JP2020505940A - 細胞培養システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

細胞培養物をインキュベートし、増殖させ、採取するためのバイオプロセスシステム及び方法が記載される。本システムと共に使用可能であるバイオプロセスコンテナも開示される。本開示の1つの態様では、バイオプロセスシステムは、特定の寸法を有しており、チューブが共に溶接されるのを可能にする一方、開放接続及び/又は破裂を防止する特定の材料から作製されるバイオプロセスチューブ及び細胞培養チューブを含む。このように、バイオプロセスコンテナは、閉鎖した環境内で操作を実施する必要もなく、また関連するモニタリングを行うこともなく、細胞培養装置と接続可能であり、それから切り離し可能である。【選択図】図1

Description

関連出願
[0001]本出願は、参照により本明細書に組み込まれている2017年2月10日出願の米国仮特許出願シリアル番号第62/457,341号に基づき、その優先権を主張する。
[0002]バイオテクノロジー分野は急速に変化しているが、その分野ではバルク、可撓性、ディスポーザブルコンテナシステム内で無菌性の液体培地及び試薬を包装することを必要とされており、新しいプロセス及び手順の開発が進んでいる。バイオプロセスコンテナは、試薬及びバッファーを含む細胞培養培地を包装するための単回使用コンテナとして、並びに下流の製造プロセスから生成した最終製品用の封じ込め及び保存容器として一般的に設計される。
[0003]細胞培養容器に接種するための閉鎖系プロセスは、細胞懸濁物をより大きな培地容積を有するバイオプロセスコンテナに移送することと一般的に関係する。バイオプロセスコンテナは、次に培養容器に取り付けられ、そしてバイオプロセスコンテナ内に収納された稀釈後の細胞懸濁物が培養容器中に移される。培養容器に接種すると、細胞懸濁物は細胞増殖を引き起こす条件に曝露され、そして繁殖が生じ、その結果細胞培養物が増殖する。細胞培養物の増殖の間、増殖させる細胞の種類によって、細胞を取り巻く細胞培養培地は、置換又は補充される必要があり得る。細胞培養物が望ましい程度まで増殖した後、次に細胞を細胞培養装置から採取する必要がある。このような手順のそれぞれは、異なる様々なバイオプロセスコンテナを細胞培養装置に接続したり、又それから切り離したりすることを必要とする。
[0004]現在のところ、細胞培養物の増殖の間にバイオプロセスコンテナを細胞培養装置と切り離したり、又接続したりする最も一般的な方法は、医療用プラスチック製丸形コネクター(MPCコネクター)を使用することである。MPCコネクターは、バイオプロセスコンテナの容易な取り付け及び取り外しを可能にする。但し、MPCコネクターは、取り付け又は取り外しプロセスの間に開放接続をもたらす。本明細書で使用する場合、開放接続とは、たとえ短時間であっても周囲環境に開放されるチューブを意味する。したがって、MPCコネクターを使用すると、細胞培養物を増殖させるプロセスにおいて複雑性が顕著に高まる。例えば、MPCコネクターを使用すると開放接続が生ずるので、接続は高度に濾過された空気を用いた厳密に管理された閉鎖環境内で行われなければならず、又入念な環境モニタリングも必要としなければならない。更に、MPCコネクターの使用は、高度に管理された環境内でのマニュアル操作を必要とし、チューブを接続する又は切り離すための単純な手順であるべきはずが、オペレーターによるばらつきやミスを誘いやすくしてしまう。MPCコネクターの使用は、プロセスの段階毎に汚染のリスクを惹起し、並びにかなりの量のオペレーターの作業時間及び容器を操作する時間を必要とする。環境的に管理されたエリアが必要なことから、MPCコネクターの使用は、ラボエンジニアリング並びにかなりのラボスペースも必要とする一方、管理された環境内で容器を移動及び操作するためだけでなく、環境データを分析して汚染が生じなかったことを保証するための追加の時間も必要とする。
[0005]過去には、当業者は、MPCコネクターを使用する代わりに、チューブを共に溶接することを提案した。残念ながら、溶接は、ばらつき、及び一貫性のない結果を引き起こした。特に、かなりの量の溶接ミスを経験した。溶接ミスは、環境汚染リスクを惹起することに加えて、細胞培養物全体の増殖を損なうおそれのある開放接続を引き起こすおそれがある。
[0006]上記を考慮して、バイオプロセスコンテナを細胞培養装置に取り付け、それから切り離すシステム及び方法に対する必要性が存在する。例えば、開放接続を生み出すことなく、及び管理された環境内で手順を実施する必要もなく、バイオプロセスコンテナを細胞培養装置に接続し、それから切り離す方法及びシステムに対する必要性が存在する。流体制御に関連する問題を一切経験することなく、細胞培養装置と容易に接続され、それから切り離され得る改善したバイオプロセスコンテナに対するニーズも存在する。
[0007]本開示は、細胞培養物を増殖させるシステム及び方法、並びに細胞培養培地の細胞培養装置への添加又はそれからの除去を円滑化するためのバイオプロセスコンテナを一般的に対象とする。1つの実施形態では、本開示は、細胞増殖用の完全に閉鎖した滅菌システムを使用して、多層式細胞培養装置において播種(又は接種)、供給、採取、操作、及び接続を行うことができる方法を対象とする。方法及びシステムは、開放接続のリスクを有さずに、細胞及び試薬を細胞培養装置に添加、除去するのを可能にし、過去に使用されたその他の方法と比較して、それよりも環境管理が低減した状況で、培養プロセスが安全に生ずるのを可能にする。本開示の方法及びシステムは、安全性を高め、よりスケールアップ可能であり、そして細胞培養物増殖用の細胞培養装置を用いて作業するのに必要とされるマニュアル操作の数を低下させる。
[0008]1つの実施形態では、本開示は、細胞培養装置に物質を送達し、それから物質を除去する方法を対象とする。方法には、少なくとも1つのバイオプロセスチューブの端部部分を通る流体の流れを遮断するステップが含まれ、該バイオプロセスチューブは、細胞培養装置と流体連通した状態にある。細胞培養装置は、重ねた配置で複数の細胞培養チャンバーを備える。1つの実施形態では、細胞培養装置は、空気又は気体を含まない環境において細胞培養物が増殖するように設計され、そのような環境では、細胞培養培地に由来する特定の構成成分が、1つのチャンバーから別のチャンバーに移動するのを可能にする選択透過膜により、各チャンバーが別のチャンバーから分離している。細胞培養装置と接続されたバイオプロセスチューブは、シリコーン等の熱可塑性エラストマーから作製可能であり、又細胞培養装置に物質を送達し、それから取り除くように構成され得る。
[0009]本開示の方法は、バイオプロセスコンテナと連通している細胞培養連結チューブの端部部分を通る流体の流れを遮断するステップを更に含む。バイオプロセスコンテナは細胞培養培地を収納することができる。本明細書で使用する場合、細胞培養培地は、細胞、試薬、細胞用の栄養組成物、タンパク質分解性の薬剤、クエンチ組成物等を含有する任意の組成物を含み得る。本開示によれば、バイオプロセスチューブの端部部分は切断され、そして開放接続を生み出すことなく細胞培養連結チューブの端部部分に溶接される。例えば、バイオプロセスチューブ及び細胞培養連結チューブの端部部分は、開放接続が形成されないように同時に切断され、そして共に溶接され得る。本開示によれば、バイオプロセスチューブ及び細胞培養連結チューブは、少なくとも2.25mm(0.09インチ)、例えば少なくとも2.75mm(0.1インチ)等、例えば少なくとも3mm(0.11インチ)等のセル壁厚を有する。バイオプロセスチューブ及び細胞培養連結チューブの内径は、一般的に約7.5mm(0.3インチ)〜約12.5mm(0.5インチ)、例えば約8.5mm(0.35インチ)〜約10.5mm(0.4インチ)等であり得る。
[0010]バイオプロセスチューブ及び細胞培養連結チューブが共に溶接されると、バイオプロセスチューブ及び細胞培養連結チューブを通る流体の流動の遮断は解除される。バイオプロセスコンテナ内の細胞培養培地は、次に連結チューブ及びバイオプロセスチューブを通じて細胞培養装置に供給される。
[0011]1つの実施形態では、本開示の方法は、細胞培養連結チューブの端部部分を通る流体の流動を遮断するステップ、バイオプロセスチューブを通る流体の流動を遮断するステップ、及び第2のバイオプロセスコンテナと連通している第2の細胞培養連結チューブの端部部分を通る流体の流動を遮断するステップを更に含む。第2のバイオプロセスコンテナは、例えば細胞培養培地を収納し得る。本開示によれば、バイオプロセスチューブ及び第2の細胞培養連結チューブの端部部分が開放接続を生成することなく切断され、共に溶接される。バイオプロセスチューブを通る、及び第2の細胞培養連結チューブを通る流体の流動は次に遮断解除され、第2のバイオプロセスコンテナ内の細胞培養培地が、第2の細胞培養連結チューブ及びバイオプロセスチューブを通じて細胞培養装置内に供給可能となる。上記プロセスを通じて、2つの異なる細胞培養培地が、システム内に開放接続を生み出すことなく、異なるバイオプロセスコンテナから細胞培養装置に供給される。
[0012]1つの実施形態では、例えば、第1のバイオプロセスコンテナ内の細胞培養培地は、細胞培養装置に接種するための生存細胞を含む。一方、第2のバイオプロセスコンテナに収納される細胞培養培地は、細胞培養装置内の細胞培養物の増殖を促進する栄養組成物を含み得る。
[0013]1つの実施形態では、細胞培養装置から細胞を採取するために、第2のバイオプロセスコンテナは、細胞培養装置の壁から個々の細胞を脱離させるために細胞培養装置に供給されるタンパク質分解性の薬剤を収納し得る。脱離させると、採取された細胞は、第2のバイオプロセスコンテナ中にフィードバック可能となる。
[0014]1つの特定の実施形態では、第2の細胞培養連結チューブは、第1のYチューブと第2のYチューブに接続するYコネクターを含む。第1のYチューブは、第2のバイオプロセスコンテナに接続し得る一方、第2のYチューブは第3のバイオプロセスコンテナに接続し得る。第2のバイオプロセスコンテナは、タンパク質分解性の薬剤を収納し得る一方、第3のバイオプロセスコンテナは、クエンチング組成物を収納し得る。本実施形態では、細胞培養装置から細胞を採取する時間になると、タンパク質分解性の薬剤が、第2のバイオプロセスコンテナから細胞培養装置にまず供給される。次に、クエンチング組成物が、第3のバイオプロセスコンテナから細胞培養装置に供給される。細胞培養装置から細胞を採取するために、細胞は、細胞培養装置から第2のバイオプロセスコンテナ又は第3のバイオプロセスコンテナ中に流出する。1つの実施形態では、採取された細胞は第2のバイオプロセスコンテナに供給され、そして第1のYチューブから第2のバイオプロセスコンテナを分離するために、クイックディスコネクトが使用される。
[0015]本開示は、バイオプロセスシステムをも対象とする。バイオプロセスシステムは、細胞培養物を増殖させ採取するための細胞培養装置を含む。細胞培養装置は、重ねた配置で複数の細胞培養チャンバーを備える。細胞培養装置は、直径及び壁厚を有する熱可塑性エラストマーから構成される少なくとも1つのバイオプロセスチューブを含む。システムは、複数のバイオプロセスコンテナを更に含む。コンテナは、細胞培養培地を保持するための中空エンクロージャーを画定する。各コンテナは、中空エンクロージャーと連通している細胞培養連結チューブを含む。連結チューブは、直径、壁厚を有し、そしてバイオプロセスチューブの直径、壁厚、及び熱可塑性エラストマーのいずれとも適合性を有する材料から作製される。
