JP2020507392A - 組織穿孔用組立体 - Google Patents

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Abstract

秘術者の身体の組織を穿孔するためのカニューレ−スタイレット組立体が、カニューレより著しく長いスタイレットを含んでいる。スタイレットの長さは、スタイレットを、カニューレ及びカニューレの近位端へ連結されている把持デバイスの両者の長さを通して導入することを可能にする。医療用穿孔システムが、長尺スタイレットを備えるカニューレ−スタイレット組立体、及び、スタイレットがカニューレから抜去されたときにカニューレと一体に組み立てられたままでいることのできる把持デバイスか、又は従来式構成のカニューレ−スタイレット組立体のスタイレットがカニューレから抜去されたときにスタイレットと一体に組み立てられたままでいることのできる把持デバイス、を含んでいる。【選択図】図2

Description

関連出願の相互参照
「長尺スタイレットを備える組織穿孔用組立体」(TISSUE PIERCING ASSEMBLIES WITH LONG STYLETS)と題された米国仮特許出願第62/455,588号(第’588号仮出願)の出願日である2017年2月6日、「ラチェット機構を備える回転駆動装置」(ROTATIONAL DRIVE APPARATUS WITH RACHETING MECHANISM)と題された米国仮特許出願第62/455,534号(第’534号仮出願)の出願日である2017年2月6日、及び「ラチェット機構を備える回転駆動装置」(ROTATIONAL DRIVE APPARATUS WITH RACHETING MECHANISM)と題された米国特許出願第15/890,223号(第’223号出願)の出願日である2018年2月6日、に対する優先権の恩典を主張する。これにより第’588号仮出願、第’534号仮出願、及び第’223号出願の開示全体をここに援用する。
本開示は、概括的には、被術者の身体の組織を穿孔するためのカニューレ−スタイレット組立体に関しており、より具体的には、カニューレ及びカニューレを操縦するための把持デバイスを含む組立体の全体長さを通してスタイレットを導入することを可能にする長さを有しているスタイレットを備えたカニューレ−スタイレット組立体に関する。本開示は、更に、把持デバイスと、カニューレ−スタイレット組立体と、を含んでいる医療用穿孔システムに関する。
被術者の身体内の所望場所にアクセスするのに、多くの場合、カニューレ−スタイレット組立体が使用される。カニューレがスタイレットと共に提供される場合、スタイレットの長さがカニューレの長さを僅かに超えており、スタイレットの遠位端がカニューレの遠位端を僅かに越えて突き出ること及び/又はスタイレットの近位端がカニューレの近位端へ連結されることを可能していることもある。
使用時、カニューレ及びカニューレのルーメン内のスタイレットを含む組立体は、カニューレ−スタイレット組立体の操縦を可能にする把持デバイスの遠位端へ固定されることができる。把持デバイスは、カニューレ−スタイレット組立体を被術者の身体の所望場所を貫いて押し進めるために使用されることができ、カニューレの遠位端が被術者の身体内の目標場所に到達したと確信されるまで操縦される。カニューレの遠位端が目標場所に到達したと確信されたら、把持デバイスはカニューレ−スタイレット組立体から連結解除され、カニューレの遠位端が目標場所に到達したか否かを医療提供者が検証するのを可能にするために、スタイレットはカニューレから連結解除され、取り外されることになる。
カニューレの遠位端が目標場所に存在していれば、目標場所にて又は目標場所を貫いて意図される医療処置を施行するために1つ又はそれ以上の他の医療デバイスがカニューレと共に使用されることもある。カニューレの遠位端が目標場所に存在していなければ、スタイレットがカニューレのルーメンの中へ再導入されカニューレへ再連結されなくてはならず、カニューレ−スタイレット組立体が把持デバイスの遠位端へ再連結され、カニューレは被術者の身体内の目標場所にカニューレの遠位端を位置付けるべく労して更に操縦されなくてはならない。カニューレとスタイレットそして随意的には把持デバイスを分解して再度組み立てるのに要する工程の数は好ましからざるものであり、組織穿孔処置中の合併症(被術者が感染してしまうなど)のリスク並びにカニューレを通して取得され得る何れかの試料の汚染のリスクを増大させかねない。
米国仮特許出願第62/455,588号 米国仮特許出願第62/455,534号 米国特許出願第15/890,223号
1つの態様では、本開示はカニューレ−スタイレット組立体に関する。本開示によるカニューレ−スタイレット組立体は、カニューレとスタイレットを含んでいる。その様な組立体では、スタイレットの遠位部分が、カニューレのルーメンの中に入っていて、カニューレのルーメンを実質的に充填している。スタイレットの遠位端はカニューレの遠位端と面一になっていることもあれば、カニューレの遠位端を越えて僅かに突き出ていることもある。
カニューレ−スタイレット組立体のカニューレは第1の長さを有している。カニューレ−スタイレット組立体のスタイレットは第2の長さを有している。スタイレットはカニューレより長尺であり、ゆえに第2の長さは第1の長さを超えている。第2の長さが第1の長さを超えている程度は、所望されるやり方でのカニューレの操縦を容易にするためにカニューレが連結される把持デバイスの長さと略同じである。別の言い方をすれば、第2の長さは、カニューレと把持デバイスとの組立体の長さと略同じであるか又はそれより僅かに長いということである。
カニューレの遠位端は何れの適した形状を有していてもよい。一例として、カニューレの遠位端はテーパ状になっていてもよい。カニューレの遠位端をテーパ状にすることは、カニューレにベベル形状又はチゼル形状を与えることになる。代わりに、カニューレの遠位端をテーパ状にすることは、カニューレに幾分尖った形状を与えることもできる。スタイレットの遠位端もまたベベル又は先尖へ向かってテーパ状になっていてもよい。
カニューレの近位端は把持デバイスの遠位端へ連結可能であってもよい。スタイレットの近位端は把持デバイスの近位端へ連結可能であってもよい。
別の態様では、医療用穿孔システムが開示されている。その様なシステムは、カニューレと、スタイレットと、把持デバイスと、を含んでいる。幾つかの実施形態では、スタイレットはカニューレより著しく長くてもよい。他の実施形態では、カニューレとスタイレットは、スタイレットがカニューレよりほんの僅かに長いという従来式構成を有していてもよい。
把持デバイスは、カニューレを操縦するのに適した何れかのデバイスを含むことができ、限定するわけではないが、2018年2月6日出願の米国特許出願第15/890,223号、2013年11月8日出願の同第14/076,170号、2012年11月8日出願の同第61/723,781号、2011年3月3日出願の同第13/039,831号、及び2010年10月19日出願の同第12/907,926号によって開示されている手持ち式手動操作可能なスピニングデバイス又はルーターを含む。その様なルーターは、個人の片手によって保持され操作されることができるようになっていてもよい。本開示によるカニューレ−スタイレット組立体が手持ち式手動操作可能なルーターと共に使用される場合、ルーターはカニューレとスタイレットの一方又は両方を回転させる(即ち、カニューレが回転する一方でスタイレットは回転しない、スタイレットが回転する一方でカニューレは回転しない、カニューレとスタイレットが一体に回転する)ようになっていてもよい。
