JP2020503121A - 調整可能なヘッドレストを備えるひじ掛け椅子 - Google Patents

調整可能なヘッドレストを備えるひじ掛け椅子 Download PDF

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Abstract

座席部分(20)、背もたれ(10)、及び背もたれの構造体に取り付けられたヘッドレスト(12)を備える座席(100)。ヘッドレストは、少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)によって背もたれに取り付けられたヘッドクッション(13)を備え、アームは、横軸(14)を有する旋回連結部により背もたれ構造に蝶番式に取り付けられており、ヘッドクッションは、横軸(15)を有する旋回連結部によりアームに蝶番で連結されている。その上、第1の軸線(14)は背もたれの構造部品の背面に位置しており、第2の軸線(15)はヘッドクッションの下端に接近して位置しており、下降位置では、アームは背もたれの前面(111)に接して支承しているヘッドクッションを保持し、上昇位置では、アームは下降位置の上方かつ前方でヘッドクッションを保持している。

Description

本発明は、車両、より詳細には航空機の乗客空間のレイアウトにおいて使用される座席などの休息用座席の分野に属する。
本発明は特に、快適性を改善するために、座席の着席者に頭部の支持を提供するために使用されるヘッドレストを備える座席に関する。
より具体的には、本発明ではヘッドレストは座席の背もたれに調整可能に取り付けられる。
乗客輸送、特に航空機の分野では、乗客に提供される座席は、商業的な影響力が強い設備である。
従って、航空機を運航する航空会社は、乗客に提供する快適性の観点で厳しい要求をしているが、設備の取得及びその整備の観点で設備にかかるコストにも注意を払っている。
ヘッドサポートと言われることもあるヘッドレストは、頭部を良好にサポートすると共にリラックスする位置の可能性を提供することにより、乗客の快適性に貢献する、座席要素のうちの1つである。
しかし効果的であるためには、乗客の体型に適合し、必要に応じて、座席に着席している乗客の様々な位置に適合するために、ヘッドレストは調整可能でなければならない。
従って、座席の着席者の頭部を受け入れることを意図したクッションを備えるヘッドレストが背もたれの延長上のレールに装着され、それにより、座席の着席者の大きさに適合してクッションの高さを調整することができ、ある特定の場合には、クッションの前方又は後方への移動の選択肢を提供するような座席が知られている。
背の低い着席した乗客の体型に適合した、背もたれの低位置に位置付けられたヘッドレストは、背もたれを直立させた場合に、背もたれ及びその上に連続して配置でき、例えば、特許文献1にあるようなものであり、ヘッドレストは蝶番で連結された複数のセグメントからなるアームによって支持され、そのうちの1つが背もたれ上を垂直方向にスライドするように装着されている。
より美的で、座席と、より一体化されたと一般に考えられる形態では、クッションは背もたれのパッディング内に生まれた空間内に配置でき、特許文献2に記載される実施形態のように、ヘッドレストのこのように低い構成においても、背もたれの前面の連続性が確保される。この場合、クッションはまた、蝶番で連結された複数のセグメントからなるアーム上に装着され、そのうちの1つは背もたれ上でスライドし傾斜するように装着されている。
しかし、ヘッドレストのこれら構成には、ヘッドレストを具体的に調整するには複雑な運動を伴うという不都合があり、かつ、構造体、座席の背もたれのクッション、占有領域、及び座席の質量に関する影響が、特に航空分野では満足のいくものではない。
特許文献3から、クッションがロッドのアセンブリによって背もたれに取り付けられ、それにより、クッションを背もたれ上の低位置に配置し、同時にこのクッションを上昇又は前進させて使用位置にすることが可能なヘッドレストも知られている。しかし、この解決策では、クッションが背もたれの連続性を提供し、ヘッドレストの存在によって背もたれの形状が大きく影響を受けることにより、ヘッドレストが背もたれから取り外され、背もたれの高さが更に機能的制約を受ける場合に座席にとって不都合である。
従って、航空機の座席など、技術的及び経済的に制約を有する使用の場合に、確実な信頼性を有し、軽量で、かつ占有領域及び座席の質量で不利にならない、比較的簡単な解決策を実現することへの関心がある。
米国特許第3885831号 米国特許第2466553号 欧州特許出願公開第0976608A1号
本発明は、座席の背もたれに取り付けられたヘッドレストを備える座席を用いて、既知の解決策の上述の欠点に対する解決策を提供する。
座席は座席部分及び背もたれを備え、背もたれはパッディングを含み、背もたれの構造体に取り付けられたヘッドレストを備える。
ヘッドレストは、剛性かつ所定の弾性を有する少なくとも1つのヘッドレストアームによって、背もたれに取り付けられたヘッドクッションを備え、
