JP2020191046A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020191046A
JP2020191046A JP2019097496A JP2019097496A JP2020191046A JP 2020191046 A JP2020191046 A JP 2020191046A JP 2019097496 A JP2019097496 A JP 2019097496A JP 2019097496 A JP2019097496 A JP 2019097496A JP 2020191046 A JP2020191046 A JP 2020191046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
noise
noise reduction
reduction processing
combination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019097496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7362297B2 (ja
Inventor
檜垣 欣成
Kinsei Higaki
欣成 檜垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019097496A priority Critical patent/JP7362297B2/ja
Priority to US16/879,180 priority patent/US11526962B2/en
Publication of JP2020191046A publication Critical patent/JP2020191046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7362297B2 publication Critical patent/JP7362297B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/70Denoising; Smoothing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/60Image enhancement or restoration using machine learning, e.g. neural networks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10016Video; Image sequence
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20021Dividing image into blocks, subimages or windows
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20081Training; Learning
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20084Artificial neural networks [ANN]

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】使用するニューラルネットワークの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの画像に対して高画質なノイズ低減を行う。【解決手段】一実施形態における画像処理装置は、複数のノイズレベルに関するパラメータと、複数のニューラルネットワークのうち適用するニューラルネットワークの組合せまたはニューラルネットワークの適用回数の少なくともいずれかを対応付けた、複数のノイズレベルそれぞれの複数のノイズ低減処理の組合せを示す組合せデータを保持する。また、処理対象の画像から取得したノイズレベルに関する情報に基づいて、上記組合せデータから処理対象の画像に対するノイズ低減処理の組合せを決定する。さらに、決定されたノイズ低減処理の組合せデータに基づいて、処理対象の画像に対する複数のニューラルネットワークのうち少なくとも1つを用いたノイズ低減処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像におけるノイズを低減する技術に関する。
近年、ディープニューラルネットワーク(DNN)が、多くの画像復元のアプリケーションに応用されてきている。ディープニューラルネットワークとは、具体的には、2層以上の隠れ層を有するニューラルネットワークを指し、隠れ層の数を多くすることで性能が向上してきている。画像復元とは、具体的には、ノイズ除去、ボケ除去、超解像、欠損補完などの、劣化画像から元の画像を復元する処理を指す。画像復元におけるDNNは、特定のパラメータで表現できる画像劣化に対しては従来の手法を上回る復元性能を示すものの、多様な画像劣化に対しては単一のニューラルネットワークでは復元性能が低下することが知られている。例えば、ノイズ除去の場合、ニューラルネットワークの学習に用いられる画像のノイズレベルが単一、あるいは十分に狭い範囲にある場合、学習時と同じノイズレベルの画像は良好にノイズが除去される。しかし、学習に用いられた画像のノイズレベルとは異なるノイズレベルの画像に対しては、不十分なノイズ除去効果しか得られない。
そこで、単一のニューラルネットワークを、ノイズレベルの異なる複数の画像に対応させるために、ノイズレベルの異なる複数の画像を混在させてニューラルネットワークを学習させる方法が知られている(非特許文献1)。この方法によれば、学習に用いた画像のいずれかのノイズレベルのノイズを有する画像に対しては、ノイズ除去効果が得られる。しかし、処理対象の画像と同一かつ単一のノイズレベルで学習させたニューラルネットワークを用いてノイズ除去した場合に比べると、画質が低下してしまう。したがって、画質の低下を避けるためには、処理対象の画像の全てのノイズレベルの各々に対して個別に学習させた複数のニューラルネットワークを用意し、処理対象の画像のノイズレベルに応じてそれらを使い分ける必要がある。
K. Zhang, W. Zuo, Y. Chen, D. Meng, and L. Zhang, "Beyond a gaussian denoiser: Residual learning of deep cnn for image denoising," IEEE Trans. Image Process., vol. 26, no. 7, pp. 3142 - 3155, 2017. Foi, A., M. Trimeche, V. Katkovnik, and K. Egiazarian, "Practical Poissonian-Gaussian noise modeling and fitting for single-image raw-data", IEEE Trans. Image Process., vol. 17, no. 10, pp. 1737-1754, 2008.
