JP2020183977A - 光結合器および光出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高パワーのレーザ光の出力に適する光結合器およびこれを用いた光出力装置を提供すること。【解決手段】光結合器10は、複数の入力光ファイバ1と、出力光ファイバ2と、を備え、複数の入力光ファイバ1は、先端側が束ねられて束部1cを構成しており、束部1cの先端部1caが出力光ファイバ2に接続されており、束部1cは、複数の入力光ファイバ1のそれぞれが先端部1caで断面積が縮小するようにテーパ状になっているテーパ部1cbを有しており、出力光ファイバ2の開口数をNAout、複数の入力光ファイバ1のそれぞれの開口数をNAin、テーパ部1cbよりも基端側における複数の入力光ファイバ1の断面積の総計をΣAi、先端部1caでの束部1cの断面積をAとすると、下記式(NAout/NAin)2<ΣAi/Aが成り立つ。【選択図】図1

Description

本発明は、光結合器および光出力装置に関する。
光結合器として、TFB(Tapered Fiber Bundle)が知られている(特許文献1)。この光結合器は、複数の入力光ファイバと、クラッドポンプ光ファイバとを備えている。複数の入力光ファイバは、束ねられて束部を構成している。束部の先端部がクラッドポンプ光ファイバに接続されている。束部は、複数の入力光ファイバのそれぞれが先端部で断面積が縮小するようにテーパ状になっているテーパ部を有する。この光結合器によれば、複数の光源から出力された光を結合して総光パワーを高くし、クラッドポンプ光ファイバに出力することができる。この光結合器は光ファイバレーザや光ファイバアンプに適用される場合がある。
米国特許第5864644号明細書
産業分野において、レーザ光の高パワー化が求められている。光源として半導体レーザ素子を用いる場合、高パワー化の方法として、半導体レーザ素子においてレーザ光を生成する部分である活性層のストライプ幅を拡大し、個々の半導体レーザ素子から出力されるレーザ光を高パワー化する方法がある。
上記の高パワー化の方法では、レーザ光のビーム径が拡大するので、レーザ光を効率的に光ファイバに入力させるために、光結合器の複数の光ファイバのファイバ径または開口数(NA)を大きくすることが好ましい。しかしながら、NAをある程度以上大きくするのは困難である。一方、ファイバ径を大きくする技術については十分な検討がなされていなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高パワーのレーザ光の出力に適する光結合器およびこれを用いた光出力装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る光結合器は、複数の入力光ファイバと、出力光ファイバと、を備え、前記複数の入力光ファイバは、先端側が束ねられて束部を構成しており、前記束部の先端部が前記出力光ファイバに接続されており、前記束部は、前記複数の入力光ファイバのそれぞれが前記先端部で断面積が縮小するようにテーパ状になっているテーパ部を有しており、前記出力光ファイバの開口数をNAout、前記複数の入力光ファイバのそれぞれの開口数をNAin、前記テーパ部よりも基端側における前記複数の入力光ファイバの断面積の総計をΣAi、前記先端部での前記束部の断面積をAとすると、下記式
(NAout/NAin)<ΣAi/A
が成り立つことを特徴とする。
本発明の一態様に係る光結合器は、前記テーパ部と前記複数の入力光ファイバの光軸との成す角が0.045ラジアン以下であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光結合器は、前記出力光ファイバの開口数が0.22以下であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光結合器は、前記先端部における前記複数の入力光ファイバのそれぞれのクラッド層の厚さが1.7μm以上であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光結合器は、前記複数の入力光ファイバのそれぞれの先端部におけるクラッド層の厚さが、前記基端側から入力される光の波長の1.9倍以上であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光出力装置は、前記光結合器と、前記複数の入力光ファイバのそれぞれの基端側にそれぞれが接続された複数の光源と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光出力装置は、前記複数の光源から出力される光によって光励起される増幅用光ファイバと、光共振器と、を備え、光ファイバレーザとして構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光出力装置は、前記複数の光源は、それぞれ半導体レーザであり、ダイレクトダイオードレーザとして構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、高パワーのレーザ光の出力に適する光結合器を実現できるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る光結合器の模式図である。 