JP2020190737A - フォトマスクブランク - Google Patents

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Abstract

【解決手段】透明基板10上に、第1の膜1を介して又は介さずに形成された遮光膜である第2の膜2と、ハードマスク膜である第3の膜3と、第4の膜4とを有し、第1の膜及び第3の膜が、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつフッ素系ドライエッチングで除去可能な材料、第2の膜及び第4の膜が、フッ素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつ塩素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成され、第4の膜を一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムが、第2の膜を上記一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムより長いフォトマスクブランク。【効果】フォトマスク製造におけるパターン形成工程において、外枠パターンを形成した後に、簡易な工程でフォトマスクパターンを形成することができ、また、外枠パターンを先に形成することで、レジスト残渣による欠陥発生の可能性を低減できる。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路等の微細加工に用いられるフォトマスクの素材となるフォトマスクブランクに関する。
半導体技術の分野では、パターンの更なる微細化のための研究開発が進められている。特に、近年では、大規模集積回路の高集積化に伴い、回路パターンの微細化や配線パターンの細線化、セルを構成する層間配線のためのコンタクトホールパターンの微細化などが進行し、微細加工技術への要求は、ますます高くなってきている。これに伴い、微細加工の際のフォトリソグラフィ工程で用いられるフォトマスクの製造技術の分野においても、より微細で、かつ正確な回路パターン(マスクパターン)を形成する技術の開発が求められるようになってきている。
一般に、フォトリソグラフィ技術により半導体基板上にパターンを形成する際には、縮小投影が行われる。このため、フォトマスクに形成されるパターンのサイズは、通常、半導体基板上に形成されるパターンのサイズの4倍程度となる。今日のフォトリソグラフィ技術分野においては、描画される回路パターンのサイズは、露光で使用される光の波長をかなり下回るものとなっている。このため、回路パターンのサイズを単純に4倍にしてフォトマスクパターンを形成した場合には、露光の際に生じる光の干渉などの影響によって、半導体基板上のレジスト膜に、本来の形状が転写されない結果となってしまう。
そこで、フォトマスクに形成するパターンを、実際の回路パターンよりも複雑な形状とすることにより、上述の光の干渉などの影響を軽減する場合もある。このようなパターン形状としては、例えば、実際の回路パターンに光学近接効果補正(OPC: Optical Proximity Correction)を施した形状がある。また、パターンの微細化と高精度化に応えるべく、変形照明、液浸技術、二重露光(ダブルパターニングリソグラフィ)などの技術も応用されている。
解像度向上技術(RET: Resolution Enhancement Technology)のひとつとして、位相シフト法が用いられている。位相シフト法は、フォトマスク上に、ハーフトーン位相シフト膜のない部分を透過した光に対して、位相を概ね180°シフトさせる膜のパターンを形成し、光の干渉を利用してコントラストを向上させる方法である。これを応用したフォトマスクのひとつとして、ハーフトーン位相シフト型フォトマスクがある。ハーフトーン位相シフト型フォトマスクは、石英などの露光光に対して透明な基板の上に、ハーフトーン位相シフト膜のない部分を透過した光に対して、位相を概ね180°シフトさせ、パターン形成に寄与しない程度の透過率を有するハーフトーン位相シフト膜のフォトマスクパターンを形成したものである。ハーフトーン位相シフト型フォトマスクとしては、モリブテンシリサイド酸化物(MoSiO)、モリブテンシリサイド酸化窒化物(MoSiON)からなるハーフトーン位相シフト膜を有するもの(特開平7−140635号公報(特許文献1))や、SiN、SiONからなるハーフトーン位相シフト膜を有するものなどが提案されている。
フォトマスクパターンの形成においては、通常、透明基板上に遮光性膜を有するフォトマスクブランク上にフォトレジスト膜を形成し、電子線によるパターンの描画を行い、現像を経てレジストパターンを得、そして、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして、遮光性膜をエッチングして遮光パターンへと加工するが、遮光パターンを微細化する場合にレジスト膜の膜厚を微細化前と同じように維持したままで加工しようとすると、パターンに対する膜厚の比、いわゆるアスペクト比が高くなって、レジストのパターン形状が劣化してパターン転写がうまく行かなくなったり、場合によってはレジストパターンが倒れや剥れを起こしたりしてしまう。そのため、微細化に伴いレジスト膜厚を薄くする必要がある。
一方、レジストをエッチングマスクとしてエッチングを行う遮光膜材料については、これまで多くのものが提案されてきたが、エッチングに対する知見が多く、標準加工工程として確立されていることから、実用上、常に、クロム化合物膜が用いられてきた。このようなものとして、例えば、ArFエキシマレーザー露光用のフォトマスクブランクに必要な遮光膜をクロム化合物で構成したものとしては、特開2003−195479号公報(特許文献2)、特開2003−195483号公報(特許文献3)、登録実用新案第3093632号公報(特許文献4)に、膜厚50〜77nmのクロム化合物膜が報告されている。
しかしながら、クロム化合物膜等のクロム系膜の一般的なドライエッチング条件である酸素を含む塩素系ドライエッチングは、有機膜に対してもある程度エッチングする性質をもつことが多く、薄いレジスト膜でエッチングを行った場合、レジストパターンを正確に転写することが難しく、高解像性と高精度のエッチング加工が可能なエッチング耐性を同時にレジストに求めることは、かなり困難な問題となっている。
一方、ドライエッチング時のレジストへの負担を減らすために、ハードマスクを使用するという方法は古くより試みられており、例えば、特開昭63−85553号公報(特許文献5)には、MoSi2上にSiO2膜を形成し、これを、塩素を含むガスを用いてMoSi2をドライエッチングする際のエッチングマスクとして使用することが報告されており、また、SiO2膜が反射防止膜としても機能し得ることが記載されている。
特開平7−140635号公報 特開2003−195479号公報 特開2003−195483号公報 登録実用新案第3093632号公報 特開昭63−85553号公報
フォトマスクにおいては、パターンを転写するための領域であるフォトマスクパターンが形成された領域の外側、即ち、フォトマスクの外周縁部に、露光光を遮光する外枠パターンを形成する必要がある。この外枠パターンは、露光光が実質的にほぼ遮光される程度の遮光度が必要であるため、この部分に用いられる膜は、厚さが必要となる。ところが、フォトマスクパターンの形成に用いられる遮光性の膜を厚くして、フォトマスクパターンの形成に用いられる遮光性の膜と、外枠パターンの膜とを共用しようとすると、外枠領域における遮光度は確保できるが、フォトマスクパターンの形成に用いられる遮光性の膜において、微細なパターン加工が困難になるという問題がある。
レジスト膜を用いて厚い膜をエッチング加工するには、厚いレジスト膜を必要とするが、厚いレジスト膜からは、微細なレジストパターンは形成し難い。また、特に化学増幅型レジストのパターンをエッチングマスクとして、例えばクロム系の厚い膜を、塩素ガスと酸素ガスとを含むエッチングガスによる塩素系ドライエッチングで加工する場合、塩素系ドライエッチングにおいては、被エッチング膜のリニアリティも悪くなる。
塩素系ドライエッチングで、レジスト膜を厚くせずに微細なパターンを形成する方法としては、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有するハードマスク膜を用いることができる。このハードマスク膜のパターンをエッチングマスクとすれば、フォトマスクパターンと、外枠パターンとを同時に形成することは可能ではあるが、ハードマスク膜上に形成したレジスト膜から、フォトマスクパターンと外枠パターンとの両方に対応するレジストパターンを同時に形成することになるため、ネガレジストを用いる場合には、レジストパターンの描画に時間がかかるという問題がある。
