JP2020177826A - 導電コネクタ及び導通接続構造、並びに導通接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路基板と側方に備わる金属部分との導通部分が対向する位置関係にない場合であっても容易に導通接続することが可能な導電コネクタ及び導電コネクタの導通接続構造、並びに導通接続方法を提供すること。【解決手段】柱状導電体12と、柱状導電体12の側部の少なくとも一部を被覆する絶縁性のゴム状弾性体でなるベース部Nと、柱状導電体12に導通する金属板Pと、を有し、柱状導電体12と金属板Pにより第1の接続対象物S1と第2の接続対象物S2とを導通接続する弾性コネクタ1について、第1の接続対象物S1と柱状導電体12とが導通接続する部位であるコネクタ本体10と、第2の接続対象物S2と金属板Pとが導通接続する部位であるコネクタ突出体20とを備えており、金属板Pは、コネクタ本体10とコネクタ突出体20との間に屈曲可能な金属板境界部30を有するものとした。【選択図】図1

Description

本発明は、導電コネクタ及び導通接続構造と、導通接続方法に関する。
スマートフォン又はスマートウォッチ等の前面に操作画面を有する電子機器は、ベゼルレス化されており、電子機器の操作ボタンは側面に移動している。こうした構成を達成する電子機器の内部では、回路基板の前面には液晶画面、裏面には薄い筐体のみ存在する程度にコンパクト化し、電子機器の外周に額縁状の金属枠部品が形状保持のため存在する。こうした電子機器においては、回路基板又は電子部品に貯まるおそれのある静電気又は電磁波に対するグランド対策として、回路基板の側方に備わる金属枠部品又は筐体に回路基板又は電子部品を導通させる必要がある。
従来は、導通接続に用いる接続部材として導電性スポンジ、アースばね、ケーブル等が知られており、特許文献に記載された技術としては、同軸ケーブルを回路基板表面に接続するコネクタ技術が特開2002−198137号公報(特許文献1)に、また、ケーブルを板端部にアングル接続するコネクタ技術が特開2010−165627号公報(特許文献2)に記されていた。
特開2002−198137号公報 特開2010−165627号公報
しかしながら、上記のような既存の導通接続部材では、回路基板の側方に備わる金属枠部品又は筐体に回路基板又は電子部品を導通させることが容易ではなかった。そこで本発明は、回路基板と側方に備わる金属部分との導通部分が対向する位置関係にない場合であっても容易に導通接続することが可能な導電コネクタ及び導電コネクタの導通接続構造、並びに導通接続方法を提供するものである。
上記目的を達成するため本発明の導電コネクタは以下のとおり構成される。即ち本発明は、柱状導電体と、前記柱状導電体の側部から延びるゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、を有し、前記柱状導電体と前記金属板により第1の接続対象物と第2の接続対象物とを導通接続する弾性コネクタであって、前記第1の接続対象物と前記柱状導電体とが導通接続する部位であるコネクタ本体と、前記第2の接続対象物と前記金属板とが導通接続する部位であるコネクタ突出体とを備えており、前記金属板は、前記コネクタ本体と前記コネクタ突出体との間に屈曲可能な金属板境界部を有することを特徴とする弾性コネクタである。
本発明は、柱状導電体と、前記柱状導電体の側部から延びるゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、を有し、前記柱状導電体と前記金属板により第1の接続対象物と第2の接続対象物とを導通接続する弾性コネクタであって、前記第1の接続対象物と前記柱状導電体とが導通接続する部位であるコネクタ本体と、前記第2の接続対象物と前記金属板とが導通接続する部位であるコネクタ突出体とを備えており、前記金属板は、前記コネクタ本体と前記コネクタ突出体との間に屈曲可能な金属板境界部を有することを特徴とする弾性コネクタとして構成したため、回路基板と側方に備わる金属部分との導通部分が対向する位置関係にないような場合であっても、容易に導通接続することができる。また、金属板に、前記コネクタ本体と前記コネクタ突出体との間に屈曲可能な金属板境界部を有するため、金属板境界部を境界としてコネクタ本体に対してコネクタ突出体を容易に屈曲させることができる。