図2は、複数の入力光ファイバの配置を示す図である。 図3は、入力光および出力光の放射角度分布を示す図である。 図4は、実施形態2に係る光結合器の模式図である。 図5は、複数の入力光ファイバの配置の別の例を示す図である。 図6は、半導体レーザ素子からの出力光および出力光ファイバからの出力光の放射角度分布の測定結果を示す図である。 図7Aは、実施形態3に係る光結合器の模式図である。 図7Bは、実施形態3の変形例に係る光結合器の模式図である。 図8は、実施形態4に係る光出力装置の模式図である。 図9は、実施形態5に係る光出力装置の模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付し、重複説明を適宜省略する。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。
特許文献1では、クラッドポンプ光ファイバのNAをNAout、入力光ファイバのそれぞれのNAをNAin、テーパ部よりも基端側における複数の入力光ファイバの断面積の総計をΣAi、先端部での束部の断面積をAとすると、下記式が成り立つことが記載されている。
(NAout/NAin)≧ΣAi/A
上記不等式を満足する設計により、テーパ部における光の過剰損失を避けることができるとされている。
これに対して、本発明者らは、上記不等式を満足しない設計によって、高パワーのレーザ光の出力に適する光結合器を実現できることを見出した。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る光結合器の模式図である。光結合器10は、入力光ファイバ部1と、出力光ファイバ2とを備えている。
入力光ファイバ部1は、複数(本実施形態では7本)の入力光ファイバとして、1本の入力光ファイバ1aと、6本の入力光ファイバ1bとを含んでいる。ここで、図1のように、入力光ファイバ1a、1bの先端側と基端側とを規定する。先端側と基端側とは以降の実施形態でも同様に規定される。
図2は、入力光ファイバ1a、1bの配置を示す図であって、図1において基端側から見たA矢視図である。入力光ファイバ1aは中心に配置されており、6本の入力光ファイバ1bは、入力光ファイバ1aの外周側に配置されている。入力光ファイバ1a、1bは最密充填となるように配置されていることが好ましい。
入力光ファイバ1aは、コア部1aaと、コア部1aaの外周に形成されたクラッド層1abと、クラッド層1abの外周に形成された被覆層1acとを備えている。入力光ファイバ1bは、コア部1baと、コア部1baの外周に形成されたクラッド層1bbと、クラッド層1bbの外周に形成された被覆層1bcとを備えている。コア部1aa、1ba、クラッド層1ab、1bbは石英系ガラスなどのガラスからなる。被覆層1ac、1bcは樹脂からなる。被覆層1ac、1bcは先端側では除去されている。
入力光ファイバ1a、1bは、それぞれたとえばマルチモード光ファイバであるが、シングルモード光ファイバでもよい。本実施形態では入力光ファイバ1a、1bはそれぞれNAが0.22のマルチモード光ファイバであるとする。なお、NAは0.15〜0.22でもよい。
出力光ファイバ2は、内側クラッド部2aと、内側クラッド部2aの外周に形成された外側クラッド層2bとを備えている、いわゆるクラッドポンプ光ファイバである。内側クラッド部2aは石英系ガラスなどのガラスからなる。外側クラッド層2bは樹脂からなる。樹脂はたとえばフッ素を添加したものである。外側クラッド層2bは出力光ファイバ2の先端側では除去されている。内側クラッド部2aの中心にはコア部があってもよい。なお、外側クラッド層2bを樹脂にすることで、出力光ファイバ2のNAを0.45程度とできる。
複数の入力光ファイバ1a、1bは、先端側が束ねられて束部1cを構成している。束部1cでは、入力光ファイバ1a、1bのクラッド層1ab、1bbが一体化していてもよい。束部1cの先端部1caは、入力光ファイバ1a、1bの先端部でもあり、出力光ファイバ2の先端部2cと融着接続などによって光学的に接続されている。線L11は入力光ファイバ1aの光軸および出力光ファイバ2の光軸を示している。すなわち、入力光ファイバ1aの光軸と出力光ファイバ2の光軸と一致するように接続されている。入力光ファイバ1aの光軸を複数の入力光ファイバ1a、1bの光軸と規定する。
入力光ファイバの数としては、特に限定されないが、3本、7本、19本のいずれかであれば、束ねたときの入力光ファイバの位置安定性が高いので好ましい。
束部1cは、入力光ファイバ1a、1bのそれぞれが先端部1caで断面積が縮小するようにテーパ状になっているテーパ部1cbを有している。先端部1caの断面積は出力光ファイバ2の内側クラッド部2aの断面積と略等しい。本実施形態ではテーパ部1cbの先端から先端部1caまでは入力光ファイバ1a、1bのそれぞれの断面積が略一定である。ただしテーパ部1cbが先端部1caまで延びていてもよい。
