JP2020174857A - 眼科用皮膚電極部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼の検査又は治療のために用いられる皮膚電極の枚数を一人当り1枚として、検査コスト乃至は治療コストを有利に低減せしめ得る眼科用皮膚電極部材であり、また、装着対象者の顔のサイズの大小にかかわらず、1枚の皮膚電極にて、眼の検査又は治療を容易に行なうことの出来る眼科用皮膚電極部材を提供する。【解決手段】眼科用皮膚電極部材10として、容易に変形し得る電気絶縁性材料から構成される1枚の可撓性基材12上に、左眼用電極14と、右眼用電極16と、第三の電極18とを設け、それぞれ、装着対象者の左眼及び右眼の下方に、更に顔面の所定の位置に粘着せしめられるように構成して、可撓性基材12を撓ませることによって、左眼用電極14と右眼用電極16との間の距離を、任意に調整することが出来るようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、眼科用皮膚電極部材に係り、特に、眼の検査又は治療のために対象者の顔面に装着される眼科用皮膚電極部材の改良に関するものである。
従来から、網膜電位図(ERG)を用いて、網膜或は視覚の電気生理学的検査を行なうべく、照射光により光刺激が与えられた眼に生じる網膜電位の変動を、電極により測定するようにした網膜電位測定装置が知られており、特許第5308305号公報にも、その一例が明らかにされている。そして、そこでは、かかる網膜電位の測定のために、左右の被検眼の角膜や結膜に接触するように、それぞれ、装着せしめられる角膜電極が用いられているが、そのような角膜電極は、被検眼に対して、直接に装着せしめられるものであるところから、角膜を傷つける危険性があり、また、角膜に損傷のある患者には装着することが出来ず、更には、感染症患者に使用された場合には、その滅菌等の処置が必要となる等の問題があった。そのために、被検者の眼の角膜や粘膜に電極を接触させることなく網膜電位を測定する方法として、左右の眼の近傍の皮膚上に、所定の電極、所謂皮膚電極をそれぞれ貼り付けて、網膜電位を検出する方式が提案され、その際、基準電位を検出するための基準電極が、被検者の額等に貼り付けられて、基準電位信号が取り出され、それに基づいて、左右の眼から検出される網膜電位の検出が、より正確に行なわれ得るようになっている。
また、特表2015−529113号公報には、上記した網膜電位測定装置における皮膚電極として用いられ得る電極アレイが明らかにされており、そこでは、可撓性絶縁基板上に、複数の電極領域が独立して設けられ、更に、その電極領域上には、粘着性を有する導電性のヒドロゲルの層が形成されてなる形態とされ、そして、そのヒドロゲル層を介して、被検者の左右の眼の一方の下側に貼り付けて、装着せしめ得るようになっている。このため、そのような電極アレイは、左右の被検眼のそれぞれに対して装着して用いることが必要であるとされているところから、網膜電位の測定のためには、そのような電極アレイを少なくとも二つ準備する必要があったのである。
さらに、かくの如き皮膚電極は、上記した網膜電位測定装置の如き眼の検査のために、被検者(対象者)に対して装着される場合の他、眼の治療のために、患者(対象者)対しても装着されて用いられており、例えば、特開2017−414号公報等においては、網膜に電気刺激を与えるための装置、例えば、経皮膚電気刺激装置(TES)が明らかにされている。そこでは、右眼用の電極と、左眼用の電極と、共用の電極とからなる皮膚電極を備え、右眼用の電極と共用の電極との間に電流を流して、右眼の網膜に電気刺激を与える一方、左眼用の電極と共用の電極との間に電流を流して、左眼の網膜に電気刺激を与えて、それらの視機能の向上を図るようになっている。
ところで、それら網膜電位測定装置や経皮膚電気刺激装置等において用いられている従来の皮膚電極は、それぞれ、左右両眼のそれぞれの下方に独立して装着せしめられると共に、更に、装着対象者の額にも、基準電極や共用電極を別個に装着せしめる必要があり、そのために、一人の装着対象者に対して、多数の電極の使用に基づくところの検査コスト乃至は治療コストの増大を招くという問題を、内在するものであった。しかも、前述の特表2015−529113号公報に提案されている如き構成の皮膚電極は、既に市販もされているところであるが、そのような皮膚電極は、大人用のサイズにおいて提供されているところから、それを、顔のサイズが小さな装着対象者、特に子供や幼児に対して装着した場合において、かかる皮膚電極が耳の近傍にまで到達し、更には耳の後まで回り込んで、頭髪上に位置するようになり、網膜電位の測定に不都合を生じることがあった。そのために、顔のサイズの大きさに応じた複数の皮膚電極を予め準備する必要があったのであり、この点においても、皮膚電極のコストを大きく上昇せしめるものであった。
特許第5308305号公報 特表2015−529113号公報 特開2017−414号公報
