JP2020184658A - 干渉波演算方法、干渉波演算装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

干渉波演算方法、干渉波演算装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】干渉波の電力の導出に係る演算量を削減すること。【解決手段】複数のアンテナを備える無線通信システムにおける干渉波演算方法であって、各アンテナの指向性、位置及び向きの情報に基づいて、与干渉アンテナを決定する決定ステップと、決定した与干渉アンテナからの干渉波を用いて被干渉アンテナにおける干渉波の受信強度を算出する受信強度算出ステップと、を有する干渉波演算方法。【選択図】図1

Description

本発明は、干渉波演算方法、干渉波演算装置及びコンピュータプログラムに関する。
従来、光インフラのない工事現場や山間部、イベント会場やレースサーキット及び災害現場等の環境において、情報通信や映像伝送を目的として仮設で即時的に大容量の情報伝送ネットワーク構築を行うニーズがある。しかしながら、ファイバー等を利用するには敷設工事に時間とコストがかかる。そこで、敷設工事を必要とせず、無線でGbpsオーダの大容量通信が可能な市中製品であるミリ波FWA(Fixed Wireless Access)アンテナを複数台使用しマルチホップ中継することで任意距離の情報伝送が可能な大容量ネットワークを構築する方法が考えられておりニーズが増大している。また、仮設的な利用以外においても、無線通信において大容量通信等を目的とした高周波数帯利用のニーズが増大している。
無線通信は、干渉波により通信容量が低下するため大容量ネットワークを構築するには置局設計による干渉対策が必須となる。干渉には、自システム内干渉と他システムからの干渉がある。マルチホップネットワークでは、中継地点にて自システムのアンテナ同士が最も近接する。そのため、自システム内の干渉対策が特に重要となる。自システム内の干渉対策としては、自システム内の各アンテナに対して、無線機パラメータ(例えば送信電力、変調方式、変調多値数、通信速度、誤り訂正方式、アンテナ指向制御等)及び設置パラメータ(例えばアンテナ設置場所、設置角度等)の変更が考えられる。
ここで、市中の製品(市販無線局)ごとに変更可能な無線パラメータは異なるが、送信電力などの基本的なパラメータは変更可能な可能性が高く、また、無線局が被る干渉量は干渉源の送信電力を変えることで直接変化させることができるので、送信電力の制御が干渉対策として有望であると考えられる。このような送信電力制御を行う場合、各アンテナ間の干渉量を推定することが重要である。例えば通信距離が短く、受信機雑音に対して所望受信電力が十分マージンがあり、その観点では送信電力を十分下げられる状況でも干渉量が大きい場合でも、干渉量に対してマージンが小さいと送信電力は大きく下げることができない。よって送信電力を適切に制御するためには各アンテナの干渉量推定が必要である。
以上から、大容量な無線ネットワークを構築するためには干渉対策が必要となり、干渉対策手法としては、多くの市中製品で変更可能であり干渉量に直接影響を与える送信電力の制御などが考えられる。その制御には各アンテナ間の干渉量推定が重要である。従来の干渉推定技術として、マルチホップネットワークにて各アンテナ間の干渉量を算出し、送信電力を変更することで干渉を緩和する手法が提案されている(特許文献1参照)。
図13は、従来無線通信システム1000のシステム構成を表す構成図である。無線通信システム1000は、複数のアンテナ10(10−A,10−B1,10−B2及び10−C)及びアンテナ制御装置200を備える。複数のアンテナ10及びアンテナ制御装置200は、有線もしくは本システムとは別途用意した無線接続により通信可能な状態に接続される。
ミリ波を用いたFWAが複数存在するシステムを例に挙げて、以下に説明する。
アンテナ10は、ミリ波FWAを使用するアンテナである。アンテナ10は、通信相手のアンテナ10と通信を行う。図13において、アンテナ10−Aは地点Aに設置され、アンテナ10−B1及び10−B2は地点Bに設置され、アンテナ10−Cは地点Cに設置されているものとする。また、アンテナ10−Aと、アンテナ10−C間の双方向通信を、地点Bを経由して実施するものとする。アンテナ10−Aとアンテナ10−B1及びアンテナ10−B2とアンテナ10−Cは、無線により接続されている。また、アンテナ10−B1と10−B2とは有線もしくは本システムとは別途用意した無線接続により接続されている。
アンテナ制御装置200は、有線・無線もしくは本システムとは別途用意した無線接続を用いて、各アンテナ10の干渉を推定する。具体的には、アンテナ制御装置200は、以下のステップ1〜3を行うことによって、各アンテナ10の送信電力を制御する。
アンテナ制御装置200は、パラメータ記憶部2001、受信強度算出部2002、干渉強度算出部2003、マージン算出部2004、送信電力制御部2005及び通信部206を備える装置として機能する。
次に、アンテナ制御装置200が行うステップ1〜ステップ3について詳細に説明する。
ステップ1として、アンテナ制御装置200は、制御対象である干渉波Iや所望波Cを定量化(数値化)する。
ステップ2として、アンテナ制御装置200は、ステップ1で定量化した値からCIR(Carrier to Interference Ratio)やCINR(Carrier to Noise Interference Ratio)を算出し、通信品質を決定づける値である所要CIR(Carrier to Interference Ratio)、所要CINR(Carrier to Noise Interference Ratio)、許容干渉波強度、最低受信レベルなどからのマージンを求める。ここで最低受信レベルとは受信機が所望品質を担保して復調するために最低限必要な受信レベルを意味する。これらの値は、例えば、「通信速度をYYbps以上とする、もしくは通信の誤り率(Bit Error Rate)をZZ%以下とするためにはCはC_req(dBm)以上、IはI_req(dBm)以下CIRはCIR_req(dBm)以上、CINRはCINR_req(dBm)以上を要する」という無線局自体の性能等から決定される。
