JP2020174560A - 培養方法、培養容器、ガス封入チャンバおよび無菌アイソレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞培養を行う場合に、該培養用ガスの使用量を低減することのできる、培養方法、培養容器および無菌アイソレータを提供すること。【解決手段】開閉可能な密閉型の培養容器内に細胞および培地を収容し、前記培養容器内において空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞を培養する、培養方法。【選択図】図1
Description
本発明は、培養方法、培養容器、ガス封入チャンバおよび無菌アイソレータに関する。
細胞の培養方法として、例えば、図6に示されるような本体11と通気フィルタ13aを有する蓋13とを備える培養容器を、温度と湿度が一定に保たれたインキュベータ(恒温恒湿槽)の中に静置して、容器内に収容された培地中で細胞を培養する方法が知られている。この場合、細胞はインキュベータ内の気体と同じ気体雰囲気下で培養される。
細胞は、空気とは異なる気体の雰囲気下で培養することが望ましい場合がある。例えば、生体内の細胞などは、生体内と同様の空気よりも酸素濃度の低い気体(低酸素ガス)の雰囲気下で培養することが望ましい。例えば、特許文献1(特許第3549949号公報)には、低酸素雰囲気下で細胞を培養するための培養器が開示されている。
上記のように、低酸素ガスなどの空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞培養を行う場合、通気フィルタを有する半開放型の培養容器を用いると、培養容器内を培養用ガスで充満させるためにインキュベータ内を培養用ガスで充満させる必要がある。
また、細胞培養では、通常、定期的に培養容器をインキュベータ内から取り出して、無菌アイソレータ(以下、単に「アイソレータ」という場合がある)などの中で培養容器内の細胞や培地に対して培養に必要な操作を行い、再度インキュベータ内に培養容器を戻すといった作業が必要である。このため、そのような培養に必要な操作を行う度に、培養容器をインキュベータに戻した後、インキュベータ内にインキュベータの内容積分の培養用ガスを再び充填する必要がある。
したがって、空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞培養を行う場合、多くの培養用ガスが必要となるが、培養用ガスの供給にはコストを要するため、培養用ガスの使用量を低減することが望まれる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞培養を行う場合に、該培養用ガスの使用量を低減することのできる、培養方法、培養容器および無菌アイソレータを提供することを目的とする。
(1) 開閉可能な密閉型の培養容器内に細胞および培地を収容し、前記培養容器内において空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞を培養する、培養方法。
(2) 無菌アイソレータ内で前記培養容器内に前記培養用ガスを充填する、(1)に記載の培養方法。
(3) 前記無菌アイソレータ内に設けられたガス封入チャンバ内に開放された前記培養容器を収容し、前記ガス封入チャンバ内で前記培養容器を密閉することで、前記培養容器内に前記培養用ガスを充填する、(2)に記載の培養方法。
(4) 前記無菌アイソレータ内で開放された前記培養容器に対して、細胞の培養に必要な操作を実施する、(2)または(3)に記載の培養方法。
(5) 前記培養容器は、開閉可能な蓋を有する、(1)〜(4)のいずれかに記載の培養方法。
(6) 前記蓋は回転操作により開閉することができる、(5)に記載の培養方法。
(7) 前記細胞は、間葉系幹細胞である、(1)〜(6)のいずれかに記載の培養方法。
(8) 前記培養用ガスは、空気よりも酸素濃度が低い低酸素ガスである、(1)〜(7)のいずれかに記載の培養方法。
(9) 前記低酸素ガスは、空気よりも二酸化炭素濃度が高い、(8)に記載の培養方法。
(10) (1)〜(9)のいずれかに記載の培養方法に用いられる培養容器。
(11) (10)に記載の培養容器内に前記培養用ガスを封入するために用いられるガス封入チャンバ。
(12) (11)に記載のガス封入チャンバを備える、無菌アイソレータ。
(2) 無菌アイソレータ内で前記培養容器内に前記培養用ガスを充填する、(1)に記載の培養方法。
