JP2020503106A - アクティブイオンビーム治療の治療計画を決定するためのシステム及び方法 - Google Patents

アクティブイオンビーム治療の治療計画を決定するためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

標的線量範囲を維持又は改善しながら不要線量を最小にするべくアクティブイオンビーム治療における治療計画を決定するためのシステム(100)であって、ビームが少なくとも2つのサブビームへ分割され、各サブビームが異なる設定のレンジシフタを有する、システム(100)。【選択図】図3C

Description

本発明は、一般に、アクティブイオンビーム放射線治療での標的線量範囲を維持又は最大化しながら標的体積への不要線量を最小にするための方策に関する。より具体的には、本発明は、不要線量の最小化と標的線量範囲の維持又は最大化との両方が得られるようにアクティブイオンビーム治療の治療計画を決定するためのシステム及び対応する方法に関する。本発明はまた、コンピュータプログラム及びプロセッサ可読媒体に関する。
放射線治療は、通常は、患者内の腫瘍などの標的に1つ又は複数の放射線ビームをあてることに関係する。理想的には、指定の線量が標的に送達されるべきであり、最小限の放射線が周囲組織に及ぶべきである。特に、心臓、脳、及び膀胱などの重要な組織又は臓器への放射線は最小にされるべきであり、従って、種々の組織及び臓器に関する最大線量及び最小線量が一組の臨床的ゴールで指定される。計算された放射線量を検証するために、1つ又は複数の放射線ビームが、送達線量を測定することができる検証ファントムに、代わりにあてられる場合がある。
放射線療法の治療計画作成の分野では、治療計画者は、普通は、例えばコンピュータ断層撮影法(CT)スキャナを用いて標的体積及び周囲領域の画像を得ることにより患者の体内の治療されるべき標的体積の知識を得た後で、治療計画とも呼ばれる放射線治療計画を作成する。標的体積は、普通は、患者の体内の、腫瘍、例えば癌に侵された臓器である。
アクティブスキャニングイオンビーム療法では、マシンによりサポートされる特定の治療エネルギーレンジ内でいくつかのエネルギー層にグループ化される、スポットとも呼ばれる、変調されたペンシルビームでイオンが送達される。マシンのエネルギー限界は、ビーム方向のイオンレンジを制限することになる。上限は、ほとんどのケースにおいて標的の最遠位部をカバーするのに十分に高いが、エネルギーの下限は、往々にして高すぎて、結果的に表在標的をカバーすることができない状況を生み出すことがある。患者の表面に近い部分を有する標的をカバーできるようにするために、水等価物質の、異なる厚さのレンジシフタが用いられる。レンジシフタは、所望のイオンレンジを直接縮小させることになる。しかしながら、レンジシフタの使用の副作用は、スポットサイズとも呼ばれるペンシルビームのサイズが増加し、側方半影が悪化することである。
不適切な計画作成法の使用は、しばしば不適切な放射線療法治療計画につながり、これは次に、不十分な標的線量範囲、及び/又は、周囲組織及び臓器に及ぶ望ましくない線量分布につながる。最悪の場合、これは、標的体積に必要な治療線量があたらないこと、及び/又は、心臓、脳などの重要な組織又は臓器を損傷することにつながり得る。
したがって、本発明者は、標的体積のイオンビーム放射線治療において、標的範囲を維持又は改善しながら、リスク臓器(OAR)への線量を最小にする必要性があることを見出した。
より経験のある計画者とあまり経験のない計画者との両方が妥当な時間枠内で改善された計画を生成することを可能にするべく、計画者にとってより複雑な又は時間のかかるものとならない、改善されたパラメータ作成及び放射線療法治療計画の作成がさらに必要とされている。
したがって、本発明の目的は、標的範囲を維持又は改善しながら、不要線量、例えばリスク臓器への線量を最小にするべく、既存のパラメータ作成及び放射線治療計画を改善又は最適化するための方策を提供することである。
この目的は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のシステムと、請求項8〜請求項12のいずれかに記載の方法により果たされる。
本発明のさらなる態様によれば、この目的は、少なくとも1つのプロセッサのメモリにロード可能であり、且つ、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるときに上記で提案した方法を実施するように適応されたソフトウェアを含む、コンピュータプログラムにより達成される。
本発明の別の態様によれば、この目的は、少なくとも1つのプロセッサにロードされるときに上記で提案した方法を行うように少なくとも1つのプロセッサを制御するためのプログラムが記録されている、プロセッサ可読媒体により達成される。
本発明のさらなる利点、有益な特徴、及び用途は、以下の説明及び従属請求項から明白であろう。
ここで、添付図を参照しながら、例として開示される好ましい実施形態によって本発明をより詳しく説明する。