[0016]本開示によれば、各バイオプロセスコンテナの細胞培養連結チューブは、細胞培養装置のバイオプロセスチューブに溶接されるように構成され、したがって各バイオプロセスコンテナは細胞培養装置と選択的に流体連通され得る。細胞培養連結チューブとバイオプロセスチューブの間で無菌及び滅菌接続がなされることを保証するために、細胞培養連結チューブとバイオプロセスチューブは、いずれも少なくとも2.25mm(0.09インチ)、例えば少なくとも2.75mm(0.1インチ)等、例えば少なくとも3mm(0.11インチ)等の壁厚を有する。細胞培養連結チューブ及びバイオプロセスチューブの壁厚は、例えば、約2.75mm(0.1インチ)〜約3.75mm(0.15インチ)であり得る。上記壁厚を有することに加えて、バイオプロセスチューブ及び細胞培養連結チューブの内径は、約6.25mm(0.25インチ)〜約12.5mm(0.5インチ)、例えば約7.5mm(0.3インチ)〜約11.5mm(0.45インチ)等であり得る。
[0017]細胞培養連結チューブ及びバイオプロセスチューブの寸法は、溶接プロセスの間に、漏出防止接続がチューブ間でなされることを保証する。1つの実施形態では、例えば、細胞培養連結チューブの1つが細胞培養装置のバイオプロセスチューブと接続されるとき、溶接構造が溶接プロセスの間に形成される。溶接構造は、細胞培養連結チューブがバイオプロセスチューブに取り付けられた場所を取り囲む漏出防止フランジを含む。フランジは、例えば、約0.2mmを超える、例えば約0.3mmを超える等、例えば約0.4mmを超える等の高さを有し得る。
[0018]1つの実施形態では、システムはバイオ溶接装置を更に含み、同装置は、細胞培養装置をバイオプロセスコンテナの1つと流体連通させて、バイオプロセスチューブ内に開放接続を生み出さずに細胞培養装置に物質を供給する、又はそれから物質を除去するために、バイオプロセスチューブを細胞培養連結チューブの1つと同時に切断し、そして共に溶接するように構成されている。システムは、バイオ溶接装置内でチューブを切断及び溶接する間、バイオプロセスチューブ及び連結チューブ内の流体の流れを阻止するための流動停止デバイスを更に備え得る。
[0019]1つの実施形態では、バイオプロセスチューブは、細胞培養連結チューブのそれぞれにおいて、同一の直径、壁厚を有し、そして同一の熱可塑性エラストマーから作製される。熱可塑性エラストマーは、例えば、シリコーンポリマー、ポリ塩化ビニルポリマー、ポリプロピレンポリマー、ポリエチレンポリマー、又はポリエステルポリマーを含み得る。
[0020]バイオプロセスシステムは、単一のバイオプロセスコンテナを含む場合もあれば、複数のバイオプロセスコンテナを含有する場合もある。1つの実施形態では、例えば、システムは少なくとも3つのバイオプロセスコンテナを含む。例えば、コンテナの1つは、試薬又は細胞栄養組成物を収納し得る。別のコンテナは、細胞培養装置から液体培地を受け入れるために、空の状態で存続し得る。一方、別のバイオプロセスコンテナは、細胞培養装置から細胞を採取する際にそれに役立つように設計された組成物を収納し得る。例えば、バイオプロセスコンテナは、酵素等のタンパク質分解性の薬剤を収納し得る。各バイオプロセスコンテナは、特定の用途及び目的のために設計された容積を有し得る。例えば、コンテナは、約0.5リットル〜約25リットルの容積を有し得る。
[0021]本開示は、細胞培養装置と共に使用されるように設計されたバイオプロセスコンテナをも対象とする。バイオプロセスコンテナは、第1の端部と第2の反対側の端部を有する可撓性コンテナを備える。可撓性コンテナは、細胞培養培地等の流体を保持するための内部容積を画定する。可撓性コンテナは、コンテナの第1の端部に位置する複数のポートを含む。各ポートは、内部容積と流体連通した状態にある。ポートの1つは、細胞培養連結チューブと接続される。連結チューブは、例えば、少なくとも約2.25mm、例えば少なくとも約3mm等の壁厚を有し得、また約8.5mm〜約10.5mmの内径を有し得る。
[0022]本開示によれば、バイオプロセスコンテナは、各ポートと連通している可撓性コンテナの第1の端部に配置される流動ガイドデバイスを更に含み得る。流動ガイドデバイスは、硬質ポリマー等の硬質材料からなる単体構造を備え得る。流動ガイドデバイスは、複数のポートに対応する複数の間隔が置かれた通路を画定する。流動ガイドデバイス上の各通路は、直径約6.25mm(0.25インチ)〜約12.5mm(0.5インチ)、例えば約7.5mm(0.3インチ)〜約11.5mm(0.45インチ)等を有し得る。
[0023]本開示は、図に示すようなバイオプロセスコンテナの装飾的意匠をも対象とする。
[0024]本開示のその他の目的及び長所は、下記においてより詳細に議論される。
[0025]本開示の完全かつ有効な開示は、添付図面の参照を含め、本明細書の残りの部分においてより具体的に記載される。
[0026]本開示のシステムと使用され得る細胞培養装置の1つの実施形態の斜視図である。 [0027]本開示による細胞培システムの1つの実施形態の斜視図である。 [0028]本開示に従って使用され得るバイオ溶接装置の1つの実施形態の平面図である。 [0029]本開示による2つのバイオプロセスチューブ間の溶接構造の1つの実施形態の側面図である。 [0030]本開示による細胞培養装置と接続されたバイオプロセスコンテナを例証する斜視図である。 [0031]細胞培養装置から細胞培養物を採取するシステムの1つの実施形態の斜視図である。 [0032]本開示によるバイオプロセスコンテナの1つの実施形態の斜視図である。 [0033]本開示によるバイオプロセスコンテナの1つの実施形態の斜視図であり、独特の装飾的意匠を例証する。 [0034]図8で例証するバイオプロセスコンテナの側面図である。 [0035]図8で例証するバイオプロセスコンテナの別の側面図である。 [0036]図8で例証するバイオプロセスコンテナの別の側面図であり、図10で例証する側面に対して反対側の側面を示している。 [0037]図8で例証するバイオプロセスコンテナの別の側面図であり、図9に由来するコンテナの反対側の側面を示す。 [0038]図8で例証するバイオプロセスコンテナの上面図である。 [0039]図8で例証するバイオプロセスコンテナの下面図である。
[0040]本考察は、代表的な実施形態の説明に過ぎず、本開示のより広い態様を制限するようには意図されないものと当業者には理解されるであろう。
[0041]一般的に、本開示は、細胞培養物を増殖させるためのシステム及び方法を対象とする。より具体的には、本開示は、装置内で細胞培養物を接種し、細胞培養物を増殖させ、及び/又は細胞培養物を採取するために、細胞培養装置に物質を供給し、それから物質を除去する方法を対象とする。非常に多くの理由のために細胞培養物を増殖させることができる。例えば、1つの実施形態では、細胞療法用として細胞培養物を増殖させることができる。細胞療法とは、ex vioで操作された、又は変化した自系、同種異系、又は異種の細胞の投与により、ヒトにおける疾患又は傷害を予防、治療、治癒、又は緩和することである。細胞療法の1つの目標は、損傷した組織又は臓器を修復、置換、又は復元することである。
[0042]しかし、細胞療法に加えて、非常に多くのその他の理由から、本開示に従って細胞培養物を増殖させることができる。細胞培養物は、例えば、研究目的又は様々なその他の用途で使用され得る。
[0043]現在のところ、生物製剤の製造に対する主な障害は、細胞培養物デバイス及びデバイスと共に使用されるバイオプロセスコンテナのメンテナンス、滅菌処理、及び妥当性確認と関連したコストである。細胞培養物を増殖させるとき、例えば、滅菌性の維持は、常に重大な関心事である。最終製品は、例えば、従来の手段により、例えば滅菌濾過、加熱、放射線照射、又は化学的手段を使用すること等により滅菌処理することができない。上記方法のすべては、例えば、生成される生存細胞を破壊、さもなければ損傷する。最終製品の滅菌性を保証するために、細胞培養物を製造するプロセスは、滅菌性に関してしっかり管理された状態で常に存続しなければならない。同時に、液体試薬等の異なる細胞培養培地、細胞そのもの、又はタンパク質分解性の組成物は、細胞培養容器の内部及び外部に移動させなければならない。一般的に、このような移送は、システムを外部環境に開放する方式で実施され、これにより外来の汚染物質がシステムに進入するリスクを増加させる。
[0044]しかし、本開示に従って、開放接続を生成することなく、細胞培養培地が細胞培養装置の内部及び外部に移動し得る方法及びシステムが開発された。例えば、バイオプロセスコンテナ、チュービング、及び比較的単純な操作からなるシステムを構築することにより、本開示のシステム内の開放接続は除去され得る。
[0045]一般的に、本開示のシステムは、多層式細胞培養装置と連携した、特に設計されたバイオプロセスコンテナの使用、及び/又は特に設計されたバイオチュービングの使用と関係する。本開示に従って使用されるバイオチューブは、例えば、エラストマーポリマーから作製されることに加えて、肥厚した壁厚と共に比較的大きな内径を一般的に有する。バイオチューブの寸法は、滅菌溶接機を使用して、開放接続を形成することなく、バイオプロセスコンテナと細胞培養装置の間で接続が生じるのを可能にする。更に、バイオチューブの寸法は、インキュベーションの間及び操作の間にクランプした際、ラインのねじれを低下させることも判明した。このように、ねじれが生じ、そしておそらくは気流を遮断する傾向が低下すれば、いくつかの操作や後続するオペレーターミスを低下させるという利点がもたらされる。本開示の材料の使用を通じて、外部のあらゆるものが細胞培養装置に進入し、そして増殖対象の細胞培養物を汚染するリスクを大幅に低下させる閉鎖系として、システム全体が存続し得る。更に、溶接を利用することにより、無菌滅菌接続及び無菌滅菌切り離しが、工学的コントロール及び人的コントロールが低減した環境内で実行可能となる。したがって、本開示によれば、換気されたエンクロージャー又はドラフトチャンバー等の管理された環境内で作業せずとも、バイオプロセスチューブは切り離し可能であり、新しいチューブが細胞培養装置に接続可能である。
[0046]図1を参照すると、例えば、本開示に従って使用され得る細胞培養装置10について、その1つの実施形態を示す。図1の細胞培養装置10は、マニフォールドを介して接続される細胞培養チャンバーの複数の層を有する多層状であり、該マニフォールドにより、細胞培養チャンバーの複数の層が細胞培養培地等の流体で連続して又は並行して充填可能となる。
[0047]例えば、図1を参照すると、細胞培養装置10は、複数の細胞培養チャンバー12を含む。例証する実施形態において、該装置には、共に重ねられた3つの分離したサブユニットが設けられる。細胞培養装置10は、重ねた配置で10個を超える細胞培養チャンバー、例えば約15個を超える細胞培養チャンバー等、例えば約20個を超える細胞培養チャンバー等、例えば約25個を超える細胞培養チャンバー等、例えば約30個を超える細胞培養チャンバー等、例えば約35個を超える細胞培養チャンバー等、例えば約40個を超える細胞培養チャンバー等、例えば約45個を超える細胞培養チャンバー等、例えば約50個さえも超える細胞培養チャンバー等を一般的に含み得る。一般的に、細胞培養装置10は、約200個未満の分離したチャンバー、例えば約100個未満の分離したチャンバー等を収納する。図1で例証する実施形態において、例えば、細胞培養装置10は、36個の細胞培養チャンバーを含む。
[0048]細胞培養装置10は、流体チャンネル16と連通している複数のマニフォールド14を含む。細胞培養装置10は、バイオプロセスチューブ18及びフィルターチューブ22と接続されたフィルター20を更に含む。細胞培養装置10を細胞培養培地で満たすために、細胞培養培地は、バイオプロセスチューブ18を通じて流体チャンネル16に供給され得る。流体チャンネル16は、細胞培養培地を個々の細胞培養チャンバー12に誘導するマニフォールド14と連通している。細胞培養装置10が細胞培養培地で満たされると、空気等の気体が装置内で置換し、フィルターチューブ22及び気体フィルター20を通じて排出される。
[0049]1つの実施形態では、細胞培養装置は、複数のサブユニット又は細胞培養容器を含み得る。各細胞培養容器は、複数の細胞培養チャンバーを含み得る。細胞培養容器は、外部のマニフォールドを使用して、直列又は並列に接続可能である。
