JP2020195191A - 停電対応分電盤システム - Google Patents

停電対応分電盤システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020195191A
JP2020195191A JP2019098882A JP2019098882A JP2020195191A JP 2020195191 A JP2020195191 A JP 2020195191A JP 2019098882 A JP2019098882 A JP 2019098882A JP 2019098882 A JP2019098882 A JP 2019098882A JP 2020195191 A JP2020195191 A JP 2020195191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power failure
power supply
power
switching
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019098882A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6799111B2 (ja
Inventor
伸行 馬本
Nobuyuki Umamoto
伸行 馬本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Techno Eng Co Ltd
Original Assignee
Nihon Techno Eng Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Techno Eng Co Ltd filed Critical Nihon Techno Eng Co Ltd
Priority to JP2019098882A priority Critical patent/JP6799111B2/ja
Publication of JP2020195191A publication Critical patent/JP2020195191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6799111B2 publication Critical patent/JP6799111B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Distribution Board (AREA)

Abstract

【課題】 電源装置が分電盤と常に電気的に接続させていることを要せず,停電時には営んでいる事業をストップさせないための停電対応分電盤システムを提供する。【解決手段】 非停電時に商用電源から電力を取り入れる非停電時入力部と,停電時に移動型外部電源装置から電力を取り入れる停電時入力部と,非停電時入力部又は停電時入力部に取り入れた電力を負荷に対して出力する出力部と,出力部に出力する電力の取り入れ部として非停電時入力部と停電時入力部とを切換える切換部と,停電時入力部と移動型外部電源装置の電源とを接続する切換盤接続部とを有する切換盤装置と,切換盤装置の切換盤接続部と接続可能な移動型外部電源接続部と電源取得部とを有する移動型外部電源装置とからなる停電対応分電盤システムを開発した。【選択図】図3

