少量の他の付随的な物質および不純物を含有する。したがって、本発明の観点から、用語「ブルルリパーゼ」は、この活性物質の全ての品質、また特に上記の2つの品質を意味するものとして理解されるべきである。本発明は、ブルルリパーゼの調製物に関し、この調製物は、ブルルリパーゼを含む水溶液であり、カルシウムイオンを含有することを特徴とする。カルシウムイオンは、熱的ストレスに対して、ブルルリパーゼ水溶液を安定化させる特性を有する。したがって、ブルルリパーゼおよびカルシウムイオンを含有する水溶液は、カルシウムイオンを含有しない溶液と比較して、活性損失が増大することなく、より長く、またはより高い温度で保管することができる。これにより、使用期限が延長されるか、または保管温度を上昇させることができる。つまり、本明細書に記載されるような塩化カルシウムを含有する水溶液が好ましい。つまり、溶液が塩化カルシウム、すなわちカルシウムイオンおよび塩化物イオンの両方を含有する限り、塩化カルシウムがそのまま添加されたかどうか、またはカルシウムイオンおよび塩化物イオンが異なる供給源に由来するかどうかは、重要ではない。塩化カルシウムは、カルシウムイオンの生理学的に互換性のある形態であり、ブルルリパーゼに対するカルシウムイオンの影響を低下させない。
本明細書に記載されるような本発明の水溶液は、少なくとも10重量%の水、より好ましくは少なくとも30重量%の水、さらにより好ましくは少なくとも40重量%の水、特に好ましくは少なくとも50重量%の水、最も好ましくは少なくとも70重量%の水を含有する。本発明による水溶液はまた、30重量%未満、好ましくは10重量%未満、より好ましくは5重量%未満、最も好ましくは1重量%未満の、炭素数6以下のアルコール類を含有する。
通常、ブルルリパーゼは、0.1〜35mgのタンパク質/mlの質量濃度で、本発明による溶液中に存在する。mg/mlなどの体積当たりの質量の単位が、以下で濃度として使用される場合、これらはそれぞれ質量濃度である。しかしながら、特定の用途に関しては、この範囲外の質量濃度を使用することも可能である。ブルルリパーゼは、0.5〜30mgのタンパク質/mlの濃度、より好ましくは1〜25mgのタンパク質/mlの濃度、最も好ましくは3〜20mgのタンパク質/mlの濃度で存在する。0.1〜35mgのタンパク質/mlの濃度は、調製するのが容易で、通常は、患者の処置に使用するのに、十分生理的に活性である。少なくとも0.5mgのタンパク質/mlの濃度が、十分な投薬量を達成するためにしばしば必要であるので、0.5〜30mgのタンパク質/mlの濃度が好ましく、適切な製剤における30mgのタンパク質/mlの濃度は、室温で、少なくとも6ヶ月の期間にわたってさえ安定である。1〜25mgのタンパク質/mlの濃度は、たいていの治療に対して十分であり、通常は、3〜20mgのタンパク質/mlの濃度が適切であろう。小児科で使用するためには、2〜10mgのタンパク質/mlの濃度が好ましい。
原則的には、本明細書に記載されるような本発明による水溶液は、いかなる量のカルシウムイオンを含有できる。カルシウムイオンは、極めて少量であっても安定化効果を示す。その上限は、カルシウムイオンの生理学的適合性により本質的に決定される。しかしながら、通常、カルシウムイオンは、最大200mmol/lの濃度、好ましくは0.01〜150mmol/lの濃度で存在する。mmol/lなどの体積当たりの物質量の単位が、以下で濃度のために使用される場合、これらはそれぞれ物質量の濃度である。この量では、カルシウムイオンは、実質的に全てのブルルリパーゼ分子を安定化させるのに十分な量で存在するが、それらは同時に副作用をもたらすような程度までは濃縮されない。これは、特に0.1から50mmol/lまでの範囲に適用され、したがって、その範囲が特に好まれる。0.5〜20mmol/lの量でカルシウムイオンを含有する、本明細書に記載されるような本発明による水溶液が非常に好ましい。しかしながら、5〜30mmolの量が最も好ましい。これらの少ない量は、生理学的に許容される量の塩化カルシウムを上回らないことをさらに保証する。
特に、カルシウムイオンのための、上に示された物質濃度で塩化カルシウムを含有する、本明細書に記載されるような本発明による水溶液が好ましい。この理由は、塩化カルシウムの使用およびカルシウムイオンの量に関して上記したとおりである。
