JP2020191790A - 細胞画像圧縮装置、方法およびプログラム - Google Patents

細胞画像圧縮装置、方法およびプログラム Download PDF

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【課題】培養された細胞を撮像することにより取得した細胞画像を圧縮する細胞画像圧縮装置の提供。【解決手段】未染色の細胞を撮影することにより取得した細胞画像における局所領域毎に前記細胞の状態の評価を行う評価部と、前記評価の結果に応じて、前記局所領域毎に圧縮率を設定する圧縮率設定部と、前記設定された前記局所領域毎の圧縮率により前記細胞画像を圧縮して圧縮細胞画像を生成する圧縮部とを備えた細胞画像圧縮装置。【選択図】図1

Description

本開示は、培養された細胞を撮像することにより取得した細胞画像を圧縮する細胞画像圧縮装置、方法およびプログラムに関するものである。
従来、ES(Embryonic Stem)細胞およびiPS(Induced Pluripotent Stem)細胞等の多能性幹細胞、並びに分化誘導された細胞等を培養して顕微鏡で撮像し、撮像した細胞画像の特徴を捉えることで細胞の状態を評価する手法が提案されている。例えば、非特許文献1においては、iPS細胞を撮像した細胞画像に含まれる核小体、クラックおよび分化細胞核を検出し、検出した核小体、クラックおよび分化細胞核の情報に基づいて、iPS細胞の品質を評価する手法が提案されている。なお、クラックとは、細胞画像中に見られる白い線状の構造であり、細胞の境界領域に見られるものである。
また、細胞を評価する手法として、細胞画像における細胞コロニー領域内における局所的な領域の特定情報を取得し、局所的な領域の特定情報に基づいて、局所的な領域毎に領域内の細胞画像に対する評価方法を決定し、決定した評価方法を用いて領域の細胞画像の評価を行う手法も提案されている(特許文献1参照)また、細胞を評価するに際して、細胞を認識するための手法も提案されている。例えば、特許文献2には、細胞画像から細胞内の核小体を検出し、核小体間の距離を示す情報を取得し、距離を示す情報に基づいて個々の細胞を認識する手法が提案されている。
特開2015−170047号公報 特開2015−190837号公報
Takashi Wakui, et al. Method for evaluation of human induced pluripotent stem cell quality using image analysis based on the biological morphology of cells, Journal of Medical Imaging, 2017 Vol. 4(4)
ところで、上述したように細胞画像を用いて細胞の評価を行う場合であっても、目視による細胞の評価が必要となる場合が多い。この場合、評価の精度を向上させるためには、細胞画像の解像度を高くする必要がある。しかしながら、解像度が高い画像は容量が大きい。このため、多数の細胞画像を保存しようとすると、記録媒体の容量を圧迫することとなる。一方、細胞画像の容量を小さくするために圧縮率を高くすると、細胞画像の画質が劣化するため、目視による細胞の評価を精度よく行うことができなくなる可能性がある。
また、細胞画像を用いて細胞の評価を行って細胞の状態を確認しながら細胞の培養を継続する場合は、細胞に対して非侵襲な方法で細胞の評価を行う必要がある。具体的には、細胞を染色する等の侵襲的な方法ではなく、未染色の状態の細胞画像を取得し、細胞の評価を行う必要がある。
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、細胞画像の画質を確保しつつ、容量を低減することを目的とする。
本開示の細胞画像圧縮装置は、未染色の細胞を撮影することにより取得した細胞画像における局所領域毎に細胞の状態の評価を行う評価部と、
評価の結果に応じて、局所領域毎に圧縮率を設定する圧縮率設定部と、
設定された局所領域毎の圧縮率により細胞画像を圧縮して圧縮細胞画像を生成する圧縮部とを備える。
なお、本開示による細胞画像圧縮装置においては、圧縮率設定部は、評価の結果が低いほど低い圧縮率を設定するものであってもよい。
