JP2020202476A - ダイレクトコンバージョン送信器 - Google Patents

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Abstract

【課題】IQ変調器の特性を劣化させる要因を校正するための回路構成を小型化することが可能なダイレクトコンバージョン送信器を提供すること。【解決手段】デジタルベースバンドで生成されるIQ信号をDACでアナログ信号に変換後に、RF信号にダイレクトコンバージョン方式で変調するIQ変調器の特性を劣化させる要因を、前記ベースバンドで生成される校正用信号を使用して校正する機能を備えたダイレクトコンバージョン送信器であって、前記IQ変調器から出力されるRF信号を増幅するパワーアンプの後段に、整合回路として機能し、かつ、前記校正用信号の検出用コイルを有するトランスフォーマーを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、ダイレクトコンバージョン送信器に関する。
近時、無線システムでは、変調方式としてスーパーヘテロダイン方式の替わりにダイレクトコンバージョン方式を使用するものが増えている。ダイレクトコンバージョン方式は、送信側ではベースバンド信号を1回の周波数変換でRF信号に変換し、受信側ではその逆変換を行うものであり、スーパーヘテロダイン方式のような中間周波数信号を持たないホモダイン方式である。このため、スーパーヘテロダイン方式で必要となるRF信号やローカル周波数信号を除去するためのフィルタを必要とせず、低消費電流化および低コスト化を実現できる利点がある。また、近時、60GHz帯の無線デバイスの開発が盛んに行われている。
ダイレクトコンバージョン方式の送信器では、IQ変調器の特性の劣化が課題となっている。IQ変調器の特性を劣化させる要因として、例えば、IQインバランス(IQimbalance)、LOFT(LoCal Feed Through:「LOリーク」とも言う)や送信電力の変動等がある。
60GHz帯のCMOS回路では、これらの特性ばらつきの測定や校正手法として、例えば、特許文献1〜3にあるような、カプラと検波回路、基板リークや自己ループバック手法などを用いた方法等が提案されている。また、DCオフセットの調整に関して、例えば、特許文献4が提案されている。IQミスマッチの補正に関して、例えば、特許文献5が提案されている。
しかしながら、従来技術では、ダイレクトコンバージョン送信器において、IQ変調器の特性を劣化させる要因を校正するための回路構成を小型化することができないという課題と出荷時の量産テストの簡易化に課題がある。
米国特許公開US9,958,485 米国出願公開US2013/0266045 米国出願公開US2004/0196925 国際公開WO2009/075144 国際公開WO2013/011973
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、IQ変調器の特性を劣化させる要因を校正するための回路構成を小型化することが可能なダイレクトコンバージョン送信器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、デジタルベースバンドで生成されるIQ信号をDACでアナログ信号に変換後に、RF信号にダイレクトコンバージョン方式で変調するIQ変調器の特性を劣化させる要因を、前記ベースバンドで生成される校正用信号を使用して校正する機能を備えたダイレクトコンバージョン送信器であって、前記IQ変調器から出力されるRF信号を増幅するパワーアンプの後段に、整合回路として機能し、かつ、前記校正用信号の検出用コイルを有するトランスフォーマーを備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、前記トランスフォーマーは、トリファイラ・トランスフォーマー(Trifilar Transformer)であることにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記IQ変調器の特性を劣化させる要因は、送信電力の変動であり、前記検出用コイルの出力を検波部で検波して得られる検出信号のA/D変換後の出力電圧に基づいて、当該出力電圧が目標電圧になるように、前記パワーアンプの利得を調整することで前記送信電力の変動を調整することにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記パワーアンプは、利得調整用の可変抵抗又は可変電流源を含み、前記可変抵抗の抵抗値又は可変電流源の電流値を制御することで前記利得を調整することにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記IQ変調器の特性を劣化させる要因は、LOFT(LoCal Feed Through)であり、前記DACの出力のDCオフセットを調整するサブDACを備え、前記検出用コイルの出力を検波部で検波して得られる検出信号に基づいて、前記検出信号のLOFTの成分が最小となるように、前記サブDACで前記DCオフセットを調整することにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記IQ変調器の特性を劣化させる要因は、IQインバランスであり、前記検出用コイルの出力を検波部で検波して得られる検出信号に基づいて、前記検出信号のイメージ波の成分が最小となるように、前記デジタルベースバンドでIQ信号のI相とQ相の振幅相対誤差・位相誤差を補正することにしてもよい。
