JP2020175567A - 加飾シートおよびモジュール - Google Patents

加飾シートおよびモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2020175567A
JP2020175567A JP2019078755A JP2019078755A JP2020175567A JP 2020175567 A JP2020175567 A JP 2020175567A JP 2019078755 A JP2019078755 A JP 2019078755A JP 2019078755 A JP2019078755 A JP 2019078755A JP 2020175567 A JP2020175567 A JP 2020175567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit pixel
axis
pixel portion
decorative sheet
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019078755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7243408B2 (ja
Inventor
豪 千葉
Takeshi Chiba
豪 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2019078755A priority Critical patent/JP7243408B2/ja
Priority to PCT/JP2020/016943 priority patent/WO2020213729A1/ja
Publication of JP2020175567A publication Critical patent/JP2020175567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7243408B2 publication Critical patent/JP7243408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】凹凸パターンの欠陥が少ない加飾シートを提供する。【解決手段】透明性を有する加飾シートであって、基材と、上記基材の一方の面側に位置し、複数の単位画素部が配置された単位画素部群を表面に有する凹凸層と、を備え、上記単位画素部は、ライン状の凸部および凹部が交互に配置された凹凸パターンを有し、上記単位画素部群は、上記単位画素部として、第1の軸LAに沿って延びる上記凹凸パターンを有する第1の単位画素部11Aと、第2の軸LBに沿って延びる上記凹凸パターンを有する第2の単位画素部11Bと、を少なくとも備え、上記第1の軸および上記第2の軸が交差関係にある、加飾シート。【選択図】図5

Description

本開示は、加飾シート、および、それを用いたモジュールに関する。
LED光源のような点光源と視認者との間に、カバー(例えば加飾シート)を設置することで、点光源の視認形状(視認者によって視認される形状)を装飾する技術が知られている。例えば、特許文献1には、光を透過させる透光部を有するカバー本体と、発光部から照射された光を屈折、分散、拡散又は集束のうちの少なくともいずれか一つをさせて光の実像を形成する凹凸を有した賦形シートとを備える照明カバーが開示されている。この技術は、周囲を明るくするための照明やアミューズメントのための照明などにおいて、所望の美麗な発光状態を得ることを目的としている。
特開2012−79600号公報
例えば特許文献1には、賦形シートが、多数の三角錐を密に並べた凹凸を有することが開示されている。点光源の視認形状を装飾するためには、凹凸パターンを微細にする必要がある。一般的に、凹凸パターンを微細にするほど、凹凸パターンに欠陥が生じやすい。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、凹凸パターンの欠陥が少ない加飾シートを提供することを主目的とする。
本開示においては、透明性を有する加飾シートであって、基材と、上記基材の一方の面側に位置し、複数の単位画素部が配置された単位画素部群を表面に有する凹凸層と、を備え、上記単位画素部は、ライン状の凸部および凹部が交互に配置された凹凸パターンを有し、上記単位画素部群は、上記単位画素部として、第1の軸に沿って延びる上記凹凸パターンを有する第1の単位画素部と、第2の軸に沿って延びる上記凹凸パターンを有する第2の単位画素部と、を少なくとも備え、上記第1の軸および上記第2の軸が交差関係にある、加飾シートを提供する。
また、本開示においては、上述した加飾シートと、上記加飾シートとの間に空間を設けて配置された点光源と、を有するモジュールを提供する。
本開示における加飾シートは、凹凸パターンの欠陥が少ないという効果を奏する。
本開示における加飾シートを例示する模式図である。 本開示における単位画素部群の一部を例示する模式図である。 本開示における凹凸パターンを例示する概略断面図である。 本開示における凹凸パターンを例示する概略断面図である。 本開示における単位画素部群の一部を例示する概略平面図である。 本開示における単位画素部群の一部を例示する概略平面図である。 本開示における単位画素部群の一部を例示する概略平面図である。 本開示における単位画素部群の一部を例示する概略平面図である。 本開示における単位画素部群の一部を例示する概略平面図である。 本開示における加飾シートを例示する概略断面図である。 本開示におけるモジュールを例示する概略断面図である。 比較例1における凹凸パターンを示す概略平面図である。
