JP2020198687A - 振動型アクチュエータ、装置、多軸ステージユニット、および多関節ロボット - Google Patents

振動型アクチュエータ、装置、多軸ステージユニット、および多関節ロボット Download PDF

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Abstract

【課題】振動体および接触体における加圧力や反力のばらつきを抑制可能な振動型アクチュエータを提供する。【解決手段】振動型アクチュエータ101が、弾性体と電気−機械エネルギ変換素子とを含む振動体1を各々が有する複数の振動体ユニット20と、複数の振動体1と接触する接触体4と、を備え、接触体4と複数の振動体1とがy軸方向に相対移動する。少なくとも1つの振動体ユニット20である第1振動体ユニットは、第1振動体ユニットを固定してy軸方向における自由度を拘束する拘束手段13を有し、少なくとも1つの振動体ユニット20である第2振動体ユニットは、y軸方向と直交するz軸方向に第2振動体ユニットが移動可能であるように支持する支持案内部14を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、振動体と接触体とが相対移動する振動型アクチュエータ、装置、多軸ステージユニット、および多関節ロボットに関する。
異なる振動モードを組み合わせた振動を振動体に発生させて振動体と接触体との間に推力を得る振動型アクチュエータや、単一の振動モードにて励振することで振動体と接触体との間の摩擦力を変化させる振動型アクチュエータが提案されている。
以上のような振動型アクチュエータにおいて、推力やトルクの増大、設計自由度の向上、故障リスクの分散等を図るために、複数の振動体を設けることが提案されている。例えば、特許文献1は、複数の圧電振動子を直列的に配列し、共通の動体(本明細書における接触体)を所定方向に移動させることを開示している。
特開昭63−316675号公報 特開2018−140101号公報
特許文献1に開示される技術のように、振動型アクチュエータが複数の振動体を有する構成においては、振動型アクチュエータの形状に合わせて接触体の長手方向(移動方向)のサイズが増大する。結果として、接触体の移動方向における形状を精度良く形成し維持することが困難となり、接触体の変形が生じやすくなる。
接触体が変形すると、複数の振動体間において、振動体を接触体に圧接させる加圧力にばらつきが生じる。加圧力に対して生じる反力についても同様である。加圧力や反力が相対的に小さい振動体においては、振動体と接触体との間の摩擦力が相対的に低下するので、推力やトルクが低下する可能性がある。一方、加圧力や反力が相対的に大きい振動体においては、振動体と接触体との間の摩擦力が相対的に増大し、設計上の許容範囲を超過する可能性もある。ひいては、異常な摩耗が生じたり、振動体ユニット内の構成要素の変形や破損が生じたりする可能性がある。
以上の事情に鑑み、本発明の目的は、振動体および接触体における加圧力や反力のばらつきを抑制可能な振動型アクチュエータ、装置、多軸ステージユニット、および多関節ロボットを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の振動型アクチュエータは、弾性体と電気−機械エネルギ変換素子とを含む振動体を各々が有する複数の振動体ユニットと、複数の前記振動体と接触する接触体と、を備え、前記接触体と複数の前記振動体とが所定方向に相対移動する振動型アクチュエータであって、少なくとも1つの前記振動体ユニットである第1振動体ユニットは、当該第1振動体ユニットを固定して前記所定方向における自由度を拘束する拘束手段を有し、少なくとも1つの前記振動体ユニットである第2振動体ユニットは、前記所定方向と直交する方向に当該第2振動体ユニットが移動可能であるように支持する支持案内部を有する。
本発明によれば、複数の振動体ユニットを有する振動型アクチュエータにおいて、振動体および接触体における加圧力や反力のばらつきを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る振動体を模式的に示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る振動体において励起される2つの振動モードの説明図である。 本発明の第1実施形態に係る振動型アクチュエータの全体構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態において接触体が歪んでいる際の振動型アクチュエータの挙動の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る別の振動体ユニットを模式的に示す概略図である。 本発明の第1実施形態において接触体が歪んでいる際の別の振動型アクチュエータの挙動の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る別の振動体ユニットを模式的に示す概略図である。 本発明の第1実施形態において接触体に捻れ変形が生じている際の振動体ユニットの挙動の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る別の振動型アクチュエータを模式的に示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る別の振動型アクチュエータを模式的に示す概略図である。 本発明の第1実施形態において反力受部と接触体支持部とが兼用される構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る振動型アクチュエータを示す概略正面図である。 本発明の第2実施形態に係る他の振動型アクチュエータを模式的に示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る他の振動体ユニットを模式的に示す概略図である。 本発明の第2実施形態における接触体を支持可能な種々の振動体ユニットの振動体の構成例を示す説明図である。 変位検出手段を有する振動体ユニットの構成例を示す説明図である。 外装部材が装着された振動型アクチュエータであるアクチュエータユニットの構成例を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る装置を模式的に示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係る他の装置を模式的に示す概略図である。 本発明の第4実施形態に係る多軸ステージを示す概略平面図である。 本発明の第5実施形態に係る多関節ロボットを示す概略平面図である。 本発明の第5実施形態に係る多関節ロボットを示す概略斜視図である。 特許文献2に開示されたワイヤ駆動マニピュレータの概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下に説明される各実施形態は、本発明を実現可能な構成の一例に過ぎない。以下の各実施形態は、本発明が適用される装置の構成や各種の条件に応じて適宜に修正または変更することが可能である。したがって、本発明の範囲は、以下の各実施形態に記載される構成によって限定されるものではない。例えば、相互に矛盾のない限りにおいて実施形態内に記載された複数の構成を組み合わせた構成も実現可能である。以下の実施形態に係る複数の振動体ユニットを有する振動型アクチュエータは、後述される多軸ステージや多関節ロボットを初めとする種々の装置に適用可能である。
