JP2020201645A - 管路ネットワークの管理システム及び管路ネットワークの管理方法 - Google Patents

管路ネットワークの管理システム及び管路ネットワークの管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】管路ネットワークの管理システムにおいて、適切な更新時期決定によるコスト削減を実現する。【解決手段】記憶装置と制御部を有し管路を介して水を需要家に供給する管路ネットワークを管理する管理システムである。記憶装置は、管路ネットワークで発生する管路からの年間漏水件数の第1の時系列データと、年間水消費量と年間配水量から算出された年間漏水量の第2の時系列データとを記憶する。制御部は、記憶装置に記憶された第1の時系列データと第2の時系列データを統計処理して管路からの事故1件当たりの漏水損失量を求める。【選択図】図1

Description

本発明は、管路ネットワークの管理システム及び管路ネットワークの管理方法に関する。
管路ネットワーク管理システムでは、給水管や配水管等の管路を介して水を需要家に供給する管路ネットワークを適切に管理することが求められている。
例えば、特許文献1では、配水管網に設置された漏水センサにより漏水を検知すると共に、過去の漏水実績情報から管路の経年特性グラフを作成する。経年特性グラフは、管路の供用年数とセンサ出力変化(管路劣化の指標でもある)の関係をグラフ化したもので,経過年数による管路劣化の度合を把握できる。
WO2013−145493号公報
特許文献1では、管路劣化度合を推定しているが、経済性を考慮した(管路ライフサイクルコストを最小にする)管路更新時期について言及されていない。このため、特許文献1では、適切な更新時期決定によるコスト削減を実現できない。
本発明の目的は、管路ネットワークの管理システムにおいて、適切な更新時期決定によるコスト削減を実現することにある。
本発明の一態様の管路ネットワークの管理システムは、記憶装置と制御部を有し、管路を介して水を需要家に供給する管路ネットワークを管理する管理システムであって、前記記憶装置は、前記管路ネットワークで発生する前記管路からの年間漏水件数の第1の時系列データと、年間水消費量と年間配水量から算出された年間漏水量の第2の時系列データとを記憶し、前記制御部は、前記記憶装置に記憶された前記第1の時系列データと前記第2の時系列データを統計処理して、前記管路からの事故1件当たりの漏水損失量を求めることを特徴とする。
本発明の一態様の管路ネットワークの管理方法は、管路を介して水を需要家に供給する管路ネットワークを管理する管理方法であって、前記管路ネットワークで発生する前記管路からの年間漏水件数の第1の時系列データと、年間水消費量と年間配水量から算出された年間漏水量の第2の時系列データとを記憶し、記憶された前記第1の時系列データと前記第2の時系列データを統計処理して、前記管路からの事故1件当たりの漏水損失量を求めることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、適切な更新時期決定によるコスト削減を実現することができる。
管路ネットワークの管理システムの全体構成図である。 年間漏水量情報を示す図である。 管タイプ別の漏水事故件数情報を示す図である。 管種別の漏水事故件数情報を示す図である。 事故率計算モデルのモデル係数情報を示す図である。 給水原価情報を示す図である。 管種口径別の布設替えコスト情報を示す図である。 管種口径別の管修繕コスト情報を示す図である。 推定漏水損失量情報を示す図である。 管路属性情報を示す図である。 実施例1の出力画面例を示す図である。 実施例1の他の出力画面を示す図である。 実施例1の処理プログラムのフローチャートである。 実施例2の出力画面例を示す図である。 実施例2の処理プログラムのフローチャートである。 実施例3の出力画面例を示す図である。 実施例3の処理プログラムのフローチャートである。
以下、図面を用いて、実施例について説明する。
図1を参照して、管路ネットワーク管理システムの全体構成について説明する。
管路ネットワーク管理システム1は、RAM、ハードディスクなどからなる記憶装置11、CPUなどからなる制御部12、キーボードやマウスなどのマンマシンインターフェースのほか外部ネットワークからデータを取り込むネットワークインターフェースから構成されているデータ入力装置13、ディスプレイなどの表示装置14を有する。