(3) 前記無菌アイソレータ内に設けられたガス封入チャンバ内に開放された前記培養容器を収容し、前記ガス封入チャンバ内で前記培養容器を密閉することで、前記培養容器内に前記培養用ガスを充填する、(2)に記載の培養方法。
(4) 前記無菌アイソレータ内で開放された前記培養容器に対して、細胞の培養に必要な操作を実施する、(2)または(3)に記載の培養方法。
(5) 前記培養容器は、開閉可能な蓋を有する、(1)〜(4)のいずれかに記載の培養方法。
(6) 前記蓋は回転操作により開閉することができる、(5)に記載の培養方法。
(7) 前記細胞は、間葉系幹細胞である、(1)〜(6)のいずれかに記載の培養方法。
(8) 前記培養用ガスは、空気よりも酸素濃度が低い低酸素ガスである、(1)〜(7)のいずれかに記載の培養方法。
(9) 前記低酸素ガスは、空気よりも二酸化炭素濃度が高い、(8)に記載の培養方法。
(10) (1)〜(9)のいずれかに記載の培養方法に用いられる培養容器。
(11) (10)に記載の培養容器内に前記培養用ガスを封入するために用いられるガス封入チャンバ。
(12) (11)に記載のガス封入チャンバを備える、無菌アイソレータ。
本発明によれば、空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞培養を行う場合に、該培養用ガスの使用量を低減することのできる、培養方法、培養容器および無菌アイソレータを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について具体的に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本実施形態の培養方法では、開閉可能な密閉型の培養容器内に細胞および培地を収容し、培養容器内において空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞を培養する。
(培養容器)
培養容器は、内部を気密に閉塞された空間とすることが可能な密閉型の容器である。また、培養容器は、開閉可能である。培養容器は、例えば、開閉可能な蓋を有することにより、開閉可能となる。
培養容器は、内部を気密に閉塞された空間とすることが可能な密閉型の容器である。また、培養容器は、開閉可能である。培養容器は、例えば、開閉可能な蓋を有することにより、開閉可能となる。
蓋は、開閉可能であれば特に限定されないが、例えば、回転操作により開閉することができる(すなわち、蓋は培養容器本体に螺合可能である)。この場合、図1に示されるような開閉装置(蓋回転装置)3によって、ガス封入チャンバ2が密閉された状態で、培養容器1の蓋12をガス封入チャンバ2の外部から開閉することが可能である。
培養容器は、円または多角形を底面とする直角柱形状を有することが好ましい。多角形は、少なくとも1組の対向する平行な2つの辺を有することが好ましい。このような多角形としては、例えば、正偶数角形が挙げられる。この場合、培養中に培養容器内の細胞の状態を確認することが容易である。
なお、培養容器の材質としては、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラートなどが挙げられる。
(細胞)
細胞は、特に限定されないが、多細胞生物を構成する細胞などの空気と異なる雰囲気下で培養することが望ましい細胞であることが好ましい。多細胞生物を構成する細胞は、好ましくは間葉系幹細胞である。なお、間葉系幹細胞は、例えば、骨髄、歯髄、脂肪組織、胎盤組織、臍帯組織などから取得可能である。
細胞は、特に限定されないが、多細胞生物を構成する細胞などの空気と異なる雰囲気下で培養することが望ましい細胞であることが好ましい。多細胞生物を構成する細胞は、好ましくは間葉系幹細胞である。なお、間葉系幹細胞は、例えば、骨髄、歯髄、脂肪組織、胎盤組織、臍帯組織などから取得可能である。
(培地)
培地は、細胞を培養可能なものであれば特に限定されず、細胞腫や培養条件に応じて、種々公知の細胞培養用の培地を用いることができる。培地は、液体であってもよく、固体、ゾル、ゲル等であってもよい。
培地は、細胞を培養可能なものであれば特に限定されず、細胞腫や培養条件に応じて、種々公知の細胞培養用の培地を用いることができる。培地は、液体であってもよく、固体、ゾル、ゲル等であってもよい。
(培養用ガス)
本実施形態において、培養用ガスは、空気と異なる気体である。すなわち、培養用ガスは、特に限定されないが、通常、用意するためにコストを要するガスである。培養用ガスとしては、例えば、空気よりも酸素濃度が低い(低酸素ガス)が挙げられる。培養用ガス中の酸素濃度は、好ましくは20体積%未満であり、より好ましくは15体積%以下であり、さらに好ましくは10体積%以下である。
