JP2020192694A - 熱伝導シート製造方法及び熱伝導シート製造装置 - Google Patents

熱伝導シート製造方法及び熱伝導シート製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱伝導性能を向上させた電気絶縁シートの製造方法を提供する。【解決手段】 熱伝導異方性を有するフィラーFを含む蛇腹状シートVSであって、複数の山折り部及び谷折り部が交互に連続する蛇腹状シートVSを形成する蛇腹状シート形成工程と、前記蛇腹状シートを、前記山折り部同士又は前記谷折り部同士の間隔が小さくなる方向へ圧縮して、前記蛇腹状シートを平板状に整形する整形工程と、を含み、前記蛇腹状シート形成工程は、フィラーFを含む合成樹脂材を所定の成形型の表面に付着させて薄膜TFを形成する薄膜形成工程と、前記合成樹脂材を固化させる固化工程と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、熱伝導シート製造方法及び熱伝導シート製造装置に関する。
一般に、半導体素子は、その作動に伴い発熱する。特に、出力電力が比較的大きい半導体素子の発熱量は大きい。そこで、半導体素子の熱破壊を防止するため、半導体素子に、金属製(例えば、アルミニウム合金製又銅製)の放熱器(放熱フィン)が装着され、その冷却効率が高められる。この場合、半導体素子の熱を放熱器へ効率的に伝導させるための熱伝導シートが、半導体素子と放熱器との間に挟み込まれる。
例えば、特許文献1の熱伝導シートは、次のようにして製造される。帯状のゴムシートがローラーによって下方へ送り出される。ゴムシート内には、前記送り出し方向に沿って、熱伝導率を向上させるためのフィラーとしての短繊維が配向されている。ローラーの下方には、カッターが配置されており、このカッターによって、ゴムシートの表面側及び裏面側に、ゴムシートの幅方向における一端から他端へ至る直線状の切り込みが形成される。これらの切り込みは、ゴムシートの長手方向(送り出し方向)に所定の間隔をおいて、ゴムシートの表面側及び裏面側に交互に形成される。そして、ゴムシートが、上記の切り込みに沿って折り畳まれて、隣接する切り込みの間に位置する部分(中間部)同士が重ねられる。最後に、前記中間部同士が密着するように押圧されつつ加熱されて融着される。このようにして、平板状の熱伝導シートが形成される。この熱伝導シートの内部の短繊維は、熱伝導シートの板厚方向に配向されている。
特開平6−71776号公報
上記のように、特許文献1の熱伝導シートの製造方法において、ゴムシートを送り出しながら、ゴムシートの表面側及び裏面側に切り込みを形成している。切り込みの位置、深さ、直線性などの精度を向上させるために、ゴムシートに、ある程度の張力を印加した状態でカッターをゴムシートに押し当てる(とともにゴムシートの幅方向にスライドさせる)必要がある。ここで、熱伝導率を向上させるためには、フィラー(つまり、短繊維)の体積密度をできるだけ高く設定する必要がある。しかし、その場合、ゴムシートの引張強度が低下する。したがって、ゴムシートに切り込みを形成し難い。そのため、短繊維の体積密度をあまり高く設定することができず、熱伝導性能をあまり高く設定することができない。
本発明は上記課題に対処するためになされたもので、その目的は、熱伝導性能を向上させた熱伝導シート製造方法及び熱伝導シート製造装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の熱伝導シート製造方法は、熱伝導異方性を有する熱伝達部材(F)を含み、複数の山折り部及び谷折り部が交互に連続する蛇腹状シート(VS)を形成する蛇腹状シート形成工程と、前記蛇腹状シートを、前記山折り部同士又は前記谷折り部同士の間隔が小さくなる方向へ圧縮して、前記蛇腹状シートを平板状に整形する整形工程と、を含み、前記蛇腹状シート形成工程は、前記熱伝達部材を含む合成樹脂材を所定の成形型の表面に付着させて薄膜(TF)を形成する薄膜形成工程と、前記合成樹脂材を固化させる固化工程と、を含む。
本発明の熱伝導シート製造方法の一態様において、前記薄膜形成工程は、直線状に延びる稜線部をそれぞれ有する複数の山部であって、それらの稜線部が互いに平行になるように配置された複数の山部の斜面に、前記熱伝達部材を含む合成樹脂材を付着させて、前記複数の山部の斜面に前記薄膜を形成する工程を含む。
