本願は、UEに対する更なる設定を実行せずにLBOサービス伝送が実行され得るようなデータ伝送方法、基地局、ローカル・ブレイクアウトコントローラ、ゲートウェイ、及びシステムを提供し、それによって、ユーザ機器が複数のAPNの設定をサポートしないためにLBOサービスが実行され得ないという問題を解消する。
本願の実施形態は、データ伝送方法を提供する。当該方法は、
基地局によって、ユーザ機器によって送られたLBOサービスデータを受け、該LBOサービスデータは、第1サーバのインターネット・プロトコル(Internet Protocol,IP)アドレスに関する情報を搬送する、ことと、
前記基地局によって、LBOコントローラによって送られた第1メッセージを受け、該第1メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を含み、前記ゲートウェイは、前記LBOサービスデータを前記第1サーバへ転送するゲートウェイである、ことと、
前記基地局によって前記LBOサービスデータを前記ゲートウェイへ送ることと
を含む。
第1サーバはローカル・サーバである。具体的に言えば、第1サーバは、基地局及びユーザ機器の位置の近くに配置されたサーバである。ゲートウェイはローカル・ゲートウェイであり、基地局へのデータチャネルを構築し、ユーザ機器のLBOサービスデータをローカル・サーバへ転送するよう構成される。
本願のこの実施形態で提供されるデータ伝送方法によれば、基地局は、ユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信し、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報、及び第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に基づき、LBOサービスデータを転送するゲートウェイを決定し、決定されたゲートウェイを使用することによってLBOサービスデータを第1サーバへ転送し、それにより、LBOサービスは、UEに対する更なる設定を実行せずに実行され得る。従って、ユーザ機器が複数のAPNの設定をサポートしないためにLBOサービスが実行され得ないという問題は解消され、それによって、既存の3GPP標準プロトコルを変更せずにLBOサービスを柔軟に展開し、且つ、オペレータによって実行されるLBOサービス推進を容易にする。その上、先行技術においてLBOサービスをサポートしローカルトラフィックを転送するためにセントラル・ゲートウェイ(Central Gateway,CGW)をアップグレード及び再設定することと比べて、CGW配置費用は削減される。
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実施において、前記基地局によって、LBOコントローラによって送られた第1メッセージを受けることより前に、当該方法は、前記基地局によって第2メッセージを前記LBOコントローラへ送ることを更に含み、前記第2メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスに関する前記情報、前記ユーザ機器の識別情報、及び前記基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つを含み、それにより、前記LBOコントローラは、前記第2メッセージに基づき前記第1メッセージを前記基地局へ送る。
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実施を参照して、第1の態様の第2の可能な実施において、当該方法は、前記基地局によって、前記LBOコントローラによって送られる少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を受けることを更に含んでよく、前記少なくとも1つのサーバは、前記第1サーバを含む。LBOコントローラによって送られる少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を受け取った後、基地局はその情報を保持し、それにより、基地局は、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報に基づき、LBOサービスデータを第1サーバへ転送するゲートウェイを得る。プロセスは、ネットワーキング中に実施されても、又はある期間に周期的に実行されてもよい。
第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第3の可能な実施において、当該方法は、前記基地局によって前記LBOコントローラへの第1制御プレーン接続を構築することを更に含んでよい。制御プレーン接続は、基地局と第1サーバとの間の通信中に情報を報告及び管理するために使用される制御チャネルの構築である。
第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第4の可能な実施において、当該方法は、前記基地局によって、前記LBOコントローラによって送られた第3メッセージを受け、該第3メッセージは、前記基地局の前記IPアドレスに関する前記情報、前記基地局のポート情報、前記ゲートウェイの前記IPアドレスに関する情報、及び前記ゲートウェイのポート情報を含むことができる、ことと、前記基地局によって前記第3メッセージに基づき前記ゲートウェイへのデータプレーン接続を構築することとを更に含んでよく、構築されたデータプレーン接続は、LBOサービスデータを伝えるために使用される、構築されたデータプレーントンネルとも呼ばれ得る。任意に、本願のこの実施形態で、第3メッセージは、トンネル構築通知メッセージであってよい。
第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第5の可能な実施において、当該方法は、前記基地局によって第4メッセージを前記LBOコントローラへ送り、前記第4メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスに関する前記情報、前記ユーザ機器の前記識別情報、及び前記基地局の前記IPアドレスに関する前記情報を含む、ことと、前記基地局によって、前記LBOコントローラによって送られた第5メッセージを受け、該第5メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を削除するように前記基地局に指示するために使用される、ことと、前記基地局によって、前記第5メッセージに基づき、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を削除することとを更に含む。
第2の態様によれば、本願の実施形態は、データ伝送方法を提供する。当該方法は、ローカル・ブレイクアウトLBOコントローラによって第1メッセージを基地局へ送ることを含み、前記第1メッセージは、第1サーバのインターネット・プロトコルIPアドレスとゲートウェイのインターネット・プロトコルIPアドレスとの間の対応に関する情報を含み、前記第1メッセージは、LBOサービスデータを伝えるために使用され、前記ゲートウェイは、前記LBOサービスデータを前記第1サーバへ転送するゲートウェイであり、それにより、ユーザ機器によって送られた前記LBOサービスデータを受信する場合に、前記基地局は、前記LBOサービスデータで運ばれた前記第1サーバの前記IPアドレスに関する情報と、前記第1メッセージとに基づき、前記LBOサービスデータを前記第1サーバへ転送する前記ゲートウェイを決定する。従って、LBOサービスは、UEに対して追加の設定を実行せずに実行可能であり、それによって、ユーザ機器が複数のAPNの設定をサポートしないためにLBOサービスが実行され得ないという問題が、解消される。LBOサービスは、既存の3GPP標準プロトコルを変更せずに十分な配置され、オペレータによって実行されるLBOサービス推進は、容易にされる。その上、先行技術においてLBOサービスをサポートしローカルトラフィックを転送するためにセントラル・ゲートウェイCGWをアップグレード及び再設定することと比べて、CGW配置費用は削減される。
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実施において、LBOコントローラによって第1メッセージを基地局へ送ることより前に、当該方法は、前記LBOコントローラによって、前記基地局によって送られた第2メッセージを受けることを更に含み、前記第2メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスに関する情報、ユーザ機器の識別情報、及び前記基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つを含み、それにより、前記LBOコントローラは、前記第2メッセージ基づき前記第1メッセージを前記基地局へ送る。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実施を参照して、第2の態様の第2の可能な実施において、当該方法は、前記LBOコントローラによって少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を前記基地局へ送ることを更に含み、前記少なくとも1つのサーバは、前記第1サーバを含み、それにより、前記基地局は、情報を受け取った後に該情報を保持する。任意に、前記LBOコントローラによって少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を前記基地局へ送ることは、ネットワーキング中に実施されても、又はある期間に繰り返し実行されてもよい。
第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第3の可能な実施において、当該方法は、前記LBOコントローラによって前記基地局への第1制御プレーン接続を構築することと、前記LBOコントローラによって前記ゲートウェイへの第2制御プレーン接続を構築することとを更に含む。制御プレーン接続は、基地局とゲートウェイとサーバとの間の通信中に情報を報告及び管理するために、LBOコントローラと基地局との間に構築された制御チャネル、及びLBOコントローラとゲートウェイとの間に構築された制御チャネルである。
第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第4の可能な実施において、当該方法は、前記LBOコントローラによって第3メッセージを前記基地局へ送り、前記第3メッセージは、トンネル情報を含み、該トンネル情報は、前記基地局の前記IPアドレスに関する前記情報、前記基地局のポート情報、前記ゲートウェイの前記IPアドレスに関する情報、及び前記ゲートウェイのポート情報を含む、ことと、前記LBOコントローラによって第4メッセージを前記ゲートウェイへ送り、前記第4メッセージは、前記トンネル情報を含み、前記第3メッセージ及び前記第4メッセージは、前記基地局と前記ゲートウェイとの間のデータプレーントンネルを構築するために使用される、こととを更に含んでよい。任意に、第3メッセージ及び第4メッセージは、基地局とゲートウェイとの間のデータプレーン接続を構築するために、具体的に言えば、基地局とゲートウェイとの間のデータプレーントンネル接続を構築するために、LBOコントローラによって基地局及びゲートウェイへ別々に送られるトンネル構築通知メッセージであってよい。データプレーントンネルは、LBOサービスデータを伝えるために使用される。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実施を参照して、第2の態様の第5の可能な実施において、当該方法は、前記LBOコントローラによって第5メッセージを前記ゲートウェイへ送ることを更に含み、前記第5メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を含む。
