JP2020199251A - 歯科用振動装置および歯列矯正方法 - Google Patents

歯科用振動装置および歯列矯正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支持部材および振動伝達部材を含む歯科用振動装置を提供する。【解決手段】歯科用の振動装置100は、支持部材20と振動伝達部材30とを含む。支持部材は、口腔の片側の上下の歯の間の空間にフィットするように適合され、フレームと弾性層を含む。フレームは、内腔を画定する形状を維持するように構成され、内腔は、支持部材の第1の側に形成された第1の開口と、第1の側の反対側の支持部材の第2の側に形成された第2の開口とを有する。弾性層21は、フレームの表面を覆う。振動伝達部材は、振動源10に結合するための接続端31と、支持部材の内腔に挿入されるように構成された挿入端32とを有し、これにより、振動源で生じた振動エネルギーを患者の上下の歯に伝達する。【選択図】図1

Description

本出願は、2019年5月28日に出願された米国仮特許出願番号第62/853307号についての優先権を主張するものであり、これらの全ては引用によって本願に援用される。
本発明は、歯科用振動装置に関するものであり、特に、支持部材および振動伝達部材を含む振動装置に関するものである。
従来技術で用いられる装置は、振動エネルギーを口腔外源から患者の口腔の歯に伝達している。例えば、振動源を備えたU字型のバイトプレートが患者の口に置かれ、患者はバイトプレートを噛み、装置をハンズフリーで保持し、毎日20分間用いることができる。
そのような従来技術の振動装置は、変動する可能性がある周波数および振幅範囲で動作し、歯列矯正中の歯の動きを強化すると言明し、アライナーのフィット感を増し、歯の周りの骨リモデリングを強化する。この概念は、動的な負荷または周期的な力が静的な力よりも大きな骨リモデリングを生み出すというものであり、歯の動きは、周囲の歯槽骨をリモデリングすることによって達成される。骨リモデリングでは骨形成のステップが骨リモデリングの制限要因であり、周期的力(cyclic force)が骨形成を加速することができる。
もう一つの例では、棒状の振動装置が上下の歯の間に挟まれることにより、所定の位置に保持されることができる。振動スティックは、異なる位置に移動されて、所望の歯に接触させることができる。この装置は、振動スティックを特定の歯に移動させて、集束したエネルギーをそれらの歯に伝達するようにユーザーが指示するようにプログラムされることができる。
患者が噛むことを必要とするバイトプレートの問題は、噛む力が安定しないために、筋肉疲労を引き起こす可能性があることである。振動スティックは、装置を固定するのに重力のみを用いると言明している。両側の顎に伝達される力は、振動スティックの位置と歯の接触の位置を変えることで調整されることができる。実際に伝達される力は、患者がスティックをどれだけ強く噛んでいるかにもよる。如何にしてより良い歯科用振動装置を提供することが重要な問題である。
支持部材および振動伝達部材を含む歯科用振動装置を提供する。
従来の製品の欠点に対処するために、本発明の実施形態は、支持部材および振動伝達部材を含む、歯科用の振動装置を提供する。支持部材は、口腔の片側の上下の歯の間の空間にフィットするように適合され、フレームおよび弾性層を含む。フレームは、内腔(inner cavity)を画定する形状を維持するように構成され、内腔は、支持部材の第1の側に形成された第1の開口と、第1の側の反対側の支持部材の第2の側に形成された第2の開口とを有する。第1の開口は、第2の開口よりも大きい。弾性層はフレームの表面を覆う。振動伝達部材は、振動源に接続するように構成され、振動源で生じた振動エネルギーを患者の上下の歯に伝達するために、振動源に結合するための接続端と、支持部材の内腔に挿入されるように構成された挿入端とを有する。
いくつかの実施形態では、内腔は台形形状である。
いくつかの実施形態では、振動伝達部材の挿入端は、内腔の形状に合わせた形状に設計される。
いくつかの実施形態では、挿入端は、支持部材に形成された凹部とフィットするように構成された凸部を有し、これにより、振動伝達部材は、支持部材に保持されることができる。
いくつかの実施形態では、接続端は、振動源の振動子を接続するための貫通孔を有する。
いくつかの実施形態では、支持部材のフレームは金属材料を含む。