しかしながら、全てのノイズレベルの各々に対して学習済みニューラルネットワークを用意しようとすると、そのための計算コストが増加し、また、当該ニューラルネットワークのパラメータを保持するために必要な記憶領域も増加してしまう。そうすると、ニューラルネットワークを実装するデバイスや環境が制約されてしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、使用するニューラルネットワークの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの画像に対して高画質なノイズ低減を行うことを目的とする。
本発明の一実施形態において、所定のノイズレベルの画像をノイズ低減処理した結果を学習した複数のニューラルネットワークを用いて、画像のノイズ低減処理を実行する画像処理装置は、複数のノイズレベルに関するパラメータと、前記複数のニューラルネットワークのうち適用するニューラルネットワークの組合せまたは前記ニューラルネットワークの適用回数の少なくともいずれかを対応付けた、前記複数のノイズレベルそれぞれの複数のノイズ低減処理の組合せを示す組合せデータを保持する保持手段と、処理対象の画像から前記ノイズレベルに関する情報を取得する取得手段と、前記取得したノイズレベルに関する情報に基づいて、前記保持手段に保持された前記組合せデータから前記処理対象の画像に対するノイズ低減処理の組合せを決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された前記ノイズ低減処理の組合せデータに基づいて、前記処理対象の画像に対する前記複数のニューラルネットワークのうち少なくとも1つを用いた前記ノイズ低減処理を実行する実行手段とを有する。
本発明によれば、使用するニューラルネットワークの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの画像に対して高画質なノイズ低減を行うことができる。
第1の実施形態における情報処理装置のハードウェア構成例を示す概略図。 第1の実施形態における情報処理装置の機能ブロック図。 第1の実施形態におけるノイズ低減処理のフローチャート。 ニューラルネットワークの構造の一例を示すブロック図。 第1及び第2の実施形態のルックアップテーブルの一例を示す図。 第4の実施形態における情報処理装置の機能ブロック図。 第4の実施形態におけるノイズ低減処理のフローチャート。 第5の実施形態におけるノイズ低減処理のフローチャート。 第6の実施形態における情報処理装置の機能ブロック図。 第6の実施形態におけるノイズ低減処理のフローチャート。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、画像の撮影時のISO感度に応じて、ノイズ低減処理に用いる学習済みのニューラルネットワーク(以下、NN)と、当該NNによるノイズ低減処理の処理回数とを決定して、ノイズ低減を行う例を述べる。
図1は、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態において、情報処理装置は、画像に対してノイズ低減処理を実行する画像処理装置である。
本実施形態の情報処理装置100は、CPU101、RAM102、ROM103、二次記憶装置104、入力インターフェース105、及び出力インターフェース106を含む。情報処理装置100の各構成要素は、システムバス107によって相互に接続されている。また、情報処理装置100は、入力インターフェース105を介して外部記憶装置108および操作部110に接続されている。また、情報処理装置100は、出力インターフェース106を介して外部記憶装置108および表示装置109に接続されている。
CPU101は、RAM102をワークメモリとして、ROM103に格納されたプログラムを実行し、システムバス107を介して情報処理装置100の各構成要素を統括的に制御する。これにより、後述する様々な処理が実行される。二次記憶装置104は、情報処理装置100で取り扱われる種々のデータを記憶する記憶装置であり、本実施形態ではHDDが用いられる。CPU101は、システムバス107を介して二次記憶装置104へのデータの書き込みおよび二次記憶装置104に記憶されたデータの読出しを行う。なお、二次記憶装置104にはHDDの他に、光ディスクドライブやフラッシュメモリなど、様々な記憶デバイスを用いることが可能である。
入力インターフェース105は、例えばUSBやIEEE1394等のシリアルバスインターフェースである。情報処理装置100は、入力インターフェース105を介して、外部装置からデータや命令等を入力する。本実施形態では、情報処理装置100は、入力インターフェース105を介して、外部記憶装置108(例えば、ハードディスク、メモリカード、CFカード、SDカード、USBメモリなどの記憶媒体)からデータを取得する。また本実施形態では、情報処理装置100は、操作部110に入力されたユーザの指示を、入力インターフェース105を介して取得する。操作部110は、マウスやキーボードなどの入力装置であり、ユーザの指示を入力する。
出力インターフェース106は、入力インターフェース105と同様にUSBやIEEE1394等のシリアルバスインターフェースである。なお、出力インターフェース106は、例えばDVIやHDMI(登録商標)等の映像出力端子であってもよい。情報処理装置100は、出力インターフェース106を介して、外部装置にデータ等を出力する。本実施形態では、情報処理装置100は、出力インターフェース106を介して表示装置109(液晶ディスプレイなどの各種画像表示デバイス)に、CPU101によって処理されたデータ(例えば、画像データ)を出力する。なお、情報処理装置100の構成要素は上記以外にも存在するが、本開示の主眼ではないため、説明を省略する。
以下、本実施形態の情報処理装置100で行われる処理について、図2に示される機能ブロック図と、図3に示されるフローチャートを参照して説明する。
図2は、本実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。本実施形態の情報処理装置100は、画像データ取得部201、ノイズ情報取得部202、ノイズ情報‐NN対応データベース203、処理方法決定部204、NNパラメータ記憶部205、及びノイズ低減処理部206としての機能を有する。各機能部の詳細は、図3のフローチャートを参照しながら後述する。
次に、本実施形態のノイズ低減処理、及びノイズ低減処理に用いられるNNについて説明する。
従来、NNによるノイズ低減処理は、1回の処理を前提として構築されてきた。すなわち、特定のISO感度で撮影された画像に対し、1回の処理で全てのノイズを除去するようにNNを学習させる。
一方、本実施形態では、NNによるノイズ低減処理を複数回に分割できる性質を利用する。多様なノイズレベルの画像に対して、従来であればこれらのノイズレベルに対応した多数のNNをあらかじめ学習させておく必要があった。しかし、本実施形態によれば、前述の性質を利用することで、より小数のNNを用いて効果的に高画質なノイズ低減が行えるため、NNの学習および保持に要するコストを削減することができる。