Description

本発明は,停電に対応するための分電盤システムに関するものである。
家庭であっても事業所であっても,電力の安定的供給が望ましいことは疑いないことである。しかしながら,実際問題としては,発電所からの電力供給が何らかの形で停止してしまうことにより,いわゆる停電状態を引き起こすリスクがあり,そのタイミング等によっては,深刻な問題に繋がりかねない。この点については,家庭や事業所において,自ら,停電時における対策を講じておくことが望ましい。営んでいる事業がストップしない程度の対策が重要であるはずであるが,従来技術では,そのような対策が十分とはいえなかった。
停電時に営んでいる事業がストップしないための技術として,特許文献1が挙げられる。
特願2016−527499
一般に,最新のビルの配電システム等では,発電所からの電力供給の停止すなわち停電を検知して,大型のバッテリーからビルに電力を供給したり,予備の小型発電機を駆動してそのバッテリーに電源を一定期間供給し続ける仕組みが採用されている。これによって,エレベータ内への人の閉じ込めや,病院であれば手術室への電力供給や透析装置への電力供給,サーバなどへの電力供給などを継続することができる。
そして,特許文献1においては,分電盤単位での停電対策が開示されており,電源装置と分電盤とが常に電気的に接続されていることを前提に,分電盤に停電を検知するための機能を設け,分電盤にて停電を検知した場合に電源装置による電力供給を開始するという工夫が開示されている。
しかしながら,特許文献1では,電源装置が分電盤と常に電気的に接続されていることが前提となっていることから,一の事業者が複数の分電盤を利用しているような場合には,その分電盤の数だけ電源装置とそのシステムを準備しなければならず,コスト高となる。
あるいは,別の工夫として,重要な設備に接続されている分電盤に対してのみ電源装置とシステムを準備することで設備コストを抑えることも考えられる。
しかしながら,重要な設備等としてコンピュータやその周辺設備(記憶装置,通信装置)ないしはコンピュータ等に保存されている「重要情報」が該当する事業者は多いが,その「重要情報」は,コンピュータ間で容易に移動される。したがって,ある時にはある重要情報が格納されたコンピュータが分電盤Aによって給電されているA室に設置されているが,コンピュータが古くなった等の理由で信頼性の高いB室に移動されたような場合には,B室に給電している分電盤Bに分電盤Aに備えられていた部品を移設するか分電盤Bを電源装置の備わったシステムに改編するかの工事をしなければならなかった。
そこで,本発明においては,電源装置と分電盤を分離するとともに,電源装置を移動型とし,分電盤を選択して電力供給可能としたので停電に対応するためのコストを低く抑えることができる。
そのような目的を達成するため,本発明は,非停電時に商用電源から電力を取り入れる非停電時入力部と,停電時に移動型外部電源装置から電力を取り入れる停電時入力部と,非停電時入力部又は停電時入力部に取り入れた電力を負荷に対して出力する出力部と,出力部に出力する電力の取り入れ部として非停電時入力部と停電時入力部とを切換える切換部と,停電時入力部と移動型外部電源装置の電源とを接続する切換盤接続部とを有する切換盤装置と,切換盤装置の切換盤接続部と接続可能な移動型外部電源接続部と電源取得部とを有する移動型外部電源装置とからなる停電対応分電盤システムを開発した。また,前記切換盤装置そのものも開発した。さらに,前記の停電時入力部と切換盤接続部とを有し,しかも停電時入力部と切換盤接続部とを収納する筐体を有する後付部分切換盤装置を開発した。
また,単数又は複数の部屋に前記切換盤装置を有する建物を開発した。加えて,さらに前記移動型外部電源装置を収容した建物を発明した。
次に,本発明は,前記特徴に加えて,出力部が,他の分電盤の主開閉器に対して電力を出力する主開閉器向出力手段と,前記他の分電盤の分岐開閉器に対して電力を出力する分岐開閉器向出力手段と,主開閉器向出力手段に対して電力を出力するか分岐開閉器向出力手段に電力を出力するかを切換える分電盤向切換手段とを有する停電対応分電盤システムを開発した。
次に,本発明は,前記特徴に加えて,出力部が,出力先である複数の負荷の一部を選択するための出力先選択手段を有する停電対応分電盤システムを開発した。
次に,本発明は,前記特徴に加えて,移動型外部電源装置が,電源取得部を充電するための差込プラグを備えた電源取得部を有する停電対応分電盤システムを開発した。
次に,本発明は,前記特徴に加えて,移動型外部電源装置が,略立方形状であり,一面に持ち手が備えられている停電対応分電盤システムを開発した。
次に,本発明は,前記特徴に加えて,移動型外部電源装置が,相互に電気的に並列接続するための並列接続部を有する停電対応分電盤システムを開発した。
次に,本発明は,前記特徴に加えて,移動型外部電源装置が,少なくとも一部は蓄光塗料によって塗装された蓄光塗装部を有する停電対応分電盤システムを開発した。
次に,本発明は,前記特徴に加えて,切換盤装置の停電時入力部は差込プラグを有し,移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部は,コンセントを有する停電対応分電盤システムを開発した。また,さらに切換盤装置の停電時入力部の差込プラグの少なくとも一部は蓄光塗料によって塗装された蓄光塗装部を有する停電対応分電盤システムを開発した。
また,本発明は,前記特徴に加えて,切換盤装置の停電時入力部はコンセントを有し,移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部は,差込プラグを有する停電対応分電盤システムを開発した。また,さらに切換盤装置の停電時入力部のコンセントの少なくとも一部は蓄光塗料によって塗装された蓄光塗装部を有する停電対応分電盤システムを開発した。
また,本発明は,前記特徴に加えて,移動型外部電源装置が,床面を転がすためのローラーと,動かすためのハンドルが付いている停電対応分電盤システムを開発した。
また,本発明は,前記特徴に加えて,移動型外部電源装置が,電源内部インピーダンスを調整するインピーダンス調整部を有する停電対応分電盤システムを開発した。
また,本発明は,前記特徴に加えて,切換盤装置が,停電時入力部と,切換部との間にインピーダンス調整部を有する停電対応分電盤システムを開発した。
また,以上の蓄光塗装部に代えて又は加えて,ライトで照射するライト照射部があってもいい。
本発明の停電対応分電盤システムによれば,電源装置と分電盤を分離するとともに,電源装置を移動型とし,分電盤を選択して電力供給可能としたので停電に対応するためのコストを低く抑えることができる。
実施例1における停電対応分電盤システムの一例を示す図 切換盤装置の出力部からの出力先の一例を示す図 実施例1で用いられる移動型外部電源装置の外観の一例を示す図 実施例2における停電対応分電盤システムの一例を示す図 実施例3における停電対応分電盤システムの一例を示す図 実施例4における停電対応分電盤システムの一例を示す図1(充電部あり) 実施例4における停電対応分電盤システムの一例を示す図2(切換盤装置の停電時入力部に差込プラグがあり,移動型外電源装置の移動型外部電源接続部にコンセントあり) 実施例4における停電対応分電盤システムの一例を示す図3(切換盤装置の停電時入力部にコンセントがあり,移動型外電源装置の移動型外部電源接続部に差込プラグあり) 実施例4における停電対応分電盤システムの一例を示す図4(移動型外電源装置の移動型外部電源接続部にコンセントと充電部あり) 並列接続部を有する移動型外部電源装置の接続態様の一例を示す図 実施例1の停電対応分電盤システムの概念の一例を示す図1 実施例1の停電対応分電盤システムの概念の一例を示す図2 実施例2の停電対応分電盤システムの概念の一例を示す図 切換盤装置そのものが本発明の対象である場合の機能的構成の一例を示す図 停電時入力部と切換盤接続部とを有し,しかも停電時入力部と切換盤接続部とを収納する筐体を有する後付部分切換盤装置が本発明の対象である場合の機能的構成の一例を示す図