下記に、図面等を参照しながら本開示における実施の形態を説明する。ただし、本開示は多くの異なる態様で実施することが可能であり、下記に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表わされる場合があるが、あくまで一例であって、本開示における解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本明細書において、ある部材の上に他の部材を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」、あるいは「下に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある部材に接するように、直上、あるいは直下に他の部材を配置する場合と、ある部材の上方、あるいは下方に、さらに別の部材を介して他の部材を配置する場合との両方を含むものとする。同様に、本明細書において、「ある部材の面側に」と表記する場合、特段の断りのない限りは、ある部材の面に接するように直接、他の部材を配置する場合と、ある部材の面に別の部材の介して他の部材を配置する場合との両方を含むものとする。
A.加飾シート
図1(a)および図1(b)は、本開示における加飾シートを例示する概略断面図および概略平面図である。また、図2(a)は単位画素部群の一部の拡大平面図であり、図1(b)のZ部分の拡大図に相当する。図2(b)は図2(a)のX−X線断面図であり、単位画素部の概略断面図である。
図1および図2に示す加飾シート10は、基材1と、基材1の一方の面側に位置し、複数の単位画素部11が配置された単位画素部群を表面に有する凹凸層2とを備える。単位画素部11は、ライン状の凸部および凹部が交互に配置された凹凸パターンを有する。凹凸パターン111は、平面視形状がライン状の凹部111aと、平面視形状がライン状の凸部111bとが、それぞれ長尺方向を同一の方向にして交互に複数本配置されて構成されている。なお、図2(b)では、凹部111aが4本(111a1〜111a4)、凸部111bが4本(111b1〜111b4)の合計8本で構成される凹凸パターンが形成されている。
また、単位画素部群は、単位画素部11として、第1の軸Lに沿って延びる凹凸パターン111Aを有する第1の単位画素部11Aと、第2の軸Lに沿って延びる凹凸パターン111Bを有する第2の単位画素部11Bと、を少なくとも備え、第1の軸Lおよび第2の軸Lが交差関係にある。
本開示によれば、第1の単位画素部および第2の単位画素部を含む複数の単位画素部を用いることで、単位画素部のサイズを相対的に大きくすることができるため、凹凸パターンの欠陥が少ない加飾シートとすることができる。例えば特許文献1には、賦形シートが、多数の三角錐を密に並べた凹凸を有することが開示されている。特許文献1では、各々の三角錐が光の回折、干渉に直接寄与するため、点光源の視認形状を装飾するためには、各々の三角錐(凹凸パターン)の形状自体を微細にする必要がある。一般的に、凹凸パターンを微細にするほど、凹凸パターンに欠陥が生じやすい。
これに対して、本開示においては、第1の軸に沿って延びる凹凸パターン有する第1の単位画素部と、第2の軸に沿って延びる凹凸パターンを有する第2の単位画素部とを用い、さらに、第1の軸および第2の軸が交差関係になるように配置することで、点光源の視認形状を装飾する。すなわち、一つの単位画素部ではなく、複数の単位画素部により、点光源の視認形状を装飾するため、単位画素部のサイズを相対的に大きくすることができる。その結果、凹凸パターンの欠陥が少ない加飾シートを得ることができる。また、単位画素部のサイズを相対的に大きくすることができるため、加飾シートの耐久性も向上する。
さらに、本開示においては、一つの単位画素部ではなく、複数の単位画素部により、点光源の視認形状を装飾するため、例えば、点光源の装飾形状が面方向(厚さと直交する方向)において連続的に変化した加飾シートを容易に得ることができる。例えば特許文献1には、多数の三角錐を密に並べた凹凸を有する賦形シートが記載されているが、このような規則的な凹凸パターンを形成するためには、例えば、対応する凹凸パターンを有する転写原版を用いる。転写原版に規則的な凹凸パターンを形成する方法として、典型的には、切削が用いられる。切削は、広い面積に規則的な凹凸パターンを形成することは得意であるが、点光源の装飾形状が面方向(厚さと直交する方向)において連続的に変化するような凹凸パターンを形成することは困難である。
1.凹凸層
本開示における凹凸層は、基材の一方の面側に位置し、複数の単位画素部が配置された単位画素部群を表面に有する層である。また、凹凸層は、点光源からの光を視認可能な程度の透明性を有する。
(1)単位画素部群
単位画素部群は、複数の単位画素部が配置されて構成される。
(i)単位画素部
単位画素部は、ライン状の凸部および凹部が交互に配置された凹凸パターンを有する。凸部および凹部の平面視形状は、通常、ライン状(直線状)である。凸部および凹部の断面形状としては、例えば、正方形、長方形等の矩形、台形、三角形、半円形、放物線状、釣鐘形、双曲線状が挙げられる。凸部および凹部は、断面形状が同一であってもよく、異なってもよい。図3(a)〜(e)は、凹凸パターンの、長手方向と直交する方向における断面形状の例を示す模式図である。
また、凹凸パターンの長手方向と直交する方向における断面形状は、交互に配置される凸部および凹部の断面形状に応じて決定され、例えば、方形波、台形波、正弦波形、三角波形、鋸歯状波が挙げられる。凹凸パターンの凸部の頂部または凹部の底部は、平坦面であってもよく、尖っていてもよく、曲面を有していてもよい。
また、図4(a)に示すように、凹凸パターン111は、凹部111aの底部が凹凸層2の表面Sと同一面内にあり、且つ、凸部111bの頂部が凹凸層2の表面Sよりも厚さ方向において上方に位置していてもよい。また、図4(b)に示すように、凸部111bの頂部が凹凸層2の表面Sと同一面内にあり、且つ、凹部111aの底部が凹凸層2の表面Sよりも厚さ方向において下方に位置していてもよい。この場合、加飾シートを作製する際に、凹凸層に気泡が形成されることを抑制できる。