入力光ファイバ1aの光軸(複数の入力光ファイバ1a、1bの光軸)に対する、テーパ部1cbにおける入力光ファイバ1aまたは1bの側面の成す角は、外周側に位置する入力光ファイバ1bの側面(線L12で示す)において最大である。そこで、線L11と線L12との成す角θを、テーパ部1cbと複数の入力光ファイバ1a、1bの光軸との成す角(テーパ角)と規定する。
ここで、出力光ファイバ2のNAをNAout、入力光ファイバ1a、1bのそれぞれのNAをNAin、テーパ部1cbよりも基端側における入力光ファイバ1a、1bの断面積の総計をΣAi、先端部1caでの束部1cの断面積をAとすると、下記式
(NAout/NAin)<ΣAi/A
が成り立つ。
これによって、入力光ファイバ1a、1bのそれぞれの基端側から光を入力した場合に、テーパ部1cbで断面積が縮小することによって光の放射角が増加する。しかしながら、その増加後の放射角の特性は入力光の放射角の特性が基本となっている。そのため、入力光の放射角の特性に注意をしておけば、ΣAiが比較的大きくても出力光ファイバ2に対する光の結合効率の低下を抑制することも可能である。
たとえば、ガラスからなるマルチモード光ファイバの場合、大面積のコア部には、材料の均一性という利点があるためノンドープシリカ(SiO)が使用され、クラッド層にはフッ素ドープシリカが使用される場合がある。この場合、光ファイバのNAは0.22が上限値となるのが一般的である。
本実施形態では、テーパ部1cbではテーパの縮小率に応じた光の放射角の増加が起こる。しかしながら、入力光の放射角は0ラジアンから入力光ファイバのNAまでの広い範囲に分散しており、その放射角の分布に注意を払うことでテーパ部の出力側で出力光ファイバ2のNAを超える光を数%以下にすることが可能である。
なお、たとえば、入力する光の波長を915nmとし、入力光ファイバの数を19本、NAinをいずれも0.2、ファイバ径(クラッド部の外径)を125μm、すなわちAiをπ×(125/2)とし、出力光ファイバのNAoutを0.45、ファイバ径(内側クラッド部の外径)を250μm、すなわち束部の断面積Aをπ×(250/2)とすると、(NAout/NAin)=5.0625、ΣAi/A=4.75となり、特許文献1に記載の式
(NAout/NAin)≧ΣAi/A
が満足される。
しかしながら、高パワー化のために光のビーム径を拡大し、これに応じて入力光ファイバのファイバ径を130μm、すなわちAiをπ×(130/2)とすると、(NAout/NAin)=5.0625、ΣAi/A=5.1376となり、特許文献1に記載の式
(NAout/NAin)≧ΣAi/A
が満足されない。
これに対して、本実施形態の下記式
(NAout/NAin)<ΣAi/A
は成り立つこととなる。なお、本式は入力光ファイバのファイバ径を130μmよりも大きくしても成り立つ。ただし、テーパ部が存在するため、ΣAi/A<1が成り立つことは自明である。
なお、テーパ角は、ある程度小さいことが好ましい。テーパ角が小さければテーパが緩やかなので、テーパ部を光が伝搬する際に入力光ファイバのコア部からクラッド層への光の放射を防ぎ、束部の先端部まで光がコア部に閉じ込められるようにできる。テーパ角はたとえば0.045ラジアン以下である。
また、テーパ部の存在によって束部の断面積が縮小するが、束部の先端部でも光をコア部に閉じ込めておくために、束部の先端部における入力光ファイバのクラッド層の厚さがある程度以上の厚さであることが好ましい。これにより、先端部でのクラッド層の厚さが薄くなり過ぎるのを避けるようにする。束部の先端部における入力光ファイバのクラッド層の厚さは、たとえば1.7μm以上である。
なお、束部の先端部における入力光ファイバのクラッド層の厚さは、基端側から入力される光の波長に応じて設定してもよく、たとえば光の波長の1.9倍以上としてもよい。光の波長が915nm(0.915μm)の場合は、クラッド層の厚さを1.7μm以上としてもよい。光の波長が400nm(0.4μm)の場合は、クラッド層の厚さを0.8μm以上としてもよい。
図3は、入力光ファイバへの入力光および束部の先端部からの出力光の放射角度分布を示す図である。図3に示すように、出力光の放射角度は入力光の放射角度より大きくなるが、入力光の放射角度分布が0ラジアンから0.2ラジアンに向かって徐々に強度が低下する分布になっている。そのため出力光の分布も同様に0.4ラジアンに向かって徐々に強度が低下している。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る光結合器の模式図である。光結合器20は、図1に示す光結合器10における出力光ファイバ2を出力光ファイバ3に置き換えた構成を有する。
出力光ファイバ3は、コア部3aと、コア部3aの外周に形成されたクラッド層3bと、クラッド層3bの外周に形成された被覆層3cとを備えている。コア部3a、クラッド層3bは石英系ガラスなどのガラスからなる。被覆層3cは樹脂からなる。被覆層3cは出力光ファイバ3の先端側では除去されている。
出力光ファイバ3は、マルチモード光ファイバである。本実施形態では出力光ファイバ3はNAが0.22のマルチモード光ファイバであるとする。なお、NAは0.22以下の0.15〜0.22でもよい。