[0050]細胞培養装置10は、任意の適する材料から作製され得る。1つの実施形態では、細胞培養装置は、細胞培養チャンバーが細胞培養培地で完全に充填された状態になり、そして細胞培養装置に収納されたすべての気体がフィルター20を通じて排出されるように設計される。細胞培養装置10が、液体系のみを含むように設計される場合、装置は、細胞培養チャンバーと細胞培養装置の周囲との間で気体交換を可能にする気体透過性部分を含み得る。例えば、1つの実施形態では、各細胞培養チャンバーは、気体透過性フィルムにより形成された気体透過性セクションを含み得る。気体透過性フィルムは、細胞培養チャンバーの少なくとも一部分を形成することができ、そして気体がチャンバーと周囲環境の間で移動するのを可能にする。但し、気体透過性フィルムは、液体不透過性であるように設計することも可能である。1つの実施形態では、例えば、細胞培養装置10は、気体透過性フィルムに隣接して配置される装置内に気体空間を含み得る。該空間は、フィルムを通じて気体が外部環境と交換するのを可能にする。例えば、1つの実施形態では、細胞培養装置10は、気体の流動を円滑化するスペーサー層を含み得る。
[0051]細胞培養装置10で使用される気体透過性フィルムは、異なるポリマー材料から作製され得る。ポリマーとして、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリオレフィン、エチレンビニルアセテート、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、又は適合性を有するフルオロポリマー、シリコーンゴム若しくはコポリマー、ポリ(スチレン−ブタジエン−スチレン)、又はこれらの物質を組み合わせたものが挙げられる。製造及び細胞増殖適合性が許すならば、様々なポリマー材料が利用され得る。好ましくは、フィルムは、フィルムを横断する気体の効率的な移送を可能にする厚さのフィルムである。例えば、ポリスチレンフィルムは、様々な厚さもやはり細胞の増殖において許容されるものの、厚さ約0.003インチ(約75マイクロメートル)であり得る。したがって、メンブレンは、好ましくは約25〜250マイクロメートルの間、又はおよそ25〜125マイクロメートルの間の任意の厚さのメンブレンであり得る。メンブレンは、アセンブリのチャンバーと外部環境との間での自由な気体の交換を可能にし、そして任意のサイズ又は形状をとり得る。好ましくは、メンブレンは、装置の製造、取り扱い、及び操作に対して耐久性がある。
[0052]細胞培養装置の残りの部分は、例えば、デバイスに対して構造を提供する能力を有する任意の適するポリマー材料から作製可能である。細胞培養装置を形成するのに使用される材料は、装置内で増殖する細胞培養物にも適合性を有するべきである。例えば、細胞培養装置は、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリスチレンコポリマー、フルオロポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレンブタジエンコポリマー、完全水素添加スチレン系重合体、ポリカーボネートPDMSコポリマー、及びポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリプロピレンコポリマー、及び環状オレフィンコポリマー等から作製可能である。
[0053]細胞培養物をインキュベーションし、そして増殖させるのに細胞培養装置10を使用する場合、異なる様々な細胞培養培地が装置に供給され、それから除去される必要がある。例えば、細胞培養装置は、最初に細胞培養物で接種される必要がある。細胞培養物が細胞培養装置10に供給された後、具体的用途に応じて、異なる様々な細胞培養培地が装置に供給され、それから除去される必要があり得る。例えば、1つの実施形態では、細胞栄養組成物を含む様々な試薬が、細胞培養物の増殖の間に細胞培養装置に供給され得る。細胞培養物が望ましい程度まで増殖すると、細胞は、次に装置から採取される。細胞培養装置から細胞培養物を採取するために、1つの実施形態では、細胞に危害を与えずに細胞を装置の壁から脱離させるタンパク質分解性の薬剤が装置に供給され得る。細胞培養物は、次に装置から除かれ、バイオプロセスコンテナ内に配置され、そして望む通りに使用される。
[0054]細胞培養培地を細胞培養装置に供給するために、又は細胞培養装置から流体を取り除くために、様々なバイオプロセスコンテナを接続したり切り離したりすることを含め、異なる様々な操作が必要とされる。バイオプロセスコンテナは、装置に供給され得る、又は細胞培養装置から流体を受け入れるために除かれ得る細胞培養培地を収納し得る。本開示の1つの態様は、細胞培養装置10をバイオプロセスコンテナと接続し、それから切り離す方法及びシステムを対象とする。
[0055]図2を参照すると、例えば、開放接続を一切生成することなく細胞培養装置10をバイオプロセスコンテナ30と接続されるためのシステムについて、その1つの実施形態が示される。例証するように、システムは、バイオプロセスチューブ18をバイオプロセスコンテナ30に取り付けられた細胞培養連結チューブ32と共に溶接するように設計されたバイオ溶接装置24を更に含む。バイオプロセスコンテナ30は、細胞培養培地34を収納し得る。細胞培養装置10に接種するために、例えば、細胞培養培地34は、細胞培養装置10に供給され、負荷される生存細胞培養物を含み得る。細胞は細胞培養装置10に流入し、そして所定の数の細胞が各細胞培養チャンバー12に流入する。各細胞培養チャンバー12は、細胞が増殖及び繁殖するための環境を提供する細胞増殖表面を含む。
[0056]本開示によれば、バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32は、適合性を有する材料から作製され、そして溶接プロセスの間に開放接続を生成することなく、また破裂が生ずるリスクを有さずに、チューブが共に溶接されるのを可能にすることが判明している特定の寸法を有する。特に、バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32のそれぞれは、様々な長所及び利点を提供することが判明している直径、壁厚を有し、そして熱可塑性エラストマーからなる。
[0057]より具体的には、バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32は、比較的大きな内径を有すると共に、比較的厚めの壁を有するように作製される。例えば、バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32は、少なくとも2.25mm、例えば少なくとも2.75mm等、例えば少なくとも3mm等の壁厚を有し得る。壁厚は、一般的に約4.25mm未満、例えば約3.75mm未満等、例えば約3.5mm未満等である。各チューブの内径は、一般的に約7.5mmを超える、例えば約8.5mmを超える等、例えば約9mmを超える等である。内径は、一般的に約12.5mm未満、例えば約10.5mm未満等、例えば約10mm未満等である。1つの実施形態では、バイオプロセスチューブ18の寸法は、細胞培養連結チューブ32の寸法と同一である。
[0058]バイオプロセスチューブ及び細胞培養連結チューブの外径は、一般的に約13mmを超える、例えば約14mmを超える等、例えば約15mmを超える等である。外径は、一般的に約20mm未満、例えば約18mm未満等、例えば約17mm未満等である。
[0059]バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32は、適合性を有する熱可塑性ポリマー、特に適合性を有する熱可塑性エラストマーからも作製される。例えば、各チューブは、シリコーンポリマーから作製され得る。チューブを製造するのに使用され得るその他のエラストマーとして、ポリ塩化ビニルポリマー、ポリプロピレンポリマー、ポリエチレンポリマー、又はポリエステルポリマーが挙げられる。本明細書で使用する場合、ポリマーは、ホモポリマー、コポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー、ターポリマー等を指す場合もある。1つの実施形態では、チューブを作製するのに使用される組成物として可塑剤が挙げられる。
[0060]バイオプロセスコンテナ30を細胞培養装置10に接続する前に、1つの実施形態では、細胞培養連結チューブ32及びバイオプロセスチューブ18を通過する流れが停止され得る。例えば、システムは、チューブを通過する流れを阻止するように作動し得る流動停止デバイス38及び36を含み得る。
[0061]本開示に従って、細胞培養連結チューブ32をバイオプロセスチューブ18に取り付けるために、チューブは、バイオ溶接装置24内に最初に負荷される。例えば、1つの実施形態では、チューブホルダー26はバイオ溶接装置24から除去可能である。バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32は、次にバイオ溶接装置24に負荷される。チューブは、チューブホルダー26内にしっかりと配置される。図2及び図3に示すように、各チューブの端部は、各チューブホルダー26を行き過ぎるまで延在する。バイオ溶接装置24に負荷されると、両方のチューブホルダー26は、図3に示すように閉鎖され得る。
[0062]バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32がバイオ溶接装置24に負荷された後、ブレードがバイオ溶接装置に挿入され得る。該ブレードは、例えば、任意の適する形状、例えば板状の長方形の形状等を有し得る。ブレードがバイオ溶接装置24に負荷されると、バイオ溶接装置のカバーが閉鎖し、そして溶接シーケンスが開始される。
[0063]溶接プロセスの間に、ブレードは、バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32を製造するのに使用されるポリマーを溶融させるのに十分な温度まで加熱される。例えば、ブレードは、少なくとも約280℃、例えば少なくとも約300℃等、例えば少なくとも約320℃等、例えば少なくとも約340℃等、例えば少なくとも約380℃等、例えば少なくとも約400℃等の温度まで加熱され得る。ブレードが加熱される温度は、チューブを形成するのに使用される熱可塑性ポリマーを含む非常に多くの要因に依存する。一般的に、ブレードは、約600℃未満、例えば約500℃未満等、例えば約450℃未満等の温度まで加熱される。
[0064]ブレードが加熱されると、ブレードは、チューブホルダー26内に保持されているチューブの両方と接触することとなる。1つの実施形態では、ブレードは、両方のチューブを同時に切断するように設計され得る。ブレードは、切断後、チューブが密閉された配置でブレードと接触したまま存続するように、チューブの外径を超える高さを一般的に有する。このように、ブレードは、開放接続を生み出さずにチューブを切断する能力を有する。チューブがブレードと接触している間、チューブは、次にバイオ溶接装置により回転する。ブレードは、次に開放接続を生み出さずにチューブの間から除去される一方、チューブの切断された端部は、2つのチューブが共に溶接された状態となるように、溶融状態又は軟化状態にある。