第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第6の可能な実施において、当該方法は、前記LBOコントローラによって、前記基地局によって送られた第6メッセージを受け、該第6メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスに関する前記情報、前記ユーザ機器の前記識別情報、及び前記基地局の前記IPアドレスに関する前記情報、のうちの少なくとも1つを含む、ことと、前記LBOコントローラによって前記第4メッセージに基づき第7メッセージを前記基地局へ送り、前記第7メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を削除するように指示するために、具体的に言えば、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を削除するように前記基地局に指示するために使用される、こととを更に含む。任意に、第7メッセージは、削除情報であってよい。
第2の態様の第5の可能な実施を参照して、第2の態様の第7の可能な実施において、当該方法は、前記LBOコントローラによって第8メッセージを前記ゲートウェイへ送ることを更に含み、前記第8メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を削除するように指示するために、具体的に言えば、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を削除するように前記ゲートウェイに指示するために使用される。
第3の態様によれば、本願の実施形態は、データ伝送方法を提供する。当該方法は、ゲートウェイによって、基地局によって送られたローカル・ブレイクアウトLBOサービスデータを受け、該LBOサービスデータは、第1サーバのインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報を搬送する、ことと、前記ゲートウェイによって前記LBOサービスデータを前記第1サーバへ送ることとを含む。対象アドレスが第1サーバである、基地局によって送られるLBOサービスデータを受信する場合に、ゲートウェイは、LBOサービスデータを第1サーバへ転送する。第1サーバは、ローカル・サーバと呼ばれ得る。具体的に言えば、第1サーバは、ユーザ機器の近くに配置されたサーバである。本願のこの実施形態で提供されるローカル・ブレイクアウトデータ伝送によれば、LBOサービスは、UEに対して追加の設定を実行せずに実行可能であり、それにより、ユーザ機器が複数のAPNの設定をサポートしないためにLBOサービスが実行され得ないという問題は解消され、それによって、既存の3GPP標準プロトコルを変更せずにLBOサービスを柔軟に展開し、且つ、オペレータによって実行されるLBOサービス推進を容易にする。
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実施において、ゲートウェイによって、基地局によってローカル・ブレイクアウトLBOサービスデータを受けることより前に、当該方法は、前記ゲートウェイによってローカル・ブレイクアウトLBOコントローラへの第2制御プレーン接続を構築することを更に含む。第2制御プレーン接続は、基地局とゲートウェイとサーバとの間の通信中に情報を報告及び管理するために、LBOコントローラとゲートウェイとの間に構築された制御チャネルである。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実施を参照して、第3の態様の第2の可能な実施において、当該方法は、前記ゲートウェイによって、前記ローカル・ブレイクアウトLBOコントローラによって送られた第1メッセージを受け、該第1メッセージは、前記基地局のインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報、前記基地局のポート情報、前記ゲートウェイのインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報、及び前記ゲートウェイのポート情報を含む、ことと、前記ゲートウェイによって前記第1メッセージに基づき前記基地局へのデータプレーン接続を構築することとを更に含む。任意に。第1メッセージは、トンネル構築通知メッセージであってよい。
第3の態様又は第3の態様の可能な実施のうちのいずれか1つを参照して、第3の態様の第3の可能な実施において、当該方法は、前記ゲートウェイによって、前記ローカル・ブレイクアウトLBOコントローラによって送られた第2メッセージを受けることを更に含み、前記第2メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の対応に関する情報を含む。
第3の態様を参照して、第3の態様の第4の可能な実施において、当該方法は、前記ゲートウェイによって、前記LBOコントローラによって送られた第3メッセージを受け、該第3メッセージは、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を削除するように指示するために使用される、ことと、前記ゲートウェイによって、前記第1サーバの前記IPアドレスと前記ゲートウェイの前記IPアドレスとの間の前記対応に関する前記情報を削除することとを更に含む。
第4の態様によれば、本願の実施形態は、基地局を提供する。当該基地局は、前述の方法の設計における基地局の挙動を実装する機能を備えている。機能は、ハードウェアを使用することによって実装されても、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
第5の態様によれば、本願の実施形態は、ローカル・ブレイクアウトコントローラを提供する。当該ローカル・ブレイクアウトコントローラは、前述の方法の設計におけるコントローラの挙動を実装する機能を備えている。機能は、ハードウェアを使用することによって実装されても、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
第6の態様によれば、本願の実施形態は、ゲートウェイを提供する。当該ゲートウェイは、前述の方法の設計におけるゲートウェイの挙動を実装する機能を備えている。機能は、ハードウェアを使用することによって実装されても、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
第7の態様によれば、本願の実施形態は、基地局を提供する。当該基地局は、無線トランシーバ、送信器、及び受信器を含む。前記無線トランシーバは、当該基地局がユーザ機器と通信すること、例えば、前述の方法における、ユーザ機器によって送られたデータ及び/又はメッセージを受けること、を支援するよう構成される。前記送信器は、当該基地局が前述の方法におけるデータ、情報、又は命令を他のネットワーク要素又はネットワークデバイスへ送ること、例えば、LBOサービスデータをゲートウェイへ送ること及び/又は情報をLBOコントローラへ送ること、などを支援するよう構成される。前記受信器は、当該基地局が、他のネットワーク要素又はネットワークデバイスによって送られる前述の方法におけるデータ、情報、又は命令を受けること、例えば、LBOコントローラによって送られた情報を受けること及び/又はゲートウェイによって送られたLBOサービスデータを受けること、などを支援するよう構成される。可能な設計において、当該基地局は、プロセッサを更に含んでもよい。該プロセッサは、当該基地局が前述の方法における対応する機能を実行すること、例えば、前述の方法における、データを生成若しくは処理すること及び/又は情報を信号により伝えることを支援するよう構成される。可能な設計において、当該基地局は、メモリを更に含んでもよい。該メモリは、前記プロセッサへ結合し、当該基地局に必要であるプログラム命令及びデータを記憶するよう構成される。
第8の態様によれば、本願の実施形態は、ローカル・ブレイクアウト(Local Breakout,LBO)コントローラを提供する。当該ローカル・ブレイクアウトコントローラは、送信器を含む。該送信器は、当該ローカル・ブレイクアウトコントローラが前述の方法におけるデータ、情報、又は命令を他のネットワーク要素又はネットワークデバイスへ送信すること、例えば、情報を基地局及び/又はゲートウェイへ送信すること、などを支援するよう構成される。可能な設計において、当該LBOコントローラは、受信器を更に含んでもよい。該受信器は、当該LBOコントローラが、他のネットワーク要素又はネットワークデバイスによって送られる前述の方法におけるデータ、情報、又は命令を受けること、例えば、基地局及び/又はゲートウェイによって送られた情報を受けること、などを支援するよう構成される。可能な設計において、当該LBOコントローラは、プロセッサを更に含んでもよい。該プロセッサは、当該LBOコントローラが前述の方法における対応する機能を実行すること、例えば、前述の方法における、データを生成若しくは処理すること及び/又は情報を信号により伝えることを支援するよう構成される。可能な設計において、当該LBOコントローラは、メモリを更に含んでもよい。該メモリは、前記プロセッサへ結合し、当該LBOコントローラに必要であるプログラム命令及びデータを記憶するよう構成される。
第9の態様によれば、本願の実施形態は、ゲートウェイを提供する。当該ゲートウェイは、送信器及び受信器を含む。前記送信器は、当該ゲートウェイが前述の方法におけるデータ、情報、又は命令を他のネットワーク要素又はネットワークデバイスへ送信すること、例えば、LBOサービスデータをサーバへ送ること及び/又は情報をLBOコントローラへ送ること、などを支援するよう構成される。前記受信器は、当該ゲートウェイが、他のネットワーク要素又はネットワークデバイスによって送られる前述の方法におけるデータ、情報、又は命令を受けること、例えば、基地局によって送られたLBOサービスデータを受けること及び/又はLBOコントローラによって送られた情報を受けること、などを支援するよう構成される。可能な設計において、当該ゲートウェイは、プロセッサを更に含んでもよい。該プロセッサは、当該ゲートウェイが前述の方法における対応する機能を実行すること、例えば、前述の方法における、データ、シグナリング情報、などを受信又は送信することを支援するよう構成される。可能な設計において、当該ゲートウェイは、メモリを更に含んでもよい。該メモリは、前記プロセッサへ結合し、当該ゲートウェイに必要であるプログラム命令及びデータを記憶するよう構成される。
第10の態様によれば、本願の実施形態は、通信システムを提供する。当該システムは、第7の態様又は第7の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従う少なくとも1つの基地局と、第8の態様又は第8の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従うLBOコントローラと、第9の態様又は第9の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに従うゲートウェイとを含む。前記少なくとも1つの基地局は、LBOサービスアクセスを提供するよう構成される。前記LBOコントローラは、前記少なくとも1つの基地局及び前記ゲートウェイを管理及び設定するよう構成される。前記ゲートウェイは、LBOサービスを担うために基地局へのデータチャネルを構築するよう構成される。可能な設計において、当該通信システムは、LBOサービスを提供するよう構成される少なくとも1つの第1サーバを更に含む。
