JP2020185124A - シャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法 - Google Patents

シャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】人工透析患者のシャント音の波形の出力や異常の通知を行い、患者自身が簡単にシャント音の管理を行えるシャント音管理システムを提供する。【解決手段】人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、電子聴診器200で人工透析患者のシャント音を取得するシャント音取得部241と、端末200にシャント音取得部241から無線でシャント音のデータを受信するデータ受信部111と、受信したシャント音のデータを波形として出力する波形出力部151と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、シャント音が正常であるか異常であるかの情報を出力させる手法に関する。
透析患者が血液を入れ替えるために、シャントという静脈と動脈をつなぎ合わせるバイパス手術を行う。このバイパスが狭窄する場合があり、シャント部分の音(シャント音)を聴診器で聞くことで、狭窄しているかいないか、狭窄の程度がわかる。患者自身が聴診器で聞くことで自身の異常がわかるが、高齢者や耳の不自由な方には聴診器の音は聞きにくいことも多いため、患者自身が手軽に利用できるシステムでシャント音を管理できることが望ましい。
シャント音により、シャント狭窄等に関する医師の診断を支援する装置としては、例えばアレイ状採音センサを使用する手法が開示されている(特許文献1)。
特開2018−149274号
しかしながら、特許文献1の技術では、アレイ状採音センサをシャント部分に装着する必要があり、特に高齢者等の患者自身が、日常的にシャント音の管理に使用することは難しい。
この課題に対し、本発明の発明者は、電子聴診器やウェアラブルデバイス等でシャント音を取得し、端末側のアプリケーションプログラムで取得したシャント音を受信し、受信したシャント音の波形を端末に出力することで、患者が自分自身の端末を使用して、簡単にシャント音の管理を行えることに着目した。また、患者自身の正常時のシャント音と比較することで、シャント音の波形が通常と異なる場合や、周波数の上限を超えた場合等の異常時に、端末から医療従事者に対しての通知も可能である。
本発明は、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、シャント音が正常であるか異常であるかの情報を出力させることで、患者自身による自己管理を促し、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防や早期治療が可能なシャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法を提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、
人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムであって、
前記人工透析患者のシャント音を取得するシャント音取得手段と、
前記シャント音取得手段から無線でシャント音のデータを受信するデータ受信手段と、
前記受信したシャント音のデータを波形として出力する波形出力手段と、
を備えることを特徴とするシャント音管理システムを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムにおいて、前記人工透析患者のシャント音を取得するシャント音取得手段と、前記シャント音取得手段から無線でシャント音のデータを受信するデータ受信手段と、前記受信したシャント音のデータを波形として出力する波形出力手段と、を備える。
第1の特徴に係る発明は、シャント音管理システムのカテゴリであるが、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法であっても同様の作用、効果を奏する。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるシャント音管理システムであって、
前記受信したシャント音のデータを、前記人工透析患者の正常なシャント音と比較するシャント音比較手段と、
前記比較結果が異常である場合に、前記人工透析患者の異常を通知する通知手段と、
を備えることを特徴とするシャント音管理システムを提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるシャント音管理システムにおいて、前記受信したシャント音のデータを、前記人工透析患者の正常なシャント音と比較するシャント音比較手段と、前記比較結果が異常である場合に、前記人工透析患者の異常を通知する通知手段と、を備える。
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であるシャント音管理システムであって、
前記人工透析患者のユーザ属性を取得するユーザ属性取得手段と、
をさらに備え、
前記シャント音比較手段は、前記人工透析患者のユーザ属性と前記シャント音とを対応付けて機械学習を行うことで、比較の精度を向上させることを特徴とするシャント音管理システムを提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明であるシャント音管理システムにおいて、前記人工透析患者のユーザ属性を取得するユーザ属性取得手段と、をさらに備え、前記シャント音比較手段は、前記人工透析患者のユーザ属性と前記シャント音とを対応付けて機械学習を行うことで、比較の精度を向上させる。
第4の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であるシャント音管理システムであって、
前記ユーザ属性には、性別、身長、年齢、シャントの種類、の何れかの項目を含むことを特徴とするシャント音管理システムを提供する。
第4の特徴に係る発明によれば、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であるシャント音管理システムにおいて、前記ユーザ属性には、性別、身長、年齢、シャントの種類、の何れかの項目を含む。