[0065]1つの実施形態では、図4に具体的に示すように、バイオ溶接装置24は、バイオプロセスチューブ18と細胞培養連結チューブ32の間に溶接構造40を形成する。溶接構造40は、例えば、漏出防止フランジ42を含み得る。例えば、バイオプロセスチューブの寸法、細胞培養連結チューブの寸法、及びチューブを形成するのに使用される熱可塑性エラストマーは、溶接プロセスの間にフランジ42が形成されるように選択される。フランジ42は、適切な溶接が生じることを保証するだけでなく、溶接プロセスの間にチューブの破裂に対する保護も提供する。フランジ42は、バイオプロセスチューブ18及び細胞培養連結チューブ32を一様に取り巻くように構築可能である。フランジ42は、円周方向全体において比較的均一である高さも有し得る。例えば、漏出防止フランジ42は、約0.2mmを超える、例えば約0.5mmを超える等、例えば約0.7mmを超える等、例えば約1mmを超える等、例えば約1.2mmを超える等、例えば約1.5mmさえも超える等の高さを有し得る。フランジは、約5mm未満、例えば約3mm未満等の高さを一般的に有する。フランジ42の高さは、共に溶接されるチューブの壁厚に一部起因する。壁厚は、例えば、チューブの位置が事実上一致するようにチューブが共に適切に溶接されることを保証する。
[0066]溶接プロセス後、溶接構造40は、目視可能フランジがチューブの円周上に存在することを保証するために、オペレーターにより検査され得る。フランジの存在は、向心方向で位置が一致していることを示すだけでなく、チューブが共に適切に溶接されることも保証する。何らかの溶接構造内に不規則性が認められた場合、溶接プロセスを、開放接続を生成することなく反復することができる。目視検査により、溶接構造が均一にみえ、そして完全性を有する場合には、次に溶接されたチューブはバイオ溶接装置から除去可能であり、そして流動停止デバイス36及び38は開通可能となり、流体がバイオプロセスコンテナ30から細胞培養装置10に流れるのが可能となる。
[0067]図2に示すように、細胞培養培地34が細胞培養装置10に流出するのを重力が補助し得るように、バイオプロセスコンテナ30はフレーム44から懸架可能である。
[0068]図5を参照すると、バイオプロセスコンテナ30は、細胞培養連結チューブ32及びバイオプロセスチューブ18を介して細胞培養装置10と接続された状態で示される。1つの実施形態では、細胞培養装置10及びバイオプロセスコンテナ30は、ローリングカート46上に配置され得る。バイオプロセスコンテナ30は、カート46と接続されたフレーム44から懸架可能である。このように、細胞培養培地34が細胞培養装置10に流出可能となるように、重力を利用することができる。図5に示すように、細胞培養培地34を負荷している間に装置内に気泡が存在する可能性があるが、それを除去するように細胞培養装置10を操作する際にそれを支援するために、細胞培養装置10はくさび部材48上に配置され得る。
[0069]細胞培養装置10に細胞培養物を接種した後、装置内の増殖表面上で細胞増殖を可能にするために、細胞培養装置10はインキュベーター内に配置され得る。細胞増殖プロセスの間に、使用済みの細胞培養培地を抽出し、及び/又は新鮮な細胞培養培地を細胞培養装置10に挿入する必要があり得る。新しい細胞培養培地は、例えば、任意の適する試薬及び/又は細胞栄養組成物を含み得る。細胞培養培地を細胞培養装置から取り除くために、又は新しい細胞培養培地を細胞培養装置に供給するために、新しいバイオプロセスコンテナが装置に取り付けられる必要があり得る。本開示によれば、新しいバイオプロセスコンテナは、上記のように細胞培養連結チューブと連通し得て、またバイオプロセスコンテナは、上記プロセスを反復する細胞培養装置(同装置内では細胞培養連結チューブがバイオプロセスチューブに溶接されている)と流体連通され得る。1つの実施形態では、細胞培養培地を細胞培養装置から取り除くために、空のバイオプロセスコンテナが、上記のようなプロセスを使用して細胞培養装置と接続し得る。
[0070]細胞培養物が細胞培養装置内である期間インキュベートされた後、1つの実施形態では、装置から細胞を採取するのが望ましい場合もある。細胞培養物を細胞培養装置10から採取するために、タンパク質分解性の薬剤が細胞培養装置に供給され得る。タンパク質分解性の薬剤は、例えば、細胞に危害を与えずに細胞を細胞培養装置の表面から脱離させる能力を有する化学組成物を含む。1つの実施形態では、タンパク質分解性の薬剤は酵素添加剤物を含み得る。酵素添加物は、例えば、任意の適するプロテアーゼ、例えばトリプシン、プロナーゼ、コラゲナーゼ、及び/又はプロテイナーゼK等(proteinse K)を含み得る。
[0071]1つの実施形態では、タンパク質分解性の薬剤は、中性のpHにおいて、又は通常の培養条件のpHより高いpHにおいて細胞培養装置に供給され得る。例えば、pHは、約7〜約10のいずれか、例えば約7.8〜約9.5等であり得る。所望の場合には、細胞培養装置に収納される任意の液体、例えば増殖培地等は、タンパク質分解性の薬剤を装置に供給する前に、細胞培養物から除去可能及び分離可能である。所望の場合には、細胞培養物は、タンパク質分解性の薬剤を細胞培養装置に供給する前にリンスすることも可能である。例えば、細胞培養物は、水性の等張バッファーを用いてリンス可能である。
[0072]タンパク質分解性の薬剤は、液体の形態で細胞培養装置に一般的に添加される。タンパク質分解性の薬剤に加えて、タンパク質分解性の組成物は、様々なその他の配合物及び成分を含有し得る。1つの実施形態では、例えば、タンパク質分解性の薬剤は、キレート剤、例えばEDTA等と共に存在することができる。キレート剤は、細胞培養装置内に存在し得る陽イオンに対するスカベンジャーとして作用する。そのような陽イオンとして、例えば、カルシウム、マグネシウム等を挙げることができる。タンパク質分解性の薬剤は、一般的に約0.1%を超える、例えば約0.2%を超える等の濃度でタンパク質分解性の組成物に含まれ得る。組成物内のタンパク質分解性の薬剤の濃度は、一般的に約0.5%未満、例えば約0.3%未満等、例えば約0.2%未満等である。
[0073]タンパク質分解性の薬剤、例えばトリプシン等を細胞培養装置10に供給するために、タンパク質分解性の薬剤を収納するバイオプロセスコンテナが、上記のような溶接プロセスを使用してバイオプロセス装置と接続される。1つの実施形態では、タンパク質分解性の薬剤に加えて、クエンチ組成物も細胞を採取するために細胞培養装置に供給される。タンパク質分解性の薬剤は、細胞培養装置内の増殖表面から細胞を遊離させるが、一方クエンチ組成物は酵素反応を停止するために添加される。タンパク質分解性の薬剤及びクエンチ組成物が細胞培養装置に供給された後、細胞培養装置の全内容物は、クエンチ組成物を供給したバイオプロセスコンテナに流出可能、又は空のバイオプロセスコンテナに流出可能である。
[0074]図6を参照すると、細胞培養装置から細胞を採取するために本開示に従って作製されたシステムについて、その1つの実施形態が示されている。システムは、バイオプロセスチューブ18と流体連通した状態の細胞培養装置10を含む。バイオプロセスチューブ18は、本開示に従って細胞培養連結チューブ32と共に溶接されている。示す通り、漏出防止フランジを含む溶接構造40は、バイオプロセスチューブ18を細胞培養連結チューブ32から分離する。
[0075]細胞培養連結チューブ32は、Y構造を介して第1のYチューブ50及び第2のYチューブ52と流体連通した状態にある。第1のYチューブ50は、第1のバイオプロセスコンテナ54と流体連通した状態にある一方、第2のYチューブ52は、第2のバイオプロセスコンテナ56と連通している。第1のバイオプロセスコンテナ54は、細胞培養装置10に供給されるタンパク質分解性の組成物を含有するように構成される。一方、第2のバイオプロセスコンテナ56は、一般的にはタンパク質分解性の組成物の後に細胞培養装置10にやはり供給されるクエンチ組成物を収納するように設計される。システムを通る流体の流れをコントロールするために、チューブのそれぞれは、流動停止デバイス36と連通している。
[0076]図6で例証するシステムを使用して細胞を採取するために、第1及び第2のバイオプロセスコンテナは、上記で議論したように本開示のプロセスを通じて、バイオプロセス装置10と最初に接続する。第1のバイオプロセスコンテナ54に収納されるタンパク質分解性の組成物は、次に細胞培養装置10に供給される。タンパク質分解性の組成物が細胞培養装置に供給された後、第2のバイオプロセスコンテナ56に収納されるクエンチ組成物が細胞培養装置10に供給される。クエンチ組成物が細胞培養装置10に供給された後、細胞培養装置10は、次に第2のバイオプロセスコンテナ56に流出する。流動停止デバイス36は、バイオプロセスコンテナから細胞培養装置内部及び外部への流れを停止及び開始するのに使用することができる。図6に示すように、第2のYチューブ52は、クイックディスコネクトデバイス58を含む。細胞培養物が第2のバイオプロセスコンテナ56において収集されると、クイックディスコネクトデバイス58が、バイオプロセスコンテナをシステムから切り離すことに関与する。バイオプロセスコンテナ56は、次に細胞培養物を保管及び輸送するのに使用され得る。
[0077]細胞培養物をインキュベートし、増殖させ、及び採取するシステム及び方法に加えて、本開示は、本開示のプロセス及びシステムで使用するのに特に相性の良いバイオプロセスコンテナをも対象とする。例えば、図7〜図14を参照すると、バイオプロセスコンテナ30の様々な実施形態が示されている。1つの実施形態では、バイオプロセスコンテナ30は、可撓性ポリマーフィルムから作製され得る。ポリマーフィルムは、例えば、単層フィルム又は多層フィルムであり得る。コンテナを製造するのに使用され得るポリマーとして、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンポリマー、例えばポリプロピレン、及び/又はポリエチレン、ポリエステルポリマー等が挙げられる。1つの実施形態では、バイオプロセスコンテナ30は、コンテナの内容物が視認可能なように透明又は半透明である。バイオプロセスコンテナは、約0.5リットルを超える、例えば約0.75リットルを超える等の容積を一般的に有し得る。コンテナの容積は、一般的に約25リットル未満、例えば約15リットル未満等、例えば約10リットル未満等、例えば約5リットル未満等、例えば約3リットル未満等、例えば約2リットル未満等、例えば約1.5リットル未満等である。
[0078]図7に示すようなバイオプロセスコンテナ30には、タブ部分60を含む第1の端部を含み得る。タブ部分60は、バイオプロセスコンテナ30を保持及び操作するためのものである。1つの実施形態では、タブ部分60には、ハンドルとして機能し得る、及び/又はクランプ又はその他の類似した保持デバイスからバイオプロセスコンテナを懸架するのに使用され得る開口部62を含み得る。
[0079]バイオプロセスコンテナ30の反対側の端部は、複数のポートを含む。バイオプロセスコンテナは、例えば、少なくとも1ポート、例えば少なくとも2ポート等、例えば少なくとも3ポート等を備え得る。一般的に、バイオプロセスコンテナ30は、約6ポート未満、例えば約5ポート未満等、例えば約4ポート未満等を含有する。図7で例証する実施形態では、バイオプロセスコンテナは、4つのポート64、66、68、及び70を含む。本開示によれば、バイオプロセスコンテナ30は、ポート64、66、68、及び70を画定する流動ガイドデバイス72を更に含む。流動ガイドデバイス72は、硬質材料、例えば硬質プラスチック等から作製され得る単一構造である。流動ガイドデバイス72は、バイオプロセスコンテナ30を取り扱い、操作する際に、非常に多くの長所及び利点を提供する。流動ガイドデバイス72は、例えば、様々なチューブ及びその他のアウトレットとバイオプロセスコンテナとの接続を容易にする。更に、流動ガイドデバイス72は、例外的に生ずるおそれのあるねじれ及びその他の流れの詰まりを防止する。流動ガイドデバイスは、単一材料から作製されるだけでなく、過去のバイオプロセスコンテナとの比較において比較的大きな内径も有するので、このような長所が得られる。例えば、各ポート64、66、68、及び70の内径は、約6mmを超える、例えば約6.5mmを超える等、例えば約7mmを超える等、例えば約7.5mmを超える等、例えば約8mmを超える等、例えば約8.5mmを超える等、例えば約9mmを超える等であり得る。流動ガイドデバイス72内の各ポートの内径は、一般的に約14mm未満、例えば約12mm未満等、例えば約10mm未満等である。図7に具体的に示すように、ポートは、異なるチューブ、インレット、及びアウトレットが相互に干渉しないように間隔が置かれている。各ポート間の間隔は、例えば、一般的に約3mmを超える、例えば約4mmを超える等、例えば約5mmを超える等、例えば約6mmを超える等、例えば約7mmを超える等、例えば約8mmを超える等、例えば約9mmを超える等、例えば約10mmを超える等であり得る。各ポート間の間隔は、一般的に約50mm未満、例えば約40mm未満等、例えば約30mm未満等、例えば約20mm未満等、例えば約10mm未満等、例えば約8mm未満等、例えば約6mm未満等である。