少なくとも1つのヘッドレストアームは、座席の横方向Yに平行で背もたれの構造体に対して固定された回転の第1の軸を決定する旋回連結部によって、背もたれの構造体に蝶番で連結され、
ヘッドクッションは、座席の横方向Yに平行でヘッドクッションに対して固定された回転の第2の軸を決定する旋回連結部によって、少なくとも1つのヘッドレストアーム上に蝶番で連結されている。
加えて、
第1の軸は背もたれの上部に、実質的には背もたれの構造部分の背面に位置し、
第2の軸線はヘッドクッションの下縁部に接近して位置しており、
ヘッドレストアーム16は、背もたれの前面に接して載っているヘッドクッションをヘッドレストの低位置に保持し、ヘッドレストの低位置にあるヘッドクッションの位置の前方及び上方にあるヘッドクッションを、ヘッドレストの少なくとも1つの上昇位置に保持するように構成されており、
ヘッドクッションは、第1の軸の周りの少なくとも1つのヘッドレストアームの回転によって、ヘッドレストの低位置と少なくとも1つの上昇位置との間で移動され、少なくとも1つのアームは、背もたれのパッディングと干渉することなく、ヘッドクッションの低位置と少なくとも1つの上昇位置との間で、ヘッドレストアームの全ての位置において、背もたれを回り込むように形作られている。
従って、剛性のアームによって保持されたヘッドレストにより、快適性が改善され、かつ、その位置が、平行な軸を有する2つの旋回接続部の周りの回転移動により垂直方向、縦方向、及び傾斜という点で簡単な形で調整できる座席が得られる。この構成によると、ヘッドレストを、その構造、並びにそのパッディングとそのトリムの両方の点において、座席の他の仕様に対して関係しないオプションとして、座席に取り付けることができ、機械的複雑さが低減され、それにより、取得及び整備の両方の信頼性及びコストにおいて、ヘッドレストが装着されている場合又は装着されていない場合に、座席の質量にとって有益である。
座席の実施形態では、少なくとも1つのヘッドレストアームは、側面で見てL字型を有し、L字型は、背もたれの構造体上で第1の軸の周りに蝶番で連結されている自由端を有する第1のセグメントを決定し、ヘッドクッションが第2の軸の周りに蝶番で連結されている自由端において第2のセグメントを決定し、ヘッドレストが低位置にある場合、第2のセグメントは実質的に背もたれの前面に接しており、第1のセグメントは背もたれの上方にある。
この構成では、背もたれの形状、及び特に背もたれの前面上のパッディングの形状は、ヘッドレストの存在によって、その位置に関わらず影響を受けず、それにより、ヘッドレストの設置又は除去を除いて、座席に何ら大きな変更を加えることなく、座席がヘッドレストを備える場合又は備えない場合に、パッディングの1つの形状のみを実装することが可能になり、ヘッドレストがある場合又はない場合に、座席構成の転換を実施することが可能になる。
一実施形態では、ヘッドレストが低位置にあるとき、第1のセグメントは背もたれの上面に実質的に接している。従って、1つ以上のヘッドレストアームの機械的及び視覚的な影響は最小化される。
一実施形態では、ヘッドクッションの背面上に位置するヘッドクッションの支持体が、背もたれの前面に面して配置された支持体の背面上に少なくとも1つの凹部を備え、ヘッドレストが低位置にある場合に、凹部内に少なくとも1つのヘッドレストアームの第2のセグメントが収容される。
従って、支持体がパッディングを押し付けてパッディングに跡を付けるか又は変形させることなく、低位置にあるヘッドレストは背もたれのパッディングに接近している。
ヘッドレストの位置を安定化させ、使用時の望ましくない移動のリスクを限定するために、少なくとも1つのヘッドレストアームの選択された角度位置を背もたれに対して保持するために、ブレーキ及び/又はロックが第1の軸上に構成され、必要であれば、ヘッドクッションの選択された角度位置を少なくとも1つのヘッドレストアームに対して保持するために、ブレーキ及び/又はロックが第2の軸上に構成される。
一実施形態では、第1の軸を決定する旋回連結部は、背もたれの包囲空間内に構成され、背もたれのトリムが開口部を備え、その開口部を介して、第1の軸の周りに蝶番で連結された少なくとも1つのヘッドレストアームが、この包囲空間から出ている。従って、ヘッドレストが存在しても存在しなくていずれにせよ、第1の軸は目に見えず、背もたれのトリムによって保護されており、ヘッドレストが取り外された場合は、開口部を簡単なカバー又は修正されたトリムによって閉じることができる。
一実施形態では、ヘッドレストはブレード形状を有する単一のヘッドレストアームを備え、座席の横方向Yのブレードの平均幅がブレードの平均厚さの数倍である。
別の実施形態では、ヘッドクッションは複数のヘッドレストアームによって背もたれの構造体に取り付けられており、複数のヘッドレストアームのうちの全てのヘッドレストアームが背もたれの構造体に同一の第1の軸の周りに蝶番で連結されており、ヘッドクッションは、複数のヘッドレストアームの各々のヘッドレストアームに同一の第2の軸の周りに蝶番で連結されている。