また、本開示による細胞画像圧縮装置においては、細胞は幹細胞であってもよい。
また、本開示による細胞画像圧縮装置においては、幹細胞はiPS細胞であってもよい。
また、本開示による細胞画像圧縮装置においては、評価部は未分化性の評価を行うものであってもよい。
また、本開示による細胞画像圧縮装置においては、評価部は、細胞画像に含まれる核小体、クラック、細胞核および細胞質の少なくとも1つに基づいて、評価を行うものであってもよい。
また、本開示による細胞画像圧縮装置においては、圧縮細胞画像を記憶する記憶部をさらに備えるものであってもよい。
本開示による細胞画像圧縮方法は、未染色の細胞を撮影することにより取得した細胞画像における局所領域毎に細胞の状態の評価を行い、
評価の結果に応じて、局所領域毎に圧縮率を設定し、
設定された局所領域毎の圧縮率により細胞画像を圧縮して圧縮細胞画像を生成する。
なお、本開示による細胞画像圧縮方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本開示による他の細胞画像圧縮装置は、コンピュータに実行させるための命令を記憶するメモリと、
記憶された命令を実行するよう構成されたプロセッサとを備え、プロセッサは、
未染色の細胞を撮影することにより取得した細胞画像における局所領域毎に細胞の状態の評価を行い、
評価の結果に応じて、局所領域毎に圧縮率を設定し、
設定された局所領域毎の圧縮率により細胞画像を圧縮して圧縮細胞画像を生成する処理を実行する。
本開示によれば、細胞画像における必要な領域の画質を確保しつつ、容量を低減することができる。
本開示の細胞画像圧縮装置の一実施形態を用いた細胞培養観察システムの概略構成を示すブロック図 評価部の構成を示す概略ブロック図 細胞画像の一例を示す図 細胞画像の局所領域毎の評価値を示す図 細胞画像の局所領域毎の圧縮率を示す図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
以下、本開示の細胞画像圧縮装置、方法およびプログラムの一実施形態を用いた細胞培養観察システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。本開示は、細胞を撮像した細胞画像を圧縮する手法に特徴を有するものであるが、まず、本実施形態の細胞培養観察システムの全体構成について説明する。図1は、細胞培養観察システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の細胞培養観察システムは、図1に示すように、細胞培養装置1、撮像装置2、細胞画像圧縮装置3、表示部4および入力部5を備える。
細胞培養装置1は、細胞の培養を行うための装置である。培養対象の細胞としては、例えばiPS細胞、ES細胞およびSTAP細胞等の多能性幹細胞、並びに幹細胞から分化誘導された神経、皮膚、心筋、肝臓等の細胞、およびがん細胞等がある。本実施形態においては、培養対象の細胞としてiPS細胞を用いるものとするが、これに限定されるものではない。細胞培養装置1内には、培養対象のiPS細胞を培地に播種した培養容器が複数収容されている。細胞培養装置1は、ステージ10、搬送部11、および制御部12を備える。
ステージ10は、撮像装置2による撮像対象の培養容器が設置される。搬送部11は、細胞培養装置1内の所定位置に収容されている複数の培養容器の中から撮像対象の培養容器を選択し、選択した培養容器をステージ10まで搬送する。制御部12は、細胞培養装置1全体を制御するものであり、上述したステージ10および搬送部11の動作以外に、細胞培養装置1内の温度、湿度および二酸化炭素濃度等の環境条件を制御する。なお、温度、湿度および二酸化炭素濃度を調整するための構成については、公知の構成を用いることができる。また、本実施形態においては、細胞は未染色であるものとする。
撮像装置2は、ステージ10に設置された培養容器内における細胞コロニーの画像を撮像するものである。撮像装置2は、細胞コロニーを撮像して細胞画像を出力する位相差顕微鏡20、および位相差顕微鏡20を制御する制御部21を備える。