[0080]図7で例証する実施形態では、バイオプロセスコンテナ30は、4つのポート64、66、68、及び70を含む。ポート66は、上記のように細胞培養連結チューブ32と接続される。細胞培養連結チューブは、チューブが類似した寸法及び特性を有する別のチューブと正常に溶接されることを可能にする物理的寸法及び特性を有する。上記のように、細胞培養連結チューブ32の寸法及び特性は、バイオプロセスコンテナ30が細胞培養装置と、開放接続を生み出すことなく接続することを可能にする。したがって、バイオプロセスコンテナ30は、入念にモニタリングしながらドラフトチャンバーの下で、又は管理された環境内で作業を実施する必要もなく、細胞培養装置と接続及び切り離し可能である。
[0081]ポート66に加えて、バイオプロセスコンテナ30は、サンプリングライン74に取り付けられたポート68を含む。サンプリング74は、バイオプロセスコンテナからサンプルを取得するのに使用可能である。一方、ポート70は、充填ライン76と接続される。ポート70及び充填ライン76は、バイオプロセスコンテナに細胞培養培地を充填するのに使用可能である。
[0082]最後に、バイオプロセスコンテナ30は4番目のポート64を含む。4番目のポート64は注入ポート78と接続される。注入ポート78は、ユーザーが少量の物質をバイオプロセスコンテナ30に注入することができるように設計され得る。例えば、注入ポート78は、所望の場合には、生存細胞をバイオプロセスコンテナ30に注入するのに使用可能である。注入ポート78は、細胞培養培地の特性、例えばpH等を変化させるのにも使用可能である。注入ポート78は、バイオプロセスコンテナ30に収納された細胞培養培地をその他の添加物及び成分と混ぜ合わせるのにも使用可能である。
[0083]本明細書に記載するデバイス、設備、及び方法は、原核細胞系及び/又は真核細胞系を含む任意の望ましい細胞系を培養するのに適する。更に、複数の実施形態では、デバイス、設備、及び方法は、懸濁細胞又は付着依存性(接着性)の細胞を培養する間に流体を濾過するのに適し、また医薬製品及びバイオ医薬製品−例えばポリペプチド製品、核酸製品(例えば、DNA又はRNA)等、或いは細胞及び/又はウイルス、例えば細胞療法及び/又はウイルス療法で使用されるもの等を製造するように構成された製造業務に適する。
[0084]複数の実施形態では、細胞は、組換え治療薬又は診断薬等の製品を発現又は産生する。下記でより詳細に記載するように、細胞により産生される製品の例として、抗体分子(例えば、モノクロナール抗体、二重特異性抗体)、抗体模倣体(抗原と特異的に結合するが、しかし抗体と構造的に関連しないポリペプチド分子、例えばDARPin、アフィボディ(Affibody)、アドネクチン、又はIgNAR等)、融合タンパク質(例えば、Fc融合タンパク質、キメラサイトカイン)、その他の組換えタンパク質(例えば、グリコシル化されたタンパク質、酵素、ホルモン)、ウイルス治療薬(例えば、腫瘍溶解性抗がんウイルス、遺伝子療法及びウイルス免疫療法用のウイルスベクター)、細胞治療薬(例えば、多能性幹細胞、間葉系幹細胞、及び成人幹細胞)、ワクチン又は脂質カプセル化粒子(例えば、エキソソーム、ウイルス様粒子)、RNA(例えばsiRNA等)若しくはDNA(例えばプラスミドDNA等)、抗生物質、又はアミノ酸が挙げられるが、但しこれらに限定されない。複数の実施形態では、デバイス、設備、及び方法は、後発生物製剤を製造するのに使用可能である。
[0085]記載の通り、複数の実施形態では、デバイス、設備、及び方法は、真核細胞、例えば哺乳動物細胞、又は下等真核細胞、例えば酵母菌細胞若しくは糸状菌細胞等、又は原核細胞、例えばグラム陽性細胞若しくはグラム陰性細胞等、及び/或いは真核細胞又は原核細胞の生成物、例えば、大規模なスケールで真核細胞により合成されるタンパク質、ペプチド、抗生物質、アミノ酸、核酸(例えばDNA又はRNA等)の製造を可能にする。本明細書において別途記載しない限り、デバイス、設備、及び方法は、ベンチスケール、パイロットスケール、及びフル製造スケールの能力を含む、但しこれらに限定されない、任意の望ましい容積又は製造能力を含み得る。
[0086]更に、本明細書において別途記載しない限り、デバイス、設備、及び方法は、撹拌タンク、エアリフト、ファイバー、マイクロファイバー、中空ファイバー、セラミックマトリックス、流動床、固定床、及び/又は噴流床バイオリアクターを含む、但しこれらに限定されない任意の適するリアクター(複数可)を含み得る。本明細書で使用する場合、「リアクター」には、発酵装置若しくは発酵ユニット、又は任意のその他の反応槽が含まれ得るが、また用語「リアクター」は、「発酵装置」と交換可能に使用される。例えば、いくつかの態様では、バイオリアクターユニットの一つの例は、下記事項:栄養素及び/又は炭素源の供給、適する気体(例えば、酸素)の注入、発酵又は細胞培養培地のインレット及びアウトレット流動、気相と液相の分離、温度の維持、酸素及びCO2レベルの維持、pHレベルの維持、撹拌(agitation)(例えば、撹拌(stirring))、並びに/或いは洗浄/滅菌のうちの1つ若しくは複数、又はすべてを実施することができる。いくつかのリアクターユニットの例、例えば発酵ユニット等はユニット内に複数のリアクターを含有することができ、例えばユニットは、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、若しくは100個、又はそれ超のバイオリアクターを各ユニット内に有することができ、及び/或いは設備は単一又は複数のリアクター(reacotrs)を該設備内に有する複数のユニットを含有し得る。様々な実施形態では、バイオリアクターは、バッチ、セミフェドバッチ、フェドバッチ、潅流、及び/又は連続発酵プロセスに適し得る。任意の適するリアクター径が使用可能である。複数の実施形態では、バイオリアクターは、約100mL〜約50,000Lの間の容積を有し得る。非限定的な例として、100mL、250mL、500mL、750mL、1リットル、2リットル、3リットル、4リットル、5リットル、6リットル、7リットル、8リットル、9リットル、10リットル、15リットル、20リットル、25リットル、30リットル、40リットル、50リットル、60リットル、70リットル、80リットル、90リットル、100リットル、150リットル、200リットル、250リットル、300リットル、350リットル、400リットル、450リットル、500リットル、550リットル、600リットル、650リットル、700リットル、750リットル、800リットル、850リットル、900リットル、950リットル、1000リットル、1500リットル、2000リットル、2500リットル、3000リットル、3500リットル、4000リットル、4500リットル、5000リットル、6000リットル、7000リットル、8000リットル、9000リットル、10,000リットル、15,000リットル、20,000リットル、及び/又は50,000リットルの容積が挙げられる。更に、適するリアクターは、複数回使用、単回使用、ディスポーザブル、又は非ディスポーザブルであり得るが、またステンレススチール等の合金(例えば、316L又は任意のその他の適するステンレススチール)、及びインコネル(Inconel)、プラスチック、及び/又はガラスを含む任意の適する材料から形成され得る。
[0087]複数の実施形態では、本明細書において別途記載しない限り、本明細書に記載するデバイス、設備、及び方法には、別途記載されない任意の適するユニットオペレーション及び/又は機器、例えばそのような製品を分離、精製、及び単離するためのオペレーション及び/又は機器等も含まれ得る。任意の適する設備及び環境、例えば従来型の現地組み立て設備、モジュール式の可動的及び一時的な設備、又は任意のその他の適する構築物、設備、及び/又はレイアウト等が使用可能である。例えば、いくつかの実施形態では、モジュール式のクリーンルームが使用可能である。更に、別途記載がなければ、本明細書に記載するデバイス、システム、及び方法は、1つの場所又は設備に収容され、及び/又はそこで実施され得る、或いは分離した又は複数の場所及び/又は設備において収容及び/又は実施される。
[0088]非限定的な例として、本明細書により参考としてそのまま援用されている米国特許公開第2013/0280797号;同第2012/0077429号;同第2011/0280797号;同第2009/0305626号;及び米国特許第8,298,054号;同第7,629、167号;及び同第5,656,491号が、これらに限定せずに、適すると考えられる設備、機器、及び/又はシステムの例について記載する。
[0089]複数の実施形態では、細胞は、真核細胞、例えば、哺乳動物細胞である。哺乳動物細胞は、例えば、ヒト又は齧歯類又はウシの細胞系又は細胞系統であり得る。そのような細胞、細胞系、又は細胞系統の例は、例えば、マウスミエローマ(NSO)−細胞系、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)−細胞系、HT1080、H9、HepG2、MCF7、MDBK Jurkat、NIH3T3、PC12、BHK(ベビーハムスター腎臓細胞)、VERO、SP2/0、YB2/0、Y0、C127、L細胞、COS、例えば、COS1及びCOS7、QC1−3、HEK−293、VERO、PER.C6、HeLA、EB1、EB2、EB3、腫瘍溶解性又はハイブリドーマ−細胞系である。好ましくは、哺乳動物細胞は、CHO細胞系である。1つの実施形態では、細胞は、CHO細胞である。1つの実施形態では、細胞は、CHO−K1細胞、CHO−K1 SV細胞、DG44CHO細胞、DUXB11CHO細胞、CHOS、CHO GSノックアウト細胞、CHO FUT8GSノックアウト細胞、CHOZN、又はCHO由来の細胞である。CHO GSノックアウト細胞(例えば、GSKO細胞)は、例えば、CHO−K1 SV GSノックアウト細胞である。CHO FUT8ノックアウト細胞は、例えば、Potelligent(登録商標)CHOK1SV(Lonza Biologies、Inc.社)である。真核細胞は、鳥類の細胞、細胞系又は細胞系統、例えば、EBx(登録商標)細胞、EB14、EB24、EB26、EB66、又はEBvl3等であり得る。
[0090]1つの実施形態では、真核細胞は幹細胞である。幹細胞は、例えば、胚性幹細胞(ESC)、成人幹細胞、誘導多能性幹細胞(iPSC)、組織特異的幹細胞(例えば、造血幹細胞)、及び間葉系幹細胞(MSC)を含む多能性幹細胞であり得る。
[0091]1つの実施形態では、細胞は、本明細書に記載する細胞のいずれかの分化した形態である。1つの実施形態では、細胞は、培養物中の任意の初代細胞に由来する細胞である。
[0092]複数の実施形態では、細胞は、肝細胞、例えばヒト肝細胞、動物肝細胞、又は非実質細胞等である。例えば、細胞は、プレーティング可能な代謝機能のあるヒト肝細胞、プレーティング可能な誘導機能のあるヒト肝細胞、プレーティング可能なQualyst Transporter Certified(商標)ヒト肝細胞、懸濁機能のあるヒト肝細胞(10ドナー及び20ドナーがプールされた肝細胞を含む)、ヒト肝臓のクッパー細胞、ヒト肝臓の星状細胞、イヌ肝細胞(単一及びプールされたビーグル犬肝細胞を含む)、マウス肝細胞(CD−1及びC57BI/6肝細胞を含む)、ラット肝細胞(Sprague−Dawley系、Wistar Han系、及びWistar系肝細胞を含む)、サル肝細胞(カニクイザル又はアカゲザル肝細胞を含む)、ネコ肝細胞(ドメスティック・ショートヘア肝細胞を含む)、及びウサギ肝細胞(ニュージランドホワイト種肝細胞を含む)であり得る。肝細胞の例は、Triangle Research Labs,LLC社(6 Davis Drive Research Triangle Park、North Carolina、米国 27709)から市販されている。
