JP2020179714A - プロペラ機構および飛翔体 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロペラ効率を一層高めた羽根およびその羽根を用いた飛翔体を提供することを課題とする。【解決手段】飛行機、ヘリコプターあるいはドローンなどの飛翔体20に用いられると共に、プロペラ軸2によって回転する半径方向に延びる羽根3を備えたプロペラ機構であって、羽根3が半径方向の内側の内羽根4および外側の外羽根5からなり、内羽根および外羽根のプロペラの回転面22となす羽根角23をそれぞれ変更する角度変更機構6を備えている、プロペラ機構1。【選択図】図1

Description

本発明は、プロペラ機構および飛翔体に関する。さらには詳しくは、羽根角を変更できるプロペラ機構および飛翔体に関する。
プロペラなどの回転翼(羽根)は、機体の前進速度と羽根が回転することによる速度とを合成した角度の風(図3bの空気流を参照。)を受ける。同じ回転数で回っていても、半径によって羽根の回転速度は変わるため、羽根の根本側と先端側とでは流入する空気流の角度が異なる。この角度の差を最適化するために、羽根にはねじれが与えられていることが一般的である。
また、高速機や効率を求めた機体には、離陸時の速度が0に近い状態から、水平飛行時の高速域まで適切な羽根角を維持するため、速度に応じてプロペラの羽根全体の角度を変える可変ピッチプロペラが採用されている。
例えば特許文献1には、軽量飛行機に用いられる可変ピッチプロペラの構造が開示されている。
特開2007−50869号公報
一方で、プロペラを使用した垂直離陸機では、ローター径が大きくなる傾向にあり、羽根の先端と根本のねじりの差が大きく、プロペラ全体の角度を変更したとしても、プロペラ効率の悪い領域が多く出てしまう。
またプロペラは空気の流れに対して、効率の良い角度が決まっており、その角度から外れると、非常に効率が悪くなるという特性がある。
例えば、垂直離陸時やホバリング時など機体速度が0に近いところでは、ねじりがとても小さいプロペラの方が効率的である。例えば、水平飛行時など、機体速度が速い状態で、プロペラ全体の角度を最適化しようとすると、ねじれが大きくなる。例えば、水平飛行時などで機体速度が上がりプロペラ先端が音速に近くなると、大きな角度をつけることができない。このため、精度の良い角度調整が必要である。
また近年、垂直離陸機の需要が増えるに伴って、低速域から高速域まで幅広い速度域にわたって、高いプロペラ効率を維持できるプロペラが求められている。
そこで、本発明は、プロペラ効率を一層高めたプロペラ機構および飛翔体を提供することを課題とする。
(1)本発明のプロペラ機構は、プロペラ軸によって回転する羽根を備え、且つ、その羽根の回転により推進する機体に用いるプロペラ機構であって、前記羽根が、プロペラ軸側の内羽根およびその内羽根の外側に設けられる外羽根からなり、前記内羽根および外羽根のプロペラの回転面となす羽根角をそれぞれ変更させるための角度変更機構を備えている、ことを特徴としている。
(2)このようなプロペラ機構は、前記プロペラ軸に設けられと共に、そのプロペラ軸に略垂直な方向に延びており、且つ、その軸周りに回動自在なシャフトを備えており、そのシャフトは内羽根を貫通すると共に、その内羽根を枢支しており、前記シャフトの先端に外羽根が延設されているのが好ましい。
(3)また前記内羽根の内部には、シャフトの周面に接触すると共に、回転してシャフトを支持する支持ローラが複数設けられており、それらの支持ローラは、内羽根の厚み方向におけるシャフトの直径の幅の範囲内で、且つ、シャフトの周りに配置されているのが好ましい。
(4)さらに前記内羽根の外端面および外羽根の内端面に接触し、且つ、前記シャフトと同心で回動する支持機構が複数設けられており、それらの支持機構が、前記内羽根の厚み方向における前記シャフト直径がなす幅の範囲内で、且つ、シャフトの周囲に配置されているのが好ましい。
(5)さらに前記推進する機体が、飛行機、ヘリコプターあるいはドローンなどの飛翔体であり、その飛翔体が垂直飛行または水平飛行しているかどうかに基づいて、前記内羽根および外羽根の羽根角が、前記角度変更機構によってそれぞれ変更されるのが好ましい。
(6)さらに前記プロペラ軸の回転数に基づいて、前記内羽根および外羽根の羽根角が、前記角度変更機構によってそれぞれ変更されるのが好ましい。
(7)本発明の飛翔体は、上述のプロペラ機構と、そのプロペラ機構により飛翔する本体とを備えている、ことを特徴にしている。
本発明のプロペラ機構および飛翔体は、プロペラの効率を高めることができる。
