JP2020183734A - 気液分離タンクのキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】弁体の意図しない開弁を抑制することが可能な気液分離タンクのキャップを提供する。【解決手段】キャップ10は、キャップ本体20と、区画部24と、加圧弁30と、板ばね31とを備える。区画部24は、キャップ本体20の内部空間を、気液分離タンクの内部空間に連通されるタンク室S1と、大気に連通される大気室S2とに区画するとともに、それらを連通させる連通孔240が形成される。加圧弁30は、連通孔240を閉塞する。板ばね31は、加圧弁30に付勢力を付与する。加圧弁30は、板ばね31の付勢力に抗して開弁することにより、タンク室S1と大気室S2とを連通させるものである。板ばね31は、水平方向の付勢力を加圧弁30に付与している。【選択図】図1
Description
本開示は、気液分離タンクのキャップに関する。
車両には、エンジンの冷却系統を循環する冷却水に含まれる空気を除去するために、冷却水と空気とを分離する気液分離タンクが設けられているものがある。このような気液分離タンクには、その内部に冷却水を供給するための開口部が設けられている。この気液分離タンクの開口部を閉塞するためのキャップとしては、例えば特許文献1に記載のキャップがある。
特許文献1に記載のキャップは、ガスケットと、加圧弁と、負圧弁とを備えている。ガスケット、加圧弁、及び負圧弁は弁ケース内に収容されている。ガスケットは、弁ケース内に形成されている弁座に対して上方から接するように配置されている。加圧弁は、弁ケース内に設けられた第1コイルばねの付勢力により、ガスケットの上面に押圧されている。このコイルばねの付勢力が加圧弁を介してガスケットに付与されることにより、ガスケットが弁ケース内に着座した状態で保持されている。負圧弁は、弁ケース内に設けられた第2コイルばねの付勢力により、ガスケットの底面に押圧されている。このキャップでは、気液分離タンク内の空気の圧力変動に応じて加圧弁及び負圧弁が動作することにより、エンジンの冷却系統を流れる冷却水の圧力を調整することが可能となっている。
車両では、その走行中の振動が気液分離タンクに伝達されることにより、気液分離タンクが振動する可能性がある。気液分離タンクと共にキャップが振動すると、加圧弁や負圧弁に作用する慣性力がコイルばねに付与されることにより、各コイルばねが伸縮する可能性がある。各コイルばねの伸縮により加圧弁に付与されている付勢力が低下すると、気液分離タンク内の空気の圧力が所定の開弁圧力に達していないにも関わらず、加圧弁が意図せずに開弁する可能性がある。同様の意図しない開弁は負圧弁にも生じる可能性がある。仮に車両の振動により気液分離タンク内の冷却水の液面が乱れているときに、加圧弁や負圧弁が意図せずに開弁すると、気液分離タンク内の冷却水が外部に漏れる可能性がある。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、弁体の意図しない開弁を抑制することが可能な気液分離タンクのキャップを提供することにある。
上記課題を解決する気液分離タンク(100)のキャップ(10)は、キャップ本体(20)と、区画部(24)と、弁体(30,40)と、付勢部材(31,32,41)と、を備える。キャップ本体は、気液分離タンクの開口部に装着される。区画部は、キャップ本体の内部空間を、気液分離タンクの内部空間に連通されるタンク室(S1)と、大気に連通される大気室(S2)とに区画するとともに、タンク室と大気室とを連通させる連通孔(240,241)が形成される。弁体は、連通孔を閉塞する。付勢部材は、弁体に付勢力を付与する。弁体は、タンク室の内圧と大気室の内圧との差に基づき付勢部材の付勢力に抗して開弁することにより、タンク室と大気室とを連通させるものである。付勢部材は、鉛直方向と交差する所定方向の付勢力を弁体に付与している。
この構成によれば、付勢部材から弁体に付与されている付勢力の方向が鉛直方向と交差する方向となるため、振動に伴い弁体に作用する慣性力の方向と付勢部材の付勢方向とを異ならせることができる。これにより、振動に伴い弁体に慣性力が作用した場合であっても、付勢部材が付勢方向に動作し難くなる。結果的に、付勢部材から弁体に付与されている付勢力が低下するような状況が生じ難くなるため、弁体の意図しない開弁を抑制することができる。
なお、上記手段、特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、弁体の意図しない開弁を抑制することが可能な気液分離タンクのキャップを提供できる。
以下、気液分離タンクのキャップの実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、図1に示される第1実施形態の気液分離タンク100のキャップ10について説明する。
<第1実施形態>
はじめに、図1に示される第1実施形態の気液分離タンク100のキャップ10について説明する。
気液分離タンク100には、車両のエンジンを冷却するための冷却系統を循環する冷却水が流入する。気液分離タンク100は、冷却水と、冷却水に含まれる空気とを分離するためのタンクである。気液分離タンク100において分離された冷却水は冷却系統に戻される。気液分離タンク100は、軸線m1を中心に有底円筒状に形成されている。本実施形態では、軸線m1は、鉛直方向Zに平行な方向である。したがって、気液分離タンク100は鉛直方向Zに直立するように設置されている。なお、図中のZ1方向は鉛直方向上方を示し、Z2方向は鉛直方向下方を示している。気液分離タンク100では、その上端部に形成された開口部101から冷却水を供給することが可能となっている。キャップ10は、気液分離タンク100の開口部101に装着される。キャップ10は、気液分離タンク100の開口部101を閉塞するとともに、気液分離タンク100の内部の冷却水の圧力、換言すれば冷却系統内の冷却水の圧力を所定の圧力に調整する。