いくつかの実施形態では、支持部材の弾性層は、シリコーン材料を含む。
いくつかの実施形態では、支持部材は、支持部材が開状態と閉状態との間で切り替わることができるように構成されたヒンジ機構をさらに含む。
いくつかの実施形態では、振動伝達部材が支持部材の内腔に挿入され、支持部材が開状態から閉状態に切り替えられたとき、振動伝達部材は支持部材と係合する。
いくつかの実施形態では、挿入端は、その上に形成された少なくとも1つの接触凸部を有し、支持部材の内腔に露出された少なくとも1つの陥凹部と接触するように構成される。
いくつかの実施形態では、挿入端は、挿入端の上面および下面の両方に配置された複数の接触凸部をさらに有する。支持部材は、弾性層の上部および下部の両方に形成された複数の陥凹部をさらに有し、陥凹部は、支持部材の内腔で露出され、各接触凸部は、各陥凹部に対応し、各陥凹部の中に収容される。
本発明の実施形態は、口腔の両側の上下の歯の間に一対の振動装置を取り付けるステップ、および口腔の両側の振動源を、をおいて交互に作動させ、その間に休止時間を設けるステップを含む歯列矯正方法を提供する。
いくつかの実施形態では、各振動装置は、口腔の片側の上下の第1の大臼歯と第2の小臼歯との間に取り付けられる。
いくつかの実施形態では、各振動装置の振動伝達部材の接続端は、口腔の外側まで延伸し、それぞれの振動源と接続する。
本発明のもう一つの実施形態は、支持部材および振動伝達部材を含む、歯科用の振動装置を提供する。支持部材は、口腔の片側の上下の歯の間の空間にフィットするように適合され、近心端、遠心端、上歯に接触するように構成された上面、および下歯に接触するように構成され、且つ上面と底面は、上面と底面の間の垂直距離が、支持部材の近心端から遠心端へ徐々に減少するような角度に設定される底面を含み、振動伝達部材は、口腔外端および口腔内端を有し、口腔外端で振動源に接続し、口腔内端で支持部材に接続するように構成され、これにより、振動源で生じた振動エネルギーを支持部材および支持部材と接触している患者の上下の歯に伝達する。
いくつかの実施形態では、口腔内端は、支持部材に合わせた台形形状を有する。
いくつかの実施形態では、支持部材および振動伝達部材は、一体的に形成される。
本発明は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明及び例を読むことで、より完全に理解することができる。
図1は、本発明の実施形態による歯科用振動装置の概略図である。 図2は、図1の振動装置の分解図である。 図3は、本発明のもう一つの実施形態による歯科用の一対の振動装置を有する振動機器(vibration apparatus)の概略図である。 図4は、歯列弓DAに取り付けられた2つの振動装置の位置の概略図である。 図5は、本発明のもう一つの実施形態による、開いた状態の歯科用振動装置の概略図である。 図6は、本発明のもう一つの実施形態による、閉じた状態の歯科用振動装置の概略図である。
振動装置および矯正方法の実施形態の製造および使用が以下に詳細に論じられる。しかしながら、本実施形態は、さまざまな具体的な状況において適応する形で具現化され得る。論じられる特定の実施形態は、パッケージ構造を製造および使用する特定の態様の単なる例示であり、本発明の範囲を限定するものではない。
特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。理解されることであろうが、一般的に使用される辞書で定義されている用語は、本開示の相対的スキルおよび本開示の背景または文脈に適合する意味を有するものとして解釈されるべきであり、特に定義されていない限り、理想化されたまたは過度に形式的な方法で解釈されるべきではない。
図1に示すように、図1は、歯科用振動装置100を示す概略図である。振動装置100は、例えば、患者の口腔の両側の上下の歯の間に取り付けられることができる。歯および歯槽骨への振動エネルギーは、振動装置100により提供されて、通常の咀嚼パターンに従って咀嚼中に生じたそれらの振動効果をシミュレートするように構成されることができ、患者は、噛み続ける動作をすることなく、振動装置100を所定の位置に保持することができる。以下、振動装置100の構造について詳細に説明する。