本発明によれば、IQ変調器の特性を劣化させる要因を校正するための回路構成を小型化することが可能となるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係るダイレクトコンバージョン送信器を適用した送受信器の全体構成の概略を示す構成図である。 図2は、図1の送受信器1の送信器及びその校正に関連する部位を示す図である。 図3は、送信器の校正の手順の概略を説明するための図である。 図4は、式(5)の第1項のDC成分の変動の影響を説明するための図である。 図5は、パワーアンプの構成例1を示す図である。 図6は、可変抵抗の回路構成例を示す図である。 図7は、可変抵抗を可変させた場合の周波数利得特性を示す図である。 図8は、パワーアンプの構成例2を示す図である。 図9は、可変電流源の構成例を示す図である。 図10は、可変電流源で電流調整を行った際の周波数利得特性を示す図である。 図11は、検出用コイルの出力Viと検出信号Voの周波数軸での波形を説明するための図である。 図12は、ミキサに入力されるDCオフセットと入力振幅を説明するための図である。 図13は、DCオフセットとLOFTの特性の一例を示す図である。 図14は、サブDACの構成例を説明するための図である。 図15は、図11の波形に対して、LOFT校正後の波形を示す図である。 図16は、図14の波形に対して、IQインバランス校正後の波形を示す図である。 図17は、送信器の校正手順の一例を説明するための図である。
以下に、この発明にかかるダイレクトコンバージョン送信器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。本発明の構成要素は、本明細書の図面に一般に示してあるが、様々な構成で広く多様に配置して設計してもよいことは容易に理解できる。したがって、本発明の装置の実施形態についての以下のより詳細な説明は、特許請求の範囲に示す本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の選択した実施形態の一例を示すものである。本明細書において、公知技術は参照により取り込まれる。従って、当業者は、公知技術を援用することで、特定の細目の1つ以上が無くても、または他の方法、部品、材料でも本発明を実現できることが理解できる。
本実施の形態では、ダイレクトコンバージョン送信器のIQ変調器の特性を劣化させる要因(例えば、送信電力の変動、LOFT、IQインバランス)を校正する場合に使用する校正用信号を検出するために、IQ変調器から出力されるRF信号を増幅するパワーアンプの後段に、整合回路として機能し、かつ、校正用信号の検出用コイルを備えたトランスフォーマーを設けることで、校正のための回路構成を小型化している。
[1.送受信器の全体構成例]
図1は、本実施の形態に係るダイレクトコンバージョン送信器を適用した送受信器の全体構成の概略を示す構成図である。本実施の形態に係る送受信器は、例えば、60GHz帯を使用して通信を行う場合に好適に使用することができる。図1に示すように、本実施の形態に係る送受信器1は、大別すると、デジタルベースバンド2と、トランシーバー3と、アンテナ4とを備えている。
デジタルベースバンド2は、送受信器1全体を制御する制御部5と、制御部5で作成される送信データに応じたデジタルのI信号とデジタルのQ信号を差動信号I+,I−、Q+,Q−の形で生成する波形発生器6と、デジタルのIQ信号に応じた受信データを作成する信号解析部7とを備えている。制御部5は、送信器の校正を行う場合には、波形発生器6にCWの校正用信号を出力させる。
トランシーバー3は、送信回路(送信器)8と、受信回路(受信器)9と、スイッチSW1と、BB PLL10と、SAR ADC11と、RF PLL12と、RF SWと、SW1と、インピーダンス整合を行うためのバラン(Balun Transformaer)13と、を備えている。
BB PLL10は、DAC21,22,SAR ADC11、Flash ADC34,35にクロック信号を出力する。RF PLL12は、IQモジュレータ25やIQデモジュレータ31にIQローカル信号を出力する。
