JP2020173600A - 経路予測装置、それを備えた車載装置、経路予測システム、経路予測方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】横断歩道等の特定の場所に限らず、歩行者が実際に行動を行う前に、より早く歩行者の移動経路を予測できる経路予測装置、それを備えた車載装置、経路予測システム、経路予測方法、及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】経路予測装置102は、車載センサ及び路側センサ104の少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集部としてのパケット受信部180と、収集部により収集されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部としての解析処理部184と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部188と、解析部により特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶部と、記憶部に記憶された位置及び兆候を用いて、予測部を学習させる学習部186とを含む。【選択図】図6

Description

本開示は、経路予測装置、それを備えた車載装置、経路予測システム、経路予測方法、及びコンピュータプログラムに関する。
街頭監視カメラ等の固定設置されたセンサ(以下、インフラセンサともいう)によるセンサ情報をサーバコンピュータ(以下、単にサーバという)にアップロードし、解析して監視するシステムが提案されている。また、自動車及び自動二輪車等(以下、車両という)にも種々のセンサを搭載し、これらのセンサ情報をサーバにアップロードして解析し、運転支援のために使用することが提案されている。車載センサのデータの解析結果と、インフラセンサのデータの解析結果とを合わせて、運転支援のために使用することも提案されている。
後掲の特許文献1には、道路を横断しようとする歩行者又は自転車と、車両との衝突の危険性がある場合、車両に対して走行支援情報を適切に配信し、衝突事故を防止するシステムが開示されている。このシステムでは、歩行者又は自転車をセンサで感知し、それらの挙動を予測して車両との衝突の可能性を判定する。また、路側に設置されたセンサを使用し、信号機の情報及び路面情報と合わせて、歩行者又は車両の経路を予測する。歩行者の経路予測においては、横断歩道との位置関係、及び、等速直線運動の運動モデルを用いて予測する。
特開2002−360192号公報
特許文献1では、歩行者の経路を予測する際には、可能性のある複数本の経路を候補として提示するが、運転支援においては、予測経路はより少ない方が好ましい。また、歩行者の位置、地理的条件及び速度等に基づく運動モデルのみから予測を行うので、実際の歩行者がどの経路を選択するのかは、横断歩道を渡り始めるとき、又は、渡り始める直前にならなければ分からない問題がある。もっと早く歩行者の経路を限定できることが望ましい。
特許文献1では、歩行者が横断歩道上のみを横断することを前提としており、それ以外の、運転者が対応しにくい危険な横断を予測できない問題がある。また、路側に設けられた道路状況把握センサによってのみ移動体を検出するため、路側センサの検出外では予測ができない問題がある。
したがって、本開示は、横断歩道等の特定の場所に限らず、歩行者が実際に行動する前に、より早く歩行者の移動経路を予測できる経路予測装置、それを備えた車載装置、経路予測システム、経路予測方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本開示のある局面に係る経路予測装置は、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集部と、収集部により収集されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、解析部により特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶部と、記憶部に所定期間記憶された位置及び兆候を用いて、予測部を学習させる学習部とを含む。
本開示の別の局面に係る経路予測システムは、第1センサを含む車両に搭載された車載装置と、路上に設置された第2センサを含む路側装置と、経路予測装置とを含み、車載装置は、第1センサにより取得されたセンサデータを、無線通信を介して予測装置に送信し、路側装置は、第2センサにより取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して予測装置に送信し、経路予測装置は、車載装置から送信されたセンサデータ及び路側装置から送信されたセンサデータを受信する受信部と、受信部により受信されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、解析部により特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶部と、記憶部に所定期間記憶された位置及び兆候を用いて、経路予測部を学習させる学習部とを含む。
本開示のさらに別の局面に係る経路予測システムは、センサを含む車両に搭載された車載装置と、車載装置に所定情報を、無線通信を介して配信する配信装置とを含み、車載装置は、所定情報を受信する受信部と、センサにより検出されたセンサデータから、移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候と、受信部により受信された所定情報とを用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部とを含み、所定情報は、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する処理を所定期間繰返して得られた位置及び兆候の集合を用いて、予測部と同じモデルの予測器を学習させることにより得られた学習パラメータである。
本開示のさらに別の局面に係る車載装置は、センサと、センサにより検出されたセンサデータから、移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候、及び、受信部により受信された所定情報を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、予測部が経路の予測に使用する学習パラメータを、車両が通行可能な道路を含む所定領域毎に記憶する記憶部とを含み、学習パラメータは、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する処理を所定期間繰返して得られた位置及び兆候の集合を用いて、予測部と同じモデルの予測器を学習させることにより得られた学習パラメータである。
本開示のさらに別の局面に係る経路予測方法は、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集ステップと、収集ステップにより収集されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析ステップと、解析ステップにより特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測ステップと、解析ステップにより特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶ステップと、記憶ステップにより所定期間記憶された位置及び兆候を用いて、予測ステップを学習させる学習ステップとを含む。
本開示のさらに別の局面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集機能と、収集機能により収集されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析機能と、解析機能により特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測機能と、解析機能により特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶機能と、記憶機能により所定期間記憶された位置及び兆候を用いて、予測機能を学習させる学習機能とを実現させる。
なお、経路予測装置、車載装置及び経路予測システムの各々の一部又は全部を、半導体集積回路として実現できる。また、上記のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体(USBメモリ、メモリカード(SDカード等)、磁気ディスク(HDD等)、光磁気ディスク、光ディスク(DVDディスク、Blue−rayディスク等)等)としても実現できる。
本開示によれば、横断歩道等の特定の場所に限らず、歩行者が実際に行動する前に、より早く歩行者の移動経路を予測できる。