また、フォトマスクパターンを形成した後に外枠パターンを形成しようとする場合を、図11及び図12を参照して説明すると、以下のようになる。まず、透明基板10の上に、位相シフト膜6、遮光膜7、ハードマスク膜8の順に積層されたフォトマスクブランク9を準備し(図11(A))、このフォトマスクブランク9のハードマスク膜8の上に、第1のレジスト膜51を塗布する(図11(B))。次に、第1のレジスト膜51から第1のレジストパターン511を形成した後(図11(C))、フッ素系ドライエッチングにより、第1のレジストパターン511をエッチングマスクとして、ハードマスク膜8をパターニングして、ハードマスク膜パターン81を形成する(図11(D))。次に、第1のレジストパターン511を除去した後(図11(E))、塩素系ドライエッチングにより、ハードマスク膜パターン81をエッチングマスクとして、遮光膜7をパターニングして遮光膜パターン71を形成する(図11(F))。
次に、フッ素系ドライエッチングにより、ハードマスク膜パターン81を除去すると共に、遮光膜パターン71をエッチングマスクとして、位相シフト膜6をパターニングして位相シフト膜パターン61を形成する(図12(A))。次に、遮光膜パターン71及び露出した透明基板10上に、新たに、第2のレジスト膜52を塗布する(図12(B))。次に、第2のレジスト膜52から第2のレジストパターン521を形成した後(図12(C))、塩素系ドライエッチングにより、第2のレジストパターン521をエッチングマスクとして、遮光膜パターン71をパターニングして、遮光膜の外枠パターン711を形成する(図12(D))。最後に、第2のレジストパターン521を除去して、フォトマスク91が得られる(図12(E))。ところが、このようにして、遮光膜の外枠パターンを有するフォトマスクを製造すると、フォトマスクパターンの凹部内にも第2のレジスト膜52を形成することになり、第2のレジスト52を除去した後に、フォトマスクパターンの凹部内にレジスト残渣が残る可能性があり、その場合、フォトマスクに欠陥を発生させることになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、微細なフォトマスクパターンと、高い遮光度を有する外枠パターンとが両立したフォトマスクを、より効率的な工程で、かつ欠陥発生の可能性を低減して、精度よく製造することができるフォトマスクブランクを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、フォトマスクブランクを、透明基板上に、第1の膜を介して又は介さずに形成された第2の膜と、第2の膜に接して形成された第3の膜と、第3の膜に接して形成された第4の膜とを有するものとし、第1の膜及び第3の膜を、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつフッ素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成し、第2の膜及び第4の膜を、フッ素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつ塩素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成し、第2の膜及び第4の膜を、第4の膜を一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムが、第2の膜を上記一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムより長くなるように構成することにより、このフォトマスクブランクからフォトマスクを製造すれば、フォトマスク製造におけるパターン形成工程において、フォトマスクパターンの形成と、外枠パターンの形成を分離することができ、外枠パターンを形成した後に、簡易な工程でフォトマスクパターンを形成することができ、微細なフォトマスクパターンと、高い遮光度を有する外枠パターンとが両立したフォトマスクを、より効率的な工程で、かつ欠陥発生の可能性を低減して、精度よく製造することができることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、以下のフォトマスクブランクを提供する。
請求項1:
透明基板上に、第1の膜を介して又は介さずに形成された遮光膜である第2の膜と、該第2の膜に接して形成されたハードマスク膜である第3の膜と、該第3の膜に接して形成された第4の膜とを有し、
上記第1の膜及び第3の膜が、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつフッ素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成され、
上記第2の膜及び第4の膜が、フッ素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつ塩素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成され、
上記第2の膜及び第4の膜が、該第4の膜を一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムが、上記第2の膜を上記一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムより長くなるように構成されてなることを特徴とするフォトマスクブランク。
請求項2:
上記第2の膜の上記エッチングクリアタイムに対する上記第4の膜の上記エッチングクリアタイムの比率が5以下であることを特徴とする請求項1記載のフォトマスクブランク。
請求項3:
上記第1の膜を有し、上記第2の膜が上記第1の膜に接して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスクブランク。
請求項4:
上記第1の膜が位相シフト膜であることを特徴とする請求項3記載のフォトマスクブランク。
請求項5:
上記第1の膜を有さず、上記第2の膜が上記透明基板に接して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスクブランク。
請求項6:
上記第1の膜及び第3の膜、又は第3の膜が、ケイ素を含有する材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
請求項7:
上記第2の膜及び第4の膜が、クロムを含有し、ケイ素を含有しない材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
請求項8:
上記第2の膜の膜厚が30nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
請求項9:
上記第3の膜の膜厚が1nm以上20nm以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
請求項10:
上記第3の膜が上記第4の膜より薄いことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
請求項11:
上記第3の膜の膜厚と上記第4の膜の膜厚との差が50nm以上であることを特徴とする請求項10記載のフォトマスクブランク。
請求項12:
上記第3の膜の膜厚が、上記第4の膜の1/6であることを特徴とする請求項10又は11記載のフォトマスクブランク。
請求項13:
上記第4の膜の膜厚が30nm以上120nm以下であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
また、本発明は、以下のフォトマスクブランクが関連する。
[1] 透明基板上に、第1の膜を介して又は介さずに形成された第2の膜と、該第2の膜に接して形成されたハードマスク膜である第3の膜と、該第3の膜に接して形成された第4の膜とを有し、
上記第1の膜及び第3の膜が、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつフッ素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成され、
上記第2の膜及び第4の膜が、フッ素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつ塩素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成され、
上記第2の膜及び第4の膜を、該第4の膜を一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムが、上記第2の膜を上記一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムより長くなるように構成されてなることを特徴とするフォトマスクブランク。
[2] 上記第2の膜の上記エッチングクリアタイムに対する上記第4の膜の上記エッチングクリアタイムの比率が5以下であることを特徴とする[1]記載のフォトマスクブランク。
[3] 上記第1の膜を有し、上記第2の膜が上記第1の膜に接して形成されていることを特徴とする[1]又は[2]記載のフォトマスクブランク。