図4(a)の場合、表面Sから突出している凹凸層2の部分を凸部111bとし、凸部111bに隣接し凹凸層2が無い部分を凹部111aとすることができる。そして、凹部111aおよび凸部111bの本数は、図4(a)においては、凹部111aが4本、凸部111bが3本であり、ライン本数は合計7本である。一方、図4(b)の場合、表面Sから窪んでいる部分を凹部111aとし、隣接する2つの凹部111aの間に位置する凹凸層2の部分を凸部111bとすることができる。そして、凹部111aおよび凸部111bの本数は、図4(b)においては、凹部111aが3本、凸部111bが4本であり、ライン本数は合計7本である。
なお、図3(b)〜(d)のような場合、凹凸パターンの底部と頂部との間に仮想に設けられた基準線Rに対して、基準線Rより頂部側の部分を凸部111bとし、凸部に隣接し凹凸層2が無い部分を凹部111aとすることができる。
単位画素部における凹凸パターンのライン本数は、例えば3本以上であり、5本以上であってもよく、10本以上であってもよい。ライン本数が少なすぎると、回折光および干渉光の強度が弱くなり、所望の意匠性を発現できない可能性がある。一方、単位画素部における凹凸パターンのライン本数は、例えば1000本以下であり、100本以下であってもよい。ライン本数が多すぎると、単位画素部が相対的に大きくなり、単位画素部が目視されやすくなる。ライン本数は、ライン状の凹部の本数と、ライン状の凸部の本数との総数である。
凹部および凸部の長手方向の長さは、単位画素部の平面視形状の寸法に応じて適宜設定される。一方、凹部の幅および凸部の幅は、それぞれ、等しくてもよく、異なっていてもよい。後者の場合、凹部の幅と凸部の幅との比率は、例えば、1:9以上9:1以下であり、3:7以上7:3以下であってもよい。凹部の幅および凸部の幅は、それぞれ、凹部および凸部の平面視上において、凹凸パターンの長手方向と直交する方向の長さである。例えば図2(b)および図3(a)〜(e)において、凹部の幅はDで示す部分であり、凸部の幅はDで示す部分である。
凹凸パターンのピッチ(凹凸周期)としては、例えば0.3μm以上であり、0.5μm以上であってもよく、3μm以上であってもよく、5μm以上であってもよい。凹凸パターンのピッチが小さすぎると、回折光および干渉光の強度が弱くなり、所望の意匠性を発現できない可能性がある。一方、凹凸パターンのピッチは、例えば100μm以下であり、80μm以下であってもよく、60μm以下であってもよく、30μm以下であってもよい。凹凸パターンのピッチは、一の凸部の幅と、その凸部に隣接する一の凹部の幅との和である。例えば図2(b)、図3(a)〜(e)において、凹凸パターンのピッチは、Pで示す部分である。
単位画素部の凹凸パターンの凹凸段差としては、例えば、0.05μmよりも大きく20μmよりも小さく、0.1μm以上3μm以下であってもよい。凹凸段差が小さすぎると、回折光および干渉光の強度が弱くなり、所望の意匠性を発現できない可能性がある。一方、凹凸段差が大きすぎると、加飾シートの製造が困難になる可能性がある。凹凸段差は、凸部の頂部から、その凸部に隣接する凹部の底部までの間の距離である。例えば図2(b)、図3(a)〜(e)において、凹凸段差は、Tで示す部分である。
単位画素部の平面視形状としては、例えば、三角形、正方形、長方形等の矩形、六角形等の多角形、円形が挙げられる。単位画素部のアスペクト比は、例えば、10:1以上1:10以下であり、5:1以上1:5以下であってもよい。単位画素部のアスペクト比は、単位画素部に外接する最小の正方形または長方形を想定した場合において、直交関係にある二辺の比である。
単位画素部の平面視形状の大きさは、単位画素部に所望の本数の凹凸パターンを有することが可能な大きさであればよい。単位画素部の一辺の長さは、例えば0.9μm以上であり、1.5μm以上であってもよく、15μm以上であってもよく、25μm以上であってもよい。一方、単位画素部の一辺の長さは、例えば1mm以下であり、800μm以下であってもよく、300μm以下であってもよく、80μm以下であってもよい。単位画素部の一辺の長さは、単位画素部に外接する最小の正方形または長方形を想定した場合において、正方形の一辺の長さまたは長方形の長辺の長さである。本開示においては、単位画素部の平面視形状が矩形であり、一辺の長さが0.9μm以上1mm以下であることが好ましい。
(ii)単位画素部群
単位画素部群は、複数の単位画素部が配置されて構成される。さらに、単位画素部群は、単位画素部として、第1の軸に沿って延びる凹凸パターンを有する第1の単位画素部と、第2の軸に沿って延びる凹凸パターンを有する第2の単位画素部と、を少なくとも備える。
単位画素部群は、単位画素部として、第1の単位画素部および第2の単位画素部のみを有していてもよく、他の1種または2種以上の単位画素部をさらに有していてもよい。これらの単位画素部は、互いに隣接していることが好ましい。2つの単位画素部が隣接するとは、2つの単位画素部が同じ辺または同じ頂点を共有する状態をいう。また、これらの単位画素部は、凹凸パターンが延びる軸がそれぞれ交差していることが好ましい。
第1の単位画素部における第1の軸と、第2の単位画素部における第2の軸とは、交差関係にある。例えば図5(a)では、第1の単位画素部11Aにおける第1の軸Lと、第2の単位画素部11Bにおける第2の軸Lとが、交差関係にある。図5(a)では、単位画素部11Aおよび単位画素部11Bが市松模様に配置されている。
第1の軸Lおよび第2の軸Lが交差する角度を角度θ12とする。なお、本開示においては、第Mの軸Lおよび第Nの軸Lが交差する角度を角度θMNと表記する。角度θ12は、通常、0°より大きく90°以下であり、5°以上85°以下であってもよく、15°以上75°以下であってもよく、30°以上65°以下であってもよい。図5(a)では、角度θ12が90°である。交差する角度とは、一方の軸方向と、他方の軸方向とがなす角度のうち、鋭角側の角度をいう。本開示における交差する角度は、本開示における効果を過度に損なわない程度に、製造に起因する誤差を含んで理解される。例えば、交差する角度をX°とするとき、X°±2°の幅をもって理解され得る。