図1に示されるように、本実施形態のキャップ10は、キャップ本体20と、加圧弁30と、負圧弁40とを備えている。本実施形態では、加圧弁30及び負圧弁40が弁体に相当する。以下では、便宜上、鉛直方向Zに直交する2軸方向のうちの一方の軸方向をX軸方向と称し、他方の軸方向をY軸方向と称する。X軸方向及びY軸方向は水平方向である。
キャップ本体20は、軸線m1を中心にカップ状に形成されている。キャップ本体20の内周面には、雌ねじ山21が形成されている。雌ねじ山21が、気液分離タンク100の上端部の外周に形成される雄ねじ山102にねじ込まれることにより、キャップ本体20は気液分離タンク100の上端部に締結されて固定される。
キャップ本体20の上壁部22の内面には、第1弁体ガイド部23と、区画部24と、第2弁体ガイド部25と、ガード部26と、固定部27とが形成されている。
図2に示されるように、区画部24は、軸線m1を中心に円環状に形成されている。図1に示されるように、区画部24の鉛直方向下方Z2に形成される開口部は、蓋部材70により閉塞されている。この区画部24及び蓋部材70により、キャップ本体20の内部空間がタンク室S1と大気室S2とに区画されている。タンク室S1は、区画部24及び蓋部材70の外部に設けられている空間である。タンク室S1は、気液分離タンク100の内部空間に連通されている。したがって、タンク室S1の内圧は、気液分離タンク100の内圧に等しい。大気室S2は、区画部24及び蓋部材70の内部に設けられている空間である。大気室S2は、キャップ本体20の上壁部22に形成された大気連通口28を通じて大気に連通されている。したがって、大気室S2の内圧は大気圧に等しい。大気連通口28の内周面には、外部から大気室S2への異物の侵入を阻害するための突出部280が形成されている。本実施形態では、突出部280が迷路構造に相当する。区画部24には、タンク室S1と大気室S2とを連通させる連通孔240,241が形成されている。
図2に示されるように、区画部24は、軸線m1を中心に円環状に形成されている。図1に示されるように、区画部24の鉛直方向下方Z2に形成される開口部は、蓋部材70により閉塞されている。この区画部24及び蓋部材70により、キャップ本体20の内部空間がタンク室S1と大気室S2とに区画されている。タンク室S1は、区画部24及び蓋部材70の外部に設けられている空間である。タンク室S1は、気液分離タンク100の内部空間に連通されている。したがって、タンク室S1の内圧は、気液分離タンク100の内圧に等しい。大気室S2は、区画部24及び蓋部材70の内部に設けられている空間である。大気室S2は、キャップ本体20の上壁部22に形成された大気連通口28を通じて大気に連通されている。したがって、大気室S2の内圧は大気圧に等しい。大気連通口28の内周面には、外部から大気室S2への異物の侵入を阻害するための突出部280が形成されている。本実施形態では、突出部280が迷路構造に相当する。区画部24には、タンク室S1と大気室S2とを連通させる連通孔240,241が形成されている。
図1及び図2に示されるように、第1弁体ガイド部23は、軸線m1を中心に矩形環状に形成されている。第1弁体ガイド部23が有する4つの外壁のうち、3つの外壁には、U状の切欠き230〜232がそれぞれ形成されている。切欠き230は、区画部24の連通孔240に対向する位置に配置されている。
加圧弁30は、その基端部300が第1弁体ガイド部23の切欠き230に挿入されるかたちで第1弁体ガイド部23の外周面と区画部24の内周面との間の隙間に配置されている。加圧弁30の先端には弁部301が設けられている。区画部24の連通孔240において大気室S2に開口する部分の内周面には、加圧弁30の弁部301が着座する弁座が形成されている。弁部301には、連通孔240の内周面との間に形成される隙間をシールするためのゴム製のシール材、例えばエチレンプロピレンジエンゴム等が塗布されている。
図2に示されるように、加圧弁30には、区画部24に取り付けられる板ばね31によりX軸方向の付勢力が付与されている。板ばね31の付勢力により、加圧弁30は、その弁部301が連通孔240の内周面に着座した状態で、すなわち閉弁状態で保持されている。本実施形態では、板ばね31が、加圧弁30に付勢力を付与する付勢部材に相当する。また、X軸方向が、鉛直方向Zと交差する所定方向に相当する。加圧弁30が板ばね31の付勢力に抗してX軸方向に変位することにより連通孔240の内周面から弁部301が離座して、加圧弁30が開弁すると、タンク室S1と大気室S2とが連通される。以下では、便宜上、X軸方向を加圧弁30の開閉方向とも称する。
加圧弁30の基端部300のY軸方向及び鉛直方向上方Z1の変位は第1弁体ガイド部23の切欠き230の内周面により規制されている。この規制構造により、加圧弁30は、その開閉方向Xとは異なる方向への変位が規制されている。このように、本実施形態では、第1弁体ガイド部23が、開閉方向Xとは異なる方向への加圧弁30の変位を規制する規制部材に相当する。
