JP2020174546A - 収穫方法及び果菜収穫装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】果菜を効率よく収穫する技術を提供すること。【解決手段】本発明の収穫方法は、畝に沿って第一の検知手段を移動させ、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する検知工程と、前記検知工程の検知結果に基づいて、前記果菜を収穫する収穫手段の停止位置を設定する設定工程と、前記畝に沿って前記収穫手段を移動させ、前記設定工程で設定した前記停止位置で前記収穫手段の移動を停止し、前記果菜を前記収穫手段で収穫する収穫工程と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は果菜の収穫技術に関する。
農園における植物の自動収穫技術が提案されている。特許文献1には、アスパラガスなどの植物を撮影して育成マップを生成し、収穫期にある植物を連続的に収穫する技術が提案されている。
特開2014−183841号公報
トマトに代表される果菜は、株の様々な部位に生育しているため、アスパラガスのように一様に刈り取るようにして収穫することは困難であり、一つ一つもぎ取ることが基本となる。また、畝間のレーンを移動しながら果菜を収穫する際には、葉や他の株に隠れていた果菜に通り過ぎてから気づく場合がある。このような場合に、その果実の場所に戻って収穫するとなると作業効率が低下する。
本発明の目的は、果菜を効率よく収穫する技術を提供することにある。
本発明によれば、
畝に沿って第一の検知手段を移動させ、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する検知工程と、
前記検知工程の検知結果に基づいて、前記果菜を収穫する収穫手段の停止位置を設定する設定工程と、
前記畝に沿って前記収穫手段を移動させ、前記設定工程で設定した前記停止位置で前記収穫手段の移動を停止し、前記果菜を前記収穫手段で収穫する収穫工程と、を含む、
ことを特徴とする収穫方法が提供される。
また、本発明によれば、
畝間のレーンを往復可能な台車と、
前記台車に搭載され、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する第一の検知手段と、
前記台車に搭載され、前記果菜を収穫する収穫手段と、
前記収穫手段に設けられ、前記果菜を検知する第二の検知手段と、
制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記台車の往路移動時に前記第一の検知手段により前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知し、
前記第一の検知手段の検知結果に基づいて、前記果菜を収穫する前記台車の停止位置を設定し、
前記台車の復路移動時に、前記停止位置で前記台車を停止し、前記第二の検知手段の検知結果に基づいて前記収穫手段の動作せを制御しつつ、前記収穫手段により前記果菜を収穫する、
ことを特徴とする果菜収穫装置が提供される。
本発明によれば、果菜を効率よく収穫する技術を提供することができる。
(A)は本発明の一実施形態に係る果菜収穫装置の側面図、(B)は果菜収穫装置の台車の平面図。 (A)は果菜収穫装置による収穫態様を示す図、(B)は果菜収穫装置の制御系のブロック図。 果菜収穫装置の制御部が実行する処理例を示すフローチャート。 (A)及び(B)は果菜収穫装置による収穫方法の例を示す説明図。 (A)及び(B)は果菜収穫装置による収穫方法の例を示す説明図。 (A)及び(B)は実施形態における果菜収穫装置の往復時の速度−時間の関係の例を示す図、(C)及び(D)は比較例の往復時の速度−時間の関係の例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<果菜収穫装置>