第5の特徴に係る発明は、第1から第4のいずれかの特徴に係る発明であるシャント音管理システムであって、
前記シャント音取得手段は、電子聴診器であることを特徴とするシャント音管理システムを提供する。
第5の特徴に係る発明によれば、第1から第4のいずれかの特徴に係る発明であるシャント音管理システムにおいて、前記シャント音取得手段は、電子聴診器である。
第6の特徴に係る発明は、
端末から取得した人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理コンピュータであって、
前記人工透析患者のシャント音を取得するデータ取得手段と、
前記受信取得したシャント音のデータを波形として前記端末に出力させる波形出力手段と、
前記取得したシャント音のデータを、前記人工透析患者の正常なシャント音と比較するシャント音比較手段と、
前記比較結果が異常である場合に、前記人工透析患者の異常を通知させる通知手段と、
を備えることを特徴とするシャント音管理コンピュータを提供する。
第6の特徴に係る発明によれば、端末から取得した人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理コンピュータにおいて、前記人工透析患者のシャント音を取得するデータ取得手段と、前記受信取得したシャント音のデータを波形として前記端末に出力させる波形出力手段と、前記取得したシャント音のデータを、前記人工透析患者の正常なシャント音と比較するシャント音比較手段と、前記比較結果が異常である場合に、前記人工透析患者の異常を通知させる通知手段と、を備える。
第7の特徴に係る発明は、
人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、
前記人工透析患者のシャント音を取得するステップ、
前記取得したシャント音のデータを波形として出力するステップ、
前記取得したシャント音のデータを、前記人工透析患者の正常なシャント音と比較するステップ、
前記比較結果が異常である場合に、前記人工透析患者の異常を通知するステップ、
を実行させるためのアプリケーションプログラムを提供する。
第8の特徴に係る発明は、
人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理方法において、
前記人工透析患者のシャント音を取得するステップと、
前記シャント音取得手段から無線でシャント音のデータを受信するステップと、
前記受信したシャント音のデータを波形として出力するステップと、
を備えることを特徴とするシャント音管理方法を提供する。
本発明によれば、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、シャント音が正常であるか異常であるかの情報を出力させることで、患者自身による自己管理を促し、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防や早期治療が可能なシャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法を提供することが可能となる。
本発明の好適な実施の形態の概要図である。 シャント音管理システムの概要と、端末100、電子聴診器200の機能ブロック図である。 波形出力処理のフローチャート図である。 シャント音異常時の通知を行う場合のシャント音管理システムの概要と、端末100、電子聴診器200の機能ブロック図である。 異常通知処理のフローチャート図である。 ユーザ属性取得による機械学習処理を行う場合のシャント音管理システムの概要と、端末100、電子聴診器200の機能ブロック図である。 ユーザ属性取得による機械学習処理のフローチャート図である。 コンピュータ300で処理を行う場合のシャント音管理システムの概要と、端末100、コンピュータ300の機能ブロック図である。 コンピュータ300で処理を行う場合のフローチャート図である。 端末100単体で処理を行う場合のシャント音管理システムの概要と、端末100の機能ブロック図である。 端末100単体で処理を行う場合のフローチャート図である。 端末100に波形を出力した画面の一例である。 シャント音管理システムから通知を受け取った場合の画面の一例である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[シャント音管理システムの概要]
図1は、本発明の好適な実施形態の概要図である。この図1に基づいて、本発明の概要を説明する。シャント音管理システムは、図2に示すように、端末100、電子聴診器200、通信網400から構成されてよい。端末100は、シャント音管理システムを運用可能な装置であるとする。ここでは、スマートフォンを図示しているが、ノートパソコン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ等であってよい。数は一つに限らず複数であってもよい。端末100は、制御部110、通信部120、記憶部130、入力部140、出力部150、から構成される。制御部110には、データ取得部111を備える。制御部110は、各手段の実現のために、必要に応じて通信部120、記憶部130、入力部140、出力部150と協働する。また、出力部150は、制御部110と協働して、波形出力部151を実現する。電子聴診器200は、シャント音を電気的に取得するための聴診器である。ここでは、アナログの聴診器と同じようなデバイスを図示しているが、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、スマートスピーカー等であってよい。電子聴診器200は、シャント部の近くでシャント音を明瞭に取得可能な機能を備えるものとする。電子聴診器200は、制御部210、通信部220、記憶部230、入力部240、出力部250、から構成される。入力部240には、シャント音取得部21を備える。通信網400は、端末100と電子聴診器200間の通信を可能とする無線通信網である。
図1のシャント音管理システムにおいて、まず、電子聴診器200のシャント音取得部241は、患者のシャント音を取得する(ステップS101)。ここで取得するシャント音は、シャント部が正常か異常かを判定することが可能な明瞭な音である必要がある。適切なシャント音が取得できない場合には、電子聴診器200がユーザに対する警告を行ってもよい。ここでのシャント音管理システムのユーザとは、患者自身、または、患者の家族や介護者等の端末100を所持する者を想定している。