位相差顕微鏡20は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサまたはCCD(charge-coupled device)センサ等の撮像素子を備えており、撮像素子から細胞を撮像した細胞画像が出力される。なお、本実施形態においては、位相差顕微鏡を用いるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば明視野顕微鏡および微分干渉顕微鏡等を用いるようにしてもよい。
制御部21は、撮像装置2全体を制御する。具体的には、制御部21は、位相差顕微鏡20の光学倍率、撮像素子の露光時間および解像度、並びに照明光源の露光光量等を制御する。
細胞画像圧縮装置3は、コンピュータに本開示の細胞画像圧縮プログラムの一実施形態がインストールされたものである。コンピュータは、ユーザが操作するワークステーションまたはパーソナルコンピュータでもよいし、それらとネットワークを介して接続されたサーバコンピュータでもよい。細胞画像圧縮プログラムは、DVD(Digital Versatile Disc)あるいはCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、記録媒体からコンピュータにインストールされる。または、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、もしくはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてユーザが使用するコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。
図1に示すように細胞画像圧縮装置3は、標準的なワークステーションの構成として、CPU(Central Processing Unit)31、メモリ32およびストレージ33を備える。表示部4および入力部5は、細胞画像圧縮装置3に接続されている。
ストレージ33は、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記録媒体からなり、撮像装置2が取得した細胞画像G0および処理に必要な情報を含む各種情報が記憶されている。なお、ストレージ33が本開示の記憶部に対応する。
また、メモリ32には、細胞画像圧縮プログラムが記憶されている。細胞画像圧縮プログラムは、CPU31に実行させる処理として、撮像装置2が撮像した細胞画像G0を取得する画像取得処理、細胞画像G0における局所領域毎に細胞の状態の評価を行う評価処理、評価の結果に応じて、細胞画像G0の局所領域毎に圧縮率を設定する圧縮率設定処理、設定された局所領域毎の圧縮率により細胞画像G0を圧縮して圧縮細胞画像G1を生成する圧縮処理、および細胞画像G0を表示部4に表示する表示制御処理を規定する。また。評価の処理として、核小体検出処理、クラック検出処理、細胞核検出処理、細胞質検出処理および評価値算出処理を規定する。
そして、CPU31がプログラムに従いこれらの処理を実行することで、コンピュータは、画像取得部41、評価部42、圧縮率設定部43、圧縮部44および表示制御部45として機能する。また、後述する図2に示すように、コンピュータは、核小体検出部51、クラック検出部52、細胞核検出部53、細胞質検出部54および評価値算出部55としても機能する。
画像取得部41は、撮像装置2によって撮像された細胞コロニーの細胞画像を取得する。本実施形態においては、位相差顕微鏡20が撮像した細胞画像G0を取得する。細胞画像G0は、1つの細胞コロニーを撮像した1枚の画像でもよいし、1つの細胞コロニーを矩形の複数の領域で分割した複数の画像群でもよい。また、1枚の細胞画像G0内に複数の細胞コロニーが含まれていてもよい。
評価部42は、細胞画像G0における局所領域毎に細胞の状態の評価を行う。具体的には、細胞の未分化性の評価を行う。図2は評価部42の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、評価部42は、核小体検出部51、クラック検出部52、細胞核検出部53、細胞質検出部54および評価値算出部55を備える。