本発明の一実施形態に係るシステムの概要を示す図である。 提案した方法の実施形態を例示する流れ図である。 本発明の実施形態に係るパラメータ設定を用いるイオンビーム療法システムの概要を示す図である。 本発明の実施形態に係るパラメータ設定を用いるイオンビーム療法システムの概要を示す図である。 本発明の実施形態に係るパラメータ設定を用いるイオンビーム療法システムの概要を示す図である。 治療計画の作成の実施形態を例示する図である。 治療計画の作成の実施形態を例示する図である。 治療計画の作成の実施形態を例示する図である。
本明細書で提示される実施形態の目的は、標的線量範囲を維持又は改善しながら不要線量を最小にするべくアクティブイオンビーム治療における治療計画を決定するためのシステムを提供することにより、明確にした問題を克服することである。本明細書で提示される実施形態はさらに、より経験のある計画者とあまり経験のない計画者との両方が妥当な時間枠内で改善された計画を生成することを可能にするべく、計画者にとってより複雑な又は時間のかかるものとならない、改善されたパラメータ作成及び放射線療法治療計画の作成を達成することを目的とする。
アクティブスキャニングイオンビーム療法では、マシンによりサポートされる特定の治療エネルギーレンジ内で変調されたペンシルビーム(スポット)によりイオンが送達される。前述のように、マシンのエネルギー限界は、ビーム方向のイオンレンジを制限することになる。上限は、ほとんどのケースにおいて標的の最遠位部をカバーするのに十分に高いが、エネルギーの下限は、結果的に表在標的をカバーすることができない状況を生み出すことがある。患者の表面に近い部分を有する標的をカバーできるようにするために、水等価物質の、異なる厚さのレンジシフタが用いられる。レンジシフタは、所望のイオンレンジを直接縮小させることになる。しかしながら、レンジシフタの使用の副作用は、ペンシルビームのサイズ/スポットサイズが増加し、側方半影が悪化することである。
従来の方策は、送達されるべき各イオン/放射線ビームに関するレンジシフタを手動で選択することを含む。本発明者は、ビーム全体を劣化させないようにするために、レンジシフタを必要とする標的の部分に限定してレンジシフタを用いることができることが望ましいことに気付いた。これは、より高い計画作成及び治療精度を与え、ペンシルビームのサイズ/スポットサイズの増加、すなわち側方半影の悪化の問題を低減し、これにより、同時に標的範囲を維持又は改善しながら、例えばリスク臓器への不要線量を最小にする目的を達成する。
この気付きに基づく実施形態の解決策を図面に関連してここでより詳細に提示する。
図1は、本発明の一実施形態に係る、標的線量範囲を維持又は改善しながら不要線量を最小にするべくアクティブイオンビーム治療における治療計画を決定するためのシステム100の概要を示す。
システム100は、データプロセッサ110とメモリ140を含み、前記メモリは、前記データプロセッサ110により実行可能な命令を格納する。言い換えれば、メモリ140は、プロセッサ110上で実行されているときに後述の手順を実行するためのソフトウェアを記憶するように構成される。システム100は、第1のインターフェース120及び少なくとも第2のインターフェース130をさらに備え得る。提示する目的で、図1は、インターフェース120及び130を別個のエンティティとして例示する。しかしながら、実際的な実装では、インターフェースのうちの2つ以上が共通のユニットへ一体化されてよい。
用いられるイオンビーム治療技術は、アクティブスキャニング技術である。本明細書で提示されるシステム及び方法が有利に用いられ得るアクティブスキャニング技術のいくつかの限定ではない例は、ステップアンドシュートスキャニング、ラインスキャニング、及びラスタスキャニング(準連続スキャニングとも呼ばれる)である。
第1のインターフェース120は、グラフィカルディスプレイ上に提示するためのイメージデータを出力するように構成される。いくつかの実施形態では、第1のインターフェース120は、グラフィカルディスプレイ上のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)に対応するグラフィカルデータを出力するように構成される。GUIは、情報及び選択可能オプションを提示してよく、それにより、計画者は、ビームを少なくとも2つのサブビームの組へ分割する及び/又は本明細書でさらに説明される様態でサブビームの1つ又は複数の組を最適化するための本明細書で説明されるシステム及び方法への入力を提供することができる。グラフィカルデータは、プロセッサ110からの制御命令に応答して出力される。
データプロセッサ110は、少なくとも1つの送達方向のそれぞれに関して:ビームを定義し、前記ビームを少なくとも2つのサブビームへ分割して前記少なくとも2つのサブビームを含むサブビームの組を定義し、少なくとも2つのサブビームの組からの第1のサブビームを第1のレンジシフタ設定と関連付け、少なくとも2つのサブビームの組からの第2のサブビームを第1のレンジシフタ設定とは異なる第2のレンジシフタ設定と関連付けるように構成される。したがって、組における各サブビーム固有の各サブビームのレンジシフタ設定を除いて、同一のビーム特性を有するサブビームの組が得られる。本開示との関連でのビーム特性は、以下の選択:アイソセンタ、ガントリ角、カウチ角、及び指定の位置にあるスノートを含み得るがこれらに限定されない。
データプロセッサ110はさらに、治療計画を決定するべく定義されるサブビームの少なくとも1つの組を最適化するように構成される。