図1(A)〜図2(A)を参照して本発明の一実施形態に係る果菜収穫装置1の構成を説明する。図1(A)は果菜収穫装置1の側面図、図1(B)は果菜収穫装置1の台車2の平面図、図2(A)は果菜収穫装置による収穫態様を示す図である。各図において、矢印X〜Zは互いに直交する方向を示し、X、Yは水平方向を矢印Zは上下方向を示す。本実施形態の場合、X方向は果菜収穫装置1の前後進方向を示し、換言すると、畝100及び畝100間のレーン101の延設方向を示す。
果菜収穫装置1は、台車2と、支柱3と、収穫ユニット4と、検知ユニット5FR、5FL、5RR、5RL(以下、総称する場合は検知ユニット5と呼ぶ)と、各検知ユニット5に設けられた照明ユニット6と、を備える。本実施形態の果菜収穫装置1は、果菜Tとして、畝100に植えられた株に生っているトマトを収穫する装置である。しかし、収穫対象はトマトに限られず、ナス、きゅうり、オレンジ、リンゴ等、他の果菜であってもよい。
台車2は、レーン101上を自走する走行体である。台車2は、直方体形状で中空の車体20と、4つの走行輪21とを含む。車体20の内部には走行輪41を駆動する走行用モータ(不図示)が内蔵される。走行用モータは例えば、4つの走行輪21の左右の前輪(又は後輪)にそれぞれ1つ設けられ、台車2の前後進と旋回を可能とする。本実施形態では、台車2の走行機構として、走行輪21及び走行用モータを用いた構成としたが、台車2の走行機構はこれに限られず、台車2をX方向に移動可能であればよい。
台車2には、果菜収穫装置1の位置検知用の車輪23及び車輪23の回転量を検知するセンサ2が設けられている。車輪23はレーン101に接地し、果菜収穫装置1のX方向の移動により回転する。センサ24は例えばロータリエンコーダであり、車輪23の回転量を検知する。これにより、果菜収穫装置1のX方向の位置を特定することができる。なお、果菜収穫装置1のX方向の位置検出機構は、車輪23とセンサ24との組み合せには限られない。例えば、レーン101上にX方向の位置を示すリニアエンコーダスケールを設け、台車2にリニアエンコーダスケールを読み取る光学センサを設けた構成であってもよい。
台車2の上面には、収穫した果菜Tを貯留する貯留部22が設けられている。貯留部22は本実施形態の場合、上方に開放した凹部である。この貯留部22には、トレイを介して果菜Tを貯留してもよい。台車2の前進方向で見て後部となる位置には、支柱3が立設されている。支柱3は収穫ユニット4の支持体であり、その内部に制御部7等が収容される中空の角柱体である。
収穫ユニット4は、支柱3を介して台車2に搭載されており、果菜Tを収穫する機構である。本実施形態の場合、収穫ユニット4は、エンドエフェクタ40、多関節アーム41、昇降機構42を含む。エンドエフェクタ40は、果菜Tを保持する保持部400を備える。本実施形態の保持部400は果菜Tを負圧により吸着保持する吸着部である。しかし、保持部400として果菜Tを挟んで保持する機構等、他の保持形式も採用可能である。
多関節アーム41は、複数の関節部41a〜41dを有し、その一端部にエンドエフェクタ40を支持すると共に、エンドエフェクタ40を3次元的に移動可能である。昇降機構42は、多関節アーム41を昇降する機構であり、駆動部421と駆動部421により昇降される昇降部420とを含む。駆動部421は、例えば、モータを駆動源としたボールねじ機構と、昇降部420のZ方向の移動を案内するレールとを備える。
多関節アーム41は、その他端部において軸422を介して昇降部420に支持されている。昇降部420には軸422をZ方向の軸回りに回転させる機構が内蔵されており、軸422はその回転により、多関節アーム41をZ方向の軸回りに旋回させる。多関節アーム41の旋回によって、エンドエフェクタ40は、台車2の前後進方向で見て左右両側に存する果菜Tにアクセス可能である。
株になっている果菜Tの収穫に際しては、保持部400で果菜Tを保持した状態で、多関節アーム41によりエンドエフェクタ40を旋回させ、果菜Tを株からもぎ取ることにより行うことができる。果菜Tの収穫方法としては、この他、果菜Tを保持した状態で、果菜Tに連なっている枝を切断する等、他の方法であってもよい。収穫ユニット4は、もぎとった果菜Tは貯留部22へ搬送し、その保持を解除する。