図1〜図2に示すように、図2は、図1の振動装置100の分解図である。振動装置100は、振動源10、支持部材20、および振動伝達部材30を含む。振動伝達部材30は、振動エネルギーを伝達するように構成され、振動源10および支持部材20に接続される。これにより、振動源10で発生した振動エネルギーが振動伝達部材30を介して支持部材20に伝達されることができる。いくつかの実施形態では、振動装置100は、支持部材20および振動伝達部材30を含み、振動源10は、振動伝達部材30に接続された外部装置に属し、振動エネルギーを提供する。
振動源10は、電源を有する振動子であることができ、または電源は、別個のコントローラに収容されることができる。いくつかの実施形態では、別個のコントローラは有線または無線手段によって振動源10に接続して、制御信号および/または電力を振動源に提供する。
支持部材20は、口腔の片側の上下の歯の間の空間にフィットするように適合され、近心端201および遠心端202を有する。支持部材20は、歯が接触する支持部材20の表面を覆う弾性層21を有する。支持部材20は、上下の歯にそれぞれ対応する上部211および下部212を含む。各部分(211、212)は、U字型またはC字型の構造を有し、これにより、歯がその上に安定して当接することができる。具体的には、各部分(211、212)は、2つの対向する側壁W1、W2、および当接壁W3を有する。当接壁W3は、側壁W1、W2に接続され、歯がそれに接触するように構成される。上部211の当接壁W3(上面)は、上歯に接触するように構成され、下部212の当接壁W3(底面)は、下歯に接触するように構成される。側壁W1、W2は、歯を保持するように構成され、これにより、安定した支持が支持部材20を介して歯に提供されることができる。いくつかの実施形態では、弾性層21は、柔軟且つ可撓性であり、口腔内の歯科用途に適したシリコーン材料でできている。
支持部材20は、弾性層21によって覆われるかまたは囲まれるフレーム22を含み、フレーム22は、台形形状を有する内腔CVを画定する形状を維持するように構成される。上面W3と底面W3は、上面W3と底面W3との間の垂直距離が、支持部材20の近心端201から遠心端202へ徐々に減少するような角度で設定される。いくつかの実施形態では、フレーム22は、ステンレス鋼またはチタン合金などの口腔用途に適した金属材料を含む。もう一つの実施形態では、フレーム22は、口腔用途に適した堅いプラスチック材料を含む。内腔CVは、支持部材20の第1の側(または近心端)S1に形成されたより広い第1の開口OP1と、第1の側S1の反対側の支持部材20の第2の側(または遠心端)S2に形成されたより狭い第2の開口OP2とを有する。この実施形態では、第1および第2の開口OP1、OP2は、支持部材20の長軸方向に沿って配置され、第1の開口OP1のサイズは、第2の開口OP2のサイズよりも大きい。支持部材20は、下顎が緩んだ状態で開かれたときに上下の歯の間にフィットさせ、より狭い端(S2)が遠心端の位置を指すように設計される。支持部材20が口腔内に配置されたとき、支持部材20は、下顎を開いたままにするための支柱として機能し、これにより、患者は、その位置を維持しながら顎の筋肉を休めることができる。
図1および図2に示すように、振動伝達部材30は、接続端31(または口腔外端)および先細の挿入端(または口腔内端)32を有する。振動伝達部材30の接続端31は、振動源10を接続するための貫通孔Hを有する丸い形状を有する。接続端31は、振動源10と接続するように口腔の外側まで延伸する。振動源10は、接続端の貫通孔Hに嵌合する。挿入端32は、支持部材20の内腔CVの形状に合わせた形状(台形形状など)に設計され、内腔CVに挿入されるように構成され、これにより、振動源10で生じた振動エネルギーを患者の上下の歯に伝達する。挿入端32は、挿入端32の上面321と下面322の両方に配置された凸部Pを有し、凸部Pは、支持部材20の上部211の下側および下部212の上側に形成された凹部Dとフィットするように構成され、これにより、振動伝達部材30は、支持部材20に安定して保持されることができる。いくつかの実施形態では、凸部Pは、少なくとも1つの表面(上面321または下面322)に配置され、対応する凹部Dにフィットさせるようにすることができる。
振動装置100により、機械的な力のパターンが、通常の咀嚼パターンに従って咀嚼中に生じるそれらの振動効果と同様に、歯および歯槽骨に提供され、これにより、患者により良い振動効果を提供して、骨リモデリングを刺激し、矯列矯正中の歯の動きを促進させることができる。いくつかの実施形態では、支持部材20および振動伝達部材30は、一体的に形成されることができる。