ブルルリパーゼの水溶液は、通常、4から9までのpH範囲で最も安定である。したがって、4〜9のpHを有する、本明細書に記載されるような本発明による水溶液が好ましい。6〜8、および特に7〜8のpHを有する、本発明によるそのような水溶液がより好ましい。本発明による水溶液は、7.3から7.7までのpH範囲で最も安定しており、したがって、7.3〜7.7のpHを有する、本発明によるそのような溶液が最も好ましい。
pH値を調整するために、酸および塩基は、簡便な様式で、本明細書に記載されるような本発明による水溶液に添加されてもよい。つまり、酸および塩基の選択は、特に制限されない。全ての可能な酸および塩基は、この目的のために使用できる。塩酸または硫酸などの低いpKa値を有する酸、および例えば水酸化アルカリなどの高いpKa値を有する塩基が、特に適切である。pH緩衝液も、pHを適切に調整するために使用されることが好ましい。そのようなpH緩衝液は、そのpH値が恒久的に維持されることを確実にし、本発明による溶液を調製するために使用される原材料の酸および塩基の含有量の変動によって本発明による溶液のpHが影響を受けることを防止する。
本発明による水溶液においてpH緩衝液の成分として使用するには、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが好ましい。したがって、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを含有する、上述の水溶液が好ましい。
さらに、本発明による水溶液は、薬学的に許容可能な賦形剤を慣習的な量で含有でき、このことは、従来技術からの当業者に公知である。特に、本発明による水溶液は、乳化剤、可溶化剤、香味料、付臭剤および着色剤、溶媒、糖類(グルコース、ラクトース)、好ましくは非還元糖(トレハロース、サッカロース)、アルコール類、糖アルコール類(例えば、マンニトール、ソルビトール)、脂質類、アミノ酸類、塩類、電解質、抗酸化剤、防腐剤、ならびに抗菌性活性物質を含有してもよい。他の適切な賦形剤は、例えば、「Lexikon der Hilfsstoffe fur Pharmazie, Kosmetik und angrenzende Gebiete」(Fiedler,Herbert P.;2巻、40 OVR Oberschwabische Verlagsanstalt Ravensburg、1989)から取得できる。本発明による水溶液は、キャリア物質も含有でき、ここで、ポリオール、ならびに特に単糖類および多糖類が好ましい。特に適切な賦形剤は、とりわけ、例えば書籍(「Pharmaceutical Formulation Development of Peptides and Proteins」、Second Edition(CRC Press、著者:Lars Hovgaard、Sven Frokjaer、Marco van de Weer)の、とりわけ、8および10章に記載されている。他の適切な賦形剤ならびにその組み合わせは、Wolfgang Friesz、Gerhard Winter、John Carpenter、Michael Pikal、Patrick GaridelおよびHanns−Christian Mahlerの、多数の刊行物および特許出願において見出すことができる。
上記されたように、本明細書に記載される、対応する品質の活性物質ブルルリパーゼの、本発明による水溶液は、付随的な物質として相当量の6−デオキシ−タレンを含有することもある。この場合、この水溶液は、乾燥した活性物質に基づいて1〜60重量%の量で、6−デオキシ−タレンを含有することが特に好ましく、また、この場合、この水溶液は、乾燥したブルルリパーゼに対して15〜40重量%の量で、6−デオキシ−タレンを含有することが最も好ましい。しかしながら、6−デオキシ−タレンは、ブルルリパーゼの熱不安定性の一因にもなる。したがって、本発明による水溶液は、6−デオキシ−タレンが、ブルルリパーゼに対してそれぞれ10重量%以下、より好ましくは2重量%以下、特に好ましくは1重量%以下の量で含有される。
さらに、本明細書に記載されるような本発明による水溶液は、調製プロセスに起因する不純物を含有することもある。ブルルリパーゼは、通常、イネ苗立枯細菌病菌からの発現により得られる。ほとんどの不純物は、精製プロセスの間に除去できる。しかしながら、精製後に、ごく一部が生産物中に含有されることもある。
本発明のさらなる態様は、本明細書に記載されるような本発明による水溶液を含む医薬製品である。本明細書に記載されるような本発明による水溶液の主な利点は、動物から得られたリパーゼと比較して、ウイルスまたは微生物の不純物を全く含まないことである。特に、この水溶液は、動物源からのウイルス、細菌、またはプリオンを含有せず、したがって、この点において、無害なものとして分類され、副作用がない。