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、眼の検査又は治療のために用いられる皮膚電極の枚数を一人当り1枚として、検査コスト乃至は治療コストを有利に低減せしめ得る眼科用皮膚電極部材を提供することにあり、また、他の課題とするところは、装着対象者の顔のサイズの大小にかかわらず、1枚の皮膚電極にて、眼の検査又は治療を容易に行なうことの出来る眼科用皮膚電極部材を提供することにある。
そして、本発明は、上記した課題乃至は明細書全体の記載や図面から把握される課題を解決するために、以下に列挙せる如き各種の態様において、好適に実施され得るものであるが、また、以下に記載の各態様は、任意の組合せにおいても、採用可能であることは言うまでもないところである。なお、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載並びに図面に開示の発明思想に基づいて、認識され得るものであることが、理解されるべきである。
(1) 眼の検査又は治療のために対象者の顔面に装着される眼科用皮膚電極部材にして 、(a)装着対象者の鼻を跨いで顔の左右方向に位置せしめられる、少なくとも両 眼の中心間距離以上の長さとされた長手の帯状部分を備えた、容易に変形し得る電 気絶縁性材料から構成される1枚の可撓性基材と、(b)該可撓性基材の前記帯状 部分の長手方向の一方の端部側に形成されて、左眼の下方に配置せしめられる左眼 用電極と、(c)該可撓性基材の前記帯状部分の長手方向の他方の端部側に形成さ れて、右眼の下方に配置せしめられる右眼用電極と、(d)該可撓性基材に形成さ れて、装着対象者の顔面の所定の位置に配置せしめられる第三の電極と、(e)か かる左眼用電極、右眼用電極及び第三の電極の上にそれぞれ形成され、装着対象者 の顔面の皮膚に粘着せしめられることによって、それら電極を皮膚に対して接着、 保持しつつ、それら電極と皮膚との間を電気的に導通する、相互に独立して配され た3つの導電性粘着剤層と、(f)前記可撓性基材の前記帯状部分から側方に一体 的に延び出すように設けられたタブと、前記左眼用電極、右眼用電極及び第三の電 極からそれぞれ独立して延びる、該可撓性基材上から該タブ上に至るように形成さ れた3本の導電路とから構成されて、外部の機器に接続されるコネクタ部とを、有 していることを特徴とする眼科用皮膚電極部材。
(2) 前記可撓性基材が、前記帯状部分からなる頭部と、該帯状部分の中間部位から装 着対象者の顔面の上方に所定幅で一体的に延びる脚部とからなる逆T字状形状部を 有し、かかる逆T字状形状部の脚部の端部側に、前記第三の電極が配置されて、前 記導電性粘着剤層を介して、装着対象者の額に粘着せしめられ得るように構成され ている前記態様(1)に記載の眼科用皮膚電極部材。
(3) 前記可撓性基材が、前記帯状部分からなる下側帯部と、該帯状部分の中間部位か ら装着対象者の顔面の上方に所定幅で一体的に延びる接続帯部と、該接続帯部の端 部から少なくとも一方の側に所定幅で一体的に延びる上側帯部とを有し、かかる上 側帯部に、前記第三の電極が配置されて、前記導電性粘着剤層を介して、装着対象 者の額に粘着せしめられ得るように構成されている前記態様(1)に記載の眼科用 皮膚電極部材。
(4)前記タブが、前記可撓性基材の帯状部分の長手方向における中央部位から該帯状部 分の長手方向における何れか一方の端部側に変位した形態において、一体的に形成 されている前記態様(1)乃至前記態様(3)の何れか1つに記載の眼科用皮膚電 極部材。
(5) 前記第三の電極が、前記左眼用電極と前記右眼用電極との間に位置するように、 前記可撓性基材に対して設けられている前記態様(1)乃至前記態様(4)の何れ か1つに記載の眼科用皮膚電極部材。
(6) 前記第三の電極が、前記左眼用電極との間に装着対象者の左眼が位置するように 、且つ前記右眼用電極との間に装着対象者の右眼が位置するように、前記可撓性基 材に対して設けられている前記態様(1)乃至前記態様(5)の何れか1つに記載 の眼科用皮膚電極部材。
(7) 前記左眼用電極及び前記右眼用電極が、それぞれ、装着対象者の左眼及び右眼の 直下に位置せしめられ得るように構成されていると共に、前記第三の電極が、基準 電位を検出する電極として、それら左眼用電極と右眼用電極との間の中央部位に位 置するように設けられて、かかる第三の電極にて検出される基準電位に対して、前 記左眼用電極及び右眼用電極にて、装着対象者の左眼及び右眼の網膜電位がそれぞ れ測定され得るようにした網膜電位測定装置に用いられるものである前記態様(1 )乃至前記態様(6)の何れか1つに記載の眼科用皮膚電極部材。
(8) 前記第三の電極と前記左眼用電極との間に装着対象者の左眼が位置するように、 且つ該第三の電極と前記右眼用電極との間に装着対象者の右眼が位置するように、 かかる第三の電極が前記可撓性基材に対して配設されていると共に、該第三の電極 と該左眼用電極又は該右眼用電極との間に通電することによって、かかる装着対象 者の左眼又は右眼の治療を行なう電気刺激治療装置に用いられるものである前記態 様(1)乃至前記態様(6)の何れか1つに記載の眼科用皮膚電極部材。
