JP2020502127A - 蛍光発生グリコシダーゼ基質および関連する検出方法 - Google Patents
蛍光発生グリコシダーゼ基質および関連する検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020502127A JP2020502127A JP2019531772A JP2019531772A JP2020502127A JP 2020502127 A JP2020502127 A JP 2020502127A JP 2019531772 A JP2019531772 A JP 2019531772A JP 2019531772 A JP2019531772 A JP 2019531772A JP 2020502127 A JP2020502127 A JP 2020502127A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- compound
- alkyl
- hydrogen atom
- atom
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H15/00—Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
- C07H15/20—Carbocyclic rings
- C07H15/203—Monocyclic carbocyclic rings other than cyclohexane rings; Bicyclic carbocyclic ring systems
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H15/00—Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
- C07H15/20—Carbocyclic rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H17/00—Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
- C07H17/02—Heterocyclic radicals containing only nitrogen as ring hetero atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/34—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving hydrolase
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/574—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for cancer
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/68—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
- G01N33/6893—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids related to diseases not provided for elsewhere
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2333/00—Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
- G01N2333/90—Enzymes; Proenzymes
- G01N2333/914—Hydrolases (3)
- G01N2333/924—Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Immunology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Hospice & Palliative Care (AREA)
- Oncology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
Abstract
Description
(a)しばしば130nmを超え、250nmの値に達することができ、検出感度を最大にする機器の選択を可能にする大きなストークスシフト;
(b)フルオレセインのようなモデル発蛍光団のものより数桁大きくなり得る速度での光退色に対する優れた耐性;
(c)固体状態で輝く蛍光を発する発蛍光団を設計する能力、すべての既知の発蛍光団の中で稀な特性。この最後の特徴は、拡散によって引き起こされる希釈を最小にして、活性化部位で高強度のシグナルを産生することを可能にする;
(d)組織の透明性が最大である赤色または近赤外(600〜850nm)で生じるESIPT発蛍光団を設計する能力;このような発蛍光団を使用するプローブはまた、生きている動物における画像化に特に適している;最後に、
(e)ESIPT発蛍光団のヒドロキシルによって運ばれる水素原子を、化学的または生化学的分析物に関して特異的な反応性を有する置換基で置き換えることによって、蛍光を発しない基質を設計する能力であって、この置換基の開裂が、蛍光の出現を促進する能力。
プローブ上に存在するグリコシル基の選択機能としての、特定のグリコシダーゼに対する高い特異性;
標的酵素の非存在下でのプローブの高い安定性、酵素部位での発蛍光団の析出および媒体中での発蛍光団の拡散の欠如によるバックグラウンド蛍光の欠如;および
標的グリコシダーゼの作用下での急速な処理速度。
すべての割合の光学異性体の混合物の形態、または光学異性体の濃縮された形態で、
R1は、式(I)に存在する−C(O)−OR1結合の切断後に得られるHOR1が、ESIPTと呼ばれる、励起状態における分子内のプロトンの移動をもたらす発蛍光団のクラスに属するものであり、
R2、R3およびR4は、以下のいずれかで定義され:
R2は(C1〜C4)アルキルであり、R3は(C1〜C4)アルキルまたは水素原子であり、およびR4は(C1〜C4)アルキルであり、
あるいはR3は(C1〜C4)アルキルまたは水素原子であり、並びに、R2およびR4は互いに結合し、それらが結合する炭素原子および窒素原子と共に、水可溶化基で置換され得る脂肪族複素環を形成し、
あるいはR2は(C1〜C4)アルキルであり、並びに、R3およびR4は互いに結合し、それらが結合する炭素原子とともに、脂肪族炭素環を形成し、
R5およびR6は同一または異なり、互いに独立して、水素原子、(C1〜C4)アルキルまたは(C5〜C10)アリールを表し、
R7は水素原子、または(C1〜C4)アルキルおよび(C1〜C4)アルコキシの中から選択される基であり、
R8は水素原子または置換もしくは非置換の(C1〜C10)アルキル基、またはD1−D2−D3基であり:
D1はトリアゾリルまたは−CH2−トリアゾリル基を表し、
D2は、(C1〜C10)アルキレン、(C1〜C10)アルケニレンまたは(C1〜C10)アルキニレン基であってOまたはNの中から選択される1個またはいくつかのヘテロ原子によって割り込まれ得る基、2価のグリコシル基、−O−(CHR−CHR’)n−または−N−(CHR−CHR’−O)n−基であってnは1〜20の整数であり、RおよびR’は同一または異なり、RおよびR’が同時にCH3ではない条件でHまたはCH3である基、アミノ酸またはペプチド、あるいはこれらの基の組み合わせであり、
D3は、エステル結合もしくはアミド結合を形成するカルボン酸官能基を含むことによってD2に結合した、マレイミドカプロイルモチーフ、アミノ酸、ペプチド、葉酸、抗体または抗体フラグメントを表し、
R9およびR’9は、同一または異なり、水素原子、またはハロゲン原子、もしくは−NO2、−CNから選択される基、もしくは抗体を表すAbを含む−NH−C(O)−CH2−Abから選択される基などの電子求引基を表し、
Vは酸素原子または硫黄原子を表し、
X、YおよびZは以下のいずれかであり:
XはCR10を表し、YはCR’10を表し、そして、ZはOR0を表し、
または、XはCR10を表し、YはCOR0を表し、そして、ZはR’10を表し、
または、XはCR10を表し、Yは窒素原子を表し、そして、ZはOR0を表し、
または、Xは窒素原子を表し、YはCOR0を表し、そして、ZはR10を表し:
R0は、アノマー炭素原子によって式(I)の分子の残部に結合したグリコシル基を表し、そして
R10およびR’10は、同一または異なり、水素原子または(C1〜C20)アルキル、(C5〜C24)アリール、もしくは(C1〜C20)アルコキシなどの電子供与基を表す。
前記グリコシダーゼを含有すると考えられる試料を本発明に係る化合物(I)と接触させる工程、