本発明の熱伝導シート製造方法の他の態様において、前記成形型(M)は、上型(MU)及び下型(ML)を備え、前記蛇腹状シート形成工程は、下型の表面に前記蛇腹状シートを形成する工程と、前記蛇腹状シートを上型と下型との間に挟み込んで、前記蛇腹状シートの膜厚を均一化する工程と、を含む。
本発明の熱伝導シート製造方法の他の態様において、前記蛇腹状シート形成工程は、平板状の薄膜部材を形成する工程と、前記平板状の薄膜部材を折り曲げて前記山折り部及び前記谷折り部を形成する工程と、を含む。
本発明の熱伝導シート製造方法の他の態様において、前記成形型が多孔質材料で構成され、前記薄膜形成工程は、前記成形型における、前記合成樹脂材が付着されていない面から前記合成樹脂材を吸引する工程を含む。
また、上記目的を達成するために、本発明の熱伝導シート製造装置は、直線状に延びる稜線部をそれぞれ有する複数の山部(MLa,MUa)であって、それらの稜線部が互いに平行になるように配置された複数の山部を有する成形型(M)と、所定の方向への熱伝導率が前記所定の方向とは異なる方向への熱伝導率よりも大きい熱伝達部材(F)を含む合成樹脂材(R)を、前記成形型の前記山部の斜面に付着させる付着装置(N)と、前記斜面に付着した、前記熱伝達部材を含む合成樹脂材を固化させて、複数の山折り部及び谷折り部が交互に連続する蛇腹状シートを形成する固化装置(D)と、前記蛇腹状シートを、前記山折り部同士又は谷折り部同士の間隔が小さくなる方向へ圧縮して、前記蛇腹状シートを平板状に整形する整形装置(PA)と、を含む。
上記の本発明の薄膜形成工程において、熱伝達部材を含む合成樹脂材の流動方向へ熱伝達部材を配向させ易い。この方向を、山折り部(谷折り部)の傾斜方向としておき、前記山折り部同士又は谷折り部同士の間隔が小さくなる方向へ圧縮して、前記合成樹脂材を平板状に整形することにより、前記成形された平板状の部材(熱伝導シート)の板厚方向に、熱伝導部材を配向させることができる。これによれば、上記特許文献1のような、薄膜部材(特許文献1のゴムシートに相当)に切り込みを入れる工程が不要なので、熱伝達部材の密度を比較的高く設定できる。よって、本発明によれば、熱伝導性能を向上させた熱伝導シートを製造できる。
本発明の一実施形態に係る熱伝導シートの外観図である。 本発明の第1実施形態に係る金型の概略図である。 図2の金型の下型に複合材からなる薄膜を形成した状態を示す断面図である。 図3の薄膜を固化させて形成された蛇腹状シートの膜厚を均一化する工程を示す断面図である。 図4の蛇腹状シートを圧縮する工程を示す断面図である。 蛇腹シートが圧縮されて熱伝導シートが完成した状態を示す断面図である。 図1の熱伝導シートの表層の溝部を拡大した拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る金型の断面図である。 図8の金型を用いて形成された蛇腹状シートの断面図である。 図9の蛇腹状シートを圧縮して形成された熱伝導シートの表層を拡大した拡大図である。 図9の蛇腹状シートを圧縮して形成された熱伝導シートの表層部の割れを拡大した拡大図である。 図11の割れを修正して、熱伝導シートの表面を平滑化する工程を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る金型の表面に複合材を塗布する工程を示す断面図である。 図13の工程において塗布された複合材の一部を除去する工程を示す断面図である。 図14の下型を変形させて蛇腹状シートを形成し、金型を閉じて蛇腹状シートの膜厚を均一化する工程を示す断面図である。 第3実施形態の変形例に係る金型を用いて、蛇腹状シートの膜厚を均一化する工程を示す断面図である。 図16の金型を変形させて蛇腹状シートを形成するとともに、蛇腹状シートの膜厚を均一化する工程を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る熱伝導シートの一連の製造工程及び製造装置を示す概略図である。 本発明の変形例に係り、金型からの蛇腹状シートの剥離性を向上させる膜を、金型の表面に形成した例を示す断面図である。 図19の金型から剥離された蛇腹状シートの断面図である。 本発明の他の変形例に係り、多孔質材で形成された金型の断面図である。 本発明の第4実施形態の変形例に係る熱伝導シートの一連の製造工程及び製造装置を示す概略図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る熱伝導シートの製造方法について説明する。以下、一例として、図1に示す熱伝導シートS1を製造する工程について説明する。