このように、本発明に従う眼科用皮膚電極部材にあっては、1枚の可撓性基材上に、左眼用電極と、右眼用電極と、第三の電極とが設けられて、それぞれ、装着対象者の左眼及び右眼の下方に、そして顔面の所定の位置に配置せしめられ得るように、構成されているところから、眼の検査又は治療に際して、シート状の皮膚電極の単なる1枚の使用のみにて用が足り、従来の如く、一人当り、2枚の皮膚電極、更には3枚の皮膚電極を用いる必要がなく、そのために、電極コスト、ひいては検査コスト乃至は治療コストが、有利に低減せしめられ得ることとなるのである。
しかも、そのような本発明に従う眼科用皮膚電極部材にあっては、左眼用電極及び右眼用電極の配設された可撓性基材を撓ませることによって、それら2つの電極間の距離を任意に調整することが出来ることとなるところから、1つのサイズの皮膚電極によって、大人用は勿論のこと、顔のサイズの小さな子供乃至は幼児用としても、有利に用いられ得ることとなるのであり、従来の皮膚電極の如く、子供乃至は幼児に適用した際に、それが耳の近傍、更には耳の後にまで延び、頭髪に粘着して、測定が困難となる等の問題も、有利に解消され得ることに加えて、顔のサイズに応じて複数枚の皮膚電極を予め準備しておく必要もなく、これによって、皮膚電極のコストも有利に低減され得るのである。
本発明に従う眼科用皮膚電極部材の一例を、顔面粘着側から見た形態で示す平面説明図である。 図1に示される眼科用皮膚電極部材の断面説明図であって、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、図1におけるA−A断面、B−B断面及びC−C断面の説明図である。 図1に示される眼科用皮膚電極部材の分解斜視説明図である。 本発明に従う眼科用皮膚電極部材が、網膜電位測定装置における電極として用いられた場合の一例を示す説明図であって、(a)は、大人の被検者の顔を正面から見た状態を示す説明図であり、(b)は、被検者の顔を左側方から見た状態を示す拡大説明図である。 本発明に従う眼科用皮膚電極部材を、被検者である小人の顔に適用した形態の一例を示す、図4に対応する図であって、(a)及び(b)は、それぞれ、図4(a)及び(b)に対応する説明図である。 本発明に従う眼科用皮膚電極部材を、経皮膚電気刺激装置における電極として用いた場合における、患者の顔に対する装着状態を示す正面説明図である。 本発明に従う眼科用皮膚電極部材の他の各種の例を示す、図1に対応する平面説明図であって、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、第三の電極の配設形態が異なるものの説明図である。 本発明に従う眼科用皮膚電極部材を構成する可撓性基材の他の一例を示す平面説明図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の代表的な実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1乃至図3に示される、本発明に従う眼科用皮膚電極部材の一例において、かかる皮膚電極部材10は、図3に示される分解図から明らかな如く、可撓性基材12と、左眼用電極14、右眼用電極16、第三の電極18及びそれら電極の導電路14a,16a,18aと、絶縁体層20と、3つの導電性粘着剤層22,22,22とが順次積層されてなる、一体的な積層構造において、構成されている。また、そのような皮膚電極部材10は、全体として逆T字形状を呈する平面形態において形成されている。
そこにおいて、可撓性基材12は、容易に変形し得る電気絶縁性材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂からなるフィルム乃至はシートの1枚又はその複数枚の積層体、更には、それらフィルム乃至はシートと不織布や発泡体との積層体等の公知の絶縁性シート材料を用いて、構成されている。また、そのような可撓性基材12は、所定幅で延びる長手の帯状部分12aを、図1における左右方向に相当することとなる長さが眼の検査又は治療のために装着される被検者や患者等の装着対象者の少なくとも両眼の中心間の距離以上の長さとなるように構成されてなる形態において、備えており、そして、その帯状部分12aが、後述するように、かかる装着対象者の鼻を跨いで、顔の左右方向に位置するように、配置せしめられ得るようになっている。なお、ここで、両眼の中心間の距離とは、両眼が前方を直視している状態下における両眼の中心間の距離を意味するものである。