第11の態様によれば、本願の実施形態は、上記の基地局によって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供し、当該コンピュータ記憶媒体は、前述の態様を実行するよう設計されたプログラムを含む。
第12の態様によれば、本願の実施形態は、上記のローカル・ブレイクアウトコントローラによって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供し、当該コンピュータ記憶媒体は、前述の態様を実行するよう設計されたプログラムを含む。
第13の態様によれば、本願の実施形態は、上記のゲートウェイによって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供し、当該コンピュータ記憶媒体は、前述の態様を実行するよう設計されたプログラムを含む。
本願の実施形態で提供されるデータ伝送方法、基地局、LBOコントローラ、ゲートウェイ、及びシステムによれば、基地局は、LBOコントローラによって送られる、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報と、ユーザ機器によって送られた受け取られたLBOサービスデータと、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報とに基づき、LBOサービスデータを第1サーバへ転送するゲートウェイを決定し、それによって、異なるサービスに基づきユーザ機器に対して複数のAPNを設定する必要なしに柔軟にLBOサービスを展開し、且つ、LBOサービス推進を容易にする。
本願は、データ伝送方法、基地局、ローカル・ブレイクアウトコントローラ、ゲートウェイ、及びシステムを提供する。本願において、ローカル・ブレイクアウト(Local Breakout,LBO)コントローラ(Controller)及びローカル・ゲートウェイ(Local Gateway,LGW)は、既存の通信ネットワークシステム内で構成され、LGW及び、進化型ノードB(evolved NodeB,eNodeB)などの少なくとも1つの基地局は、LBOコントローラを使用することによって制御及び管理される。基地局は、LBOサービスを提供し且つ少なくとも1つの基地局間のLBOサービスの切替をサポートするために、LGWへのローカルトンネルを構築する。
本願の実施形態において、ローカル・ブレイクアウトLBOコントローラは、LBO制御ノードとも呼ばれ得る。ローカル・ゲートウェイLGWは、LGWノードとも呼ばれ得る。上記の説明で言及されているコントローラはLBOコントローラであり、ゲートウェイはLGWであることが留意されるべきである。
本願において、基地局は、様々な形でマクロ基地局、ミクロ基地局、中継ノード、アクセス・ポイント、遠隔無線ユニット(Remote Radio unit,RRU)、などを含むことができる。確かに、無線通信機能を備えた他のネットワーク側デバイスが、代替的に、ユーザ機器と無線で通信し得る。これは、本願において一意的に制限されるわけではない。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、基地局の機能を有しているデバイスの名称が異なることがある。例えば、LTEネットワークでは、デバイスは、進化型ノードB(evolved NodeB,eNB又はeNodeB)と呼ばれ、3G(the 3rd Generation,第3世代)ネットワークでは、デバイスは、ノードB(Node B)と呼ばれる。
本願の実施形態における技術的解決法は、本願の実施形態における添付の図面を参照して以下で記載される。
以下の説明で記載されている順序番号「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、「第5」、「第6」、及び「第7」は、メッセージどうしを区別するために使用されており、メッセージを制限しないことが留意されるべきである。
図1は、本願の実施形態に従う通信システムの略構造図である。図1に示されるように、通信システムは、少なくとも1つの基地局110、ローカル・ブレイクアウトLBOコントローラ120、ゲートウェイ130、サーバ(Local Server)ノード140、バックホールベアラネットワーク150、進化型パケットコアネットワーク(Evolved Packet Core network,EPC)ノード160、及びネットワークサービスノード170を含む。
本願のこの実施形態において、基地局110は、ユーザ機器へ無線で接続され得る。基地局110は、標準無線アクセスサービスを提供するよう構成され得る。例えば、4G又は5G基地局は無線アクセスサービスを提供し、更には、LBOサービスアクセスを提供してもよい。
LBOコントローラ120は、基地局110及びゲートウェイ130を管理及び設定するよう構成される。本願のこの実施形態において、LBOコントローラ120は、論理エンティティであっても、又は独立したネットワーク要素であっても、又は他のネットワーク要素に組み込まれてもよい。例えば、LBOコントローラ120は、基地局110に配置されても、又は物理サーバ上に独立して配置されてもよい。LBOコントローラ120は、実際のネットワーキング要件に基づき配置され得る。これは、本願のこの実施形態において制限されない。
本願のこの実施形態において、LBOコントローラ120は、管理される基地局の量がカスケード拡張により増大した後に得られるLBOコントローラであってよく、すなわち、LBOコントローラ120の管理される基地局の量がカスケード拡張により増大し得る。
ゲートウェイ130は、LBOサービスデータを担うために、例えば、LBOデータ伝送に必要とされるカプセル化、カプセル除去、ルーティング機能、などを実装するために、少なくとも1つの基地局110へのデータチャネルを構築するよう構成される。本願のこの実施形態において、ゲートウェイ130は、論理エンティティであっても、又は独立したネットワーク要素であっても、又は他のネットワーク要素に組み込まれてもよい。例えば、ゲートウェイ130は、少なくとも1つの基地局110のいずれかに配置されても、又は物理サーバ上に独立して配置されてもよい。
サーバノード140はLBOサービスサーバであり、ユーザ機器上のアプリケーションがサーバと通信し得る。EPCノード160は、標準データチャネルを基地局110へ提供し、データをネットワークサービスノード170へ送信する。
ネットワークサービスノード170は、ネットワーク内のサーバであり、ユーザ機器にインストールされているアプリケーションのサーバと通信するよう構成される。
本願のこの実施形態において、ゲートウェイ130及びサーバノード140は、ユーザ機器及び基地局の位置の近くに配置されているゲートウェイ及びサーバであり、ゲートウェイ130及びサーバノード140の配置位置は、コアネットワークから遠く離れていることが留意されるべきである。本願のこの実施形態において、ゲートウェイは、代替的に、ローカル・ゲートウェイと呼ばれ得る。サーバノードは、代替的に、ローカル・サーバノードと呼ばれ得る。
その上、本願のこの実施形態において、システムは、複数のゲートウェイ130及び複数のサーバノード140を含むことができる。図1に示されるシステムは、単に、本願の技術的解決法を記載するために使用され、システムに含まれ得るゲートウェイ130の量及びサーバノード140の量を制限しない。
図2は、本願の実施形態に従うデータ伝送方法のフローチャートである。図2に示されるように、方法は、次のステップを含むことができる。
S210:基地局が、ユーザ機器によって送信されたローカル・ブレイクアウトLBOサービスデータを受信する。
LBOサービスデータは、第1サーバのインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報を搬送する。第1サーバのIPアドレスに関する情報は、第1サーバのIPアドレスを示すために使用される。
第1サーバは、LBOサービスデータが送信されるべき対象サーバである。対象サーバは、サーバ(Local Server)ノードである。具体的に言えば、対象サーバは、基地局及びユーザ機器の位置の近くに配置されたサーバであり、基地局及びユーザ機器の配置位置は、コアネットワーク内のネットワーク要素ノードから遠く離れている。
S220:基地局が、LBOコントローラによって送信された第1メッセージを受信する。
第1メッセージは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を含み、ゲートウェイは、LBOサービスデータを第1サーバへ転送するゲートウェイである。
任意に、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報は、ローカル・ブレイクアウトLBOコントローラに対して前もって設定され得る。具体的に、LBOコントローラは、図1に示される通信システムを展開するよう、基地局の近端に配置され得る。サーバノードのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報は、LBOコントローラに対して設定され、保持される。任意に、LBOコントローラは、少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を保持してよく、少なくとも1つのサーバは、第1サーバを含む。
LBOコントローラは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を基地局へ送信し、それにより、ユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信する場合に、基地局は、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報と、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報とに基づき、LBOサービスデータを転送するゲートウェイを決定する。
本願の実施形態において、LBOコントローラは、代替的に、周期的に第1メッセージを基地局へ送信し得る。特定の周期の存続期間は、実際の要件に基づきセットされ得る。これは本願において制限されない。
S230:基地局がLBOサービスデータをゲートウェイへ送信する。
基地局がLBOサービスデータを第1サーバへ転送するゲートウェイを決定すると、基地局はLBOサービスデータをゲートウェイへ送信する。
S240:ゲートウェイがLBOサービスデータを第1サーバへ送信する。
基地局によって送信されたLBOサービスデータを受信した後、ゲートウェイは、LBOサービスデータに対してパッケージ及びカプセル化などの処理を実行し、処理されたLBOサービスデータを第1サーバへ転送して、LBOサービスデータのデータ伝送を実施する。
本願のこの実施形態で提供されるローカル・ブレイクアウトデータ伝送方法によれば、基地局は、LBOコントローラによって送られる、第1サーバのインターネット・プロトコルIPアドレスとゲートウェイのインターネット・プロトコルIPアドレスとの間の対応に関する情報と、ユーザ機器によって送られた受け取られたLBOサービスデータと、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報とに基づき、LBOサービスデータを第1サーバへ転送するゲートウェイを決定し、それによって、異なるサービスに基づきユーザ機器に対して複数のAPNを設定する必要なしに柔軟にLBOサービスを展開する。その上、先行技術においてリモート・ゲートウェイ(Remote Gateway,RGW)とセンター・ゲートウェイ(Central Gateway,CGW)との間のローカルトラフィック転送と比較して、CGWの配置費用は削減される。CGWは、基地局とコアネットワークとを接続するゲートウェイであり、CGWは、シグナリング・インターフェースを担う。
