JP2020180449A - 低酸素環境制御システム - Google Patents

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敬之 岡田
Noriyuki Okada
敬之 岡田
兼田 祐輔
Yusuke Kaneda
祐輔 兼田
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Abstract

【課題】トレーニング室や保管室の室内環境の低酸素濃度を任意に予め定めた酸素濃度にさせて維持させることができ、酸素濃度や炭酸ガス濃度に異常値が測定されたら短時間で予め定めた酸素濃度に復元でき、人体に安全で、構成が簡易で安価にできる低酸素環境制御システムを提供することを課題とする。
【解決手段】窒素ガス発生手段と、コンプレッサーと、窒素の流量を調整する流量調整弁と、酸素濃度測定手段と、炭酸ガス濃度測定手段と、窒素ガス濃度測定手段と、室内の空気を排出する排気手段と、室内へ外気を送給する送風手段と、室内の空気を循環させる空調機と、制御手段と、を備え、前記制御手段が、前記酸素濃度測定手段からの酸素濃度情報、前記炭酸ガス濃度測定手段からの炭酸ガス濃度情報、前記窒素ガス濃度測定手段からの窒素ガス濃度情報を取得して、前記窒素ガス発生手段、前記コンプレッサー、前記流量調整弁、前記排気手段、前記送風手段及び前記空調機の動作を制御する低酸素環境制御システムにより課題解決できた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低酸素濃度の高所における健常者のトレーニング環境や、高齢者や障害者のトレーニング環境や、野菜を含む生鮮食品などの長期保存環境となる低酸素環境を実現する低酸素環境制御システムに関する。
特許文献1には、特殊環境室に特殊組成の空気を送給する特殊組成空気送給装置において、所定の吐出量及び吐出圧力を持つ圧縮機と、その吐出量の一部分を導入して圧力変動吸着法又はポリイミド中空糸透過法のうちの何れかの方法によって窒素又は酸素のうちの少なくとも一方を製造して出口側から送り出す気体製造装置と、前記吐出量の他の一部分が流されるバイパス経路と、一方側に前記出口側及び前記バイパス経路が接続されると共に他方側が前記特殊環境室に接続され 流入した気体を混合する混合部と、前記特殊環境室の空気が目的する所定の特殊組成になるように前記一部分と前記残部との流量調整を可能にする流量調整手段と、を有する特殊組成空気送給装置が開示されている。そして、制御装置については記載されておらず、酸素温度計を見ながら弁の微調整をすると記載されている。
特許文献2には、トレーニング室の空気を吸気して、酸素濃度及び炭酸ガス濃度をそれぞれ計測する酸素計測器及び炭酸ガス計測器と、外気を受入れその空気から酸素と炭 酸ガスを除去し窒素を発生させる窒素発生器が介在されかつこの窒素発生器からの窒素を前記トレーニング室に送給する窒素送給系と、酸素を前記トレーニング室に送給する酸素送給系を備えるとともに、前記酸素計測器による酸素濃度に応じて前記窒素送給系による窒素送給量を制御する窒素制御手段と、前記炭酸ガス計測器による炭酸ガス濃度に応じて、前記酸素送給系による酸素送給量を制御する酸素制御手段を設けた低酸素濃度制御形トレーニング装置が開示されている。また、室内からコンプレッサーによって排気した空気を酸素計測器により計測すると記載され、室内から空気をリーク穴から漏洩させることが記載されている。
