JP2020190653A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動する被写体を連続撮影するサーボ連写において、二次光学系による焦点検出と撮像面位相差検出方式とを有効に利用して焦点を合わせることができる撮像装置を提供する。【解決手段】撮影画面内の第1の範囲において焦点検出が可能な第1の焦点検出部と、撮影画面内の第1の範囲よりも広い第2の範囲において焦点検出が可能な第2の焦点検出部と、撮影画面内の第2の焦点検出部のみにより焦点検出が可能な、第1の範囲と第2の範囲の差の領域に動体が存在する状態から第1の範囲に動体が移動した場合に、第1の焦点検出部の検出結果の履歴が所定数だけ取得できるまで、第2の焦点検出部の検出結果の履歴を用いて、動体への撮影光学系の合焦位置を予測し、動体に撮影光学系の焦点を合わせるように制御する制御部とを備える。【選択図】 図11
Description
本発明は、撮像装置における焦点検出技術に関するものである。
従来より、撮像装置の焦点検出方式として、位相差検出方式が一般に広く知られている。レンズ交換式のカメラにおける位相差検出方式を用いた焦点検出方法には、光学ファインダ使用時に使用される二次光学系による焦点検出方法と、所謂撮像面位相差検出方式と呼ばれる撮像素子の撮像面での位相差焦点検出方法とがある。
二次光学系による焦点検出は、光学ファインダに撮影光束を導く第1のミラーの半透過部分を透過した光束を第2のミラーで分離し、撮像光学系の射出瞳のうち異なる瞳領域を通過した一対の光束を焦点検出用センサに導いてピントのズレ量を検出する方式である。
また、撮像面位相差検出方式は、撮像光学系の射出瞳のうち異なる瞳領域を通過した一対の光束に対応する焦点検出信号を撮像素子が出力し、その信号に基づいてピントのズレ量を検出する方式である。
二次光学系による焦点検出は、光学ファインダーをユーザーが観測しながら焦点検出を同時に行うことができるという長所があるが、ミラーや二次光学系の制約から光学ファインダーの中心付近でしか焦点検出を行えないという欠点がある。
一方で、撮像面位相差検出方式では、第1のミラーをアップして撮像素子で撮像しているときにしか焦点検出を行えない。そのため、焦点検出の実行中はユーザーが光学ファインダーを観測することができないという欠点がある。しかし、二次光学系よりも広い範囲で焦点検出を行うことができるという長所がある。
例えば、特許文献1には、これらの2つの方式の焦点検出を行う機能を有する撮像装置において、2つの焦点検出方式を、温度、湿度、光学系の形状変化などに基づいて使い分ける動作シーケンスが開示されている。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、移動する被写体を連続撮影するサーボ連写において、フレーム外から動体がフレームインしてきた場合などに、2つの焦点検出方式をどのように使うかについては言及されていない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、移動する被写体を連続撮影するサーボ連写において、二次光学系による焦点検出と撮像面位相差検出方式とを有効に利用して焦点を合わせることができる撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、撮影画面内の第1の範囲において焦点検出が可能な第1の焦点検出手段と、前記撮影画面内の前記第1の範囲よりも広い第2の範囲において焦点検出が可能な第2の焦点検出手段と、撮影画面内の前記第2の焦点検出手段のみにより焦点検出が可能な、前記第1の範囲と前記第2の範囲の差の領域に動体が存在する状態から前記第1の範囲に前記動体が移動した場合に、前記第1の焦点検出手段の検出結果の履歴が所定数だけ取得できるまで、前記第2の焦点検出手段の検出結果の履歴を用いて、前記動体への撮影光学系の合焦位置を予測し、前記動体に前記撮影光学系の焦点を合わせるように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、移動する被写体を連続撮影するサーボ連写において、二次光学系による焦点検出と撮像面位相差検出方式とを有効に利用して焦点を合わせることができる撮像装置を提供することが可能となる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態であるレンズ交換式のカメラシステム100の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のカメラシステム100は、着脱可能なレンズ10とカメラ20とから構成されている。レンズ10がカメラ20に装着されることにより、レンズ10全体の動作を統括制御するレンズ制御部106と、カメラ20全体の動作を統括制御するカメラ制御部212とが通信可能に接続される。
まず、レンズ10の構成について説明する。レンズ10は、固定レンズ101、絞り102、フォーカスレンズ103、絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105、レンズ制御部106、レンズ操作部107を備える。固定レンズ101、絞り102、フォーカスレンズ103は、撮影光学系を構成する。絞り102は、絞り制御部104によって駆動され、後述する撮像素子201への入射光量を制御する。フォーカスレンズ103は、フォーカスレンズ駆動部105によって駆動され、撮影光学系の焦点調節を行う。
絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105はレンズ制御部106によって制御され、絞り102の開口量や、フォーカスレンズ103の位置を制御する。レンズ制御部106は、後述するカメラ制御部212から受信した制御命令及び制御情報に応じて、絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105の制御を行う。また、レンズ制御情報をカメラ制御部212に送信する。
次に、カメラ20の構成について説明する。カメラ20はレンズ10内の撮影光学系を通過した光束を受光し、画像信号を生成する機能を有する。
まず、被写体により反射されレンズ10内の撮影光学系を通過した光束は回動可能なクイックリターンミラー252に導かれる。クイックリターンミラー252の中央部はハーフミラーになっており、クイックリターンミラー252がダウンした状態(図1に図示した状態)において、一部の光束を透過させる。クイックリターンミラー252を透過した光束は、後方のサブミラー253で反射され、AFセンサ(焦点検出センサ)254に導かれる。AFセンサ254は焦点検出回路255によって駆動される。図5においても説明するが、AFセンサ254は、セパレータレンズと受光素子が画面内で縦横に配置されて構成されている。AFセンサ254を用いたこの焦点検出方法を本実施形態では「AFセンサによる焦点検出」と呼ぶこととする。
一方、クイックリターンミラー252で反射された撮影光束は、マットスクリーン250に結像され、ユーザーは、その像をペンタプリズム251、接眼レンズ256を介して観測することができる。
また、クイックリターンミラー252がアップした状態(矢印Aで示す方向に上昇した状態)においては、レンズ10からの光束は、機械シャッタであるフォーカルプレーンシャッタ258、フィルタ259を介して撮像素子201に入射し結像される。フィルタ259は2つの機能を有している。1つは赤外線や紫外線などをカットし可視光線のみを撮像素子201へ導く機能であり、もう1つは、光学ローパスフィルタとしての機能である。また、フォーカルプレーンシャッタ258は、先幕及び後幕を有し、開閉することによりレンズ10からの光束を透過させる状態と遮断する状態を切り替える。
レンズ10の撮影光学系を通過した光束は撮像素子201の受光面上に結像され、受光面に配置された各画素のフォトダイオードによって入射光量に応じた信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、カメラ制御部212の指令により、タイミングジェネレータ215から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号として撮像素子201から順次読み出される。
ここで、撮像素子201の画素配置について図2を参照して説明する。撮像素子201は、図2(b)のように撮像面位相差AFを行うために、一つのマイクロレンズ292について2つのフォトダイオード(光電変換素子)293,294を有する単位画素を複数有する。
光束をマイクロレンズ292で分離し、2つのフォトダイオード293,294に結像させることにより、撮像用とAF用の2つの信号を取り出すことができる。2つのフォトダイオードの信号を加算した信号(A+B)が撮像信号であり、個々のフォトダイオードの信号(A,B)がAF用の2つの像信号である。後述するAF信号処理部204において、2つのAF用の像信号に対して相関演算を行い、像ずれ量や各種信頼性情報を算出する。この撮像素子201を用いた焦点検出方法を、本実施形態では「撮像素子による焦点検出」と呼ぶこととする。
図1の説明に戻って、撮像素子201から読み出された撮像信号及びAF用信号はCDS/AGC/ADコンバータ202に入力され、リセットノイズを除去するための相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化が行われる。CDS/AGC/ADコンバータ202は撮像信号を画像入力コントローラ203に出力する。画像入力コントローラ203は、CDS/AGC/ADコンバータ202から出力された撮像信号をSDRAM209に格納する、またAF用信号をAF信号処理部204に出力する。
SDRAM209に格納された撮像信号は、バス21を介して、表示制御部205に入力され、表示制御部205の制御により表示部206に表示される。また、撮像信号の記録を行うモードの場合には、撮像信号は記録媒体制御部207に入力され、記録媒体制御部207の制御により記録媒体208に記録される。また、バス21を介して接続されたROM210には、カメラ制御部212が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。フラッシュROM211には、ユーザ設定情報等のカメラ20の動作に関する各種設定情報等が格納されている。
AF信号処理部204は、AF用信号について画素加算、相関演算を行い、像ずれ量、信頼性情報(二像一致度、二像急峻度、コントラスト情報、飽和情報、キズ情報等)を算出する。算出した像ずれ量と、信頼性情報をカメラ制御部212へ出力する。また、カメラ制御部212は、取得した像ずれ量や信頼性情報に基づいて、これらを算出する設定の変更をAF信号処理部204に通知する。例えば、像ずれ量が大きい場合に相関演算を行う領域を広く設定したり、コントラスト情報に応じてバンドパスフィルタの種類を変更したりする。相関演算の詳細については後述する。