<第1実施形態>
図1ないし図11を参照して、本発明の第1実施形態に係る振動型アクチュエータについて説明する。なお、第1実施形態に関する図1ないし図11には、座標軸(x軸、y軸、z軸)が共通して示されている。
図1は、振動型アクチュエータ101が有する振動体1を模式的に示す概略図である。図1(a)、図1(b)、および図1(c)は、それぞれ、第三角法に則った概略平面図、概略正面図、および概略右側面図である。振動体1は、弾性を有する弾性体2と、弾性体2に接合された電気−機械エネルギ変換素子3とを有する。
電気−機械エネルギ変換素子3は、例えば、圧電効果によって電圧を力に変換可能な圧電素子によって構成される。電気−機械エネルギ変換素子3は、それぞれに対応する電圧が印加される複数の電極を有する。弾性体2は、突出部2a、釣支部2b、および支持端2cを有する。突出部2aは、弾性体2が延在するxy方向に直交するz軸方向へ突出する突起状の部材である。支持端2cは、後述する保持部8に振動体1を固定して支持する直方体状の部材である。釣支部2bは、弾性体2と支持端2cとを接続するブリッジ状の部材である。振動体1は、2つの突出部2aを介して、加圧手段による適切な加圧力で接触体4に圧接される。
図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る振動体1において励起される2つの振動モード(振動形状)について説明する。電気−機械エネルギ変換素子3の電極に互いに位相の異なる複数の交番電圧が印加されることによって、図2(a)および図2(b)に示すような2つの面外曲げモードの振動が励起される。
図2(a)は、突出部2aと釣支部2bとを除く振動体1の矩形部分においてx軸方向に平行な3つの節線が生じる二次の面外曲げ振動モードを示す。以上の二次の面外曲げ振動モードの振動によって、2つの突出部2aの先端に、接触体4に接触する面に平行な方向(y軸方向)に変位する振動が励起される。
他方、図2(b)は、振動体1の長手方向であるy軸方向に平行な2つの節線が生じる一次の面外曲げ振動モードを示す。以上の一次の面外曲げ振動モードの振動によって、2つの突出部2aの先端に、接触体4に接触する面に垂直な方向(z軸方向)に変位する振動が励起される。
上記した2つの振動モードにおける励振を組み合わせることによって2つの突出部2aの上面にxy平面内における楕円運動が発生し、ひいてはy軸方向に接触体4を相対移動させる摩擦力が発生する。なお、上記した振動体1に代えて、特許文献1に開示されるような他の振動モードの振動を励起する振動体1が採用されてもよい。
また、突出部2aによる楕円運動に代えて、図2(b)に示す接触面と垂直な方向に変異する振動モードのみを励振し、以上の振動モードの振動振幅を制御することによって突出部2aと接触体4との間に働く摩擦力を変化させてもよい。電気−機械エネルギ変換素子3へ電圧を印加しない状態では、突出部2aと接触体4との間の静止摩擦力が保持力として作用する。電気−機械エネルギ変換素子3へ電圧を印加して振動振幅を変化させることによって、突出部2aと接触体4との接触時間が変化するので、見かけの摩擦力を変化させることができる。以上の構成によれば、接触体4に外力を加えて変位させるときの反力を変化させることができる。例えば、ユーザが接触体4に外力を加えて操作した際にユーザが受ける操作反力を変化させることができる。
次いで、振動体1および接触体4を形成する材料について説明する。振動体1が有する弾性体2は、振動損失の少ないマルテンサイト系ステンレス鋼、部分安定化ジルコニア(Partially Stabilized Zirconia,PSZ)等の高靭性セラミックス、30[wt%]程度の炭素繊維によって強化されたポリエーテルエーテルケトン(PEEK−CF30)等のエンジニアリングプラスチック、炭化ケイ素(SiC)等の半導体、アルミニウム合金等の材料によって形成され得る。
また、振動体1が有する電気−機械エネルギ変換素子3は、チタン酸鉛−ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)等の圧電セラミックスによって形成され得る。接触体4は、上述したマルテンサイト系ステンレス鋼、アルミニウム合金、PEEK−CF30等の繊維強化されたエンジニアリングプラスチック、部分安定化ジルコニア(PSZ)や酸化アルミニウムなどのファインセラミックス等の材料によって形成され得る。
図2に示すように、突出部2aの表面に摩擦材2dが設けられ、接触体4の表面に摩擦材4aが設けられることで、弾性体2と接触体4との間の安定した摩擦摺動特性が実現されると好適である。図2(c)は突出部2aの概略断面図である。突出部2aの母材2eの表面上には摩擦材2dが設けられている。母材2e,4bにマルテンサイト系のステンレス鋼が用いられる場合、摩擦材2d,4aには、無電解ニッケルめっき皮膜、クロームめっき皮膜、焼入れによる硬化層、イオン窒化処理による窒化皮膜等を用いることができる。他に、母材2e,4bに、PEEK−CF30等の繊維強化されたエンジニアリングプラスチックや硬質のセラミックスを用いることによって、母材と摩擦材を兼用する構成も採用可能である。
図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る振動型アクチュエータ101の全体構成について説明する。図3(a)は概略平面図であり、図3(b)は概略正面図である。振動型アクチュエータ101は、接触体4が移動するy軸方向(所定方向)に直列的に配置された3つの振動体ユニット20を有する。3つの振動体ユニット20によって1つの接触体4がy軸方向に移動する。
各振動体ユニット20は、振動体1と、不織布5と、スペーサ6と、加圧部7と、保持部8と、反力受部9と、架台10と、シャフト11とを有する。振動体1が有する支持端2cは、保持部8の側壁の上面に固定されている。弾性体2の裏面に接合された電気−機械エネルギ変換素子3と振動体1を保持する保持部8の底部との間には、振動体1側から順に、不織布5、スペーサ6、および加圧部7が挟まれている。
加圧部7は、不織布5およびスペーサ6を介して振動体1の突出部2aを接触体4に圧接させる要素であって、z軸方向に復元力を呈するバネ要素、例えば、コイルバネ、板バネ、皿バネ、ウェーブワッシャ、ゴム、エアチューブ等によって形成される。不織布5は、羊毛フェルト等の素材によって形成される布状の部材であって、振動体1に生じる振動モードを維持しつつ振動体を支持する。スペーサ6は、加圧部7からの加圧力を均して2つの突出部2aに対する加圧力のばらつきを抑制する。スペーサ6は保持部8の内壁に沿ってz軸方向に摺動可能であり、振動体1をxy平面に対して略平行に維持できる。
反力受部9は、接触体4と突出部2aとの接触面の反対側(図3(b)の上方)に設けられ、振動体1(突出部2a)を接触体4に加圧する加圧力の反力を受ける。反力受部9は、保持部8に固定された2つの架台10に設けられた2本のシャフト11にそれぞれ取り付けられ、シャフト11のx軸と平行な中心軸の周りにそれぞれ回転可能なローラである。