次に、端末100のデータ受信部111は、電子聴診器200から患者のシャント音のデータを受信する(ステップS102)。シャント音のデータを受信する際に、患者の性別、身長、年齢、シャントの種類等をユーザ属性として一緒に受信してもよい。ユーザ属性は、毎回電子聴診器200から取得する場合には、ユーザ属性は電子聴診器200の記憶部230に保持しておいてよいし、端末100側の記憶部130に保持してもよい。
最後に、端末100の波形出力部151は、ステップS102で受信したシャント音のデータに基づいて、シャント音の波形を端末100の出力部150に出力させる(ステップS103)。図1下部の端末100の画面に表示している例のように、シャント音を取得した時刻を、その波形とあわせて表示してもよい。また、ユーザである患者の名前やユーザ属性をあわせて表示してもよい。また、ステップS101からステップS103までを、繰り返して行うことで、ステップS103の波形出力を、リアルタイムで更新するようにしてもよい。さらに、ステップS102で受信したデータやステップS103で出力した波形は、ログとして、端末100の記憶部130に記憶させてもよい。ユーザは、出力された波形を確認することで、シャント音が正常であるか異常であるかの確認が可能となり、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防としてマッサージを行ったり、早期治療としてバルーンカテーテルで狭窄部を広げたりという対応が可能となる。
以上のように、本発明によれば、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、シャント音の波形を出力させることで、患者自身による自己管理を促し、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防や早期治療が可能なシャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法を提供することが可能となる。
[各機能の説明]
図2は、シャント音管理システムの概要と、端末100、電子聴診器200の機能ブロック図である。シャント音管理システムは、端末100、電子聴診器200、通信網400から構成される。
端末100は、シャント音管理システムを運用可能な装置であるとする。ここでは、スマートフォンを図示しているが、ノートパソコン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ等であってよい。数は一つに限らず複数であってもよい。端末100は、制御部110、通信部120、記憶部130、入力部140、出力部150、から構成される。
端末100は、制御部110として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。制御部110には、データ取得部111を備える。制御部110は、各手段の実現のために、必要に応じて通信部120、記憶部130、入力部140、出力部150と協働する。
端末100は、通信部120として電子聴診器200と通信可能にするためのデバイス等を備える。通信方式は、無線であるとする。
端末100は、記憶部130として、データのストレージ部を備え、電子聴診器200から取得したシャント音のデータ、波形データ、ユーザ属性、等の必要なデータを記憶する。
端末100は、入力部140として、入力を実現するためのデバイスを備える。例として、タッチパネル、ペンタブレット、マイク、キーボード、マウス等である。
端末100は、出力部150として、出力を実現するためのデバイスを備える。例としては、ディスプレイ、スピーカー等である。また、出力部150は、制御部110と協働して、波形出力部151を実現する。
電子聴診器200は、シャント音を電気的に取得するための聴診器である。ここでは、アナログの聴診器と同じようなデバイスを図示しているが、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、スマートスピーカー等であってよい。電子聴診器200は、シャント部の近くでシャント音を明瞭に取得可能な機能を備えるものとする。電子聴診器200は、制御部210、通信部220、記憶部230、入力部240、出力部250、から構成される。
電子聴診器200は、制御部210として、CPU、RAM、ROM等を備える。
電子聴診器200は、通信部220として、端末100と通信可能にするためのデバイス等を備える。通信方式は、無線であるとする。
電子聴診器200は、記憶部230として、データのストレージ部を備え、取得したシャント音、ユーザ属性等の必要なデータを記憶する。
電子聴診器200は、入力部240として、入力を実現するためのデバイスを備える。例として、マイク等である。入力部240には、シャント音取得部241を備える。
電子聴診器200は、出力部250として、出力を実現するためのデバイスを備える。例としては、スピーカー等である。
通信網400は、端末100と電子聴診器200間の通信を可能とする無線通信網である。
[波形出力処理]
図3は、波形出力処理のフローチャート図である。上述した各手段が実行する処理について、本フローチャートで説明する。
まず、ユーザは、端末100の入力部140を用いて、シャント音管理システムを開始する(ステップS301)。ここでのシャント音管理システムのユーザとは、患者自身、または、患者の家族や介護者等の端末100を所持する者を想定している。ユーザがシャント音管理システムを開始するために、ログイン処理を行ってもよい。
次に、電子聴診器200は、端末100への接続を行う(ステップS302)。これは、電子聴診器200から端末100にデータを送信するために、接続が可能であるか確認するためである。ここで、端末100への接続がうまくいかない場合には、電子聴診器200の出力部250を介して、エラーの通知を行い、ユーザに改善のための方法を指示することが望ましい。
次に、電子聴診器200のシャント音取得部241は、患者のシャント音を取得する(ステップS303)。ここで取得するシャント音は、シャント部が正常か異常かを判定することが可能な明瞭な音である必要がある。適切なシャント音が取得できない場合には、電子聴診器200の出力部250を介して、ユーザに対する警告を行ってもよい。適切なシャント音が取得できない場合の例としては、電気聴診器200がシャント部から浮いている場合や、シャント接合部以外に電子聴診器200をあてていると考えられる場合等がある。この時、聴診器200の出力部250から音声やアラート音等で、ユーザに対する警告を行うことが望ましい。