また、かかる可撓性基材12にあっては、その帯状部分12aからなる頭部と、その帯状部分12aの中間部位(ここでは中央部位)から側方に延出し、後述するように、装着対象者の顔面の上方に延びる、所定幅で一体的に形成された脚部12bとにより、逆T字状形状部が形成されている一方、かかる脚部12bの配設位置とは反対側の帯状部分12aの部位には、そこから側方に所定幅で延び出すように、所定長さのタブ12cが一体的に設けられている。
そして、かくの如き可撓性基材12に対して、公知の導電性材料からなる、左眼用電極14、右眼用電極16及び第三の電極18が、それぞれ、所定の形状(ここでは矩形形状)において、配設されているのである。即ち、左眼用電極14は、矩形の平面形態を呈するように、可撓性基材12の帯状部分12aの長手方向の一方の端部側に配設されており、また右眼用電極16は、矩形の平面形態を呈するように、可撓性基材12の帯状部分12aの他方の端部側に形成されて、後述せるように、それら左眼用電極14及び右眼用電極16が、それぞれ、左眼及び右眼の下方に配置せしめられ得るようになっている。また、第三の電極18は、矩形の平面形態を呈するように、可撓性基材12の脚部12bの自由端側に配設されている。そして、それら左眼用電極14、右眼用電極16及び第三の電極18から、それぞれ、独立して延びる、公知の導電性材料からなる3本の導電路(導体路)14a,16a,18aが、可撓性基材12(帯状部分12a及び脚部12b)上からタブ12c上に至るように形成されており、更に、かかるタブ12c上において、それぞれ、接続端子14b,16b,18bを形成している。かくの如く、可撓性基材12に設けたタブ12c上に、3本の導電路14a,16a,18aをそれぞれ導き、更にそれぞれの接続端子14b,16b,18bを形成せしめることによって、それら3本の導電路14a,16a,18aを、それぞれ、外部の機器に接続せしめるコネクタ部24が、構成されているのである。
このように、可撓性基材12上に形成される左眼用電極14、右眼用電極16、第三の電極18及びそれらの導電路14a,16a,18a、更には接続端子14b,16b,18bは、公知の導電性材料を用いて、公知の手法によって形成され得るものであって、例えば、導電性塗料を用いた印刷手法によって容易に形成することが可能である。なお、ここで、導電性塗料としては、金、銀、プラチナ、パラジウム、ニッケル、インジウム、スズ、銅等の導電性金属や、カーボンブラック等の導電性無機材料を、ポリエステル系樹脂等のバインダ物質に含有せしめてなる塗料が、用いられることとなる。また、それら電極等の形成手法としては、通常の印刷手法の他、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷が採用され得、更にはスパッタリング又は印刷回路基板の製作手法等の公知の各種の手法も採用することが、可能である。
また、そのような可撓性基材12上に形成された3つの電極14,16,18やそれらの導電路14a,16a,18aの上には、更に、可撓性基材12と同様な大きさと形状を有する絶縁体層20が、積層されることとなる。この絶縁体層20は、導電路14a,16a,18aが装着対象者の皮膚に接触して、皮膚との間で電気的な導通が行なわれないようにするものであって、そのために、可撓性基材12と同様な樹脂材質にて構成されることとなるのであって、一般に、フィルム乃至はシート状の形態において積層せしめられることとなる。そして、そのような絶縁体層20には、可撓性基材12の帯状部分12aの両端部に対応する部位及び脚部12bの自由端部に対応する部位に、それぞれ、矩形の窓部20a,20b,20cが、設けられている。なお、それら窓部20a,20b,20cは、それぞれ、各電極14,16,18よりも少し小さな大きさにおいて設けられており、それら窓部20a,20b,20cを通じて、それぞれの電極14,16,18が、皮膚に対して電気的に導通せしめられ得るようになっている。
さらに、かかる絶縁体層20の上には、各窓部20a,20b,20cを覆蓋するように、それら窓部20a,20b,20cよりも少し大きな矩形形状を呈する導電性粘着剤層22,22,22が、それぞれ、相互に独立して、個々に設けられている。これらの導電性粘着剤層22,22,22は、絶縁体層20の各窓部20a,20b,20cを介して、それぞれ、左眼用電極14、右眼用電極16、第三の電極18に電気的に導通せしめられるようになっている一方、装着対象者の顔面の所定部位の皮膚に粘着させられることによって、それら電極14,16,18を皮膚に対して接着、保持しつつ、それら電極14,16,18が、装着対象者の皮膚に対して、電気的に導通せしめられ得るようになっている。