以下,本発明の実施形態について,図を用いて説明する。実施例1は請求項1,請求項5,請求項10,請求項11,請求項12,請求項13,請求項14,請求項15,請求項16,及び請求項17に関し,実施例2は請求項2に関し,実施例3は請求項3に関し,実施例4は請求項4及び請求項8に関し,実施例5は請求項6に関し,実施例6は請求項7及び請求項9に関するものである。本発明の内容は,以下の実施例にのみ限定されるものではなく,本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る。さらに,本願の停電対応分電盤システムは,すでに備え付けられている分電盤に新規に追加して利用する場合の他,すでに備え付けられている分電盤の一部構成を取り込んで構成される物であってもよい。
<概要>
本実施例の発明は,非停電時に商用電源から電力を取り入れ,移動型外部電源装置の電源と接続して停電時に移動型外部電源装置から電力を取り入れ,取り入れた電力を負荷に対して出力する切換盤装置と,電源を取得して,切換盤装置と接続可能となっている移動型外部電源装置とからなる停電対応分電盤システムである。
また,前記切換盤装置そのものである。さらに,前記の停電時入力部と切換盤接続部とを有し,しかも停電時入力部と切換盤接続部とを収納する筐体を有する後付部分切換盤装置である。また,前記移動型外部電源装置が,床面を転がすためのローラーと,動かすためのハンドルが付いている停電対応分電盤システムである。また,前記移動型外部電源装置が,電源内部インピーダンスを調整するインピーダンス調整部を有する停電対応分電盤システムである。また,前記切換盤装置が,停電時入力部と,切換部との間にインピーダンス調整部を有する停電対応分電盤システムである。さらに,単数又は複数の部屋に前記切換盤装置を有する建物である。加えて,さらに前記移動型外部電源装置を収容した建物である。なお,このうち建物の発明については,各装置を接続しないで物置等に置いておく場合を含むものである。
図1は,本実施例における停電対応分電盤システムの一例を示す図である。停電対応分電盤システム(0101)は,切換盤装置(0102)と移動型外部電源装置(0103)とからなり,切換盤装置は,非停電時入力部(0104)と停電時入力部(0105)と出力部(0106)と切換部(0107)と切換盤接続部(0108)とを有し,移動型外部電源装置は,移動型外部電源接続部(0109)と電源取得部(0110)とを有している。そして,切換盤装置は,通常,商用電源(0111)と電気的に接続されており,非停電時には,かかる商用電源から電力の供給を受けている。
以下では,本実施例における停電対応分電盤システムについて,切換盤装置と移動型外部電源装置に分けて説明する。
≪切換盤装置≫
「非停電時入力部」は,非停電時に商用電源から電力を取り入れる機能を有する。商用電源は一般には公衆電力網であり,非停電時入力部は公衆電力網からの電源線と主開閉器を介して接続されるのが一般的である。主開閉器は,一般には分岐開閉器に接続されるように構成される。
「停電時入力部」は,停電時に移動型外部電源装置から電力を取り入れる機能を有する。移動型外部電源装置からの電力の取入れは,後述の移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部から電源を取り入れる。
「停電時入力部」における電力の取り入れのための後記切換盤接続部からの接続は,人の手で道具を使わずに簡単にできるように構成することが好ましい。一般的には,簡単なアタッチメント構造とすることが好ましい。
次に「出力部」は,非停電時入力部又は停電時入力部に取り入れた電力を負荷に対して出力する機能を有する。負荷への出力は,通常,分電盤に設けられた電力供給線から行われる。その分電盤は,一般には,主開閉器と分岐開閉器を有するものの,移動型外部電源装置の出力はそれほど高くないのが通常なので,出力部が分電盤の主開閉器を介して電源を供給する場合には,分岐開閉器の一部を開(オープン)として,電源装置の電力供給先を絞り込むのが良い。ただし,移動型外部電源装置の出力が十分に大きいか又は主開閉器から供給されるべき全ての負荷の消費電力が十分に小さい場合には,主開閉器に移動型外部電源装置の出力部から電源を供給するとともに全ての分岐開閉器を閉(クローズ)状態として停電対応することも考えられる。
図2は,切換盤装置の出力部からの出力先の一例を示す図である。停電対応分電盤システム(0201)は,切換盤装置(0202)と移動型外部電源装置(0203)とからなり,切換盤装置にある出力部(0204)は通常,分電盤と電気的に接続されている。この分電盤の接続先は,主開閉器であっても分岐開閉器であっても良いが,図2は,主開閉器に電気的に接続されている場合の図である。
図11及び図12は,実施例1の停電対応分電盤システムの概念の一例を示す図である。図11に示すように,切換部(1101)を介して出力(1102)に渡された電力は,分電盤の主開閉器を介さずに直接分電盤の分岐開閉器(1103)に少なくとも一部接続されるように構成1104してもよい。この場合,全ての分岐開閉器に接続することは必ずしも必要でなく,一部の分岐開閉器に接続するように構成してもよい。また,全ての分岐開閉器に接続するが,どの分岐開閉器との接続もスイッチによって開閉できるよう,電源を供給する分岐開閉器を選択できるように構成することもできる。さらに,図12に示すように,切換部(1201)を介して出力部(1202)から出力される電力は,主開閉器の出力端側に出力されるように構成してもよい。
次に,「切換部」は,出力部に出力する電力の取り入れ部として非停電時入力部と停電時入力部とを切換える機能を有する。例えば,切換部は,主開閉器と,移動型外部電源からの電源供給を受ける非停電時入力部に備えられているスイッチとによって構成することができる。この場合,主開閉器のスイッチを閉(クローズ)としていれば電源供給は公衆電力網からなされるのに対して,停電時には,移動型外部電源装置を切換盤接続部に接続し,この電源が主開閉器に対して電源供給する場合には.主開閉器の公衆電力網用のスイッチを開(オープン)とし,移動型外部電源からの電源供給を受ける非停電時入力部に備えられているスイッチを閉(クローズ)とする。切換部は手動によって操作されるように構成さされてもよいし,電源の供給状態に応じて自動的に切り替わるように構成してもよい。例えば,非停電時入力部からの電力供給が途絶えたことを検知して切換部は,停電時入力部から電力の供給を受けるように構成したり,非停電時入力部からの電源の供給が途絶えて,かつ,切換盤接続部に移動型外部電源装置の移動型外部電源装置接続部との電気的な接続が検知された場合に非停電時入力部から停電時入力部に切り換えるように構成してもよい。さらに,移動型外部電源装置の移動型外部電源装置接続部との接続がある状態でも,非停電時入力部に対する公衆電力網からの電力の供給が再開された場合には切換部は自動的に停電時入力部から非停電時入力部に切り換えるように構成することもできる。したがって,移動型外部電源装置は,切換盤装置の切換盤接続部に対してケーブル接続信号を送るように構成してもよいし,切換盤接続部自身でケーブル接続信号を生成できるように構成してもよい。さらに,テストモードとして,非停電時入力部からの電力供給はあるが,移動型外部電源装置からの受電をテストするためにテストモードというモードを切換盤装置が有するように構成してもよい。テストモードの動作処理は切換部内のテストモード手段によって行われ,テストモードの場合には非停電時入力部からの電力供給が途絶えていなくとも切換盤接続部に移動型外部電源装置の移動型外部電源装置接続部との接続が検知された場合には切換部への入力を非停電時入力部から停電時入力部に切り換えるように処理をする。テストモードの終了によって切換部は非停電時入力部に入力先を切換えるように構成する。