また本発明は、前記金属板は、前記コネクタ本体に位置する金属板本体部と、前記コネクタ突出体に位置する金属板突出部とを有するものとして構成できる。本発明について、前記金属板は、前記コネクタ本体に位置する金属板本体部と、前記コネクタ突出体に位置する金属板突出部とを有する弾性コネクタとして構成したため、金属板突出部においては、第1の接続対象物と第2の接続対象物との間に挟まずに、それらの間からはみ出させることができる。したがって、第1の接続対象物と第2の接続対象物が互いに対向する対向面に対する交差面に対して金属板突出部を導通接続することができる。
あるいは本発明は、前記ベース部は、前記コネクタ本体に位置するベース本体部と、前記ベース本体部から延長して形成されており前記コネクタ突出体に位置する保護部とを有するものとして構成したため、金属板突出体を保護部が保護することができる。また、コネクタ本体の金属板本体部とコネクタ突出体の金属板突出部とを別部材として形成することができ、金属板を厚く形成しても、境界線での折り曲げを容易に行うことができる。
本発明は、前記ベース本体部は前記柱状導電体の側部の少なくとも一部を被覆する絶縁性のゴム状弾性体であるものとして構成できる。本発明は、前記ベース本体部を前記柱状導電体の側部の少なくとも一部を被覆する絶縁性のゴム状弾性体であるとしたため、柱状導電体の側部の少なくとも一部は被覆したゴム状弾性体で保護され、さらにコネクタ本体は金属板に固定し易くなる。柱状導電体の側部の全部を絶縁性のゴム状弾性体で被覆することとしてもよい。
本発明は、前記ベース部は、前記金属板境界部とともに屈曲可能なベース境界部を有するものとして構成できる。本発明では、前記ベース部は、前記金属板境界部とともに屈曲可能なベース境界部を有するものとして構成したため、ベース境界部でコネクタ本体に対してコネクタ突出体を容易に折り曲げることができる。
本発明は、前記柱状導電体は、ゴム状弾性体中に導電性フィラーを含有したものとして構成できる。本発明において前記柱状導電体は、ゴム状弾性体中に導電性フィラーを含有したものとしたため、柱状導電体の形成が容易で、柱状導電体の部分で導電性フィラーを高充填することができ、また柔軟性がある柱状導電体とすることができる。
本発明は、前記金属板は、その厚みが1μm〜5mmであるものとして構成できる。本発明において、前記金属板は、その厚みが1μm〜5mmであるものとしたため、絶縁部を形成するゴム状弾性体との一体成形が容易で、必要な導電性を確保することができる。
さらに本発明は、第1の接続対象物と、第2の接続対象物と、それらを導通接続する導電コネクタとからなる導通接続構造であって、第1の接続対象物の対向第1面と、前記第2の接続対象物の対向第2面とが対向しており、前記導電コネクタは、柱状導電体と、前記柱状導電体の側部の少なくとも一部を被覆する絶縁性のゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、導通接続を有し、前記柱状導電体は、前記第1の接続対象物の前記対向第1面と前記第2の接続対象物の前記対向第2面との間に挟まれて配置されるとともに、前記第1の接続対象物の前記対向第1面と導通接続しており、前記金属板は、前記第2の接続対象物の前記対向第2面と前記第1の接続対象物の前記対向第1面との間に挟まれて配置されるとともに、前記第2の接続対象物の前記対向第2面に交差する交差面に沿うように折れ曲がり、前記交差面と前記金属板とが導通接続している導通接続構造とすることができる。
