JP2020199140A - 親綱用支柱の補助支持装置及び親綱張設用設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】親綱に張力がかかって支柱に引っ張り力が作用した際に、その力を無駄なく斜材の応力となるように斜材に伝達することができる親綱用支柱の補助支持装置及び親綱張設用設備を提供する。【解決手段】車両の荷台上で荷下ろし作業をする際に、作業者の安全帯を係止する親綱を張設するために車両に隣接して地上面に設置される支柱21を補助的に支持するために使用される親綱用支柱の補助支持装置1において、支柱21に斜めに立て掛けられる斜材パイプ2と、斜材パイプ2の上端に配設され支柱21と係合して支柱21から脱落せずに支柱21外周の長手方向に沿って移動可能な係合プレート7と、斜材パイプ2の側面に基端側で上下方向に揺動可能に取着され、先端側に支柱21側の支柱立て24に連結させるためのクランプ装置14を備えた腕木パイプ3と、を備えるようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の荷台上で荷下ろし作業をする際に、作業員の安全帯を係止する親綱を張設するために車両に隣接して地上面に設置される支柱を補助的に支持するために使用される親綱用支柱の補助支持装置及びそのような補助支持装置を使用した親綱張設用設備等に関するものである。
トラック等の車両の荷台で作業員が荷下ろし作業をする際には、その作業員の安全を確保するために、従来から車両に隣接した例えば路面上に親綱用支柱を設置し、その支柱に親綱を張り渡し、作業員が自身の安全ベルトや安全ロープ等の安全帯を親綱に掛けて作業をするようにしている。これによって万一作業員が荷台から足を踏み外しても安全帯を介して親綱に吊り下げられるような仕組みになっている。このような親綱用支柱の一例として特許文献1と2を示す。
基本的に親綱用支柱はベースプレートを車両のタイヤで踏みつけることで固定されているが、そのような固定だけでは実際に体重のある作業員が荷台から足を踏み外してしまい親綱に大きな荷重(引っ張り力)がかかると支柱が引っ張られて傾いてしまうような可能性もある。支柱を引っ張る引っ張り力をキャンセルするために支柱を挟んだ対向する位置に親綱を張ることも行われるが、特許文献3のようにいわゆる車両のアウトリガーとして親綱用支柱にかかる引っ張り力を支えるための斜材が配置されるように補助支持装置を設置することが行われている。親綱に荷重がかかると支柱が引っ張られるが、その際に補助支持装置の斜材がつっかい棒となって支え、支柱が傾くのを防止することができる。
基本的に親綱用支柱はベースプレートを車両のタイヤで踏みつけることで固定されているが、そのような固定だけでは実際に体重のある作業員が荷台から足を踏み外してしまい親綱に大きな荷重(引っ張り力)がかかると支柱が引っ張られて傾いてしまうような可能性もある。支柱を引っ張る引っ張り力をキャンセルするために支柱を挟んだ対向する位置に親綱を張ることも行われるが、特許文献3のようにいわゆる車両のアウトリガーとして親綱用支柱にかかる引っ張り力を支えるための斜材が配置されるように補助支持装置を設置することが行われている。親綱に荷重がかかると支柱が引っ張られるが、その際に補助支持装置の斜材がつっかい棒となって支え、支柱が傾くのを防止することができる。
しかし、特許文献3のような補助支持装置では、親綱によって支柱が引っ張られた際に支柱が撓むことで斜材が相対的に上方に移動する現象が生じる。その際に斜材に対して水平方向に配置された腕木材も一緒に上動することとなる。すると腕木材によって斜材が押されて外方にずれてしまうことがあった。また、支柱が撓む際の押圧力は斜材だけではなく腕木材にもかかることとなる。その押圧力も斜材を外方に押す力として作用してしまう。このようなことから、特許文献3のような補助支持装置を設置した場合に斜材が支柱の引っ張り力に基づく荷重をしっかりと受け止めることができていないという課題が生じていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、親綱に張力がかかって支柱に引っ張り力が作用した際に、その力を無駄なく斜材の応力となるように斜材に伝達することができる親綱用支柱の補助支持装置及び親綱張設用設備を提供することにある。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、親綱に張力がかかって支柱に引っ張り力が作用した際に、その力を無駄なく斜材の応力となるように斜材に伝達することができる親綱用支柱の補助支持装置及び親綱張設用設備を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の手段として、車両の荷台上で荷下ろし作業をする際に、作業者の安全帯を係止する親綱を張設するために車両に隣接して地上面に設置される支柱を補助的に支持するために使用される親綱用支柱の補助支持装置において、前記支柱に斜めに立て掛けられる斜材と、前記斜材上端に配設され前記支柱と係合して前記支柱から脱落せずに前記支柱外周の長手方向に沿って移動可能な係合部材と、前記斜材の側面に基端側で上下方向に揺動可能に取着され、先端側に前記支柱側に連結させるための連結手段を備えた腕木部材と、を備えているようにした。
このような補助支持装置であれば、親綱に張力がかかって支柱に引っ張り力が作用した際に、支柱が撓むとその力は斜材上部を押動して斜材を回転させる力となる。斜材は相対的に支柱に対して上動することとなる。また、腕木部材にも斜材ほどではないが回転力が作用する。斜材にかかる回転力は腕木部材の基端側の揺動位置が回転中心となって斜材下端を地上面に押しつける力を発生させる。そのため、斜材は支柱の撓む力をしっかりと受けとめることができる。