「切換盤接続部」は,停電時入力部と移動型外部電源装置の電源とを接続する機能を有する。前述のとおり,停電時に人が簡単に移動型電源装置と接続できるように構成される。前述のアタッチメントが一例であるが,最も簡単な接続は,コンセント形式での接続である。
この「切換盤接続部」は,切換盤装置が筐体に格納されている場合には,そのコンセント部が筐体から露出する状態であることが好ましい。筐体の扉を開けて接続するのは煩雑だからである。また,移動型外部電源装置の重量が重く移動が困難な場合に対応する構成として,切換盤接続部が電力コードを含む構成であってもよい。前記筐体から引き回して部屋の離れた位置にある移動型電源装置と接続することができるようにするためである。これは,移動型外部電源装置の重量が重い場合にはもちろん,切換盤装置の周辺に机や本棚などの家具が置かれていて近くに移動型電源装置を置く場所がない場合にも利用できる。切換盤接続部は,筐体外面に直接設けられるアタッチメント(例えば,コンセントなど)の他に前述のようにコードを含み引き回しが可能な手段を併せ持たせることも可能である。前記筐体からのコードの引き回し距離としては2メートルから5メートル程度あるとよい。また,このコードは前記筐体内に格納され,リールにて収納されており,必要な分だけリールから引き出せるように構成してもよい。つまり,コード付きの掃除機のコード格納機構のようなものを筐体内部に設けておくことができる。
この「切換盤接続部」は,一の移動型外部電源装置のみと接続されるだけでなく,複数の移動型外部電源装置と接続できるように構成してもよい。また,切換盤接続部から入力される電力は,前述の停電時入力部にて並列接続されてもよい。この場合には,複数の移動型外部電源装置の波形の同期が必要であり,この同期手段を停電時入力部が有するように構成してもよい。
以上が本実施例の停電対応分電盤システムにおける切換盤装置の内容である。なお,通常であれば,切換盤装置は,インピーダンス調整のための機能を有していない。そのため,上記特徴に加えて,停電時入力部と切換部との間に,インピーダンス調整部を有していてもいい。インピーダンス調整部により,電源内部インピーダンスを調整することができるようになる。インピーダンスの調整は電源を供給する負荷の定格消費電力に応じて調整できるように構成することが好ましい。例えば負荷(一例としてはサーバ装置やディスプレイ,外部記憶装置,インターネット接続機器,電話機など)の定格消費電力を入力すると自動的にインピーダンスが調整できるように構成することが好ましいが,場合によっては手動でインピーダンスを調整できるように構成してもよい。これによってその時どうしても必要な機器を絞り込みその時々に応じて適切な電源供給を可能とする。
また,この切換盤装置そのものも本発明の対象である。さらに,前記の停電時入力部と切換盤接続部とを有し,しかも停電時入力部と切換盤接続部とを収納する筐体を有する後付部分切換盤装置も本発明の対象である。図14は,切換盤装置そのものが本発明の対象である場合の機能的構成を示す図である。切換盤装置(1402)は,非停電時入力部(1403)と停電時入力部(1404)と出力部(1405)と切換部(1406)と切換盤接続部(1407)とを有し,通常,商用電源(1401)と電気的に接続されており,非停電時には,かかる商用電源から電力の供給を受けている。図15は,停電時入力部と切換盤接続部とを有し,しかも停電時入力部と切換盤接続部とを収納する筐体を有する後付部分切換盤装置が本発明の対象である場合の機能的構成を示す図である。切換盤装置(1501)は,停電時入力部(1502)と切換盤接続部(1503)とを有している。
≪移動型外部電源装置≫
「移動型外部電源接続部」は,切換盤装置の切換盤接続部と接続可能にするための機能を有する。前述のように,切換盤装置の切換盤接続部とアタッチメント形式で接続されるように構成することが好ましい。例えば,切換盤接続部がコンセント型の場合には,移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部はプラグ型の接続部を有することとなる。つまり,両者間で凹凸関係の接続が成り立つように構成する。したがって,場合によっては,移動型外部電源接続部は,コンセント型となっており,切換盤装置の切換盤接続部が差込プラグ型になっていてもよい。
さらに「移動型外部電源接続部」に加えて,移動型外部電源装置は,自己の電源を利用して起動するように構成し,どのようにして切換盤装置に接続するかを音声などで案内するように構成してもよい。あるいは,ディスプレイを設けて,そのディスプレイ上で切換盤装置への接続方法や,切換盤装置の利用方法などを音声を交えて説明するように構成してもよい。さらに,移動型外部電源装置には,別途一般コンセントを設けて置き,家電製品のプラグを直接的にさし込めるように構成してもよい。例えばテレビのプラグや,パソコンのプラグ,スマートフォンの充電が可能となるUSB接続部などを設けてもよい。
「電源取得部」は,移動型外部電源装置の電源を取得するための機能を有する。電源取得部は,蓄電であっても,発電であってもいい。以下では蓄電を例に説明するが,矛盾ない範囲で発電にも当てはまる。
電源取得部は非停電時には常時公衆電力網と接続され,蓄電量が自然消耗によって一定値以下になった場合には充電させるように制御するのが好ましい。蓄電量は,ディスプレイ等によって人が視認できるように構成することが好ましい。また,電源取得部は,公衆電力網と接続されているために停電を検知できるように構成することが好ましい。停電を検知した場合には,例えば自動音声によって移動型外部電源装置の所在を周囲に知らせるように構成してもよい。また,所在を暗闇でも明らかにするために,LEDなどのライトを点滅させるように構成することができる。電源取得部は,バッテリーによって構成されるが,バッテリーは経時的に劣化するため,バッテリーをカセットのように交換可能に構成することができる。また,交換時期がきたことを周囲に音声で知らせるように構成することもできる。さらに,移動型外部電源装置にインターネット接続機能を持たせて所定のアドレスに対してバッテリーの交換時期が来たことを告知するように構成してもよい。さらに,定期的にバッテリーやその他の制御機能を自己診断し,その自己診断結果をメール等で定期的に報告するように構成してもよい。そして,GPS機能やその他の位置情報取得機能を持たせることで,自身がどの位置に配置されている移動型外部電源装置であるかも併せて報告するようにするとメンテナンスが容易になるというメリットがある。また,電源取得部のバッテリーの交換時期になると,バッテリーを自動発注するように構成することもできる。
電源取得部には原則として直流で蓄電される。電源装置(バッテリー)は,鉛蓄電池,リチウムイオン二次電池,リチウムイオンポリマー二次電池,ニッケル・水素蓄電池,ニッケル・カドミウム蓄電池,ニッケル・鉄蓄電池 (エジソン電池),ニッケル・亜鉛蓄電池,酸化銀・亜鉛蓄電池,コバルトチタンリチウム二次電池等を採用しうる。また固体電池でもよい。切換盤装置に対する出力は交流でなされる。従って直流/交流変換部を有している。さらに,地域によって電源周波数が異なるので出力時の周波数を切換えられるように構成することが考えられる。日本では50ヘルツと60ヘルツが切換えられるように構成することが好ましい。移動型外部電源装置にGPS機能が備えられている場合には,そのGPS機能によって取得された地理情報に基づいて自動的に周波数を切換えるように構成してもよい。例えば西日本では60ヘルツ,東日本では50ヘルツが自動的に出力されるように構成することができる。また海外などでは電圧が異なる場合があり周波数のみならず電圧も切換が可能なように構成することも考えられる。GPS機能によって海外においてもその地域で適切な周波数と電圧が自動的に電源選択部によって選択されて出力されるように構成することができる。