所要CIRは、被干渉アンテナにおける他の各アンテナからの干渉波の受信強度(以下「干渉波強度」や「I」という。)と、被干渉アンテナにおける所望波の受信強度(以下「所望波強度」や「C」という。)とに基づいて算出される。干渉波は、被干渉アンテナの通信相手のアンテナ10ではない与干渉アンテナから送信される信号である。干渉波強度は、干渉強度算出部2002によって算出される。所望波は、被干渉アンテナの通信相手のアンテナ10から送信される信号である。所望波は、受信強度算出部2003によって算出される。また、所要CINRは、C、Iに加えてさらに受信機の雑音電力Nに基づいて算出される。次に、必要に応じて、ステップ3として、アンテナ制御装置200は、定量化した干渉量のマージンに基づいて、干渉を低減するための送信電力制御を行う。
次に、アンテナ制御装置200が行うステップのうち、ステップ1(制御対象である干渉波や所望波を定量化(数値化))のシミュレーションを利用する場合について詳細に説明する。
アンテナ制御装置200は、図13に示す各アンテナ10における無線パラメータや電波伝搬パラメータに基づいて、アンテナ10毎に所望波強度Cと干渉波強度Iを算出する。なお、以下の説明で示す数式は、全てdB表記とする。
無線パラメータは、アンテナ10の無線通信に関するパラメータを表す。例えば送信電力、アンテナ最大利得、アンテナ指向性パターン及び電波スペクトル特性である。送信電力は、アンテナ10の供給電力を表す。アンテナ最大利得は、アンテナ10で得られる最大の利得を表す。アンテナ指向性は、アンテナ10の角度ごとの利得を表す。電波スペクトル特性は、アンテナ10が放射する電波のスペクトル特性を表す。
また、電波伝搬パラメータは、無線通信による電波の伝搬に関するパラメータを表す。電波伝搬パラメータは、例えば距離、干渉方向及び周波数チャネル、降雨量や湿度、霧の有無などである。距離は、被干渉アンテナと与干渉アンテナとの距離(例えば、被干渉アンテナの中心点と与干渉アンテナの中心点の間の直線距離を表す。干渉方向は、アンテナ10が電波干渉する方向を表す。
所望波強度Cは、送信側でも受信側でもアンテナ指向性パターンの最大値が通信相手に向くことを前提とすると、無線パラメータにおける送信電力及びアンテナ最大利得と、距離及び周波数チャネルなどの電波伝搬パラメータに基づいて算出される。なお、理想的にアンテナ指向性パターンの最大値が通信相手の位置に向かず角度誤差が生じる場合も想定され、この場合には角度誤差を加味した算出を行ってもよい。なお、このようなアンテナ指向性の向き調整は、アンテナ設置時に人力にて調整する場合もあれば、アンテナがフェーズドアレーアンテナなどのように電子的にビーム調整できるものであれば、無線機自体が自動調整する場合もある。また、周波数チャネルは、酸素/降雨吸収減衰量で変化する電波吸収量を加味する場合や伝搬による損失(自由空間であれば自由空間伝搬損失)を計算する場合に使用される。
干渉波強度Iは、無線パラメータにおける送信電力、アンテナ最大利得、アンテナ指向性及び電波スペクトル特性と、電波伝搬パラメータにおける距離、周波数チャネル及び干渉方向とに基づいて算出される。なお、電波スペクトル特性は、他チャネルへの漏洩電力(チャネル間漏洩電力)を加味する場合に使用される。具体的には、被干渉アンテナが通信で使用する周波数チャネルと与干渉アンテナの周波数チャネルとが同一の場合と異なる場合で被干渉アンテナが被る干渉量が変化する。チャネル間漏洩電力について図14に例を示す。図14は、チャネル間漏洩電力を説明するための図である。被干渉アンテナの周波数チャネルを1、与干渉アンテナのチャネルを2とすると、チャネル間漏洩電力は図中のK(f1−2)となる。ここでf1−2は、xとyの周波数差を表す。
周波数差が0、つまり同一チャネルではK(f1−1)となり、周波数差がある場合には一般にマイナスの値をとる。そのため、アンテナ制御装置200は、周波数チャネルの差異と電波スペクトル特性を考慮して干渉波強度Iの計算を行う。
アンテナ制御装置200が、最終的に算出したいのは各アンテナ10における所望波強度Cと総干渉波強度ΣIの比であるCIR、または、被干渉側の無線局の受信雑音電力をNとすると所望波強度Cと、総干渉波強度ΣIとこの雑音電力Nの比であるCINRなどである。なお、雑音電力Nは、無線局自体の性能であり、無線局の受信仕様などから無線伝搬と関係なく導出でき、無線局の配置によらずに一定である。従って、本実施形態については所望波強度Cと総干渉波強度ΣIの計算方法に以降言及する。この所望波強度Cと総干渉波強度ΣIの値を計算するため、シミュレーションでは以下の値を使用している。
・送信電力P
・アンテナ最大利得Gmax
・アンテナ指向性利得G(θr1−r2)(θr1−r2はr1アンテナにおける正対方向とr1−r2アンテナを結んだ直線方向の成す角度を表し、 G(θr1−r2)はアンテナ指向性パターンG(θ)における角度θr1−r2での利得を表す。)
・伝搬損失L(f、Rr1-r2)(Rr1-r2はr1−r2アンテナ間の伝搬距離、fは使用周波数。L(f,Rx−y)は例えば自由空間伝搬損失の場合には、L(f、Rx−y)=20log((4πfx−y)/c)などで計算される。ここでcは光速を表す。※Lは距離R、周波数f以外にも降雨や霧の量など多数の値から算出されるが、簡単のため今回はRおよびfのみ表記する。)
・チャネル間漏洩電力K(f)