ここに「斜材」は、補助支持装置において親綱の張力がかかる方向で荷重を支えるための棒状部材である。材質は金属製、特に鉄合金製がよい。また、形状は軽重量であり一方で重量に比較して高強度となる形鋼や筒状がよく、例えば円筒状のパイプ形状が特によい。
「係合部材」は、前記支柱から脱落せずに前記支柱外周の長手方向に沿って移動可能な形状、例えば支柱外周に当接させられる外向きに凹となる断面形状の板部材や、例えば断面形状が断面くの字状の板部材(あるいは「>」のような不等号記号の断面形状といってもよい)であったり、例えば支柱を包囲する筒状体であったり、例えば支柱をしっかりと把持することができるクランプ装置であってもよい。但し上記の作用のように支柱が撓むと、クランプ装置であっても相対的に支柱に沿ってスライド移動してしまうこととなる。特に、支柱を把持したり包囲したりせずに、外周に当接させるだけの板状部材であることがスピーディーな補助支持装置の設置のために特によい。
「揺動」は、一定の範囲内で往復運動することであり、例えば軸を中心にある角度で往復運動することがよい。角度は必ずしも一定でなくてよい。また、軸を中心とする運動は円弧に沿うため円心揺動ということができる。
「腕木部材」は基端側が揺動可能に取着され、先端側に支柱側に連結させるための連結手段を備えた棒状部材である。支柱と斜材の間に水平に配置されることがよいが、かならずしも水平でなくともよい。材質は金属製、特に鉄合金製がよい。また、形状は軽重量であり一方で重量に比較して高強度となる形鋼や筒状がよく、円筒状のパイプ形状が特によい。「基端側が上下方向に揺動可能に取着され」とは基端側を中心に先端側が斜材の上方向と下方向に振れ動くことができることであり、例えばヒンジ部材によって腕木部材の基端側を回動可能に軸部材で連結することがよい。「連結手段」は揺動せずに支柱側に対して剛接合されることがよい。支柱側であるため連結手段は支柱に連結されても、支柱を支持する装置の支柱立て部分に連結されるようにしてもよい。
また、腕木部材は斜材から突出される連結部材に対して軸支されていることがよく、腕木部材の延出方向と前記連結部材の延出方向は同一線上にないことがよい。つまり、腕木部材の延出方向と連結部材の延出方向は180度ではない角度で交差するように配置することがよい。それによって腕木部材の延出方向(つまり長手方向)に荷重がかかった際に連結部材に対して腕木部材が揺動しやすくなって、腕木部材が斜材を押動してしまうことがなくなるからである。
「支柱」は、親綱を張設するための例えば、フックやリング等の親綱取り付け部を備えた1本あるいは複数の長尺の棒状部材を直列に連結した支柱本体と、支柱本体が立設されたベース部を備えている。支柱本体の材質は金属製、特に鉄合金製がよい。また、形状は軽重量であり一方で重量に比較して高強度となる形鋼や筒状がよく、例えば円筒状のパイプ形状が特によい。
「安全帯」は、作業員の体に取り付けて親綱に係止する例えば安全ベルトや安全ロープ等である。
「地上面」は例えば舗装された面でも舗装されていなくても、また、路面であっても路面でなくともよい。
これら用語の意義は下記でも同様である。
ここに「斜材」は、補助支持装置において親綱の張力がかかる方向で荷重を支えるための棒状部材である。材質は金属製、特に鉄合金製がよい。また、形状は軽重量であり一方で重量に比較して高強度となる形鋼や筒状がよく、例えば円筒状のパイプ形状が特によい。
「係合部材」は、前記支柱から脱落せずに前記支柱外周の長手方向に沿って移動可能な形状、例えば支柱外周に当接させられる外向きに凹となる断面形状の板部材や、例えば断面形状が断面くの字状の板部材(あるいは「>」のような不等号記号の断面形状といってもよい)であったり、例えば支柱を包囲する筒状体であったり、例えば支柱をしっかりと把持することができるクランプ装置であってもよい。但し上記の作用のように支柱が撓むと、クランプ装置であっても相対的に支柱に沿ってスライド移動してしまうこととなる。特に、支柱を把持したり包囲したりせずに、外周に当接させるだけの板状部材であることがスピーディーな補助支持装置の設置のために特によい。
「揺動」は、一定の範囲内で往復運動することであり、例えば軸を中心にある角度で往復運動することがよい。角度は必ずしも一定でなくてよい。また、軸を中心とする運動は円弧に沿うため円心揺動ということができる。
「腕木部材」は基端側が揺動可能に取着され、先端側に支柱側に連結させるための連結手段を備えた棒状部材である。支柱と斜材の間に水平に配置されることがよいが、かならずしも水平でなくともよい。材質は金属製、特に鉄合金製がよい。また、形状は軽重量であり一方で重量に比較して高強度となる形鋼や筒状がよく、円筒状のパイプ形状が特によい。「基端側が上下方向に揺動可能に取着され」とは基端側を中心に先端側が斜材の上方向と下方向に振れ動くことができることであり、例えばヒンジ部材によって腕木部材の基端側を回動可能に軸部材で連結することがよい。「連結手段」は揺動せずに支柱側に対して剛接合されることがよい。支柱側であるため連結手段は支柱に連結されても、支柱を支持する装置の支柱立て部分に連結されるようにしてもよい。
また、腕木部材は斜材から突出される連結部材に対して軸支されていることがよく、腕木部材の延出方向と前記連結部材の延出方向は同一線上にないことがよい。つまり、腕木部材の延出方向と連結部材の延出方向は180度ではない角度で交差するように配置することがよい。それによって腕木部材の延出方向(つまり長手方向)に荷重がかかった際に連結部材に対して腕木部材が揺動しやすくなって、腕木部材が斜材を押動してしまうことがなくなるからである。