本明細書に記載されるような本発明による医薬製品は、膵外分泌機能不全を処置するための医薬製品であることが好ましい。膵外分泌機能不全の処置におけるブルルリパーゼの効果は、既に公知であり、本発明による医薬製品は、この治療で慣習的に使用されるパンクレアチンと取って代わることができる。つまり、本発明による医薬製品は、ウイルスまたは微生物の不純物を含有しないという点で、パンクレアチン以上の利点を有する。本明細書に記載されるような本発明による医薬製品は、膵臓線維症を有する患者の膵機能不全を処置するのに特に適切である。さらに、本明細書に記載されるような本発明による医薬製品は、小児科で使用するのに適切である。パンクレアチンは、固体としてしか提供できず、大量で大きな投薬形態、および/または多くの投薬形態(例えば、錠剤またはカプセル剤)で、毎日服用しなければならない。これは、特に子供にとって、しばしば難しい。本発明の水溶液は、飲料として投与するか、または食事に添える飲料中で投与でき、したがって、子供に対しても簡単に利用可能であり、小児科における高い服薬遵守も可能とする。
特に好ましくは、本明細書に記載されるような本発明による医薬製品は、順次的保管後の使用を意図し、その使用に適切である。本出願の観点から、順次的保管は、医薬製品が、途切れないクーリングチェーン(cooling chain)でまず保管されるが、梱包が開けられる直前の時間、ならびに梱包が開けられた後の時間から、使い切られるまでの時間の間、室温でも維持することができることを意味するものとする。これは、患者に活性物質ブルルリパーゼを適切に供給することを確実にするために重要である。カルシウムイオンによる安定化なしでは、ブルルリパーゼの安定性は制限される。たとえ、途切れないクーリングチェーンが、製造業者、卸売業、および薬局内に存在していたとしても、恒久的な冷却を確実にすることは、患者にとってしばしば難しい。多くの患者が、特により貧しい国々において、冷却する選択肢を持たないという事実は別として、冷却を確実にするために必要な規律を適用することは、患者にとって難しいことがしばしばある。特に、旅行中、または一日中家から離れている場合に、このことが度々問題となる。これにより、患者への供給不足につながる場合がある。このことは、患者がブルルリパーゼの残存活性を測定することができないので、特に当てはまる。
しかしながら、本発明による医薬製品は、ブルルリパーゼの安定化された形態を含有し、これにより、活性成分の活性が、効果的であるために必要な活性を下回るまで減少することなく、冷却された場所以外での長期間の医薬製品の保管が可能となる。天候に応じて、本発明による医薬製品は、活性が大幅に減少することなく、最大4週間以上の間、周囲温度で保管できる。気候帯に応じて、梱包のサイズは、適切な投薬により、リパーゼの活性が熱的不活性化により大幅に減少する前に消費されるように適合できる。したがって、本発明による医薬製品は、安全に運搬され、不正確な投薬のリスクを伴うことなく患者自身で服用できる。
本発明のさらなる態様は、本明細書に記載されるような本発明による水溶液、または本明細書に記載されるような本発明による医薬製品であり、ここで、溶液または医薬製品は、ブロー・フィル・シールプロセスにより生産された容器中に梱包される。
本発明のさらなる態様はまた、本明細書に記載されるような梱包された水溶液、または本明細書に記載されるような本発明による梱包された医薬製品を生産するためのプロセスであり、ここで、本発明による水溶液または本発明による医薬製品は、ブロー・フィル・シールプロセスに従って梱包される。つまり:
− ポリマーを用意するステップと、
− 垂下管が形成されるように、環状で水平の開口部を介してポリマーを押出成形するステップと、
− 管を切断するステップと、
− 下端で管を閉じるステップと、
− 鋳型に管を挿入するステップと、
− 管が鋳型を満たし、管の材料が容器の壁を形成するように、管を膨張させるステップと、
− 本発明による溶液または本発明による医薬製品を容器へと充填するステップと、
− 容器を閉じるステップと
を含む、本明細書に記載されるようなプロセスが特に好ましく、ここで、少なくとも、溶液または医薬製品のそれぞれを充填するステップ、および、容器を閉じるステップは、無菌条件下で行われる。ここで、管を切断するステップ、下端で管を閉じるステップ、および鋳型に管を挿入するステップは、任意の順序で着手されてもよい。他の全てのプロセスステップは、明示された順序で行われることが好ましい。全てのプロセスステップは、上に明示された順序で行われることが特に好ましい。
