JP2020507428A - 摂食取付具、吸い飲み、および使用方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、摂食困難な患者に摂食させるための、吸い飲み用摂食取付具に関する。吸い飲みは、とろみのついた流動食を含有するためのカップ本体、壁、および出口チャネルを含む。摂食取付具は、出口チャネルに取外し可能に取り付けるための取付手段、および出口チャネルを介してとろみのついた流動食を受け入れるための本体を含む。出口チャネルからのとろみのついた流動食を制御するための制御手段もまた含まれる。このようにして、とろみのついた流動食は、制御手段により制御されるように、出口チャネルから摂食取付具の本体に入り得る、そして患者は、頸部を過伸展させることなく、とろみのついた流動食を摂食取付具の本体から摂取し得る。本発明はまた、カップと摂食取付具を一緒にしたもの、および使用方法に関する。【選択図】 図2

Description

本発明は、吸い飲み取付具に関し、詳細には摂食困難な患者に摂食させるための吸い飲み取付具に関する。
本発明は、両方の内容が参照により本明細書に組み入れられる、「高齢者用カップフィーダおよび使用方法」と題する仮特許出願および特許文献1の主題である、吸い飲み用摂食取付具に関する。さらに、後続の、「マルチアングル吸い飲み」に関する特許文献2もまた、参照により本明細書に組み入れられる。本発明は、初期段階または中期段階の嚥下障害のために異なる摂食の必要性がある患者に、異なる摂食取付具を用いて同じまたは類似のカップ配列を使用する。従来技術のカップ配列は、進行した段階の嚥下障害を対象とする。
深刻な他の健康問題をかかえる患者、たとえば嚥下障害のある高齢または他の患者の摂食は、問題がある可能性がある。嚥下障害は、いくつかの医学的状態により、たとえば、脳卒中、認知症、脳性麻痺、およびいくつかの変性神経状態により引き起こされる。嚥下障害での能力障害は、気管への吸込み(食物の吸入)、脱水、および栄養不良を引き起こす、不完全な、または機能障害性の嚥下機構として表現される。嚥下障害の患者にとって通常の個体および液体を摂取することは、気管に吸い込む危険性があるために危険性の高い努力であり、窒息(呼吸不能)、肺炎(肺感染症)、および最終的には死に至る可能性がある。この問題に対処する業界標準は、とろみのついた流体(特定の含有量が低く、粘度が高い流動食)を嚥下障害の患者に供給することである。高粘度の液体は、問題のある流れの動態を課す。とろみのついた液体の慣性が高いことにより、カップから摂食するとき、頸部の過伸展を余儀なくさせられる。頸部の過伸展は、嚥下機構の有効性をさらに低下させ、かつ気管に吸い込む危険性および気管に吸い込む合併症をさらに増すことにより、嚥下障害の問題を悪化させる。
摂食は、上記で参照した先行する発明が達成したように、これらの患者に効果的かつ安全に摂食させるために、注意深く適合された、とろみのついた食物、ならびに体積および流れの制御を必要とする。しかしながら、初期段階または中期段階の患者は、スプーンの使用などの代替摂食方法、または流動食を少しずつ飲むことがより適している。さらに、これらの患者では、代わりに代替方法を使用し得る場合、先行する発明の吸い飲みを使用することに付随していくつかの汚点が存在する。
嚥下障害または嚥下不能は、グレースケール症候群を構成する。初期段階には、話すときに、唾液を軽く口から垂らすこと、少しゆっくりとした発語、および咳払いの増加を呈し得る。典型的には、これに「摂食疲労」が続き、嚥下頻度が低下し、嚥下後に口および咽頭内に食物残渣が残る。嚥下障害の後期段階および末期では、患者は、食物、流体、および唾液で喉を簡単に詰まらせ、少量を気管に吸い込んで、典型的には、誤嚥性肺炎を頻繁に発症する。
嚥下障害類別システムは、0〜5のスケールを付与し、この場合、0は、困難なく、すべての食物を嚥下することができ、1は、困難さをいくらか伴い固形食を嚥下することができ、2は、柔らかい食物、または部分的に液化した食物だけを嚥下することができ、3は、液化した食物および液体だけを嚥下することができ、4は、液体も唾液も嚥下することができない。
多くの場合、能力障害が微妙に長期にわたって開始するので、診断は通常、合併症が進行し始めるまで行われない。また、最初の「穏やかな症候群」のために、患者は、社会的な決まり悪さを恐れるために、自分の症状を隠す可能性がある。嚥下障害の患者の75%は、能力障害が無症状に開始するために、および能力障害の初期段階の間に症状をごまかすために、未診断のままでいることが推定される。
機器開発のこの第3フェーズの間の目的は、送達機構を以下のように修正することにより、基本となるRoseCup(登録商標)に基づき(嚥下障害の患者のために、とろみのついた流体の複雑な流れの動態を非常に効果的に克服する)本発明者のカップ設計を構築することである:
1.非難感情を和らげて、能力障害の初期段階の理解を高める。
2.機器の修正は、グレースケールの症候学を認識し、かつ能力障害の異なる段階および程度に対して、より特有の機器を開発しようと試みる。
3.技術革新は、同じ中核的機器を使用するが、交換可能なマウスピースを導入することにより費用を節約し、適応性を高めることを目的とする。これにより、患者および患者の介護人が、患者の能力障害の現段階に適合させるように機器を調節することができるようになる。
4.技術革新は、吸引に基づく嚥下に移行したがらない、または移行することができない患者のために、安全性を高める2つの弁タイプをさらに導入する。
5.技術革新はまた、仮性球麻痺の複雑な中期段階および後期段階に対処しようと試みる。
段階に基づき能力障害の管理を直接体験させることにより、患者がはるかによりよく許容する、吸引に基づく適用事例(現在のRoseCup(登録商標)構成)の最終的な安全性および効率まで品質向上されることが期待される。漸進的な機器に基づくプログラムに徐々に慣れるには、すでになじんでいる機器に対しての直感的な調節を伴う。
最後に、嚥下障害患者の吸引に基づく嚥下(舌による吸引)には、リハビリの利益があることが期待される。たとえば、能力障害の初期に柔らかい飲み口を導入することにより、能力障害の進行を遅らせ、さらには一時的に逆戻りさせ得る。しかしながら、この仮説を証明するために、研究開発をさらに行わなければならない。本発明に関して以下に記述するように、「飲料スプーン」および修正された「少しずつ飲む機構」を用いて、嚥下障害の初期段階に特有の汚名が少ないRoseCup(登録商標)選択肢を提供することにより、関連する利益を伴う吸引に基づく嚥下(舌による吸引)の早期導入を容易にすべきである。
通常のカップから飲むことにより、嚥下障害の全段階の患者にとって危険性の高い頸部伸展の問題が課される。患者は、頸部を伸展させて、カップを空にしなければならない。通常のカップから高粘度のとろみのついた流体を飲むことにより、頸部伸展の角度をさらに増大させることが要求され、問題が悪化する。
本発明は、すでに設計されているRoseCup(登録商標)の出口チャネルに取り付けるための、流れ制御を伴う創意に富む摂食取付具の使用を導入する。本発明は、一形態では、嚥下障害の初期段階の患者が、頸部を伸展させることなく、一定して飲む行為で、とろみのついた流体を摂食するスプーン法を使用することを可能にする。他の形態では、紙製ストロー摂食取付具と共に弁配列を使用して、とろみのついた流動食の流れを制御することができる。
初期段階および中期段階の嚥下障害患者のために、本発明は、以下に詳細に記述するように、従来技術と比較したとき、かなり新しい選択肢を提供する。さらにまた、摂食するために患者がより大きな支援を必要とするとき、汚名なしに品質向上することができる摂食方法を入門的に使用することができるようにする。
以下では、有用な一例として、とろみのついた流動食を成人患者に摂食させることを参照して、本発明を使用する、非限定的な例について記述する。明らかに、本発明は、患者に摂食させるために使用することで恩恵を受け得る、任意の適した患者のために使用し得る。
明確化のために、本明細書で参照するどの従来技術も、その従来技術が豪国または他の場所で共通の一般的知識の一部を形成することを認めるものではない。
国際公開第2011/001621号 豪国特許出願公開第2016202017号明細書
本発明の目的は、前述の従来技術に関する問題の1つまたは複数を少なくとも改善する、吸い飲み用摂食取付具を提供することである。本発明のさらなる目的は、前述の従来技術に関する問題の1つまたは複数を少なくとも改善する摂食取付具を吸い飲みに提供することである。本発明の他の目的は、前述の従来技術に関する問題の1つまたは複数を少なくとも改善する、吸い飲み用摂食取付具の使用方法を提供することである。
したがって、本発明は、摂食困難な患者にとろみのついた流動食を摂食させるための吸い飲み取付具を提供し、吸い飲みは、出口チャネルを伴う実質的に剛性の容器を含み、吸い飲み取付具は:
吸い飲みの出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段と;
吸い飲みの出口チャネルから制御された手法で適切な体積のとろみのついた流動食を受け入れるのに適した、取付手段に接続された、保持カフを伴う実質的に「スプーン」形状の本体と;
出口チャネルから摂食取付具の「スプーン」形状の本体の中への流れを制御するための、弁配列を含む制御手段と
を含み、
とろみのついた流動食は、弁配列により制御されるように、出口チャネルから摂食取付具の本体に入り、患者は、自分の頸部を過伸展させることなく、とろみのついた流動食を「スプーン」形状の本体から摂食し、保持カフは、適切な体積のとろみのついた流動食を本体の中に維持するのを支援する。
好ましくは、摂食取付具は、異なる程度の摂食障害の患者に摂食させるための選択肢の段階的プログラムの1つである。最も好ましくは、患者は、汚名を低減させるために、スプーンの外観を伴う摂食取付具から始め得る。摂食能力障害が進行するにつれて、摂食取付具を、嚥下障害の程度に適したものに変更することができる。摂食取付具は、どんな適切な形態も取り得る。
好ましくは、吸い飲みは本発明者の設計による吸い飲みである。好ましくは、吸い飲みは、先行する特許文献2の、その形態または変型形態のいずれかの吸い飲みである。
好ましくは、摂食は、自分で安全に摂食することができない患者を支援する摂食である。自分で摂食する能力の程度は変わり得る、そして摂食取付具のタイプは調節され得る。本発明の摂食取付具は、初期段階の嚥下障害に適し得る。本発明の摂食取付具は、中期段階の嚥下障害に適し得る。
患者は、本発明を、その形態または変型形態のいずれかを使用することにより恩恵を受ける任意の患者であり得る。患者は、成人患者であり得る。患者は、著しい摂食困難を、たとえば嚥下障害を有し得る。嚥下障害は、初期段階または中期段階であり得る。摂食困難は、高齢者または認知症の人の場合のように、永続的かつ退行性であり得る。摂食困難は、手術後など、一時的であって改善し得る。
好ましくは、カップ本体は、患者に摂食させるべき、適切な量のとろみのついた流動食を含有するように適合される。好ましくは、出口チャネルは、とろみのついた食物を受け入れるために、本体からの大きな開口部を含むように適合される。好ましくは、出口チャネルは、ある範囲の角度で摂食を可能にするのに適した角度をなす。好ましくは、出口チャネルは、鉛直線に対して実質的に25°〜45°の角度を有する。好ましくは、摂食取付具を伴うカップを使用して、任意の適切な位置角度で患者に摂食させることができる。好ましくは、カップおよび摂食取付具を使用して、すべての適切な位置角度で患者に摂食させることができる。摂食の角度は、患者が座っている、横になっている、または寄りかかっている場合、患者に摂食させるのに適した角度を含み得る。