「支柱」は、親綱を張設するための例えば、フックやリング等の親綱取り付け部を備えた1本あるいは複数の長尺の棒状部材を直列に連結した支柱本体と、支柱本体が立設されたベース部を備えている。支柱本体の材質は金属製、特に鉄合金製がよい。また、形状は軽重量であり一方で重量に比較して高強度となる形鋼や筒状がよく、例えば円筒状のパイプ形状が特によい。
「安全帯」は、作業員の体に取り付けて親綱に係止する例えば安全ベルトや安全ロープ等である。
「地上面」は例えば舗装された面でも舗装されていなくても、また、路面であっても路面でなくともよい。
これら用語の意義は下記でも同様である。
第2の手段として、前記係合部材は上下方向に揺動可能に前記斜材に取着されているようにした。
このように係合部材が上下方向に揺動可能であると斜材の角度がどのように配置されても係合部材を支柱の外周になるべく接触面積が大きくなるように調整して係合させることができ、斜材の角度が変化しても係合部材の支柱への最適な係合関係が確保されることとなる。
第3の手段として、前記係合部材は前記支柱の径よりも小さな弦長で前記支柱の外周の2箇所に当接する断面くの字状の板部材であるようにした。
係合部材の形状の特定である。このような構成の係合部材であればスピーディーに補助支持装置を支柱に設置できるとともに、支柱の径が異なっていても当接する2箇所の位置がずれて常に2箇所で当接して斜材を支えることができる。
第4の手段として、前記連結手段はクランプ装置であるようにした。
クランプ装置を使用すると支柱に対して任意の位置で確実かつ簡単に固定することができるため、斜材の角度に応じて腕木部材の位置を変更して支柱に固定する際に有利である。
このように係合部材が上下方向に揺動可能であると斜材の角度がどのように配置されても係合部材を支柱の外周になるべく接触面積が大きくなるように調整して係合させることができ、斜材の角度が変化しても係合部材の支柱への最適な係合関係が確保されることとなる。
第3の手段として、前記係合部材は前記支柱の径よりも小さな弦長で前記支柱の外周の2箇所に当接する断面くの字状の板部材であるようにした。
係合部材の形状の特定である。このような構成の係合部材であればスピーディーに補助支持装置を支柱に設置できるとともに、支柱の径が異なっていても当接する2箇所の位置がずれて常に2箇所で当接して斜材を支えることができる。
第4の手段として、前記連結手段はクランプ装置であるようにした。
クランプ装置を使用すると支柱に対して任意の位置で確実かつ簡単に固定することができるため、斜材の角度に応じて腕木部材の位置を変更して支柱に固定する際に有利である。
第5の手段として、前記腕木部材を長手方向に長さが可変であるようにした。
これによって、腕木部材の長さを調整することで斜材の設置角度の裕度を増すことができる。つまり、補助支持装置がより使いやすく便利になる。
また、親綱張設用設備として第1〜第5の手段に記載の親綱用支柱の補助支持装置を備えた1又は複数の親綱用支柱を車両に隣接させ、前記支柱の親綱取り付け部に親綱を張設するようにした。
これによって、支柱への引っ張り力に対するつっかい棒として斜材の突っ張り力がしっかりと発揮された親綱張設用設備を提供することができる。
本願発明は以下の実施の形態に記載の構成に限定されない。各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
また、意匠出願への変更出願により、全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材とてもよいし、その部材の部分としてもよい。
これによって、腕木部材の長さを調整することで斜材の設置角度の裕度を増すことができる。つまり、補助支持装置がより使いやすく便利になる。
また、親綱張設用設備として第1〜第5の手段に記載の親綱用支柱の補助支持装置を備えた1又は複数の親綱用支柱を車両に隣接させ、前記支柱の親綱取り付け部に親綱を張設するようにした。
これによって、支柱への引っ張り力に対するつっかい棒として斜材の突っ張り力がしっかりと発揮された親綱張設用設備を提供することができる。
本願発明は以下の実施の形態に記載の構成に限定されない。各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
また、意匠出願への変更出願により、全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材とてもよいし、その部材の部分としてもよい。
本発明によれば、支柱が撓んだ際の力をむだなく斜材下端を地上面に押しつける力とすることができるため、支柱の撓む力をしっかりと受けとめることができる補助支持装置を提供することができる。
以下、本発明の親綱用支柱の補助支持装置及び親綱張設用設備を具体化した実施の形態について図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、補助支持装置1は斜材パイプ2と腕木パイプ3の2つの長尺材を連結して構成されている。斜材パイプ2は合金製の断面円形のパイプから構成されている。本実施の形態1では一例として斜材パイプ2の径は42.7mm、全長1150mmとされている。斜材パイプ2上端にはコ字状の形状のブラケット5が回動軸6によって揺動可能に取着されている。ブラケット5は左右の側面プレート5aによって斜材パイプ2を挟んだ状態で回動軸6に挿通されている。回動軸6の軸方向は斜材パイプ2の長手方向の軸線と直交する。ブラケット5の正面プレート5bには係合部材としての係合プレート7が溶接によって固着されている。係合プレート7は長方形形状の板材を100度の角度でくの字状に屈曲させられた部材である。係合プレート7は左右均等の当接面7aが形成されるように中央線で屈曲させられており、その屈曲部7bが正面プレート5bの中央に配置され、正面プレート5b面に対して左右の当接面7aが均等な角度(実施の形態1では40度)となるように固着されている。
