JP2020170511A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、一般に投資家が投資を行う場合、投資家の種類や性質等によって、投資の目的が異なる。このため、投資家が求める投資条件(リスク、リターン)も大きく異なるのが通常である。
このようなことから、投資の目的等に応じて投資家を分類し、効率的に投資を行うことを補助する、とされる技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。
1以上の車両の組合せからなる投資ファンドを購入する1以上の投資家を、所定基準に基づいて分類する分類手段と、
前記分類手段により分類された前記1以上の投資家の、前記投資ファンド又は前記車両の持ち分の比率を、前記投資ファンドのカテゴリに基づいて設定することで前記投資ファンドを組成する組成手段と、
を備える。
図1は、本発明の一実施形態の情報処理装置が適用されるトラックファンドの運営形態の一例を示す図である。
図1に示すトラックファンドFの運営形態では、業務用貨物運搬用車両T(以下単に「車両T」と呼ぶ)を投資対象の1つとしてファンドマネージャFMがトラックファンドFを運営する。トラックファンドFでは、車両Tに対して複数の投資家Iから投資された資金を運用し、運用益を各投資家Iに還元する。
また、本明細書において特に断りの無い限り、車両Tを単に中古車と呼ぶ場合には、業務用貨物運搬用車両の中古車を意味するものとする。
詳細に説明すると、ファンドマネージャFMは、投資家Iから投資された資金で売主Sから車両Tを購入することで車両Tを調達し、調達した車両Tを借主Rに賃貸し、その賃貸料を得る。また、ファンドマネージャFMは、賃貸後の車両Tを借主Rから引き取り、次の借主Rに再度賃貸するか又は処分する。車両Tを処分業者Uに下取りに出す際に処分する車両Tの下取金や車両Tをスクラップとして売却した売却益(処分代金)がファンドマネージャFMに戻される。
即ち、ファンドマネージャFMは、投資家Iから投資された資金と、車両Tを調達し賃貸運用する費用と、投資家Iへ配当する配当金との収支でトラックファンドFを運営する。
また、ファンドマネージャFMは、t台の車両TをトラックファンドFから賃借し、当該t台の車両Tを借主Rに賃貸する。
したがって、ファンドマネージャFMは、トラックファンドFとの車両売買契約及びアセット・マネジメント契約と、借主Rとの賃貸契約とに基づいて収益を得ることができる。
また、トラックファンドFは、ファンドマネージャFMとの車両賃貸借契約と、所定年数経過後の当該t台の車両Tの売却とに基づいて収益を得ることができる。また、これを源泉として、投資家Iに安定的な配当を行うことができる。
先ず、前提として少なくとも日本国では、税務上、新車と中古車とに関わらず、車両を購入した場合の経理処理において、車両の取得のために要した金額の全てを直ちに費用化することは認められていない。これは、車両は数年にわたって使用するものであり、車両の使用期間に応じて減価償却費として費用化する必要があるからである。なお、当該使用期間を「耐用年数」という。
さらに、海外で運用されることが多い飛行機ファンド、船舶ファンド等と比較しても、投資家Iは、為替変動のリスクが低いというメリットを享受することができる。
即ち、トラックファンドFは、投資家Iにとって安定した配当を得ることができると共に、短期間で減価償却費を計上することができる優れたファンド商品となる。
即ち、従来からある一般的な車両Tの調達手段は、運送会社自身が車両Tを購入するというものである。この場合、車両Tの購入費、自動車税等の税金等が運送会社の自己負担となるにも関わらず、財務上の資産価値としては高い評価を得ることはできない。また、車両故障のリスクも付きまとうこととなる。つまり、一般的な車両Tの調達手段では、以上のようなデメリットが生じてしまう。
即ち、借主Rは、車両Tを所有することなく、ファンドマネージャFMとの間で締結された車両賃貸借契約の内容に基づいて、毎月賃貸料をファンドマネージャFMに支払うだけでよい。
このため、トラックファンドFの商品の内容は、投資家I、ファンドマネージャFM、トラックファンドF、及び借主Rを含む4者の損益が最適化されることが望ましい。
即ち、このような最適化が行われるためには、ファンドマネージャFMは、t台の車両Tの夫々に関する下記(1)乃至(5)夫々の項目の組み合わせとして、最適な組み合わせが検討されて、トラックファンドFが組成される。
(1)車種、新車として販売された時からの経過年数を含む履歴情報、及び車両価格を少なくともパラメータとして含む購入額
(2)売主Sからの購入後、所定の期間経過後の販売額(下取価格)
(3)減価償却費
(4)所定の借主Rに対し賃貸する場合の賃貸料
(5)投資家I、ファンドマネージャFM、トラックファンドF、及び借主Rの損益
即ち、ファンドマネージャFMは、t台の車両Tの組合せからなるトラックファンドFを購入し得る1以上の投資家Iの夫々に関する情報(以下、「投資家情報」と呼ぶ)を管理する。また、ファンドマネージャFMは、t台の車両Tの夫々に関する情報(以下、「車両情報」と呼ぶ)を管理する。
マッチングでは、例えばどの投資家Iを優先するかといった見地に基づいたマッチングや、トラックファンドFをどのくらい組成すればよいのかといった見地に基づいたマッチングが行われる。また例えば、元本の戻しを希望するか、或いはハイリスク・ハイリターンで利回りを優先するか、といった投資家Iの投資目的に応じたマッチングが行われる。
ここで、「ノンリコースローン」とは、借り手が債務全額の返済責任を負わないローン形態をいう。例えば、不動産を対象としたノンリコースローンの場合、返済の原資は、対象となる不動産が産み出すキャッシュフローのみに限定される。これに対して、通常のローンは、「リコースローン」と呼ばれ、借り手の信用に基づいて融資が行われ、返済の原資は、借り手の全財産について返済責任を負う。