本実施形態の場合、エンドエフェクタ40には、検知ユニット43と照明ユニット44が搭載されている。検知ユニット43は果菜Tを検知するセンサであり、本実施形態の場合、レンズ等の光学系と撮像素子から構成されるカメラである。検知ユニット43は、その撮影範囲43a(図2(A)参照)が保持部400の前方となるように配設されている。照明ユニット44は撮影範囲を照明するLED等の発光素子を備える。
検知ユニット43により果菜Tを撮影し、その撮影画像から果菜Tの位置や姿勢を認識することができる。これにより、エンドエフェクタ40を果菜Tにアクセスさせ、保持部400で果菜Tを保持して収穫する際に、より的確な収穫制御を行うことができる。また、検知ユニット43による撮影時に照明ユニット44が撮影範囲を照明することで、葉や枝の陰に果菜Tが存在していても、より適切な露出で果菜T及びその周辺の画像を得ることができる。
検知ユニット5は、畝100上の果菜Tの位置を検知するセンサであり、本実施形態の場合、レンズ等の光学系と撮像素子から構成されるカメラである。本実施形態では、検知ユニット5によって果菜Tのおおよその位置を特定し、検知ユニット43により果菜Tのより詳細な位置及び姿勢を特定して果菜Tを収穫する。しかし、これら二種類の検知ユニット5及び43の機能を、共通の検知ユニットにより実現する構成も採用可能である。
検知ユニット5は、一つでもよいが、本実施形態の場合、複数設けられている。検知ユニット5FR及び5FLは、果菜収穫装置1の前進方向で見て、車体20の前部上面に配置されており、検知ユニット5FRは右側に、検知ユニット5FLは左側にそれぞれ配置されている。検知ユニット5RR及び5RLは、果菜収穫装置1の前進方向で見て、車体20の中央部後側上面に配置されており、検知ユニット5RRは右側に、検知ユニット5RLは左側にそれぞれ配置されている。
図1(B)に図示される撮影範囲RRR、RRLはそれぞれ検知ユニット5RR、5RLの撮影範囲(画角)を示しており、果菜収穫装置1の前進方向で見て検知ユニット5RRは車体20の右側方を、検知ユニット5RLは車体20の左側方を、それぞれ撮影する。図1(B)に図示される撮影範囲RFR、RFLはそれぞれ検知ユニット5FR、5FLの撮影範囲(画角)を示している。検知ユニット5FR、5FLは、その左右の配置関係と、撮影方向とが逆になっており、果菜収穫装置1の前進方向で見て検知ユニット5FRは車体20の左側方を、検知ユニット5FLは車体20の右側方を、それぞれ撮影する。検知ユニット5FR、5FLの撮影方向をこのように設定することで、同じ画角でありながら、より広範囲に渡って畝100上の果菜Tを撮影することができる。検知ユニット5の撮影方向は、検知ユニット5FRの撮影範囲RFRが図2(A)において代表的に図示されているように、検知ユニット5の撮影方向は、果菜Tを下側から見上げるように設定されている。これにより、株の下部から上部に渡って、より漏れなく果菜Tを撮影できるようにしている。
照明ユニット6は、検知ユニット5毎に設けられており、LED等の発光素子を備える。各照明ユニット6は、対応する検知ユニット5の撮影範囲を照明するように配置されており、検知ユニット5による撮影時に照明ユニット6が撮影範囲を照明することで、葉や枝の陰に果菜Tが存在していても、より適切な露出で果菜T及びその周辺の画像を得ることができる。
図2(B)は、果菜収穫装置1の制御系のブロック図である。果菜収穫装置1は、果菜収穫装置1の全体の制御を司る制御部7と、センサ群8と、駆動デバイス群9とを含む。制御部7は、例えば、CPUに代表される処理部、RAM、ROM等の記憶部、外部デバイスと処理部との間の入出力インターフェースを含み、センサ群8の検知結果に基づいて駆動デバイス群9の駆動制御等を行う。記憶部には処理部が実行するプログラムや各種のデータが格納される。
