JP2020182194A - 情報伝達システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コードからの情報の漏えいを防ぎ、安全に情報を伝達することを目的とする。【解決手段】携帯端末装置2の制御部30は、対象情報を暗号化し、暗号化された対象情報を複数の分割情報に分割するとともに、第1パスワードを複数の分割パスワードに分割する。制御部30は、表示部31に、複数の分割情報のそれぞれに対応する複数の復元情報80をそれぞれ格納する複数の二次元コードを表示させる。画像形成装置1の制御部10は、画像読取部11に、複数の二次元コードを読取らせて、複数の画像データを生成させる。制御部10は、複数の画像データのそれぞれから取得される復元情報80を用いて、複数の分割パスワードを結合して復元パスワードを生成する。制御部10は、第2パスワードと復元パスワードとが一致する場合に、複数の分割情報を結合して結合情報を生成し、結合情報を復号化して対象情報を復元する。【選択図】図9B
Description
本発明は、情報伝達システムに関し、特に、携帯端末装置から画像処理装置に情報を伝達する技術に関する。
二次元コードを用いた単方向通信を利用して、情報の伝達を行なう技術が知られている。
例えば、特許文献1には、画像情報又は音声情報等を分割し、得られた分割情報のそれぞれを二次元コード化して複数の二次元コードを出力する二次元コード化装置と、複数の二次元コードを読取り、得られた複数の分割情報を合成して画像情報又は音声情報等を復元する二次元コード再生装置と、が開示されている。
コンビニエンスストア等の店舗に設置されている画像形成装置を用いて文書を印刷する場合、ユーザーは、印刷対象の文書データを画像形成装置に入力する必要がある。
一般的に、ユーザーは、USB(Universal Serial Bus)メモリー等の外部記憶媒体を画像形成装置の入出力端子に接続したり、携帯端末装置等との近距離無線通信を利用したり、ネットワーク回線を介して接続されているサーバー装置を経由したりする方法によって、印刷対象の文書データの入力を行なう。
しかしながら、このような双方向通信を利用して文書データの入力を行なう場合、ウィルス感染又は不正操作等に起因する情報漏えいのおそれがある。
特許文献1に開示されている技術、すなわち、二次元コードを用いた単方向通信を利用して文書データの入力を行なう場合、コンピューターウイルスによる感染又は不正操作等に起因する情報漏えいのおそれはなくなるものの、例えば携帯端末の紛失によって文書データの所有者ではない第三者が二次元コードを取得することによって、情報漏えいが発生してしまうおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、コードからの情報の漏えいを防ぎ、安全に情報を伝達することを目的とする。
本発明の一局面に係る情報伝達システムは、携帯端末装置と、画像処理装置と、を含む。携帯端末装置は、表示部と、情報が入力される第1入力部と、第1記憶部と、第1制御部と、を備える。画像処理装置は、画像データを取得する画像取得部と、情報が入力される第2入力部と、第2記憶部と、第2制御部と、を備える。第1制御部は、第1入力部を介して入力される伝達対象の対象情報を暗号化し、暗号化された対象情報を、予め定められている第1の分割方法にしたがって複数の分割情報に分割し、第1入力部を介して入力される第1パスワードを、予め定められている第2の分割方法にしたがって複数の分割パスワードに分割し、複数の分割情報のそれぞれについて、当該分割情報と、第1の分割方法と、を少なくとも含む復元情報を生成する。生成された複数の復元情報のうち少なくとも2つ以上には、複数の分割パスワードが分配されて含まれるとともに、第2の分割方法が含まれている。第1制御部は、生成された複数の復元情報のそれぞれについて、復元情報を格納するコードを生成して第1記憶部に記憶させ、表示部に、第1記憶部に記憶されている複数のコードを表示させる。
第2制御部は、画像取得部に、表示部に表示されている複数のコードのそれぞれを示す画像データを取得させ、複数の画像データのそれぞれについて、画像データによって示されるコードに格納されている復元情報を取得し、少なくとも2つ以上の復元情報に含まれている第2の分割方法を用いて、少なくとも2つ以上の復元情報のそれぞれに含まれている前記分割パスワードを結合することによって、復元パスワードを生成し、第2入力部を介して入力される第2パスワードと、復元パスワードとが一致する場合に、復元情報に含まれている第1の分割方法を用いて、複数の復元情報のそれぞれに含まれている分割情報を結合することによって、結合情報を生成し、結合情報を復号化し、復号化された結合情報を、対象情報として、第2記憶部に記憶させ、第2パスワードと、前記復元パスワードとが一致しない場合には、前記分割情報の結合を行なわない。
第2制御部は、画像取得部に、表示部に表示されている複数のコードのそれぞれを示す画像データを取得させ、複数の画像データのそれぞれについて、画像データによって示されるコードに格納されている復元情報を取得し、少なくとも2つ以上の復元情報に含まれている第2の分割方法を用いて、少なくとも2つ以上の復元情報のそれぞれに含まれている前記分割パスワードを結合することによって、復元パスワードを生成し、第2入力部を介して入力される第2パスワードと、復元パスワードとが一致する場合に、復元情報に含まれている第1の分割方法を用いて、複数の復元情報のそれぞれに含まれている分割情報を結合することによって、結合情報を生成し、結合情報を復号化し、復号化された結合情報を、対象情報として、第2記憶部に記憶させ、第2パスワードと、前記復元パスワードとが一致しない場合には、前記分割情報の結合を行なわない。
本発明によれば、伝達対象の情報が暗号化されるとともに分割されるので、伝達対象の情報の所有者ではない第三者が複数のコードを取得したとしても、当該第三者は、複数のコードにそれぞれ格納されている分割情報の結合方法及び暗号化された情報の復号化方法を知らなければ、伝達対象の情報を取得できない。また、第1パスワードが分割されるので、第三者は、分割情報の結合及び暗号化された情報の復号化を実行するための第1パスワードを容易に知ることができない。したがって、コードからの情報の漏えいを防ぐことができ、安全に対象情報を伝達できる。
また、第2パスワードと、復元パスワードとが一致しない場合には、分割情報の結合を行なわないので、復元パスワード、すなわち第1パスワードを知ることのできない第三者は、分割情報を結合させることができない。したがって、二次元コードからの情報の漏えいをより一層確実に防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態に係る情報伝達システムについて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報伝達システムの構成を示す図である。図1を参照して、情報伝達システム3は、画像形成装置1と、携帯端末装置2と、を含む。画像形成装置1は、特許請求の範囲における画像処理装置の一例である。
[画像形成装置1の構成]