斜材パイプ2の下端にはコ字状の形状のブラケット8が回動軸9によって揺動可能に取着されている。ブラケット8は左右の側面プレート8aによって斜材パイプ2を挟んだ状態で回動軸9に挿通されている。回動軸9の軸方向は斜材パイプ2の長手方向の軸線と直交する。ブラケット8の正面プレート8bには地上面に下面が接地する略方形の平板の接地プレート10が溶接によって固着されている。
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、補助支持装置1は斜材パイプ2と腕木パイプ3の2つの長尺材を連結して構成されている。斜材パイプ2は合金製の断面円形のパイプから構成されている。本実施の形態1では一例として斜材パイプ2の径は42.7mm、全長1150mmとされている。斜材パイプ2上端にはコ字状の形状のブラケット5が回動軸6によって揺動可能に取着されている。ブラケット5は左右の側面プレート5aによって斜材パイプ2を挟んだ状態で回動軸6に挿通されている。回動軸6の軸方向は斜材パイプ2の長手方向の軸線と直交する。ブラケット5の正面プレート5bには係合部材としての係合プレート7が溶接によって固着されている。係合プレート7は長方形形状の板材を100度の角度でくの字状に屈曲させられた部材である。係合プレート7は左右均等の当接面7aが形成されるように中央線で屈曲させられており、その屈曲部7bが正面プレート5bの中央に配置され、正面プレート5b面に対して左右の当接面7aが均等な角度(実施の形態1では40度)となるように固着されている。
斜材パイプ2の下端にはコ字状の形状のブラケット8が回動軸9によって揺動可能に取着されている。ブラケット8は左右の側面プレート8aによって斜材パイプ2を挟んだ状態で回動軸9に挿通されている。回動軸9の軸方向は斜材パイプ2の長手方向の軸線と直交する。ブラケット8の正面プレート8bには地上面に下面が接地する略方形の平板の接地プレート10が溶接によって固着されている。
斜材パイプ2の中央から若干上方に寄った(係合プレート7寄り)位置にはコ字状の形状のブラケット11が固着され、このブラケット11に対して腕木パイプ3が揺動可能に取着されている。ブラケット11は斜材パイプ2に対して正面プレート11bが溶接されることで固定されている。腕木パイプ3の基端部はブラケット11の左右の側面プレート11aの間に配設され、腕木パイプ3と左右の側面プレート11aは回動軸12によって挿通されている。そのため、腕木パイプ3はブラケット11に対して揺動可能とされている。回動軸12の軸方向は腕木パイプ3の長手方向の軸線と直交する。腕木パイプ3は合金製の断面円形のパイプから構成されている。本実施の形態1では一例として腕木パイプ3の径は42.7mm、全長280mmとされている。
腕木パイプ3の先端はクランプ取り付け用プレート13がパイプを塞ぐように溶接によって固着され、そのプレート13上にクランプ装置14が固着されている。図4(b)に示すように、クランプ装置14は、キャッチ部15とキャッチ部15の前後両端に揺動可能に連結されたアーム部16と、締め付け部17とから構成されている。締め付け部17はボルト18とボルト18と噛合されてボルト18に沿って進退するナット19を備えている。キャッチ部15とアーム部16は後述する支柱21の外周曲面に対応する内周面を備えている。支柱21に対してクランプ装置14を固定する際には、アーム部16は仮想線で示すような開放された位置で締め付け対象となる支柱21をキャッチ部15内に導き、アーム部16を実線位置に回動させた後、アーム部16を先端を締め付け部17のボルト18と交差させナット19を回動させてアーム部16をキャッチ部15方向に移動させて締め付けるようにする。
腕木パイプ3の先端はクランプ取り付け用プレート13がパイプを塞ぐように溶接によって固着され、そのプレート13上にクランプ装置14が固着されている。図4(b)に示すように、クランプ装置14は、キャッチ部15とキャッチ部15の前後両端に揺動可能に連結されたアーム部16と、締め付け部17とから構成されている。締め付け部17はボルト18とボルト18と噛合されてボルト18に沿って進退するナット19を備えている。キャッチ部15とアーム部16は後述する支柱21の外周曲面に対応する内周面を備えている。支柱21に対してクランプ装置14を固定する際には、アーム部16は仮想線で示すような開放された位置で締め付け対象となる支柱21をキャッチ部15内に導き、アーム部16を実線位置に回動させた後、アーム部16を先端を締め付け部17のボルト18と交差させナット19を回動させてアーム部16をキャッチ部15方向に移動させて締め付けるようにする。