諸実施形態では、スタイレットがカニューレより著しく長尺である場合、及びスタイレットの長さが、スタイレットがカニューレの長さを通り且つカニューレの近位端へ連結されている把持デバイスの長さを通って延びることを可能にしている場合、スタイレットは把持デバイスの近位面へ連結されるようになっていてもよい。その様な実施形態では、スタイレットがカニューレから取り外される間、把持デバイスをカニューレへ連結されたままにすることができる。ゆえに、従来の組織穿孔プロセスによって要求される工程の幾つかが排除され、それにより、組織を穿孔される被術者への感染の様な合併症のリスク並びにカニューレを通して取得され得る何れかの試料の汚染のリスクが低下する。カニューレの更なる操縦が要求される又は所望される場合、医療用穿孔システムを再度組み立てるには、スタイレットが、把持デバイスを通してカニューレの中に再設置され、次いで把持デバイスへ所定位置にて固定されるだけでよい。
その様な手動穿孔システムを、被術者の(単数又は複数の)組織を穿孔する及び随意的には組織の試料を採集するのに使用するための方法は、カニューレを把持デバイスの遠位端へ固定する段階と、カニューレより著しく長尺であるスタイレットを把持デバイスの近位端の中へ導入し、把持デバイスを通して、カニューレのルーメンの中へ入れ、ルーメンを通す段階と、スタイレットを把持デバイスの駆動形体の近位端へ(例えば、手持ち式手動操作可能なルーターの駆動シャフトの近位端、などへ)固定する段階と、を含んでいる。次いで、カニューレの遠位端が被術者の身体の所望場所上へ位置付けられ、所望場所にてカニューレを被術者の身体の中へ押し進めカニューレの遠位端を目標場所に向けて押し進めるように把持デバイスが操縦されることになる。カニューレの遠位端が目標場所に到達したと確信されたら、被術者の身体内でのカニューレの遠位端の場所の判定(例えば、試料採取デバイスなどを用いて)を可能にするために、スタイレットは把持デバイスから及びカニューレから取り外されることができる。スタイレットのカニューレ及び把持デバイスからの取り外される間及び取り外された後、カニューレの近位端は把持デバイスの遠位端へ連結されたままでいることができる。カニューレの遠位端の更なる位置付けが所望されるか又は必要である場合、スタイレットが把持デバイス及びカニューレの中へ再導入され、把持デバイスへ固定され、次いでカニューレの位置が調節され、カニューレの遠位端の場所が再度判定されることになる。
他の実施形態では、手動穿孔システムが、把持デバイスと、カニューレ及びスタイレットが従来の長さを有している(例えばスタイレットがカニューレよりごく僅かに長尺である、などの)従来式構成のカニューレ−スタイレット組立体と、を含むことができる。スタイレットの近位端の連結構成要素は、把持デバイスの遠位端の連結構成要素に係合できる。或る特定の但し非限定的な実施形態では、連結構成要素は、把持デバイスの遠位端の相補的な形状をしている遠位部分又は雄型形体を受け入れることのできるソケット又は他の雌型形体を含んでいてもよい。その様な手動穿孔システムも、従来式組織穿孔プロセスによって要求される諸工程の幾つかを排除することができ、それにより、組織を穿孔される被術者への感染の様な合併症のリスク並びにカニューレを通して取得され得る何れかの試料の汚染のリスクが低下する。カニューレの更なる操縦が要求される又は所望される場合、医療用穿孔システムを再度組み立てるには、スタイレットが把持デバイスへ連結されたままカニューレ内に再設置されカニューレへ固定されるだけでよい。
従来式構成のカニューレ−スタイレット組立体を含んでいる手動穿孔システムを、被術者の(単数又は複数の)組織を穿孔する及び随意的には組織の試料を採集するのに使用するための方法は、カニューレ−スタイレット組立体のスタイレットを把持デバイスの遠位端へ固定する段階を含んでいる。次いで、カニューレの遠位端が被術者の身体の所望場所上へ位置付けられ、所望場所にてカニューレを被術者の身体の中へ押し進めカニューレの遠位端を目標場所に向けて押し進めるように把持デバイスが操縦されることになる。カニューレの遠位端が目標場所に到達したと確信されたら、被術者の身体内でのカニューレの遠位端の場所の判定を可能にするために、スタイレットは把持デバイスへ連結されたままカニューレから取り外されることができ、使用採取デバイスが随意的に使用されてもよい。カニューレの遠位端の更なる位置付けが所望されるか又は必要である場合、スタイレットがカニューレの中へ再導入され、カニューレへ固定され、それは同時に把持デバイスをカニューレへ固定することにもなり、次いでカニューレの位置が調節され、カニューレの遠位端の場所が再度判定されることになる。
スタイレットを取り外すことによって、医療専門家がカニューレの遠位端は目標場所に到達したと判定することができたなら、把持デバイスの近位端へ(例えば、スタイレットの近位端が連結されていた形体などへ)連結される試料採取デバイスを使用して追加の物質(例えば、試料など)が取得されてもよい。代わりに、スタイレットの取り外しにより、カニューレの遠位端が目標場所まで進められていなかったことが明らかになったなら、スタイレットは把持デバイス内及びカニューレのルーメン内に再度位置付けられ、スタイレットの近位端が把持デバイスの近位端へ再度固定されることになる。次いで、カニューレを被術者の身体の中へ更に前進させるように又はカニューレを被術者の身体内で位置付けし直すように把持デバイスが更に操縦されることになる。その後、カニューレの遠位端が目標場所に存在しているか否かの判定を可能にさせるために、スタイレットはもう一度カニューレ及び把持デバイスから取り外されることになる。
当業者には、次の説明、添付図面、及び付随の特許請求の範囲の考察を通して、開示されている主題の他の態様並びに様々な態様の特徴及び利点が明らかになるであろう。
長尺スタイレットを備えるカニューレ−スタイレット組立体並びにカニューレ−スタイレット組立体と把持デバイスを含んでいる医療用穿孔システムの実施形態を示す分解図である。 図1の把持デバイスと共に組み立てられた図1のカニューレ−スタイレット組立体を含む図1の組み立て済み医療用穿孔システムを示している。 医療用穿孔システムに含まれ得る把持デバイスの或る特定の実施形態の分解図を提供している。 図1及び図2のカニューレ−スタイレット組立体の使用を例示している。 図4と共に、図1及び図2のカニューレ−スタイレット組立体の使用を例示している。 図4−図5と共に、図1及び図2のカニューレ−スタイレット組立体の使用を例示している。 従来式カニューレ−スタイレット組立体を示している。 従来式カニューレ−スタイレット組立体と把持デバイスを含んでいる手動穿孔システムの別の実施形態を描いている。 図8のカニューレ−スタイレット組立体の使用を例示している。 図9と共に、図8のカニューレ−スタイレット組立体の使用を例示している。 図9−図10と共に、図8のカニューレ−スタイレット組立体の使用を例示している。
図1を参照すると、カニューレ−スタイレット組立体10の或る実施形態が描かれている。カニューレ−スタイレット組立体10はカニューレ20とスタイレット30を含んでいる。スタイレット30はカニューレ20より著しく長いことが注目される。描かれている様に、スタイレット20は、それがカニューレ20とカニューレ20が連結されている把持デバイス40の長さを完全に通って延びることを可能にする長さを有している。
カニューレ20は穿孔要素22とハブ24を含んでいる。カニューレ20の穿孔要素22は適切な構成と寸法を有することができる。一例として、カニューレ20の穿孔要素22は直線形でありその遠位端21がテーパ状であってもよい。骨内使用には、直径が15G(ゲージ)で1.5cm、2.5cm、及び4.5cmの長さを有する直線形テーパ状穿孔要素22が適しているであろう。骨及び骨髄を生検するには、直径が8G、10G、11G、及び12Gで10cmの長さを有する直線形テーパ状穿孔要素22が使用されるだろう。一般(例えば、軟質組織からの生検試料取得など)向けには直径が15Gで10cmの長さを有する直線形テーパ状穿孔要素22が使用されるだろう。直径が17G、19G、及び21Gで10cmの長さを有する直線形テーパ状穿孔要素22も一般向けに使用され得る。一般向け及び被術者の脊柱の円板減圧には、15G、17G、及び19Gの直径と15cmの長さを有する直線形テーパ状穿孔要素22が使用されるだろう。