核小体検出部51は、画像取得部41が取得した細胞画像G0内における核小体を検出する。本実施形態においては、核小体検出部51は、細胞画像G0から核小体を検出するように学習がなされた学習済みモデルを有しており、学習済みモデルを用いて細胞画像G0から核小体を検出する。なお、核小体の検出方法としては、例えば細胞画像G0を2値化画像に変換した後、フィルタ処理を行って核小体のエッジを検出し、検出したエッジに対してパターンマッチングを行って検出するようにしてもよい。また、核小体は細胞画像G0内では周囲よりも暗く(黒く)、高コントラストな粒として現れるので、しきい値処理を行うことによって核小体を検出するようにしてもよい。また、核小体の検出方法としては、その他の種々の公知の方法を用いることができる。
クラック検出部52は、画像取得部41が取得した細胞画像G0内におけるクラックを検出する。本実施形態においては、クラック検出部52は、細胞画像G0からクラックを検出するように学習がなされた学習済みモデル有しており、学習済みモデルを用いて細胞画像G0からクラックを検出する。なお、クラックは高輝度の線状の構造を有するため、ガボールフィルタ等の線状構造物を抽出可能なフィルタを用いたフィルタリング処理により、クラックを検出するようにしてもよい。また、クラックの検出方法としては、その他の種々の公知の方法を用いることができる。
細胞核検出部53は、画像取得部41が取得した細胞画像G0内における細胞核を検出する。本実施形態においては、細胞核検出部53は、細胞画像G0から細胞核を検出するように学習がなされた学習済みモデル有しており、学習済みモデルを用いて細胞画像G0から細胞核を検出する。なお、細胞核の検出方法としては、その他の種々の公知の方法を用いることができる。
細胞質検出部54は、画像取得部41が取得した細胞画像G0内における細胞の細胞質を検出する。本実施形態においては、細胞質検出部54は、細胞画像G0から細胞質を検出するように学習がなされた学習済みモデルを有しており、学習済みモデルを用いて細胞画像G0から細胞質を検出する。なお、細胞質の検出方法としては、その他の種々の公知の方法を用いることができる。また、細胞質は細胞画像G0における細胞核以外の部分であるため、細胞質検出部54は、細胞画像G0における細胞核以外の部分を細胞質として検出するものであってもよい。この場合、クラックは細胞質に含めてもよく、含めなくてもよい。
図3は、細胞画像の一例を示す図である。図3に示す細胞画像G0において、周囲よりも暗い(黒い)部分が核小体である。また、周囲よりも明るい(白い)線状の部分がクラックである。また、周囲よりも暗く、核小体よりも大きい部分が細胞核である。また、細胞核以外の部分が細胞質である。図3では、クラックを一点鎖線で囲んでいる。また、細胞核を実線で囲んでいる。なお、図3においては、クラックは細胞質に含めないものとしている。
評価値算出部55は、細胞画像G0を複数の局所領域に分割し、局所領域毎に細胞画像G0に含まれる核小体、クラック、細胞核および細胞質の少なくとも1つに基づいて、細胞の状態を表す評価値を算出する。具体的には、局所領域における核小体の数、核小体の面積率、核小体の形状(平均形状)、一つの細胞あたりの核小体の個数(細分化度)、クラック面積率、細胞核の面積率、細胞質の面積率、および細胞核の面積/細胞質の面積(NC比)の少なくとも1つに基づいて、細胞の状態を表す評価値を算出する。ここで、核小体の形状(平均形状)とは、核小体の円形度である。本実施形態では、評価値算出部55は、核小体の数、核小体の面積率、核小体の形状、核小体の細分化度、クラック面積率、細胞核の面積率、細胞質の面積率、およびNC比の少なくとも1つが入力されると、細胞の状態を表す評価値を出力するように学習がなされた学習済みモデルを備える。学習済みモデルは、核小体の数、核小体の面積率、核小体の形状、核小体の細分化度、クラック面積率、細胞核の面積率、細胞質の面積率、およびNC比の少なくとも1つ、並びに評価値が既知の多数の教師データを用いて学習モデルを学習することにより生成される。教師データについての評価値は0〜1の値を有し、専門家が細胞画像G0を観察することにより設定される。なお、評価値が大きいほど細胞画像G0に含まれる細胞の状態が良好であること、すなわち未分化性が高い状態であることを表す。