本発明は、第1の接続対象物と、第2の接続対象物と、それらを導通接続する導電コネクタとからなる導通接続構造であって、第1の接続対象物の対向第1面と、前記第2の接続対象物の対向第2面とが対向しており、前記導電コネクタは、柱状導電体と、前記柱状導電体の側部の少なくとも一部を被覆する絶縁性のゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、導通接続を有し、前記柱状導電体は、前記第1の接続対象物の前記対向第1面と前記第2の接続対象物の前記対向第2面との間に挟まれて配置されるとともに、前記第1の接続対象物の前記対向第1面と導通接続しており、前記金属板は、前記第2の接続対象物の前記対向第2面と前記第1の接続対象物の前記対向第1面との間に挟まれて配置されるとともに、前記第2の接続対象物の前記対向第2面に交差する交差面に沿うように折れ曲がり、前記交差面と前記金属板とが導通接続している導通接続構造としたため、第1の接続対象物と第2の接続対象物が対向していてもそれぞれの導電面が対向していない場合であっても、第1の接続対象物の導電部と第2の接続対象物の導電部とを導通接続することができる。
前記本発明は、前記第2の接続対象物が回路基板であり、前記金属板との間で、はんだ、導電接着剤、導電粘着剤、又は導電ゴムにより導通接続している導通接続構造として構成できる。本発明は、前記第2の接続対象物が回路基板であり、前記金属板との間で、はんだ、導電接着剤、導電粘着剤、又は導電ゴムにより導通接続しているものとして構成したため、前記金属板と前記回路基板とを固着して導通接続することができる。
そして本発明は、第1の接続対象物を第2の接続対象物に取り付けて前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物とを導通接続させる導通接続方法について、前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物との間に介在させる導電コネクタには、柱状導電体と、前記柱状導電体の側部の少なくとも一部を被覆する絶縁性のゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、導通接続を有し、前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物が対向するそれぞれの対向面の間で挟まれるコネクタ本体と、前記コネクタ本体から外方に突出し、前記第1の接続対象物又は第2接続対象物の何れかの前記対向面に交差する交差面に接触するコネクタ突出体と、を有する弾性コネクタを用い、前記第1の接続対象物の側方に沿って前記第2の接続対象物を移動し、前記第1の接続対象物の側面と前記第2の接続対象物の側面とが対向する間に前記コネクタ本体を挟み込むことで、前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物とを導通接続する導通接続方法とすることができる。
本発明は、第1の接続対象物を第2の接続対象物に取り付けて前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物とを導通接続させる導通接続方法について、前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物との間に介在させる導電コネクタには、柱状導電体と、前記柱状導電体の側部の少なくとも一部を被覆する絶縁性のゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、導通接続を有し、前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物が対向するそれぞれの対向面の間で挟まれるコネクタ本体と、前記コネクタ本体から外方に突出し、前記第1の接続対象物又は第2接続対象物の何れかの前記対向面に交差する交差面に接触するコネクタ突出体と、を有する弾性コネクタを用い、前記第1の接続対象物の側方に沿って前記第2の接続対象物を移動し、前記第1の接続対象物の側面と前記第2の接続対象物の側面とが対向する間に前記コネクタ本体を挟み込むことで、前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物とを導通接続する導通接続方法としたため、第1の接続対象物に対して第2の接続対象物を垂直方向に取り付けることができ、実装作業が容易である。