図1は、本開示の第1実施形態に係る経路予測システムの構成を示す模式図である。 図2は、図1の経路予測システムが横断歩道を含む領域に配置された状態を模式的に示す平面図である。 図3は、図1の経路予測装置の構成を示すブロック図である。 図4は、図1の車両に搭載された車載装置の構成を示すブロック図である。 図5は、図1の路側センサの構成を示すブロック図である。 図6は、経路予測装置の機能を示すブロック図である。 図7は、検出対象である歩行者の特徴量(兆候)を示す図である。 図8は、経路予測装置による処理(経路予測処理)を示すフローチャートである。 図9は、経路予測システムの適用例を示す平面図である。 図10は、経路予測装置による処理(学習処理)を示すフローチャートである。 図11は、経路予測装置の機械学習に使用される学習用データを示す模式図である。 図12は、本開示の第2実施形態に係る経路予測システムの構成を示す模式図である。 図13は、第2実施形態に係る車載装置の機能を示すブロック図である。 図14は、予測モデル及び学習パラメータの一例を示す模式図である。 図15は、図13の車載装置による処理(経路予測処理)を示すフローチャートである。 図16は、第2実施形態に係るサーバ(パラメータ配信装置)による処理を示すフローチャートである。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組合せてもよい。
(1)本開示の第1の局面に係る情報提供装置は、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集部と、収集部により収集されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、解析部により特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶部と、記憶部に所定期間記憶された位置及び兆候を用いて、予測部を学習させる学習部とを含む。これにより、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を予測できる。
(2)好ましくは、移動物体は、人であり、兆候は、人の顔の向きを表す情報を含む。これにより、人(歩行者等)の経路予測の精度を向上できる。
(3)より好ましくは、兆候は、人の体の向きを表す情報をさらに含む。これにより、人(歩行者等)の経路予測の精度をより向上できる。
(4)さらに好ましくは、学習部は、機械学習により予測部を学習させ、移動物体毎に所定の時間に渡って特定され、記憶部に記憶されている位置及び兆候の時系列データの内、より過去に属する位置及び兆候の第1の時系列データを、機械学習の入力データとし、移動物体毎に所定の時間に渡って特定され、記憶部に記憶されている位置及び兆候の時系列データの内、第1の時系列データを含まない時系列データを、機械学習の教師データとして使用する。これにより、機械学習のためのデータを自動的に生成でき、効率的に予測部を学習させることができる。
(5)好ましくは、経路予測装置は、予測部により予測された経路を、車載装置に配信する配信部をさらに含む。これにより、車載装置は、移動経路を運転支援情報として使用できる。
(6)より好ましくは、配信部は、予測部により予測された経路と共に、当該経路に対応する移動物体の画像データを配信する。これにより、車載装置は、予測経路の対象である歩行者等の移動物体の画像を運転者に、目視できるように提示できるので、受信した経路の信頼性を確認できる。
(7)さらに好ましくは、経路予測装置は、予測部により予測された経路を用いて、当該経路の予測対象の移動物体と、当該移動物体とは別の移動物体との衝突の可能性を評価する評価部をさらに含む。これにより、衝突の可能性を提示でき、衝突を防止できる。
(8)好ましくは、収集部は、車載センサにより取得されたセンサデータ及び路側センサにより取得されたセンサデータを収集し、車載センサにより取得されたセンサデータから検出された第1移動物体と、路側センサにより取得されたセンサデータから検出された第2移動物体とが同じ移動物体であるか否かを判定する判定部をさらに含み、予測部は、同じ移動物体と判定された第1移動物体及び第2移動物体の各々に関して特定された位置及び兆候を共に使用して、経路を予測する。これにより、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より一層早く移動物体の移動経路を予測できる。
(9)本開示の第2の局面に係る車載装置は、上記の経路予測装置を含む車載装置。これにより、車載装置は、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を予測できる。
(10)本開示の第3の局面に係る経路予測システムは、第1センサを含む車両に搭載された車載装置と、路上に設置された第2センサを含む路側装置と、経路予測装置とを含み、車載装置は、第1センサにより取得されたセンサデータを、無線通信を介して経路予測装置に送信し、路側装置は、第2センサにより取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して経路予測装置に送信し、経路予測装置は、車載装置から送信されたセンサデータ及び路側装置から送信されたセンサデータを受信する受信部と、受信部により受信されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、解析部により特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶部と、記憶部に所定期間記憶された位置及び兆候を用いて、予測部を学習させる学習部とを含む。これにより、車載装置単独で、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を予測できる。
(11)本開示の第4の局面に係る経路予測システムは、センサを含む車両に搭載された車載装置と、車載装置に所定情報を、無線通信を介して配信する配信装置とを含み、車載装置は、所定情報を受信する受信部と、センサにより検出されたセンサデータから、移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候と、受信部により受信された所定情報とを用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部とを含み、所定情報は、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する処理を所定期間繰返して得られた位置及び兆候の集合を用いて、予測部と同じモデルの予測器を学習させることにより得られた学習パラメータである。これにより、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を、適切な所定情報(パラメータ)を使用して精度よく予測できる。
(12)好ましくは、経路予測システムは、配信装置を複数含み、複数の配信装置の各々は、車両が通行可能な道路を含む所定領域毎に配置され、所定領域に対応する所定情報を、無線通信を介して配信し、車載装置の受信部は、複数の配信装置の内、車両の現在位置を含む所定領域に配置されている配信装置から、当該所定領域に対応する所定情報を受信する。これにより、車載装置が不要なデータを記憶することを抑制できる。
(13)より好ましくは、車載装置は、車両の現在位置を含む所定領域に配置されている配信装置に、当該所定領域に対応する所定情報の送信を要求する送信要求を送信する送信部をさらに含み、送信要求を受信した配信装置は、当該配信装置が配置されている所定領域に対応する所定情報を、要求を送信した車載装置に送信する。これにより、配信装置から、車載装置にとって不要な所定情報の送信を抑制できる。
(14)より好ましくは、受信部は、車両の現在位置を含む所定領域に配置されている配信装置から配信される、当該所定領域に対応する所定情報のバージョンを受信し、車載装置は、予測部が経路の予測に使用する学習パラメータを、所定領域毎に記憶する記憶部と、受信部により取得されたバージョンが、記憶部に記憶されている学習パラメータの内、車両の現在位置を含む所定領域に対応する学習パラメータのバージョンよりも新しいか否かを判定する判定部とをさらに含み、判定部により、受信部により取得されたバージョンが、記憶部に記憶されている学習パラメータの内、車両の現在位置を含む所定領域に対応する学習パラメータのバージョンよりも新しいと判定されたことを受けて、送信部は、送信要求を送信する。これにより、配信装置から、車載装置にとって不要な所定情報の送信をより一層抑制できる。
(15)本開示の第5の局面に係る車載装置は、センサと、センサにより検出されたセンサデータから、移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、解析部により特定された移動物体の位置及び兆候から、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、予測部が経路の予測に使用する学習パラメータを、車両が通行可能な道路を含む所定領域毎に記憶する記憶部とを含み、学習パラメータは、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する処理を所定期間繰返して得られた位置及び兆候の集合を用いて、予測部と同じモデルの予測器を学習させることにより得られた学習パラメータである。これにより、車載装置単独で、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を、地域に応じた適切な所定情報(パラメータ)を使用して精度よく予測できる。