なお、送信電力P及びアンテナ最大利得Gmaxは、既知の情報とする。また、アンテナ指向性利得G(θ)は、送受信角度によって変わるため、既知である各アンテナ10の座標及び設置角度情報に基づいて算出される。伝搬損失L(f、R)は、既知である伝搬距離や使用周波数の情報に基づいて算出される。
図13に示す各アンテナ10の関係から、所望波強度C及び干渉波強度Iの計算式は以下のように導出することができる。図15及び図16は、所望波強度C及び干渉波強度Iの計算式の導出方法について説明するための概略図である。図15(A)ではアンテナ10−Cを被干渉アンテナとしており、図15(B)ではアンテナ10−B2を被干渉アンテナとしており、図16(A)ではアンテナ10−Aを被干渉アンテナとしており、図16(B)ではアンテナ10−B1を被干渉アンテナとしている。
図15(A)に示すように、アンテナ10−Cを被干渉アンテナとした場合、アンテナ10−B2が通信相手であり、アンテナ10−A及び10−B1が与干渉アンテナとなる。アンテナ10−Cを被干渉アンテナとした場合の所望波強度C及び干渉波強度Iは以下の式(1)〜(3)のように表される。
なお、式(1)〜(3)における下付きの文字は各アンテナ10の枝番を表す。他の数式においても、式における下付きの文字は各アンテナ10の枝番を表す。例えば、式(1)においてCB2→Cはアンテナ10−B2からアンテナ10−Cへの所望波の受信強度を表す。式(1)において、L(fB2,RB2−c)はアンテナB2 の周波数fB2とアンテナB2−C間の伝搬距離RB2−cに依存して変化する伝搬損失を表している。
式(1)においてPB2はアンテナ10−B2の送信電力を表す。式(1)においてGmaxB2はアンテナ10−B2のアンテナ最大利得を表す。式(1)においてGmaxはアンテナ10−Cのアンテナ最大利得を表す。
また、式(2)においてIB1→Cはアンテナ10−B1からアンテナ10−Cへの干渉波の受信強度を表す。式(2)においてGB1(θB1−C)は指向性パターンGB1(θ)における角度θB1−Cでの利得を表す。また、θr1−r2はr1アンテナにおける正対方向とr1−r2アンテナを結んだ直線方向の成す角度を表す。
図15(B)に示すように、アンテナ10−B2を被干渉アンテナとした場合、アンテナ10−Cが通信相手であり、アンテナ10−A及び10−B1が与干渉アンテナとなる。アンテナ10−B2を被干渉アンテナとした場合の所望波強度C及び干渉波強度Iは以下の式(4)〜(6)のように表される。
図16(A)に示すように、アンテナ10−Aを被干渉アンテナとした場合、アンテナ10−B1が通信相手であり、アンテナ10−B2及び10−Cが与干渉アンテナとなる。アンテナ10−Aを被干渉アンテナとした場合の所望波強度C及び干渉波強度Iは以下の式(7)〜(9)のように表される。
図16(B)に示すように、アンテナ10−B1を被干渉アンテナとした場合、アンテナ10−Aが通信相手であり、アンテナ10−B2及び10−Cが与干渉アンテナとなる。アンテナ10−B1を被干渉アンテナとした場合の所望波強度C及び干渉波強度Iは以下の式(10)〜(12)のように表される。
上記の式(1)〜(12)を受信アンテナ毎にまとめると、以下の式(13)〜(20)のように表される。
アンテナ制御装置200は、上記の式を用いて、各アンテナ10の所望波強度C及び干渉波強度Iを算出し、最終的にCIRをアンテナ10毎に算出する。さらに、アンテナ制御装置200は、被干渉側の無線局の受信雑音電力Nを用いて、CINR=C[dB]−10×log10(10(I+N)/10)を算出することもある。
次に、アンテナ制御装置200が行うステップのうち、ステップ2(マージンの算出)について詳細に説明する。
まずCIR、干渉波強度I、CINRのマージンをそれぞれCIR_mar、I_mar、CINR_marとし、所要CIR、所望干渉波強度のマージンをそれぞれCIR_req、I_reqとすると、図13に示す各アンテナ10の持つマージンは以下の式(21)〜(28)のように表される。
図17は、従来のアンテナ制御装置が行う受信強度算出処理の流れを示すフローチャートである。
受信強度算出部2003は、パラメータ記憶部2001に基づいて、各アンテナ10における所望波強度Cを算出する。また、干渉強度算出部2002は、パラメータ記憶部2001に基づいて、各アンテナ10における干渉波強度Iを算出する(ステップS1001)。
以上、干渉量推定とそれを用いたCIR、CINRの算出法を述べた。これらを用いて干渉対策として例えば送信電力制御をする場合、所要CIR、所要CINRなどのマージンを算出し、そのマージンに基づいて送信電力低減などが可能となる。これにより、システム全体の干渉量を下げることができ、干渉補償ができる。
特開2011−146850号公報
以上から、式(2)、(3)、(5)、(6)、(8)、(9)、(11)、(12)に示すように従来技術では干渉計算において通信相手以外の全無線局の組合せを与干渉波として計算しているので、無線局数の2乗に応じた数の干渉計算が必要であり、無線局数の増大に伴い、考慮すべき干渉源の組合せが急速に増える。また、例えば干渉計算後の送信電力制御を行う場合、送信電力を徐々に変更して最適値を抽出する最適化アルゴリズムにより送信電力の最適値を決定するケースも考えられるが、この場合も干渉計算に時間がかかると本アルゴリズムの各ステップで時間がかかることになり最適化計算の収束に多くの時間を要す。以上から、従来は干渉計算がアンテナ数の2乗で計算時間が増大し、例えばその干渉結果に応じて送信電力などのパラメータを最適化する場合に計算時間が膨大に費やす問題があった。
本発明は、以上の課題を解決するための干渉計算数を削減する干渉量演算方法である。