最適化は、1つ又は複数の最適化目標に基づいて行われる。最適化目標の例は、均一線量目標、最小線量目標、及び最大線量目標である。1つの例示的なタイプの最適化は、治療計画におけるビームのうちの少なくとも1つ(本明細書ではサブビームの組に対応する)がそれ独自の固有の最適化目標を有する、単門最適化(Single Field Optimization(SFO))である。本明細書で説明される実施形態によれば、SFO手法はさらに、サブビームレベルで、個々のサブビームに関して、並びにサブビームの組に適用することが可能である。SFOの一般的な適用は、各ビームがそれ独自の均一線量目標を有する、単門均一線量(Single Field Uniform Dose(SFUD))である。SFUD最適化は、通常は、患者セットアップエラー及びレンジの不確かさに対して頑健な計画を得るのに用いられる。
1つ又は複数の実施形態において、データプロセッサ110は、治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化することの一部として、サブビームの少なくとも1つの組に固有の最適化目標に基づいて前記サブビームの少なくとも1つの組を最適化するように構成される。
1つ又は複数の実施形態において、データプロセッサ110は、治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化することの一部として、サブビームの組内の少なくとも1つのサブビームに固有の最適化目標に基づいて前記サブビームの組における少なくとも1つのサブビームを最適化するように構成される。
図4a〜図4cに関連してさらに説明される異なる実施形態では、データプロセッサ110は、
− そのような最適化目標が存在する場合に、治療計画に含まれるべきサブビームの各組内の0、1つ、又は複数のサブビームのそれぞれに固有の最適化目標に基づいて前記サブビームの各組における0、1つ、又は複数のサブビーム、
− そのような最適化目標が存在する場合に、治療計画に含まれるべきサブビームのすべての組からのサブビームの0、1つ、又は複数の組に固有の最適化目標に基づいて、前記サブビームの0、1つ、又は複数の組、及び/又は、第3に、
− そのような最適化目標が存在する場合に、共通の最適化目標を用いて治療計画に含まれるべきサブビームのすべての組、
の選択を最適化するように構成され得る。
このようにして、最適化ステップにおける異なる詳細レベルでの多数の組み合わせが可能となり、従って、最適化は、異なる選択の組み合わせを含むことができる。
例えば、いくつかのケースでは、ユーザ/計画者にとって各サブビームの調節又は組におけるサブビームの選択が個別に可能であることが重要な場合があり、従って、サブビームに特異的な最適化目標を用いてサブビームレベルで最適化できることは有利であり、最高の可能な詳細レベル及び各サブビームからの線量送達の制御をもたらす。他のケースでは、サブビームの組を個別に調節できること、従って、ビームに特異的な最適化目標を用いてビームレベルで(結果的に得られる計画におけるビームは、サブビームの組に基づいている)最適化できることが有益であり得る。したがって、サブビーム間の線量が自由に分布する状態で、ビームレベルで線量を制御することができ、比較的高い詳細レベルが与えられる。例えば、これは、より頑健な治療計画を得るべく、一般に、単門最適化、特に、単門均一線量最適化を適用するときに重要であろう。さらに他のケースでは、共通の最適化目標を用いて治療計画に含まれるべきサブビームのすべての組(結果的に得られる治療計画のすべてのビームに対応する)を調節できることが有益な場合があり、これにより、有利には、サブビームの各組に関して個別に同一の調節を行う必要がなくなる。また、最適化においてより高い自由度が存在することになり、場合によってはあまり頑健でない計画という代償を払って、OARへの不要線量がさらに低減される。したがって、この方法は、頑健な最適化と組み合わせて用いられることから恩恵を受けることもできる。
前述したように、各ケースにおいて最善の可能な治療計画を提供するべく、3つの異なるレベル(サブビーム、サブビームの組、サブビームのすべての組)での最適化の任意の組み合わせが可能である。
1つ又は複数の実施形態において、少なくとも1つの送達方向のそれぞれに関して、第1のレンジシフタ設定は、特定の密度を有する第1の材料のレンジシフタの第1の厚さを示し、第2のレンジシフタ設定は、第1の又は別の材料のレンジシフタの第2の厚さを示し、厚さは送達方向に定義され、レンジシフタは、標的体積の上流に配置されることを意図される。第2のレンジシフタ設定に対応するレンジシフタが無いケースでは、これは、第2の厚さがゼロであることに対応する。
いくつかの実施形態では、メモリ140は、知識データベース又は所定の入力パラメータを記憶するように構成される。メモリ140はさらに、記憶した知識データベースからの入力パラメータ、又は記憶した所定の入力パラメータを、場合によってはデータプロセッサ110からの制御信号に応答して、データプロセッサ110に送信するように構成され得る。それに対応して、データプロセッサ110は、これらの実施形態では、制御信号を送信する及び/又はメモリ140から入力パラメータを受信するように構成される。