なお、本実施形態では、撮像信号及び2つのAF用信号の計3つの信号を撮像素子201から取り出しているが、このような方法に限定されない。撮像素子201の負荷を考慮し、例えば撮像信号と1つのAF用信号の計2つを取り出し、画像入力コントローラ203内で撮像信号とAF用信号の差分を取ることにより、もう一つのAF用信号を生成するような制御にしてもよい。
カメラ制御部212は、カメラ20内の各部と情報をやり取りして制御を行う。カメラ20内の処理だけでなく、カメラ操作部214からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、静止画/動画記録の開始、AF制御の開始、記録映像の確認等の、ユーザーが操作したさまざまなカメラ機能を実行する。また、前述したように、レンズ10内のレンズ制御部106と通信し、レンズの制御命令及び制御情報を送り、またレンズ内の情報を取得する。なお、カメラ操作部214には、カメラ20の撮像動作を実行させるためのレリーズボタンが配置されている。レリーズボタンは、2段階の押しボタンとなっており、半押しされることによりスイッチSW1がONとなり、撮影準部動作が行われる。また、全押しされることによりスイッチSW2ONとなり、撮影動作が行われる。
(焦点検出領域の配置例)
図3は、撮像素子201の撮影画面内での各焦点検出領域の配置例を示す図である。撮像領域300は、撮像素子201の撮像できる範囲を示す。
図3は、撮像素子201の撮影画面内での各焦点検出領域の配置例を示す図である。撮像領域300は、撮像素子201の撮像できる範囲を示す。
図3(a)において、点線の四角301は、AFセンサ254で焦点検出可能な枠であり、点線の四角9か所で焦点検出することができる。実線の四角302は、撮像素子201で焦点検出可能な枠であり、実線の四角45か所で焦点検出することができる。
また、図3(b)において、点線及び実線の四角は図3(a)と同じものである。斜め線の領域311が、AFセンサ254による焦点検出と、撮像素子201による焦点検出の両方が可能な領域となる。縦線の領域312が、撮像素子201による焦点検出だけが可能な領域となる。
(基本的な動作)
次に、図1に示すカメラ20の動作について説明する。本実施形態では、AFセンサ254によって焦点検出するシーケンスと、撮像素子201によって焦点検出するシーケンスを用いる。
次に、図1に示すカメラ20の動作について説明する。本実施形態では、AFセンサ254によって焦点検出するシーケンスと、撮像素子201によって焦点検出するシーケンスを用いる。
AFセンサ254と撮像素子201のどちらをAFに用いるかの選択方法は数々の特許文献に開示されている。本実施形態では、例として図3(b)の領域311のように両方のセンサによって焦点検出できる範囲に被写体が存在する場合は、AFセンサ254を優先的に用いるものとする。また、図3(b)の領域312のように撮像素子201のみにより焦点検出できる範囲に被写体が存在する場合は、撮像素子201を用いることとする。
図4は、静止画撮影を行う際のカメラシーケンスを説明するフローチャートである。
S501では、カメラ制御部212は、カメラ操作部214に配置されたレリーズボタンが半押し(スイッチSW1がON)されたか否かを判別する。ONされていればS502へ移行する。ONされるまではS501を繰り返す。
S502では、カメラ制御部212は、レンズ10を通りクイックリターンミラー252で反射され、ペンタプリズム251を通過した光束を、不図示の測光回路により測光する。
S503では、カメラ制御部212は、AFセンサ254、焦点検出回路255を用いて、焦点検出を行う。AFセンサ254による焦点検出の詳細は後述する。
S504では、カメラ制御部212は、焦点検出結果に基づき、レンズ制御部106にレンズ駆動量を送信する。レンズ制御部106は送信されたレンズ駆動量に基づきフォーカスレンズ駆動部105を制御し、フォーカスレンズ駆動部105は撮影レンズ103を合焦位置へと駆動する。
S505では、カメラ制御部212は、カメラ操作部214に配置されたレリーズボタンが全押し(スイッチSW2がON)されたか否かを判別する。ONされていればS506へ移行し、連写撮影を開始する。ONされていなければS501に戻り、S501からS505を繰り返す。
S506では、カメラ制御部212は、クイックリターンミラー252を制御し、ミラーアップを行う。S507では、カメラ制御部212は、S502の測光により得られた絞り値情報をレンズ制御部106へ送信する。レンズ制御部106は、絞り駆動部104を駆動して、絞り102を設定された絞り値まで絞り込む。この絞り駆動は、S506のミラーアップとほぼ同時に行われる。
S508では、カメラ制御部212は、フォーカルプレーンシャッタ258を開くよう制御する。S509では、撮影レンズ103からの光束により撮像素子201が所定時間露光され、電荷が蓄積される。S510では、カメラ制御部212は、フォーカルプレーンシャッタ258を閉じる。さらに、次回の動作に備えてフォーカルプレーンシャッタ258のチャージ動作を行う。
S511では、カメラ制御部212は、撮像素子201の画像データを読み出し、画像入力コントローラ203に出力する。この画像データは、図2で説明したA像、B像、A+B像を全て読み出すこととする。画像入力コントローラ203は、撮像素子201から画像データを取り込み、画像圧縮を行い、記憶媒体208へ記録する。撮像素子201による焦点検出の詳細は後述する。