(16)本開示の第6の局面に係る経路予測方法は、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集ステップと、収集ステップにより収集されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析ステップと、解析ステップにより特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測ステップと、解析ステップにより特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶ステップと、記憶ステップにより所定期間記憶された位置及び兆候を用いて、予測ステップを学習させる学習ステップとを含む。これにより、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を予測できる。
(17)本開示の第7の局面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集機能と、収集機能により収集されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析機能と、解析機能により特定された移動物体の位置及び兆候を用いて、移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測機能と、解析機能により特定された位置及び兆候を、移動物体毎に対応させて記憶する記憶機能と、記憶機能により所定期間記憶された位置及び兆候を用いて、予測機能を学習させる学習機能とを実現させる。これにより、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を予測できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下の実施形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1実施形態)
[全体構成]
図1を参照して、本開示の第1実施形態に係る経路予測システム100は、経路予測装置102、道路及びその周辺等(以下、路上ともいう)に固定して設置された路側センサ104、車両106、移動通信の基地局108、ネットワーク110、及び、道路交通用の信号機(歩行者用信号機)112を含む。歩行者200は、路側センサ104及び車両106に搭載されたセンサの検出対象である。経路予測システム100を構成する各要素間の通信は、基地局108を介して、又は、基地局108を介さない直接の無線通信又は有線通信により行われるとする。基地局108はLTE(Long Term Evolution)回線及び5G(第5世代移動通信システム)回線等による移動通信サービスを提供している。
車両106が搭載している車載装置は、LTE回線及び5G回線等による通信機能を有している。路側センサ104は道路及びその周辺に設置された撮像機能を備えた装置であり、基地局108との通信機能を有している。路側センサ104は、例えばデジタルの監視カメラである。
図2を参照して、経路予測システム100は例えば交差点を含む領域に配置される。経路予測装置102は、路側センサ104及び車両106の車載装置から送信されるセンサ情報(動画像データ等。以下、センサデータともいう)を受信して解析し、歩行者200及び202を検出し、検出された歩行者毎の移動経路210及び212を予測する。予測された移動経路(以下、予測経路という)は車載装置に配信(例えば、ブロードキャスト)される。周辺の道路を走行している車両114、116及び118は、受信した予測経路を運転支援情報として利用できる。
図1及び図2には、代表的に1つの基地局108、1つのインフラセンサ(路側センサ104)を示しているが、通常、複数の基地局及び複数のインフラセンサが設けられている。経路予測装置102は、より多くのインフラセンサ、車両の車載装置と通信し、センサ情報を収集して解析し、移動経路の予測に使用する。
[経路予測装置のハードウェア構成]
図3を参照して、経路予測装置102は、各部を制御する制御部120と、データを記憶するメモリ122と、通信を行う通信部124と、各部の間でデータを交換するためのバス126とを含む。制御部120は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成されており、各部を制御することにより、後述する機能を実現する。メモリ122は、書換可能な半導体の不揮発性メモリ及びハードディスクドライブ(以下、HDDという)等の大容量記憶装置を含む。通信部124は、路上に配置された路側センサ104からアップロードされるセンサ情報(画像データ)、及び車両106等の車載装置からアップロードされるセンサ情報を受信する。通信部124により受信されたデータは、メモリ122に伝送されて記憶される。これにより、経路予測装置102は、後述するように経路予測機能を実現する。
[車載装置のハードウェア構成及び機能]
図4を参照して、車両106に搭載されている車載装置140のハードウェア構成の一例を示す。車載装置140は、車両106に搭載されているセンサ部142に接続されたインターフェイス部(以下、I/F部という)144、無線通信を行う通信部146、データを記憶するメモリ148、それらを制御する制御部150、情報を提示する提示部152、及び、各部の間でデータを交換するためのバス154を含む。
センサ部142は、車両106に搭載されている公知のビデオ映像の撮像装置(例えば、デジタルカメラ(CCDカメラ、CMOSカメラ))である。センサ部142は、所定のビデオ信号(アナログ信号又はデジタルデータ)を出力する。センサ部142からの信号はI/F部144に入力される。I/F部144はA/D変換部を含み、アナログ信号が入力されると所定周波数でサンプリングし、デジタルデータ(センサ情報)を生成して出力する。生成されたデジタルデータは、メモリ148に伝送されて記憶される。センサ部142からの出力信号がデジタルデータであれば、I/F部144は、入力されるデジタルデータをメモリ148に記憶する。メモリ148は、例えば書換可能な不揮発性の半導体メモリ又はHDDである。
通信部146は、LTE回線及び5G回線等の移動通信機能を有し、経路予測装置102との通信を行う。車載装置140と経路予測装置102との間の通信は、基地局108を介して、又は、基地局108を介さない直接無線通信により行われる。通信部146は、LTE回線及び5G回線等のそれぞれで採用されている変調及び多重化を行うためのIC、所定周波数の電波を放射及び受信するためのアンテナ、並びにRF回路等により構成されている。通信部146は、LTE回線及び5G回線等の複数の移動通信機能を備えていることにより、5G回線の通信サービスが提供されていない地域を、車両106が走行している場合には、LTE回線による通信が可能となる。
提示部152は、例えば液晶ディスプレイ等の画像表示装置と、スピーカ等の音響装置とを含み、運転支援情報を画像として表示し、音響として出力する。制御部150は、CPUを含んで構成されており、各部を制御することにより車載装置140の機能を実現する。例えば、制御部150は、経路予測装置102から、移動物体(歩行者等)の予測経路を受信して、車両106の走行を制御する、運転者を支援する情報を提供する等の処理を行う。また、制御部150は、GPSにより、車両106の現在位置を取得する。
[インフラセンサのハードウェア構成及び機能]
インフラセンサである路側センサ104も、基本的に車載装置140と同様に構成されている。図5を参照して、路側センサ104のハードウェア構成の一例を示す。路側センサ104は、センサ部160に接続されたI/F部162、無線通信又は有線通信を行う通信部164、データを記憶するメモリ166、それらを制御する制御部168、及び、各部の間でデータを交換するためのバス170を含む。
センサ部160は、公知のビデオ映像の撮像装置(例えば、デジタルカメラ)である。センサ部160は、所定のビデオ信号を出力する。センサ部160からの信号はI/F部162に入力される。I/F部162はA/D変換部を含み、アナログ信号が入力されるとデジタルデータ(センサ情報)を生成して出力する。生成されたデジタルデータは、メモリ166に伝送されて記憶される。センサ部160からの出力信号がデジタルデータであれば、I/F部162は、入力されるデジタルデータをメモリ166に記憶する。メモリ166は、例えば書換可能な不揮発性の半導体メモリ又はHDDである。
通信部164は、移動通信機能を有し、基地局108を介して、又は、基地局108を介さない直接無線通信又は有線通信により経路予測装置102との通信を行う。路側センサ104は固定設置されているので、複数の移動通信方式に対応している必要はなく、近くにある基地局108により提供されている移動通信方式(例えば、LTE回線又は5G回線)に対応していればよい。通信部164は、採用されている変調及び多重化を行うためのIC、所定周波数の電波を放射及び受信するためのアンテナ、並びにRF回路等により構成されている。なお、固定設置されている路側センサ104の通信機能は、基地局108を介する場合に限定されず、任意である。有線LAN、又はWiFi等の無線LANによる通信機能であってもよい。なお、WiFi通信の場合、移動通信の基地局108とは別にWiFiサービスを提供する装置(無線ルータ等)が設けられ、路側センサ104は経路予測装置102とネットワーク110を介して通信する。
制御部168は、CPUを含んで構成されており、各部を制御することにより車載装置140の機能を実現する。即ち、制御部168は、センサ部160により撮像されてメモリ166に記憶された動画像データを所定の時間間隔で読出し、パケットデータを生成し、通信部164から経路予測装置102に送信する。