この場合、複数のヘッドレストアームのうちの各ヘッドレストアーム又はこれらの特定のものは、適宜、ブレード形状を有し、ブレード形状について、座席の横方向Yの平均幅がブレードの平均厚さの数倍である。
一実施形態では、ヘッドレストアーム(単数又は複数)のブレード(単数又は複数)は所定の弾性を有して製造される。
背もたれを後方に傾斜させることによりベッドに転換可能な座席の実施形態では、ヘッドレストは、ベッド位置において持ち上げられた、座席の着席者の頭部を保持する位置を有し、その位置は、背もたれが第1の軸の周りに後方に傾斜した位置にある場合、少なくとも1つのヘッドレストアームが後方に旋回しており、かつ、ヘッドクッションが第2の軸の周りに前方に旋回した位置である。従って、座席の着席者には頭部を支持する上昇位置が提供され、この位置は読書又はビデオスクリーンを見ることに適しており、着席者が眠っている間に枕として機能するのに適したヘッドレストの低位置を補完する。
座席の実施形態では、ヘッドレストの低位置では、背もたれに対するヘッドクッションの位置は、ターゲットの成人集団の所定のサンプルの5%を占める体の小さい集団に属する着席者の着座位置における頭部の人間工学的な支持に対応して定義され、ヘッドレストの上昇位置では、ヘッドクッションは低位置に対して上方及び前方に移動され、ターゲットの成人集団の所定のサンプルの95%を占める体の大きい集団に属する着席者の着座位置における頭部の人間工学的な支持に対応して定義される、背もたれに対するヘッドクッションの位置にある。
このようにして、ヘッドレストが使用された場合に、座席を使用しなければならないと知られている成人集団の大多数の快適性の要求を犠牲にすることなく、ヘッドレストが有る場合と無い場合とに転換可能な座席が製造される。
背もたれのパッディング11は、ヘッドレストがある又はない座席で使用されるように形作られている、前記請求項のいずれかに記載の座席。
本発明を、図面を参照して説明するが、図面は本発明の実施形態の非限定的な例として提供されている。以下の図面は概略図である。
本発明による、座席の前面から見た座席の斜視図であり、付属品がない、ヘッドレストが背もたれの前面の低位置に装着されている。 図2aは、低位置にあるヘッドレストを備える背もたれの上部を示す図1の座席の部分図の側面図である。 図2bは、低位置にあるヘッドレストを備える背もたれの上部を示す図1の座席の部分図の後方からの斜視図である。 図2cは、低位置にあるヘッドレストを備える背もたれの上部を示す図1の座席の部分図の前方からの斜視図である。 図3aは、上昇位置にあるヘッドレストを備える背もたれの上部を示す、図1の座席の部分図の側面図である。 図3bは、上昇位置にあるヘッドレストを備える背もたれの上部を示す、図1の座席の部分図の後方からの斜視図である。 図3cは、上昇位置にあるヘッドレストを備える背もたれの上部を示す、図1の座席の部分図の前方からの斜視図である。 図1の座席の部分断面図であり、座席をベッド構成に置くために背もたれが傾斜しており、座席のトリムシェルと干渉することなく、ヘッドレストが上昇位置に置かれており、破線で示すヘッドレストの低位置と比較している。
図面は、様々な図において必ずしも同一の縮尺で描かれてはいない。
図1は本発明による座席100の例を示す。
説明の目的で、通常の軸のシステムを参照しており、水平軸Xは座席の前方に向かって正方向であり、垂直軸Zは上に向かって正方向であり、横軸Yは、水平方向及び垂直方向によって定義された平面と直角をなし、左に向かって正方向である。
前方、後方、上部、底部という用語、及び同等の用語又は表現は、座席に着座したときに利用者から見た位置又は方向を指す。従って、座席の前方は、座席が取り付けられた車両の移動方向に対して座席がとり得る方向とは独立に、座席に座った着席者が頭を回さずに見る方向に対応する。
座席100は、通常の座席構造を有し、図1に概略的に表すように、座席部分20、及び背もたれ10を備える。ここでは座席は簡略化されており、本発明の座席にある場合もない場合もあるその他の付属品、例えばひじ掛け又はレッグレストは省略されている。
座席100はまた支持構造体30を備え、支持構造体30は、全ての想定される座席の使用条件下で、着席者の体重を支持するのに必要な剛性を座席に付与し、座席を支えるべき別の構造体、例えば車両の床32に座席を取り付けることを可能にしている。
例えば座席を背もたれの後方に旋回させることにより座席をリクライナに転換できる場合のように、座席が、座席部分20及び背もたれ10の相対的移動を必要とするいくつかの位置を有する場合は頻繁に存在するが、このように座席100が互いに対して移動可能な部品を備える場合は、支承構造30は互いに対して移動可能な部品31a、31b、及び移動を固定するシステムを備える。これらの手段は様々な形態をとることができ、当業者には良く知られている。本明細書では、それらについての更なる説明はしない。
加えて、座席の支承構造30は、座席部分21のパッディング及び背もたれパッディング11を含む、快適性のためのトリムで全体的に覆われている。