束部1cの先端部1caは、出力光ファイバ3の先端部3dと融着接続などによって光学的に接続されている。線L21は入力光ファイバ1aの光軸および出力光ファイバ3の光軸を示している。すなわち、入力光ファイバ1aの光軸と出力光ファイバ3の光軸とが一致するように接続されている。
ここで、光結合器10と同様に、出力光ファイバ3のNAをNAout、入力光ファイバ1a、1bのそれぞれのNAをNAin、テーパ部1cbよりも基端側における入力光ファイバ1a、1bの断面積の総計をΣAi、先端部1caでの束部1cの断面積をAとすると、下記式
(NAout/NAin)<ΣAi/A
が成り立つ。
束部1cのテーパ部1cbではテーパの縮小率に応じた光の放射角の増加が起こる。しかしながら、入力光の放射角は0ラジアンから入力光ファイバのNAまでの広い範囲に分散しており、その放射角の分布に注意を払うことでテーパ部の出力側で出力光ファイバ3のNAを超える光を数%以下にすることが可能である。これによって、入力光ファイバ1a、1bのそれぞれの基端側から光を入力した場合に、ΣAiが比較的大きくても出力光ファイバ3に対する光の結合効率の低下を抑制することも可能である。
(入力光ファイバの配置)
図5は、複数の入力光ファイバの配置の別の例を示す図であって、図2に対応するものである。
入力光ファイバ部4は、19本の入力光ファイバとして、1本の入力光ファイバ4aと、6本の入力光ファイバ4bと、12本の入力光ファイバ4cとを含んでいる。入力光ファイバ4aは中心に配置されており、6本の入力光ファイバ4bは、入力光ファイバ4aの外周側に配置されている。12本の入力光ファイバ4cは、入力光ファイバ4bのさらに外周側に配置されている。入力光ファイバ4a、4b、4cは最密充填に近く、かつ外周が円形になるように配置されていることが好ましい。
入力光ファイバ4a、4b、4cは、いずれも入力光ファイバ1aと同様に、コア部と、コア部の外周に形成されたクラッド層と、クラッド層の外周に形成された被覆層とを備えている。コア部、クラッド層は石英系ガラスなどのガラスからなる。被覆層は樹脂からなる。被覆層は先端側では除去されている。
入力光ファイバ4a、4b、4cは、それぞれたとえばマルチモード光ファイバであるが、シングルモード光ファイバでもよい。本実施形態では入力光ファイバ4a、4b、4cはそれぞれNAが0.22のマルチモード光ファイバであるとする。なお、NAは0.15〜0.22でもよい。
複数の入力光ファイバ4a、4b、4cは、先端側が束ねられて束部を構成している。束部では、入力光ファイバ4a、4b、4cのクラッド層が一体化していてもよい。束部の先端部は、入力光ファイバ4a、4b、4cの先端部でもあり、出力光ファイバ2の先端部2cや出力光ファイバ3の先端部3dと融着接続などによって光学的に接続されている。入力光ファイバ4aの光軸と出力光ファイバ2または3の光軸と一致するように接続されている。入力光ファイバ4aの光軸を複数の入力光ファイバ4a、4b、4cの光軸と規定する。
束部は、入力光ファイバ4a、4b、4cのそれぞれが先端部で断面積が縮小するようにテーパ状になっているテーパ部を有している。先端部の断面積は出力光ファイバ2の内側クラッド部2aの断面積または出力光ファイバ3のコア部3aの断面積と略等しい。
この入力光ファイバ部4では、テーパ角は、入力光ファイバ4aの光軸(複数の入力光ファイバ4a、4b、4cの光軸)に対する、テーパ部における外周側に位置する入力光ファイバ4cの側面の成す角と規定される。
ここで、出力光ファイバ2または3のNAをNAout、入力光ファイバ4a、4b、4cのそれぞれのNAをNAin、テーパ部よりも基端側における入力光ファイバ4a、4b、4cの断面積の総計をΣAi、先端部での束部の断面積をAとすると、下記式
(NAout/NAin)<ΣAi/A
が成り立つ。
これによって、入力光ファイバ4a、4b、4cのそれぞれの基端側から光を入力した場合に、出力光ファイバ2または3に対する光の結合効率の低下を抑制できる。
(実施例1)
実施形態1に示す光結合器10と同様の構成であり、入力光ファイバ部については図5のように19本の入力光ファイバを含む構成とした光結合器を作製した。そして、波長915nmのマルチモードレーザ光を出力する半導体レーザ素子を光源として、入力光ファイバのそれぞれから入力させた場合の出力光ファイバからの出力光の放射角度分布を測定した。なお、各半導体レーザ素子を直流電流で駆動した。電流値は2Aとした。
入力光ファイバの特性は以下の通りである。
ファイバ径:125μm
NA:0.22
本数:19本
束部の先端部の外径は250μmである。出力光ファイバのNAは0.45である。テーパ部のテーパ角は0.035ラジアンである。束部の先端部でのクラッド層の厚さは3.1μmである。
図6は、半導体レーザ素子からの出力光および出力光ファイバからの出力光の放射角度分布の測定結果を示す図である。なお、凡例に示すLDMが半導体レーザ素子から直接出力された出力光の放射角度分布である。また、凡例に示す250μmが本実施例1の光結合器の出力光ファイバから出力された出力光の放射角度分布である。