次に、電子聴診器200は、通信部220を介して端末100に患者のシャント音のデータを送信する(ステップS304)。
端末100のデータ受信部111は、電子聴診器200から患者のシャント音のデータを受信する(ステップS305)。シャント音のデータを受信する際に、患者の性別、身長、年齢、シャントの種類等をユーザ属性として一緒に受信してもよい。ユーザ属性は、毎回電子聴診器200から取得する場合には、ユーザ属性は電子聴診器200の記憶部230に保持しておいてよいし、端末100側の記憶部130に保持してもよい。
最後に、端末100の波形出力部151は、ステップS305で受信したシャント音のデータに基づいて、シャント音の波形を端末100の出力部150に出力させる(ステップS306)。ここでは図示していないが、ステップS303からステップS306までを、繰り返して行うことで、ステップS306の波形出力を、リアルタイムで更新するようにしてもよい。さらに、ステップS305で受信したデータやステップS306で出力した波形は、ログとして、端末100の記憶部130に記憶させてもよい。
図12は、端末100に波形を出力した画面の一例である。図12の例のように、シャント音を取得した時刻を、その波形とあわせて表示してもよい。また、ユーザである患者の名前やユーザ属性をあわせて表示してもよい。ユーザは、出力された波形を確認することで、シャント音が正常であるか異常であるかの確認が可能となり、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防としてマッサージを行ったり、早期治療としてバルーンカテーテルで狭窄部を広げたりという対応が可能となる。
以上のように、本発明によれば、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、シャント音の波形を出力させることで、患者自身による自己管理を促し、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防や早期治療が可能なシャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法を提供することが可能となる。
[異常通知処理]
図4は、シャント音異常時の通知を行う場合のシャント音管理システムの概要と、端末100、電子聴診器200の機能ブロック図である。図2の構成に加えて、端末100の制御部110に、シャント音比較部112と通知部113を備える。
図5は、異常通知処理のフローチャート図である。図5のステップS501からステップS506は、図3のフローのステップS301からステップS306に相当するため、ここでは、ステップS507以降について、詳しく説明する。
ステップS506での波形出力後、端末100のシャント音比較部112は、正常なシャント音とステップS505で受信したシャント音との比較を行う(ステップS507)。正常なシャント音は、前もって端末100の記憶部130に保存しておくものとする。比較の際には、波形が正常なシャント音と大きく異なるかどうか、また、正常なシャント音から算出される周波数の上限値を超えるかどうか、に着目する。
次に、端末100のシャント音比較部112は、ステップS505で受信したシャント音が異常であるかどうかの判定を行い、異常がない場合には、終了し、異常がある場合には、ステップ509へと進む(ステップS508)。異常がある場合とは、ステップS507の比較で、波形が正常なシャント音と大きく異なった場合、または、正常なシャント音から算出される周波数の上限値を超えた場合、である。
シャント音が異常であると判断された場合、端末100の通知部113は、人工透析患者の異常の通知を行う(ステップS509)。ここでの通知は、端末100の出力部150を介して、表示や音で行ってもよいし、通信部120を介して、医療従事者や介護者や家族等のあらかじめ登録しておいた者に対してメールや電話等で行ってもよい。
図13は、シャント音管理システムから通知を受け取った場合の画面の一例である。ユーザ(**さん)のシャント音に異常が発生していることを、日時とあわせて通知している。今回の異常なシャント音の波形を、正常時のシャント音の波形と並べて表示することで、より異常な部分がわかりやすく、かつ、医療従事者が見た場合には、緊急度を判断することが容易になる。
以上のように、本発明によれば、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、シャント音が正常であるか異常であるかの情報を出力させることで、患者自身による自己管理を促し、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防や早期治療が可能なシャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法を提供することが可能となる。
[ユーザ属性取得による機械学習処理]
図6は、ユーザ属性取得による機械学習処理を行う場合のシャント音管理システムの概要と、端末100、電子聴診器200の機能ブロック図である。図4の構成に加えて、端末100の制御部110に、ユーザ属性取得部114を備える。
図7は、ユーザ属性取得による機械学習処理のフローチャート図である。
まず、ユーザは、端末100の入力部140を用いて、シャント音管理システムを開始する(ステップS701)。ここでのシャント音管理システムのユーザとは、患者自身、または、患者の家族や介護者等の端末100を所持する者を想定している。ユーザがシャント音管理システムを開始するために、ログイン処理を行ってもよい。
次に、電子聴診器200は、端末100への接続を行う(ステップS702)。これは、電子聴診器200から端末100にデータを送信するために、接続が可能であるか確認するためである。ここで、端末100への接続がうまくいかない場合には、電子聴診器200の出力部250を介して、エラーの通知を行い、ユーザに改善のための方法を指示することが望ましい。