このような構成の補助支持装置1は、支柱21に大きな荷重がかかった際に傾かないように補助的に支持するための補助装置として使用される。図1、図2及び図5に示すように、支柱21は合金製の断面円形のパイプから構成されている。支柱21には親綱固定用のリング20が取着されている。リング20は本実施の形態1では支柱21の上端寄り3箇所に取り付けられている。支柱21は支柱用起立装置22によって起立状態に支持されている。支柱用起立装置22はベースプレート23を備えている。ベースプレート23は支柱21が起立する領域となる本体部23Aと、車両のタイヤで踏んで動かないように押さえられる領域となる被プレス部24Bとから構成されている。本体部23Aは横長の略長方形形状をなし、被プレス部24Bは本体部23Aの長辺から外方に向かって張り出し状に縦長の略長方形形状として形成されている。本体部23Aの中央位置には支柱立て24が溶接によって立設されている。支柱立て24は支柱21外形よりも内径の大きな合金製の断面円形のパイプから構成されている。支柱立て24は周囲に配置された複数の方杖25によって補強されている。支柱立て24の上方寄り側面には支柱21の固定用の透孔24aが形成されている。本体部23Aの側方には支柱用起立装置22を搬送するための一対の転動輪26が張り出し状に設けられている。
次にこのように構成された補助支持装置1、支柱21、支柱用起立装置22等を使用した親綱張設用設備の設置方法について説明する。図5は親綱張設用設備が設置された状態である。この図5の状態に至る過程について説明する。
1)作業員はトラックのような荷下ろしをする予定の車両30の駐車時における前輪31と後輪32の停止予定位置にあわせて前後一対の支柱用起立装置22を配置する。そして、車両40を動かして前輪31と後輪32で被プレス部24Bを踏ませ、支柱用起立装置22を固定する。
2)次いで、前後の支柱用起立装置22の柱立て24にそれぞれ支柱21を嵌挿する。そして、支柱21の図示しない透孔と支柱立て24の透孔24aを照合させ、ボルト27を挿通させて支柱21を固定する。
3)2本の支柱21の間に親綱35を張る。また、後輪側の支柱21からは車両後端のフック36に対して親綱35を張る。
4)前輪側の支柱21及び支柱用起立装置22に対して補助支持装置1を設置する。尚、4)と3)の順は逆であったり同時であってもよい。1)〜4)の工程によって車両30の側面に隣接した近傍位置に親綱張設用設備が設置されることとなる。
ここで、補助支持装置1の設置方法について詳しく説明する。
図1及び図2に示すように、斜材パイプ2の下端の接地プレート10を路面R上に設置し、斜材パイプ2の上端の係合プレート7を支柱21の外側面に押し当てるようにする。このとき、腕木パイプ3先端のクランプ装置14が支柱立て24の外周に装着できて支柱立て24を把持できないといけないため、斜材パイプ2の角度は腕木パイプ3の長さに依存することとなる。また、支柱21の向きは親綱35の延出方向を考慮して親綱35に荷重がかかった際に支柱21が引っ張られる方向に接地プレート10を置く。これは概ね車両30の側面に沿った方向となる。
クランプ装置14を支柱21に連結し、腕木パイプ3を水平に配置した状態では、腕木パイプ3の長手方向とブラケット11の延出方向とは一直線にはならず、わずかに折れ曲がった状態(実施の形態1では140度程度)で配置される。
1)作業員はトラックのような荷下ろしをする予定の車両30の駐車時における前輪31と後輪32の停止予定位置にあわせて前後一対の支柱用起立装置22を配置する。そして、車両40を動かして前輪31と後輪32で被プレス部24Bを踏ませ、支柱用起立装置22を固定する。
2)次いで、前後の支柱用起立装置22の柱立て24にそれぞれ支柱21を嵌挿する。そして、支柱21の図示しない透孔と支柱立て24の透孔24aを照合させ、ボルト27を挿通させて支柱21を固定する。
3)2本の支柱21の間に親綱35を張る。また、後輪側の支柱21からは車両後端のフック36に対して親綱35を張る。
4)前輪側の支柱21及び支柱用起立装置22に対して補助支持装置1を設置する。尚、4)と3)の順は逆であったり同時であってもよい。1)〜4)の工程によって車両30の側面に隣接した近傍位置に親綱張設用設備が設置されることとなる。
ここで、補助支持装置1の設置方法について詳しく説明する。
図1及び図2に示すように、斜材パイプ2の下端の接地プレート10を路面R上に設置し、斜材パイプ2の上端の係合プレート7を支柱21の外側面に押し当てるようにする。このとき、腕木パイプ3先端のクランプ装置14が支柱立て24の外周に装着できて支柱立て24を把持できないといけないため、斜材パイプ2の角度は腕木パイプ3の長さに依存することとなる。また、支柱21の向きは親綱35の延出方向を考慮して親綱35に荷重がかかった際に支柱21が引っ張られる方向に接地プレート10を置く。これは概ね車両30の側面に沿った方向となる。
クランプ装置14を支柱21に連結し、腕木パイプ3を水平に配置した状態では、腕木パイプ3の長手方向とブラケット11の延出方向とは一直線にはならず、わずかに折れ曲がった状態(実施の形態1では140度程度)で配置される。
このように設置された親綱張設用設備において、親綱35に荷重がかかって支柱21が引っ張られた際の補助支持装置1の作用について図6(a)及び(b)に基づいて説明する。
まず、図5において、後輪32で押さえられている後方の支柱用起立装置22は、親綱35がフック36にも係止されており前後に親綱35が張り渡されているため、親綱35に荷重がかかっても支柱21に一方向だけの大きな力が作用することはない。
一方、前輪31で押さえられた前方の支柱用起立装置22の支柱21は一方向だけに親綱35が延出されているため、親綱35に荷重がかかると支柱21は後方に引っ張られてしまう。そのため、補助支持装置1によって補助的に支柱21を支持するわけである。