次に、本実施形態におけるノイズ低減処理の分割について説明する。一般に、画像に含まれるノイズの分散には加法性があることが知られている。すなわち、分散値Vのノイズ(乱数)をn回足し合わせると、その結果のノイズの分散値はnVとなる。この性質から、分散値nVのノイズを除去するには、除去するノイズの合計がnVになるように、複数のノイズ低減処理を組み合わせればよいことがわかる。例えば、分散値Vのノイズを除去する処理をn回繰り返してもよいし、分散値nV/2のノイズを除去する処理を2回繰り返してもよい。
また、画像に含まれるノイズの分散値は、ISO感度に比例することが知られている。このため、例えば、ISO感度12800で撮影された画像に対しノイズ低減処理を行う処理は、ISO感度6400用に学習させたNNによるノイズ低減処理を2回繰り返す処理に置き換えて設定することが可能である。また、ISO感度3200用に学習させたNNによるノイズ低減処理を4回繰り返すように設定しても、同様の効果が得られる。
以上の性質を踏まえ、処理対象の画像のISO感度と、NNパラメータ記憶部205が保持しているNNに基づき、処理方法決定部204がノイズ低減処理方法(すなわち、使用するNNと処理回数)を決定する。ノイズ情報‐NN対応データベース203が、処理対象の画像のISO感度と、当該ISO感度に対応するノイズ低減処理との組合せを示す情報を組合せデータとして保持している。処理方法決定部204は、この組合せデータに基づきノイズ低減処理方法を決定する。組合せデータは、ノイズレベルに関するパラメータであるISO感度と、NNパラメータ記憶部205が保持しているNNのうち適用するNNや処理回数とを対応付けた情報である。
例えば、ISO感度12800で撮影された画像が入力され、NNパラメータ記憶部205が保持しているNNがISO感度3200用に学習させたNNだけである場合は、このNNを用いたノイズ低減処理を4回繰り返す方法が決定される。この場合、ノイズ情報‐NN対応データベース203が保持している組合せデータは、入力画像のISO感度が12800である場合に、ISO感度3200用に学習させたNNを4回適用する、という情報を表す。
また、組合せデータは、複数のNNを適用する順序を示す情報でもよい。例えば、入力画像のISO感度が12800であり、ISO感度9600相当用に学習させたNN(A)とISO感度3200用に学習させたNN(B)とを組み合わせる場合、処理順序をNN(A)→NN(B)としてもよい。この順序は、ユーザが要求する画質によって決定することができる。例えば、NN(A)→NN(B)の順序よりもNN(B)→NN(A)の順序で処理する方が、アーティファクトが増大する代わりに解像感が向上するのであれば、ユーザが解像感を優先する場合にはNN(B)→NN(A)の順序を選択してもよい。
ユーザから要求画質を指示する方法としては、情報処理装置100の操作部110(具体的にはPC上のGUIなど)を介して、所望の画質に関する複数の選択肢からユーザが選択を行う。複数の選択肢としては、低アーティファクト優先、解像感優先などが挙げられる。この場合、ノイズ情報‐NN対応データベース203は、1つの入力画像のISO感度に対し複数の組合せデータを保持し、各組合せデータには要求画質が対応付けられている。
そして、処理方法決定部204は、要求画質と入力画像のISO感度に基づき、一意にノイズ低減処理方法を決定する。前述の例では、NN(A)→NN(B)の順序には低アーティファクト優先が対応しており、NN(B)→NN(A)の順序には解像感優先が対応している。
次に、図4を参照して、NNの構造について説明する。図4(a)は、NNの全体構造の一例を示す。本実施形態では、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional NN)を例に用いて説明するが、この構造には限定されない。
図4(a)に示した構造では、最初に、入力層にノイズを含む画像が入力される。その後、逐次的にブロック1からブロックNまでの処理が実行される。最後に、出力層にデータが出力される。ブロック間を伝達するデータは、入力データと同サイズ、またはより低い解像度の複数チャネルの画像の形態をとる。出力データは、推定されたノイズ、もしくはノイズが低減された画像である。出力データが、推定されたノイズである場合、入力データから出力データを差し引くことで、ノイズが低減された画像が得られる。
図4(b)は、ブロック1からブロックNまでの各ブロックの構造を示す。各ブロックは、畳み込み層、正規化層、及び活性化層を連結した構造となっているが、必ずしも全てを含む必要はなく、ブロックによって構造が異なっていてもよい。また、NNの全体構造は、入力層または任意のブロックの出力と、別のブロックの出力とを加算または連結するようなスキップ接続を有してもよい。図4(c)は、ノイズが低減された画像が出力されるNNの構造の一例として、入力層とブロックの出力とを加算するスキップ接続を有する構造を示す。
畳み込み層は、入力されるデータの各チャネルに対し所定のフィルタを畳み込んだ結果を加算し出力する。フィルタ係数は後述する学習によって決定する。畳み込み層の出力のチャネル数は任意に決めることができ、出力チャネル数に応じた種類のフィルタを用意すればよい。
正規化層は、入力データの平均と分散を補正する線形変換を行う。例えば、学習用データを入力したときの正規化層の出力が、平均が0、分散が1になるように線形変換の係数を、後述する学習によって決定する。
活性化層は、入力されるデータに対し、要素ごとに独立に非線形変換を行う。非線形変換は具体的には、sigmoid関数、tanh関数、ReLU(Rectified Linear Unit)など一般に知られている関数を用いることができる。
次に、NNの学習について説明する。NNの学習とは具体的には、NNを構成するパラメータを、学習用データを用いて決定することを指す。パラメータとしては、例えば、畳み込み層のフィルタ係数、正規化層の線形変換の係数が挙げられる。
学習用データは、入力データ(生徒データ)と出力データの正解値(教師データ)のペアの集合である。ノイズ低減を目的とする場合には、生徒データは実写画像またはCG画像に人工的なノイズを付加して得られるノイズ画像とし、教師データはノイズを付加する前の元画像、または付加したノイズ自体とする。
人工ノイズは、一般的に、分散値が同一のガウス乱数を画素ごと独立に加算して生成されるが、輝度依存性ノイズなど、より現実に近いノイズモデルを用いて生成してもよい。この人工ノイズにおける分散値は、特定のISO感度に対応した値とする。
また、人工ノイズを用いないで、ISO感度が異なる条件で撮影された同一被写体の画像のペアの集合を学習用データとしてもよい。この方法は、現実のノイズを用いて学習できるため、実写画像に対するノイズ低減効果が人工ノイズを用いて学習させる場合に比べて高くなるメリットがある。しかしその反面、画像のペア間で1画素以上のわずかな位置ずれも許容されないため、撮影が困難になり、撮影シーンが制約されてしまう。
一般にCNNにおいては、学習はパッチ(画像から抽出された小領域)単位で行うが、学習後の処理時には画像全体をサイズを変えることなく入力し、同じサイズの出力画像を得ることができる。