代わりに、カニューレ20の穿孔要素22はベベル状であってもよい。一般向けには、及び骨から試料を取得するには、13G、11G、及び9Gの直径と10cmの長さのベベル状カニューレが使用されるだろう。
カニューレ20のハブ24は、穿孔要素22の近位端23に配置されている。ハブ24は、カニューレ20の穿孔要素22を貫いて延びているルーメン(図示せず)からのスタイレット30の取り外しを容易にするやり方で掴まれることのできる拡張構成要素を備えていてもよい。ハブ24は、穿孔要素22が被術者の身体S(例えば図3−図5参照)の中へ一杯まで刺入されたときに表面(例えば、被術者の皮膚など)に押し当てられるように構成されていてもよい。ハブ24は、その近位端25に、カニューレ20の穿孔要素22を貫いて延びているルーメンと連通して当該ルーメンの中へのスタイレットの導入を可能にさせるポート26を含んでいる。ポート26は、把持デバイス40の遠位連結構成要素42(例えば、把持デバイスの駆動シャフト45の遠位端に隣接しているか又は遠位端上にある、など)を受け入れ遠位連結構成要素42と連結するように構成されていてもよい。幾つかの実施形態では、ポート26は、カニューレ20及びそれの穿孔要素22のスピニングを容易にするために把持デバイス40と相補の形状をしているソケットとして構成されていてもよい(例えば、六角形、方形として、TORX構成を有する、など)。
スタイレット30は、穿孔要素32の遠位端の遠位先端31並びに穿孔要素32の近位端のハブ34を含んでいる。遠位先端31はベベルを含んでいる。ベベルは、穿孔要素32と、スタイレット30が一体に組み立てられるカニューレ20の穿孔要素22と、を患者の身体の組織の中へ導入することを容易にするために、具体的にはスタイレット30の穿孔要素32(及び随意的にはカニューレ20の穿孔要素22)がそれぞれの長手方向軸周りに回転させられたときの導入を容易にするために、3面又はそれ以上の面を有していてもよい。
スタイレット30の穿孔要素32は、それがカニューレ20の穿孔要素22のルーメンを完全に通り抜け且つカニューレ20が連結されている把持デバイス30の導管を完全に通り抜けて延びることを可能にする長さを有している。カニューレ20と把持デバイス40とスタイレット30が図2に例示されている様に組み立てられたとき、スタイレット30の穿孔要素32の長さは、遠位先端31がカニューレ20の穿孔要素22の遠位端21を越えて突き出ることを可能にするはずである。スタイレット30の穿孔要素32の遠位先端31がカニューレ20の穿孔要素22の遠位端21を越えて突き出る距離は、スタイレット30の穿孔要素32の遠位先端31のベベルが、カニューレ20の穿孔要素22の遠位端21に重なるのを回避させ、又はカニューレ20の穿孔要素22の遠位端21と同じカニューレ−スタイレット組立体10の長手方向位置に位置付けられるのを回避させる。
スタイレット30のハブ34は、スタイレット30が把持デバイス40の近位連結構成要素46(例えば、把持デバイス40の駆動シャフト45の近位端上にある)へ連結されることを可能にする遠位方向に面した連結形体36を含んでいる。スタイレット30のハブ34の遠位方向に面した連結形体36は、把持デバイス40の近位連結構成要素46の相補的なねじの切られた雄型要素を受け入れる雌型のねじの切られた要素(例えば、雌型ルアーキャップなど)を備えていてもよい。
把持デバイス40は、カニューレ20とスタイレット30を操縦するのに適した何れのデバイスを備えていてもよい。描かれている実施形態では、把持デバイス40は、手持ち式手動操作可能なスピニングデバイスを含んでいる。把持デバイス40の駆動シャフト45は、近位連結構成要素46を回転させるやり方で且つ随意的には遠位連結要素42を回転させるやり方で、駆動され又は回転させられるようになっていてもよい。近位連結構成要素46、駆動シャフト45、及び遠位連結構成要素42を貫いて延びている導管(図示せず)が、スタイレット30の穿孔要素32の一部分を収容し、スタイレット30の穿孔要素32が把持デバイス40を通って延びることを可能にさせていてもよい。
本開示による医療用穿孔システム1に含まれ得る把持デバイス40の或る特定の実施形態が図3によって描かれている。把持デバイス40は、把持デバイス40のハウジング120と共に組み立てられるように構成されている細長い要素を備える駆動シャフト140を含んでいる。駆動シャフト140は、管状であり、したがってその全体長さを貫いて延びる導管55を含んでいてもよい。駆動シャフト140の長手方向軸141は、駆動シャフト140の長さを通って中心又は実質的に中心を延びている。導管155と回転可能要素40の長手方向軸141は整列していてもよい(例えば、同心、などであってもよい)。
駆動シャフト140は、中間部分145並びに中間部分145の互いに反対側の端の遠位部分142と近位部分150を含んでいる。形状が全体的に円筒形をしている中間部分145は、回転促進部(rotation facilitator)147を含んでいる。例示されている実施形態では、回転促進部147は、中間部分145の外面146から突き出る螺旋リッジを備えている。具体的には、螺旋リッジ147は、中間部分145を周って周方向に巻き付いていてもよい。螺旋リッジ147は、例示されている様に連続していてもよいし、又は不連続構造を備えていてもよい。螺旋リッジ147は、中間部分145の長さの少なくとも一部分に沿って延びている。幾つかの実施形態では、螺旋リッジ147の端が中間部分145の対応する端から隔てられている描かれた実施形態にある様に、螺旋リッジ147は中間部分145の一部のみに沿って延びていてもよい。
駆動シャフト140の遠位部分142も形状は円筒形をしていてもよい。駆動シャフト140の遠位部分142は、駆動シャフト140の中間部分145より小さい直径を有している。ゆえに円周レッジ144が、遠位部分142と中間部分145の間の境界に存在していてもよい。遠位部分142は、更に、ハウジング120の遠位端130の開口部(図示せず)を通り抜け、遠位端130から突き出るように構成されていてもよい。遠位部分142は、遠位連結構成要素42に係合するように又は遠位連結構成要素42によって係合されるように構成されていてもよい。これに関し、把持デバイス40の駆動シャフト140の幾つかの実施形態の遠位部分142は、図3に示されている螺旋ねじ部の様な1つ又はそれ以上の保持形体を含んでいてもよい。
駆動シャフト140の近位部分150は同じく円筒形の形状を有していてもよい。幾つかの実施形態では、近位部分150は、把持デバイス40のハウジング120の近位端130を越えて突き出るように構成されていてもよい。駆動シャフト140の近位部分150は、把持デバイス40の近位連結構成要素46を少なくとも部分的に画定していてもよい。
駆動シャフト140の外面146を周って延びていて当該外面146から突き出ている円周リム154が、駆動シャフト140の中間部分145と駆動シャフト140の近位部分150を区切る又は境界を画定していてもよい。円周リム154は、駆動シャフト140と協働する作動器190の近位部材196のためのストッパを提供することができる。
