JP2020183170A - シート体験システム、シートおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】端末で提示する活動のプランに従って着座者がシート上で動作を行う際に、着座者に活動のプランを快適に実行させることを目的とする。【解決手段】シート体験システム1は、シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサ(圧力センサ23)と、シート本体に形成される通気路であって、着座者に向けて開口する通気路に接続されるブロア70と、ブロア70を制御するシート制御部(ECU200)と、を備えるシートと、シート制御部と通信可能であり、着座者にシート上での活動のプランを提示可能な端末(スマートフォンSP)を備える。端末またはシート制御部は、活動のプランに関連する情報に基づいて、ブロア70を作動させるか否かを判定する作動判定処理を実行可能な判定部SP4を備える。シート制御部は、判定部SP4がブロア70を作動させると判定した場合に、ブロア70を作動させる。【選択図】図4

Description

本発明は、センサを有するシートを備えたシート体験システム、当該シート体験システムで用いるシートおよびプログラムに関する。
従来、乗員の着座姿勢を検出するために、シート上に複数の圧力センサを配置した車両用シートが知られている(特許文献1)。
特開2017−65504号公報
しかし、従来の車両用シートは、運転者の着座姿勢を評価して提示するだけであるので、あまり有効に利用できないという問題がある。
そこで、本発明は、シートの新たな価値を提案するべく、端末で提示する活動のプランに従って着座者がシート上で動作を行う際に、着座者が活動のプランを快適に実行することができるシート体験システム、シートおよびプログラムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係るシート体験システムは、シート本体と、前記シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサと、前記シート本体に形成される通気路であって、前記着座者に向けて開口する通気路に接続されるブロアと、前記ブロアを制御するシート制御部と、を備えるシートと、前記シート制御部と通信可能であり、前記着座者に前記シート上での活動のプランを提示可能な端末と、を備える。
前記端末または前記シート制御部は、前記活動のプランに関連する情報に基づいて、前記ブロアを作動させるか否かを判定する作動判定処理を実行可能な判定部を備える。
前記シート制御部は、前記判定部が前記ブロアを作動させると判定した場合に、前記ブロアを作動させる。
また、本発明に係るシートは、シート本体と、前記シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサと、前記シート本体に形成される通気路であって、前記着座者に向けて開口する通気路に接続されるブロアと、前記ブロアを制御するシート制御部と、を備える。
前記シート制御部は、前記着座者に前記シート上での活動のプランを提示可能な端末と通信可能である。
前記端末または前記シート制御部は、前記活動のプランに関連する情報に基づいて、前記ブロアを作動させるか否かを判定する判定部を備える。
前記シート制御部は、前記判定部が前記ブロアを作動させると判定した場合に、前記ブロアを作動させる。
また、本発明に係るプログラムは、シート本体と、前記シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサと、前記シート本体に形成される通気路であって、前記着座者に向けて開口する通気路に接続されるブロアと、前記ブロアを制御するシート制御部と、を備えるシートとともに使用される端末を動作させるためのプログラムである。
前記プログラムは、前記端末を、前記シート制御部と通信する通信手段と、前記着座者に前記シート上での活動のプランを提示する提示手段と、前記活動のプランに関連する情報に基づいて、前記ブロアを作動させるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が前記ブロアを作動させると判定した場合に、前記ブロアを作動させるための信号を前記シート制御部に送信することで、前記シート制御部を介して前記ブロアを作動させるブロア作動手段として機能させる。
前述した各構成によれば、活動のプランに関連する情報に基づいてブロアを作動させるか否かを判定し、判定結果に応じてブロアを作動させるので、端末で提示する活動のプランに適した送風を着座者に対して行うことができ、着座者が活動のプランを快適に実行することができる。
また、前記端末は、前記センサから前記測定値を取得し、前記測定値に基づいて前記活動のプランでの前記着座者の運動状態を算出し、前記判定部は、前記運動状態に基づいて、前記作動判定処理を実行してもよい。
これによれば、測定値に応じた運動状態に基づいてブロアを制御するので、着座者のシート上での運動状態に応じてブロアを作動させることができる。
また、前記判定部は、前記活動のプランの実行状況に基づいて、前記作動判定処理を実行してもよい。
これによれば、活動のプランの実行状況に基づいてブロアを制御するので、例えば、活動のプランが所定時間以上実行されている場合に、ブロアを作動させて、着座者を快適な状態にすることができる。
また、前記シート体験システムは、前記シートの設置場所の温度が高いほど前記ブロアの作動開始のタイミングが早くなるように、前記温度に基づいて、前記作動判定処理で使用する閾値または当該閾値と比較する変数を変更してもよい。
これによれば、シートの設置場所の温度が高いほどブロアの作動開始のタイミングを早くするので、発汗しやすい高温環境下ではブロアを早く作動させることができ、着座者を快適な状態にすることができる。