支柱21が図5の矢印方向に引っ張られることによって図6(a)の矢印Pの方向に支柱21が撓む。支柱21の撓みは斜材パイプ2上部を押動する力となり、その力は回動軸12を中心に斜材パイプ2を回転させる力となる。また、支柱21が撓むことで斜材パイプ2は相対的に支柱21に対して上動することとなる(矢印Q方向)。腕木パイプ3にも斜材ほどではないが回転力が作用するがそれは回動軸12を中心に腕木パイプ3を揺動することで斜材パイプ2側に伝達されることはない。斜材パイプ2にかかる回転力は斜材パイプ2下端を地上面に強く押しつける力を発生させる(矢印R方向)。
これによって、斜材パイプ2は横ずれすることなく、支柱21の撓みによる押動する力が逃げることなく支柱21は斜材パイプ2によってしっかりと支えられることとなる。
今、もし図6(b)のように、斜材パイプ2に腕木パイプ3が剛接合されているとすると、図6(b)の矢印Pの方向に支柱21が撓むと、斜材パイプ2は回転することなく支柱21と腕木パイプ3に押されて接地プレート10が矢印S方向に移動してしまうことになる。もちろん矢印R方向の力も存しているが、矢印S方向に分散されてしまう。つまり、斜材パイプ2を地上面に押しつける力は図6(a)の場合に比べて劣ることとなる。
まず、図5において、後輪32で押さえられている後方の支柱用起立装置22は、親綱35がフック36にも係止されており前後に親綱35が張り渡されているため、親綱35に荷重がかかっても支柱21に一方向だけの大きな力が作用することはない。
一方、前輪31で押さえられた前方の支柱用起立装置22の支柱21は一方向だけに親綱35が延出されているため、親綱35に荷重がかかると支柱21は後方に引っ張られてしまう。そのため、補助支持装置1によって補助的に支柱21を支持するわけである。
支柱21が図5の矢印方向に引っ張られることによって図6(a)の矢印Pの方向に支柱21が撓む。支柱21の撓みは斜材パイプ2上部を押動する力となり、その力は回動軸12を中心に斜材パイプ2を回転させる力となる。また、支柱21が撓むことで斜材パイプ2は相対的に支柱21に対して上動することとなる(矢印Q方向)。腕木パイプ3にも斜材ほどではないが回転力が作用するがそれは回動軸12を中心に腕木パイプ3を揺動することで斜材パイプ2側に伝達されることはない。斜材パイプ2にかかる回転力は斜材パイプ2下端を地上面に強く押しつける力を発生させる(矢印R方向)。
これによって、斜材パイプ2は横ずれすることなく、支柱21の撓みによる押動する力が逃げることなく支柱21は斜材パイプ2によってしっかりと支えられることとなる。
今、もし図6(b)のように、斜材パイプ2に腕木パイプ3が剛接合されているとすると、図6(b)の矢印Pの方向に支柱21が撓むと、斜材パイプ2は回転することなく支柱21と腕木パイプ3に押されて接地プレート10が矢印S方向に移動してしまうことになる。もちろん矢印R方向の力も存しているが、矢印S方向に分散されてしまう。つまり、斜材パイプ2を地上面に押しつける力は図6(a)の場合に比べて劣ることとなる。
上記のように構成することにより本実施の形態1では以下のような効果が奏される。
(1)腕木パイプ3の基端側は上下方向に揺動可能とされているため、親綱35に荷重がかかって支柱21が引っ張られることで撓んだ際に、斜材パイプ2が回転して斜材パイプ2にかかる回転力は斜材パイプ2下端を地上面に強く押しつける力を発生させることとなる。支柱21の撓みによる斜材パイプ2を押動する力がなるべく逃げることなく斜材パイプ2を強く下方に押す力となるため、支柱21がしっかりと支えられることとなる。
(2)斜材パイプ2の上部側では係合プレート7を左右に開いた板を押圧しながら支柱21に押し当てているだけなので、もし支柱21の径が代わったとしても同じ補助支持装置1を使用することができる。
(3)斜材パイプ2は上端側で係合プレート7を支柱21に当接させるだけでよいので、斜材パイプ2の角度を調整しやすく、補助支持装置1のセッティングが容易である。
(4)斜材パイプ2は上端側の係合プレート7も下端側の接地プレート10もブラケット5、8を介して上下に揺動可能とされているため、斜材パイプ2がどのような角度で支柱に立て掛けられても係合プレート7は支柱21の上下に沿って係合プレート7を押し当てることができ、接地プレート10は路面Rに対して密着させて置くことができる。
(1)腕木パイプ3の基端側は上下方向に揺動可能とされているため、親綱35に荷重がかかって支柱21が引っ張られることで撓んだ際に、斜材パイプ2が回転して斜材パイプ2にかかる回転力は斜材パイプ2下端を地上面に強く押しつける力を発生させることとなる。支柱21の撓みによる斜材パイプ2を押動する力がなるべく逃げることなく斜材パイプ2を強く下方に押す力となるため、支柱21がしっかりと支えられることとなる。
(2)斜材パイプ2の上部側では係合プレート7を左右に開いた板を押圧しながら支柱21に押し当てているだけなので、もし支柱21の径が代わったとしても同じ補助支持装置1を使用することができる。
(3)斜材パイプ2は上端側で係合プレート7を支柱21に当接させるだけでよいので、斜材パイプ2の角度を調整しやすく、補助支持装置1のセッティングが容易である。