次に、端末100のユーザ属性取得部114は、ユーザ属性を取得する(ステップS703)。ユーザ属性は、電子聴診器200から取得してもよいし、端末100の記憶部130から取得してもよい。初めてシステムを使用する場合には、ここでユーザ属性の登録をさせてよい。ここでのユーザ属性とは、患者の性別、身長、年齢、シャントの種類等であり、シャント音の波形に影響を与える身体的特徴である。
次に、電子聴診器200のシャント音取得部241は、患者のシャント音を取得する(ステップS704)。ここで取得するシャント音は、シャント部が正常か異常かを判定することが可能な明瞭な音である必要がある。適切なシャント音が取得できない場合には、電子聴診器200の出力部250を介して、ユーザに対する警告を行ってもよい。適切なシャント音が取得できない場合の例としては、電気聴診器200がシャント部から浮いている場合や、シャント接合部以外に電子聴診器200をあてていると考えられる場合等がある。この時、聴診器200の出力部250から音声やアラート音等で、ユーザに対する警告を行うことが望ましい。
次に、電子聴診器200は、通信部220を介して端末100に患者のシャント音のデータを送信する(ステップS705)。
端末100のデータ受信部111は、電子聴診器200から患者のシャント音のデータを受信する(ステップS706)。
次に、端末100の波形出力部151は、ステップS706で受信したシャント音のデータに基づいて、シャント音の波形を端末100の出力部150に出力させる(ステップS707)。ここでは図示していないが、ステップS704からステップS707までを、繰り返して行うことで、ステップS707の波形出力を、リアルタイムで更新するようにしてもよい。さらに、ステップS706で受信したデータやステップS707で出力した波形は、ログとして、端末100の記憶部130に記憶させてもよい。
図12は、端末100に波形を出力した画面の一例である。図12の例のように、シャント音を取得した時刻を、その波形とあわせて表示してもよい。また、ユーザである患者の名前やユーザ属性をあわせて表示してもよい。ユーザは、出力された波形を確認することで、シャント音が正常であるか異常であるかの確認が可能となり、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防としてマッサージを行ったり、早期治療としてバルーンカテーテルで狭窄部を広げたりという対応が可能となる。
次に、端末100のシャント音比較部112は、正常なシャント音とステップS706で受信したシャント音との比較を行う(ステップS708)。正常なシャント音は、前もって端末100の記憶部130に保存しておくものとする。比較の際には、波形が正常なシャント音と大きく異なるかどうか、また、正常なシャント音から算出される周波数の上限値を超えるかどうか、に着目する。
次に、端末100のシャント音比較部112は、ステップS706で受信したシャント音が異常であるかどうかの判定を行い、異常がない場合には、ステップS711へと進み、異常がある場合には、ステップ710へと進む(ステップS709)。異常がある場合とは、ステップS708の比較で、波形が正常なシャント音と大きく異なった場合、または、正常なシャント音から算出される周波数の上限値を超えた場合、である。
シャント音が異常であると判断された場合、端末100の通知部113は、人工透析患者の異常の通知を行う(ステップS710)。ここでの通知は、端末100の出力部150を介して、表示や音で行ってもよいし、通信部120を介して、医療従事者や介護者や家族等のあらかじめ登録しておいた者に対してメールや電話等で行ってもよい。
図13は、シャント音管理システムから通知を受け取った場合の画面の一例である。ユーザ(**さん)のシャント音に異常が発生していることを、日時とあわせて通知している。今回の異常なシャント音の波形を、正常時のシャント音の波形と並べて表示することで、より異常な部分がわかりやすく、かつ、医療従事者が見た場合には、緊急度を判断することが容易になる。
図7に戻り、最後に、端末100のユーザ属性取得部114は、ステップS703で取得したユーザ属性とステップS708でのシャント音比較結果を基に、機械学習を行う(ステップS711)。ここでの機械学習は、患者の性別、身長、年齢、シャントの種類等のシャント音の波形に影響を与えるユーザ属性と、波形とを対応付けて機械学習することで、シャント音比較部112によるシャント音の異常判定の精度を上げるためのものである。さらに、ステップS710で行った通知に対するアクションがどうであったかを、機械学習に使用してもよい。通知に対するアクションとは、例えば、「異常なしと判断」、「様子見」、「予防措置で対応」、「早期治療で対応」、「緊急入院」等が挙げられる。この通知に対するアクションを確認することで、ステップS708でのシャント音比較結果が正しかったかどうかを確認できるため、機械学習を行うことで、シャント音の異常判定の精度を上げることができる。
以上のように、本発明によれば、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、機械学習を導入することで、シャント音が正常であるか異常であるかの情報をより精度が高く出力させることが可能となり、患者自身による自己管理を促し、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防や早期治療が可能なシャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法を提供することが可能となる。
[コンピュータ300で処理を行う場合のシャント音管理システム]
図8は、コンピュータ300で処理を行う場合のシャント音管理システムの概要と、端末100、コンピュータ300の機能ブロック図である。図8では、電子聴診器200を用いず、端末100でシャント音を取得する場合について記載しているが、これまで記載してきたように、電子聴診器200でシャント音を取得して、端末100との無線通信を行ってもよい。
端末100は、シャント音管理システムを利用可能な装置であるとする。ここでは、スマートフォンを図示しているが、ノートパソコン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ等であってよい。数は一つに限らず複数であってもよい。端末100は、制御部110、通信部120、記憶部130、入力部140、出力部150、から構成される。
端末100は、制御部110として、CPU、RAM、ROM等を備える。制御部110は、各手段の実現のために、必要に応じて通信部120、記憶部130、入力部140、出力部150と協働する。