制御部12は、記憶装置11に記憶された計算処理プログラム110を呼び出し実行し、計算結果を表示装置14に表示する。プログラム実行過程で、データ入力装置13から取り込まれたデータや記憶装置内のデータベース120に格納された各種情報が必要に応じて参照され計算処理に利用される。
計算処理プログラム110には、3つのプログラムが格納されている。漏水損失量(事故1件あたりの損失量)を計算する漏水損失量計算プログラム111、管路LCC(Life Cycle Cost)を評価する管路LCC評価プログラム112及び将来の年間漏水量を予測する将来漏水量予測プログラム113である。漏水損失量計算プログラム111、管路LCC評価プログラム112及び将来漏水量予測プログラム113は、管路や漏水を効率的に管理するのに利用されるものであり、処理の詳細は後述する。
データベース120には、年間漏水損失量履歴、漏水事故件数履歴、給水原価履歴、管路布設替えコスト情報、管路修繕コスト情報、事故1件当たりの漏水量推定値及び管路属性情報などが格納されている。
データベース120に格納されるデータの主なものを図2から図10に示す。
図2は年間漏水量の履歴データ210である。図2に示すように、年度ごとに年間漏水量が格納されている。例えば、2015年の年間漏水量は230万m3/年である。
図3は管タイプ別の漏水事故件数の履歴データ301である。図3に示すように、年度ごとに、給水管事故件数と配水管事故件数が、地上漏水及び地下漏水ごとに格納されている。例えば、2016年の給水管事故件数は、地上漏水で370件、地下漏水で33件である。また、2016年の配水管事故件数は、地上漏水で29件、地下漏水で2件である。
図4は管種別の漏水事故件数履歴データ401である。図4に示すように、年度ごとに、配水管事故件数が素材(DIP、CIP、SP、VP)ごとに格納されている。例えば、2016年の配水管事故件数は、DIPで10件、CIPで4件、SPで5件、VPで12件である。
図5は漏水事故率を計算する際に利用する事故率モデルのモデル係数である。図5に示すように、管種ごとにモデル係数が格納されている。例えば、「DIP、一般継手、スリーブなし(50mm〜250mm)」の管種では、モデル係数C1は1であり、モデル係数C2は1であり、モデル係数C3は1.5であり、モデル係数aは0.0007であり、モデル係数bは0.0758である。
図6は給水原価の履歴データ601である。図6に示すように、年度ごとに給水原価が格納されている。例えば、2015年の給水原価は160円/m3である。
図7は、管種口径別の布設替えコストデータ701を示す。図7に示すように、口径(mm)、管種ごとに布設替えコストが格納されている。例えば、口径75(mm)、管種DIPの布設替えコストは66600円/mである。
図8は管種口径別の修繕コストデータ801を示す。図8に示すように、口径(mm)、管種ごとに修繕コストが格納されている。例えば、口径75(mm)、管種DIP/CIPの修繕コストは250千円/箇所である。
図9は後述の処理プログラムで推定された管種別の漏水損失量を示す。図9に示すように、管種ごとに漏水損失量が格納されている。例えば、配水管DIPの漏水損失量は0.8万m3/件である。
図10は管路属性データ1001を示す。図10に示すように、管路No、口径(mm)、延長(m)、管種、布設年度(年)、ポリスリーブ被覆有無、更新基準年(年)からなる。更新基準年とは、どのタイミングで管路更新を行うべきかを示す基準で、基本的には,供用年数が基準年に到達したタイミングで管路更新を行う。例えば、管路No1では、口径は150(mm)、延長は50mm、管種はDIP、布設年度は2000年、ポリスリーブ被覆有無は有り、更新基準年は80年である。
図11から図13を用いて、実施例1について説明する。
まず、図13のフローチャートを参照して、漏水事故1件が年間漏水損失量にどれぐらい寄与するかの変数(漏水事故1件あたりの漏水損失量)を計算する処理について説明する。
ステップ1301では、ユーザが入力装置13を通じて設定した計算条件を読み込む。ここでは、ユーザは、(1)給水管、配水管別に漏水事故1件当たりの漏水損失量の計算を行うか、あるいは(2)給水管、配水管の管種別に漏水事故1件当たりの漏水損失量の計算を行うかを指定する。
ステップ1302では、データベース120の情報を読み込む。上記(1)のケースでは、年間漏水量201(図2参照)と事故件数履歴301(図3参照)を読み込む。また、上記(2)のケースではこれに加えて管種別漏水事故件数履歴401(図4参照)を読み込む。
ステップ1303では、ステップ1302で読み込んだデータを利用して回帰分析を実行する。上記(1)のケースでは、以下の回帰式(数1)で分析を実行する。