単位画素部群において、第1の単位画素部の個数および第2の単位画素部の個数の合計に対する、第1の単位画素部の個数の割合は、例えば20%以上80%以下であり、30%以上70%以下であってもよく、40%以上70%以下であってもよい。第1の単位画素部の個数の上記割合は、50%であってもよい。
単位画素部群は、単位画素部として、第1の単位画素部および第2の単位画素部に加えて、第3の軸に沿って延びる凹凸パターンを有する第3の単位画素部を備えていてもよい。この場合、第1〜第3の軸は、それぞれ交差関係にある。例えば図5(b)では、第1の単位画素部11Aにおける第1の軸Lと、第2の単位画素部11Bにおける第2の軸Lと、第3の単位画素部11Cにおける第3の軸Lとが、それぞれ交差関係にある。
上述したように、角度θ12は、通常、0°より大きく90°以下であり、5°以上85°以下であってもよく、15°以上75°以下であってもよく、30°以上65°以下であってもよい。また、角度θ13および角度θ23についても、上記範囲であることが好ましい。図5(b)では、角度θ12および角度θ13が60°である。また、第1の軸を基準として、第1の軸から第2の軸に向かう回転方向を正とした場合、第1の軸から第3の軸に向かう回転方向は負であることが好ましい。例えば図5(b)では、第1の軸Lを基準(0°)として、第2の軸Lの回転角は+60°であり、第3の軸Lの回転角は−60°である。
単位画素部群において、第1〜第3単位画素部の個数の合計に対する、第1の単位画素部の個数の割合は、例えば10%以上90%以下であり、15%以上70%以下であってもよく、20%以上50%以下であってもよい。第2、第3の単位画素部の個数の上記割合についても、上記範囲であることが好ましい。
単位画素部群は、単位画素部として、第1〜第3の単位画素部に加えて、第4の軸に沿って延びる凹凸パターンを有する第4の単位画素部を備えていてもよい。この場合、第1〜第4の軸は、それぞれ交差関係にある。例えば図5(c)では、第1の単位画素部11Aにおける第1の軸Lと、第2の単位画素部11Bにおける第2の軸Lと、第3の単位画素部11Cにおける第3の軸Lと、第4の単位画素部11Dにおける第4の軸Lとが、それぞれ交差関係にある。
上述したように、角度θ12は、通常、0°より大きく90°以下であり、5°以上85°以下であってもよく、15°以上75°以下であってもよく、30°以上65°以下であってもよい。第1〜第4の軸における任意のなす角度についても、上記範囲であることが好ましい。図5(c)では、角度θ12が90°であり、角度θ13および角度θ14が45°である。また、第1の軸を基準として、第1の軸から第3の軸に向かう回転方向を正とした場合、第1の軸から第4の軸に向かう回転方向は負であることが好ましい。例えば図5(c)では、第1の軸Lを基準(0°)として、第3の軸Lの回転方向は+45°であり、第4の軸Lの回転方向は−45°である。第2の軸の回転方向は正であってもよく、負であってもよい。例えば図5(c)では、第1の軸Lを基準(0°)として、第2の軸Lの回転方向は90°である。
単位画素部群において、第1〜第4の単位画素部の個数の合計に対する、第1の単位画素部の個数の割合は、例えば5%以上90%以下であり、10%以上60%以下であってもよく、15%以上40%以下であってもよい。第2〜第4の単位画素部の個数の上記割合についても、上記範囲であることが好ましい。
本開示においては、点光源の装飾形状として、1種類の形状が得られてもよく、2種類以上の形状が得られてもよく、3種類以上の形状が得られてもよい。さらに、2種類以上の形状が得られる場合、それらの形状を得るためのパターンが単位画素部群に連続的に配置されていることが好ましい。例えば、単位画素部群が、図5(a)〜(c)に示すパターンを連続的に有する場合、図5(a)に示すパターン領域では、四方向に光が延びた装飾形状が得られ、図5(b)に示すパターン領域では、六方向に光が延びた装飾形状が得られ、図5(c)に示すパターン領域では、八方向に光が延びた装飾形状が得られる。本開示においては、複数の単位画素部を用いて単位画素部群を作製するため、単位画素部の配置を調整することで、装飾形状の変化部(継ぎ目)が視認されにくい加飾シートが容易に得られる。本開示における加飾シートは、点光源の装飾形状として、四方向、六方向および八方向の少なくとも2種類以上の形状を有することが好ましい。
単位画素部群は、複数の単位画素部を有するが、各々の単位画素部における凹凸パターンの形状は、同じであってもよく、異なっていてもよい。前者の場合、例えば、各々の単位画素部は、凹凸パターンが延びる軸方向以外が同じであってもよい。また、各々の単位画素部の平面視形状は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
例えば、上述した図1(b)に示す単位画素部群の一部分Zは、平面視形状が正方形で同一であり、且つ、凹凸パターンが同一の複数の単位画素部11A、11Bにより構成されている。一方、図6に示す単位画素部群の一部分Zは、平面視形状が三角形である第1の単位画素部11Aと、四角形である第2の単位画素部11Bと、五角形である第3の単位画素部11Cと、により構成されている。図6では、第1の単位画素部11A、第2の単位画素部11Bおよび第3の単位画素部11Cは、凹凸パターンが同一である。
図6において、第1の単位画素部11Aは、第1の軸Lに沿って延びる凹凸パターン111Aを有する。第2の単位画素部11Bは、第2の軸Lに沿って延びる凹凸パターン111Bを有する。第3の単位画素部11Cは、第3の軸Lに沿って延びる凹凸パターン111Cを有する。また、第1の軸L、第2の軸Lおよび第3の軸Lは、それぞれ交差関係にある。図6においては、第1の軸Lおよび第2の軸Lが交差する角度θ12、第2の軸Lおよび第3の軸Lが交差する角度θ23、第1の軸Lおよび第3の軸Lが交差する角度θ13が、それぞれ60°である例を示す。図6に示すように、単位画素部の平面視形状に規則性はなくてもよい。