S512では、カメラ制御部212は、レンズ制御部106へ絞りを開放するよう指示し、レンズ制御部106は、絞り駆動部104を駆動して絞り102を開放状態へ移行させる。S513では、カメラ制御部212は、クイックリターンミラー252をダウン駆動する。
S514では、カメラ制御部212は、レリーズボタンが全押しされ続けているか否かを判別する。全押しされ続けていればS515へ移行する。離されていれば、これ以降の静止画撮影が指示されていないと判断して、連写処理を終了する。
S515では、S502と同様に、カメラ制御部212は、再度測光回路による測光を行い、S516へ移行する。S516では、S503と同様に、カメラ制御部212は、AFセンサ254を用いて焦点検出を行い、S517へ移行する。S517では、本実施形態の特徴部分である焦点検出制御が実行される。焦点検出制御の詳細は後述する。
S518では、S504と同様に、カメラ制御部212は、S517で行われた焦点検出の結果に基づき、レンズ制御部106にレンズ駆動量を送信する。レンズ制御部106は送信されたレンズ駆動量に基づいてフォーカスレンズ駆動部105を制御し、フォーカスレンズ駆動部105は撮影レンズ103を合焦位置へと駆動してS506に進む
(AFセンサによる焦点検出の説明)
図5を参照して、AFセンサ254による焦点検出、デフォーカス量検出(ピント位置ズレ量検出)の原理について説明する。
(AFセンサによる焦点検出の説明)
図5を参照して、AFセンサ254による焦点検出、デフォーカス量検出(ピント位置ズレ量検出)の原理について説明する。
図5は、デフォーカス量検出の原理説明図である。図5に示すように、AFセンサ254の受光素子上にピントが合っているとき、ラインセンサ上のAF用の2像の間隔はある値をとる。この値は設計上求めることができるが、実際には、部品の寸法バラツキや組立て上の誤差によって設計値と同じとはならない。したがって、実際には測定しなければこの2像間隔(基準2像間隔Lo)を求めることは困難である。図5(a)より明らかなように、この基準2像間隔Loより2像間隔が狭まければ、前ピンであり、Loより広ければ後ピンである。図5(b)は、不図示のAFセンサモジュールの光学系を、コンデンサレンズを省いてモデル化して示した図である。
図5(b)に示すように、主光線の角度をθ、セパレータレンズの倍率をβ、像の移動量をΔL,ΔL’とすると、デフォーカス量dは以下の式で求まる。
d=ΔL/tanθ=ΔL’/(β・tanθ)
ここでβtanθは、AFセンサモジュール5の設計上定まるパラメータである。ΔL’は基準2像間隔(Lo)と現在の2像間隔(Lx)から求めることができる。
ここでβtanθは、AFセンサモジュール5の設計上定まるパラメータである。ΔL’は基準2像間隔(Lo)と現在の2像間隔(Lx)から求めることができる。
実際の演算では、図5(a)の受光素子から得られる像は、後述の撮像面焦点検出における図7の701と702にあたり、同様の演算で相関量CORを算出する。そこから後述の撮像面位相差検出と同様にフォーカス量を算出する。
AFセンサ254は、撮影画面の複数の位置で焦点検出できるように、上記構成を複数備えている。
(撮像素子による焦点検出の説明)
図6から図9を参照して、撮像面焦点検出処理について詳細に説明する。図6は、撮像素子による焦点検出処理の動作を示すフローチャートである。
図6から図9を参照して、撮像面焦点検出処理について詳細に説明する。図6は、撮像素子による焦点検出処理の動作を示すフローチャートである。
S401では、カメラ制御部212は、ユーザーが任意に設定した焦点検出範囲から像信号を取得する。この処理については、図7を用いて後述する。S402では、カメラ制御部212は、S401で取得された像信号を加算する。この処理については、同じく図7を用いて後述する。
S403では、カメラ制御部212は、像信号から相関量を算出する。この処理については、図8を用いて後述する。S404では、カメラ制御部212は、S403において算出した相関量から相関変化量を算出する。この処理については、図9を用いて後述する。S405では、カメラ制御部212は、S404において算出した相関変化量からピントずれ量を算出する。この処理については、同じく図9を用いて後述する。
これらの処理を、焦点検出領域の数だけ行う。そして、S406では、カメラ制御部212は、焦点検出領域毎にピントずれ量をデフォーカス量に変換する。以上で、焦点検出処理を終了する。
図7は、焦点検出処理で取り扱う焦点検出範囲を示す図である。
図7(a)は、撮像素子201の画素アレイ上の焦点検出範囲を示す図である。801が画素アレイであり、802が焦点検出範囲である。また、803が相関演算に必要なシフト領域である。804は、焦点検出範囲802とシフト領域803を合わせた演算領域であり、相関演算を行うために必要な領域である。図中のp、q、s、tはそれぞれx軸方向の座標を表し、座標pからqは演算領域804を表し、座標sからtは焦点検出範囲802を表す。
焦点検出範囲802、シフト領域803の高さの説明をわかりやすくするため、ここでは1ライン分として説明する。もし、焦点検出領域811のように複数ライン分のエリアで焦点検出を行う場合、事前に画素信号を縦方向に加算する。相関量の加算については後述する。
図7(b)は、焦点検出範囲を5つに分割した焦点検出領域を示す図である。一例として、本実施形態では、この焦点検出領域単位でピントずれ量を算出し、焦点検出を行う。焦点検出領域805から809が、焦点検出範囲802を5分割した1つの焦点検出領域である。本実施形態では、一例として、分割した複数の焦点検出領域の中から最も信頼できる領域の焦点検出結果を選び、その領域で算出したピントずれ量を用いる。