センサ群8には、上述したセンサ24、検知ユニット5、検知ユニット43、収穫ユニット4の動作状態を検知する各種のセンサ等が含まれる。駆動デバイス群9には、走行輪21の走行用モータ、照明ユニット6、照明ユニット44、収穫ユニット4を動作させるモータ、保持部400の吸引力を発揮するポンプ等が含まれる。
<収穫制御例>
果菜収穫装置1による果菜Tの収穫制御の例について説明する。トマトの代表的な栽培方式の一つであるハイワイヤ水耕栽培式の農園では、収穫作業を行うために畝間のレーンの往復の移動が発生する。収穫の効率を上げるためにはその移動速度が重要であり、往復移動時間の無駄削減が必要とされる。人による収穫作業の場合、往路において右側の畝のトマトを収穫し、復路において左側の畝のトマトを収穫する方式が採用されることが多い。これは人間では左右両側を見ながら収穫することが難しいためである。ロボットを用いた自動化により、その効率を向上することも可能であるが、果菜は株の中にあるため、葉や他の株の隠れにより見る方向によっては見えづらいことがある。このため、ロボットが移動しながら順次収穫していく方式だと、トマトを見逃して後戻りを発生する場合がある。これは、往復移動時間のロスとなる。
本実施形態では、往路においては果菜Tの収穫は行わず、果菜収穫装置1を停止せずに連続的に移動し、果菜Tの位置検知を行う。そして、果菜Tの位置検知結果に基づき、復路における果菜収穫装置1の停止位置を設定する。復路においては設定した停止位置での果菜収穫装置1の停止と収穫動作、及び、再移動を繰り返す。
この方式であれば、往路においては果菜Tの位置検知に徹するため早く移動でき、様々な方向から見ることで果菜Tを見逃す確率を大きく減らすことができる。しかも、往路では果菜収穫装置1の移動を停止しないため、最高速度で果菜収穫装置1を移動でき、より短時間で果菜Tの位置検知を行うことができる。復路においては、果菜Tの位置検知は行わないため、停止位置間で果菜収穫装置1をより迅速に移動させることができる。また、果菜収穫装置1が同じ位置で複数の果菜Tを収穫するために適切な停止位置を設定することが可能となる。つまり、停止回数の削減や、停止位置の最適化が可能となり、作業時間を削減することができる。こうして、果菜を効率よく収穫することができる。
図3は制御部7が実行する処理の例を示すフローチャートであり、図4(A)〜図5(B)は、この処理の例による果菜収穫装置1の動作を示す説明図である。図3と、図4(A)〜図5(B)とを交互に参照しながら収穫制御例を説明する。
図4(A)は収穫開始時の果菜収穫装置1の位置(始点)を示している。果菜収穫装置1はレーン101のX方向の一端部(図面上では左端)に位置している。制御部7は、図3のS1で果菜収穫装置1の往路の移動と果菜Tの検知とを開始する。具体的には、台車2を駆動して、レーン101上をX方向で他端部側(図面上では右端側)へ移動させる。果菜収穫装置1は畝100に沿って移動する。果菜収穫装置1の移動により検知ユニット5も畝100に沿って移動する。
検知ユニット5により、畝100上の株を連続的に撮影する。撮影対象は、片側の畝100上の株でもよいが、本実施形態の場合、両側の畝100上の株を撮影し、両側の果菜Tの位置を検知する。これにより、一回の往路移動で、両側の果菜Tの位置検知が可能となる。図4(B)は果菜収穫装置1の移動途中の状態を例示している。検知ユニット5FR、5FL、5RR、5RLがそれぞれ畝100上の株を撮影している。検知ユニット5の画角によって、同じ果菜Tが異なる向きから撮影され、或いは、異なる検知ユニット5で撮影される。この結果、ある撮影方向では葉や他の株の隠れている果菜Tが別の撮影方向からも撮影され、果菜Tの存在をより確実に検知できる。撮影した画像は、センサ24により検知される果菜収穫装置1のX方向の位置と対応づけて保存される。
果菜収穫装置1がレーン101のX方向の他端部に到達すると、制御部7は図3のS2で果菜収穫装置1の移動と果菜Tの検知を終了する。S3で制御部7は、撮影した画像に基づいて、復路における果菜収穫装置1の停止位置(換言すると収穫ユニット4の停止位置)を設定する。制御部7は、画像に映り込んでいる果菜Tと、その画像を撮影したときのセンサ24の位置検知結果から、果菜TのX方向の位置を演算する。このとき、果菜TのZ方向の位置も演算してもよい。