図1aは本発明のプロペラ機構の一例を示す概略図、図1bは図1aの角度変更機構を示す概略の部分拡大図である。 図2は本発明の飛翔体の一例を示す概略図である。 図3aは羽根の長手方向の特定の長さ位置における羽根の部位に加わるベクトル成分を示すベクトル図、図3bはベクトルの方向の理解を容易にするための概略図である。 図4aは内羽根の内部に設けられているシャフトの様子を示す概略図、図4bは図4aの他の実施形態を示す概略図、図4cは内羽根を部分的に切り欠いた概略図である。 図5aは内羽根および外羽根の間に支持機構が設けられている様子を示す平面図、図5bは比較のための概略図、図5cは図5aの概略の部分拡大図である。 図6は内羽根および外羽根の羽根角を変更する様子を示す概略図である。 図7はプロペラ機構の変形例を示す概略図である。 図8はプロペラ機構の他の実施形態を示す概略図である。
[1.飛翔体]
(飛翔体20)
まず図2を用いて本発明の飛翔体を説明する。図に示す飛翔体20は、本体20aと、その本体20aに設けられる本発明のプロペラ機構1とからなる。飛翔体20は、本体の前後に、左右一対のほぼ同形状の主翼21、21を備えている。各主翼21に、本発明のプロペラ機構1が2つ設けられている。全体では、4つのプロペラ機構1が設けられている。この飛翔体20は、離着陸時には、主翼21を立てて、ヘリコプター同様にプロペラの羽根3により下方へ空気を押し出す力の反作用で浮力を得る。一方で、離陸後の水平飛行時には、固定翼機同様に主翼21を回動させて、ほぼ水平にする。そして、その主翼21によって生み出される揚力を利用し高度を保つ。図では飛翔体20が水平飛行している様子を示している。
例えば、本実施形態において、飛翔体20は、垂直離着陸機(VTOL機)または離陸時に短距離を滑走し、着陸時に垂直着陸する短距離離陸垂直着陸機(STOVL機)として用いられる。
(羽根角23、前進角17、迎え角18)
図3aは、羽根3の回転の中心(図3bの符号O参照)から長手方向に長さr(図3b参照)の位置の羽根の部位に生じるベクトル成分を示す概略図である。図に示すように、プロペラ軸2の回転数をnとすれば、羽根の部位3aはプロペラ軸2(図1参照)のまわりに2πrnの速度で回転し、且つ、回転面22と直角な飛行方向へ前進速度Vで進んでいる。図中の符号Vrは、前進速度ベクトルVと回転速度ベクトル2πrnの合成ベクトルを示している。合成ベクトルVrとプロペラの回転面22とのなす角は、前進角17と呼ばれる。羽根の部位3aは、前進角17から、さらに迎え角18だけ傾斜しており、それらを加算して羽根角23となる。すなわち、羽根角23=前進角17+迎え角18である。また、図3bに示すように、空気流は、合成ベクトルVrの方向で、且つ、合成ベクトルVrと反対向きから羽根の部位3aに流入する。
図3aに戻って、羽根の部位3aは、迎え角18の分だけ、空気反力を受ける。迎え角18は、一般的な飛行機の主翼の場合と同様に、ある特定の値のときに推力が最大となる。すなわち、複数のポイントにおける中心Oからの距離rの位置の羽根の部位3aにおいて、前進角18を演算し、その演算した前進角18に応じた羽根角23を設定できれば、推進の効率の高い羽根形状となる。
[2.プロペラ機構]
<第1実施形態>
(プロペラ機構1)
次いで、図1aおよび図1bを用いてプロペラ機構を説明する。図1aに示すプロペラ機構1は、プロペラ軸2によって回転する羽根3を備えている。その羽根3はプロペラ軸2に略垂直な方向、すなわちプロペラの回転する回転面22(図2および図3a参照)の半径方向に延びている。羽根3は、半径方向の内側に設けられる内羽根4と、その内羽根の外側に隣接する外羽根5とからなる。
プロペラ機構1は、それらの内羽根4および外羽根5のプロペラの回転面22となす羽根角23(図3a参照)をそれぞれ変更する角度変更機構6を備えている。
プロペラ軸2は、回転駆動機構19(二点鎖線参照)により回転する。その回転駆動機構19としては、例えば、ターボシャフトエンジン、或いは、電動モータが挙げられる。
ここでプロペラ1aは、プロペラ軸2と連結されるハブ1bと、そのハブ1bから外向きに延びている一枚以上の羽根3とからなる。そのハブ1bとその周囲の部分は、プロペラカバー1c(図3b参照)で覆われている。
また本実施形態では、羽根3の長さ方向の中間位置で、内羽根4と外羽根5に分断されている。しかしながら、その他の位置で羽根3を分断してもよい。
(シャフト7)
シャフト7は、その基端側でハブ1bに連結されており、且つ、先端側はプロペラ軸2に垂直な方向に延びている。シャフト7は、そのシャフトの軸周りに回動自在にされている。
(内羽根4)
内羽根4には、その内羽根が延びている方向(長手方向)に貫通する貫通孔4bが形成されている。その貫通孔4bにシャフト7が通されている。そのシャフト4を介してプロペラ軸2の回転が内羽根4に伝達される。その内羽根4は、シャフト7に支持され、且つ、そのシャフト7を回動の軸として回動自在である。
(外羽根5)
シャフト7の先端は、外羽根5の内側の端面に連結され、一体にされている。シャフト7を介してプロペラ軸2の回転が外羽根5に伝達される。