Figure 2020201645
ここで、y:漏水量(万m3/年)、x1:給水管漏水件数(件/年)、x2:配水管漏水件数(件/年)である。被説明変数yのデータとしては,年間漏水量201(図2参照)の時系列を利用する。説明変数x1、x2のデータとしては、給水管と配水管の漏水事故件数データ301(図3参照)を利用する。給水管と配水管の件数は地上と地下を加算したものを利用する。
上記(2)のケースでは,以下の回帰式(数2)で分析を実行する。
Figure 2020201645
ここで、y:漏水量(万m3/年)、x1:給水管漏水件数(件/年)、X2-DIP:配水管DIP漏水件数(件/年)、X2_CIP:配水管CIP漏水件数(件/年),X2_SP:配水管SP漏水件数(件/年)、X2_VP:配水管VP漏水件数(件/年)である。配水管からの事故件数を管種別に分解したものである。
ステップ1304では、計算結果を表示装置14に表示する。
上記ケース(1)の計算結果を図11に示す。表示装置14の画面には、推定式と推定結果が表示される。
図11では、回帰係数k1、k2の推定結果、t、R2統計量が示される。k1の推定値が給水管事故1件あたりの漏水損失量(万m3/件)、k2の推定値が配水管事故1件あたりの漏水損失量(万m3/件)になる。ここでは、t値絶対値が2より十分大きく、R2が1に近いことから高信頼性及び高精度の推定値が得られていることがわかる。
推定値は,図9のテーブルに格納される。上記(1)のケースでは、管種共通のデータしか得られないので、k2の推定値がテーブルの全ての配水管セル(DIP、CIP、SP、VPのセル)に書き込まれる。このテーブルデータは、後述の実施例2、3で活用される。
上記ケース(2)の計算結果を図12に示す。表示装置14の画面には、推定式と推定結果が表示される。
図12では、回帰係数k1、k2_DIP、k2_CIP、k2_SP、k2-VPの推定結果、t、R2統計量が示される。k1の推定値が給水管事故1件あたりの漏水損失量(万m3/件)である。k2_DIP、k2_CIP、k2_SP、k2-VPの推定値が、それぞれ管種DIP、CIP、SP、VPの漏水事故1件あたりの漏水損失量(万m3/件)になる。
ここでも、t値絶対値が2より十分大きく、R2が1に近いことから精度の高い推定値が得られていることがわかる。推定値は、図9のテーブルに格納され、実施例2、3で活用される。
図14及び図15を用いて、実施例2について説明する。
実施例2は、実施例1で推定された事故1件当たりの漏水損失量情報を用いて、管路LCCを計算し、LCCが最小となる供用年数を最適更新年として提示するものである。
図15のフローチャートを参照して、LCCを計算する処理について説明する。
ステップ1501では、ユーザがデータ入力装置13を介して指定するデータを読み込む。ここでは、図14のエリア1402に示す管種、口径、スリーブ有無、耐震管該当ありかどうかの情報を読み込む。この例では、管種はDIP、口径は150mm、スリーブ無し、耐震管該当なしとする。
ステップ1502では、データベース120のデータを読み込む。ここでは、図5の事故率モデル係数、図6の給水原価、図7の管路布設替えコスト、図8の管路修繕コスト、図9の事故1件当たりの漏水損失量情報を読み込む。
ここで、事故率モデル係数とは,管路の属性別に漏水事故率f(件/年/km)を計算するための以下の計算式(数3、数4)の係数である。
Figure 2020201645
Figure 2020201645
ここで,a、bは管種に依存する定数、C1は管タイプ(継ぎ手やスリーブ有無)に依存する定数、C2は口径に依存する定数、C3は地盤状態に依存する定数である。これらの定数は、それぞれの地域に応じたものを設定する必要がある。数3は、管種がDIP、SPの場合、数4は、管種がCIP、VPの場合である。
ステップ1503では、管路LCCを計算する。計算には次の数5、数6、数7を利用する。
Figure 2020201645
Figure 2020201645
Figure 2020201645
ここで、C_I:イニシャルコスト(万円/年/km)、C_R:ランニングコスト(万円/年/km)、LCC:ライフサイクルコスト(万円/年/km)、T:供用年数、CP:布設替えコスト(万円/km)、CL:漏水損失コスト(万円/件)、CR:修繕コスト(万円/件)である。