RF SWは、制御部5の制御信号に従って、送信回路8からのRF信号の出力と、受信回路9へのRF信号の入力とを切り替えるためのスイッチである。SW1は、送信器の校正時に、制御部5の制御信号に従って、検波部26の出力先として、SAR ADC11とVGA32,33を切り替えるためのスイッチである。
送信回路8は、波形発生器6から入力されるデジタルのI信号をアナログのI信号に変換するDAC21と、波形発生器6から入力されるデジタルのQ信号をアナログのQ信号に変換するDAC22と、DAC21から入力されるI信号の高周波成分をカットするLPF23と、DAC22から入力されるQ信号の高周波成分をカットするLPF24と、I信号とQ信号をダイレクトコンバージョン方式で周波数変換してRF信号を出力するIQモジュレータ25と、校正用信号を検波して、検出信号Voを出力する検波部26とを備えている。
受信回路9は、アンテナ4から入力されるRF信号(アナログI信号、アナログQ信号)を復調するIQデモジュレータ31と、IQデモジュレータ31で復調されたI信号の利得を調整するVGA32と、IQデモジュレータ31で復調されたQ信号の利得を調整するVGA33と、VGA32から入力されるI信号をデジタルのI信号に変換するFlash ADC34と、VGA33から入力されるQ信号をデジタルのQ信号に変換するFlash ADC35と、を備えている。
上記構成において、検波部26の検出信号Voは、受信回路9のVGA32,33を通りFlash ADC34,35への入力と、SAR ADC11へ入力される2つのパスが設けられている。検出信号Voの出力先は、上述したように、SW1で制御可能に構成されている。本実施の形態では、送信器の校正を行う場合に、受信回路9のVGA32,33やFlash ADC34、35を使用している。
上記構成の送受信器1の送信動作を説明する。まず、デジタルベースバンド2において、制御部5では送信データが作成され、波形発生器6では作成された送信データに応じたデジタルのIQ信号が作成されて、トランシーバー3のDAC21,22に出力される。トランシーバー3において、DAC21,22では、デジタルのIQ信号がアナログの信号に変換された後、LPF23、24を通過し、IQモジュレータ25でRF信号にダイレクトコンバージョン方式でRF信号に変調される。RF信号はRF SW及びバラン13を介して、アンテナ4から送信される。
つぎに、上記構成の送受信器1の受信動作を説明する。アンテナ4から入力されるRF信号は、バラン13及びRF SWを介して、IQデモジュレータ31に入力する。IQデモジュレータ31では、RF信号がIQ信号に復調され、VGA32,33を介して、Flash ADC34、35に入力する。Flash ADC34、35では、復調されたIQ信号がデジタルのIQ信号に変換されて、デジタルベースバンド2に入力する。デジタルベースバンド2において、信号解析部7では、デジタルのIQ信号に応じた受信データが作成されて、制御部5に入力される。
[2.送信器の構成例]
図2は図1の送受信器1の送信器及びその校正に関連する部位を示す構成図である。図2において、DAC21は、デジタルのI信号をアナログ信号に変換するメインDAC21aと、メインDAC21aの出力のDCオフセットを調整するサブDAC21bとを含んでいる。DAC22は、デジタルのQ信号をアナログ信号に変換するメインDAC22aと、メインDAC22aの出力のDCオフセットを調整するサブDAC22bとを含んでいる。
IQモジュレータ25は、ダイレクトコンバージョン方式でIQ信号をRF信号に変調するための回路である。IQモジュレータ25は、RF PLL12のVCOで発振したIローカル信号によってI信号を変調するミキサ41と、RF PLL12のVCOで発振したQローカル信号を移相器によってπ/2だけ移相したQローカル信号によってQ信号を変調するミキサ42と、変調されたI信号(RF信号)の差動信号I+,I−を増幅するドライバーアンプ43と、変調されたQ信号(RF信号)の差動信号Q+,Q−を増幅するドライバーアンプ44と、ドライバーアンプ43,44から出力されるRF信号の加算信号(IQ+、IQ−)を差動増幅する可変利得機能を有するパワーアンプ45と、トリファイラ・トランスフォーマー(Trifilar Transformer)50と、を備えている。
トリファイラ・トランスフォーマー50は、パワーアンプ45の利得段の最終段に接続されている。トリファイラ・トランスフォーマー50は、インピーダンスの整合回路として機能すると共に、校正用信号を検出するための検出用コイルP3を備えている。トリファイラ・トランスフォーマー50は、第1巻線である入力側コイルP1と、第2巻線である出力側コイルP2と、第3巻線である検出用コイルP3とを備えている。検出用コイルP3は、検波部26の検波回路51に接続されている。検出用コイルP3の出力をViとする。