作動器190は、遠位連結構成要素42へ連結されているデバイスの抵抗が、駆動シャフト140の逆方向への回転を妨げている場合でさえ、把持デバイス40の駆動シャフト140が順方向に継続して回転することを可能にするラチェット式作動器を備えることができる。その様な作動器は、遠位部材191と近位部材196を含んでいてもよい。遠位部材191は、それの長さを貫いて延びる穴を有する円筒形要素を備えている。穴は、遠位部材191の円筒形要素が駆動シャフト140の回転促進部147に係合することなく駆動シャフト140の長さに沿って滑動する又は動くことを可能にするやり方で、駆動シャフト140を受け入れるように、より具体的には駆動シャフト140の中間部分145を受け入れるように構成されている。
作動器190の遠位部材191は、円筒形要素の互いに反対側の側面から突き出る一対の中間要素(図示せず)及び中間要素の端の外部要素192を含んでいる。遠位部材191の中間要素は、把持デバイス40のハウジング120を貫く長手方向スロット134によって受け入れられることができる。外部要素192は、ハウジング120から突き出て、把持デバイス40のハンドル100の可動要素102側の対応する形体によって受け入れられ、それと連結することができる。こうして、作動器190の遠位部材191の中間要素と外部要素192は、作動器190の遠位部材191の、駆動シャフト140の長さに沿った運動を可能にする。
作動器190の遠位部材191は、その近位端に、整列形体193と、歯194を備える係合形体と、を含んでいる。整列形体193は、遠位部材191の近位端を越えて突き出ていて、離間されていて、作動器190の近位部材196を受け入れ、近位部材196を遠位部材191と整列させることができる(例えば、整列形体193はテーパ状であってもよい)。遠位部材191の近位縁に形成されている歯194は、近位部材196の対応する係合形体に係合するように構成されている。
作動器190の近位部材196の対応する係合形体は、近位部材196の遠位縁に形成されている歯197を備えている。近位部材196は、歯197に加えて、円筒形本体と、円筒形本体を貫いて延びる穴(図示せず)と、穴の表面に形成されている1つ又はそれ以上の駆動形体(図示せず)と、を含んでいる。駆動形体は、駆動シャフト140の中間部分145の対応する回転促進部147に係合することができるようになっていてもよい。より具体的には、駆動形体は、駆動シャフト140の中間部分145の螺旋リッジ147を受け入れ及び螺旋リッジ147に係合するようになっていてもよい。
近位部材196の歯197と遠位部材191の歯194は、遠位部材191が近位方向に押し進められ、回転可能要素145に第1の方向又は順方向(例えば時計回り)に回転するよう仕向ける際には、遠位部材191の歯194が近位部材196の歯197に係合しようとするようなやり方で、但し、近位部材196が(例えば、戻し要素101によって)遠位方向に押し進められ、反対の第2の方向又は逆方向(反時計回り)に回転する際、例えば回転可能要素145へ連結されているカニューレ20及び/又はスタイレット30側の抵抗が第2の方向への回転に抵抗している場合などには、遠位部材191の歯194が近位部材196の歯197を係合解除することを可能にするようなやり方で、構成されていてもよい。例示されている実施形態では、各歯194、197は、半径方向に向き付けられている駆動面と、1つの駆動面の基底から次の駆動面の頂部へと外方にテーパしているどちらかというと周方向に向き付けられている滑り面と、を含んでいてもよい。
把持デバイス40は、更に、作動器190及びハンドル100の可動要素102に初期位置へ戻るよう又は実質的に戻るよう仕向ける戻し要素101を含んでいてもよく、戻し要素101はここでは「付勢要素」(例えば、ばねなど)とも呼称される。可動要素102が第1の方向(例えば、近位方向など)に動かされたとき、エネルギーが戻し要素101に蓄えられることになる。可動要素102が解放されるとき、戻し要素101の弾性及び戻し要素101内に蓄えられたエネルギーが、作動器190及びハンドル100の可動要素102に、ハウジング120の長さ及び把持デバイス40の駆動シャフト140の長さに沿って反対の第2の方向(例えば、遠位方向など)に動くよう仕向けることができる。戻し要素101は、把持デバイス40の駆動シャフト140を同心に取り巻く内部圧縮ばねを備えていてもよく、内部圧縮ばねは、可動要素102及びひいては作動器190の近位部材196の円筒形要素が駆動シャフト140及びハウジング20に沿って近位方向に押し進められる際に、作動器190の近位部材196の円筒形要素の近位縁と駆動シャフト140の近位端のキャップ156の端158の内部表面の間で圧縮されることができる。戻し要素101の遠位端は作動器190の近位部材196の円筒形要素の近位縁に当接しており、一方、戻し要素101の近位端はキャップ156の端158の内部表面に押し当てて所定位置に保持されている。
図3に示されている戻し要素101の圧縮ばねの実施形態の様な、駆動シャフト140を周って中心合わせされている戻し要素は、作動器190の近位部材196の円筒形要素が駆動シャフト140の軸141と同心又は実質的に同心に留まることを可能にする。ゆえに、その様な戻し要素は、作動器190が駆動シャフト140の長さに沿って動いてゆく際に、作動器190の駆動シャフト140に対するコッキングを防ぎ平滑なストロークを促すことができる。当然ながら、他の型式の内部ばね、外部ばね(例えば、可動要素102と細長い持ち手110又は同等の形体などの間に配置され得るねじりばね)、及び作動器190にその位置へ自動的に逆進するよう仕向けようとする他の装置を含め、戻し要素101の他の実施形態が把持デバイス40に含まれていてもよい。
遠位連結構成要素42へ連結されているデバイス(例えば、カニューレ20、スタイレット、など)側の何らかの回転抵抗が戻し要素101の付勢力を打ち負かすに足らないのであれば、作動器190のその初期位置への自動復帰は、更に、駆動シャフト140にその反対の方向に回転するよう仕向けることができる。デバイス側の回転抵抗が戻し要素101の付勢力を打ち負かすに足る場合には、作動器190の近位部材196が作動器190の遠位部材191を係合解除し、遠位部材191が駆動シャフト140に沿って遠位方向に滑動すること及び近位部材196が駆動シャフト140に対して自由に回転することを可能にし、近位部材196が駆動シャフト140の長さに沿って遠位方向に動き遠位部材191を駆動シャフト140の長さに沿って遠位方向に押し進めることができるようになる。
デバイスの(例えば、その長手方向軸周りなどの)回転は、駆動シャフト140並びに遠位連結構成要素42及び/又は近位連結構成要素46に(例えば、駆動シャフト140の長手方向軸141周りなどに)回転するよう仕向けることによって起こるようになっていてもよい。例示されている実施形態では、その様な回転は、把持デバイス40のハンドル100の可動要素102を把持デバイス40のハウジング120の長さに沿って動かすことによって生じさせることができる。可動要素102がハウジング120の長さに沿って動かされると、作動器190の遠位部材191の中間要素(図示せず)がハウジング120の長手方向スロット134を通って動いてゆき、ハウジング120の内部124の中の作動器190の遠位部材191の円筒形要素に駆動シャフト140の長さに沿って動くよう仕向ける。作動器190の遠位部材191の円筒形要素は、駆動シャフト140の長さに沿って近位方向に動いてゆくことで、作動器190の近位部材196の円筒形要素に駆動シャフト140の長さに沿って近位方向に動くよう強いる。作動器190の近位部材196の円筒形要素が近位方向に動いてゆくと、近位部材196の円筒形要素の穴(図示せず)の内部表面上又は内部表面内の駆動形体(図示せず)が、駆動シャフト140の相補的構成の回転促進部147(例えば、描かれている螺旋リッジなど)に係合することができる。長手方向スロット134の構成及び作動器190(具体的には、作動器190の遠位部材191の(単数又は複数の)中間要素)の構成は、ハウジング120の内部の中の遠位部材191の円筒形要素の回転を防止することができ、又は少なくとも駆動シャフト140がハウジング120に対して回転することを可能にすることができる。駆動シャフト140の回転中に、更に遠位連結構成要素42と近位連結構成要素46の一方又は両方がハウジング120に対して回転することができ、その回転は、更に、回転させられるべきデバイスに把持デバイス40のハウジング120に対してスピンするよう仕向けることができる。把持デバイス40が静止に又は少なくとも実質的に静止に保持されているなら、ハンドル100の可動要素102の運動は、デバイスに回転又はスピンするよう仕向けることができる。