図3に示すように、3つの振動体ユニット20のうち中央に位置する振動体ユニット20の保持部8は、拘束手段13によって本体15に固定される。拘束手段13は、中央の振動体ユニット20を本体15に対して相対的に位置決めする。より具体的には、拘束手段13が、本体15の基準位置点Oから、負のx軸方向(図3(a)の下方向)に距離aだけ、正のy軸方向(図3(a)の右方向)に距離bだけ偏位した位置に、中央の振動体ユニット20を位置決めする。以上の位置決めは、例えば、ピンやキー等の位置決め手段によって実施される。中央に位置する振動体ユニット20の架台10には、z軸と平行な軸周りにそれぞれ回転可能なローラである4つの接触体支持部12が設けられる。4つの接触体支持部12は、接触体4のx軸方向(面内方向)における自由度を拘束している。以上から理解されるように、接触体4は、中央の振動体ユニット20の反力受部9および接触体支持部12によって、拘束手段13を介して本体15に精度良く位置決めされる。
他方、図3に示すように、3つの振動体ユニット20のうち両端に位置する振動体ユニット20の各々の保持部8は、対応する支持案内部14によってz軸方向に相対的に摺動可能に支持される。より具体的には、保持部8に設けられた穴14aと、本体15に一端を固定された案内軸14bとを有するリニアガイドである支持案内部14が、端部に位置する振動体ユニット20の保持部8を穴14aと案内軸14bとを介してz軸方向に摺動可能に支持する。
本実施形態のように、推力やトルクを向上させるために振動型アクチュエータ101に複数の振動体ユニット20を設けると、接触体4における移動方向(y軸方向)のサイズが厚さ(z軸方向のサイズ)および幅(x軸方向のサイズ)と比較して大きくなる。結果として、接触体4の部品加工や使用材料の残留応力等に起因して接触体4の移動方向における形状に撓みや捻れが生じるので、接触体4を精度良く形成することが困難となる。
また、小型化するために接触体4の厚さを薄くすると、上記した問題はより顕著となり、接触体4を精度良く形成することがより困難となる。仮に、接触体4の形状を精度良く加工できたとしても、焼入れ、イオン窒化処理、アニール処理等の熱処理や経時変化に起因して接触体4の形状が変化する(長手方向の撓み、捻れが生じる)ことは容易に想定される。
すなわち、振動型アクチュエータ101に複数の振動体ユニット20を設ける構成において接触体4の変形を回避することは困難である。
接触体4が変形していると、各振動体ユニット20と接触体4との加圧方向(z軸方向)における相対位置が変化するので、振動体ユニット20間で振動体1を接触体4に押圧する加圧力に差が生じる。以上の変化は、接触体4の移動によって更に増大する可能性がある。加圧力が相対的に小さくなった振動体1においては、接触体4に対する摩擦力が低下するので、推力やトルクが低下する可能性がある。一方、加圧力が相対的に大きくなった振動体1においては、振動体1と接触体4と面圧が過大となって異常摩耗が生じたり、過大な摩擦力によって振動体1を保持する釣支部2bが変形、破損したりする可能性がある。
しかしながら、本実施形態においては、振動型アクチュエータ101が有する一部の振動体ユニット20がz軸方向(接触体4の移動方向に直交する方向)に摺動可能に支持されているので、上述した問題の発生を抑制できる。より詳細には、以下の通りである。
図4を参照して、接触体4がyz平面に平行な平面内において歪んでいる際の振動型アクチュエータ101の挙動を説明する。図4に示すように、両端の振動体ユニット20の各々が、支持案内部14を介して接触体4の歪みに従動(追従)することでz軸方向に移動している。
撓みや捻れ等のy軸方向に対して接触体4が変形している場合でも、振動体ユニット20がz軸方向に従動的に移動することによって、接触体4に対する振動体1の加圧力や反力受部9に生じる反力の振動体ユニット20間のばらつきを抑制することができる。結果として、複数の振動体ユニット20が接触体4に対して適切かつ効率的に推力を発生させることができると共に、過剰な力による摩耗や破損を防止することができる。
図5は、本発明の第1実施形態に係る別の振動体ユニット19を模式的に示す概略図である。図5(a)は概略平面図であり、図5(b)は概略正面図である。
振動体ユニット19は、振動体ユニット20における保持部8および架台10を一体的に形成した構造に相当する保持部18を有する。振動体ユニット19は、リニアガイドと回転ガイドとをそれぞれ有する2つの支持案内部14を有する。リニアガイドとしての支持案内部14は、振動体ユニット20における支持案内部14と同様に構成されており、ガイド本体14dに設けられた穴14aに対して案内軸14bがz軸方向に摺動可能に設けられる。さらに、ガイド本体14dおよび保持部18は、図3(b)内の点Cを通りx軸に平行な軸27を中心として相対的に回転可能な回転ガイド14cによって支持される。点Cは、突出部2aと接触体4とが摩擦摺動する摩擦摺動面と同一の平面28上に設けられると好適である。振動体ユニット19の他の要素については振動体ユニット20と同様に構成される。
図6を参照して、上述した別の振動体ユニット19による技術的効果を説明する。図6は、接触体4がyz平面に平行な平面内において歪んでいる際の振動型アクチュエータ102の挙動を説明する説明図である。
振動型アクチュエータ102は3つの振動体ユニット19,20を有する。中央に位置する振動体ユニット20は、拘束手段13を介して本体15に固定されている。両端に位置する振動体ユニット19の各々は、下端が本体15に固定された前述の案内軸14bを有している。本例における両端の振動体ユニット19の各々は、穴14aおよび案内軸14bによってz軸方向に摺動可能であるのに加え、回転ガイド14cによってyz平面において回転可能である。したがって、振動型アクチュエータ102をより効果的に接触体4の形状に追従させることができ、ひいては接触体4に対する振動体1の加圧力や反力受部9に生じる反力の振動体ユニット19,20間のばらつきを抑制することができる。
さらに、回転ガイド14cの回転中心Cが摩擦摺動面を含む平面上に配置されるので、両端の振動体ユニット19がy軸方向に推力を発生させる際に生じるyz平面内の回転モーメントによって、リニアガイドに対して曲げモーメントが働くことが抑制される。結果として、複数の振動体ユニット19,20が接触体4に対して適切かつ効率的に推力を発生させることができると共に、過剰な力による摩耗や破損を防止することができる。
図7は、本発明の第1実施形態に係る別の振動体ユニット21を模式的に示す概略図である。図7(a)は概略平面図であり、図7(b)は概略正面図であり、図7(c)は概略右側面図であり、図7(d)は概略下面図である。
振動体ユニット21は、リニアガイドと球面ガイドとを有する1つの支持案内部14を有する。リニアガイドとしての支持案内部14は、振動体ユニット19,20における支持案内部14と同様に構成されており、ガイド本体14dに設けられた穴14aに対して案内軸14bがz軸方向に摺動可能に設けられる。
保持部18の底部にはアタッチメント14fが取り付けられている。ガイド本体14dおよびアタッチメント14fは、球関節14eを介して、球関節14eの中心点Dを中心として任意の方向に(x軸、y軸、z軸の各方向に)相対的に回転可能である。
図8を参照して、接触体4に捻れ変形が生じている際の振動体ユニット21の挙動を説明する。図8(a)および図8(b)は、振動体ユニット21をy軸方向から見た側面図である。図8(a)は接触体4が捻れていない状態を示し、図8(b)はzx平面において接触体4に捻れ変形が生じている状態を示す。
図8(b)に示すように、振動体ユニット21に球面ガイド(球関節14e)が設けられているので、zx平面上の接触体4に捻れに対して振動体ユニット21が従動できる。結果として、振動体ユニット21が接触体4を安定的に加圧支持できるので、接触体4に対して適切かつ効率的にy軸方向の推力を発生させることができる。
図9は、本発明の第1実施形態に係る別の振動型アクチュエータ103を模式的に示す概略図である。
振動型アクチュエータ103は3つの振動体ユニット20,21を有する。中央に位置する振動体ユニット20は、拘束手段13を介して本体15に固定されている。両端に位置する振動体ユニット21の各々は、下端が本体15に固定された前述の案内軸14bを有している。
振動体ユニット21には接触体支持部12が設けられているので、xy平面に平行な平面において接触体4が変形しても、振動体ユニット21は接触体4に従動できる。振動体ユニット21がリニアガイドおよび球面ガイドとして構成された本例によれば、両端の振動体ユニット21は、z軸方向に摺動可能であるのに加えて中心点Dの周りに3次元的に回転可能である。したがって、振動型アクチュエータ103をより効果的に接触体4の形状に追従させることができ、ひいては接触体4に対する振動体1の加圧力や反力受部9に生じる反力の振動体ユニット20,21間のばらつきを抑制することができる。
図10は、本発明の第1実施形態に係る別の振動型アクチュエータ104を模式的に示す概略図である。図10(a)および図10(b)は、振動型アクチュエータ104の概略平面図である。
振動型アクチュエータ104は3つの振動体ユニット20を有する。中央に位置する振動体ユニット20は、拘束手段13を介して本体15に固定されている。両端に位置する振動体ユニット20の各々は、弾性支持部14gおよび固定部14hを有する。弾性支持部14gの上端が保持部8に取り付けられ、弾性支持部14gの下端が固定部14hに取り付けられる。固定部14hは本体15に固定されている。なお、固定部14hが本体15と一体的に形成されていてもよい。弾性支持部14gは、全ての方向に弾性を有する弾性材料、例えば、ゴム、ウレタン、不織布などによって構成される。固定部14hは、高い剛性を有する剛性材料、例えば、樹脂、金属、セラミックスなどによって構成される。
弾性支持部14gは、保持部8および固定部14hの姿勢(相対的な位置関係)が変化し得るように支持する支持案内部として機能する。図10(b)は、接触体4がyz平面に平行な平面内において歪んでいる際の振動型アクチュエータ104の挙動を説明する説明図である。弾性支持部14gが変形することによって、振動体ユニット20の各々が接触体4の形状に追従し推力を発生させることが可能である。前述の振動体ユニット19,20,21の支持案内部14は、上記した本例のように構成することが可能である。
上記した構成においては、反力受部9と接触体支持部12とが相異なる構成要素として振動体ユニット19,20,21に設けられている。しかしながら、図11に示すように、反力受部と接触体支持部とが兼用される構成も採用可能である。
図11(a)に、反力受部および接触体支持部として機能するローラ9a,9bを示す。2種類のローラ9a,9bが、断面V字状の溝を有する架台24に設けられる。本例においては、三角形状の断面を有する接触体4aが振動体1によってz軸方向(図面上方向)に押圧される。ローラ9a,9bは、それぞれ、回転軸22,23を中心として接触体4aに従動して回転する。ローラ9a,9bは、接触体4aへの押圧によるz軸方向の加圧力に対する反力を生じさせる反力受部として機能すると共に、接触体4aのx軸方向における自由度を拘束する接触体支持部として機能する。
図11(b)に、反力受部および接触体支持部として機能する転動体9cを示す。球状の転動体9cが架台25に対して設けられる。本例においては、y軸方向に延在するV字状の溝4dが設けられた接触体4bが振動体1によってz軸方向(図面上方向)に押圧される。接触体4bの溝4dに嵌まり込んだ転動体9cは、接触体4bへの押圧によるz軸方向の加圧力に対する反力を生じさせる反力受部として機能すると共に、接触体4bのx軸方向における自由度を拘束する接触体支持部として機能する。
図11(c)に示すように、接触体4cに設けられた複数のV字状の溝4dに、それぞれ図11(b)と同様の転動体9d,9eが設けられてもよい。
他に、図11(d)に示すように、接触体4eの摩擦摺動面側にV字状の溝4dの斜面に突出部2aを圧接させてもよい。本例では、振動体1の突出部2aが反力受部および接触体支持部として機能する。以上のように構成することによって、振動体ユニット19,20,21における部品数が削減され構成の簡素化が図られる。
上記した構成においては、3つの振動体ユニット19,20,21を有する1つの振動型アクチュエータ101,102,103,104が説明されているが、本実施形態は上記した構成に限定されない。長さや推力等の振動型アクチュエータの仕様に応じて、振動型アクチュエータに含まれる振動体ユニットの数が適宜に変更され得る。
上記した構成においては、拘束手段13を有する振動体ユニットが中央に配置され、少なくともz軸方向に移動可能な振動体ユニットが両端に配置される振動型アクチュエータが説明されているが、本実施形態は上記した構成に限定されない。拘束手段13は、振動型アクチュエータの任意の箇所に設けられてよい。また、複数の拘束手段13が振動型アクチュエータに設けられてよい。
上記した構成においては、拘束手段13を有する振動体ユニット20に4つの接触体支持部12が設けられているが、振動型アクチュエータが有する接触体支持部の数は3個以上であればよい。3個以上の接触体支持部12のうち少なくとも1つが拘束手段13を有する振動体ユニット20に設けられていればよく、他の接触体支持部12は拘束手段13を有さない振動体ユニット19,20,21に設けられていてもよい。
上記した構成においては、反力受部9および接触体支持部12は、それぞれ、所定の位置において軸周りに回転可能であって接触体を支持可能なローラである。しかしながら、可動な回転軸を有し、接触体に対してバネ等の弾性体で付勢される定圧予圧構成のローラや、接触体を支持可能な任意の滑り案内機構が、反力受部および接触体支持部として採用されてよい。1つの振動体ユニット19,20,21における反力受部9の個数や形状、配置される位置は任意であって、接触体4(4a〜4e)に対する振動体1の加圧反力を受けられる任意の要素が反力受部9として採用され得る。
上記した構成においては、接触体4(4a〜4e)は、y軸方向に延在し一体として形成された可撓性を有する略直方体状の構成として説明されているが、短冊状に形成された複数の接触体要素を直列に繋ぎ合わせることで接触体が形成されてもよい。
上記した構成においては、複数の振動体ユニットが固定され、接触体が移動するように説明されているが、固定された接触体に対して複数の振動体ユニットが移動する構成にも本実施形態の構成を適用することができる。すなわち、本実施形態の振動型アクチュエータにおいては、接触体と複数の振動体とが所定方向に相対移動可能であればよい。
<第2実施形態>
図12ないし図17を参照して、本発明の第2実施形態に係る振動型アクチュエータについて説明する。なお、第2実施形態に関する図12ないし図17には、第1実施形態と同様に座標軸(x軸、y軸、z軸)が共通して示されている。以下に例示する各実施形態において、作用、機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の説明を適宜に省略する。
図12は、本発明の第2実施形態に係る振動型アクチュエータ201の概略正面図である。振動型アクチュエータ201は、接触体4が移動するy軸方向(所定方向)に直列的に配置された3つの振動体ユニット30を有する。3つの振動体ユニット30が1つの接触体4をy軸方向に移動させる。
各振動体ユニット30は、接触体4を挟んで対向するように配置された2つの振動体1を有する。各振動体1の突出部2aは接触体4に圧接する。第1実施形態と対比して述べると、第2実施形態の振動体ユニット30は、第1実施形態における振動体ユニット20の反力受部9を振動体1の突出部2aに置換した構成に相当する。接触体4の両面には、摩擦材4aが設けられると好適である。保持部26は、第1実施形態における振動体ユニット20の保持部8および架台10に相当する構成である。保持部26に保持された振動体1は、第1実施形態と同様のメカニズムで接触体4を加圧する。
図12に示すように、3つの振動体ユニット30のうち両端に位置する振動体ユニット30の各々の端部に接触体支持部12が設けられる。接触体支持部12は保持部26上に配置され、接触体4のx軸方向における自由度を拘束し、接触体4をy軸方向に案内する。両端の振動体ユニット30の各々は回転支点型の拘束手段31を有する。拘束手段31は、それぞれ、対応する振動体ユニット30をyz平面と平行な平面内で支点A,B周りに回転可能に支持し、y軸方向およびz軸方向における位置を拘束する。拘束手段31は、例えば、蝶番、弾性ヒンジによって構成される。振動体ユニット30の保持部26は、拘束手段31によって本体15に固定される。拘束手段31は、それぞれ、両端の振動体ユニット30を本体15に対して相対的に位置決めする。接触体4は、拘束手段31を介して本体15に精度良く位置決めされる。一方、中央の振動体ユニット30は、リニアガイドである支持案内部14によってz軸方向に相対的に摺動可能に支持される。保持部26に設けられた不図示の穴に、本体15に取り付けられた案内軸14bが挿入される。振動型アクチュエータのy軸方向の長さが所定長以上である場合に本例の構成が採用されるとより好適である。
以上の構成によれば、第1実施形態と比較して反力受部9が振動体1の突出部2aに置換されているので、接触体4に接触する突出部2aの数が増大することによる推力の増加と、反力受部9を欠くことによる構成の簡略化とが実現される。また、両端の振動体ユニット30に接触体支持部12が設けられるので、接触体4の面内方向の位置決め精度をさらに向上できる。
図13は、本発明の第2実施形態に係る他の振動型アクチュエータ202を模式的に示す概略図である。図13(a)は概略平面図であり、図13(b)は概略正面図である。振動型アクチュエータ202は、3つの振動体ユニット30によって1つの接触体4をy軸方向に移動させる。
両端の振動体ユニット30は、それぞれ点H,Iを中心とする回転支点型の拘束手段31によって本体15に対して拘束されると共に位置決めされる。中央の振動体ユニット30は、リニアガイドである支持案内部14によってz軸方向に相対的に摺動可能に支持される。本体15の両端には、接触体4をz軸と平行な軸周りに拘束しy軸方向に案内する接触体支持部12が設けられる。接触体支持部12は、例えば、軸周りに回転可能なローラである。
以上の構成によれば、接触体支持部12が直接的に本体15に取り付けられ位置決めされているので、接触体4を本体15に対してより精度良く位置決めすることができる。
図14は、本発明の第2実施形態に係る他の振動体ユニット33を模式的に示す概略図である。図14(a)は概略平面図であり、図14(b)は概略正面図である。振動体ユニット33は、図5の振動体ユニット19と同様に、リニアガイドと回転ガイドとをそれぞれ有する2つの支持案内部14を有する。リニアガイドとしての振動体ユニット33は、前述と同様に構成され、ガイド本体14dに設けられた穴14aに対して案内軸14bがz軸方向に摺動可能に設けられる。ガイド本体14dおよび保持部26は、点Dを通るx軸に平行な軸38の周りに相対的に回転可能な回転ガイド14cによって支持される。接触体4と突出部2aとが摩擦摺動する2つの(表裏の)摩擦摺動面の中間に位置する平面34上に設けられると好適である。上記した振動体ユニット33は、振動型アクチュエータ201,202の中央に配置されると好適である。
以上の構成によれば、第1実施形態の図6における構成と同様、振動型アクチュエータ201,202をより効果的に接触体4の形状に追従させることができる。さらに、回転ガイド14cの回転中心Dが2つの摩擦摺動面の中間に位置する平面上に配置されるので、振動体ユニット33がy軸方向に推力を発生させる際に生じる回転モーメントによって、リニアガイドに対して曲げモーメントが働くことが抑制される。
結果として、振動体ユニット33が接触体4に対して適切かつ効率的に推力を発生させることができると共に、過剰な力による摩耗や破損を防止することができる。なお、図7,8に示される球面ガイドや図10に示される弾性支持部によって振動体ユニット33が支持される構成も採用可能である。
図15を参照して、接触体を支持可能な種々の振動体ユニットの振動体1の構成例について説明する。図15(a)〜(f)は、それぞれ、接触体の支持手法を例示する概略側面図である。なお、不図示の不織布、スペーサ、加圧部、および保持部は、前述と同様に構成され振動体1を接触体に圧接させている。
図15(a)は、上記した振動体ユニット30にて対向する2つの振動体1が接触体4を支持し案内している例を示す。図15(b)は、矩形状の断面を有する接触体74の4つの側面を、それぞれ、4つの振動体1が支持し案内している例を示す。図15(c)は、略円形の断面を有する接触体75における略円筒形の側面を、zx平面において略120°毎に配置された3つの振動体1が支持し案内している例を示す。図15(d)は、多角形状の断面を有する接触体76の側面を、zx平面において略120°毎に配置された3つの振動体1が支持し案内している例を示す。図15(e)は、多角形状の断面を有する接触体77の側面を、サイズおよび推力が相異なる複数の振動体1,81が支持し案内している例を示す。図15(f)は、略円形の断面を有する接触体75における略円筒形の側面を、2つの振動体1と2つの反力受部9とが支持し案内している例を示す。
以上の構成によれば、種々の断面形状を有する接触体を振動体1が適切に支持し案内することができる。
図16を参照して、変位検出手段84を有する振動体ユニットの構成例について説明する。本構成例は、第1実施形態と第2実施形態との双方に適用可能である。図16(a)は第1例の概略平面図であり、図16(b)は第2例の概略正面図である。変位検出手段84は、スケール82と検出器83とを有する。
図16(a)に示す例において、スケール82は、反力受部9が設けられたシャフト11に取り付けられ、反力受部9に拘束されている。スケール82は、接触体4が変位するのに伴って滑り無く反力受部9と共に回転する。検出器83は、スケール82の回転変位を読み取ることによって、接触体4のy軸方向の変位を検出する。
図16(b)に示す例において、スケール82は、架台10に設けられた接触体支持部12に取り付けられている。スケール82は、接触体4が変位するのに伴って接触体支持部12と共に回転する。検出器83は、スケール82の回転変位を読み取ることによって、接触体4のy軸方向の変位を検出する。検出器83が出力した接触体4のy軸方向の変位に基づいて、接触体4の位置、速度、加速度等の搬送パラメータを制御することができる。
図16における以上2つの例において、接触体4と物理的に干渉しない位置にスケール82が取り付けられている。変位検出手段84は、拘束手段13を有する振動体ユニットに設けられると変位を精度良く検出できるので好適であるが、他の箇所に設けられてもよい。変位検出手段84として、光学式、磁気式、静電容量式等の任意の原理に基づいた構成を採用可能である。上記例のような反射型の変位検出手段84が用いられてもよく、透過型の変位検出手段84が用いられてもよい。上記したような回転型の変位検出手段84に代えて、接触体4に直動型のスケール82を配置し、振動体ユニットに検出器83を配置した直動型の変位検出手段84が採用されてもよい。拘束手段13に拘束されることにより本体15に位置決めされている振動体ユニットに対して以上の変位検出手段84を適用することで、本体15を基準とした接触体4の相対位置を検出することができる。
図17を参照して、外装部材86を装着してユニット化した振動型アクチュエータであるアクチュエータユニット206の構成例について説明する。本構成例は第1実施形態と第2実施形態との双方に適用可能である。図17(a)は概略平面図であり、図17(b)は概略正面図であり、図17(c)は概略側面図であり、図17(d)は概略斜視図である。
アクチュエータユニット206は、振動型アクチュエータ202の本体15を外装部材86に固定すると共に、外装部材86の側面を介して接触体4がy軸方向に移動できる構造を有する。図17(c)において、外装部材86によって覆われて不可視となった振動型アクチュエータ202が破線で示されている。図17に示すように、振動型アクチュエータ202を外装部材86によってパッケージ化することで、振動型アクチュエータ202を保護することができる。なお、図17では振動型アクチュエータ202が例示されているが、本発明の実施形態に係る全ての振動型アクチュエータに対して外装部材86を適用しユニット化することができる。なお、外装部材86は、本体や拘束手段等と一体的に構成されてもよい。
上記した構成においては、拘束手段として回転支点型の拘束手段と移動支点型の拘束手段とが例示されている。以上の拘束手段についての模式的な構成が説明されているが、適切な任意の機械要素または機械部品によって上記した拘束手段が実現され得ることは当然に理解される。
<第3実施形態>
第3実施形態では、上記した第1実施形態および第2実施形態の振動型アクチュエータを用いた応用例(装置)を示す。
図18は、本発明の第3実施形態に係る装置301の概略平面図である。装置301は、6個の振動型アクチュエータ101と本体35とを有する。本体35は、複数の振動型アクチュエータ101に対応する複数の本体15を、xy平面方向に延在するように一体的に形成した構造に相当する。振動型アクチュエータ101は、それぞれ、拘束手段13を基準位置として本体35に固定されている。
以上の構成によれば、複数の振動型アクチュエータ101を平面状に容易に整列させることができる。例えば、本体35の基準位置Jからy軸方向に距離dだけ離れた位置に6個の振動型アクチュエータ101を整列させることができる。また、x軸方向については、隣り合う拘束手段13同士の間隔が距離eとなるように6個の振動型アクチュエータ101を整列させることで、隣り合う接触体4同士の間隔が全て距離fとする(等しくする)ことができる。
図19を参照して、本発明の第3実施形態に係る他の装置302について説明する。図19(a)は、振動型アクチュエータ201の概略側面図であり、図19(b)は、装置302の概略側面図である。装置302は、12個の振動型アクチュエータ201と本体36とを有する。本体36は、複数の振動型アクチュエータ201に対応する複数の本体15を一体的に形成した構造に相当する。zx平面に平行な本体36の断面は、点Kを中心とする略正12角形を描く。振動型アクチュエータ201は、それぞれ、拘束手段31を基準位置として本体36に固定されている。図19(b)に示すように、12個の振動型アクチュエータ201は、zx平面における正12角形断面の12辺にそれぞれ対応するように放射状に配置される。
以上の構成によれば、y軸方向から見て点Kを中心とする直径gのピッチ円37の円周上に複数の接触体4を精度良く配置することができる。
上記した構成においては、複数の振動型アクチュエータ101,201が拘束手段によって位置決めされているが、本発明の実施形態に係る全ての振動型アクチュエータについて同様に位置決めすることができる。また、装置301,302においては、複数の振動型アクチュエータ101,201が平面状または放射状に配置されているが、複数の振動型アクチュエータは任意の箇所に位置決めされ配置され得る。また、本実施形態の装置は、1個以上の振動型アクチュエータを有している構成を含む。
<第4実施形態>
第4実施形態では、上記した第1実施形態ないし第3実施形態による応用例(多軸ステージユニット)を示す。
図20は、本発明の第4実施形態に係る多軸ステージユニット401の概略平面図である。多軸ステージユニット401は、固定部41と、xステージ42と、yステージ43と、xyステージ44とを有する。
固定部41は、全ての方向における自由度が拘束されている。固定部41には、4個の振動型アクチュエータ202が、y軸方向に並べて、図18を参照して説明した第3実施形態と同様の手法で固定されている。固定部41の各振動型アクチュエータ202によって駆動される接触体4は、図20内のx軸方向に移動可能であって、接触体4の右端がxステージ42に固定されている。
xステージ42は、x軸方向にのみ移動可能であって、その他の方向における自由度が拘束されている。xステージ42には、2個の振動型アクチュエータ202がx軸方向に並べて固定されている。xステージ42の各振動型アクチュエータ202によって駆動される接触体4は、図20内のy軸方向に移動可能であって、接触体4の上端がyステージ43に固定されている。
yステージ43は、y軸方向にのみ移動可能であって、その他の方向における自由度が拘束されている。yステージ43には、xyステージ44が固定されている。xステージ42および/またはyステージ43の移動に連動して、xyステージ44も移動する。
以上の構成によれば、前述した本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータを用いることによって多軸ステージユニットを実現することができる。固定部41に設けられる振動型アクチュエータ202が移動させることができる質量は、xステージ42に設けられた振動型アクチュエータ202が移動させることができる質量と比較して大きい。各軸における振動型アクチュエータ202の個数を適宜に変更することによって、各軸において移動させるべき質量に対応させることができる。また、各ステージを移動させる振動型アクチュエータ202を複数設けることによって、xy平面と平行な面内に働くモーメントの発生が抑制されるので、各軸のステージを精度良く移動させることができる。
上記した構成においては、本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータを用いてxyステージを有する多軸ステージユニット401が実現されている。しかしながら、本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータを用いて、任意の自由度を有するステージユニットを実現することができる。
各軸における振動型アクチュエータの個数は、各軸での負荷等に応じて任意に増減することができる。本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータを用いた多軸ステージユニットは、顕微鏡、工作機械、測定装置等の種々のステージ装置に適用可能である。
<第5実施形態>
第5実施形態では、上記した第1実施形態ないし第3実施形態による別の応用例(多関節ロボット)を示す。
図21は、本発明の第5実施形態に係る多関節ロボット501の概略平面図である。多関節ロボット501は、第1関節52と、固定部54と、第1プーリ55と、第1リンク56と、第2リンク57と、第2関節58と、第2プーリ59と、第3プーリ60とを有する。固定部54に設けられた複数の振動型アクチュエータ202を区別するために、各振動型アクチュエータ202にE1,F1,E2,F2の符号をそれぞれ付与する。
リンクとプーリとを含む多関節ロボット501の骨格について説明する。第1関節52は、点Lを中心とするZ軸周りに回転可能な回転自由度を有する関節である。第2関節58は、点Mを中心とするZ軸と平行な軸周りに回転可能な回転自由度を有する関節であり、第1リンク56の運動に拘束される。
隠れ線で示される第1プーリ55は、第1リンク56に拘束され、かつ第1関節52の周りに回転するように設けられている。第1リンク56および第2リンク57は、第2関節58を介して、第2関節58の周りに回転するように設けられている。第2プーリ59は、第2リンク57に拘束されている。第3プーリ60は、第1関節52の周りに自由に回転可能である。
ワイヤ51fは、振動型アクチュエータF1の接触体4に結合され、第1プーリ55に巻きつけられ、他端のワイヤ51eは、振動型アクチュエータE1の接触体4に結合されている。同様に、ワイヤ53fは、振動型アクチュエータF2の接触体4に結合され、第3プーリ60に巻きつけられ、他端のワイヤ53eは、振動型アクチュエータE2の接触体4に結合されている。無端状に形成されたワイヤ53aは、第2プーリ59と第3プーリ60とに巻きつけられている。
各振動型アクチュエータ202の駆動方法について説明する。y軸方向に延在する接触体4を有する振動型アクチュエータE1,F1は、それぞれ、ワイヤ51f,51eをy軸方向に駆動する。ワイヤ51f,51eが弛まないように振動型アクチュエータE1,F1がy軸負方向の推力を発生させると、発生した推力の差分によってワイヤ51f,51eと第1プーリ55との間に摩擦力が生じて、第1リンク56を第1関節52周りに駆動できる。すなわち、振動型アクチュエータE1,F1は、x軸に対して角度θ1の変位を第1リンク56に生じさせることが可能である。
同様に、x軸方向に延在する接触体4を有する振動型アクチュエータE2,F2は、それぞれ、ワイヤ53f,53eをx軸方向に駆動する。ワイヤ53f,53eが弛まないように振動型アクチュエータE2,F2がx軸負方向の推力を発生させると、発生した推力の差分によってワイヤ53f,53eと第2プーリ59および第3プーリ60との間に摩擦力が生じる。以上の摩擦力によって、第1リンク56と第2リンク57とを第1関節52周りおよび第2関節58周りに駆動できる。すなわち、振動型アクチュエータE2,F2は、x軸に対して角度θ1の変位を第1リンク56に生じさせると共に、第1リンク56に対する角度θ2の変位を第2リンク57に生じさせることが可能である。
また、振動型アクチュエータE2,F2の駆動によって生じる第1リンク56の角度θ1の変位を打ち消すように振動型アクチュエータE1,F1を駆動することによって、第2リンク57の角度θ2の変位のみを生じさせることも可能である。
以上の構成によれば、複数の振動型アクチュエータ202の駆動によって、第2リンク57の先端Nをxy平面内の目標位置に到達させることができる。ワイヤが弛まないように常に張力をかけた状態で拮抗駆動することにより、関節周りのガタやワイヤの座屈による偏差の発生を抑制できる。ひいては、各関節軸周りの捩り剛性を高めることができると共に、先端Nを高精度に位置決めできる。
図21を参照して上述した構成は、拮抗駆動方式を採用した多関節ロボットの一例に過ぎない。本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータまたは振動型アクチュエータを有する装置を、より多くの自由度を有する垂直多関節ロボットやパラレルリンク型のロボットの駆動源として使用することができる。
本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータまたは振動型アクチュエータを有する装置を多関節ロボットの駆動源として使用する際の駆動方式は、拮抗駆動方式に限定されない。例えば、図22に示すように、ワイヤが座屈しない推力の範囲でワイヤを押し引きするタイプの多関節ロボット502を構成することもできる。
図23は、複数の湾曲区間66a,66bを駆動する特許文献2のワイヤ駆動マニピュレータ504の概略斜視図を示す。特許文献2では、1つの湾曲区間当たり3本の線状部材62を設け、3本の線状部材62のうち1本を案内部材64aまたは案内部材64bに固定して、他の2本の線状部材62をアクチュエータで駆動することによって、各湾曲区間の曲率を変えている。
図22は、本発明の第5実施形態に係る他の多関節ロボット502の概略平面図である。上記したワイヤ駆動マニピュレータ504の駆動源として、図22に示す多関節ロボット502を用いることができる。多関節ロボット502は、複数の振動型アクチュエータ201を含む装置302を有する。振動型アクチュエータ201の接触体4と図23中の線状部材62とが結合されることによって、各湾曲区間の曲率を変える駆動源として装置302を用いることができる。装置302は、図17を参照して説明した構成と同様に、外装部材86を用いてパッケージ化されると好適である。以上のパッケージ化によって、内部部品を適切に保護できると共に人が装置302を把持することが容易になる。線状部材62は、線状部材案内部61に設けられた案内管の中を座屈することなく摺動することによって、複数の湾曲区間の曲率を変えることができる。図22に示すように、線状部材案内部61は可撓性であってよい。複数の湾曲区間は、特許文献2に開示されている案内部材と線状部材とを用いて形成することができる。
以上の構成によれば、本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータを拘束手段を基準として装置302に配置することによって、ワイヤ駆動マニピュレータを駆動する線状部材を高精度に配置できる。そのため、湾曲区間の曲率を高精度に制御することが可能となる。本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータがワイヤ駆動マニピュレータの駆動源として使用されるので、駆動部の小型化が可能である。振動体ユニットの数を増減することによって、各湾曲区間において要求される出力に対応することができる。さらに、振動体ユニットは部品が共通化されているので、出力を増減させるための構成変更についてのコストも削減できる。本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータの接触体を従来よりも軽量化できるので、電磁モータと減速機構とを組み合わせた駆動源と比較して、応答性をより向上させることができる。
また、図2に示される複数の振動モードの振幅比率を変化させることによって、湾曲区間の駆動する速度や推力を自由に制御することができる。電気−機械エネルギ変換素子に電圧を印加しない場合には、突出部と接触体との間に作用する静止摩擦力によって湾曲区間の姿勢を維持することが可能となる。他方、図2(b)に示される振動モードのみにて励振させることで、突出部と接触体との間に作用する摩擦力を変化させることができる。ひいては、湾曲部に外力が作用した際に、外力が作用しなくなるように湾曲部が姿勢を変えることができる。以上の構成は、例えば、ワイヤ駆動マニピュレータが人体に触れたときに、人体に対する危険を回避するのに用いられる安全機構に対して適用できる。上記した多関節ロボット502は、例えば、工業用内視鏡、医療用内視鏡、および、治療や生検、検査等の医療行為に用いられるカテーテル等の手術器具に適用することができる。
上記した構成においては、2つの湾曲区間を有する4自由度の多関節ロボットを例示しているが、湾曲区間、すなわち自由度は容易に増加できる。したがって、より多くの自由度を有する多関節ロボットを実現することが可能である。駆動する湾曲区間の数や案内部材の径に応じて、本体36の形状やピッチ円37の直径g、振動型アクチュエータの数や配置を適宜変更すると好適である。
1 振動体
2 弾性体
2a 突出部
3 電気−機械エネルギ変換素子
4 接触体
7 加圧部
8 保持部
9 反力受部
12 接触体支持部
13 拘束手段
14 支持案内部
15 本体
20 振動体ユニット

Claims (20)

  1. 弾性体と電気−機械エネルギ変換素子とを含む振動体を各々が有する複数の振動体ユニットと、
    複数の前記振動体と接触する接触体と、を備え、
    前記接触体と複数の前記振動体とが所定方向に相対移動する振動型アクチュエータであって、
    少なくとも1つの前記振動体ユニットである第1振動体ユニットは、当該第1振動体ユニットを固定して前記所定方向における自由度を拘束する拘束手段を有し、
    少なくとも1つの前記振動体ユニットである第2振動体ユニットは、前記所定方向と直交する方向に当該第2振動体ユニットが移動可能であるように支持する支持案内部を有する、ことを特徴とする振動型アクチュエータ。
  2. 複数の前記振動体ユニットが前記所定方向に直列的に配列されている、ことを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
  3. 前記電気−機械エネルギ変換素子に印加される交番電圧に応じて前記振動体が振動することで生じる推力によって前記接触体と前記振動体とが相対移動する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 前記第2振動体ユニットの前記支持案内部は、当該第2振動体ユニットの移動に伴って前記所定方向と直交する前記方向に前記接触体を案内する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  5. 複数の前記振動体ユニットの各々は、前記振動体を保持する保持部を有し、
    少なくとも1つの前記振動体ユニットは、前記保持部に設けられ、前記接触体の自由度を拘束することによって前記接触体を前記所定方向に案内する接触体支持部を有する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  6. 前記拘束手段によって固定された前記第1振動体ユニットが前記接触体支持部を有する、ことを特徴とする請求項5に記載の振動型アクチュエータ。
  7. 前記所定方向における両端に位置する2つの前記振動体ユニットの各々の前記保持部に前記接触体支持部が設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載の振動型アクチュエータ。
  8. 前記支持案内部は、前記振動体が前記接触体に圧接する方向に前記第2振動体ユニットを案内するリニアガイドとして機能する、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  9. 前記支持案内部は、前記第2振動体ユニットを所定の軸周りに回転可能に支持する回転ガイドとして機能する、ことを特徴とする請求項8に記載の振動型アクチュエータ。
  10. 前記回転ガイドの回転中心は、前記振動体が前記接触体に接触している摩擦摺動面と同一の平面上に設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載の振動型アクチュエータ。
  11. 前記回転ガイドの回転中心は、対向して配置される前記振動体が前記接触体に接触している2つの摩擦摺動面の中間に位置する平面上に設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載の振動型アクチュエータ。
  12. 複数の前記振動体ユニットの各々は、前記振動体を加圧して前記接触体に圧接させる加圧部と、前記加圧部による加圧力の反力を受ける反力受部とを有する、ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  13. 前記反力受部は、前記接触体に接触し、前記所定方向に直交する中心軸の周りに回転可能であるローラである、ことを特徴とする請求項12に記載の振動型アクチュエータ。
  14. 前記弾性体は、前記接触体に接触する突出部を有し、
    交番電圧が前記電気−機械エネルギ変換素子に印加されると、前記接触体に接触する面に平行な方向に変位する振動が前記突出部の先端に励起される、ことを特徴とする請求項12に記載の振動型アクチュエータ。
  15. 前記反力受部が前記突出部である、ことを特徴とする請求項14に記載の振動型アクチュエータ。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載された1個以上の振動型アクチュエータと、
    前記拘束手段によって前記振動型アクチュエータが固定されている本体と、を有することを特徴とする装置。
  17. 前記本体が、前記接触体の自由度を拘束することによって前記接触体を前記所定方向に案内する接触体支持部を有する、ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 複数の前記振動型アクチュエータが、前記所定方向から見て所定の直径を有するピッチ円の円周上に配置されている、ことを特徴とする請求項16または請求項17に記載の装置。
  19. 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載された振動型アクチュエータまたは請求項16から請求項18のいずれか1項に記載された装置が設けられた固定部と、
    前記接触体に接続されたステージとを有する、ことを特徴とする多軸ステージユニット。
  20. 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載された振動型アクチュエータまたは請求項16から請求項18のいずれか1項に記載された装置を駆動源として備える、ことを特徴とする多関節ロボット。
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