検波部26は、校正用信号(CW)のRF信号に現れるLOFTやイメージ波等の不要波を検出するためのものであり、検出用コイルP3の出力Viを検波して検出信号Voを出力する。検波部26は、検出用コイルP3の出力を2乗検波して検出信号Voを出力する検波回路51と、直流成分カット用のコンデンサCと、検波回路51の検出信号Voを増幅するアンプ53と、コンデンサCを介した検出信号Voを増幅するアンプ52と、を備えている。
SW1は、制御部5からの制御信号に応じて、アンプ52とVGA32,33の接続と、アンプ53とSAR DAC11の接続とを切り替える。
VGA32,33は、差動型の可変ゲイン・アンプであり、アンプ52からの出力のゲインを調整してFlash ADC34,35に出力する。Flash ADC34,35は、VGA32,33の出力をA/D変換して、デジタルベースバンド2に出力する。SAR ADC11は、アンプ53の出力をA/D変換して、デジタルベースバンド2に出力する。
[3.送信電力、LOリーク、IQインバランスの校正の概略]
LOFT、IQインバランス、送信電力を校正する際は、ベースバンド2の波形発生器6から校正用信号(CW)を発生させる。
図2において、バラン13のRF出力をVrfとすると、Vrfは下式(1)で表すことができる。但し、ADesireは希望波の振幅、ALOはLOFTの振幅、AUnDesireはイメージ波の振幅を示している。
Figure 2020202476
トリファイラ・トランスフォーマー50から検波回路51への入力波形をVi、結合係数Cとすると、VrfとViは、下式(2)、(3)のように表すことができる。
Figure 2020202476
トリファイラ・トランスフォーマー50の検出用コイルP3の出力Viを検波回路51で2乗検波(Square Law Detect)した検出出力Voは、以下の近似式(4)、(5)で表現することができる。但し、nは検波回路51の変換利得である。
Figure 2020202476
式(5)において、第1項は、DC成分であり、希望波の振幅ADesireと検波回路51の変換利得によって決まる。第2項は、希望波の振幅ADesireと、LOリークの振幅ALOと、検波回路51の変換利得で決まる(LOFT校正用)。第3項は、希望波の振幅ADesireと、Sideban Rejection Ration(IQインバランス:イメージ波の振幅AUnDesire)、検波回路51の変換利得で決まる(IQインバランス校正用)。
制御部5は、式(5)の第2項と第3項の成分をフーリエ変換等の相関解析を行うことで分離可能に構成されている。
図3は、送信器の校正の手順の概略を説明するための図である。図3において、デジタルベースバンド2では、所定のイベントの発生(例えば、温度や電圧の変動等)又は所定周期で、波形発生器6からCW波の校正用信号を出力する(ステップS1)。
校正用信号(CW)は、メインDAC21a、21b、LPF23,24を介した後、IQモジュレータ25でRF信号に変調される。検波部26の検波回路51では、トリファイラ・トランスフォーマー50の検出用コイルP3の出力Viが2乗検波されて検波出力Voが出力される。
まず、送信電力の校正を行う(ステップS2)。具体的には、送信電力の校正を行う場合は、SW1によりアンプ53とSAR ADC11が接続される。検波回路51の検出出力Voは、アンプ53を介して、SAR ADC11に入力されてA/D変換された後、デジタルベースバンド2に入力される。デジタルベースバンド2の制御部5は、SARADC11の出力電圧(測定結果)に基づいて、SAR ADC11の出力電圧が所望の電圧になるようにパワーアンプ45の差動抵抗値又は可変電流値を可変して利得を補正することで、送信電力が一定になるように補正する。
次に、LOFTの校正を行う(ステップS3)。LOFTの校正を行う場合は、SW1によりアンプ52とVGA32,33が接続される。検波回路51の検出出力Voは、コンデンサCで直流成分がカットされた後(上記式(5)の第1項の成分がカットされる)、アンプ52及びVGA32,33を介して、Flash ADC34,35に入力されてA/D変換された後、デジタルベースバンド2に入力される。
デジタルベースバンド2の制御部5は、A/D変換後の検出信号VoのLOFT成分について、LOFT成分が最小になるように、サブDAC21b、22bで電流又は電圧を調整してメインDAC21a,21bの出力のDCオフセットを補正する。
つづいて、IQインバランスの校正を行う(ステップS4)。具体的には、IQインバランスの校正を行う場合は、LOFTの校正と同様に、SW1によりアンプ52とVGA32,33を接続し、コンデンサCで直流成分がカットされた検出信号VoがFlash ADC34,35でA/D変換された後、デジタルベースバンド2に入力される。
制御部5は、A/D変換後の検出信号Voのイメージ波の成分について、イメージ波の成分が最小になるように演算を行って、波形発生器6にIQ信号のI相とQ相の振幅相対誤差・位相誤差を補正させる。これにより、メインDAC21a,22aからはIQ信号の振幅相対誤差・位相誤差を補正したアナログのIQ信号が出力される。