把持デバイス40のハンドル100の可動要素102が解放されると、戻し要素101が作動器190の近位部材191及び遠位部材196を駆動シャフト40の長さに沿って遠位方向に押し進めることになる。戻し要素101が近位部材191へ及ぼす力が、遠位連結構成要素42へ連結されている(ひいては駆動シャフトへ連結されている)デバイス側の回転抵抗を超過していれば、作動器190の近位部材191は駆動シャフト140に亘って回転静止に留まり、作動器190の近位部材196の遠位方向運動が駆動シャフト140及び被回転デバイスを逆方向に駆動し、その結果、駆動シャフト140の揺動及び被回転デバイスの揺動が有効化される。被回転デバイス側の回転抵抗が、付勢部材が作動器190の近位部材196に及ぼす付勢力を超過していれば、近位部材196の歯197は作動器190の遠位部材191側の対応する歯194を係合解除し、近位部材196が駆動シャフト140に亘って回転することを可能にし、その結果、戻し要素101が駆動シャフト140の回転を制限することも無回転にすることもなく近位部材196を駆動シャフト140に沿って遠位方向に押し進めることができ(即ち、近位部材196が遠位方向に動くときには駆動シャフト140ではなく近位部材196がスピンすることになる)、作動器190の遠位部材191も駆動シャフト140に亘って遠位方向に押し進められ、ハンドル100の可動部材102も同じく遠位方向に押し進められることになる。
再び図2を見て、カニューレ20及びスタイレット30が把持デバイス40と一体に組み立てられると、結果として得られる医療用穿孔システム1は、被術者Sの身体から試料を取得する又は物質を除去するための様々な処置で使用されることができる。図4−図6は、その様な医療用穿孔システム1が使用されるやり方を例示している。
図4によって例示されている様に、医療用穿孔システム1のカニューレ20の穿孔要素22並びにスタイレット30の穿孔要素32(図1)の遠位先端31(図1)は、被術者Sの組織の中へ押し進められることができる。穿孔要素22及び32の組織の中への導入は、把持デバイス40へ遠位方向に被術者Sの身体内の関心部位に向かう方向に圧力を加えることによって行うことができる。幾つかの実施形態では、その様な力は、把持デバイス40を用いて穿孔要素22と穿孔要素32の一方又は両方を回転させることによって果たされることができ、それは穿孔要素22及び32の被術者Sの身体の中への導入を更に容易にすることができる(例えば、穿孔要素22及び32を導入するのに要求される力を軽減する、穿孔要素22及び32を導入するプロセスをスピードアップさせる、など)。
カニューレ20の穿孔要素22の遠位端21が被術者Sの身体内の所望位置にあると確信されたら、図5に描かれている様にスタイレット30が把持デバイス40及びカニューレ20から分解されてもよい。より具体的には、スタイレット30のハブ34の連結形体36(図1)が把持デバイス40の近位連結構成要素46から連結解除され、スタイレット30の穿孔要素32はカニューレ20の穿孔要素22のルーメンから引き出され、把持デバイス40の遠位連結構成要素42、駆動シャフト45、及び近位連結構成要素46を通って延びている導管から引き出されることができる。
次に、図6が示している様に、把持デバイス40の近位連結要素46へ、シリンジ又は別の吸引デバイス50が連結され、カニューレ20の穿孔要素22を通して及び把持デバイス40の遠位連結構成要素42、駆動シャフト45、及び近位連結構成要素46を貫いて延びている導管を通して物質(例えば、試料など)を吸引するのに使用されることができる。期待される物質が吸引デバイス50によって引き出されれば、物質の引き出しが継続してもよい。期待される物質が引き出されない場合、吸引デバイス50は把持デバイス40から取り外され、スタイレット30(図5)が把持デバイス40側へ再設置され、図4−図6によって描かれているプロセスが繰り返されることになる。
次に図7及び図8を見ると、従来式構成のカニューレ−スタイレット組立体10’が描かれている。従来式構成のカニューレ−スタイレット組立体10’はカニューレ20’とスタイレット30’を含んでいる。カニューレ20’は、被術者の身体の組織の中へ組織を貫いて導入されることのできる遠位端21’を有する穿孔要素22’、並びに穿孔要素22’の近位端のハブ24’を含んでいる。スタイレット30’はカニューレ20’よりほんの僅かだけ長い穿孔要素(図示せず)を含んでいる。加えて、スタイレット30’は穿孔要素の近位端のハブ34’を、ハブ34’の近位面の近位方向に面した連結形体36’と共に含んでいる。
図8に例示されている様に、スタイレット30’のハブ34’の近位方向に面した連結形体36’は把持デバイス40の遠位連結構成要素42と連結できる。スタイレット30’の近位方向に面した連結形体36’は把持デバイス40の遠位連結構成要素42’と嵌り合う(例えば、遠位連結構成要素42’を受け入れる、遠位連結構成要素42’によって受け入れられる、など)ように構成されていてもよい。
幾つかの実施形態では、長尺スタイレット30(図1)と従来長さのスタイレット30’の両方が、従来長さのスタイレット30’の長さに対応している長さを持つカニューレ20’と共に包装されていてもよい。
カニューレ20’及びスタイレット30’が図8に示されているやり方で把持デバイス40と一体に組み立てられると、結果として得られる医療用穿孔システム1’は、被術者Sの身体から試料を取得する又は物質を除去するための様々な処置で使用されることができる。図9−図11は、その様な医療用穿孔システム1’が使用されるやり方を例示している。
図9が示している様にハブ24’とハブ34’がカニューレ20’とスタイレット30’を互いへ連結した状態で、医療用穿孔システム1’のカニューレ20’の穿孔要素22’並びにスタイレット30’の穿孔要素32’(図7)の遠位先端31’(図7)は、被術者Sの組織の中へ押し進められることができる。穿孔要素22’及び32’の組織の中への導入は、把持デバイス40へ遠位方向に被術者Sの身体内の関心部位に向かう方向に圧力を加えることによって行うことができる。幾つかの実施形態では、その様な力は、把持デバイス40を用いて穿孔要素22’と穿孔要素32’を回転させることによって果たされることができ、それは穿孔要素22’及び32’の被術者Sの身体の中への導入を更に容易にすることができる(例えば、穿孔要素22’及び32’を導入するのに要求される力を軽減する、穿孔要素22’及び32’を導入するプロセスをスピードアップさせる、など)。
カニューレ20’の穿孔要素22’の遠位端21’が被術者Sの身体内の所望位置にあると確信されたら、図10に描かれている様にスタイレット30’がカニューレ20’から分解されてもよい。より具体的には、スタイレット30’のハブ34’を把持デバイス40の遠位連結構成要素42へ固定されたままにして、スタイレット30’のハブ34’がカニューレ20’のハブ24’から連結解除され、スタイレット30’の穿孔要素32’はカニューレ20’の穿孔要素22’のルーメンから引き出されることができる。