本実施形態において、培養用ガスは、空気と異なる気体である。すなわち、培養用ガスは、特に限定されないが、通常、用意するためにコストを要するガスである。培養用ガスとしては、例えば、空気よりも酸素濃度が低い(低酸素ガス)が挙げられる。培養用ガス中の酸素濃度は、好ましくは20体積%未満であり、より好ましくは15体積%以下であり、さらに好ましくは10体積%以下である。
低酸素ガスとしては、例えば、空気よりも酸素濃度が低く、かつ、空気よりも二酸化炭素濃度が高いガスが挙げられる。このようなガスは、例えば、空気と二酸化炭素との混合気体である。かかる混合気体において、混合気体の全量に対する二酸化炭素の比率は、例えば、1〜20体積%であり、好ましくは3〜7体積%である。
(培養方法)
以下、本実施形態の培養方法の具体的な操作の一例について説明する。
以下、本実施形態の培養方法の具体的な操作の一例について説明する。
図4は、本実施形態の培養方法および無菌アイソレータ等を説明するための概略斜視図である。図4を参照して、無菌アイソレータ4は、ガス封入チャンバ2を備える。アイソレータ4は、インキュベータ5およびパスボックス6と連結されている。
なお、無菌アイソレータとは、一般に(無菌)アイソレータと呼ばれる装置に限定されず、その内部で無菌的に培養容器に対する種々の培養操作を実施することのできる装置であればよく、培養用の局部クリーンボックス、バイオセイフティ対応のキャビネットなどもアイソレータに包含される。
例えば、まず、パスボックス6の扉6aを開いて、外部から培養容器1、培地、細胞などの培養に必要な材料をパスボックス6内に収納する。扉6aを閉じた後に、パスボックス6内が除染される。除染方法としては、特に限定されず種々公知の方法を用いることができるが、例えば、過酸化水素(H2O2)を用いる除染方法が挙げられる。なお、培養容器等は過酸化水素に耐性がないため、このような過酸化水素に耐性のない材料は、予め滅菌された状態で過酸化水素に耐性のあるケース内に収納された状態でパスボックス6内に収納され除染される。
パスボックス6の除染後に、扉6bを開閉して、培養容器1などの細胞培養に必要な材料(予め滅菌された状態で過酸化水素に耐性のあるケース内に収納された状態)をパスボックス6からアイソレータ4へ無菌的に移動させる。アイソレータ内を過酸化水素で除染した後、上記ケースを開放し、細胞培養に必要な材料を取り出す。
次に、アイソレータ4内で、培地および細胞などの必要な材料を培養容器1内に収納し、培養容器1内の空気を培養用ガス(低酸素ガス等)で置換し、培養容器1を密閉する。このように、無菌アイソレータ4内で開放された培養容器1に対して、細胞の培養に必要な操作を実施することが好ましい。
次に、扉5aを開閉して、密閉された培養容器1をアイソレータ4からインキュベータ5へ無菌的に移動させる。培養容器1は、インキュベータ5内において、例えば、直角柱形状の母線方向が水平方向となるように設置される。そして、インキュベータ5内が所定の温度に維持される。これにより、細胞の培養が開始される。なお、培地交換や培養途中で必要な操作を行う場合も上記と同様の手順を繰り返せばよい。
なお、従来のように通気フィルタを有する半開放型の培養容器を用いる場合、インキュベータ内を低酸素ガスで充満させることで、通気フィルタを介して培養容器内を低酸素ガス雰囲気とする。このため、インキュベータの容積分以上の培養用ガスが操作回数分必要であった。
これに対して、本実施形態のように密封型の培養容器を用いる場合、培養容器1内を培養用ガスで満たせばよく、そのために必要な比較的小型のガス封入チャンバ内を培養用ガスで充填すればよい。このため、培養用ガスの使用量を低減し、培養のコストを削減することができる。
また、従来の半開放型の培養容器を用いる場合、例えば、一の容器に収納された細胞と別の容器に収納された由来の異なる細胞とを同じインキュベータ内に収容すると、クロスコンタミネーションが起こる可能性があるため、それらの容器は別々のインキュベータ内で保管されていた。このため、ある一人に由来する細胞をインキュベータ5に収納した後、インキュベータ5を一旦アイソレータ4から切り離し、別のインキュベータ5をアイソレータ4に接続してから、別の人に由来する細胞をその別のインキュベータに収納する作業が必要であった。このように由来の異なる細胞を培養する場合等において、インキュベータ5とアイソレータ4の連結と分離(切り離し)を繰り返す必要があり、作業に多くの時間(例えば、5時間)を要していた。