第2弁体ガイド部25は、区画部24において連通孔241が形成されている部分の外側に設けられている。第2弁体ガイド部25は、略矩形の箱状に形成されている。第2弁体ガイド部25の鉛直方向下方Z2に形成される開口部は蓋部材71により閉塞されている。第2弁体ガイド部25の内周面、区画部24の外周面、及び蓋部材71により区画される空間は、負圧弁40が収容される弁体収容空間S3を構成している。車両の振動が気液分離タンク100に伝達されることにより気液分離タンク100内の冷却水の液面が乱れた際に、蓋部材71は、冷却水が負圧弁40にかかることを防止する。
第2弁体ガイド部25において区画部24の連通孔241に対向する外壁部には、弁体収容空間S3とタンク室S1とを連通させる連通孔250が形成されている。弁体収容空間S3は、連通孔250を通じてタンク室S1に連通されている。弁体収容空間S3はタンク室S1の一部である。
負圧弁40は、その基端部400が第2弁体ガイド部25の連通孔250に挿入されるかたちで弁体収容空間S3に配置されている。負圧弁40の先端部には弁部401が設けられている。区画部24の連通孔241における弁体収容空間S3に開口する部分の内周面は、負圧弁40の弁部401が着座する弁座を構成している。弁部401には、連通孔241との間に形成される隙間をシールするためのシール材が塗布されている。
図2に示されるように、負圧弁40には、第2弁体ガイド部25に設けられるコイルばね41によりX軸方向の付勢力が付与されている。コイルばね41の付勢力により、負圧弁40は、その弁部401が連通孔241の内周面に着座した状態で、すなわち閉弁状態で保持されている。本実施形態では、コイルばね41が、負圧弁40に付勢力を付与する付勢部材に相当する。負圧弁40がコイルばね41の付勢力に抗してX軸方向に変位することにより連通孔241の内周面から弁部401が離座すると、タンク室S1と大気室S2とが連通される。以下では、便宜上、X軸方向を負圧弁40の開閉方向とも称する。なお、コイルばね41から負圧弁40に付与されている付勢力は、板ばね31から加圧弁30に付与されている付勢力よりも小さい。
ガード部26は、区画部24において連通孔240が形成されている部分の外側に設けられている。ガード部26は、連通孔240におけるタンク室S1の開口部分に対して所定の隙間をあけて対向するように配置されている。
固定部27は、第2弁体ガイド部25及びガード部26の外側に設けられている。固定部27は、円環状のガスケット50及びプレート51をキャップ本体20の上壁部22の内面に固定するための部材である。プレート51は、キャップ本体20の上壁部22の内面とガスケット50とに挟まれるように配置されている。気液分離タンク100にキャップ10が取り付けられた際に、気液分離タンク100の上端面にガスケット50が密着することにより、気液分離タンク100とキャップ10との間に形成される隙間がシールされる。プレート51は、気液分離タンク100にキャップ10を取り付ける際にガスケット50が破損することを抑制するために設けられている。
固定部27は、第2弁体ガイド部25及びガード部26の外側に設けられている。固定部27は、円環状のガスケット50及びプレート51をキャップ本体20の上壁部22の内面に固定するための部材である。プレート51は、キャップ本体20の上壁部22の内面とガスケット50とに挟まれるように配置されている。気液分離タンク100にキャップ10が取り付けられた際に、気液分離タンク100の上端面にガスケット50が密着することにより、気液分離タンク100とキャップ10との間に形成される隙間がシールされる。プレート51は、気液分離タンク100にキャップ10を取り付ける際にガスケット50が破損することを抑制するために設けられている。
次に、本実施形態のキャップ10の動作例について説明する。
車両では、エンジンの冷却系統を循環する冷却水の温度が上昇すると、冷却水の体積膨張により冷却水の圧力が上昇する。これにより、気液分離タンク100の内部に貯留されている冷却水及び空気の圧力も上昇する。結果として、キャップ10のタンク室S1の内圧が大気圧よりも上昇することになる。キャップ10のタンク室S1の内圧が所定の上限設定圧力P10以上になると、加圧弁30が板ばね31の付勢力に抗して開弁方向に変位する。上限設定圧力P10は、タンク室S1の内圧により加圧弁30に加わる力を「F10」とし、大気室S2の内圧により加圧弁30に加わる力を「F11」とし、板ばね31により加圧弁30に付与されている付勢力を「F12」とするとき、「F10=F11+F12」を満たす力F10を加圧弁30に付与することが可能なタンク室S1の内圧である。
車両では、エンジンの冷却系統を循環する冷却水の温度が上昇すると、冷却水の体積膨張により冷却水の圧力が上昇する。これにより、気液分離タンク100の内部に貯留されている冷却水及び空気の圧力も上昇する。結果として、キャップ10のタンク室S1の内圧が大気圧よりも上昇することになる。キャップ10のタンク室S1の内圧が所定の上限設定圧力P10以上になると、加圧弁30が板ばね31の付勢力に抗して開弁方向に変位する。上限設定圧力P10は、タンク室S1の内圧により加圧弁30に加わる力を「F10」とし、大気室S2の内圧により加圧弁30に加わる力を「F11」とし、板ばね31により加圧弁30に付与されている付勢力を「F12」とするとき、「F10=F11+F12」を満たす力F10を加圧弁30に付与することが可能なタンク室S1の内圧である。
加圧弁30が開弁すると、タンク室S1と大気室S2とが区画部24の連通孔240を通じて連通される。これにより、気液分離タンク100の内部の空気が連通孔240を通じて大気に流出するため、気液分離タンク100の内圧が減少する。気液分離タンク100の内圧の減少により、タンク室S1の内圧が上限設定圧力P10未満になると、加圧弁30が閉弁状態となり、タンク室S1と大気室S2との連通が遮断される。このような加圧弁30の開閉動作により、気液分離タンク100の内圧が上限設定圧力P10未満に調整される。