図3は、本実施形態のノイズ低減処理のフローチャートを示す。以下、本実施形態におけるノイズ低減処理の流れについて、図3のフローチャートを参照して説明する。フローチャートで示される一連の処理は、CPU101がROM103などの記憶領域に格納されたプログラムコードをRAM102に読み出して実行することにより実現される。あるいはまた、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。また、以下の記号「S」は、フローチャートにおける「ステップ」を意味する。その他のフローチャートについても同様である。
S301において、画像データ取得部201が、処理対象である画像データを取得する。画像データは、RAWやJPEGなどの任意の形式でよい。
S302において、ノイズ情報取得部202が、S301で取得した画像データから、ノイズレベルに関する情報(以下、ノイズ情報ともいう)として画像の撮影時のISO感度を取得する。撮影時のISO感度は、画像データに付随するEXIF(Exchangeable Image File Format)などの情報から取得することができる。
S303において、処理方法決定部204が、S302で取得したISO感度に基づき、NNを用いたノイズ低減処理の方法を決定する。具体的には、ノイズ情報‐NN対応データベース203に保持されたルックアップテーブルを参照して、入力画像のISO感度に適したノイズ低減処理の方法を決定する。また、ISO感度に加えて、ユーザからの要求画質に応じて、ノイズ低減処理の方法を決定してもよい。
図5(a)は、本実施形態におけるルックアップテーブルの一例を示す。ルックアップテーブル501は、ISO感度1600用に学習させたNNと、ISO感度3200用に学習させたNNを用いて、ISO1600〜12800の入力画像に対してノイズ低減処理を行う場合の例を示す。具体的には、ルックアップテーブル501は、ISO1600、3200、6400、及び12800のそれぞれのISO感度を有する入力画像に対して、ISO1600または3200に対応したNNの適用回数の組合せを保持している。また、ルックアップテーブル501は、画質を優先する場合と処理速度を優先する場合のそれぞれに対してNNの組合せを保持している。
この例では、入力画像のISO感度が1600の場合、画質優先時でも速度優先時でもISO感度1600用に学習させたNNを1回適用する方法が選択される。入力画像のISO感度が3200の場合、画質優先時でも速度優先時でもISO感度3200用に学習させたNNを1回適用する方法が選択される。入力画像のISO感度がISO3200を超える場合、画質と速度のどちらを優先するかに応じて、ISO感度1600用に学習させたNNまたはISO感度3200用に学習させたNNが、図示されるように複数回適用される。
対応するISO感度が低いNNの方が、画質の劣化が生じにくいため、画質優先時は対応するISO感度が低いNNを多数回適用する方が好ましい。一方、速度優先時は対応するISO感度が高いNNを少数回適用する方が好ましい。
また、ルックアップテーブルを用いないで、入力画像のISO感度と、適用するNNが対応するISO感度の合計値がおおよそ一致するようなNNの組合せを、処理方法決定部204が処理の度に導出してもよい。NNの組合せ、さらにはNNを適用する順序を決める際の制約条件として、前述したようにユーザからの要求画質の指示を加えてもよい。
S304において、ノイズ低減処理部206が、S303で決定されたノイズ低減処理の方法に従い、NNを用いたノイズ低減処理を実行する。具体的には、S303で選択されたNNのパラメータをNNパラメータ記憶部205から読み出し、NNの組合せまたは順序に従い、NNによるノイズ低減処理を逐次実行する。この結果、入力画像のノイズが低減された出力画像が得られる。
以上説明したように、本実施形態では、画像の撮影時のISO感度に基づき、適用するNNと適用回数を決定し、ノイズ低減を行うことができる。本実施形態によると、使用するNNの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの画像に対して高画質なノイズ低減を行うことができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、入力画像のISO感度を取得して、ノイズ低減処理の方法を決定する場合について説明した。しかし、同一のISO感度でもカメラの機種によってノイズ量が異なることがあるため、上述した方法では想定されたノイズ低減効果が得られないことがある。そこで、本実施形態では、入力画像を解析して推定されたノイズレベルに基づき、適用するNNと適用回数を決定して、ノイズ低減を行う場合について説明する。
本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。以下では、本実施形態の情報処理装置100で行われる処理について、第1の実施形態の説明で参照した図2の機能ブロック図及び図3のフローチャートを用いて、第1の実施形態との相違点を主に説明する。具体的には、図3のS302及びS303の処理について説明する。
S302において、ノイズ情報取得部202が、S301で取得した画像データを解析して、ノイズレベルを推定し、ノイズ情報として取得する。このための方法として、例えば非特許文献2に開示されている手法を用いることができる。画像に含まれるノイズは主として撮像素子の内部で発生しており、一般的に用いられるモデルとして、各画素値のノイズは画素間で独立で、輝度によって決定される標準偏差を有する正規分布に従う乱数で与えられる。このようなノイズを、以降では輝度依存性ノイズと呼ぶ。輝度依存性ノイズの標準偏差σは、一般的に以下の式(1)によって与えられる。
Figure 2020191046
ここで、xはノイズが付加される前の画素値、aおよびbはISO感度やカメラ機種によって異なるモデルパラメータ、maxは引数のうち大きい方の値を返す関数である。
前述のノイズレベルとは、具体的にはこの標準偏差σを指す。NNの学習において付加する人工ノイズは、各画素が独立に式(1)で与えられる標準偏差σをもつ正規乱数として与えることができる。標準偏差σは画素ごとに異なる値であり、aおよびbは画素によらず共通の値である。
また、標準偏差σは必ずしも前述のモデルに限定されることはなく、画素間で共通の値としてもよいし、他のモデル化を行ってもよい。例えば、輝度に依存しないノイズを仮定する場合、全画素で標準偏差σが一定値であると仮定してもよいし、画像の部分領域ごとに標準偏差σが異なると仮定してもよい。後者の場合には、以降の処理は、第4の実施形態において後述するように、画像の部分領域ごとに個別に行われる必要がある。
S303において、処理方法決定部204が、S302で取得したノイズレベルに基づき、NNを用いたノイズ低減処理の方法を決定する。具体的には、ノイズ情報‐NN対応データベース203に保持されたルックアップテーブルを参照して、推定されたノイズレベルに適したノイズ低減処理を行うためのNNとその適用回数を決定する。
ここでは、前述の輝度依存性ノイズモデルを用いる場合を例にとり、本実施形態におけるノイズ低減処理の決定方法を説明する。例えば、aの値をc(cは任意の定数)として人工ノイズを生成し学習させたNN(A)と、aの値を2cとして人工ノイズを生成し学習させたNN(B)の2つのNNが、NNパラメータ記憶部205に保持されているとする。入力画像に対しS302のノイズレベル解析を行った結果、aの値が3c近傍の値と推定された場合には、NN(A)とNN(B)の処理を1回ずつ行う組合せ、またはNN(A)の処理を3回行う方法が決定される。このように、ノイズの分散値に比例するパラメータについて、入力画像の推定値と、各NNの学習に用いられた値の和がおおよそ一致するようなNNの組合せを、処理方法決定部204が決定する。組合せを決定する方法については、第1の実施形態と同様に、ノイズ情報‐NN対応データベース203が保持するルックアップテーブルを用いて行うことができる。