図3は、本発明のもう一つの実施形態による振動装置V100を示している。振動装置V100は、振動子組立体として機能する一対の振動装置100を含む。振動装置100は、口腔の両側の上下の歯の間にそれぞれ取り付けられるように設計される。振動源10は、2つの個別の振動源10Aおよび10Bを有することができる。各個別の振動源10Aまたは10Bは独立しており、振動伝達部材30に接続されて、各支持部材20に振動力を提供する。いくつかの実施形態では、個別の振動源10Aおよび10Bは、接続部材によって接続され、振動源10が振動源部品として用いられることができるようにし、且つ各個別の振動源(10Aまたは10B)は、独立した制御回路を有する。
いくつかの実施形態では、2つの振動装置100は交互に振動する。例えば、個別の振動源10Aおよび10Bの周期として7秒を設定する。まず、1つの振動源(10Aまたは10B)が作動されて、口腔の片側の振動伝達部材30を介して支持部材20に4秒間の振動力を発生させ、その後、3秒間、休止する。次いで、もう1つの振動源が作動されて、口腔のもう片側の振動伝達部材30を介してもう一つの支持部材20に4秒間の振動力を発生させ、次いで、3秒間、休止する。この作業構成(working configuration)により、口腔の両側の個別の振動源が、作業セッションの間に休止時間をおいて、交互に作動される。上述の振動装置100を交互に作動させる所定の設定時間は、他の時間、例えば5秒または9秒などに設定されることができるが、これに限定されない。
図4は、歯列弓DAに取り付けられた振動装置100の位置を示している。振動装置100を用いるとき、支持部材20は、口腔の片側の上下の第1の大臼歯MFと第2の小臼歯PSとの間に取り付けられる(下側の歯列弓(下側の第1の大臼歯と第2の小臼歯を含む)が表示されていない)。口腔(または歯)の片側(第1の側)で振動装置100を作動させるとき、振動力は、方向D1に沿って、歯列弓の第1の側に加えられ、もう片側(第2の側)に伝達される。所定の時間の後、口腔の第1の側の振動が停止し、もう一つの振動装置100が作動して、口腔の第2の側で振動する。第2の側に加えられた振動力は、方向D2に沿って歯列弓に沿って口腔の第1の側に伝達される。
この交互の振動により、全ての歯は、口腔の両側にある2つの振動源10から振動力を受け、歯への振動力を増すことができ、これにより、例えば、ブレースまたは他の後続の歯列矯正装置を着用するなどの歯列矯正の間、骨リモデリングを刺激し、歯の動きを加速させる。
図5は、本発明のもう一つの実施形態による振動装置200を示している。振動装置200と振動装置100(図1〜図2)との主な違いは、振動装置200が、金属フレーム22と一体形成されたヒンジ機構Gと、振動伝達部材30の挿入端32に配置された複数の接触凸部MCとをさらに含むことであり、これらの接触凸部MCは、複数の陥凹部Rに対応し、陥凹部の中に収容される。
本実施形態では、支持部材20の上部211および下部212は、ヒンジ機構Gを介して枢支連結され、これにより、支持部材20を開状態と閉状態との間で切り替えることができる(図5の両矢印で示すように)。支持部材20が開状態にあるとき、開状態では、より多くの組み立てスペースがあるため、振動伝達部材30がその内腔CVに挿入されやすいようにすることができる。支持部材20が閉じている(図6、閉状態にある)とき、支持部材20がカチッと閉まり、振動伝達部材30と係合するため、支持部材20と振動伝達部材30とが安定して組み立てられる。
挿入端32の上面321および下面322の両方に配置された接触凸部MCがあることに留意されたい。接触凸部MCは、支持部材20の上部211および下部212の両方に形成され、支持部材20の内腔CVに露出された、対応する陥凹部Rと接触するように構成される。この構成により、振動伝達部材30は、より良く位置決めされ、接触凸部MC30および陥凹部Rを介して支持部材20と係合することができる。