本発明の導電コネクタ及び導電コネクタの接続構造、並びに導通接続方法によれば、第1の接続対象物と第2の接続対象物とを導通接続する場合に、その両者の導通接続部位が対向する位置関係にない場合であっても容易に導通接続することが可能な導電コネクタ及び導電コネクタの導通接続構造、並びに導通接続方法を提供するものである。
本発明の第1実施形態である導電コネクタであり、分図1Aは平面図、分図1Bは正面図、分図1Cは分図1Aの1C−1C線断面図である。 図1の導電コネクタを第1の接続対象物と第2の接続対象物との間に実装する実装方法の説明図であり、分図2Aは第2の接続対象物を装着する前の状態図、分図2Bは第2の接続対象物を装着した後の状態図である。 本発明の第2実施形態である導電コネクタであり、分図3Aは平面図、分図3Bは正面図、分図3Cは分図3Aの3C−3C線断面図である。 変形例の導電コネクタであり、分図1C相当の断面図である。 別の変形例の導電コネクタであり、分図1C相当の断面図である。 図1の導電コネクタを用いた変形例の導通接続構造であり、分図2B相当の状態図である。
以下、本発明による導電コネクタとその導通接続構造を、図面を参照しつつそれらの実施形態について説明する。以下の各実施形態では、電子機器の一例としてスマートフォンを例示し、その筐体とそこに内蔵する回路基板とを導通接続する導電コネクタとその導通接続構造について説明する。なお、各実施形態において同一の材質、組成、製法、作用、効果等については重複説明を省略する。
第1実施形態〔図1、図2〕:
本実施形態の導電コネクタ1(1a)の平面図を図1Aに、その正面図を図1Bに、その断面図を図1Cに示す。この導電コネクタ1は、図2Bで示すように、第1の接続対象物S1と第2の接続対象物S2との間に挟んで用いられ、第1の接続対象物S1と第2の接続対象物S2とをグランド接続等の導通接続を行わせる部材である。
導電コネクタ1は、図1A〜図1Cで示すように、柱状導電体11と、この柱状導電体11の側部を被覆するゴム状弾性体でなるベース部Nと、柱状導電体11に導通する金属板Pと、を有している。そしてこの導電コネクタ1は、図2で示すように、第1の接続対象物S1と柱状導電体11とが導通接続する部位であるコネクタ本体10と、第2の接続対象物S2と金属板Pとが導通接続する部位であるコネクタ突出体20とを備えている。即ち、コネクタ本体10は、第1の接続対象物S1と前記第2の接続対象物S2が対向するそれぞれの対向面である対向第1面F1と対向第2面F2との間に挟まれる部位となる。一方、コネクタ突出体20は、コネクタ本体10から外方に突出し、第1の接続対象物S1又は第2の接続対象物S2の何れかの対向面F1,F2に交差する交差面F3に接触する部位となる。
第1の接続対象物S1と第2の接続対象物S2との間に挟まれるコネクタ本体10は、第1の接続対象物S1と第2の接続対象物S2を繋ぐ方向に伸びる柱状導電体11が導電部Eを形成し、その柱状導電体11の側部11aをゴム状弾性体でなるベース部Nが被覆し、絶縁部を形成している。また、ベース部Nから露出した柱状導電体11の一方側、図1B又は図1Cでは下側の端部(下端)12bには、ベース部Nを含む下端12b全体を覆うように金属板Pが固着、接続している。この金属板Pの一部は、第1の接続対象物S1と柱状導電体11とが導通接続する部位であるコネクタ本体10から外方、図1B又は図1Cでは側方に突出している。そして金属板Pにおいて、コネクタ本体10に位置する部分が金属板本体部13を形成し、そこからはみ出した部分で後述するコネクタ突出体20に位置する部分が金属板突出部23を形成する。なおベース部Nにおいて金属板Pと接続する端部を下端12bとしたが、説明の便宜上の名称であり、導電コネクタ1を使用する際の方向等を何ら限定するものではない。柱状導電体11の側部11aの全体をベース本体部12が被覆しているので、金属板Pに対して安定して固着することができる。また、柱状導電体11の側部11aの全体を被覆したベース本体部12は絶縁部となり、柱状導電体11を保護するとともに周囲への意図しない導通を避けることができる。