評価値算出部55に、細胞画像G0における局所領域についての局所画像が入力されると、評価値算出部55が備える学習済みモデルが、核小体の数、核小体の面積率、核小体の形状、核小体の細分化度、クラック面積率、細胞核の面積率、細胞質の面積率、およびNC比の少なくとも1つを算出し、細胞の状態を表す評価値を出力する。
図1に戻り、圧縮率設定部43は、評価部42の評価の結果、すなわち、細胞画像G0の局所領域毎の細胞の状態を表す評価値に応じて、細胞画像G0の局所領域毎に圧縮率を設定する。図4は細胞画像の局所領域毎の評価値を、図5は細胞画像の局所領域毎の圧縮率を示す図である。図4に示すように、細胞画像G0が16個の局所領域に分割されており、各局所領域に対して評価値が図4に示すように算出されたとする。なお、細胞画像G0の局所領域への分割数はこれに限定されるものではなく、任意の数とすることが可能である。ここで、細胞の状態が良好な場合(未分化性が高い状態)には、その細胞を含む局所領域については多少画質が劣化しても、後で細胞画像G0を詳細に見直さなくてもよい場合が多い。一方、細胞の状態が良好でない場合(未分化性が低い状態)には、なぜ良好でないのか細胞画像G0をよく観察して確認する必要がある。
このため、本実施形態においては、圧縮率設定部43は、細胞画像G0の局所領域毎に、評価値が低いほど低くなるように圧縮率を設定する。例えば、図4に示すように評価値が算出された場合、図5に示すように圧縮率を設定する。なお、本実施形態においては、例えば圧縮率は0.2〜0.8の値で設定する。圧縮率は高いほど圧縮後のデータ容量は小さくなる。
圧縮部44は、圧縮率設定部43が設定した圧縮率に基づいて、細胞画像G0を局所領域毎に異なる圧縮率により圧縮して圧縮細胞画像G1を生成する。生成された圧縮細胞画像G1は記憶部35に記憶される。
表示制御部45は、位相差顕微鏡20が取得した細胞画像G0および圧縮細胞画像G1を表示部4に表示する。
表示部4は、細胞画像G0および圧縮細胞画像G1等を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイ等を備える。また、表示部4をタッチパネルによって構成し、入力部5と兼用してもよい。
入力部5は、マウスおよびキーボード等を備えたものであり、ユーザによる種々の設定入力を受け付ける。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図6は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、細胞培養装置1において、搬送部11によって、収容されている複数の培養容器の中から撮影対象の培養容器が選択され、選択された培養容器がステージ10に設置される(ステップST1)。そして、撮像装置2の位相差顕微鏡20によって培養容器内における細胞コロニーの画像が撮像され、撮像された細胞画像G0が、細胞画像圧縮装置3の画像取得部41によって取得される(ステップST2)。
次いで、画像取得部41によって取得された細胞画像G0が、評価部42により読み出され、評価部42の核小体検出部51により、細胞画像G0に含まれる核小体が検出される(ステップST3)。また、評価部42のクラック検出部52により、細胞画像G0に含まれるクラックが検出される(ステップST4)。また、評価部42の細胞核検出部53により、細胞画像G0に含まれる細胞核が検出される(ステップST5)。また、評価部42の細胞質検出部54により、細胞画像G0に含まれる細胞質が検出される(ステップST6)。なお、ステップST3〜ステップST6の処理の順序は入れ替えてもよく、並列に行ってもよい。そして、評価部42の評価値算出部55が、細胞画像G0の局所領域毎に細胞の状態を表す評価値を算出する(ステップST7)。
続いて、圧縮率設定部43が、評価部42による評価の結果に基づいて、細胞画像G0の局所領域毎に圧縮率を設定する(ステップST8)。そして、圧縮部44が、局所領域毎に設定された圧縮率に基づいて細胞画像G0を圧縮し(ステップST9)、圧縮により生成された圧縮細胞画像を記憶部35に記憶し(ステップST10)、処理を終了する。