特許文献3には、構築物内にトレーニングに適した環境を作り出すためのトレーニング環境の構築物であって、排気手段、空気送給手段、窒素ガス送給手段および、風量調節手段を有し、前記排気手段は、構築物内の空気を構築物外へ排気し、前記空気送給手段は、構築物外の空気を構築物内へ送給し、前記窒素ガス送給手段は、構築物内へ窒素ガスを送給し、前記風量調節手段は、前記空気送給手段が送給する空気と、前記窒素ガス送給手段が送給する窒素ガスとを、窒素ガスと酸素ガスの濃度を調整して、構築物へ送風し、 構築物内に常大気圧の低酸素濃度環境を作り出すトレーニング環境の構築物が開示されている。窒素ガス濃度検出器と酸素ガス濃度検出器を設置しており、濃度によっては窒素ガス流路の電磁弁を制御する記載がある。
特許文献4には、排気量が必要であると共に変動する外気の侵入量がある低酸素室を目的とする低酸素条件にする空気送給装置において、前記排気量に対応する量の低低酸素条件の空気であって 前記変動する外気の侵入量のうちの少なくとも最大量と前記低酸素条件と前記排気量とから定まる酸素濃度の低低酸素条件の空気を前記低酸素室に送給可能な低低酸素空気送給手段と、前記低酸素室に通常空気を送給可能な通常空気送給手段と、前記低酸素室の酸素濃度を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した酸素濃度がほぼ前記低酸素条件になるように前記通常空気の送給量を制 御する制御手段と、を有する空気送給装置が開示されている。また、低酸素室には酸素濃度センサしか設置されていない。
特開平10−216455号公報 特開平11−114119号公報 特開2000−27472号公報 特開平11−276635号公報
特許文献1の特殊組成空気送給装置は、炭酸ガス検出器の記載がないので、炭酸ガス吸収装置を取付けてもトレーニングルーム内でトレーニング者が多人数になり炭酸ガス発生量が炭酸ガス吸収装置の吸収能力を超えると人体にめまい、吐き気、頭痛などの悪影響が生ずるという問題があった。また、酸素濃度検出手段を有しているが、制御装置がないので、窒素や酸素の送給量は、操作する人が酸素濃度検出手段を見ながら微調整するので、窒素ガスが異常に増加したときは対応が遅れるという問題があった。また常時、操作人が監視しておかねばならないという問題があった。
特許文献2の低酸素濃度制御形トレーニング装置は、トレーニング室内の空気をリーク穴から漏洩させさらにコンプレッサーにより酸素計測器用に常時排出しているので、トレーニング室内の酸素濃度を所定の低酸素状態にするときに時間がかかるという問題があった。
特許文献3のトレーニング環境の構築物は、炭酸ガス濃度を検出する手段を備えていないため、気付かないうちに炭酸ガス濃度が異常に高まるとトレーニング中の人にめまい、吐き気、頭痛などの悪影響が生ずるという問題があった。また、窒素ガスが異常に増加したときは電磁弁で窒素ガスの送給を止めるがコンプレッサーや窒素ガス発生器は稼働したままであるので、窒素ガスの圧力が高まって爆発の危険が生ずるという問題があった。また、空気送給回路や排気手段など種々の機器を組み合わせているため設備が高価になるという問題もあった。
特許文献4の空気送給装置は、炭酸ガス濃度を検出する手段を備えていないため、炭酸ガス濃度が高まるとトレーニング中の人にめまい、吐き気、頭痛などの悪影響が生ずるという問題があった。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、トレーニング室や保管室の室内環境の低酸素濃度を任意に予め定めた酸素濃度にすることと、その定めた酸素濃度を維持させることができ、環境変化により酸素濃度や炭酸ガス濃度に異常値が測定されたら短時間で予め定めた酸素濃度復元でき、人体に安全で、構成が簡易で安価にできる低酸素環境制御システムを提供することを課題とする。