制御部7は、演算した各果菜TのX方向の位置から、復路における果菜収穫装置1の停止位置を設定する。図5(A)はその設定例を示している。停止位置は、収穫ユニット4のX方向の収穫範囲Rにおり、その停止位置で収穫可能な果菜Tの数をシミュレーションしつつ、停止回数が最小となるように設定される。図示の例ではX1〜X6の6つの停止位置が設定されている。
停止位置の設定が終わると、果菜収穫装置1の復路の移動と果菜Tの収穫を行う。果菜Tの収穫は片側の畝100上の果菜Tでもよいが、本実施形態の場合、一回の復路移動中に、両側の畝100上の果菜Tを収穫する。これにより、果菜Tの収穫効率を向上できる。
制御部7はS4で果菜収穫装置1の復路の移動を開始する。具体的には、台車2を駆動して、レーン101上をX方向で一端部側へ移動させる。制御部7は、S3で設定した停止位置に向けてセンサ24の位置検知結果を参照しつつ台車2の移動を制御する。台車2の移動により、収穫ユニット4も畝100に沿って移動する。制御部7はS5で停止位置に果菜収穫装置1が到達したか否かを判定し、到達していればS6へ進む。S6で制御部7は果菜収穫装置1の移動を停止し、収穫ユニット4を制御して果菜Tの収穫を行う。
果菜Tのおおよその位置は、S3の停止位置の設定の際に演算済みであるので、その演算結果を利用して、制御部7は検知ユニット43の撮影方向を収穫対象の果菜Tの方向に合わせて画像を撮影する。撮影画像から果菜Tの位置や姿勢をより具体的に解析する。そして、制御部7は解析結果に基づいて収穫ユニット4の動作を制御し、果菜Tをもぎ取り、貯留部22に収める。同じ停止位置に、複数の果菜Tが収穫対象として関連付けられている場合、同様の制御を行って各果菜Tを順次収穫する。
一つの停止位置で全ての果菜Tの収穫が完了すると、制御部7はS7で全ての停止位置に停止したか否かを判定する。停止していない停止位置がある場合はS8へ進んで果菜収穫装置1の移動を再開しS5へ戻る。図5(A)の設定例の場合、果菜収穫装置1は、停止位置X1→X2→...→X6の順に停止される。図5(B)は停止位置X4に果菜収穫装置1が停止し、果菜Tを収穫している状態を示している。
図3のS7で制御部7が全ての停止位置に停止したと判定するとS8へ進む。S8で制御部7は果菜収穫装置1を図4(A)の始点まで移動して一回の収穫制御を終了する。
<往復移動時間の例>
本実施形態による上記の収穫制御と、比較例とにおける果菜収穫装置1の往復移動時間のシミュレーション例について説明する。比較例では同種果菜収穫装置1により、往路と復路でそれぞれ果菜Tの検知と収穫とを順次行うものである。このシミュレーションでは、畝100及びレーン101のX方向の長さが40m、果菜収穫装置1の最高速度を2m/s、加速度は停止から最高速度まで2秒で到達することを前提とした。減速度は加速度と同じである。また、果菜Tは、畝100に片側でX方向に0.65m間隔で存在し、両側ではその半分の0.325m間隔で存在することした。
図6(A)は本実施形態による上記の収穫制御での往路における果菜収穫装置1の速度変化を示している。果菜収穫装置1は最高速度である2m/sまで加速され、往路の総移動時間は約22秒である。この往路移動中に検知ユニット5による果菜Tの検知が行われる。果菜Tの収穫は行わない。往路では高速走行区間を長く取れるため、比較的短時間で移動を完了することができる。図6(B)は復路における果菜収穫装置1の速度変化を示している。両側の畝100の果菜Tは0.325m間隔で存在するから、0.325m間隔で果菜収穫装置1の停止と再移動が繰り返される。一回の移動における果菜収穫装置1の最高速度は0.29m/sである。復路の総移動時間は約140秒である。収穫時間は含まない。以上により、本実施形態による上記の収穫制御ではトータルで約162秒の往復移動時間を要することになる。