支承構造30はまた、技術的及び/又は審美的理由のために、前述の支承構造を保護又は隠すトリムを備え、パッディングと共に座席の外形を画定している。
本発明の座席100はまた、ヘッドレスト12を備える。
ヘッドレスト12は背もたれ10の上部で背もたれに取り付けられており、この場所は、座席が床32に取り付けられ、座席の着席者に着座位置を提供するために背もたれを直立にしたときに、背もたれの上方部分に対応する部分であると理解されたい。
加えて、ヘッドレスト12のヘッドクッション13が、2つの互いにずれた軸を備える蝶番システムによって、背もたれ10上に着脱可能に取り付けられている。
図2aを参照して、旋回連結部が、座席の横軸Yに平行で背もたれ10の構造に対して固定された第1の軸14を決定している。
別の旋回連結部が、座席の横軸Yに平行で、従って第1の軸14に平行で、ヘッドクッションの支持体17に対して固定された第2の軸15を決定している。
ヘッドレストアーム16が背もたれ10の構造体とヘッドクッションの支持体17との間の機械的連結を提供している。
ヘッドレストアーム16は、そのヘッドレストアームの第1の端部161において、背もたれ10の構造体上で第1の軸14の周りに蝶番で連結されている。
ヘッドレストアーム16は、そのヘッドレストアームの第2の端部162において、ヘッドクッションの支持体17上で第2の軸15の周りに蝶番で連結されている。
加えて、図示した実施形態では、ヘッドレストアーム16は、そのヘッドレストアームに許容される予想される弾性変形を別にして、第1の軸14と第2の軸15との間の所望の長さを決定する、剛性に成形されたアームである。
ここで考慮される剛性は、互いに蝶番で連結された複数の要素を備えていないアームを適格であると見なすのに適切な程度である。しかし、たとえ、実際には、着席者が頭部をヘッドクッション上に載せている場合に、座席の着席者が感知できる弾性をアームが有し得たとしても、背もたれに対してヘッドクッション13を安定位置に保持すれば十分であるという点で、剛性は相対的なものである。この場合は、ヘッドクッションがもはや押圧力を受けていない場合は、ヘッドクッションは安定位置に戻ることになる。一実施形態では、座席の着席者がヘッドレストの上に頭を載せた場合に、柔軟であるという印象を与えるために、ヘッドレストアームの所定の弾性が求められる。この場合、座席の保護された大きさと干渉することを回避するために、座席の使用中に想定される力においてアームの変形が限定されるように、硬さ又は選択された弾性は十分に大きい。
従って、ヘッドレストアーム16が背もたれに対して第1の軸の周りに旋回するとき、第2の軸15は、第1の軸14を中心とする円弧を描き、図3aに示すこの円弧に沿って支持体17及びヘッドクッション13を駆動する。
ヘッドレスト12の低位置では、図2a、図2b、及び図2cに示すように、ヘッドクッション13は背もたれ10の上方部分の背もたれパッディング11に接して配置されており、それにより、ヘッドクッションの上縁部は、実質的に背もたれの上面113の延長線上にある。この低位置では、第2の軸15もまた、背もたれパッディングに接近しており、ヘッドクッションが背もたれに可能な限り最も接近した位置にある。換言すると、ヘッドクッション又はその支持体の背面が、背もたれパッディングの前面111上に実質的に載っている。ヘッドレストのこの低位置は、座席100に着座位置にある比較的体が小さい着席者にとって適している。
ヘッドレスト12の上昇位置では、図3a、図3b、及び図3cに示すように、ヘッドレストアーム16は第1の軸14の周りに上向きに旋回しており、それにより、第2の軸15が、従ってヘッドクッション13が、低位置に対して上昇位置にある。この位置では、ヘッドクッション13の支持体17が第2の軸162の周りに回転することにより、座席の着席者が、背もたれ10に対してヘッドレストを変更又は調整することが可能になる。例示的実施例では、図3aから分かるように、ヘッドレストは背もたれと同じ傾斜で示されており、この傾きは、低位置にあるヘッドレストが背もたれに載っているときのヘッドレストの傾斜でもある(図2a参照)。
ヘッドセットによって描かれる低位置と上昇位置との間の移動に従って、第2の軸15の位置が垂直方向Zに第1の軸14を大幅に越えるように構成されない場合は、上昇位置にあるヘッドレストは、ヘッドレストが低位置において占める位置に対して前進した、縦方向Xにおける位置も有する。
第一近似では、第1の軸及び第2の軸によって側面図で決定される線が、図3aに示すように、背もたれパッディングの前面と実質的に直角をなすという仮定下においては、ヘッドレストは、第1の軸と第2の軸との間の半径Rを、第1の軸と背もたれパッディング11の前面111との間の距離によって減少させた距離に対応する距離dxで、2つの位置の間を前進する。