画像形成装置1は、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンター機能、及びスキャナー機能等の複数の機能を兼ね備えている複合機である。画像形成装置1は、コンビニエンスストアに設置されている。
画像形成装置1は、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンター機能、及びスキャナー機能等の複数の機能を兼ね備えている複合機である。画像形成装置1は、コンビニエンスストアに設置されている。
図1を参照して、画像形成装置1の筐体7には、画像形成装置1の様々な機能を実現するための複数の機器が収容されている。例えば、筐体7には、画像読取部11、画像形成部12(図1には図示しない。)、定着部13(図1には図示しない。)、及び給紙部14等が収容されている。
画像読取部11は、原稿を搬送する原稿搬送部6と、原稿搬送部6によって搬送されてくる原稿又はプラテンガラスに載置されている原稿を光学的に読取るスキャナーと、を含むADF(Auto Document Feeder)である。画像読取部11は、光照射部によって原稿等を照射し、その反射光をCCD(Charge-Coupled Device)センサーによって受光することで、原稿等を読取って画像データを取得する。画像読取部11は、特許請求の範囲における画像取得部の一例である。
画像形成部12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び転写装置を含む。画像形成部12は、画像読取部11によって生成される画像データに基づく画像ファイル、ネットワークを介して接続されるPC(Personal Computer)から送られてくる画像ファイル、又は他のファクシミリ装置から送られる画像ファイル等に基づいて、給紙部14から供給される記録紙にトナー像によって構成される画像を形成する。
定着部13は、画像形成部12によって表面にトナー像が形成された記録紙を加熱及び加圧することでトナー像を記録紙に定着させる。定着部13によってトナー像が定着された記録紙は排紙トレイ8に排出される。
給紙部14は、用紙カセットに収容されている記録紙、又は手差しトレイに載置されている記録紙を図示しないピックアップローラーによって1枚ずつ引出して画像形成部12へと送り出す。
画像形成装置1は、操作部15を備える。ユーザーは、操作部15を介して、画像形成装置1によって実行可能な各種機能についての指示等を含む各種の情報を入力する。操作部15は、ハードキーとして、各種機能の実行の開始を指示するためのスタートキー15Aを含む。
操作部15は、表示部16を含む。表示部16は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイ等によって構成される表示装置である。表示部16は、画像形成装置1によって実行可能な各種機能に関する各種の画面を表示する。
操作部15は、表示部16に重ねて配置されるタッチパネル15Bを含む。タッチパネル15Bは、ユーザーの指によるタッチ操作を、当該タッチ操作の位置とともに検知する。操作部15は、特許請求の範囲における第2入力部の一例である。
表示部16は、例えば、文字又は数字の入力を行なうための複数のソフトキーを含むキーボード画像を表示する。ユーザーは、キーボード画像のソフトキーをタッチすることによって、タッチパネル15Bを介して文字又は数字を入力できる。
図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置1は、制御ユニット100を含む。制御ユニット100は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含む。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。
制御ユニット100は、内蔵するROM又はHDD(Hard Disk Drive)19に記憶されている制御プログラムが上記のプロセッサーによって実行されることにより、制御部10として機能する。制御部10は、特許請求の範囲における第2制御部の一例である。
なお、制御部10は、制御プログラムに基づく動作によらず、ハード回路によって動作可能に構成されてもよいし、2つ以上の制御ユニットによって実現される構成であってもよい。
制御ユニット100は、原稿搬送部6、画像読取部11、画像形成部12、定着部13、給紙部14、操作部15、画像処理部17、画像メモリー18、HDD19、ファクシミリ通信部21、及び通信部22等と電気的に接続されている。
制御部10は、画像形成装置1の全体制御を司る。より詳細には、制御部10は、画像形成装置1の各部の動作、及び、ネットワークを介して接続されるPC若しくはメールサーバー等の情報処理装置23、又は、携帯端末装置2との通信等を制御する。
画像処理部17は、画像読取部11によって生成される画像データに対して、必要に応じて画像処理を実行する。
画像メモリー18は、画像読取部11によって生成される印刷対象の画像データを一時的に記憶する領域を含む。
HDD19は、画像読取部11によって生成される画像データ等を含む各種データを記憶する大容量の記憶装置である。HDD19は、画像形成装置1の一般的な動作を実現するための各種制御プログラムを記憶する。HDD19は、特許請求の範囲における第2記憶部の一例である。
HDD19は、本実施の形態に係る対象情報復元処理を実行するための復元プログラムを記憶している。上記のプロセッサーは、復元プログラムに従って動作することにより、制御部10として、対象情報復元処理を実行する。復元プログラムは、上記制御プログラムに含まれているものとする。
HDD19は、一般的に使用される復号化プログラムを記憶している。制御部30は、復号化プログラムに従って動作することによって、予め定められている共通鍵を用いて、暗号化された情報を復号化する。
HDD19は、一般的に使用される二次元コード読取りプログラムを記憶する。制御部10は、二次元コード読取りプログラムに従って動作することによって、二次元コードを示す画像データを解析して、当該二次元コードに格納されている情報を取得する。ここで、二次元コードとしては、一般的に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)を使用できる。
ファクシミリ通信部21は、公衆回線への接続を行ない、公衆回線を介して画像データの送受信を行なう。
通信部22は、LAN(Local Area Network)ボード等の通信モジュールを含む。画像形成装置1は、通信部22を介して、ネットワーク上の情報処理装置23、又は携帯端末装置2とデータ通信を行なう。
画像形成装置1の各部には図示しない電源が接続され、この電源から電力が供給されることによって、画像形成装置1の各部が動作する。
[携帯端末装置2の構成]
図3は、本発明の一実施形態に係る携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。図3を参照して、携帯端末装置2は、例えば、スマートフォンである。携帯端末装置2は、制御ユニット300と、表示部31と、タッチパネル32と、撮像部33と、音声入力部34と、音声出力部35と、記憶部36と、電話通信部37と、通信部38と、を含む。