本発明の一態様は、複数のアンテナを備える無線通信システムにおける干渉波演算方法であって、各アンテナの指向性、位置及び向きの情報に基づいて、与干渉アンテナを決定する決定ステップと、決定した前記与干渉アンテナからの干渉波を用いて被干渉アンテナにおける干渉波の受信強度を算出する受信強度算出ステップと、を有する干渉波演算方法である。
本発明の一態様は、上記の干渉波演算方法であって、前記決定ステップにおいて、各与干渉アンテナを置局座標や置局の方向に応じて閾値判定する。
本発明の一態様は、上記の干渉波演算方法であって、前記決定ステップにおいて、前記被干渉アンテナの角度及び前記被干渉アンテナと前記与干渉アンテナとの距離のいずれか一方又は両方に基づいて、前記与干渉アンテナを決定するための閾値を定め、前記閾値以内のアンテナを前記与干渉アンテナと決定する。
本発明の一態様は、上記の干渉波演算方法であって、前記決定ステップにおいて、前記被干渉アンテナのビーム方向にアンテナが位置、又は、前記アンテナのビーム方向に前記被干渉アンテナが位置していること、もしくは、前記被干渉アンテナと前記アンテナとが互いのビーム方向に位置していることを条件とする第一の条件、及び、前記被干渉アンテナと前記アンテナとの距離が閾値以下であることを条件とする第二の条件のいずれか一方、又は、両方を満たすアンテナを前記与干渉アンテナと決定する。
本発明の一態様は、上記の干渉波演算方法であって、前記被干渉アンテナ及び前記与干渉アンテナのうち1以上の任意のアンテナの送信電力を制御する送信電力制御ステップをさらに有する。
本発明の一態様は、上記の干渉波演算方法であって、前記送信電力制御ステップにおいて、前記被干渉アンテナ及び前記与干渉アンテナのうち通信品質が所定の値以下のアンテナの通信相手のアンテナ又は最大の干渉源となる与干渉アンテナの送信電力を、前記与干渉アンテナの干渉量を定式化した式内で1回以上算出することによって前記送信電力を制御する。
本発明の一態様は、複数のアンテナを備える無線通信システムにおける干渉波演算装置であって、各アンテナの指向性、位置及び向きの情報に基づいて、与干渉アンテナを決定する干渉対象決定部と、決定した前記与干渉アンテナからの干渉波を用いて被干渉アンテナにおける干渉波の受信強度を算出する受信強度算出部と、を備える干渉波演算装置である。
本発明の一態様は、上記の干渉波演算方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、被干渉量の総和(総干渉量)の算出において、被干渉量が微小となるため総干渉量の値に実質上寄与しない干渉源からの干渉量を演算から消すことで、干渉波の電力の導出に係る演算量を削減することが可能となる。
第1の実施形態における無線通信システムのシステム構成を表す構成図である。 ミリ波FWAを使用するアンテナを説明するための図である。 第一の条件を説明するための図である。 第二の条件を説明するための図である。 第三の条件を説明するための図である。 パラメータテーブルの具体例を示す図である。 干渉情報テーブルの具体例を示す図である。 第1の実施形態におけるアンテナ制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における無線通信システムのシステム構成を表す構成図である。 送信電力の値の決定方法の一例を示すフローチャートである。 送信電力制御部が行う送信電力制御処理(概要)の流れを示すフローチャートである。 送信電力制御部が行う送信電力制御処理の流れを示すフローチャートである。 従来無線通信システムのシステム構成を表す構成図である。 チャネル間漏洩電力を説明するための図である。 所望波強度C及び干渉波強度Iの計算式の導出方法について説明するための概略図である。 所望波強度C及び干渉波強度Iの計算式の導出方法について説明するための概略図である。 従来のアンテナ制御装置が行う受信強度算出処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における無線通信システム100のシステム構成を表す構成図である。無線通信システム100は、複数のアンテナ10(10−A,10−B1,10−B2及び10−C)及びアンテナ制御装置20を備える。複数のアンテナ10及びアンテナ制御装置20は、有線もしくは本システムとは別途用意した無線接続により通信可能な状態に接続される。なお、図1では、無線通信システム100が4台のアンテナ10を備える構成を示しているが、無線通信システム100は3台以上のアンテナ10を備えていればよい。
アンテナ10は、ミリ波FWAを使用するアンテナである。
アンテナ制御装置20は、被干渉アンテナの受信強度を算出する。アンテナ制御装置20は、例えばノートパソコン、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の情報処理装置やクラウド上の仮想マシン等を用いて構成される。
図2は、ミリ波FWAを使用するアンテナを説明するための図である。
図2(A)はミリ波FWAを使用するアンテナの角度毎のアンテナ利得を表す図であり、図2(B)は周波数毎の電波の減衰量を表す図である。図2(A)及び図2(B)に示すように、ミリ波FWAを使用するアンテナは、アンテナ利得の指向性が鋭い。またミリ波帯の中でもWiGigなどで使用されている60GHz帯を使用するときは酸素吸収損失も高く、他の周波数より距離に応じた伝搬損失が大きくなるため遠方からのアンテナの干渉量は総干渉量により寄与しなくなる。そのため、干渉波として与干渉アンテナ10に影響を与えるのは以下の第一の条件、第二の条件及び第三の条件のいずれか又はいずれかの組み合わせを満たした場合と考えられる。なお、図2(B)の図は、下記参考文献の図を引用している。
(参考文献: "P.676: Attenuation by atmospheric gases," FIGURE 5, ITU-R Recommendation P.676-11 (September 2016).