また、前記端末は、前記着座者からの入力によって前記ブロアの作動開始のタイミングを変更可能な入力部を備え、前記判定部は、前記ブロアの作動開始のタイミングが変更された場合に、前記作動判定処理で使用する閾値または当該閾値と比較する変数を変更してもよい。
これによれば、着座者の好みに応じて、ブロアの作動開始のタイミングを決めることができる。
また、前記端末は、前記活動のプランの所定の場面に応じた所定画像を表示可能であり、前記判定部は、前記端末が前記所定画像を表示したときに、前記ブロアを作動させると判定してもよい。
これによれば、活動のプランの所定の場面に応じた所定画像が表示されたときにブロアが作動するので、例えば、活動のプランが1000m走の動きを着座者に指示する場合において、1000m走のゴールの場面に応じた所定画像を表示したときに、ブロアを作動させることができる。これにより、着座者は、ブロアの風によって、ゴールに到着した達成感を得ることができる。
また、前記ブロアおよび前記シート制御部は、前記シートのシートクッションに設けられ、左右方向において、前記ブロアの少なくとも一部が、前記シート制御部の少なくとも一部と同じ位置に配置されていてもよい。
これによれば、ブロアとシート制御部をコンパクトに配置することができる。
また、前記ブロアおよび前記シート制御部は、前記シートのシートクッションに設けられ、前後方向において、前記ブロアの少なくとも一部が、前記シート制御部の少なくとも一部と同じ位置に配置されていてもよい。
これによれば、ブロアとシート制御部をコンパクトに配置することができる。
また、前記シートは、前記シート制御部とは別の制御部を備えていてもよい。
本発明によれば、端末で提示する活動のプランに従って着座者がシート上で動作を行う際に、着座者が活動のプランを快適に実行することができる。
また、活動のプランでの着座者の運動状態に基づいてブロアを制御することで、例えば、着座者のシート上での運動状態に応じてブロアを作動させることができる。
また、活動のプランの実行状況に基づいてブロアを制御することで、例えば、活動のプランが所定時間以上実行されている場合に、ブロアを作動させて、着座者を快適な状態にすることができる。
また、シートの設置場所の温度が高いほどブロアの作動開始のタイミングを早くすることで、例えば、着座者が汗をかくタイミングに合わせてブロアを作動させることができ、着座者を快適な状態にすることができる。
また、着座者からの入力によってブロアの作動開始のタイミングを変更可能とすることで、着座者の好みに応じて、ブロアの作動開始のタイミングを決めることができる。
また、活動のプランの所定の場面に応じた所定画像が表示されたときにブロアを作動させることで、例えば、活動のプランが1000m走の動きを着座者に指示する場合において、1000m走のゴールの場面に応じた所定画像を表示したときに、ブロアを作動させることができる。これにより、着座者は、ブロアの風によって、ゴールに到着した達成感を得ることができる。
また、左右方向において、ブロアの少なくとも一部をシート制御部の少なくとも一部と同じ位置に配置することで、ブロアとシート制御部をコンパクトに配置することができる。
また、前後方向において、ブロアの少なくとも一部をシート制御部の少なくとも一部と同じ位置に配置することで、ブロアとシート制御部をコンパクトに配置することができる。
一実施形態に係るシート体験システムを示す図である。 シートの構造を示す断面図である。 シートを下から見た図である。 ECUとスマートフォンの構成を示すブロック図である。 1000m走ゲームで取得する圧力の変化を示すグラフである。 スマートフォンでの処理を示すフローチャートである。 1000m走ゲームのスタート画面を示す図である。 キャラクタがゴールした場面に応じた所定画像を示す図である。 第1変形例にかかるスマートフォンでの処理を示すフローチャートである。 第2変形例にかかるスタート画面を示す図である。 第2変形例にかかるスマートフォンでの処理を示すフローチャートである。 第3変形例にかかるECUの位置を示す図である。 第4変形例にかかるECUの位置を示す図である。 第5変形例にかかるECUの位置を示す図である。 ECUとは別の第2ECUを設けた第6変形例を示す図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のシート体験システム1は、シートSと、シート体験装置10とを含んでなる。
シートSは、シート本体S10と、圧力センサ21〜26と、シート制御部の一例としてのECU(電子制御ユニット)200と、近距離通信機3Aと、ブロア70(図2および図3参照)と、を備えてなる。シート本体S10は、一例として、車両などの乗物に設置される乗物用シートであり、シートクッションS1、シートバックS2およびヘッドレストS3を有する。
図2に示すように、シートSは、シートフレーム(図示略)に、ウレタンフォームなどからなるパッドPと、布地や皮革などからなる表皮U1,U2を被せることで構成されている。パッドPは、シートフレームを覆い、表皮U1,U2は、パッドPを覆っている。
パッドPは、シートクッションS1のパッドを構成するクッションパッドP1と、シートバックS2のパッドを構成するバックパッドP2を含む。クッションパッドP1は、内部に形成された通気路A1と、上側の面から通気路A1に連通する複数の通気穴H1とを有している。また、バックパッドP2は、内部に形成された通気路A2と、前側の面から通気路A2に連通する複数の通気穴H2とを有している。各通気路A1,A2は、通気穴H1,H2を介して着座者に向けて開口している。
通気路A1,A2は、ダクトDによりブロア70と接続されている。ブロア70は、シロッコファンであり、シートクッションS1の下側に配置されている。シートSは、ブロア70から送風された空気を、ダクトDと通気路A1,A2を通して通気穴H1,H2からシートに座った乗員に向けて吹き出すように構成されている。