図7(c)は、図7(b)に示した焦点検出領域を連結した仮の焦点検出領域を示す図である。
連結領域810が、焦点検出領域805から809を連結した領域である。上記の説明では、焦点検出領域805から809で得られたピントずれ量から信頼性の高いものを選択した。しかし、これに限定されず、このように焦点検出領域を連結した領域から算出したピントずれ量を用いてもよい。
焦点検出領域の配置の仕方、領域の広さ等は、本実施形態に挙げた内容に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で他の形式を採用してもよいことは言うまでもない。
図8は、図7で設定した焦点検出領域から取得した像信号を示した図である。座標sからtが焦点検出範囲を表し、座標pからqがシフト量を踏まえた焦点検出演算に必要な範囲(演算領域)である。また座標xからyは、分割した1つ分の焦点検出領域を表す。
図8(a)は、シフト前のAF用の像信号を波形で表した図である。実線701が像信号A、破線702が像信号Bである。焦点検出領域705から709は、図7の分割した各焦点検出領域を表す。
図8(b)は、図8(a)のシフト前の像信号に対し、各像信号をプラス方向にシフトした図であり、図8(c)は、図8(a)のシフト前の像信号に対し、各像信号をマイナス方向にシフトした図である。相関量を算出する際には、像信号701、像信号702を、それぞれ矢印の方向に1ビットずつシフトする。
続いて相関量CORの算出法について説明する。まず、図8(b)、図8(c)で説明したように、像信号Aと像信号Bを1ビットずつシフトしていき、その時の像信号Aと像信号Bの差の絶対値の和を算出する。この時、シフト量をiで表し、マイナス方向の最大シフト数は図8中のp−s、プラス方向の最大シフト数は図8中のq−tである。またxは焦点検出領域の開始座標、yは焦点検出領域の終了座標である。これらを用い、以下の式によって相関量CORを算出することができる。
さらにここで、相関量CORを縦方向に加算してもよい。図7(c)において、先に画素信号を縦に加算する例について前述した。それ以外の例として、ここでは、図7(c)の連結領域810についてCOR[i]を算出したとして、実際に焦点検出したい領域が焦点検出領域811であった場合、ラインごとにCOR[i]を算出して、その後にそれらを加算してもよい。
図9(a)は相関量を波形で示した図である。グラフの横軸はシフト量を示し、縦軸は相関量を示す。9a01は相関量波形を示し、9a02,9a03は極値近傍を示している。この中でも、相関量が小さい方ほど、A像とB像の一致度が高いといえる。続いて相関変化量ΔCORの算出方法について説明する。
まず、図9(a)の相関量波形について、1シフト飛ばしの相関量の差から相関変化量ΔCORを算出する。この時、シフト量をiで表し、マイナス方向の最大シフト数を図8中のp−s、プラス方向の最大シフト数を図8中のq−tとする。これらを用い、以下の式によって相関変化量を算出することができる。
ΔCOR[i]=COR[iー1]−COR[i+1]
ただし、iは、(p−s+1)<i<(q−t−1)
図9(b)は、相関変化量ΔCORを波形で示した図である。グラフの横軸はシフト量を示し、縦軸は相関変化量を示す。9b01は相関変化量波形を示し、9b02,9b03は相関変化量がプラスからマイナスになる近傍領域を示す。この近傍領域9b02において、相関変化量が0となる点をゼロクロスと呼び、A像とB像の一致度が最も高く、そのときのシフト量がピントずれ量となる。
ただし、iは、(p−s+1)<i<(q−t−1)
図9(b)は、相関変化量ΔCORを波形で示した図である。グラフの横軸はシフト量を示し、縦軸は相関変化量を示す。9b01は相関変化量波形を示し、9b02,9b03は相関変化量がプラスからマイナスになる近傍領域を示す。この近傍領域9b02において、相関変化量が0となる点をゼロクロスと呼び、A像とB像の一致度が最も高く、そのときのシフト量がピントずれ量となる。
図9(c)は、図9(b)の近傍領域9b02を拡大した図で、一部分9c01は相関変化量波形9b01の一部である。この図に基づいて、ピントずれ量PRDの算出方法について説明する。
まず、ピントずれ量は、整数部分βと小数部分αに分けられる。小数部分αは、図中の三角形ABCと三角形ADEの相似の関係から、以下の式によって算出することができる。
AB:AD=BC:DE
ΔCOR[k−1]:ΔCOR[k−1]−ΔCOR[k]=α:k−(k−1)
α=ΔCOR[k−1]/(ΔCOR[k−1]−ΔCOR[k])
続いて整数部分βは、図9(c)より以下の式によって算出することができる。
ΔCOR[k−1]:ΔCOR[k−1]−ΔCOR[k]=α:k−(k−1)
α=ΔCOR[k−1]/(ΔCOR[k−1]−ΔCOR[k])
続いて整数部分βは、図9(c)より以下の式によって算出することができる。
β=k−1
以上のようにして算出されたαとβの和からピントずれ量PRDを算出することができる。実際には、PRDの量に実際にレンズ駆動量を算出する係数Kをかけ、デフォーカス量に変換する必要がある。この係数Kについては、図10を用いて説明する。
以上のようにして算出されたαとβの和からピントずれ量PRDを算出することができる。実際には、PRDの量に実際にレンズ駆動量を算出する係数Kをかけ、デフォーカス量に変換する必要がある。この係数Kについては、図10を用いて説明する。