好ましくは、医療従事者は、特定の患者に適したとろみの流動食を推奨する。とろみのついた流動食は、NutriTaste(登録商標)の商標で販売される製品であり得る。とろみのついた流動食は、標準化されたとろみに作り上げられ得る。標準化されたとろみは、業界により決定され得る。好ましくは、標準化されたとろみは:流体が流れるが、スプーンを覆う、軽度のとろみのある「レベル150」;流れ出すのではなく、塊となってスプーンから滴下する、中程度のとろみのある「レベル400」;および流れがまったくなく、傾いたスプーンに流動食が残ったままになる、非常にとろみのある「レベル900」がある。使用を容易にするために、摂食させるべきとろみのレベルおよびカップのマウスピースに関して組織化された色コーディングが存在し得る。最も好ましくは、特定レベルの標準化された流体とろみ用のマウスピースおよび食物包装のために、一貫した色コーディングが使用される。これらの色を、とろみを指定する標準化された色として業界が決定し得る。摂食取付具、およびとろみのついた流動食のとろみはすべて、患者の摂食能力により決定され、適切に選ばれる。
とろみのついた流動食を他の液体と知覚できるように置換することができる。本発明を使用して、他の流体を、そうするのが適切かつ安全である場合、摂食させ得る。
壁は、通常の手法ではカップの一部であり、出口チャネルは、好ましくは、摂食するのに適した角度で壁から伸展する。
好ましくは、出口チャネルは、とろみのついた流動食がチャネルの中に容易に流れることを可能にするための大きな開口部を含む。好ましくは、チャネルは、よどみない流れを可能にする広さがある。出口チャネルに至る開口部の広さは、少なくとも22mmであり得る。出口チャネルに至る開口部の広さは、実質的に22mm〜55mmの間であり得る。
好ましくは、出口チャネルは、異なる角度の流れを容易にするような角度をなす。好ましくは、出口チャネルは、鉛直線に対して実質的に25°〜45°の範囲の角度で伸展する。最も好ましくは、出口チャネルは、鉛直線に対して実質的に30°の角度で伸展する。30°を使用することが、最も有利であることがわかっている。好ましくは、出口チャネルは、カップの基部から鉛直線に対して実質的に30°で伸展し、少なくとも20mmの幅の開口部および出口を有する。
好ましくは、患者および介護人が広範囲にわたる持ち方を選ぶことができるようにするために3つの取っ手が含まれる。患者および介護人は、両者ともカップをつかんで、安全な摂食を容易にし得る。
好ましくは、蓋が含まれ、カップは、摂食取付具を通る以外、とろみのついた流動食が失われるのを防止するために、使用している間、実質的に密封される。
好ましくは、摂食取付具は、介護人にとって使用しやすいように、カップに容易に取り付けられ、カップから容易に取り外される。任意の適切な手段によって、摂食取付具をカップに取り付け得る。取付けは:押込みばめ;ねじ込みばめ;またはクリップ留めからなるグループから選ばれる手段により得る。摂食取付具がカップの出口チャネルに適切にねじ込まれたときを示すための印などの位置決めインジケータを含み得る。好ましくは、摂食取付具は、出口チャネルの端部にねじ込まれる。好ましくは、とろみのついた流動食は、出口チャネルを通ってカップを離れて、摂食取付具の中へ入ることができる。好ましくは、摂食取付具は、患者に摂食取付具を通してカップからの摂食を可能にする。摂食取付具は、一体成形、または使用前に一緒に組み立てられるいくつかの部分に分けて作られ得る。
取付手段は、どんな適切な形態も取り得る。好ましくは、カップの出口チャネルの端部は、端部と取付手段がぴったり合うように、取付手段に対応するように適合される。適合は、摂食取付具の取付手段が、使用前にねじ込まれる、出口チャネルの端部のねじ山を含み得る。あるいは、押込みばめ用の対応する部分が、出口チャネルの縁部および摂食取付具に含まれ得る。使用する際に出口チャネルに摂食取付具をしっかりと取り付けるための対応する部分の他の形態を、代わりに使用し得る。他の形態のカップを使用し得、そして本発明のこれらの形態では、摂食取付具は、とろみのついた流動食を患者に摂食させるように、カップの任意の適切な部分に取り付けられ得る。最も好ましくは、出口チャネルの出口は、使用する際に摂食取付具により表面を覆われるので、とろみのついた流動食は、摂食取付具から摂食され得る。本発明の異なる形態では、カップは、別個の出口チャネルなしに、摂食取付具に直接通じている器と置換され得る。本発明のこのより劣る形態では、制御手段は、容器から摂食装置への流れを直接制御する。
好ましくは、取外し可能な取付具は、使用中に所定の位置で維持され、使用後に容易に取り外されるのに適している。より恒久的配列が、本発明のより劣る形態で使用され得る。同じカップに対して異なる摂食能力用の摂食取付具を交換できることは、非常に有益である。最も好ましくは、摂食取付具は、患者に摂食させるために介護人により必要に応じて容易に取り外して、置換することができる。最も好ましくは、選んだカップと共に使用し得る、または患者の摂食能力または摂食能力障害に伴って使用し得る、ある範囲の摂食取付具が利用可能である。
摂食取付具の本体は、任意の適切な形状または形態を取り得る。好ましくは、本体は首状部を含み、摂食取付具の取付が出口チャネルに対して行われるのは、首状部の所である。
好ましくは、本発明の一形態では、本体は、スプーンのくぼみに似たスプーン部分を含む。本発明のこの形態では、摂食取付具を使用することに関連する汚名は、摂食取付具を使用することが従来の摂食方法を使用することに近いので、低減される。好ましくは、本体は、患者が摂食することができるスプーン部分を含む。好ましくは、スプーン部分は、安全に摂食するために適切な体積のとろみのついた流動食を保持するように適合される。好ましくは、スプーン部分は、患者の口に快適に合わせるのに適するように適合される。好ましくは、スプーン部分は、成人患者の口に快適に合わせるのに適するように適合される。好ましくは、スプーン部分は、こぼさないように適合される。好ましくは、スプーン部分は、摂食中にスプーン内にとろみのついた流動食を維持するのを支援するのに適した側面を有する。好ましくは、スプーンの側面は、患者が摂取するまで食物を含有するのを支援するように高くなっている。スプーンのくぼみのサイズおよび形状を少し変え得る。
最も好ましくは、本体は、摂食が中断された場合、本体の内容物をこぼすのではなく保持するように適合される。最も好ましくは、本体の中に保持カフ配列が含まれる。好ましくは、保持カフ配列は、使用する際に本体の適切な体積のとろみのついた流動食を保持するように適合される。好ましくは、保持カフは、取り付けられた吸い飲みが平坦な表面上に置かれたとき、再び摂食が始まるまで、適切な体積のとろみのついた流動食を摂食取付具の本体の中に保持するのを支援する。好ましくは、保持カフ配列は、カップが表面上に置かれたとき、適切な体積のとろみのついた流動食を保持するのを支援する。換言すれば、平坦なスプーンが、傾いた位置に戻るとき、保持カフ配列は、再び摂食が始まるまで、とろみのついた流動食を取り込んで、保持することができる。通常のスプーンは、水平から傾けられたとき、食物が倒れる、または食物がこぼれる。代わりに有利には、保持カフ配列は、安全に保持される体積を収容できる。一形態では、保持カフ配列の材料は、適切な体積のとろみのついた流動食を最大限含有する、または保持するのに役立つとき、少し伸展するのに適している。
保持カフは、どんな適切な形態も取り得る。保持カフ配列は、本体の上部の拡張部であり得る。保持カフ配列は、摂食中に使用されない、本体の上方縁部に成形された部分であり得るが、本体が傾けられたとき、保持カフは、実質的にこぼすことなくスプーン部分の体積を収容することができる。拡張部は、摂食取付具を使用して摂食するとき、とろみのついた流動食で満たされ得ないが、平坦な表面上に置かれるなど、傾けられたとき、満たすことができる。最も好ましくは、摂食が中断されたとき、スプーン部分の体積のとろみのついた流動食は、保持カフ内に維持され、摂食が再開しない場合、カップに徐々に戻される。ゆっくりと戻ることにより、食物が大部分は摂食取付具の中に依然として存在するので、摂食を迅速に再開することが可能になる。保持カフ配列は、モニタされる体積であり得る食物が失われることなく摂食が停止および開始可能になり、かつ迅速に再開することが可能になる、有用な付加物である。制御手段を介して、食物がカップにゆっくりと戻り得る。
スプーンに似た適応形態は、汚名が低減されるだけではなく使用しやすいので有用であり、より進行した嚥下障害が見つかった場合、後に他の摂食取付具に患者を移行させるのを支援することができる入門レベルの摂食取付具として有用である。
スプーンに似た取付具の代替として、紙製ストロー取付具を代わりに使用し得る。紙製ストロー取付具は、患者が吸うことができる飲み口を伴う本体を含み得る。唇で吸うことにより、開口を介してカップから患者までとろみのついた流動食を引き出すことができる。好ましくは、飲み口は、一般に下方に湾曲した形をとる。好ましくは、開口は広い。好ましくは、開口は、とろみのついた流動食をカップから吸うことを可能にするように適合され、吸うことにより、流れおよび体積を制御する。好ましくは、紙製ストロー取付具は、下方を向く湾曲した形をとる広い開口を伴う吸い口を伴う本体に含まれ、吸い口で患者は吸うことができ、唇で吸うことにより、開口を介してカップから患者までとろみのついた流動食を引き出すことができる。
患者に摂食させるのに適した他の形態の本体を代わりに含み得る。これらの形態の本体を、以下に記述する本発明の弁配列と共に使用し得る。紙製ストロー取付具を、以下に記述する本発明の弁配列と共に使用し得る。
制御手段は、どんな適切な形態も取り得る。制御手段は、1つまたは複数の部分を含み得る。制御手段は、たとえば、本体に取り付けられる、摂食装置の残りの部分を形成し得る。制御手段は、摂食装置の別個の部分、すなわち、本体とは別個のものであるが、カップの出口チャネルからのとろみのついた流動食の流れを制御するために一緒に使用され得る。2つ以上の制御手段を使用し得る。本体の一部を形成するような制御手段、および別個の制御手段としての制御手段を含む、2つ以上の制御手段を含み得る。好ましくは、制御手段は、とろみのついた流動食の流れが制御されるように、出口チャネルと摂食装置の本体の間で関連づけられる。最も好ましくは、とろみのついた流動食の流れは、制御手段により遅くなる。