(URL: https://www.itu.int/rec/R-REC-P.676-11-201609-I/en))
(第一の条件):与干渉アンテナが被干渉アンテナのビーム方向に位置している、かつ、被干渉アンテナが当該与干渉アンテナのビーム方向に位置している、もしくは、与干渉アンテナが被干渉アンテナのビーム方向に位置している、又は、被干渉アンテナが当該与干渉アンテナのビーム方向に位置している
ここでビーム方向とは、例えばメインビームの方向を基準にした所定の角度の範囲内の領域のことであり、例えばアンテナ指向性利得が3dB落ちる角度や、これを一般化してXXdB落ちとなる角度などである。
(第二の条件):アンテナ間の距離が閾値以下である、すなわちアンテナ10同士が近接している
上記の記載は、請求項3記載の発明の実施形態例に相当する。
図3は、第一の条件を説明するための図である。図3に示すように、アンテナ10正面方向を基準とした角度に応じて、干渉を考慮する角度の閾値が決定される。例えば、アンテナ10から見た角度がプラス方向に20度、マイナス方向に25度よりも外側のエリアは干渉として考慮しないと決定される。なお、図3では、2次元平面における角度として記載しているが、3次元平面に拡張して水平方向角度θおよび垂直方向角度φとして閾値が決定されても良い。
図4は、第二の条件を説明するための図である。図4に示すように、被干渉アンテナのメインビームの距離に応じて、干渉を考慮する距離の閾値が決定される。例えば、被干渉アンテナから見て距離50m以降のエリアは干渉として考慮しないと決定される。
また、第一の条件と第二の条件を一般化したものが「第三の条件」として用いられてもよい。
図5は、第三の条件を説明するための図である。図5に示すように、任意の曲線Sに応じて、干渉を考慮するエリアが決定される。例えば、角度θ毎に「伝搬電波強度や受信電波強度がA[dBm]となる伝搬距離R(θ)」を求め、R(θ)を繋げた曲線をSとする。ここで、伝搬電波強度はアンテナから送信された信号が空間を伝搬するときの電波強度であり伝搬距離、電波の周波数、伝搬路の湿度、酸素濃度等により変化する値である、また、受信電波強度は伝搬電波強度に更に受信アンテナのアンテナ利得を加味した値である。そして、得られた曲線Sに基づいて算出する閾値Tで干渉を考慮するエリアが決定される。なお、閾値Tは、曲線Sと同値(T=S)としても良いしSに応じた関数T=f(S)として定義しても良い。Sに応じた関数f(S)を使用する場合の例として、受信電波強度がAとなる伝搬距離伝搬距離R(θ)を求め、R(θ)の算出に使用したパラメータの誤差を想定しさらに10メートルの余裕を持たせ、閾値T=f(S)=R(θ)+10メートルとすることなどが考えられ、このTで定まる境界閉領域よりも外側のエリアは干渉として考慮しないと決定する方法などが考えられる。
上記の記載は、請求項2記載の発明の実施形態例に相当する。
図1に戻り、各アンテナ10間の関係について説明する。
・アンテナ10−Aは、アンテナ10−B1のビーム方向に位置している。
・アンテナ10−Aは、アンテナ10−B2及び10−Cとは距離が閾値よりも離れている。
・アンテナ10−B1は、アンテナ10−Aのビーム方向に位置している。
・アンテナ10−B1は、アンテナ10−B2との距離が閾値以下である。
・アンテナ10−B2は、アンテナ10−B1との距離が閾値以下である。
・アンテナ10−B2は、アンテナ10−Aのビーム方向に位置している。
・アンテナ10−B2は、アンテナ10−Cのビーム方向に位置している。
・アンテナ10−Cは、アンテナ10−B2のビーム方向に位置している。
・アンテナ10−Cは、アンテナ10−A及び10−B2とは距離が閾値よりも離れている。
本発明では、アンテナ制御装置20は、第一の条件、第二の条件及び第三の条件のいずれも満たしていないアンテナ10からの干渉波を演算に含めないことによって、演算量を削減する。すなわち、本発明では、アンテナ制御装置20は、各与干渉アンテナを閾値判定することで考慮すべき与干渉アンテナ数を削減する。この記載は、請求項2記載の発明の実施形態例に相当する。図1に示すアンテナ10の配置関係において、アンテナ10−B2を被干渉アンテナとした場合、アンテナ10−B1とアンテナ10−B2とは距離が閾値以下である。そのため、アンテナ10−B1からアンテナ10−B2への干渉波は第二の条件を満たす。また、アンテナ10−Aのビーム方向にアンテナ10−B2があるため、アンテナ10−Aからアンテナ10−B2への干渉波は第一の条件を満たす。
一方、図1に示すアンテナ10の配置関係において、アンテナ10−Aを被干渉アンテナとした場合、アンテナ10−B2及びアンテナ10−Cとアンテナ10−Aとは距離が閾値より離れている。さらに、アンテナ10−Aは、アンテナ10−B2及びアンテナ10−Cのビーム方向に位置していない。アンテナ10−Aを被干渉アンテナとした場合、アンテナ10−B2及びアンテナ10−Cは第一の条件及び第二の条件を満たさない。
式(21)〜(28)において、第一の条件及び第二の条件を適用すると、以下の式(29)〜(36)又は式(37)〜(44)のようにあらわすことができる。
なお、式(29)〜(36)は、第一の条件において、与干渉アンテナが被干渉アンテナのビーム方向に位置している、又は、被干渉アンテナが当該与干渉アンテナのビーム方向に位置している条件を満たした場合の式である。式(37)〜(44)は、第一の条件において、与干渉アンテナが被干渉アンテナのビーム方向に位置している、かつ、被干渉アンテナが当該与干渉アンテナのビーム方向に位置している条件を満たした場合の式である。
式(29)〜(36)及び式(37)〜(44)に示すように、第一の条件及び第二の条件を満たさない干渉波の算出が不要となるため演算量が削減できる。また、第一の条件及び第二の条件のいずれか又は両方を満たすアンテナ10は置局エリア内の一部のアンテナのみと考えられる。そのため、大規模ネットワークなどで置局するアンテナ数が多い場合や高密度に置局する場合は、より多くの項数の減少効果が見込める。
本手法にて導出されたCIRは、干渉電力の計算が一部省略されているため、実際よりもCIRが高く見積もられることとなる。しかし、総干渉量の計算において少数の主たる干渉源以外からの被干渉量は極めて小さくCIRにほとんど影響を与えないため、最適なMCSや送信電力の導出においては、これらを無視できる場合が存在する。本発明ではこの点に着目し、簡易な計算でCIRの計算の要否を導出し、厳密な干渉電力の計算を省略することで、CIR計算全体の演算量削減を実現する。
次に、アンテナ制御装置20の機能構成について詳細に説明する。