振動伝達部材30が振動したとき、接触凸部MCは、露出されたた陥凹部Rに当たる。各衝突は、支持部材20と接触している歯(および歯槽骨)に伝達される振動力を生じる。このようにして、歯に伝達される振動力は、咀嚼またはチューイング中に生じる接触力をよりよくシミュレートすることができる。いくつかの実施形態では、接触凸部MCおよび陥凹部Rの両方は、金属材料を有するか、または金属でできている。振動伝達部材30が振動したとき、金属の接触凸部MCは、金属の陥凹部Rに接触または衝突し、振動力を効果的に伝達することができる。もう一つの実施形態では、接触凸部MCは、陥凹部Rに収容され、金属フレーム22に接触する。
本実施形態では、挿入端の2つの反対側面に配置された2列(振動伝達部材30の長軸に沿った)の接触凸部MCがあり、2列の独立した陥凹部Rにそれぞれ対応している。いくつかの実施形態では、接触凸部MCおよび陥凹部Rの異なる構成(接触凸部MCおよび陥凹部Rの少なくとも1つ、2つ、またはそれ以上の対)も、配置とエネルギー伝達を強化する効果を有する。
前述の実施形態によれば、口腔の両側の上下の歯の間に一対の振動装置を取り付け、口腔の両側の振動源を、交互に作動させて、その間に休止時間を設けるステップを含む、歯列矯正方法が提供される。一対の振動装置の各支持部材は、口腔の片側の上下の第1の大臼歯と第2の小臼歯の間の領域に取り付けられる。各振動装置の振動伝達部材の接続端は、口腔の外側まで延伸し、それぞれの振動源と接続する。
様々な実施形態の特徴は、それらが本開示の範囲に違反または抵触しない限り、組み合わせて用いられることができることに留意されたい。
要約すると、本発明の実施形態は、支持部材および振動伝達部材を含む、歯科用の振動装置を提供する。支持部材は、弾性層を備えたフレームを含む、口腔の片側の上下の歯の間の空間にフィットするように適合される。フレームは、内腔を画定する形状を維持するように構成され、内腔は、支持部材の第1の側に形成された第1の開口と、第1の側の反対側の支持部材の第2の側に形成された第2の開口とを有する。第1の開口は、第2の開口よりも大きい。弾性層はフレームの表面を覆い、接触している歯と歯茎を保護する。振動伝達部材は、接続端で振動源に接続し、挿入端で支持部材の内腔に挿入されるように構成され、これにより、装置を噛み続ける必要なく、振動源で生じた振動力を患者の上下の歯に伝達する。
本発明の実施形態は、口腔の両側の上下の歯の間に一対の振動装置を取り付けるステップ、および口腔の両側の振動源を、交互に作動させて、その間に休止時間を設けるステップを含む、歯列矯正方法を提供する。
本発明の実施形態は、支持部材および振動伝達部材を含む歯科用振動装置を提供する。支持部材は、口腔の片側の上下の歯の間の空間にフィットするように適合され、近心端、遠心端、上面、および底面を含む。上面は、上歯に接触するように構成され、底面は、下歯に接触するように構成され、上面と底面は、上面と底面の間の垂直距離が、支持部材の近心端から遠心端へ徐々に減少するような角度に設定される。振動伝達部材は、口腔外端および口腔内端を有し、口腔外端で振動源に接続し、口腔内端で支持部材に接続するように構成され、これにより、振動源で生じた振動エネルギーを支持部材および支持部材と接触している患者の上下の歯に伝達する。
本発明の実施形態は、以下の利点または効果のうちの少なくとも1つを有する。振動装置を介して、振動エネルギーは、患者の歯に効果的に伝達され、患者が装置を噛み続ける必要なく、歯列矯正中の歯の動きを向上させることができる。交互振動の方法を用いると、口腔の両側の2つの振動源からの機械的刺激が、咀嚼またはチューイング中の自然の力パターンをシミュレートできる方法で歯に適用され、歯列矯正を促進させることができる。
請求項の構成要件を変えるための、請求項における「第1の」、「第2の」、「第3の」等の序数詞の使用は、それ自体が、1つの構成要件素を他の構成要件素と比較して優先度、序列、又は順序を示唆するものではなく、むしろ、単に構成要件を区別するために、特定の名前を有する1つの構成要件を同じ名前を有する他の要件(ただし序数詞を使用する)から区別するためのラベルとして使用している。
以上、実施例を示して本発明を説明しているが、当業者は、本発明の思想と技術的範囲から逸脱しない種々の修正及び変更を行い得る。実施形態および実施例は、例示的なものであるに過ぎず、本発明の範囲は、以下の請求項及びその均等のものによって規定されて保護される。
100、V100、200 歯科用振動装置
10、10A、10B 振動源
20 支持部材
201 近心端
202 遠心端
21 弾性層
211 上部
212 下部
22 フレーム
30 振動伝達部材