図3は,本実施例で用いられる移動型外部電源装置の外観の一例を示す図である。この図面での移動型外部電源装置(0301)は,略立方形状であり,その一面である上方に持ち手(0302)が備えられている。これにより,移動型外部電源装置の持ち運びが容易になる。
また,その他の構造として,この図面における移動型外部電源装置は,コンセント(0303)と差込プラグ(0304)を有している。後記のように,これらのコンセントや差込プラグを用いて,充電部における充電を容易にし,あるいは切換盤装置への電力の供給を容易にすることができる。差込プラグは充電用に用い,コンセントは切換盤装置との接続に用いるように構成すると間違って接続することがないので効果的である。
また更に,その他の構造として,この図面における移動型外部電源装置は,メーター(0305)を有している。このメーターは,複数備えられていても良いし,メーターが示す数値としては,蓄電残量であっても良いし,切換盤装置への電力供給量であっても良いし,充電装置からの電力取り入れ量であっても良い。例えば,蓄電残量を示すものであれば,保管中に自然放電によって蓄電残量がどの程度まで減っているのかを視覚的に確認することが容易になるため,定期的に確認することにより,充電をするタイミングを失する危険性が低くなる。また,切換盤装置への電力供給量を示すものであれば,切換盤装置との電気的な接続の状態を確認することができることに加えて,その量についても知ることができ,利用者において,停電時間見込みに応じて電力供給量を調整したり,電力供給先を調整したりすることが容易になる。また,充電装置からの電力取り入れ量である場合には,充電装置との電気的な接続の状態を確認することができる。
また,電源取得部の電源の消費限度に関する情報をディスプレイ等に出力するために消費限度情報生成出力部を有するように構成することもできる。過去の電力消費履歴に基づいてあとどれくらいの時間長電源取得部から電源が供給可能であるかを示す情報である。
<その他>
電源取得部は,長時間経過すると蓄電能力が落ちるが,電源取得部に蓄えられエチル電力を完全にゼロにして電源取得部をリフレッシュする機能を設けることもできる。リフレッシュ部である。所定期間(例えば1年から3年)充電され続けた場合には,自動的に一旦電源取得部を完全放電させる処理を行うように構成することができる。完全放電をしてリフレッシュする場合にはディスプレイ上に予告を出したり,メール機能がある場合には所定のアドレスに予告メールを出すことが考えられる。
電源取得部の蓄電能力は時間の経過によって劣化するが,その劣化速度が遅くなるように電源取得部は製造工程において十分にエイジングされている必要がある。エイジングは,温度と,振動によって行う。温度としては摂氏40度から摂氏60度程度が良く,振動は40ヘルツから100ヘルツ程度が良い。
電源取得部への蓄電は外部電源からの電力供給によって行われる。典型的には公衆電力網からの受電であり,交流を直流に変換して充電する。この場合も複数の周波数に対応して受電できるように構成することが好ましい。さらに交流でなく,直流受電が可能なように構成することも考えられる。交流充電と直流充電の両者がなされるように構成することが好ましい。直流充電は主要な電源供給先として太陽電池を挙げることができる。その他の移動型ないしは固定型の外部電源装置,すなわち電源取得部を有する装置から充電を受けることができるように構成してもよい。このように構成すると,切換盤装置に対する接続を維持したままに自身の電源容量を超えて電力供給をできるので,切換盤装置から電力の供給を受けている負荷が移動型外部電源装置の交換に際して電力供給を遮断されなくて済むというメリットがある。
以上が本実施例の停電対応分電盤システムにおける移動型外部電源装置の説明である。以上の特徴に加えて,移動型外部電源装置が,床面を転がすためのローラーと,動かすためのハンドルが付いていても良い。また,移動型外部電源装置が,電源内部インピーダンスを調整するインピーダンス調整部を有していても良い。
≪まとめ≫
以上より,電源装置が分電盤と常に電気的に接続させていることを要せず,停電時には営んでいる事業をストップさせないための停電対応分電盤システムを提供することができる。
本実施例に記載の停電対応分電盤システムは,実施例1の構成に加えて,出力部が,他の分電盤の主開閉器に対して電力を出力する主開閉器向出力手段と,前記他の分電盤の分岐開閉器に対して電力を出力する分岐開閉器向出力手段と,主開閉器向出力手段に対して電力を出力するか分岐開閉器向出力手段に電力を出力するかを切換える分電盤向切換手段とを有する停電対応分電盤システムである。
以下では,本実施例における停電対応分電盤システムの各構成について説明する。
図4は,本実施例における停電対応分電盤システムの一例を示す図である。
実施例1と同じように,停電対応分電盤システム(0401)は,切換盤装置(0402)と移動型外部電源装置(0403)とからなり,切換盤装置は,非停電時入力部(0404)と停電時入力部(0405)と出力部(0406)と切換部(0407)と切換盤接続部(0408)とを有し,移動型外部電源装置は,移動型外部電源接続部(0409)と電源取得部(0410)とを有している。そして,切換盤装置は,通常,商用電源(0411)と電気的に接続されており,非停電時には,かかる商用電源から電力の供給を受けている。本実施例での更なる特徴は,切換盤装置における出力部(0406)が,主開閉器向出力手段(0412)と分岐開閉器向出力手段(0413)と分電盤向切換手段(0414)とを有している点である。
出力部における主開閉器向出力手段と分岐開閉器向出力手段と分電盤向切換手段を除く機能については,実施例1と同様であるから,以下では,主開閉器向出力手段と分岐開閉器向出力手段と分電盤向切換手段につき説明する。
「主開閉器向出力手段」は,出力部からの電力を分電盤の主開閉器に対して電力を出力する機能を有する。「主開閉器」とは,電力回路(分電盤配下の構内配電線)に使用される主要なスイッチのことであり,公衆電力網からの電力を電力回路(分電盤配下の構内配電線)にて一次的に受け付けるスイッチとなる。1つの主開閉器に対して,それと電気的に接続している複数の分岐開閉器が存在しているところ,この主開閉器への電力の供給が停止すれば,当該主開閉器と電気的に接続されている先の分岐開閉器への「主開閉器を通じた」電力の供給が停止する。他方,主開閉器に対して電力が供給されれば,それと電気的に接続している複数の分岐開閉器に対して電力が供給され,それらの分岐開閉器と電気的に接続されている先の電機機器への電力供給がなされる。
「分岐開閉器向出力手段」は,出力部からの電力を直接的に分電盤の分岐開閉器に対して電力を出力する機能を有する。「分岐開閉器」とは,電流の分岐点に設けられたスイッチのことである。例えば分岐開閉器は部屋単位や,負荷の種類の単位(コンセント用配線,照明用配線,空調用配線,自動ドア用配線,ドアロック機構用配線など)1つの主開閉器に対して,それと電気的に接続している複数の分岐開閉器が存在し,他方,分岐開閉器と最終的な電力供給先である電気機器はコンセントや固定結線によって電気的に接続している。分岐開閉器への電力の供給が停止すれば,当該分岐開閉器と電気的に接続されている先の電機機器(コンセントを介して接続しているものを含む)への電力の供給が停止する。ただし,主開閉器とは異なり,一の分岐開閉器が開となっても,閉じられていない他の分岐開閉器と電気的に接続されている先の電機機器への電力の供給は停止しない。
「分電盤向切換手段」は,出力部からの電力を主開閉器向出力手段に対して電力を出力するか分岐開閉器向出力手段に対して電力を出力するかを切換える機能を有する。