本実施形態において、図2に示すように、下型ML1及び上型MU1からなる金型M1を用いる。下型ML1及び上型MU1は、略直方体状(ブロック状)に形成されている。以下の説明において、下型ML1及び上型MU1の長辺方向を左右方向と呼び、短辺方向を前後方向と呼ぶ。また、下型ML1及び上型MU1の厚さ方向を上下方向と呼ぶ。金型M1の型開き方向が上下方向である。
図3及び図4に示すように、下型ML1の上面には、複数(例えば100個)の山部ML1aが形成されている。なお、隣り合う山部ML1aの間の部分を谷部ML1bと呼ぶ。複数の山部ML1a(複数の谷部ML1b)が左右方向に等間隔に並べられている。つまり、各山部ML1aの稜線RLが前後方向に直線状に延設されている(図2参照)。山部ML1aの斜面は平面状である。山部ML1aの間隔は、0.309mmである。また、山部ML1aの高さ(谷部ML1bの深さ)は、0.4755mmである。また、山部ML1aの頂点の角度(斜面と斜面との間の角度)は、40°である。
上型MU1の下面には、下型ML1の複数の山部ML1a及び谷部ML1bと同形の複数の谷部MU1b及び山部MU1aが形成されている。複数の山部MU1a(複数の谷部MU1b)が左右方向に等間隔に並べられている。つまり、各山部MU1aが前後方向に直線状に延設されている。金型M1が閉じられた状態で、下型ML1と上型MU1との間に所定の隙間が形成される。
上記のように構成された下型ML1の複数の山部ML1aの斜面に、フィラーF(熱伝達部材)を含む熱可塑性樹脂材R(複合材(スラリー))が、付着装置Nを用いて付着(塗布、噴霧など)される(図3参照)。これにより、複合材からなる薄膜TFが、下型ML1の複数の山部ML1aの斜面に形成される。
フィラーFとして、鱗片状の窒化ホウ素(BN)、窒化ホウ素ナノチューブ、鱗片状グラファイト、カーボンナノチューブなどを採用することが好ましい。これらのフィラーFは六方晶系に属し、フィラーFの結晶面に垂直な方向(c軸方向)に比べて、フィラーFの結晶面に平行な方向(a軸方向及びb軸方向)への熱伝達率が大きい。すなわち、フィラーFは、熱伝導異方性を有する。ここで、鱗片状の窒化ホウ素(BN)及び窒化ホウ素ナノチューブは、電気絶縁体であるのに対し、鱗片状グラファイト及びカーボンナノチューブは、導電体である。そこで、熱伝導シートS1が電気絶縁体であることが望ましい場合には、鱗片状の窒化ホウ素(BN)及び窒化ホウ素ナノチューブをフィラーFとして採用すればよい。一方、熱伝導シートS1が導電体であることが望ましい場合には、後者を採用すればよい。また、この場合には、アルミニウム製、銅製などの金属製の鱗片状又は繊維状の部材をフィラーFとして採用してもよい。
また、熱可塑性樹脂材Rとして、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アラミド、ポリエチレンテレフタラートなどを主成分とする材料を採用できる。なお、熱可塑性樹脂材Rに代えて、熱硬化性樹脂材を採用してもよい。
例えば、鱗片状のフィラーFを採用した場合、下型ML1の複数の山部ML1aの斜面に沿って流動し、フィラーFの結晶面が山部ML1aの斜面に対して平行になる。また、例えば、繊維状のフィラーFを採用した場合、下型ML1の複数の山部ML1aの斜面に沿って複合材が流動し、フィラーFの長手方向が山部ML1aの斜面に対して平行になる。つまり、フィラーFにおける熱を伝達し易い方向が、山部ML1aの傾斜方向に一致している。
つぎに、上記の複合材からなる薄膜TFが乾燥されて固化される。これにより、山折り部と谷折り部が交互に連続する蛇腹状の蛇腹状シートVSが形成される。つぎに、図4に示すように、金型M1が閉じられる。つまり、下型ML1の山部ML1a(谷部ML1b)と上型MU1の谷部MU1b(山部ML1a)との間に蛇腹状シートVSが挟み込まれて押圧される。これにより、蛇腹状シートVSの膜厚が均一化される。なお、上記の膜厚を均一化する工程(下型ML1の山部ML1a(谷部ML1b)と上型MU1の谷部MU1b(山部ML1a)との間に蛇腹状シートVSを挟み込んで押圧する工程)を省略してもよい。