31 接続端
32 挿入端
321 上面
322 下面
CV 内腔
D 凹部
DA 歯列弓
D1、D2 方向
G ヒンジ機構
H 貫通孔
MC 接触凸部
OP1 第1の開口
OP2 第2の開口
P 凸部
PS 第2の小臼歯
R 陥凹部
S1 第1の側(または近心端)
S2 第2の側(または遠心端)
W1、W2 側壁
W3 当接壁

Claims (15)

  1. 歯科用の振動装置であって、
    口腔の片側の上下の歯の間の空間にフィットするように適合される支持部材であって、
    内腔を画定する形状を維持するように構成されるフレームであって、前記内腔は、前記支持部材の第1の側に形成された第1の開口と、前記第1の側の反対側の前記支持部材の第2の側に形成された第2の開口とを有し、前記第1の開口のサイズは、前記第2の開口のサイズよりも大きい、フレームと、
    前記フレームの表面を覆う弾性層と、を含む支持部材、および
    振動源に接続するように構成され、前記振動源に結合するための接続端と、前記振動源で生じた振動エネルギーを患者の上下の歯に伝達するために、前記支持部材の前記内腔に挿入されるように構成された挿入端とを有する振動伝達部材を含む振動装置。
  2. 前記内腔は台形形状を有する請求項1に記載の振動装置。
  3. 前記振動伝達部材の前記挿入端は、前記内腔の形状に合わせた形状に設計される請求項1に記載の振動装置。
  4. 前記挿入端は、前記支持部材に形成された凹部とフィットするように構成された凸部を有し、これにより、前記振動伝達部材は、前記支持部材に保持されることができる請求項3に記載の振動装置。
  5. 前記接続端は、前記振動源の振動子を接続するための貫通孔を有する請求項1に記載の振動装置。
  6. 前記支持部材は、前記支持部材が開状態と閉状態との間で切り替わることができるように構成されたヒンジ機構をさらに含む請求項1に記載の振動装置。
  7. 前記振動伝達部材が前記支持部材の前記内腔に挿入され、前記支持部材が前記開状態から前記閉状態に切り替えられたとき、前記振動伝達部材は前記支持部材と係合する請求項6に記載の振動装置。
  8. 前記挿入端は、その上に形成された少なくとも1つの接触凸部を有し、前記支持部材の前記内腔に露出された少なくとも1つの陥凹部と接触するように構成される請求項1に記載の振動装置。
  9. 前記挿入端は、前記挿入端の上面および下面の両方に配置された複数の接触凸部をさらに有し、
    前記支持部材は、前記弾性層の上部および下部の両方に形成された複数の陥凹部をさらに有し、前記陥凹部は、前記支持部材の前記内腔で露出され、且つ
    前記接触凸部の各々は、前記陥凹部の各々に対応し、前記陥凹部の各々の中に収容される請求項8に記載の振動装置。
  10. 口腔の両側の上下の歯の間に請求項1の一対の振動装置を取り付けるステップ、および
    口腔の両側の振動源を、交互に作動させ、その間に休止時間を設けるステップを含む歯列矯正方法。
  11. 各振動装置は、口腔の片側の上下の第1の大臼歯と第2の小臼歯との間に取り付けられる請求項10に記載の歯列矯正方法。
  12. 前記振動装置の各々の前記振動伝達部材の前記接続端は、口腔の外側まで延伸し、それぞれの前記振動源と接続する請求項10に記載の歯列矯正方法。
  13. 歯科用の振動装置であって、
    口腔の片側の上下の歯の間の空間にフィットするように適合され、
    近心端、
    遠心端、
    上歯に接触するように構成された上面、および
    下歯に接触するように構成された底面であって、前記上面と前記底面は、前記上面と底面の間の垂直距離が、前記支持部材の前記近心端から前記遠心端へ徐々に減少するような角度に設定される、底面を含む支持部材、および
    口腔外端および口腔内端を有し、前記口腔外端で振動源に接続し、前記口腔内端で前記支持部材に接続するように構成され、これにより、前記振動源で生じた振動エネルギーを前記支持部材および前記支持部材と接触している患者の上下の歯に伝達する振動伝達部材を含む振動装置。
  14. 前記に口腔内端は、前記支持部材に合わせた台形形状を有する請求項13に記載の振動装置。
  15. 前記支持部材および前記振動伝達部材は、一体的に形成される請求項13に記載の振動装置。
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