一方、エンジンの冷却系統を循環する冷却水の温度が低下すると、冷却水の体積収縮により冷却水の圧力が低下する。これにより、気液分離タンク100の内部に貯留されている冷却水及び空気の圧力も低下することになる。結果として、キャップ10のタンク室S1の内圧が大気圧よりも低下することになる。タンク室S1の内圧が所定の下限設定圧力P20以下になると、負圧弁40がコイルばね41の付勢力に抗して開弁方向に変位する。下限設定圧力P20は、タンク室S1の内圧により負圧弁40に加わる力を「F20」とし、大気室S2の大気圧により負圧弁40に加わる力を「F21」とし、コイルばね41により負圧弁40に付与されている付勢力を「F22」とするとき、「F20+F22=F21」を満たす力F20を負圧弁40に付与することが可能なタンク室S1の内圧である。
負圧弁40が開弁すると、タンク室S1と大気室S2とが区画部24の連通孔241を通じて連通される。これにより、大気室S2の空気が連通孔241を通じてタンク室S1に流入するため、気液分離タンク100の内圧が上昇する。気液分離タンク100の内圧の上昇により、タンク室S1の内圧が下限設定圧力P20よりも大きくなると、負圧弁40が閉弁状態となり、タンク室S1と大気室S2との連通が遮断される。このような負圧弁40の開閉動作により、気液分離タンク100の内圧が下限設定圧力P20以上に調整される。
以上説明した本実施形態のキャップ10によれば、以下の(1)〜(5)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)加圧弁30は、タンク室S1の内圧と大気室S2の内圧との差に基づき板ばね31の付勢力に抗して開弁することにより、タンク室S1と大気室S2とを連通させる。板ばね31は、水平方向の付勢力を加圧弁30に付与している。このような構成によれば、板ばね31から加圧弁30に付与されている付勢力の方向が鉛直方向Zと直交する方向となるため、気液分離タンク100の振動に伴い加圧弁30に作用する慣性力の方向と板ばね31の付勢方向とを異ならせることができる。これにより、気液分離タンク100の振動に伴い加圧弁30に慣性力が作用した場合であっても、板ばね31が付勢方向に、具体的にはX軸方向に変位し難くなる。結果的に、板ばね31から加圧弁30に付与されている付勢力が低下するような状況が生じ難くなるため、加圧弁30の意図しない開弁を抑制することができる。よって、気液分離タンク100の振動により、その内部の冷却水の液面が乱れた場合であっても、意図せずに開弁した加圧弁30から大気連通口28を通じて冷却水が外部に漏れることを回避し易くなる。また、加圧弁30に対して鉛直方向Zの付勢力を付与する付勢部材を有するキャップと比較すると、鉛直方向Zへのキャップ10の大型化を回避することが可能である。
(1)加圧弁30は、タンク室S1の内圧と大気室S2の内圧との差に基づき板ばね31の付勢力に抗して開弁することにより、タンク室S1と大気室S2とを連通させる。板ばね31は、水平方向の付勢力を加圧弁30に付与している。このような構成によれば、板ばね31から加圧弁30に付与されている付勢力の方向が鉛直方向Zと直交する方向となるため、気液分離タンク100の振動に伴い加圧弁30に作用する慣性力の方向と板ばね31の付勢方向とを異ならせることができる。これにより、気液分離タンク100の振動に伴い加圧弁30に慣性力が作用した場合であっても、板ばね31が付勢方向に、具体的にはX軸方向に変位し難くなる。結果的に、板ばね31から加圧弁30に付与されている付勢力が低下するような状況が生じ難くなるため、加圧弁30の意図しない開弁を抑制することができる。よって、気液分離タンク100の振動により、その内部の冷却水の液面が乱れた場合であっても、意図せずに開弁した加圧弁30から大気連通口28を通じて冷却水が外部に漏れることを回避し易くなる。また、加圧弁30に対して鉛直方向Zの付勢力を付与する付勢部材を有するキャップと比較すると、鉛直方向Zへのキャップ10の大型化を回避することが可能である。
(2)負圧弁40は、タンク室S1の内圧と大気室S2の内圧との差に基づきコイルばね41の付勢力に抗して開弁することにより、タンク室S1と大気室S2とを連通させる。コイルばね41は、水平方向の付勢力を負圧弁40に付与している。このような構成によれば、コイルばね41から負圧弁40に付与されている付勢力の方向が鉛直方向と直交する方向となるため、気液分離タンク100の振動に伴い負圧弁40に作用する慣性力の方向とコイルばね41の付勢方向とを異ならせることができる。これにより、振動に伴い負圧弁40に慣性力が作用した場合であっても、コイルばね41が付勢方向に、具体的にはX軸方向に変位し難くなる。結果的に、コイルばね41から負圧弁40に付与されている付勢力が低下するような状況が生じ難くなるため、負圧弁40の意図しない開弁を抑制することができる。よって、気液分離タンク100の振動により、その内部の冷却水の液面が乱れた場合であっても、意図せずに開弁した負圧弁40から大気連通口28を通じて冷却水が外部に漏れることを回避し易くなる。また、負圧弁40に対して鉛直方向Zの付勢力を付与する付勢部材を有するキャップと比較すると、鉛直方向Zへのキャップ10の大型化を回避することが可能である。
(3)キャップ10は、付勢方向とは異なる方向への加圧弁30の変位を規制する第1弁体ガイド部23と、付勢方向とは異なる方向への負圧弁40の変位を規制する第2弁体ガイド部25とを備えている。このような構成によれば、付勢方向とは異なる方向への加圧弁30及び負圧弁40の変位を規制することができるため、より確実に加圧弁30及び負圧弁40の意図しない開弁を抑制することができる。