ダクトDは、複数の部品を接続してなる。具体的には、ダクトDは、第1ダクト部材110と、第2ダクト部材120と、第3ダクト部材130と、第4ダクト部材140とを有している。
第1ダクト部材110は、略前後に延びるロア管部111と、ロア管部111の後端から後に凸となるように湾曲しながら上方に延びる湾曲管部112とを有している。ロア管部111は、前端部がブロア70に接続されている。
第2ダクト部材120は、第1ダクト部材110の湾曲管部112に接続されており、略上下に延びるように設けられている。第2ダクト部材120は、可撓性を有するとともに伸縮自在な第1蛇腹部122を有している。
第3ダクト部材130は、第2ダクト部材120の上端に接続されている。第3ダクト部材130は、バック接続管部134を有している。バック接続管部134は、バックパッドP2に形成された通気路A2に接続されている。
第4ダクト部材140は、第1ダクト部材110の前部に接続されており、略上下に延びるように設けられている。第4ダクト部材140は、可撓性を有するとともに伸縮自在な第2蛇腹部141と、第2蛇腹部141の上に設けられたクッション接続管部142とを有している。クッション接続管部142は、クッションパッドP1に形成された通気路A1に接続されている。
ダクトDは、シートクッションS1とシートバックS2とに跨がって配置されている。詳しくは、ダクトDは、主に、第1ダクト部材110と第4ダクト部材140がシートクッションS1に配置され、第3ダクト部材130がシートバックS2に配置され、第2ダクト部材120がシートクッションS1とシートバックS2を跨ぐように配置されている。
図3に示すように、ECU200は、ブロア70を制御する機能を有しており、ブロア70とともにシートクッションS1の下に設けられている。ダクトDは、左右方向におけるシートクッションS1の中央(中央面CP)よりも右(左右方向の一方)に配置されている。ECU200は、ブロア70の右に配置されている。前後方向において、ブロア70の一部は、ECU200の一部と同じ位置に配置されている。詳しくは、前後方向において、ブロア70の前端を含む部分は、ECU200の後端を含む部分と同じ位置に配置されている。
図1に戻って、シートクッションS1とシートバックS2には、表皮の下に複数の圧力センサ21〜26が設けられている。圧力センサ21〜26は、シート本体S10に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサである。
圧力センサ21〜26は、シート本体S10に着座する着座者に対向する座面の状態を検知可能に配置され、シート本体S10に座っている着座者からの圧力値を取得する。ECU200は、各圧力センサ21〜26から、測定値を取得可能に圧力センサ21〜26と接続されている。また、ECU200は、シートSの設置場所である乗物内の温度を取得する温度センサ3Bと接続されている。
各圧力センサ21〜26は、シートSの左右の中心に対して左右対称に1対ずつ設けられている。なお、以下の説明や図面においては、左側に配置される圧力センサ21〜26については、符号の末尾に「L」を付し、右側に配置される圧力センサ21〜26については、符号の末尾に「R」を付して区別することもある。
シートクッションS1には、圧力センサ21〜23が設けられている。
圧力センサ21は、着座者の坐骨の最下部に対応する位置に設けられている。この位置では、着座者の荷重が最も大きくかかる。
圧力センサ22は、圧力センサ21の少し前に配置されている。
圧力センサ21および圧力センサ22は、いずれも、着座者の臀部からの圧力を測定するためのものであり、いずれか一方のみが設けられていてもよい。
圧力センサ23は、圧力センサ21および圧力センサ22から前方に大きく離れて配置されている。圧力センサ23は、着座者の大腿の下に位置し、着座者の大腿からの圧力値を測定可能である。
シートバックS2には、圧力センサ24〜26が設けられている。圧力センサ24は、着座者の腰の後ろに対応する位置に設けられている。
圧力センサ25は、圧力センサ24の少し上に配置されている。
圧力センサ24および圧力センサ25は、いずれも、着座者の腰からの圧力を測定するためのものであり、いずれか一方のみが設けられていてもよい。
圧力センサ26は、圧力センサ24および圧力センサ25から上方に大きく離れて配置されている。圧力センサ26は、着座者の肩に対応して位置し、着座者の肩からの圧力値を測定可能である。
本実施形態においては、シート体験システム1は、シートS上での活動のプランの一例としての、圧力センサ23を使用した1000m走のゲームを着座者に提示するものとする。1000m走のゲームは、シート本体S10に座った着座者が、脚を交互に上下動させることで、スマートフォンSPのディスプレイDSP上に表示されたキャラクタを走らせるゲームとする。
シート本体S10には、スマートフォンSPを保持するためのホルダ4が設けられている。ホルダ4は、ワイヤを屈曲させて形成され、一端がシートバックS2に固定され、他端にスマートフォンSPを固定する固定部4Aが設けられている。固定部4AにスマートフォンSPを固定することで、着座者は、スマートフォンSPを手に持たなくても、スマートフォンSPのディスプレイDSPを見ることができる。このため、着座者は、ディスプレイDSPを見ながら、1000m走のゲームを全身を使って行うことができる。
シート体験装置10は、ECU200と、端末の一例としてのスマートフォンSPとを有してなる。
ECU200には、ブルートゥース(登録商標)またはWi−Fi(登録商標)などの近距離無線通信を可能にする近距離通信機3Aが接続されている。