[4] 上記第1の膜が位相シフト膜であることを特徴とする[3]記載のフォトマスクブランク。
[5] 上記第1の膜を有さず、上記第2の膜が上記透明基板に接して形成されていることを特徴とする[1]又は[2]記載のフォトマスクブランク。
[6] 上記第1の膜及び第3の膜、又は第3の膜が、ケイ素を含有する材料で形成されていることを特徴とする[1]乃至[5]のいずれかに記載のフォトマスクブランク。
[7] 上記第2の膜及び第4の膜が、クロムを含有し、ケイ素を含有しない材料で形成されていることを特徴とする[1]乃至[6]のいずれかに記載のフォトマスクブランク。
[8] 上記第2の膜が遮光膜であることを特徴とする[1]乃至[7]のいずれかに記載のフォトマスクブランク。
[9] 上記第2の膜の膜厚が15nm以上100nm以下であることを特徴とする[8]記載のフォトマスクブランク。
[10] 上記第3の膜の膜厚が1nm以上20nm以下であることを特徴とする[1]乃至[9]のいずれかに記載のフォトマスクブランク。
[11] 上記第3の膜が上記第2の膜より薄いことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれかに記載のフォトマスクブランク。
[12] 上記第3の膜が上記第4の膜より薄いことを特徴とする[1]乃至[11]のいずれかに記載のフォトマスクブランク。
[13] 上記第4の膜の膜厚が30nm以上120nm以下であることを特徴とする[1]乃至[12]のいずれかに記載のフォトマスクブランク。
本発明のフォトマスクブランクを用いることにより、フォトマスク製造におけるパターン形成工程において、外枠パターンを形成した後に、簡易な工程でフォトマスクパターンを形成することができる。また、外枠パターンを先に形成することで、レジスト残渣による欠陥発生の可能性を低減することができる。
(A)本発明のフォトマスクブランクの第1の態様の一例を示す断面図、(B)本発明のフォトマスクの第1の態様の一例を示す断面図、(C)本発明のフォトマスクの第2の態様の一例を示す断面図である。 (A)本発明のフォトマスクブランクの第2の態様の一例を示す断面図、(B)本発明のフォトマスクの第3の態様の一例を示す断面図、(C)本発明のフォトマスクの第4の態様の一例を示す断面図である。 (A)〜(F)本発明の第1の態様のフォトマスクブランクから、第1の態様のフォトマスクを製造する工程(第1の方法)の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(E)本発明の第1の態様のフォトマスクブランクから、第1の態様のフォトマスクを製造する図3から続く工程(第1の方法)の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(F)本発明の第1の態様のフォトマスクブランクから、第2の態様のフォトマスクを製造する工程(第2の方法)の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(E)本発明の第1の態様のフォトマスクブランクから、第2の態様のフォトマスクを製造する図5から続く工程(第2の方法)の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(F)本発明の第2の態様のフォトマスクブランクから、第3の態様のフォトマスクを製造する工程(第3の方法)の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(C)本発明の第2の態様のフォトマスクブランクから、第3の態様のフォトマスクを製造する図7から続く工程(第3の方法)の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(F)本発明の第2の態様のフォトマスクブランクから、第4の態様のフォトマスクを製造する工程(第4の方法)の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(D)本発明の第2の態様のフォトマスクブランクから、第4の態様のフォトマスクを製造する図9から続く工程(第4の方法)の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(F)従来のフォトマスクブランクから、フォトマスクを製造する工程の説明図であり、各工程における断面図である。 (A)〜(E)従来のフォトマスクブランクから、フォトマスクを製造する図11から続く工程の説明図であり、各工程における断面図である。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明のフォトマスクブランクは、石英基板などの透明基板(露光光に対して透明な基板)と、透明基板上に形成された膜として、第2の膜、第3の膜及び第4の膜を有する。透明基板と第2の膜との間には第1の膜を設けてもよく、第2の膜は、透明基板上に、第1の膜を介して又は介さずに形成される。一方、第3の膜及び第4の膜は、各々、第2の膜及び第3の膜に接して形成される。第1の膜、第2の膜、第3の膜及び第4の膜は、各々、単層で構成しても、後述する各々のエッチング特性を満たす複数(2以上で、通常5以下)の層で構成してもよい。
図1(A)は、本発明のフォトマスクブランクの第1の態様の一例を示す断面図である。第1の態様は、第1の膜を有するフォトマスクブランクである。図1(A)に示されるフォトマスクブランクの場合、第2の膜が第1の膜に接して形成されており、このフォトマスクブランク11は、透明基板10上に、透明基板10に接して第1の膜1、第1の膜1に接して第2の膜2、第2の膜2に接して第3の膜3、第3の膜3に接して第4の膜4が順に積層された4層の膜を有する。
また、図2(A)は、本発明のフォトマスクブランクの第2の態様の一例を示す断面図である。第2の態様は、第1の膜を有さないフォトマスクブランクである。図2(A)に示されるフォトマスクブランクの場合、第2の膜が透明基板に接して形成されており、このフォトマスクブランク12は、透明基板10上に、透明基板10に接して第2の膜2、第2の膜2に接して第3の膜3、第3の膜3に接して第4の膜4が順に積層された3層の膜を有する。
第1の膜及び第3の膜は、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつフッ素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成される。一方、第2の膜及び第4の膜は、フッ素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつ塩素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成される。即ち、第1の膜、第2の膜、第3の膜及び第4の膜は、各々、隣接する膜同士が、異なるエッチング特性を有しており、各々、第2の膜は透明基板側で隣接する第1の膜又は透明基板、第3の膜は透明基板側で隣接する第2の膜、第4の膜は透明基板側で隣接する第3の膜のエッチングマスク(ハードマスク)として機能させることができるようになっている。ここで、塩素系ドライエッチングとしては、例えば、酸素ガス(O2)と塩素ガス(Cl2)との混合ガス、更に、これらに必要に応じてアルゴンガス(Ar)、ヘリウムガス(He)などの希ガスから選ばれるガスを添加した混合ガスをエッチングガスとした、酸素を含有する塩素系ドライエッチングが挙げられる。一方、フッ素系ドライエッチングとしては、例えば、六フッ化硫黄ガス(SF6)又は四フッ化炭素ガス(CF4)、それに酸素ガス(O2)及びアルゴンガス(Ar)、ヘリウムガス(He)などの希ガスから選ばれるガスを添加した混合ガスをエッチングガスとしたフッ素系ドライエッチングが挙げられる。
また、第2の膜及び第4の膜は、同じエッチング特性を有する膜であるが、第2の膜及び第4の膜を、第4の膜を一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムが、第2の膜を一の条件、即ち、第4の膜をエッチングしたときと同一のエッチング条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムより長くなるようになっている。ここで、エッチングクリアタイムとは、エッチングを開始してから膜が完全に除去されるまでの時間であり、通常、膜厚(nm)をエッチングレート(nm/sec)で除した値とすることができる。
第1の膜、第2の膜及び第3の膜、又は第2の膜及び第3の膜に加えて、更に第4の膜を設け、第4の膜を用いて外枠パターン又はマスクパターンを最初に形成することにより、第3の膜のマスクパターンを用いて第2の膜のマスクパターンを形成する前、更には、第2の膜のマスクパターンを用いて第1のマスクパターンを形成する前又は透明基板にパターンを形成する前に、第4の膜の外枠パターン、又は第3の膜の外枠パターン若しくは第2の膜の外枠パターンを形成するための第4の膜のマスクパターンを形成することができる。このように、第4の膜を用いて外枠パターン又はマスクパターンを最初に形成することにより、第2の膜のフォトマスクパターンを形成した後や、第1の膜のフォトマスクパターンを形成した後又は透明基板にパターンを形成した後に、フォトマスクパターン形成領域にレジスト膜を設けて、レジストパターンを形成する工程が不要となるため、レジストパターンを除去した後に、フォトマスクパターンの凹部内にレジスト残渣が残って欠陥となる問題を回避することができる。