単位画素部群において、隣接する2つの単位画素部の平面視形状は、互いに合同の関係にあってもよく、互いに合同の関係になくてもよい。合同の関係にあるとは、数学(幾何学)上でいう「合同」の関係にあることをいう。すなわち、隣接する2つの単位画素部が合同の関係にある場合、両者の平面視形状(外周形状)および大きさは同一である。なお、各画素部における凹凸パターンは、同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、図7では、単位画素部群を構成する全ての単位画素部(11A〜11D)が、合同の関係にある。
また、本開示における単位画素部群の平面視形状は、例えば合同な三角形であってもよい。例えば図8(a)では、第1の単位画素部11Aおよび第2の単位画素部11Bの平面視形状が、それぞれ、合同な直角二等辺三角形であり、第1の単位画素部11Aおよび第2の単位画素部11Bを、それぞれ2個用いることで、正方形の集合画素部を形成している。このような正方形の集合画素部では、図5(a)と同様に、四方向に光が延びた装飾形状が得られる。
また、例えば図8(b)では、第1の単位画素部11A、第2の単位画素部11Bおよび第3の単位画素部11Cの平面視形状が、それぞれ頂角60°の合同な直角二等辺三角形であり、第1の単位画素部11A、第2の単位画素部11Bおよび第3の単位画素部11Cを、それぞれ2個用いることで、正六角形の集合画素部を形成している。このような正六角形の集合画素部では、図5(b)と同様に、六方向に光が延びた装飾形状が得られる。
また、例えば図8(c)では、第1の単位画素部11A、第2の単位画素部11B、第3の単位画素部11Cおよび第4の単位画素部11Dの平面視形状が、それぞれ頂角45°の合同な直角二等辺三角形であり、第1の単位画素部11A、第2の単位画素部11B、第3の単位画素部11Cおよび第4の単位画素部11Dを、それぞれ2個用いることで、正八角形の集合画素部を形成している。このような正八角形の集合画素部では、図5(c)と同様に、八方向に光が延びた装飾形状が得られる。
一方、単位画素部群において、隣接する2つの単位画素部の平面視形状は、互いに合同の関係になくてもよい。例えば図6では、単位画素部群を構成する全ての単位画素部(11A〜11C)が、合同の関係にない。また、単位画素部群において、隣接する2つの単位画素部の平面視形状が互いに合同の関係にない場合には、相似の関係も含まれる。例えば図9では、第1の単位画素部11Aの平面視形状と、第2〜第4の単位画素部11B〜11Dの各々の平面視形状とが、相似の関係となる。
複数の単位画素部は、通常、間隔を有さずに配置されるが、例えば、単位画素部の平面視形状が円形の場合等のように、単位画素部の平面視形状によっては、間隔を有して配置されてもよい。
(2)凹凸層の構成
凹凸層の材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、硬化樹脂等の樹脂が挙げられる。硬化樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂を加熱して硬化した樹脂(熱硬化樹脂)、電離放射線樹脂を電離放射線の照射により硬化した樹脂(電離放射線硬化樹脂)が挙げられる。ここで、「電離放射線」とは、電磁波または荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有する放射線をいい、例えば、紫外線や電子線の他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線が挙げられる。電離放射線硬化樹脂としては、例えば、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂が挙げられる。
凹凸層の材料の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリル樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂が挙げられる。
凹凸層の厚さは、例えば1μm以上であり、20μm以上であってもよい。凹凸層が薄すぎると、所望の単位画素部を形成できない可能性がある。一方、凹凸層の厚さは、例えば200μm以下であり、50μm以下であってもよい。凹凸層が厚すぎると、三次元成形性が低下したり、コストが増加したりする可能性がある。なお、凹凸層の厚さは、例えば図2(b)におけるHで示す部分である。
2.基材
基材は、凹凸層を支持する層であり、点光源からの光を視認可能な程度の透明性を有する。
基材の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリル樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂等の樹脂が挙げられる。
基材の厚さは、例えば25μm以上であり、50μm以上であってもよい。一方、基材の厚さは、加飾シートの使用態様によって異なるが、例えば700μm以下であり、500μm以下であってもよく、200μm以下であってもよい。基材の凹凸層側の表面には、密着性を向上させる目的で、コロナ放電処理、オゾン処理等の易接着性処理、プライマーコート等の表面処理が施されていてもよい。
また、本開示における加飾シートは、凹凸層および基材が一体であってもよい。凹凸層および基材が一体であるとは、図10に例示するように、凹凸層2および基材1が同一材料で形成された単層であることをいう。
3.加飾シート
本開示における加飾シートは、点光源からの光を視認可能な程度の透明性を有する。加飾シートの全光線透過率は、例えば10%以上であり、50%以上であってもよく、90%以上であってもよい。全光線透過率は、JIS K 7361−1(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に基づいて測定される。測定には、例えば、紫外・可視・近赤外分光光度計(島津製作所UV−3600)および積分球付属装置(ISR−3100)を用いることができる。また、標準板として、例えば、米国ラブスフェア社製スペクトラロン(テフロン(登録商標)製)を用いることができる。本開示においては、基材および凹凸層が、それぞれ、上述した全光線透過率を有することが好ましい。