図3は、本発明の一実施形態に係る携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。図3を参照して、携帯端末装置2は、例えば、スマートフォンである。携帯端末装置2は、制御ユニット300と、表示部31と、タッチパネル32と、撮像部33と、音声入力部34と、音声出力部35と、記憶部36と、電話通信部37と、通信部38と、を含む。
制御ユニット300は、プロセッサー、及びRAM等を含む。プロセッサーは、例えば、CPU、MPU、又はASIC等である。制御ユニット300は、記憶部36に記憶されている制御プログラムが上記のプロセッサーによって実行されることにより、制御部30として機能する。制御部30は、特許請求の範囲における第1制御部の一例である。
なお、制御部30は、制御プログラムに基づく動作によらず、ハード回路によって動作可能に構成されてもよいし、2つ以上の制御ユニットによって実現される構成であってもよい。
制御ユニット300は、表示部31、タッチパネル32、撮像部33、音声入力部34、音声出力部35、記憶部36、電話通信部37、及び通信部38等と電気的に接続されている。
制御部30は、携帯端末装置2の全体制御を司る。より詳細には、制御部30は、携帯端末装置2の各部の動作、及び、ネットワークを介して接続される情報処理装置23又は画像形成装置1等との通信等を制御する。
表示部31は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイ等によって構成される表示装置である。表示部31は、携帯端末装置2によって実行可能な各種機能に関する各種の画面を表示する。
タッチパネル32は、表示部31に重ねて配置されている。タッチパネル32は、ユーザーの指によるタッチ操作を、当該タッチ操作の位置とともに検知する。ユーザーは、タッチパネル32を介して、携帯端末装置2によって実行可能な各種機能についての指示等を含む各種の情報を入力する。タッチパネル32は、特許請求の範囲における第1入力部の一例である。
表示部31は、例えば、文字又は数字の入力を行なうための複数のソフトキーを含むキーボード画像を表示する。ユーザーは、キーボード画像のソフトキーをタッチすることによって、タッチパネル32を介して文字又は数字を入力できる。
撮像部33は、撮像素子及びレンズ等によって構成されるデジタルカメラである。撮像部33としては、一般的に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラを使用できる。撮像部33は、被写体を撮像して、撮像された画像を示す画像データを生成する。
音声入力部34は、マイクロフォン、及び、当該マイクロフォンに入力される音声に基づくアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路等を含む。マイクロフォンとしては、一般的に使用されるものであればよく特に限定されないが、例えば、コンデンサ型のマイクロフォンを使用できる。
音声出力部35は、音声データによって示されるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路、アナログ信号に基づいて音声を出力するためのスピーカー、及びアンプ等を含む。
記憶部36は、フラッシュメモリー等の大容量の記憶装置である。記憶部36は、携帯端末装置2の一般的な動作を実現するための各種制御プログラムを記憶している。記憶部36は、特許請求の範囲における第1記憶部の一例である。
記憶部36は、本実施の形態に係る複数コード生成処理を実行するための複数コード生成プログラムを記憶している。上記のプロセッサーは、複数コード生成プログラムに従って動作することにより、制御部30として、複数コード生成処理を実行する。複数コード生成プログラムは、上記制御プログラムに含まれているものとする。
記憶部36は、一般的に使用される暗号化プログラムを記憶している。制御部30は、暗号化プログラムに従って動作することによって、予め定められている共通鍵を用いて、暗号化対象の文字列を暗号化する。
なお、当該暗号化プログラムにおいて用いられる共通鍵は、画像形成装置1のHDD19に記憶されている復号化プログラムにおいて用いられる共通鍵と同じである。
記憶部36は、一般的に使用される二次元コード生成プログラムを記憶する。制御部30は、二次元コード生成プログラムに従って動作することによって、二次元コードを生成する。
電話通信部37は、公衆回線への接続を行ない、公衆回線を介して音声データの送受信を行なう。
通信部38は、通信モジュールを含む。携帯端末装置2は、通信部38を介して、ネットワーク上の情報処理装置23又は画像形成装置1とデータ通信を行なう。
携帯端末装置2の各部には電源が接続され、この電源から電力が供給されることによって、携帯端末装置2の各部が動作する。
[動作]
以下、本実施の形態に係る情報伝達システム3の動作について、携帯端末装置2における動作と、画像形成装置1における動作と、に場合分けして説明する。
以下、本実施の形態に係る情報伝達システム3の動作について、携帯端末装置2における動作と、画像形成装置1における動作と、に場合分けして説明する。
(携帯端末装置2における動作)
図4は、複数コード生成処理を示すフローチャートである。以下、複数コード生成処理を実行するために、携帯端末装置2で実行される複数コード生成プログラムの制御構造について、携帯端末装置2の動作と併せて説明する。当該複数コード生成プログラムは、タッチパネル32を介して、ユーザーによって、複数コード生成機能を選択する指示が入力されることによって、制御部30により実行される。
図4は、複数コード生成処理を示すフローチャートである。以下、複数コード生成処理を実行するために、携帯端末装置2で実行される複数コード生成プログラムの制御構造について、携帯端末装置2の動作と併せて説明する。当該複数コード生成プログラムは、タッチパネル32を介して、ユーザーによって、複数コード生成機能を選択する指示が入力されることによって、制御部30により実行される。
携帯端末装置2の電源が投入されると、制御部30は、表示部31に、携帯端末装置2によって実行可能な複数の機能のうちのいずれかを選択するための第1ホーム画面を表示させる。
図5は、第1ホーム画面の一例を示す図である。図5を参照して、第1ホーム画面50は、ソフトキーとして、電子メール機能を選択するためのキー52、撮像機能を選択するためのキー54、及び、複数コード生成機能を選択するためのキー56等を含む。
ユーザーは、第1ホーム画面50を確認して、キー56をタッチしたものとする。図4を参照して、制御部30は、タッチパネル32を介してキー56に対するタッチ操作を検知すると、表示部31に、伝達対象となる情報(以下、「対象情報」と記す。)を入力するための第1設定画面を表示させる(ステップS11)。
図6は、第1設定画面の一例を示す図である。図6を参照して、第1設定画面60は、「文字列を入力してください。」というメッセージ62を含む。第1設定画面60は、入力された文字列を表示するための欄64を含む。第1設定画面60は、ソフトキーとして、対象情報を確定する指示を入力するためのキー66を含む。