OとR0との間の共有結合を切断し、続いて、HOR1の放出をもたらすスペーサーのペアの脱離および環化反応の後、−C(O)−OR1結合を切断することによって、特に析出物の形態での蛍光化合物の形成を可能にするのに適切な条件を適用する工程、
前記蛍光析出物の定量的または定性的分析を行う工程。
すべての割合の光学異性体の混合物の形態、または光学異性体の濃縮された形態で、
R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R’9およびVは式(I)の化合物において定義されるとおりであり、
R12は水素原子またはアミン官能基保護基を表し、
X、YおよびZは以下のいずれかであり:
XはCR10を表し、YはCR’10を表し、そしてZはOR’0を表し、
またはXはCR10を表し、YはCOR’0を表し、そしてZはR’10を表し、
またはXはCR10を表し、Y’は窒素原子を表し、そしてZ’はOR’0を表し、
またはXは窒素原子を表し、Y’はCOR’0を表し、そしてZはR10を表し、
R’0はすべてのアルコール官能基が保護基によって保護されているR0基を表し、R0、R10およびR’10は式(I)の化合物において定義されるとおりである。
本発明の文脈において定義される化合物(II)を入手できる工程、
下記式の化合物(III)を入手できる工程であり、
前記化合物(III)の付加反応により化合物(IV)を得、前記化合物(IV)は以下の構造を有し:
前記化合物(I)を得るために前記化合物(IV)のR’0基に存在するアルコール官能基を脱保護する工程。
「脂肪族複素環」とは、本発明の文脈において、3〜20員、好ましくは5〜10員、さらにより好ましくは5、6、7または8員を含み、O、NまたはSなどの少なくとも1つのヘテロ原子を含む、置換されているかまたは置換されていない飽和環と理解される。
本発明は、式(I)の化合物に関する:
すべての割合の光学異性体の混合物の形態、または光学異性体の濃縮された形態で、
R1は、式(I)に存在する−C(O)−OR1結合の切断後に得られるHOR1が、ESIPTと呼ばれる、励起状態における分子内のプロトンの移動をもたらす発蛍光団のクラスに属するものであり、
R2、R3およびR4は、以下のいずれかで定義され:
R2は(C1〜C4)アルキルであり、R3は(C1〜C4)アルキルまたは水素原子であり、およびR4は(C1〜C4)アルキルであり、
あるいはR3は(C1〜C4)アルキルまたは水素原子であり、並びに、R2およびR4は互いに結合し、それらが結合する炭素原子および窒素原子と共に、水可溶化基で置換され得る脂肪族複素環を形成し、
あるいはR2は(C1〜C4)アルキルであり、並びに、R3およびR4は互いに結合し、それらが結合する炭素原子とともに、脂肪族炭素環を形成し、
R5およびR6は同一または異なり、互いに独立して、水素原子、(C1〜C4)アルキルまたは(C5〜C10)アリールを表し、
R7は水素原子、または(C1〜C4)アルキルおよび(C1〜C4)アルコキシの中から選択される基であり、
R8は水素原子または置換もしくは非置換の(C1〜C10)アルキル基、またはD1−D2−D3基であり:
D1はトリアゾリルまたは−CH2−トリアゾリル基を表し、
D2は、(C1〜C10)アルキレン、(C1〜C10)アルケニレンまたは(C1〜C10)アルキニレン基であってOまたはNの中から選択される1個以上のヘテロ原子によって割り込まれ得る基、2価のグリコシル基、−O−(CHR−CHR’)n−基または−N−(CHR−CHR’−O)n−であってnは1〜20で変動する整数であり、RおよびR’は同一または異なり、RおよびR’が同時にCH3ではない条件でHまたはCH3である基、アミノ酸またはペプチド、あるいはこれらの基の組み合わせであり、
D3は、エステル結合もしくはアミド結合を形成するカルボン酸官能基を含むことによってD2に結合した、マレイミドカプロイルモチーフ、アミノ酸、ペプチド、葉酸、抗体または抗体フラグメントを表し、
R9およびR’9は、同一または異なり、水素原子、またはハロゲン原子、もしくは−NO2、−CNから選択される基、もしくは抗体を表すAbを含む−NH−C(O)−CH2−Abから選択される基などの電子求引基を表し、
Vは酸素原子または硫黄原子を表し、
X、YおよびZは以下のいずれかであり:
XはCR10を表し、YはCR’10を表し、そして、ZはOR0を表し、
または、XはCR10を表し、YはCOR0を表し、そして、ZはR’10を表し、
または、XはCR10を表し、Yは窒素原子を表し、そして、ZはOR0を表し、
または、Xは窒素原子を表し、YはCOR0を表し、そして、ZはR10を表し:
R0は、アノマー炭素原子によって式(I)の分子の残部に結合したグリコシル基を表し、そして
R10およびR’10は、同一または異なり、水素原子または(C1〜C20)アルキル、(C5〜C24)アリール、もしくは(C1〜C20)アルコキシなどの電子供与基を表す。
X2は酸素原子であり、X1は−NH2、−OH、−SH、(C1〜C20)アルキル、(C5〜C24)アリール、−O−(C1〜C20)アルキル、−O−フェニル、−NH−(C1〜C20)アルキルまたは−NH−フェニル、−S−(C1〜C20)アルキルまたは−S−(C5〜C24)アリール基であり、前記アルキルおよびフェニル基は置換または非置換であり得るか、
または、X2は窒素原子を表し、置換または非置換の(C5〜C24)ヘテロアリールを形成するCH、O、S、NまたはNHを表すX1に結合するかのいずれかであり、
前記基は置換されていても置換されていなくてもよく。
Tは−NH−C(O)−、−S−、−O−、−NH−、−N((C1〜C20)アルキル)−または−N((C5〜C24)アリール)−であり、
Reは水素原子または−CNもしくは−COORhなどの電子求引性炭素置換基であり、Rhは(C1〜C4)アルキル基を表し、あるいはReは−CONRiRjであり、RiおよびRjは同一または異なり、水素原子または(C1〜C4)アルキル基を表し、あるいはReは−CF3、または2−オキサゾリル、2−チアゾリル、2−イミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、4−ピリミジノン−2−イルもしくはキナゾリノン−2−イル基であり、
Rfは水素原子、塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素原子、−OH、−NH2、−NRkRl、−NHRkまたは−ORkであり、RkおよびRlは同一または異なり、それぞれ独立して(C1〜C4)アルキル基であり、
または、ReおよびRfが互いに結合して、N、SおよびOの中から選択される1つ以上のヘテロ原子によって割り込まれ得る、飽和または不飽和、置換または非置換の4つまたは5つの員を含む炭化水素鎖を形成し、
Rgは、水素、Br、Cl、IまたはF原子であり、
T’は−NH2、−OH、(C5〜C24)アリール基、(C1〜C4)アルキル基、−SH、−NHR’g、−OR’g、−NR’gR’hまたは−SR’gであり、R’gおよびR’hは同一または異なり、(C1〜C4)アルキルまたはアリール基であり、
R’eは水素原子または−CNもしくは−COOR’iなどの電子求引性炭素置換基であり、R’iは(C1〜C4)アルキル基を表し、
あるいはR’eは−CONR’jR’kであり、R’jおよびR’kは同一または異なり、水素原子または(C1〜C4)アルキル基を表し、あるいはR’eは−CF3または2−オキサゾリル、2−チアゾリル、2−イミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、4−ピリミジノン−2−イルもしくはキナゾリノン−2−イル基であり、
R’fは水素、塩素、臭素、ヨウ素またはフッ化物原子、−OH、−NH2、−NR’lR’mまたは−OR’lであり、R’lおよびR’mは同一または異なり、(C1〜C4)アルキル基を表し、
またはR’eおよびR’fは互いに結合して、N、SおよびOの中から選択される1つ以上のヘテロ原子によって割り込まれ得る、飽和または不飽和、置換または非置換の4または5員を含む炭化水素鎖を形成する。
L1およびL’1は、同一または異なり、−O−、−NH−、−N(C1〜C6)アルキル−、−N(フェニル)−、−N(アリール)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)−O−、−NHC(O)−O−、−OC(O)−NH−、−NHC(O)−NH−、−S−、−SOC−、−N=N−、−NHC(O)−および−CONH−の中から選択され;
L2は以下の2価の基の中から選択され:(C1〜C20)アルキレン、(C1〜C20)アルケニレン、(C1〜C20)アルキニレン、(C6〜C24)アリーレン、(C7〜C44)アルキルアリーレン、(C7〜C44)アルケニルアリーレン、(C7〜C44)アルキニルアリーレン、(C7〜C44)アルキルシクロアルキレン、(C7〜C44)アルケニルシクロアルキレン、(C7〜C44)アルキニルシクロアルキレン、(C7〜C44)アルキルヘテロシクロアルキレン、(C7〜C44)アルケニルヘテロシクロアルキレン、(C7〜C44)アルキニルヘテロシクロアルキレン;前記基は、トリアゾール基によって割り込まれることまたは停止することが可能であり、具体的には(C1〜C10)アルコキシ、(C1〜C10)アルキル、(C6〜C10)アリール、アミド、イミド、リン化物、窒化物、(C1〜C10)アルケニル、(C1〜C10)アルキニルおよび−OHの中から選択され得る1つ以上によって置換または非置換であってもよく;そして