そして、上述したように、塩素系ドライエッチングにおける同一のエッチング条件下での第4の膜のエッチングクリアタイムが、第2の膜のエッチングクリアタイムより長くなるようにすることにより、第3の膜のマスクパターンを用いて第2の膜のマスクパターンを形成する間に、第4の膜が塩素系ドライエッチングに曝されても、第2の膜のマスクパターンを形成した後に、第4の膜を残存させることができ、更に、第2の膜のマスクパターンを用いて第1の膜のマスクパターンを形成する間又は透明基板にパターンを形成する間に、第3の膜の外枠パターンを形成する部分に第4の膜を残存させて、第3の膜を保護することができる。その結果、第3の膜を外枠パターンとして残存させることが可能となる。
第2の膜のエッチングクリアタイムに対する第4の膜のエッチングクリアタイムの比率は1超であり、1.5以上、特に2以上であることが好ましく、5以下、特に4以下であることが好ましい。第2の膜と第4の膜とを構成する材料が同じである場合は、エッチングクリアタイムの比率は、膜厚の比率と同じになる。一方、第2の膜と第4の膜とを構成する材料が異なる場合は、通常、両者のエッチングレートが異なるため、各々の膜厚とエッチングレートからエッチングクリアタイムを算出して設定することになる。
第1の膜は、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつフッ素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成される。このような材料としては、ケイ素を含有する材料が好適である。ケイ素を含有する材料としては、例えば、ケイ素単体、ケイ素と、酸素、窒素及び炭素から選ばれる1種以上とを含有するケイ素化合物、具体的には、ケイ素酸化物(SiO)、ケイ素窒化物(SiN)、ケイ素酸化窒化物(SiON)など、遷移金属ケイ素(MeSi)、遷移金属(Me)と、ケイ素と、酸素、窒素及び炭素から選ばれる1種以上とを含有する遷移金属ケイ素化合物、具体的には、遷移金属ケイ素酸化物(MeSiO)、遷移金属ケイ素窒化物(MeSiN)、遷移金属ケイ素炭化物(MeSiC)、遷移金属ケイ素酸化窒化物(MeSiON)、遷移金属ケイ素酸化炭化物(MeSiOC)、遷移金属ケイ素窒化炭化物(MeSiNC)、遷移金属ケイ素酸化窒化炭化物(MeSiONC)などが挙げられる。遷移金属(Me)としては、チタン(Ti)、バナジウム(V)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)及びタングステン(W)から選ばれる1種以上が好適であるが、特に、ドライエッチング加工性の点からモリブデン(Mo)が好ましい。このケイ素を含有する材料は、クロム(Cr)を含有しないことが好ましい。第1の膜の膜厚は、40nm以上、特に60nm以上で、85nm以下、特に80nm以下が好ましい。
第1の膜としては、ハーフトーン位相シフト膜などの位相シフト膜が好適である。第1の膜としてハーフトーン位相シフト膜などの位相シフト膜を設けた場合、フォトマスクブランクは、ハーフトーン位相シフト型フォトマスクブランクなどの位相シフト型フォトマスクブランクとなり、これからハーフトーン位相シフト型フォトマスクなどの位相シフト型フォトマスクを製造することができる。
位相シフト膜の露光光に対する位相差、即ち、位相シフト膜を透過した露光光と、位相シフト膜と同じ厚さの空気層を透過した露光光との位相差は、位相シフト膜が存在する部分(位相シフト部)と、位相シフト膜が存在しない部分との境界部において、それぞれを通過する露光光の位相差によって露光光が干渉して、コントラストを増大させることができる位相差であればよく、位相差は150〜200°であればよい。一般的な位相シフト膜では、位相差を略180°に設定するが、上述したコントラスト増大の観点からは、位相差は略180°に限定されず、位相差を180°より小さく又は大きくすることができる。例えば、位相差を180°より小さくすれば、薄膜化に有効である。なお、より高いコントラストが得られる点から、位相差は、180°に近い方が効果的であることは言うまでもなく、160〜190°、特に175〜185°、とりわけ約180°であることが好ましい。一方、位相シフト膜がハーフトーン位相シフト膜である場合、その露光光に対する透過率は、3%以上、特に5%以上であることが好ましく、また、30%以下であることが好ましい。
第1の膜がハーフトーン位相シフト膜などの位相シフト膜である場合、第1の膜は、ケイ素と、酸素及び窒素から選ばれる1種以上とを含有するケイ素化合物、又は遷移金属(Me)と、ケイ素と、酸素、窒素及び炭素から選ばれる1種以上とを含有する遷移金属ケイ素化合物で構成されていることが好適である。ケイ素化合物の場合、ケイ素の含有率は30原子%以上、特に40原子%以上で、80原子%以下、特に60原子%以下であることが好ましい。酸素の含有率は0原子%以上で、60原子%以下、特に20原子%以下であることが好ましい。窒素の含有率は10原子%以上、特に30原子%以上で、65原子%以下、特に60原子%以下であることが好ましい。一方、遷移金属ケイ素化合物の場合、遷移金属(Me)の含有率は0.1原子%以上、特に1原子%以上で、30原子%以下、特に20原子%以下であることが好ましい。ケイ素の含有率は25原子%以上、特に30原子%以上で、80原子%以下、特に60原子%以下であることが好ましい。酸素の含有率は0原子%以上、特に5原子%以上で、70原子%以下、特に20原子%以下であることが好ましい。窒素の含有率は10原子%以上、特に25原子%以上で、60原子%以下、特に57原子%以下であることが好ましい。炭素の含有率は10原子%以下、特に5原子%以下であることが好ましい。位相シフト膜の厚さは、薄いほど微細なパターンを形成しやすいため80nm以下とすることが好ましく、より好ましくは70nm以下、特に65nm以下である。一方、位相シフト膜の膜厚の下限は、露光光、例えば、ArFエキシマレーザ(193nm)などの波長200nm以下の光に対し、必要な光学特性が得られる範囲で設定され、特に制限はないが、一般的には40nm以上となる。
第2の膜は、フッ素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつ塩素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成される。このような材料としては、クロムを含有する材料が好適である。クロムを含有する材料としては、クロム単体、クロムと、酸素、窒素及び炭素から選ばれる1種以上とを含有するクロム化合物、具体的には、クロム酸化物(CrO)、クロム窒化物(CrN)、クロム炭化物(CrC)、クロム酸化窒化物(CrON)、クロム酸化炭化物(CrOC)、クロム窒化炭化物(CrNC)、クロム酸化窒化炭化物(CrONC)などが挙げられる。このクロムを含有する材料は、スズ(Sn)、インジウム(In)などを含んでいてもよいが、ケイ素を含有しないことが好ましい。第2の膜の膜厚は、1nm以上、特に3nm以上、とりわけ40nm以上で、100nm以下、特に70nm以下が好ましい。
第2の膜としては、遮光膜が好適である。第2の膜として遮光膜を透明基板上に第1の膜を介さずに設けた場合、好ましくは、第2の膜として遮光膜を透明基板に接して設けた場合、フォトマスクブランクをバイナリーフォトマスクブランクとすることができ、これからバイナリーフォトマスクを製造することができる。
第2の膜が遮光膜である場合、第2の膜は、クロム単体、又はクロムと、酸素、窒素及び炭素から選ばれる1種以上とを含有するクロム化合物で構成されていることが好適である。クロム化合物の場合、クロムの含有率は30原子%以上、特に35原子%以上で、100原子%未満、特に99原子%以下、とりわけ90原子%以下であることが好ましい。酸素の含有率は0原子%以上で、60原子%以下、特に50原子%以下であることが好ましく、酸素を含むようにすること、特に1原子%以上含むようにすることで、光学特性を調整することができる。窒素の含有率は0原子%以上で、50原子%以下、特に40原子%以下であることが好ましく、窒素を含むようにすること、特に1原子%以上含むようにすることで、エッチング速度を調整することができる。炭素の含有率は0原子%以上で、30原子%以下、特に20原子%以下であることが好ましく、炭素を含むようにすること、特に1原子%以上含むようにすることで、エッチング速度を調整することができる。クロム、酸素、窒素及び炭素の合計の含有率は95原子%以上、特に99原子%以上、とりわけ100原子%であることが好ましい。遮光膜の膜厚は、15nm以上、特に30nm以上で、100nm以下、特に50nm以下が好ましい。遮光膜は、例えば、遮光層と反射防止層とを組み合わせた多層膜としてもよい。