先行技術では、RGWによってカバーされるユーザ機器は、デフォルトのベアラでローカルリソース要求を開始し、CGWは、LBOサービスをサポートし且つローカルトラフィックを転送するための専用のベアラを構築させるようRGWをトリガする。しかし、CGWは、通常は、ベアラネットワークのアグリゲーションリングに配置されており、配置位置は、コアネットワーク及びインターネット(Internet)に近く、配置は重く、柔軟でない。その上、従来のコアネットワークは、ローカル・ブレイクアウトLBOサービスをサポートせず、コアネットワークは、LBOサービスをサポートするようアップグレードされる必要がある。LBOサービスをサポートするよう既存のサイトを配置する費用は比較的に高く、オペレータによってLBOサービスを推進するにあたっての困難が引き起こされる。コアネットワークがアップグレード及び再設定される場合に、コアネットワークは一時的にサービスを中断する必要がある。結果として、コアネットワークが責任を負うべき数百万のユーザ機器の通常の通信は影響を及ぼされ、アップグレード及び再設定の費用は高い。
本願のこの実施形態において、S210及びS220の順序は交換され得る。これは、本願のこの実施形態で制限されない。
任意に、本願のこの実施形態において、図2に示されるように、基地局がLBOコントローラによって送信された第1メッセージを受信する前に、方法は、
S250:基地局が第2メッセージをLBOコントローラへ送信する
ことを更に含んでもよい。第2メッセージは、第1サーバのIPアドレスに関する情報、ユーザ機器の識別情報、及び基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つを含む。
ユーザ機器の識別情報は、ユーザ機器のIPアドレスであっても、又はユーザの身元を特定するために使用される他の識別情報であってもよい。
任意に、基地局がユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信した後、基地局は最初に、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに対応する第1サーバと、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイとの間の対応に関する情報とが、サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報に存在するかどうかをクエリする。基地局で保持されている、サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報が、LBOサービスデータで搬送される第1サーバのIPアドレスに対応するゲートウェイのIPアドレスを含まない場合には、基地局は、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を送信するようにLBOコントローラに要求するよう、第2メッセージをLBOコントローラへ送信する。基地局によって送信された第2メッセージを受信した後、LBOコントローラは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を基地局へ送信する。例えば、LBOサービスデータで搬送される第1サーバのIPアドレスに関する情報は、サーバ1のIPアドレスであり、基地局は、サーバ1のIPアドレスについて、サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する保持されている情報にクエリする。基地局で保持されている、サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報が、サーバ1のIPアドレスと、サーバ1のIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報とを含まない場合には、基地局は、サーバ1のIPアドレスと対応するゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を要求するよう、要求メッセージをLBOコントローラへ送信する。要求情報を受信した後、LBOコントローラは、サーバ1のIPアドレスと対応するゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を基地局へ送信し、それにより、基地局は、情報に基づき、LBOサービスデータを転送するゲートウェイを決定し、そして、LBOサービスデータを送信する。
本願のこの実施形態で提供されるデータ伝送方法は、図3に示されるように、ユーザ機器がセルにキャンプオンする場合、又はユーザ機器が他の基地局からある基地局のサービス範囲領域に入る場合に適用され得る。
図3は、本願の実施形態に従うデータ伝送方法である。方法は、次のステップを含むことができる。
S310:基地局がユーザ機器の識別情報を検出する。ユーザ機器は、基地局のカバレッジに入るユーザ機器、又はLBOサービスを提供することができる基地局によってカバーされるセルにキャンプオンするユーザ機器である。
本願のこの実施形態において、ユーザ機器(User Equipment,UE)は、端末(terminal)、端末機器(terminal equipment)、移動局(mobile station,MS)、移動端末(mobile terminal)、ノートブックコンピュータ、などと呼ばれ得ることが留意されるべきである。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(radio access network,RAN)を使用することによって、1つ以上のコアネットワークと通信し得る。例えば、ユーザ機器は、携帯電話機(又は“セルラー”電話機と呼ばれる。)、又は移動端末を備えるコンピュータ、などであってよい。例えば、ユーザ機器は、携帯型、ポケットサイズ、手持ち式、コンピュータ組込型、又は車載型のモバイル装置であってもよい。ユーザ機器は、無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータを交換する。
S320:基地局がローカル・ブレイクアウトLBO情報をLBOコントローラへ送信する。
LBO情報は、ユーザ機器の識別情報、第1サーバのIPアドレス、及び基地局のインターネット・プロトコルIPアドレスを含む。
S330:LBOコントローラがLBO情報に基づきトンネル情報を決定する。
トンネル情報は、基地局とゲートウェイとの間のデータプレーン接続の構築中にLBOコントローラによって設定される。
基地局によって送信されたLBO情報を受信した後、LBOコントローラは、LBO情報に基づき、ローカル・ブレイクアウトLBOマッピング関係情報、具体的に言えば、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を決定する。ローカル・ブレイクアウトLBOマッピング関係情報は、LBO情報とトンネル情報との間の対応に関する情報を含み、具体的に言えば、LBOコントローラは、LBO情報内の基地局のIPアドレスに基づき、基地局のIPアドレスに対応するトンネル情報(基地局のIPアドレス、基地局のポート情報、ゲートウェイのIPアドレス、及びゲートウェイのポート情報を含む。)を探す。その上、ローカル・ブレイクアウトLBOマッピング関係情報が、具体的に言えば、基地局に入るユーザ機器のLBO情報とトンネル情報との間の対応の表が、構築される。
S340:LBOコントローラがLBOマッピング関係情報を基地局へ送信する。
S350:LBOコントローラがLBOマッピング関係情報をゲートウェイへ送信する。
LBOコントローラによって送信されたLBOマッピング関係情報を別々に受信した後、基地局及びゲートウェイは、ユーザ機器のLBOサービスデータのその後の送信を容易にするよう、LBOマッピング関係情報を記憶する。この実施形態では、LBOマッピング関係情報は、図2の実施形態における第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報に対応し、第1メッセージはLBOマッピング関係情報を含むことができる。
本願の他の実施形態では、LBOマッピング関係情報は第1情報であるか、あるいは、サーバ設定情報と呼ばれ得る。LBOマッピング関係情報の具体的な名称は、本願のこの実施形態で制限されない。
本願の実施形態において、基地局は、LBOコントローラによって送信され、少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を含むLBOマッピング関係情報を受信及び記憶する。
本願の実施形態において、ゲートウェイは、LBOコントローラによって送信され、少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を含むLBOマッピング関係情報を受信及び記憶する。通信システム内で、複数の基地局によって送信されるLBOサービスデータを転送するよう構成されたゲートウェイが存在し、ゲートウェイが第1サーバによって送信されたLBOサービスデータを受信するとき、ゲートウェイは、LBOサービスデータを送信するために、LBOマッピング関係情報に基づきLBOサービスデータを対応する基地局へ転送する。
本願の実施形態において、LBOサービスデータの送信前に、方法は、基地局とLBOコントローラとの間の制御プレーン接続と、ゲートウェイとLBOコントローラとの間の制御プレーン接続とを構築すること、具体的に言えば、LBOコントローラと基地局との間の第1制御プレーン接続を構築し、LBOコントローラとゲートウェイとの間の第2制御プレーン接続を構築することを更に含む。制御プレーン接続は、基地局と第1サーバとの間の通信中に情報を報告及び管理するために使用される制御チャネルの構築である。
基地局とLBOコントローラとの間の制御プレーン接続、及びゲートウェイとLBOコントローラとの間の制御プレーン接続を構築するプロセスは、ネットワーキング中に実行され得る。例えば、ネットワーキングが実装され、通信システムが電源を投入された後、基地局とLBOコントローラとの間の制御プレーン接続、及びゲートウェイとLBOコントローラとの間の制御プレーン接続が構築される。
任意に、本願の実施形態において、図4に示されるように、基地局とLBOコントローラとの間の制御プレーン接続、及びゲートウェイとLBOコントローラとの間の制御プレーン接続を構築するプロセスは、次のステップを含むことができる。
S410:基地局が第1接続構築要求メッセージをLBOコントローラへ送信する。
第1接続構築要求メッセージは、基地局のIPアドレスを含むことができ、それにより、LBOコントローラは、基地局のIPアドレスに基づき制御プレーン接続を実行する。
任意に、本願のこの実施形態において、第1接続構築要求メッセージを受信した後、LBOコントローラは、LBOコントローラへの制御プレーン接続を実行するように基地局に指示するよう、フィードバック情報を基地局へ送信してもよい。
S420:ゲートウェイが第2接続構築要求メッセージをLBOコントローラへ送信する。
第2接続構築要求メッセージは、ゲートウェイのIPアドレスを含むことができ、それにより、LBOコントローラは、基地局のIPアドレスに基づき制御プレーン接続を実行する。この実施形態において、第1接続構築要求メッセージ及び第2接続構築要求メッセージは、代替的に、他の名称を有してもよい。これは、本願のこの実施形態で制限されない。