請求項1に記載の低酸素環境制御システムは、低酸素室の室内を任意の酸素濃度の低酸素環境にする低酸素環境制御システムであって、窒素を発生させる窒素ガス発生手段と、前記窒素ガス発生手段に空気を送り込むコンプレッサーと、前記室内に前記窒素ガス発生手段で発生した窒素の流量を調整する流量調整弁と、前記室内の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、前記室内の炭酸ガス濃度を測定する炭酸ガス濃度測定手段と、前記室内の窒素ガス濃度を測定する窒素ガス濃度測定手段と、前記室内の空気を排出する排気手段と、前記室内へ外気を送給する送風手段と、前記室内の空気を循環させる空調機と、制御手段と、を備え、前記制御手段が、前記酸素濃度測定手段からの酸素濃度情報、前記炭酸ガス濃度測定手段からの炭酸ガス濃度情報を取得して、前記窒素ガス発生手段、前記コンプレッサー、前記流量調整弁、前記排気手段、前記送風手段及び前記空調機の動作を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の低酸素環境制御システムは、請求項1において、前記酸素濃度情報の酸素濃度が予め定めた濃度から変動したときは、予め定めた酸素濃度になるように、前記流量調整弁により窒素ガスの流量を調整し、室内空気の排気をする前記排気手段をON−OFF制御し、外気を送給する前記送風手段をON−OFF制御し、前記空調機で室内の空気を循環させる制御をすることを特徴とする。
請求項3に記載の低酸素環境制御システムは、請求項1又は2において、前記低酸素室の室内の酸素濃度を予め定めた低酸素濃度に低下させるときは、前記酸素濃度測定手段からの酸素濃度情報が予め定めた酸素濃度になるまで、前記コンプレッサー及び前記窒素ガス発生手段を動作させて前記窒素ガスを前記低酸素室の室内に送給し、前記排気手段及び前記送風手段をOFFさせ、前記空調機により室内の空気を循環させる制御をすることを特徴とする。
請求項4に記載の低酸素環境制御システムは、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記炭酸ガス濃度情報が予め定めた炭酸ガス濃度を超えたときには、前記コンプレッサー及び前記窒素ガス発生手段をOFFさせて停止させ、前記排気手段をONさせて室内空気を排気し、前記送風手段をONさせて外気を送給し、前記空調機で室内の空気を循環させる制御をすることを特徴とする。
請求項5に記載の低酸素環境制御システムは、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記窒素ガス発生手段により分離された酸素を貯留する酸素タンクと、前記酸素タンクから前記流量調整弁との間の配管に設けたストップ弁と、前記窒素ガス発生手段に接続された配管の、前記酸素タンクからの配管との合流点より上流側に設けた三方切替弁と、を備え、前記酸素濃度情報の酸素濃度が予め定めた酸素濃度から下回ったときは、前記三方切替弁により前記窒素ガス発生手段からの窒素ガスの前記低酸素室への送給を停止し、前記ストップ弁を開にして前記酸素タンク内に貯留している酸素を前記低酸素室へ送給し、前記排気手段、前記送風手段及び前記空調機をONさせて動作させることを特徴とする。
請求項1に記載の低酸素環境制御システムは、トレーニング室や保管室の室内環境の低酸素濃度を任意の酸素濃度にすることができ、人体に安全な環境をつくり、前記低酸素環境制御システムの構成を簡易にして安価にできる。そして、既存のトレーニング室や保存室に本発明の低酸素環境制御システムを設置することができる。
請求項2に記載の低酸素環境制御システムは、低酸素室の扉の開閉などにより前記低酸素室の室内の酸素濃度が予め定めた低酸素濃度から変動したときには、予め定めた酸素濃度に回復させるように、低酸素室内の空気を循環させながら、外気の低酸素室内への送給の制御と、前記低酸素室内の空気の排出の制御と、前記窒素ガスの前記低酸素室内への送給の制御をするので、酸素濃度が管理範囲から外れたという変動を検出して酸素濃度を管理範囲内にすることができる。