本発明の一形態では、制御手段は、出口チャネルと摂食取付具の本体の間に壁および吸込み口を含む。好ましくは、壁は、吸込み口を通る流れを除いて、出口チャネルからの流れを実質的に防止する。本発明のこの形態では、この壁は、制御手段の弁配列であり得る。吸込み口は、とろみのついた流動食の流れを制御するのに適した任意のサイズまたは形状を取り得る。最も好ましくは、吸込み口は湾曲している。最も好ましくは、吸込み口は、患者が摂食するために、カップから出口チャネルを通って摂食装置の本体の中に、とろみのついた流動食の流れを適切に遅らせるように適合される。好ましくは、吸込み口は、摂食装置の下部に位置決めされる。本発明のこの形態では、とろみのついた流動食の流れは、制御手段により著しく遅くなる。好ましくは、制御手段を使用することにより、液体の波が生まれるのを防止して、患者のための安全な摂食を改善する。好ましくは、流れは、制御手段により妨害される。制御手段により、とろみのついた流動食の流れを妨害して、過剰充填またはこぼれるのを実質的に防止する。制御手段は、流れをどちらの方向にも、すなわち両方向に可能にし得る、または制御し得る。好ましくは、制御手段の弁配列により、吸い飲みの出口チャネルからのとろみのついた流動食の流れを妨害して、過剰充填またはこぼれるのを実質的に防止する。好ましくは、湾曲した吸込み口は、制御手段の弁配列であり、どちらの方向にも遅い流れを可能にする。最も好ましくは、摂食中に遅い流れが存在し、摂食が中断されて、カップが表面上に置かれたとき、とろみのついた流動食は、弁配列を通ってカップの中にゆっくりと逆流し得る。好ましくは、とろみのついた流動食の流れは、制御手段の弁配列により本体の中へ遅らされ、立てたとき、とろみのついた流動食は、カップの中へゆっくりと逆に進む。
摂食取付具の本体の形状もまた、流れを制御するのを支援する。制御手段は、本体の成形を含み得る。好ましくは、成形された首状部分が含まれる。好ましくは、成形された首状部分は、摂食が中断されたとき、摂食装置からこぼれるのを防止するのを支援する。成形された首状部分は、ある体積のスプーン本体を含有するように膨らむ、または伸展するように適合され得る。好ましくは、成形された首状部分は、直立に配向したある体積のスプーン本体を含有するように膨らむ、または伸展するように適合される。流体の流れの制御を適切に支援するための、他の適応形態が含まれ得る。
好ましくは、摂食装置は、全体の外観がスプーンに似ており、湾曲した吸込み口を通る流れを除き、出口チャネルからのとろみのついた流動食の流れを実質的に防止するための壁を含む。好ましくは、本発明のこの形態では、成形された保持カフ取付具が含まれ、それにより、摂食が中断され、かつ摂食取付具が上方に傾けられた場合、とろみのついた液体の流体は、こぼれるのを防止するために首状部により保持される。
制御手段は、とろみのついた流動食を摂食するように適合された飲み口の成形を含み得る。制御手段は、出口チャネルに至る開口部の成形であり得る。
制御手段は、1つまたは複数の弁を含み得る。摂食取付具で、または摂食取付具と共に使用するために、1つまたは複数の弁配列が含まれ得る。任意の適切な形態の弁を使用し得る。任意の適切な数の弁を使用し得る。
好ましくは、本発明の一形態では、弁配列は、簡単な摂食取付具飲み口と共に使用され、とろみのついた流動食の流れを制御するために使用される制御手段である。弁配列は、どんな適切な形態も取り得る。弁配列は、カップの出口チャネルに嵌合するように適合され得る。好ましくは、弁配列は、カップ内部で嵌合して、流れを制御するために摂食取付具の本体と流体連通するように適合される。弁配列の正確な配置および嵌合に対して変形を行い得る。最も好ましくは、カップの出口チャネルは、角度をなし、弁配列は、同様に角度をなすように適合される。好ましくは、出口チャネルは、テーパ状であり、弁配列は、それに応じて、使用する際に出口内部で嵌合するようにテーパ状になる。
好ましくは、弁配列は、出口チャネルと嵌合するように対応するように適合される。最も好ましくは、弁配列は、角度をなす出口チャネルに対応し、かつ角度をなす出口チャネルと嵌合するように適合される。好ましくは、弁本体が含まれる。好ましくは、第1の弁が弁本体に含まれる。第1の弁は、出口チャネルに至る弁配列の開口部を覆って、カップの中へ逆流するのを防止するように適合されたカバーであり得る。好ましくは、カバーは、所定の位置にあるとき、カップに至る開口部を閉じるように適合されたボールである。本発明のこの形態では、カバーまたはボールは、重力の下で所定の位置に保持され、カップを傾けると容易に動かされる。代わりに、液体を吸うことにより、弁を開くことができる。使用する際、ボールは、傾けて重力を使用することによって、またはストローで吸うのと同様の手段で、とろみのついた液体の流体に対して唇で吸う動作によって移動可能である。ボールが戻って、流れを遮断するとき、とろみのついた液体の流体がさらに出口チャネルに入ることはもはやない。好ましくは、第1の弁は、ボール弁である。好ましくは、ボール弁は、出口チャネルに至るカップ本体の開口部で作動する。好ましくは、ボール弁は、基部に近い出口チャネルの最低点で作動する。好ましくは、弁配列は、チャネルまたは弁本体からボールが離れるのを防止するように適合される。適合は、ボールが離れるのを防止するために第1の弁本体を狭めることであり得る。ボール、または弁の他の部分が摂食取付具に向けて弁本体および出口チャネルから離れるのを防止するために、弁本体に安全リングが含まれ得る。
好ましくは、第2の弁が弁本体に含まれる。第2の弁は、どんな適切な形態も取り得る。好ましくは、交差スリットが含まれ、とろみのついた流動食は、交差スリットを通って出口チャネルから摂食取付具の中に一方向に通過し得る。代わりに、流れを遅らせる、または制御するための任意の適切な弁配列を使用し得る。好ましくは、第2の弁は、尖弁である。たとえば摂食が中断されたとき、尖弁を通って流体がゆっくりと戻ることが可能になり得る。
最も好ましくは、本発明の一形態では、弁配列は、とろみのついた流動食の流れを制御するための、第1の弁と第2の弁を両方含む。たとえば、取付具は、第1の弁が出口チャネルの中への流れを制御し、かつ第2の弁が出口チャネルから外への流れを制御するように、吸い飲みの出口チャネルの中に伸展し得る。本発明の他の形態では、弁本体は、省略され得る、そして1つまたは複数の弁は、出口チャネルの中に直接据え付けられ得る。しかしながら、使用の便宜上、1つまたは複数の弁を伴う弁本体を含むことが最も好ましい。最も好ましくは、弁配列は、出口チャネルの入口と関連づけられる。最も好ましくは、弁配列は、出口チャネルの出口と関連づけられる。好ましくは、弁配列は、とろみのついた流動食の流れを制御するために出口チャネルの入口および出口とそれぞれ関連づけられた弁を含む。
好ましくは、摂食は、摂食するとき、患者がこぼす、または気管に吸い込む危険性を最小にする。好ましくは、頸部の過伸展は、摂食中を通して実質的に回避される。好ましくは、過伸展は、本発明の摂食取付具をその形態または変型形態のいずれかで使用することによって回避される。好ましくは、摂食は、実質的に任意の位置角度であり得る。
したがって、本発明は、一変形形態では、摂食困難な患者に摂食させるための吸い飲み用摂食取付具を提供し、吸い飲みは、とろみのついた流動食を含有するための、壁を含むカップ本体と、出口チャネルとを含み、それにより、とろみのついた流動食はカップを離れることができ、摂食取付具は:
吸い飲みの出口チャネルに取外し可能に取り付けるための取付手段と;
出口チャネルを介してとろみのついた流動食をカップから受け入れるための、スプーン部分および保持カフ配列を含む本体と;
出口チャネルからのとろみのついた流動食を制御するための、弁を含む制御手段と
を含み、
とろみのついた流動食は、制御手段および弁により制御されるように、出口チャネルから摂食取付具の本体およびスプーン部分に入り得る、そして患者は、頸部を過伸展させることなく、とろみのついた流動食を摂取し得る、そしてさらに、摂食が中断されたとき、保持カフ配列は、カップが平坦な表面上に置かれたとき、摂食取付具内にとろみのついた流動食を実質的に維持する。
したがって、本発明はまた、とろみのついた流動食を患者に摂食させるための、マルチアングル吸い飲みおよび摂食取付具を提供し、カップは:
とろみのついた流動食を含有するための、壁を含むカップ本体と;
壁から角度をなして伸展する出口チャネルと;
吸い飲みの出口チャネルに取外し可能に取り付けるための取付手段、出口チャネルを介してとろみのついた流動食をカップから受け入れるための本体、および出口チャネルからのとろみのついた流動食を制御するための制御手段を含む摂食取付具と
を含み、
とろみのついた流動食は、制御手段により制御されるように、吸い飲みの出口チャネルから摂食取付具本体に入り得る、そして患者は、頸部を過伸展させることなく、とろみのついた流動食を摂取し得る。
好ましくは、マルチアングルの摂食は、任意の角度の摂食である。摂食のいくつかの角度は、上方を向く鉛直方向であり得る。摂食の角度は、下方を向く鉛直方向であり得る。摂食の角度は、上方を向く鉛直方向と下方を向く鉛直方向の間の、180°以内の任意の角度であり得る。角度は、成人患者に摂食させるのに適した任意の角度であり得る。本発明のより劣る形態では、1つもしくは複数の特定方向での流れ、または1つもしくは複数の傾斜方向で使用することは、防止され得る。
マルチアングル吸い飲みを使用して、マウスピースにより制御されるのに適した、とろみのある任意の液体を摂食し得る。好ましくは、マルチアングル吸い飲みを使用して、とろみのついた流動食を摂食する。とろみのついた流動食は、好ましくは、患者の摂食をモニタ可能にするために、作り上げられると、栄養価が予測可能な形態からなる。任意の適切な流体食物を、本発明のカップと共に使用し得る。しかしながら、特定の患者に適した、指定されたとろみの流動食と共にマルチ・アングル・カップを使用することが有益である。特定の食物およびとろみを、最も適しているとして保健専門家が決定し得る。したがって、患者の摂食能力は変化するので、マルチ・アングル・カップおよび標準化されたとろみの液体を使用することにより、信頼できるように調節することができる、摂食する食物のとろみに関して、保健専門家が確信をもつことが可能になることは有利である。
好ましくは、患者は、初期または中期の嚥下障害であり得る。患者は、認知症の患者であり得る。患者は、高齢者であり得る。患者は、摂食困難な任意の成人であり得る。患者は、若年成人を含む神経学的障害を生じた人であり得る。
好ましくは、カップは、1つまたは複数の部分に分けて製造され、組立ておよび使用のために介護人に供給される。カップは、ある範囲の適切なマウスピースを伴うキット形態で提供される。ある範囲の適切な摂食取付具は、それぞれレベル150、レベル400、およびレベル900に適した摂食取付具であり得る。サンプルなキットにはまた、摂食取付具に対応するレベル150、レベル400、およびレベル900まで構成する、適切な食物のサンプルが提供され得る。このようにして、介護人は、1つの便利なパッケージで全範囲の選択肢を利用することができる。
カップ本体および出口チャネルは、剛性を有する材料から作られ得る。好ましくは、適切なプラスチック材料が使用される。好ましくは、カップ本体および出口チャネルは、実質的にアクリロニトリルブタジエンスチレン(Acrylonitrile butadiene styrene、「ABS」)プラスチック材料から作られる。カップの部分は、熱可塑性エラストマー(thermoplastic elastomer、「TPE」)から作られ得る。カップの部分はシリコーンから作られ得る。カップおよびその部分は、任意の適切な材料、および材料の組合せから作られ得る。
好ましくは、剛性を有するカップ本体が含まれる。カップ本体は、とろみのついた流動食を含有する、任意の適切なサイズおよび形状であり得る。好ましくは、カップの本体は、基部を有し、基部から壁が上方に伸展して、液体を含有するためのカップ本体を形成する。好ましくは、壁は、角度をなして床部から外側に伸展する。カップは、任意の適切な形状であり得る。本発明の他の形態では、正方形に基づくカップの形をとるなど、2つ以上の壁が存在し得る。好ましくは、カップの基部は、平坦な表面上に置かれたとき、実質的に安定する。好ましくは、カップの基部は、実質的に平坦であり得る。好ましくは、カップの基部は、実質的に円形であり、壁は、実質的に円形の基部から上方かつ外側へ伸展する。