[0093]1つの実施形態では、真核細胞は、下等真核細胞、例えば、酵母菌細胞(例えば、ピキア属(例えば、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、ピキア・メタノリカ(Pichia methanolica)、ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、及びピキア・アングスタ(Pichia angusta))、Komagataella属(例えば、コマガタエラ・パストリス(Komagataella pastoris)、コマガタエラ・シュードパストリス(Komagataella pseudopastoris)、又はコマガタエラ・ファフィ(Komagataella phaffii))、サッカロミセス属(例えば、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisae)、セレビシエ(cerevisiae)、サッカロミセス・クルイベリ(Saccharomyces kluyveri)、サッカロミセス・ウバルム(Saccharomyces uvarum))、クルイベロミセス属(例えば、クルイベロミセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)、クルイベロミセス・マルキサヌス(Kluyveromyces marxianus))、カンジダ属(例えば、カンジダ・ユチリス(Candida utilis)、カンジダ・カカオイ(Candida cacaoi)、カンジダ・ボイジニイ(Candida boidinii))、ゲオトリクム属(例えば、ゲオトリクム・ファーメンタンス(Geotrichum fermentans))、ハンゼヌラ・ポリモルファ(Hansenula polymorpha)、ヤロウィア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)、又はシゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)等である。ピキア・パストリス種が好ましい。ピキア・パストリス系統の例は、X33、GS115、KM71、KM71H;及びCBS7435である。
[0094]1つの実施形態では、真核細胞は、真菌細胞(例えば、アスペルギルス属(例えばA.ニガー(A.niger)、A.フミガーツス(A.fumigatus)、A.オジエ(A.orzyae)、A.ニドゥラ(A.nidula)等)、アクレモニウム属(例えばA.テルモピルム(A.thermophilum)等)、ケトミウム属(例えばC.テルモピルム(C.thermophilum)等)、クリソスポリウム属(例えばC.テルモフィル(C.thermophile)等)、コルディセプス属(例えばC.ミリタリス(C.militaris)等)、コリナスカス属、テノマイセス属、フサリウム属(例えばF.オキシスポルム(F.oxysporum)等)、グロメレラ属(例えばG.グラミニコラ(G.graminicola)等)、ヒポクレア属(例えばH.ジェコリナ(H.jecorina)等)、マグナポルテ属(例えばM.オジエ(M.orzyae)等)、マイセリオフトラ属(例えばM.テルモフィル(M.thermophile)等)、ネクトリア属(例えばN.ヘマトコッカ(N.heamatococca)等)、ニューロスポラ属(例えばN.クラッサ(N.crassa)等)、ペニシリウム属、スポロトリクム属(例えば、S.テルモフィル(S.thermophile)等)、チラビア属(、例えばT.テレストリス(T.terrestris)、T.ヘテロタリカ(T.heterothallica)等)、トリコデルマ属(例えばT.リーゼイ(T.reesei)等)、又はベルチシリウム属(例えばV.ダリア(V.dahlia)等)である。
[0095]1つの実施形態では、真核細胞は、昆虫細胞(例えば、Sf9、Mimic(商標)Sf9、Sf21、High Five(商標)(BT1−TN−5B1−4)、又はBT1−Ea88細胞)、藻類細胞(例えば、アンフォラ属(Amphora)、珪藻類(Bacillariophyceae)、ドナリエラ(Dunaliella)、クロレラ(Chlorella)、クラミドモナス(Chlamydomonas)、藍藻類(Cyanophyta)(シアノバクテリア)、ナンノクロロプシス(Nannochloropsis)、スピルリナ属(Spirulina)、又はオクロモナス属(Ochromonas))、或いは植物細胞(例えば、単子葉植物(例えば、トウモロコシ、米、小麦、若しくはセタリア属(Setaria))、又は双子葉植物(例えば、キャッサバ、ジャガイモ、大豆、トマト、タバコ、アルファルファ、ニセツリガネゴケ(Physcomitrella patens)、若しくはシロイヌナズナ属(Arabidopsis)由来の細胞)である。
[0096]1つの実施形態では、細胞は細菌細胞又は原核細胞である。
[0097]複数の実施形態では、原核細胞は、グラム陽性細胞、例えば桿菌(Bacillus)、ストレプトミセス属(Streptomyces)、連鎖球菌属(Streptococcus)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)、又は乳酸杆菌属(Lactobacillus)等である。使用可能である桿菌は、例えば、B.サブチリス(B.subtilis)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)、B.リケニフォルミス(B.licheniformis)、納豆菌(B.natto)、又はB.メガテリウム(B.megaterium)である。複数の実施形態では、細胞は、B.サブチリス、例えばB.サブチリス3NAやB.サブチリス168等である。桿菌は、例えば、Bacillus Genetic Stock Center、Biological Sciences 556(484 West 12th Avenue、Columbus OH 43210−1214)から取得可能である。
[0098]1つの実施形態では、原核細胞は、グラム陰性細胞、例えばサルモネラ属菌(Salmonella)等、又は大腸菌(Escherichia coli)、例えば、TG1、TG2、W3110、DH1、DHB4、DH5a、HMS174、HMS174(DE3)、NM533、C600、HB101、JM109、MC4100、XL1−Blue及びOrigami等、並びに大腸菌B系統細胞、例えば、BL−21又はBL21(DE3)等であり、これらのすべてが市販されている。
[0099]適する宿主細胞が、例えば、培養物コレクション、例えばDSMZ(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen、及びZellkulturen GmbH、Braunschweig、ドイツ)又はアメリカ合衆国培養細胞系統保存機関(American Type Culture Collection、ATCC)等のから市販されている。
[00100]複数の実施形態では、培養された細胞が、治療用途のタンパク質、例えば抗体、例えばモノクロナール抗体及び/又は組換えタンパク質を製造するのに使用される。複数の実施形態では、培養された細胞は、ペプチド、アミノ酸、脂肪酸、又はその他の有用な生化学的中間体又は代謝物を生成する。例えば、複数の実施形態では、約4000ダルトン〜約140,000ダルトンを超える分子量を有する分子が製造可能である。複数の実施形態では、このような分子は、ある範囲の複雑性を有する可能性があり、またグリコシル化を含む翻訳後修飾を含み得る。
[00101]複数の実施形態では、タンパク質は、例えば、BOTOX、Myobloc、Neurobloc、Dysport(又はボツリヌス神経毒素のその他の血清型)、アルグルコシダーゼアルファ、ダプトマイシン、YH−16、絨毛性ゴナドトロピンアルファ、フィルグラスチム、セトロレリックス、インターロイキン−2、アルデスロイキン、テセロイキン(teceleulin)、デニロイキンジフチトクス、インターフェロンアルファ−n3(注射剤)、インターフェロンアルファ−nl、DL−8234、インターフェロン、サントリー(ガンマ−1a)、インターフェロンガンマ、サイモシンアルファ1、タソネルミン、DigiFab、ViperaTAb、EchiTAb、CroFab、ネシリチド、アバタセプト、アレファセプト、Rebif、エプトテルミンアルファ、テリパラチド(骨粗鬆症)、カルシトニン注射用(骨疾患)、カルシトニン(鼻腔、骨粗鬆症)、エタネルセプト、ヘモグロビングルタマー250(ウシ)、ドロトレコギンアルファ、コラゲナーゼ、カルペリチド、組換えヒト上皮増殖因子(局所用ゲル、創傷治癒)、DWP401、ダルベポエチンアルファ、エポエチンオメガ、エポエチンベータ、エポエチンアルファ、デシルジン、レピルジン、ビバリルジン、ノナコグアルファ、モノニン(Mononine)、エプタコグアルファ(活性化)、組換え第VIII因子+VWF、リコンビナート(Recombinate)、組換え第VIII因子、第VIII因子(組換え)、アルフマート、オクトコグアルファ、第VIII因子、パリフェルミン、インジキナーゼ、テネクテプラーゼ、アルテプラーゼ、パミテプラーゼ、レテプラーゼ、ナテプラーゼ、モンテプラーゼ、フォリトロピンアルファ、rFSH、hpFSH、ミカファンギン、ペグフィルグラスチム、レノグラスチム、ナルトグラスチム、セルモレリン、グルカゴン、エキセナチド、プラムリンチド、イミグルセラーゼ(iniglucerase)、ガルスルファーゼ、ロイコトロピン、モルグラモスチム(molgramostirn)、トリプトレリンアセテート、ヒストレリン(皮下移植、ハイドロン(Hydron))、デスロレリン、ヒストレリン、ナファレリン、ロイプロリド持続放出型デポ(アトリゲル(ATRIGEL))、ロイプロリドインプラント(デュロス(DUROS))、ゴセレリン、ユートロピン、KP−102プログラム、ソマトロピン、メカセルミン(増殖不全)、エンルファビルチド(enlfavirtide)、Org−33408、インスリングラルギン、インスリングルリジン、インスリン(吸入式)、インスリンリスプロ、インスリンデテミル(insulin