次に、図11が示している様に、カニューレ20’のハブ24’へ、シリンジ又は別の吸引デバイス50が連結され、カニューレ20’の穿孔要素22’を通して物質(例えば、試料など)を吸引するのに使用されることができる。期待される物質が吸引デバイス50によって引き出されれば、物質の引き出しが継続してもよい。期待される物質が引き出されない場合、吸引デバイス50はカニューレ20’のハブ24’から取り外され、スタイレット30’(図10)が、再度、カニューレ20’と一体に組み立てられることになる。より具体的には、スタイレット30’のハブ34’がカニューレ20’のハブ24’へ連結されることになる。スタイレット30’は把持デバイス40と一体に組み立てられたままであるので、スタイレット30’をカニューレ20’と共に組み立てると、把持デバイス40がカニューレ20’と一体に組み立てられる。次いで、図9−図11によって描かれているプロセスが繰り返されることになる。
本明細書で先に示唆されている様に、本開示による医療用穿孔システム1(図2)、1’(図5)は、軟質組織の生検及び椎間板の減圧を含む様々な目的に使用されることができる。ラチェット式作動器190(図3)を備える把持デバイス40が本開示の医療用穿孔システム1、1’と共に使用される場合、作動器190は、医療用穿孔システム1、1’のカニューレ20、20’及び/又はスタイレット30、30’が単一方向に反復式に(例えば、パルス式に、ハンドル100(図3)の可動要素102(図3)の近位方向運動毎に、など)回転することを可能にすることができる。カニューレ20、20’及び/又はスタイレット30、30’のその様な運動は、カニューレ20、20’及び/又はスタイレット30、30’が回転する方向の逆転に抗うこともあり得る骨を含む稠密組織の中への穿孔を容易にすることができる。開示されている把持デバイス40を含んでいる医療用穿孔システム1、1’の使用は、使用者(例えば、医療専門家、など)に、スタイレット30の穿孔要素32の遠位先端31及びカニューレ20の穿孔要素22の遠位端21が導入されてゆく組織の稠密度についての感触を提供することができる。使用者が受け取る触覚的フィードバックは、使用者の、カニューレ20の穿孔要素を被術者の身体の中へ導入してゆく間に遭遇する条件に適応する能力、及びカニューレ20の穿孔要素22の遠位端21が被術者の身体内の所望場所に到達したときを予測する能力を向上させることができる。
以上の説明は多くの明細事項を示しているが、これらは、付随の特許請求の範囲の請求項の何れかの範囲を限定するものと解釈されるのではなく、開示されている主題の要素又は特徴の幾つかの実施形態及び変形型の例示を提供しているにすぎないと解釈されるべきである。開示されている主題の他の実施形態で、特許請求の範囲の何れかの請求項の主旨又は範囲から逸脱しない実施形態も考案される余地がある。異なる実施形態からの特徴同士が組合せとして採用されることもできるだろう。したがって、特許請求の範囲の各請求項の範囲は、その平易な言葉遣いと、特許請求の範囲に対する法的等価物とによってのみ限定される。
1、1’ 医療用穿孔システム
10 カニューレ−スタイレット組立体
10’ 従来式構成のカニューレ−スタイレット組立体
20、20’ カニューレ
21、21’ 遠位端
22、22’ 穿孔要素
23 近位端
24、24’ ハブ
25 近位端
26 ポート
30 長尺スタイレット
30’ 従来長さのスタイレット
31、31’ 遠位先端
32、32’ 穿孔要素
34、34’ ハブ
36 遠位方向に面した連結形体
36’ 近位方向に面した連結形体
40 把持デバイス
42、42’ 遠位連結構成要素
45 駆動シャフト
46 近位連結構成要素
50 吸引デバイス
55 導管
100ハンドル
101 戻し要素
102 可動要素
110 細長い持ち手
120 ハウジング
124 ハウジングの内部
130 遠位端
134 長手方向スロット
140 駆動シャフト
141 長手方向軸
142 遠位部分
144 円周レッジ
145 中間部分
146 外面
147 回転促進部、螺旋リッジ
150 近位部分
154 円周リム
155 導管
156 キャップ
158 キャップの端
190 作動器
191 遠位部材
192 外部要素
193 整列形体
194 歯
196 近位部材
197 歯
S 被術者の身体
本願発明の実施形態は、例えば、以下の通りである。
[形態1]
第1の長さを有するカニューレと、
前記カニューレの中へ挿入され当該カニューレとともに使用されることのできるスタイレットであって、当該スタイレットは第2の長さを有しており、前記第2の長さは、前記第1の長さを超過していて、前記カニューレ及び前記カニューレが連結されることになるデバイスであってそのデバイスを通して当該スタイレットが前記カニューレの中へ挿入されることになるデバイスを含む組立体の長さと少なくとも同じ長さの、スタイレットと、
を備えているカニューレ−スタイレット組立体。
[形態2]
形態1に記載のカニューレ−スタイレット組立体において、前記第2の長さは、前記カニューレ及び前記カニューレが連結されるルーターを含む組立体の長さと少なくとも同じぐらい長い、カニューレ−スタイレット組立体。
[形態3]
形態1又は形態2に記載のカニューレ−スタイレット組立体において、前記カニューレの遠位端はテーパ状をしている、カニューレ−スタイレット組立体。
[形態4]
形態1又は形態2に記載のカニューレ−スタイレット組立体において、前記カニューレの前記遠位端はベベル状をしている、カニューレ−スタイレット組立体。
[形態5]
形態1から形態4の何れか一項に記載のカニューレ−スタイレット組立体において、前記スタイレットの近位端の連結要素が前記スタイレットを前記デバイスへ連結することができる、カニューレ−スタイレット組立体。
[形態6]
手持ち式手動操作可能なルーターを備える把持デバイスと、
カニューレと、
スタイレットと、
を備え、
前記カニューレと前記スタイレットの少なくとも一方が前記手持ち式手動操作可能なルーターの駆動シャフトへ連結されている、
医療用穿孔システム。
[形態7]
形態6に記載の医療用穿孔システムにおいて、前記スタイレットは、前記把持デバイスの長さに亘って且つ前記カニューレのルーメンの全体長さに亘って延びており、前記カニューレは前記ルーターの遠位端へ連結されており、前記スタイレットは前記ルーターの近位端へ連結されている、医療用穿孔システム。
[形態8]
形態7に記載の医療用穿刺システムにおいて、前記カニューレは、前記ルーターの作動中の前記カニューレの回転を可能にするやり方で前記ルーターの前記遠位端へ連結されている、医療用穿孔システム。
[形態9]
形態7に記載の医療用穿孔システムにおいて、前記スタイレットは、前記ルーターの作動中の前記スタイレットの回転を可能にするやり方で前記ルーターへ連結されている、医療用穿孔システム。
[形態10]
形態9に記載の医療用穿孔システムにおいて、前記カニューレは、前記ルーターの作動中に当該カニューレが前記ルーターに対して回転静止に留まることを可能にするやり方で前記ルーターへ連結されており、前記スタイレットは前記ルーターの作動中に前記カニューレの前記ルーメンの中で回転することができる、医療用穿孔システム。
[形態11]
形態7から形態10の何れか一項に記載の医療用穿孔システムにおいて、前記スタイレットは、前記カニューレの遠位端が被術者の身体内に存在している間に、前記カニューレの前記ルーメン及び前記ルーターから取り外されることができる、医療用穿孔システム。
[形態12]
被術者を穿孔するための方法であって、
形態7から形態10の何れか一項に記載の医療用穿孔システムのカニューレを把持デバイスの遠位端へ固定する段階と、