(4)斜材パイプ2は上端側の係合プレート7も下端側の接地プレート10もブラケット5、8を介して上下に揺動可能とされているため、斜材パイプ2がどのような角度で支柱に立て掛けられても係合プレート7は支柱21の上下に沿って係合プレート7を押し当てることができ、接地プレート10は路面Rに対して密着させて置くことができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では腕木パイプ3の長さは一定であったが、長さを変更するようにしてもよい。実施の形態2では長さを変更することができる腕木パイプの一例を説明する。実施の形態2の補助支持装置の腕木パイプは2本の径の異なるパイプを嵌め合いし、所定の嵌挿位置でスライドできないように固定する構成である。尚、図面において実施の形態1と同じ部材については同じ番号を付すことで詳しい説明は省略する。
図7に示すように、実施の形態2の補助支持装置41の腕木パイプ43は第1のパイプ44と第2のパイプ45から構成されている。両パイプ44、45は合金製の断面円形のパイプから構成されている。第1のパイプ44は一端に実施の形態1と同様のクランプ取り付け用プレート13上にクランプ装置14が固着された部材である。第1のパイプ44には180度対向する上下位置に透孔46が形成されている。
第2のパイプ45は第1のパイプ44の内径よりもわずかに小さな外形とされ、第1のパイプ44に速やかにスライド嵌挿可能とされている。第1のパイプ44の基端はブラケット11の左右の側面プレート11aによって挟まれた状態で回動軸12が腕木パイプ3と側面プレート11aを挿通して配設されており、第1のパイプ44はブラケット11に対して揺動可能とされている。第2のパイプ45の180度対向する上下位置には長手方向に沿って3組の透孔47が形成されている。
上記実施の形態1では腕木パイプ3の長さは一定であったが、長さを変更するようにしてもよい。実施の形態2では長さを変更することができる腕木パイプの一例を説明する。実施の形態2の補助支持装置の腕木パイプは2本の径の異なるパイプを嵌め合いし、所定の嵌挿位置でスライドできないように固定する構成である。尚、図面において実施の形態1と同じ部材については同じ番号を付すことで詳しい説明は省略する。
図7に示すように、実施の形態2の補助支持装置41の腕木パイプ43は第1のパイプ44と第2のパイプ45から構成されている。両パイプ44、45は合金製の断面円形のパイプから構成されている。第1のパイプ44は一端に実施の形態1と同様のクランプ取り付け用プレート13上にクランプ装置14が固着された部材である。第1のパイプ44には180度対向する上下位置に透孔46が形成されている。
第2のパイプ45は第1のパイプ44の内径よりもわずかに小さな外形とされ、第1のパイプ44に速やかにスライド嵌挿可能とされている。第1のパイプ44の基端はブラケット11の左右の側面プレート11aによって挟まれた状態で回動軸12が腕木パイプ3と側面プレート11aを挿通して配設されており、第1のパイプ44はブラケット11に対して揺動可能とされている。第2のパイプ45の180度対向する上下位置には長手方向に沿って3組の透孔47が形成されている。
実施の形態2において腕木パイプ43を支柱21と斜材パイプ2の間に配置する際には、図8に示すように第1のパイプ44の先端に第2のパイプ45を嵌挿し、第2のパイプ45の3つの位置の透孔47の任意の位置で第1のパイプ44の透孔46を照合させ、上方からピン48を挿通して固定するようにする。
このような腕木パイプ43を使用することによって、上記実施の形態1の効果に加えて支柱用起立装置22と斜材パイプ2下端の接地プレート10の間の地盤が悪かったり車両30側の部材が邪魔していたりで斜材パイプ2の延出角度を変更したい場合に適宜角度を変更することができる。
このような腕木パイプ43を使用することによって、上記実施の形態1の効果に加えて支柱用起立装置22と斜材パイプ2下端の接地プレート10の間の地盤が悪かったり車両30側の部材が邪魔していたりで斜材パイプ2の延出角度を変更したい場合に適宜角度を変更することができる。
上記実施の形態は本発明の原理およびその概念を例示するための具体的な実施の形態として記載したにすぎない。つまり、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明は、例えば次のように変更した態様で具体化することも可能である。
・上記実施の形態1と2の補助支持装置1の形状・材質等は一例である。例えば係合部材としての係合プレート7の形状も上記のような「く字状」でなく、他の形状でもよい。例えば半円形状であったり、「コ字状」であってもよい。また、クランプ装置を使用してもよい。クランプ装置を使用しても支柱21に強い引っ張り力が作用すればクランプ装置は相対的に支柱21を上動するからである。連結手段としては上記実施の形態1と2ではクランプ装置14を使用したが、それ以外の他の連結金具を使用してもよい。パイプ以外の素材を使用してもよい。
・上記実施の形態では腕木パイプ3、43の基端は斜材パイプ2から突出されたブラケット11に対して揺動可能に取着されていたが、腕木パイプ3、43が揺動する際に揺動中心となる軸(上記では回動軸12)が斜材パイプの長手方向に直交していれば他の揺動手段を適用することは自由である。
・腕木パイプ3、43のクランプ装置14は支柱21を支持する支柱用起立装置22の支柱立て24に連結するようにしていたが、支柱立て24の長さや支柱21に対する腕木パイプ3、43の位置によっては支柱21に直接クランプ装置14を連結するようにしてもよい。路面を基準とすれば支柱立て24も支柱の一種と考えられる。
・支柱用起立装置22の形状は一例であり、それに嵌挿される支柱21の形状も一例である。支柱21を支柱用起立装置22に固定する手段もボルト27以外を使用してもよい。例えば、ボルト27の代わりにピンを使用してもよい。また、上記では上下2箇所に透孔24aを設けるような構成であったが、直列に3つ以上の(つまり複数の)透孔を設けてもよい。これによって支柱21の嵌挿した際の高さを様々に変更することができる。