任意に、本願のこの実施形態において、第2接続構築要求メッセージを受信した後、LBOコントローラは、LBOコントローラへの制御プレーン接続を実行するようにゲートウェイに指示するよう、フィードバック情報をゲートウェイへ送信してもよい。
LBOコントローラ及びゲートウェイが基地局の近端に配置される場合に、基地局及びゲートウェイは、LBOコントローラへの制御プレーン接続を別々に構築する必要があり、すなわち、基地局とLBOコントローラとの間の制御プレーン接続、及びゲートウェイとLBOコントローラとの間の制御プレーン接続が構築される。
LBOコントローラ及びゲートウェイが基地局の近端に配置されることについて、ここでの「近端」は相対的な概念であることが留意されるべきである。物理的な距離の観点から、LBOコントローラ、ゲートウェイ、及び基地局は、機器室、セル、又は上海の浦東新区若しくは上海の朝陽区などの地域に配置され得る。「近端」の反対側「遠端」は、コアネットワークに近い物理的位置である。通常、州都がコアネットワークの組を有している。コアネットワークは、数個又は数十個の従属都市の基地局サービスに関与する。基地局に対して、コアネットワークは遠端に配置されている。
この実施形態において、基地局及びゲートウェイは、ユーザ・データグラム・プロトコル(User Datagram Protocol,UDP)又は伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol,TCP)などのプロトコルを使用することによって、LBOコントローラへの制御プレーン接続を別々に構築する。これは、本願のこの実施形態で制限されない。IPアドレスは、制御プレーンIPアドレスであっても、又はデータプレーンIPアドレスを含んでもよい。これは、本願で制限されない。
任意に、本願の実施形態において、図4に示されるように、方法は、次のステップを更に含むことができる。
S430:LBOコントローラがトンネル情報を設定する。
トンネル情報は、基地局のインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報、基地局のポート情報、ゲートウェイのIPアドレスに関する情報、及びゲートウェイのポート情報を含むことができ、それにより、LBOコントローラは、LBOデータ伝送をサポートするよう、データプレーン接続を構築するように基地局及びゲートウェイに指示する。任意に、この実施形態において、IPアドレスは、データプレーンIPアドレスであっても、又は制御プレーンIPアドレスであっても、又はデータプレーンIPアドレス及び制御プレーンIPアドレスの両方を含んでもよい。
S440:LBOコントローラが、ゲートウェイへのデータプレーン接続を構築するように基地局に指示するよう、第3メッセージを基地局へ送信する。
S450:LBOコントローラが、基地局へのデータプレーン接続を構築するようにゲートウェイに指示するよう、第4メッセージをゲートウェイへ送信する。
本願のこの実施形態において、第3メッセージ及び第4メッセージの夫々は、トンネル情報を含む。第3メッセージ及び第4メッセージは、代替的に、トンネル構築通知メッセージと呼ばれ得る。第3メッセージ及び第4メッセージの具体的な名称は、本願のこの実施形態で制限されない。
任意に、この実施形態において、方法は、
S460:基地局が、基地局とゲートウェイとの間のデータプレーントンネルを構築するよう、トンネル構築要求メッセージをゲートウェイへ送信する
ことを更に含んでもよい。
本願のこの実施形態において、LBOコントローラ及びゲートウェイがシステム内で設定され、基地局とLBOコントローラとの間の制御プレーン接続、及びゲートウェイとLBOコントローラとの間の制御プレーン接続、並びに基地局とゲートウェイとの間のデータプレーントンネルは、LBOサービスを担うよう実装され、それによって、既存の3GPP標準プロトコルを変更せずにLBOサービスを柔軟に展開し、オペレータによって実行されるLBOサービス推進を容易にし、且つ、ネットワーク配置費用を削減する。この解決法では、基地局はアップグレードされる必要がなく、ユーザ機器のサービスタイプ(例えば、LBOサービス又はLTEサービス)は決定される必要がなく、複数のAPNはセットされる必要がなく、コアネットワークEPCはLBOサービスをサポートするようアップグレードされる必要がない。先行技術においてユーザ機器に対して追加のAPN設定を実行し且つコアネットワークEPCをアップグレードすることと比較して、本願で提供される解決法は利点を有している。異なるベンダーによって製造された、異なるモデルのユーザ機器が頻繁に基地局に入ることから、LBO機能を一意的に設定することは難しく、そして、コアネットワークのアップグレードは数百万のユーザ機器の通常の通信に影響及ぼして、高い費用及び推進の困難性を引き起こす。しかし、本願のこの解決法では、基地局しかアップグレードされる必要がなく、それにより、影響を及ぼされる範囲は小さい。その上、基地局のアップグレードは、影響を最小限に減らすよう、夕刻に(又は夜間に)セットされ得る。
本願のこの実施形態において、LBOコントローラは複数の基地局へ接続されてよく、基地局も複数のゲートウェイに接続されてよく、あるいは、ゲートウェイも複数の基地局へ接続されてよいことが留意されるべきである。1つのLBOコントローラが複数のゲートウェイ又は複数の基地局を管理する場合に、LBOコントローラは、トンネル構築通知メッセージを複数の基地局又は複数のゲートウェイへ送信し、トンネル構築通知メッセージは、複数の基地局に関する情報及び複数のゲートウェイに関する情報を含むことができ、それにより、一対多のデータプレーン接続が構築される。
任意に、本願のこの実施形態において、図5に示されるように、方法は、次のステップを含むことができる。
S510:基地局がユーザ機器の識別情報を決定する。
任意に、本願の実施形態において、ユーザ機器は、基地局のカバレッジから出るユーザ機器である。ユーザ機器の離脱は、ユーザ機器が他の基地局によってカバーされるセルに入る場合、又はユーザ機器がシャットダウンされる場合を含む。基地局は、基地局から離れるユーザ機器のS1ベアラを検出し、LBOコントローラに能動的に通知する。具体的に言えば、S520を実行する。
S520:基地局が第5メッセージをLBOコントローラへ送信する。
第5メッセージは、第1サーバのIPアドレスに関する情報、ユーザ機器の識別情報、及び基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つを含む。第5メッセージは、ユーザ機器が基地局のカバレッジから出る場合に、イベントをLBOコントローラに通知するために使用されてよく、あるいは、第5メッセージは、その後の関連情報を削除し始めるよう、周期的にLBOコントローラへ送信される。
S530:LBOコントローラが第6メッセージを基地局へ送信する。
基地局の通知を受信した後、具体的に言えば、第5メッセージを受信した後、LBOコントローラは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除するように、具体的に言えば、図3に対応するLBOマッピング関係情報を削除するように基地局の指示するよう、第6メッセージを基地局へ送信する。任意に、第6メッセージは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除するように基地局に指示するために使用され、そして、第6メッセージは、第1削除情報とも呼ばれ得る。
S540:基地局が、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除する。
S550:LBOコントローラが第7メッセージをゲートウェイへ送信する。
任意に、第7メッセージは、第2削除情報とも呼ばれ得る。第7メッセージは、第1サーバのIPアドレスに関する情報、ユーザ機器の識別情報、及び基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つも含み、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除するようにゲートウェイに指示するために使用される。
S560:ゲートウェイが、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除する。
この実施形態は、ユーザ機器が1つの基地局(元の基地局)から他の基地局(対象の基地局)へハンドオーバーされるときに元の基地局のLBOサービスを処理するプロセスを提供する。対象の基地局のLBOサービスを処理するプロセスについては、図2乃至図4に対応する実施形態を参照されたい。例えば、ユーザ機器が対象の基地局に入るとき、図3に示される方法/ステップS310、S320、S330、S340、及びS350の実行がトリガされる。ユーザ機器が元の基地局から離れるとき、図5に示される方法/ステップS510、S520、S530、S540、S550、及びS560の実行がトリガされる。
本願のこの実施形態で提供される解決法によれば、LBOサービスは柔軟に展開され、LBOサービス切替は、既存の3GPPハンドオーバープロトコルを変更する必要、ユーザ機器の追加の設定、及びコアネットワークの再設定なしで実装され、そして、先行技術を比較して、ネットワーク配置費用は削減され、配置効率は改善される。
本願の実施形態に従うローカル・ブレイクアウトデータ伝送方法は、図1乃至図5を参照して上述されており、本願の実施形態で提供される基地局、LBOコントローラ、及びゲートウェイは、図6乃至図11を参照して以下で記載される。
図6は、本願の実施形態に従う基地局の略構造図である。基地局は、図2乃至図5の基地局を実装する機能を有している。機能は、ハードウェアを使用することによって実装されても、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のユニット/モジュールを含む。
図6に示されるように、基地局は、無線受信器610、受信器620、及び送信器630を含むことができる。
無線受信器610は、ユーザ機器によって送信されたローカル・ブレイクアウト(Local Breakout,LBO)サービスデータを受信するよう構成される。LBOサービスデータは、第1サーバのインターネット・プロトコル(Internet Protocol,IP)アドレスに関する情報を搬送する。
受信器620は、LBOコントローラによって送信された第1メッセージを受信するよう更に構成される。第1メッセージは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を含み、ゲートウェイは、LBOサービスデータを第1サーバへ転送するゲートウェイである。
送信器630は、LBOサービスデータをゲートウェイへ送信するよう構成される。
第1サーバはローカル・サーバである。具体的に言えば、第1サーバは、基地局及びユーザ機器の位置の近くに配置されているサーバである。ゲートウェイはローカル・ゲートウェイであり、基地局へのデータチャネルを構築し、ユーザ機器のLBOサービスデータをローカル・サーバへ転送するよう構成される。
本願のこの実施形態において、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報は、LBOコントローラに対して前もって設定され、対応に関する情報は、少なくとも1つの第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を含むことができる。LBOコントローラは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する設定された情報を基地局へ送信し、基地局は、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を受信及び記憶する。