請求項3に記載の低酸素環境制御システムは、低酸素室内の空気を循環させながら、外気の低酸素室内への送給を停止し、前記低酸素室内の空気の排出を停止させて、前窒素ガスを前記低酸素室内に送給するので、短時間で前記低酸素室の室内の酸素濃度を予め定めた低酸素濃度に低下させることができる。
請求項4に記載の低酸素環境制御システムは、多人数の人が同時にトレーニングし、そのトレーニングをする人達の呼吸による炭酸ガス濃度が予め定めた炭酸ガス濃度より増加したときに、人体に安全な炭酸ガス濃度未満に短時間で低下させることができ、トレーニングする人にめまい、吐き気、頭痛などの悪影響を与えることなく安全にトレーニングを継続することができる。また、体力的に弱い高齢者や障害者の場合には特に早急な対応が求められるが、早急に空気を入れ替え酸素濃度を高めて回復させることができるので安全にトレーニングを継続することができる。
請求項5に記載の低酸素環境制御システムは、多人数の人が同時にトレーニングし、そのトレーニングをする人達の呼吸による酸素の消費により、酸素濃度が予め定めた酸素濃度未満に低下したときは、早急に酸素濃度を高めることができるので、トレーニングする人にめまい、吐き気、頭痛などの悪影響を与えることなく安全にトレーニングを継続することができる。また、体力的に弱い高齢者や障害者の場合には特に早急な対応が求められるが、早急に酸素濃度を高めて回復させることができるので安全にトレーニングを継続することができる。
本発明の酸素タンクや窒素ガス濃度測定手段を設けた低酸素環境制御システムの構成を説明する図である。 本発明の酸素タンクを設け、窒素ガス濃度測定手段を設けていない低酸素環境制御システムの構成を説明する図である。 本発明の酸素タンクを設けず窒素ガス濃度測定手段を設けた低酸素環境制御システムの構成を説明する図である。 本発明の酸素タンクや窒素ガス濃度測定手段を設けていない低酸素環境制御システムの構成を説明する図である。
本発明の低酸素環境制御システム1は、低酸素室30内を、健常者の高所におけるトレーニング、又は、高齢者や障害者の健康維持・体力維持トレーニングをするときの任意で予め定めた低酸素濃度の環境や、長期保存をさせたい野菜を含む生鮮食品などを保管する任意で予め定めた低酸素の環境にすることができる。
本発明の低酸素環境制御システム1は、図4に示すように、低酸素室30の室内を任意の酸素濃度の低酸素環境にする低酸素環境制御システム1であって、外気を取り入れて酸素と窒素とに分離する窒素ガス発生手段2と、前記窒素ガス発生手段2に空気を送り込むコンプレッサー3と、前記室内に前記窒素ガス発生手段2で発生した窒素の流量を調整する流量調整弁4と、前記室内の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段10と、前記室内の炭酸ガス濃度を測定する炭酸ガス濃度測定手段11と、前記室内の空気を排出する排気手段5と、前記室内へ外気を送給する送風手段6と、前記室内の空気を循環させる空調機7と、制御手段8と、を備え、前記制御手段8が、前記酸素濃度測定手段10からの酸素濃度情報、前記炭酸ガス濃度測定手段11からの炭酸ガス濃度情報を取得して、前記窒素ガス発生手段2、前記コンプレッサー3、前記流量調整弁4、前記排気手段5、前記送風手段6及び前記空調機7の動作を制御する。さらに、図3に示すように、前記低酸素室30内の窒素ガス濃度を測定する窒素ガス濃度測定手段12を備えて窒素ガス濃度情報を測定し、前記窒素ガス濃度情報も前記酸素濃度情報や前記炭酸ガス濃度情報に加えて制御手段8が、前記窒素ガス発生手段2、前記コンプレッサー3、前記流量調整弁4、前記排気手段5、前記送風手段6及び前記空調機7の動作を制御してもよい。
前記コンプレッサー3は、外気を前記窒素ガス発生手段2に送り込み、前記窒素ガス発生手段2で発生させた窒素ガスを、前記流量調整弁4を介して前記低酸素室30内に送り込む。前記コンプレッサー3を停止させると、前記窒素ガスの前記低酸素室30内への送り込みが停止する。