(4)キャップ10は、区画部24の連通孔240におけるタンク室S1の開口部分に対して所定の隙間をあけて対向するように配置されるガード部26を更に備えている。このような構成によれば、気液分離タンク100内の冷却水の液面が乱れた際に、冷却水がガード部26に衝突することにより、連通孔240の開口部に冷却水が到達し難くなる。そのため、負圧弁40の被水を抑制することができる。
(5)大気室S2を大気に連通させる大気連通口28には、外部から大気室S2への異物の侵入を阻害する迷路構造としての突出部280が形成されている。このような構成によれば、大気連通口28を介したキャップ10内への異物の侵入を抑制することができる。
(変形例)
次に、第1実施形態のキャップ10の変形例について説明する。
(変形例)
次に、第1実施形態のキャップ10の変形例について説明する。
図3に示されるように、本変形例のキャップ10では、加圧弁30を付勢する付勢部材として、板ばね31に代えて、コイルばね32が用いられている。コイルばね32は、その一端部が第1弁体ガイド部23に挿入されるようにして配置されている。このような構造であっても、加圧弁30に付勢力を付与することが可能である。
<第2実施形態>
次に、気液分離タンク100のキャップ10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のキャップ10との相違点を中心に説明する。
図4に示されるように、本実施形態のキャップ10では、区画部24がキャップ本体20とは別体で構成されている点、及び負圧弁40が設けられていない点で、第1実施形態のキャップ10と異なる。
次に、気液分離タンク100のキャップ10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のキャップ10との相違点を中心に説明する。
図4に示されるように、本実施形態のキャップ10では、区画部24がキャップ本体20とは別体で構成されている点、及び負圧弁40が設けられていない点で、第1実施形態のキャップ10と異なる。
区画部24は矩形箱状に形成されている。Y軸方向における区画部24の両側壁には、複数の挿入孔245がそれぞれ形成されている。キャップ本体20には、区画部24の挿入孔245に挿入される複数の爪部200が形成されている。キャップ本体20の爪部200が区画部24の挿入孔245に挿入されることにより、区画部24がキャップ本体20に取り付けられて固定される。
区画部24の内部空間は大気室S2を構成している。区画部24のX軸方向の一側壁には、キャップ本体20の内部に形成されるタンク室S1と大気室S2とを連通させる連通孔240が形成されている。連通孔240の内周面は、加圧弁30の弁部301が着座する弁座を構成している。区画部24のX軸方向の他側壁には、加圧弁30及びコイルばね32を大気室S2内に挿入するための開口部242が形成されている。開口部242には、弁体ガイド部29が取り付けられる。
弁体ガイド部29は、軸線m2を中心に筒状に形成された筒状部290と、筒状部290の一端部を閉塞するように設けられる頭部291とを有している。頭部291の外径は筒状部290の外径よりも大きい。
筒状部290における頭部291が設けられる端部の外周面には、雄ねじ山290aが形成されている。区画部24の開口部242の内周面には、弁体ガイド部29の雄ねじ山290aに対応した雌ねじ山242aが形成されている。弁体ガイド部29の雄ねじ山290aが区画部24の雌ねじ山242aにねじ込まれることにより弁体ガイド部29が区画部24に締結されて固定される。弁体ガイド部29が区画部24に取り付けられることにより、弁体ガイド部29の頭部291が区画部24の外面に密着して、区画部24の開口部242が閉塞される。
筒状部290における頭部291が設けられる端部の外周面には、雄ねじ山290aが形成されている。区画部24の開口部242の内周面には、弁体ガイド部29の雄ねじ山290aに対応した雌ねじ山242aが形成されている。弁体ガイド部29の雄ねじ山290aが区画部24の雌ねじ山242aにねじ込まれることにより弁体ガイド部29が区画部24に締結されて固定される。弁体ガイド部29が区画部24に取り付けられることにより、弁体ガイド部29の頭部291が区画部24の外面に密着して、区画部24の開口部242が閉塞される。
弁体ガイド部29の筒状部290には、その一端の開口部から加圧弁30の基端部300が挿入されている。これにより、加圧弁30の基端部300のY軸方向及びZ軸方向の変位は弁体ガイド部29の筒状部290の内周面により規制されている。この規制構造により、加圧弁30は、その開閉方向Xとは異なる方向への変位が規制されている。このように、本実施形態では、弁体ガイド部29が、開閉方向Xとは異なる方向への加圧弁30の変位を規制する規制部材に相当する。
区画部24の上壁部243には、筒状の突出口244が形成されている。突出口244の外周面には、Oリング244aが設けられている。区画部24がキャップ本体20に取り付けられた際、突出口244が大気連通口28に挿入される。Oリング244aは、突出口244の外周面と大気連通口28の内周面との間に形成される隙間をシールする。区画部24の内部に形成される大気室S2は突出口244を通じて大気連通口28に連通される。