ECU200およびスマートフォンSPは、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、予め記憶されたプログラムを実行する。なお、スマートフォンSPは、ディスプレイDSPをさらに備えている。スマートフォンSPは、プログラムに従って動作することで、1000m走のゲームを実行するための各手段として機能する。
具体的に、スマートフォンSPは、近距離通信機3AおよびECU200を介して各圧力センサ23から測定値を取得し、取得した測定値に基づいて1000m走のゲームを実行する機能を有している。
図4に示すように、ECU200は、圧力取得部210と、温度取得部220と、ブロア制御部230とを備えている。
圧力取得部210は、圧力センサ23から圧力値を取得する機能を有している。圧力取得部210は、圧力値を取得すると、取得した圧力値をスマートフォンSPに送信する。
温度取得部220は、温度センサ3Bから温度を取得する機能を有している。温度取得部220は、温度を取得すると、取得した温度をスマートフォンSPに送信する。
ブロア制御部230は、スマートフォンSPから送信されてくる信号に基づいて、ブロア70の作動・停止を制御する機能を有している。詳しくは、ブロア制御部230は、スマートフォンSPから後述するブロア作動信号を受信すると、ブロア70を作動させる。つまり、ブロア制御部230は、後述する判定部SP4がブロア70を作動させると判定した場合に、ブロア70を作動させる。また、ブロア制御部230は、スマートフォンSPから後述するブロア停止信号を受信すると、ブロア70を停止させる。
スマートフォンSPは、動作検出部SP1と、ゲーム処理部SP2と、運動強度算出部SP3と、判定部SP4と、送信部SP5と、閾値設定部SP6とを備えている。
動作検出部SP1は、ECU200の圧力取得部210から着座者の動作に応じて変化する圧力値を取得する機能を有している。動作検出部SP1は、ECU200から圧力値を取得すると、取得した圧力値をゲーム処理部SP2に出力する。
ゲーム処理部SP2は、圧力値に基づいて、1000m走ゲームを実行する機能を有している。例えばシートSに座っている着座者が1000m走ゲームを行う場合には、ゲーム処理部SP2は、シートSの左右の圧力センサ23R,23Lの圧力値P3,P3を取得する。そして、そのときに座っている着座者の平均的な圧力であるノーマル圧力P3と、圧力値のピーク検出のためのしきい値P3thを決定するとともに、その着座者の平均的な脚を動かす周期であるノーマルステップ周期TSを算出する。
具体的には、着座者が脚を交互に上げた場合、圧力値P3,P3は、例えば図5のように変化する。図5において、圧力が急に小さくなっている部分は、着座者が脚を上げたことにより、圧力センサ23R,23Lの部分の圧力が小さくなっていることを示す。つまり、圧力が小さくなっていない140付近の圧力値が、脚を上げていないときの平均なノーマル圧力P3となる。ノーマル圧力P3を算出するには、例えば、圧力値P3,P3の前回値と今回値の差(今回値P3(n)から前回値P3(n−1)を引いた値とする。)の絶対値が所定値以下である場合(つまり、値の変化が小さいとき)の今回値を集計して平均すればよい。
また、しきい値P3thは、脚を上げている最中であることを判定するためのしきい値であり、例えば、図5の場合であれば、100〜120程度の値を用いればよい。このため、しきい値P3thは、ノーマル圧力P3に所定値を乗じた値を用いることができる。例えば、ノーマル圧力P3に0.6〜0.9程度の所定値を乗じた値をしきい値P3thとすることができる。
ノーマルステップ周期TSは、圧力値P3,P3のピーク同士の時間間隔であるステップ周期TSの平均値である。
圧力値P3,P3は、各圧力値P3,P3が、しきい値P3thより小さい(上側から下側へ超えた)という条件下で、前回値と今回値の差が負から正に変化したときにピークに達したと判定することができ、このときの前回値P3(n−1)をピーク値Pmとすることができる。
ゲーム処理部SP2は、着座者の動作に応じて圧力値P3,P3のピークを検出すると、ピーク値Pmを算出し、ピーク値Pmとノーマル圧力P3とに基づいて、脚を上げた大きさであるステップ強度F(F,F)を算出する。ステップ強度Fは、ピークの大きさ、つまり、ノーマル圧力P3から、ピーク値Pmを引いた値とすることができる。本実施形態においては、着座者の体格の大きさによる違いをなくすため、ノーマル圧力P3で規格化した値とする。例えば、ステップ強度Fは、
F=(P3−Pm)/P3
とする。
ゲーム処理部SP2は、1000m走ゲーム中に、ステップ強度Fを算出すると、ディスプレイDSP上のキャラクタをゴールへ向けて移動させる。このときの移動量は、ステップ強度Fの大きさに応じたものである。スマートフォンSPは、例えば、F[m]分だけゴールへ向けてキャラクタを移動させる。
また、ゲーム処理部SP2は、キャラクタの移動に応じて背景を変更する機能を有している。詳しくは、ゲーム処理部SP2は、ステップ強度Fに応じて背景を移動させることで、キャラクタをスタート地点からゴール地点まで相対的に移動させている。つまり、ゲーム処理部SP2は、スタートからゴールまでの各場面に応じた画像をディスプレイDSPに表示可能となっている。
ゲーム処理部SP2は、所定の場面、詳しくはキャラクタがゴールした場面に応じた所定画像(図8参照)を表示する場合には、そのことを示すゴール信号を判定部SP4に出力する。また、ゲーム処理部SP2は、前述したステップ周期TSを算出すると、算出したステップ周期TSを運動強度算出部SP3に出力する。
運動強度算出部SP3は、ステップ周期TSに基づいて運動強度STを算出する機能を有している。ここで、運動強度STは、1000m走ゲームでの着座者の運動状態の一例である。なお、ステップ周期TSは、前述したように圧力センサ23の測定値に基づいて算出されている。