図10は、被写体とレンズ10と撮像素子201の位置関係を示す模式図である。図10を用いて、係数Kの算出方法について説明する。AFセンサ254によるAFであっても撮像素子201によるAFであっても、瞳領域1001、瞳領域1002の形状は変わるものの、計数Kの算出方法は同じである。レンズ10は通常は複数枚のレンズからなるが、図では簡略化して凸レンズ1枚で表現している。
射出瞳距離A:レンズ固有の値
基線長B:撮像素子の画素A(例えば図2(b)の293)、画素B(例えば図2(b )の294)がレンズに投影された瞳領域1001,1002に基づく
像ずれ量C:図9(a)のグラフで表されていた量
とするとデフォーカス量Dは2つの三角形の相似の関係から以下のように計算できる。
基線長B:撮像素子の画素A(例えば図2(b)の293)、画素B(例えば図2(b )の294)がレンズに投影された瞳領域1001,1002に基づく
像ずれ量C:図9(a)のグラフで表されていた量
とするとデフォーカス量Dは2つの三角形の相似の関係から以下のように計算できる。
D=(A/B)*C
したがって、先述の係数Kは以下のように計算できる。
したがって、先述の係数Kは以下のように計算できる。
K=A/B
この係数を像ずれ量に掛けることによりデフォーカス量を算出することができる。
この係数を像ずれ量に掛けることによりデフォーカス量を算出することができる。
(焦点調節制御)
以下、本実施形態の特徴部分である、図4のS517で実行される焦点調節制御について図11のフローチャートを用いて説明する。なお、図4のS517では、その前のS513でクイックリターンミラー252がダウンしているので、撮像素子201を用いた焦点検出を行うことはできない。そのため、図11のフローチャートでの撮像素子201を用いた焦点検出の結果は、図4のS517の前のS511のステップで行われた焦点検出の結果を指すものとし、S511のステップで行われた焦点検出の結果は、所定回数分をSDRAM208に記憶しておくものとする。また、図4のS517で行われたAFセンサ254による焦点検出の結果も、所定回数分をSDRAM208に記憶しておくものとする。
以下、本実施形態の特徴部分である、図4のS517で実行される焦点調節制御について図11のフローチャートを用いて説明する。なお、図4のS517では、その前のS513でクイックリターンミラー252がダウンしているので、撮像素子201を用いた焦点検出を行うことはできない。そのため、図11のフローチャートでの撮像素子201を用いた焦点検出の結果は、図4のS517の前のS511のステップで行われた焦点検出の結果を指すものとし、S511のステップで行われた焦点検出の結果は、所定回数分をSDRAM208に記憶しておくものとする。また、図4のS517で行われたAFセンサ254による焦点検出の結果も、所定回数分をSDRAM208に記憶しておくものとする。
S1101では、カメラ制御部212は、AFセンサ254による焦点検出の結果を用いた動体検出を行い、S1102に進む。動体検出は、焦点検出結果が一定方向に移動していることを検出することなどにより行うことができる。
S1102では、カメラ制御部212は、S1101でのAFセンサ254による動体検出の結果の判定を行い、動体でないと判定した場合はS1103に進み、動体であると判断した場合はS1113に進む。
S1103では、カメラ制御部212は、撮像素子201による焦点検出の結果を用いた動体検出を行い、S1104に進む。
S1104では、カメラ制御部212は、S1103での撮像素子201による動体検出の結果の判定を行い、動体でないと判定した場合はS1105に進み、動体であると判定した場合はS1106に進む。
S1105では、AFセンサ254による焦点検出の結果が動体ではなく、且つ撮像素201による焦点検出の結果も動体ではないので、カメラ制御部212は、AFセンサ254による焦点検出の結果を最終的な焦点検出結果として設定し、このフローを終了する。
S1106では、AFセンサ254による焦点検出の結果が動体ではなく、撮像素子201による焦点検出の結果が動体であると判定されたので、カメラ制御部212は、撮像素子201による焦点検出の履歴の取得を行う。また、同時に、履歴の取得数が合焦位置の予測演算に必要な数だけ取得でき予測演算が可能かの判定を行う。さらに合焦位置の予測演算が可能であれば、予測演算を行う。なお、撮像素子201による焦点検出の履歴は、SDRAM208から取得する。
S1107では、カメラ制御部212は、S1106での検出結果に基づいて、合焦位置の予測演算が可能でなければS1108に進むと判断し、予測演算可能であればS1109に進むと判断する。
S1108では、AFセンサ254による焦点検出の結果が動体ではなく、撮像素子201による焦点検出の結果が動体であると判定されたが、撮像素子201での焦点検出による予測演算がまだ予測可能ではない。そのため、カメラ制御部212は、予測可能になるまで撮像素子201による焦点検出の履歴を取得する動作を継続する。そして、AFセンサ254による焦点検出の結果を最終的な焦点検出結果として設定し、このフローを終了する。ここで、合焦位置が予測可能でない状態で撮像素子201による焦点検出を最終的な焦点検出結果として設定してしまうと動体予測が加味されないピントの合わない写真が撮影されてしまう。