m1、m’1およびm2は同一または異なり、これらは0または1に等しい。
XはCR10を表し、YはCR’10を表し、そしてZはOR0を表し、
またはXはCR10を表し、YはCOR0を表し、そしてZはR’10を表し、
R10、R’10およびR0は本発明の文脈で定義されるとおりである。
本発明はまた、式(II)の化合物に関する:
すべての割合の光学異性体の混合物の形態、または光学異性体の濃縮された形態で、
R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R’9およびVは式(I)の化合物において定義されるとおりであり、
R12は水素原子またはアミン官能基保護基を表し、
X、YおよびZは以下のいずれかであり:
XはCR10を表し、YはCR’10を表し、そしてZはOR’0を表し、
またはXはCR10を表し、YはCOR’0を表し、そしてZはR’10を表し、
またはXはCR10を表し、Y’は窒素原子を表し、そしてZ’はOR’0を表し、
またはXは窒素原子を表し、Y’はCOR’0を表し、そしてZはR10を表し、
R’0はすべてのアルコール官能基が保護基によって保護されているR0基を表し、R0、R10およびR’10は式(I)の化合物に定義されるとおりである。
本発明は以下の工程も含む、本発明の文脈に記載の化合物(I)の調製方法に関する:
本発明の文脈に定義される化合物(II)を入手できる工程、
下記式の化合物(III)を入手できる工程であって、
前記化合物(II)の化合物(III)への付加反応により化合物(IV)を得る工程であって、前記化合物(IV)は以下の構造を有し:
前記化合物(I)を得るために前記化合物(IV)のR’0基に存在するアルコール官能基を脱保護する工程。
以下の式の化合物(V)を入手できる工程:
式中、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R’9、R12、V、X、Y’およびZ’は本発明の文脈において定義されるとおりであり、Kは脱離基であって特にハロゲン、特に塩素である基、またはイミダゾリル、またはパラニトロフェニル基を表す。
本発明に係る式(I)の化合物はまた、in vivo、動物またはヒトにおいてグリコシダーゼを検出するために使用することができる。
前記グリコシダーゼを含有すると考えられる試料を本発明に係る化合物(I)と接触させる工程、
OとR0との間の共有結合を切断し、続いて−C(O)−OR1結合を切断し、HOR1の放出をもたらすことによって、特に析出物での形態での蛍光化合物の形成を可能にするのに適切な条件を適用する工程、そして
前記蛍光析出物の定量的または定性的分析をする工程。
前記グリコシダーゼを含有すると考えられる試料を本発明に係る化合物(I)と接触させる工程、前記、
OとR0との間の共有結合を切断し、続いてスペーサーのペアの脱離および環化反応の後に−C(O)OR1結合を切断することによって、特に析出物の形態での蛍光化合物の形成を可能にするために適切な条件を適用する工程、そして
前記蛍光析出物の定量的または定性的分析をする工程。
蛍光析出物を、蛍光析出物の吸収波長の光を発生させることができる光源に暴露する工程、および
得られた析出物の蛍光を検出する工程。
図1は、本発明に係るスペーサーのペアを必要とする式(I)化合物を用いた分解機構を示す図である。
〔一般的情報〕
カラムクロマトグラフィーを60メッシュシリカゲル(40〜63pm)で行った。1Hおよび13CのRMNスペクトルは、重水素化クロロホルム、重水素化DMSOまたは重水素化メタノール中、それぞれ300MHzおよび75または125MHzで記録した。化学的変位(δ)をppmで示し、テトラメチルシランを参照して、または残留溶媒シグナルに従って記載する;略語にs=一重線、d=二重線、t=三重線、m=多重線、b=幅広線を使用する。RMN(J)結合定数をヘルツで示す。蛍光分析を96−ウェルブラックポリプロピレンプレート(Corning Costar、Corning社製)で行い、マイクロプレート蛍光計(EnSpire plate reader by Perkin Elmer)で記録した。ただし、特定の化学製品を分析反応性の品質で購入し、他の精製を行わずに使用した場合を除く。
DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン
TEA=トリエチルアミン
py=ピリジン
DCM=ジクロロメタン
Yld.=収率
DMSO=ジメチルスルホキシド
TFA=トリフルオロ酢酸
rt=室温。
化合物13は、以下のダイアグラム1に記載されるように調製される。
2−アミノエチルピペリジン1(3.0g、26.3mmol、1.0当量)を含む100mLのトルエン溶液に、無水フタル酸(3.89g、26.3mmol、1.0当量)を少しずつ加え、トリエチルアミン(550μL、3.95mmol、0.15当量)を1滴ずつ滴下した。次いで、混合物を、Dean−Stark装置を用いて還流下で2時間加熱した。次いで、混合物を濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。淡黄色の固体の形態で化合物2(6.605g、24.7mmol、収率:94%)を得た。化合物2を精製せずに使用した。
化合物2(6.605g、24.7mmol、1.0当量)を含む80mLのエタノール溶液を氷浴中で冷却し、炭酸カリウム(4.36g、31.6mmol、1.3当量)、ヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(912mg、2.47mmol、0.10当量)および臭化アリル(2.73mL、31.6mmol、1.3当量)を添加した。氷浴を除去し、混合物を36時間撹拌した。反応の終わりに、混合物をセライトで濾過し、減圧下で蒸発させた。残留油をEtOAcに溶解し、NH4Clの飽和水溶液を添加した。水溶液を2相に分離し、有機層をNH4Clの飽和水溶液で2回洗浄した。混合した水相をEtOAcで3回抽出した。混合した有機層にNa2SO4を加えて乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(純粋なDCM、次いでDCM:MeOH:Et3N/99:0.5:0.5/v:v:v)によって粗生成物を精製して、結晶化した黄色の油の形態で化合物3(2.24g、7.89mmol、収率:35%)を得た。
氷で冷却した3(1.312g、4.6mmol、1.0当量)を含むiPrOH:H2O/6:1/v:v(50mL)の溶液に、少しずつ、水素化ホウ素ナトリウム(874mg、23mmol、5.0当量)を加えた。室温で一晩撹拌した後、37%のHCl水溶液を用いてpHをpH=1に酸性化した。得られた混合物を濾過し、次いで80℃で2時間加熱した。iPrOHを減圧下で蒸発させ、得られた水溶液をジエチルエーテルで5回洗浄し、次いで凍結乾燥させ、白色の粉末の形態で化合物4(1.045g、4.6mmol、定量的収率)を得た。
4−ヒドロキシ−3−ニトロベンズアルデヒド(313mg、1.87mmol、1.1当量)およびAg2O(1.300g、5.61mmol、3.3当量)を含む、アセトブロモガラクトース5(700mg、1.70mmol、1.0当量)をアセトニトリルに溶解し、室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をセライトで濾過し、減圧下で濃縮した。得られた油状物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル/4:6/v:v)により精製して、淡黄色の固体の形態で化合物6(669mg、1.34mmol、収率:79%)を得た。
氷浴中の化合物6(636mg、1.28mmol、1.0当量)を含むCHCl3:iPrOH/5:1/v:v(12mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(53mg、1.41mmol、1.1当量)を添加した。反応物を1時間撹拌し、NH4Clの飽和水溶液の添加によって停止させた。
氷で冷却した化合物7(120mg、0.240mmol、1.0当量)を含む乾燥DCM(5mL)の溶液に、4−ニトロフェニルクロロホルメート(107mg、0.53mmol、2.2当量)およびピリジン(48μL、0.60mmol、2.5当量)を連続して1滴ずつ滴下した。反応混合物を0℃で30分間および室温で2時間撹拌した。反応の終わりに、HCl 1M水溶液を用いて反応を停止し、相を分離した。有機層を1MのHCl溶液で洗浄し、次いで混合した水相を、DCMで抽出した。得られた有機層にNa2SO4を加えて乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル勾配:酢酸エチル/85:15〜50:50/v:v)により精製し、白色の固体の形態で化合物7(111mg、0.18mmol、収率:75%)を得た。