好ましくは、カップ本体は、剛性を有するプラスチック材料から作られる。カップ本体は、好ましくは、容易に洗浄される、丈夫で使用に適したプラスチック材料から作られる。
好ましくは、カップ本体は、成人患者に摂食させるべき、適切な体積のとろみのついた流動食を含有するように構成される。とろみのついた流動食は、上記に詳述したように、独自のNutriTaste(登録商標)製品のいずれかであり得る。好ましくは、カップ本体の最上部を封じ込めるために、カップ本体に蓋が含まれる。蓋は、どんな適切な形態も取り得る。好ましくは、蓋は、隙間なく密封して、使用中に流体が失われるのを防止する。蓋は、実質的に円形であり得る、そしてカップの対応する円形最上部にねじ込まれ得る。他の形態の蓋およびシールが含まれ得る。
好ましくは、2つ以上の取っ手が含まれる。好ましくは、3つ以上の取っ手が含まれる。好ましくは、3つの取っ手が、カップから外側へ伸展する。好ましくは、取っ手は、カップ本体の壁から伸展する。本発明の他の形態では、取っ手は、代わりに基部および/または蓋に取り付けられ得る。好ましくは、取っ手は、保持を改善するために、マルチ・アングル・カップの2点に取り付けられる。好ましくは、3つの取っ手は、出口チャネルの両側に1つずつ、および背面に1つが含まれる。好ましくは、取っ手は、出口チャネルの両側に90°の間隔を置いて配置され、背面の取っ手は、その他の2つから90°間隔を置いて配置される。最も好ましくは、3つの取っ手は、複数保持の選択肢と共に、任意の方向でマルチ・アングル・カップを容易に使用可能にする。好ましくは、患者および/または介護人は、取っ手の1つまたは複数を使用することによって、マルチ・アングル・カップをつかむことができる。好ましくは、患者も介護人も取っ手を使用することによって、カップを同時につかむことができる。患者は、カップをつかみ得る、その一方で、介護人は、グリップを放す場合に備えて、取っ手を用いて内容物を維持する。本発明のマルチ・アングル・カップを用いると、多数の角度および保持の選択肢が存在する。好ましくは、グリップは、取っ手上に含まれる。グリップは、シリコーングリップであり得る。
製造を支援するために、または長時間の使用を通してマルチ・アングル・カップが完全性を維持するように、カップ本体の任意の部分に補強材または成形が含まれ得る。
壁は、好ましくは、カップの最上部に向けて基部から伸展する滑らかな壁である。壁は、任意の適切な厚さであり得る。好ましくは、壁は、剛性を有し、圧力の下で変形に耐える適切な厚さからなる。
好ましくは、出口チャネルは、剛性を有するプラスチック材料から作られる。好ましくは、出口チャネルは、アクリロニトリルブタジエンスチレン(「ABS」)プラスチック材料から作られる。他の適切なプラスチックを代わりに使用し得る。好ましくは、出口チャネルは、カップの壁から基部に向かって伸展する。好ましくは、出口チャネルは、基部の所でカップの壁から伸展する。好ましくは、出口チャネルは、カップの基部から、カップの最上部と実質的に水平になるように伸展する。好ましくは、出口チャネルは、カップの本体と共に大きな開口部を伴う広いチャネルである。好ましくは、カップの本体を伴う、出口チャネルの広い開口部の幅は、少なくとも20mmである。好ましくは、カップの本体を伴う、出口チャネルの広い開口部の幅は、少なくとも22mmである。最も好ましくは、出口チャネルを伴うカップ本体の開口部は、実質的に22mm×55mmの寸法を有する。
好ましくは、マウスピースに至る、出口チャネルの出口の幅は、少なくとも20mmである。好ましくは、マウスピースに至る、出口チャネルの出口の幅は、少なくとも22mmである。他の適切な、広いサイズの開口部および出口を使用し得る。よりとろみのあるレベルのとろみのついた流動食を摂食可能にするために、サイズは重要である。
好ましくは、出口チャネルは、鉛直線に対して実質的に25°〜45°の範囲の角度で伸展する。最も好ましくは、出口チャネルは、鉛直線に対して実質的に30°の角度で伸展する。30°を使用することが、最も有利であることがわかっている。好ましくは、出口チャネルは、カップの基部から鉛直線に対して実質的に30°で伸展し、少なくとも20mmの幅の開口部および出口を有する。
好ましくは、摂食取付具は、出口チャネルに交換可能に取り付けられ得る。好ましくは、カップの摂食取付具は、その形態または変形形態のいずれかの、本発明の摂食取付具である。
好ましくは、出口チャネルおよび摂食取付具は、とろみのついた流動食を成人患者に有益に制御して送達するために、角度をなす飲み口を一緒に形成する。好ましくは、出口チャネルおよび摂食取付具は、実質的に任意の位置角度で患者に摂食させるために使用し得る吸い飲みを一緒に形成する。
したがって、本発明はまた、カップの本体内の流体と流体連通しており、かつさらにまた患者が摂食し得る出口と流体連通している開口部を伴う吸い飲みの飲み口内部で嵌合するように適合された本体を含み、かつカップから出口への流体の流れを制御するための少なくとも1つの弁を含む、吸い飲みと共に使用するための弁配列を含む。したがって、弁配列は、異なるカップおよび異なる摂食取付具と共に使用され得る、そして依然として流体の流れを制御し得る。好ましくは、弁配列は、本発明の従来技術のカップの出口チャネルと嵌合するように対応するように適合される。最も好ましくは、弁配列は、角度をなす出口チャネルに対応し、かつそれと嵌合するように適合される。好ましくは、弁本体が含まれる。好ましくは、第1の弁が弁本体に含まれる。第1の弁は、カップの中への逆流を防止するために、出口チャネルに至る弁配列の開口部を覆うように適合されたカバーであり得る。好ましくは、カバーは、所定の位置にあるとき、カップに至る開口部を閉じるように適合されたボールである。本発明のこの形態では、カバーまたはボールは、重力の下で所定の位置に保持され、カップを傾けると容易に動かされる。代わりに、液体を吸うことにより、弁を開くことができる。使用する際、ボールは、傾けて重力を使用することによって、またはストローで吸うのと同様の手段でとろみのついた液体の流体に対して唇で吸う活動によって、移動可能である。ボールが戻って、流れを遮断するとき、とろみのついた液体の流体がさらに出口チャネルに入ることはもはやない。好ましくは、第1の弁は、ボール弁である。好ましくは、ボール弁は、出口チャネルに至るカップ本体の開口部で作動する。好ましくは、ボール弁は、基部に近い出口チャネルの最低点で作動する。好ましくは、弁配列は、チャネルまたは弁本体からボールが離れるのを防止するように適合される。適合は、ボールが離れるのを防止するために第1の弁本体を狭くすることであり得る。ボール、または弁の他の部分が弁本体から離れて摂食取付具に向けてチャネルを出るのを防止するために、弁本体に安全リングが含まれ得る。
したがって、本発明はまた、とろみのついた流動食を摂食困難な患者に摂食させるための吸い飲み取付具を提供し、吸い飲みは、出口チャネルを伴う実質的に剛性を有する容器を含み、吸い飲み取付具は:
吸い飲みの出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段と;
吸い飲みの出口チャネルから制御された手法で適切な体積のとろみのついた流動食を受け入れるように適合した、取付手段に接続された実質的に「スプーン」形状の本体と;
出口チャネルから摂食取付具の「スプーン」形状の本体の中への流れを制御するための、弁配列を含む制御手段と
を含み、
とろみのついた流動食は、弁配列により制御されるように、吸い飲みの出口チャネルから摂食取付具の本体に入り、患者は、自分の頸部を過伸展させることなく、とろみのついた流動食を「スプーン」形状の本体から摂食する。
したがって、本発明はまた、一変形形態で、とろみのついた流動食を摂食困難な患者に摂食させるための吸い飲み取付具を提供し、吸い飲みは、出口チャネルを伴う実質的に剛性を有する容器を含み、吸い飲み取付具は:
吸い飲みの出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段と;
吸い飲みの出口チャネルから制御された手法で適切な体積のとろみのついた流動食を受け入れるように適合した、取付手段に接続された、保持カフを伴う本体と;
出口チャネルから摂食取付具の本体の中への流れを制御するための、弁配列を含む制御手段と
を含み、
とろみのついた流動食は、弁配列により制御されるように、吸い飲みの出口チャネルから摂食取付具の本体に入り、患者は、自分の頸部を過伸展させることなく、とろみのついた流動食を本体から摂食し、保持カフは、適切な体積のとろみのついた流動食を本体の中に維持するのを支援する。
したがって、本発明は、他の一変形形態で、とろみのついた流動食を摂食困難な患者に摂食させるための吸い飲み取付具を提供し、吸い飲みは、角度をなす出口チャネルを伴う実質的に剛性を有する容器を含み、吸い飲み取付具は:
吸い飲みの出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段と;
吸い飲みの出口チャネルから制御された手法で適切な体積のとろみのついた流動食を受け入れるように適合した、取付手段に接続された、保持カフを伴う実質的に「スプーン」形状の本体と;
出口チャネルから摂食取付具の「スプーン」形状の本体の中への流れを制御するための制御手段と
を含み、
とろみのついた流動食は、吸い飲みの出口チャネルから摂食取付具の本体に入り、患者は、自分の頸部を過伸展させることなく、とろみのついた流動食を「スプーン」形状の本体から摂食し、保持カフは、適切な体積のとろみのついた流動食を本体の中に維持するのを支援する。
したがって、本発明は、さらに別の変形形態では、とろみのついた流動食を患者に摂食させるための、マルチアングル吸い飲みおよび摂食取付具を提供し、カップは:
とろみのついた流動食を含有するための、壁を含む実質的に剛性を有する容器と;
壁から角度をなして伸展する出口チャネルと;
吸い飲みの出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段、出口チャネルを介してとろみのついた流動食を吸い飲みから受け入れるための、保持カフを伴う実質的に「スプーン」形状の本体、および出口チャネルから「スプーン」形状の本体の中に、とろみのついた流動食を制御するための、弁配列を含む制御手段を含む吸い飲み取付具と
を含み、
とろみのついた流動食は、吸い飲みの出口チャネルから制御手段の弁配列により制御されるように、吸い飲み取付具本体に入り、患者は、頸部を過伸展させることなく、とろみのついた流動食を「スプーン」形状の本体から摂食し、保持カフ配列は、ある体積のとろみのついた流動食を本体の中に維持するのを支援する。
好ましくは、吸い飲みの出口チャネルは、鉛直線に対して実質的に25°〜45°の範囲の角度で伸展する。最も好ましくは、出口チャネルは、吸い飲みの基部から鉛直線に対して実質的に30°で伸展し、少なくとも20mmの幅の開口部および出口を有する。
したがって、本発明はまた、摂食困難な患者に摂食させるための吸い飲み取付具を伴うマルチ・アングル・カップの使用方法を提供し、マルチ・アングル・カップは、壁を含む実質的に剛性を有する容器と、壁から角度をなして伸展する出口チャネルと、実質的に剛性を有するカップの出口チャネルに取外し可能に取り付けるための取付手段を含む吸い飲み取付具と、取付手段に接続される、保持カフを伴う実質的に「スプーン」形状の本体と、出口チャネルからのとろみのついた流動食の流れを制御するための弁配列を含む制御手段とを含み、吸い飲み取付具を伴うマルチ・アングル・カップの使用方法は:
a)適切にとろみのついた流動食を吸い飲みに充填するステップと;
b)取付手段により吸い飲みの出口チャネルに摂食取付具を取り付けるステップと;
c)弁配列により制御されるように、出口チャネルおよび摂食取付具の中に、とろみのついた流動食が流れる適切な角度に吸い飲みを傾けるステップと;
d)摂食取付具本体で少しずつ飲むこと、または吸うことによって患者に摂食させるステップと
を含む。
好ましくは、方法は:
e)吸い飲みを逆に傾けることにより摂食を中断するステップであって、保持カフは、実質的にこぼすことなく、ある体積の液体を収容でき、弁配列は、カップの中に戻る流体の流れを遅くすることができるようにするステップと;
f)任意選択で、吸い飲みを再び傾けることにより摂食を再開するステップであって、とろみのついた流動食は「スプーン」形状の本体に戻り、患者は摂食し続けることができるステップと
をさらに含む。
したがって、本発明はまた、患者に摂食させるための摂食取付具と共に使用するためのマルチ・アングル・カップの使用方法を提供し、マルチ・アングル・カップは、壁と、壁から角度をなして伸展する出口チャネルと、制御された手法で患者に摂食させるための摂食取付具とを含むカップ本体を含み、方法は:
a)とろみのついた流動食をカップ本体の中に配置するステップと;
b)患者の摂食能力に適した摂食取付具を選択するステップと;
c)カップの出口チャネルに摂食取付具を取り付けるステップと;
d)摂食取付具を使用して、傾ける、または患者に少しずつ飲ませる、または吸わせることにより、とろみのついた流動食を摂食取付具の本体に入れるステップと;
e)とろみのついた流動食を患者に摂食させるステップと
を含む。
好ましくは、ステップa)で、蓋を使用することにより、とろみのついた流動食をカップの中に密封する。患者が十分に摂食するまで、ステップを繰り返し得る。本方法の摂食取付具は、その形態または変形形態のいずれかの、本発明の摂食取付具である。本方法のマルチ・アングル・カップは、その形態または変形形態のいずれかの、本発明のマルチ・アングル・カップであり得る。
したがって、本発明はまた、患者に摂食させるための摂食取付具を伴うマルチ・アングル・カップの使用法を提供し、マルチ・アングル・カップは、壁と、壁から角度をなして伸展する出口チャネルと、制御された手法で患者に摂食させるための摂食取付具とを含むカップ本体を含み、摂食取付具は、カップの出口チャネルに取り付けるための取付手段と、本体と、出口チャネルからのとろみのついた流動食の流れを制御するための制御手段とを含み、方法は:
a)適切なとろみのついた流動食をカップに充填するステップと;
b)適切な摂食取付具を取り付けるステップと;
c)患者が摂食取付具から摂食するための適切な角度にカップを傾けるステップと;
d)摂食取付具で少しずつ飲むこと、または吸うことによって患者に摂食させるステップと
を含む。
最も好ましくは、摂食は、実質的に任意の位置角度であり得る。
したがって、本発明はまた、患者に摂食させるための摂食取付具を伴うマルチ・アングル・カップの使用法を提供し、マルチ・アングル・カップは、壁と、壁から角度をなして伸展する出口チャネルと、制御された手法で患者に摂食させるための摂食取付具とを含み、カップの出口チャネルに取り付けるための取付手段と、スプーン部分を含む本体と、出口チャネルからのとろみのついた流動食の流れを制御するための保持カフ配列および制御手段とを含む、カップ本体を含み、方法は:
a)適切なとろみのついた流動食をカップに充填するステップと;
b)適切な摂食取付具を取り付けるステップと;
c)患者が摂食取付具から摂食するための適切な角度にカップを傾けるステップと;
d)摂食取付具で少しずつ飲むこと、または吸うことを使用することによって患者に摂食させるステップと;
e)任意選択で、カップを逆に傾けることにより摂食を中断するステップであって、保持カフ配列は、実質的にこぼすことなく、ある体積の液体を収容できるステップと;
f)任意選択で、カップを再び傾けることにより摂食を再開するステップであって、とろみのついた流動食は、患者が摂食するためにスプーン部分に戻るステップと
を含む。
本方法の摂食取付具は、その形態または変形形態のいずれかの、本発明の摂食取付具である。好ましくは、方法は、実質的に任意の位置角度で摂食を可能にする。
次に、添付図面を参照して、限定されない好ましい実施形態に関連して本発明について記述する。
従来技術であり、本明細書に記述する摂食取付具と共に使用される、特許文献2の、本発明者の主題の吸い飲みである。 本発明の第1の好ましい実施形態による吸い飲みおよび摂食取付具の、上方からの斜視図である。 カップが平面上にあるときに見た、保持カフがこの位置でスプーン部分からの体積をどのようにして保持することができるかを示す、図2の吸い飲みおよび摂食取付具の側面図である。 スプーン部分内の体積を患者に摂食させるように傾けられた、図2および図3の吸い飲みおよび摂食取付具の側面図である。 表面上で水平な、図2および図3の吸い飲みおよび摂食取付具の横断面側面図である。 患者に摂食させるために傾けられた、図4の吸い飲みおよび摂食取付具の横断面側面図である。 保持カフ配列を示す、表面上で水平な、図2、図3、および図5の吸い飲みおよび摂食取付具の背面斜視図である。 スプーン部分およびカフを示す、図2〜図7の摂食取付具の詳細な側面図である。 図8の摂食取付具の横断面側面図である。 本発明の第2の好ましい実施形態による吸い飲みおよび摂食取付具の、上方からの斜視図である。 図10の第2の好ましい実施形態の摂食取付具の、詳細な側面図である。 図11の摂食取付具の横断面側面図である。 ボール弁が閉じた、図10〜図12の摂食取付具と共に使用される弁の、詳細な側面図である。 ボール弁が開いた、図13の弁の詳細な側面図である。 出口チャネルに据え付けられた、図13および図14の弁、ならびにボールが失われるのを防止するための環状ストッパを示す、図10の吸い飲みの横断面斜視図である。 閉じたボール弁を示す、図15の吸い飲みの横断面側面図である。 図10〜図16の弁配列の尖弁部分の詳細な平面図である。 図17の尖弁部分の詳細な側面図である。 図17および図18の弁配列の尖弁部分の詳細な斜視図である。 図17〜図19の尖弁部分が据え付けられた吸い飲みの横断面斜視図である。 傾いた位置にある、図20の吸い飲みの横断面図である。
図1に示すような特許文献2の、本発明者の従来技術のマルチアングル吸い飲みを参照すると、マルチアングル吸い飲み1は、本体10および出口チャネル12を有する。出口チャネル12は、とろみのついた流動食を患者に摂食させる孔16を取り付けられた可撓性のあるマウスピース14を有しており;患者およびとろみのついた流動食は、図示しやすくするために、すべての図を通して省略されている。とろみのついた流動食製品は、商標NutriTaste(登録商標)で販売される、本発明者の独自の製品である。独自のNutriTaste(登録商標)を使用することは、本発明に関して特に有益であり、一緒に機能するように開発されてきた。他の製品を代わりに使用することができる。
出口チャネル12は、カフ18でマウスピース14に接合して、マウスピース14を容易に取り外して、交換することを可能にする。マウスピース14は、三角接続を伴うスロットと溝の配列でカフ18に取り付けられる。
ラベル22の付いた蓋20、および取っ手24、26、28、および14から12への接合が、カップ1を完成させ、逆さにされ得る完全なマルチアングル吸い飲みを生み出し、流動食は、外に落ちることなく、安全で制御された手法で孔16を通して摂食されることができる。この手法では、摂食の位置角度は、患者に摂食させるとき、非常に有益な、任意の適切な角度になり得る。マルチアングル吸い飲み1の本体10、出口チャネル12、カフ18、および蓋20は、すべて剛性を有するプラスチック材料から、すなわち、丈夫で損傷に対して耐性のあるアクリロニトリルブタジエンスチレン(「ABS」)から作られるように示されている。
マウスピース14は、特に適していることがわかっているので、ショア硬さスケールで47の等級の柔らかいシリコーンから作られる。マウスピース14は、「探索反射、吸引反射、および嚥下反射」を使用して、とろみのついた流動食を成人に摂食可能にする。
マウスピース14はまた、適切な厚さの材料だけではなく、舌の中心と平均的成人患者の口の硬口蓋の間にある潜在的空間に合う、正しいサイズおよび形状も有する球状部32を含む。高齢の患者では、舌は、球状部32およびマウスピース14の他の部分があまりにも強い耐性の材料から作られる場合、容易に疲労し得る。球状部32の材料があまりにも柔らかい場合、推進力が不十分である。材料の吸引および堆積が行われた後、球状部32がとろみのついた液体で再充填されるように、球状部32の安定した効果的跳ね返りが使用される。広範囲にわたる実験後、球状部32は、壁がショア硬さ値47で厚さが1.8mmのシリコーンである場合に最適な機能を有することがわかった。マウスピース14はすべて、この形態のシリコーンから作られ、壁の形状および厚さだけが変わり、たとえば、孔の所にある壁は、弁を生み出すように配列される。
マウスピース14の球状部32は、患者の口の中にあると、硬口蓋に対して舌を押しつけて、球状部の圧力を増大させ、これは、摂食中に有益である。マウスピース14の成形部分34は、舌の前面に合い、舌の前面を固定して、使用する際に安全で快適な効率的手法で患者に摂食させるのを支援するように設計される。球状部32の低圧端部の所にある孔16は、より薄い壁で囲まれた脱出する尖頭のために完全性を失って、とろみのついた流動食を患者の舌の裏に制御して堆積させるのを容易にする。
図示するマウスピース14は、緑色で彩色されているので、孔16は、直径が0.5mmであり、軽度のとろみの液体、すなわちレベル150に適していることを示す。特定のとろみの液体で使用するための適切なマウスピース14を見つけ出すのを迅速かつ容易にするために、色分けされた代替マウスピース14もまた供給される。マウスピース14が紫色のシリコーンである場合、これは、孔16が、1mmの直径を有し、中程度のとろみの液体、すなわちレベル400に適していることを示す。同様に、マウスピース14が青色である場合、これは、孔16が、2mmの直径を有し、非常にとろみのある液体、すなわちレベル900に適していることを示す。明らかに、これらの色を変えることができ、マウスピース14のタイプを示す異なる手法を代わりに使用することができる。これらの色は、介護人が正しく使用するのを容易にするために、とろみのレベルに関して標準化されるように、豪国標準により採択されている。
取っ手24、26、および28は、基部42から蓋20に向けて伸びて、快適で容易につかむことができるようにする。基部42は、平坦で安定した基部であり、偶然ひっくり返すのを最小にするために平面上に置かれたとき、カップ1が最大限安定するのを確実にする。
多数の取っ手24、26、および28を使用することにより、あらゆる方向でカップ1を保持するための選択肢をより多く与える。患者は、たとえば取っ手24および26をつかみ得る、そして介護人は、手を放さないように用心して、または傾けるのを支援するために、取っ手28を軽くつかみ続け得る。介護人は、任意の角度または位置で患者に摂食させるために、都合がよければ取っ手24、26、もしくは28の任意の1つ、または2つ以上をつかみ得る。