本実施形態においては、着座者の個人差の影響を減らすため、ステップ周期TSをノーマルステップ周期TSで割った値をしきい値と比較して運動強度STを算出する。例えば、TS/TSが1.5以上で周期が長い場合にはST=1とし、1.2以上、1.5未満の場合にはST=2とし、0.7以上、1.2未満の場合には、ST=3とし、0.7未満の場合にはST=4とする。運動強度算出部SP3は、運動強度STを算出すると、算出した運動強度STを判定部SP4に出力する。
判定部SP4は、1000m走ゲームに関連する情報に基づいて、ブロア70を作動させるか否かを判定する作動判定処理を実行する機能を有している。本実施形態では、1000m走ゲームに関連する情報を、前述した運動強度STおよびゴール信号とする。
具体的に、判定部SP4は、運動強度STを運動強度閾値STthと比較し、ST>STthの場合にブロア70を作動させるためのブロア作動信号を送信部SP5に出力する。また、判定部SP4は、ST≦STthの場合には、ブロア70を停止させるためのブロア停止信号を送信部SP5に出力する。
また、判定部SP4は、ゴール信号を受信した場合にも、ブロア作動信号を送信部SP5に出力する。つまり、判定部SP4は、スマートフォンSPがゴール場面に対応した所定画像を表示したときに、ブロア70を作動させると判定する。
送信部SP5は、判定部SP4から受信した信号をECU200のブロア制御部230に送信する機能を有している。
閾値設定部SP6は、ECU200の温度取得部220から受信した温度に基づいて、運動強度閾値STthを設定する機能を有している。詳しくは、閾値設定部SP6は、温度が高いほど、運動強度閾値STthを小さな値に設定する。つまり、閾値設定部SP6は、シートSの設置場所の温度が高いほどブロア70の作動開始のタイミングが早くなるように、温度に基づいて、作動判定処理で使用する運動強度閾値STthを変更する。
次に、スマートフォンSPの動作(詳しくは、スマートフォンSP内の制御部)について詳細に説明する。
スマートフォンSPは、ECU200と通信可能な状態において、着座者が1000m走ゲームを立ち上げると、図6に示す処理を開始する(START)。この処理において、スマートフォンSPは、まず、1000m走ゲームのスタート画面(図7参照)をディスプレイDSP上に表示する(S11)。スタート画面では、1000m走ゲームを開始するためのボタンB1と、1000m走ゲームを終了するためのボタンB2とが表示されている。
ステップS11の後、スマートフォンSPは、スタート画面において終了のボタンB2が選択されたか否かを判断する(S12)。ステップS12において終了のボタンB2が選択されたと判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、本処理を終了する。
ステップS12において終了のボタンB2が選択されていないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、ECU200から車内温度を取得し(S13)、車内温度に応じて運動強度閾値STthを設定する(S14)。ステップS14の後、スマートフォンSPは、スタート画面においてスタートのボタンB1が選択されたか否かを判断する(S15)。
ステップS15においてスタートのボタンB1が選択されていないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、ステップS12の処理に戻る。ステップS15においてスタートのボタンB1が選択されたと判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、1000m走ゲームを開始する(S16)。
ステップS16の後、つまり1000m走ゲーム中において、スマートフォンSPは、ECU200から取得する圧力値に基づいて運動強度STを算出する(S17)。ステップS17の後、スマートフォンSPは、運動強度STが運動強度閾値STthよりも大きいか否かを判断する(S18)。
ステップS18においてST>STthであると判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、ブロア70を作動させると判定して、ブロア作動信号をECU200に送信する(S19)。ステップS18においてST>STthでないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、ブロア70を作動させないと判定して、ブロア停止信号をECU200に送信する(S20)。
ステップS19,S20の後、スマートフォンSPは、キャラクタがゴールしたか否か、つまりゴール場面に対応した所定画像をディスプレイDSPに表示したか否かを判断する(S21)。ステップS21においてキャラクタがゴールしていないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、ステップS17の処理に戻る。ステップS21においてキャラクタがゴールしたと判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、ブロア作動信号をECU200に送信して(S22)、ステップS11の処理に戻る。
次に、スマートフォンSPの具体的な動作の一例を詳細に説明する。
1000m走ゲーム中において着座者が脚を交互に上下動させると、スマートフォンSPのディスプレイDSP上のキャラクタがスタート地点からゴール地点に向かって走り出す。1000m走ゲーム中において着座者がペースを上げるべく脚の上下動を早めると、上下動の速さに応じて運動強度STが大きくなっていく。
運動強度STが運動強度閾値STthよりも大きくなると(S18:Yes)、スマートフォンSPからECU200にブロア作動信号が送信され(S19)、ECU200がブロア70を作動させる。これにより、着座者が脚の上下動を早めることで、発汗しやすい状況になった場合には、ブロア70の風によって着座者の発汗を抑えることができる。