(実施例2)
実施形態1に示す光結合器10と同様の構成であり、入力光ファイバ部については図5のように19本の入力光ファイバを含む構成とした光結合器を作製した。そして、実施例1で使用した半導体レーザ素子を光源として、入力光ファイバのそれぞれから入力させた場合の出力光ファイバからの出力光の放射角度分布を測定した。なお、各半導体レーザ素子を直流電流で駆動した。電流値は2Aとした。
入力光ファイバの特性は以下の通りである。
ファイバ径:125μm
NA:0.22
本数:19本
束部の先端部の外径は200μmである。出力光ファイバのNAは0.45である。テーパ部のテーパ角は0.04ラジアンである。束部の先端部でのクラッド層の厚さは2.5μmである。
図6において、凡例に示す200μmが本実施例2の光結合器の出力光ファイバから出力された出力光の放射角度分布である。本実施例2では、実施例1の結果と比較して、光結合器の出力光ファイバから出力された出力光の放射角度が広くなっている。その理由は、束部の先端部の外径を250μmから200μmとしたため、テーパ部でのNAの拡大率が大きくなったためと考えられる。
(実施例3)
実施形態1に示す光結合器10と同様の構成であり、入力光ファイバ部については図5のように19本の入力光ファイバを含む構成とした光結合器を作製した。そして、実施例1、2で使用した半導体レーザ素子を光源として、入力光ファイバのそれぞれから入力させた場合の出力光ファイバからの出力光の放射角度分布を測定した。なお、各半導体レーザ素子を直流電流で駆動した。電流値は2Aとした。
入力光ファイバの特性は以下の通りである。
ファイバ径:125μm
NA:0.22
本数:19本
束部の先端部の外径は150μmである。出力光ファイバのNAは0.45である。テーパ部のテーパ角は0.045ラジアンである。束部の先端部でのクラッド層の厚さは1.7μmである。
図6において、凡例に示す150μmが本実施例3の光結合器の出力光ファイバから出力された出力光の放射角度分布である。本実施例3では、実施例2の結果と比較して、光結合器の出力光ファイバから出力された出力光の場合の放射角度が広くなっている。その理由は、束部の先端部の外径を200μmから150μmとしたため、テーパ部でのNAの拡大率が大きくなったためと考えられる。
なお、実施例1〜3のいずれの場合も、波長915nmのマルチモードレーザ光を出力する半導体レーザ素子に対する光結合器の挿入損失は10%以下であり、実用レベルの低損失特性であった。
(実施例4)
実施形態2に示す光結合器20と同様の構成であり、入力光ファイバ部については図5のように19本の入力光ファイバを含む構成とした光結合器を作製した。
入力光ファイバの特性は以下の通りである。
ファイバ径:125μm
NA:0.22
本数:19本
束部の先端部の外径は250μmである。出力光ファイバのコア径は300μm、NAは0.22である。テーパ部のテーパ角は、0.035ラジアンである。束部の先端部でのクラッド層の厚さは2.9μmである。
実施例4では、出力光のNAの最大値と出力光ファイバのNAがほぼ同じ値であることから、出力光ファイバは、被覆の屈折率がクラッドの屈折率よりも低い値であるダブルクラッドファイバとし、コア部からクラッド層へ漏洩した光は、被覆の代わりに塗布した高屈折率材料で意図的に放射処理をする構造とした。このように漏洩光を意図的に放射処理することによって、漏洩光が意図しない箇所に放射されることを抑制できる。
なお、実施例4の場合、波長915nmのマルチモードレーザ光を出力する半導体レーザ素子に対する光結合器の挿入損失は30%以下であり、実施例1〜3の場合よりも大きいが、出力光ファイバからの出力光の輝度およびパワー密度を高めることができるので、高パワーのレーザ光の出力に適する。
(実施形態3)
図7Aは、実施形態3に係る光結合器の模式図である。光結合器30は、図1に示す光結合器10における入力光ファイバ部1を入力光ファイバ部5に置き換え、出力光ファイバ2を出力光ファイバ6に置き換えた構成を有する。
入力光ファイバ部5は、複数(本実施形態では7本)の入力光ファイバとして、1本の入力光ファイバ5aと、6本の入力光ファイバ5bとを含んでいる。入力光ファイバ5aは中心に配置されており、6本の入力光ファイバ5bは、入力光ファイバ5aの外周側に配置されている。入力光ファイバ5a、5bは最密充填となるように配置されていることが好ましい。
入力光ファイバ5aは、コア部5aaと、コア部5aaの外周に形成されたクラッド層5abと、クラッド層5abの外周に形成された被覆層5acとを備えている。入力光ファイバ5bは、コア部5baと、コア部5baの外周に形成されたクラッド層5bbと、クラッド層5bbの外周に形成された被覆層5bcとを備えている。コア部5aa、5ba、クラッド層5ab、5bbは石英系ガラスなどのガラスからなる。被覆層5ac、5bcは樹脂からなる。被覆層5ac、5bcは先端側では除去されている。
入力光ファイバ5a、5bは、それぞれたとえばマルチモード光ファイバであるが、シングルモード光ファイバでもよい。入力光ファイバ5a、5bのNAは0.15〜0.22でもよい。