なお、かくの如き導電性粘着剤層22,22,22は、それぞれ、公知の導電性粘着剤を用いて、装着対象者の皮膚に対して安定的に粘着し得る厚さにおいて形成されるものであって、例えば、特表2015−529113号公報に開示の如き、ヒドロゲル材料を用いることにより、また特開平5−207984号公報に明らかにされている如き、イオン導電性・親水性・感圧接着性ヒドロゲル材料を用いることにより、更には特開2017−169790号公報に明らかにされている如き、導電性接着剤を用いることによって、それら導電性粘着剤層22,22,22を容易に形成することが可能である。また、そのような導電性粘着剤層には、特開2017−169790号公報等に明らかにされている如き、導電性微粒子、例えば、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、チタン、錫、ニオブ、モリブデン、インジウム、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、亜鉛等の金属及びそれら金属の酸化物、窒化物、又は塩からなる微粒子;カーボン、グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェン等の炭素材料からなる微粒子及び、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリフェニレンビニレン等のπ共役分子等からなる紛体等も、好適に含有せしめられることとなる。
そして、本発明に従う皮膚電極部材10は、上述の如き可撓性基材12;左眼用電極14、右眼用電極16、第三の電極18、3つの導電路14a,16a,18a;絶縁体層20;導電性粘着剤層22,22,22を、従来と同様にして順次積層せしめて、一体化させてなる形態において構成されており、図1には、そのような皮膚電極部材10を装着対象者側から見た形態が示されている。また、図2は、そのような皮膚電極部材10の代表的な部位の断面を示すものであって、そこにおいて、左眼用電極14の配設部位や第三の電極18の配設部位における横断面は、右眼用電極16の配設部位におけるA−A断面と同様であり、また、導電路14aの配設部位や導電路18aの配設部位の横断面にあっても、導電路16aの配設部位の横断面を示すB−B断面と同様な積層構造であることを示している。
ところで、かくの如き構成の皮膚電極部材10を用いて、例えば、網膜電位を測定するに際しては、図4や図5に示される如く、皮膚電極部材10が、装着対象者である被検者の顔面に対して粘着されて、装着せしめられることとなるのである。即ち、図4は、被検者が大人である場合の皮膚電極部材10の装着形態を示しており、そこにおいて、皮膚電極部材10は、その逆T字形状の頭部が被検者の鼻を跨いで顔の左右方向に位置するように配置せしめられると共に、その左眼用電極14及び右眼用電極16は、それぞれ、被検者の左眼及び右眼の直下に位置するように、導電性粘着剤層22,22を介して、被検者の皮膚に粘着せしめられる一方、基準電位を検出する第三の電極18が、被検者の額に、導電性粘着剤層22を介して、粘着せしめられている。そして、そのような状態下において、かかる第三の電極18にて基準電位が検出されると共に、従来と同様な光刺激手段により、光刺激が与えられる被検眼の側に位置せしめられた左眼用電極14又は右眼用電極16にて、被検者の左眼又は右眼の網膜電位が、それぞれ、検出され、更にコネクタ部24に取り付けたコネクタ26と、それから延びるケーブル28とによって、基準電位と共に、被検眼の網膜電位検出信号が、図示しない網膜電位測定装置に入力せしめられて、従来と同様にして、前記光刺激が与えられた一方の被検眼の網膜電位波形が求められて、網膜電位図として記録されるのである。
また、かくの如き皮膚電極部材10を、顔サイズの小さな被検者である子供乃至は幼児に適用するに際しては、皮膚電極部材10を構成する可撓性基材12の容易に変形し得る特性を利用して、その帯状部分12aや脚部12bを大きく撓ませて、被検者の顔のサイズに合わせた状態において装着されることとなる。即ち、図5に示される如く、顔サイズの小さな被検者の場合にあっても、皮膚電極部材10の左眼用電極14と右眼用電極16とは、それぞれ、左眼と右眼の下方、特に直下に装着せしめられる一方、第三の電極18は、被検者の額に装着せしめる必要があるところから、皮膚電極部材10の左眼用電極14の配設部位と右眼用電極16の配設部位との間の中間部位を大きく撓ませて、顔の左右方向の距離を短くした状態において、被検者の左右両眼の下方に粘着させて装着せしめる一方、第三の電極18にあっても、それが配置された脚部部分の中間部位を大きく撓ませて、上下方向の距離を短くした状態において、被検者の額に粘着させて、装着せしめることによって、目的とする網膜電位の測定が、それぞれの被検眼に対して実施されることとなる。
このように、本発明に従う皮膚電極部材10にあっては、1枚のシート状部材の形態において、それに左眼用電極14と右眼用電極16とが設けられて、それぞれ、装着対象者の左眼及び右眼の下方に取り付けられる一方、同様に、かかるシート状部材に設けられた第三の電極18が装着対象者の額に取り付けられて、選択された一方の被検眼の網膜電位が測定された後、そのような皮膚電極部材10を、そのまま、装着せしめてなる状態下において、測定電極を切り換えて、他方の被検眼に対する網膜電位の測定が可能であるところから、1つの皮膚電極部材10によって、左右両眼の網膜電位が順次測定され得ることとなるのであり、これによって、従来の如く、複数の電極を被検者の両眼の下方や額にそれぞれ貼り付けて、網膜電位の測定を行なう場合に比して、使用電極部材の枚数を1枚とすることが出来、以て、電極部材の使用コスト、ひいては網膜電位の測定コストを、効果的に低減せしめ得ることとなったのである。