これに対して、本実施形態の密封型の培養容器を用いる場合、インキュベータ5をアイソレータ4から切り離さず、由来の異なる細胞を別々に収容した複数の培養容器を同一のインキュベータ5内に収納しても、クロスコンタミネーションが起こり難い。このため、インキュベータ5とアイソレータ4は接続したままでよい。したがって、由来の異なる細胞を培養する場合等においても、インキュベータ5とアイソレータ4の連結と分離を繰り返す必要がなく、作業時間が大幅に短縮されるという利点がある。
また、従来の通気フィルタを有する半開放型の培養容器を用いる培養方法では、培養容器1内の湿度を所定範囲に維持するために、インキュベータ5による湿度調整が必要であった。しかし、本実施形態のように密封型の培養容器1を用いる場合、培養容器1内の湿度は基本的に維持されるため、インキュベータ5による湿度調整が必要ないという利点も期待される。
また、従来のように、通気フィルタ13aを有する培養容器(図6参照)を用いる場合に、例えば、培地(培養液)が通気フィルタ13aを介してこぼれないように、培養容器の設置状態における通気フィルタ13aの位置、通気フィルタ13aの大きさ等に応じて、培養容器内に収容できる培地(培養液)の量には制限があった。これに対して、本実施形態のように密閉型の培養容器を用いる場合は、そのような理由で培養液の量が制限されることがないという利点がある。
上記のように、培養容器1内を無菌状態に保つ(コンタミネーションを防止する)ために、培養容器1内に培養用ガスを充填する操作は、無菌的に行われることが好ましい。具体的には、例えば、培養容器内に培養用ガスを充填する操作は、無菌アイソレータ内で実施されることが好ましい。
図1は、無菌アイソレータ内で培養容器内に培養用ガスを充填する操作の一例を説明するための模式図である。図1を参照して、まず、無菌アイソレータ4内に設けられたガス封入チャンバ2内に開放された培養容器1を収容する。なお、培養容器1を密閉した状態でガス封入チャンバ2内に収容した後に、例えば開閉装置3によりガス封入チャンバ2の外部から培養容器1を開放してもよい。
次に、バルブ22aを開放することにより、ボンベ21に収容された培養用ガスを、流路22を介してガス封入チャンバ2内に充填する。なお、培養用ガスを充填する前のガス封入チャンバ2内の気体は、バルブ23aを開放することにより、流路23を介して排出される。圧力計24および酸素計25によってガス封入チャンバ2内が培養用ガスで満たされたことを確認した後、バルブ22aおよびバルブ23aを閉じて、ガス封入チャンバ2を密閉状態にする。この状態で、ガス封入チャンバ2内で培養容器1を密閉することで、培養容器1内に培養用ガスを充填させることができる。
(ガス封入チャンバ)
ガス封入チャンバ2は、培養容器1内に培養用ガスを効率的に封入するために用いられる(図1〜図3)。ガス封入チャンバ2は、アイソレータ4内で使用可能であることが好ましい。
ガス封入チャンバ2は、培養容器1内に培養用ガスを効率的に封入するために用いられる(図1〜図3)。ガス封入チャンバ2は、アイソレータ4内で使用可能であることが好ましい。
ガス封入チャンバ2は、少なくともインキュベータ5よりも内容積が小さいことが好ましく、また、培養容器1を内部に収容可能な範囲で小型であることが好ましい。これにより、培養用ガスの使用量の削減効果が高められる。ガス封入チャンバ2の内容積は、例えば、培養容器1の外容積の2〜100倍程度であり、好ましくは5〜25倍程度である。
ガス封入チャンバ2は、例えば、図2(a)に示されるように、互いに脱着可能なケース2aおよびカバー2bから開閉可能に構成され得る。なお、図2(b)に示されるように、ケース2aとカバー2bが蝶番状に接合されていることにより、ガス封入チャンバ2が開閉可能に構成されていてもよい。
さらに図2を参照して、例えば、ケース2aにはポート2cが設けられており、ポート2cを介して、培養用ガスを充填することができる。ガス封入チャンバ2内のガスを排出するための別のポートを有していてもよい。また、ガス封入チャンバ2内の圧力計、酸素計などは、例えば、ポート2cを介して外部と接続され得る。
また、ケース2aは蓋を開閉するための開閉装置3を有しており、密閉されたガス封入チャンバ2内に設置された培養容器1を密閉することができる。開閉装置3は、例えば、図1に示されるように、回転軸と蓋12を把持する把持部とを備えており、回転軸を駆動装置で回動させることにより、培養容器1の蓋12を開閉することが可能である。開閉装置3は、自動で、培養容器1(蓋12)を開閉できることが好ましい。