以下、送信電力、LOFT、IQインバランスの校正に関する構成及び校正方法を詳細に説明する。
[4.送信電力の校正]
デジタルベースバンド2の制御部5は、SAR ADC11の出力電圧(測定電圧)に基づいて、SAR ADC11の出力電圧が所望の電圧になるように、パワーアンプ45の利得を制御(利得可変抵抗の抵抗値又は可変電流源の電流値を制御)することで、送信電力が一定になるように制御する。
図4は、上記式(5)の第1項のDC成分の変動の影響を説明するための図である。図4において、縦軸はSAR ADC11の検出電圧(Vo)、横軸は時間を示している。図4に示すように、各種変動により、式(5)の第1項のDC成分に変動があると、SAR ADC11での検出電圧が実線で示す状態1(目標電圧)に対して状態2のように変化する。制御部5は、パワーアンプ45の利得可変機能を用いて、目標電圧になるように利得を調整して一定の送信電力になるように校正する。図4に示す例では、検出電圧が目標電圧になるようにパワーアンプ45の利得を上昇させる。
(4−1.パワーアンプの構成例1)
図5は、パワーアンプ45の構成例1を示す図である。図5に示すパワーアンプ45は、送信電力制御のため、FET1とFET2及びFET3とFET4の差動FET間に可変抵抗R1及びR2を配置し、また、検波出力を得るために最終段にトリファイラ・トランスフォーマー50を接続した構成となっている。トリファイラ・トランスフォーマー50は、パワーアンプ45の整合回路の一部を構成している。パワーアンプ45とトリファイラ・トランスフォーマー50は一体に形成してもよいし、別個に形成してもよい。
具体的には、図5に示すパワーアンプ45は、3段利得増幅構成となっており、1段目は、トランスフォーマーT1と、差動FET1,FET2と、コンデンサC1、C2と、差動FET1,FET2間に配置された可変抵抗R1と、抵抗R11と、を備えている。2段目は、作動FET3,FET4と、コンデンサC3、C4と、作動FET3,FET4間に配置された可変抵抗R2と、抵抗R12とを備えている。3段目は、トランスフォーマーT3と、作動FET5,FET6と、コンデンサC5、C6と、抵抗R13とを備えており、その出力がトリファイラ・トランスフォーマー50に接続されている。トリファイラ・トランスフォーマー50の両端間にはコンデンサC7が接続されている。1段目〜3段目は同じ構成であるので、1段目を代表させて説明する。
トランスフォーマーT1の1次コイルの両端には、RF信号の差動信号RF+、RF−がそれぞれ入力される。トランスフォーマーT1の2次コイルの中点には抵抗R1を介して電圧vg1が印加される。また、トランスフォーマーT1の2次コイルの一端側は、差動FET1のゲートに接続されており、他端側は、差動FET2のゲートに接続されている。
差動FET1は、ゲートが、トランスフォーマーT1の2次コイルの一端側に接続されており、ソースが接地されており、ドレインには、可変抵抗R1及びトランスフォーマーT2の一次コイルの一端側が並列に接続されている。差動FET2は、ゲートがトランスフォーマーの2次コイルの他端側に接続されており、ソースが接地されており、ドレインには、可変抵抗R1及びトランスフォーマーT2の1次コイルの他端側が並列に接続されている。また、差動FET1のゲートと差動FET2のドレイン間には、コンデンサC2が接続されている。差動FET2のゲートと差動FET1のドレイン間には、コンデンサC1が接続されている。このように、可変抵抗R1は、差動FET1とFET2のドレイン間に接続されており、差動間電流の大きさを調整するためのものである。
図6は、可変抵抗R1,R2の回路構成例を示す図である。可変抵抗R1,R2は、例えば、図6に示すように、並列に接続された複数の固定抵抗R0〜Rnと、制御部5からの制御信号に応じて、各抵抗R1〜Rnの接続をON/OFFする複数のSW0〜SWn−1で構成することができる。制御信号でSWをON/OFFすることで等価抵抗が変化する。
図7は、可変抵抗R1,R2を可変させた場合の周波数利得特性を示す図である。図7において、横軸は周波数[GHz」、縦軸はパワーアンプ45の利得(ゲイン)[dB]を示している。可変抵抗R1,R2のビット幅を設定することで細かな利得調整が可能となる。図7において、71は可変抵抗R1,R2を低抵抗に設定した場合、72は可変抵抗R1,R2を中抵抗に設定した場合、73は、可変抵抗R1,R2を高抵抗に設定した場合の特性を示している。
可変抵抗R1,R2の抵抗値が低くなると、差動FET1,2間と、作動FET3,4間に流れる高周波電流がそれぞれ増加し、トランスフォーマーT2,T3の一次コイルに入力する差動電圧が小さくなり利得が低下する。他方、可変抵抗R1,R2の抵抗値が高くなると、作動FET1,2間と、作動FET3,4間に流れる高周波電流が減少し、トランスフォーマーT2,T3の一次コイルに入力する差動電圧が大きくなり利得が上昇する。