図5(b)は、本実施形態におけるルックアップテーブルの一例を示す。ルックアップテーブル502には、モデルパラメータaの値に応じて、画質優先時と速度優先時のそれぞれの場合に適用されるNNと適用回数が登録されている。aの値がc近傍の値と推定された場合には、画質優先時でも速度優先時でもa=cに対応したNNを1回適用する。aの値が2c近傍の値と推定された場合には、画質優先時でも速度優先時でもa=2cに対応したNNを1回適用する。aの値が3c近傍の値、あるいは4c近傍の値と推定された場合には、a=cに対応したNN、またはa=cに対応したNNとa=2cに対応したNNの組合せを、それぞれ図示された回数適用する。
また、輝度に依存しないノイズを仮定する場合には、推定された標準偏差σに基づくルックアップテーブルを参照し、NNの組合せを決定する。この場合の標準偏差σの推定方法は、当業者には公知の既存の手法を用いることができる。
以上説明したように、本実施形態では、入力画像を解析して推定されたノイズレベルに基づき、適用するNNと適用回数を決定して、ノイズ低減を行うことができる。本実施形態によると、使用するNNの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの画像に対して高画質なノイズ低減を行うことができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、ISO感度の代わりに感度補正用のゲイン値に基づき、適用するNNと適用回数を決定し、ノイズ低減を行う場合について説明する。ゲイン値とは、具体的には、設定されたISO感度に対応し、撮像素子の出力に加えられるアナログゲインを指す。
本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。以下では、本実施形態の情報処理装置100で行われる処理について、第1の実施形態の説明で参照した図2の機能ブロック図及び図3のフローチャートを用いて、第1の実施形態との相違点を主に説明する。具体的には、図3のS302及びS303の処理について説明する。
S302において、ノイズ情報取得部202が、S301で取得した画像データに対応する感度補正用のゲイン値をノイズ情報として取得する。このゲイン値は、画像データにメタデータとして付随している形態でもよいし、画像データとゲイン値の対応関係を記述したテーブルを別途用意しておき、それを参照して取得する形態でもよい。
S303において、処理方法決定部204が、S302で取得したゲイン値に基づき、NNを用いたノイズ低減処理の方法を決定する。具体的には、ノイズ情報‐NN対応データベース203に保持されたルックアップテーブルを参照して、対象画像の処理に使われたゲイン値に適したノイズ低減処理を行うためのNNとその適用回数を決定する。
以上説明したように、本実施形態では、ISO感度の代わりに感度補正用のゲイン値に基づき、適用するNNと適用回数を決定し、ノイズ低減を行うことができる。本実施形態によると、使用するNNの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの画像に対して高画質なノイズ低減を行うことができる。
<第4の実施形態>
第1乃至第3の実施形態では、静止画の画像全体に一様にノイズ低減処理を行う場合について説明した。しかし、ノイズ特性が画像内の領域ごとに異なる場合には、画像を領域分割し、各部分領域に対して個別に適したノイズ低減処理を行い、処理後の部分画像を統合することが好ましい。また、動画においてフレーム間でノイズ特性が異なる場合には、各フレームに対して個別に適したノイズ低減処理を行うことが好ましい。そこで、本実施形態では、静止画の部分領域または動画のフレームごとに独立にノイズ低減を行う場合について説明する。
本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。以下では、本実施形態の情報処理装置100で行われる処理について、図6に示す機能ブロック図と、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
図6は、本実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。本実施形態の情報処理装置100は、画像データ取得部601、画像データ分解部602、ノイズ情報取得部603、及びノイズ情報‐NN対応データベース604としての機能を有する。また、処理方法決定部605、NNパラメータ記憶部606、ノイズ低減処理部607、及び画像データ統合部608としての機能を有する。各機能部の詳細は、図7のフローチャートを参照しながら後述する。
図7は、本実施形態のノイズ低減処理のフローチャートを示す。以下、本実施形態におけるノイズ低減処理の流れについて、図7のフローチャートを参照して説明する。
S701において、画像データ取得部601が、処理対象である画像データを取得する。本実施形態では、画像データは静止画でもよいし、動画でもよい。また、画像データの形式は、任意の形式でよい。
S702において、画像データ分解部602が、S701で取得した画像データを部分画像に分割する。部分画像は、静止画の一部分でもよいし、動画の一フレームでもよい。
S703において、ノイズ情報取得部603が、S702で分割された各部分画像を解析して、第2の実施形態と同様にノイズの標準偏差またはモデルパラメータを推定する。ノイズ情報取得部603は、ノイズ情報として、推定されたノイズの標準偏差またはモデルパラメータを取得する。或いは、第1の実施形態と同様にISO感度を取得してもよいし、第3の実施形態と同様に感度補正用のゲイン値を取得してもよい。
S704において、処理方法決定部605が、S703で取得したノイズ情報に基づき、各部分画像に対するノイズ低減処理の方法を決定する。具体的には、第1乃至第3の実施形態で説明したように、ノイズ情報‐NN対応データベース604に保持されたルックアップテーブルを参照して、ノイズ情報に対応するNNとその適用回数を決定する。
S705において、ノイズ低減処理部607が、S704で決定されたノイズ低減処理の方法に従い、NNを用いたノイズ低減処理を実行する。具体的には、S704で選択されたNNのパラメータをNNパラメータ記憶部606から読み出し、NNの組合せまたは順序に従い、NNによるノイズ低減処理を逐次実行する。
S706において、情報処理装置100は、全ての部分画像に対してS703乃至S705の処理を完了したかどうか判定する。完了していなければ、S703に戻り、未処理の部分画像を選択し、S703乃至S705の処理を実行する。完了している場合は、S707に進む。
S707において、画像データ統合部608が、処理済みの全ての部分画像を統合し、静止画または動画を再構成する。この結果、入力画像のノイズが低減された出力画像が得られる。