コネクタ突出体20は、コネクタ本体10から外方に突出した部分からなり、本実施形態におけるコネクタ突出体20は、コネクタ本体10から突出する前記金属板Pの一部である金属板突出部23と、その表面を覆うベース部Nとを有している。ゴム状弾性体からなるベース部Nは、コネクタ本体10とコネクタ突出体20とのどちらに属する部分かを区別するために、コネクタ本体10に属する部分をベース本体部12とし、コネクタ突出体20に属する部分を保護部22とする。保護部22はベース本体部12よりは薄く形成されている。コネクタ突出体20では、金属板突出部23が導電部Eであり、保護部22が絶縁部(ベース部)Nとなっている。
これらコネクタ本体10とコネクタ突出体20との間には、この両者を仕切る金属板境界部30を有している。導電コネクタ1では、コネクタ本体10とコネクタ突出体20との境界に、即ち、ベース本体部12と保護部22との間に凹溝30aが設けられており、ベース部Nに形成されるこの凹溝30aが、コネクタ本体10とコネクタ突出体20とを区分する境界線である金属板境界部30となっている。
導電コネクタ1のベース本体部12又は保護部22となるベースNを形成するゴム状弾性体としては、シリコーンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、ウレタンゴム等を用いることができる。シリコーンゴムは、電気絶縁性や環境特性の観点から好ましい材料である。また、後述するように、柱状導電体11を、導電性粒子が絶縁性のゴム状弾性体の内部で配向したもので構成する際には、固化前には液状であるゴム状弾性材料が好ましい。また、その液体の状態の粘度(25℃)は、10〜100Pa・s程度であると、導電性粒子を液状のゴム状弾性材料の内部で磁場配向させ易い。コネクタ本体10の構成部分となるベース本体部12と、コネクタ突出体20の構成部分となる保護部22とは、同じ材質により形成する他、別材質により形成することもできる。
柱状導電体11は、導電性材料から得られるものであり、絶縁性のゴム状弾性体に導電性の金属やカーボンからなる導電性粒子を高充填した導電性ゴム、又は金属細線を導電方向に沿って配置したもの等、ゴム状弾性体中に導電性フィラーを含有した材料によって形成することができる。これらの中でも、液状のゴム状弾性体に磁性導電性粒子を分散させ、成形金型内に磁場をかけることで磁性導電性粒子がゴム状弾性体の内部で配向した導電性ゴムとすることが好ましい。導電性粒子を導電方向に配向(又は配列)させた導電経路は、巨視的に観察すれば導電性粒子のみが存在するように見えるが、微視的に観察すれば、ゴム状弾性体の内部に導電性粒子が配向したものとなっており、柱状導電体11全体に対して相対的に少ない量の導電性粒子で抵抗値を下げることができる。例えば、導通接続する一方面から他方面までの接触面間の抵抗値は、全体が均一な導電性ゴムで体積抵抗率が1〜10Ω・cm程度である際に、導電性粒子を導電方向に配向又は配列することにより1×10−3Ω・cm程度まで低下させることができる。また、こうした導電性ゴムは、低充てん量で電気抵抗を低く抑えることに加え、適度な柔軟性を得ることができる、という点でも好ましい。なお柱状導電体11としたのは第1の接続対象物S1と第2の接続対象物S2との間に挟まれ、両者を繋ぐように配置する部位であるという意味で柱状としたのであり、長さ方向よりも幅方向が広い場合等の様々な形状が含まれる。
導電性ゴムを構成する導電性材料の隙間を埋めるゴム状弾性体は、ベース部Nを構成する材料と同じである。また、導電性粒子としては、粒子状、繊維状、細片状、細線状の金属粒子が挙げられる。より具体的には、ニッケル、コバルト、鉄、フェライト、又はそれらを多く含有する合金、良電性の金、銀、白金、アルミニウム、銅、鉄、パラジウム、クロム等の金属類やステンレス鋼等の合金類、樹脂、セラミック等からなる粉末や細線を磁性導電体で鍍金したもの、あるいは逆に磁性導電体に良導電体の金属を鍍金したものを用いることができる。金属粒子の大きさは、平均粒径が1〜200μm程度の大きさのものであれば、成形金型内に作用させる磁場中で効率よく磁力線方向に沿って連鎖状態を形成することができ好ましい。