いくつかの実施形態では、第2のインターフェース130は、1つ又は複数の入力パラメータをデータプロセッサ110に転送するように構成される。データプロセッサ110は、これらの実施形態では、第2のインターフェース130から入力パラメータを受信するように構成される。入力パラメータは、これらの実施形態では、好ましくは、入力デバイス、例えば、キーボード及び/又はコンピュータマウス又は他のポインティングデバイス、ジョイスティック、タッチスクリーン、又は任意の他の適切な入力デバイスを介して入力されたユーザコマンドに応答して作成される。入力は、第1のインターフェース120によりディスプレイ上に提示されるGUIを介して提供され得る。一実施形態では、少なくとも1つの第2のインターフェース130は、前記GUIを介して入力された少なくとも1つの入力ユーザコマンドに応答して入力パラメータをデータプロセッサ110に転送するように構成され、データプロセッサ110はさらに、入力パラメータを受信し、受信した入力パラメータに応答して前記ビームを少なくとも2つのサブビームの組へ分割するステップを行うように構成される。言い換えれば、ユーザがGUIと対話すること又はGUIを用いて選択を行うことにより「ビーム分割」オプションをアクティブ化することが可能である。代替的な実施形態では、データプロセッサ110は、すべてのビームに対して、前述したようにビーム分割オプションをアクティブ化するユーザ入力に応答して1つ又は複数の指定のビームに対して、或いは所定の基準を満たすこと又は受信したアクティブ化信号に応答して1つ又は複数の指定のビームに対して、自動的にビーム分割を行うように構成され得る。
イオンビーム治療における治療計画を決定するための方法の実施形態が、図2及び図4の流れ図を参照して説明される。
図2は、本発明の一実施形態に係る方法の流れ図を示す。図2の方法は、少なくとも1つの送達方向のそれぞれに関して、以下のステップを含む。
ステップ210:ビームを定義する。
ステップ210で定義されるビームは、以下、Bと呼ばれる場合がある。
ステップ210のビームを定義することは、アイソセンタ、ガントリ角、及びカウチ角のいずれか又はすべてを定義することを含み得る。
ステップ220:前記ビームを少なくとも2つのサブビームへ分割して前記少なくとも2つのサブビームを含むサブビームの組を定義する。
これは、以下、前記ビームBを少なくとも2つのサブビームB及びBへ分割して前記少なくとも2つのサブビームB及びBを含むサブビームの組B〜Bを定義することとして言及され得る。
本開示との関連でのビームBを分割することは、定義されるビームBに基づいて少なくとも2つのサブビームB及びBの組B〜Bを作成することを含み、各サブビームB〜Bは、ビームBからの少なくとも以下のビーム特性:アイソセンタ、ガントリ角、カウチ角、及びいくつかのケースでは指定の位置にあるスノートを継承する。
ステップ230:少なくとも2つのサブビームの組B〜Bからの第1のサブビームBを第1のレンジシフタ設定と関連付け、少なくとも2つのサブビームの組B〜Bからの第2のサブビームBを第1のレンジシフタ設定とは異なる第2のレンジシフタ設定と関連付ける。
第1及び第2のレンジシフタ設定は、それぞれ、システムにより自動的に設定されてよく、又はレンジシフタ設定の選択を示すユーザ入力に基づいて設定されてよい。
したがって、各サブビームに関して固有のレンジシフタ設定を除いて、同一の特性を有するサブビームの組が得られる。同一の特性は、アイソセンタ、ガントリ角、及びカウチ角を含むがこれらに限定されない。この類似性は、ユーザにより、又は本明細書で提示される実施形態に係る方法を行うシステム又は装置により、サブビームの組が単一ビームとして取り扱われ得るので有利であり、これにより、ビーム(すなわち、サブビームの組)に共通の処理、調節などを行うことが可能となる。また、これにより、計画者がいくつかのサブビームに関する同一の調節又は設定を個別に行う必要がなくなり、代わりにサブビームの組内のすべてのサブビームを同時に処理するべく調節又は設定を一回行うことになるため、治療計画者がパラメータ設定及び治療計画をより容易に且つより速く作成することが可能となる。当業者には明白なように、サブビームの組に含まれるすべてのサブビームに関して同じく同一の他のタイプの処理が、有利には、組におけるすべてのサブビームに関して一回、すなわち同時に行われてよい。
同時に、サブビームの組におけるサブビームは、それらのレンジシフタ設定に関連して個別に取り扱われ及び処理されてよく、これは、レンジシフタを必要とする標的の1つ又は複数の部分に限定して1つ又は複数のレンジシフタを使用できることが望ましいときにビーム全体を劣化しないという利点を与える。これは次に、より高い計画作成及び治療精度を与え、標的範囲を維持又は最大にしながら周囲組織又はリスク臓器への不要線量を低減する目的を達成する。
図3a〜図3cは、1つ又は複数の実施形態に係るパラメータ設定を用いるイオンビーム療法システムの概要を示す。
簡単にするために、図3a〜図3cには2つだけのサブビームB、B(B〜B、ここでi=2)が示されるが、当業者には理解されるように、サブビームB〜Bの組は、任意の適切な数のサブビームを含むこともできる。ステップ230は、次いで、組B〜Bにおけるサブビームのそれぞれに関して反復的な様態で、サブビームBをレンジシフタ設定RSと関連付けることを含むことになり、その場合、各レンジシフタ設定RS、RS、…、RSは、それぞれ組B〜Bにおけるサブビームに割り当てられる他のレンジシフタ設定とは異なる。言い換えれば、組B〜Bにおける各サブビームは、固有のレンジシフタ設定を割り当てられる。