前記窒素ガス発生手段2は、外気から窒素と酸素を分離する手段であり、例えば、空気を送り込み、膜を通過しなかった窒素を取り出す膜分離方式の装置、又は、空気から吸着材で酸素と窒素を分離するPSA方式の装置などがあり、いずれの窒素ガス発生装置でもよい。これらの窒素ガス発生装置は一般的に約99%の窒素ガス濃度の窒素ガスを発生させることができ、前記窒素ガス発生器としては酸素を分離させることができるものであればよい。
前記流量調整弁4は、前記窒素ガス発生手段2と前記低酸素室30とをつなぐ配管13の中途に設置され、前記低酸素室30へ送り出される窒素ガスの流量を前記制御手段8の指示により増加させたり減少させたりする調整をする。また、前記低酸素室30に送給させる気体が酸素のみになった場合は酸素の流量を前記制御手段8の指示により増加させたり減少させたりする調整をする。
前記酸素濃度測定手段10は酸素濃度測定センサーであり低酸素室30内の酸素濃度を測定し、前記炭酸ガス濃度測定手段11は炭酸ガス濃度測定センサーであり低酸素室30内の炭酸ガス濃度を測定し、前記窒素ガス濃度測定手段12は窒素ガス濃度測定センサーであり前記低酸素室30内の窒素ガス濃度を測定する。前記酸素濃度測定手段10は予め定めた酸素濃度になっているかを把握する目的で設置され、前記炭酸ガス濃度測定測定手段12は人体にめまい、吐き気、頭痛などの悪影響が生じないようにするために炭酸ガス濃度を把握するために設置される。また、前記窒素ガス濃度測定手段11は窒素ガス濃度が異常値か否かを把握するために設ける。
また、前記酸素濃度測定手段10及び前記炭酸ガス濃度測定手段11を前記低酸素室30のお互いが離れた位置に少なくとも2個所以上設けることによって、前記低酸素室30の平面視の形状が長方形状、四角形状、円形状又はL字形状であっても、前記低酸素室30内の空間における酸素や炭酸ガスや窒素ガスの分布状態が均一でないときが生じたとしても、前記低酸素室30内の別々の位置における空気中の各気体の割合を把握できることから、トレーニング者にとって安全面で早期に対応をすることができる。前記低酸素室30の平面視の形状によって、空調機7では前記低酸素室30内の空気の酸素や炭酸ガスなどの割合が均一になりにくいときは、均一になりにくい場所にも追加して前記酸素濃度測定手段などの測定手段を設置する。
前記排気手段5は、例えば排気扇があり、前記室内の空気を排出することができる機器であればいずれの機器でもよい。低酸素室30内の酸素濃度、炭酸ガス濃度、窒素ガス濃度のいずれかがが、予め設定した濃度の管理範囲からはずれたときには、前記排気手段5をONさせて低酸素室30内の空気を送り出す。
前記送風手段6は、例えば送風機があり、室内へ外気を送給することができる機器であればいずれの機器でもよい。前記送風手段6は、前記窒素ガス発生手段2が稼働中は、酸素濃度を下げる場合を除いて、他の場合には稼働させる制御をして、外気を低酸素室30内に送り込むので、低酸素室30内でトレーニングする人に必要な酸素を送給して酸素欠乏を未然に防止することができる。
前記空調機7は、低酸素室30内の気温調整及び室内の空気を循環させる機器である。前記低酸素室30へは、窒素ガスと酸素を含んだ外気とが別々に送り込まれてくるので、特に窒素ガス濃度の空気が偏った範囲に集中しないように低酸素室30内の空気を常時循環させる役目がある。よって、前記窒素ガス発生手段3が稼働中は必ず稼働させるように制御をして、低酸素室30内の空気の酸素濃度、窒素ガス濃度及び炭酸ガス濃度の均一化を図っている。