金属板Pは、圧延形成された金属製の板材、電解形成された金属製の板材を用いることができる。また、金属板Pには、こうした板材だけでなく金属箔のような膜状のものを用いることができる。金属の材質としては、例えば、金、銀、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、これらの合金などが挙げられる。はんだ付けの密着性、加工性から、金、銅などを用いた金属板、銅やニッケルに金や銀のめっき処理を施した金属板が好ましい。このような金属板Pの厚みとしては、1μm〜5mmのものを用いることができ、少なくとも金属板境界部30は、折り曲げても破断せずに曲げられる厚みであることが好ましい。金属の材質にもよるが、金属板境界部30は厚み1μm〜1mmであると折り曲げやすくなり、さらに厚み5μm〜200μmであるとより好ましい。コネクタ本体10の構成部分となる金属板本体部13と、コネクタ突出体20の構成部分となる金属板突出部23とは、1枚の連続する金属板Pで形成することができるが、金属板本体部13と金属板突出部23とで厚みが変わるように加工した金属板Pを用いたり、2枚の金属板を積層して厚みの異なる部分を設けた金属板Pから形成することも可能である。
導電コネクタ1を製造するには、種々の方法を利用することができる。例えば、成形金型に金属板Pをインサートし、導電性粒子を配合した液状のゴム状弾性材料をこの成形金型に注入する。成形金型内に配置した磁極によって導電性粒子を配向させて導電経路を形成した後、液状のゴム状弾性材料を硬化させて、柱状導電体11とベース部N、金属板Pとが一体となった導電コネクタ1を得ることができる。あるいは、予め所定の電気抵抗を備える導電性ゴムを柱状導電体11の形状に成形しておき、成形金型に金属板Pだけでなくこの導電性ゴムを配置するインサート成形を行って、柱状導電体11にベース部Nを被覆し金属板Pとも一体化した導電コネクタ1を得ることができる。金属板Pとして平坦な銅箔等を用いることができ成形性は良い。上記製法においても、絶縁部Nの成形をベース本体部12と保護部22とで別材質としたり、金属板P上にベース本体部12と保護部22とをそれぞれ別工程で成形することができる。
こうした導電コネクタ1をスマートフォンに組み付ける方法の一例を図2A及び図2Bの模式図で示す。ここでは第1の接続対象物S1として、スマートフォンの筐体S1が相当し、第2の接続対象物S2として、回路基板S2等が相当する。図2で示す例では、筐体S1に回路基板S2を組み付ける際に、予め回路基板S2の表面、即ち、回路基板S2と筐体S1のそれぞれの対向面F2,F1に交差する交差面F3に、導電コネクタ1の金属板突出部23をハンダ付けしておく(図2A参照)。そして、導電コネクタ1の境界線30でコネクタ本体10をコネクタ突出体20から折り曲げた状態でスマートフォンに挿入する(図2A参照)。こうして導電コネクタ1付きの回路基板S2を筐体S1に組み付ける(図2B参照)。こうして、導電コネクタ1のうちコネクタ本体10は、スマートフォンの筐体S1の表面である対向第1面F1と、回路基板S2の表面である対向第2面F2との間に挟まれ押圧されて挟持される。そうした一方で、回路基板S2の表面である交差面F3とコネクタ突出体20とがハンダ付けにより固着、接触しているため、筐体S1の側面である対向第1面F1と回路基板S2の表面である対向第2面F2とを導電コネクタ1が導通接続(グランド接続)することができる。固着の方法としてはハンダ付けのほか、導電性接着剤や導電性粘着剤、ネジ留め、クリップ留めなどを利用することもできる。
なお、導電コネクタ1を収容するスマートフォンにおいて、導電コネクタ1が接続する第1の接続対象物S1を筐体S1としたが、第1の接続対象物S1は、筐体S1の内部に設けられた金属製の構成部品の一部であっても良い。また、金属板突出部23の回路基板S2との接点は回路基板S2上の導電配線の末端に設けた端子等とすることができ、端子等は金属平面が部分的に露出したものであればよい。