(4−2.パワーアンプの構成例2)
図8は、パワーアンプ45の構成例2を示す図である。構成例1では、差動FET間に可変抵抗R1及びR2を配置した構成であるのに対して、図8に示すパワーアンプ45の構成例2では、各利得段に利得調整用のバイアス回路をそれぞれ設けた構成である。図8において、バイアス回路は、各利得段のゲートにダイオード接続したFET11,12,13と、各FET11,12,13のドレインに可変電流源Idacと電圧源Vddを直列接続した構成となっている。トランスフォーマーT1,T2,T3の2次コイルの中点は、それぞれ抵抗R11,R12,R13を介して、バイアス回路が接続されている。制御部5は、可変電流源Idacの電流値を制御してゲートバイアスを可変することにより利得調整を行う。
図9は、可変電流源Idacの構成例を示す図である。図9に示す可変電流源Idacの構成例では、電圧源Vddに並列接続された複数のP型MOSトランジスタで構成例されたカレントミラー回路61と、各P型MOSトランジスに直列にそれぞれ接続され、各P型MOS型トランジスタの接続をON/OFFするP型MOSスイッチSW0〜SWnで構成されたスイッチ回路62と、を備えている。カレントミラー回路61は、各P型MOSトランジスタのゲートに基準電圧Vrefが入力される。制御部5は、スイッチ回路62のスイッチSW0〜SWnをON/OFFし、所望のIoutが得られるように制御する。
図10は、可変電流源Idacで電流調整を行った際の周波数利得特性を示す図である。図10において、横軸は周波数[GHz]、縦軸は利得(dB)を示している。81は、可変電流源Idacの電流が最小の場合、82は可変電流源Idacの電流が中の場合、83は、可変電流源Idacの電流が最大の場合の特性を示している。
可変電流源Idacの電流が小さくなると、ゲートバイアスが低くなり、各段のFETのgmが低下し利得が低下する。可変電流源Idacの電流が大きくなると、ゲートバイアスが高くなり、各段のFETのgmが上昇し利得が上昇する。
[5.LOFTとIQインバランス]
図11は、トリファイラ・トランスフォーマー50の検出用コイルP3の出力Viと、検波回路51で検出した検出信号Voの周波数軸での波形を説明するための図である。図11において、横軸は角周波数ω、縦軸は振幅を示している。図11(A)は、Viの周波数軸上での波形を示しており、希望波、LOFT、イメージ波の振幅を示している。図11(B)は、Voの周波数軸上での波形を示しており、LOFT、イメージ波の振幅を示している。検波回路51で2乗検波することで、LOFTやイメージ波の信号成分をベースバンド帯に落として観察することが可能となる。
[6.LOFTの校正]
送信器のLOFTは、送信器と受信器のSNDR(Signal−to−Noise and Distortion Ratio)特性を劣化させ、規定のスペクトラムマスク検定に対して問題となる。そのため、所望の値までLOFTを抑えることが送信器側に求められる。本実施の形態のような差動構成のダイレクトコンバージョン送信器の場合は、LOFTは、ミキサ41,42に入力する入力振幅とDCオフセットで決まる。図12は、ミキサ41,42に入力されるDCオフセットと入力振幅を説明するための図である。
図12に示すように、ミキサ41に入力されるI信号のDCオフセットをVdci、ミキサ42に入力されるQ信号のDCオフセットをVdcq、差動入力振幅をABBとすると、LOFT(dB)は、以下の式(6)で表すことができる。
Figure 2020202476
図13は、DCオフセット(mV)とLOFT抑圧比(dB)の特性の一例を示す図である。図13において、縦軸は、LOFT抑圧比(dB)、横軸はDCオフセット(mV)を示している。91は、差動入力振幅ABB=300mAの場合、92は、差動入力振幅ABB=200mVの場合、93は、差動入力振幅ABB=125mVの場合を示している。差動入力振幅ABBが小さいほど、DCオフセットの寄与が大きくなりLOFT抑圧比が悪化する。
制御部5は、Flash ADC34,35によるA/D変換後の検出信号VoのLOFT成分について、LOFT成分が最小になるように、サブDAC21b、22bで電流又は電圧を調整してメインDAC21a,21bの出力に対して、DCオフセットを補正する。
図14は、サブDAC21b、22bの構成例を説明するための図である。サブDAC21b、22bは、検出されたDCオフセットを調整するための回路である。サブDACは、(1)電流型DACや(2)電圧型DACを使用することができる。
図14(A)は、電流型DACの概略の構成例を示す図である。電流型DACのサブDAC21b、22bは、図14(A)に示すように、メインDAC21a、22bの出力に対して、可変電流源の電流値を調整することでDCオフセットを調整して、ミキサ41,42に出力する。電流型DACのサブDAC21b,22bは、電圧源VDDに可変電流源を接続し、可変電流源とGND間に電流−電圧変換用の抵抗R1を接続した構成である。制御部5は、可変電流源の電流を可変させ、抵抗R1で電流を電圧に変換してDCオフセットを調整する。