S1109では、AFセンサ254による焦点検出の結果が動体ではなく、撮像素子201による焦点検出の結果が動体であると判定され、撮像素子201による焦点検出の予測演算が可能となっている。そのため、カメラ制御部212は、予測演算を行った撮像素子201による焦点検出の結果を最終的な焦点検出結果として設定し、このフローを終了する。この場合、予測演算された撮像素子201による焦点検出の結果を用いるので、ピントが合った写真を撮影することが可能となる。
S1110では、AFセンサ254による焦点検出の結果が動体であると判定されたので、カメラ制御部212は、AFセンサ254による焦点検出の履歴の取得を行う。また、同時に、履歴の取得数が合焦位置の予測演算に必要な数である所定数だけ取得でき予測演算が可能かの判定を行う。さらに合焦位置の予測演算が可能であれば、予測演算を行う。なお、AFセンサ254による焦点検出の履歴は、SDRAM208から取得する。
S1111では、カメラ制御部212は、撮像素子201による焦点検出の結果を用いた動体検出を行い、S1112に進む。S1112では、カメラ制御部212は、S1111での撮像素子201による動体検出の結果の判定を行い、動体でないと判定した場合はS1113に進み、動体であると判断した場合はS1114に進む。
S1113では、AFセンサ254による焦点検出の結果が動体であり、撮像素子201による焦点検出の結果が動体ではないので、カメラ制御部212は、AFセンサ254による焦点検出の結果を最終的な焦点検出結果として設定し、このフローを終了する。
S1114では、カメラ制御部212は、S1110での検出結果に基づいて、合焦位置の予測演算が可能でなければS1115に進むと判断し、予測演算可能であればS1116に進むと判断する。
S1115では、AFセンサ254による焦点検出の結果が動体であり、撮像素子201による焦点検出の結果も動体と判定されており、且つS1114でAFセンサ254による合焦位置の予測演算が可能でないと判断されている。そのため、カメラ制御部212は、撮像素子201による焦点検出の結果を最終的な焦点検出結果として設定し、このフローを終了する。ここでは、AFセンサ254による焦点検出が予測可能となるまで撮像素子201の焦点検出結果を設定することにより、ピントが合った状態で写真を撮影することが可能となる。
S1116では、AFセンサによる焦点検出の結果が動体であり、撮像素子による焦点検出の結果も動体と判定されており、且つS1114でAFセンサ254による合焦位置の予測演算が可能と判断されている。そのため、カメラ制御部212は、予測演算されたAFセンサ254による焦点検出の結果を最終的な焦点検出結果として設定し、このフローを終了する。ここでは、AFセンサ254による合焦位置の予測が可能となってから焦点検出の結果を用いることにより、ピントが合った状態で写真を撮影することが可能となる。
以上説明したように、上記の実施形態によれば、フレーム外から動体の被写体がフレームインしてきた場合、S1102でAFセンサ254は動体ではないと判断し、S1104で撮像素子201の焦点検出結果で動体と判断される。その後、S1107で撮像素子201で合焦位置の予測が可能になってから、予測演算された撮像素子201での焦点検出結果を最終的な焦点検出結果として設定する。そのため、ピントが合った写真を撮影することが可能となる。その後、被写体がAFセンサ254の焦点検出結果で動体と判定できる程度までフレームの中心に近寄ると、S1114でAFセンサ254が合焦位置を予測可能となってからAFセンサ254の焦点検出結果を最終的な焦点検出結果として設定する。そのため、ピントが合った状態で写真を撮影することが可能となる。
また、AFセンサ254が動体の被写体を捉えている状態で被写体がフレームアウトしていく場合、S1102でAFセンサ254は動体であると判断し、S1112で撮像素子201で動体でないと判断されると、S1113でAFセンサ254の焦点検出結果を最終的な焦点検出結果として設定して、ピントが合った状態で写真を撮影することができる。また、S1112で撮像素子201で動体であると判断されても、AFセンサ254の焦点検出結果を最終的な焦点検出結果として設定してピントが合った状態で写真を撮影することができる。その後、更に被写体がフレームアウトすると、S1102でAFセンサ254の焦点検出結果で動体と判断できなくなる。しかし、S1104で撮像素子201の焦点検出結果で動体と判断され、S1107において撮像素子201で合焦位置の予測が可能な状態となる。そのため、S1109で撮像素子201の焦点検出結果を最終的な焦点検出結果として設定することにより、継続してピントが合った状態で写真を撮影することが可能となる。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
10:レンズ、20:カメラ、100:カメラシステム、106:レンズ制御部、201:撮像素子、209:SDRAM、210:ROM、212:カメラ制御部、252:クイックリターンミラー、253:サブミラー、254:AFセンサ、255:焦点検出回路
Claims (14)
- 撮影画面内の第1の範囲において焦点検出が可能な第1の焦点検出手段と、
前記撮影画面内の前記第1の範囲よりも広い第2の範囲において焦点検出が可能な第2の焦点検出手段と、