化合物4(44mg、0.20mmol、1.3当量)を含むDCM(3mL)の懸濁液に、化合物8(100mg、0.150mmol、1.0当量)を添加した。反応混合物を氷浴中で冷却し、DIPEA(81qL、0.47mmol、3.1当量)を加えた。5分後、氷浴を除去し、反応混合物を一晩30℃で加熱した。次いで、混合物をNa2CO3およびNaHCO3を混合した飽和水溶液で洗浄し、次いでNa2SO4を加えて乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体の形態で化合物9(56mg、0.083mmol、収率:55%)を得た。
化合物9(20mg、0.029mmol、1.0当量)および1,3−ジメチルバルビツール酸(37mg、0.24mmol、8.0当量)を含む乾燥DCM(3mL)溶液をアルゴン流で脱気した。次いで、パラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(0.6mg、0.0005mmol、2mol%)を添加した。反応の終わりに、反応混合物を乾燥蒸発させ、さらに、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体の形態で化合物10(13mg、0.020mmol、収率:70%)を得た。
アルゴン雰囲気下、および氷で冷却した化合物10(13mg、0.020mmol、1.0当量)を含む乾燥DCM(2mL)の懸濁液に、化合物11(8mg、0.021mmol、1.05当量)およびDIPEA(10qL、0.060mmol、3.0当量)の溶液を1滴ずつ滴下した。添加後、反応混合物を0℃で30分間、次いで室温で一晩混合した。次いで、反応混合物をNaHCO3の飽和水溶液で洗浄し、有機層にNa2SO4を加えて乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色の粉末の形態で化合物12(10mg、0.010mmol、収率:52%)を得た。
化合物12(10mg、0.010mmol、1.0当量)を含む乾燥メタノール溶液に、氷浴中で、ナトリウムメトキシド(1.1mg、0.020mmol、2.0当量)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、この反応をDowex@50X8−100樹脂を加えて停止し、続いて反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。白色樹脂の形態で生成物13(8mg、0.010mmol、定量的収率)を得た。さらに、逆相HPLC(定組成、0.1%のTFAを含む、水:アセトニトリル、1:1 v:v)を用い、高純度の化合物13を白色の粉末の形態で得た。
化合物21は、以下のダイアグラム2に記載されるように調製される。
アセトブロモ−D−セロビオース14(2g、2.86mmol、1.0当量)、4−ヒドロキシ−3−ニトロベンズアルデヒド(478mg、2.86mmol、1.0当量)およびAg2O(729mg、3.15mmol、1.1当量)を用い、化合物6の調製に用いた方法と同様の方法で、淡黄色の固体の形態で化合物15(1.864g、2.37mmol、収率:83%)を得た。
化合物15(650mg、0.83mmol、1.0当量)およびNaBH4(34mg、0.91mmol、1.1当量)を用い、化合物7の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の粉末の形態で化合物16(580mg、0.74mmol、収率:89%)を得て、これを精製せずに次の反応に用いた。
化合物16(400mg、0.51mmol、1.0当量)、4−ニトロフェニルクロロホルメート(225mg、1.07mmol、2.2当量)およびピリジン(102μL、1.27mmol、2.5当量)を用い、化合物8の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の粉末の形態で化合物17(380mg、0.40mmol、収率:79%)を得た。
化合物17(100mg、0.11mmol、1.0当量)、化合物4(30mg、0.20mmol、1.3当量)およびDIPEA(40μL、0.23mmol、2.1当量)を用い、化合物9の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の固体の形態で化合物18(68mg、0.070mmol、収率:67%)を得た。
化合物18(68mg、0.070mmol、1.0当量)、1,3−ジメチルバルビツール酸(86mg、0.56mmol、8.0当量)およびパラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(1.6mg、0.0014mmol、2mol%)を用い、化合物10の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の固体の形態で化合物19(49mg、0.053mmol、収率:77%)を得た。
化合物19(49mg、0.053mmol、1.0当量)、化合物11(21mg、0.054mmol、1.05当量)およびDIPEA(28μL、0.16mmol、3.0当量)を用い、化合物12の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の粉末の形態で化合物20(29mg、0.023mmol、収率:43%)を得た。
化合物20(23g、0.018mmol、1.0当量)およびナトリウムメトキシド(1.0mg、0.036mmol、2.0当量)を用い、化合物13の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の粉末の形態で化合物21(17mg、0.017mmol、収率:97%)を得た。
化合物21は、以下のダイアグラム3に記載されるように調製される。ダイアグラム3:化合物27の化学合成。
3(335mg、1.48mmol、1.0当量)を含む5mLのジクロロメタン溶液に、炭酸カリウム(636mg、4.6mmol、3.1当量)を加え、メチルクロロホルメート(115μL、1.48mmol、1.0当量)を一滴ずつ滴下した。室温で10分間撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油の形態で化合物22(282mg、1.33mmol、収率:90%)を得た。
テトラヒドロアルミン酸リチウム(2.64mmol、2.0当量)を含む5mLのテトラヒドロフラン溶液に、22(280mg、1.32mmol、1.0当量)を1滴ずつ加え、媒体を40℃で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、生成物23を精製せずに使用した。
化合物8(150mg、0.23mmol、1.0当量)、化合物23(100mg、0.42mmol、1.8当量)およびDIPEA(300qL、1.72mmol、7.6当量)を用い、化合物9の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の固体の形態で化合物24(84mg、0.12mmol、収率:53%)を得た。
化合物24(84mg、0.12mmol、1.0当量)、1,3−ジメチルバルビツール酸(95mg、0.61mmol、5.0当量)およびパラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン(1mg、0.0012mmol、1mol%))を用い、化合物10の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の固体の形態で化合物25(49mg、0.07mmol、収率:62%)を得た。
化合物25(25mg、0.04mmol、1.0当量)、化合物11(21mg、0.04mmol、1.0当量)およびDIPEA(33μL、0.19mmol、5.0当量)を用い、化合物12の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の粉末の形態で化合物26(10mg、0.01mmol、収率:27%)を得た。
化合物26(10g、0.01mmol、1.0当量)およびナトリウムメトキシド(2.0mg、0.04mmol、3.5当量)を用い、化合物13の調製に用いた方法と同様の方法で、白色の粉末の形態で化合物27(3.57mg、0.004mmol、収率:43%)を得た。
本発明に係るプローブ13、21および27を、蛍光リーダー用に設計されたマルチウェルマイクロプレート内のin vitro媒体中で、標的酵素β−ガラクトシダーゼ(EC 3.2.1.23;「b−gal」;市販)とインキュベートすることによって評価した。プローブは、以下の基準を用いて評価した:
酵素活性の存在(「オン」)によって生じる高い蛍光強度の検出、
標的酵素を含まない試料における蛍光の完全な欠如(「オフ」)の検出(固有蛍光なし)、
水性媒体中のpH7でのプローブの強さを実証する、経時的なプローブの加水分解の欠如の検出(偽陽性シグナルなし)、
最大シグナルに迅速に到達することを可能にする酵素活性の存在に対する応答速度の検出、
2スペーサープローブの改善速度の検出、
蛍光リーダーによる長時間の照射下で生成される固体発蛍光団の高い光安定性の検出。
50μM〜1mMの濃度範囲の溶液を得るために、10mMプローブを含むMeOH親溶液をPBS(Dulbecco’s Phosphate Buffer Saline、Invitrogen社)で希釈した。これらの各溶液10μLを、80μLのPBSを含む96ウェルブラックプレートに添加し、37℃で加熱した後、精製した酵素を添加した。最終プローブの濃度は、5μL〜100μLの範囲であった。次いで、プレートを37℃(または25℃)でインキュベートし、蛍光リーダー(EnSpire、Perkin Elmer;取得波長:λex=355nm、λem=530nm)によって経時的に蛍光を測定した。得られた曲線は、2反復の平均である。
得られた結果を図2および3に示す。
B−グルコシダーゼを分泌しない(A)、または分泌する(B)、酵母菌株培養物の上清を、この酵素活性に応答する本発明に係るプローブ21に添加した。これを行うために、ハイグロマイシン耐性を提供するプラスミドを有し、分泌されるβ−グルコシダーゼに対する発現カセットを有するか、または有しない、酵母細胞を200μg/mLのハイグロマイシンを含有する5mLのYPDリッチ培地(10gのBacto Peptone Difco、10gのBacto Yeast Extract Difco、20gのグルコース、20gのBacto Agar、qsp 1L蒸留水)中で、86時間、30℃で培養した。次いで、培養物を、20℃の斜板TS−5.1−500中、Allegra 25R遠心分離機(Beckman/Coulter)で4000回転/分で遠心分離し、20μLの上清を採取し、さらに、プローブ基質50μMを含む180μLのPBS1X水溶液に添加した。続いて、混合物を均質化し、37℃で30分間インキュベートした。この混合物10μLを顕微鏡のスライドガラスとカバーガラスとの間に置き、340nm励起フィルターおよび525nm発光フィルターを用いて蛍光顕微鏡で観察した。
微生物培養培地中のセルラーゼ活性の検出速度を、β−グルコシダーゼを分泌する酵母細胞培養物の上清(「上清」)または分泌しない酵母細胞培養物の上清(「対照」)の酵素活性を、MITHRAS LB 940デバイス上で光学的に読み取ることによって評価した。
Claims (26)
- 式(I)の化合物:
式中:
すべての割合の光学異性体の混合物の形態、または光学異性体の濃縮された形態で、
R1は、式(I)に存在する−C(O)−OR1結合の切断後に得られるHOR1が、ESIPTと呼ばれる、励起状態における分子内のプロトンの移動をもたらす発蛍光団のクラスに属するものであり、
R2、R3およびR4は、以下のいずれかで定義され:
R2は(C1〜C4)アルキルであり、R3は(C1〜C4)アルキルまたは水素原子であり、およびR4は(C1〜C4)アルキルであり、
あるいはR3は(C1〜C4)アルキルまたは水素原子であり、並びに、R2およびR4は互いに結合し、それらが結合する炭素原子および窒素原子と共に、水可溶化基で置換され得る脂肪族複素環を形成し、
あるいはR2は(C1〜C4)アルキルであり、並びに、R3およびR4は互いに結合し、それらが結合する炭素原子とともに、脂肪族炭素環を形成し、
R5およびR6は同一または異なり、互いに独立して、水素原子、(C1〜C4)アルキルまたは(C5〜C10)アリールを表し、
R7は水素原子、または(C1〜C4)アルキルおよび(C1〜C4)アルコキシの中から選択される基であり、
R8は水素原子または置換もしくは非置換の(C1〜C10)アルキル基、またはD1−D2−D3基であり:
D1はトリアゾリルまたは−CH2−トリアゾリル基を表し、
D2は、(C1〜C10)アルキレン、(C1〜C10)アルケニレンまたは(C1〜C10)アルキニレン基であってOまたはNの中から選択される1個以上のヘテロ原子によって割り込まれ得る基、2価のグリコシル基、−O−(CHR−CHR’)n−または−N−(CHR−CHR’−O)n−基であってnは1〜20で変動する整数であり、RおよびR’は同一または異なり、RおよびR’が同時にCH3はない条件でHまたはCH3である基、アミノ酸またはペプチドで、あるいはこれらの基の組み合わせであり、
D3は、エステル結合もしくはアミド結合を形成するカルボン酸官能基を含むことによってD2に結合した、マレイミドカプロイルモチーフ、アミノ酸、ペプチド、葉酸、抗体または抗体フラグメントを表し、
R9およびR’9は、同一または異なり、水素原子、またはハロゲン原子、もしくは−NO2、−CNから選択される基、もしくは抗体を表すAbを含む−NH−C(O)−CH2−Abから選択される基などの電子求引基を表し、
Vは酸素原子または硫黄原子を表し、
X、YおよびZは以下のいずれかであり:
XはCR10を表し、YはCR’10を表し、そして、ZはOR0を表し、
または、XはCR10を表し、YはCOR0を表し、そして、ZはR’10を表し、
または、XはCR10を表し、Yは窒素原子を表し、そして、ZはOR0を表し、
または、Xは窒素原子を表し、YはCOR0を表し、そして、ZはR10を表し:
R0は、アノマー炭素原子によって式(I)の分子の残部に結合したグリコシル基を表し、そして
R10およびR’10は、同一または異なり、水素原子または(C1〜C20)アルキル、(C5〜C24)アリール、もしくは(C1〜C20)アルコキシなどの電子供与基を表す。 - R3が水素原子または(C1〜C4)アルキル、好ましくは水素原子であり、並びに、R2およびR4が互いに結合し、m=3、4または5である−(CH2)mの鎖を形成することを特徴とする、請求項1に記載の化合物(I)。
- R3が水素原子または(C1〜C4)アルキル、好ましくは水素原子であり、並びに、R2およびR4が互いに結合し、R2からR4に向かう方向に−CH2CH2−NR11−CH2−鎖を形成し、R11が水素原子または−(L)n−GPを表し、nが0または1に等しく、Lは連結アームであり、およびGPがヒドロ可溶化基であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物(I)。
- R2、R3およびR4が、同一または異なり、(C1〜C4)アルキル基、例えばメチルまたはエチルを表すことを特徴とする、請求項1に記載の化合物(I)。
- R1が置換または非置換の1つ以上の芳香環を含む芳香族基であり、当該環が、窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選択される1つ以上のヘテロ原子および/またはC=Oカルボニルの形態の1つ以上の炭素原子を含み得ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- R1が、式(A1)による−OR1を有する芳香族基であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物(I):
式中:
X2は酸素原子であり、X1は−NH2、−OH、−SH、(C1〜C20)アルキル、(C5〜C24)アリール、−O−(C1〜C20)アルキル、−O−フェニル、−NH−(C1〜C20)アルキルまたは−NH−フェニル、−S−(C1〜C20)アルキルまたは−S−(C5〜C24)アリール基であり、前記アルキルおよびフェニル基は置換または非置換であり得るか、
または、X2は窒素原子を表し、置換または非置換の(C5〜C24)ヘテロアリールを形成するCH、O、S、NまたはNHを表すX1に結合するかのいずれかであり、
は、例えば、フェニル、ナフチル基、および:
の中から選択される置換または非置換の(C5〜C24)アリールまたは(C5〜C24)ヘテロアリールを表し、
前記基は置換されていても置換されていなくてもよく、
X3は、S、OまたはNRdを表し、Rdは、水素原子または(C1〜C4)アルキル基を表し、
そして好ましくは−OR1がフェノキシ型であり、以下の好ましい構造(A2)または(A3)の1つと対応し:
式中:
Tは−NH−C(O)−、−S−、−O−、−NH−、−N((C1〜C20)アルキル−または−N(C5〜C24)アリール)−であり、
Reは水素原子または−CNもしくは−COORhなどの電子求引性炭素置換基であり、Rhは(C1〜C4)アルキル基を表し、あるいはReは−CONRiRjであり、RiとRjは同一または異なり、水素原子または(C1〜C4)アルキル基を表し、あるいはReは−CF3、または2−オキサゾリル、2−チアゾリル、2−イミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、4−ピリミジノン−2−イルもしくはキナゾリノン−2−イル基であり、