ブロー・フィル・シールプロセスにより生産される容器は、プラスチック容器であり、単に、これを破って開けたり、またはこれを切り開いたりするなどして開けられる。したがって、ガラス容器とは対照的に、医薬製品または溶液は、多大な労力なしに利用可能であり、一般の人々、特に患者により容易に扱うことができる。したがって、バイアルの使用に反して、針等を扱う必要はない。ガラスの破損も起こり得ない。ガラス瓶と比較して、これらの容器は、医薬製品が小分けに充填され、正確な投薬が可能となるという利点を持つ。したがって、ブロー・フィル・シールプロセスにより生産された容器は、理想的には、患者自身により摂取するための液体医薬製品の投与に適している。これは、特に小児科における適応症に当てはまる。
ブルルリパーゼ水溶液の、マイクロ熱量計測のダイヤグラムを示す。 ブルルリパーゼおよび塩化カルシウムの水溶液の、マイクロ熱量計測のダイヤグラムを示す。
ブルルリパーゼを、欧州特許第0592478号明細書の実施例1に従って調製した。これは、全ての試験に適用される。
実施例1:ブルルリパーゼを安定化させるための予備的試験
ブルルリパーゼの水溶液の熱安定性に対する様々な添加剤の効果を検討するために、ブルルリパーゼの様々な水溶液を、マイクロ熱量計測を用いて測定した。マイクロ熱量計測は、ブルルリパーゼ(または別のタンパク質)が、対応する製剤中で加熱される分析方法である。つまり、タンパク質がアンフォールドされる温度を検出する。より高いアンフォールディング温度が、タンパク質の熱安定性の増加に付随して頻繁に起こることが示された。これは、次には、より長い実行時間またはより高い保管温度を必要とする可能性がある。この分析方法についての詳細は、上記のYoussefおよびWinterの論文中で見出すことができる。
本社がNew Castle(Delaware、USA)にあるTA Instruments社の、Nano DSCタイプの動的示差熱量計を使用した。測定を、1K/minの温度上昇で行った。2mg/mlのブルルリパーゼの水溶液を調製した。2mg/mlのブルルリパーゼおよび10mmol/lの塩化カルシウムを含有する別の水溶液も調製した。これらの溶液は、それ以上の成分を含有しなかった。図1および2は、これらの2つの溶液の、マイクロ熱量計測のダイヤグラムを示す。図1は、約73℃でピークを示す。小さな曲線は、サイドピークをシミュレートする算出された曲線であり、実測データを示さない。この図は、ブルルリパーゼが、約73℃で、水溶液中でアンフォールドすることを示す。図2は、塩化カルシウム含有溶液に対応する曲線を示す。ここで、アンフォールディング温度は、約88℃であり、すなわち約15℃高い。この結果は、塩化カルシウムがブルルリパーゼを安定化することができたということを明らかに示している。
実施例2:ブルルリパーゼの水溶液の脂肪分解活性の測定
ブルルリパーゼの水溶液を、水に成分を溶解することによって調製した。4つの溶液を調製した。全ての溶液のpHは7.5であった。表1は、4つの溶液の組成を示す。
Figure 2020509055
4つの溶液を、数ヶ月の期間、異なる4つの温度条件下で、温度が異なる点以外では同一の条件下で保管した。特定の間隔で、ブルルリパーゼの活性を測定した。以下の表は、試験の結果を表わす。全ての活性は、溶液の調製の間に測定された脂肪分解活性についてパーセントで表される。
Figure 2020509055
Figure 2020509055
Figure 2020509055
Figure 2020509055
このデータは、カルシウムイオンがブルルリパーゼを安定化できることを示す。濃度10mmol(溶液3)では、その効果は、濃度1mmol(溶液4)よりも明らかに際立っている。温度25〜40℃は、非冷却の医薬物質がさらされる温度に相当する。したがって、本発明は、ブルルリパーゼを含有する液体医薬製品を生産することを可能とする。カルシウムイオンで安定化されていない医薬製品と比較して、本発明による医薬製品は、患者への安定したブルルリパーゼの供給を確実にするのに十分に安定している。一方、リン酸は、ブルルリパーゼに対するわずかな不安定化効果を有するように思われる。いずれにせよ、カルシウムイオンにより安定化された、本発明による水溶液は、順次的保管に対して適切である。
実施例3:6−デオキシ−タレンの影響