ヘッドレストが上昇位置に至る間の、この前方移動により、座席の人間工学が改善される。その理由は、更に後退したヘッドサポートに対応する元来の体型を有する小柄な座席の着席者にとってはヘッドレストの低位置がより適切であり、これと比較して、大柄な座席の着席者は、体の大きさに、より良く適した垂直方向の位置合わせを介してだけでなく、頭部の支持に、より良好に適合したヘッドレストの前進した位置をも介して、ヘッドレストの高い位置で、より良好に支持されることになるからである。
一実施形態では、距離dxは、バックレストの他のサイズ特性に応じて、第1の軸と第2の軸との間で半径Rを定義することを可能にするが、このサイズは0.04〜0.06m、有利には実質的に0.05mに等しく選択される。本実施例では、得られた半径Rは0.120m〜0.125mである。
図に示す例示的実施形態では、ヘッドレストアーム16はまた、背もたれ10と干渉しないように形作られており、ヘッドレストアームは、前述のバックレストを、より具体的には前述の背もたれのパッディング11を越えて通過することにより回り込んでいる。この目的のため、第1の軸161及び第2の軸162によって画定される平面に対して、前述のヘッドレストアームのオフセットを生むために、ヘッドレストアーム16はL字型アセンブリを有する形状を有する。
従って、アーム16は、L字型の第1のセグメント163の端部に対応する第1の端部161の側で、背もたれ10上に回転可能に取り付けられており、それにより、ヘッドレスト12が低位置にある場合、前述の第1のセグメントは背もたれの上部に配置されており、有利には実質的に背もたれの上面113上に載っており、それにより、L字型の第2のセグメント164は、図2a、図2b、及び図2cに示すように、実質的に背もたれパッディング11の前面111に接して配置されている。
従って、この構成においては、第1のセグメント163及び第2のセグメント164が、背もたれパッディングの前面111及び背もたれの上面113によって形成される角度に実質的に等しい角度を決定する。
アームは前述の背もたれを上部を介して回り込んでおり、この迂回により前述のアームが上方へ旋回することが可能であるため、軸161の周りの背もたれとの旋回連結部を除いて、アーム16は背もたれと干渉しないと、ここでは考えられ、一方で、図3a、図3b、及び図3cに示すように、背もたれとの干渉が常に回避され、ヘッドレストの存在に適合させた形状を有する、前述の背もたれのパッディング又はトリムを使用する必要はない。
ヘッドクッションの垂直移動の大きさは、第1の軸161と第2の軸162との間の半径R、及びヘッドレストアーム16に対して定義された第1の軸の周りの回転角dAに依存するという点にも留意すべきである。図面によれば、実際には制限される回転角dAによってヘッドクッション13の所望の垂直移動の大きさを得るためには、従って、第2の軸162を、支持体17上で可能な限り低く配置するか、又はヘッドレストの低位置において、第1の軸161に対して少なくとも十分に低く配置することが有利である。
第1の軸161と第2の軸162との間の半径Rが大きいほど、背もたれ10に対するヘッドクッション13の前方への移動の大きさは小さくなり、大きさについては、「第1の軸の周りでのアームの回転角の正弦を1から減算したもの」という項をRに乗算したものに従って実質的に変化し、所望の垂直移動を想定すれば、「第1の軸の周りでのアームの回転角の余弦を減算したもの」をRに乗算したものに従って実質的に変化する、という点にも留意すべきである。この前方移動の過大な大きさを回避し、この移動を上述の人間工学的基準内に留めるために、従って、背もたれ上の第1の軸14を、大幅に又は僅かに後退させることが選択され、前述の第1の軸は、第1の軸が受ける力を支える必要がある構造体によって課される限界内において、例えば、背もたれ10の背面に接近し、背もたれパッディングの前面111から離れて配置されることになる。
一実施形態では、アーム16の回転角dAの大きさは40°〜70°、有利には実質的に60°であり、それにより、上述の実施形態の条件下では、0.112mの垂直移動幅を得ることが可能となる。
一実施形態では、図示したように、ヘッドクッションの支持体17は、図3bに見える後方凹部171を備え、後方凹部の寸法は十分であり、その結果、ヘッドレストが低位置において背もたれパッディング上に載っているときに、第2のセグメント164が後方凹部に埋め込まれて配置されているので、前述の支持体は、支持体17の最大の面において実現され、背もたれパッディングへのアーム16による跡が回避される。
改善された実施形態では、図示したように、第1のセグメント163の自由端に対応する、アームの第1の端部161は湾曲部分を備え、それにより、第1の軸14は背もたれ10の内側に配置され、一方で、ヘッドレストアーム16の全ての想定される位置に対して背もたれの上面の上部で第1のセグメント163を保持している。そのような湾曲形状は、ヘッドレストの領域内の背もたれの部分を示す図4で視認できる。従って、美的でない外観に加えて、着席者が怪我する可能性がある、座席からの突出部を構成し得る蝶番が、背もたれの外側において回避される。