つぎに、金型M1が開かれ、蛇腹状シートVSが金型M1から剥がし取られる。つぎに、図5に示すように、蛇腹状シートVSが、角筒SLに挿入される。角筒SL内において、蛇腹状シートVSの左右方向(山折り部及び谷折り部の配列方向)が、角筒SLの軸方向に一致している。つぎに、蛇腹状シートVSが加熱されるとともに、ピストンPTによって、蛇腹状シートVSが左右方向(山折り部の間隔が小さくなる方向)に圧縮される(図6参照)。これにより、山折り部の頂部と、谷折り部の底部との間に位置する部分であって、下型ML1の山部ML1aの斜面に沿っていた部分(中間部)が、上下方向に延設された状態になるとともに、隣接する中間部同士が融着される。このようにして、略平板状の熱伝導シートS1が製造される。熱伝導シートS1内において、フィラーFにおける熱を伝達し易い方向が、熱伝導シートS1の板厚方向に一致している。
第1実施形態の実験結果)
本実験において、フィラーFとして、アルミニウム製の鱗片を採用した。また、熱可塑性樹脂材Rとして、スチレンアクリル共重合体エマルジョンを採用した。フィラーFにおいて、蒸着膜を剥離及び粉砕されている。フィラーFの面方向の平均寸法(平均径)は、15μmである。また、フィラーFの平均厚さは、500nmである。熱可塑性樹脂材RとフィラーFとの体積比が1:1であるように秤量し、グリコール系溶剤に、フィラーFとポリエーテル系リン酸エステル化合物からなる分散材を加えて攪拌し、スラリーを得た。
上記のスラリーに水を加えて攪拌し、噴霧に適切な粘度に調整した。そして、付着装置Nを用いて、スラリーを山部ML1aの斜面に噴霧した。その際、付着装置N(二流体ノズル)の線端面を、山部ML1aの斜面に正対させた。なお、付着装置N(二流体ノズル)から噴出されるスラリーの平均粒径を、50μm以下に設定した。このようにして、山部ML1aの斜面にスラリーの薄膜TFを形成した。
つぎに、山部ML1aの斜面に付着したスラリーの薄膜TFに赤外線を照射して乾燥させるとともに重合反応させ、蛇腹状シートVSを形成した。蛇腹状シートVSの平均膜厚は、20μmであった。この蛇腹状シートVSを、角筒SLに挿入し、蛇腹状シートVSを加熱して、その温度を180°に設定した状態で、ピストンPTを用いて圧縮した。このようにして、熱伝導シートS1を製造した。完成した熱伝導シートS1の長さは8mmであり、幅は4mmである。また、熱伝導シートS1の板厚は、0.5mmである。この熱伝導シートS1の熱伝導率は、表1に示すように、14W/m・Kであった(表1参照)。なお、本実験に係る熱伝導シートS1の比較例として、上記のスラリーを平板の表面に噴霧して平板状の薄膜を形成し、その薄膜を乾燥及び重合反応させて熱伝導シートS0を製造した。熱伝導シートS0の熱伝導率は、同表に示すように、6W/m・Kであった。なお、レーザーフラッシュ法を用いて、熱伝導シートS1及び熱伝導シートS0の熱伝導率を測定した。
Figure 2020192694
(第2実施形態)
上記の第1実施形態において、下型ML1の前後方向に垂直な断面の上辺(下型ML1の上面)は三角波を呈する(図3参照)。また、上型MU1の前後方向に垂直な断面の下辺(上型MU1の下面)は三角波を呈する。したがって、下型ML1と上型MU1との間に挟み込まれて押圧されて形成された蛇腹状シートVSの山折り部及び谷折り部の頂点は尖鋭状になる。このような蛇腹状シートVSを左右方向に圧縮すると、図7に示すように、山折り部及び谷折り部の頂点付近が左右方向に離間した状態になり易い。すなわち、完成した熱伝導シートS1の上面及び下面には、前後方向に延びる溝Gが、左右方向に等間隔に形成されている。上記実施形態1の実験結果において、膜厚tが0.5mmであり、折り曲げ部(山折り部部及び谷折り部)の角度θが40°であるから、溝Gの深さd(=t/sinθ)は、0,0245mmである。そのため、発熱部材(例えばパワートランジスタ)、放熱器などと、熱伝導シートS1の上面及び下面とが密着し難く(熱抵抗が大きく)、発熱部材の冷却効率が低下する虞がある。