1000m走ゲーム中において着座者がペースを下げるべく脚の上下動を遅くすると、上下動の速さの低下に応じて運動強度STが小さくなっていく。運動強度STが運動強度閾値STth以下になると(S18:No)、スマートフォンSPからECU200にブロア停止信号が送信され(S20)、ECU200がブロア70を停止させる。これにより、着座者が脚の上下動を遅くして、発汗しにくい状況になった場合には、ブロア70の無駄な稼働を抑えることができる。
そして、キャラクタがゴールすると(S21:Yes)、スマートフォンSPからECU200にブロア作動信号が送信され(S22)、ECU200がブロア70を作動させる。これにより、着座者は、ブロア70の風によって、ゴールに到着した達成感を得ることができる。
以上、本実施形態のシート体験システム1によれば、次の各効果を奏することができる。
1000m走ゲームに関連する情報に基づいてブロア70を作動させるか否かを判定し、判定結果に応じてブロア70を作動させるので、スマートフォンSPで提示する1000m走ゲームに適した送風を着座者に対して行うことができ、着座者が1000m走ゲームを快適に実行することができる。
圧力センサ23の圧力値に応じた運動強度STに基づいてブロア70を制御するので、着座者のシートS上での運動状態に応じてブロア70を作動させることができる。
車内温度が高いほどブロア70の作動開始のタイミングを早くするので、発汗しやすい高温環境下ではブロア70を早く作動させることができ、着座者を快適な状態にすることができる。
ゴール場面に対応した所定画像がディスプレイDSPに表示されたときにブロア70が作動するので、着座者は、ブロアの風によって、ゴールに到着した達成感を得ることができる。
前後方向において、ブロア70の一部がECU200の一部と同じ位置に配置されているので、ブロア70とECU200をコンパクトに配置することができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。なお、以下の説明において、前記実施形態と略同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
前記実施形態では、判定部SP4が着座者の運動状態(運動強度ST)に基づいて作動判定処理を実行したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、判定部SP4は、1000m走の実行状況に基づいて作動判定処理を実行してもよい。
具体的には、図9に示すように、スマートフォンSPは、1000m走ゲームの実行時間TMが時間閾値TMthを超えたときに、ブロア70を作動させると判定してもよい。ここで、図9に示す処理は、図6に示す処理におけるステップS14の代わりに、新たなステップS41を有し、ステップS17〜S20の代わりに、新たなステップS42〜S44を有し、その他の処理は、図6の処理と同様となっている。
図9に示す処理において、スマートフォンSPは、ステップS13の後、車内温度に応じて時間閾値TMthを設定する(S41)。具体的には、スマートフォンSPは、車内温度が高いほど、時間閾値TMthを小さな値に設定する。ステップS41の後、スマートフォンSPは、ステップS15の処理に移行する。
ステップS16の後、スマートフォンSPは、1000m走ゲームの実行時間TMを算出する(S42)。なお、実行時間TMは、1000m走ゲームを立ち上げたときからの経過時間であってもよいし、1000m走ゲームが開始されたときからの経過時間であってもよい。
ステップS42の後、スマートフォンSPは、実行時間TMが時間閾値TMthを超えたか否かを判定する(S43)。ステップS43においてTM>TMthであると判定した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、ブロア70を作動させると判定して、ブロア作動信号をECU200に送信する(S44)。
ステップS43においてTM>TMthでないと判定した場合(No)、または、ステップS44の後、スマートフォンSPは、ステップS21の処理に移行する。
以上、この形態によれば、1000m走の実行時間TMに基づいてブロア70を制御するので、1000m走ゲームが所定時間(時間閾値TMth)を超えて実行されている場合に、ブロア70を作動させて、着座者を快適な状態にすることができる。
図9の形態では、車内温度に基づいて作動判定処理で使用する時間閾値TMthを設定したが、本発明はこれに限定されるものではない。時間閾値TMthは、例えば、図10に示すようなボタンB3〜B5を着座者が選択することによって設定されてもよい。
ここで、ボタンB3〜B5は、着座者からの入力によってブロア70の作動開始のタイミングを変更可能な入力部であり、ディスプレイDSPに画像として表示されている。ボタンB4は、ブロア70の作動開始のタイミングを所定タイミングとするボタンである。ボタンB3は、ブロア70の作動開始のタイミングを所定タイミングよりも早くするためのボタンである。ボタンB5は、ブロア70の作動開始のタイミングを所定タイミングよりも遅くするためのボタンである。
この形態では、判定部SP4は、ボタンB3〜B5の選択によってブロア70の作動開始のタイミングが変更された場合に、作動判定処理で使用する時間閾値TMthを変更する。具体的に、スマートフォンSPは、ボタンB4が選択されることで、ブロア70の作動開始のタイミングが所定タイミングとなっている場合には、時間閾値TMthを所定値とする。スマートフォンSPは、ボタンB3が選択されることで、ブロア70の作動開始のタイミングが所定タイミングよりも早いタイミングとなっている場合には、時間閾値TMthを所定値よりも短い時間に設定する。スマートフォンSPは、ボタンB5が選択されることで、ブロア70の作動開始のタイミングが所定タイミングよりも遅いタイミングとなっている場合には、時間閾値TMthを所定値よりも長い時間に設定する。