[経路予測装置の機能的構成]
図6を参照して、経路予測装置102の機能について説明する。経路予測装置102は、パケットデータを受信するパケット受信部180と、パケットデータを送信するパケット送信部182と、受信したセンサ情報に対して所定の解析処理を実行する解析処理部184と、経路予測の学習を行う学習部186と、移動物体の将来の移動経路(予測経路)を予測する処理を実行する予測部188とを含む。パケット受信部180は、路側センサ104及び車載装置140からセンサデータを含むパケットデータを受信する。受信したセンサデータは解析処理部184に入力される。
解析処理部184は、入力されるセンサデータ(動画像データ等)に対して解析処理を実行して移動物体を検出する。ここでは、検出対象は、移動している歩行者であるとし、「歩行者」とは、歩いている人に限定されず、任意の速度で移動している人を意味し、走っている人をも含む。アップロードされた動画像データに複数の歩行者が含まれていれば、それぞれの歩行者が検出される。解析処理には、フレーム間の差分を求める処理を含む公知の対象物の検出処理、及び特徴量の抽出処理を使用することができ、例えば、検出された移動物体に関する特徴量(検出時刻、位置、移動速度、移動方向、大きさ、形状、色等)を求めることができる。これにより、歩行者とそれ以外の移動物体とを区別することができ、同じ歩行者か異なる歩行者かをも判定できる。
さらに、解析処理部184は、検出された歩行者毎に、特徴量として位置及び兆候を検出する。「兆候」とは、検出された歩行者の将来の位置を予測するための情報を意味する。ここでは、兆候として、検出された歩行者の体の向き及び顔の向きを検出する。体の向き及び顔の向きを検出する方法は任意である。例えば、HOG(Histograms of Oriented Gradients)特徴量、又は、Haar−Like特徴量による検出方法を使用できる。また、HOG特徴量及びHaar−Like特徴量の一方と、AdaBoost(Adaptive Boosting)とを組合せた検出方法を使用してもよい。また、畳み込みニューラルネットワークによる検出方法を使用してもよい。一例として図7に、1フレームの画像データの一部を示す。図7においては、検出された歩行者を表す対象枠220及び230が表示されている。例えば、対象枠220に関して、顔領域(顔領域枠222で示す)を特定し、顔領域を解析することにより顔の向き224が算出される。また、対象枠220に関して、体領域(体領域枠226で示す)を特定し、体領域を解析することにより体の向き228が算出される。顔の向き224及び体の向き228の各々は、例えば水平面内の2次元ベクトルとして算出される。解析処理部184は、解析結果(歩行者毎の位置、体の向き及び顔の向き)を学習部186及び予測部188に出力する。
学習部186は、解析処理部184から解析結果(歩行者毎の位置、体の向き及び顔の向き)が入力されると、解析結果を所定の期間記憶する。学習部186は、検出対象毎に、位置の時系列データ、体の向きの時系列データ、及び、顔の向きの時系列データを1組として記憶する。そして、学習部186は、複数組(複数の検出対象)の時系列データを用いて、経路予測の学習を行う。学習の対象は、後述する予測部188と同じモデルである。学習のアルゴリズムは任意である。例えば、使用するモデルに応じて、ニューラルネットワーク、マルコフ決定過程、ガウス過程等を使用できる。学習部186は、学習結果(例えば、学習パラメータ(以下、単にパラメータともいう))を予測部188に出力する。
予測部188は、学習部186から入力される学習結果を所定の予測モデルに適用し、その予測モデル(学習後の予測モデル)に解析処理部184から入力される解析結果を入力し、将来の移動経路(予測経路)を導出する。予測部188は、導出した予測経路をパケット送信部182に出力する。
パケット送信部182は、予測部188から入力される予測経路を含むパケットデータを生成して、車載装置に対して配信(例えば、ブロードキャスト)する。予測経路を受信した車載装置は、予測経路を運転支援情報として使用できる。
パケット受信部180の機能は、例えば図3の通信部124及びメモリ122により実現される。解析処理部184、学習部186及び予測部188の機能は、例えば図3の制御部120及びメモリ122により実現される。パケット送信部182の機能は、例えば図3の通信部124及びメモリ122により実現される。経路予測装置102は、解析処理部184、学習部186及び予測部188の機能を、専用のハードウェア(回路基板、ASIC等)により実現してもよい。
[経路予測装置の動作]
(経路予測処理)
図8を参照して、経路予測装置102による経路予測処理に関して、より具体的に説明する。図8に示した処理は、制御部120が、所定のプログラムをメモリ122から読出して実行することにより実現される。
ステップ300において、制御部120は、センサデータを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ302に移行する。そうでなければ、ステップ300が繰返される。
ステップ302において、制御部120は、ステップ300で受信したセンサデータを解析して、歩行者を検出し、その位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)を検出する。その後、制御はステップ304に移行する。ステップ302の処理は、図6の解析処理部184による機能に対応する。
ステップ304において、制御部120は、経路予測を実行するか否かを判定する。実行すると判定された場合、制御はステップ306に移行する。そうでなければ、制御はステップ310に移行する。例えば、ステップ302における解析の結果、歩行者が検出され、その位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)を検出できれば、判定結果はYESとなる。ステップ302における解析の結果、歩行者が検出されなければ、判定結果はNOとなる。ステップ302における解析の結果、歩行者が検出されても、その位置及び兆候を検出できなければ、判定結果はNOとなる。
ステップ306において、制御部120は、ステップ302で検出された位置及び兆候を用いて、検出された歩行者毎の移動経路を予測する。その後、制御はステップ308に移行する。ステップ306の処理は、図6の予測部188による機能に対応する。
ステップ308において、制御部120は、ステップ306で生成された予測経路を、ブロードキャスト送信する。その後、制御はステップ310に移行する。
ステップ310において、制御部120は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ300に戻る。終了の指示は、例えば、経路予測装置102が管理者等により操作されることにより成される。
これにより、経路予測装置102から送信された予測経路は、車載装置により受信される。予測経路を受信した車載装置は、予測経路を運転支援情報として使用できる。例えば、車載装置は、自車両の進行方向と予測経路とが交差するか否かを判定し、交差する場合には、警告を提示する等により、運転者に注意を促すことができる。
検出された歩行者等の移動物体の位置及び兆候を使用することにより、移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を予測できる。
歩行者の体の向きは、歩行者が進行方向を変更するタイミングにならないと変化しないので、体の向きだけで予測された経路の精度はそれ程高くはない。一方、通常、屋外の歩行者は進行方向を変更する場合、他の移動物体(車両、歩行者等)との衝突を回避するために、新たな進行方向を含む周囲に顔を向けて目視により確認を行う。したがって、進路変更の兆候として顔の向きを使用することにより、精度よく予測経路を決定できる。特に、体の向き及び顔の向きを使用することにより、より精度よく予測経路を決定できる。
例えば、図2を参照して、左右方向の移動に関する信号機(歩行者用信号機)112及び車両用信号機206が青信号、上下方向の移動に関する歩行者用信号機204及び車両用信号機208が赤信号であるとする。図2において、人、車両の現在の進行方向を実線の矢印で示し、将来予測される移動経路、即ち予測経路を破線で示す。路側センサ104及び車両106の車載センサの検知領域を、1点鎖線の扇形で示している。路側センサ104から経路予測装置102に送信されるセンサデータには、歩行者200の画像が含まれており、経路予測装置102は、路側センサ104から受信したセンサデータから歩行者200を検出し、その位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)を検出し、それらを用いて、経路予測を実行することにより、予測経路210を決定できる。経路予測装置102は、決定された予測経路210を特定する情報を配信する。これにより、予測経路210を特定する情報を受信した右折しようとしている車両116の車載装置は、車両116が進入しようとしている横断歩道に予測経路210が重なっているので、運転者に注意を促す提示を行うことができる。