通常の流儀で、カップ1の本体10内に生まれ得る圧力を解放するために、圧力孔36が蓋20の中に含まれる。
言語療法士、栄養士、または他の健康管理専門家は、特定レベルのとろみの食物、およびそれに関連するマウスピース14の使用を処方し得る。この点に関して、標準化されたシステムおよび処方の導入は、患者にとって最良の摂食結果を得るために、これらの処方箋を仕上げるのを支援する。
本発明者の会社または他の会社により提供される予混合処方は、とろみの3つのレベル、および3つのマウスピース14の構成に従うように調整されることが意図される。ある特定のカラースキームに合致させた、予混合のための包装の取り組み方法は、特定のとろみを指示するために、システムをより簡単にする。たとえば、水250ミリリットルとレベル2の予混合処方50グラムの混合物は、レベル2の標準化されたとろみレベル、すなわちレベル400の中程度のとろみに正確に適合するはずである。このようにして、前もって混合された流動食レベル400は、直径1mmの孔16を有する紫色マウスピース14と共に本発明のマルチ・アングル・カップ1の使用条件を完全に満たすはずである。別の例では、水250ミリリットルとレベル1の予混合処方50グラムの混合物は、レベル1の標準化されたとろみレベル、すなわち、軽度のとろみのあるレベル150に完全に従うはずであるので、直径0.5mmの孔16を有する緑色マウスピース14と共に使用される。同様に、青色マウスピース14は、レベル3、すなわち非常にとろみのあるレベル900の指示に従って予混合処方が構成される場合に使用される。明らかに、指示、割合、および色を変えることができる。
患者に摂食させる直前に、標準化された安全なプロトコル(「安全プロトコル」)を使用することが最も好ましく、以下のように進行する:
ステップ1:適切なマウスピースのサイズおよび所望のとろみレベルの予混合を使用することに関する、専門家による処方;
ステップ2:適切なマウスピース14および予混合物の選択;これらのマウスピース14および予混合物は、迅速かつ容易に選択するために色分けされ、組織化される;
ステップ3:50グラムの予混合物と250ミリリットルの水を、滑らかに十分混合されるまでシェーカの中で30秒間混合し、振り動かす;
ステップ4:混合され、とろみのついた流動食混合物を、カップ1の本体10の中に注ぐ;
ステップ5:蓋にねじ込むことにより密封する;
ステップ6:カフ18にねじ込むことにより適切なサイズのマウスピース14を嵌合させる;
ステップ7:流動食が出口チャネル12に入るように、マウスピース14が数秒間、容器を越えて鉛直下方を指すように、カップ1を傾ける;
ステップ8:10秒間観察して、液体が孔16から出ないことを確実にする;
ステップ9:2本の指の間で下方に動かして引くことにより、マウスピース14から絞り出して、下方を向く間、板の上にマウスピース14の内容物を吐き出す;
ステップ10:さらに10秒間観察して、液体が孔16をさらに出ないことを確実にする。
前述のように、流体の流れは、マウスピース14から絞り出すときだけ流体が流れ、絞り出す活動が停止すると、したたりまたは滴下が起こらないように、厳密に制御される。絞り出す活動は、使用する際に、患者に誘発された探索反射、吸引反射、および嚥下反射を使用することにより引き起こされる。流れがこのように正確に制御され、その結果、必要に応じて、さらに流れることなく流れを即座に停止することができることは、最も有益である。この場合、従来技術のカップおよび摂食取付具は、安全に摂食するために、流れおよび体積を注意深く制御するように適合される。
以下は、特定の患者のための摂食結果を改善する用途で開発された、代わりの摂食取付具について記述する。たとえば、患者が、より進行した程度ではなく、初期または中期の嚥下障害を有すると評価される場合である。
図2〜図9を参照すると、本発明の第1の好ましい実施形態について記述され、そこでは、吸い飲み1は、図1の従来技術の吸い飲みであり、異なる発明の取付具が使用される。吸い飲み1に関して使用される参照番号は、図1について記述するために使用される参照番号と同じである。吸い飲みに対するこれらの参照番号は、実施形態の各々に関して同じである。繰り返して言うと、吸い飲み1は、本体10、および出口チャネル12を有する。以下により詳細に記述するように、初期段階の嚥下障害の用途で本発明の摂食取付具が取り付けられるのは、出口チャネル12および出口チャネルの付近である。マウスピース14およびカフ18は、本発明の新しい形態に置換される。しかしながら、基部42、ならびにグリップ44、46、および48と同様に、ラベル22、取っ手24、26、および28も含まれる。これらに関する記述は、図1に関して記述されるようなものである。図1に示すような先行する発明の、人間工学的で注意深く設計された吸い飲みおよび出口チャネルを、図2の本発明の摂食取付具と共に使用することが好ましい。しかしながら、本発明のより劣る形態では、吸い飲みは異なり得る、たとえば単一の取っ手を有する。摂食取付具の取付けは、当業者により容易に理解されるように、出口チャネル12の最上部と摂食取付具64の間のねじ込みばめである。
摂食取付具64は、スプーン部分66および首状部68を有する。スプーン部分の全体形状は、スプーンとして患者が使用するのに適しているが、初期段階の嚥下障害の患者が装置を安全に使用して、装置から摂食可能にする、数多くの設計面を有する。
スプーンに似た形状は、初期段階の嚥下障害の患者に、より受入可能であるので、吸い飲みを使用するためのよい導入になる。開口部70により、初期段階の嚥下障害の患者で深刻な問題となる可能性がある頸部の過伸展なしに、とろみのついた流動食を摂食可能になる。
図8で詳細に理解することができるように、本発明の摂食取付具64の内部機構は、初期段階の嚥下障害の患者に摂食させる、大きく改善された手段を提供するように、注意深く設計された。摂食取付具64のスプーン部分66は、とろみのついた流動食を出口チャネル12から受け入れるための、先端部72、くぼみ74、および床部76を有する。壁78は、流れをかなり制御することができ、以下に記述するような流れ管理を支援するための湾曲したスリット80を通して流れが可能になる。ある程度の制御がなければ、とろみのついた流動食の自由な流れが、摂食を困難にし、こぼれおよび混乱状態につながる。対応する側面82および84もまた、出口チャネル12に至るねじ込みばめの一部として図8に示されている。摂食取付具64を容易に取り付ける、および取り外すための押込みばめまたは他の手段を代わりに使用することができる。確信をもって摂食を行うことができるように、所定の位置に置かれると、取付具は安定している。
上述のように、通常のカップから飲むことにより、危険性の高い頸部伸展の問題が嚥下障害の患者に課される。患者は、とろみのついた流動食を飲む場合に、特に困難なことに、カップを空にするために、カップの底部に向かって頸部を伸展しなければならない。本発明は、RoseCup(登録商標)カップ1の出口チャネル12に摂食取付具64を使用することを導入する。スプーンに似た取付具は、嚥下障害の初期段階の患者が、重要なことには頸部を伸展させることなく、一定して飲む動作で、とろみのついた流体を摂食するスプーン法を使用することを可能にする。スプーンで食べることは、一般的な動作であり、吸う、または少しずつ飲む摂食に付随する汚名は何もない。
摂食取付具64は、図示するように、出口チャネル12の端部の対応する部分を把持する、対応する側面82および84を使用して、簡単なねじって締める機構により取り付けられる(図9を参照のこと)。
摂食取付具64は、以下の理想的状況のために設計される:
・患者が、テーブルで通常の摂食位置で座っている
・患者が、筋肉運動の協調が良好で、良好な筋力を有する
・理想的摂取は、レベル1のとろみのついた流体である
摂食取付具64の設計は、具体的にはレベル1のとろみのついた流体の流れの動力学に適応させるように行われた。基本設計を軽微に調節することにより、他のレベルのとろみのついた流体も同様に効果的に送達される。次に記述するように、レベル1のとろみのついた流体のスプーン送達機構の感情状態を確実にする3つの基本設計要素、すなわち、湾曲したスリット、首状部の長さおよび縁部の高さ、ならびに「保持カフ」が存在する。
図9に示すように、カップ1の出口チャネルは、壁78により形成された入口の底部にある3mm×10mmの湾曲したスリット80に至るまで方向づけられる。矢印は、湾曲したスリット80の場所を示し、摂食する間、流れは出口チャネル12から中にある。流れはまた、以下にさらに記述するように、摂食が行われず、かつカップが平面上に置かれるまで逆に傾けられる場合、カップ1に向けて出口チャネルの中に逆にゆっくりと行われる。体積が多いことによりスプーン部分66からあふれ出るのを、すなわち、低速で前進する液体の波を防止するために、特定の設計が必要である。
まったく飲み始めない場合、スプーン部分の摂食端部でこぼす結果になる前に、とろみのついた流体を最適に充填するように、首状部の長さおよび首状部縁部の高さ、スプーン部分縁部の高さおよび形状、ならびに全体形状を人間工学的に設計した;詳細には図8および図9を参照のこと。
カップを逆に傾けて、カップをテーブルの上に戻して置くことによるなど、飲む過程を中断すると、摂食取付具64の首状部68およびくぼみ74内にすでに存在する、ある体積のとろみのついた流体により、狭い侵入スリット、すなわち湾曲したスリット80を通って高粘度の流体がゆっくりと後退するために、内容物がこぼれることになる。この問題は、カップが平面上におろされるときなど、上方に傾けられたときに傾いた位置にあるとき、スプーンのくぼみ74の正確な体積を保持するスプーンの基部に、詳細には図8および図9で参照される保持カフを作り出すことにより解決された。図8で矢印により示されるカフ88は、摂食するために使用されているときに鼻と干渉するのを防止するために縁部の高さを制限する一方で、必要とされる体積を保持するために少し広くなっている、または膨らんでいる。カップ1がテーブルの上に基部42を置かれたとき、高粘度の液体をカフ88の中にためて、とろみのついた流体がカップ1の中に逆にゆっくりと移動することができるようにする。流れは、とろみのついた流動食のゆっくりとした流れであるが、カフ88から湾曲したスリット80を通って、図9の矢印により示す方向に、徐々に逆流する。この配列は、正確に調整された体積の、とろみのついた流動食の浪費を防止するのを支援し、混乱を防止するだけではなく、初期段階の嚥下障害の患者が、上記に概要を述べるように、標準的スプーンで摂食および飲むことに関連する危険性なしに、注意深く摂食することを可能にする。
図10〜図12を参照すると、摂食取付具90もまた、従来技術の図1、および本発明の摂食取付具64を用いる図2〜図9を参照して記述したように、カップ1に嵌合するように設計される。摂食取付具90はまた、容易に理解されるように、ねじ込みばめにより出口チャネル12に嵌合する。
摂食取付具90は、首状部94、飲み口96、および開口部98を伴う本体92を有する。詳細には図12を参照すると、対応する側面100および102は、容易に理解されるように、出口チャネル12へのねじ込みばめを可能にする。傾けたときにカップ1から出口チャネル12を通って、とろみのついた流動食が自由に流れることにより、患者が食物を「唇による吸引」によって吸うことが可能になる。