そこで、本実施形態では、図8に示すような、金型M2を用いる。金型M2の下型ML2の谷部ML2bの底部に小さな(低い)山部MPが設けられるとともに、上型MU2の谷部MU2bの底部に小さな(低い)山部MPが設けられている。これによれば、図9に示すように、蛇腹状シートVSの山折り部及び谷折り部の頂面が、尖鋭状ではなく凹状になる。このような蛇腹状シートVSを左右方向に圧縮することにより、図10に示すように、蛇腹状シートVSの山折り部及び谷折り部の斜面同士を全体的に密着させることができる。つまり、完成した熱伝導シートS2の上面及び下面に、図7に示したような溝Gが形成されない。すなわち、熱伝導シートS2の上面及び下面を平滑化できる。よって、発熱部材、放熱器などと、熱伝導シートS2の上面及び下面との密着性を向上させて、発熱部材の冷却効率を向上させることができる。
なお、この場合、熱伝導シートS2の上面及び下面付近(蛇腹状シートVSの山折り部の頂部同士の融着部)に引っ張り応力が残留する場合がある。この場合、熱伝導シートS2に焼き鈍しを施すことにより、上記の引っ張り応力を緩和できる。この方法は、例えば、熱可塑性樹脂材Rとして比較的軟質の材料(例えば、スチレンアクリル樹脂材)を用いた場合に有効である。
また、図9に示した蛇腹状シートVSを左右方向に圧縮した際、図11に示すように、山折り部及び谷折り部の頂部が割れる場合がある。この場合には、図12に示すように、熱伝導シートS2を加熱しながら、その板厚方向に押圧することにより、熱伝導シートS2の表層部分を押し潰して、上記の割れを解消することができる。この方法は、例えば、熱可塑性樹脂材Rとして比較的硬質の材料(例えば、ABS樹脂材)を用いた場合に有効である。
なお、上記の第2実施形態では、谷部ML2b,MU2bの底部に小さな山部MP,MPを設けているが、谷部ML2b,MU2bの底部に凸状部を設定しさえすれば、図8乃至図12を用いて示した例と同様に、溝Gの深さdを第1実施形態よりも小さく設定できる。
(第3実施形態)
本実施形態においては、上記の金型M1,M2とは異なる金型M3を用いる。金型M3の下型ML3は、図13乃至図15に示すように、左右方向に延びる略長方形の板状に形成されている。下型ML3は、前後方向にそれぞれ延びる複数の関節部Jを有する。これらの関節部Jは、左右方向に等間隔に配置されている。下型ML3は、当該関節部Jにて屈折可能に構成されている。具体的には、下型ML3は、複数の支持板Sa及び複数の支持板Sbを備える。これらの複数の支持板Sa及び複数の支持板Sbが左右方向に交互に並べられ、それらがヒンジ接続されている。支持板Saの前後方向に垂直な断面は、台形を呈する。すなわち、同断面において、上辺Sa1と下辺Sa2は平行である。なお、下辺Sa2は、上辺Sa1より少し短い。左辺Sa3は、上辺Sa1及び下辺Sa2に対して直交している。右辺Sa4は、上辺Sa1及び下辺Sa2に対して傾斜している。上辺Sa1と右辺Sa4との間の角度は、例えば、63°である。
支持板Sbの前後方向に垂直な断面は、台形を呈する。すなわち、同断面において、上辺Sb1と下辺Sb2は平行である。なお、下辺Sb2は、上辺Sb1より少し短い。右辺Sb3は、上辺Sb1及び下辺Sb2に対して直行している。左辺Sb4は、上辺Sb1及び下辺Sb2に対して傾斜している。上辺Sb1と左辺Sb4との間の角度は、例えば、63°である。
支持板Saの上面(上辺Sa1)と右面(右辺Sa4)との交差部が、その支持板Saの右方に配置された支持板Sbの上面(上辺Sb1)と左面(左辺Sb4)との交差部にヒンジ接続されている。以下の説明において、当該ヒンジ接続部を第1関節部J1と呼ぶ。また、支持板Sbの上面(上辺Sb1)と右面(右辺Sb3)との交差部が、その支持板Sbの右方に配置された支持板Saの上面(上辺Sa1)と左面(左辺Sa3)との交差部にヒンジ接続されている。以下の説明において、当該ヒンジ接続部を第2関節部J2と呼ぶ。
図13に示すように、支持板Sa及び支持板Sbの上面が水平になるように設定された状態において、第1関節部J1が上方へ押し上げられることにより、図15に示すように、下型ML3は、第1実施形態の下型ML1と同様の複数の山部(谷部)を有する状態に変形する。
金型M3の上型MU3の構成は、第1実施形態の上型MU1の構成と同様である。すなわち、上型MU3は、下型ML3の山部(谷部)に嵌合する谷部(山部)を備える。