しかも、そのような皮膚電極部材10においては、大人用のサイズの大きなものを、そのまま、顔サイズの小さな子供乃至は幼児に対しても、容易に適用することが可能となったことにより、網膜電位測定用の皮膚電極部材(10)としては、大人用のものの1つを準備すれば足り、以て皮膚電極部材(10)のサイズ数を効果的に減少せしめ得ることに加えて、子供用乃至は幼児用等の極めて小さなサイズのものを特別に準備する必要もないところから、網膜電位測定用の皮膚電極としてのコストの低減に、更に有利に寄与し得ることとなるのである。
ところで、本発明に従う眼科用皮膚電極部材は、上述せる網膜電位の測定の如き、眼の検査のために用いられ得る他、網膜に電気刺激を与えて視機能の向上を図る、経皮膚電気刺激装置(TES)の如く、眼の治療のための装置における皮膚電極としても、好適に用いられ得るものであって、その適用例が、図6に示されている。
すなわち、図6においては、患者である装着対象者の両眼の網膜に電気刺激を与えるべく、本発明に従う皮膚電極部材10における第三の電極18を共用電極として用い、それと左眼用電極14との間に、左眼が位置するように、また、かかる第三の電極18と右眼用電極16との間に、右眼が位置するように、装着対象者の顔面に対して、それぞれの導電性粘着剤層(22)を介して粘着せしめられることによって、取り付けられるようになっているのである。具体的には、皮膚電極部材10の左眼用電極14及び右眼用電極16が、それぞれ、左眼及び右眼の目尻の下方に位置するように取り付けられる一方、共用の電極としての第三の電極18が、装着対象者の額に、導電性粘着剤層(22)を介して取り付けられることによって、装着対象者の左眼及び右眼が、第三の電極18と左眼用電極14及び第三の電極18と右眼用電極16にて、それぞれ挟まれるようにして、取り付けられるのである。
そして、そのような状態下において、皮膚電極部材10のコネクタ部24に接続されたコネクタ26を通じて、ケーブル28から供給される電流が、第三の電極18と左眼用電極14との間、及び第三の電極18と右眼用電極16との間に、それぞれ択一的に通電せしめられ、以て、左眼又は右眼の網膜に電気刺激を与える等の、目的とする眼の治療が行なわれることとなる。
従って、このような眼の治療に用いられる皮膚電極にあっても、本発明に従う皮膚電極部材10を用いることにより、患者1人当り、従来の如く複数の皮膚電極を用いることなく、一つの皮膚電極部材にて、左眼と右眼の両方の眼の治療を行なうことが出来るところから、用いられる皮膚電極の枚数を効果的に低減せしめ、以て、皮膚電極コスト、ひいては治療コストの低減に大きく寄与し得たのであり、しかも、大人用サイズとされた皮膚電極部材10にあっても、先の図5の場合と同様に、皮膚電極部材10の帯状部分の中央部位や、逆T字状形状の脚部部位を大きく撓ませることによって、顔サイズの小さな患者、更には子供乃至は幼児に対しても容易に装着することが可能となるのであって、これにより、装着対象者の顔のサイズに応じて、多数の皮膚電極を準備する必要もなくなり、皮膚電極部材自体の製造コストも有利に低減せしめ得ることとなるのである。
以上、本発明に従う眼科用皮膚電極部材の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではないことが、理解されるべきである。
例えば、本発明に従う眼科用皮膚電極部材の形状としては、図1に示される如き逆T字状形状を呈する平面形態の他、図7に示される如き、各種の平面形態を呈する形状において、構成することも可能である。
具体的には、図7(a)に示される皮膚電極部材30にあっては、そのベースとなる可撓性基材(12)が、その帯状部分(12a)からなる下側帯部と、かかる帯状部分の中間部位(ここでは、中央部位)から装着対象者の顔面の上方に所定幅で一体的に延びる接続帯部と、この接続帯部の端部から両側にそれぞれ所定幅で一体的に延びる上側帯部とを有し、この上側帯部に、それよりも細幅の細長な第三の電極18が、設けられている。なお、かかる可撓性基材(12)上に積層せしめられる絶縁体層(20)も、可撓性基材(12)と同様な形状とされていることによって、皮膚電極部材30は、両端部に左眼用電極14及び右眼用電極16が配設されてなる、長手帯状の下側電極配設辺部32と、第三の電極18が配設されてなる上側電極配設辺部34と、それらを接続する接続辺部36とからなる形態において、構成されている。