この形態では、スマートフォンSPは、図11に示す処理を実行する。図11に示す処理は、図9に示す処理におけるステップS41の代わりに、新たなステップS61を有し、その他の処理は、図9の処理と同様となっている。
図11に示す処理において、スマートフォンSPは、ステップS13の後、ボタンB3〜B5の選択によって入力された送風タイミング(作動開始タイミング)に応じて時間閾値TMthを設定する(S61)。ステップS61の後、スマートフォンSPは、ステップS15の処理に移行する。
以上、この形態によれば、着座者の好みに応じて、ブロア70の作動開始のタイミングを決めることができる。
ブロア70およびECU200の位置は、前記実施形態の位置に限らず、様々な位置に配置することができる。例えば、図12に示すように、左右方向において、ブロア70の一部がECU200の一部と同じ位置に配置されていてもよい。詳しくは、図12の形態において、ECU200は、ブロア70の後ろに配置されている。左右方向において、ブロア70の左端を含む部分は、ECU200の右端を含む部分と同じ位置に配置されている。
また、図13および図14に示すように、ECU200は、ブロア70の左に配置されていてもよい。なお、図13の形態では、前後方向において、ブロア70の前端を含む部分が、ECU200の後端を含む部分と同じ位置に配置されている。また、図14の形態では、前後方向において、ブロア70の後端を含む部分が、ECU200の前端を含む部分と同じ位置に配置されている。
図15に示すように、シートSは、ECU200とは別の制御部としての第2ECU300を備えていてもよい。第2ECU300は、ブロア70を作動させる機能以外の機能、例えば、図示しない電動リクライニングのモータやヒータなどを制御する機能を有している。この形態において、ブロア70は、左右方向において、ECU200と第2ECU300の間に配置されている。ECU200は、ブロア70の右に配置され、第2ECU300は、ブロア70の左に配置されている。前後方向において、ブロア70の前端を含む部分は、ECU200の後端を含む部分および第2ECU300の後端を含む部分と同じ位置に配置されている。
図15の形態では、シート制御部と制御部をそれぞれ別のECU200,300としたが、本発明はこれに限定されず、シート制御部と制御部は1つのECUとして構成されていてもよい。
前記実施形態では、運動状態として運動強度STを例示したが、本発明はこれに限定されず、運動状態は、例えば着座者の歩数やステップ強度Fであってもよい。
前記実施形態では、実行状況として1000m走ゲームの実行時間TMを例示したが、本発明はこれに限定されず、実行状況は、例えば、1000m走ゲームを実行した回数などであってもよい。
前記実施形態では、作動判定処理で使用する閾値を温度などに応じて変更したが、本発明はこれに限定されず、温度などに応じて、作動判定処理で使用する閾値と比較する変数(例えば運動強度ST)を変更してもよい。
前記実施形態では、入力部としてディスプレイDSPに表示される画像(ボタンB3〜B5)を例示したが、本発明はこれに限定されず、入力部は、例えば、ボタンスイッチ、キーボード、音声によって情報を入力する音声入力装置などであってもよい。
前記実施形態などでは、ブロア70の一部とECU200の一部を前後方向または左右方向で同じ位置に配置したが、本発明はこれに限定されず、ブロア70の少なくとも一部とECU200の少なくとも一部が前後方向または左右方向で同じ位置に配置されていればよい。つまり、例えば、ブロア70の全部がECU200の全部または一部と前後方向または左右方向で同じ位置に配置されてもよいし、ECU200の全部がブロア70の一部と前後方向または左右方向で同じ位置に配置されてもよい。
前記実施形態では、スマートフォンSPが判定部SP4を備える構成としたが、本発明はこれに限定されず、シート制御部であるECU200が判定部を備えていてもよい。
前記実施形態では、通気路A1,A2に空気を送るブロア70を例示したが、本発明はこれに限定されず、ブロアは、例えば、通気路内の空気を吸い込むタイプであってもよい。
前記実施形態では、端末とシート制御部を無線通信可能としたが、本発明はこれに限定されず、端末とシート制御部は、有線通信可能に構成されていてもよい。
前記実施形態では、活動のプランを1000m走ゲームとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。活動のプランは、例えば、着座者をリラックスさせるのに適した画像や音楽を提供するリラックスアプリであってもよいし、着座者にエクササイズを実行させるエクササイズゲームなどであってもよい。
前記実施形態では、活動のプランの所定の場面に応じた所定画像としてゴール場面に応じた所定画像を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。所定画像は、例えば、リラックスアプリを着座者に提供する場合には、着座者の心が癒されるような森林の場面に応じた画像であってもよい。
前記実施形態では、シートSとして乗物用シートを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、自宅や公共施設などに設置される椅子や座椅子などであってもよい。
前記実施形態では、センサとして圧力センサを例示したが、本発明はこれに限定されず、センサは、例えば光センサなどであってもよい。この場合、光センサで光が検知されたか否かの情報に基づいて運動強度などを算出してもよい。