以上説明した本実施形態のキャップ10によれば、以下の(6)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(6)区画部24がキャップ本体20と別体であるため、例えば加圧弁30に何らかの異常が生じた場合であっても、キャップ本体20から区画部24を取り外した後、新たな区画部24をキャップ本体20に取り付けるだけで、加圧弁30の交換が完了する。よって、加圧弁30の交換等の作業を容易に行うことができる。
(6)区画部24がキャップ本体20と別体であるため、例えば加圧弁30に何らかの異常が生じた場合であっても、キャップ本体20から区画部24を取り外した後、新たな区画部24をキャップ本体20に取り付けるだけで、加圧弁30の交換が完了する。よって、加圧弁30の交換等の作業を容易に行うことができる。
(変形例)
次に、第2実施形態のキャップ10の変形例について説明する。
図5に示されるように、本変形例の弁体ガイド部29は、負圧弁40と、負圧弁40を固定するための固定部材60とを更に備えている。
次に、第2実施形態のキャップ10の変形例について説明する。
図5に示されるように、本変形例の弁体ガイド部29は、負圧弁40と、負圧弁40を固定するための固定部材60とを更に備えている。
具体的には、弁体ガイド部29の頭部291には、凹状の溝292が形成されている。溝292の内周面には、雌ねじ山292aが形成されている。弁体ガイド部29には、溝292と筒状部290の内部空間とを連通させる連通孔293が形成されている。連通孔293の内周面は、負圧弁40の弁部401が着座する弁座を構成している。
固定部材60は、軸線m2を中心に有底円筒状に形成されている。固定部材60の外周面には、雄ねじ山600が形成されている。固定部材60は、その雄ねじ山600が弁体ガイド部29の雌ねじ山292aにねじ込まれることにより、溝292に締結されて固定されている。
弁体ガイド部29の溝292と固定部材60の内部とにより囲まれる空間は、負圧弁40が収容される弁体収容空間S3を構成している。負圧弁40は、その先端部に形成された弁部401が弁体ガイド部29の連通孔293の内周面に着座する。また、負圧弁40は、弁体収容空間S3に設けられるコイルばね41の付勢力により、連通孔293の内周面に着座した状態で保持されている。
固定部材60には、弁体収容空間S3とタンク室S1とを連通させる連通孔601が形成されている。連通孔601には、負圧弁40の基端部400が挿入されている。連通孔601の内周面により、負圧弁40の基端部400のY軸方向及びZ軸方向の変位が規制されている。この規制構造により、負圧弁40は、その開閉方向Xとは異なる方向への変位が規制されている。このように、本実施形態では、固定部材60が、開閉方向Xとは異なる方向への負圧弁40の変位を規制する規制部材に相当する。
図4に示されるキャップ10において、図5に示される弁体ガイド部29を用いることにより、区画部24に負圧弁40を容易に設けることが可能となる。
<第3実施形態>
次に、気液分離タンク100のキャップ10の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態のキャップ10との相違点を中心に説明する。
<第3実施形態>
次に、気液分離タンク100のキャップ10の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態のキャップ10との相違点を中心に説明する。
図6に示されるように、本実施形態のキャップ10は、ガスケット50及びプレート51に代えて、Oリング53を用いている点で、第1実施形態のキャップ10と異なる。
具体的には、キャップ本体20における第2弁体ガイド部25及びガード部26の外側部分には、軸線m1を中心に円環状に形成された円環内壁部80が形成されている。円環内壁部80の外周面には、Oリング53が取り付けられる凹状の溝800が形成されている。キャップ10が気液分離タンク100に取り付けられた際に、円環内壁部80の外周面は気液分離タンク100の内周面に対向する。Oリング53は、円環内壁部80の外周面と気液分離タンク100の内周面との間に形成される隙間をシールする。本実施形態では、Oリング53がキャップ用シール部材に相当する。
具体的には、キャップ本体20における第2弁体ガイド部25及びガード部26の外側部分には、軸線m1を中心に円環状に形成された円環内壁部80が形成されている。円環内壁部80の外周面には、Oリング53が取り付けられる凹状の溝800が形成されている。キャップ10が気液分離タンク100に取り付けられた際に、円環内壁部80の外周面は気液分離タンク100の内周面に対向する。Oリング53は、円環内壁部80の外周面と気液分離タンク100の内周面との間に形成される隙間をシールする。本実施形態では、Oリング53がキャップ用シール部材に相当する。
このようなOリング53を用いた構造であっても、キャップ10と気液分離タンク100との間に形成される隙間を介した冷却水の漏れを抑制することができる。
<第4実施形態>
次に、気液分離タンク100のキャップ10の第4実施形態について説明する。以下、第3実施形態のキャップ10との相違点を中心に説明する。
<第4実施形態>
次に、気液分離タンク100のキャップ10の第4実施形態について説明する。以下、第3実施形態のキャップ10との相違点を中心に説明する。
図7に示されるように、本実施形態のキャップ10では、加圧弁30の付勢方向が鉛直方向Zとなっている点で、第1実施形態のキャップ10と異なる。
具体的には、キャップ10は、区画部24の鉛直方向下方Z2に形成される開口部を閉塞する蓋部材として、タンク室S1に面するように配置される第1蓋部材91と、大気室S2に面するように配置される第2蓋部材92とを備えている。