第1設定画面60の表示後、制御部30は、対象情報を確定する指示を受け付けるまで待機している(ステップS12にてNO)。ユーザーは、第1設定画面60を確認して、タッチパネル32を介して、対象情報として、「ABCDEF」という文字列を入力したものとする。制御部30は、上記の入力を受け付けると、表示部31に対し、欄64に、入力された文字列である「ABCDEF」を表示させる。ユーザーは、欄64に表示されている文字列を確認して、キー66をタッチしたものとする。
制御部30は、タッチパネル32を介してキー66に対するタッチ操作を検知すると、対象情報を確定する指示を受け付けたと判定し(ステップS12にてYES)、記憶部36に予め記憶されている一般的な暗号化プログラムを用いて、対象情報として入力された文字列を示すテキストデータ(以下、単に「文字列」と記す。)を、予め定められている共通鍵によって暗号化する(ステップS13)。この場合、暗号化された対象情報として「GHIJKL」という文字列が生成されたものとする。
対象情報の暗号化後、制御部30は、表示部31に、第1パスワードを設定するための第2設定画面を表示させる(ステップS14)。図7は、第2設定画面の一例を示す図である。図7を参照して、第2設定画面70は、「パスワードを入力して下さい。」というメッセージ72を含む。第2設定画面70は、入力された第1パスワードを表示するための欄74を含む。第2設定画面70は、ソフトキーとして、第1パスワードを確定する指示を入力するためのキー76を含む。
第2設定画面70の表示後、制御部30は、第1パスワードを確定する指示を受け付けるまで待機している(ステップS15にてNO)。ユーザーは、第2設定画面70を確認して、タッチパネル32を介して、第1パスワードとして、「123456」という文字列を入力したものとする。制御部30は、上記の入力を受け付けると、表示部31に対し、欄74に、入力された第1パスワードである「123456」を表示させる。ユーザーは、欄74に表示されている第1パスワードを確認して、キー76をタッチしたものとする。
制御部30は、タッチパネル32を介してキー76に対するタッチ操作を検知すると、第1パスワードを確定する指示を受け付けたと判定し(ステップS15にてYES)、暗号化された対象情報を、予め定められている第1の分割方法にしたがって複数の分割情報に分割する(ステップ16)。
ここでは、予め定められている第1の分割方法の一例として、「予め定められている文字数毎に分割する」という方法を用いて説明する。また、予め定められている文字数の一例として「二文字」を用いて説明する。この場合、制御部30は、暗号化された対象情報としての「GHIJKL」という文字列を、先頭の文字(すなわち、最も左に位置している文字)から最後尾の文字(すなわち、最も右に位置している文字)に向かって順に二文字ごとに分割して、「GH」という文字列を示す第1の分割情報と、「IJ」という文字列を示す第2の分割情報と、「KL」という文字列を示す第3の分割情報とをこの順に生成する。
文字列の分割後、制御部30は、入力された第1パスワードを、予め定められている第2の分割方法にしたがって複数の分割パスワードに分割する(ステップ17)。ここでは、予め定められている第2の分割方法は、上記第1の分割方法と同じであるものとする。この場合、制御部30は、「123456」という第1パスワードを、先頭の文字から最後尾の文字に向かって順に二文字ごとに分割して、「12」という文字列を示す第1の分割パスワードと、「34」という文字列を示す第2の分割パスワードと、「56」という文字列を示す第3の分割パスワードとをこの順に生成する。
第1パスワードの分割後、制御部30は、生成された複数の分割情報のそれぞれについて、当該分割情報と、第1の分割方法と、を少なくとも含む復元情報を生成する(ステップS18)。この場合、制御部30は、第1乃至第3の分割情報のそれぞれに対応する第1乃至第3の復元情報を生成する。
図8は、復元情報の構造の一例を示す。図8を参照して、復元情報80は、ヘッダー部分82と、本体部分84と、フッター部分86とを含む。
ヘッダー部分82は、分割情報に関する各種の情報を含む。具体的には、ヘッダー部分82は、分割情報が生成された順序、すなわち、分割情報の結合順序を番号によって示す番号情報と、分割情報の総数を示す分割数情報と、第1の分割方法を示す第1方法情報と、分割情報のサイズを示す第1サイズ情報と、を含む。
本体部分84は、分割情報を少なくとも含む。分割情報は、当該分割情報が生成された順序にしたがって、番号情報によって示される番号の小さい復元情報80から番号の大きい復元情報80に向かって、順に格納されていく。本体部分84は、分割パスワードをさらに含む場合もある。ここで、分割情報及び分割パスワードは、テキストファイルの形式で本体部分84に含まれている。
フッター部分86は、本体部分84に分割パスワードが含まれている場合に、分割パスワードに関する各種の情報を含む。具体的には、フッター部分86は、第2の分割方法を示す第2方法情報と、分割パスワードのサイズを示す第2サイズ情報と、を含む。
例えば、第1の分割情報に対応する復元情報80のヘッダー部分82は、「1」を示す番号情報と、「3」を示す分割数情報と、「二文字毎に分割する」という分割方法を示す第1方法情報と、「2」(バイト)を示す第1サイズ情報とを含んでいる。本体部分84は、「GH」という第1の分割情報と、「12」という第1の分割パスワードと、を含んでいる。フッター部分86は、「2」(バイト)を示す第2サイズ情報と、「二文字毎に分割する」という分割方法を示す第2方法情報とを含んでいる。第2の分割情報に対応する復元情報80、及び、第3の分割情報に対応する復元情報80も同様の構成を有する。
分割パスワードは、当該分割パスワードが生成された順序にしたがって、番号情報によって示される番号の小さい復元情報80から番号の大きい復元情報80に向かって、順に格納されていく。したがって、分割パスワードの数が分割情報の数よりも小さい場合、分割パスワードを含む復元情報80と、分割パスワードを含まない復元情報80と、が生成される。すなわち、生成された複数の復元情報80のうち少なくとも2つ以上には、生成された複数の分割パスワードが分配されて含まれる。
復元情報80の生成後、制御部30は、記憶部36に予め記憶されている一般的な二次元コード生成プログラムを用いて、生成された複数の復元情報80のそれぞれについて、復元情報80を格納する二次元コードを生成して、記憶部36に記憶させる(ステップS19)。この場合、制御部30は、第1乃至第3の復元情報80のそれぞれに対応する第1乃至第3の二次元コードを生成して、記憶部36に記憶させる。
二次元コードの記憶後、制御部30は、複数コード生成処理を終了する。複数コード生成処理の終了後、ユーザーは、対象情報を印刷するために、携帯端末装置2を所持して、画像形成装置1が設置されているコンビニエンスストアに向かったものとする。
(画像形成装置1における動作)