また、車両106の車載装置から送信されるセンサデータには、歩行者202の画像が含まれており、経路予測装置102は、車両106の車載装置から受信したセンサデータから歩行者200を検出し、その位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)を検出し、それらを用いて、経路予測を実行することにより、予測経路212を決定できる。経路予測装置102は、決定された予測経路212を特定する情報を配信する。これにより、予測経路212を特定する情報を受信した車両106及び118の車載装置は、歩行者202が車道に進入しょうとしていることを検知し、運転者に注意を促す提示を行うことができる。これにより、車両118の車載装置は、車両118の運転者が目視する前に、車両118の前方に横断しようとしている歩行者202がいることを検知でき、注意を促すことができる。また、車両106の車載装置も、運転者に事前に注意を促すことができ、歩行者202が車両106の運転者の視野に入っているとしても、運転者が、歩行者202が道路を横断しようとしていることまでは認識できない場合に有効である。
路側センサ104のセンサデータのみを使用して、交差点付近の歩行者の経路予測を行うことはできるが、路側センサと歩行者が遠く離れていれば、路側センサ104の性能によっては、歩行者の兆候を捉えることが難しい。例えば、画像の解像度が十分でなければ、歩行者の顔の向きを判別できない。したがって、上記したように、路側センサ104のセンサデータに限らず、車載装置のセンサデータを利用することが有効である。図2を参照して上記した場合に限らず、例えば、図9のような場合にも、車載装置のセンサデータを利用することが有効である。図9を参照して、車両106の車載装置から経路予測装置102に送信されるセンサデータには、歩行者202の画像が含まれており、経路予測装置102は、車両106の車載装置から受信したセンサデータから歩行者202を検出し、その位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)を検出し、それらを用いて、経路予測を実行することにより、予測経路212を決定できる。経路予測装置102は、決定された予測経路212を特定する情報を配信する。これにより、予測経路212を特定する情報を受信した車両114の車載装置は、車両114が左折しようとしている場合、車両114の左折後の走行方向が歩行者202の予測経路と交差することを検知し、運転者に注意を促す提示を行うことができる。車両114が左折した後にも、樹木等の障害物240により死角に位置する歩行者202は、車両114の運転者に視認されないので、事前に注意を促すことができることが有効である。
なお、走行中の車両の車載装置から送信されるセンサデータに限らず、停車中の車両の車載センサから送信されるセンサデータを経路予測に使用してもよい。例えば、縦列駐車している複数の車両の間から、道路に侵入して横断しようとする歩行者がいる。そのような場合には、駐車中の車両の車載装置から送信されるセンサデータを用いて、歩行者の検出及びその移動経路を予測することが好ましい。
(学習処理)
図10を参照して、経路予測装置102による経路予測に関する学習処理に関して、より具体的に説明する。図10に示した処理は、制御部120が、所定のプログラムをメモリ122から読出して実行することにより実現される。
ステップ400において、制御部120は、センサデータを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ402に移行する。そうでなければ、ステップ400が繰返される。
ステップ402において、制御部120は、ステップ400で受信したセンサデータを解析して、歩行者を検出し、その位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)を検出する。その後、制御はステップ404に移行する。ステップ402の処理は、図6の解析処理部184による機能に対応する。
ステップ404において、制御部120は、ステップ402で検出された位置及び兆候を、検出された歩行者毎に記憶する。その後、制御はステップ406に移行する。
ステップ406において、制御部120は、学習を実行するか否かを判定する。実行すると判定された場合、制御はステップ408に移行する。そうでなければ、制御はステップ412に移行する。例えば、ステップ404で記憶された位置及び兆候の時系列データが、所定量以上になった場合に、学習を実行すると判定される。また、所定の時間が経過するごとに、又は、所定の時刻になれば、学習を実行すると判定してもよい。
ステップ408において、制御部120は、記憶した位置及び兆候の時系列データを用いて、経路予測に使用する予測モデルの学習を実行する。その後、制御はステップ410に移行する。例えば、記憶した位置及び兆候の時系列データから、学習用の入力データ及び教師データを自動的に生成し、それを用いて、予測モデルを学習させる。具体的には、図11を参照して、検出されたある歩行者の位置の時系列データとして、始点Aから中間点Bを経由して終点Cに至る経路(2次元の経路)が記憶されていた場合、始点Aから中間点Bまでのデータ(位置の時系列データ)を入力データとする。また、中間点Bから終点Cまでのデータを教師データとする。兆候(体の向き、顔の向き)の時系列データに関しても同様にして、入力データと教師データとに分割する。このようにして、例えば、ある歩行者に関する位置及び兆候の時系列データから、1つの入力データと、それに対応する教師データとが生成される。同様にして、他の歩行者に関する位置及び兆候の時系列データから、入力データ及び教師データが生成される。そのようにして生成された複数の入力データ及び教師データを用いて学習を実行することにより、予測モデルのパラメータが決定される。ステップ408の処理は、図6の学習部186による機能に対応する。
ステップ410において、制御部120は、ステップ408での学習結果(パラメータ)を記憶する。その後、制御はステップ412に移行する。
ステップ412において、制御部120は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ400に戻る。終了の指示は、例えば、経路予測装置102が管理者等により操作されることにより成される。
これにより、ステップ410において記憶された学習結果(パラメータ)は、上記した経路予測処理のステップ306において使用される。上記したように、学習用の入力データ及び教師データを自動的に生成することにより、効率的に学習を実行できる。
上記では、横断歩道がある交差点を観測対象として経路予測装置102及び路側センサ104が配置される場合を説明したが、これに限定されない。車両が通行する道路の周辺のいかなる場所においても経路予測装置102及び路側センサ104を配置して、歩行者を検出し、その経路予測を行うことができる。例えば、横断歩道上でなくても、歩行者が横断しがちな箇所を対象として、経路予測装置102及び路側センサ104を設置することにより、経路データを多く取得できるので、経路予測の精度を向上できる。
また、路側センサ104を配置せず、経路予測装置102のみを配置する場合には、車両に搭載されたセンサのセンサデータを使用することにより、歩行者を検出してその経路予測を行うことができる。
上記では、センサデータのみを用いて経路予測を実行する場合を説明したが、これに限定されない。信号機の情報を、経路予測に使用してもよい。例えば、歩行者用信号機が赤であれば、通常、その横断歩道を渡るような移動経路の可能性は低くなると考えられる。したがって、信号機(歩行者用信号機及び車両用信号機を含む)の情報を、経路予測に用いることにより、経路予測の精度を向上できる。
センサデータは、カメラにより撮像されたデータに限定されない。センサは、解析により歩行者を検出し、その特徴量(位置及び兆候)を算出できるデータを出力する検知装置であればよく、短い間隔で繰返し静止画像を撮像する装置、RF(ミリ波等)又はレーザを使用したセンサであってもよい。
上記では歩行者を検出対象としたが、これに限定されない。車両が衝突して損傷を与える可能性がある移動物体を検出対象とすることができ、自転車に乗った人であってもよい。
車両は走行するので、車載センサがセンサデータを取得できる範囲は、路側センサがセンサデータを取得できる範囲とは異なる。異なる車両の車載センサがセンサデータを取得できる範囲も異なる。一方、同じ歩行者が、路側センサと車載センサにより取得されたセンサデータにふくまれる場合がある。したがって、より広い範囲にわたって、歩行者を検出し、その予測経路を決定するためには、路側センサ及び車載センサのセンサデータ、さらには複数の車載センサのセンサデータの検出結果を融合して使用することが好ましい。これにより、より広い範囲にわたって検出された同じ歩行者に関して、より多くの情報を取得で、その位置及び兆候をより精度よく検出できる。したがって、より精度よく予測経路を決定できる。
上記では、経路予測装置102は、予測経路のみを配信する場合を説明したが、これに限定されない。予測経路に加えて、補助的なデータを配信してもよい。例えば、予測経路に対応する検出された移動物体の画像データを送信してもよい。これにより、車載装置は、予測経路の対象である歩行者等の移動物体の画像を運転者に、目視できるように提示できるので、受信した経路の信頼性を確認できる。
上記では、経路予測に、検出された歩行者の位置、体の向き及び顔の向きを使用する場合を説明したが、これに限定されない。これらに加えて、例えば、検出された歩行者の移動速度を用いてもよい。また、体の向き及び顔の向きに代えて、又は、体の向き及び顔の向きの少なくとも一方に加えて、歩行者が進行方向を変化させる前に観測できる歩行者の別の身体状態を、兆候として使用してもよい。