以下、実施形態が、単にまた例示する目的で、2つだけのサブビームB、B(B〜B、ここでi=2)の組に関係して説明されるが、それらは任意の適切な数のサブビームの組にあてはめることもできる。
本明細書で提示されるすべての実施形態において、少なくとも1つの送達方向のそれぞれに関して、第1のレンジシフタ設定は、特定の密度を有する第1の材料の選択された第1のレンジシフタRSの第1の(水等価)厚さTを示し、第2のレンジシフタ設定は、第1の又は別の材料の選択された第2のレンジシフタRSの第2の(水等価)厚さTを示し、T≠Tである。同じ様態で、サブビームの組B〜Bに関して、各固有のレンジシフタ設定RS、RS、…、RSは、それぞれの固有の、すなわち、組におけるサブビームに割り当てられる他のレンジシフタ設定により示される他の厚さとは異なる、厚さT、T、…、Tを示す。厚さはビームBの送達方向に定義され、レンジシフタRS、RSは、図3a〜図3cに概略的に例示されるように、標的体積Vの放射線治療のためのシステムで用いられるときに、標的体積Vの上流に配置されることを意図される。標的体積Vは、体積Vの近位縁上に存在する最近位点pと、標的体積Vの遠位縁上に存在する最遠位点dを有する。
レンジシフタ設定は、標的線量範囲が維持又は改善されながら不要線量が最小にされるように選択される。
1つ又は複数の実施形態において、第2のレンジシフタ設定は、レンジシフタ無しに対応する。言い換えれば、この1つ又は複数の実施形態では、第2のレンジシフタRSの定義される厚さTはゼロであり、従って、標的体積Vの放射線治療のためのシステムに用いられるときに第2のサブビームBと併せてレンジシフタは用いられないことになる。この実施形態が図3cに示される。このケースでは、レンジシフタ無し(厚さT=0のレンジシフタ)の選択が、標的線量範囲を維持又は改善しながら不要線量の最小化を最良に達成する選択である。
イオンビーム療法を受けることになる患者30が、図3a、図3b、及び図3cでの右に概略的に示される。患者30内の標的体積Vは、放射線治療を受けるべき臓器又は他の組織を表す。当該技術分野では一般的なように、放射線を回避する又は少なくとも最小にすることが特に重要な領域である、リスク臓器と呼ばれる患者30内に定義される重要領域も存在し得る。このようなエリアは、図3a、図3b、及び図3cには図示されていない。図面に例示されているように、放射線源35は、所望の最大レンジ、又は関心ある、すなわち標的体積Vの遠位縁上の最遠位点dに届く放射線(水等価)深度を達成するのに十分なエネルギーを有するサブビームであり得るイオンビームを提供する。
標的体積Vは、通常は、遠位縁への水等価距離が標的上で変化することになるような不規則な形状を有する。例えば、図3a、図3b、及び図3cでは、標的Vの下部は、上部よりも患者の体内へさらに延びる。患者の幾何学的形状も標的への(水等価)距離に影響を及ぼすことになる。ビームが体内を移動しなければならない水等価距離を計算するために、異なる体材料内の横断幾何学的距離が、水等価厚さに変換される。脂肪(adipose及びfat)などの軟質の体組織は、水に近い材料特性を有し、水等価距離は幾何学的距離に近くなり、一方、骨又はエアポケットは、幾何学的距離と水等価距離とのより大きい差異を示すことになる。ビーム経路内の骨領域は、例えば水等価深度を増加させることになり、一方、空気腔は、幾何学的距離と比べてこれを減少させることになる。
最大ビームエネルギーは、最大イオンビームレンジが標的上の最遠位点dと一致するように決定され、最小ビームエネルギーは、最小イオンビームレンジが標的上の最近位点pと一致するように決定される。
代替的な実施形態では、最大ビームエネルギー/最大放射線深度は、利用可能なエネルギーレベルに基づいて自動的に決定されてよく、又は、最大ビームエネルギー/最大放射線深度は、レンジシフタの使用が意図されるサブビームに関する最大ビームエネルギー/最大放射線深度の選択を示すユーザ入力に応答して決定されてよい。随意的に、レンジシフタの使用が意図されないサブビームは、指定の最小放射線深度を有することもできる。最小ビームエネルギー/最小放射線深度は、利用可能なエネルギーレベルに基づいて自動的に決定されてよく、又は、最小ビームエネルギー/最小放射線深度は、最小ビームエネルギー/最小放射線深度の選択を示すユーザ入力に応答して決定されてよい。最大及び/又は最小放射線深度の自動システム決定は、ユーザにとってより容易となることによりシステムの使用性を向上させるので有利である。ユーザ入力に応答して最大及び/又は最小放射線深度を決定することは、ユーザによる設定のより正確な制御を可能にするので有利である。
1つ又は複数の実施形態において、データプロセッサ110は、利用可能なエネルギーレベルに基づいて最大ビームエネルギー/最大放射線深度を自動的に決定するように構成されてよい。別の実施形態において、データプロセッサ110は、ユーザ入力に基づいて最大ビームエネルギー/最大放射線深度を決定するように構成されてよく、ユーザ入力は、レンジシフタの使用を意図されるサブビームに関する最大ビームエネルギー/最大放射線深度の選択を示す。