deternir)、インスリン(バッカル、RapidMist)、メカセルミンリンファバート、アナキンラ、セルモロイキン、99mTc−アプシタイド注射剤、ミエロピド、ベタセロン(Betaseron)、酢酸グラチラマー、ゲポン(Gepon)、サルグラモスチム、オプレルベキン、ヒト白血球由来のアルファインターフェロン、ビリブ(Bilive)、インスリン(組換え)、組換えヒトインスリン、インスリンアスパルト、メカセルミン(mecasenin)、ロフェロン−A(Roferon−A)、インターフェロン−アルファ2、アルファフェロン(Alfaferone)、インターフェロンアルファコン−1、インターフェロンアルファ、Avonex社の組換えヒト黄体形成ホルモン、ドルナーゼアルファ、トラフェルミン、ジコノチド、タルチレリン、ジボテルミンアルファ、アトシバン、ベカプレルミン、エプチフィバチド、ゼマイラ(Zemaira)、CTC−111、シャンバック−B(Shanvac−B)、HPVワクチン(四価)、オクトレオチド、ランレオチド、アンセスチム(ancestirm)、アガルシダーゼベータ、アガルシダーゼアルファ、ラロニダーゼ、酢酸プレザチド銅(局所用ゲル)、ラスブリカーゼ、ラニビズマブ、アクティミューン(Actimmune)、PEG−イントロン、トリコミン(Tricomin)、組換えチリダニアレルギー脱感作注射剤、組換えヒト副甲状腺ホルモン(PTH)1−84(sc、骨粗鬆症)、エポエチンデルタ、トランスジェニックアンチトロンビン、グランジトロピン(Granditropin)、ビトラーゼ(Vitrase)、組換えインスリン、インターフェロンアルファ(口腔ロゼンジ)、GEM−21S、バプレオチド、イデュルスルファーゼ、オマパトリラート(omnapatrilat)、組換え血清アルブミン、セルトリズマブペゴル、グルカルピダーゼ、ヒト組換えC1エステラーゼ阻害剤(血管性浮腫)、ラノテプラーゼ、組換えヒト成長ホルモン、エンフビルチド(針を使用しない注射、Biojector2000)、VGV−1、インターフェロン(アルファ)、ルシナクタント、アビプタジル(吸入式、肺疾患)、イカチバント、エカランチド、オミガナン、オーログラブ(Aurograb)、ペキシガナンアセテート、ADI−PEG−20、LDI−200、デガレリクス、シントレデキンベスドトクス、Favld、MDX−1379、ISAtx−247、リラグルチド、テリパラチド(骨粗鬆症)、チファコギン、AA4500、T4N5リポソームローション、カツマキソマブ、DWP413、ART−123、クリサリン(Chrysalin)、デスモテプラーゼ、アメジプラーゼ、コリフォリトロピンアルファ、TH−9507、テデュグルチド、ディアミド(Diamyd)、DWP−412、成長ホルモン(持続放出型注射剤)、組換えG−CSF、インスリン(吸入式、AIR)、インスリン(吸入式、Technosphere)、インスリン(吸入式、AERx)、RGN−303、DiaPep277、インターフェロンベータ(C型肝炎ウイルス性感染症(HCV))、インターフェロンアルファ−n3(口腔用)、ベラタセプト、経皮インスリンパッチ、AMG−531、MBP−8298、キセレセプト(Xerecept)、オペバカン、AIDSVAX、GV−1001、リンホスキャン(LymphoScan)、ランピルナーゼ、リポキシサン(Lipoxysan)、ルスプルチド、MP52(ベータ−リン酸三カルシウム担体、骨再生)、メラノーマワクチン、シプリューセル−T、CTP−37、インセジア(Insegia)、ビテスペン、ヒトトロンビン(凍結品、外科的出血)、トロンビン、TransMID、アルフィメプラーゼ、プリカーゼ(Puricase)、テルリプレシン(静脈内、肝腎症候群)、EUR−1008M、組換えFGF−I(注入型、血管疾患)、BDM−E、ロチガプチド、ETC−216、P−113、MBI−594AN、デュラマイシン(吸入式、嚢胞性繊維症)、SCV−07、OPI−45、エンドスタチン(Endostatin)、アンジオスタチン(Angiostatin)、ABT−510、ボーマン−バークインヒビター濃縮品、XMP−629、99mTc−Hynic−アネキシンV、カハラリドF、CTCE−9908、テベレリクス(徐放型)、オザレリクス、ロミデプシン(rornidepsin)、BAY−504798、インターロイキン4、PRX−321、ペプスキャン(Pepscan)、イボクタデキン、rhラクトフェリン、TRU−015、IL−21、ATN−161、シレンギチド、アルブフェロン(Albuferon)、ビファジックス(Biphasix)、IRX−2、オメガインターフェロン、PCK−3145、CAP−232、パシレオチド、huN901−DMI、卵巣がん免疫療法ワクチン、SB−249553、オンコバックス−CL(Oncovax−CL)、オンコバックス−P(OncoVax−P)、BLP−25、セルバックス(CerVax)−16、マルチエピトープペプチド・メラノーマワクチン(MART−1、gp100、チロシナーゼ)、ネミフィチド、rAAT(吸入式)、rAAT(皮膚科学)、CGRP(吸入式、喘息)、ペグスネルセプト、サイモシンベータ4、プリチデプシン、GTP−200、ラモプラニン、グラスパ(GRASPA)、OBI−1、AC−100、サケカルシトニン(口腔、エリゲン)、カルシトニン(口腔用、骨粗鬆症)、エキサモレリン、カプロモレリン、カルデバ(Cardeva)、ベラフェルミン、131I−TM−601、KK−220、T−10、ウラリチド、デペレスタット、ヘマタイド、クリサリン(Chrysalin)(局所的)、rNAPc2、組換え第VIII因子(ペグ化されたリポソーム)、bFGF、ペグ化された組換えスタフィロキナーゼバリアント、V−10153、ソノリシスプロリーゼ(SonoLysis Prolyse)、ニューロバックス(NeuroVax)、CZEN−002、島細胞新生治療、rGLP−1、BIM−51077、LY−548806、エキセナチド(制御放出、Medisorb)、AVE−0010、GA−GCB、アボレリン、ACM−9604、リナクロチドアセテート(linaclotid eacetate)、CETi−1、ヘモスパン(Hemospan)、VAL(注入型)、速効性インスリン(注射用、Viadel)、鼻腔内インスリン、インスリン(吸入式)、インスリン(口腔用、エリゲン)、組換えメチオニルヒトレプチン、ピトラキンラ(皮下注射剤、湿疹)、ピトラキンラ(吸入式乾燥粉末、喘息)、マルチカイン(Multikine)、RG−1068、MM−093、NBI−6024、AT−001、PI−0824、Org−39141、Cpn10(自己免疫疾患/炎症)、タラクトフェリン(局所用)、rEV−131(眼科用)、rEV−131(呼吸器系疾患)、口腔用組換えヒトインスリン(糖尿病)、RPI−78M、オプレルベキン(口腔用)、CYT−99007 CTLA4−lg、DTY−001、バラテグラスト、インターフェロンアルファ−n3(局所用)、IRX−3、RDP−58、タウフェロン(Tauferon)、胆汁酸塩刺激リパーゼ、メリスパーゼ(Merispase)、アルカリホスファターゼ(alaline phosphatase)、EP−2104R、メラノタン(Melanotan)−II、ブレメラノチド、ATL−104、組換えヒトマイクロプラスミン、AX−200、SEMAX、ACV−1、Xen−2174、CJC−1008、ダイノルフィンA、SI−6603、LAB GHRH、AER−002、BGC−728、マラリアワクチン(ビロソーム、PeviPRO)、ALTU−135、パルボウイルスB19ワクチン、インフルエンザワクチン(組換えノイラミニダーゼ)、マラリア/HBVワクチン、炭疽病ワクチン、Vacc−5q、Vacc−4x、HIVワクチン(口腔用)、HPVワクチン、Tatトキソイド(Tat Toxoid)、YSPSL、CHS−13340、PTH(1−34)リポソームクリーム(Novasome)、オスタボリン−C(Ostabolin−C)、PTH類似体(局所用、乾癬)、MBRI−93.02、MTB72Fワクチン(結核)、MVA−Ag85Aワクチン(結核)、FARA04、BA−210、組換えペストFIVワクチン、AG−702、OxSODrol、rBetVI、Der−p1/Der−p2/Der−p7アレルゲン標的ワクチン(塵性ダニアレルギー)、PR1ペプチド抗原(白血病)、突然変異体rasワクチン、HPV−16E7リポペプチドワクチン、ラビリンチンワクチン(腺癌)、CMLワクチン、WT1−ペプチドワクチン(がん)、IDD−5、CDX−110、ペントリス(Pentrys)、ノレリン(Norelin)、CytoFab、P−9808、VT−111、イクロカプチド、テルベルミン(皮膚科学用、糖尿病の足部潰瘍)、ルピントリビル、レティキュロース、rGRF、HA、アルファ−ガラクトシダーゼA、ACE−011、ALTU−140、CGX−1160、アンジオテンシン治療ワクチン、D−4F、ETC−642、APP−018、rhMBL、SCV−07(口腔用、結核)、DRF−7295、ABT−828、ErbB2特異的免疫毒素複合体(抗がん)、DT3SSIL−3、TST−10088、PRO−1762、コン


ボトックス(Combotox)、コレシストキニン−B/ガストリン受容体結合ペプチド、111In−hEGF、AE−37、トラスツズマブ(trasnizumab)1−DM1、アンタゴニストG、IL−12(組換え)、PM−02734、IMP−321、rhlGF−BP3、BLX−883、CUV−1647(局所用)、L−19に基づく放射免疫療法(がん)、Re−188−P−2045、AMG−386、DC/1540/KLHワクチン(がん)、VX−001、AVE−9633、AC−9301、NY−ESO−1ワクチン(ペプチド)、NA17.A2ペプチド、メラノーマワクチン(パルス式抗原治療)、前立腺がんワクチン、CBP−501、組換えヒトラクトフェリン(ドライアイ)、FX−06、AP−214、WAP−8294A(注入用)、ACP−HIP、SUN−11031、ペプチドYY[3−36](肥満、鼻腔内)、FGLL、アタシセプト、BR3−Fc、BN−003、BA−058、ヒト副甲状腺ホルモン1−34(鼻腔用、骨粗鬆症)、F−18−CCR1、AT−1100(セリアック病/糖尿病)、JPD−003、PTH(7−34)リポソームクリーム(Novasome)、デュラマイシン(眼科用、ドライアイ)、CAB−2、CTCE−0214、グリコペグ化エリスロポエチン、EPO−Fc、CNTO−528、AMG−114、JR−013、第XIII因子、アミノカンジン、PN−951、716155、SUN−E7001、TH−0318、BAY−73−7977、テベレリクス(即時放出)、EP−51216、hGH(制御放出、Biosphere)、OGP−I、シフビルチド、TV4710、ALG−889、Org−41259、rhCC10、F−991、チモペンチン(肺疾患)、r(m)CRP、肝臓選択性インスリン、スバリン、L19−IL−2融合タンパク質、エラフィン、NMK−150、ALTU−139、EN−122004、rhTPO、トロンボポイエチン受容体アゴニスト(血小板減少性疾患)、AL−108、AL−208、神経成長因子アンタゴニスト(疼痛)、SLV−317、CGX−1007、INNO−105、経口テリパラチド(エリゲン)、GEM−OS1、AC−162352、PRX−302、LFn−p24融合ワクチン(Therapore)、EP−1043、S肺炎小児ワクチン、マラリアワクチン、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)B群ワクチン、新生児用B群連鎖球菌ワクチン、炭疽病ワクチン、HCVワクチン(gpE1+gpE2+MF−59)、中耳炎の治療、HCVワクチン(コア抗原+ISCOMATRIX)、hPTH(1−34)(経皮用、ViaDerm)、768974、SYN−101、PGN−0052、アビスクムミン、BIM−23190、結核ワクチン、マルチエピトープ・チロシナーゼペプチド、がんワクチン、エンカスチム、APC−8024、GI−5005、ACC−001、TTS−CD3、血管標的TNF(固形腫瘍)、デスモプレシン(バッカル制御放出型)、オネルセプト、及びTP−9201である。
[00102]いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、アダリムマブ(HUMIRA)、インフリキシマブ(REMICADE(商標))、リツキシマブ(RITUXAN(商標)/MAB THERA(商標))、エタネルセプト(ENBREL(商標))、ベバシズマブ(AVASTIN(商標))、トラスツズマブ(HERCEPTIN(商標))、ペグフィルグラスチム(pegrilgrastim)(NEULASTA(商標))、又は後発生物製剤及びバイオベターを含む任意のその他の適するポリペプチドである。
[00103]その他の適するポリペプチドとして下記、及び米国特許第2016/0097074号の表1に掲載されるものが挙げられる。