図14(B)は、電圧型DACの概略の構成例を示す図である。電圧型DACのサブDAC21b,22bは、図14(B)に示すように、メインDAC21a、22aの出力に対して、可変抵抗の抵抗値を調整することにより、印加電圧を調整することでDCオフセットを調整して、ミキサ41,42に出力する。電圧型DACのサブDAC21b,22bは、電圧源VDDに可変抵抗を接続した構成である。制御部5は、可変抵抗を可変させて、メインDAC21a、22aからの入力に対して加算する電圧を調整することでDCオフセットを調整する。
図15は、上記図11の波形に対して、LOFT校正後のトリファイラ・トランスフォーマー50の検出用コイルP3の出力Viと、検波部26で検出した検出信号Voの周波数軸での波形を示す図である。LOFT校正後は、図15(A)及び図15(B)に示すように、LOFTの振幅が小さくなっている。
[7.IQインバランスの校正]
IQインバランスにより、SBRR(SideBand Rejection Ratio)が劣化するとノイズ成分が増加してSNRが劣化する。SBRRは、I相とQ相の振幅相対誤差をε、位相誤差をφとした場合、下式(7)のように表すことができる。また、SNRは式(8)となる。
Figure 2020202476
多値変調方式を用いて高伝送レートを実現するためには、送信器で高SNRを実現することが重要である。CMOS回路に代表されるSoCは抵抗やFETといった受動素子及び能動素子のバラツキ、電源変動と温度変動といった変動要因により、アナログ回路単体で高SBRR実現することが難しい。そのため、本実施の形態では、デジタルベースバンド2でIQインバランスを校正して高SBRRを実現する。
検出信号Voのイメージ波成分(SBRR成分)である2ωBBが最小になるように、デジタルベースバンド2の波形発生器(waveform generator)6を用いてIQ信号のI相とQ相の振幅相対誤差ε、位相誤差φが少なくなるように補正を行う。
具体的には、制御部5は、Flash ADC34,35によるA/D変換後の検出信号Voのイメージ波の成分について、イメージ波の成分が最小になるように演算を行って、波形発生器6にIQ信号のI相とQ相の振幅相対誤差ε、位相誤差φを補正させる。これにより、メインDAC21a,22aからはIQ信号のI相とQ相の振幅相対誤差ε、位相誤差φが補正されたアナログのIQ信号が出力される。
図16は、上記図15の波形に対して、IQインバランス校正後のトリファイラ・トランスフォーマー50の検出用コイルの出力Viと、検波部26で検出した検出信号Voの周波数軸での波形を示す図である。IQインバランス校正後は、図16(A)及び図16(B)に示すように、イメージ波の振幅が小さくなっている。
[8.校正手順]
図17は、送信器の校正手順の一例を説明するための図である。図17に示す例では、上記図3の手順より工程数が多く高精度に校正を行うことが可能となっている。図17において、各校正の校正内容は図3と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
図17において、デジタルベースバンド2では、所定のイベントの発生(例えば、温度や電圧の変動等)又は所定周期で、波形発生器6から校正用信号(CW:continuous wave)を出力する(ステップS11)。
まず、1回目の送信電力の校正を行う(ステップS12)。送信電力を最初に校正しているのは、送信電力を安定させない状態で他の校正を行っても効果が少ないためである。次に、1回目のLOFTの校正を行う(ステップS13)。LOFTの校正後、IQインバランスの校正を行う(ステップS14)。
つづいて、2回目のLOFTの校正(微調整)を行う(ステップS15)。これは、IQインバランスの校正により、検出信号VoのLOFTの振幅が少しだけ変化する場合があるからである。最後に、2回目の送信電力の校正(微調整)を行う(ステップS16)。
なお、上記実施の形態では、トリファイラ・トランスフォーマー50を使用しているが、本発明はこれに限られるものではなく、トランスフォーマー(整合回路)が校正用信号の検出用コイルを備えた構成であればよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、IQ変調器から出力されるRF信号を増幅するパワーアンプの後段に、整合回路として機能し、かつ、校正用信号の検出用コイルP3を有するトリファイラ・トランスフォーマー50を備えているので、IQ変調器の特性を劣化させる要因を校正するための回路構成を小型化することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、検