図9A及び図9Bは、対象情報復元処理を示すフローチャートである。以下、対象情報復元処理を実行するために、画像形成装置1で実行される復元プログラムの制御構造について、画像形成装置1の動作と併せて説明する。復元プログラムは、操作部15を介して、ユーザーによって、対象情報復元機能が選択されることによって、制御部10により実行される。
図9A及び図9Bは、対象情報復元処理を示すフローチャートである。以下、対象情報復元処理を実行するために、画像形成装置1で実行される復元プログラムの制御構造について、画像形成装置1の動作と併せて説明する。復元プログラムは、操作部15を介して、ユーザーによって、対象情報復元機能が選択されることによって、制御部10により実行される。
画像形成装置1の電源が投入されると、制御部10は、表示部16に、画像形成装置1によって実行可能な複数の機能のうちのいずれかを選択するための第2ホーム画面を表示させる。
図10は、第2ホーム画面の一例を示す図である。図10を参照して、第2ホーム画面101は、ソフトキーとして、印刷機能を選択するためのキー102、送信機能を選択するためのキー104、ファクシミリ機能を選択するためのキー106、及び、対象情報復元機能を選択するためのキー108等を含む。
ユーザーは、第2ホーム画面101を確認して、キー108をタッチしたものとする。図9Aを参照して、制御部10は、タッチパネル15Bを介してキー108に対するタッチ操作を検知すると、表示部16に、二次元コードの読取りを行なうための読取画面を表示させる(ステップS31)。
図11は、読取画面の一例を示す図である。図11を参照して、読取画面110は、「二次元コードの読取りを行なって下さい。」というメッセージ112と、「全ての二次元コードを読取った後、OKボタンをタッチして下さい。」というメッセージ114と、を含む。読取画面110は、ソフトキーとして、読取指示を入力するためのキー116と、全ての二次元コードの読取りの完了を入力するためのキー118と、を含む。読取画面110の表示後、制御部10は、読取指示を受け付けるまで、又は、全ての二次元コードの読取りが完了するまで、待機している(ステップS32にてNO,ステップS33にてNO)。
ユーザーは、メッセージ112を確認し、携帯端末装置2のタッチパネル32を介して、第1の二次元コードを表示部31に表示させるための指示を入力したものとする。携帯端末装置2の制御部30は、タッチパネル32を介して上記の入力を受け付けると、記憶部36に記憶されている第1の二次元コードを読出し、表示部31に、読出された第1の二次元コードを表示させる。
ユーザーは、表示部31の表示面を画像読取部11のプラテンガラスに向けるとともに、キー116をタッチする。制御部10は、タッチパネル15Bを介してキー116に対するタッチ操作を検知すると、読取指示を受け付けたと判定し(ステップS32にてYES)、画像読取部11に、第1の二次元コードを読取らせ、読取られた第1の二次元コードを示す第1画像データをHDD19に記憶させる(ステップS34)。
第1の二次元コードの読取り後、制御はステップS32に戻る。ユーザーは、上記と同様にして、表示部31に、第2の二次元コードを表示させ、キー116をタッチする。制御部10は、上記と同様にして、読取指示を受け付けたと判定し(ステップS32にてYES)、画像読取部11に、第2の二次元コードを読取らせ、読取られた第2の二次元コードを示す第2画像データをHDD19に記憶させる(ステップS34)。
第2の二次元コードの読取り後、制御は再びステップS32に戻る。ユーザーは、上記と同様にして、表示部31に、第3の二次元コードを表示させ、キー116をタッチする。制御部10は、上記と同様にして、読取指示を受け付けたと判定し(ステップS32にてYES)、画像読取部11に、第3の二次元コードを読取らせ、読取られた第3の二次元コードを示す第3画像データをHDD19に記憶させる(ステップS34)。
第3の二次元コードの読取り後、制御は再びステップS32に戻る。ユーザーは、第3の二次元コードの読取りを完了すると、キー118をタッチする。制御部10は、タッチパネル15Bを介してキー118に対するタッチ操作を検知すると、全ての二次元コードの読取りが完了したと判定し(ステップS33にてYES)、HDD19に予め記憶されている一般的な二次元コード読取りプログラムを用いて、取得された複数の画像データを解析して、複数の画像データのそれぞれについて、画像データによって示される二次元コードに格納されている復元情報80を取得し、取得された複数の復元情報80をHDD19に記憶させる(ステップS35)。
この場合、制御部10は、第1乃至第3の画像データによって示される第1乃至第3の二次元コードに格納されている第1乃至第3の復元情報80を取得して、HDD19に記憶させる。
復元情報80の記憶後、制御部10は、HDD19に記憶されている復元情報80の数と、第1の復元情報80に含まれている分割数情報によって示される分割情報の総数とが一致するか否かを判定する(ステップS36)。
なお、第1乃至第3の復元情報80のそれぞれには、同一の分割数情報が含まれている。したがって、制御部10は、第2又は第3の復元情報80に含まれている分割数情報に基づいて、ステップS36の判定を行なってもよい。
この場合、HDD19に記憶されている復元情報80の数は「3」であり、例えば第1の復元情報80に含まれている分割数情報によって示される値は「3」であるので、制御部10は、復元情報80の数と、分割情報の総数とが一致すると判定し(ステップS36にてYES)、復元情報80に含まれている第2の分割方法を用いて、複数の復元情報80のそれぞれに含まれている分割パスワードを結合する(ステップS37)。
一方、制御部10は、復元情報80の数と、分割情報の総数とが一致しないと判定した場合(ステップS36にてNO)、表示部16に、第1エラー画面を表示させる(ステップS38)。第1エラー画面は、例えば、「読取られた二次元コードの数が、生成された二次元コードの数と一致しておりません。」等の、エラーの内容を示すメッセージを含む。第1エラー画面の表示後、制御部10は、対象情報復元処理を終了する。
ステップS37において、制御部10はまず、第1の復元情報80に含まれている第2方法情報に基づいて、結合方法を決定する。この場合、制御部10は、第2方法情報によって示される第2の分割方法に基づいて、「番号情報によって示される番号順に分割パスワードを結合する」という結合方法を決定する。
なお、第1乃至第3の復元情報80のそれぞれには、同一の第2方法情報が含まれている。したがって、制御部10は、第2又は第3の復元情報80に含まれている第2方法情報に基づいて、結合方法を決定してもよい。
制御部10は、決定された結合方法にしたがって、第1の復元情報80に含まれている「12」という第1の分割パスワードと、第2の復元情報80に含まれている「34」という第2の分割パスワードと、第3の復元情報80に含まれている「56」という第3の分割パスワードとを、第1乃至第3の復元情報80に含まれている番号情報によって示される順序で結合して、「123456」という復元パスワードを生成する。