具体的には、キャップ10は、区画部24の鉛直方向下方Z2に形成される開口部を閉塞する蓋部材として、タンク室S1に面するように配置される第1蓋部材91と、大気室S2に面するように配置される第2蓋部材92とを備えている。
第1蓋部材91の上面の略中央部には、凹部910が形成されている。凹部910の底面には、第1蓋部材91の底面に貫通する複数の貫通孔911が形成されている。したがって、凹部910の内部空間は、貫通孔911を通じてタンク室S1に連通されている。
第2蓋部材92は、第1蓋部材91の凹部910の開口部分を閉塞するように第1蓋部材91に密着して設けられている。第2蓋部材92には、区画部24の内部の大気室S2と第1蓋部材91の凹部910の内部空間とを連通させる連通孔920が形成されている。したがって、区画部24の大気室S2は、第2蓋部材92の連通孔920、第1蓋部材91の凹部910の内部空間、及び貫通孔911を通じてタンク室S1に連通されている。本実施形態では、第2蓋部材92の連通孔920、第1蓋部材91の凹部910の内部空間、及び貫通孔911が、大気室S2とタンク室S1とを連通させる連通孔240に相当する。連通孔920における大気室S2に開口する部分の内周面には、加圧弁30の弁部301が着座する弁座が形成されている。
第2蓋部材92は、第1蓋部材91の凹部910の開口部分を閉塞するように第1蓋部材91に密着して設けられている。第2蓋部材92には、区画部24の内部の大気室S2と第1蓋部材91の凹部910の内部空間とを連通させる連通孔920が形成されている。したがって、区画部24の大気室S2は、第2蓋部材92の連通孔920、第1蓋部材91の凹部910の内部空間、及び貫通孔911を通じてタンク室S1に連通されている。本実施形態では、第2蓋部材92の連通孔920、第1蓋部材91の凹部910の内部空間、及び貫通孔911が、大気室S2とタンク室S1とを連通させる連通孔240に相当する。連通孔920における大気室S2に開口する部分の内周面には、加圧弁30の弁部301が着座する弁座が形成されている。
加圧弁30は、区画部24の内部に収容された板ばね31により鉛直方向下方Z2に付勢されている。板ばね31から加圧弁30に付与される付勢力により、加圧弁30は、その弁部301が第2蓋部材92の連通孔920の内周面に着座した状態で、すなわち閉弁状態で保持されている。加圧弁30が板ばね31の付勢力に抗してZ軸方向に変位することにより、連通孔920が開閉する。したがって、本実施形態の加圧弁30の開閉方向は鉛直方向Zとなっている。
キャップ本体20の上壁部22の内面には、加圧弁30の基端部300が挿入される筒状の第1弁体ガイド部81が形成されている。第1弁体ガイド部81は、開閉方向Zとは異なる方向への加圧弁30の変位を規制する規制部材に相当する。第1弁体ガイド部81を通じて区画部24の内部の大気室S2が大気連通口28に連通されている。
本実施形態のキャップ10では、板ばね31から加圧弁30に付与されている付勢力が大きいため、仮に気液分離タンク100が振動することにより加圧弁30に慣性力が作用した場合であっても、加圧弁30が開閉方向に変位し難い。そのため、図7に示されるように、加圧弁30の付勢方向が鉛直方向Zに設定されている場合であっても、加圧弁30が意図せずに開弁することは殆ど無い。
これに対し、コイルばね41から負圧弁40に付与されている付勢力は小さいため、仮に気液分離タンク100が振動することにより負圧弁40に慣性力が作用した場合には、負圧弁40が開閉方向に変位し易い。そのため、図7に示されるように、負圧弁40の付勢方向を水平方向Xに設定すれば、負圧弁40の意図しない開弁を抑制することが可能である。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・加圧弁30では、その弁部301にシール材を塗布するという構造に代えて、図8に示されるように、弁部301にOリング302を設けるという構造を採用することも可能である。この構造では、Oリング302が弁体用シール部材に相当する。負圧弁40についても同様である。
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・加圧弁30では、その弁部301にシール材を塗布するという構造に代えて、図8に示されるように、弁部301にOリング302を設けるという構造を採用することも可能である。この構造では、Oリング302が弁体用シール部材に相当する。負圧弁40についても同様である。
・板ばね31から加圧弁30に付与される付勢力の方向は、水平方向Xに限らず、鉛直方向Zと交差する方向であればよい。負圧弁40についても同様である。
・各実施形態のキャップ10は、エンジンの冷却系統に用いられる気液分離タンク100に限らず、任意の気液分離タンク、例えばインバータやバッテリ等を冷却する冷却系統に用いられる気液分離タンクに用いることも可能である。
・各実施形態のキャップ10は、エンジンの冷却系統に用いられる気液分離タンク100に限らず、任意の気液分離タンク、例えばインバータやバッテリ等を冷却する冷却系統に用いられる気液分離タンクに用いることも可能である。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
S1:タンク室
S2:大気室
10:キャップ
20:キャップ本体
24:区画部
23:第1弁体ガイド部(規制部材)
25:第2弁体ガイド部(規制部材)
26:ガード部
28:大気連通口
29:弁体ガイド部(規制部材)
30:加圧弁(弁体)
31:板ばね(付勢部材)
40:負圧弁(弁体)
41,32:コイルばね(付勢部材)