上記では、固定設置された経路予測装置102が、路側センサ及び車載装置から受信したセンサデータを用いて経路予測を実行する場合を説明したが、これに限定されない。経路予測装置が車両に搭載されていてもよい。例えば、車載装置が経路予測のための学習及び経路予測を実行してもよい。
(第2実施形態)
経路予測のための学習後の予測装置(予測モデル)は、全国の道路で同じものを用いてもよいが、予測精度は学習に使用した過去のデータに依存する。即ち、学習に用いたセンサデータには、そのセンサデータを取得した地域(以下、エリアともいう)の地理的条件(道路形状、車道幅、車線数、歩道の有無、歩道幅、信号機の有無、信号機の位置、交通量等)が反映されていると考えられる。特定のエリアにおいて経路予測を行う経路予測装置は、そのエリアで取得されたセンサデータにより学習されたものであることが好ましい。したがって、第2実施形態では、車載装置が経路予測機能を有し、エリア毎の学習により決定された学習結果を用いて、車両が走行しているエリアでの経路予測を行う。
図12を参照して、第2実施形態に係る経路予測システムは、エリア510に配置されたサーバ500と、エリア510と異なるエリア512に配置されたサーバ502と、複数の車両504及び508の各々の車載装置とを含む。サーバ500及び502は、コンピュータであり、図3と同様に構成されている。サーバ500のメモリには、エリア510に配置された路側センサ(図示せず)によるセンサデータを用いて、上記したように予測モデルを学習することにより決定された学習パラメータが記憶されている。同様に、サーバ502のメモリには、エリア512に配置された路側センサ(図示せず)によるセンサデータを用いて決定された学習パラメータが記憶されている。サーバ500及び502の各々は、自己のメモリに記憶されている学習パラメータを適宜配信し、パラメータ配信装置として機能する。図12では、2つのエリア510及び512を図示しているが、道路を含む所定領域(例えば、全国、各都道府県等)が複数のエリアに区切られて、各エリアに少なくとも1台のサーバ(学習パラメータを記憶し配信する)が配置されているとする。
(車載装置の機能的構成)
車両504及び506の車載装置は、図4と同様に構成されている。車両504及び506の車載装置の機能構成を図13に示す。図13を参照して、車載装置520は、パケット受信部522、パラメータ記憶部524、センサ部526、解析処理部528、予測部530及び情報提示部532を含む。
パケット受信部522は、パケットデータ(サーバ500及び502から送信される学習パラメータ)を受信し、受信した学習パラメータを、パラメータ記憶部524に出力する。パラメータ記憶部524は、予め各エリアに対応する学習パラメータを記憶している。パラメータ記憶部524は、パケット受信部522から入力される学習パラメータを適宜記憶する。
センサ部526は、例えば図4のセンサ部142及びI/F部144と同様に構成され、センサデータを取得する。取得されたセンサデータは、解析処理部528に出力される。解析処理部528は、入力されるセンサデータを、図6の解析処理部184と同様に解析して、歩行者を検出し、その位置及び兆候(歩行者の体の向き及び顔の向き)を検出する。解析処理部528は、検出した位置及び兆候を予測部530に出力する。
予測部530は、解析処理部528から位置及び兆候が入力されると、パラメータ記憶部524に記憶されている学習パラメータの中から、車両が現在走行中のエリア(車両が現在位置するエリア)の学習パラメータを読出して、図6の予測部188と同様に経路予測を実行する。予測部530は、得られた経路予測を情報提示部532に出力する。
図14を参照して、学習パラメータの一例を説明する。図14は、ニューラルネットワークを用いた予測器(予測モデル)を示す。入力層の各ノードには、実測データが入力される。ある層のノードにデータが入力されると、そのノードは、入力値と所定の重みを乗算した値を、次の層の各ノードに出力する。隣接する層間で、これを繰返すことにより、出力層からデータが出力される。各層のノードに設定された重みを変更すると、出力層の出力データが変化する。学習では、多量の入力データを用いて、各入力データに対する出力データが教師データに近付くように、各重みを調節する。このようなニューラルネットワークモデルの場合、重みが学習パラメータである。
予め、このようなニューラルネットワークモデルを、各エリアで取得したセンサデータから生成した入力データと教師データとを用いて学習させた結果の重みを学習パラメータとして、そのエリアに配置されたサーバに記憶しておく。入力データ及び教師データは、例えば、図11に示したように、センサデータから検出した歩行者の位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)の時系列データから、自動的に生成できる。
図14では、中間層が2つである場合を示しているが、中間層は1つであっても、3つ以上であってもよい。また、予測モデルは、ニューラルネットワークに限定されない。センサデータから検出された歩行者の位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)を用いた学習により、学習パラメータが決定される予測モデルであればよい。車載装置520の予測部530には、学習パラメータを決定した予測モデルと同じ構成の予測モデルを採用すればよい。
図13に戻り、情報提示部532は、図4のバス154に対応し、例えば液晶ディスプレイ等の画像表示装置と、スピーカ等の音響装置とを含み、予測部530から入力された経路予測(例えば、一連の2次元座標)を画像として表示する。また、経路予測が車両の進行方向と交差するか否かを判定し、交差すると判定された場合、警告音を発して注意を促す。
(車載装置の動作)
図15を参照して、車載装置520による経路予測処理に関して、より具体的に説明する。上記したように、車載装置520は図4と同様に構成されているので、以下においては、図4の符号を参照する。図15に示した処理は、制御部150が、所定のプログラムをメモリ148から読出して実行することにより実現される。ここでは、メモリ148には、予めエリアを特定する情報(地図情報等)と、それに対応する学習パラメータが記憶されているとする。
ステップ600において、制御部150は、現在車両が走行しているエリアを特定する。具体的には、制御部150はGPS等により現在の車両の位置を取得し、メモリ148に記憶されているエリア情報から、その位置が含まれるエリアを特定する。制御部150は、特定したエリアを表す情報(以下、走行中エリア情報という)として、メモリ148の所定領域に記憶する。
ステップ602において、制御部150は、車両の走行中エリアが変更されたか否かを判定する。具体的には、制御部150は、ステップ600と同様に、現在車両が走行しているエリアを特定し、特定したエリアが、メモリ148に記憶されている走行中エリア情報により特定されるエリアと異なるか否かを判定する。異なる(エリアが変更された)と判定された場合、特定されたエリアを表す情報を、メモリ148の走行中エリア情報に上書きした後、エリア制御はステップ604に移行する。そうでなければ、制御はステップ616に移行する。
ステップ604において、制御部150は、メモリ148に、ステップ602において特定されたエリアに対応する学習パラメータが記憶されているか否かを判定する。記憶されていると判定された場合、制御はステップ606に移行する。そうでなければ、制御はステップ612に移行する。
ステップ606において、制御部150は、車両が走行中のエリアのサーバに学習パラメータのバージョンを問合せる。具体的には、制御部150は、所定コード(以下、バージョン問合せコードという)をブロードキャストする。後述するように、バージョン問合せコードを受信したサーバは、記憶している学習パラメータのバージョンを表す情報(バージョン情報)を、バージョン問合せコードを送信した車載装置宛に送信する。例えば、エリア510を走行中の車両504の車載装置がバージョン問合せコードをブロードキャストすると、サーバ500がバージョン情報を車両504に送信する。車両504の周囲を走行中の車両車載装置は、バージョン問合せコードを受信しても無視する。
ステップ608において、制御部150は、バージョン情報を受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ610に移行する。そうでなければ、ステップ608の処理が繰返される。
ステップ610において、制御部150は、ステップ608で取得したバージョン情報が、メモリ148に記憶されている学習パラメータの内、ステップ602で特定されたエリアに対応する学習パラメータのバージョンよりも新しいか否かを判定する。新しいと判定された場合(即ち、メモリ148に記憶されている学習パラメータが古い場合)、制御はステップ612に移行する。そうでなければ(即ち、メモリ148に記憶されている学習パラメータが新しい又は同等である場合)、制御はステップ616に移行する。
ステップ612において、制御部150は、車両が走行中のエリアのサーバに学習パラメータの送信を要求する。具体的には、制御部150は、所定コード(以下、送信要求コードという)をブロードキャストする。後述するように、送信要求コードを受信したサーバは、記憶している学習パラメータを、送信要求コードを送信した車載装置宛に送信する。例えば、エリア510を走行中の車両504の車載装置が送信要求コードをブロードキャストすると、サーバ500が学習パラメータを車両504に送信する。車両504の周囲を走行中の車両車載装置は、送信要求コードを受信しても無視する。