形態7から形態10の何れか一項に記載の医療用穿孔システムのスタイレットを前記把持デバイスの近位端の中へ導入し、前記把持デバイスを通して、前記カニューレのルーメンの中へ導入し、前記ルーメンを通す段階と、
前記スタイレットを前記把持デバイスの前記近位端へ固定する段階と、
前記カニューレの遠位端を前記被術者の身体の所望場所上に位置付ける段階と、
前記所望場所にて前記カニューレを前記被術者の身体の中へ押し進め前記カニューレの遠位端を目標場所に向けて押し進めるように、前記把持デバイスを操縦する段階と、
前記被術者の身体内の前記カニューレの前記遠位端の場所の判定を可能にするために、前記スタイレットを前記把持デバイスから及び前記カニューレから取り外す段階と、
を備えている方法。
[形態13]
形態12に記載の方法であって、
試料採取デバイスを前記把持デバイスの前記近位端へ連結する段階と、
前記カニューレを通して試料を取得する段階と、
を更に備えている方法。
[形態14]
形態13に記載の方法であって、前記試料を採取する段階が前記カニューレの前記遠位端は前記目標場所まで進められていないことを明らかにした場合に、
前記スタイレットを前記把持デバイス内及び前記カニューレの前記ルーメン内に再度位置付ける段階と、
前記スタイレットを前記把持デバイスの前記近位端へ再固定する段階と、
前記カニューレを前記被術者の身体の中へ更に前進させるように又は前記カニューレを前記被術者の身体内で位置付け直すように、前記把持デバイスを操縦する段階と、
前記被術者の身体内の前記カニューレの前記遠位端の場所の判定を可能にするために、前記スタイレットを前記把持デバイスから及び前記カニューレから再度取り外す段階と、
を更に備えている方法。
[形態15]
形態12から形態14の何れか一項に記載の方法において、前記スタイレットを導入する段階は、前記カニューレの前記ルーメンを前記スタイレットで実質的に充填する段階を備えている、方法。
[形態16]
形態12から形態15の何れか一項に記載の方法において、前記スタイレットを導入する段階は、前記スタイレットの遠位端に前記カニューレの遠位端を越えて突き出るよう仕向ける段階を備えている、方法。
[形態17]
形態12から形態16の何れか一項に記載の方法において、前記把持デバイスを操縦する段階は、前記カニューレに前記被術者の身体の組織を穿孔するよう仕向ける段階を備えている、方法。
[形態18]
形態12から形態16の何れか一項に記載の方法において、前記カニューレを前記把持デバイスの前記遠位端へ固定する段階は、前記カニューレを、個人の片手によって保持され操作されることのできるルーターの遠位端へ固定する段階を備えている、方法。
[形態19]
形態18に記載の方法において、前記把持デバイスを操縦する段階は、前記カニューレと前記スタイレットの少なくとも一方を前記ルーターに対して回転させるよう前記ルーターを操作する段階を備えている、方法。
[形態20]
カニューレを被術者の身体の中へ導入するための方法であって、
前記カニューレの近位端を手動操作可能なルーターの遠位連結構成要素へ固定する段階と、
前記カニューレの遠位端を前記被術者の前記身体の組織の中へ押し進める段階と、
前記カニューレの前記遠位端を前記組織の中へ押し進めてゆく間に、前記手動操作可能なルーターの作動器の遠位部材を当該手動操作可能なルーターの駆動シャフトに亘って近位方向に押し進め、しかも前記遠位部材が前記駆動シャフトを回転駆動することなしに押し進め、前記手動操作可能なルーターの前記作動器の前記遠位部材に当該作動器の近位部材に係合するよう仕向ける段階であって、前記近位部材が前記駆動シャフトに対して回転するのを防止し且つ前記近位部材が前記駆動シャフトの回転及び前記カニューレの回転を第1の回転方向へ駆動するやり方で前記駆動シャフトに係合することを可能にするというやり方で、前記遠位部材に前記近位部材に係合するよう仕向ける段階と、
を備えている方法。
[形態21]
形態20に記載の方法であって、
前記作動器の前記遠位部材への近位方向の向きの力を解放する段階と、
前記作動器の前記近位部材へ遠位方向の向きの力を加える段階と、
を更に備えている方法。
[形態22]
形態21に記載の方法であって、
前記作動器の前記遠位部材への前記近位方向の向きの力を解放する段階に際し、前記カニューレが前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向への回転に抵抗しているなら、前記作動器の前記近位部材を前記作動器の前記遠位部材から係合解除し、前記近位部材が前記駆動シャフト周りに回転すること及び前記駆動シャフトに沿って遠位方向に動くことを可能にする段階、
を更に備えている方法。
[形態23]
形態22に記載の方法において、前記カニューレの前記遠位端を前記組織の中へ押し進める段階は、前記カニューレの前記遠位端を稠密組織又は骨の中へ押し進める段階を備えている、方法。
[形態24]
形態21に記載の方法であって、
前記作動器の前記遠位部材への前記近位方向の向きの力を解放する段階に際し、前記カニューレが前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に回転することができるなら、前記作動器の前記近位部材と前記作動器の前記遠位部材の間の係合を維持し、前記近位部材を前記駆動シャフトに対して回転静止に保持し、前記近位部材に前記駆動シャフトの回転を前記第2の回転方向へ駆動するよう仕向ける段階、
を更に備えている方法。
以上の説明は多くの明細事項を示しているが、これらは、付随の特許請求の範囲の請求項の何れかの範囲を限定するものと解釈されるのではなく、開示されている主題の要素又は特徴の幾つかの実施形態及び変形型の例示を提供しているにすぎないと解釈されるべきである。開示されている主題の他の実施形態で、特許請求の範囲の何れかの請求項の主旨又は範囲から逸脱しない実施形態も考案される余地がある。異なる実施形態からの特徴同士が組合せとして採用されることもできるだろう。したがって、特許請求の範囲の各請求項の範囲は、その平易な言葉遣いと、特許請求の範囲に対する法的等価物とによってのみ限定される。

Claims (24)

  1. 第1の長さを有するカニューレと、
    前記カニューレの中へ挿入され当該カニューレとともに使用されることのできるスタイレットであって、当該スタイレットは第2の長さを有しており、前記第2の長さは、前記第1の長さを超過していて、前記カニューレ及び前記カニューレが連結されることになるデバイスであってそのデバイスを通して当該スタイレットが前記カニューレの中へ挿入されることになるデバイスを含む組立体の長さと少なくとも同じ長さの、スタイレットと、
    を備えているカニューレ−スタイレット組立体。
  2. 請求項1に記載のカニューレ−スタイレット組立体において、前記第2の長さは、前記カニューレ及び前記カニューレが連結されるルーターを含む組立体の長さと少なくとも同じぐらい長い、カニューレ−スタイレット組立体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のカニューレ−スタイレット組立体において、前記カニューレの遠位端はテーパ状をしている、カニューレ−スタイレット組立体。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のカニューレ−スタイレット組立体において、前記カニューレの前記遠位端はベベル状をしている、カニューレ−スタイレット組立体。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載のカニューレ−スタイレット組立体において、前記スタイレットの近位端の連結要素が前記スタイレットを前記デバイスへ連結することができる、カニューレ−スタイレット組立体。
  6. 手持ち式手動操作可能なルーターを備える把持デバイスと、