(角度変更機構6)
図3bに示すように、角度変更機構6は、駆動力を発生する駆動機構6aと、その駆動力を角度変更のための力として伝達する伝達機構6bとからなる。
具体的には、角度変更機構6は、例えば、駆動機構6aとして、シリンダ機構8を備えている。そして伝達機構6bとして、シリンダ機構のシリンダロッド8aのストロークによって上下動する回転スライダ9と、その回転スライダ9の上下動を伝達する内ロッド10および外ロッド11とを備えている。
それらの内ロッド10および外ロッド11は、軸方向に押し引きする力を伝達可能な従来公知のプッシュプルロッドである。
なお、角度調整機構6としては、モータ等の回転動力を用いた機構が考えられる。この場合、内羽根4と外羽根5の連結部にギア機構を設け、一方の羽根を所定量だけ回動させたときに、他方の羽根が適切な回動量となるように、ギア比を設定することで、内羽根4と外羽根5の角度を最適に変更できるようしてもよい。なお、ギア機構の回転動力としては油圧、電動などが考えられる。
(シリンダ機構8)
シリンダ機構8は、例えば、回転数をコントロールできるサーボモータ(図示せず)を備えている。そのサーボモータの駆動により、シリンダ機構8はシリンダロッド8aのストローク量を制御している。シリンダロッド8aの先端は回転スライダ9に連結されている。
なお、ボールジョイントなどを用いて、シリンダロッド8aの先端を回転スライダ9に回動自在に連結してもよい。
(回転スライダ9)
回転スライダ9の中心に形成された中央孔9aには、プロペラ軸2が貫通している。回転スライダ9は、プロペラ軸2に沿って上下動する。
内羽根4、外羽根5、角度変更機構6、シャフト7、シリンダ機構8および回転スライダ9は、プロペラ軸2と共に回転する。
(内ロッド10、外ロッド11、リンク12)
内ロッド10、外ロッド11は、それぞれ内羽根4および外羽根5に、羽根角を変更させるための動力を伝達する。内ロッド10および外ロッド11の基端(図の下方の端部)は、それぞれ回転スライダ9に連結されている。それぞれのロッドの連結部は、シャフト7の延びている方向に平行な軸周りに回動自在である。
内ロッド10の先端(図の上方の端部)は、内羽根4の内端面に連結されている。その内ロッド10の連結部はシャフト7の延びている方向に平行な軸周りに回動自在である。
リンク12の一端は、内羽根4とプロペラ軸2の間で、シャフト7に連結され、一体にされている。
外ロッド11の先端(図の上方の端部)は、リンク12の他端に連結されている。その外ロッド11の連結部はシャフト7の延びている方向に平行な軸周りに回動自在である。このため、外ロッド11が上下運動すると、リンク12を介して、シャフト7が回動する。そのリンク12は、シャフト7に対し、内羽根4の薄肉な側(以後、後側という。)に取り付けられている。
(支持ローラ13)
図4aは、例えば図4cのA矢視に相当するもので、内羽根4(二点鎖線)の内部に設けられたシャフト7の様子を示す概略図である。図に示すように、内羽根4の内部で、且つ、シャフト7の周囲には、支持ローラ13が設けられている。その支持ローラ13は、シャフト7の周面に接触し、回転して、シャフト7を支持する。その支持ローラ13は、シャフト7の周りに複数配置されている。その上で、支持ローラ13は、内羽根4の厚み方向におけるシャフト7の直径の幅(図の符号D参照)の範囲内に配置されている。このため、シャフト7の直径を内羽根4の厚み方向に大きくすることができ、シャフト7の剛性を高めることができる。
一方で図4bは、図4aのシャフト7の他の実施形態を示す図である。この図のシャフト7bは、その全周にベアリングなどの摺動機構7aを設けている。このためシャフト7bは、摺動機構7aにより全周方向で支持されているので、支持が強固である。
ここで、図4aのシャフト7は、他の実施形態のシャフト7b(図4b参照)の直径に対し、内羽根4の厚み方向の摺動機構7aの分だけ、厚み方向に拡径されている。すなわち、シャフト7bの直径Daは、図3aのシャフト7の直径に比べて小さい(D>Da)。
図4cは図4aに示した支持ローラ13が配置されている様子を示す部分切り欠き図である。本実施形態では、内羽根4の長手方向の内側と外側とで、それぞれ4つ(両側で合計8つ)の支持ローラ13が設けられている。支持ローラ13は、例えば、内羽根4の内部に固定されるコ字状の支持部13aと、シャフト7と接触するローラ部13bとからなる。支持部13aは、内羽根4に固定される2本の脚部と、それらの脚部の上端を連結すると共に、ローラ部13bを枢支する軸部とからなる。本実施形態では、ローラ部13bは円柱状であるが、球状であっても良い。
なお、例えば、図4aに示す内羽根4の内側および外側において、少なくとも、それぞれ下方の2つの支持ローラ13、13があれば、内羽根4が受ける揚力(符号Fで示す上向きの力)を受けることができる。すなわち、内・外の両側で4つの支持ローラ13があればよい。