主開閉器に対して出力すれば,当該他の分電盤と電気的に接続されている電機機器の全体に対して電力が供給されるため,非停電時と同様の電力供給が可能となるが,他方,電源装置の電力消費が激しくなり長時間の使用には適さない面がある。特に,主開閉器経由で電力を受電するが,分岐開閉器を介さないで常時電力を受電するように構成されている電力回路(分電盤配下の構内配電線)がある場合には想定外の負荷に対して電力供給をすることとなり好ましくない場合がある。これに対して,分岐開閉器に対して出力すれば,当該分岐開閉器と電気的に接続されている先の電機機器のみには電力を供給することができるため,当該分岐開閉器と電気的に接続されている先の電機機器のみに対して電力を供給することができる。一般的には分岐開閉器には,その先の負荷名称や不可種別が明示されているために利用者が容易に分岐開閉器の開閉を選択することができる。そのため,利用者は,必要最小限度の電源装置の消耗にて,停電時において本当に必要な範囲に限った電力供給が可能となる。
図13は,本実施例における停電対応分電盤システムの概念の一例を示す図である。この図面を用いて具体的に示すと,非停電時入力部(1301)と,停電時入力部(1302)と,切換部(1303)があり,切換部(1303)を経て出力部(1304)が受け取った電力は,主開閉器向出力手段(1305)又は分岐開閉器向出力手段のいずれに出力するか分電盤向切換手段(1307)によって切り換えられるように構成される。これによって臨機応変に電力を分電盤(1308)に対して仕向けられる。
以上のように,主開閉器と分岐開閉器のいずれに出力するかは,停電時の状況や停電時間見込み等にもよることから,利用者が適宜選択できることが望ましいものである。
以上により,利用者において,停電時の状況や停電時間見込み等に応じて,主開閉器と分岐開閉器のいずれに出力するかを選択することが可能となる。それにより,必要最小限度の電源装置の消耗にて,停電時において本当に必要な範囲に限った電力供給が可能となる。
本実施例に記載の停電対応分電盤システムは,実施例1又は2の構成に加えて,出力部が,出力先である複数の負荷の一部を選択するための出力先選択手段を有する停電対応分電盤システムである。
以下では,本実施例における停電対応分電盤システムの各構成について説明する。
図5は,本実施例における停電対応分電盤システムの一例を示す図である。
実施例1と同じように,停電対応分電盤システム(0501)は,切換盤装置(0502)と移動型外部電源装置(0503)とからなり,切換盤装置は,非停電時入力部(0504)と停電時入力部(0505)と出力部(0506)と切換部(0507)と切換盤接続部(0508)とを有し,移動型外部電源装置は,移動型外部電源接続部(0509)と電源取得部(0510)とを有している。そして,切換盤装置は,通常,商用電源(0511)と電気的に接続されており,非停電時には,かかる商用電源から電力の供給を受けている。本実施例での更なる特徴は,切換盤装置における出力部(0506)が,出力先選択手段(0512)を有している点である。
出力部における出力先選択手段を除く機能については,実施例1と同様であるから,以下では,出力先選択手段につき説明する。
「出力先選択手段」とは,出力先である複数の負荷の一部を選択する機能を有する。
ここでは,主として,本実施例における停電対応分電盤システムから他の分電盤を介さずに直接的に電子機器と電気的に接続されている場合を念頭に置いているが,それに限定されるわけではない。説明の便宜上,停電対応分電盤システムから他の分電盤を介さずに直接的に電子機器と電気的に接続されている場合を念頭に置いて説明すると,直接的に電子機器と電気的に接続されているわけなので,その全部に対して電力を供給するか,それとも一部に対して電力を供するか,仮に一部である場合には,いずれに対して電力を供給するかなどを停電対応分電盤システムにて選択することにより,実施例2と同様に,停電時の状況や停電時間見込み等によって,電力供給対象を利用者が適宜選択することができるようになる。それにより,必要最小限度の電源装置の消耗にて,停電時において本当に必要な範囲に限った電力供給が可能となる。
本実施例に記載の停電対応分電盤システムは,実施例1から3のいずれか一の構成に加えて,移動型外部電源装置が,電源取得部を充電するための差込プラグを備えた充電部を有する停電対応分電盤システムである。
また,本実施例に記載の停電対応分電盤システムは,実施例1から3のいずれか一の構成に加えて,切換盤装置の停電時入力部は差込プラグを有し,移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部はコンセントを有する停電対応分電盤システムである。
本実施例に記載の停電対応分電盤システムは,実施例1から3のいずれか一の構成に加えて,切換盤装置の停電時入力部はコンセントを有し,移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部は差込プラグを有する停電対応分電盤システムである。
以下では,順に,本実施例における停電対応分電盤システムの各構成について説明する。
図6から図9は,いずれも本実施例における停電対応分電盤システムの一例を示す図である。これら4つの図面に共通する点について先に説明すると,停電対応分電盤システム(0601,0701,0801,0901)は,切換盤装置(0602,0702,0802,0902)と移動型外部電源装置(0603,0703,0803,0903)とからなり,切換盤装置は,非停電時入力部(0604,0704,0804,0904)と停電時入力部(0605,0705,0805,0905)と出力部(0606,0706,0806,0906)と切換部(0607,0707,0807,0907)と切換盤接続部(0608,0708,0808,0908)とを有し,移動型外部電源装置は,移動型外部電源接続部(0609,0709,0809,0909)と電源取得部(0610,0710,0810,0910)とを有している。そして,切換盤装置は,通常,商用電源(0511,0711,0811,0911)と電気的に接続されており,非停電時には,かかる商用電源から電力の供給を受けている。これらの各機能については,実施例1で説明したことと同様である。
図6では,移動型外部電源装置が,電源取得部を充電するための差込プラグを備えた充電部(0612)を有している。これにより,移動型外部電源装置を充電することができ,移動型外部電源装置の電池残量を補充することができる。
図7では,切換盤装置の停電時入力部がコンセント(0712)を有し,移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部が差込プラグ(0713)を有している。これにより,差込プラグを用いて,切換盤装置と移動型外部電源装置とを電気的に接続することができる。移動型外部電源装置が有するコンセントは,1つである必要はなく,複数であっても良い。複数であれば,複数の切換盤装置と電気的に接続することができる。
図8では,切換盤装置の停電時入力部が差込プラグ(0812)を有し,移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部がコンセント(0813)を有している。これにより,差込プラグを用いて,切換盤装置と移動型外部電源装置とを電気的に接続することができる。移動型外部電源装置が有する差込プラグは,1つである必要はなく,複数であっても良い。複数であれば,複数の切換盤装置と電気的に接続することができる。
さらに,図9は,切換盤装置の停電時入力部が差込プラグ(0912)を有し,移動型外部電源装置のうち,移動型外部電源接続部がコンセント(0913)を有し,さらに電源取得部を充電するための差込プラグ(0914)を備えた充電部を有している。ここでは,移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部が差込プラグではなくコンセントを有していることにより,移動型外部電源装置が有している差込プラグが充電するための差込プラグであることが容易に判別することができる。