前述の湾曲部分の適切な湾曲、換言すると、第1の軸14を中心とする円弧に実質的に従う湾曲はまた、前述のヘッドレストアームが通過する、背もたれトリムの開口部のサイズを、前述のヘッドレストアームの断面に制限する。
その上、この構成においては、背もたれの構造部分はヘッドレストを備える座席、及びヘッドレストを備えない座席にとって同一とすることができ、第1の軸14に旋回可能に取り付けるためにヘッドレストアーム16が通過する背もたれの開口部141(図3b参照)は、図示していないカバーによって、又は座席がヘッドレストを備えていない場合は背もたれ構造体の特別なトリムによって、簡単に隠すことができる。
側面から見たヘッドレストアーム16を示す図2a及び図3aで分かるように、前述のL字型形状は実質的に閉じており、換言すると、第1のセグメント163と第2のセグメント164とは90°未満の角度を形成し、それにより、使用時にアームの許容される回転を想定すると、前述のアームは、ヘッドレストの低位置においては背もたれの上部の形状に適合し、ヘッドレストの上昇位置においては背もたれの後部の平面を実質的に越えず、よって、一般に背後に配置された別の座席の着席者のために用意されている座席の背後の空間と干渉することが回避される。
本実施形態では、バックレストの上面113はまた、側面で見て後方への傾斜を有する。
しかし、背もたれの上面には他の形状が可能であり、有利には、図2a及び図3aに示す例におけるように、側面から見たヘッドレストアームの形状は、ヘッドレストの下降位置において、前述の背もたれの上面に可能な限り接近して追従するのに好適であろう。
図3a、図3b及び図3cにはヘッドレストの上昇位置を1つだけを示しているが、ヘッドレストは、図2a、図2b及び図2cに示す低位置と、ヘッドレストアーム16の予想される角度移動によって許容され、その構造によって制限される最高位置との間の、1つ以上の中間位置に置くことができるように形作られていることが好ましい。
一実施形態では、第2の軸15の周りの支持体17の角度位置は、第1の軸14の周りのヘッドレストアーム16の角度位置とは独立して調整可能である。
一実施形態では、例えば、ヘッドレストのある程度の高い位置に応じて予め定義されたヘッドクッション13の傾斜を得るために、第2の軸15の周りの支持体17の角度位置は、第1の軸14の周りのヘッドレストアーム16の角度位置と連動している。
そのような結果は、例えば、背もたれと支持体17との間に平行四辺形接続又はパンタグラフ接続を形成するために、第2のアームを使用することにより得られるが、その解決策は示されない。有利には、この場合、必要に応じて角度位置のみを調整するために、クッションも回転可能である。
本発明は、座席の軸平面の中央に置かれた、ブレード形状の単一のヘッドレストアーム16を有する様々な図で提示されている。ブレードは、横方向Yでの幅が定数であるか又は定数ではない平均幅LB、及び厚さが定数であるか又は定数ではない平均厚さEbを有し、平均幅Lbは平均厚さEbよりも大きい。有利には、旋回連結部の安定性を損なうことなくアームの占有領域を減らすために、平均幅Lbは平均厚さEbの数倍である。座席の幅の方向Yにおける幅は、背もたれの幅に対して比較的小さく表されている。しかし、この図面は限定するものではない。
実際には、使用中に受ける力を支持するのにアームの強度が適切であれば、アームはいかなる幅も、論理的には最大で背もたれの幅を有することができ、より大きな幅が可能であるが原則として関心の対象ではない。アームが十分に広い場合は、質量を減らすためにアームは凹部を備えてもよい。
ヘッドレストはまた、2つ以上の類似のアームを備えることができ、換言すると、側面図で見て同一形状を有し、同じ第1の軸及び第2の軸に蝶番で連結され、並行して同時に機能するように、背もたれの幅に沿って互いに対してある程度は離れている。
ヘッドレストアームは、座席の使用中に加えられる力に適合する機械的特性を有する、いかなる材料から製造されてもよい。
例えば、特にデバイスの質量を小さくすることが求められる場合は、ヘッドレストアームは、熱硬化性又は熱可塑性のポリマーマトリクスを有するアルミニウム合金又は複合材料から製造される。
選択された材料、及びヘッドレストアームの構造は、ヘッドレストアームの剛性及び/又は所望の弾性に応じて整合される。
従って、本発明のヘッドレストは座席に設置することが特に簡単である。座席にヘッドレストが装着されているか又はいないかに応じて、座席に背もたれの特定のパッディングが装備されている必要はない。
従って、本発明はこの座席を使用する操作者にとって、現実的に座席の他の仕様に影響を及ぼすことなく、真の快適性の選択肢、すなわちヘッドレスト有り又は無しの選択肢を提供し、従ってその選択肢は座席の出荷中又は使用中にいつでも転換できる。
剛性のヘッドレストアームが蝶番で連結されている旋回連結部はまた、互いに蝶番で連結された複数の部分を有するアームを用いる解決策よりも、及び摺動連結部を用いる解決策よりも、より簡単かつ信頼性がより高い。この結果、本発明のヘッドレストは、信頼性がより高く、より軽量で、保守への要求水準がより厳しくないアセンブリとなる。