端末100は、通信部120としてコンピュータ300と通信可能にするためのデバイス等を備える。
端末100は、記憶部130として、データのストレージ部を備え、取得したシャント音のデータ、波形データ、ユーザ属性、等の必要なデータを記憶する。
端末100は、入力部140として、入力を実現するためのデバイスを備える。例として、タッチパネル、ペンタブレット、マイク、キーボード、マウス等である。入力部140には、シャント音取得部141を備える。シャント音取得部141はシャント部の近くでシャント音を明瞭に取得可能な機能を備えるものとする。
端末100は、出力部150として、出力を実現するためのデバイスを備える。例としては、ディスプレイ、スピーカー等である。また、出力部150は、波形出力部151を備える。
コンピュータ300は、シャント音管理システムを運用可能な装置であるとする。ここでは、デスクトップ型のパソコンを図示しているが、ノートパソコン、タブレット端末、等であってよい。仮想的なコンピュータであってもよく、数は一つに限らず複数であってもよい。コンピュータ300は、制御部310、通信部320、記憶部330、入力部340、出力部350、から構成される。
コンピュータ300は、制御部310として、CPU、RAM、ROM等を備える。制御部310には、データ取得部311、波形出力部312、シャント音比較部313、通知部314、ユーザ属性取得部315を備える。制御部310は、各手段の実現のために、必要に応じて通信部320、記憶部330、入力部340、出力部350と協働する。
コンピュータ300は、通信部320として端末100と通信可能にするためのデバイス等を備える。
コンピュータ300は、記憶部330として、データのストレージ部を備え、端末100から取得したシャント音のデータ、波形データ、ユーザ属性、等の必要なデータを記憶する。
コンピュータ300は、入力部340として、入力を実現するためのデバイスを備える。例として、キーボード、マウス、タッチパネル、ペンタブレット、マイク等である。
端末100は、出力部350として、出力を実現するためのデバイスを備える。例としては、ディスプレイ、スピーカー等である。
図9は、コンピュータ300で処理を行う場合のフローチャート図である。
まず、ユーザは、端末100の入力部140を用いて、シャント音管理システムを開始する(ステップS901)。ここでのシャント音管理システムのユーザとは、患者自身、または、患者の家族や介護者等の端末100を所持する者を想定している。ユーザがシャント音管理システムを開始するために、コンピュータ300へのログイン処理や通知を行ってもよい。
次に、端末100は、ユーザ属性をコンピュータ300に送信する(ステップS902)。ユーザ属性は、入力部140を介してユーザに入力させてもよいし、端末100の記憶部130に記憶しておいたものを利用してもよい。初めてシステムを使用する場合には、ここでユーザ属性の登録をさせてよい。ここでのユーザ属性とは、患者の性別、身長、年齢、シャントの種類等であり、シャント音の波形に影響を与える身体的特徴である。
コンピュータ300のユーザ属性取得部314は、端末100からユーザ属性を取得する(ステップS903)。
次に、端末100のシャント音取得部141は、患者のシャント音を取得する(ステップS904)。ここで取得するシャント音は、シャント部が正常か異常かを判定することが可能な明瞭な音である必要がある。適切なシャント音が取得できない場合には、端末100の出力部150を介して、ユーザに対する警告を行ってもよい。この時、端末100の出力部150に表示を行うか、音声やアラート音等で、ユーザに対する警告を行うことが望ましい。
次に、端末100は、通信部120を介してコンピュータ300に患者のシャント音のデータを送信する(ステップS905)。
コンピュータ300のデータ取得部311は、端末100から患者のシャント音のデータを取得する(ステップS906)。
次に、コンピュータ300の波形出力部312は、ステップS906で取得したシャント音のデータに基づいて、シャント音の波形を作成する(ステップS907)。ステップS906で受信したデータやステップS907で作成した波形は、ログとして、コンピュータ300の記憶部330に記憶させてもよい。
次に、コンピュータ300の波形出力部312は、ステップS907で取得したシャント音の波形を端末100に送信する(ステップS908)。
端末100は、シャント音の波形を受信する(ステップS909)。
次に、端末100の波形出力部151は、シャント音の波形を出力する(ステップS910)。ここでは図示していないが、ステップS904からステップS910までを、繰り返して行うことで、ステップS910の波形出力を、リアルタイムで更新するようにしてもよい。
図12は、端末100に波形を出力した画面の一例である。図12の例のように、シャント音を取得した時刻を、その波形とあわせて表示してもよい。また、ユーザである患者の名前やユーザ属性をあわせて表示してもよい。ユーザは、出力された波形を確認することで、シャント音が正常であるか異常であるかの確認が可能となり、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防としてマッサージを行ったり、早期治療としてバルーンカテーテルで狭窄部を広げたりという対応が可能となる。
図9に戻って、次に、コンピュータ300のシャント音比較部313は、正常なシャント音とステップS906で取得したシャント音との比較を行う(ステップS911)。正常なシャント音は、前もってコンピュータ300の記憶部330に保存しておくものとする。比較の際には、波形が正常なシャント音と大きく異なるかどうか、また、正常なシャント音から算出される周波数の上限値を超えるかどうか、に着目する。
次に、コンピュータ300のシャント音比較部313は、ステップS906で取得したシャント音が異常であるかどうかの判定を行い、異常がない場合には、ステップS914へと進み、異常がある場合には、ステップ913へと進む(ステップS912)。異常がある場合とは、ステップS911の比較で、波形が正常なシャント音と大きく異なった場合、または、正常なシャント音から算出される周波数の上限値を超えた場合、である。