以上説明したように、本実施形態では、静止画の部分領域または動画のフレームごとに独立してノイズ低減を行うことができる。本実施形態によると、使用するNNの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの画像に対して高画質なノイズ低減を行うことができる。
<第5の実施形態>
本実施形態では、画像を異なる色空間に変換して輝度成分と色成分に分解し、各成分に対してノイズ低減処理を行う方法について説明する。
本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。以下では、本実施形態の情報処理装置100で行われる処理について、第4の実施形態の説明で参照した図6に示す機能ブロック図と、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
本実施形態の情報処理装置100の機能構成は、第4の実施形態と同様であるが、画像データを輝度成分と色成分に分解し、各成分に対してノイズ低減処理を行う点で異なる。
図8は、本実施形態のノイズ低減処理のフローチャートを示す。以下、本実施形態におけるノイズ低減処理の流れについて、図8のフローチャートを参照して説明する。
S801において、画像データ取得部601が、処理対象である画像データを取得する。
S802において、画像データ分解部602が、S801で取得した画像データを輝度成分と色成分に分解する。色空間としては、YCrCbやLabなどの一般的な色空間を用いることができる。
S803において、ノイズ情報取得部603が、S802で分解された輝度成分と色成分の全てまたはいずれかを解析して、ノイズの標準偏差またはモデルパラメータを推定する。ノイズ情報取得部603は、ノイズ情報として、推定されたノイズの標準偏差またはモデルパラメータを取得する。
S804において、処理方法決定部605が、S803で取得したノイズ情報に基づき、各成分に対するノイズ低減処理の方法を決定する。具体的には、第1乃至第3の実施形態で説明したように、ノイズ情報‐NN対応データベース604に保持されたルックアップテーブルを参照して、ノイズ情報に対応するNNとその適用回数を決定する。
S805において、ノイズ低減処理部607が、S804で決定されたノイズ低減処理の方法に従い、NNを用いたノイズ低減処理を各成分の画像に対して実行する。具体的には、S804で選択されたNNのパラメータをNNパラメータ記憶部606から読み出し、NNの組合せまたは順序に従い、NNによるノイズ低減処理を逐次実行する。
S806において、画像データ統合部608が、処理済みの各成分の画像を統合し、元の色空間に変換し、画像を再構成する。この結果、入力画像のノイズが低減された出力画像が得られる。
以上説明したように、本実施形態では、画像を異なる色空間に変換して輝度成分と色成分に分解し、各成分に対してノイズ低減処理を行う。本実施形態によると、使用するNNの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの画像に対して高画質なノイズ低減を行うことができる。
<第6の実施形態>
本実施形態では、単一のNNを用いたノイズ低減処理を反復し、所望の水準のノイズ低減効果を得るための方法について説明する。
本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。以下では、本実施形態の情報処理装置100で行われる処理について、図9に示す機能ブロック図と、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
図9は、本実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。本実施形態の情報処理装置100は、画像データ取得部901、ノイズ情報取得部902、ノイズ情報‐NN対応データベース903、処理方法決定部904、NNパラメータ記憶部905、ノイズ低減処理部906、画質評価部907としての機能を有する。各機能部の詳細は、図10のフローチャートを参照しながら後述する。
図10は、本実施形態のノイズ低減処理のフローチャートを示す。以下、本実施形態におけるノイズ低減処理の流れについて、図10のフローチャートを参照して説明する。
S1001において、画像データ取得部901が、処理対象である画像データを取得する。
S1002において、ノイズ情報取得部902が、S1001で取得した画像データを解析して、第2の実施形態と同様にノイズの標準偏差またはモデルパラメータを推定し、ノイズ情報として取得する。または、ノイズ情報として、第1の実施形態と同様にISO感度を取得してもよいし、第3の実施形態と同様に感度補正用のゲイン値を取得してもよい。
S1003において、処理方法決定部904が、S1002で取得したノイズ情報に基づき、NNを用いたノイズ低減処理方法を決定する。具体的には、ノイズ情報‐NN対応データベース903に保持されたルックアップテーブルを参照して、ノイズ低減処理に用いるNNを決定する。本実施形態では、ノイズ低減処理に用いる単一のNNを特定することができればよく、適用回数は決定しなくてもよい。
S1004において、ノイズ低減処理部906が、S1003で決定されたNNを用いてノイズ低減処理を実行する。具体的には、S1003で決定されたNNのパラメータをNNパラメータ記憶部905から読み出し、NNによるノイズ低減処理を実行する。そして、ノイズ低減処理が実行された画像データを出力する。
S1005において、画質評価部907が、S1004でノイズ低減処理が実行された出力画像データの画質評価を行う。画質評価部907は、例えば、ノイズ情報取得部902のように出力画像データを解析し、出力画像データが有する残留ノイズレベルを推定してもよい。あるいは、表示装置109に出力画像データを表示し、ユーザが出力画像データの残留ノイズを判断するようにしてもよい。
S1006において、情報処理装置100は、S1005の画質評価の結果が、終了条件を満たすかどうか判定する。終了条件を満たしていない場合、S1004に戻り、ノイズ低減処理を再帰的に実行する。一方、終了条件を満たしている場合は、処理を終了する。具体的には、画質評価部907が残留ノイズレベルを推定した場合、ノイズの標準偏差またはモデルパラメータが既定の閾値を下回った場合に処理を終了する。一方、ノイズの標準偏差またはモデルパラメータが既定の閾値以上であった場合は、S1004に戻り、追加でノイズ低減処理を実行する。また、ユーザが判断する場合、ユーザが操作部110を介して入力した追加処理の指示に応じて、S1004に戻り、追加でノイズ低減処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態では、単一のNNを用いたノイズ低減処理を反復することで、所望の水準のノイズ低減効果を得ることができる。本実施形態によると、単一のNNを用いた適応的なノイズ低減処理を行うことで使用するNNの数を減らし、かつ、多様なノイズレベルの入力画像に対して高画質なノイズ低減を行うことができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 二次記憶装置
105 入力インターフェース
106 出力インターフェース
107 システムバス
108 外部記憶装置
109 表示装置
110 操作部

Claims (12)