唇による吸引と舌による吸引を区別することは重要である。唇による吸引は、大部分は口および舌の前方(前の)領域を使用して、口の前方領域の中に液体を引き込む陰圧環境を生み出す。この動作は、唇を含む顔面筋を制御する第VII脳神経(顔面神経)に大きく依存する。唇による吸引の一例は、ストローを使用してカップから飲むことである。
これに反して、舌による吸引は、舌全体を主に使用して、口腔の後方領域の中に液体を吸い込む陰圧環境を口の中央および後方(後部の)領域に生み出す。この動作は、舌の活動の大部分を制御する第XII脳神経(舌下神経)に大きく依存する。舌による吸引の一例は、柔らかい飲み口で吸うことにより瓶から飲むことである。
しかしながら、両方の吸引方法は、食べること、飲むこと、および嚥下することに関与する6つの脳神経すべてだけではなく、随意神経、反射回路、および30を超える筋肉の相互作用に大いに依存する。
カップに取り付けられた小型飲み口から通常の液体を飲むために設計された「ストロー付きカップ(Sipper Cup)」は、幼児により広範囲に使用されるだけではなく、高齢者介護でも広範囲に使用される。この飲む方法は、唇による吸引方法を利用する。飲み口は、小さすぎてとろみのついた流体を効果的に送達することができない。「ストロー付きカップ」から流体を摂取するには、効果的に送達するために、関連する問題すべてを伴う頸部伸展を必要とする。明らかに、この手法で摂食するために患者が自分の頸部を過伸展することは、あまり望ましくない。
摂食取付具90は、図10〜図12に示すように、カップ1の出口チャネル12の端部にねじ込むように設計された。この取付具は、具体的には、唇による吸引機構のように、とろみのついた流体を成人の口に送達するために設計されている。紙製ストロー本体は、舌先および成人の口の唇に、人間工学的に快適に合うように幅が広く、湾曲している。約4mm×10mmの幅の広い出口は、とろみのついた流体の自由な流れを容易に可能にする。取付具を使用することにより、頸部を伸展させることなく、座っている位置で快適に摂食できるようになる。カップ1のための摂食取付具90は、具体的には、初期段階および中期段階の嚥下障害のために設計されている。これらの初期段階では、カップ1のための摂食取付具90は、舌による吸引取付具よりも社会的に受け入れることができるはずである。この設計は、患者が唇により効果的に吸引する能力に依存する。基本設計は、流れまたは体積の制御手段をまったく導入しない。摂食取付具90、たとえば、基本的な少しずつ飲む取付具は、嚥下障害の後期段階で利用する場合、危険性の高い機器であると考えなければならない。
図13〜図21を参照すると、摂食取付具90と共に使用するための弁配列104について記述されている。明らかに、他の形態の摂食取付具を使用する場合、弁配列104もまた使用され得る。この場合も、弁配列104は、従来技術のカップ1と共に記述され、上記で記述するように、摂食取付具の第1および第2の実施形態と共に使用される。明確にするために、カップ1に関して、図13〜図21で同じ参照番号を使用する。
弁配列104は、先端部108および最上部110を伴う本体106を含む。先端部108は、ボール112のホーム位置であり、最上部110はまた、弁114を含む。弁配列104は、カップ1および摂食取付具90を用いる有用な配列で、とろみのついた流動食の流れを制御するように注意深く設計された。弁114は、とろみのついた流動食の流れを制御するために、とろみのついた流動食が出口チャネル12から摂食取付具64(図示せず)の中へ通過することができる十字スリット116を含む。ボール112が弁配列104を偶発的に離れるのを防止するために、図14で「a」のラベルの付いた蛇の目弁118が含まれる。尖弁114の縁部120により、指を使用することによって出口チャネル12から容易に取外し可能になる。
中期段階および後期段階の嚥下障害(程度2〜3)では、この版の機器開発で、すなわち弁を導入することで、さらに2つのカテゴリの患者に対処する。第一に、社会的汚名を着せられることを認識したことに起因して、舌による吸引機器と関わり合うことに著しい抵抗を依然として体験する患者。第二に、仮性球麻痺(第IX、X、およびXII脳神経障害)の中期段階および後期段階の患者に通常のスプーンにより摂食させることの代替として。第2のカテゴリは、具体的には、舌を効果的に動かすことが困難なことにより表現されるが、さらにまた、全体的中咽頭不全麻痺(不十分な筋機能)を含む。この苦境は、患者が、嚥下するかなりの能力を依然として立証する一方で、吸い飲み1および摂食取付具90の柔らかい飲み口での舌による吸引選択肢を利用することができないこと/利用する能力が乏しいことを意味する。この選択肢を利用していれば、機能できる第VII脳神経(顔面神経)が唇および顔面筋の活動を制御していると推定される。
両方の弁は、カップ1および摂食取付具90と併用して使用する選択肢として導入される。これらの任意選択の弁を据え付けることにより、摂食取付具90の安全な輪郭に改善が導入される。弁を導入することにより、体積ではなく、流れだけが制御される。流れは、舌による吸引が効果的に実行されなければまったく/ほとんど生じることがなく、陰圧が解消されたとき、まったく/ほとんど動かなくなる。体積制御だけは、舌による吸引過程の間に口の前方セクタに生まれた生理学的陰圧空間を解剖学的に空間制限することにより実現される。これにより、安全に摂食するための十分な体積制御が構成され得ると考えられる。これは、他の/外部の体積制御が混乱するものであり、安全性に関する利益を実際には何も付加し得ない、おそらくは、さらにまた摂食効率に悪影響を及ぼすことでさえあり得る。
ボール弁選択肢はまた、筋疲労を和らげるのに役立つ出口管に、ある体積のとろみのついた流体を保持することにより、摂食しやすさを改善する。筋疲労は、嚥下に関与する筋肉を伴う嚥下障害では一般的な症状である。
任意選択のボール弁据付の基本設計要素は以下を備える:
・カップ1のテーパ状の出口チャネル12に調和し、その中に嵌合する壁上で2°内側に傾斜した先端部108に向けてテーパ状になる管状フレーム。
・弁管の先端部108は、管内に12mmの鋼鉄製ボール(物品b)を含有するように、さらにテーパ状になる。
・環状停止具118は、弁管の基部の中にカチッと音をたててはまって、鋼鉄製ボール112をさらに含有する。
・少しずつ飲む取付具は、出口チャネル12の端部にねじ込まれて、弁管を所定の位置に保持する。
・カップ1が水平な平面上に立っていると、少しずつ飲むマウスピースに、唇による吸引が適用され、(典型的にはレベル1の)とろみのついた流体は、カップの基部から弁管の中に吸い込まれる。鋼鉄製ボールは、先端部から上方に動き、流体は、ボールの周囲をぐるぐる回り、弁管の基部で孔を通って出て、少しずつ飲む取付具を介して口に入る。
・弁は、好きなときにいつでも洗浄および貯蔵のために、全体として手作業で挿入し、取り除くことができる。
適用事例:ボール弁選択肢と少しずつ飲む取付具を一緒に組み合わせることにより、唇による吸引能力を有する嚥下障害の患者に、カップをテーブルの表面上に垂直に置いてテーブルに座っている間、飲む機会が与えられる。重力に逆らって飲むこの選択肢は、腕および手の乏しい筋力、筋肉疲労、協調不良、振戦などを支援する。この選択肢はまた、重力の効果に逆らって出口チャネル内でとろみのついた液柱をロックすることにより、乏しい筋力、ならびに顔面筋および口腔筋の筋肉疲労に役立つ。一時停止/休止の後、とろみのついた液体は、摂食取付具90内に依然として存在するはずであり、少し努力して唇による吸引動作をすれば動くようになる準備ができている。
任意選択の尖弁据付の基本設計要素は、以下の中から備える:
・カップ形状の弁が構築される、すなわちシリコーンから構築される。
・弁の基部内の十字切開により、4つの尖弁が生まれる。レベル1のとろみのついた流体の挙動に最もよく適合するように、とろみ、ショア値、脱出に対する最適な抵抗性、および反動を注意深く念入りに作った。
・弁は、カップ出口の端部の中にしっかりと嵌合し、少しずつ飲む取付具により所定の位置に保持される。
・弁の開放端部は、少しずつ飲む取付具の方を向く。縁部は、洗浄または置換のために、指先で弁を容易に握り、取り外すことができるようにするために、棚状突起拡張部と嵌合する。
尖弁選択肢と一緒に少しずつ飲む取付具を組み合わせることにより、依然として唇による吸引能力を有する嚥下障害の患者に、寄りかかる位置で座っている間、RoseCup(登録商標)カップ1から飲む機会が与えられる。この場合、出口チャネルは、患者の頸部を伸展させる必要なく、水平になる、または下方を向いている。弁は、重力との相乗作用で飲むとき、制御された流れを保つのを支援する。とろみのついた流体(典型的にはタイプ1のとろみのついた流体)は、出口チャネル内で弁およびとろみのついた流体が、口の中に生まれた(唇による吸引)十分な陰圧勾配にさらされたときだけ、口腔の中に解放される。一時停止/休止の間に陰圧が解消されたとき、尖頭は閉じて、流れは停止する。この機構は、嚥下障害の患者の安全な摂食を支援するはずである。上記で説明したように、この機構は、流れだけを制御し、体積を制御するためには、専ら陰圧空間を生み出す前方口腔の解剖学的寸法に依存する。
さまざまな形態の本発明は、非常に有益であり、広範囲の選択肢を介護人および医療従事者に与える。本発明全体は、詳細には初期段階または中期段階の嚥下障害の患者にとって、およびRoseCup(登録商標)の使用を導入するための選択肢として、著しい改善である。
本発明のさまざまな様態で、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、本明細書で開示する実施形態に変更を行い得ることが当業者には明らかであろう。
カップ、摂食取付具、および弁配列はすべて、工業的に製造することができ、使用するために保健専門家に供給することができる。
1 吸い飲み
10 カップの本体
12 出口チャネル
14 マウスピース
16 マウスピース内の孔
18 カフ
20 蓋
22 蓋用のラベル
24 取っ手
26 取っ手
28 取っ手
30 マウスピースの出口チャネルへの接合
32 マウスピースの球状部
34 マウスピースの成形部分
36 圧力孔
38
40
42 基部
44 24の取っ手のグリップ
46 26の取っ手のグリップ
48 28の取っ手のグリップ
50 マウスピースの端板
52 尖頭
54 尖頭
56 尖頭
58 尖頭
60 固着点
62 切り口
64 摂食取付具
66 スプーン部分
68 首状部
70 開口部
72 スプーン部分の先端部
74 スプーン部分のくぼみ
76 床部
78 壁
80 湾曲したスリット
82 対応する側面
84 対応する側面
86 出口チャネルを取り付けるためのねじ
88 カフ
90 摂食取付具
92 本体
94 首状部
96 飲み口
98 開口部
100 対応する側面
102 対応する側面
104 弁配列
106 本体
108 先端部
110 最上部
112 ボール
114 尖弁
116 十字スリット
118 環状ストッパ
120 縁部

Claims (23)

  1. とろみのついた流動食を摂食困難な患者に摂食させるための吸い飲み取付具であって、前記吸い飲みは、出口チャネルを伴う実質的に剛性を有する容器を含み、前記吸い飲み取付具は、
    前記吸い飲みの前記出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段と、