前記制御手段8は、制御線9で前記酸素濃度測定手段10、前記炭酸ガス濃度測定手段11、前記窒素ガス濃度測定手段12、前記窒素ガス発生手段2、前記コンプレッサー3、前記流量調整弁4、前記排気手段5、前記送風手段6、前記空調機7、ストップ弁16及び三方切換弁17と接続されており、前記酸素濃度測定手段10からの酸素濃度情報、前記炭酸ガス濃度測定手段11からの炭酸ガス濃度情報、前記窒素ガス濃度測定手段12からの窒素ガス濃度情報を取得して、前記窒素ガス発生手段2、前記コンプレッサー3、前記流量調整弁4、前記ストップ弁16、前記三方切換弁17、前記排気手段5、前記送風手段6及び前記空調機7の動作を制御する。
次に、前記低酸素環境制御システム1は、前記低酸素室30の室内の酸素濃度を予め定めた低酸素濃度に低下させるときは、前記酸素濃度測定手段10からの酸素濃度情報が予め定めた酸素濃度になるまで、前記コンプレッサー3及び前記窒素ガス発生手段2を動作させて前記窒素ガスを前記低酸素室30の室内に送給し、前記排気手段5及び前記送風手段6をOFFさせ、前記空調機により室内の空気を循環させる制御をする。
前記窒素ガス発生手段3から発生する窒素ガス濃度は99%レベルであるので、前記低酸素室30の室内の酸素濃度が予め定めた低酸素濃度に到達すると、前記コンプレッサー3及び前記窒素ガス発生手段2の動作を継続させて、窒素ガスを前記低酸素室30の室内に送給しながら、前記排気手段5及び前記送風手段6をONさせ、前記空調機7により室内の空気を循環させる制御をする。
次に、前記酸素濃度情報の酸素濃度が予め定めた濃度から変動したときは、予め定めた酸素濃度になるまで、前記流量調整弁4により窒素ガスの流量を調整し、室内空気の排気をする前記排気手段5をON−OFF制御し、外気を送給する前記送風手段6をON−OFF制御し、前記空調機7で室内の空気を循環させる制御をする。
低酸素室30の扉20からのトレーニング者の出入り、トレーニング者の酸素の使用量、前記送風手段6により外気すなわち酸素を室内に送り込みなどにより、低酸素室30内の酸素濃度や窒素ガス濃度は変動する。例えば、酸素濃度が予め定めた酸素濃度より低下したときは、制御手段8により、前記流量調整弁4により窒素ガスの流量を減少させ、室内空気の排気をする前記排気手段5をONさせ、外気を送給する前記送風手段6をONさせ、前記空調機7で室内の空気を循環させる制御をする。
さらに、低下した酸素濃度を短時間で増加させたいとき、即ち、酸素濃度が予め定めた酸素濃度を下回ったときは、図1又は図2に示すように、前記窒素ガス発生手段により分離された酸素を貯留する酸素タンク15と、前記酸素タンク15から前記流量調整弁4との間の配管14に設けたストップ弁16と、前記窒素ガス発生手段2に接続された配管13の、前記酸素タンク15からの配管14との合流点より上流側に設けた三方切替弁17と、を備えて、前記酸素濃度情報の酸素濃度が予め定めた酸素濃度から下回ったときは、前記三方切替弁17により前記窒素ガス発生手段2からの窒素ガスの前記低酸素室30への送給を停止し、前記ストップ弁16を開にして前記酸素タンク15からの酸素を前記低酸素室30へ送給し、前記排気手段5、前記送風手段6及び前記空調機7をONさせて動作させる制御を実施する。これにより、特に体力の劣る高齢者や障害者に対して短時間で酸素濃度を増加させることができる。
また、酸素濃度が予め定めた酸素濃度より増加したときは、制御手段8により、前記流量調整弁4により窒素ガスの流量を増加させ、室内空気の排気をする前記排気手段5をONさせ、外気を送給する前記送風手段6をOFFさせ、前記空調機7で室内の空気を循環させる制御をする。
次に、低酸素室30内の炭酸ガス濃度が予め定めた炭酸ガス濃度を超えたときには、トレーニング中等の人体に悪影響が生ずるのを未然に防止するため、早期に低酸素室30内の空気を排出し外気と入れ替えるために、前記コンプレッサー3及び前記窒素ガス発生手段2をOFFさせて停止させ、これ以上酸素濃度が低下するのを停止させ、前記排気手段5をONにして室内空気を排気し、前記送風手段6をONにして外気を送給する。そして、人体に異常となる炭酸ガス濃度の空気を前記低酸素室内において偏らせないようにするために前記空調機7をONにして室内の空気を循環させる制御をする。