53:Oリング(キャップ用シール部材)
60:固定部材(規制部材)
100:気液分離タンク
240,241:連通孔
280:突出部(迷路構造)
302:Oリング(弁体用シール部材)
S2:大気室
10:キャップ
20:キャップ本体
24:区画部
23:第1弁体ガイド部(規制部材)
25:第2弁体ガイド部(規制部材)
26:ガード部
28:大気連通口
29:弁体ガイド部(規制部材)
30:加圧弁(弁体)
31:板ばね(付勢部材)
40:負圧弁(弁体)
41,32:コイルばね(付勢部材)
53:Oリング(キャップ用シール部材)
60:固定部材(規制部材)
100:気液分離タンク
240,241:連通孔
280:突出部(迷路構造)
302:Oリング(弁体用シール部材)
Claims (12)
- 気液分離タンク(100)の開口部に装着されるキャップ本体(20)と、
前記キャップ本体の内部空間を、前記気液分離タンクの内部空間に連通されるタンク室(S1)と、大気に連通される大気室(S2)とに区画するとともに、前記タンク室と前記大気室とを連通させる連通孔(240,241)が形成される区画部(24)と、
前記連通孔を閉塞する弁体(30,40)と、
前記弁体に付勢力を付与する付勢部材(31,32,41)と、を備え、
前記弁体は、前記タンク室の内圧と前記大気室の内圧との差に基づき前記付勢部材の付勢力に抗して開弁することにより、前記タンク室と前記大気室とを連通させるものであり、
前記付勢部材は、鉛直方向と交差する所定方向の付勢力を前記弁体に付与している
気液分離タンクのキャップ。 - 前記付勢部材は、前記所定方向として水平方向の付勢力を前記弁体に付与する
請求項1に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記弁体(30)は、前記タンク室の内圧が所定圧力以上になることに基づいて開弁する加圧弁である
請求項1又は2に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記弁体(40)は、前記タンク室の内圧が所定圧力以下になることに基づいて開弁する負圧弁である
請求項1又は2に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記所定方向とは異なる方向への前記弁体の変位を規制する規制部材(23,25,29,60)を更に備える
請求項1〜4のいずれか一項に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記連通孔における前記タンク室の開口部分に対して所定の隙間をあけて対向するように配置されるガード部(26)を更に備える
請求項1〜5のいずれか一項に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記付勢部材(41,32)は、コイルばねである
請求項1〜6のいずれか一項に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記付勢部材(31)は、板ばねである
請求項1〜6のいずれか一項に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記弁体の先端部に設けられ、前記連通孔との間に形成される隙間をシールする弁体用シール部材(302)を更に備える
請求項1〜8のいずれか一項に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記大気室を大気に連通させる大気連通口(28)には、外部から前記大気室への異物の侵入を阻害する迷路構造(280)が形成されている
請求項1〜9のいずれか一項に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記区画部は、前記キャップ本体とは別体からなり、
前記弁体及び前記付勢部材は、前記区画部に設けられている
請求項1〜10のいずれか一項に記載の気液分離タンクのキャップ。 - 前記気液分離タンクの外周面と前記キャップ本体との間に形成される隙間をシールするキャップ用シール部材(53)を更に備える
請求項1〜11のいずれか一項に記載の気液分離タンクのキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019088783A JP2020183734A (ja) | 2019-05-09 | 2019-05-09 | 気液分離タンクのキャップ |
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---|---|
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ID=73044231
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JP (1) | JP2020183734A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114837796A (zh) * | 2022-05-13 | 2022-08-02 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种集成式膨胀水壶、冷却系统及汽车 |
-
2019
- 2019-05-09 JP JP2019088783A patent/JP2020183734A/ja active Pending
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