なお、図3(a)を参照して、回転軸(プランジャー)3bなどの開閉装置3の部材がガス封入チャンバ2の壁を貫通する部分は、例えばO−リング3b等によって、ガス封入チャンバ2の気密性を保つように構成されている。また、図3(b)を参照して、開閉装置3がシール部材31によって気密に覆われていることで、ガス封入チャンバ2の気密性を保つように構成されていてもよい。なお、図3(b)の場合、電源供給などのケーブル32は、シール部材の機密性を保った状態で、シール部材31内の開閉装置3の駆動装置等に接続される。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
本実施例では、歯髄細胞を本発明の培養方法によって培養する。
本実施例では、歯髄細胞を本発明の培養方法によって培養する。
まず、アイソレータ内でイヌ(ビーグル犬)の歯を輸送ケースから取り出し、歯を分割して歯髄組織を取り出す。歯髄組織を細切後、酵素(コラーゲナーゼ)により37℃で30分間の処理を行う。処理後の歯髄細胞を10%の血清を含むDulbecco modified eagle’s medium(DMEM)とともに培養容器内に収容する。
培養容器としては、図5に示されるような正八角柱状の本体11(8角培養容器)を有する培養容器1を用いる。この培養容器1は、密閉可能であり、蓋12によって開閉可能である。なお、首部11aには外周ねじ山(図示せず)が設けられ、蓋12には内周ねじ溝(図示せず)が設けられており、開閉装置3によって、蓋12を本体11の首部11aにねじ込むことで、培養容器1を密閉することができる。
次に、培地および細胞が収容された培養容器内を、培養用ガスで充満させる。ガス封入チャンバ2内および培養容器内への培養用ガスによる充填は、上記実施形態で図1および図2を用いて説明した方法により実施する。培養用ガスとしては、低酸素ガス(90体積%のN2と5体積%のO2と5体積%のCO2との混合気体)を用いる。なお、ガス封入チャンバ2の内容積は、培養容器1の外容積の15倍程度である。
また、培養開始時の細胞数は、0.1×104〜1.0×105cells/mLが適当であり、より最適には0.5×104〜0.2×105cells/mLである。培地中の初期pH調整はHEPESバッファーを用いて行う。pHは、7.5〜9.5が適当であり、最適には7.5〜8.5であり、より最適には7.9程度である。培養中の培地温度は37℃である。
細胞および培地が収容された培養容器を、インキュベータ内に移動し、37℃に維持されたインキュベータ内で5〜12日間培養する(初代培養)。
次に、コロニー形成ができたことを確認し、酵素(トリプシン)を用いた処理を行う。処理後の歯髄細胞を培地とともに再度、培養容器内に収容し、2〜5日間静置培養する(二次培養)。この操作を再度行い、2〜7日間回転培養を行う(三次培養)。
三次培養液を取り出して、培養液中の細胞数が1.0×106cells以上であることを確認する。この培養細胞に対して、通常のディッシュ(シャーレ)での培養と比較して、mRNA発現量、増殖能、遊走能、免疫原性などを評価する。また、イヌの歯の抜髄後根管内に移植して歯髄再生能、血管新生能、神経突起伸長促進作用などを検討する。
mRNA発現量は、リアルタイムPCRを用いて評価する。まず、4代目の培養細胞からTrizol kitで抽出したTotal RNAを用いて、1本鎖DNAを生成する。その1本鎖DNAと、幹細胞マーカー(CXCR4,Sox2,OCT3/4,Stat3,Tert)、血管新生・神経栄養因子(NGF,BDNF,VEGF,GDNF,MMP3)、抗炎症・免疫調整因子(TGF−β,IL−8,IDO,PTGE,IL−6)などのプライマーと、SYBR Green Iとを用いて、リアルタイムPCRを行い、発現量を評価する。
増殖能の評価では、まず、4代目培養細胞を96well(200μLの培地)に2500cells/wellにて播種する。播種から24時間、48時間および72時間後のそれぞれにおいて、培地を交換し、PrestoBlue reagentsを添加して2時間後に上清の蛍光色素濃度を測定することにより、増殖能を評価する。
1.0×105cells/mLまで増殖した4代目培養細胞に対して、蛍光標識されているか蛍光標識可能な幹細胞マーカー抗体(CD29,CD44,CD105,CD166,CXCR4,G−CSFR)および血管内皮細胞マーカー(CD31)を結合する。標識細胞の陽性率をフローサイトメーターで測定することにより、幹細胞性を評価する。