Rfは水素原子、塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素原子、−OH、−NH2、−NRkRl、−NHRkまたは−ORkであり、RkおよびRlは同一または異なり、それぞれ独立して(C1〜C4)アルキル基であり、
または、ReおよびRfが互いに結合して、N、SおよびOの中から選択される1つ以上のヘテロ原子によって割り込まれ得る、飽和または不飽和、置換または非置換の4つまたは5つの員を含む炭化水素鎖を形成し、
Rgは、水素、Br、Cl、IまたはF原子であり、
式中、
T’は−NH2、−OH、(C5〜C24)アリール基、(C1〜C4)アルキル基、−SH、−NHR’g、−OR’g、−NR’gR’hまたは−SR’gであり、R’gおよびR’hは同一または異なり、(C1〜C4)アルキルまたはアリール基であり、
R’eは水素原子または−CNもしくは−COOR’iのような電子求引性炭素置換基であり、R’iは(C1〜C4)アルキル基を表し、あるいはR’eは−CONR’jR’kであり、R’jおよびR’kは同一または異なり、水素原子または(C1〜C4)アルキル基を表し、あるいはR’eは−CF3または2−オキサゾリル、2−チアゾリル、2−イミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、4−ピリミジノン−2−イルもしくはキナゾリノン−2−イル基であり、
R’fは水素、塩素、臭素、ヨウ素またはフッ化物原子、−OH、−NH2、−NR’lR’mまたは−OR’lであり、R’lおよびR’mは同一または異なり、(C1〜C4)アルキル基を表し、
またはR’eおよびR’fは互いに結合して、N、SおよびOの中から選択される1つ以上のヘテロ原子によって割り込まれ得る、飽和または不飽和、置換または非置換の4または5員を含む炭化水素鎖を形成する。 - R0が、グリコシダーゼの触媒作用によって化合物(I)の残部から切断可能であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- R0がN−アセチル−β−ガラクトサミニダーゼ;N−アセチル−β−グルコサミニダーゼ;α−アミラーゼ;α−アラビノフラノシダーゼ、α−アラビノシダーゼ;β−セロビオシダーゼ;β−キトビオシダーゼ;α−ガラクトシダーゼ;β−ガラクトシダーゼ;α−グルコシダーゼ;β−グルコシダーゼ;β−グルクロニダーゼ;α−マルトシダーゼ;α−マンノシダーゼ;β−マンノシダーゼ;β−キシロシダーゼ;β−D−フコシダーゼ;α−L−フコシダーゼ、β−L−フコシダーゼ;L−イズロニダーゼまたはセルラーゼの中から選択されるグリコシダーゼの作用下で切断可能である基であり;そして、R0は、同一または異なり、ガラクトシル、グルコシル、マンノシル、グロシル、アロシル、アルトロシル、イドシル、タロシル、フコシル、フルクトシル、アラビノシル、リキソシル、リボシル、キシロシル、グルクロニルおよびN−アセチル−ヘキソサミニルの中から選択されるアノマー炭素原子によって結合するモノグリコシル化基、またはこれらのモノグリコシル化基のいくつか、例えば2〜20個、好ましくは2〜10個、より好ましくは2〜6個から構成されるポリグリコシル化基であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- R5およびR6が同一であり、水素原子を表すことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- R7が水素原子または(C1〜C4)アルキル基、好ましくは水素原子を表すことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- R8が水素原子を表すことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- Vが酸素原子を表すことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- X、YおよびZが以下であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物(I):
XはCR10を表し、YはCR’10を表し、そしてZはOR0を表し、
またはXはCR10を表し、YはCOR0を表し、そしてZはR’10を表し、R10、R’10およびR0は請求項1、8および9のいずれか1項に定義されるとおりである。 - 基R9またはR’9の少なくとも1つがハロゲン原子、−NO2基、または−CN基、好ましくは−NO2基を表し、そして、好ましくはR9が水素原子を表し、R’9がハロゲン原子、−NO2基または−CN基、好ましくは−NO2基を表すことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- R10、および該当する場合にはR’10が同一であり、水素原子を表すことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- ヒトにおけるグリコシダーゼのin vivoでの検出のための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物(I)。
- グリコシダーゼのin vitroまたはex vivoでの検出のための方法であって、以下の工程を含む方法:
前記グリコシダーゼを含有すると考えられる試料を請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物(I)と接触させる工程、
OとR0との間の共有結合を切断し、続いて、−C(O)−OR1結合を切断し、HOR1の放出をもたらすことによって蛍光析出物の形成を可能にするために適切な条件を適用する工程、および、
蛍光析出物の定量的または定性的な分析を行う工程。 - 前記蛍光析出物の分析が、以下の工程を含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法:
蛍光析出物の吸収波長の光を発生させることができる光源に蛍光析出物を曝露する工程と、
得られた析出物の蛍光を検出する工程。 - 式(II)の化合物:
式中:
すべての割合の光学異性体の混合物の形態、または光学異性体の濃縮された形態で、
R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R’9およびVは請求項1〜4および8〜16のいずれか1項に定義されるとおりであり、
R12は水素原子またはアミン官能基保護基を表し、
X、YおよびZは以下のいずれかであり:
XはCR10を表し、YはCR’10を表し、そしてZはOR’0を表し、
またはXはCR10を表し、YはCOR’0を表し、そしてZはR’10を表し、
またはXはCR10を表し、Y’は窒素原子を表し、そしてZ’はOR’0を表し、
またはXは窒素原子を表し、Y’はCOR’0を表し、そしてZはR10を表し、
R’0はすべてのアルコール官能基が保護基によって保護されているR0基を表し、R0、R10およびR’10は請求項1および14〜16のいずれか1項に定義されるとおりである。 - R12が水素原子を表すことを特徴とする、請求項23に記載の化合物(II)。
- R12がアミン保護基、好ましくはアリル基、またはtert−ブトキシカルボニル、9−フルオロフェニレメトキシカルボニル、アリルオキシカルボニルまたは2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルなどのカルバメートを表すことを特徴とする、請求項23に記載の化合物(II)。
- 以下の工程を含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の調製プロセス:
請求項23〜25のいずれか1項に記載の化合物(II)を入手できる工程、
下記式の化合物(III)を入手できる工程であって、
前記R1は請求項5、7のいずれか1項の定義のとおりであり、Mは脱離基であって具体的にはハロゲン原子、特に塩素原子である基、イミダゾリル基またはパラニトロフェノキシを表し、好ましくはMがパラニトロフェノキシルを表す工程、
前記化合物(II)の化合物(III)への付加反応により化合物(IV)を得る工程であって、前記化合物(IV)は以下の構造を有し:
式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R’9、V、X、Y’およびZ’は請求項1〜16および23のいずれか1項に定義されるとおりである工程、
前記化合物(I)を得るために前記化合物(IV)のR’0基に存在するアルコール官能基を脱保護する工程。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR1662787 | 2016-12-19 | ||