本実施例に記載の停電対応分電盤システムは,実施例1から4のいずれか一の構成に加えて,移動型外部電源装置が,相互に電気的に並列接続するための並列接続部を有する停電対応分電盤システムである。
以下では,本実施例における停電対応分電盤システムの構成について説明するが,並列接続部以外の構成については実施例1と同様なので,並列接続部について説明する。
「並列接続部」とは,相互に電気的に並列接続する機能を有する。これにより,複数の移動型外部電源装置を用いることにより,電圧を変えずに電源装置を長持ちさせることができるようになる。
図10は,並列接続部を有する移動型外部電源装置の接続態様の一例を示す図である。あくまで電気的に接続されていればいいので一例ではあるが,移動型外部電源装置(1001)は,他の移動型外部電源装置と電気的に並列接続するための差込プラグ(1002)と,他の移動型外部電源装置と電気的に並列接続するためのコンセント(1003)を有しており,これらを接続して繋げることにより,複数の移動型外部電源装置を電気的に並列接続することができる。

本実施例に記載の停電対応分電盤システムは,実施例1から5のいずれか一の構成に加えて,移動型外部電源装置の少なくとも一部が,蓄光塗料によって塗装された蓄光塗装部を有する停電対応分電盤システムである。また,実施例4の構成に加えて,切換盤装置の停電時入力部の差込プラグの少なくとも一部が蓄光塗料によって塗装された蓄光塗装部を有する停電対応分電盤システム,若しくは切換盤装置の停電時入力部のコンセントの少なくとも一部が蓄光塗料によって塗装された蓄光塗装部を有する停電対応分電盤システムである。
停電時,その時刻又は場所によっては,移動型外部電源装置の所在場所,切換盤装置の停電時入力部への接続場所が視認できない程度に暗いことがあり得る。本実施例における特徴を有すれば,そのような状況であっても,移動型外部電源装置を発見すること,及び切換盤装置の停電時入力部への接続を容易にすることができる。
また,蓄光塗料を用いることにより,非停電時の照明光により自然と光を蓄えることができるため,省エネにも適している。