本願のこの実施形態において、基地局がユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信した後、基地局に保持されている、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイとの間の対応に関する情報が、LBOサービスデータで搬送される第1サーバのIPアドレスに関する情報に対応するゲートウェイを含まない場合に、基地局は要求をLBOコントローラへ送信し、そして、第1メッセージは、代替的に、LBOコントローラによって基地局へ送られる、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイとの間の対応に関する情報であってよい。本願のこの実施形態において、基地局が第1メッセージをLBOコントローラに要求した後に第1メッセージがLBOコントローラによって基地局へ送信される場合に、第1メッセージは、第1サーバのIPアドレスと、LBOサービスデータで搬送される第1サーバのIPアドレスに関する情報に対応するゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報しか含まなくてよい。
受信器620がユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信する場合に、基地局は、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報と、基地局に保持されている、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイとの間の対応に関する情報とに基づき、LBOサービスデータを転送するゲートウェイを決定し、そして、LBOサービスデータをゲートウェイへ送信する。
本願のこの実施形態において、第1メッセージは、代替的に、サーバ設定情報と呼ばれ得ることが留意されるべきである。第1メッセージの具体的な名称は、本願のこの実施形態で制限されない。
本願のこの実施形態は、基地局を提供する。基地局によって実行されるデータ伝送の具体的な説明については、図2で基地局によって実行されるデータ伝送の記載S210、S220、及びS230を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
本願のこの実施形態で提供される基地局によれば、基地局は、ユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信し、LBOサービスデータで搬送される第1サーバのIPアドレスに関する情報と、LBOコントローラによって送信される、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の受信された対応とに基づき、LBOサービスデータを転送するゲートウェイを決定し、決定されたゲートウェイを使用することによってLBOサービスデータを第1サーバへ転送し、それにより、ユーザ機器が複数のAPNの設定をサポートせず且つ複数回のPDCH起動をサポートしないという問題は解消され、それによって、既存の3GPP標準プロトコルを変更せずにLBOサービスを柔軟に展開し、且つ、オペレータによって実行されるLBOサービス推進を容易にする。
任意に、本願の実施形態において、送信器630は、第2メッセージをLBOコントローラへ送信するよう更に構成される。第2メッセージは、第1サーバのIPアドレスに関する情報、ユーザ機器の識別情報、及び基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つを含む。
受信器620がユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信し、基地局に保持されている、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報が、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報、及び第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を含まない場合に、送信器630は、第1メッセージ、具体的に言えば、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報、を基地局へ送信するようにLBOコントローラに要求するよう、第2メッセージをLBOコントローラへ送信する。受信器620が対応に関する情報を受信した後、送信器630はLBOサービスをゲートウェイへ送信することができ、ゲートウェイはLBOサービスを第1サーバへ更に転送する。
本願のこの実施形態で提供される基地局については、基地局によって実行されるデータ伝送の記載されているプロセスが、図2におけるS250の記載中のそれと同じである。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
任意に、本願の実施形態において、受信器620は、LBOコントローラによって送信される少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を受信するよう更に構成され、少なくとも1つは、第1サーバを含む。
基地局とゲートウェイとの間のLBOサービスデータの伝送の前に、本願のこの実施形態で提供される基地局は、サーバノード、具体的に言えば、図1に示される通信システム内の、第1サーバ、LBOコントローラ、及びゲートウェイなどのデバイスへ接続される必要があり、そして、LBOコントローラへの制御プレーン接続を構築する。制御プレーン接続は、基地局と第1サーバとの間の通信中に情報を報告及び管理するために使用される制御チャネルの構築である。
本願のこの実施形態において、基地局は、無線信号送受信タスクを更に始める。具体的に言えば、基地局は、データをユーザ機器へ送信するか、又はユーザ機器によって送信されたデータを受信する。本願のこの実施形態では、トランシーバ装置が無線受信器及び無線送信器と呼ばれ得る。本願のこの実施形態において、基地局内の受信器620及び送信器630は、代替的に通信ユニットと呼ばれてもよく、基地局が他のネットワークエンティティと通信することを支援するよう構成され、例えば、基地局が図1に示される他の通信ネットワークエンティティ(例えば、ゲートウェイ又はLBOコントローラなど)と通信することを支援するよう構成される。
本願の実施形態において、基地局によってLBOコントローラへの制御プレーン接続を構築することに関する具体的な記載については、図4のS410の記載を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
任意に、本願の実施形態において、図6に示されるように、基地局はプロセッサ640を含む。
受信器620は、LBOコントローラによって送信された第3メッセージを受信するよう更に構成される。第3メッセージは、基地局のIPアドレスに関する情報、基地局のポート情報、ゲートウェイのIPアドレスに関する情報、及びゲートウェイのポート情報を含む。
プロセッサ640は、第3メッセージに基づきゲートウェイへのデータプレーン接続を構築するよう構成される。
本願のこの実施形態において、第3メッセージは、代替的に、トンネル構築通知メッセージと呼ばれ得る。しかし、これは、本願のこの実施形態で制限されない。
プロセッサ640によって第3メッセージに基づきゲートウェイへのデータプレーン接続を構築する具体的なプロセスについては、図4のS440及びS460を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
任意に、本願の実施形態において、
送信器630は、第4メッセージをLBOコントローラへ送信するよう更に構成され、第4メッセージは、第1サーバのIPアドレスに関する情報、ユーザ機器の識別情報、基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つを含み、第4メッセージは、第5メッセージを基地局へ送信するようにLBOコントローラに指示するために使用され、
受信器620は、第5メッセージを受信するよう更に構成され、
プロセッサ640は、第5メッセージに基づき、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除するよう更に構成される。
ユーザ機器が基地局によってカバーされているセルから出る場合に、送信器630は、ユーザ機器がセル内にないことをLBOコントローラに通知するよう、第4メッセージをLBOコントローラへ送信し、それにより、LBOコントローラは第5メッセージを基地局へ送信する。第5メッセージは、ユーザ機器に対応する第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除するように基地局に指示するために使用される。本願のこの実施形態において、第5メッセージは、代替的に、削除情報と呼ばれ得る。しかし、第5メッセージの具体的な名称は、本願のこの実施形態で制限されない。
本願のこの実施形態において、第4メッセージは、図5のS520における第5メッセージに対応し、第5メッセージは、図5のS530における第6メッセージに対応する。具体的な説明については、やはり図5のS510、S520、S530、及びS540を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
本願のこの実施形態で提供される基地局内の無線受信器610、受信器620、送信器630、及びプロセッサ640は、代替的に、対応するソフトウェアを実行することによって、図2乃至図5で基地局によって実行される方法/ステップを実装し得ることが留意されるべきである。図2乃至図5で基地局によって実行される方法/ステップがソフトウェアを使用することによって実装される場合に、図2乃至図5で基地局によって実行される方法/ステップは、対応する機能ユニット/機能モジュールを使用することによって実装されてもよい。図7に示されるように、基地局は、受信ユニット、送信ユニット、処理ユニット、記憶ユニット、及び通信ユニットを含むことができる。受信ユニット及び送信ユニットは、ユーザ機器と無線で通信するよう構成される。通信ユニットは、他のネットワーク要素(例えば、ゲートウェイ又はLBOコントローラ)などと通信するよう構成される。
その上、本願のこの実施形態で提供される基地局は、メモリ650を更に含んでもよい。メモリ650は、基地局に必要であるプログラム命令及びデータを記憶するよう構成される。
図8は、ローカル・ブレイクアウトコントローラの略構造図である。ローカル・ブレイクアウトコントローラは、図2乃至図5のローカル・ブレイクアウトコントローラを実装する機能を有している。機能は、ハードウェアを使用することによって実装されても、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のユニット/モジュールを含む。
図8に示されるように、ローカル・ブレイクアウトコントローラは、送信器810及び受信器820を含むことができる。
送信器810は、第1メッセージを基地局へ送信するよう構成される。第1メッセージは、第1サーバのインターネット・プロトコル(Internet Protocol,IP)アドレスとゲートウェイのインターネット・プロトコルIPアドレスとの間の対応に関する情報を含み、第1メッセージは、LBOサービスデータを伝えるために使用され、ゲートウェイは、LBOサービスデータを第1サーバへ転送するゲートウェイである。
ユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信するとき、基地局は、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報と、第1メッセージとに基づき、LBOサービスデータを第1サーバへ転送するゲートウェイを決定し、それにより、ユーザ機器が複数のAPNの設定をサポートせず且つ複数回のPDCH起動をサポートしないという問題は解消され、それによって、既存の3GPP標準プロトコルを変更せずにLBOサービスを柔軟に展開し、且つ、オペレータによって実行されるLBOサービス推進を容易にする。
その上、先行技術においてLBOサービスをサポートしローカルトラフィックを転送するためにセントラル・ゲートウェイCGWをアップグレード及び再設定することと比較して、CGW配置費用は削減される。
ローカル・ブレイクアウトコントローラは、略してLBOコントローラと呼ばれ得る。LBOコントローラによって第1メッセージを基地局へ送信することに関する具体的な記載については、図2におけるS220の具体的な記載を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
任意に、本願の実施形態において、ローカル・ブレイクアウトコントローラは、
受信器820が、基地局によって送信された第2メッセージを受信するよう構成され、第2メッセージが、第1サーバのIPアドレスに関する情報、ユーザ機器の識別情報、及び基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つを含む
ことを更に含む。
基地局がユーザ機器によって送信されたLBOサービスデータを受信し、基地局に保持されている、第1サービスデータのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報が、第1サーバのIPアドレスと、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報と一致するゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を含まない場合に、基地局は、第1サーバのIPアドレスと、LBOサービスデータで搬送された第1サーバのIPアドレスに関する情報に対応するゲートウェイとの間の対応に関する情報を送信するようにLBOコントローラに要求するよう、第2メッセージをLBOコントローラへ送信する。受信器820は、基地局によって送信された第2メッセージを受信し、第1メッセージを基地局へ送信する。第1メッセージは、基地局によって要求される、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を含む。
任意に、本願の実施形態において、送信器810は、少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を基地局へ送信するよう更に構成され、少なくとも1つのサーバは、第1サーバを含む。
基地局とゲートウェイとの間のLBOサービスデータの伝送の前に、本願のこの実施形態で提供される基地局は、サーバノード、具体的に言えば、図1に示される通信システム内の、第1サーバ、LBOコントローラ、及びゲートウェイなどのデバイスへ接続される必要があり、そして、基地局への制御プレーン接続を構築する。制御プレーン接続は、基地局と第1サーバとの間の通信中に情報を報告及び管理するために使用される制御チャネルの構築である。
本願の実施形態において、LBOコントローラによって基地局への制御プレーン接続を構築することに関する具体的な記載については、図4のS410の記載を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
任意に、本願の実施形態において、送信器810は、第3メッセージを基地局へ送信するよう更に構成され、第3メッセージは、トンネル情報を含み、トンネル情報は、基地局のインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報、基地局のポート情報、ゲートウェイのIPアドレスに関する情報、及びゲートウェイのポート情報を含む。
送信器810は、第4メッセージをゲートウェイへ送信するよう更に構成され、第4メッセージは、トンネル情報を含む。
第3メッセージ及び第4メッセージは、基地局とゲートウェイとの間のデータプレーントンネルを構築するために使用される。
本願のこの実施形態で提供されるLBOコントローラについて、基地局とゲートウェイとの間のデータプレーントンネルを構築するプロセスは、図4で基地局とゲートウェイとの間のデータプレーントンネルを構築するプロセスと同じである。具体的な記載については、図4のS430、S440、及びS450を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
任意に、本願の実施形態において、送信器810は、第5メッセージをゲートウェイへ送信するよう更に構成され、第5メッセージは、第1サーバのインターネット・プロトコルIPアドレスとゲートウェイのインターネット・プロトコルIPアドレスとの間の対応に関する情報を含む。
本願のこの実施形態において、第5メッセージは、図2のS220における第1メッセージに含まれる内容と同じ内容を有し得る。第5メッセージは、代替的に、少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を含んでもよく、少なくとも1つのサーバは、第1サーバを含む。
ゲートウェイは、LBOコントローラによって送信され、少なくとも1つのサーバのIPアドレスに関する情報を含むLBOマッピング関係情報を受信及び記憶する。通信システム内で、複数の基地局によって送信されるLBOサービスデータを転送するよう構成されたゲートウェイが存在し、ゲートウェイが第1サーバによって送信されたLBOサービスデータを受信するとき、ゲートウェイは、LBOサービスデータを送信するために、LBOマッピング関係情報に基づきLBOサービスデータを対応する基地局へ転送する。
任意に、本願の実施形態において、
受信器820は、基地局によって送信された第6メッセージを受信するよう構成され、第6メッセージは、第1サーバのIPアドレスに関する情報、ユーザ機器の識別情報、及び基地局のIPアドレスに関する情報、のうちの少なくとも1つを含み、
送信器810は、第7メッセージを基地局へ送信するよう構成され、第7メッセージは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除するように指示するために使用される。
ユーザ機器が基地局によってサービスを提供されるセルから出る場合に、基地局は、ユーザ機器が去ることをLBOコントローラに通知する。受信器820が通知情報、すなわち、第6メッセージを受信した後、送信器810は第7メッセージを基地局へ送信し、第7メッセージは、ユーザ機器に対応する第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除するように基地局に指示するために使用される。
本願のこの実施形態において、第7メッセージは、代替的に、削除情報と呼ばれ得る。しかし、第7メッセージの具体的な名称は、本願のこの実施形態で制限されない。
本願のこの実施形態で提供されるLBOコントローラによって実行されるプロセスは、図5のS520及びS530の記載されているプロセスと同じである。簡潔さのために、図5のS520及びS530を参照されたい。しかし、本願のこの実施形態における第6メッセージは、図5のS520における第5メッセージに対応し、第7メッセージは、図5のS530における第6メッセージに対応すると理解される必要がある。
任意に、本願のこの実施形態において、送信器810は、第8メッセージをゲートウェイへ送信するよう更に構成され、第8メッセージは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を削除するように指示するために使用される。
基地局によって送信された通知メッセージを受信した後、LBOコントローラの受信器820は、第7メッセージを基地局へ送信し、第8メッセージをゲートウェイへ送信する。プロセスの具体的な記載は、図5におけるS550の記載されているプロセスと同じである。詳細については、図5のS550を参照されたい。しかし、本願のこの実施形態における第8メッセージは、図5のS520における第7メッセージに対応すると理解される必要がある。
本願のこの実施形態で提供されるローカル・ブレイクアウトコントローラ内の送信器810及び受信器820は、代替的に、対応するソフトウェアを実行することによって、図2乃至図5で基地局によって実行される方法/ステップを実装し得ることが更に留意されるべきである。図2乃至図5で基地局によって実行される方法/ステップがソフトウェアを使用することによって実装される場合に、図2乃至図5で基地局によって実行される方法/ステップは、対応する機能ユニット/機能モジュールを使用することによって実装されてもよい。図9に示されるように、基地局は、受信ユニット、送信ユニット、処理ユニット、及び記憶ユニットを含むことができる。
その上、本願のこの実施形態で提供されるLBOコントローラは、プロセッサ830及びメモリ840を更に含んでもよい。メモリ840は、LBOコントローラに必要であるプログラム命令及びデータを記憶するよう構成される。プロセッサ830は、メモリ840内の命令を呼び出して、図2乃至図5でLBOコントローラによって実行される方法ステップを実行するよう構成される。
論理エンティティとして働くローカル・ブレイクアウトコントローラは、独立したネットワーク要素であっても、又は基地局に組み込まれてもよいことが留意されるべきである。ローカル・ブレイクアウトコントローラが基地局に組み込まれる場合に、ローカル・ブレイクアウトコントローラの特定の物理コンポーネント(例えば、送信器810及び受信器820)は、基地局に対応する物理コンポーネントによって共有されても、又は独立して使用されてもよい。
図10は、ゲートウェイの略構造図である。ゲートウェイは、図2乃至図5のゲートウェイを実装する機能を有している。機能は、ハードウェアを使用することによって実装されても、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のユニット/モジュールを含む。
図10に示されるように、ゲートウェイは、受信器1010及び送信器1020を含むことができる。
受信器1010は、基地局によって送信されたローカル・ブレイクアウトLBOサービスデータを受信するよう構成され、LBOサービスデータは、第1サーバのインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報を搬送する。送信器1020は、LBOサービスデータを第1サーバへ送信するよう構成される。
プロセスは、図2におけるS240のプロセスと同じである。具体的な記載については、図2におけるS240の記載を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
本願のこの実施形態で提供されるローカル・ブレイクアウトデータ伝送方法によれば、ユーザ機器が複数のAPNの設定をサポートせず且つ複数回のPDCH起動をサポートしないという問題は解消され、それによって、既存の3GPP標準プロトコルを変更せずにLBOサービスを柔軟に展開し、且つ、オペレータによって実行されるLBOサービス推進を容易にする。
ゲートウェイと基地局との間のLBOサービスデータの伝送の前に、データプレーントンネル接続が基地局とゲートウェイとの間に構築される必要がある。
任意に、本願の実施形態において、ゲートウェイはプロセッサ1030を更に含む。