1つ又は複数の実施形態において、データプロセッサ110は、利用可能なエネルギーレベルに基づいて最小ビームエネルギー/最小放射線深度を自動的に決定するように構成されてよい。別の実施形態において、データプロセッサ110は、ユーザ入力に基づいて最小ビームエネルギー/最小放射線深度を決定するように構成されてよく、ユーザ入力は、最小ビームエネルギー/最小放射線深度の選択を示す。
最小ビームエネルギーが標的上の最近位点pをカバーするのに高すぎる場合、レンジシフタの使用が導入される。
本明細書で説明される実施形態によれば、定義される組における少なくとも2つのサブビームは、それらのレンジシフタ設定を除いて同じ特性を有する。したがって、標的体積のイオンビーム療法のためのシステムで用いられるときに、サブビームの組におけるサブビームに対応するビームは、同じビーム方向から送達されるが異なるレンジシフタを用いることになり、同じビーム方向から異なる放射線深度に達することを意味する。これにより、患者の標的V外の部分への不要な放射線を回避するべく送達される放射線をできるだけ正確に制御することが可能となる。したがって、線量が標的の異なる部分に適合することになり、標的範囲を維持又は改善しながら側方半影の低減がもたらされる。
図2の方法はさらに、ステップ240において、治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化することをさらに含む。
図4a〜図4cは、治療計画450の決定につながる例示的な最適化の実施形態を示す。
図4aに例示されるように、ステップ240は、1つ又は複数の実施形態において、共通の最適化目標400を用いて治療計画450に含まれるべきサブビームのすべての組B、C、D(ビームB、C、Dとも呼ばれる場合がある)を最適化することを含み得る。
図4bに例示されるように、ステップ240は、1つ又は複数の実施形態において、サブビームの少なくとも1つの組に、すなわちそれぞれ組B、C、Dに固有の最適化目標401、402、403に基づいてサブビームの少なくとも1つの組B、C、Dを最適化することを含み得る。
図4cに例示されるように、ステップ240は、1つ又は複数の実施形態において、サブビームの組B内の少なくとも1つのサブビームB、B、Bに固有の最適化目標404、405、406に基づいてサブビームの組Bにおける少なくとも1つのサブビームB、B、Bを最適化することを含み得る。
1つ又は複数の実施形態において、ステップ240において治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化することは、例えば、
− そのような最適化目標が存在する場合に、治療計画に含まれるべきサブビームの各組内の0、1つ、又は複数のサブビームのそれぞれに固有の最適化目標に基づいて、前記サブビームの各組における0、1つ、又は複数のサブビームを最適化すること、
− そのような最適化目標が存在する場合に、治療計画に含まれるべきサブビームのすべての組からのサブビームの0、1つ、又は複数の組に固有の最適化目標に基づいて、前記サブビームの0、1つ、又は複数の組を最適化すること、及び、
− そのような最適化目標が存在する場合に、共通の最適化目標を用いて治療計画に含まれるべきサブビームのすべての組を最適化すること、
を含む方法ステップ240により図4a〜図4cに関連して提示される実施形態の組み合わせを含み得る。
したがって、最適化ステップにおける異なる詳細レベルでの多数の組み合わせが可能となる。したがって、システムにより自動的に選択されるか又はユーザ入力に基づいて選択される、本明細書で提示される実施形態を用いて改善された治療計画に達するための多くの異なる方法が存在する。
1つ又は複数の実施形態において、本明細書で提示されるいずれの実施形態に係る治療計画も、DICOMフォーマットであり得る。
本明細書で提示される方法の任意の実施形態において、定義されるビームをサブビームの組へ分割するステップは、受信した入力パラメータに応答して行われ得る。方法は、これらのケースにおいて、入力パラメータを受信することと、受信した入力パラメータに応答してビームを少なくとも2つのサブビームの組へ分割するステップを行うことをさらに含み得る。入力は、ディスプレイ上に提示されるGUIを介して提供され得る。いくつかの実施形態では、ユーザがGUIと対話すること又はGUIを用いて選択を行うことにより「ビーム分割」オプションをアクティブ化するべく入力パラメータを作成することが可能である。
代替的な実施形態では、ビームBを少なくとも2つのサブビームB及びBの組B〜Bへ分割するステップ220は、システム100により定義されるすべてのビームを少なくとも2つのサブビームの組B〜Bへ自動的に分割すること、前述したようにビーム分割オプションをアクティブ化するユーザ入力に応答して1つ又は複数の定義されるビームを少なくとも2つのサブビームの組B〜Bへ分割すること、或いは所定の基準を満たすことに応答して又は受信したアクティブ化信号に応答して1つ又は複数の定義されるビームを少なくとも2つのサブビームの組B〜Bへ分割することを含む。所定の基準を満たすことに基づいて又は受信したアクティブ化信号に応答してすべての定義されるビームを自動ビーム分割すること又は定義されるビームを選択することは、ユーザにとってより容易となることによりシステムの使用性を向上させるので有利である。ユーザ入力に応答して1つ又は複数のビームを分割することは、ユーザによる設定のより正確な制御を可能にするので有利である。