  1. 所定のノイズレベルの画像をノイズ低減処理した結果を学習した複数のニューラルネットワークを用いて、画像のノイズ低減処理を実行する画像処理装置であって、
    複数のノイズレベルに関するパラメータと、前記複数のニューラルネットワークのうち適用するニューラルネットワークの組合せまたは前記ニューラルネットワークの適用回数の少なくともいずれかを対応付けた、前記複数のノイズレベルそれぞれの複数のノイズ低減処理の組合せを示す組合せデータを保持する保持手段と、
    処理対象の画像から前記ノイズレベルに関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得したノイズレベルに関する情報に基づいて、前記保持手段に保持された前記組合せデータから前記処理対象の画像に対するノイズ低減処理の組合せを決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された前記ノイズ低減処理の組合せデータに基づいて、前記処理対象の画像に対する前記複数のニューラルネットワークのうち少なくとも1つを用いた前記ノイズ低減処理を実行する実行手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数のノイズレベルに関するパラメータは、前記画像の撮影時のISO感度、感度補正用のゲイン値、またはノイズの分散値に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ニューラルネットワークの適用回数は、所定のノイズレベルの画像に対して前記ニューラルネットワークを複数回適用するように設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数のノイズ低減処理の組合せは、画質優先時と速度優先時とで異なる組合せを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理対象の画像は、入力画像を分割した部分画像であって、
    前記入力画像を前記部分画像に分割する分割手段と、
    前記ノイズ低減処理がなされた前記部分画像を統合する統合手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像は、静止画であって、
    前記部分画像は、前記静止画の一部分であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力画像は、動画であって、
    前記部分画像は、前記動画の一フレームであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 前記処理対象の画像は、入力画像を分解した輝度成分または色成分の画像であって、
    前記入力画像を前記輝度成分の画像及び前記色成分の画像に分解する分解手段と、
    前記ノイズ低減処理がなされた前記輝度成分の画像及び前記色成分の画像を統合する統合手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記ノイズ低減処理がなされた画像を表示する表示手段と、
    ユーザによる追加処理の指示を入力する入力手段とをさらに有し、
    前記実行手段は、前記指示に応じて追加で前記ノイズ低減処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記ノイズ低減処理がなされた画像の残留ノイズレベルが所定の条件を満たすかどうかを判定する判定手段をさらに有し、
    前記残留ノイズレベルが所定の条件を満たさないと判定された場合に、前記実行手段が追加で前記ノイズ低減処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 所定のノイズレベルの画像をノイズ低減処理した結果を学習した複数のニューラルネットワークを用いて、画像のノイズ低減処理を実行する画像処理方法であって、
    処理対象の画像からノイズレベルに関する情報を取得する取得ステップと、
    複数のノイズレベルに関するパラメータと、前記複数のニューラルネットワークのうち適用するニューラルネットワークの組合せまたは前記ニューラルネットワークの適用回数の少なくともいずれかを対応付けた、前記複数のノイズレベルそれぞれの複数のノイズ低減処理の組合せを示す組合せデータから、前記取得したノイズレベルに関する情報に基づいて、前記処理対象の画像に対するノイズ低減処理の組合せを決定する決定ステップと、
    前記決定ステップによって決定された前記ノイズ低減処理の組合せデータに基づいて、前記処理対象の画像に対する前記複数のニューラルネットワークのうち少なくとも1つを用いた前記ノイズ低減処理を実行する実行ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータに、請求項11に記載の画像処理方法を実行させるためのプログラム。
JP2019097496A 2019-05-24 2019-05-24 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Active JP7362297B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019097496A JP7362297B2 (ja) 2019-05-24 2019-05-24 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US16/879,180 US11526962B2 (en) 2019-05-24 2020-05-20 Image processing apparatus, image processing method, and storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019097496A JP7362297B2 (ja) 2019-05-24 2019-05-24 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020191046A true JP2020191046A (ja) 2020-11-26
JP7362297B2 JP7362297B2 (ja) 2023-10-17

Family

ID=73455105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019097496A Active JP7362297B2 (ja) 2019-05-24 2019-05-24 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11526962B2 (ja)
JP (1) JP7362297B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022231270A1 (ko) * 2021-04-26 2022-11-03 삼성전자 주식회사 전자 장치 및 그의 이미지 처리 방법
WO2024095624A1 (ja) * 2022-10-31 2024-05-10 LeapMind株式会社 画像処理装置、学習方法及び推論方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102313773B1 (ko) * 2016-11-07 2021-10-19 삼성전자주식회사 신경망 학습에 기반한 입력 처리 방법 및 이를 위한 장치