1 低酸素環境制御システム
2 窒素ガス発生手段
3 コンプレッサー
4 流量調整弁
5 排気手段
6 送風手段
7 空調機
8 制御手段
9 制御線
10 酸素濃度測定手段
11 炭酸ガス濃度測定手段
12 窒素ガス濃度測定手段
13 配管
14 配管
15 酸素タンク
16 ストップ弁
17 三方切換弁
20 扉
30 低酸素室

Claims (5)

  1. 低酸素室の室内を任意の酸素濃度の低酸素環境にする低酸素環境制御システムであって、
    窒素を発生させる窒素ガス発生手段と、
    前記窒素ガス発生手段に空気を送り込むコンプレッサーと、
    前記室内に前記窒素ガス発生手段で発生した窒素の流量を調整する流量調整弁と、
    前記室内の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、
    前記室内の炭酸ガス濃度を測定する炭酸ガス濃度測定手段と、
    前記室内の空気を排出する排気手段と、
    前記室内へ外気を送給する送風手段と、
    前記室内の空気を循環させる空調機と、
    制御手段と、を備え、
    前記制御手段が、前記酸素濃度測定手段からの酸素濃度情報、前記炭酸ガス濃度測定手段からの炭酸ガス濃度情報を取得して、前記窒素ガス発生手段、前記コンプレッサー、前記流量調整弁、前記排気手段、前記送風手段及び前記空調機の動作を制御することを特徴とする低酸素環境制御システム。
  2. 前記酸素濃度情報の酸素濃度が予め定めた濃度から変動したときは、予め定めた酸素濃度になるまで、前記流量調整弁により窒素ガスの流量を調整し、室内空気の排気をする前記排気手段をON−OFF制御し、外気を送給する前記送風手段をON−OFF制御し、前記空調機で室内の空気を循環させる制御をすることを特徴とする請求項1に記載の低酸素環境制御システム。
  3. 前記低酸素室の室内の酸素濃度を予め定めた低酸素濃度に低下させるときは、前記酸素濃度測定手段からの酸素濃度情報が予め定めた酸素濃度になるまで、前記コンプレッサー及び前記窒素ガス発生手段を動作させて外気から窒素を分離して前記窒素ガスを前記低酸素室の室内に送給し、前記排気手段及び前記送風手段をOFFさせ、前記空調機により室内の空気を循環させる制御をすることを特徴とする請求項1又は2に記載の低酸素環境制御システム。
  4. 前記炭酸ガス濃度情報が予め定めた炭酸ガス濃度を超えたときには、前記コンプレッサー及び前記窒素ガス発生手段をOFFさせて停止させ、前記排気手段をONさせて室内空気を排気し、前記送風手段をONさせて外気を送給し、前記空調機で室内の空気を循環させる制御をすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の低酸素環境制御システム。
  5. 前記窒素ガス発生手段により分離された酸素を貯留する酸素タンクと、
    前記酸素タンクから前記流量調整弁との間の配管に設けたストップ弁と、
    前記窒素ガス発生手段に接続された配管の、前記酸素タンクからの配管との合流点より上流側に設けた三方切替弁と、を備え、
    前記酸素濃度情報の酸素濃度が予め定めた酸素濃度から下回ったときは、前記三方切替弁により前記窒素ガス発生手段からの窒素ガスの前記低酸素室への送給を停止し、
    前記ストップ弁を開にして前記酸素タンクからの酸素を前記低酸素室へ送給し、前記排気手段、前記送風手段及び前記空調機をONさせて動作させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の低酸素環境制御システム。
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