    前記吸い飲みの前記出口チャネルから制御された手法で適切な体積の前記とろみのついた流動食を受け入れるように適合された、前記取付手段に接続された、保持カフを伴う実質的に「スプーン」形状の本体と、
    前記出口チャネルから摂食取付具の前記「スプーン」形状の本体の中への流れを制御するための、弁配列を含む制御手段と
    を含み、
    前記とろみのついた流動食は、前記弁配列により制御されるように、前記吸い飲みの前記出口チャネルから前記摂食取付具の本体に入り、前記患者は、自分の頸部を過伸展させることなく、前記「スプーン」形状の本体から前記とろみのついた流動食を摂食し、前記保持カフは、前記本体の中に前記体積の前記とろみのついた流動食を維持するのを支援する吸い飲み取付具。
  2. 初期段階または中期段階を含む異なる程度の嚥下障害の患者に摂食させるために使用する選択肢の段階的なプログラムの一部として使用される、請求項1に記載の吸い飲み取付具。
  3. 前記吸い飲みの前記出口チャネルは、鉛直線に対して実質的に25°〜45°の角度を有する、請求項1または2に記載の吸い飲み取付具。
  4. 前記とろみのついた流動食は、とろみが、流体が流れるが、スプーンを覆う、軽度のとろみのある「レベル150」と、流れるのではなく、塊になって前記スプーンから滴下する、中程度のとろみのある「レベル400」と、流れがまったくなく、前記流動食が、傾いたスプーン上にとどまる、非常にとろみのある「レベル900」とからなるグループから選ばれた、標準化されたとろみからなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  5. 前記保持カフは、前記取り付けられた吸い飲みが平坦な表面上に置かれたとき、再び摂食が始まるまで、前記摂食取付具の前記本体の中に前記体積の前記とろみのついた流動食を保持するのを支援する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  6. 前記保持カフは、前記体積の前記とろみのついた流動食を完全に含有する、または保持する手助けをするとき、少し拡張する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  7. 前記保持カフは、前記摂食取付具の前記本体の上部に拡張部を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  8. 前記保持カフは、前記摂食取付具の前記本体の上方縁部に成形部分を含み、摂食中に使用されないが、前記本体が傾けられたとき、前記保持カフは、実質的にこぼすことなく前記「スプーン」部分の体積を収容することができる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  9. 前記とろみのついた流動食の前記流れは、前記制御手段の前記弁配列により遅くなり、前記本体の中へ入り、立てると、前記とろみのついた流動食は、前記吸い飲みの中へゆっくりと逆に進む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  10. 前記制御手段の前記弁配列は、前記出口チャネルと前記摂食取付具の間に壁および吸込み口を含み、前記壁は、前記吸込み口を通る流れを除き、前記出口チャネルからの流れを実質的に妨げて、前記吸込み口を通る流れは遅くなる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  11. 前記吸込み口は湾曲し、どちらの方向にも遅い流れを可能にする、請求項10に記載の吸い飲み取付具。
  12. 前記吸い飲みの前記出口チャネルからの、前記とろみのついた流動食の前記流れは、過剰充填またはこぼれるのを実質的に防止するために、前記制御手段の前記弁配列により妨害される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  13. 前記弁配列は、前記とろみのついた流動食の前記流れを制御するための第1の弁および第2の弁を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の吸い飲み取付具。
  14. 前記摂食取付具の前記弁配列は、前記吸い飲みの中への前記とろみのついた流動食の前記流れを制御するために、前記吸い飲みの前記出口チャネルの入口および出口にそれぞれ関連づけられた弁を含む、請求項13に記載の吸い飲み取付具。
  15. 摂食困難な患者にとろみのついた流動食を摂食させるための吸い飲み取付具であって、前記吸い飲みは、出口チャネルを伴う実質的に剛性を有する容器を含み、前記吸い飲み取付具は、
    前記吸い飲みの前記出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段と、
    前記吸い飲みの前記出口チャネルから制御された手法で適切な体積の前記とろみのついた流動食を受け入れるように適合された、前記取付手段に接続された、実質的に「スプーン」形状の本体と、
    前記出口チャネルから前記摂食取付具の前記「スプーン」形状の本体の中への流れを制御するための、弁配列を含む制御手段と
    を含み、
    前記とろみのついた流動食は、前記弁配列により制御されるように、前記吸い飲みの前記出口チャネルから前記摂食取付具の本体に入り、前記患者は、自分の頸部を過伸展させることなく、前記「スプーン」形状の本体から前記とろみのついた流動食を摂食する吸い飲み取付具。
  16. 摂食困難な患者にとろみのついた流動食を摂食させるための吸い飲み取付具であって、前記吸い飲みは、出口チャネルを伴う実質的に剛性を有する容器を含み、前記吸い飲み取付具は、
    前記吸い飲みの前記出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段と、
    前記吸い飲みの前記出口チャネルから制御された手法で適切な体積の前記とろみのついた流動食を受け入れるように適合された、前記取付手段に接続された、保持カフを伴う本体と、
    前記出口チャネルから前記摂食取付具の前記本体の中への流れを制御するための、弁配列を含む制御手段と
    を含み、
    前記とろみのついた流動食は、前記弁配列により制御されるように、前記吸い飲みの前記出口チャネルから前記摂食取付具の前記本体に入り、前記患者は、自分の頸部を過伸展させることなく、前記本体から前記とろみのついた流動食を摂食し、前記保持カフは、前記本体の中に前記体積の前記とろみのついた流動食を維持するのを支援する吸い飲み取付具。
  17. 摂食困難な患者にとろみのついた流動食を摂食させるための吸い飲み取付具であって、前記吸い飲みは、角度をなす出口チャネルを伴う実質的に剛性を有する容器を含み、前記吸い飲み取付具は、
    前記吸い飲みの前記出口チャネルに取外し可能に取り付けることができる取付手段と、
    前記吸い飲みの前記出口チャネルから制御された手法で適切な体積の前記とろみのついた流動食を受け入れるように適合された、前記取付手段に接続された、保持カフを伴う実質的に「スプーン」形状の本体と、
    前記出口チャネルから前記摂食取付具の前記「スプーン」形状の本体の中への流れを制御するための制御手段と
    を含み、
    前記とろみのついた流動食は、前記吸い飲みの前記出口チャネルから前記摂食取付具の本体に入り、前記患者は、自分の頸部を過伸展させることなく、前記「スプーン」形状の本体から前記とろみのついた流動食を摂食し、前記保持カフは、前記本体の中に前記体積の前記とろみのついた流動食を維持するのを支援する吸い飲み取付具。
  18. とろみのついた流動食を患者に摂食させるためのマルチアングル吸い飲みおよび吸い飲み取付具であって、前記マルチアングル吸い飲みは、
    前記とろみのついた流動食を含有するための、壁を含む実質的に剛性を有する容器と、
    前記壁から角度をなして伸展する出口チャネルと、
    前記マルチアングル吸い飲みの前記出口チャネルに取外し可能に取り付け可能な取付手段、前記出口チャネルを介して前記吸い飲みから前記とろみのついた流動食を受け入れるための、保持カフを伴う実質的に「スプーン」形状の本体、および前記出口チャネルから前記「スプーン」形状の本体の中に入る前記とろみのついた流動食を制御するための、弁配列を含む制御手段を含む吸い飲み取付具と
    を含み、
    前記とろみのついた流動食は、前記マルチアングル吸い飲みの前記出口チャネルから前記制御手段の前記弁配列により制御されるように、前記吸い飲み取付具本体に入り、前記患者は、頸部を過伸展させることなく、前記「スプーン」形状の本体から前記とろみのついた流動食を摂食し、前記保持カフ配列は、前記本体の中にある体積の前記とろみのついた流動食を維持するのを支援するマルチアングル吸い飲みおよび吸い飲み取付具。
  19. 前記マルチアングル吸い飲みの前記出口チャネルは、鉛直線に対して実質的に25°〜45°の範囲の角度で伸展する、請求項18に記載のマルチアングル吸い飲みおよび吸い飲み取付具。
  20. 前記出口チャネルは、前記鉛直線に対して実質的に30°で前記マルチアングル吸い飲みの基部から伸展し、少なくとも20mmの幅の開口部および出口を有する、請求項18または19に記載のマルチアングル吸い飲みおよび吸い飲み取付具。
  21. 摂食困難な患者に摂食させるための、吸い飲み取付具を伴うマルチ・アングル・カップの使用方法であって、前記マルチ・アングル・カップは、壁を含む実質的に剛性を有する容器と、前記壁から角度をなして伸展する出口チャネルであって、前記吸い飲み取付具は、前記実質的に剛性を有するカップの前記出口チャネルに取外し可能に取り付けるための取付手段を含む出口チャネルと、前記取付手段に接続された、保持カフを伴う実質的に「スプーン」形状の本体と、前記出口チャネルからのとろみのついた流動食の流れを制御するための、弁配列を含む制御手段とを含み、前記吸い飲み取付具を伴うマルチ・アングル・カップの使用方法は、
    a)適切にとろみのついた流動食を前記吸い飲みに充填するステップと、
    b)前記取付手段により前記吸い飲みの前記出口チャネルに前記摂食取付具を取り付けるステップと、
    c)前記弁配列により制御されるように、前記出口チャネルおよび前記摂食取付具の中に前記とろみのついた流動食が流れるように、前記吸い飲みを適切な角度に傾けるステップと、
    d)前記摂食取付具本体で少しずつ飲むこと、または吸うことによって、前記患者に摂食させるステップと
    を含む方法。
  22. e)前記吸い飲みを逆に傾けることにより摂食を中断するステップであって、前記保持カフは、実質的にこぼすことなく、ある体積の液体を収容でき、前記弁配列は、前記カップの中に戻る前記流体のゆっくりとした流れを可能にするステップと、
    f)任意選択で、前記吸い飲みを再び傾けることにより前記摂食を再開するステップであって、前記とろみのついた流動食は前記「スプーン」形状の本体に戻り、前記患者は摂食し続けることができるステップと
    をさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記吸い飲み取付具、または吸い飲み取付具およびカップは、請求項1〜20のいずれか一項に記載の前記吸い飲み取付具、または前記摂食取付具および前記カップである、請求項21または22に記載の方法。
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