また、図7(b)に示される皮膚電極部材40にあっては、上記した皮膚電極部材30と同様な平面形態を呈するように、下側電極配設辺部42と上側電極配設辺部44とそれらを繋ぐ接続辺部46とから構成され、下側電極配設辺部42の両側の端部には、上記の皮膚電極部材30と同様に、左眼用電極14及び右眼用電極16がそれぞれ配設されているが、第三の電極18は、上述せる皮膚電極部材30とは異なり、上側電極配設辺部44の帯状の両端部に2つに分割されて、配設されていると共に、その分割された第三の電極18,18から、それぞれ、導電路18a,18aが独立して設けられて、コネクタ部24において、2つの接続端子18b,18bを形成している。
かかる図7の(a)や(b)に示される皮膚電極部材30,40は、何れも、前記した網膜電位の測定用の皮膚電極としても用いられ得るものであるが、それら皮膚電極部材30,40にあっては、その第三の電極18と左眼用電極14との間、及び第三の電極18と右眼用電極16との間に、装着対象者の左眼や右眼を配置せしめることが、容易に実現され得ることとなるために、前述せる如き経皮膚電気刺激装置(TES)用の皮膚電極として、有利に用いられ得ることとなるのである。特に、図7(b)の形態において、上側電極配設辺部44の長さを、下側電極配設辺部42の長さと同等とすることにより、各第三の電極18と左眼用電極14、右眼用電極16との間に、左眼及び右眼を上下方向で確実に挟むことが出来ることとなる。
さらに、図7の(c)に示される皮膚電極部材50にあっては、上述の如き実施形態とは異なり、所定幅で水平方向に延びる長尺な帯状部にて構成されており、その帯状部の両端部に、左眼用電極14及び右眼用電極16が、それぞれ、配設されていると共に、その帯状部の中央部に、第3の電極18が配設されてなる構造とされている。このような皮膚電極部材50は、一般に、前記した網膜電位測定用の皮膚電極として、好適に用いられ得るものである。
なお、本発明において、眼科用皮膚電極部材10,30,40,50を構成する可撓性基材12における長手の帯状部分12aの長さは、一般に、大人の顔のサイズに充分に対応し得る、本発明にて規定される長さとされているのであるが、これにより、大人用サイズとされた皮膚電極部材10,30,40,50であっても、それを構成する可撓性基材12を大きく撓ませるようにすることによって、顔サイズの小さな装着対象者、ひいては子供乃至は幼児に対する皮膚電極としても、有利に用いられ得ることとなるのである。
また、例示の実施形態においては、左眼用電極14、右眼用電極16、第三の電極18が、各導電性粘着剤層22,22,22とは別体の構造において、異なる材質からなるものとして構成されているが、それら導電性粘着剤層22,22,22にて、それら3つの電極14,16,18を形成して、両者を兼ねる一体の構造のものとして、設けることも出来る。
さらに、図7(a)や(b)に示される変形例において、上側電極配設辺部34,44を、接続辺部36,46の一方の側にのみ、所定長さ延び出す形態において、構成することも、可能である。また、図7(b)に示される皮膚電極部材40を網膜電位図(ERG)の測定に用いる場合にあっては、二つの第三の電極18,18を共用とすると共に、二つの導電路18a,18a及び二つの接続端子18b,18bをそれぞれ一つとするようにすることも可能である。
更にまた、例示の具体例では、導電路14a,16a,18aの絶縁のために、絶縁体層20が可撓性基材12に対して積層されているが、それら導電路14a,16a,18aが個々に絶縁され得ることとなる限りにおいて、例えば導電路14a,16a,18aが可撓性基材12の装着対象者側とは反対側の面に設けられる場合の如く、絶縁体層20を設けることは必須ではなく、また他の公知の各種の絶縁構造を採用することも可能であり、更には眼の検査又は治療に際して、かかる導電路14a,16a,18aを絶縁する必要がない場合においては、絶縁体層20を特別に設けなくても、何等差支えない。
加えて、タブ12cの配設位置にあっても、例示の如く、可撓性基材12の帯状部分12aの長手方向における中央部位に限られるものでは決してなく、コネクタ26の取付けが容易となるコネクタ部24を形成し得る帯状部分12aの所定の部位が、適宜に選定されることとなる。特に、図8に示される如く、帯状部分12aの何れか一方の端部側に変位させた状態において、タブ12cを可撓性基材12に一体的に設けるようにすれば、装着対象者の顔面に皮膚電極部材10,30,40,50を装着した際に、例示の実施形態の如く、コネクタ部24が装着対象者の鼻の上に位置するようなことがなく、装着対象者に不安感乃至は不快感を与えたり、装着作業に注意を要する等の問題も有利に回避し得ることとなる。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、そして、そのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
10,30,40,50 皮膚電極部材 12 可撓性基材 12a 帯状部分