座席の着席者は、そのヘッドレストの位置を片手で変更することができ、その位置は、適切な摩擦抵抗を有する連続的な制動デバイスによって、及び/又は解放可能な制動又は固定デバイスによって安定化することができる。
図4は、ベッドに転換可能な座席でヘッドレストが使用される場合の、本発明の座席の別の利点を示す。
通常は別の座席で占められている、座席の背後に位置する空間から座席の着席者を隔離するために、座席は、座席の着席者にとってプライベートな空間を形成するトリムシェル33を備える。
座席がベッドに転換される場合、通常は座席部分20の前方への移動、及び背もたれ10の後方への傾斜を伴い、背もたれの上部はトリムシェル33に接近して配置され、これは客室のレイアウトにおける省スペースという明らかな理由からである。
本発明では、ヘッドレストが背もたれ上で低位置に置かれた場合、ヘッドレストは、従来技術の特定のヘッドレストの場合のように背もたれの上部から突出するということはない。
背もたれの上に突出していると、トリムシェル33との干渉を回避するために、座席の前方への移動を延長しなければならない結果となるが、この移動は本発明のヘッドレストでは回避される。有利なことに、図4の破線で示す低位置では、座席がベッド位置にあるとき、ヘッドレストは枕を形成している。
加えて、図4に示すように、背もたれの上部がトリムシェル33に接近している、座席のベッド位置において、ヘッドレスト12の展開は妨げられない。図において実線で示した位置では、第2の軸15の周りのヘッドクッションの回転に関連した、ヘッドクッション13の部分的な戻りにより頭部が比較的高く支持され、これは座席の前方に配置されたスクリーンを見ている横臥した着席者にとって好適な位置に相当する。

Claims (15)

  1. 座席部分(20)を備え、背もたれ(10)を有する座席(100)であって、前記背もたれはパッディング(11)を備え、前記背もたれの構造体に取り付けられたヘッドレスト(12)を備え、前記ヘッドレストは、剛性であるか又は所定の弾性を有する少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)によって、前記背もたれ(10)に取り付けられたヘッドクッション(13)を備え、
    前記少なくとも1つのヘッドレストアームは、前記座席の横方向Yに平行で前記背もたれの前記構造体に対して固定された回転の第1の軸(14)を決定する旋回連結部によって、前記背もたれの前記構造体に蝶番で連結され、
    前記ヘッドクッションは、前記座席の前記横方向Yに平行で前記ヘッドクッションに対して固定された回転の第2の軸(15)を決定する旋回連結部によって、前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)上に蝶番で連結されており、
    前記第1の軸(14)は前記背もたれ(10)の上部に、実質的には前記背もたれの構造部分の背面に位置し、
    前記第2の軸(15)は前記ヘッドクッション(13)の下縁部に接近して位置しており、
    前記ヘッドレストアーム(16)は、前記背もたれ(10)の前面(111)に接して載っている前記ヘッドクッション(13)を前記ヘッドレストの低位置に保持し、前記ヘッドレストの前記低位置にある前記ヘッドクッションの位置の前方及び上方にある前記ヘッドクッションを、前記ヘッドレストの少なくとも1つの上昇位置に保持するように構成されており、
    前記ヘッドクッションは、前記第1の軸(15)の周りの前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)の回転によって、前記ヘッドレストの前記低位置と前記少なくとも1つの上昇位置との間で移動され、前記少なくとも1つのアームは、前記背もたれの前記パッディング(11)と干渉することなく、前記ヘッドクッションの前記低位置と前記少なくとも1つの上昇位置との間で、前記ヘッドレストアームの全ての位置において、前記背もたれ(10)を回り込むように形作られている、座席(100)。
  2. 前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)は、側面で見てL字型を有し、L字型は、前記背もたれの前記構造体上で前記第1の軸(14)の周りに蝶番で連結された自由端(161)を有して第1のセグメント(163)を決定し、前記ヘッドクッション(13)が前記第2の軸(15)の周りに蝶番で連結されている自由端(162)において第2のセグメント(164)を決定し、前記ヘッドレストが前記低位置にある場合、前記第2のセグメントは実質的に前記背もたれの前記前面(111)に接しており、前記第1のセグメントは前記背もたれ(10)の上方にある、請求項1に記載の座席。
  3. 前記ヘッドレストが前記低位置にあるとき、前記第1のセグメント(163)は前記背もたれ(10)の上面(113)に実質的に接している、請求項2に記載の座席。