出用コイルP3の出力Viを検波部26で検波して得られる検出信号VoのA/D変換後の出力電圧に基づいて、当該出力電圧が目標電圧になるように、パワーアンプ45の利得を調整することで送信電力の変動を調整することにしたので、高精度に送信電力の変動を補正することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、パワーアンプ45は、利得調整用の可変抵抗又は可変電流源を含み、可変抵抗の抵抗値又は可変電流源の電流値を制御することで利得を調整することにしたので、パワーアンプ45の利得を簡単に調整することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、メインDAC21a,22aの出力のDCオフセットを調整するサブDAC21b,22bを備え、検出用コイルP3の出力を検波部27で検波して得られる検出信号Voに基づいて、検出信号VoのLOFTの成分が最小となるように、サブDAC21b,22bでDCオフセットを調整することにしたので、高精度にLOFTを補正することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、検出用コイルP3の出力Viを検波部27で検波して得られる検出信号Voに基づいて、検出信号Voのイメージ波の成分が最小となるように、デジタルベースバンド2でIQ信号のI相とQ相の振幅相対誤差・位相誤差を補正することにしたので、高精度にIQインバランスを補正することが可能となる。
1 送受信器
2 デジタルベースバンド
3 トランシーバー
4 アンテナ
5 制御部
6 波形発生器
7 信号解析部
8 送信回路(送信器)
9 受信回路(受信器)
10 BB PLL
11 SAR ADC
12 RF PLL
13 バラン(Balun Transformaer)
21,22 DAC
21a,22a メインDAC
21b,22b サブDAC
23,24 LPF
25 IQモジュレータ
26 検波部
31 IQデモジュレータ
32,33 VGA
34,35 Flash ADC
41,42 ミキサ
43,44 ドライバーアンプ
50 トリファイラ・トランスフォーマー
51 検波回路
52,53 アンプ

Claims (6)

  1. デジタルベースバンドで生成されるIQ信号をDACでアナログ信号に変換後に、RF信号にダイレクトコンバージョン方式で変調するIQ変調器の特性を劣化させる要因を、前記デジタルベースバンドで生成される校正用信号を使用して校正する機能を備えたダイレクトコンバージョン送信器であって、
    前記IQ変調器から出力されるRF信号を増幅するパワーアンプの後段に、整合回路として機能し、かつ、前記校正用信号の検出用コイルを有するトランスフォーマーを備えたことを特徴とするダイレクトコンバージョン送信器。
  2. 前記トランスフォーマーは、トリファイラ・トランスフォーマー(Trifilar Transformer)であることを特徴とする請求項1に記載のダイレクトコンバージョン送信器。
  3. 前記IQ変調器の特性を劣化させる要因は、送信電力の変動であり、
    前記検出用コイルの出力を検波部で検波して得られる検出信号のA/D変換後の出力電圧に基づいて、当該出力電圧が目標電圧になるように、前記パワーアンプの利得を調整することで前記送信電力の変動を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダイレクトコンバージョン送信器。
  4. 前記パワーアンプは、利得調整用の可変抵抗又は可変電流源を含み、前記可変抵抗の抵抗値又は可変電流源の電流値を制御することで前記利得を調整することを特徴とする請求項3に記載のダイレクトコンバージョン送信器。
  5. 前記IQ変調器の特性を劣化させる要因は、LOFT(LoCal Feed Through)であり、
    前記DACの出力のDCオフセットを調整するサブDACを備え、
    前記検出用コイルの出力を検波部で検波して得られる検出信号に基づいて、前記検出信号のLOFTの成分が最小となるように、前記サブDACで前記DCオフセットを調整することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のダイレクトコンバージョン送信器。
  6. 前記IQ変調器の特性を劣化させる要因は、IQインバランスであり、
    前記検出用コイルの出力を検波部で検波して得られる検出信号に基づいて、前記検出信号のイメージ波の成分が最小となるように、前記デジタルベースバンドでIQ信号のI相とQ相の振幅相対誤差・位相誤差を補正することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のダイレクトコンバージョン送信器。
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