シャント音が異常であると判断された場合、コンピュータ300の通知部314は、人工透析患者の異常の通知を行う(ステップS913)。ここでの通知は、端末100の出力部150を介して、表示や音で行ってもよいし、コンピュータ300の通信部320を介して、医療従事者や介護者や家族等のあらかじめ登録しておいた者に対してメールや電話等で行ってもよい。
図13は、シャント音管理システムから通知を受け取った場合の画面の一例である。ユーザ(**さん)のシャント音に異常が発生していることを、日時とあわせて通知している。今回の異常なシャント音の波形を、正常時のシャント音の波形と並べて表示することで、より異常な部分がわかりやすく、かつ、医療従事者が見た場合には、緊急度を判断することが容易になる。
図9に戻り、最後に、端末100のユーザ属性取得部315は、ステップS903で取得したユーザ属性とステップS911でのシャント音比較結果を基に、機械学習を行う(ステップS914)。ここでの機械学習は、患者の性別、身長、年齢、シャントの種類等のシャント音の波形に影響を与えるユーザ属性と、波形とを対応付けて機械学習することで、シャント音比較部313によるシャント音の異常判定の精度を上げるためのものである。さらに、ステップS913で行った通知に対するアクションがどうであったかを、機械学習に使用してもよい。通知に対するアクションとは、例えば、「異常なしと判断」、「様子見」、「予防措置で対応」、「早期治療で対応」、「緊急入院」等が挙げられる。この通知に対するアクションを確認することで、ステップS911でのシャント音比較結果が正しかったかどうかを確認できるため、機械学習を行うことで、シャント音の異常判定の精度を上げることができる。ステップS914は、省略することも可能である。
本発明によれば、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、シャント音が正常であるか異常であるかの情報を出力させることで、患者自身による自己管理を促し、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防や早期治療が可能なシャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法を提供することが可能となる。
[端末100単体で処理を行う場合のシャント音管理システム]
図10は、端末100単体で処理を行う場合のシャント音管理システムの概要と、端末100の機能ブロック図である。この場合、シャント音管理システムは、シャント音管理アプリケーションプログラムと表現することも可能である。
端末100は、シャント音管理アプリケーションプログラムを実行可能な装置であるとする。ここでは、スマートフォンを図示しているが、ノートパソコン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ等であってよい。数は一つに限らず複数であってもよい。端末100は、制御部110、通信部120、記憶部130、入力部140、出力部150、から構成される。
端末100は、制御部110として、CPU、RAM、ROM等を備える。逝去部100には、シャント音比較部111、通知部112、ユーザ属性取得部113を備える。制御部110は、各手段の実現のために、必要に応じて通信部120、記憶部130、入力部140、出力部150と協働する。
端末100は、通信部120として他のデバイスと通信可能にするためのデバイス等を備える。
端末100は、記憶部130として、データのストレージ部を備え、取得したシャント音のデータ、波形データ、ユーザ属性、等の必要なデータを記憶する。
端末100は、入力部140として、入力を実現するためのデバイスを備える。例として、タッチパネル、ペンタブレット、マイク、キーボード、マウス等である。入力部140には、シャント音取得部141を備える。シャント音取得部141はシャント部の近くでシャント音を明瞭に取得可能な機能を備えるものとする。
端末100は、出力部150として、出力を実現するためのデバイスを備える。例としては、ディスプレイ、スピーカー等である。また、出力部150は、制御部110と協働して、波形出力部151を実現する。
図11は、端末100単体で処理を行う場合のフローチャート図である。
まず、ユーザは、端末100の入力部140を用いて、シャント音管理アプリケーションプログラムを開始する(ステップS1101)。ここでのシャント音管理アプリケーションプログラムのユーザとは、患者自身、または、患者の家族や介護者等の端末100を所持する者を想定している。
次に、ユーザ属性取得部113は、ユーザ属性を取得する(ステップS1102)。ユーザ属性は、入力部140を介してユーザに入力させてもよいし、端末100の記憶部130に記憶しておいたものを利用してもよい。初めてシステムを使用する場合には、ここでユーザ属性の登録をさせてよい。ここでのユーザ属性とは、患者の性別、身長、年齢、シャントの種類等であり、シャント音の波形に影響を与える身体的特徴である。
次に、シャント音取得部141は、患者のシャント音を取得する(ステップS1103)。ここで取得するシャント音は、シャント部が正常か異常かを判定することが可能な明瞭な音である必要がある。適切なシャント音が取得できない場合には、端末100の出力部150を介して、ユーザに対する警告を行ってもよい。この時、端末100の出力部150に表示を行うか、音声やアラート音等で、ユーザに対する警告を行うことが望ましい。
次に、波形出力部151は、シャント音の波形を出力する(ステップS1104)。ここでは図示していないが、ステップS1103からステップS1104までを、繰り返して行うことで、ステップS1104の波形出力を、リアルタイムで更新するようにしてもよい。
図12は、端末100に波形を出力した画面の一例である。図12の例のように、シャント音を取得した時刻を、その波形とあわせて表示してもよい。また、ユーザである患者の名前やユーザ属性をあわせて表示してもよい。ユーザは、出力された波形を確認することで、シャント音が正常であるか異常であるかの確認が可能となり、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防としてマッサージを行ったり、早期治療としてバルーンカテーテルで狭窄部を広げたりという対応が可能となる。