つぎに、上記のように構成された金型M3を用いて熱伝導シートS3を製造する工程について説明する。まず、図13に示すように、下型ML3の支持板Sa及び支持板Sbの上面が水平になるように設定される。つぎに、第1実施形態と同様の複合材が、ロールコーターRCを用いて、下型ML3の上面に塗布される。また、このような複合材を、カレンダーロールを用いてシート状に加工したシート状部材を、下型ML3の上面に置き、ロールコーターRCを用いて、前記シート状部材に、前記複合材を塗布しても良い。なお、ロールコーターRCに代えて、スクリーンコーターを用いてもよい。例えば、鱗片状のフィラーFを採用した場合、下型ML3の上面に複合材が塗布された状態において、フィラーFの結晶面が水平になる。また、例えば、繊維状のフィラーFを採用した場合、フィラーFの長手方向が左右方向に略一致している。つまり、フィラーFにおける熱を伝達し易い方向が、水平方向(左右方向)に一致している。
つぎに、図14に示すように、下型ML3の上面に塗布されて形成された複合材からなる薄膜TFのうち、第1関節部J1及び第2関節部J2の上方に位置する部分の膜厚が他の部分よりも小さくなるように、薄膜TFの一部が除去される。
つぎに、薄膜TFが固化されて、薄膜部材FSが形成される。つぎに、図15に示すように、下型ML3が変形されて、薄膜部材FSが、複数の山折り部及び谷折り部を有するように整形される。このようにして、第1実施形態と同様の蛇腹状シートVSが形成される。つぎに、金型M3が閉じられる。すなわち、蛇腹状シートVSが、下型ML3と上型MU3との間に挟み込まれて、その膜厚が均一化される。最後に、第1実施形態と同様に、蛇腹状シートVSが加熱されながら左右方向に圧縮される。このようにして、熱伝導シートS3が製造される。
なお、上型MU3に代えて、図16及び図17に示すように、下型ML3と同様の、変形可能な上型MU3aを用いてもよい。すなわち、上型MU3の構成は、下型ML3を上下反転させた構成と同一である。そして、下型ML3の支持板Saの上方に上型MU3aの支持板Sbが配置され、下型ML3の支持板Sbの上方に上型MU3aの支持板Saが配置されている。
この場合、まず、図13に示した例と同様に、下型ML3の上面が水平になるように設定される。つぎに、第1実施形態と同様の複合材が、ロールコーターRCを用いて、下型ML3の上面に塗布されて薄膜TFが形成される。つぎに、薄膜TFが固化されて、薄膜部材FSが形成される。つぎに、図16に示すように、上型MU3aの下面が水平になるように設定されたままの状態で、薄膜部材FSが、下型ML3と上型MU3aとの間に挟み込まれて、その膜厚が均一化される。つぎに、図17に示すように、下型ML3及び上型MU3aが同時に変形されて、薄膜部材FSが、複数の山折り部及び谷折り部を有するように整形されて、蛇腹状シートVSが形成される。最後に、第1実施形態と同様に、蛇腹状シートVSが加熱されながら左右方向に圧縮される。このようにして、熱伝導シートS3aが製造される。
(第3実施形態の実験結果)
第1実施形態の実験と同一のスラリーを下型ML3の上面に塗布して薄膜TFを形成し、上型MU3を用いて蛇腹状シートVSの膜厚を均一化した。そして、その蛇腹状シートVSを左右方向に圧縮して熱伝導シートS3を製造した。また、第1実施形態の実験と同一のスラリーを下型ML3の上面に塗布して薄膜TFを形成し、上型MU3aを用いて蛇腹状シートVSの膜厚を均一化した。そして、その蛇腹状シートVSを左右方向に圧縮して熱伝導シートS3aを製造した。熱伝導シートS3の熱伝導率は、表2に示すように、16W/m・Kであり、熱伝導シートS3aの熱伝導率は、17W/m・Kであった。
Figure 2020192694
(第4実施形態)
本実施形態では、上記第1実施形態乃至第3実施形態の金型M1乃至金型M3(M3a)に代えて、金型M4を用いる(図18参照)。金型M4の下型ML4は、円板状に形成され、その外周面に、下型ML1と同様の複数の山部ML4aが形成されている。これらの山部ML4aは、下型ML4の周方向に等間隔に形成されている。この下型ML4が、その中心軸のまわりに回動される。具体的には、下型ML4は、隣接する山部ML4aの間隔に応じた角度α(周方向のずれ(ピッチ))だけ回動した後、所定時間だけ停止し、再び角度αだけ回動するという動作を繰り返す。
第1付着装置N1、第1乾燥装置D1、第2付着装置N2、第2乾燥装置D2、上型MU4及び圧縮装置PAが、下型ML4の径方向における外方にて、下型ML4の周方向に所定の間隔をおいて、この順に配置されている。