アンテナ制御装置20は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行によって、アンテナ制御装置20は、パラメータ記憶部201、干渉対象決定部202、受信強度算出部203、干渉強度算出部204を備える装置として機能する。なお、アンテナ制御装置20の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
パラメータ記憶部201は、パラメータテーブル及び干渉情報テーブルを記憶する。パラメータテーブルには、アンテナ10のパラメータの情報が登録されている。また、干渉情報テーブルには、干渉に関連する情報が登録されている。
図6は、パラメータテーブルの具体例を示す図である。
図6において、パラメータテーブルは、アンテナ10のパラメータに関する情報を表すレコードを複数有する。レコードは、無線パラメータ、設置パラメータ及び通信相手のアンテナIDの各値を有する。無線パラメータは、アンテナ10の無線通信に関するパラメータを表す。パラメータテーブルには、無線パラメータとして、送信電力、アンテナ最大利得、アンテナ指向性パターン及び電波スペクトル特性の値が登録されている。
送信電力は、アンテナ10に供給されている送信用の電力を表す。アンテナ最大利得は、アンテナ10で得られる最大の利得を表す。アンテナ指向性パターンはアンテナにおける角度毎の利得の値を表し、アンテナ正面方向からずれた角度へ放射する場合、ずれた角度からの電波を受信する場合のアンテナ指向性パターンによる放射電力、受信電力の軽減量を示す。電波スペクトル特性は、アンテナ10が放射する電波のスペクトル特性を表し、例えば異なる周波数チャネルを使っているアンテナ間の干渉電力を計算する時の、同一チャネル使用時に比べたときの軽減量を示す。
設置パラメータは、アンテナ10の設置位置及び設置角度の値が登録されている。設置位置は、アンテナ10が設置されている場所を表す。設置位置は、緯度経度で表されてもよい。設置角度は、アンテナ10の設置を表す。
通信相手のアンテナIDは、アンテナIDの項目に登録されているアンテナ10と通信を行っているアンテナ10の識別情報を表す。
図7は、干渉情報テーブルの具体例を示す図である。
図7において、干渉情報テーブルには、被干渉アンテナIDと与干渉アンテナIDとの干渉に関連する情報が登録されている。干渉情報テーブルにおいて「---」と記載されるセルはブランクを表しており、例えばアンテナAAAからアンテナAAAに向かう干渉波は干渉波として考慮しない場合は該当セルに「---」を記載する。また、「---※」は、通信相手から到来する所望信号であるため干渉とはみなされないことを表し、ブランクとなる。その他の各セルには与/被干渉アンテナの関係を表す情報を格納する。格納情報としては、例えば以下の情報がある。
・与/被干渉アンテナ間距離
・被干渉アンテナから見た各与干渉アンテナの角度
・与干渉アンテナから見た各被干渉アンテナの角度
図1に戻って説明を続ける。
干渉対象決定部202は、パラメータテーブル及び干渉情報テーブルに基づいて、与干渉アンテナを決定する。
受信強度算出部203は、各アンテナ10の所望波強度C及び干渉波強度Iを算出するとともに、CIRをアンテナ10毎に算出する。例えば、受信強度算出部203は、与干渉アンテナから被干渉アンテナへの干渉波を用いて被干渉アンテナにおける干渉波の受信強度(干渉波強度I)を算出する。また、例えば、受信強度算出部203は、被干渉アンテナの通信相手のアンテナ10からの所望波を用いて被干渉アンテナにおける所望波の受信強度(所望波強度C)を算出する。
干渉強度算出部204は、与干渉アンテナの干渉強度を算出する。
図8は、第1の実施形態におけるアンテナ制御装置20の処理の流れを示すフローチャートである。
干渉対象決定部202は、パラメータテーブル及び干渉情報テーブルに基づいて、与干渉アンテナを決定する。(ステップS101)。具体的には、干渉対象決定部202は、パラメータテーブルに登録されている各アンテナの指向性、位置及び向きの情報や、干渉情報テーブルに登録されている与/被干渉アンテナ間距離、被干渉アンテナから見た与干渉アンテナの角度、与干渉アンテナから見た被干渉アンテナの角度に基づいて、第一の条件及び第二の条件及び第三の条件のいずれか又は両方を満たすアンテナ10を与干渉アンテナとして決定する。干渉対象決定部202は、決定した与干渉アンテナの情報を受信強度算出部203に出力する。
受信強度算出部203は、パラメータテーブルと、干渉対象決定部202から通知された与干渉アンテナであるアンテナ10の情報とに基づいて、各アンテナ10における所望波強度C及び干渉波強度Iを算出する。具体的には、まず受信強度算出部203は、各アンテナ10を被干渉アンテナとした場合の計算式を導出する。次に、受信強度算出部203は、導出した計算式において、被干渉アンテナ又は与干渉アンテナとなっていないアンテナ10に関する項を削除する。そして、受信強度算出部203は、被干渉アンテナ又は与干渉アンテナとなっていないアンテナ10に関する項を削除した後の計算式に基づいて所望波強度C及び干渉波強度Iを算出する。その後、受信強度算出部203は、算出した所望波強度C及び干渉波強度Iに基づいてCIRをアンテナ10毎に算出する(ステップS102)。また、受信強度算出部203は、算出した所望波強度C及び干渉波強度Iに基づいてCINRをアンテナ10毎に算出する。
以上のように構成されたアンテナ制御装置20によれば、各アンテナ10の指向性、位置及び向きの情報に基づいて、与干渉アンテナを決定し、決定した与干渉アンテナからの干渉波を用いて被干渉アンテナにおける干渉波の受信強度を算出する。これにより、被干渉アンテナへの影響が少ない又は影響がない与干渉アンテナ10の干渉波を受信強度の算出に用いない。このように、アンテナ制御装置20は、演算に利用する与干渉アンテナの数を削減する。そのため、干渉波の演算量を削減することが可能になる。
また、アンテナ制御装置20は、被干渉アンテナのビーム方向に位置する与干渉アンテナ10、又は、被干渉アンテナが与干渉アンテナ10のビーム方向に位置する第一の条件及び第二の条件及び第三の条件のいずれか一方又は両方を満たすアンテナ10を与干渉アンテナと決定する。これにより、第一の条件、第二の条件及び第三の条件のいずれかを満たさないアンテナ10からの干渉波を受信強度の算出に用いない。このように、アンテナ制御装置20は、演算に利用する干渉源(与干渉アンテナ)の数を削減する。そのため、干渉波の演算量を削減することが可能になる。
また、アンテナ制御装置20は、被干渉アンテナのビーム方向に位置する与干渉アンテナ10であって、かつ、被干渉アンテナが与干渉アンテナ10のビーム方向に位置する第一の条件及び第二の条件のいずれか一方又は両方を満たすアンテナ10を与干渉アンテナと決定する。これにより、第一の条件及び第二の条件の両方を満たさないアンテナ10からの干渉波を受信強度の算出に用いない。このように、アンテナ制御装置20は、演算に利用する干渉源の数を削減する。そのため、干渉波の演算量を削減することが可能になる。