図11に戻って、次に、シャント音比較部111は、正常なシャント音とステップS1103で取得したシャント音との比較を行う(ステップS1105)。正常なシャント音は、前もって記憶部130に保存しておくものとする。比較の際には、波形が正常なシャント音と大きく異なるかどうか、また、正常なシャント音から算出される周波数の上限値を超えるかどうか、に着目する。
次に、シャント音比較部111は、ステップS1103で取得したシャント音が異常であるかどうかの判定を行い、異常がない場合には、ステップS1108へと進み、異常がある場合には、ステップ1107へと進む(ステップS1106)。異常がある場合とは、ステップS1105の比較で、波形が正常なシャント音と大きく異なった場合、または、正常なシャント音から算出される周波数の上限値を超えた場合、である。
シャント音が異常であると判断された場合、通知部112は、人工透析患者の異常の通知を行う(ステップS1107)。ここでの通知は、出力部150を介して、表示や音で行ってもよいし、通信部120を介して、医療従事者や介護者や家族等のあらかじめ登録しておいた者に対してメールや電話等で行ってもよい。
図13は、シャント音管理システムから通知を受け取った場合の画面の一例である。ユーザ(**さん)のシャント音に異常が発生していることを、日時とあわせて通知している。今回の異常なシャント音の波形を、正常時のシャント音の波形と並べて表示することで、より異常な部分がわかりやすく、かつ、医療従事者が見た場合には、緊急度を判断することが容易になる。
図11に戻り、最後に、ユーザ属性取得部315は、ステップS1102で取得したユーザ属性とステップS1105でのシャント音比較結果を基に、機械学習を行う(ステップS1108)。ここでの機械学習は、患者の性別、身長、年齢、シャントの種類等のシャント音の波形に影響を与えるユーザ属性と、波形とを対応付けて機械学習することで、シャント音比較部111によるシャント音の異常判定の精度を上げるためのものである。さらに、ステップS1107で行った通知に対するアクションがどうであったかを、機械学習に使用してもよい。通知に対するアクションとは、例えば、「異常なしと判断」、「様子見」、「予防措置で対応」、「早期治療で対応」、「緊急入院」等が挙げられる。この通知に対するアクションを確認することで、ステップS1105でのシャント音比較結果が正しかったかどうかを確認できるため、機械学習を行うことで、シャント音の異常判定の精度を上げることができる。ステップS1108は、省略することも可能である。
以上のように、本発明によれば、人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムに、シャント音が正常であるか異常であるかの情報を出力させることで、患者自身による自己管理を促し、狭窄の予兆を早期に発見することにより、狭窄の予防や早期治療が可能なシャント音管理システム、シャント音管理コンピュータ、シャント音管理アプリケーションプログラム、及びシャント音管理方法を提供することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
100 端末、200 電子聴診器、300 コンピュータ、400 通信網

Claims (8)

  1. 人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理システムであって、
    前記人工透析患者のシャント音を取得するシャント音取得手段と、
    前記シャント音取得手段から無線でシャント音のデータを受信するデータ受信手段と、
    前記受信したシャント音のデータを波形として出力する波形出力手段と、
    を備えることを特徴とするシャント音管理システム。
  2. 前記受信したシャント音のデータを、前記人工透析患者の正常なシャント音と比較するシャント音比較手段と、
    前記比較結果が異常である場合に、前記人工透析患者の異常を通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシャント音管理システム。
  3. 前記人工透析患者のユーザ属性を取得するユーザ属性取得手段と、
    をさらに備え、
    前記シャント音比較手段は、前記人工透析患者のユーザ属性と前記シャント音とを対応付けて機械学習を行うことで、比較の精度を向上させることを特徴とする請求項2に記載のシャント音管理システム。
  4. 前記ユーザ属性には、性別、身長、年齢、シャントの種類、の何れかの項目を含むことを特徴とする請求項3に記載のシャント音管理システム。
  5. 前記シャント音取得手段が、電子聴診器であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のシャント音管理システム。
  6. 端末から取得した人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理コンピュータであって、
    前記人工透析患者のシャント音を取得するデータ取得手段と、
    前記受信取得したシャント音のデータを波形として前記端末に出力させる波形出力手段と、
    前記取得したシャント音のデータを、前記人工透析患者の正常なシャント音と比較するシャント音比較手段と、
    前記比較結果が異常である場合に、前記人工透析患者の異常を通知させる通知手段と、
    を備えることを特徴とするシャント音管理コンピュータ。
  7. 人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理アプリケーションプログラムであって、
    前記人工透析患者のシャント音を取得するステップと、
    前記取得したシャント音のデータを波形として出力するステップと、
    前記取得したシャント音のデータを、前記人工透析患者の正常なシャント音と比較するステップと、
    前記比較結果が異常である場合に、前記人工透析患者の異常を通知するステップと、
    を備えることを特徴とするシャント音管理アプリケーションプログラム。
  8. 人工透析患者のシャント音を管理するためのシャント音管理方法であって、
    前記人工透析患者のシャント音を取得するステップと、
    前記シャント音取得手段から無線でシャント音のデータを受信するステップと、
    前記受信したシャント音のデータを波形として出力するステップと、
    を備えることを特徴とするシャント音管理方法。
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