    カニューレと、
    スタイレットと、
    を備え、
    前記カニューレと前記スタイレットの少なくとも一方が前記手持ち式手動操作可能なルーターの駆動シャフトへ連結されている、
    医療用穿孔システム。
  7. 請求項6に記載の医療用穿孔システムにおいて、前記スタイレットは、前記把持デバイスの長さに亘って且つ前記カニューレのルーメンの全体長さに亘って延びており、前記カニューレは前記ルーターの遠位端へ連結されており、前記スタイレットは前記ルーターの近位端へ連結されている、医療用穿孔システム。
  8. 請求項7に記載の医療用穿刺システムにおいて、前記カニューレは、前記ルーターの作動中の前記カニューレの回転を可能にするやり方で前記ルーターの前記遠位端へ連結されている、医療用穿孔システム。
  9. 請求項7に記載の医療用穿孔システムにおいて、前記スタイレットは、前記ルーターの作動中の前記スタイレットの回転を可能にするやり方で前記ルーターへ連結されている、医療用穿孔システム。
  10. 請求項9に記載の医療用穿孔システムにおいて、前記カニューレは、前記ルーターの作動中に当該カニューレが前記ルーターに対して回転静止に留まることを可能にするやり方で前記ルーターへ連結されており、前記スタイレットは前記ルーターの作動中に前記カニューレの前記ルーメンの中で回転することができる、医療用穿孔システム。
  11. 請求項7から請求項10の何れか一項に記載の医療用穿孔システムにおいて、前記スタイレットは、前記カニューレの遠位端が被術者の身体内に存在している間に、前記カニューレの前記ルーメン及び前記ルーターから取り外されることができる、医療用穿孔システム。
  12. 被術者を穿孔するための方法であって、
    請求項7から請求項10の何れか一項に記載の医療用穿孔システムのカニューレを把持デバイスの遠位端へ固定する段階と、
    請求項7から請求項10の何れか一項に記載の医療用穿孔システムのスタイレットを前記把持デバイスの近位端の中へ導入し、前記把持デバイスを通して、前記カニューレのルーメンの中へ導入し、前記ルーメンを通す段階と、
    前記スタイレットを前記把持デバイスの前記近位端へ固定する段階と、
    前記カニューレの遠位端を前記被術者の身体の所望場所上に位置付ける段階と、
    前記所望場所にて前記カニューレを前記被術者の身体の中へ押し進め前記カニューレの遠位端を目標場所に向けて押し進めるように、前記把持デバイスを操縦する段階と、
    前記被術者の身体内の前記カニューレの前記遠位端の場所の判定を可能にするために、前記スタイレットを前記把持デバイスから及び前記カニューレから取り外す段階と、
    を備えている方法。
  13. 請求項12に記載の方法であって、
    試料採取デバイスを前記把持デバイスの前記近位端へ連結する段階と、
    前記カニューレを通して試料を取得する段階と、
    を更に備えている方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、前記試料を採取する段階が前記カニューレの前記遠位端は前記目標場所まで進められていないことを明らかにした場合に、
    前記スタイレットを前記把持デバイス内及び前記カニューレの前記ルーメン内に再度位置付ける段階と、
    前記スタイレットを前記把持デバイスの前記近位端へ再固定する段階と、
    前記カニューレを前記被術者の身体の中へ更に前進させるように又は前記カニューレを前記被術者の身体内で位置付け直すように、前記把持デバイスを操縦する段階と、
    前記被術者の身体内の前記カニューレの前記遠位端の場所の判定を可能にするために、前記スタイレットを前記把持デバイスから及び前記カニューレから再度取り外す段階と、
    を更に備えている方法。
  15. 請求項12から請求項14の何れか一項に記載の方法において、前記スタイレットを導入する段階は、前記カニューレの前記ルーメンを前記スタイレットで実質的に充填する段階を備えている、方法。
  16. 請求項12から請求項15の何れか一項に記載の方法において、前記スタイレットを導入する段階は、前記スタイレットの遠位端に前記カニューレの遠位端を越えて突き出るよう仕向ける段階を備えている、方法。
  17. 請求項12から請求項16の何れか一項に記載の方法において、前記把持デバイスを操縦する段階は、前記カニューレに前記被術者の身体の組織を穿孔するよう仕向ける段階を備えている、方法。
  18. 請求項12から請求項16の何れか一項に記載の方法において、前記カニューレを前記把持デバイスの前記遠位端へ固定する段階は、前記カニューレを、個人の片手によって保持され操作されることのできるルーターの遠位端へ固定する段階を備えている、方法。
  19. 請求項18に記載の方法において、前記把持デバイスを操縦する段階は、前記カニューレと前記スタイレットの少なくとも一方を前記ルーターに対して回転させるよう前記ルーターを操作する段階を備えている、方法。
  20. カニューレを被術者の身体の中へ導入するための方法であって、
    前記カニューレの近位端を手動操作可能なルーターの遠位連結構成要素へ固定する段階と、
    前記カニューレの遠位端を前記被術者の前記身体の組織の中へ押し進める段階と、
    前記カニューレの前記遠位端を前記組織の中へ押し進めてゆく間に、前記手動操作可能なルーターの作動器の遠位部材を当該手動操作可能なルーターの駆動シャフトに亘って近位方向に押し進め、しかも前記遠位部材が前記駆動シャフトを回転駆動することなしに押し進め、前記手動操作可能なルーターの前記作動器の前記遠位部材に当該作動器の近位部材に係合するよう仕向ける段階であって、前記近位部材が前記駆動シャフトに対して回転するのを防止し且つ前記近位部材が前記駆動シャフトの回転及び前記カニューレの回転を第1の回転方向へ駆動するやり方で前記駆動シャフトに係合することを可能にするというやり方で、前記遠位部材に前記近位部材に係合するよう仕向ける段階と、
    を備えている方法。
  21. 請求項20に記載の方法であって、
    前記作動器の前記遠位部材への近位方向の向きの力を解放する段階と、
    前記作動器の前記近位部材へ遠位方向の向きの力を加える段階と、
    を更に備えている方法。
  22. 請求項21に記載の方法であって、
    前記作動器の前記遠位部材への前記近位方向の向きの力を解放する段階に際し、前記カニューレが前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向への回転に抵抗しているなら、前記作動器の前記近位部材を前記作動器の前記遠位部材から係合解除し、前記近位部材が前記駆動シャフト周りに回転すること及び前記駆動シャフトに沿って遠位方向に動くことを可能にする段階、
    を更に備えている方法。
  23. 請求項22に記載の方法において、前記カニューレの前記遠位端を前記組織の中へ押し進める段階は、前記カニューレの前記遠位端を稠密組織又は骨の中へ押し進める段階を備えている、方法。
  24. 請求項21に記載の方法であって、
    前記作動器の前記遠位部材への前記近位方向の向きの力を解放する段階に際し、前記カニューレが前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に回転することができるなら、前記作動器の前記近位部材と前記作動器の前記遠位部材の間の係合を維持し、前記近位部材を前記駆動シャフトに対して回転静止に保持し、前記近位部材に前記駆動シャフトの回転を前記第2の回転方向へ駆動するよう仕向ける段階、
    を更に備えている方法。
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