分割パスワードの結合後、制御部10は、復元パスワードを、HDD19に記憶させる(ステップS39)。この場合、復元パスワードとして、「123456」という文字列を示すテキストファイルが、HDD19に記憶される。復元パスワードの記憶後、制御部10は、表示部16に、第2パスワードを入力するための入力画面を表示させる(ステップS40)。
図12は、入力画面の一例を示す図である。図12を参照して、入力画面120は、「パスワードを入力して下さい。」というメッセージ122を含む。入力画面120は、入力された第2パスワードを表示するための欄124を含む。入力画面120は、ソフトキーとして、第2パスワードを確定する指示を入力するためのキー126を含む。
入力画面120の表示後、制御部10は、第2パスワードを確定する指示を受け付けるまで待機している(ステップS41にてNO)。ユーザーは、入力画面120を確認して、タッチパネル15Bを介して、第2パスワードとして、「123456」という文字列を入力したものとする。制御部10は、上記の入力を受け付けると、表示部16に対し、欄124に、入力された第2パスワードである「123456」を表示させる。ユーザーは、欄124に表示されている第2パスワードを確認して、キー126をタッチしたものとする。
図9Bを参照して、制御部10は、タッチパネル15Bを介してキー126に対するタッチ操作を検知すると、第2パスワードが確定されたと判定し(ステップS41にてYES)、入力された第2パスワードと、HDD19に記憶されている復元パスワードとが一致するか否かを判定する(ステップS42)。
この場合、入力された第2パスワードは「123456」であり、復元パスワードは「123456」であるので、制御部10は、入力された第2パスワードと、復元パスワードとが一致すると判定し(ステップS42にてYES)、復元情報80に含まれている第1の分割方法を用いて、複数の復元情報80のそれぞれに含まれている分割情報を結合する(ステップS43)。
一方、制御部10は、入力された第2パスワードと、復元パスワードとが一致とが一致しないと判定した場合(ステップS42にてNO)、表示部16に、第2エラー画面を表示させる(ステップS44)。第2エラー画面は、例えば、「入力されたパスワードは不適合です。」等の、エラーの内容を示すメッセージを含む。第2エラー画面の表示後、制御部10は、対象情報復元処理を終了する。
ステップS43において、制御部10はまず、第1の復元情報80に含まれている第1方法情報に基づいて、結合方法を決定する。この場合、制御部10は、第1方法情報によって示される第1の分割方法に基づいて、「番号情報によって示される番号順に分割情報を結合する」という結合方法を決定する。
なお、第1乃至第3の復元情報80のそれぞれには、同一の第1方法情報が含まれている。したがって、制御部10は、第2又は第3の復元情報80に含まれている第1方法情報に基づいて、結合方法を決定してもよい。
制御部10は、決定された結合方法にしたがって、第1の復元情報80に含まれている「GH」という第1の分割情報と、第2の復元情報80に含まれている「IJ」という第2の分割情報と、第3の復元情報80に含まれている「KL」という第3の分割情報とを、第1乃至第3の復元情報80に含まれている番号情報によって示される順序で結合して、「GHIJKL」という文字列を結合情報として生成する。
分割情報の結合後、制御部10は、HDD19に予め記憶されている一般的な復号化プログラムを用いて、生成された結合情報を、予め定められている共通鍵によって復号化する(ステップS45)。この場合、復号化された結合情報として、「ABCDEF」という文字列が生成される。
結合情報の復号化後、制御部10は、復号化された結合情報を、対象情報としてHDD19に記憶させる(ステップS46)。この場合、対象情報として、「ABCDEF」という文字列を示すテキストファイルが、HDD19に記憶される。対象情報の記憶後、制御部10は、対象情報復元処理を終了する。対象情報復元処理の終了後、制御部10は、表示部16に、第2ホーム画面101を表示させる。
ユーザーは、対象情報を印刷するために、第2ホーム画面101のキー102をタッチしたものとする。タッチパネル15Bを介してキー102に対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、表示部16に、印刷機能に関する各種設定を入力するための設定画面を表示させる。
ユーザーは、設定画面を確認し、操作部15を介して、印刷機能に関する各種設定を入力する。このとき、ユーザーは、印刷対象のデータとして、対象情報を指定したものとする。
各種設定の入力後、ユーザーは、印刷を開始するために、操作部15に備えられているスタートキー15Aを押下したものとする。スタートキー15Aの押下を検知すると、制御部10は、画像形成部12等に、HDD19に記憶されている対象情報に基づく画像を、記録紙に形成させる。
上記実施の形態によれば、携帯端末装置2において、制御部30は、タッチパネル32を介して入力される伝達対象の対象情報を暗号化し、暗号化された対象情報を、予め定められている第1の分割方法にしたがって第1乃至第3の分割情報に分割する。制御部30は、タッチパネル32を介して入力される第1パスワードを、予め定められている第2の分割方法にしたがって第1乃至第3の分割パスワードに分割する。
制御部30は、第1乃至第3の分割情報のそれぞれについて、当該分割情報と、第1の分割方法と、を少なくとも含む復元情報80を生成する。生成された第1乃至第3の復元情報には、第1乃至第3の分割パスワードが分配されて含まれるとともに、第2の分割方法が含まれている。制御部30は、生成された第1乃至第3の復元情報80のそれぞれについて、復元情報80を格納する二次元コードを生成して、記憶部36に記憶させる。制御部30は、表示部31に、記憶部36に記憶されている第1乃至第3の二次元コードを表示させる。
画像形成装置1において、制御部10は、画像読取部11に、表示部31に表示されている第1乃至第3の二次元コードのそれぞれを示す画像データを取得させる。制御部10は、複数の画像データのそれぞれについて、画像データによって示される二次元コードに格納されている復元情報80を取得する。制御部10は、復元情報80に含まれている第2の分割方法を用いて、第1乃至第3の復元情報80のそれぞれに含まれている第1乃至第3の分割パスワードを結合することによって、復元パスワードを生成する。
制御部10は、操作部15を介して入力される第2パスワードと、復元パスワードとが一致する場合に、復元情報80に含まれている第1の分割方法を用いて、複数の復元情報80のそれぞれに含まれている分割情報を結合することによって、結合情報を生成する。制御部10は、結合情報を復号化し、復号化された結合情報を、対象情報として、HDD19に記憶させる。制御部10は、第2パスワードと、復元パスワードとが一致しない場合には、分割情報の結合を行なわない。