遊走能の評価では、まず、24wellプレートに、100ng/mLのG−CSF、600μLの培地、および1.0×105個の細胞を添加し、これを37℃、5体積%CO2環境下のインキュベータで48時間保管する。保管後、ホルムアルデヒドで固定処理を行い、最後にギムザ染色を行い、遊走細胞を光学顕微鏡で計数する事で評価する。
アルカリフォスファターゼ活性は、細胞を70−80%コンフルエントまで増殖させた後、細胞を剥離して20mM Tris−HCl溶液(pH8.5)に懸濁し、超音波で細胞を破砕して、遠心上清のアルカリフォスファターゼ活性をLabAssayTM ALP kitを用いて測定することにより、遊走能を評価する。
抗炎症因子および免疫調整因子(IDO,IL−8,IL−1α,IL−6,PGE2)の発現は、Western blotにより評価する。まず、4代目培養細胞に対して、150mM NaCl、1%IGEPALCA−630、0.5%デオキシコール酸ナトリウム、0.1%SDS、50mM Tris pH8.0(Sigma−Aldrich)、および、Complete protease inhibitor cocktailから成るRIPAバッファーを用いて、全細胞溶解液を調製する。全細胞溶解液中の細胞を超音波破砕した後、遠心上清を回収し、ビシンコニン酸法によりタンパク質量を定量する。
定量されたタンパク質を95℃で変性させた後、12質量%ポリアクリルアミドゲル中で電気泳動により分離し、20〜25μgの分離されたタンパク質をPVDF膜へ転写する。転写されたタンパク質に対して、IDO、IL−8、IL−1α、IL−6およびPGE2の各々に対応する一次抗体を4℃で一晩反応させる。その後、さらに、それぞれの一次抗体に対する二次抗体および化学発光基質を反応させ、Amersham Imager 680を用いて化学発光を検出する。検出された化学発光の強度は、β―アクチンで標準化を行い、ImageJ software(version 1.48)にて定量解析を行う。
Trophic効果の確認は、遊走促進能、抗アポトーシス、血管新生促進、神経突起伸長促進および免疫調整能(MLR assay)をそれぞれ評価することにより行う。まず、60%コンフルエントまで増殖させた4代目培養細胞を、血清を含まないDMEM培地に移し、24時間後の培養上清を回収して、約40倍に濃縮する。さらに、終濃度5μg/mLに調節した培養上清について、タンパク質濃度をCoomassie (Bradford) Protein Assay Kit (Pierce Biotechnology,Rockford,IL)で定量する。
遊走促進能の評価では、まず、100μLの培地が収容されたCorning transwell insert(24well(Lower Chamber)に設置)に1×105個の細胞を播種し、各々の培地に細胞由来の培養上清(終濃度5μg/mLに調製)を600μL添加する。48時間後にinsert下面に遊走した細胞数を測定することで、遊走促進能を評価する。
培養上清の抗アポトーシス効果は、Caspase3活性測定により評価する。まず、5μg/mLの培養上清と500nMのスタウロスポリンとを含むDMEM内に細胞を2時間保持し、細胞回収後の懸濁液について、APOPCYTOTM Caspase−3 Caspase−3 Colorimetric Assay Kitを用いてCaspase3活性を測定する。
血管新生促進能は、96wellプレート内に、2%FBS含、ヘパリン含、アスコルビン酸含、ヒドロコルチゾン含有EBM2に細胞由来の培養上清を5μg/mL添加し、マトリゲル上へ1.0×104cells/wellでHUVEC細胞を播種し、培養4時間後の索状、管様構造の血管全長を倒立顕微鏡にて計測することで評価する。
神経突起伸長促進の評価では、ヒト神経芽細胞の細胞株であるTGW細胞に対して、培養上清5μg/mLを用いて、血清不含の状態で刺激を与え、48時間後の1サンプルあたり100細胞の神経突起長の計測を、倒立顕微鏡にてn=3で行う。
培養上清による増殖促進能の評価では、まず、5μg/mLの培養上清を含み、血清を含まないDMEMが収容された96wellプレートに、2.5×103cells/wellの濃度で細胞を播種する。その24、48および72時間後のそれぞれにおいて、培地を10μLのPrestoBlue reagentsを含有する新鮮培地100μLに交換し、2時間後の細胞数を、蛍光分光光度計を用いて535−615nmの蛍光強度を測定することにより計測し、計測された細胞数に基づいて神経突起伸長促進を評価する。