フォトマスクにおいて、外枠パターンや、フォトマスクパターン領域内の遮光性を有する部分は、露光光が実質的にほぼ遮光される程度の遮光度が必要であるが、第2の膜を遮光膜とすることにより、遮光性を確保することができる。第1の膜を含む場合は、第1の膜及び第2の膜の合計で、第1の膜を含まない場合は、第2の膜のみで、光学濃度が、露光光、例えば、ArFエキシマレーザ(193nm)などの波長200nm以下の光に対して2以上、特に2.5以上、とりわけ3以上となるようにすることが好ましい。一方、光学濃度を高くすると、膜厚が厚くなるため、光学濃度は5以下となるようにすることが好ましい。
また、第2の膜のシート抵抗は10,000Ω/□以下であることが好ましい。このようにすることで、第3の膜の上に電子線レジストを形成したときに、チャージアップせずに電子線で描画することができる。
第3の膜は、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつフッ素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成される。このような材料としては、第1の膜において例示したものと同様のものが挙げられる。第3の膜は、第2の膜より薄いことが好ましい。具体的には、第3の膜の膜厚と第2の膜の膜厚との差が30nm以上、特に35nm以上であること、又は第3の膜厚が、第2の膜の1/2以下、特に1/3以下であることが好適である。また、第3の膜は、第4の膜より薄いことが好ましい。具体的には、第3の膜の膜厚と第4の膜の膜厚との差が50nm以上、特に60nm以上であること、又は第3の膜厚が、第4の膜の1/3以下、特に1/4以下であることが好適である。第3の膜の膜厚は、1nm以上、特に2nm以上で、80nm以下、特に70nm以下が好ましい。
第3の膜としては、ハードマスク膜が好適である。第3の膜は、特に、フォトマスクパターン領域のパターン形成においてハードマスクとして機能する膜であることが好ましく、フォトマスクパターンのローディング効果を改善するための膜であることがより好ましい。また、レジストパターンをエッチングマスクとして、レジストパターンから直接パターンが形成される膜であることが好ましい。第3の膜がハードマスク膜である場合、第3の膜は、ケイ素と、酸素及び窒素から選ばれる1種以上とを含有するケイ素化合物、又は遷移金属(Me)と、ケイ素と、酸素及び窒素から選ばれる1種以上とを含有する遷移金属ケイ素化合物で構成されていることが好適である。ケイ素の含有率は20原子%以上、特に33原子%以上で、95原子%以下、特に80原子%以下であることが好ましい。酸素の含有率は0原子%以上、特に20原子%以上で、70原子%以下、特に66原子%以下であることが好ましく、エッチング速度を調整する必要がある場合は、1原子%以上とすることが好ましい。窒素の含有率は0原子%以上で、50原子%以下、特に40原子%以下であることが好ましく、エッチング速度を調整する必要がある場合は、1原子%以上とすることが好ましい。遷移金属の含有率は0原子%以上で、35原子%以下、特に20原子%以下であることが好ましく、遷移金属を含有する場合は、1原子%以上であることが好ましい。ケイ素、酸素、窒素及び遷移金属の合計の含有率は95原子%以上、特に99原子%以上、とりわけ100原子%であることが好ましい。第3の膜は、特に、フォトマスクパターン形成領域において、フォトマスクパターンを形成するためのハードマスクとして適している。ハードマスク膜の膜厚は、1nm以上で、20nm以下であることが好ましく、より好ましくは2nm以上、特に4nm以上、とりわけ8nm以上で、15nm以下である。
フォトマスクにおいて、外枠パターンは、露光光が実質的にほぼ遮光される程度の遮光度が必要であるが、第1の膜及び第2の膜のみ、又は第2の膜のみならず、更に、第3の膜を組み合わせることで、必要な遮光性を確保することもできる。その場合、第1の膜を含む場合は、第1の膜、第2の膜及び第3の膜の合計で、第1の膜を含まない場合は、第2の膜及び第3の膜の合計で、光学濃度が、露光光、例えば、ArFエキシマレーザ(193nm)などの波長200nm以下の光に対して2以上、特に2.5以上、とりわけ3以上となるようにすることが好ましい。一方、光学濃度を高くすると、膜厚が厚くなるため、光学濃度は5以下となるようにすることが好ましい。
第4の膜は、フッ素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつ塩素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成される。このような材料としては、第2の膜において例示したものと同様のものが挙げられる。第4の膜は、特に、クロム単体、又はクロムと、酸素、窒素及び炭素から選ばれる1種以上とを含有するクロム化合物で構成されていることが好適である。クロム化合物の場合、クロムの含有率は30原子%以上、特に35原子%以上で、100原子%未満、特に99原子%以下、とりわけ90原子%以下であることが好ましい。酸素の含有率は0原子%以上で、60原子%以下、特に40原子%以下であることが好ましく、酸素を含むようにすること、特に1原子%以上含むようにすることで、エッチング速度を調整することができる。窒素の含有率は0原子%以上で、50原子%以下、特に40原子%以下であることが好ましく、窒素を含むようにすること、特に1原子%以上含むようにすることで、エッチング速度を調整することができる。炭素の含有率は0原子%以上で、30原子%以下、特に20原子%以下であることが好ましく、炭素を含むようにすること、特に1原子%以上含むようにすることで、エッチング速度を調整することができる。クロム、酸素、窒素及び炭素の合計の含有率は95原子%以上、特に99原子%以上、とりわけ100原子%であることが好ましい。第4の膜は、特に、外枠パターンを形成するためのハードマスクとして適している。第4の膜の膜厚は、30nm以上で、120nm以下であることが好ましく、より好ましくは30nm超、特に40nm以上、とりわけ60nm以上で、100nm以下、特に90nm以下である。
フォトマスクにおいて、外枠パターンは、露光光が実質的にほぼ遮光される程度の遮光度が必要であるが、第1の膜及び第2の膜のみ、又は第2の膜のみならず、更に、第3の膜及び第4の膜を組み合わせることで、必要な遮光性を確保することもできる。その場合、第1の膜を含む場合は、第1の膜、第2の膜、第3の膜、及びフォトマスクに加工した後の第4の膜の合計で、第1の膜を含まない場合は、第2の膜、第3の膜、及びフォトマスクに加工した後の第4の膜の合計で、光学濃度が、露光光、例えば、ArFエキシマレーザ(193nm)などの波長200nm以下の光に対して2以上、特に2.5以上、とりわけ3以上となるようにすることが好ましい。一方、光学濃度を高くすると、膜厚が厚くなるため、光学濃度は5以下となるようにすることが好ましい。
本発明のフォトマスクブランクに用いる膜の成膜は、スパッタリング法により行うことができる。スパッタリング方法は、DCスパッタリング、RFスパッタリングのいずれでもよく、公知のいずれの方法を用いてもよい。
酸素、窒素及び炭素を含む材料の膜を成膜する場合、スパッタリングは、反応性スパッタリングが好ましい。スパッタガスとしては、不活性ガスと反応性ガスとが用いられ、具体的には、ヘリウムガス(He)、ネオンガス(Ne)、アルゴンガス(Ar)などの不活性ガス(希ガス)と、酸素含有ガス、窒素含有ガス及び炭素含有ガスから選ばれる反応性ガス(例えば、酸素ガス(O2ガス)、酸化窒素ガス(N2Oガス、NO2ガス)、窒素ガス(N2ガス)、酸化炭素ガス(COガス、CO2ガス)など)との組み合わせによって、目的の組成が得られるように調整すればよい。また、膜を複数の層で構成する場合、例えば、膜厚方向に段階的又は連続的に組成が変化する膜を得る場合、そのような膜を成膜する方法としては、例えば、スパッタガスの組成を段階的又は連続的に変化させながら成膜する方法が挙げられる。
成膜時の圧力は、膜の応力、耐薬品性、洗浄耐性などを考慮して適宜設定すればよく、通常、0.01Pa以上、特に0.03Pa以上で、1Pa以下、特に0.3Pa以下とすることで、耐薬品性が向上する。また、各ガス流量は、所望の組成となるように適宜設定すればよく、通常0.1〜100sccmとすればよい。反応性ガスと共に不活性ガスを用いる場合、不活性ガスに対する反応性ガスの流量比が5.0以下であることがより好ましい。
第1の膜及び第3の膜を、ケイ素を含有する材料で形成する場合、スパッタターゲットとしては、ケイ素ターゲット、窒化ケイ素ターゲット、ケイ素と窒化ケイ素の双方を含むターゲット、ケイ素と遷移金属との複合ターゲットなどを用いることができ、必要に応じて、ケイ素を含有するターゲットと共に、遷移金属ターゲットを用いることもできる。一方、第2の膜及び第4の膜を、クロムを含有する材料で形成する場合、スパッタターゲットとしては、クロムターゲット、クロムに酸素、窒素及び炭素から選ばれるいずれか1種又は2種以上を添加したターゲットなどを用いることができる。スパッタターゲットに投入する電力はスパッタターゲットの大きさ、冷却効率、成膜のコントロールのし易さなどによって適宜設定すればよく、通常、スパッタターゲットのスパッタ面の面積当たりの電力として、0.1〜10W/cm2とすればよい。