さらなる実施形態
より一層改善された横方向のペナンブラ及び副作用の低減を得るべく本明細書で提示される実施形態と組み合わせて用いることもできる、半影の減少を達成する、すなわち、不要線量を最小にする、代替的な方法は、同じくアクティブスキャニングにおいて患者に特異的な絞りブロックを用いることである。
上記の図2〜図4を参照して説明したプロセスステップ並びにステップの任意のサブシーケンスのすべては、プログラムされたプロセッサによって制御され得る。さらに、図面を参照して前述した本発明の実施形態は、プロセッサと、少なくとも1つのプロセッサにおいて行われるプロセスを含むが、本発明は、コンピュータプログラム、特に、本発明を実施するように適応されるキャリア上又はキャリア内のコンピュータプログラムにも拡張される。プログラムは、ソースコード、オブジェクトコード、中間ソースコード、及び部分的にコンパイルされた形態又は本発明に係るプロセスの実装に用いるのに適した任意の他の形態などのオブジェクトコードの形態であり得る。プログラムは、オペレーティングシステムの一部、又は別個のアプリケーションであり得る。キャリアは、プログラムを搭載することができる任意のエンティティ又はデバイスであり得る。例えば、キャリアは、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)、例えばDVD(Digital Video/VersaTile Disk)、CD(Compact Disc)、又は半導体ROM、EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などの記憶媒体、又は磁気記録媒体、例えばフロッピーディスク又はハードディスクを含み得る。さらに、キャリアは、電気ケーブル又は光ケーブルを介して若しくは無線又は他の手段により伝達され得る電気信号又は光信号などの伝送可能なキャリアであり得る。プログラムが、ケーブル又は他のデバイス又は手段により直接伝達され得る信号で具体化されるとき、キャリアは、このようなケーブル又はデバイス又は手段により構成され得る。代替的に、キャリアは、プログラムが組み込まれる集積回路であってよく、集積回路は、関連したプロセスを行う又は行う際に用いるように適応される。
本明細書で用いられるときの「備える、含む」という用語は、表記された特徴、整数、ステップ、又はコンポーネントの存在を明記するために採用される。しかしながら、該用語は、1つ又は複数の付加的な特徴、整数、ステップ、又はコンポーネント、又はその群の存在又は追加を除外しない。
本発明は、図面で説明した実施形態に限定されず、請求項の範囲内で自由に変更され得る。

Claims (16)

  1. 標的体積(V)の標的線量範囲を維持又は改善しながら不要線量を最小にするべくアクティブイオンビーム治療の治療計画を決定するシステム(100)であって、
    データプロセッサ(110)と、および
    前記データプロセッサ(110)により実行可能な命令を格納するメモリ(140)と、
    を備え、前記データプロセッサ(110)が、少なくとも1つの送達方向のそれぞれに関して、
    ビーム(B、C、D)を定義し、
    前記ビームを少なくとも2つのサブビームへ分割して前記少なくとも2つのサブビームを含むサブビームの組(B〜B、C〜C、D〜D)を定義し、前記サブビームのそれぞれは、前記ビーム(B、C、D)からの少なくとも以下のビーム特性:アイソセンタ、ガントリ角、及びカウチ角を継承し、
    前記少なくとも2つのサブビームの組からの第1のサブビーム(B、C、D)を第1のレンジシフタ設定(RS)と関連付け、
    前記少なくとも2つのサブビームの組からの第2のサブビーム(B、C、D)を前記第1のレンジシフタ設定(RS)とは異なる第2のレンジシフタ設定(RS)と関連付ける、
    ように構成され、前記データプロセッサ(110)がさらに、治療計画を決定するべく前記サブビームの少なくとも1つの組を最適化するように構成される、システム。
  2. 前記第2のレンジシフタ設定(RS)が、レンジシフタ無しに対応する、請求項1に記載のシステム(100)。
  3. 前記少なくとも1つの送達方向のそれぞれに関して、前記第1のレンジシフタ設定(RS)が、特定の密度を有する第1の材料のレンジシフタの第1の厚さ(T)を示し、前記第2のレンジシフタ設定(RS)が、前記第1の又は別の材料のレンジシフタの第2の厚さ(T)を示し、前記厚さが送達方向に定義され、前記レンジシフタが標的体積(V)の上流に配置されることを意図される、請求項1又は請求項2に記載のシステム(100)。
  4. 前記データプロセッサ(110)が、治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化することの一部として、前記サブビームの少なくとも1つの組に固有の最適化目標に基づいて前記サブビームの少なくとも1つの組を最適化するように構成される、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシステム(100)。