歯髄再生能、血管新生能、および神経再生能は、下記の方法で評価する。まず、13か月齢のイヌに全身麻酔を施した後、上下顎前歯部に抜髄処置を行い、根尖部まで#50〜55(No.50〜55)の大きさに根管内を拡大後、根管内を5w/v%次亜塩素酸ナトリウム溶液と3w/v%過酸化水素水とで交互に洗浄し、さらに生理食塩水で洗浄する。次に、ペーパーポイントで根管内を完全に乾燥して止血し、その後、セメントとレジンにて完全に仮封する。
抜髄処置7日後に、仮封をはずし、再度根管内を交互洗浄し、生理食塩水で洗浄した後、スメアクリーンを2分反応させ、さらに生理食塩水で洗浄し、乾燥させる。自家の培養細胞5×105個を20μLのscaffold(コーケンアテロコラーゲンインプラント、株式会社高研)にサスペンドし、さらにG−CSF(ノイトロジン、中外製薬)100μg/mLを1.5μLサスペンドして根管充填材を作成する。この根管充填材を根管内に気泡を入れないよう注意しながら注入する。なお細胞は、上述した方法で培養した歯髄幹細胞である。
その後、その上に止血用ゼラチンスポンジ(スポンジェル)を置き、セメントおよびレジンにて窩洞を完全に封鎖する。移植後14日目に抜歯し、通法に従って縦断面の5μmパラフィン切片を作製し、H−E染色後形態観察を行う。血管新生はBS−1 lectinにて、神経新生はPGP9.5にて免疫染色し比較する。それぞれの標本の歯髄再生量は1サンプルにつき、4枚の切片を測定し、4サンプルの平均で評価する。
なお、インキュベータの容量(内容積)は49Lである。このため、従来の方法で、最初にインキュベータに培養容器を収納した後に培養容器の出し入れを5回行った場合、294L以上の培養用ガスが必要になる。これに対して、培養容器の容量は270mLであり、ガス封入チャンバの容量は4Lであり、ガス封入チャンバのパージに必要な培養用ガスの量は24L程度である。このように培養用ガスの使用量を半分程度に低減することができる。なお、ガス封入チャンバの容量をさらに小さくすれば、培養用ガスの使用量をさらに低減することが可能である。
[実施例2]
本実施例では、ヒトの歯髄細胞を本発明の培養方法によって培養した。なお、異なる酸素分圧を有する2種の培養用ガスを用いた試験Aおよび試験Bを実施した。
本実施例では、ヒトの歯髄細胞を本発明の培養方法によって培養した。なお、異なる酸素分圧を有する2種の培養用ガスを用いた試験Aおよび試験Bを実施した。
14歳のヒトの永久歯(左下顎8番)を、20μg/mLゲンタマイシン(ゲンタロール(登録商標)、株式会社日本点眼薬研究所)および0.25μg/mLアンホテリシンB(ファンギゾン(登録商標)、ブリストル・マイヤーズ株式会社)を含有するHanks'液を輸送液として、特殊な運搬容器を用いて、温度管理下で輸送した。
抜歯より18時間後、クリーンベンチ内で歯髄組織を摘出および細切し、0.04mg/mLリベラーゼ溶液(Roche Liberase MTF C/T(2:3)GMP grade)を5mL加え、振盪恒温槽にて20分間振盪した。その後、2000rpmで5分間の遠心分離を行い、遠心分離後の上清を吸引した。上清が除去された沈殿物に10%ウシ胎児血清FBS含有DMEM培養液を加えた。なお、この培養液は、DMEM溶液であるGibco high glucose 4.5に、10体積%のウシ胎児血清FBS、25mMのHEPES、並びに、1×となるよう調整した「GlutaMax(商標) I 100×」および「Antibiotic-Antimycoic 100×」を添加してなる液である。ウシ胎児血清FBSとしては、Gibco、Lot.1966175を使用した。
上記沈殿物に上記培養液を添加してなる液を懸濁した後、その液の一部を取り出し、等量のトリパンブルー(0.4質量%,SIGMA)と混合し、生細胞数のセルカウントを実施した。
残りの懸濁液を2つの培養容器へ均一に播種を行った。培養容器としては、0.6体積%O2含有Heガスによるプラズマ処理およびγ線滅菌が施された実施例1と同様の8角培養容器を用いた。播種濃度は、5mLの上記培養液中に細胞数2.5×105個である。一方の培養容器中には、実施例1と同様の低酸素ガス(培養用ガス)を充満させた(試験A)。もう一方の培養容器中には、低酸素ガス(培養用ガス)の充填は行わず、空気(O2分圧:約20%)を用いて試験を行った(試験B)。なお、試験Aでは、培養容器中への低酸素ガス(培養用ガス)の充填は、実施例1と同様にして実施された。試験Bでは、低酸素ガス(培養用ガス)の充填は行わず、培養容器内は空気で満たされている状態とした。その後、37℃に維持された恒温槽内で、培養の経過観察を実施した。
