JP2020506850A - ビール濃縮物から炭酸ビールを生成及び分配する方法 - Google Patents
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Abstract
Description
容器は、容器そのままの形態であってもよいし、カプセルやポッド(pod)等単位用量としての形態であってもよい。そのようなMBFB濃縮物を液体希釈剤と混合することによって、所望の飲料をその場で生成して、続いて又は同時に提供することができる。単位用量に対する液体希釈剤の添加及び混合は、一般的にディスペンサー装置内で行われる。
更に技術的に複雑なのは、泡形成及びその安定性がビールの配合及び濃度に依存するということである。例えばビールの泡は、異なる相対的疎水性を有する異なる基のポリペプチドを含む。ポリペプチド基の疎水性が増すにつれて、泡の安定性も増す。
DE1757283には、バッチ式炭酸化装置を使用して所望の供給温度で飲料を分配し、続いて炭酸水を冷却する方法が記載されている。好ましい実施形態では、ビール濃縮物は飲料濃縮物として使用される。
CO2ガス流体と液体流体とが混合される。
また好ましくは、バッグ、カップ又は箱は、アルミニウム、プラスチック、ガラス、及び/又は金属箔で形成されている。
さらに、第1の区画及び第2の区画はそれぞれ開放機構を含む。同開放機構によって、第1の区画及び第2の区画は、ディスペンサー装置内で同時に開く、或いは、第1の区画及び第2の区画のそれぞれから蓋部分を穿孔、引き裂き、又は除去によって1つ以上の位置でディスペンサーに挿入される前に開く。
さらに、飲料容器は、追加の飲料濃縮物又は他の望ましい成分を含むように動作可能な第3の区画を含む。
例:
インライン炭酸化ユニット、混合及びディスペンサーシステム(図3)は、開発され、テストされたことにより、再構成されていない通常のビールと比べて、同じ分配速度及び同様の品質(炭酸化、気泡及び泡の特性、口当たり)で濃縮ビールから単一及び可変量のビールを再構成することが可能になった。これらの例はまた、好ましい炭酸化ユニットが、市販のインライン炭酸化装置と比較して、より低速度で稼動することにより、スタティックミキサーを含むインライン炭酸化システム(図3(4))を含むことを実証する。ダイヤフラムポンプを使用して、インライン炭酸化装置に供給される水を加圧することができる。次に、分配速度は、ガス圧と水圧との差によってさらに制御することができる。大気圧で分配した後に測定すると、水は4.4g/Lまで炭酸化することができる。1.1L/分の分配速度では、炭酸化は4.1g/Lであった。炭酸化前の水温は典型的には2℃である。炭酸化装置への給水を3,6バールに加圧し、3.9バール、1,3L/分の分配流量でCO2が供給され、分配されたビールの炭酸化は3.0g/Lであった。CO2圧力が水圧よりも0から1.2バール高い範囲である限り、炭酸化性能は水圧の増加によってさらに改善された。使用されるビール濃縮物はステラ(STELLA)及びレフ(LEFFE)であり、7バールまでの圧力をかけられる航空会社加圧樽からの3倍濃縮物である。使用される流体ライン(図1の(7))は、2.5mm直径の管である。使用される流体ライン(図1の(6))は、直径8.4mmの管を有する第2の管に連結された直径2.5mmの管である。炭酸化装置(図2)においては、長さ(l)5cm、内径(ID)2.0cm、スパージャー(3?Komaxスパージャー)2.2cmである。スパージャーと管壁の間の半径距離0.55cmである。スタティックミキサー(Komac)は、直径1.27cmであり、15.2cmである。流量は1L/分である。炭酸水をビール濃縮物と2:1の比率で制御して混合した。航空会社圧縮Y字型接続は、炭酸水の入口と濃縮物によって異なる直径のものを使用した。濃縮物を0.5バールで供給した。再構成ビールを1.5L/分から2L/分で分配した。
プロトコル:
以下のプロトコルは、インライン炭酸化による再構成されたビールの特性と、市販の瓶ビール、缶ビール、ドラフトビールや、バッチ式で炭酸化され再構成されたビールの特性とを比較するために、ビールの泡と気泡に関するパラメータを測定するために設計したものである。このプロトコルは以下を含む。
1.