・実施の形態2では2つのパイプ44、45の継ぎ手であったが、3つ以上のパイプで実現することも可能である。また、継ぎ手だけではなく、例えばパイプ44、45にそれぞれネジとネジ孔を形成し、ネジをネジ孔にねじ込むことでそのネジの進出位置で長さを調整するような構成でもよい。
・上記実施の形態1と2の補助支持装置1の形状・材質等は一例である。例えば係合部材としての係合プレート7の形状も上記のような「く字状」でなく、他の形状でもよい。例えば半円形状であったり、「コ字状」であってもよい。また、クランプ装置を使用してもよい。クランプ装置を使用しても支柱21に強い引っ張り力が作用すればクランプ装置は相対的に支柱21を上動するからである。連結手段としては上記実施の形態1と2ではクランプ装置14を使用したが、それ以外の他の連結金具を使用してもよい。パイプ以外の素材を使用してもよい。
・上記実施の形態では腕木パイプ3、43の基端は斜材パイプ2から突出されたブラケット11に対して揺動可能に取着されていたが、腕木パイプ3、43が揺動する際に揺動中心となる軸(上記では回動軸12)が斜材パイプの長手方向に直交していれば他の揺動手段を適用することは自由である。
・腕木パイプ3、43のクランプ装置14は支柱21を支持する支柱用起立装置22の支柱立て24に連結するようにしていたが、支柱立て24の長さや支柱21に対する腕木パイプ3、43の位置によっては支柱21に直接クランプ装置14を連結するようにしてもよい。路面を基準とすれば支柱立て24も支柱の一種と考えられる。
・支柱用起立装置22の形状は一例であり、それに嵌挿される支柱21の形状も一例である。支柱21を支柱用起立装置22に固定する手段もボルト27以外を使用してもよい。例えば、ボルト27の代わりにピンを使用してもよい。また、上記では上下2箇所に透孔24aを設けるような構成であったが、直列に3つ以上の(つまり複数の)透孔を設けてもよい。これによって支柱21の嵌挿した際の高さを様々に変更することができる。
・実施の形態2では2つのパイプ44、45の継ぎ手であったが、3つ以上のパイプで実現することも可能である。また、継ぎ手だけではなく、例えばパイプ44、45にそれぞれネジとネジ孔を形成し、ネジをネジ孔にねじ込むことでそのネジの進出位置で長さを調整するような構成でもよい。
1…補助支持装置、2…斜材としての斜材パイプ、3、43…腕木部材としての腕木パイプ、7…係合部材としての係合プレート、14…連結手段としてのクランプ装置、21…支柱。
Claims (6)
- 車両の荷台上で荷下ろし作業をする際に、作業者の安全帯を係止する親綱を張設するために車両に隣接して地上面に設置される支柱を補助的に支持するために使用される親綱用支柱の補助支持装置において、
前記支柱に斜めに立て掛けられる斜材と、
前記斜材上端に配設され前記支柱と係合して前記支柱から脱落せずに前記支柱外周の長手方向に沿って移動可能な係合部材と、
前記斜材の側面に基端側で上下方向に揺動可能に取着され、先端側に前記支柱側に連結させるための連結手段を備えた腕木部材と、
を備えていることを特徴とする親綱用支柱の補助支持装置。 - 前記係合部材は上下方向に揺動可能に前記斜材に取着されていることを特徴とする請求項1に記載の親綱用支柱の補助支持装置。
- 前記係合部材は前記支柱の径よりも小さな弦長で前記支柱の外周の2箇所に当接する断面くの字状の板部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の親綱用支柱の補助支持装置。
- 前記連結手段はクランプ装置であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の親綱用支柱の補助支持装置。
- 前記腕木部材は長手方向に長さが可変であることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の親綱用支柱の補助支持装置。
- 請求項1〜5に記載の親綱用支柱の補助支持装置を備えた1又は複数の親綱用支柱を車両に隣接させ、前記支柱の親綱取り付け部に親綱を張設したことを特徴とする親綱張設用設備。
Priority Applications (1)
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JP2019109199A JP2020199140A (ja) | 2019-06-12 | 2019-06-12 | 親綱用支柱の補助支持装置及び親綱張設用設備 |
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Citations (4)
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JPS51147925U (ja) * | 1975-05-21 | 1976-11-27 | ||
JPS5921254U (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-09 | キヨ−ラク株式会社 | 椅子 |
JP1623069S (ja) * | 2018-05-17 | 2019-01-28 |
-
2019
- 2019-06-12 JP JP2019109199A patent/JP2020199140A/ja active Pending
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