12b 脚部 12c タブ
14 左眼用電極 14a,16a,18a 導電路
14b,16b,18b 接続端子 16 右眼用電極
18 第三の電極 20 絶縁体層
20a,20b,20c 窓部 22 導電性粘着剤層
24 コネクタ部 26 コネクタ
28 ケーブル 32,42 下側電極配設辺部
34,44 上側電極配設辺部 36,46 接続辺部

Claims (8)

  1. 眼の検査又は治療のために対象者の顔面に装着される眼科用皮膚電極部材にして、
    装着対象者の鼻を跨いで顔の左右方向に位置せしめられる、少なくとも両眼の中心間距離以上の長さとされた長手の帯状部分を備えた、容易に変形し得る電気絶縁性材料から構成される1枚の可撓性基材と、
    該可撓性基材の前記帯状部分の長手方向の一方の端部側に形成されて、左眼の下方に配置せしめられる左眼用電極と、
    該可撓性基材の前記帯状部分の長手方向の他方の端部側に形成されて、右眼の下方に配置せしめられる右眼用電極と、
    該可撓性基材に形成されて、装着対象者の顔面の所定の位置に配置せしめられる第三の電極と、
    かかる左眼用電極、右眼用電極及び第三の電極の上にそれぞれ形成され、装着対象者の顔面の皮膚に粘着せしめられることによって、それら電極を皮膚に対して接着、保持しつつ、それら電極と皮膚との間を電気的に導通する、相互に独立して配された3つの導電性粘着剤層と、
    前記可撓性基材の前記帯状部分から側方に一体的に延び出すように設けられたタブと、前記左眼用電極、右眼用電極及び第三の電極からそれぞれ独立して延びる、該可撓性基材上から該タブ上に至るように形成された3本の導電路とから構成されて、外部の機器に接続されるコネクタ部とを、
    有していることを特徴とする眼科用皮膚電極部材。
  2. 前記可撓性基材が、前記帯状部分からなる頭部と、該帯状部分の中間部位から装着対象者の顔面の上方に所定幅で一体的に延びる脚部とからなる逆T字状形状部を有し、かかる逆T字状形状部の脚部の端部側に、前記第三の電極が配置されて、前記導電性粘着剤層を介して、装着対象者の額に粘着せしめられ得るように構成されている請求項1に記載の眼科用皮膚電極部材。
  3. 前記可撓性基材が、前記帯状部分からなる下側帯部と、該帯状部分の中間部位から装着対象者の顔面の上方に所定幅で一体的に延びる接続帯部と、該接続帯部の端部から少なくとも一方の側に所定幅で一体的に延びる上側帯部とを有し、かかる上側帯部に、前記第三の電極が配置されて、前記導電性粘着剤層を介して、装着対象者の額に粘着せしめられ得るように構成されている請求項1に記載の眼科用皮膚電極部材。
  4. 前記タブが、前記可撓性基材の帯状部分の長手方向における中央部位から該帯状部分の長手方向における何れか一方の端部側に変位した形態において、一体的に形成されている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の眼科用皮膚電極部材。
  5. 前記第三の電極が、前記左眼用電極と前記右眼用電極との間に位置するように、前記可撓性基材に対して設けられている請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の眼科用皮膚電極部材。
  6. 前記第三の電極が、前記左眼用電極との間に装着対象者の左眼が位置するように、且つ前記右眼用電極との間に装着対象者の右眼が位置するように、前記可撓性基材に対して設けられている請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の眼科用皮膚電極部材。
  7. 前記左眼用電極及び前記右眼用電極が、それぞれ、装着対象者の左眼及び右眼の直下に位置せしめられ得るように構成されていると共に、前記第三の電極が、基準電位を検出する電極として、それら左眼用電極と右眼用電極との間の中央部位に位置するように設けられて、かかる第三の電極にて検出される基準電位に対して、前記左眼用電極及び右眼用電極にて、装着対象者の左眼及び右眼の網膜電位がそれぞれ測定され得るようにした網膜電位測定装置に用いられるものである請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の眼科用皮膚電極部材。
  8. 前記第三の電極と前記左眼用電極との間に装着対象者の左眼が位置するように、且つ該第三の電極と前記右眼用電極との間に装着対象者の右眼が位置するように、かかる第三の電極が前記可撓性基材に対して配設されていると共に、該第三の電極と該左眼用電極又は該右眼用電極との間に通電することによって、かかる装着対象者の左眼又は右眼の治療を行なう電気刺激治療装置に用いられるものである請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の眼科用皮膚電極部材。
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