  5. 前記データプロセッサ(110)が、治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化することの一部として、前記サブビームの組内の少なくとも1つのサブビームに固有の最適化目標に基づいて前記サブビームの組における少なくとも1つのサブビームを最適化するように構成される、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のシステム(100)。
  6. グラフィカルディスプレイ上のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)に対応するグラフィカルデータを出力するように構成された、第1のインターフェース(120)と、
    前記GUIを介して入力された少なくとも1つの入力ユーザコマンドに応答して入力パラメータを前記データプロセッサ(110)に転送するように構成された、少なくとも1つの第2のインターフェース(130)と、
    をさらに備え、前記データプロセッサ(110)がさらに、前記入力パラメータを受信し、前記受信した入力パラメータに応答して前記ビームを少なくとも2つのサブビームの組へ分割するステップを行うように構成される、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のシステム(100)。
  7. 標的体積の標的線量範囲を維持又は改善しながら不要線量を最小にするべくアクティブイオンビーム治療における治療計画を決定するための方法であって、
    少なくとも1つの送達方向のそれぞれに関して、
    ビームを定義するステップと、
    前記ビームを少なくとも2つのサブビームへ分割し、かつ前記少なくとも2つのサブビームを含むサブビームの組を定義するステップであって、前記サブビームのそれぞれは、前記ビーム(B、C、D)からの少なくとも以下のビーム特性:アイソセンタ、ガントリ角、及びカウチ角を継承する、ステップと、
    前記少なくとも2つのサブビームの組からの第1のサブビームを第1のレンジシフタ設定と関連付けるステップと、および
    前記少なくとも2つのサブビームの組からの第2のサブビームを前記第1のレンジシフタ設定とは異なる第2のレンジシフタ設定と関連付けるステップと、
    を含み、前記方法が、治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化するステップ
    をさらに含む、方法。
  8. 前記第2のレンジシフタ設定が、レンジシフタ無しに対応する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの送達方向のそれぞれに関して、前記第1のレンジシフタ設定が、特定の密度を有する第1の材料のレンジシフタの第1の厚さを示し、前記第2のレンジシフタ設定が、前記第1の又は別の材料のレンジシフタの第2の厚さを示し、前記厚さが送達方向に定義され、前記レンジシフタが標的体積の上流に配置されることを意図される、請求項7又は請求項8に記載の方法。
  10. 前記治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化するステップが、前記サブビームの少なくとも1つの組に固有の最適化目標に基づいて前記サブビームの少なくとも1つの組を最適化することを含む、請求項7〜請求項9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記治療計画を決定するべくサブビームの少なくとも1つの組を最適化するステップが、前記サブビームの組内の少なくとも1つのサブビームに固有の最適化目標に基づいて前記サブビームの組における少なくとも1つのサブビームを最適化することを含む、請求項7〜請求項10のいずれかに記載の方法。
  12. 入力パラメータを受信することをさらに含み、前記ビームをサブビームの組へ分割するステップが、前記受信した入力パラメータに応答して行われる、請求項7〜請求項11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記アクティブイオンビーム治療がアクティブスキャニング技術である、請求項7〜請求項12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記アクティブスキャニング技術が、ステップアンドシュートスキャニング、ラインスキャニング、又はラスタスキャニングのうちの1つである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記少なくとも1つのプロセッサ(110)上で実行されるときに請求項7〜請求項14のいずれかに記載の方法を実行するためのソフトウェアを備える、少なくとも1つのプロセッサ(110)のメモリ(140)にロード可能なコンピュータプログラム。
  16. 前記少なくとも1つのプロセッサ(110)にロードされるときに前記少なくとも1つのプロセッサ(110)に請求項7〜請求項14のいずれかに記載の方法を実行させるプログラムが記録されたプロセッサ可読媒体(140)。
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