(支持機構14)
図5aは、内羽根4および外羽根5の間に支持機構が設けられている様子を示している。図に示すように、内羽根4の長手方向の外側の外端面と外羽根5の内端面との間に、支持機構14が設けられている。その支持機構14は、向かい合う二枚の軌道盤14a、14a(図5c参照)を備えている。それらの軌道盤14a、14aは、一方に対し他方が回動するものである。それらの軌道盤14a、14aは、内羽根4の外端面および外羽根5の内端面にそれぞれ固定されている。これにより支持機構14は、内羽根4と外羽根5とを回動自在に支持し、且つ、内羽根4と外羽根5との間の軸方向(シャフト7の延びている方向)の荷重を支持する。
例えば、支持機構14は、従来公知のスラスト軸受とほぼ同じ機構である。図5bは、図5aのB―B線断面図である。この図を用いて、従来公知のスラスト軸受と支持機構14を比較する。図に示すように、通常、スラスト軸受(点線部を含む環状の全体)は、円形である。しかし、本実施形態の支持機構14においては、従来公知のスラスト軸受のうち、内羽根4の厚み方向におけるシャフト7の直径の幅(図の符号D参照)を超える部位(点線部)を有していない。すなわち、支持機構14は、2つの円弧状のスラスト軸受からなっている。そして、それらの支持軸受14は、シャフト7と同心になるように、シャフト7の周りに配置されている。その上で、円弧状の支持機構14は、内羽根4の厚み方向におけるシャフト7の直径の幅(図の符号D参照)の範囲内に配置されている。このため、シャフト7の直径を内羽根4の厚み方向に大きくでき、シャフト7の剛性を高めることができる。
なお、本実施形態では、支持機構14は2つであるが、3つ以上に分割し、シャフト7の周りに配置してもよい。
さらになお、円形のスラスト軸受を用いてもよい。その場合、羽根3の厚み方向にシャフト7aの直径は大きくできないが、大きな円形の軸受で軸方向の荷重を支持することができる。
(軌道盤14a、転動体14b)
図5cは内羽根4と外羽根5の連結している部分を切り欠いた概略の部分拡大図である。図に示すように、支持機構14は、2枚の円弧状の軌道盤14a、14aと、その間に配置される転動体14bとからなる。なお、図では転動体14bを保持する、例えば保持器については図示してない。軌道盤14a、14aは、向かい合う相手に対して反対向きにそれぞれ回動する。その際に、内部の転動体14bは、軌道盤14aから流出しないように保持されている。例えば、軌道盤14aが回動する範囲が、転動体14bが流出しない範囲になるように制限されている。
なお、軌道盤14a、14aは、内羽根4および外羽根5に埋め込むようにしてもよい。これにより、内羽根4と外羽根5との間の隙間を小さくすることができる。
(内羽根角α、外羽根角β)
図6は、内羽根4および外羽根5を回動させて、羽根角23を変更する様子を示す概略図である。
内羽根4および外羽根5のそれぞれの中間位置における回転速度2πrn(図3a参照)および飛翔体20の前進速度Vからそれぞれの前進角17が演算される。そして、得られた前進角17に迎え角18を加算することにより、理論的な内羽根角および外羽根角が求まる。
図6に示す内羽根角αおよび外羽根角βは、例えば、理論的な内羽根角および外羽根角に近づけるようにリンク12などで回動量が調整された近似的な値である。なお理論的な値であってもよい。
(内羽根4および外羽根5の回動量)
本実施形態では、1本のシリンダロッド8aの上下動で、内羽根4および外羽根5の2枚の羽根の回動量を変更している。
このため、内羽根4の回動量および外羽根5の回動量は、それぞれがほぼ理論的な演算値または演算値に近づくように調整されている。その調整は、具体的には、リンク12の長さ、シリンダロッド8aのストローク量8b(図2参照)および内羽根4の内ロッド10の連結部とシャフト7までの距離を変化させることにより行われている。
(羽根角の変更)
図6では、飛翔体20(図2参照)が離陸する際の羽根3の状態(状態S1)と、水平飛行する際の羽根3の状態(状態S2)とを示している。
(状態S1)
状態S1は、飛翔体20が垂直に離陸・着陸またはホバリングするための羽根3の状態である。例えば、このとき、主翼21(図2参照)はほぼ垂直に立てられ、プロペラ軸2は鉛直方向にほぼ平行である。
シリンダロッド8aは、シリンダケース内に引き込まれており、ストローク長はゼロである。回転スライダ9は本体側(以後下側という、図6の下方に相当する。)の移動端にある。その回転スライダ9に連結された内ロッド10は、下側に引かれている。このため内羽根4は、シャフト7を回動軸として、風を受ける肉厚な側(以後前側という、図5の前方に相当する。)を下側に向ける方向(符号L参照)に回動している。図に示す状態S1では、内羽根4はL方向の回動端にある。