本発明のフォトマスクブランクからフォトマスクを製造することができる。フォトマスクブランクからフォトマスクを製造する方法は、公知の手法が適用でき、例えば、化学増幅型フォトレジスト、特に、電子線で描画される化学増幅型フォトレジストなどの有機系のレジストの膜を用い、レジスト膜からレジストパターンを形成し、被エッチング膜のエッチング特性に応じて、塩素系ドライエッチング又はフッ素系ドライエッチングを選択して、レジストパターン、又はフォトマスクの製造過程でフォトマスクブランクに含まれる膜から形成されたマスクパターンをエッチングマスクとして、透明基板上の膜、又は透明基板上の膜及び透明基板を順にパターニングすることにより製造することができる。
透明基板上に、第1の膜、第2の膜、第3の膜及び第4の膜が積層された第1の態様のフォトマスクブランクからは、第1の膜、第2の膜、第3の膜及び第4の膜を有するフォトマスクを得ることができる。具体的には、例えば、図1(A)に示されるフォトマスクブランク11からは、図1(B)に示されるような、透明基板10上に、第1の膜のフォトマスクパターン1Pと、第1のフォトマスクパターン1Pに接して透明基板10の外周縁部上に形成された第2の膜の外枠パターン2Fと、第2の膜の外枠パターン2Fに接して形成された第3の膜の外枠パターン3Fと、第3の膜の外枠パターンに接して形成された第4の膜の外枠パターン4Fとを有する第1の態様のフォトマスク111を得ることができる。
このような第1の態様のフォトマスク111は、例えば、図3、図4に示されるような工程で製造することができる。具体的には、
(1)第1の態様のフォトマスクブランク11を準備する工程(図3(A))、
(2)第4の膜4上に第1のレジスト膜51を形成する工程(図3(B))、
(3)第1のレジスト膜51から、外枠パターンを形成する部分に第1のレジストパターン511を形成する工程(図3(C))、
(4)塩素系ドライエッチングにより、第1のレジストパターン511をエッチングマスクとして第1のレジストパターン511非被覆部分の第4の膜4を除去して、第4の膜の外枠パターン4Fを形成する工程(図3(D))、
(5)第1のレジストパターン511を除去する工程(図3(E))、
(6)第4の膜の外枠パターン4F及び露出した第3の膜3上に、第2のレジスト膜52を形成する工程(図3(F))、
(7)第2のレジスト膜52から、フォトマスクパターンを形成する部分に第2のレジストパターン521を形成する工程(図4(A))、
(8)フッ素系ドライエッチングにより、第2のレジストパターン521をエッチングマスクとして第2のレジストパターン521非被覆部分の第3の膜3を除去して、第3の膜のマスクパターン31を形成する工程(図4(B))、
(9)塩素系ドライエッチングにより、第3の膜のマスクパターン31をエッチングマスクとして第3のマスクパターン31非被覆部分の第2の膜2を除去して、第2の膜のマスクパターン21を形成すると共に、第4の膜の外枠パターン4Fが露出している場合は、第4の膜の外枠パターン4Fが残存する範囲でその高さを減じる工程(図4(C))、
(10)フッ素系ドライエッチングにより、第4の外枠パターン4Fをエッチングマスクとして第4の膜の外枠パターン4F非被覆部分の第3の膜3を除去して、第3の膜の外枠パターン3Fを形成すると共に、第2の膜のマスクパターン21をエッチングマスクとして、第2のフォトマスクパターン21非被覆部分の第1の膜1を除去して、第1の膜のフォトマスクパターン1Pを形成する工程(図4(D))、及び
(11)塩素系ドライエッチングにより、第3の外枠パターン3Fをエッチングマスクとして第3の膜の外枠パターン3F非被覆部分の第2の膜のマスクパターン21を除去して、第2の膜3の外枠パターン2Fを形成すると共に、第4の膜の外枠パターン4Fが露出している場合は、第4の膜の外枠パターン4Fが残存する範囲でその高さを減じる工程(図4(E))
を含む方法(第1の方法)で製造することができる。
この場合、工程(8)の後において、第2のレジストパターン521が残存している場合には、工程(8)から工程(11)のいずれかの工程の後、好ましくは工程(8)と工程(9)との間において、
(12)第2のレジストパターン521を除去する工程
を含むことができる。なお、図4(B)、図4(C)、図4(D)及び図4(E)においては、第2のレジストパターン521がない状態を示しているが、第2のレジストパターン521が残存していてもよい。また、図4(B)、図4(C)、図4(D)及び図4(E)における第2のレジストパターン521がない状態は、工程(12)によって除去されたものであっても、また、塩素系ドライエッチング又はフッ素系ドライエッチングに曝されることにより、第2のレジストパターン521も膜厚が徐々に減少するため、その結果として第2のレジストパターン521がない状態に至ったものであってもよい。
また、第1の態様のフォトマスクブランクからは、第1の膜、第2の膜及び第3の膜を有するフォトマスクを得ることができる。具体的には、例えば、図1(A)に示されるフォトマスクブランク11からは、図1(C)に示されるような、透明基板10上に、第1の膜のフォトマスクパターン1Pと、第1のフォトマスクパターン1Pに接して透明基板10の外周縁部上に形成された第2の膜の外枠パターン2Fと、第2の膜の外枠パターン2Fに接して形成された第3の膜の外枠パターン3Fとを有する第2の態様のフォトマスク112を得ることができる。
このような第2の態様のフォトマスク112は、例えば、図5、図6に示されるような工程で製造することができる。具体的には、
(1)第1の態様のフォトマスクブランク11を準備する工程(図5(A))、
(2)第4の膜4上に第1のレジスト膜51を形成する工程(図5(B))、
(3)第1のレジスト膜51から、外枠パターンを形成する部分に第1のレジストパターン511を形成する工程(図5(C))、
(4A)塩素系ドライエッチングにより、第1のレジストパターン511をエッチングマスクとして第1のレジストパターン511非被覆部分の第4の膜4を除去して、第4の膜のマスクパターン41を形成する工程(図5(D))、
(5)第1のレジストパターン511を除去する工程(図5(E))、
(6A)第4の膜のマスクパターン41及び露出した第3の膜3上に、第2のレジスト膜52を形成する工程(図5(F))、
(7)第2のレジスト膜52から、フォトマスクパターンを形成する部分に第2のレジストパターン521を形成する工程(図6(A))、
(8)フッ素系ドライエッチングにより、第2のレジストパターン521をエッチングマスクとして第2のレジストパターン521非被覆部分の第3の膜3を除去して、第3の膜のマスクパターン31を形成する工程(図6(B))、
(9A)塩素系ドライエッチングにより、第3の膜のマスクパターン31をエッチングマスクとして第3のマスクパターン31非被覆部分の第2の膜2を除去して、第2の膜2のマスクパターン21を形成すると共に、第4の膜のマスクパターン41が露出している場合は、第4の膜のマスクパターン41が残存する範囲でその高さを減じる工程(図6(C))、
(10A)フッ素系ドライエッチングにより、第4のマスクパターン41をエッチングマスクとして第4の膜のマスクパターン41非被覆部分の第3の膜のマスクパターン31を除去して、第3の膜の外枠パターン3Fを形成すると共に、第2の膜のマスクパターン21をエッチングマスクとして、第2のマスクパターン21非被覆部分の第1の膜1を除去して、第1の膜のフォトマスクパターン1Pを形成する工程(図6(D))、及び
(11A)塩素系ドライエッチングにより、第4のマスクパターン41を完全に除去すると共に、第3の膜の外枠パターン3F非被覆部分の第2の膜のマスクパターン21を除去して、第2の膜の外枠パターン2Fを形成する工程(図6(E))
を含む方法(第2の方法)で製造することができる。
この場合、工程(8)の後から工程(11A)前の間において、第2のレジストパターン521が残存している場合には、工程(8)から工程(10A)のいずれかの工程の後、好ましくは工程(8)と工程(9A)との間において、
(12)第2のレジストパターン521を除去する工程
を含むことができる。なお、図6(B)、図6(C)及び図6(D)においては、第2のレジストパターン521がない状態を示しているが、第2のレジストパターン521が残存していてもよい。また、図6(B)、図6(C)及び図6(D)における第2のレジストパターン521がない状態は、工程(12)によって除去されたものであっても、また、塩素系ドライエッチング又はフッ素系ドライエッチングに曝されることにより、第2のレジストパターン521も膜厚が徐々に減少するため、その結果として第2のレジストパターン521がない状態に至ったものであってもよい。