EP4252178A1 (en) * 2020-11-30 2023-10-04 Koninklijke Philips N.V. Switching between neural networks based on scout scan analysis
CN115250315A (zh) * 2021-04-28 2022-10-28 Lx半导体科技有限公司 用于车辆的图像数据处理系统
CN113628146B (zh) * 2021-08-30 2023-05-30 中国人民解放军国防科技大学 基于深度卷积网络的图像去噪方法
JP2023103116A (ja) * 2022-01-13 2023-07-26 Tvs Regza株式会社 画像処理回路

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018206382A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 株式会社東芝 画像処理システム及び医用情報処理システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010278530A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Sanyo Electric Co Ltd 画像表示装置
JP2012065257A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Olympus Corp 顕微鏡用撮像装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018206382A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 株式会社東芝 画像処理システム及び医用情報処理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022231270A1 (ko) * 2021-04-26 2022-11-03 삼성전자 주식회사 전자 장치 및 그의 이미지 처리 방법
WO2024095624A1 (ja) * 2022-10-31 2024-05-10 LeapMind株式会社 画像処理装置、学習方法及び推論方法

Also Published As

Publication number Publication date
US11526962B2 (en) 2022-12-13
JP7362297B2 (ja) 2023-10-17
US20200372612A1 (en) 2020-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7362297B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
CN108932697B (zh) 一种失真图像的去失真方法、装置及电子设备
US9842382B2 (en) Method and device for removing haze in single image
US8059910B2 (en) Image processing method for removing noise from an image
US10817984B2 (en) Image preprocessing method and device for JPEG compressed file
US20170206690A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP6320115B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
CN111402146A (zh) 图像处理方法以及图像处理装置
JP7353803B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2010278708A (ja) 画像処理装置及び方法、及びコンピュータプログラム
US20180038789A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, image capturing device and storage medium
JP2021179833A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP7463186B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
Taroudaki et al. Near-optimal spectral filtering and error estimation for solving ill-posed problems
Jaiswal et al. A no-reference contrast assessment index based on foreground and background
JP6564158B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
CN113379629A (zh) 卫星图像去噪方法、装置、计算机设备和存储介质
US10846827B2 (en) Image processing device, image processing method, and storage medium
US20230088317A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
Han et al. NM-FlowGAN: Modeling sRGB Noise with a Hybrid Approach based on Normalizing Flows and Generative Adversarial Networks
JP2015118611A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP7458857B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US20220092357A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP2021082196A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、パラメータ生成方法、及びプログラム
JP7486516B2 (ja) ビデオ資料の動作部分への削減

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231004

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7362297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151