出力光ファイバ6は、内側クラッド部6aと、内側クラッド部6aの外周に形成された外側クラッド層6bとを備えている、いわゆるクラッドポンプ光ファイバである。出力光ファイバ6は先端部6cを有している。内側クラッド部6aは石英系ガラスなどのガラスからなる。外側クラッド層6bは樹脂からなる。樹脂はたとえばフッ素を添加したものである。外側クラッド層6bは出力光ファイバ6の先端側では除去されている。内側クラッド部6aの中心にはコア部があってもよい。なお、外側クラッド層6bを樹脂にすることで、出力光ファイバ6のNAを0.45程度とできる。
内側クラッド部6aは、定径部6aaと、テーパ部6abと、定径部6acとを有している。定径部6aaは、出力光ファイバ6の基端側に位置し、略一定の外径を有しており、外側クラッド層6bが一部だけ除去されている。定径部6acは、出力光ファイバ6の先端部6cの側に位置し、定径部6aaより小さい略一定の外径を有している。テーパ部6abは、定径部6acから定径部6aaに向かって外径が拡大している部分である。
複数の入力光ファイバ5a、5bは、先端側が束ねられて束部5cを構成している。束部5cでは、入力光ファイバ5a、5bのクラッド層5ab、5bbが一体化していてもよい。束部5cの先端部5caは、入力光ファイバ5a、5bの先端部でもあり、出力光ファイバ6の先端部6cと融着接続などによって光学的に接続されている。入力光ファイバ5aの光軸と出力光ファイバ6の光軸と一致するように接続されている。入力光ファイバ5aの光軸を複数の入力光ファイバ5a、5bの光軸と規定する。
束部5cは、入力光ファイバ5a、5bのそれぞれが先端部5caで断面積が縮小するようにテーパ状になっているテーパ部5cbを有している。先端部5caの断面積は出力光ファイバ6の先端部6cにおける内側クラッド部6aの断面積、すなわち定径部6acの断面積と略等しい。本実施形態ではテーパ部5cbの先端から先端部5caまでは入力光ファイバ5a、5bのそれぞれの断面積が略一定である。ただしテーパ部5cbが先端部5caまで延びていてもよい。
テーパ角はテーパ部5cbと複数の入力光ファイバ5a、5bの光軸との成す角と規定する。
ここで、出力光ファイバ6のNA(内側クラッド部6aと外側クラッド層6bとで構成される光導波路のNA)をNAout、入力光ファイバ5a、5bのそれぞれのNAをNAin、テーパ部5cbよりも基端側における入力光ファイバ5a、5bの断面積の総計をΣAi、先端部5caでの束部5cの断面積をAとすると、下記式
(NAout/NAin)<ΣAi/A
が成り立つ。
これによって、入力光ファイバ5a、5bのそれぞれの基端側から光を入力した場合に、テーパ部5cbで断面積が縮小することによって光の放射角が増加する。しかしながら、その増加後の放射角の特性は入力光の放射角の特性が基本となっている。そのため入力光の放射角の特性に注意をしておけば、ΣAiが比較的大きくても出力光ファイバ6に対する光の結合効率の低下を抑制することも可能である。
(実施形態3の変形例)
図7Bは、実施形態3の変形例に係る光結合器の模式図である。光結合器30Aは、光結合器30における出力光ファイバ6を出力光ファイバ6Aに置き換えた構成を有する。
出力光ファイバ6Aは、ガラス光ファイバ部6Aaと、ガラス光ファイバ部6Aaの外周に形成された被覆層6Abとを備えている、ガラス光ファイバ部6Aaは石英系ガラスなどのガラスからなる。被覆層6Abは樹脂からなる。被覆層6Abは出力光ファイバ6Aの先端側では除去されている。
ガラス光ファイバ部6Aaは、定径部6Aaaと、テーパ部6Aabと、定径部6Aacとを有している。定径部6Aaaは、出力光ファイバ6Aの基端側に位置し、略一定の外径を有しており、被覆層6Abが一部だけ除去されている。定径部6Aacは、出力光ファイバ6Aの先端部6Acの側に位置し、定径部6Aaaより小さい略一定の外径を有している。テーパ部6Aabは、定径部6Aacから定径部6Aaaに向かって外径が拡大している部分である。
ガラス光ファイバ部6Aaは、コア部6Aadと、コア部6Aadの外周に形成されたクラッド層6Aaeとを備えている。コア部6Aadとクラッド層6Aaeは、定径部6Aaa、テーパ部6Aab、および定径部6Aacを構成している。
出力光ファイバ6Aは、マルチモード光ファイバである。本実施形態では出力光ファイバ6AはNAが0.22のマルチモード光ファイバであるとする。なお、NAは0.22以下の0.15〜0.22でもよい。
入力光ファイバ部5の束部5cの先端部5caは、出力光ファイバ6Aの先端部6Acと融着接続などによって光学的に接続されている。入力光ファイバ5aの光軸と出力光ファイバ6Aの光軸とが一致するように接続されている。先端部5caの断面積は出力光ファイバ6Aの先端部6Acにおけるコア部6Aadの断面積と略等しい。
ここで、出力光ファイバ6AのNA(コア部6Adとクラッド層6Aeとで構成される光導波路のNA)をNAout、入力光ファイバ5a、5bのそれぞれのNAをNAin、テーパ部5cbよりも基端側における入力光ファイバ5a、5bの断面積の総計をΣAi、先端部5caでの束部5cの断面積をAとすると、下記式