一方、透明基板上に、第2の膜、第3の膜及び第4の膜が積層された第2の態様のフォトマスクブランクからは、第2の膜、第3の膜及び第4の膜を有するフォトマスクを得ることができる。具体的には、例えば、図2(A)に示されるフォトマスクブランク12からは、図2(B)に示されるような、透明基板10上に、第2の膜のフォトマスクパターン2Pと、第2のフォトマスクパターン2Pに接して形成された第3の膜のフォトマスクパターン3Pと、第3の膜のフォトマスクパターン3Pに接して透明基板10の外周縁部上に形成された第4の膜の外枠パターン4Fとを有する第3の態様のフォトマスク121を得ることができる。
このような第3の態様のフォトマスク121は、例えば、図7、図8に示されるような工程で製造することができる。具体的には、
(1A)第2の態様のフォトマスクブランク12を準備する工程(図7(A))、
(2)第4の膜4上に第1のレジスト膜51を形成する工程(図7(B))、
(3)第1のレジスト膜51から、外枠パターンを形成する部分に第1のレジストパターン511を形成する工程(図7(C))、
(4)塩素系ドライエッチングにより、第1のレジストパターン511をエッチングマスクとして第1のレジストパターン511非被覆部分の第4の膜4を除去して、第4の膜の外枠パターン4Fを形成する工程(図7(D))、
(5)第1のレジストパターン511を除去する工程(図7(E))、
(6)第4の膜の外枠パターン4F及び露出した第3の膜3上に、第2のレジスト膜52を形成する工程(図7(F))、
(7)第2のレジスト膜52から、フォトマスクパターンを形成する部分に第2のレジストパターン521を形成する工程(図8(A))、
(8A)フッ素系ドライエッチングにより、第2のレジストパターン521をエッチングマスクとして第2のレジストパターン521非被覆部分の第3の膜3を除去して、第3の膜のフォトマスクパターン3Pを形成する工程(図8(B))、及び
(9B)塩素系ドライエッチングにより、第3の膜のフォトマスクパターン3Pをエッチングマスクとして第3のフォトマスクパターン3P非被覆部分の第2の膜2を除去して、第2の膜のフォトマスクパターン2Pを形成すると共に、第4の膜の外枠パターン4Fが露出している場合は、第4の膜の外枠パターン4Fが残存する範囲でその高さを減じる工程(図8(C))
を含む方法(第3の方法)で製造することができる。
この場合、工程(8A)の後において、第2のレジストパターン521が残存している場合には、工程(8A)から工程(9B)のいずれかの工程の後、好ましくは工程(8A)と工程(9B)との間において、
(12)第2のレジストパターン521を除去する工程
を含むことができる。なお、図8(B)、図8(C)においては、第2のレジストパターン521がない状態を示しているが、第2のレジストパターン521が残存していてもよい。また、図8(B)、図8(C)における第2のレジストパターン521がない状態は、工程(12)によって除去されたものであっても、また、塩素系ドライエッチング又はフッ素系ドライエッチングに曝されることにより、第2のレジストパターン521も膜厚が徐々に減少するため、その結果として第2のレジストパターン521がない状態に至ったものであってもよい。
また、第2の態様のフォトマスクブランクから、例えば、図2(A)に示されるフォトマスクブランク12からは、図2(C)に示されるような、透明基板10上に、第2の膜のフォトマスクパターン2Pと、第2のフォトマスクパターン2Pに接して透明基板10の外周縁部上に形成された第3の膜の外枠パターン3Fと、第3の膜の外枠パターン3Fに接して形成された第4の膜の外枠パターン4Fとを有する第4の態様のフォトマスク122を得ることができる。
このような第4の態様のフォトマスク122は、例えば、図9、図10に示されるような工程で製造することができる。具体的には、
(1A)第2の態様のフォトマスクブランク12を準備する工程(図9(A))、
(2)第4の膜4上に第1のレジスト膜51を形成する工程(図9(B))、
(3)第1のレジスト膜51から、外枠パターンを形成する部分に第1のレジストパターン511を形成する工程(図9(C))、
(4)塩素系ドライエッチングにより、第1のレジストパターン511をエッチングマスクとして第1のレジストパターン511非被覆部分の第4の膜4を除去して、第4の膜の外枠パターン4Fを形成する工程(図9(D))、
(5)第1のレジストパターン511を除去する工程(図9(E))、
(6)第4の膜の外枠パターン4F及び露出した第3の膜3上に、第2のレジスト膜52を形成する工程(図9(F))、
(7)第2のレジスト膜52から、フォトマスクパターンを形成する部分に第2のレジストパターン521を形成する工程(図10(A))、
(8)フッ素系ドライエッチングにより、第2のレジストパターン521をエッチングマスクとして第2のレジストパターン521非被覆部分の第3の膜3を除去して、第3の膜のマスクパターン31を形成する工程(図10(B))、
(9)塩素系ドライエッチングにより、第3の膜のマスクパターン31をエッチングマスクとして第3のマスクパターン31非被覆部分の第2の膜2を除去して、第2の膜のフォトマスクパターン2Pを形成すると共に、第4の膜の外枠パターン4Fが露出している場合は、第4の膜の外枠パターン4Fが残存する範囲でその高さを減じる工程(図10(C))、及び
(10B)フッ素系ドライエッチングにより、第4の外枠パターン4Fをエッチングマスクとして第4の膜の外枠パターン4F非被覆部分の第3の膜のマスクパターン31を除去して、第3の膜の外枠パターン3Fを形成する工程(図10(D))
を含む方法(第4の方法)で製造することができる。
この場合、工程(8)の後において、第2のレジストパターン521が残存している場合には、工程(8)から工程(10B)のいずれかの工程の後、好ましくは工程(8)と工程(9)との間において、
(12)第2のレジストパターン521を除去する工程
を含むことができる。なお、図10(B)、10(C)及び図10(D)においては、第2のレジストパターン521がない状態を示しているが、第2のレジストパターン521が残存していてもよい。また、図10(B)、図10(C)及び図10(D)における第2のレジストパターン521がない状態は、工程(12)によって除去されたものであっても、また、塩素系ドライエッチング又はフッ素系ドライエッチングに曝されることにより、第2のレジストパターン521も膜厚が徐々に減少するため、その結果として第2のレジストパターン521がない状態に至ったものであってもよい。
第1〜第4の方法のいずれにおいても、第1のレジスト膜の厚さは、工程(4)又は工程(4A)が終了するまでに、塩素系ドライエッチングで第1のレジストパターンが消失しない程度の厚さで適宜設定すればよく、また、第2のレジスト膜の厚さは、少なくとも工程(8)又は工程(8A)が終了するまでは、フッ素系ドライエッチング又は塩素系ドライエッチング、で第2のレジストパターンが消失しない程度の厚さで適宜設定すればよいが、いずれの場合も、レジスト膜の厚さはより薄い方が好ましい。
第1の態様、第3の態様及び第4の態様のフォトマスクでは、遮光膜として好適な第2の膜のパターンを加工した後に、第4の膜が残存することになり、第1の膜、第2の膜、第3の膜及び第4の膜、又は第2の膜、第3の膜及び第4の膜により、外枠領域に、必要な遮光性を確保することができる。そのため、この場合、第2の膜を薄膜化することが可能である。フォトマスクブランクからフォトマスクに加工した後に、フォトマスク上に残存する第4の膜の膜厚は、フッ素系ドライエッチングによっても膜厚が徐々に減少するので、その減少分を考慮する必要があるが、2nm以上、特に4nm以上であることが好ましい一方、過剰に厚い必要はないので、55nm以下、特に50nm以下であることが好ましい。一方、第2の態様のフォトマスクでは、第4の膜が除去されることにより、第3の膜の膜面が露出することになり、第2の膜の膜面が露出していないフォトマスクとなる。この場合、第1の膜、第2の膜及び第3の膜により、外枠領域に、必要な遮光性を確保することができる。外枠パターンは、例えば、透明基板が、6025基板(6インチ(152mm)×6インチ(152mm)×0.25インチ(6.35mm))の場合、膜形成面の四辺から内側の任意の範囲に形成することができ、この外枠パターンの形成領域より内側の領域をフォトマスクパターンの形成領域とすることができる。
本発明のフォトマスクは、被加工基板にハーフピッチ50nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは20nm以下、更に好ましくは10nm以下のパターンを形成するためのフォトリソグラフィにおいて、被加工基板上に形成したフォトレジスト膜に、ArFエキシマレーザー光(波長193nm)、F2レーザー光(波長157nm)などの波長250nm以下、特に波長200nm以下の露光光でパターンを転写する露光において特に有効である。