試験AおよびBの経過観察では、播種から4日経過後において、試験AおよびBのどちらにおいても細胞の接着が確認された(図7(a)、(b))。播種から8日後、試験Aの細胞は分散して増殖していることが確認された(図8(a))。一方、試験Bではコロニーの形成が見受けられるものの、細胞の形態が細長く、増殖よりも細胞径が大きくなっていた(図8(b))。
試験Aでは、播種から9日後に継代操作を実施した。そのときの細胞数は1.7×105個であった。継代後は細胞増殖が著しく、播種から11日後には再度継代を実施した(図9(a))。そのときの細胞数は7.0×105個であった。この3代目細胞は、回転培養により上記培養容器の全内側面にて培養された。播種から15日後(図10)に細胞数3.61×106個となった。凍結操作を実施して、この細胞を−80℃下にて保管した。
一方、試験Bでは、播種から8日後以降も細胞の増殖が見受けられなかったが、播種から11日後に継代を行い、経過観察を継続した(図9(b))。この継代時の細胞数は1.1×104個であり、適切な接着と増殖が繰り返されず、アポトーシスが生じていた。それ以降も経過観察を継続したが、細胞の増殖は見受けられなかった。
試験Aおよび試験Bにおける培養日数(播種からの経過日数)と総細胞数との関係を表1に示す。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 培養容器、11 本体、11a 首部、12,13 蓋、13a 通気フィルタ、2 ガス封入チャンバ、2a ケース、2b カバー、2c ポート、21 ボンベ、22,23 流路、22a,23a バルブ、24 圧力計、25 酸素計、3 開閉装置、3a 回転軸、3b O−リング、31 シール部材、32 ケーブル、4 (無菌)アイソレータ、5 インキュベータ、5a 扉、6 パスボックス、6a,6b 扉。
Claims (12)
- 開閉可能な密閉型の培養容器内に細胞および培地を収容し、前記培養容器内において空気と異なる培養用ガスの雰囲気下で細胞を培養する、培養方法。
- 無菌アイソレータ内で前記培養容器内に前記培養用ガスを充填する、請求項1に記載の培養方法。
- 前記無菌アイソレータ内に設けられたガス封入チャンバ内に開放された前記培養容器を収容し、前記ガス封入チャンバ内で前記培養容器を密閉することで、前記培養容器内に前記培養用ガスを充填する、請求項2に記載の培養方法。
- 前記無菌アイソレータ内で開放された前記培養容器に対して、細胞の培養に必要な操作を実施する、請求項2または3に記載の培養方法。
- 前記培養容器は、開閉可能な蓋を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の培養方法。
- 前記蓋は回転操作により開閉することができる、請求項5に記載の培養方法。
- 前記細胞は、間葉系幹細胞である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の培養方法。
- 前記培養用ガスは、空気よりも酸素濃度が低い低酸素ガスである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の培養方法。
- 前記低酸素ガスは、空気よりも二酸化炭素濃度が高い、請求項8に記載の培養方法。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の培養方法に用いられる培養容器。
- 請求項10に記載の培養容器内に前記培養用ガスを封入するために用いられるガス封入チャンバ。
- 請求項11に記載のガス封入チャンバを備える、無菌アイソレータ。
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- 2019-04-17 JP JP2019078569A patent/JP2020174560A/ja active Pending
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US20220344146A1 (en) * | 2021-04-23 | 2022-10-27 | Kla Corporation | Laser-sustained plasma light source with reverse vortex flow |
US11776804B2 (en) * | 2021-04-23 | 2023-10-03 | Kla Corporation | Laser-sustained plasma light source with reverse vortex flow |
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