ステップ614において、制御部150は、学習パラメータを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、受信した学習パラメータを、ステップ620で特定されたエリアに対応させてメモリ148に記憶する。その後、制御はステップ616に移行する。そうでなければ、ステップ614が繰返される。
ステップ616において、制御部150は、センサデータが更新されたか否か、即ち、センサ部142から新たなセンサデータを取得したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ618に移行する。そうでなければ、制御はステップ624に移行する。
ステップ618において、制御部150は、ステップ616で取得されたセンサデータを解析し(図13の解析処理部528の機能に対応)、検出対象(歩行者)が検出され、且つその位置及び兆候が検出されたか否かを判定する。検出されたと判定された場合、制御はステップ620に移行する。そうでなければ(例えば、検出対象が検出されなかった場合、又は、検出対象が検出されても、その位置及び兆候の一方が検出されなかった場合)、制御はステップ624に移行する。
ステップ620において、制御部150は、ステップ602で特定されたエリアに対応する学習パラメータを読出し、読出した学習パラメータを用いて、ステップ616で検出された位置及び兆候(体の向き及び顔の向き)から、ステップ616で検出された歩行者の移動経路を予測し(図13の予測部530の機能に対応)、その結果である予測経路をメモリ148に記憶する。
ステップ622において、制御部150は、ステップ620の予測結果である予測経路をメモリ148から読出し、提示部152に提示する(図13の情報提示部532の機能)。
ステップ624において、制御部150は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ602に戻る。終了の指示は、例えば、車載装置が搭載された車両のエンジン及び電気系統がオフされることにより成される。
(サーバの動作)
図16を参照して、サーバ500及び502による処理に関して、より具体的に説明する。上記したように、サーバ500及び502は図3と同様に構成されているので、以下においては、図3の符号を参照する。図16に示した処理は、制御部120が、所定のプログラムをメモリ122から読出して実行することにより実現される。メモリ122には、対応するエリアの学習パラメータ及びそのバージョン情報が記憶されている。サーバ500が記憶している学習パラメータは、サーバ502が記憶している学習パラメータとは異なる。
ステップ700において、制御部120は、学習パラメータのバージョンの問合せがあったか否かを判定する。具体的には、制御部120は、バージョン問合せコードを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ702に移行する。そうでなければ、制御はステップ708に移行する。バージョン問合せコードは、上記したように、車載装置から送信される(図15のステップ606参照)。
ステップ702において、制御部120は、メモリ122に記憶している学習パラメータのバージョン情報を、バージョン問合せコードを送信した車載装置宛に送信する。その後、制御はステップ704に移行する。バージョン問合せコードを送信した車載装置を特定する情報(アドレス)は、ステップ700で受信したバージョン問合せコードを含むパケットの送信元アドレスから知ることができる。送信されたバージョン情報は、バージョン問合せコードを送信した車載装置により受信される(図15のステップ608参照)。
ステップ704において、制御部120は、学習パラメータの要求があったか否かを判定する。具体的には、制御部120は、送信要求コードを受信したか否かを判定する。
受信したと判定された場合、制御はステップ706に移行する。そうでなければ、制御はステップ708に移行する。送信要求コードは、上記したように、車載装置から送信される(図15のステップ612参照)。
ステップ706において、制御部120は、メモリ122から学習パラメータを読出して、送信要求コードを送信した車載装置宛に送信する。その後、制御はステップ708に移行する。送信要求コードを送信した車載装置を特定する情報(アドレス)は、ステップ704で受信した送信要求コードを含むパケットの送信元アドレスから知ることができる。送信された学習パラメータは、送信要求コードを送信した車載装置により受信される(図15のステップ614参照)。
ステップ708において、制御部120は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ700に戻る。終了の指示は、例えば、制御部120を含むサーバが管理者等により操作されることにより成される。
以上により、車載装置は、車両の走行中のエリアに対応する学習パラメータを記憶していれば、それを用いて、検出された歩行者の予測経路を決定できる。一方、車載装置は、車両の走行中のエリアに対応する学習パラメータを記憶していなければ、又は、記憶している学習パラメータが、サーバから取得可能な学習パラメータよりも古ければ、サーバから学習パラメータを取得し、それを用いて、検出された歩行者の予測経路を決定できる。
例えば、図12を参照して、エリア510を走行している車両504の車載装置は、必要に応じて、サーバ500からエリア510に適した学習パラメータを取得し、それを用いて経路予測を行う。車両504の車載装置は、車両504に搭載されたセンサのセンサデータを解析して、例えば歩行者590が検出された場合、その位置及び兆候から、サーバ500から受信した学習パラメータを用いて、歩行者590の予測経路592を決定できる。また、車両504がエリア512を走行するようになった場合には、車両504の車載装置は、必要に応じて、サーバ502からエリア512に適した学習パラメータを取得できる。車両504の車載装置は、車両504に搭載されたセンサのセンサデータを解析して、例えば歩行者594が検出された場合、その位置及び兆候から、サーバ502から受信した学習パラメータを用いて、歩行者594の予測経路596を決定できる。
このように、車載装置は、搭載されている車両が走行中のエリアに適した学習パラメータを使用することにより、より精度よく、検出した歩行者の予測経路を決定できる。したがって、車載装置は運転者に対して、精度の高い予測経路に基づいて、注意を促す等、より適切な運転支援を行うことができる。
サーバが車載装置から要求を受けた場合にのみ、要求した車載装置に学習パラメータを送信することにより、サーバから、車載装置にとって不要な学習パラメータの送信を抑制できる。
上記では、車載装置は、所定地域の複数エリア毎の学習パラメータを予め記憶している場合を説明した。これにより、車載装置単独で、歩行者等の移動物体が実際に行動する前に、より早く移動物体の移動経路を、地域に応じた適切な所定情報(パラメータ)を使用して精度よく予測できる。
一方、車載装置が必要に応じて各エリアに配置されたサーバから学習パラメータを取得できるようにすることにより、車載装置は、予め学習パラメータを記憶しておかなくてもよく、不要なデータを記憶することを抑制できる。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
100 経路予測システム
102 経路予測装置
104 路側センサ
106、114、116、118、504、506 車両
108 基地局
110 ネットワーク
112 信号機(歩行者用信号機)
120、150、168 制御部
122、148、166 メモリ
124、146、164 通信部
126、154、170 バス
140、520 車載装置
142、160、526 センサ部
144、162 I/F部
152 提示部
180、522 パケット受信部
182 パケット送信部
184、528 解析処理部
186 学習部
188、530 予測部
200、202、590、594 歩行者
204 歩行者用信号機
206、208 車両用信号機
210、212、592、596 予測経路
220、230 対象枠
222 顔領域枠
224 顔の向き
226 体領域枠
228 体の向き
240 障害物
500、502 サーバ
510、512 エリア
524 パラメータ記憶部
532 情報提示部

Claims (17)

  1. 車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集部と、
    前記収集部により収集された前記センサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、
    前記解析部により特定された前記移動物体の前記位置及び前記兆候を用いて、前記移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、
    前記解析部により特定された前記位置及び前記兆候を、前記移動物体毎に対応させて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に所定期間記憶された前記位置及び前記兆候を用いて、前記予測部を学習させる学習部とを含む、経路予測装置。
  2. 前記移動物体は、人であり、
    前記兆候は、前記人の顔の向きを表す情報を含む、請求項1に記載の経路予測装置。