また、加飾シートは、基材および凹凸層を少なくとも備える。加飾シートは、必要に応じて任意の他の層をさらに備えていてもよい。他の層としては、例えば、凹凸層を保護する保護層、印刷層、遮光パターン層、プライマー層が挙げられる。また、加飾シートは、基材を基準にして、凹凸層とは反対側に、接着層を有していてもよい。また、本開示における加飾シートは、後述するように、点光源とともに用いられることが好ましい。
加飾シートの製造方法は、特に限定されない。例えば、凹凸層を形成するための組成物が、電離放射線硬化樹脂を含有する場合、基材の一方の表面に上記組成物を塗布して塗布層を形成し、その後、単位画素部の凹凸パターンに対応するパターンを表面に有する原版を、塗布層に押し当てて電離放射線を照射することで、加飾シートを得ることができる。また、例えば、凹凸層を形成するための組成物が、熱可塑性樹脂を含有する場合、基材表面に上記組成物を押出ラミネートしながら、上記原版を押し当てることで、加飾シートを得ることができる。
B.モジュール
図11は、本開示におけるモジュールを例示する概略断面図である。図11に示すモジュール100は、加飾シート10と、加飾シート10との間に空間を設けて配置された光源20とを有する。加飾シート10は、透明性を有する支持部材30の点光源20側の面に形成され、点光源20は固定部材40に固定されている。
本開示によれば、上述した加飾シートを用いることで、凹凸パターンの欠陥が少ないモジュールとすることができる。
1.加飾シート
本開示における加飾シートについては、上記「A.加飾シート」に記載した内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。
2.点光源
本開示における点光源は、加飾シートとの間に空間を設けて配置される。点光源の典型例としては、発光ダイオード(LED)光源が挙げられる。LED光源は、単色のLED素子を有していてもよく、複数色のLED素子を有していてもよい。LED素子としては、例えば、赤色LED素子、緑色LED素子および青色LED素子が挙げられる。LED素子のサイズは、マイクロサイズであることが好ましく、例えば、10μm角以上100μm角以下であり、50μm角以上100μm角以下であってもよい。
点光源の平面視形状としては、例えば、正方形、長方形等の矩形が挙げられる。点光源の一辺の長さは、例えば0.5mm以上5.0cm以下であり、0.8mm以上3.0cm以下であってもよい。
3.モジュール
本開示におけるモジュールは、加飾シートおよび点光源を少なくとも有する。モジュールは、例えば図11に示すように、加飾シートを支持する支持部材を有していてもよい。支持部材は、通常、透明性を有する。支持部材としては、例えば、樹脂、ガラスが挙げられる。支持部材の形状は特に限定されず、平板状であってもよく、曲面状であってもよい。
また、加飾シートは、支持部材を基準として、点光源側に配置されていてもよく、点光源とは反対側に配置されていてもよい。前者は、支持部材が加飾シートを保護するため、加飾シートの破損を抑制できるという効果を有する。一方、後者は、例えば、既存のモジュールに加飾シートを後付けすることで、既存のモジュールにおける点光源の視認形状を容易に装飾できるという効果を有する。また、加飾シートおよび支持部材の間に、両者を接着する接着層が形成されていてもよい。
モジュールは、例えば図11に示すように、点光源を固定する固定部材を有していてもよい。固定部材としては、例えば、金属、樹脂、ガラスが挙げられる。固定部材は、透明性を有していてもよく、有していなくてもよい。
本開示におけるモジュールの典型例は照明器具である。照明器具は、例えば、家庭用、家電用、自動車内装用、アミューズメント用等の各種用途に用いることができる。
本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示における特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示における技術的範囲に包含される。
[実施例1〜5]
(転写原版の準備)
銅めっきをした鉄製のシリンダー上に、全自動レーザーグラビア製版システム(シンク・ラボラトリー製NEWFX3)を用いて、ライン状の凹凸パターンを有する区画領域を形成し、転写原版を得た。区画領域は、加飾シートの単位画素部を形成する部位に該当する。転写原版には、50mm角のパターン領域を3個連続して形成した。1個目のパターン領域を、図5(a)に示すパターン領域(0°、90°)とし、2個目のパターン領域を、図5(b)に示すパターン領域(0°、±60°)とし、3個目のパターン領域を、図5(c)に示すパターン領域(0°、±45°、90°)とした。
(加飾シートの作製)
基材(PETフィルム、東洋紡績製コスモシャイン)の一方の面に、下記の組成を有する紫外線硬化樹脂を塗布して樹脂層を形成し、その樹脂層に、上記シリンダーを押圧し、基材側から紫外線照射(波長365nm、照射エネルギー170mJ/cm)を行い、紫外線硬化樹脂を硬化させ、凹凸層を形成した。その後、シリンダーから凹凸層を剥離し、加飾シートを得た。
・ウレタンアクリレート … 35質量%
・1,6−ヘキサンジオールジアクリレート … 35質量%
・ペンタエリスリトールトリアクリレート … 10質量%
・ビニルピロリドン … 15質量%
・1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン … 2質量%
・ベンゾフェノン … 2質量%
・ポリエーテル変性シリコーンオイル … 1質量%
なお、加飾シートにおける単位画素部の詳細を表1に示す。ライン本数は、凹部および凸部の合計本数である。例えば、ライン本数が10本であれば、凸部は5本、凹部も5本となる。
[比較例1]