第1付着装置N1は、下型ML4が角度αだけ回動して停止するごとに、それらに最も近接した山部ML4aの両斜面に向かって、前記複合材を噴霧する。これにより、下型ML4の外周面に連続的に薄膜TF1が形成される。第1乾燥装置D1は、その近傍を通過する薄膜TF1へ向かって赤外線を照射する。これにより、下型ML4の外周面に連続的に蛇腹状シートVS1が形成される。第2付着装置N2は、下型ML4が角度θだけ回動して停止するごとに、それらに最も近接した山部ML4aの両斜面に向かって、前記複合材を噴霧する。これにより、前記蛇腹状シートVS1の外周面に薄膜TF2が連続的に形成される。第2乾燥装置D2は、その近傍を通過する薄膜TF2へ向かって赤外線を照射する。これにより、蛇腹状シートVS1の外周面に連続的に蛇腹状シートVS2が形成される。つまり、蛇腹状シートVS1と蛇腹状シートVS2とが積層された蛇腹状シートVSが連続的に形成される。
上型MU4は、1つの山部MU4aから構成され、図示しない下型ML4の径方向へ移動可能である。上型MU4は、下型ML4が角度αだけ回動して停止するごとに、それらに最も近接した谷部ML4bに嵌合する。つまり、谷部ML4bと山部MU4aとの間に蛇腹状シートVSが挟み込まれて、その膜厚が均一化される。
圧縮装置PAは、第1実施形態と同様の角筒SL及びピストンPTを備える。上型MU4にて形成された蛇腹状シートVSは、図示しないガイド装置により、下型ML4から剥がし取られるとともに、角筒SL内へ導かれる。下型ML4が所定回数だけ回動するごとに、蛇腹状シートVSが角筒SLの入口付近にて切断される。そして、その角筒SLがピストンPTの下方へ移動され、第1実施形態乃至第3実施形態と同様に、ピストンPTにより、蛇腹状シートVSが圧縮整形されて、熱伝導シートS4が製造される。その後、角筒SLが元の位置に戻され、再び下型ML4が回動される。上記の動作が繰り返されて、熱伝導シートS4が連続的に製造される。
上記の第1実施形態乃至第4実施形態によれば、上記特許文献1のような、蛇腹状シートVS(特許文献1のゴムシートに相当)に切り込みを入れる工程が不要なので、フィラーFの密度を比較的高く設定できる。よって、本実施形態によれば、熱伝導性能を向上させた熱伝導シートS1〜S4を製造できる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、図19に示すように、金型M(金型M1乃至金型M4)から蛇腹状シートVSを剥離し易くするために、下型ML(下型ML1乃至下型ML4)の上面(及び上型MU(上型MU1乃至上型MU4の下面)に、予め除去可能な膜RFを形成しておくとよい。この剥離性を向上させる膜RFは、蛇腹状シートVSに影響を与えることなく、それ自身のみを溶解、蒸発又は昇華させて除去可能な材料で構成される。例えば、ポリビニルアルコールを主成分とする膜RFを形成すると良い。この場合、蛇腹状シートVSと膜RFとが、一体的に、金型Mから剥がし取られる(図20参照)。そして、温水により膜RFのみが溶解されて除去される。これによれば、蛇腹状シートVSを金型Mから剥がし取り易い。すなわち、蛇腹状シートVSを金型Mから剥がし取る際に、蛇腹状シートVSを破断させてしまうことを抑制できる。
また、例えば、図21に示すように、成形型M5を多孔質の材料で構成してもよい。この場合、フィラーFの外径L(各フィラーFにおける最長部の寸法)の平均値A、外径Lの標準偏差σ、成形型Mの空孔の孔径Bの平均値A、及び孔径Bの標準偏差σが、下記の関係(式(1))を満たすように設定するとよい。
−2σ>A+2σ ・・・(1)
例えば、上記のような多孔質の成形型M5の下型ML5の上面に上記の複合材を付着させた状態で、下型ML5の側面部又は下面部から、真空ポンプなどを用いて吸引することにより、フィラーFを下型ML5の表面に密着させて、フィラーFの配向度を高めるとともに、余分な合成樹脂材(熱可塑性樹脂材R)を除去して、フィラーFの密度の高い薄膜TFを形成できる。また、上記の式(1)を満たすように各種パラメーターを設定することにより、成形型M5の空孔へのフィラーFの入り込みを抑制できる。つまり、成形型M5の目詰まりを抑制できる。
なお、例えば、粉末焼結法を用いて金属製又はセラミクス製の多孔質の成形型M5を製造できる。また、連続鋳造法を用いて成形型M5を製造しても良い。この場合、ガスを含む溶湯を用いるとよい。