図6(C)は比較例での往路における果菜収穫装置1の速度変化を示し、図6(D)は復路における速度変化を示す。比較例では、往路、復路のいずれにおいても果菜Tの収穫を行うため、速度変化としては同じパターンとなっている。片側の畝100の果菜Tは0.65m間隔で存在するから、0.65m間隔で果菜収穫装置1の停止と再移動が繰り返される。一回の移動における果菜収穫装置1の最高速度は0.40m/sである。往路、復路の各移動時間は約99秒である。収穫時間は含まない。以上により、比較例ではトータルで約198秒の往復移動時間を要することになる。
本実施形態の収穫制御と比較例とでは、本実施形態の方が約36秒だけ短い時間で収穫作業を終えることが可能となる。
<他の実施形態>
上記実施形態では、共通の台車2を輸送体として、収穫ユニット4と検知ユニット5とを移動させたが、収穫ユニット4の搬送体と、検知ユニット5の搬送体とを別々に備え、独立して移動が制御されてもよい。
上記実施形態では、S3の停止位置の設定を、果菜収穫装置1がレーン101の他端部まで移動して停止している間に行ったが、果菜収穫装置1が往路を移動中に、一部の停止位置の設定を行ってもよい。また、果菜収穫装置1が復路を移動中又は移動停止中に、停止位置の設定を行ってもよく、この場合、果菜収穫装置1が移動を開始するときに、次の停止位置が設定できていればよい。
上記実施形態では、果菜収穫装置1の往路移動中に両側の畝100の果菜Tを検知し、復路移動中に両側の畝100の果菜Tを収穫したが、いずれも片側の畝100の果菜Tを対象としたものであってもよい。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は、少なくとも以下の収穫方法及び果菜収穫装置を開示している。
1.上記実施形態の収穫方法は、
畝(100)に沿って第一の検知手段(5)を移動させ、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する検知工程(S1,S2)と、
前記検知工程の検知結果に基づいて、前記果菜を収穫する収穫手段(4)の停止位置(X1-X6)を設定する設定工程(S3)と、
前記畝に沿って前記収穫手段を移動させ、前記設定工程で設定した前記停止位置で前記収穫手段の移動を停止し、前記果菜を前記収穫手段で収穫する収穫工程(S4-S8)と、を含む。
この実施形態によれば、果菜を効率よく収穫する技術を提供することができる。
2.上記実施形態では、
前記第一の検知手段及び前記収穫手段は、畝間のレーン(101)を往復可能な台車(2)に搭載されており、
前記検知工程は、前記台車の往路移動時に実行され、
前記収穫工程は、前記台車の復路移動時に実行され、前記停止位置は前記台車の停止位置である。
この実施形態によれば、台車の往復の過程で果菜を効率よく収穫することができる。
3.上記実施形態では、
前記検知工程では、前記レーンの両側の畝に植えられた植物の果菜の位置を検知し、
前記収穫工程では、前記両側の畝の前記果菜を収穫する。
この実施形態によれば、台車の往復回数を削減しつつ、果菜を効率よく収穫することができる。
4.上記実施形態では、
前記収穫手段には、前記果菜を検知する第二の検知手段(43)が設けられており、
前記収穫工程では、前記第二の検知手段の検知結果に基づいて前記収穫手段の動作を制御する。
この実施形態によれば、個々の果菜を精度よく収穫することができる。
5.上記実施形態では、
前記検知工程では、複数の前記第一の検知手段(5)によって、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する。
この実施形態によれば、果菜の検知精度を向上して、果菜の見逃しを防止することができる。
6.上記実施形態の果菜収穫装置は、
畝間のレーン(101)を往復可能な台車(2)と、
前記台車に搭載され、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する第一の検知手段(5)と、
前記台車に搭載され、前記果菜を収穫する収穫手段(4)と、