さらに回転スライダ9に連結された外ロッド11は、下側に引かれている。これによりリンク12に連結されたシャフト7、すなわち外羽根5は、内羽根4とは反対方向(符号R参照)に回動している。図に示す状態S1では、外羽根5はR方向の回動端にある。
このとき、図に示すように、回転面22となす角度、すなわち内羽根角αと外羽根角βはほぼ同じである。そして、それらの角度は、例えば、予め設定された迎え角18にほぼ等しい。
(状態S2)
状態S2は、飛翔体20が水平飛行するための羽根3の状態である。このとき、飛翔体20の主翼21は進行方向にほぼ平行である(図2の主翼の状態を参照)。
ここから状態2の羽根3について、状態S1から状態S2に移行する様子を順に説明する。
シリンダ8は、シリンダロッド8aを上方に伸ばす。そのシリンダロッド8aは回転スライダ9を上方に押し上げる。その回転スライダ9に連結された内ロッド10は上方に移動する。このため内羽根4は、シャフト7を回動中心として、内羽根4の前側を上方に向けるように回動する(符号R参照)。図に示す状態S2では、内羽根4はR方向の回動端にある。
さらに回転スライダ9に連結された外ロッド11は、上方に移動している。これによりリンク12に連結されたシャフト7、すなわち外羽根5は、内羽根4とは反対方向(符号L参照)に回動する。図に示す状態S2では、外羽根5はL方向の回動端にある。
図に示すように、回転面22となす角度は、内羽根角αに比べて、外羽根角βの方が大きい。
また、内羽根角αおよび外羽根角βは、プロペラ軸2の回転数に応じて、変化させることができる。なお、回転数に基づいて羽根角23を制御するのでなく、垂直飛行では羽根を状態1まで回動させ、水平飛行では羽根を状態2まで回動させるようにして、制御を容易にしてもよい。
さらに、離陸時に短距離を滑走するSTOVL機の場合は、短距離滑走用の羽根角23を予め記録しておき。短距離滑走の際に、予め登録された内羽根角αおよび外羽根角βになるように、内羽根4および外羽根5をそれぞれ回動させるようにしてもよい。
(制御部24)
図2に戻って、羽根角23(図3a参照)を変更するための制御部を説明する。図に示すように、制御部24は、飛翔体20に設けられている。その制御部24にはコンピュータが用いられている。そのコンピュータはCPU25を備えている。制御部24には、メモリ26およびプロペラ軸2(図1a参照)の回転数を検知する回転数検知部27と、垂直飛行または水平飛行などの飛行状態を検知している飛行検知部28と、飛翔体20の速度を検出する速度検出部30が接続されている。
また制御部24には、パイロットが飛翔体20を操縦するためのスロットルの操作量、すなわちパイロットが要求している推力としての要求推力情報31が入力される。要求推力情報31は、例えば、迎え角を決定するためのパラメータである。
(メモリ26)
メモリ26には、データベース26aが記録されている。本実施系形態では、例えば、データベース26aには、外羽根5の前進角17と、その前進角17に対応するストローク量8bとが記録されている。なお、データベース26aとして、要求推力情報31を加えても良い。
(回転数検知部27)
回転数検知部27は、プロペラ軸2(図1参照)の時間当たりの回転数を検出する従来公知のものである。回転数検知部27の検出値(回転数データ27a)としては、回転数に相当する量であればよい。例えば、プロペラ軸2の角速度やプロペラ1aの特定の部位の回転速度などである。
(飛行検知部28)
本実施形態においては、飛行検知部28は、主翼21の回動機構29(図2参照)に設けられている。飛行検知部28は、飛行状態データ28aとして、例えば、主翼21の傾きとしての回動機構29またはプロペラ軸2の傾きを検出するものであればよい。なお、主翼21を傾けないで、飛翔体20を傾けることによりプロペラ軸2を傾けて飛翔することもある。このため、飛行検知部28としてジャイロセンサ―などを用いて飛翔体20の姿勢を検出し、その姿勢の検出値を飛行状態データ28aとしてもよい。
(速度検知部30)
速度検知部30は、プロペラ軸2に平行な方向の飛翔体の速度(速度データ30a)を検出する。なお速度データ30aは、対気速度としてもよいし、それらに換算できる量であればよい。
(作動方法)
(T1):例えば、制御部24は、飛行検知部28により飛行状態データ28aを取得する。
(T2):次いで、CPU25は、飛行状態データ28aに基づいて、水平飛行しているのか、それとも垂直に離陸・着陸したり、ホバリングしたりしているのかを制御部24により判断する。
(離着陸・ホバリング)
(T3):CPU25が、離着陸・ホバリングの状態であると判断した場合、内羽根4および外羽根5を、それぞれ予め登録された所定の羽根角α、βにすべく、ストローク量8bをデータベース26aから取得する。
(T4):取得したストローク量8bになるように、シリンダ機構8(図1参照)のサーボモータ(図示せず)を動かす。