ビールを分配するためのプロトコルであって、具体的には、グラスの種類、ビールとビールグラスの温度、グラスの表面状態、グラスへのビールの分配角度
2.
気泡と泡の測定プロトコルであって、泡の高さと半減期の測定、泡内の代表的な気泡の直径の測定、ビール内の気泡の直径と分布の測定、泡のクリーミーさの定性的評価を含むプロトコル
ビールを分配するためのプロトコル:
異なるビールを比較するときに、主要な泡や気泡のパラメータにグラスが影響を与えることを排除するために、調査のためのグラスの種類を標準化する。すべてのビール製品は、PerfectPint Activator Max 20オンスのビールグラスに注ぐ。強化されたビールのグラスとCEからつくられ、典型的な円錐形に形成され、高さ160mmであり、グラスの底部にはレーザエッチングされた気泡核生成領域を有する。分配時点におけるビールグラスの温度は、15±3℃であり、試験前にサーモカップルによって測定された15℃に設定された水浴槽中にビールグラスを浸すことによってグラス温度を制御した。分配されたビールは冷やされて提供する。缶入りや瓶入りのビールは分配される前に冷蔵庫に入れておき、ドラフトビールはディスペンサーシステムによって提供された低温で提供する。インライン及びバッチ式炭酸化再構成ビールは、2℃の目標温度で提供する。分配されたビールの温度は、分配後3分でビデオ映像が撮影された後、測定される。すべてのグラスは、温度調節された水浴槽に浸される前に柔らかいスポンジと水道水を使って汚れを落とす。分配直前に、グラスを水浴槽から取り出し、余分な水分を振り落とすことによって雑に乾燥する。ビールの元の種類ごとにビールの分配方法を標準化する。PerfectDraftの場合、分配手順は利用者のマニュアルに詳述されている通りである。瓶ビールや缶ビールの場合は、グラスを45度傾けてグラスに触れない程度に瓶/缶を近づけて注ぐ。ビールのレベルがグラスの1/3に達したら、グラスをまっすぐにして、ビールがグラスの1/2(グラスの底から7cm)に達するまでゆっくりと注ぐ。バッチ式炭酸ビールの場合は、ビール分配管をビールグラスに対して垂直に配置し、グラスを45度の角度にする。インラインの炭酸化ビールの場合、分配ノズルの角度は垂直に対して約30度であり、最初は45度でグラスを配する。流れはグラスの側面に沿って下方に進む。ビールのレベルがグラスの半分ほどまで上がったら、グラスを徐々に垂直にする。AmericanBrewers Associationからのドラフトディスペンスガイドは、BeerAdvocateのWebサイト(https://www.beeradvocate.com/beer/101/pour/)でさらに見つけることができる。
気泡と泡の測定プロトコル:
ビールの泡立ちと泡の測定は、ビデオと写真の技術を利用して分析される。iDSカメラは、ビール内の気泡やグラスの表面に形成された泡のビデオや写真を記録するために使用される。画像ソフトウェアを使用して、ビデオ及び写真を分析し、泡の高さや半減期、泡の中の代表的な気泡の直径、ビールの中の気泡の直径の分布を定量化する。別の手持ち型カメラは、泡の定性的評価を支持するために使用され、ビールの視覚的情報を撮るために使用される。
実験構成:
テストベンチの基準位置にビールグラスを置く。2台のiDSカメラがそれぞれ2台の三脚でテストベンチに設置される。カメラ1(カラー)はビールの中心線に焦点を合わせ、ビールグラスの中心軸に沿って上昇するビールの気泡を監視できるようにする。カメラ2(モノクロ)はグラスの前面に焦点を合わせて、泡の監視をできるようにする。均一な照明を提供するために、リングライトがビールグラスの後ろに固定される。リングライトの後ろの背景を黒くしてコントラストを強調する。泡の高さは、ビール/泡の界面と、グラスの中心軸における泡/空気の境界を示す影の線との間の距離を、カメラ2で撮ったビデオ映像から30秒間隔で記録することによって、時間の関数として測定する。高さ対時間のデータに対数方程式を当てはめると、泡半減期が得られる。最初の画像から30秒後、1.0分後、1.5分後、2.0分後、4.0分後の泡の高さを続けて記録し、データを対数減衰に合わせることによって半減期を計算する。グラスの上、そして側面から、分配されたビールの泡の写真を撮るために、別の手持ち式カメラが利用し、クリーミーさを視覚的に評価できるようにする。視覚的外観に基づく泡のクリーミーさの尺度を1〜5とする。
データ:
ドラフト(Perfect Draftシステム経由)
CarboQc分析器により測定された炭酸化レベルは3.2g/L(変動0.29)