なお、漏水損失コストは、実施例1で推定してデータベース120に格納した図9のテーブルの値(DIPでは0.8)に図6の最新の給水原価を乗じて算出する。布設替えコストCP、修繕コストCRは、それぞれ、図7、図8のテーブルを参照して求めることができる。
そして、ステップ1304では、計算結果を表示装置14に表示する。
図14が出力画面の例である。ここで、入力データはエリア1402に表示される。また、出力データはエリア1403、エリア1404、エリア1405に表示される。
具体的には、エリア1403、エリア1404、エリア1405には、LCC計算に利用した各種コスト、事故率モデル係数と共に、LCC曲線とLCCを最小化する最適更新年が提示される。
この更新年を、管路属性ごとに求めて、図10の更新基準年の欄に書き込む。最適更新年を利用することで、管路投資や管理に係る各種コストの総和(布設替えコストと漏水損失コストと修繕コストの総和)を削減できる。
図14の出力画面には、基本的に、入力データの対応する各種コストやモデル係数が表示される。しかし、この画面上でこれらの情報を変更して(例えば、漏水損失コストを100から50に変更して)、計算実行のボタンを押すことで、画面上の条件での計算結果を得ることもできる。
図16及び図17を用いて、実施例3について説明する。実施例3は、実施例1で推定して事故1件当たりの漏水損失量を用いて将来のトータル漏水量を予測するものである。
図17のフローチャートを参照して、将来漏水量を予測する処理について説明する。
ステップ1701では、データ入力装置13を介してユーザは計算条件を設定する。ここで、現時点から何年先まで計算するからの情報をユーザが入力装置13を使って指定する。
ステップ1702では、データベース120の情報を読み込む。ここでは、図3の漏水事故件数実績、図5の事故率モデル係数、図9の漏水損失量、図10の管路属性データを読み込む。
ステップ1703では、数8、数9を用いて、将来トータル漏水損失量、トータル事故件数を計算する。
Figure 2020201645
Figure 2020201645
ここで、
Ki:管種iの配水管の漏水事故1件当たりの漏水損失量、K_ser:給水管の漏水事故1件当たりの漏水損失量、li(t、T):将来のT年度における管種i、供用年数tの配水管の総延長(km)、fi(t):管種i、供用年数tの導送配水管の事故率(事故件数/km/年)、N_ser:給水管年間事故件数(実績値を活用、将来に渡って不変とする),N:管種総数である。
Ki、K_serの値は、実施例1で求めてデータベース120に格納している値(図9参照)を利用する。
管路属性ごとの事故率関数fは、図5の係数501と数3、数4で表現されるものである。給水管年間事故件数は、図3の実績値から求め将来に渡り不変とする。将来のT年度における管種i、供用年数tの配水管の総延長li(t、T)は、図10のデータ1001を利用し、更新時期が来た管路を同じ属性で更新すると仮定して、現時点から将来にわかる属性別延長を計算で求めることができ、これを利用する。
最後に、ステップ1704では、計算結果を表示装置14に表示する。
計算結果の表示例を図16に示す。
図16に示すように、漏水事故件数と漏水損失量の実績グラフが表示される。これにより将来の漏水損失や事故件数が把握できる。これは、許容漏水レベルや事故レベルを実現するような更新計画策定を支援するものである。
上記実施例では、水道分野において、管路からの漏水量(漏水損失)を推定するモデルを構築し利用する。これにより、経済性の高い(管路ライフサイクルコストを最小化するような)管路の更新時期を決定可能にし、将来のトータル漏水損失量を予測して可視化する。
また、上記実施例によれば,管路属性(管種、口径、スリーブ有無、管種タイプなど)別に管路ライフサイクルコストが最小となる更新時期を決定できる。この結果、管路に関するコストの総和(布設替えコストなどの初期投資+漏水損失コスト+管路修繕などの維持管理費)を最小化できる。
また、将来の漏水損失量を予測できるので、例えば、漏水率が将来に渡り所定値に入るような管路更新計画を策定できるなど所望の漏水管理を実現できる。
このように、上記実施例によれば、適切な更新時期決定によるコスト削減を実現でき、全給水エリアのトータル漏水量の将来予測が可能である。これにより、漏水量に配慮した管路管理を行うことができる。
1 管路ネットワーク管理システム
11 記憶装置
12 制御部
13 データ入力装置
14 表示装置
110 計算処理プログラム
111 漏水損失量計算プログラム
112 管路LCC評価プログラム
113 将来漏水量予測プログラム
120 データベース

Claims (13)