上述した第1の実施形態におけるアンテナ制御装置20は、請求項1、8及び9記載の発明の実施形態例に相当する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、アンテナ制御装置20が送信電力制御を行う。第2の実施形態におけるシステム構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
アンテナ制御装置20aは、有線・無線もしくは本システムとは別途用意した無線接続を用いて、各アンテナ10の送信電力を制御する。
図9は、第2の実施形態における無線通信システム100aのシステム構成を表す構成図であり、請求項5記載の発明の実施形態である。
無線通信システム100aは、アンテナ制御装置20aの構成が異なる点を除けば第1の実施形態における無線通信システム100と同様である。そのため、アンテナ制御装置20aについてのみ説明する。
アンテナ制御装置20aは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行によって、アンテナ制御装置20aは、パラメータ記憶部201、干渉対象決定部202、受信強度算出部203、干渉強度算出部204、マージン算出部205、送信電力制御部206及び通信部207を備える装置として機能する。なお、アンテナ制御装置20aの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
アンテナ制御装置20aは、マージン算出部205、送信電力制御部206及び通信部207を新たに備える点でアンテナ制御装置20と構成が異なる。アンテナ制御装置20aは、他の構成についてはアンテナ制御装置20と同様である。そのため、アンテナ制御装置20a全体の説明は省略し、マージン算出部205、送信電力制御部206及び通信部207について説明する。
マージン算出部205は、受信強度算出部203によって算出された所望波強度C、干渉波強度I及びCIRに基づいてアンテナ10の持つマージンを算出する。
送信電力制御部206は、マージン算出部205によって算出されたマージンに基づいてアンテナ10の送信電力を制御する。
通信部207は、アンテナ10との間で通信を行う。例えば、通信部207は、送信電力制御部206に算出された送信電力の値を設定するようにアンテナ10に通知する。
図10は、送信電力の値の決定方法の一例を示すフローチャートであり、請求項6記載の実施形態である。図10において、図8と同様の処理については図8と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS102の処理が終了すると、マージン算出部205は、受信強度算出部203から出力された所望波強度C、干渉波強度I及びCIRの値と、干渉対象決定部202から通知された与干渉アンテナであるアンテナ10の情報とに基づいてマージンを算出する(ステップS301)。図1に示す例の場合、マージン算出部205は、式(29)〜(36)又は式(37)〜(44)によって、マージンを算出する。マージン算出部205は、算出したマージンの情報及びCINRを送信電力制御部206に出力する。
送信電力制御部206は、マージンの情報に基づいて、通信品質が最低のアンテナ10を選択する(ステップS302)。通信品質が最低のアンテナ10とは、マージンの値が最も低いアンテナ10である。送信電力制御部206は、選択したアンテナ10に基づいて、送信電力制御処理を実行する(ステップS303)。送信電力制御処理については後述する。その後、送信電力制御部206は、全体のマージンが所望量以上であるか否かを判定する(ステップS304)。全体のマージンが所望量以上である場合(ステップS304−YES)、アンテナ制御装置20は図10の処理を終了する。
一方、全体のマージンが所望量未満である場合(ステップS304−NO)、アンテナ制御装置20はステップS302以降の処理を繰り返し実行する。
図11は、送信電力制御部206が行う送信電力制御処理(概要)の流れを示すフローチャートである。
送信電力制御部206は、マージン算出部205によって算出されたマージンが所定置B以下であり、かつ、マージンが最小であるアンテナ10(以下「APmin」という。)を選択する(ステップS401)。送信電力制御部206は、選択したAPminに基づいて、APminの通信相手の送信電力を増大、又は、APminの最大干渉源の送信電力を低減するいずれかの制御を実施する(ステップS402)。送信電力制御部206は、全体のマージンが最大化したか否かを判定する(ステップS403)。全体のマージンが最大化した場合(ステップS403−YES)、送信電力制御部206は図9の処理を終了する。
一方、全体のマージンが最大化していない場合(ステップS403−NO)、送信電力制御部206はステップS401以降の処理を繰り返し実行する。
図12、送信電力制御部206が行う送信電力制御処理の流れを示すフローチャートである。
送信電力制御部206は、ループ回数iを0とすることで、ループ回数iを初期化する(ステップS501)。次に、送信電力制御部206は、ループ回数iに1を加算する(ステップS502)。送信電力制御部206は、マージンが所定値B以下のアンテナ10を選択する(ステップS503)。ここで、マージンが所定値B以下のアンテナ10が複数台ある場合には、送信電力制御部206はマージンが所定値B以下の全てのアンテナ10を選択してもよいし、複数台のうち一部のアンテナ10、例えばマージン最小アンテナ10やランダム選択したアンテナ10だけを選択してもよい。
次に、送信電力制御部206は、選択したアンテナ10それぞれにおいて、各アンテナ10の通信相手の送信電力が所定値A以上であるか否かを判定する(ステップS504)。各アンテナ10の通信相手の送信電力が所定値A以上である場合(ステップS504−YES)、送信電力制御部206は各アンテナ10の最大の干渉源の送信電力を、規範に基づいて再設定する(ステップS505)。具体的には、送信電力制御部206は、APminの最大の干渉源の送信電力を下げる又は上げる又はそのままとする。例えば、送信電力制御部206は、APminの最大の干渉源の送信電力を、事前に規定した一定量、マージンが最小で無くなるための最低値/最大値、マージンが0以上となるための最低値、iの値に応じた値、再実施回数に応じた一定値及び再実施回数とiの値に応じた値のいずれかの値に再設定する。