銅製の板上に、超精密加工機(ファナック製ROBONANO)を用いた切削により、凹凸パターンを形成し、転写原版を得た。転写原版には、50mm角のパターン領域を3個連続して形成した。1個目のパターン領域を、図12(a)に示すパターン領域(0°、90°)とし、2個目のパターン領域を、図12(b)に示すパターン領域(0°、±60°)とし、3個目のパターン領域を、図12(c)に示すパターン領域(0°、±45°、90°)とした。得られた転写原版を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、加飾シートを得た。なお、比較例1における凹凸段差とは、三角錐の底辺から頂点までの高さをいう。また、比較例1における凹凸周期とは、隣り合う切削溝の間隔をいう。
[評価]
実施例1〜5および比較例1で得られた加飾シートについて、以下の評価を行った。
(点光源の装飾形状)
実施例1〜5およびで比較例1得られた加飾シートを、100mm角に切り出し、サンプルを得た。得られたサンプルを、点光源(白色LED)から50cm離して配置し、点光源の装飾形状を特定した。
1個目のパターン領域(図5(a)に示すパターン領域)では、点光源の形状が、十字のように四方向に装飾された。同様に、2個目のパターン領域(図5(b)に示すパターン領域)では、点光源の形状が六方向に装飾された。同様に、3個目のパターン領域(図5(c)に示すパターン領域)では、点光源の形状が八方向に装飾された。なお、比較例1においても、点光源が、それぞれ、四方向、六方向および八方向に装飾された。
(パターンの欠陥)
実施例1〜5および比較例1で得られた加飾シートを、100mm角に切り出し、サンプルを得た。得られたサンプルに対して、目視により確認できる欠陥数のカウントを行った。評価基準は、以下の通りである。
○:目視できる欠陥なし
×:目視できる欠陥あり
その結果を表1に示す。表1に示すように、実施例1〜5では、パターンの欠陥が生じていなかった。これに対して、比較例1では、パターンの欠陥が生じていた。このように、本開示においては、複数の単位画素部を用いて単位画素部群を作製することで、凹凸パターンの欠陥が少ない加飾シートが得られた。
(装飾形状の変化部の状態)
実施例1〜5および比較例1で得られた加飾シートを、100mm角に切り出し、サンプルを得た。得られたサンプルを、点光源(白色LED)から50cm離して配置し、その50cm上方位置から単位画素部群の観察を行った。試験環境は、照度400ルクス(明るいオフィス相当)とした。評価基準は、以下の通りである。被験者10名(20代から60代まで)とし、装飾形状の変化部(継ぎ目)を視認できる人数をカウントし、下記判定とした。
〇:3名以下
×:4名以上
その結果を表1に示す。表1に示すように、実施例1〜5では、装飾形状の変化部が視認されにくい状態であった。これに対して、比較例1では、装飾形状の変化部(継ぎ目)が視認されやすい状態であった。このように、例えば、装飾形状を連続的に変化させる場合であっても、複数の単位画素部を用いて単位画素部群を作製することで、装飾形状の変化部(継ぎ目)が視認されにくい加飾シートが得られた。
Figure 2020175567
1 … 基材
2 … 凹凸層
10 … 加飾シート
11 … 単位画素部
111 … 凹凸パターン

Claims (15)

  1. 透明性を有する加飾シートであって、
    基材と、
    前記基材の一方の面側に位置し、複数の単位画素部が配置された単位画素部群を表面に有する凹凸層と、
    を備え、
    前記単位画素部は、ライン状の凸部および凹部が交互に配置された凹凸パターンを有し、
    前記単位画素部群は、前記単位画素部として、
    第1の軸に沿って延びる前記凹凸パターンを有する第1の単位画素部と、
    第2の軸に沿って延びる前記凹凸パターンを有する第2の単位画素部と、
    を少なくとも備え、
    前記第1の軸および前記第2の軸が交差関係にある、加飾シート。
  2. 前記第1の軸および前記第2の軸が交差する角度θ12が、0°より大きく90°以下である、請求項1に記載の加飾シート。
  3. 前記角度θ12が90°である、請求項2に記載の加飾シート。
  4. 前記単位画素部群は、前記単位画素部として、第3の軸に沿って延びる前記凹凸パターンを有する第3の単位画素部を備え、
    前記第1の軸、前記第2の軸および前記第3の軸が、それぞれ交差関係にある、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の加飾シート。
  5. 前記第1の軸および前記第2の軸が交差する角度θ12、および、前記第1の軸および前記第3の軸が交差する角度θ13が、それぞれ、0°より大きく90°以下である、請求項4に記載の加飾シート。
  6. 前記角度θ12および前記角度θ13が60°である、請求項5に記載の加飾シート。
  7. 前記単位画素部群は、前記単位画素部として、第4の軸に沿って延びる前記凹凸パターンを有する第4の単位画素部を備え、
    前記第1の軸、前記第2の軸、前記第3の軸および前記第4の軸が、それぞれ交差関係にある、請求項4から請求項6までのいずれかの請求項に記載の加飾シート。
  8. 前記第1の軸および前記第2の軸が交差する角度θ12、前記第1の軸および前記第3の軸が交差する角度θ13、および、前記第1の軸および前記第4の軸が交差する角度θ14が、それぞれ、0°より大きく90°以下である、請求項7に記載の加飾シート。
  9. 前記角度θ12が90°であり、前記角度θ13および前記角度θ14が45°である、請求項8に記載の加飾シート。
  10. 点光源の装飾形状として、2種類以上の形状が得られる、請求項1から請求項9までのいずれかの請求項に記載の加飾シート。
  11. 前記単位画素部の平面視形状が矩形である、請求項1から請求項10までのいずれかの請求項に記載の加飾シート。
  12. 前記単位画素部の一辺の長さが0.9μm以上1mm以下である、請求項1から請求項11までのいずれかの請求項に記載の加飾シート。