(NAout/NAin)<ΣAi/A
が成り立つ。
これによって、入力光ファイバ5a、5bのそれぞれの基端側から光を入力した場合に、テーパ部5cbで断面積が縮小することによって光の放射角が増加する。しかしながら、その増加後の放射角の特性は入力光の放射角の特性が基本となっている。そのため入力光の放射角の特性に注意をしておけば、ΣAiが比較的大きくても出力光ファイバ6Aに対する光の結合効率の低下を抑制することも可能である。
(実施例5)
実施形態3の変形例に示す光結合器30Aと同様の構成であり、入力光ファイバ部については図5のように19本の入力光ファイバを含む構成とした光結合器を作製した。
入力光ファイバの特性は以下の通りである。
ファイバ径:125μm
NA:0.22
本数:19本
束部の先端部の外径は250μmである。出力光ファイバは、先端部の側の定径部では外径が250μmであり、テーパ部では外径が変化し、基端側の定径部では外径が300μmである構成とした。出力光ファイバのNAは0.22である。これにより、コア径300μm、NA0.22のマルチモード出力光ファイバ内を、NAが0.22よりも小さい場合に相当する放射角特性を有する光を伝搬させることが可能である。
たとえば、実施例4または5では、入力光ファイバの本数が19本である光結合器を示したが、クラッド径125μmのピグテイル出力光ファイバをもつ100W出力の半導体レーザモジュールを接続すれば、コア径200μmもしくは300μmでNA0.22のマルチモード出力光ファイバから、1900Wの出力を得ることができる。
また、入力光ファイバのクラッド径を125μmから150μmに変更して光結合器を作製し、200W出力の半導体レーザモジュールを接続すれば、コア径200μmもしくは300μmでNA0.22のマルチモード出力光ファイバから、3800Wの出力を得ることができる。
(実施形態4)
図8は、実施形態4に係る光出力装置の模式図である。この光出力装置は、光ファイバレーザとして構成されている。光ファイバレーザ100は、複数の半導体励起光源101と、複数の光ファイバ102と、光結合器10と、光ファイバブラッググレーティング(FBG)103と、増幅用光ファイバ104と、FBG105と、光結合器10と、複数の光ファイバ106と、複数の半導体励起光源107と、出力光ファイバ108とを備えている。各要素は適宜光ファイバで接続されている。
励起光源である複数の半導体励起光源101、107は、それぞれ、増幅用光ファイバ104に供給する励起光を出力する。励起光は、増幅用光ファイバ104を光励起できる波長、たとえば915nmの波長を有している。複数の光ファイバ102、106は、それぞれ、各半導体励起光源101、107から出力された励起光を伝搬し、光結合器10に出力する。
実施形態1に係る光結合器10のそれぞれは、複数の光ファイバ102、106のそれぞれが各入力光ファイバ1bの基端側に接続されており、入力された励起光を合波し、出力光ファイバ2から増幅用光ファイバ104へ出力する。
増幅用光ファイバ104は、石英系ガラスからなるコア部に増幅物質であるイッテルビウム(Yb)イオンが添加されたYDF(Ytterbium Doped Fiber)であり、コア部の外周には石英系ガラスからなる内側クラッド層と樹脂等からなる外側クラッド層とが順次形成されたダブルクラッド型の光ファイバである。なお、増幅用光ファイバ104のコア部はNAがたとえば0.08であり、Ybイオンの発光、たとえば波長1070nmの光をシングルモードで伝搬するように構成されている。増幅用光ファイバ104のコア部の吸収係数は、たとえば波長915nmにおいて200dB/mである。また、コア部に入力された励起光からレーザ発振光へのパワー変換効率はたとえば70%である。
FBG103は、複数の半導体励起光源101側の光結合器10の出力光ファイバ2と増幅用光ファイバ104との間に接続されている。FBG103は、中心波長が例えば1070nmであり、中心波長およびその周辺の約2nmの幅の波長帯域における反射率が約100%であり、波長915nmの光はほとんど透過する。また、FBG105は、複数の半導体励起光源107側の光結合器10の出力光ファイバ2と増幅用光ファイバ104との間に接続されている。FBG105は、中心波長がFBG103と略同じである例えば1070nmであり、中心波長における反射率が10%〜30%程度であり、反射波長帯域の半値全幅が約1nmであり、波長915nmの光はほとんど透過する。
FBG103、105は、増幅用光ファイバ104の両端のそれぞれに対して配置され、波長1070nmの光に対して光ファイバ共振器を構成する。
増幅用光ファイバ104では、励起光によってコア部のYbイオンが光励起され、波長1070nmを含む帯域の光を発光する。波長1070nmの発光は、増幅用光ファイバ104の光増幅作用とFBG103、105によって構成される光共振器の作用とによってレーザ発振する。
出力光ファイバ108は、FBG105とは反対側に配置され、光結合器10の入力光ファイバ1aに接続されている。発振したレーザ光(レーザ発振光)は出力光ファイバ108から出力される。出力光ファイバ108は、たとえばデリバリ光ファイバに接続されている。レーザ発振光はデリバリ光ファイバによって所定の用途のために伝搬される。