その後、送信電力制御部206は、ループ終了条件を満たしたか否かを判定する(ステップS506)。ループ終了条件としては、iの値が事前設定した回数以上となった場合、処理時間が一定以上となった場合、全アンテナ10の被干渉量が一定値以下となった場合、各ループにおけるアンテナ10のマージン改善度が一定値以下となった場合のいずれかが満たされた場合である。
ループ終了条件が満たされていない場合(ステップS506−NO)、送信電力制御部206はステップS502以降の処理を実行する。
一方、ループ終了条件が満たされた場合(ステップS506−YES)、送信電力制御部206は送信電力制御が終了するか否かを判定する(ステップS507)。例えば、送信電力制御部206は、全体のマージンが最大化された場合に送信電力制御を終了すると判定してもよい。送信電力制御が終了する場合(ステップS507−YES)、送信電力制御部206は送信電力制御処理を終了する。
一方、送信電力制御が終了していない場合(ステップS507−NO)、送信電力制御部206は制御パラメータを変えてステップS501以降の処理を実行する。
また、ステップS504の処理において、いずれかのアンテナ10において通信相手の送信電力が所定値A未満である場合(ステップS504−NO)、送信電力制御部206は各アンテナ10の通信相手の送信電力を、規範に基づいて再設定する(ステップS508)。再設定の方法は、ステップS505と同様である。その後、送信電力制御部206は、ステップS506の処理を実行する。なお、ステップS505及びステップS508の処理は、請求項5及び6記載の発明の実施形態例に相当する。
以上のように構成されたアンテナ制御装置20aによれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、アンテナ制御装置20aは、被干渉アンテナ及び与干渉アンテナのうち通信品質が所定の値以下のアンテナ10の通信相手のアンテナ10又は最大干渉源のアンテナ10の送信電力を制御する。これにより、通信品質を改善することができる。
また、本実施形態では、自システム内の与干渉アンテナから到来する干渉波を想定したが、他システムから到来する干渉波であっても、その他システム側の位置や方向等が分かれば本発明は適用可能である。適用する場合、送信電力制御としては自システムの送信電力の増大による自システムのCIR改善等の制御が考えられる。
(第1の実施形態及び第2の実施形態に共通する変形例)
本実施形態では、ビーム方向として、メインビームの方向を例に説明したが、アンテナ指向性パターン等を加味し角度ごとに距離閾値を定める方法を適用してもよい。この場合、サイドローブが大きく、サイドローブ方向でも干渉が生じる場合にその干渉波を加味することができる。使用するアンテナ指向性パターンとしては、カタログ値を使用する方法やアンテナ10の個体値を加味して実測により求めた値を使用する方法などが考えられる。このように構成される場合、アンテナ制御装置20,20aは、ビーム方向として、メインビームの方向以外にサイドローブの方向において第一の条件を満たす場合には、第一の条件を満たすアンテナ10を与干渉アンテナと決定する。
本実施形態では、ミリ波FWAを前提に記載したが、無線パラメータや電波伝搬パラメータが既知のFWA以外の無線システムやミリ波以外の周波数帯の信号に対しても同様に適用可能である。
アンテナ制御装置20,20aは、クラウドリソースのような仮想マシンであっても構わない。
上述した実施形態におけるアンテナ制御装置20,20aをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10(10−A,10−B1,10−B2,10−C)…アンテナ, 20,20a…アンテナ制御装置, 201…パラメータ記憶部, 202…干渉対象決定部, 203…受信強度算出部, 204…干渉強度算出部, 205…マージン算出部, 206…送信電力制御部, 207…通信部

Claims (8)

  1. 複数のアンテナを備える無線通信システムにおける干渉波演算方法であって、
    各アンテナの指向性、位置及び向きの情報に基づいて、与干渉アンテナを決定する決定ステップと、
    決定した前記与干渉アンテナからの干渉波を用いて被干渉アンテナにおける干渉波の受信強度を算出する受信強度算出ステップと、
    を有する干渉波演算方法。
  2. 前記決定ステップにおいて、
    各与干渉アンテナを置局座標や置局の方向に応じて閾値判定する、請求項1に記載の干渉波演算方法。
  3. 前記決定ステップにおいて、前記被干渉アンテナの角度及び前記被干渉アンテナと前記与干渉アンテナとの距離のいずれか一方又は両方に基づいて、前記与干渉アンテナを決定するための閾値を定め、前記閾値以内のアンテナを前記与干渉アンテナと決定する、請求項2に記載の干渉波演算方法。
  4. 前記決定ステップにおいて、前記被干渉アンテナのビーム方向にアンテナが位置、又は、前記アンテナのビーム方向に前記被干渉アンテナが位置していること、もしくは、前記被干渉アンテナと前記アンテナとが互いのビーム方向に位置していることを条件とする第一の条件、及び、前記被干渉アンテナと前記アンテナとの距離が閾値以下であることを条件とする第二の条件のいずれか一方、又は、両方を満たすアンテナを前記与干渉アンテナと決定する、請求項1又は2に記載の干渉波演算方法。
  5. 前記被干渉アンテナ及び前記与干渉アンテナのうち1以上の任意のアンテナの送信電力を制御する送信電力制御ステップをさらに有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の干渉波演算方法。
  6. 前記送信電力制御ステップにおいて、前記被干渉アンテナ及び前記与干渉アンテナのうち通信品質が所定の値以下のアンテナの通信相手のアンテナ又は最大の干渉源となる与干渉アンテナの送信電力を、前記与干渉アンテナの干渉量を定式化した式内で1回以上算出することによって前記送信電力を制御する、請求項5に記載の干渉波演算方法。
  7. 複数のアンテナを備える無線通信システムにおける干渉波演算装置であって、
    各アンテナの指向性、位置及び向きの情報に基づいて、与干渉アンテナを決定する干渉対象決定部と、
    決定した前記与干渉アンテナからの干渉波を用いて被干渉アンテナにおける干渉波の受信強度を算出する受信強度算出部と、
    を備える干渉波演算装置。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の干渉波演算方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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