  1. 記憶装置と制御部を有し、管路を介して水を需要家に供給する管路ネットワークを管理する管理システムであって、
    前記記憶装置は、
    前記管路ネットワークで発生する前記管路からの年間漏水件数の第1の時系列データと、年間水消費量と年間配水量から算出された年間漏水量の第2の時系列データとを記憶し、
    前記制御部は、
    前記記憶装置に記憶された前記第1の時系列データと前記第2の時系列データを統計処理して、前記管路からの事故1件当たりの漏水損失量を求めることを特徴とする管路ネットワークの管理システム。
  2. 前記制御部は、
    前記漏水損失量を用いて、前記管路のライフサイクルコストを算出し、
    前記ライフサイクルコストが最小となる供用年数を更新基準年である最適更新年として求めることを特徴とする請求項1に記載の管路ネットワークの管理システム。
  3. 前記制御部は、
    前記ライフサイクルコストを、前記漏水損失量に事故率モデルで計算される事故件数を乗じて計算されるランニングコストと、布設替えコストから算出されるイニシャルコストとの和を求めることにより算出することを特徴とする請求項2に記載の管路ネットワークの管理システム。
  4. 前記制御部は、
    前記漏水損失量を用いて、将来のトータル漏水損失量を予測することを特徴とする請求項1に記載の管路ネットワークの管理システム。
  5. 前記制御部は
    被説明変数である前記年間漏水量のデータとして前記第2の時系列データを用い、説明変数である前記年間漏水件数のデータとして前記第1の時系列データを用いて、回帰分析を実行することを特徴とする請求項1に記載の管路ネットワークの管理システム。
  6. 前記管路ネットワークは、
    前記管路として、給水管と配水管を介して水を前記需要家に供給することを特徴とする請求項1に記載の管路ネットワークの管理システム。
  7. 前記記憶装置は、
    前記管路の管種ごとに、前記第1の時系列データと前記第2の時系列データを記憶し、
    前記制御部は、
    前記管種ごとに、前記第1の時系列データと前記第2の時系列データを統計処理して、前記漏水損失量を求めることを特徴とする請求項1に記載の管路ネットワークの管理システム。
  8. 表示装置を更に有し、
    前記表示装置は、
    前記ライフサイクルコストを前記供用年数に対応したライフサイクルコストカーブとして、前記ランニングコストを前記供用年数に対応したランニングコストカーブとして、前記イニシャルコストを前記供用年数に対応したイニシャルコストカーブとしてそれぞれ表示し、
    更に、前記更新基準年として前記最適更新年を表示することを特徴とする請求項2に記載の管路ネットワークの管理システム。
  9. 表示装置を更に有し、
    前記表示装置は、
    将来の前記トータル漏水損失量を表示することを特徴とする請求項4に記載の管路ネットワークの管理システム。
  10. 入力装置と表示装置を更に有し、
    前記入力装置から前記管種が指定され、
    前記表示装置は、
    指定された前記管種に対応した前記漏水損失量を推定値として表示することを特徴とする請求項7に記載の管路ネットワークの管理システム。
  11. 管路を介して水を需要家に供給する管路ネットワークを管理する管理方法であって、
    前記管路ネットワークで発生する前記管路からの年間漏水件数の第1の時系列データと、年間水消費量と年間配水量から算出された年間漏水量の第2の時系列データとを記憶し、
    記憶された前記第1の時系列データと前記第2の時系列データを統計処理して、前記管路からの事故1件当たりの漏水損失量を求めることを特徴とする管路ネットワークの管理方法。
  12. 前記漏水損失量を用いて、前記管路のライフサイクルコストを算出し、
    前記ライフサイクルコストが最小となる供用年数を更新基準年である最適更新年として求め、
    前記漏水損失量を用いて、将来のトータル漏水損失量を予測し、
    前記ライフサイクルコストを前記供用年数に対応したライフサイクルコストカーブとして表示し、
    将来の前記トータル漏水損失量を表示することを特徴とする請求項11に記載の管路ネットワークの管理方法。
  13. 前記管路の管種を指定し、
    指定された前記管種に対応した前記漏水損失量を推定値として表示することを特徴とする請求項11に記載の管路ネットワークの管理方法。
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