前記収穫手段に設けられ、前記果菜を検知する第二の検知手段(43)と、
制御手段(7)と、を備え、
前記制御手段は、
前記台車の往路移動時に前記第一の検知手段により前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知し(S1,S2)、
前記第一の検知手段の検知結果に基づいて、前記果菜を収穫する前記台車の停止位置(X1-X6)を設定し(S3)、
前記台車の復路移動時に、前記停止位置で前記台車を停止し、前記第二の検知手段の検知結果に基づいて前記収穫手段の動作を制御しつつ、前記収穫手段により前記果菜を収穫する(S6)。
この実施形態によれば、果菜を効率よく収穫する技術を提供することができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1 果菜収穫装置、2 台車、4 収穫ユニット、5 検知ユニット、100 畝、101 レーン、T 果菜

Claims (6)

  1. 畝に沿って第一の検知手段を移動させ、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する検知工程と、
    前記検知工程の検知結果に基づいて、前記果菜を収穫する収穫手段の停止位置を設定する設定工程と、
    前記畝に沿って前記収穫手段を移動させ、前記設定工程で設定した前記停止位置で前記収穫手段の移動を停止し、前記果菜を前記収穫手段で収穫する収穫工程と、を含む、
    ことを特徴とする収穫方法。
  2. 請求項1に記載の収穫方法であって、
    前記第一の検知手段及び前記収穫手段は、畝間のレーンを往復可能な台車に搭載されており、
    前記検知工程は、前記台車の往路移動時に実行され、
    前記収穫工程は、前記台車の復路移動時に実行され、前記停止位置は前記台車の停止位置である、
    ことを特徴とする収穫方法。
  3. 請求項2に記載の収穫方法であって、
    前記検知工程では、前記レーンの両側の畝に植えられた植物の果菜の位置を検知し、
    前記収穫工程では、前記両側の畝の前記果菜を収穫する、
    ことを特徴とする収穫方法。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の収穫方法であって、
    前記収穫手段には、前記果菜を検知する第二の検知手段が設けられており、
    前記収穫工程では、前記第二の検知手段の検知結果に基づいて前記収穫手段の動作を制御する、
    ことを特徴とする収穫方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の収穫方法であって、
    前記検知工程では、複数の前記第一の検知手段によって、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する、
    ことを特徴とする収穫方法。
  6. 畝間のレーンを往復可能な台車と、
    前記台車に搭載され、前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知する第一の検知手段と、
    前記台車に搭載され、前記果菜を収穫する収穫手段と、
    前記収穫手段に設けられ、前記果菜を検知する第二の検知手段と、
    制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記台車の往路移動時に前記第一の検知手段により前記畝に植えられた植物の果菜の位置を検知し、
    前記第一の検知手段の検知結果に基づいて、前記果菜を収穫する前記台車の停止位置を設定し、
    前記台車の復路移動時に、前記停止位置で前記台車を停止し、前記第二の検知手段の検知結果に基づいて前記収穫手段の動作を制御しつつ、前記収穫手段により前記果菜を収穫する、
    ことを特徴とする果菜収穫装置。
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