(実施形態5)
図9は、実施形態5に係る光出力装置の模式図である。この光出力装置は、ダイレクトダイオードレーザ(DDL)として構成されている。このDDL200は、複数の半導体レーザモジュール201と、複数の光ファイバ202と、光結合器20と、デリバリ光ファイバ203とを備えている。各要素は適宜光ファイバで接続されている。
複数の半導体レーザモジュール201は、それぞれ、波長がたとえば1070nmのレーザ光を出力する。複数の光ファイバ202は、それぞれ、各半導体レーザモジュール201から出力されたレーザ光を伝搬し、光結合器20に出力する。
実施形態2に係る光結合器20は、複数の光ファイバ202のそれぞれが各入力光ファイバ1a、1bの基端側に接続されており、入力されたレーザ光を合波し、出力光ファイバ3からデリバリ光ファイバ203へ出力する。デリバリ光ファイバ203は出力光ファイバ3と同種のマルチモード光ファイバでもよい。デリバリ光ファイバ203からは光パワーのレーザ光が出力される。
なお、実施形態4、5における光結合器10、20は、それぞれ他の実施形態に係る光結合器と適宜置き換えてもよい。
また、上記実施形態では、合波器に入力するレーザ光の波長はたとえば915nmまたは1070nmであるが、通常の光ファイバが問題なく使用可能である可視光帯から2μm帯までのいずれの波長の光であってもよい。たとえば、半導体レーザ素子として、900nm帯、650nm帯、400nm帯など、赤外、可視域、紫外域に近い青色等の各波長帯のレーザ光を出力する素子も、光源として使用可能である。
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1、4、5 入力光ファイバ部
1a、1b、4a、4b、4c、5a、5b 入力光ファイバ
1aa、1ba、3a、5aa、5ba、6Aad コア部
1ab、1bb、3b、5ab、5bb、6Aae クラッド層
1ac、1bc、3c、5ac、5bc、6Ab 被覆層
1c、5c 束部
1ca、2c、3d、5ca、6c、6Ac 先端部
1cb、5cb、6ab、6Aab テーパ部
2、3、6、6A 出力光ファイバ
2a、6a 内側クラッド部
2b、6b 外側クラッド層
6aa、6ac、6Aaa、6Aac 定径部
6Aa ガラス光ファイバ部
10、20、30 光結合器
100 光ファイバレーザ
101、107 半導体励起光源
102、106、202 光ファイバ
104 増幅用光ファイバ
108 出力光ファイバ
200 DDL
201 半導体レーザモジュール
203 デリバリ光ファイバ

Claims (8)

  1. 複数の入力光ファイバと、
    出力光ファイバと、
    を備え、前記複数の入力光ファイバは、先端側が束ねられて束部を構成しており、前記束部の先端部が前記出力光ファイバに接続されており、前記束部は、前記複数の入力光ファイバのそれぞれが前記先端部で断面積が縮小するようにテーパ状になっているテーパ部を有しており、
    前記出力光ファイバの開口数をNAout、前記複数の入力光ファイバのそれぞれの開口数をNAin、前記テーパ部よりも基端側における前記複数の入力光ファイバの断面積の総計をΣAi、前記先端部での前記束部の断面積をAとすると、下記式
    (NAout/NAin)<ΣAi/A
    が成り立つことを特徴とする光結合器。
  2. 前記テーパ部と前記複数の入力光ファイバの光軸との成す角が0.045ラジアン以下であることを特徴とする請求項1に記載の光結合器。
  3. 前記出力光ファイバの開口数が0.22以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光結合器。
  4. 前記先端部における前記複数の入力光ファイバのそれぞれのクラッド層の厚さが1.7μm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光結合器。
  5. 前記複数の入力光ファイバのそれぞれの先端部におけるクラッド層の厚さが、前記基端側から入力される光の波長の1.9倍以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光結合器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の光結合器と、
    前記複数の入力光ファイバのそれぞれの基端側にそれぞれが接続された複数の光源と、
    を備えることを特徴とする光出力装置。
  7. 前記複数の光源から出力される光によって光励起される増幅用光ファイバと、
    光共振器と、
    を備え、光ファイバレーザとして構成されていることを特徴とする請求項6に記載の光出力装置。
  8. 前記複数の光源は、それぞれ半導体レーザであり、ダイレクトダイオードレーザとして構成されていることを特徴とする請求項6に記載の光出力装置。
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