  3. 前記兆候は、前記人の体の向きを表す情報をさらに含む、請求項2に記載の経路予測装置。
  4. 前記学習部は、
    機械学習により前記予測部を学習させ、
    前記移動物体毎に所定の時間に渡って特定され、前記記憶部に記憶されている前記位置及び前記兆候の時系列データの内、より過去に属する前記位置及び前記兆候の第1の時系列データを、前記機械学習の入力データとし、
    前記移動物体毎に所定の時間に渡って特定され、前記記憶部に記憶されている前記位置及び前記兆候の前記時系列データの内、前記第1の時系列データを含まない時系列データを、前記機械学習の教師データとして使用する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の経路予測装置。
  5. 前記予測部により予測された前記経路を、車載装置に配信する配信部をさらに含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の経路予測装置。
  6. 前記配信部は、前記予測部により予測された前記経路と共に、当該経路に対応する前記移動物体の画像データを配信する、請求項5に記載の経路予測装置。
  7. 前記予測部により予測された前記経路を用いて、当該経路の予測対象の前記移動物体と、当該移動物体とは別の移動物体との衝突の可能性を評価する評価部をさらに含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の経路予測装置。
  8. 前記収集部は、前記車載センサにより取得されたセンサデータ及び前記路側センサにより取得されたセンサデータを収集し、
    前記車載センサにより取得された前記センサデータから検出された第1移動物体と、前記路側センサにより取得された前記センサデータから検出された第2移動物体とが同じ移動物体である否かを判定する判定部をさらに含み、
    前記予測部は、前記同じ移動物体と判定された前記第1移動物体及び前記第2移動物体の各々に関して特定された前記位置及び前記兆候を共に使用して、前記経路を予測する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の経路予測装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の経路予測装置を含む車載装置。
  10. 第1センサを含む車両に搭載された車載装置と、
    路上に設置された第2センサを含む路側装置と、
    経路予測装置とを含み、
    前記車載装置は、前記第1センサにより取得されたセンサデータを、無線通信を介して前記経路予測装置に送信し、
    前記路側装置は、前記第2センサにより取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して前記経路予測装置に送信し、
    前記経路予測装置は、
    前記車載装置から送信された前記センサデータ及び前記路側装置から送信された前記センサデータを受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記センサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、
    前記解析部により特定された前記移動物体の前記位置及び前記兆候を用いて、前記移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、
    前記解析部により特定された前記位置及び前記兆候を、前記移動物体毎に対応させて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に所定期間記憶された前記位置及び前記兆候を用いて、前記予測部を学習させる学習部とを含む、経路予測システム。
  11. センサを含む車両に搭載された車載装置と、
    前記車載装置に所定情報を、無線通信を介して配信する配信装置とを含み、
    前記車載装置は、
    前記所定情報を受信する受信部と、
    前記センサにより検出されたセンサデータから、移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、
    前記解析部により特定された前記移動物体の前記位置及び前記兆候と、前記受信部により受信された前記所定情報とを用いて、前記移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部とを含み、
    前記所定情報は、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する処理を所定期間繰返して得られた前記位置及び前記兆候の集合を用いて、前記予測部と同じモデルの予測器を学習させることにより得られた学習パラメータである、経路予測システム。
  12. 前記配信装置を複数含み、
    複数の前記配信装置の各々は、
    車両が通行可能な道路を含む所定領域毎に配置され、
    前記所定領域に対応する前記所定情報を、前記無線通信を介して配信し、
    前記車載装置の前記受信部は、複数の前記配信装置の内、前記車両の現在位置を含む前記所定領域に配置されている配信装置から、当該所定領域に対応する前記所定情報を受信する、請求項11に記載の経路予測システム。
  13. 前記車載装置は、前記車両の現在位置を含む前記所定領域に配置されている前記配信装置に、当該所定領域に対応する前記所定情報の送信を要求する送信要求を送信する送信部をさらに含み、
    前記送信要求を受信した前記配信装置は、当該配信装置が配置されている前記所定領域に対応する前記所定情報を、前記要求を送信した前記車載装置に送信する、請求項12に記載の経路予測システム。
  14. 前記受信部は、前記車両の現在位置を含む前記所定領域に配置されている前記配信装置から配信される、当該所定領域に対応する前記所定情報のバージョンを受信し、
    前記車載装置は、
    前記予測部が前記経路の予測に使用する前記学習パラメータを、前記所定領域毎に記憶する記憶部と、
    前記受信部により取得された前記バージョンが、前記記憶部に記憶されている前記学習パラメータの内、前記車両の現在位置を含む前記所定領域に対応する学習パラメータのバージョンよりも新しいか否かを判定する判定部とをさらに含み、
    前記判定部により、前記受信部により取得された前記バージョンが、前記記憶部に記憶されている前記学習パラメータの内、前記車両の現在位置を含む前記所定領域に対応する学習パラメータのバージョンよりも新しいと判定されたことを受けて、前記送信部は、前記送信要求を送信する、請求項13に記載の経路予測システム。
  15. センサと、
    前記センサにより検出されたセンサデータから、移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析部と、
    前記解析部により特定された前記移動物体の前記位置及び前記兆候から、前記移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測部と、
    前記予測部が前記経路の予測に使用する学習パラメータを、車両が通行可能な道路を含む所定領域毎に記憶する記憶部とを含み、
    前記学習パラメータは、車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する処理を所定期間繰返して得られた前記位置及び前記兆候の集合を用いて、前記予測部と同じモデルの予測器を学習させることにより得られた学習パラメータである、車載装置。
  16. 車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集ステップと、
    前記収集ステップにより収集された前記センサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析ステップと、
    前記解析ステップにより特定された前記移動物体の前記位置及び前記兆候を用いて、前記移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測ステップと、
    前記解析ステップにより特定された前記位置及び前記兆候を、前記移動物体毎に対応させて記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにより所定期間記憶された前記位置及び前記兆候を用いて、前記予測ステップを学習させる学習ステップとを含む、経路予測方法。
  17. コンピュータに、
    車載センサ及び路側センサの少なくともいずれか一方により取得されたセンサデータを、無線通信又は有線通信を介して収集する収集機能と、
    前記収集機能により収集された前記センサデータから移動物体を検出し、当該移動物体の位置及び兆候を特定する解析機能と、
    前記解析機能により特定された前記移動物体の前記位置及び前記兆候を用いて、前記移動物体の未来の位置を含む経路を予測する予測機能と、
    前記解析機能により特定された前記位置及び前記兆候を、前記移動物体毎に対応させて記憶する記憶機能と、
    前記記憶機能により所定期間記憶された前記位置及び前記兆候を用いて、前記予測機能を学習させる学習機能とを実現させる、コンピュータプログラム。
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