平均気泡サイズは0.3から0.4mm
泡(形成、安定性、泡の高さ及び泡の半減期)
ステラパーフェクトドラフトのステラボトル及びステラ缶ではクリーミーさと安定性
ステラパーフェクトドラフト:47.3±4.2mm、71.3±11秒
ステラボトル:7±1.5mm、18.7±2.8秒
ステラ缶:9.2±2.7mm、16±1秒
再構成されたステラのデータは、ステラ缶、ステラボトル、ステラパーフェクトドラフトの結果と一致し、同様の炭酸化製品の要求と泡形成及び品質及び気泡サイズパラメータを得られた。レフについても同様の結果であった。
様々な実験によれば、好ましい実施は、スパージャー表面と炭酸化装置の内部壁との間の半径方向距離を最小に保ち、水の環状速度を増加させて水中でのCO2の効率的な分配及び改善された溶解を達成することである。それによって炭酸化装置内の気泡の融合を抑制する。
様々な実験によれば、好ましい実施は、スタティックミキサーを長くし、CO2の改善された溶解により高い炭酸化効率をもたらすことにより、炭酸化装置内の気泡の融合を抑制し、よって流れを滑らかにすることである。
様々な実験によれば、スパージャーの有効面積の削減は、ガスを少なくして融合を抑制することにより流量を平滑化するのに有益であることが見出された。
Claims (15)
- 麦芽ベース発酵飲料の生成及び分配のための装置であって、麦芽ベース発酵飲料濃縮物入口(8)と、水入口(1)と、加圧ガス入口(2)と、水入口及び加圧ガス入口を有するインライン炭酸化装置(4)と、炭酸水及び麦芽ベース発酵飲料濃縮物を混合する混合ユニット(9)とを備える、装置。
- 最終的に構成される飲料は、少なくとも6mmの泡の高さを有し、泡の半減期が15秒を超える、
請求項1に記載の装置。 - 前記炭酸化ユニットが、炭酸化ユニットの炭酸水出口で、0.75mm未満、好ましくは0.50mm未満、更に好ましくは0.25から0.75mmの間の平均主要寸法を有する気泡を発生させることができる、
請求項1又は2に記載の装置。 - 水は、前記混合ユニットの入口において、5から10gのCO2/Lを含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。 - 液体ライン(6)と、前記液体ラインを通過する流量を調整する流量制御装置とをさらに備え、
前記流量制御装置は、液体内に溶解されたガスを維持するように液体の滞留時間を調整する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。 - 前記炭酸化ユニットの入口でガスを変化させるためのガス圧力調整手段と、前記炭酸化ユニットの水入口での水、及び/又は液体ライン内での水に対する圧力を制御可能な水圧制御ユニットとをさらに備える、
請求項5に記載の装置。 - 前記水圧制御ユニットは、前記液体ライン内の圧力によって前記液体に溶解しているガスを維持させる、
請求項6に記載の装置。 - 液体水は、6バールまで加圧される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。 - 炭酸化ユニットは、水の部分的炭酸化に適合されていることを特徴とする、
請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。 - 前記装置は、炭酸化の前に水を冷却する冷却ユニットを備えることを特徴とする、
請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。 - 前記装置はさらに、気体CO2の格納容器をさらに備え、前記格納容器は、中に格納されたCO2が水中に導入されるように連通することを特徴とする、
請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。 - スパージャー及びスタティックミキサーをさらに備える、
請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。 - 家庭用の器具である、
請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。 - 炭酸水と濃縮物との体積比が少なくとも3:1である、
請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。 - 前記炭酸水は、続いて多種類の濃縮物と混合される、
請求項1から14のいずれか一項に記載の装置。
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