前記実施形態では、端末としてスマートフォンSPを例示したが、本発明はこれに限定されず、端末は、例えばタブレットなどのスマートフォンSP以外の携帯端末であってもよいし、シートに固定される端末であってもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 シート体験システム
21〜26 圧力センサ
70 ブロア
200 ECU
A1,A2 通気路
S シート
S10 シート本体
SP スマートフォン
SP4 判定部

Claims (11)

  1. シート本体と、前記シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサと、前記シート本体に形成される通気路であって、前記着座者に向けて開口する通気路に接続されるブロアと、前記ブロアを制御するシート制御部と、を備えるシートと、
    前記シート制御部と通信可能であり、前記着座者に前記シート上での活動のプランを提示可能な端末と、を備えたシート体験システムであって、
    前記端末または前記シート制御部は、前記活動のプランに関連する情報に基づいて、前記ブロアを作動させるか否かを判定する作動判定処理を実行可能な判定部を備え、
    前記シート制御部は、前記判定部が前記ブロアを作動させると判定した場合に、前記ブロアを作動させることを特徴とするシート体験システム。
  2. 前記端末は、前記センサから前記測定値を取得し、前記測定値に基づいて前記活動のプランでの前記着座者の運動状態を算出し、
    前記判定部は、前記運動状態に基づいて、前記作動判定処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のシート体験システム。
  3. 前記判定部は、前記活動のプランの実行状況に基づいて、前記作動判定処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート体験システム。
  4. 前記シートの設置場所の温度が高いほど前記ブロアの作動開始のタイミングが早くなるように、前記温度に基づいて、前記作動判定処理で使用する閾値または当該閾値と比較する変数を変更することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシート体験システム。
  5. 前記端末は、前記着座者からの入力によって前記ブロアの作動開始のタイミングを変更可能な入力部を備え、
    前記判定部は、前記ブロアの作動開始のタイミングが変更された場合に、前記作動判定処理で使用する閾値または当該閾値と比較する変数を変更することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシート体験システム。
  6. 前記端末は、前記活動のプランの所定の場面に応じた所定画像を表示可能であり、
    前記判定部は、前記端末が前記所定画像を表示したときに、前記ブロアを作動させると判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のシート体験システム。
  7. 前記ブロアおよび前記シート制御部は、前記シートのシートクッションに設けられ、
    左右方向において、前記ブロアの少なくとも一部が、前記シート制御部の少なくとも一部と同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシート体験システム。
  8. 前記ブロアおよび前記シート制御部は、前記シートのシートクッションに設けられ、
    前後方向において、前記ブロアの少なくとも一部が、前記シート制御部の少なくとも一部と同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシート体験システム。
  9. 前記シートは、前記シート制御部とは別の制御部を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載シート体験システム。
  10. シート本体と、前記シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサと、前記シート本体に形成される通気路であって、前記着座者に向けて開口する通気路に接続されるブロアと、前記ブロアを制御するシート制御部と、を備えるシートであって、
    前記シート制御部は、前記着座者に前記シート上での活動のプランを提示可能な端末と通信可能であり、
    前記端末または前記シート制御部は、前記活動のプランに関連する情報に基づいて、前記ブロアを作動させるか否かを判定する判定部を備え、
    前記シート制御部は、前記判定部が前記ブロアを作動させると判定した場合に、前記ブロアを作動させることを特徴とするシート。
  11. シート本体と、前記シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサと、前記シート本体に形成される通気路であって、前記着座者に向けて開口する通気路に接続されるブロアと、前記ブロアを制御するシート制御部と、を備えるシートとともに使用される端末を動作させるためのプログラムであって、
    前記端末を、
    前記シート制御部と通信する通信手段と、
    前記着座者に前記シート上での活動のプランを提示する提示手段と、
    前記活動のプランに関連する情報に基づいて、前記ブロアを作動させるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記ブロアを作動させると判定した場合に、前記ブロアを作動させるための信号を前記シート制御部に送信することで、前記シート制御部を介して前記ブロアを作動させるブロア作動手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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