移動型外部電源装置:0301
持ち手:0302
コンセント:0303
差込プラグ:0304
メーター:0305

Claims (17)

  1. 非停電時に商用電源から電力を取り入れる非停電時入力部と,
    停電時に移動型外部電源装置から電力を取り入れる停電時入力部と,
    非停電時入力部又は,停電時入力部に取り入れた電力を負荷に対して出力する出力部と,
    出力部に出力する電力の取り入れ部として非停電時入力部と,停電時入力部とを切換える切換部と,
    停電時入力部と移動型外部電源装置の電源とを接続する切換盤接続部と,
    を有する切換盤装置と,
    切換盤装置の切換盤接続部と接続可能な移動型外部電源接続部と,
    電源取得部と,
    を有する移動型外部電源装置と,
    からなる停電対応分電盤システム。
  2. 出力部は,
    他の分電盤の主開閉器に対して電力を出力する主開閉器向出力手段と,
    前記他の分電盤の分岐開閉器に対して電力を出力する分岐開閉器向出力手段と,
    主開閉器向出力手段に対して電力を出力するか分岐開閉器向出力手段に電力を出力するかを切換える分電盤向切換手段と,
    を有する請求項1に記載の停電対応分電盤システム。
  3. 出力部は,
    出力先である複数の負荷の一部を選択するための出力先選択手段を有する請求項1又は請求項2に記載の停電対応分電盤システム。
  4. 移動型外部電源装置は,電源取得部を充電するための差込プラグを備えた充電部を有する請求項1から請求項3のいずれか一に記載の停電対応分電盤システム。
  5. 移動型外部電源装置は,略立方形状であり,一面に持ち手が備えられている請求項1から請求項4のいずれか一に記載の停電対応分電盤システム。
  6. 移動型外部電源装置は,相互に電気的に並列接続するための並列接続部を有する請求項1から請求項5のいずれか一に記載の停電対応分電盤システム。
  7. 移動型外部電源装置は,少なくとも一部は蓄光塗料によって塗装された蓄光塗装部を有する請求項1から請求項6のいずれか一に記載の停電対応分電盤システム。
  8. 切換盤装置の切替盤接続部は差込プラグを有し,
    移動型外部電源装置の移動型外部電源接続部は,コンセントを有する
    請求項1から請求項7のいずれか一に記載の停電対応分電盤システム。
  9. 切換盤装置の切替盤接続部の差込プラグの少なくとも一部は蓄光塗料によって塗装された蓄光塗装部を有する請求項8に記載の停電対応分電盤システム。
  10. 請求項1に記載の切換盤装置。
  11. 請求項1に記載の
    停電時入力部と,
    切換盤接続部と,
    停電時入力部と切換盤接続部とを収納する筐体と,
    からなる後付部分切換盤装置。
  12. 部屋に請求項1に記載の切換盤装置を有する建物。
  13. 切換盤装置を有する部屋が複数ある請求項12に記載の建物。
  14. さらに請求項1に記載の移動型外部電源装置を収容した請求項12又は請求項13に記載の建物。
  15. 移動型外部電源装置は,床面を転がすためのローラーと,動かすためのハンドルが付いている請求項1から請求項9のいずれか一に記載の停電対応分電盤システム。
  16. 移動型外部電源装置は,電源内部インピーダンスを調整するインピーダンス調整部を有する請求項1から請求項9のいずれか一に記載の停電対応分電盤システム。
  17. 切換盤装置は,停電時入力部と,切換部との間にインピーダンス調整部を有する請求項1から請求項9のいずれか一に記載の停電対応分電盤システム。
JP2019098882A 2019-05-27 2019-05-27 停電対応分電盤システム Active JP6799111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019098882A JP6799111B2 (ja) 2019-05-27 2019-05-27 停電対応分電盤システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019098882A JP6799111B2 (ja) 2019-05-27 2019-05-27 停電対応分電盤システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020195191A true JP2020195191A (ja) 2020-12-03
JP6799111B2 JP6799111B2 (ja) 2020-12-09

Family

ID=73548138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019098882A Active JP6799111B2 (ja) 2019-05-27 2019-05-27 停電対応分電盤システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6799111B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008278569A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Matsushita Electric Works Ltd 配電システム
JP2013158108A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Eliiy Power Co Ltd 電源装置、電源装置の制御方法およびプログラム
JP2013192283A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ups用の保守支援装置
JP2016021801A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 東芝三菱電機産業システム株式会社 無停電電源装置
JP2017123749A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 トヨタホーム株式会社 建物の電力供給システム及び報知装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008278569A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Matsushita Electric Works Ltd 配電システム
JP2013158108A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Eliiy Power Co Ltd 電源装置、電源装置の制御方法およびプログラム
JP2013192283A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ups用の保守支援装置
JP2016021801A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 東芝三菱電機産業システム株式会社 無停電電源装置
JP2017123749A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 トヨタホーム株式会社 建物の電力供給システム及び報知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6799111B2 (ja) 2020-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9929591B2 (en) Smart home power system
CN108075324B (zh) 智能插座
US6933627B2 (en) High efficiency lighting system
US7915760B2 (en) Electric power conservation system for storing electric power for use during off-peak hours
US20060087800A1 (en) Portable hybrid applications for AC/DC load sharing
US10218217B2 (en) UPS for mixed AC and DC loads
CN108702023B (zh) 机架电力系统和方法
EP2475070A1 (en) Dc power distribution system
WO2013129499A1 (ja) 制御装置、制御システム及び蓄電池制御方法
EP1770844A2 (en) Power conditioner
JP2009159734A (ja) 直流配電システム
US11283131B1 (en) Modular portable power systems and methods
JP2022516975A (ja) 分散型エネルギ資源デバイスを接続および計測するための方法およびシステム
US20200303944A1 (en) Power Distribution System
US20050225914A1 (en) Power supply
JP2019205309A (ja) 電力供給システム
JP6799111B2 (ja) 停電対応分電盤システム
JP2008043000A (ja) 直流配電システム
AU2016306227A1 (en) Power storage control system, power storage system, power storage control device, charge/discharge control device, and power storage device
US11296537B2 (en) Electrical energy supply unit and control therefor
CA2988021C (en) Storage unit for a consumer, storage system and method of controlling a storage system
CN104348252A (zh) 三电源冗余供电装置和便携设备
JP2013090455A (ja) 配電システムおよびそれに用いられる配線器具
US20180124880A1 (en) Direct Current Power Server
JP5386242B2 (ja) 電力供給システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200313

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200313

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200518

A603 Late request for extension of time limit during examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A603

Effective date: 20200720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6799111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250