この実験において、異なる6−デオキシ−タレン含有量を有する2つのブルルリパーゼを比較した。ブルルリパーゼに含有される6−デオキシ−タレンの除去は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により達成できる。この目的のための他の方法も公知である。
以下の表は、15mg/mlのブルルリパーゼを含有するブルルリパーゼの水溶液の熱安定性に対する測定結果を示す。この測定では、1つのタイプのブルルリパーゼは、乾燥したブルルリパーゼに対して30重量%の6−デオキシ−タレンを含有し、第2の溶液は、乾燥したブルルリパーゼに対して1重量%の6−デオキシ−タレンを含有する。測定開始時の溶液のpHは、7.5であった。この測定を、2つの異なる温度(25℃および40℃)で行った。ブルルリパーゼの他に、この溶液は、他のいかなる原料も含有していなかった。この溶液を、それぞれ3または6ヶ月の期間、2つの異なる温度条件下で、温度が異なる点以外では同一の条件下で保管した。3ヶ月後、およびまた6ヶ月後に、可能な場合、ブルルリパーゼの活性を測定した。以下の表は、実験の結果を示す。全ての活性は、溶液の調製の間に測定された脂肪分解活性についてパーセントで表されている。
Figure 2020509055
表に見られるように、1重量%の6−デオキシ−タレンしか含有していないブルルリパーゼ溶液は、30重量%の比較溶液よりも安定している。したがって、医薬製品中に少ない6−デオキシ−タレン含有量を有するブルルリパーゼを使用することが適切である。

Claims (15)

  1. カルシウムイオンを含有することを特徴とする、ブルルリパーゼを含む水溶液。
  2. 塩化カルシウムを含有することを特徴とする、請求項1に記載の水溶液。
  3. 0.1〜35mgのタンパク質/mlの濃度、好ましくは0.5〜30mgのタンパク質/mlの濃度、特に好ましくは1〜25mgのタンパク質/mlの濃度、最も好ましくは3〜20mgのタンパク質/mlの濃度の前記ブルルリパーゼを含有する、請求項1または2のいずれか一項に記載の水溶液。
  4. 0.1〜200mmol/lの濃度、好ましくは0.2〜100mmol/lの濃度、特に好ましくは0.5〜50mmol/lの濃度のカルシウムイオンを含有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の水溶液。
  5. 最大200mmol/lの濃度、好ましくは0.01〜150mmol/lの濃度、特に好ましくは0.1〜50mmol/lの濃度、最も好ましくは0.5〜20mmol/lの濃度の塩化カルシウムを含有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の水溶液。
  6. pHが4〜9、好ましくは6〜8、特に好ましくは7〜8、最も好ましくは7.3〜7.7である、請求項1から5のいずれか一項に記載の水溶液。
  7. トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを含有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の水溶液。
  8. 6−デオキシ−タレン、および/または脂質類、および/またはラムノリピドを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の水溶液。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の水溶液を含む医薬製品。
  10. 膵外分泌機能不全を処置するための、請求項9に記載の医薬製品。
  11. 膵臓線維症の患者における膵機能不全を処置するための、請求項9または10のいずれか一項に記載の医薬製品。
  12. 順次的保管後に使用するための、請求項9から11のいずれか一項に記載の医薬製品。
  13. 小児科で使用するための、請求項9から12のいずれか一項に記載の医薬製品。
  14. 前記溶液または前記医薬製品が、ブロー・フィル・シールプロセスにより生産された容器中に梱包される、請求項1から8のいずれか一項に記載の水溶液、または請求項9から13のいずれか一項に記載の医薬製品。
  15. 請求項1から8のいずれか一項に記載の水溶液、または請求項9から13のいずれか一項に記載の医薬製品が、前記ブロー・フィル・シールプロセスに従って梱包される、請求項14に記載の梱包された水溶液または梱包された医薬製品を生産するための方法。
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