FR1662787A FR3060567B1 (fr) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | Substrat de glycosidase fluorogene et procede de detection associe |
PCT/EP2017/083518 WO2018114933A1 (fr) | 2016-12-19 | 2017-12-19 | Substrat de glycosidase fluorogene et procede de detection associe |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020502127A true JP2020502127A (ja) | 2020-01-23 |
JP7118064B2 JP7118064B2 (ja) | 2022-08-15 |
Family
ID=58358625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019531772A Active JP7118064B2 (ja) | 2016-12-19 | 2017-12-19 | 蛍光発生グリコシダーゼ基質および関連する検出方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11078226B2 (ja) |
EP (1) | EP3555112B1 (ja) |
JP (1) | JP7118064B2 (ja) |
CN (1) | CN110546154B (ja) |
ES (1) | ES2972588T3 (ja) |
FR (1) | FR3060567B1 (ja) |
WO (1) | WO2018114933A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11590795B2 (en) | 2018-07-19 | 2023-02-28 | Gacw Incorporated | Wheel assembly including sidewall cover assembly and related methods |
US11554606B2 (en) | 2018-07-19 | 2023-01-17 | Gacw Incorporated | Off-highway vehicle including frame coupled gas spring wheel assemblies |
US11325417B2 (en) | 2018-07-19 | 2022-05-10 | Gacw Incorporated | Wheel assembly including arcuate inner and outer rim assemblies and related methods |
US11565552B2 (en) | 2018-07-19 | 2023-01-31 | Gacw Incorporated | Wheel assembly including spaced apart tread members having stacked rubber and reinforcing layers and related methods |
CN111362824B (zh) * | 2018-12-25 | 2023-03-24 | 四川科瑞德制药股份有限公司 | 2-(氨甲基)-n,n-二乙基-1-苯基环丙烷甲酰胺及其盐的制备方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008153394A2 (en) * | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Academisch Medisch Centrum | Novel anti-inflammatory pro-drugs |
WO2015095755A1 (en) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | Seattle Genetics, Inc. | Methylene carbamate linkers for use with targeted-drug conjugates |
US20150299762A1 (en) * | 2012-08-02 | 2015-10-22 | Ecole Normale Superieure De Lyon | Fluorogenic glycosidase substrate and associated detection method |
WO2016046574A1 (en) * | 2014-09-25 | 2016-03-31 | Antikor Biopharma Limited | Biological materials and uses thereof |
WO2017044445A1 (en) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | On Target Laboratories, LLC | Synthesis and composition of photodynamic therapeutic agents for the targeted treatment of cancer |
WO2017091544A1 (en) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | Theravance Biopharma R&D Ip, Llc | Prodrugs of a jak inhibitor compound for treatment of gastrointestinal inflammatory disease |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU778203B2 (en) | 2000-02-18 | 2004-11-25 | Gilead Sciences, Inc. | Partial fatty acid oxidation inhibitors in the treatment of congestive heart failure |
AU2003303460A1 (en) | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Tibotec Bvba | Fluorogenic enzyme substrates and methods of preparation |
FR2920877B1 (fr) * | 2007-09-10 | 2010-01-22 | Commissariat Energie Atomique | Substrats fluorescents saccharidiques, leur procede de procede de preparation et leurs utisations. |
EP2760844B1 (fr) | 2011-09-29 | 2018-11-21 | Ecole Normale Superieure De Lyon | Substrat de peptidase fluorogene |
FR3022784B1 (fr) | 2014-06-26 | 2017-09-08 | Ecole Normale Superieure Lyon | Sondes moleculaires activables hydrosolubles, intermediaires pour leur synthese et procedes de detection associes |
-
2016
- 2016-12-19 FR FR1662787A patent/FR3060567B1/fr active Active
-
2017
- 2017-12-19 EP EP17821597.6A patent/EP3555112B1/fr active Active
- 2017-12-19 ES ES17821597T patent/ES2972588T3/es active Active
- 2017-12-19 CN CN201780086756.4A patent/CN110546154B/zh active Active
- 2017-12-19 US US16/471,153 patent/US11078226B2/en active Active
- 2017-12-19 JP JP2019531772A patent/JP7118064B2/ja active Active
- 2017-12-19 WO PCT/EP2017/083518 patent/WO2018114933A1/fr unknown
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008153394A2 (en) * | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Academisch Medisch Centrum | Novel anti-inflammatory pro-drugs |