(水平飛行)
(T5):CPU25が、水平飛行の状態と判断した場合、外羽根5の回転数データ27aおよび速度データ30aを取得し、前進角17を演算する。
(T6):演算した前進角17に対応したシリンダロッド8a(図1参照)のストローク量8bをデータベース26aから取得する。
(T7):制御部24は、取得したストローク量8bになるように、シリンダ機構8(図1参照)のサーボモータ(図示せず)を所定量だけ動かす。
なお工程T5において、外羽根5の代わりに、内羽根4の回転数データ27aおよび速度データ30aを取得し、前進角17を演算してもよい。その場合、データベース26aには、演算した内羽根4の前進角17に対応したシリンダロッド8a(図1参照)のストローク量8bが記録されている。
その他、データベースに代えて、数式を用い、角度変更機構6の作動量、例えばストローク量8aを演算で求めるようにしてもよい。その数式等はメモリ26に記録しておく。なお、演算とデータベースを組み合わせてもよい。例えば一部の出力を演算し、残りをデータベースから取得してもよい。
(変形例1)
前述の実施形態では、1つの回転スライダ9に内ロッド10および外ロッド11を連結しているが、2つの回転スライダ9、9を設けて、それぞれの回転スライダ9、9に内ロッド10および外ロッド11をそれぞれ連結してもよい。これにより、2つのロッドを個別に動作できる。その際、例えば、回転スライダ9、9を、プロペラ軸2に上下並べるように配置する。そして、新たな回転スライダ9のためにシリンダ機構8を別途設ける。
データベース26aには、内羽根4および外羽根5のそれぞれの前進角17、17に対応するシリンダロッド8a、8aのそれぞれのストローク量8b、8bを予め記録しておく。
(変形例2)
また内羽根4および外羽根5の間を弾性体で結合してもよい(図示せず)。弾性体の弾性変形により内羽根4および外羽根5の回動が許され、且つ、内羽根4の外端部と外羽根5の内端部とが連続的になる。これにより内羽根4および外羽根5のつなぎ目付近の圧力変動が抑制され、プロペラ効率の向上が図れる。
(変形例3)
図7は羽根3の変形例を示す概略図である。図に示すように、羽根3の幅方向の全体を回動させるのではなく、羽根3の前側の部分を部分的に回動させるようにしてもよい。角度を変更する機構は、前述の実施形態1とほぼ同じである。このため、異なる部分の説明を主にすることにし、共通する部分の説明は省略する。
この羽根3では、風を受ける側である前側の部分がプロペラ軸2に略垂直な軸周りに回動する。その前側の部分のうち、プロペラ軸2側に近いものが、内回動部4aで、その内回動部4a(内羽根4に相当する)の外側に設けられているのが外回動部5a(外羽根5に相当する)である。シャフト7は、内回動部4aを貫通している。そのシャフト7の先端は外回動部5aに連結されている。内回動部4aの内端面には、突出部4cが設けられている。この突出部4cに、シリンダロッド8aが連結される。これにより内側の回動部4は、突出部4cを略上下動させることで、シャフト7を軸として回動することができる。さらにシャフト7の回動運動が伝達されることにより、外回動部5aは回動する。
なお、上述したのと同様な機構を用いることにより、羽根3の後側の部位に、内回動部および外回動部を設けてもよい。
<第2実施形態>
(プロペラ機構の他の実施形態)
以下に、本発明のプロペラ機構1の他の実施形態を説明する。この実施形態は、前述した第1実施形態とほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明し、同じ部分の説明は省略する。
図8は他の実施形態のプロペラ機構の概略図を示している。この図において、羽根は一枚だけ図示しており、他の羽根の図示は省略している。図のプロペラ機構15は、シリンダ機構8と回転スライダ9の間にスライダ16を介在させている。このスライダ16は、その中央付近に中央孔16aが形成されている。そして、その中央孔16aにプロペラ軸2が通されている。スライダ16にはシリンダ機構8のシリンダロッド8aが接続されている。スライダ16とシリンダ機構8は、プロペラ軸2に追従して回動しない。これらは飛翔体20(図2参照)の回動しない部位に固定されている。一方で、回転スライダ9はプロペラ軸2と共に回転する。すなわちスライダ16の上面と回転スライダ9の下面とは摺動する面となっている。
シリンダロッド8aを上下動させると、スライダ16はプロペラ軸2に沿って上下に移動する。回転スライダ9は、プロペラ軸2と共に回転しながら、スライダ16の上面を摺動する。そして、回転スライダ9には、スライダ16の上下動が伝達される。スライダ16の上下動により、内ロッド10および外ロッド11がそれらの軸方向に上下動する。