受信器1010は、ローカル・ブレイクアウトLBOコントローラによって送信された第1メッセージを受信するよう更に構成される。第1メッセージは、基地局のインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報、基地局のポート情報、ゲートウェイのインターネット・プロトコルIPアドレスに関する情報、及びゲートウェイのポート情報を含む。
プロセッサ1030は、トンネル構築通知メッセージに基づき基地局へのデータプレーン接続を構築するよう構成される。
本願のこの実施形態において、第1メッセージは、代替的に、トンネル構築通知メッセージと呼ばれ得る。しかし、第1メッセージの具体的な名称は、本願のこの実施形態で制限されない。
本願の実施形態において、プロセスは、図4におけるS450及びS460のプロセスと同じである。具体的な記載については、図4のS450及びS460を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。本願のこの実施形態における第1メッセージは、図4のS450における第4メッセージに対応することが留意されるべきである。
任意に、本願の実施形態において、受信器1010は、ローカル・ブレイクアウトLBOコントローラによって送信された第1メッセージを受信するよう更に構成され、第1メッセージは、第1サーバのIPアドレスとゲートウェイのIPアドレスとの間の対応に関する情報を含む。
任意に、本願の実施形態において、受信器1010は、LBOコントローラによって送信された第2メッセージを受信するよう更に構成される。
プロセッサ1030は、第2メッセージに基づき第1メッセージを削除するよう更に構成される。プロセスは、図5におけるS550及びS560の記載中のそれと同様である。本願のこの実施形態における第2メッセージは、図5のS550における第7メッセージに対応する。具体的な記載については、図5のS550及びS560を参照されたい。簡潔さのために、詳細は、ここで再びは記載されない。
本願のこの実施形態において、第2メッセージは、削除メッセージとも呼ばれ得る。しかし、第2メッセージの具体的な名称は、本願のこの実施形態で制限されない。
本願のこの実施形態で提供されるゲートウェイ内の受信器1010及び送信器1020は、代替的に、対応するソフトウェアを実行することによって、図2乃至図5でゲートウェイによって実行される方法/ステップを実装し得ることが更に留意されるべきである。図2乃至図5でゲートウェイによって実行される方法/ステップがソフトウェアを使用することによって実装される場合に、図2乃至図5でゲートウェイによって実行される方法/ステップは、対応する機能ユニット/機能モジュールを使用することによって実装されてもよい。図11に示されるように、ゲートウェイは、受信ユニット、送信ユニット、処理ユニット、及び記憶ユニットを含むことができる。
その上、本願のこの実施形態で提供されるLBOコントローラは、プロセッサ1030及びメモリ1040を更に含んでもよい。メモリ1040は、ゲートウェイに必要であるプログラム命令及びデータを記憶するよう構成される。プロセッサ1030は、メモリ1040内の命令を呼び出して、図2乃至図5でゲートウェイによって実行される方法ステップを実行するよう構成される。
論理エンティティとして働くゲートウェイは、独立したネットワーク要素であっても、又は基地局に組み込まれてもよいことが留意されるべきである。ゲートウェイが基地局に組み込まれる場合に、ゲートウェイの特定の物理コンポーネント(例えば、受信器1010、送信器1020、及びプロセッサ1030)は、基地局に対応する物理コンポーネントによって共有されても、又は独立して使用されてもよい。
本願の実施形態は、通信システムを更に提供する。通信システムは、図6に示される少なくとも1つの基地局と、図8に示されるLBOコントローラと、図10に示されるゲートウェイと、少なくとも1つの第1サーバとを含むことができる。
少なくとも1つの基地局は、LBOサービスアクセスを提供するよう構成される。LBOコントローラは、少なくとも1つ基地局及びゲートウェイを管理及び設定するよう構成される。ゲートウェイは、LBOサービスを担うために基地局へのデータチャネルを構築するよう構成される。少なくとも1つの第1サーバは、LBOサービスを提供するよう構成される。
本願の実施形態は、上記の基地局によって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ記憶媒体は、前述の第7の態様を実行するよう設計されたプログラムを含む。
本願の実施形態は、上記のローカル・ブレイクアウトコントローラによって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ記憶媒体は、前述の第8の態様を実行するよう設計されたプログラムを含む。
本願の実施形態は、上記のゲートウェイによって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ記憶媒体は、前述の第9の態様を実行するよう設計されたプログラムを含む。
図6で提供される基地局、図8で提供されるローカル・ブレイクアウトコントローラ、及び図10で提供されるゲートウェイに含まれるプロセッサ640/830/1030は、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)であっても、あるいは、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリート・ゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリート・ハードウェア部品、などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、あるいは、プロセッサは、如何なる従来のプロセッサなどであってもよい。
実施プロセスにおいて、上記の方法の各ステップは、プロセッサ640/830/1030内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形での命令を使用することによって、実装され得る。本願の実施形態を参照して記載される方法のステップは、ハードウェア・プロセッサによって直接実行されても、又はプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、リード・オンリー・メモリ、プログラム可能なリード・オンリー・メモリ若しくは電気的消去可能なプログラム可能メモリ、又はレジスタなどの、当該技術における成熟した記憶媒体に位置し得る。記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサ640/830/1030は、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと一緒に上記の方法のステップを実装する。
メモリ650/840/1040は、リード・オンリー・メモリ及びランダム・アクセス・メモリを含むことができ、命令及びデータをプロセッサ640/830/1030へ供給する。メモリの一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリを更に含むことができる。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステム、基地局、ローカル・ブレイクアウトコントローラ、ゲートウェイ、及びデータ伝送方法は、他の様態で実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載されている装置の実施形態は例にすぎない。例えば、ユニット分割は論理機能分割にすぎず、実際の実際では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムに結合又は一体化されてもよく、あるいは、いくつかの特徴は無視されるか又は実行されなくてもよい。その上、表示又は議論されている相互結合又は直接的な結合若しくは通信接続は、何らかのインターフェース、装置若しくはユニット間の間接的な結合若しくは通信接続、電気的な接続、機械的な接続、又は他の形での接続を通じて実装されてもよい。別個の部分として記載されているユニットは、物理的に分離していてもしていなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの場所に位置しても、あるいは、複数のネットワークユニット上に分布してもよい。ユニットの一部又は全ては、本願の実施形態の解決法の目的を達成すべく実際のニーズに基づき選択され得る。その上、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、あるいは、ユニットの夫々が物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットにまとめられる。一体化されたユニットは、ハードウェアの形で実装されても、又はソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合に、一体化されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づき、本願の技術的解決法は本質的に、あるいは、先行技術に寄与する部分、又は技術的解決法の全て若しくは一部は、ソフトウェア製品の形で実装され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の実施形態で記載されている方法のステップの全て又は一部を実行するようにコンピュータ装置(パーソナル・コンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってよい。)に指示するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、リード・オンリー・メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる如何なる媒体も含む。
上記の説明は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を制限する意図はない。本願で開示されている技術的範囲内で当業者によって考え出される如何なる同等の変更又は置換も、本願の保護範囲内にあるべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
基地局とゲートウェイとの間のLBOサービスデータの伝送の前に、本願のこの実施形態で提供される基地局は、サーバノード、具体的に言えば、図1に示される通信システム内の、第1サーバ、LBOコントローラ、及びゲートウェイなどのデバイスへ接続される必要があり、そして、LBOコントローラは、基地局への制御プレーン接続を構築する。制御プレーン接続は、基地局と第1サーバとの間の通信中に情報を報告及び管理するために使用される制御チャネルの構築である。
本願のこの実施形態で提供されるローカル・ブレイクアウトコントローラ内の送信器810及び受信器820は、代替的に、対応するソフトウェアを実行することによって、図2乃至図5でLBOコントローラによって実行される方法/ステップを実装し得ることが更に留意されるべきである。図2乃至図5でLBOコントローラによって実行される方法/ステップがソフトウェアを使用することによって実装される場合に、図2乃至図5でLBOコントローラによって実行される方法/ステップは、対応する機能ユニット/機能モジュールを使用することによって実装されてもよい。図9に示されるように、LBOコントローラは、受信ユニット、送信ユニット、処理ユニット、及び記憶ユニットを含むことができる。