本発明のフォトマスクを用いたパターン露光方法では、フォトマスクブランクから製造されたフォトマスクを用い、フォトマスクパターンに、露光光を照射して、被加工基板上に形成したフォトマスクパターンの露光対象であるフォトレジスト膜に、フォトマスクパターンを転写する。露光光の照射は、ドライ条件による露光でも、液浸露光でもよいが、本発明のフォトマスクを用いたパターン露光方法は、実生産において比較的短時間に累積照射エネルギー量が上がってしまう液浸露光、特に、300mm以上のウェハーを被加工基板として液浸露光により、フォトマスクパターンを露光に用いることができる。
以下、実施例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1]
図1(A)に示されるような第1の態様のフォトマスクブランクとして、DCスパッタリング装置にて、6025石英基板上に、ArFエキシマレーザー光での位相差が177°、透過率が6.0%、光学濃度が1.2のハーフトーン位相シフト膜であるMoSiON膜(膜厚75nm)を第1の膜として成膜し、ArFエキシマレーザー光での光学濃度が1.8の遮光膜であるCrON膜(膜厚44nm)を第2の膜として成膜し、ArFエキシマレーザー光での光学濃度が0.5のハードマスク膜であるSiO膜(膜厚10nm)を第3の膜として成膜し、更に、CrN膜(膜厚60nm)を第4の膜として成膜してフォトマスクブランクを得た。この場合、第1の膜、第2の膜及び第3の膜を合わせたArFエキシマレーザー光での光学濃度は3.5である。また、同一のエッチング条件において、第2の膜の塩素系ドライエッチングによるエッチングクリアタイムは125sec、第4の膜の塩素系ドライエッチングによるエッチングクリアタイムは255secである。
このフォトマスクブランクから、図1(B)に示されるような第1の態様のフォトマスクを、上述した第1の方法で製造した。第1のレジスト膜の厚さは、工程(4)が終了するまでに、塩素系ドライエッチングで第1のレジストパターンが消失しない程度の厚さとした。また、第2のレジスト膜の厚さは、工程(8)が終了するまでに、フッ素系ドライエッチングで第2のレジストパターンが消失しない程度の厚さとして、工程(8)が終了した後、工程(9)の前に除去した。その結果、第4の膜の外枠パターンが残存する第1の態様のフォトマスクを製造することができた。
[実施例2]
実施例1と同様にしてフォトマスクブランクを得、このフォトマスクブランクから、図1(C)に示されるような第2の態様のフォトマスクを、上述した第2の方法で製造した。第1のレジスト膜の厚さは、工程(4)が終了するまでに、塩素系ドライエッチングで第1のレジストパターンが消失しない程度の厚さとした。また、第2のレジスト膜の厚さは、工程(8)が終了するまでに、フッ素系ドライエッチングで第2のレジストパターンが消失しない程度の厚さとして、工程(8)が終了した後、工程(9A)の前に除去した。その結果、第4の膜が残存しない第2の態様のフォトマスクを製造することができた。
[実施例3]
図2(A)に示されるような第2の態様のフォトマスクブランクとして、DCスパッタリング装置にて、6025石英基板上に、ArFエキシマレーザー光での光学濃度が3.0の遮光膜であるCrON膜(膜厚75nm)を第2の膜として成膜し、ArFエキシマレーザー光での光学濃度が0.5のハードマスク膜であるSiO膜(膜厚10nm)を第3の膜として成膜し、更に、CrN膜(膜厚110nm)を第4の膜として成膜してフォトマスクブランクを得た。この場合、第2の膜及び第3の膜を合わせたArFエキシマレーザー光での光学濃度は3.5である。また、同一のエッチング条件において、第2の膜の塩素系ドライエッチングによるエッチングクリアタイムは215sec、第4の膜の塩素系ドライエッチングによるエッチングクリアタイムは505secである。
このフォトマスクブランクから、図2(B)に示されるような第3の態様のフォトマスクを、上述した第3の方法で製造した。第1のレジスト膜の厚さは、工程(4)が終了するまでに、塩素系ドライエッチングで第1のレジストパターンが消失しない程度の厚さとした。また、第2のレジスト膜の厚さは、工程(8A)が終了するまでに、フッ素系ドライエッチングで第2のレジストパターンが消失しない程度の厚さとして、工程(8A)が終了した後、工程(9B)の前に除去した。その結果、第4の膜の外枠パターンが残存する第3の態様のフォトマスクを製造することができた。
[実施例4]
実施例3と同様にしてフォトマスクブランクを得、このフォトマスクブランクから、図2(C)に示されるような第4の態様のフォトマスクを、上述した第4の方法で製造した。第1のレジスト膜の厚さは、工程(4)が終了するまでに、塩素系ドライエッチングで第1のレジストパターンが消失しない程度の厚さとした。また、第2のレジスト膜の厚さは、工程(8)が終了するまでに、フッ素系ドライエッチングで第2のレジストパターンが消失しない程度の厚さとして、工程(8)が終了した後、工程(9)の前に除去した。その結果、第4の膜の外枠パターンが残存する第4の態様のフォトマスクを製造することができた。
10 透明基板
1 第1の膜
1P 第1の膜のフォトマスクパターン
2 第2の膜
21 第2の膜のマスクパターン
2F 第2の膜の外枠パターン
2P 第2の膜のフォトマスクパターン
3 第3の膜
31 第3の膜のマスクパターン
3F 第3の膜の外枠パターン
3P 第3の膜のフォトマスクパターン
4 第4の膜
41 第4の膜のマスクパターン
4F 第4の膜の外枠パターン
11、12 フォトマスクブランク
111、112、121、122 フォトマスク
51 第1のレジスト膜
511 第1のレジストパターン
52 第2のレジスト膜
521 第2のレジストパターン
6 位相シフト膜
61 位相シフト膜パターン
7 遮光膜
71 遮光膜パターン
711 遮光膜の外枠パターン
8 ハードマスク膜
81 ハードマスク膜パターン
9 フォトマスクブランク
91 フォトマスク

Claims (13)

  1. 透明基板上に、第1の膜を介して又は介さずに形成された遮光膜である第2の膜と、該第2の膜に接して形成されたハードマスク膜である第3の膜と、該第3の膜に接して形成された第4の膜とを有し、
    上記第1の膜及び第3の膜が、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつフッ素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成され、
    上記第2の膜及び第4の膜が、フッ素系ドライエッチングに対して耐性を有し、かつ塩素系ドライエッチングで除去可能な材料で構成され、
    上記第2の膜及び第4の膜が、該第4の膜を一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムが、上記第2の膜を上記一の条件で塩素系ドライエッチングしたときのエッチングクリアタイムより長くなるように構成されてなることを特徴とするフォトマスクブランク。
  2. 上記第2の膜の上記エッチングクリアタイムに対する上記第4の膜の上記エッチングクリアタイムの比率が5以下であることを特徴とする請求項1記載のフォトマスクブランク。
  3. 上記第1の膜を有し、上記第2の膜が上記第1の膜に接して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスクブランク。
  4. 上記第1の膜が位相シフト膜であることを特徴とする請求項3記載のフォトマスクブランク。
  5. 上記第1の膜を有さず、上記第2の膜が上記透明基板に接して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスクブランク。
  6. 上記第1の膜及び第3の膜、又は第3の膜が、ケイ素を含有する材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
  7. 上記第2の膜及び第4の膜が、クロムを含有し、ケイ素を含有しない材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
  8. 上記第2の膜の膜厚が30nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
  9. 上記第3の膜の膜厚が1nm以上20nm以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
  10. 上記第3の膜が上記第4の膜より薄いことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
  11. 上記第3の膜の膜厚と上記第4の膜の膜厚との差が50nm以上であることを特徴とする請求項10記載のフォトマスクブランク。
  12. 上記第3の膜の膜厚が、上記第4の膜の1/6であることを特徴とする請求項10又は11記載のフォトマスクブランク。
  13. 上記第4の膜の膜厚が30nm以上120nm以下であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載のフォトマスクブランク。
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