JP2020199030A - 生体信号計測用衣類および生体信号計測用帯体 - Google Patents

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信吾 塚田
Shingo Tsukada
信吾 塚田
小笠原 隆行
Takayuki Ogasawara
隆行 小笠原
中島 寛
Hiroshi Nakajima
寛 中島
東一郎 後藤
Toichiro Goto
東一郎 後藤
博美 宝田
Hiromi Takarada
博美 宝田
俊朗 西原
Toshiaki Nishihara
俊朗 西原
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Abstract

【課題】生体信号計測のための高着圧による不快感および擦れの発生を予防し、また、電極部の固定位置の個別調整を可能とする。【解決手段】生体信号計測用衣類1は、生体に接触して生体が発する生体信号を取得する電極部30と、電極部30を支持し、生体を締め付ける伸縮性素材の帯体20と、帯体20と生体との間に部分的に介在し、電極部30と共に帯体20の一部を裏地側に通す、少なくとも一対の孔部16が設けられた衣服3と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、生体信号計測用衣類および生体信号計測用帯体に関するものである。
近年、心電位や加速度およびそれらから推定によって導かれる特徴量といった生体信号を計測可能な生体信号計測用衣類が提案されている(非特許文献1参照)。また、同様の生体信号を計測可能な生体信号計測用帯が提案されている(非特許文献2参照)。これらは、体表面に密着するようにして使用される電極部を具備している。
河西、小笠原、中島、塚田、「着るだけで生体情報計測を可能とする機能素材"hitoe"の開発及び実用」、電子情報通信学会、通信ソサイエティマガジン41号(2017年6月)(Vol. 11 No.1)、p.17−23 メチロンのトレラン日記、[online]、平成29年5月3日、[令和1年5月24日検索]、インターネット<https://live-simply.hatenadiary.jp/entry/smart-sensor-polar-belt>
しかし、前記衣類は、体表面への密着を保つために窮屈な構造をしており、人によっては不快であるという課題があった。また、前記帯は、高い密着性により帯の縁で体表面がこすれてしまい、人によっては痒みなどを生ずるといった課題があった。
さらに、体型性別に応じて多種類の衣類を用意する必要があった。例えば、身長や座高により、肩首から心臓の長さに個人差があるために、電極部の固定位置の異なる複数の衣類を準備する必要があった。
本発明は、上記課題点に鑑みてなされたものであり、生体信号計測のための高着圧による不快感および擦れの発生を予防し、また、電極部の固定位置の個別調整を可能とすることを目的とする。
本発明の一態様に係る生体信号計測用衣類は、生体に接触して前記生体が発する生体信号を取得する電極部と、前記電極部を支持し、前記生体を締め付ける伸縮性素材の帯体と、前記帯体と前記生体との間に部分的に介在し、前記電極部と共に前記帯体の一部を裏地側に通す、少なくとも一対の孔部が設けられた衣服と、を備える。
上記生体信号計測用衣類において、前記衣服には、表地側に、前記帯体を通す帯通しが設けられてもよい。
上記生体信号計測用衣類において、前記帯体の一端部に設けられたフックと、前記帯体の他端部に設けられ、前記フックが着脱可能な環通しと、を備えてもよい。
上記生体信号計測用衣類において、前記帯体の長さを調節する調節部を備えてもよい。
上記生体信号計測用衣類において、前記電極部は、前記生体信号として、前記生体の心拍を取得する一対の電極を備え、前記帯体のうち、少なくとも前記一対の電極の間には、疎水加工がされてもよい。
上記生体信号計測用衣類において、前記帯体と前記電極部との境目の少なくとも一部を覆う被覆部を備えてもよい。
上記生体信号計測用衣類において、前記生体信号を記録する生体信号計測装置と、前記帯体及び前記衣服を貫通して、前記生体信号計測装置と前記電極部とを電気的に接続するコネクタを備えてもよい。
本発明の一態様に係る生体信号計測用帯体は、生体に接触して前記生体が発する生体信号を取得する電極部と、前記電極部を支持し、前記生体を締め付ける伸縮性素材の帯体と、を備える。
上記本発明の一態様によれば、生体信号計測のための高着圧による不快感および擦れの発生を予防し、また、電極部の固定位置の個別調整を可能とすることができる。
本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用衣類の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る衣服の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る衣服の背面図である。 本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用帯体の展開図である。 第1実施形態に係る生体信号計測用帯体を生体側(内面側)から視た要部拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用帯体の要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用衣類によって計測した着用者の生体情報のグラフである。 本発明の第2実施形態に係る生体信号計測用帯体の要部断面図である。 本発明の第3実施形態に係る生体信号計測用帯体を生体側(内面側)から視た要部拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る生体信号計測用帯体の要部断面図である。 本発明の第4実施形態に係る生体信号計測用帯体の要部断面図である。 本発明の第5実施形態に係る生体信号計測用帯体の要部断面図である。 本発明の第6実施形態に係る生体信号計測用帯体の要部平面図である。 本発明の第7実施形態に係る孔部の要部拡大図である。 本発明の第7実施形態に係る孔部の一変形例を示す要部拡大図である。 本発明の第8実施形態に係る生体信号計測用衣類の正面図である。 本発明の第8実施形態に係る生体信号計測用衣類の要部断面図である。 本発明の第9実施形態に係る衣服の正面図である。 本発明の第10実施形態に係る生体信号計測用衣類の正面図である。 本発明の第10実施形態に係る生体信号計測用衣類の要部平断面図である。 本発明の第11実施形態に係る生体信号計測用衣類の正面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用衣類1の正面図である。
生体信号計測用衣類1は、生体信号計測用帯体2と、衣服3と、を備える。本実施形態の衣服3は、生体の上半身を覆う上衣である。なお、衣服3は、上衣と下衣が一体のつなぎやタイツなどであっても構わない。また、下半身から生体信号を取得するのであれば、衣服3は、下衣であっても構わない。
図2は、本発明の第1実施形態に係る衣服3の正面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る衣服3の背面図である。
図2に示すように、衣服3は、胴体を通す裾口部10と、頭部を通す衿口部11と、左右の肢体(腕)を通す左右の袖口部12と、を備える。この衣服3は、前身頃13、後身頃14(図3参照)、左右の袖15によって、基体が構成されている。
衣服3の生地を構成する繊維としては、特に限定されず、例えば、ポリエステル系繊維、ポリウレタン繊維、ポリアミド繊維、アセテート繊維、コットン繊維、レーヨン繊維、エチレンビニルアルコール繊維、ナイロン繊維や、これらの複合繊維を用いることができる。
また、衣服3の生地を構成する織物としても、特に限定されず、例えば、通平織、斜文織、朱子織、変化平織、変化斜文織、変化朱子織、変わり織、紋織、片重ね織、二重組織、多重組織、経パイル織、緯パイル織、絡み織などを用いることができる。
図2に示すように、衣服3の前身頃13には、一対の孔部16が設けられている。一対の孔部16は、心拍計測位置100(つまり、人体の心臓が存在し得る位置)に応じて、衣服3の袖15下の胸回りの高さに設けられている。また、一対の孔部16は、心拍計測位置100に応じて、前身頃13の左半身寄りに設けられている。
図3に示すように、衣服3の後身頃14には、帯通し17が設けられている。帯通し17は、前身頃13に設けられた一対の孔部16と同じ高さに設けられている。また、帯通し17は、後身頃14の右半身寄りに設けられている。つまり、帯通し17は、胸回りにおいて、平面視で一対の孔部16と点対称の位置関係とされている。
図4は、本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用帯体2の展開図である。図5は、本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用帯体2を生体側(内面20b側)から視た要部拡大図である。図5は、本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用帯体2の要部断面図である。
これらの図に示すように、生体信号計測用帯体2は、概略、伸縮性素材の帯体20と、生体信号を取得する電極部30と、を備える。
帯体20は、上述した図1に示すように、一対の孔部16のうち、一方の孔部16から衣服3の裏地側に入ると共に、他方の孔部16から衣服3の表地側に出て、衣服3の胸回りを周回し、生体を締め付ける。つまり、一対の孔部16の間以外の部分においては、帯体20と生体との間に、衣服3が介在している。
帯体20は、電極部30の生体への密着を保つため、またフィット感など装着性を向上させるために伸縮性を有している。帯体20の生地を構成する繊維および織物としては、上述した衣服3と同様であって、特に限定されない。なお、帯体20には、伸縮性を高めるために、ゴム繊維などを含み、繊維自体が伸縮性を有していてよいし、繊維自体は伸縮性をほとんど有さないが、織物となることで伸縮性を発揮する構成(例えばメッシュ織など)であっても構わない。
図4に示すように、帯体20の一端部20Aには、フック21が設けられている。帯体20の他端部20Bには、フック21が着脱可能な環通し22が設けられている。フック21には、帯体20を通す帯通し孔21aが形成されている。また、フック21の先端には、環通し22からの離脱を抑制する返し21bが形成されている。
環通し22は、例えば、帯体20の縫い付けまたは接着により筒状に形成され、フック21が係止する係止孔22aを備える。フック21と環通し22の間には、帯体20の長さを調節する調節部23が設けられている。調節部23は、フック21の帯通し孔21aを通って折り返された帯体20を挟み込み、帯体20の折り返し量を調整することで、帯体20の長さ(フック21と環通し22の間隔)を調節する。
電極部30は、帯体20に支持されている。電極部30は、フック21と環通し22との係合により帯体20が環状となったとき、生体側に面する帯体20の内面20b側に支持されている(図5及び図6参照)。本実施形態の電極部30は、生体信号として、生体の心拍を取得する一対の電極31を備える。なお、生体の体温などを取得する場合は、電極31は1つであってもよい。また、複数種の生体信号を取得する場合(例えば、心拍と体温を同時に取得する場合など)は、電極31は3つ以上であっても構わない。
電極31は、図5に示すように、矩形の板状に形成されている。電極31の角部は、丸く面取りされている。一対の電極31の端から端までの寸法は、図1に示す一対の孔部16間の前身頃13の生地の寸法以下であるとよい。つまり、一対の孔部16は、帯体20に設けられた一対の電極31端よりも広い間隔で設けるとよい。
電極31には、図1に示す生体信号計測装置40との電気的な接続を確保するコネクタ50が接続されている。コネクタ50は、図6に示すように、帯体20を貫通し、電極31の裏側の帯体20の外面20aに露出している。コネクタ50は、固定具51を介して、電極31に固定されている。固定具51としては、周知のドットボタンなどを用いることができる。
図1に示す生体信号計測装置40は、一対の電極31とコネクタ50を介して電気的に接続されて生体信号を記録する。生体信号計測装置40は、記録した生体信号を有線通信または近距離通信(NFC(Near Field Communication)等)によって外部装置に送信可能とされていてもよいし、当該生体信号を遠距離通信によって無線ネットワークにリアルタイムで送信可能とされていてもよい。
図7は、本発明の第1実施形態に係る生体信号計測用衣類1によって計測した着用者の生体情報のグラフである。図7において、縦軸は着用者の心拍数、横軸は時刻を示している。
図7に示すように、着用者は、13時半から15時までは心拍の増減が確認でき、15時以降は心拍数が低い値で変動なく安定している。したがって、着用者は、13時半から15時までは運動中、15時以降は休憩中であることがわかる。このように、図7に示すグラフは、生体情報の挙動として妥当であると考えられ、生体信号計測用衣類1が信頼できる品質を有していることがわかる。
このように、上述した本実施形態の生体信号計測用衣類1によれば、生体に接触して生体が発する生体信号を取得する電極部30と、電極部30を支持し、生体を締め付ける伸縮性素材の帯体20と、帯体20と生体との間に部分的に介在し、電極部30と共に帯体20の一部を裏地側に通す、少なくとも一対の孔部16が設けられた衣服3と、を備えるため、電極部30のみを生体に密に接触させ安定的に生体信号を取得しつつ、電極部30を除く帯体20の大部分を衣服3の外側に配置し、帯体20が体表面に擦れる面積を少なくして着用者の痒みの発生を予防できる。また、一対の孔部16の位置が異なる衣服3を用意すれば、電極部30の固定位置の個別調整が可能となる。つまり、体型性別が異なっても、生体信号計測用帯体2は1本で足り、一対の孔部16を設けた衣服3を複数枚用意すればよい。衣服3は、電極部30を具備しないことから、電極部30を体表面に密着させるための高着圧設計が不要であり、ゆったりした快適な設計を提供できる。
また、本実施形態によれば、図3に示すように、衣服3には、表地側に、帯体20を通す帯通し17が設けられているので、帯体20の垂れ下がりによる電極部30の固定位置のズレを防止できる。これにより、より信頼性の高い生体信号を取得することができる。
また、本実施形態によれば、図4に示すように、帯体20の一端部20Aに設けられたフック21と、帯体20の他端部20Bに設けられ、フック21が着脱可能な環通し22と、を備えているので、帯体20の着脱が容易になる。
また、本実施形態によれば、帯体20の長さを調節する調節部23を備えているので、電極部30を体表面に密着させるための着圧の調節が容易になる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る生体信号計測用帯体2の要部断面図である。
図8に示すように、第2実施形態の帯体20には、疎水部24が設けられている。疎水部24は、帯体20のうち、少なくとも一対の電極31の間(隙間S)に、疎水加工を施したものである。本実施形態では、一対の電極31の裏側全体に、疎水部24が設けられている。
疎水部24(疎水加工)は、液体を透過しないものであれば特に限定されるものでは無いが、例えば、アクリル、塩化ビニール等の高分子フィルムをラミネーションする方法、アクリル樹脂、ウレタン樹脂をコーティングする方法などが挙げられる。
この構成によれば、隙間Sに液体(特に汗などの電解液)が溜まることが抑制され、一対の電極31間に短絡などが発生することを防止できる。また、これにより、電極31のインピーダンスの上昇を防ぎ、S/N比の大きな計測品質を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る生体信号計測用帯体2を生体側(内面20b側)から視た要部拡大図である。図10は、本発明の第3実施形態に係る生体信号計測用帯体2の要部断面図である。
図9に示すように、第2実施形態の帯体20には、被覆部25が設けられている。被覆部25は、帯体20と電極部30との境目Bの少なくとも一部を覆うものである。本実施形態の被覆部25は、一対の電極31の四方の辺のそれぞれを覆うと共に、一対の電極31の間も覆っている。なお、被覆部25は、電極31の四方の辺のうち、特に擦れやすい部分があれば、その部分のみに設けてもよい。
被覆部25は、素材は特に限定されるものでは無いが、例えば、ホットメルトなどの粘着材層を積層したテープが特に好適である。また、被覆部25は、上述の疎水部24と同様の疎水素材であっても、絶縁性素材であっても、綿であっても合成繊維であっても、それらの複合素材であってもよい。また、一対の電極31間が繋がっていなければ、被覆部25は、導電性繊維であっても構わない。
被覆部25は、一対の電極31の周縁部以外を露出させる露出部25aを形成している。被覆部25は、図10に示すように、一対の電極31の角及び、電極31と帯体20との段差を覆っている。この構成によれば、被覆部25によって、電極31の端あるいは帯体20の端における体表面の擦れを予防でき、快適な着用を提供できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図11は、本発明の第4実施形態に係る生体信号計測用帯体2の要部断面図である。
図11に示すように、第4実施形態のコネクタ50の固定具51は、帯体20の外面20aに向かって薄く傾斜を伴った形状となっている。
固定具51の縁部は、電極31に埋設され、固定具51の表面と電極31の表面が滑らかに繋がっている。なお、固定具51全体を、電極31の表面と面一になるまで埋設してもよい。この構成によれば、電極31における凹凸が緩和され、また、コネクタ50の固定具51の縁が体表面に触れないことで、快適な着用を提供できる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、本発明の第5実施形態に係る生体信号計測用帯体2の要部断面図である。
図12に示すように、第5実施形態の帯体20には、電極31とコネクタ50との間で電気的導通を確保する配線部26が設けられている。本実施形態では、上述した疎水部24に、配線部26が覆われている。
配線部26は、電気的導通を確保できるものであれば特に限定されるものでは無いが、例えば、導電性高分子を含浸させた繊維構造物である導電性繊維構造物で形成し、帯体20と同様の伸縮性を有するものが好適である。なお、導電性高分子としては、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸との混合物(PEDOT−PSS)を含むものを好適に用いることができる。
この構成によれば、電極31とコネクタ50が帯体20の表裏で接しない物理的配置を所望する場合においても、配線部26によって、それらの導通を確保することができ、高い設計の自由度を確保することができる。これにより、生体信号計測用帯体2の多様なデザインを利用者に提供することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図13は、本発明の第6実施形態に係る生体信号計測用帯体2の要部平面図である。
図13に示すように、第6実施形態の環通し22は、帯体20の他の部分に比べて厚くなっている。つまり、帯体20の厚みをT1、環通し22の厚みをT2とした場合、T1<T2の関係を有している。
このような環通し22は、帯体20を2重、3重に重ねる、あるいは、他の布地を貼り合わせるなどして形成することができる。この構成によれば、フック21を通す際に、環通し22がよれ曲がることなく、容易にフック21が着脱できる。したがって、着用者は、生体信号計測用帯体2を快適に着脱することができる。なお、当該構成に加えて、あるいは当該構成に代えて、環通し22の係止孔22aに円筒状のスリーブ22bを設けても良い。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図14は、本発明の第7実施形態に係る孔部16の要部拡大図である。
図14に示すように、第7実施形態の孔部16には、補強部18が設けられている。補強部18は、例えば、ミシンなどによるボタンホール加工によって孔部16の開口周縁部を補強したものである。この構成によれば、例えば、衣服3の洗濯の度に生体信号計測用帯体2の着脱が行われても、孔部16を裂け難くすることができる。
図15は、本発明の第7実施形態に係る孔部16の一変形例を示す要部拡大図である。
図15に示すように、孔部16の周囲に、生地よりも裂け難い補強部材18aを接着してもよい。また、図14に示す構成と併用してもよい。補強部材18aとしては、特に限定されないが、例えば繊維製の布帛でもよく、シート状のビニール材であってもよい。またホットメルトなどの粘着材層を積層したシート材(シームテープ)であってもよい。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図16は、本発明の第8実施形態に係る生体信号計測用衣類1の正面図である。図17は、本発明の第8実施形態に係る生体信号計測用衣類1の要部断面図である。
図17に示すように、第8実施形態のコネクタ50は、帯体20及び衣服3(前身頃13)を貫通して設けられている。
この構成によれば、図16に示すように、衣服3の表地側にコネクタ50が露出するため、生体信号計測装置40を外側から着け外しすることができる。これにより、生体信号計測装置40の電池交換などが容易に行える。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図18は、本発明の第9実施形態に係る衣服3の正面図である。
図18に示すように、第9実施形態の一対の孔部16は、縦長のスリットではなく、帯体20が延びる方向に沿って左右に大きく開口している。
この構成によれば、例えば、衣服3が生体に対して大きめのサイズであったとしても、一対の孔部16の間に、帯体20の締め付けによる衣服3の寄り(皺)の発生を防止できる。衣服3の寄りの発生を防止することで、帯体20の着圧の不均一化を抑制し、また、電極31と体表面との間への衣服3の布地(余り)の挟み込みを抑制できる。また、一対の孔部16を左右に開口させることで、電極31が衣服3の表地側に飛び出すまでの物理的な距離を確保でき、電極31と体表面との密着性を保つことができる。
(第10実施形態)
次に、本発明の第10実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図19は、本発明の第10実施形態に係る生体信号計測用衣類1の正面図である。図20は、本発明の第10実施形態に係る生体信号計測用衣類1の要部平断面図である。
図19に示すように、第10実施形態の衣服3には、上述した一対の孔部16が、前身頃13の右半身寄りと左半身寄りに計2組設けられている。
図20に示すように、一対の孔部16の間には、一対の電極31が片方ずつ配置されている。また、生体信号計測装置40は、一対の電極31の間において、衣服3の表地側に配置されている。生体信号計測装置40と一対の電極31(コネクタ50)との電気的な接続は、例えば、上述した図12に示す断面構造を採用するとよい。
このような構成によれば、一対の電極31を離して配置し、生体信号を取得することができる。また、一対の孔部16が複数組あることで、衣服3における帯体20の支持部の数が増え、場合によっては図3に示すような帯通し17も不要となる。さらに、コネクタ50で衣服3を貫通することなく、生体信号計測装置40を衣服3の表地側に配置できるので、生体信号計測装置40の電池交換なども容易に行える。
(第11実施形態)
次に、本発明の第11実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図21は、本発明の第11実施形態に係る生体信号計測用衣類1の正面図である。
図21に示すように、第11実施形態の帯体20は、衣服3における右肩から左脇にかけて、襷掛けのように配置されている。
一対の孔部16は、帯体20の配置に応じて斜めに設けられている。このような構成によれば、帯体20に支持された一対の電極31を前胸部の縦方向に配置することができる。これにより、心電図のP波の描出が明瞭になり、胸部の筋電図の混入が軽減される。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、上述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
例えば、上述した第1実施形態から第11実施形態の構成の組み合わせ、置換などは適宜行うことができる。また、衣服3における帯体20の配置は自由に設定することが可能である。
1…生体信号計測用衣類、2…生体信号計測用帯体、3…衣服、16…孔部、17…帯通し、20…帯体、20A…一端部、20B…他端部、21…フック、22…環通し、23…調節部、25…被覆部、30…電極部、31…電極、40…生体信号計測装置、50…コネクタ、212…フック、B…境目

Claims (8)

  1. 生体に接触して前記生体が発する生体信号を取得する電極部と、
    前記電極部を支持し、前記生体を締め付ける伸縮性素材の帯体と、
    前記帯体と前記生体との間に部分的に介在し、前記電極部と共に前記帯体の一部を裏地側に通す、少なくとも一対の孔部が設けられた衣服と、を備える、生体信号計測用衣類。
  2. 前記衣服には、表地側に、前記帯体を通す帯通しが設けられている、請求項1に記載の生体信号計測用衣類。
  3. 前記帯体の一端部に設けられたフックと、
    前記帯体の他端部に設けられ、前記フックが着脱可能な環通しと、を備える、請求項1または2に記載の生体信号計測用衣類。
  4. 前記帯体の長さを調節する調節部を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の生体信号計測用衣類。
  5. 前記電極部は、前記生体信号として、前記生体の心拍を取得する一対の電極を備え、
    前記帯体のうち、少なくとも前記一対の電極の間には、疎水加工がされている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体信号計測用衣類。
  6. 前記帯体と前記電極部との境目の少なくとも一部を覆う被覆部を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の生体信号計測用衣類。
  7. 前記生体信号を記録する生体信号計測装置と、
    前記帯体及び前記衣服を貫通して、前記生体信号計測装置と前記電極部とを電気的に接続するコネクタを備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の生体信号計測用衣類。
  8. 生体に接触して前記生体が発する生体信号を取得する電極部と、
    前記電極部を支持し、前記生体を締め付ける伸縮性素材の帯体と、を備える、生体信号計測用帯体。
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