このように、本実施形態においては、細胞画像G0における局所領域毎の細胞の状態の評価の結果に応じた圧縮率を設定し、設定した局所領域毎の圧縮率により細胞画像G0を圧縮して圧縮細胞画像G1を生成するようにした。このため、細胞画像G0における細胞の状態の評価の結果に応じて、不要な局所領域に対しては高い圧縮率を設定したり、必要な局所領域に対しては不要な局所領域よりも低い圧縮率を設定したりすることができる。したがって、本実施形態によれば、細胞画像G0における必要な領域の画質を確保しつつ、細胞画像G0の容量を低減することができる。
なお、上記実施形態においては、評価値が低いほど低くなるように圧縮率を設定しているが、これに限定されるものではない。評価値が低いほど高くなるように圧縮率を設定してもよい。
また、上記実施形態においては、細胞画像G0から核小体、クラック、細胞核および細胞質の少なくとも1つを検出した後に、細胞画像G0の局所領域毎に評価値を算出しているが、これに限定されるものではない。細胞画像G0を複数の局所領域に分割し、分割した局所領域毎に、核小体、クラック、細胞核および細胞質の少なくとも1つを検出して評価値を算出するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、評価部42において非特許文献1に記載された手法を用いて、細胞画像G0の局所領域毎に評価を行っているが、評価の手法はこれに限定されるものではない。例えば、特許文献1に記載された手法等の公知の任意の手法を用いることができる。
また、上記実施形態において、例えば、画像取得部41、評価部42、圧縮率設定部43、圧縮部44および表示制御部45、並びに核小体検出部51、クラック検出部52、細胞核検出部53、細胞質検出部54、および評価値算出部55といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせまたはCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる。
1 細胞培養装置
2 撮像装置
3 細胞画像圧縮装置
4 表示部
5 入力部
10 ステージ
11 搬送部
12 制御部
20 位相差顕微鏡
21 制御部
31 CPU
32 メモリ
33 ストレージ
41 画像取得部
42 評価部
43 圧縮率設定部
44 圧縮部
45 表示制御部
51 核小体検出部
52 クラック検出部
53 細胞核検出部
54 細胞質検出部
55 評価値算出部
G0 細胞画像

Claims (9)

  1. 未染色の細胞を撮影することにより取得した細胞画像における局所領域毎に前記細胞の状態の評価を行う評価部と、
    前記評価の結果に応じて、前記局所領域毎に圧縮率を設定する圧縮率設定部と、
    前記設定された前記局所領域毎の圧縮率により前記細胞画像を圧縮して圧縮細胞画像を生成する圧縮部とを備えた細胞画像圧縮装置。
  2. 前記圧縮率設定部は、前記評価の結果が低いほど低い圧縮率を設定する請求項1に記載の細胞画像圧縮装置。
  3. 前記細胞は幹細胞である請求項1または2に記載の細胞画像圧縮装置。
  4. 前記幹細胞はiPS細胞である請求項3に記載の細胞画像圧縮装置。
  5. 前記評価部は、未分化性の評価を行う請求項4に記載の細胞画像圧縮装置。
  6. 前記評価部は、前記細胞画像に含まれる核小体、クラック、細胞核および細胞質の少なくとも1つに基づいて、前記評価を行う請求項4または5に記載の細胞画像圧縮装置。
  7. 前記圧縮細胞画像を記憶する記憶部をさらに備えた請求項1から6のいずれか1項に記載の細胞画像圧縮装置。
  8. 未染色の細胞を撮影することにより取得した細胞画像における局所領域毎に前記細胞の状態の評価を行い、
    前記評価の結果に応じて、前記局所領域毎に圧縮率を設定し、
    前記設定された前記局所領域毎の圧縮率により前記細胞画像を圧縮して圧縮細胞画像を生成する細胞画像圧縮方法。
  9. 未染色の細胞を撮影することにより取得した細胞画像における局所領域毎に前記細胞の状態の評価を行う手順と、
    前記評価の結果に応じて、前記局所領域毎に圧縮率を設定する手順と、
    前記設定された前記局所領域毎の圧縮率により前記細胞画像を圧縮して圧縮細胞画像を生成する手順とをコンピュータに実行させる細胞画像圧縮プログラム。
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