撮影画面内の前記第2の焦点検出手段のみにより焦点検出が可能な、前記第1の範囲と前記第2の範囲の差の領域に動体が存在する状態から前記第1の範囲に前記動体が移動した場合に、前記第1の焦点検出手段の検出結果の履歴が所定数だけ取得できるまで、前記第2の焦点検出手段の検出結果の履歴を用いて、前記動体への撮影光学系の合焦位置を予測し、前記動体に前記撮影光学系の焦点を合わせるように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記第1の焦点検出手段は、二次光学系と焦点検出センサとを備えた焦点検出手段であり、前記第2の焦点検出手段は、被写体を撮像する撮像素子の信号を用いた焦点検出手段であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子は、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換素子を有する画素を複数有することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記撮像装置が連写撮影を行う場合に、前記第1の焦点検出手段または前記第2の焦点検出手段の検出結果の履歴を用いて、前記動体への撮影光学系の合焦位置を予測し、前記動体に前記撮影光学系の焦点を合わせるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記連写撮影において、前記第1の焦点検出手段は、前記撮像装置が備えるクイックリターンミラーが下がっている状態において焦点を検出し、前記第2の焦点検出手段は、前記クイックリターンミラーが上がっている状態において焦点を検出することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記第2の焦点検出手段の検出結果の履歴を記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第1の焦点検出手段の検出結果の履歴を記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記動体が前記第1の範囲に存在する場合に、前記第1の焦点検出手段の検出結果の履歴を用いて、前記動体への撮影光学系の合焦位置を予測し、前記動体に前記撮影光学系の焦点を合わせるように制御することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第1の焦点検出手段と前記第2の焦点検出手段のいずれの検出結果においても動体が検出されなかった場合に、前記第1の焦点検出手段の検出結果を用いて前記撮影光学系の焦点を合わせるように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第1の焦点検出手段により動体が検出され、前記第2の焦点検出手段により前記動体が検出されなかった場合に、前記第1の焦点検出手段の検出結果を用いて前記撮影光学系の焦点を合わせるように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第1の焦点検出手段と前記第2の焦点検出手段のいずれの検出結果においても前記動体が検出された場合に、前記第1の焦点検出手段と前記第2の焦点検出手段のうち、前記動体への撮影光学系の合焦位置を予測するための焦点の検出結果の履歴が揃っている方の焦点検出手段の履歴を用いて、前記動体への撮影光学系の合焦位置を予測し、前記動体に前記撮影光学系の焦点を合わせるように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 撮影画面内の第1の範囲において焦点検出が可能な第1の焦点検出手段と、前記撮影画面内の前記第1の範囲よりも広い第2の範囲において焦点検出が可能な第2の焦点検出手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
撮影画面内の前記第2の焦点検出手段のみにより焦点検出が可能な、前記第1の範囲と前記第2の範囲の差の領域に動体が存在する状態から前記第1の範囲に前記動体が移動した場合に、前記第1の焦点検出手段の検出結果の履歴が所定数だけ取得できるまで、前記第2の焦点検出手段の検出結果の履歴を用いて、前記動体への撮影光学系の合焦位置を予測し、前記動体に前記撮影光学系の焦点を合わせるように制御する制御工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019096249A JP2020190653A (ja) | 2019-05-22 | 2019-05-22 | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2020190653A true JP2020190653A (ja) | 2020-11-26 |
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Family Applications (1)
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JP2019096249A Pending JP2020190653A (ja) | 2019-05-22 | 2019-05-22 | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 |
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-
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