またプロペラ機構15では、前述の実施形態に対し、内ロッド10がシャフト7に対し内羽根4の後側に取り付けられている点で異なる。これにより、回転スライダ9が上下動すると、内羽根4と外羽根5は同じ方向に回動する。この実施形態では、外羽根5より内羽根4の回動量が大きい。
[4.その他]
上述した実施形態、変形例は、それぞれを適宜に組み合わせて用いることができる。
飛翔体20を、飛行するものでなく、例えば、車、ホバークラフトのように、プロペラ機構1により地上を推進する機体20としてもよい。
飛翔体20は、操縦者が乗っていてもよいし、地上コントロール局や管制から遠隔操縦されていてもよい。
飛翔体20としては、飛行機、ヘリコプターあるいはドローンなどである。また主翼21を傾けないで、プロペラ軸2を傾けるようにしてもよい。例えば、主翼21の先端にプロペラ機構1を設けて、プロペラ軸2を傾けてもよい。
さらにまた、例えばドローンの場合、主翼21、プロペラ軸2を傾けないで、飛翔体全体を傾けてもよい。
本実施形態では、羽根3は二枚であるが、三枚以上でもよい。その際には、新たな羽根のための内ロッド10および外ロッド11、さらには角度変更機構6を設けてもよい。
本実施形態では、一枚の羽根3において内羽根4は一枚であったが、複数枚設けてもよい。
内羽根4および外羽根5を含む羽根3の全体形状として、すなわち回動させない状態において、長手方向の距離に応じた所定の羽根角を呈する形状を予め設けていてもよい。例えば、予め垂直離陸に適した羽根角を呈する羽根形状にしておき、水平飛行時にプロペラ軸2の回転数に応じて内羽根4および外羽根5を回動させてもよい。
角度変更機構6として、ヘリコプターや飛行機のプロペラの羽根角を変更する従来公知の技術を用いてもよい。
内ロッド4に別個のリンク12を連結してもよい。
シリンダ機構8として、油圧で駆動するものを用いてもよい。
プッシュプルロッド10、11の代わりに、プッシュプルケーブルおよび導管からなるコントロールケーブルを用いてもよい。
前述の実施形態において、支持ローラ13および支持機構14の両方を用いていたが、どちらか一方を用いて、他方を設けなくてもよい。
支持ローラ13の支持部13aを内羽根4側に一体に設けてもよい。
[5.まとめ]
(1)プロペラ機構1は、プロペラ軸2によって回転する羽根3を備え、且つ、その羽根の回転により推進する機体に用いるプロペラ機構1であって、羽根3が、それが延びている方向における内側の内羽根4および外側の外羽根5からなり、内羽根4および外羽根5のプロペラの回転面22となす羽根角23をそれぞれ変更させるための角度変更機構6を備えている。このため、内羽根4と外羽根5とで別個に内羽根角α、外羽根角βを変更することができるから、羽根3を推進する機体の速度(あるいは対気速度)やプロペラ軸2の回転数に適した形状に近づけることができる。例えば、垂直離陸時の低速状態、水平飛行時の高速状態あるいはプロペラ軸2を斜めに傾けた状態のそれぞれの状態における適切なプロペラ形状に近づけることができる。このためプロペラ軸2を回転させる回転駆動機構19の仕事に対するプロペラ1aの仕事の割合が高い。すなわちプロペラの効率が高いので、無駄が少なく、省エネである。
(2)このようなプロペラ機構1は、プロペラ軸2に設けられと共に、そのプロペラ軸に略垂直な方向に延びており、且つ、その軸周りに回動自在なシャフト7を備えており、そのシャフト7は内羽根4を貫通すると共に、その内羽根4を枢支しており、シャフト7の先端に外羽根5が延設されている場合は、シャフト7が内羽根4を枢支し、且つ、外羽根5に羽根角変更のための回動運動を伝達することができる。
(3)また内羽根4の内部には、シャフト7の周面に接触すると共に、回転してシャフトを支持する支持ローラ13が複数設けられており、それらの支持ローラ13は、内羽根4の厚み方向におけるシャフト7の直径の幅の範囲内で、且つ、シャフト7の周りに配置されている場合は、シャフト7の直径を内羽根4の厚み方向に大きくすることができ、シャフト7の剛性を高めることができる。
(4)さらに内羽根4の外端面および外羽根の内端面に接触する支持機構14が複数設けられており、その支持機構14が、内羽根4の厚み方向におけるシャフト7の直径がなす幅の範囲内で、且つ、シャフト7の周囲に配置されている場合は、シャフト7の直径を内羽根4の厚み方向に大きくすることができ、シャフト7の剛性を高めることができる。
(5)さらに推進する機体が、飛行機、ヘリコプターあるいはドローンなどの飛翔体20であり、その飛翔体20が垂直飛行または水平飛行しているかどうかに基づいて、内羽根4および外羽根5の羽根角が、角度変更機構6によってそれぞれ変更される場合は、内羽根4および外羽根5を異なる角度にすることができるので、羽根3を飛翔体の速度(あるいは対気速度)やプロペラ軸2の回転数に適した形状に近づけることができる。例えば、垂直離陸時の低速状態、水平飛行時の高速状態あるいはプロペラ軸2を斜めに傾けた状態のそれぞれの状態における適切なプロペラ形状に近づけることができる。このためプロペラ軸2を回転させる回転駆動機構19の仕事に対するプロペラ1aの仕事の割合が高い。すなわちプロペラの効率が高いので、無駄が少なく、省エネである。