US20150299762A1 (en) * | 2012-08-02 | 2015-10-22 | Ecole Normale Superieure De Lyon | Fluorogenic glycosidase substrate and associated detection method |
WO2015095755A1 (en) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | Seattle Genetics, Inc. | Methylene carbamate linkers for use with targeted-drug conjugates |
WO2016046574A1 (en) * | 2014-09-25 | 2016-03-31 | Antikor Biopharma Limited | Biological materials and uses thereof |
WO2017044445A1 (en) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | On Target Laboratories, LLC | Synthesis and composition of photodynamic therapeutic agents for the targeted treatment of cancer |
WO2017091544A1 (en) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | Theravance Biopharma R&D Ip, Llc | Prodrugs of a jak inhibitor compound for treatment of gastrointestinal inflammatory disease |
Non-Patent Citations (5)
Title |
---|
BOUVIER,E. ET AL: "First enzymatically activated Taxotere prodrugs designed for ADEPT and PMT", BIOORGANIC & MEDICINAL CHEMISTRY, vol. 12, no. 5, JPN6021045597, 2004, pages 969 - 977, ISSN: 0004645007 * |
BOUVIER,E. ET AL: "Glucuronyl paclitaxel (Taxol) derivatives as tumor activated prodrugs", ANNALES PHARMACEUTIQUES FRANCAISES, vol. 63, no. 1, JPN6021045598, 2005, pages 53 - 62, ISSN: 0004645006 * |
JEFFREY,S.C. ET AL: "Expanded Utility of the β-Glucuronide Linker: ADCs That Deliver Phenolic Cytotoxic Agents", ACS MEDICINAL CHEMISTRY LETTERS, vol. 1, no. 6, JPN6021045600, 2010, pages 277 - 280, XP055225196, ISSN: 0004645004, DOI: 10.1021/ml100039h * |
LOUGERSTAY-MADEC,R. ET AL: "Synthesis of self-immolative glucuronide-based prodrugs of a phenol mustard", ANTI-CANCER DRUG DESIGN, vol. 13, no. 8, JPN6021045596, 1998, pages 995 - 1007, XP009505135, ISSN: 0004645008 * |
SCHUSTER,H.J. ET AL: "Synthesis of the first spacer containing prodrug of a duocarmycin analogue and determination of its", ORGANIC & BIOMOLECULAR CHEMISTRY, vol. 8, no. 8, JPN6021045599, 2010, pages 1833 - 1842, XP055019053, ISSN: 0004645005, DOI: 10.1039/b925070k * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3555112B1 (fr) | 2023-12-06 |
CN110546154A (zh) | 2019-12-06 |
CN110546154B (zh) | 2024-04-05 |
FR3060567A1 (fr) | 2018-06-22 |
WO2018114933A1 (fr) | 2018-06-28 |
ES2972588T3 (es) | 2024-06-13 |
US20200002367A1 (en) | 2020-01-02 |
FR3060567B1 (fr) | 2019-05-24 |
JP7118064B2 (ja) | 2022-08-15 |
EP3555112A1 (fr) | 2019-10-23 |
US11078226B2 (en) | 2021-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7118064B2 (ja) | 蛍光発生グリコシダーゼ基質および関連する検出方法 | |
JP6040157B2 (ja) | セレンテラジン誘導体およびその使用方法 | |
Nishikawa et al. | Stereocontrolled syntheses of α-C-mannosyltryptophan and its analogues | |
JP6793040B2 (ja) | 活性化可能な水溶性の分子プローブ、その合成のための中間体、および関連する検出方法 | |
JP2000001450A (ja) | 1,2―ジオキセタン類の中間体の合成 | |
SG186955A1 (en) | In situ chemiluminescent substrates and assays | |
US9593362B2 (en) | Fluorogenic glycosidase substrate and associated detection method | |
US6180844B1 (en) | Composition containing fluorescence-generating substrate | |
CN100558738C (zh) | 酶的荧光底物及其制备方法 | |
EP3196274B1 (fr) | Coumarines sulfonatees, procede d'obtention de ces produits | |
Kumar et al. | Chemo-enzymatic synthesis of bicyclic 3′-azido-and 3′-amino-nucleosides | |
CN108699091A (zh) | pH响应性荧光化合物和应用其的线粒体自噬检测用组合物及细胞内线粒体自噬的检测方法 | |
US20230057033A1 (en) | Fluorogenic beta-lactamase substrate and associated detection method | |
Stepanov et al. | Synthesis of potential mimetics for dolichyl phosphates | |
JPH0565283A (ja) | β−カルボリン誘導体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211124 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220222 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220421 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220712 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220802 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7118064 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |