JP2020173146A - 拭き取り枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】拭き取り検査に使用する拭き取り枠であって、操作性に優れ、拭き取り面積を変えることができる拭き取り枠を提供する。【解決手段】拭き取り検査に使用する拭き取り枠10であって、空間がくり抜かれた枠体1と、枠体の外周に連設される帯状の把持部5とを有し、把持部は、把持部を枠体側に折り畳む、凹状または凸状に成形された折り畳み線Iと、把持部をその幅方向の中央で折り曲げる、凹状または凸状に成形された折り畳み線IIとを有することを特徴とする。枠体に、辺の長さを変える複数の折り畳み線IV−1、IV−2が形成され、この折り畳み線に従って折込むと、拭き取り面積を変えることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、微生物拭き取り検査に使用する拭き取り枠に関する。
従来から、食品製造工場その他の表面付着菌を測定する方法として、拭き取り検査が行われている。厚労省は、食品製造におけるHACCP入門の手引書を作成し、工場点検の項に、食材や製品に直接接触している器具備品は、拭き取り検査などでしっかりチェックするよう指導している。拭き取り検査は通常、検査対象物の一定面積を綿棒等で拭き取りこれを検体とするものである。拭き取った綿棒を希釈し、培地と混釈して培地表面に増加したコロニー数を測定するが、異なる培地を使用することで一般細菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌群などの微生物毎の細菌数を測定することができる。食品衛生検査指針は、食品処理工場、製造工場および機械器具等の拭き取り検査では、作業台や壁等のように面積の広い部分の拭き取りを10×10cm=100cmの拭き取り枠を用い、ナイフ、手袋、小型容器などの面積の狭いものは5×5cm=25cmの拭き取り枠を用いると指定している(非特許文献1)。
枠き取り枠は、金属製であってもよいが、使い捨て可能な紙製であってもよい。紙製拭き取り枠として、例えば、方形の枠体の外周に、前記枠体から突出した把持部が一体に成型された拭き取り枠などがある(非特許文献2)。微生物検査に使用する拭き取り枠は、汚染を防止するため個包装され、または複数個が開閉可能な袋体に収納されている。拭き取り枠を袋体から取出し、検体の所定位置に拭き取り枠を押圧し、綿球その他で枠内の拭取り面積を拭き取って使用する。枠体に把持部が連設されていると、作業者の手を汚染することなく、検体の所望の位置に拭き取り枠を固定することができる。
厚生省生活衛生局監修 食品衛生検査指針 追補II、社団法人日本食品衛生協会 1996年、第9頁 仙台市HP、衛生対策と衛生指導、(2)枝肉の拭き取り検査、[平成31年1月15日検索]、インターネット<URL:http://www.city.sendai.jp/shokuniku/kurashi/kenkotofukushi/kenkoiryo/kansensho/shokuniku/kensajo/ese.html>
非特許文献2に記載される拭き取り枠は、把持部を介し、拭き取り枠を検体表面の所望の位置に自在に移動させることができる。しかしながら、食品製造設備の形状によっては、枠体を検体に固定する際に、枠体と一体に形成された把持部が邪魔になる場合がある。また、把持部の形状によっては、枠体を検体側に固定する際に、枠体を押圧することが困難な場合もある。
更に、枠体の一辺は縦・横それぞれ10cm等にサイズが固定されているため、縦・横それぞれ5cmの面積など、異なる範囲を正確に拭き取ることはできない。異なる面積を拭き取る場合には、別個の拭き取り枠を準備する必要がある。
上記現状に鑑み、本発明は、把持部を介して枠体を検体側に押圧できる、操作性に優れる拭き取り枠を提供することを目的とする。
更に、拭き取り面積を調整できる拭き取り枠を提供することを目的とする。
本発明者らは、方形の空間がくり抜かれた枠体と、枠体から突出して連設される把持部とを有する拭き取り枠において、把持部を枠体側に折り畳むための折り畳み線(I)と、把持部を幅方向に二つ折り畳むための折り畳み線(II)とを凹状または凸状に成形し、把持部を折り畳み線(I)で枠体側に折り畳んで収納袋に収納したところ、収納袋を開封すると把持部が収納時の押圧から解放されて枠体から立ち上がること、立ち上がった把持部を把持すると折り畳み線(II)によって把持部の長手方向の強度が向上し、枠体を簡便に検体に固定できることを見出し、本発明を完成させた。更に、枠体の各辺を短くできる折り畳み線を設けると、拭き取り用の空間面積を変えることができる。
すなわち本発明は、拭き取り検査に使用する拭き取り枠であって、
空間がくり抜かれた枠体と、前記枠体の外周に連設される帯状の把持部とを有し、
前記把持部は、前記把持部を前記枠体側に折り畳む、凹状または凸状に成形された折り畳み線(I)と、前記把持部をその幅方向の中央で折り曲げる、凹状または凸状に成形された折り畳み線(II)とを有することを特徴とする、拭き取り枠を提供するものである。
また本発明は、前記枠体は、更に、各辺の長さを1/2に折込む、凹状および/または凸状に成形された複数の折り畳み線(IV)を有することを特徴とする、前記拭き取り枠を提供するものである。
また本発明は、前記拭き取り枠は、前記折り畳み線(I)で前記把持部が前記枠体側に折り畳まれ、収納袋に収納されたものである、前記拭き取り枠を提供するものである。
本発明の拭き取り枠は、収納袋から取り出すと、折り畳まれた把持部が収納時の押圧から解放されて自力で立ち上がるため、取扱いが容易である。また、把持部に、幅方向に二つ折りできる凹状または凸状に成形された折り畳み線が形成されているため、把持部を把持するだけで折り畳み線で折り畳まれ、把持部の長手方向の強度を向上させることができる。更に、枠体を折込むと、空間部の面積を変更できるため、ナイフなどの面積の狭い検体の拭き取り用にも使用することができる。
本発明の拭き取り枠の平面図である。把持部が枠体に連設され、把持部に凹状または凸状に成形された折り畳み線(I)、(II)および(III)、枠体を折り畳むための、凹状および/または凸状に成形された複数の折り畳み線(IV−1)、(IV−2)、並びに折り畳んだ枠体を安定させるための折り畳み線(V−1)、(V−2)が成形される態様を説明する図である。 本発明の把持部が折り畳まれた拭き取り枠を、収納袋から取り出した際の拭き取り枠の斜視図である。把持部が収納袋の押圧から解放され、自力で立ち上がる状態を示す。 本発明の拭き取り枠の斜視図であって、自力で立ち上がる把持部を把持すると、把持部に形成された折り畳み線(II)によって把持部が幅方向に二つ折りされる態様を示す。 本発明の拭き取り枠の斜視図であって、把持部が折り畳み線(II)で幅方向に二つ折りされ、かつ折り畳み線(I)、(II)および(III)によって把持部と枠体との連設部に三角形の折込みが形成された状態を説明する図である。 本発明の拭き取り枠を使用して、検査体の表面を拭き取る態様を説明する図である。 折り畳み線(IV−1)、(IV−2)を介して枠体の辺の長さを1/2に折込み、枠体を構成しない余剰部分が枠体から突出する状態を説明する図である。 図6で折り畳んだ後、枠体を構成しない余剰部分を枠体の辺の方向に折込んだ態様を説明する図である。 図7で折り畳んだ後、枠体を構成しない余剰部分を更に任意に折込んで枠体1の形状を安定させた態様を説明する斜視図である。
本発明は、拭き取り検査に使用する拭き取り枠であって、空間がくり抜かれた枠体と、前記枠体の外周に連設される帯状の把持部とを有し、前記把持部は、前記把持部を前記枠体側に折り畳む、凹状または凸状に成形された折り畳み線(I)と、前記把持部をその幅方向の中央で折り曲げる、凹状または凸状に成形された折り畳み線(II)とを有することを特徴とする。前記枠体は、前記枠体を構成する各辺に、各辺の長さを1/2に折り畳む、凹状および/または凸状に成形された折り畳み線線(IV)を有するものであってもよい。更に、前記拭き取り枠は、把持部が折り畳み線(I)で枠体側に折り畳まれ、収納袋に収納されたものであってもよい。以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の拭き取り枠10の好ましい態様の平面図の一例である。拭き取り枠10は、枠体1と枠体1に連設する把持部5とを含む。枠体1は、綿棒などで検体を拭き取るための所定面積の方形の空間3がくり抜かれた額縁状である。額縁を構成する各辺の形状を、上底W1、下底W2からなる台形2(下底W2>上底W1)とすれば、枠体1は、台形2が4つ、各上底W1および下底W2でそれぞれ連結して方形に結合した形状と考えることができる。説明の便宜のため、以降、台形2を用いて枠体1を説明する。また、図1において、枠体1を構成する4つの台形2を、それぞれ時計回りに12時から、上台形、右台形、下台形、左台形と称する。空間3の面積が10cm×10cmの場合、上底W1の長さは10cmとなる。その際、枠体1を構成する各台形2の下底W2から上底W1に至る高さhは、5〜25mmであることが好ましい。なお、空間3のサイズは、公定の試験方法等で拭き取り面積が変更された場合にはこれに対応して変更することができる。
図1では、枠体1の各台形2の上底W1の中央に、中央を示す目盛4が記載される態様を示す。目盛4は、中央を示すものに限定されず1cm毎に記載されるものでもよく、また目盛4は存在しなくてもよい。
把持部5は、枠体1を構成する台形2のいずれかの下底W2から帯状に突出して形成される。図1では、左台形2に把持部5が形成され、把持部5の長手方向は、枠体1を構成する上台形2の下底W2と平行する態様となっている。本発明では、使用者が把持して枠体1を固定できる形状であれば、把持部5の形状や位置は上記に限定されない。例えば、把持部5が、左台形2の下底W2の中央に形成されるものであってもよい。また、図示しないが、把持部5が、左台形2の下底W2と上台形2の下底W2とに亘って連設され、把持部5の長手方向が枠体1の対角線上にある態様であってもよい。
把持部5の形状は、方形の帯状に限定されるものでなく、例えば、把持しやすいように指型をかたどった凹凸等の不定形状であってもよい。したがって把持部5のサイズも、例えば、幅の最も狭いところと広いところとが、台形2の上底W1の長さの0.1〜0.5倍の範囲に入ればよく、同様に、長手方向の最も短いところと長いところとが、台形2の上底W1の長さの0.7〜1.1倍の範囲に入ればよい。なお、図1は、把持部5の解放端が曲線で形成される態様の一例を示す。
把持部5は、その全長が、台形2の下底W2の長さの0.8〜1.2倍であることが好ましく、把持部5を後記する折り畳み線(I)で折り畳んだ際に、把持部5の解放端が台形2の下底W2から突出しない範囲で選択する。折り畳んだ状態で把持部5の解放端が右台形2の下底W2から突出しなければ、枠体1が収納できる収納袋に拭き取り枠10を収納することができ、保存や運搬スペースを低減することができる。
把持部5には、把持部5を枠体1側に折り畳むための折り畳み線(I)と、把持部5を幅方向に二つに折り曲げる折り畳み線(II)とが形成されている。これら折り畳み線(I)、(II)は、折り畳みを補助できるように断面視、凹状または凸状に成形される。「谷折り」を折り目が内側に隠れる折りとし、「山折り」を折り目が外側になる折りと定義すれば、折り畳み線(I)は谷折りとなる。なお、折り畳み線の山折りおよび谷折りと、折り畳み線を構成する凹状、凸状とは直接関連しない。したがって、谷折りの折り畳み線(I)を凹状で構成しても、凸状で構成してもよい。同様に、いずれかの凹状の折り畳み線を谷折り、山折りのいずれの折り方で折り畳んでもよく、凸状の折り畳み線を谷折り、山折りのいずれの折り方で折り畳んでもよい。各折り畳み線を構成する凹状または凸状の幅や深さは、拭き取り枠10に使用する材質の厚みなどに応じて適宜選択することができる。拭き取り枠10の材質や厚さ、各折り畳み線の位置などを考慮して、所望の折り畳みを補助できる凹状または凸状に調整することができる。なお、凹状の一例として、切り込み線であってもよい。
折り畳み線(I)は、把持部5に形成される。図1は、左台形2の下底W2から長さLの位置に折り畳み線(I)が形成される態様を示す。折り畳み線(I)は、左台形2の下底W2から把持部5の解放端のいずれにも形成できるが、好ましくは、枠体1を構成する台形2の高さhを基準とすれば、長さLは0〜2hの範囲である。なお、長さL=0とは、左台形2の下底W2に折り畳み線(I)が形成される場合を意味する。長さLがこの範囲であれば、把持部5を折り畳み線(I)で折り畳んで収納袋から取り出すと、把持部5が自力で立ち上がるため操作性に優れ、かつ把持部5を介して枠体1の固定を容易に行うことができる。図2に、折り畳み線(I)で二つ折りした拭き取り枠10の把持部5が、枠体1から立ち上がる状態の斜視図を示す。
折り畳み線(II)は、把持部5の幅方向のほぼ中央に、解放端から前記折り畳み線(I)まで形成される。折り畳み線(II)によって把持部5が幅方向の中央で折り畳まれると把持部5の長手方向の強度が向上する。折り畳み線(II)は、谷折りでも山折りでもよい。いずれであっても、長手方向の強度増強効果を得ることができるからである。便宜のため、以下、折り畳み線(I)および(II)を谷折りで形成した場合で説明する。
図3に示すように、自力で立ち上がった把持部5を把持すると、折り畳み線(II)を介して容易に把持部5が幅方向に二つ折りされる。ただし、把持部5は、折り畳み線(II)を介して幅方向に二つ折りされ、横断面がV字型となればよく、二つ折りのまま使用する必要はない。
把持部5には、折り畳み線(I)と枠体1との間に、更に、折り畳み線(III)が凹状または凸状に成形されるものであってもよい。このような折り畳み線(III)としては、把持部5の幅方向の強度を増加し得る構造や、枠体1と把持部5との接合部の安定性を向上できる構成であることが好ましい。例えば、把持部5と枠体1との連設部の上端と折り畳み線(I)と(II)との交点とを結ぶ線、および把持部5と枠体1との連設部の下端と、折り畳み線(I)と(II)との交点とを結ぶ2本の折り畳み線(III)を例示することができる。この態様の一例を図1に示す。図1では、左台形2の下底W2との連設部の上端(UP)と下端(DP)、および折り畳み線(I)と(II)との交点(CP)とを結ぶ2本の折り畳み線(III)を記載している。2本の折り畳み線(III)によって、上記交点(CP)を頂点とし、上端(UP)と下端(DP)とを底辺とする三角形が形成される。三角形は、変形に強いとされるトラス構造の基本構造である。図4に、把持部5の折り畳み線(I)と枠体1との間に、折り畳み線(III)で三角形に谷折りされた態様を示す。長手方向に強度が増加した把持部5がトラス構造を構成する三角形を介して枠体1に連設されるため、枠体1と把持部5との接合部が安定する。なお、折り畳み線(I)が谷折りの場合、2本の折り畳み線(III)は何れも谷折りであることが好ましい。折り畳み方向が同じであると、図4に示すように、把持部5を把持するだけで折り畳み線(II)と折り畳み線(III)とが折込まれるため折り畳み操作が容易である。
折り畳み線(I)と(III)とのなす角θは、左台形2の下底W2から折り畳み線(I)に至る長さL、すなわち左台形2の下底W2から折り畳み線(I)と(II)との交点(CP)までの長さ、を変更することで適宜調整することができる。θが45°であれば把持部5が枠体1の平面から垂直方向に立ち上がり、45°を上回ると把持部5が枠体1側に傾斜し、45°を下回ると把持部5の解放端側に傾斜する。なお、折り畳み線(III)は、把持部5と枠体1との連設部にトラス構造を構成する三角形を形成できればよく、把持部5を折り畳み線(III)に沿って折り畳んだ状態で使用する必要はない(図4参照)。したがって、拭き取り枠10の使用時に前記した三角形を形成できれば、折り畳み線(I)と(III)とのなす角θに限定はない。なお、折り畳み線(III)が他の形状であっても、折り畳み線(III)の機能を発揮していることを条件に、折り畳んだ状態で使用する必要はない。
図5に、拭き取り枠10を使用して検体の所定面積を拭き取る態様を示す。把持部5と枠体1との連設部にトラス構造を構成する三角形が形成され、把持部5を固定することで枠体1を安定して固定することができ、空間3の拭き取り操作を確実に行うことができる。
本発明の拭き取り枠10は、枠体1を構成する各台形2に、更に、各台形2の上底W1の長さを1/2に折込む折り畳み線(IV)を設けたものであってもよい。折り畳み線(IV)により、拭き取り面積が1/4の拭き取り枠10に変形させることができる。折り畳み線(IV)は、枠体1を構成する各台形2の上底W1の長さを1/2に折込むために形成され、複数の折り畳み線(IV)で構成される。図1に、折り畳み線(IV)が山折りと谷折りで構成される態様を示す。なお、図1では、折り畳み線(IV)の山折りを折り畳み線(IV−1)とし、谷折りを(IV−2)として示す。枠体1の対角線であって、上台形2と右台形2とが接触する線、および下台形2と左台形2とが接触する線をそれぞれ折り畳み線(IV−1)とする。また、折り畳み線(IV−1)と平行し、上台形2、右台形2、下台形2および左台形2の各上底W1の中点を通過する線をそれぞれ折り畳み線(IV−2)とした。各折り畳み線(IV−1)を山折りし、各折り畳み線(IV−2)を谷折りすると、枠体1は図6に示す形状に折り畳まれる。上台形2と右台形2の半分が裏面で重なり合い、同様に、下台形2と左台形2の半分が裏面で重なり、それぞれ枠体1から突出する余剰部分を構成する。次いで、上台形2と下台形2の折り畳み線(IV−2)での折り畳みを解放すると図7に示すように、前記余剰部分を枠体1上に重ねて突出を回避することができる。この枠体1は、各台形2の上底W1がいずれも1/2となるように折り込まれ、空間3の面積が1/4となっている。
本発明では、この状態で拭き取り枠10を検体表面に固定し、面積が1/4となった空間3の範囲を拭き取ることができる。
一方、前記余剰部分を更に適宜折り畳んだ後に、拭き取りに使用してもよい。余剰部分を折り畳むことで、折込まれた枠体1の形状を安定させることができる。このような余剰部分を折り畳むために、凹状または凸状に成形された折り畳み線(V)を形成する。折り畳み線(V)は、複数で構成され、いずれも谷折りでも山折りでもよく、山折りと谷折りとを含むものであってもよい。山折りを折り畳み線(V−1)とし谷折りを折り畳み線(V−2)とした一例を図1に示し、折り畳み線(V−1)、(V−2)で折込んだ態様を図8に示す。なお、枠体1に、予め折り畳み線(V−1)、(V−2)が形成されていない場合でも、使用者は使用時に任意の位置で余剰部分を折込んで使用することができる。
折り畳み線(V)で余剰部分が折込まれると、枠体1の形状が安定するため、より正確に所定範囲の拭き取り検査を行うことができる。
本発明の拭き取り枠10の素材は、従来の拭き取り枠と同様の素材を使用することができる。例えば、コート紙などの紙基材であり、更にその表面が樹脂コーティングされたものであってもよい。各折り畳み線を構成する凹状、凸状は、エンボス加工や筋入れ加工、刃物による切込みなど、公知の方法で成形することができる。
通常、微生物の拭き取り検査に使用する拭き取り枠10は、収納袋に密封した後にγ線滅菌等を行い、滅菌した後に市販される。本発明の拭き取り枠10は、折り畳み線(I)で把持部5を枠体1側に折り畳み、収納袋に密封されることが好ましい。把持部5を折り畳むことで収納面積を縮小することができる。一方、収納袋から取り出すと把持部5が収納時の押圧から解放されるため枠体1から浮いて立ち上がる。立ち上がった把持部5を把持すると折り畳み線(II)を介して把持部5が長手方向に折り畳まれ、長手方向の強度を増加させることができる。しかも、把持部に、折り畳み線(III)が形成される場合は、把持部5の枠体1と連接する側に2本の折り畳み線(III)と把持部5の端部とからなる三角形が形成され、把持部5がより安定する。なお、把持部5に予め折り畳み線(III)が形成されていない場合でも、二つ折りした把持部5の前記折り畳み線(I)の近傍であって、枠体1側を把持部5の裏面側から把持すると、折り畳み線(III)の近傍が谷折りされ、把持部5を安定させることができる。
本発明の拭き取り枠10は、拭取り面積に応じて枠体1によって形成される空間3の面積を変えることができる。折り畳み線(IV−1)、(IV−2)に沿って折り畳むと、各台形2の長さを1/2に変化させることができる。拭き取り面積の異なる拭き取り枠10を購入することなく拭き取り検査を行うことができる利点がある。
本発明の拭き取り枠10は、微生物検査を簡便かつ迅速に行える。
1・・・枠体、
2・・・枠体を構成する台形、
3・・・枠体の空間、
4・・・目盛、
5・・・把持部、
10・・・拭き取り枠、
W1・・・台形の上底、
W2・・・台形の下底、
h・・・台形の下底から上底までの高さ、
(I)・・・折り畳み線、
(II)・・・折り畳み線、
(III)・・・折り畳み線、
(IV−1)、(IV−2)・・・折り畳み線、
(V−1)、(V−2)・・・折り畳み線

Claims (3)

  1. 拭き取り検査に使用する拭き取り枠であって、
    空間がくり抜かれた枠体と、前記枠体の外周に連設される帯状の把持部とを有し、
    前記把持部は、前記把持部を前記枠体側に折り畳む、凹状または凸状に成形された折り畳み線(I)と、前記把持部をその幅方向の中央で折り曲げる、凹状または凸状に成形された折り畳み線(II)とを有することを特徴とする、拭き取り枠。
  2. 前記枠体は、更に、各辺の長さを1/2に折込む、凹状および/または凸状に成形された複数の折り畳み線(IV)を有することを特徴とする、請求項1記載の拭き取り枠。
  3. 前記拭き取り枠は、前記折り畳み線(I)で前記把持部が前記枠体側に折り畳まれ、収納袋に収納されたものである、請求項1または2記載の拭き取り枠。
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