  13. 前記単位画素部における前記凹凸パターンのライン本数が3本以上である、請求項1から請求項12までのいずれかの請求項に記載の加飾シート。
  14. 前記単位画素部における前記凹凸パターンのピッチが0.3μm以上100μm以下である、請求項1から請求項13までのいずれかの請求項に記載の加飾シート。
  15. 請求項1から請求項14までのいずれかの請求項に記載の加飾シートと、
    前記加飾シートとの間に空間を設けて配置された点光源と、
    を有するモジュール。
JP2019078755A 2019-04-17 2019-04-17 加飾シートおよびモジュール Active JP7243408B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019078755A JP7243408B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 加飾シートおよびモジュール
PCT/JP2020/016943 WO2020213729A1 (ja) 2019-04-17 2020-04-17 モジュールおよび加飾シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019078755A JP7243408B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 加飾シートおよびモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020175567A true JP2020175567A (ja) 2020-10-29
JP7243408B2 JP7243408B2 (ja) 2023-03-22

Family

ID=72937330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019078755A Active JP7243408B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 加飾シートおよびモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7243408B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012079600A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Santo Kagaku:Kk 照明カバー
JP6079946B1 (ja) * 2015-03-25 2017-02-15 大日本印刷株式会社 離型シートおよび樹脂皮革

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012079600A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Santo Kagaku:Kk 照明カバー
JP6079946B1 (ja) * 2015-03-25 2017-02-15 大日本印刷株式会社 離型シートおよび樹脂皮革

Also Published As

Publication number Publication date
JP7243408B2 (ja) 2023-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10317583B2 (en) 2D deglaring diffusers increasing axial luminous intensity
EP2870494B1 (en) Decorative film articles utilizing fresnel lens films
US10125948B2 (en) Optical member and lighting device using the same
EP2902240A1 (en) Stereoscopic display device and dashboard using the same
JP2008510180A (ja) 光学フィルム、構成要素または導波管の製作に使用するために基板にキャビティを切削または形成する方法
US20150070901A1 (en) Systems and methods to impart visual quality to illumination systems
CN104747938B (zh) 使用线状光束的照明装置
JPH11133214A (ja) 光学シート、光学シート積層体、面光源装置、及び、透過型表示装置
US10767837B2 (en) Optical member and lighting device using the same
TWI681876B (zh) 離型片及樹脂皮革
JP2018163341A (ja) 加飾シート、及び透過型投射システム
EP3042224A1 (en) Double-sided optical film with lenslets and clusters of prisms
KR102164531B1 (ko) 조명 장치
JP2002333514A (ja) 広観測角反射体
JP7243408B2 (ja) 加飾シートおよびモジュール
WO2020213729A1 (ja) モジュールおよび加飾シート
JP2013115032A (ja) 照明装置
KR20170074035A (ko) 조명 장치
JP7322785B2 (ja) モジュールおよび加飾シート
CN215769105U (zh) 一种导光板及导光薄膜
JP2016085926A (ja) 加飾照光部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7243408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150