フィラーFとして、アルミニウム製の鱗片を用いた例において、それらの面積から算出した外径Lの平均値Aは、30μmであった。また、標準偏差σは、10μmであった。この例おいて、空孔の孔径Bの平均値Aが5μmであり、且つ標準偏差σが2μmの成形型M5を用いて蛇腹状シートVSを製造して剥離するという工程を繰り返した。その結果、成形型M5の目詰まりは生じなかった。
また、例えば、第4実施形態においては、第1付着装置N1及び第2付着装置N2を用いて、複合材を下型ML4に噴霧して付着させている。これに代えて、図22に示すように、複合材を貯留した処理液層Cに下型ML4の一部を浸漬させて、下型ML4に複合材を付着させてもよい。この例において、処理液層Cには、例えば、フィラーFとしての窒化ホウ素を分散させた高分子電解質溶液(複合材)が貯留されている。さらに、電極板PBが、電解質溶液に浸漬されている。そして、下型ML4と電極板PBとの間に所定の電圧が印加される。これにより、フィラーFの表面に、例えば、正の電荷が帯電される。下型ML4の電位が負であるため、フィラーFが下型ML4の表面に配向度が高い状態で堆積される。これによっても、連続的に薄膜TFを形成することができる。以降の工程は、上記の第4実施形態と同様である。
D1…第1乾燥装置(固化装置)、D2…第2乾燥装置(固化装置)、F…フィラー(熱伝達部材)、FS…薄膜部材、M…成形型、ML…下型、MU…上型、N…付着装置、PA…圧縮装置(整形装置)、PB…電極板、PT…ピストン、R…熱可塑性樹脂材(合成樹脂材)、S1…熱伝導シート、S2…熱伝導シート、S3…熱伝導シート、S3a…熱伝導シート、S4…熱伝導シート、SL…角筒、TF…薄膜、VS…蛇腹状シート、t…膜厚

Claims (6)

  1. 熱伝導異方性を有する熱伝達部材を含む薄膜部材であって、複数の山折り部及び谷折り部が交互に連続する蛇腹状シートを形成する蛇腹状シート形成工程と、
    前記蛇腹状シートを、前記山折り部同士又は前記谷折り部同士の間隔が小さくなる方向へ圧縮して、前記蛇腹状シートを平板状に整形する整形工程と、
    を含み、
    前記蛇腹状シート形成工程は、
    前記熱伝達部材を含む合成樹脂材を所定の成形型の表面に付着させて薄膜を形成する薄膜形成工程と、
    前記合成樹脂材を固化させる固化工程と、を含む、熱伝導シート製造方法。
  2. 請求項1に記載の熱伝導シート製造方法において、
    前記薄膜形成工程は、直線状に延びる稜線部をそれぞれ有する複数の山部であって、それらの稜線部が互いに平行になるように配置された複数の山部の斜面に、前記熱伝達部材を含む合成樹脂材を付着させて、前記複数の山部の斜面に前記薄膜を形成する工程を含む、熱伝導シート製造方法。
  3. 請求項2に記載の熱伝導シート製造方法において、
    前記成形型は、上型及び下型を備え、
    前記蛇腹状シート形成工程は、
    下型の表面に前記蛇腹状シートを形成する工程と、
    前記蛇腹状シートを上型と下型との間に挟み込んで、前記蛇腹状シートの膜厚を均一化する工程と、を含む、熱伝導シート製造方法。
  4. 請求項1に記載の熱伝導シート製造方法において、
    前記蛇腹状シート形成工程は、
    平板状の薄膜部材を形成する工程と、
    前記平板状の薄膜部材を折り曲げて前記山折り部及び前記谷折り部を形成する工程と、
    を含む、熱伝導シート製造方法。
  5. 請求項1に記載の熱伝導シート製造方法において、
    前記成形型が多孔質材料で構成され、
    前記薄膜形成工程は、前記成形型における、前記合成樹脂材が付着されていない面から前記合成樹脂材を吸引する工程を含む、熱伝導シート製造方法。
  6. 直線状に延びる稜線部をそれぞれ有する複数の山部であって、それらの稜線部が互いに平行になるように配置された複数の山部を有する成形型と、
    熱伝導異方性を有する熱伝達部材を含む合成樹脂材を、前記成形型の前記山部の斜面に付着させる付着装置と、
    前記斜面に付着した、前記熱伝達部材を含む合成樹脂材を固化させて、複数の山折り部及び谷折り部が交互に連続する蛇腹状シートを形成する固化装置と、
    前記蛇腹状シートを、前記山折り部同士又は谷折り部同士の間隔が小さくなる方向へ圧縮して、前記蛇腹状シートを平板状に整形する整形装置と、
    を含む、熱伝導シート製造装置。
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