このように、伝達対象の情報が暗号化されるとともに分割されるので、伝達対象の情報の所有者ではない第三者が複数の二次元コードを取得したとしても、当該第三者は、複数の二次元コードにそれぞれ格納されている分割情報の結合方法及び暗号化された情報の復号化方法を知らなければ、伝達対象の情報を取得できない。また、第1パスワードが分割されるので、第三者は、分割情報の結合及び暗号化された情報の復号化を実行するための第1パスワードを容易に知ることができない。したがって、二次元コードからの情報の漏えいを防ぐことができ、安全に対象情報を伝達できる。
また、制御部10は、第2パスワードと、復元パスワードとが一致しない場合には、分割情報の結合を行なわない。これによって、復元パスワード、すなわち第1パスワードを知ることのできない第三者は、制御部10に、分割情報を結合させることができない。したがって、二次元コードからの情報の漏えいをより一層確実に防ぐことができる。
また上記実施の形態によれば、制御部10は、取得された復元情報80の数と、復元情報80に含まれている分割情報の総数とが一致する場合に、復元パスワードの生成を行ない、一致しない場合には、復元パスワードの生成を行なわない。これによって、第三者は、複数の二次元コードのうちの一部の二次元コードを取得したとしても、伝達対象の情報を取得できない。したがって、二次元コードからの情報の漏えいをより一層確実に防ぐことができる。
また上記実施の形態によれば、制御部10は、復元情報80に含まれている第1の分割方法及び結合順序を用いて、複数の分割情報を結合する。これによって、より一層正確に複数の分割情報を結合することができる。
また上記実施の形態によれば、画像形成部12等は、HDD19に記憶されている対象情報に基づく画像を、記録紙に形成する。これによって、ユーザーは、安全に伝達された対象情報を示す画像が形成された記録紙を、容易に取得できる。
(第1の変形例)
上記実施の形態では、対象情報の暗号化及び結合情報の復号化は、予め定められている共通鍵によって行なわれたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。本発明の第1の変形例に係る情報伝達システム3の構成は、画像形成装置1のHDD19、及び、携帯端末装置2の記憶部36が、それぞれ、同一の暗号テーブルを予め記憶している点を除き、上記実施の形態と同じである。以下、上記した実施の形態と異なる点について説明する。
上記実施の形態では、対象情報の暗号化及び結合情報の復号化は、予め定められている共通鍵によって行なわれたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。本発明の第1の変形例に係る情報伝達システム3の構成は、画像形成装置1のHDD19、及び、携帯端末装置2の記憶部36が、それぞれ、同一の暗号テーブルを予め記憶している点を除き、上記実施の形態と同じである。以下、上記した実施の形態と異なる点について説明する。
画像形成装置1のHDD19、及び、携帯端末装置2の記憶部36のそれぞれに記憶されている暗号テーブルには、複数の暗号鍵のそれぞれが、暗号鍵を識別するための識別番号に対応付けられている。
[動作]
以下、第2の変形例に係る情報伝達システム3の動作を説明するが、上記した実施の形態と同じ動作については、繰り返して説明しない。
以下、第2の変形例に係る情報伝達システム3の動作を説明するが、上記した実施の形態と同じ動作については、繰り返して説明しない。
(携帯端末装置2における動作)
ステップS13において、制御部30は、記憶部36に予め記憶されている一般的な暗号化プログラムを用いて、対象情報として入力された文字列を、HDD19に予め記憶されている暗号テーブルに含まれている複数の暗号鍵のうちのいずれかによって、暗号化する(ステップS13)。
ステップS13において、制御部30は、記憶部36に予め記憶されている一般的な暗号化プログラムを用いて、対象情報として入力された文字列を、HDD19に予め記憶されている暗号テーブルに含まれている複数の暗号鍵のうちのいずれかによって、暗号化する(ステップS13)。
ステップS18において、制御部30は、生成された複数の分割情報のそれぞれについて、復元情報80を生成する。復元情報80は、ヘッダー部分82に、ステップS13において用いられた暗号鍵の識別番号を示す暗号鍵情報をさらに含んでいる。
(画像形成装置1における動作)
ステップS45において、制御部10は、HDD19に予め記憶されている一般的な復号化プログラムを用いて、生成された結合情報を、記憶部36に予め記憶されている暗号テーブルに含まれている複数の暗号鍵のうち、復元情報80に含まれている暗号鍵情報によって示される識別番号に対応する暗号鍵によって復号化する。
ステップS45において、制御部10は、HDD19に予め記憶されている一般的な復号化プログラムを用いて、生成された結合情報を、記憶部36に予め記憶されている暗号テーブルに含まれている複数の暗号鍵のうち、復元情報80に含まれている暗号鍵情報によって示される識別番号に対応する暗号鍵によって復号化する。
上記第1の変形例によれば、対象情報の暗号化及び結合情報の復号化は、暗号テーブルに含まれている複数の暗号鍵のうちのいずれかによって行なわれるので、第三者は、対象情報の暗号化及び結合情報の復号化に用いられている暗号鍵を知ることがより一層困難になる。したがって、対象情報の伝達をより一層安全に行なうことができる。
(その他の変形例)
上記実施の形態では、予め定められている第1の分割方法として、「予め定められている文字数毎に分割する」という方法が用いられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、予め定められている第1の分割方法として、「先頭の文字と最後尾の文字との組合せを示す文字列を生成する」という方法が用いられてもよい。
上記実施の形態では、予め定められている第1の分割方法として、「予め定められている文字数毎に分割する」という方法が用いられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、予め定められている第1の分割方法として、「先頭の文字と最後尾の文字との組合せを示す文字列を生成する」という方法が用いられてもよい。
この場合、ステップS16において、制御部30はまず、暗号化された対象情報としての「GHIJKL」という文字列について、先頭の文字である「G」と、最後尾の文字である「L」とを組み合わせて、「GL」という文字列を示す第1の分割情報を生成する。制御部30は次いで、「GHIJKL」という文字列から先頭の文字及び最後尾の文字を除いた「HIJK」という文字列について、先頭の文字である「H」と、最後尾の文字である「K」とを組み合わせて、「HK」という文字列を示す第2の分割情報を生成する。制御部30は、「HIJK」という文字列から先頭の文字及び最後尾の文字を除いた二文字からなる「IJ」という文字列を、第3の分割情報とする。
また上記実施の形態では、コードの一例として二次元コードが用いられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。コードとしては、復元情報80を格納できるものであれば特に限定されず、例えば、バーコード等の一次元コードであってもよい。