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[00104]複数の実施形態では、ポリペプチドは、表2に示すように、ホルモン、血液凝固(clotting)/凝固(coagulation)因子、サイトカイン/増殖因子、抗体分子(antibody molelcule)、融合タンパク質、タンパク質ワクチン、又はペプチドである。
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[00105]複数の実施形態では、タンパク質は、表3に示すように多重特異性タンパク質、例えば二重特異性抗体である。
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[00106]本発明に対するこれら及びその他の改変形態及び変化形態は、添付の特許請求の範囲においてより具体的に定める本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、当業者により実践され得る。更に、様々な実施形態の側面は、全体又は一部において交換され得るものと理解すべきである。更に、上記説明は例示目的に限定されること、及びかかる添付の特許請求の範囲に更に記載されるような本発明に制限を設けるように意図されないことを当業者は認識するであろう。

Claims (26)

  1. 細胞培養物を増殖させ採取するための細胞培養装置であって、重ねた配置で複数の細胞培養チャンバーを備え、直径及び壁厚を有する少なくとも1つのバイオプロセスチューブを含み、前記少なくとも1つのバイオプロセスチューブが、熱可塑性エラストマーから構成される、細胞培養装置と、
    細胞培養培地を保持するための中空エンクロージャーを画定する複数のバイオプロセスコンテナであって、各コンテナが、前記中空エンクロージャーと連通している細胞培養連結チューブを含み、連結チューブが、直径、壁厚を有し、前記バイオプロセスチューブの直径、壁厚、及び熱可塑性エラストマーと適合性を有する材料から構成される、複数のバイオプロセスコンテナと
    を備え、
    各バイオプロセスコンテナを前記細胞培養装置と選択的に流体連通させることが可能であるように、各バイオプロセスコンテナの前記細胞培養連結チューブが、前記細胞培養装置の前記バイオプロセスチューブに溶接されるように構成され、各細胞培養連結チューブ及び前記バイオプロセスチューブが、少なくとも2.25mmの壁厚を有する、
    バイオプロセスシステム。
  2. 前記細胞培養連結チューブの1つが、前記細胞培養装置の前記バイオプロセスチューブと接続され、前記細胞培養連結チューブが、前記バイオプロセスチューブと溶接されて溶接構造を形成し、前記溶接構造が、前記細胞培養連結チューブが前記バイオプロセスチューブに取り付けられた場所を取り囲む漏出防止フランジを含む、請求項1に記載のバイオプロセスシステム。
  3. 前記漏出防止フランジが、約0.2mmを超える高さを有する、請求項2に記載のバイオプロセスシステム。
  4. 前記細胞培養装置を前記バイオプロセスコンテナの1つと流体連通させて、前記バイオプロセスチューブ内に開放接続を生み出さずに、前記細胞培養装置に物質を供給する、又はそれから物質を除去するために、前記バイオプロセスチューブと前記細胞培養連結チューブの1つとを同時に切断し、共に溶接するように構成されたバイオ溶接装置を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のバイオプロセスシステム。
  5. 前記バイオ溶接装置内でチューブを切断及び溶接する間、前記バイオプロセスチューブ及び前記連結チューブ内の流体の流れを阻止するための流動停止デバイスを更に備える、請求項4に記載のバイオプロセスシステム。
  6. 前記熱可塑性エラストマーが、シリコーンポリマー、ポリ塩化ビニルポリマー、ポリプロピレンポリマー、ポリエチレンポリマー、又はポリエステルポリマーを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のバイオプロセスシステム。
  7. 前記バイオプロセスチューブが、少なくとも2.75mm、例えば少なくとも3mm等の壁厚を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のバイオプロセスシステム。
  8. 前記バイオプロセスチューブが、約2.75mm〜約3.75mmの壁厚を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のバイオプロセスシステム。
  9. 前記バイオプロセスチューブが、約7.5mm〜約12.5mm、例えば約8.5mm〜約10.5mm等の内径を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のバイオプロセスシステム。
  10. 前記バイオプロセスチューブ及び前記連結チューブが、同一の直径、壁厚を有し、同一の熱可塑性エラストマーから作製される、請求項1から9のいずれか一項に記載のバイオプロセスシステム。
  11. 少なくとも3つのバイオプロセスコンテナを含み、前記コンテナのうちの少なくとも1つが試薬を収納しており、前記コンテナのうちの少なくとも1つが、前記細胞培養装置から液体培地を受け入れるために空である、請求項1から10のいずれか一項に記載のバイオプロセスシステム。
  12. 前記バイオプロセスコンテナの前記中空エンクロージャーが、約0.5リットル〜約25リットルの容積を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載のバイオプロセスシステム。
  13. 物質を細胞培養装置に送達する方法であって、
    少なくとも1つのバイオプロセスチューブの端部部分を通る流体の流れを遮断するステップであって、前記バイオプロセスチューブが、細胞培養装置と接続され、且つ流体連通した状態にあり、前記細胞培養装置が、重ねた配置で複数の細胞培養チャンバーを含み、前記バイオプロセスチューブが、内径及び壁厚を有する熱的プラスチックエラストマーを含み、前記バイオプロセスチューブが、物質を前記細胞培養装置に送達し、それから取り除くように構成されている、ステップと、
    バイオプロセスコンテナと連通している細胞培養連結チューブの端部部分を通る流体の流れを遮断し、前記バイオプロセスコンテナが細胞培養培地を収納する、ステップと、
    前記バイオプロセスチューブの前記端部部分及び前記細胞培養連結チューブの前記端部部分を切断し、共に溶接するステップであって、前記バイオプロセスチューブ及び前記細胞培養連結チューブが、少なくとも2.25mmの壁厚を有する、ステップと、
    前記バイオプロセスチューブ及び前記細胞培養連結チューブを通る流体の流動の遮断を解除するステップと、
    前記細胞培養培地を、前記バイオプロセスコンテナから前記連結チューブ及び前記バイオプロセスチューブを通じて前記細胞培養装置に供給するステップと
    を含む、
    方法。
  14. 前記少なくとも1つのバイオプロセスチューブの前記端部部分を通る流体の流動を遮断するステップと、
    前記細胞培養連結チューブの前記端部部分を通る流体の流動を遮断するステップと、
    前記バイオプロセスチューブを通る流体の流動を遮断するステップと、
    第2のバイオプロセスコンテナと連通している第2の細胞培養連結チューブの端部部分を通る流体の流動を遮断し、前記第2のバイオプロセスコンテナが細胞培養培地を収納する、ステップと、
    前記バイオプロセスチューブと前記第2の細胞培養連結チューブの前記端部部分とを切断し、共に溶接するステップであって、切断及び溶接手順の間に前記バイオプロセスチューブの開放接続が決して形成されないような方式で、前記バイオプロセスチューブ及び前記第2の細胞培養連結チューブの前記端部部分が切断され、共に溶接される、ステップと、
    前記バイオプロセスチューブ及び前記第2の細胞培養連結チューブを通る流体の流動の遮断を解除するステップと、
    前記細胞培養培地を、前記第2のバイオプロセスコンテナから前記第2の細胞培養連結チューブ及び前記バイオプロセスチューブを通じて前記細胞培養装置に供給するステップと
    を更に含む、
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記バイオプロセスチューブの前記端部部分及び前記細胞培養連結チューブの前記端部部分を切断し、共に溶接するステップを、換気されたエンクロージャー内で行わない、請求項13に記載の方法。
  16. 前記細胞培養培地が、前記細胞培養装置に接種するため、及び前記細胞培養装置内で細胞培養物を増殖させるための生存細胞を含む、請求項13に記載の方法。
  17. 前記バイオプロセスチューブの前記端部部分が、開放接続を生み出さずに切断され、前記細胞培養連結チューブの前記端部部分に溶接される、請求項13に記載の方法。
  18. 前記細胞培養培地が、前記細胞培養装置に接種するため、及び前記細胞培養装置内で細胞培養物を増殖させるための生存細胞を含み、前記第2のバイオプロセスコンテナに収納される前記細胞培養培地が、細胞栄養組成物を含む、請求項14に記載の方法。
  19. 前記第2のバイオプロセスコンテナに収納される前記細胞培養培地が、前記細胞培養装置から細胞培養物を脱離させ採取するためのタンパク質分解酵素を含む、請求項14に記載の方法。
  20. 前記第2の細胞培養連結チューブが、第1のYチューブと第2のYチューブに通じるY接続を含み、前記第1のYチューブが前記第2のバイオプロセスコンテナと接続され、前記第2のYチューブが第3のバイオプロセスコンテナと接続され、前記第2のバイオプロセスコンテナに収納される前記細胞培養培地が、前記細胞培養装置から細胞培養物を脱離させ採取するためのタンパク質分解酵素を含み、前記第3のバイオプロセスコンテナがクエンチ組成物を収納し、前記クエンチ組成物が、前記タンパク質分解酵素の後に前記細胞培養装置に供給される、請求項14に記載の方法。
  21. 細胞培養物を前記細胞培養装置から採取するために、前記タンパク質分解酵素及び前記クエンチ組成物が前記細胞培養装置に供給された後に、前記細胞培養装置の中身が、前記第2のバイオプロセスコンテナ又は前記第3のバイオプロセスコンテナに移される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記バイオプロセスチューブの前記端部部分と前記細胞培養連結チューブの前記端部部分が溶接構造を形成し、前記溶接構造が、前記バイオプロセスチューブが前記細胞培養連結チューブに溶接されている場所を取り囲む漏出防止フランジを含み、前記フランジが約0.2mmを超える高さを有する、請求項13に記載の方法。
  23. 液体を保持するための内部容積を画定する、第1の端部と第2の反対側の端部を有する可撓性コンテナと、
    前記可撓性コンテナの前記第1の端部に位置する複数のポートであって、各ポートが前記内部容積と流体連通しており、前記ポートの1つが、前記可撓性コンテナと細胞培養装置とを接続するように構成された細胞培養連結チューブと接続している、複数のポートと、
    前記ポートのそれぞれと連通している前記可撓性コンテナの前記第1の端部に配置された流動ガイドデバイスであって、硬質材料から作製された単一構造を備え、前記複数のポートに対応する複数の間隔が置かれた通路を画定する、流動ガイドデバイスと、
    を備える、
    バイオプロセスコンテナ。
  24. 前記細胞培養連結チューブが、少なくとも2.25mmの壁厚を有する、請求項23に記載のバイオプロセスコンテナ。
  25. 前記細胞培養連結チューブが、少なくとも2.75mmの壁厚を有し、約7.5mm〜約12.5mmの内径を有する、請求項23に記載のバイオプロセスコンテナ。
  26. 前記複数の間隔が置かれた通路が、約6mm〜約12mmの直径を有する、請求項23から25のいずれか一項に記載のバイオプロセスコンテナ。
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