  4. 前記ヘッドクッションの背面上に位置する前記ヘッドクッション(13)の支持体(17)が、前記背もたれの前記前面(111)に面して置かれた前記支持体の背面上に少なくとも1つの凹部(171)を備え、前記ヘッドレストが前記低位置にある場合に、前記凹部内に前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)の前記第2のセグメント(164)が収容される、請求項2又は3に記載の座席。
  5. 前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)の選択された角度位置を前記背もたれ(10)に対して保持するために、ブレーキ及び/又はロックが前記第1の軸(14)上に構成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の座席。
  6. 前記ヘッドクッション(13)の選択された角度位置を前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)に対して保持するために、ブレーキ及び/又はロックが前記第2の軸(15)上に構成されている、請求項5に記載の座席。
  7. 前記第1の軸(14)を決定する前記旋回連結部は、前記背もたれ(10)の包囲空間内に構成され、前記背もたれのトリムが開口部(141)を備え、前記開口部を介して、前記第1の軸(14)の周りに蝶番で連結された前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)が前記包囲空間から出ている、請求項1から6のいずれか1項に記載の座席。
  8. 前記ヘッドレスト(12)はブレード形状を有する単一のヘッドレストアーム(16)を備え、前記座席の前記横方向Yの前記ブレードの平均幅(Lb)が前記ブレードの平均厚さ(Eb)の数倍である、請求項1から7のいずれか1項に記載の座席。
  9. 前記ヘッドクッション(13)は複数のヘッドレストアームによって前記背もたれ(10)の前記構造体に取り付けられており、前記複数のヘッドレストアーム(16)のうちの全ての前記ヘッドレストアームが前記背もたれの前記構造体に同一の第1の軸(14)の周りに蝶番で連結されており、前記ヘッドクッションは、前記複数のヘッドレストアームの各々のヘッドレストアームに同一の第2の軸(15)の周りに蝶番で連結されている、請求項1から7のいずれかに記載の座席。
  10. 前記複数のヘッドレストアームのうちの各ヘッドレストアーム(16)又はこれらの特定のものはブレード形状を有し、前記ブレード形状について、前記座席の前記横方向Yの平均幅(Lb)が前記ブレードの平均厚さ(Eb)の数倍である、請求項9に記載の座席。
  11. 前記ヘッドレストアーム(16)の前記ブレードは所定の弾性を有して製造される、請求項8から10のいずれか1項に記載の座席。
  12. 前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)は、前記背もたれの前記構造体上に蝶番で連結された端部において、前記ヘッドレストが前記低位置にある場合に、前記背もたれの包囲形状の内側に配置された前記第1の軸(14)と、前記背もたれの前記包囲形状の外側に位置する前記少なくとも1つのヘッドレストアームの一部との間に位置する湾曲部分を備えることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の座席。
  13. 前記背もたれ(10)を後方に傾斜させることによりベッドに転換可能であって、前記ヘッドレスト(12)は、前記ベッド位置において持ち上げられた、座席の着席者の頭部を保持する位置を有し、前記位置は、前記背もたれが前記第1の軸(14)の周りに後方に傾斜した位置にある場合、前記少なくとも1つのヘッドレストアーム(16)が後方に旋回しており、かつ、前記ヘッドクッション(13)が前記第2の軸(15)の周りに前方に旋回した位置にある、請求項1から12のいずれか1項に記載の座席。
  14. 前記ヘッドレスト(12)の前記低位置では、前記背もたれ(11)に対する前記ヘッドクッション(13)の位置は、ターゲットの成人集団の所定のサンプルの5%を占める体の小さい集団に属する着席者の着座位置における頭部の人間工学的な支持に対応して定義され、前記ヘッドレストの上昇位置では、前記ヘッドクッションは前記低位置に対して上方及び前方に移動され、前記ターゲットの成人集団の所定の前記サンプルの95%を占める体の大きい集団に属する着席者の着座位置における頭部の人間工学的な支持に対応して定義される、前記背もたれに対する前記ヘッドクッションの位置にある、請求項1から13のいずれか1項に記載の座席。
  15. 前記背もたれの前記パッディング(11)は、ヘッドレストがある又はない座席で使用されるように形作られている、請求項1から14のいずれか1項に記載の座席。
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