こうした導電コネクタ1は、筐体S1と、この筐体S1に内蔵する回路基板S2との間の導通接続(グランド接続)に限定されず、基板(フレキシブル基板等を含む)どうしの信号接続など、金属面どうしが対向せず交差する位置関係にある様々な導通接続に利用することができる。
なお、コネクタ本体10とコネクタ突出体20の境界は、折り曲げてから実装してもよく、実装しながら折り曲げることもできる。何れにしても、導電コネクタ1を回路基板S2の表面である交差面F3に対して垂直方向の動作で実装することが可能なため、表面実装(SMT)工程による自動実装をすることができる。
第2実施形態〔図3〕:
本実施形態の導電コネクタ2の平面図を図3Aに、その正面図を図3Bに、その断面図を図3Cに示す。導電コネクタ2は、コネクタ突出体20bの形状が第1実施形態の導電コネクタ1と異なっている。より具体的には、導電コネクタ2におけるコネクタ突出体20bは、ゴム状弾性体からなる保護部22が形成されておらず、金属板突出部23の表裏両面が露出している。導電コネクタ2では、コネクタ本体10bとコネクタ突出体20bとの金属板境界部30bは、ベース本体部12の外縁12dであり、換言すれば、ベース本体部12と金属板突出部23との境界30bとなる部分である。
前記実施形態は本発明の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施形態の変更又は公知技術の付加、組合せ等を行い得るものであり、それらの技術もまた本発明の範囲に含まれるものである。
コネクタ本体10bとコネクタ突出体20bとの金属板境界部30は、上記以外にも例えば、厚みが厚く形成されるベース本体部12と、厚みがそれよりも薄く形成される保護部22の境界となる部分としたり、金属板Pに凹溝を形成してその凹溝を金属板境界部30としたりすることができる。また、1枚の金属板P上にベース本体部12と保護部22とを分離して形成したその境界部分を金属板境界部30としたり、一体となったベース本体部12と保護部22に固着する厚みが異なる金属板Pの境界部分等を金属板境界部30とすることもできる。
先に示した導電コネクタ1(1a)の変形例である導電コネクタ1(1b)を図4に示す。導電コネクタ1bは、ベース本体部12が柱状導電体11の側部11aの一部を被覆する点で、側部11aの全体を被覆していた導電コネクタ1aと異なる。導電コネクタ1bでは、柱状導電体11の側部11aの下端側ではベース本体部12が被覆しているが、上端側では被覆されずに柱状導電体11の側面11aの一部が露出している。そのため、幅広に形成された柱状導電体11が第1の接続対象物S1との接触面積を広くとることができる。
先に示した導電コネクタ1(1a)の別の変形例である導電コネクタ1(1c)を図5に示す。導電コネクタ1cでは、コネクタ本体10cの上面12cをドーム状に形成している。導電コネクタ1cでは、上面12cがドーム状で、ベース本体部12及び柱状導電体11が面取りされた曲面形状であるため、導電コネクタ1cを筐体S2に摺動させて組み付けるスライドインASSYをより行い易くすることができる。
第1の接続対象物S1と、第2の接続対象物S2と、それらを導通接続する導電コネクタ1,2とからなる導通接続構造についても、第1の接続対象物S1の対向第1面F1と、この対向第1面F1に交差する交差面F3とが直交する面に限定されるものではない。例えば図6で示すように、第1の接続対象物S1の対向第1面F1と、この対向第1面F1に交差する交差面F3とを約120度で交差するように設けることもできる。
1(1a,1b,1c),2 導電コネクタ
10,10a〜10c コネクタ本体
11 柱状導電体
11a 側部
12 ベース本体部
12b 下端
12c 上面
12d 外縁
13 金属板本体部
20,20a〜20c コネクタ突出体
22 保護部
23 金属板突出部
30金属板境界部
30a 凹溝(ベース境界部)
30b ベース本体部の外縁と金属板突出部との境界
E 導電部
N ベース部
P 金属板
S1 第1の接続対象物(筐体)
F1 対向第1面(対向面)
S2 第2の接続対象物(回路基板)
F2 対向第2面(対向面)
F3 交差面

Claims (10)

  1. 柱状導電体と、前記柱状導電体の側部から延びるゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、を有し、前記柱状導電体と前記金属板により第1の接続対象物と第2の接続対象物とを導通接続する弾性コネクタであって、
    前記第1の接続対象物と前記柱状導電体とが導通接続する部位であるコネクタ本体と、
    前記第2の接続対象物と前記金属板とが導通接続する部位であるコネクタ突出体とを備えており、
    前記金属板は、前記コネクタ本体と前記コネクタ突出体との間に屈曲可能な金属板境界部を有することを特徴とする弾性コネクタ。
  2. 前記金属板は、前記コネクタ本体に位置する金属板本体部と、前記コネクタ突出体に位置する金属板突出部とを有する請求項1記載の弾性コネクタ。
  3. 前記ベース部は、
    前記コネクタ本体に位置するベース本体部と、
    前記ベース本体部から延長して形成されており前記コネクタ突出体に位置する保護部とを有する請求項1又は2記載の弾性コネクタ。
  4. 前記ベース本体部は、前記柱状導電体の側部の少なくとも一部を被覆する絶縁性のゴム状弾性体である請求項3記載の弾性コネクタ。
  5. 前記ベース部は、前記金属板境界部とともに屈曲可能なベース境界部を有する請求項1〜4何れか1項記載の弾性コネクタ。
  6. 前記柱状導電体は、ゴム状弾性体中に導電性フィラーを含有したものである請求項1〜5何れか1項記載の導電コネクタ。
  7. 前記金属板は、その厚みが1μm〜5mmである請求項1〜6何れか1項記載の導電コネクタ。
  8. 第1の接続対象物と、第2の接続対象物と、それらを導通接続する導電コネクタとからなる導通接続構造であって、
    第1の接続対象物の対向第1面と、前記第2の接続対象物の対向第2面とが対向しており、
    前記導電コネクタは、柱状導電体と、前記柱状導電体の側部から延びるゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、導通接続を有し、
    前記柱状導電体は、前記第1の接続対象物の前記対向第1面と前記第2の接続対象物の前記対向第2面との間に挟まれて配置されるとともに、前記第1の接続対象物の前記対向第1面と導通接続しており、
    前記金属板は、前記第2の接続対象物の前記対向第2面と前記第1の接続対象物の前記対向第1面との間に挟まれて配置されるとともに、前記第2の接続対象物の前記対向第2面に交差する交差面に沿うように折れ曲がり、前記交差面と前記金属板とが導通接続している導通接続構造。
  9. 前記第2の接続対象物が回路基板であり、前記金属板との間で、はんだ、導電接着剤、導電粘着剤、又は導電ゴムにより導通接続している請求項8記載の導通接続構造。
  10. 第1の接続対象物を第2の接続対象物に取り付けて前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物とを導通接続させる導通接続方法において、
    前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物との間に介在させる導電コネクタには、柱状導電体と、前記柱状導電体の側部から延びるゴム状弾性体でなるベース部と、前記柱状導電体に導通する金属板と、導通接続を有し、前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物が対向するそれぞれの対向面の間で挟まれるコネクタ本体と、前記コネクタ本体から外方に突出し、前記第1の接続対象物又は第2接続対象物の何れかの前記対向面に交差する交差面に接触するコネクタ突出体と、を有する弾性コネクタを用い、
    前記第1の接続対象物の側方に沿って前記第2の接続対象物を移動し、前記第1の接続対象物の側面と前記第2の接続対象物の側面とが対向する間に前記コネクタ本体を挟み込むことで、前記第1の接続対象物と前記第2の接続対象物とを導通接続する導通接続方法。
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