また上記実施の形態では、ユーザーは、印刷機能を利用して、画像形成部12等に、HDD19に記憶されている対象情報に基づく画像を、記録紙に形成させたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、ユーザーは、ファクシミリ機能を利用して、HDD19に記憶されている対象情報を、ファクシミリ通信部21を介して、ファクシミリ送信してもよい。
また上記実施の形態では、対象情報として、文字列を示すテキストデータが用いられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。対象情報としては、例えば、携帯端末装置2の撮像部33によって撮像された画像を示す画像データであってもよい。この場合、予め定められている第1の分割方法として、例えば「予め定められている画素数毎に分割する」という方法が用いられる。
また上記実施の形態では、復元情報80のヘッダー部分82は、番号情報、分割数情報、第1方法情報、及び第1サイズ情報を含み、フッター部分86は、第2サイズ情報及び第2方法情報を含んでいたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、ヘッダー部分82が、第2サイズ情報及び第2方法情報を含み、フッター部分86が、番号情報、分割数情報、第1方法情報、及び第1サイズ情報を含んでいてもよい。
また上記実施の形態では、画像形成部12等は、記録紙に画像を形成したが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。画像形成部12等は、記録紙に限らず、他の記録媒体に画像を形成してもよい。他の記録媒体としては、例えば、OHP(Overhead Projector)シートを例示できる。
また上記実施の形態では、画像取得部として画像読取部11が用いられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、画像形成装置1が、被写体を撮像して、撮像された画像を示す画像データを取得するデジタルカメラ等からなる撮像部を備えており、当該撮像部が、画像取得部として用いられてもよい。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、本発明に係る画像処理装置の一実施形態としてカラー複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、モノクロ複合機、コピー機、又はファクシミリ装置等の他の電子機器であってもよい。
また、図1乃至図12を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 画像形成装置
2 携帯端末装置
3 情報伝達システム
10 制御部
11 画像読取部
12 画像形成部
15 操作部
19 HDD
30 制御部
31 表示部
32 タッチパネル
36 記憶部
2 携帯端末装置
3 情報伝達システム
10 制御部
11 画像読取部
12 画像形成部
15 操作部
19 HDD
30 制御部
31 表示部
32 タッチパネル
36 記憶部
Claims (5)
- 携帯端末装置と、画像処理装置と、を含む情報伝達システムであって、
前記携帯端末装置は、表示部と、情報が入力される第1入力部と、第1記憶部と、第1制御部と、を備え、
前記画像処理装置は、画像データを取得する画像取得部と、情報が入力される第2入力部と、第2記憶部と、第2制御部と、を備え、
前記第1制御部は、
前記第1入力部を介して入力される伝達対象の対象情報を暗号化し、暗号化された前記対象情報を、予め定められている第1の分割方法にしたがって複数の分割情報に分割し、
前記第1入力部を介して入力される第1パスワードを、予め定められている第2の分割方法にしたがって複数の分割パスワードに分割し、
複数の分割情報のそれぞれについて、当該分割情報と、前記第1の分割方法と、を少なくとも含む復元情報を生成し、
前記生成された複数の復元情報のうち少なくとも2つ以上には、前記複数の分割パスワードが分配されて含まれるとともに、前記第2の分割方法が含まれており、
生成された複数の前記復元情報のそれぞれについて、前記復元情報を格納するコードを生成して、前記第1記憶部に記憶させ、
前記表示部に、前記第1記憶部に記憶されている複数の前記コードを表示させ、
前記第2制御部は、
前記画像取得部に、前記表示部に表示されている複数の前記コードのそれぞれを示す画像データを取得させ、
複数の前記画像データのそれぞれについて、前記画像データによって示される前記コードに格納されている前記復元情報を取得し、
前記少なくとも2つ以上の復元情報に含まれている前記第2の分割方法を用いて、前記少なくとも2つ以上の復元情報のそれぞれに含まれている前記分割パスワードを結合することによって、復元パスワードを生成し、
前記第2入力部を介して入力される第2パスワードと、前記復元パスワードとが一致する場合に、前記復元情報に含まれている前記第1の分割方法を用いて、複数の前記復元情報のそれぞれに含まれている分割情報を結合することによって、結合情報を生成し、
前記結合情報を復号化し、復号化された前記結合情報を、前記対象情報として、前記第2記憶部に記憶させ、
前記第2パスワードと、前記復元パスワードとが一致しない場合には、前記分割情報の結合を行なわない、情報伝達システム。 - 前記復元情報はさらに、前記分割情報の総数を含み、
前記第2制御部は、取得された前記復元情報の数と、前記復元情報に含まれている前記分割情報の総数とが一致する場合に、前記復元パスワードの生成を行ない、一致しない場合には、前記復元パスワードの生成を行なわない、請求項1に記載の情報伝達システム。 - 前記復元情報はさらに、前記分割情報の結合順序を含み、
前記第2制御部は、前記復元情報に含まれている前記第1の分割方法及び前記結合順序を用いて、複数の前記分割情報を結合する、請求項1又は請求項2に記載の情報伝達システム。 - 前記画像処理装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
前記画像形成部は、前記第2記憶部に記憶されている前記対象情報に基づく画像を、前記記録媒体に形成する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報伝達システム。 - 前記第1記憶部及び前記第2記憶部は、それぞれ、複数の暗号鍵のそれぞれが、前記暗号鍵を識別するための識別番号に対応付けられている同一の暗号テーブルを予め記憶しており、
前記第1制御部は、前記対象情報を、前記第1記憶部に予め記憶されている前記暗号テーブルに含まれている前記複数の暗号鍵のうちのいずれかによって暗号化し、
前記復元情報はさらに、前記対象情報の暗号化に用いられた暗号鍵の識別番号を含み、
前記第2制御部は、前記結合情報を、前記第2記憶部に予め記憶されている前記暗号テーブルに含まれている前記複数の暗号鍵のうち、前記復元情報に含まれている前記識別番号に対応する暗号鍵によって復号化する、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報伝達システム。
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