(6)さらにプロペラ軸2の回転数に基づいて、内羽根4および外羽根5の羽根角が、角度変更機構6によってそれぞれ変更される場合は、羽根3を推進する機体の速度(あるいは対気速度)やプロペラ軸2の回転数に適した形状に近づけることができる。例えば、垂直離陸時の低速状態、水平飛行時の高速状態あるいはプロペラ軸2を斜めに傾けた状態のそれぞれの状態における適切なプロペラ形状に近づけることができる。このためプロペラ軸2を回転させる回転駆動機構19の仕事に対するプロペラ1aの仕事の割合が高い。すなわちプロペラの効率が高いので、無駄が少なく、省エネである。
(7)飛翔体20は、プロペラ機構1と、そのプロペラ機構により飛翔する本体20bとを備えている。プロペラ機構1により、内羽根4と外羽根5とで別個に内羽根角α、外羽根角βを変更することができるから、羽根3を推進する機体の速度(あるいは対気速度)やプロペラ軸2の回転数に適した形状に近づけることができる。例えば、垂直離陸時の低速状態、水平飛行時の高速状態あるいはプロペラ軸2を斜めに傾けた状態のそれぞれの状態における適切なプロペラ形状に近づけることができる。このためプロペラ軸2を回転させる回転駆動機構19の仕事に対するプロペラ1aの仕事の割合が高い。すなわちプロペラの効率が高いので、無駄が少なく、省エネである。
1 プロペラ機構
1a プロペラ
1b ハブ
1c プロペラカバー
2 プロペラ軸
3 羽根
3a 羽根の部位
4 内羽根
4a 内回動部
4b 貫通孔
4c 突出部
5 外羽根
5a 外回動部
6 角度変更機構
6a 駆動機構
6b 伝達機構
7 シャフト
7a 摺動機構
7b 比較例のシャフト
8 シリンダ機構
8a シリンダロッド
8b ストローク量
9 回転スライダ
9a 中央孔
10 内ロッド
11 外ロッド
12 リンク
13 支持ローラ
13a 支持部
13b ローラ部
14 支持機構
14a 軌道盤
14b 転動体
15 プロペラ機構(第2実施形態)
16 スライダ
16a 中央孔
17 前進角
18 迎え角
19 駆動機構
20 飛翔体
20a 本体
21 主翼
22 回転面
23 羽根角
24 制御部
25 CPU
26 メモリ
26a データベース
27 回転数検知部
27a 回転数データ
28 飛行検知部
28a 飛行状態データ
29 回動機構
30 速度検知部
30a 速度データ
31 推力要求情報
α 内羽根角
β 外羽根角
D 直径
Da 直径
O 中心

Claims (7)

  1. プロペラ軸によって回転する羽根を備え、且つ、その羽根の回転により推進する機体に用いるプロペラ機構であって、
    前記羽根が、プロペラ軸側の内羽根およびその内羽根の外側に設けられる外羽根からなり、
    前記内羽根および外羽根のプロペラの回転面となす羽根角をそれぞれ変更させるための角度変更機構を備えている、プロペラ機構。
  2. 前記プロペラ軸に設けられと共に、そのプロペラ軸に略垂直な方向に延びており、且つ、その軸周りに回動自在なシャフトを備えており、
    そのシャフトは内羽根を貫通すると共に、その内羽根を枢支しており、
    前記シャフトの先端に外羽根が延設されている、請求項1記載のプロペラ機構。
  3. 前記内羽根の内部には、シャフトの周面に接触すると共に、回転してシャフトを支持する支持ローラが複数設けられており、
    それらの支持ローラは、内羽根の厚み方向におけるシャフトの直径の幅の範囲内で、且つ、シャフトの周りに配置されている、請求項2記載のプロペラ機構。
  4. 前記内羽根の外端面および外羽根の内端面に接触し、且つ、前記シャフトと同心で回動する支持機構が複数設けられており、
    それらの支持機構が、前記内羽根の厚み方向における前記シャフト直径がなす幅の範囲内で、且つ、シャフトの周囲に配置されている、請求項2または3記載のプロペラ機構。
  5. 前記推進する機体が、飛行機、ヘリコプターあるいはドローンなどの飛翔体であり、
    その飛翔体が垂直飛行または水平飛行しているかどうかに基づいて、前記内羽根および外羽根の羽根角が、前記角度変更機構によってそれぞれ変更される、請求項1、2、3あるいは4のいずれかに記載のプロペラ機構。
  6. 前記プロペラの回転数に基づいて、前記内羽根および外羽根の羽根角が、前記角度変更機構によってそれぞれ変更される、請求項1、2、3、4あるいは5のいずれかに記載のプロペラ機構。
  7. 請求項1、2、3、4、5あるいは6のいずれかのプロペラ機構と、そのプロペラ機構により飛翔する本体とを備えている飛翔体。
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