ここで、「メザニンローン」とは、通常の借入であるシニアローンより劣後する(返済順位が後になる)ローン形態をいう。例えば、借り手の返済が滞った場合には担保となる不動産が処分されてローンの回収に充てられるが、メザニンローンの債権者は、シニアローンの債権者が回収して残余金があった場合にそこから回収することができる。
また、需要が予想される投資ファンドが予測される。その結果、商品価値の高い投資ファンドの組成が可能となる。
また、実際にトラックファンドFを購入した投資家Iによる評価に基づいて、トラックファンドFが組成される。その結果、より商品価値の高いトラックファンドFの組成が可能となる。
投資家端末2は、投資家Iが夫々操作する情報処理端末であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン等を含む。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図3の例では投資家端末2−1乃至2−n)との間で通信を行う。
また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
ここで借主Rのニーズとは、借主Rが例えば宅配便等の運送業者であれば、冷凍車やドライ車等といった収容庫内温度仕様で何年から何年までの年式、走行距離が何Km以内の車両を何台必要である、という情報、また借主Rが建設会社であれば、廃材を運搬する荷台を備えたトラック、つまり荷台に汎用性がある車両を何年から何年までの年式、走行距離は不問の車両が何台必要である、という情報である。
カテゴリ分けとは、車両Tの属性(形式、仕様、年式、走行距離等)に基づいて、例えば人工知能(Artificial Intelligence)や機械学習等により車両Tを任意のグループに配分することをいう。車両Tは、複数のグループにまたがって配分される場合もある。
この他、車両DB400には、車両Tの相場価格が記憶されている。車両Tの相場価格は、対象の車両Tが、例えば中古車や新古車等であれば、年式や車種、走行距離に応じた中古市場の価格である。対象の車両Tが、例えば新車であれば、カーディーラー等のパンプレットに記載されている新車価格である。
商品DB402には、トラックファンドFの商品の内容が記憶される。
また、投資家情報管理部101は、後述する取得部106により取得された評価を、評価を行った投資家Iの投資家情報として管理する。
また、評価部103は、投資家I−1乃至I−nの夫々に対する評価として、評価の対象となる投資家I−1乃至I−nの夫々の紹介者、保有するキャッシュ、投資の頻度、前記投資ファンドを提案されてから実際に投資を行うまでの時間、決算月、希望する利益額、希望する利益額の推移、元本の戻しの有無、及び資金の調達手法に関する情報のうち、少なくとも1の情報に基づく評価基準による評価を行う。
ここで、「所定基準」は特に限定されず、例えばトラックファンドFの購入目的(例えば配当金を得る目的や、償却目的)に基づく基準とすることができる。また例えば、1以上の投資家Iの夫々に対する評価に基づく基準とすることができる。
サーバ1では、投資家情報管理部101が、t台の車両Tの組合せからなるトラックファンドFを購入し得る投資家I−1乃至I−nの夫々の投資家情報を管理する。
また、車両情報管理部102が、トラックファンドFを構成するt台の車両Tの夫々の車両情報を管理する。
続いて、評価部103が、投資家情報管理部101により管理されている投資家情報に基づいて、投資家I−1乃至I−nの夫々に対して所定の評価基準による評価を行う。
そして、マッチング部104が、評価部103による評価の結果と、投資家情報と、車両情報とに基づいて、評価がなされた投資家I−1乃至I−nの夫々と、1以上のトラックファンドFの夫々とのマッチングを行う。
また、取得部106が、1以上のトラックファンドFのうちいずれかを購入した1以上の投資家Iから、トラックファンドFに対する評価を取得する。
すると、投資家情報管理部101が、取得部106により取得された評価を、評価を行った投資家Iの投資家情報として管理する。
そして、予測部105が、投資家情報管理部101により管理されている投資家情報と、車両情報管理部102により管理されている車両情報とに基づいて、組成が必要となる1以上のトラックファンドFの予測を行う。
また、需要が予想される投資ファンドが予測される。その結果、商品価値の高い投資ファンドの組成が可能となる。
また、実際にトラックファンドFを購入した投資家Iによる評価に基づいて、トラックファンドFが組成される。その結果、より商品価値の高いトラックファンドFの組成が可能となる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
ここで、トレーラーは、トラックやトラクター等の駆動車と同様に減価償却することが可能であるため、投資家Iは、上述した減価償却のメリットを享受することができる。
なお、トレーラーは、駆動車に比べて故障が少ないという特徴を有するため、駆動車に比べてランニングコストが安いというメリットを有する。さらに、駆動車に比べて売却時の値下りが小さいというメリットを有する。このため、例えばトラクター1台あたりのトレーラーの台数を増やす等、トラックファンドFにおける投資対象にトレーラーを積極的に含めるという手法を活用することもできる。
これにより、投資家I、ファンドマネージャFM、トラックファンドF、及び借主Rの夫々の損益をさらに最適化させるファンド商品を容易かつ簡単に作成することができる。
なお、トラックファンドFの商品の対象となる車両が新車の場合、投資家Iは、ファンドによる資金の調達と、ローンによる資金の調達とを組み合せることによって、中古車と同等のメリットを享受することができる。
これは、一般的に新車の耐用年数は中古車よりも長いために中古車よりも減価償却によるメリットを享受し難いが、ローンによる資金の調達を組み合わせることによって、投資家Iの投資額に対する減価償却費の割合を大きくすることができるからである。
但し、上述の実施形態に限定されず、トラックファンドFが直接車両Tを購入し、借主Rに賃貸してもよい。
さらに、投資家Iには次のような効果がある。投資家IがトラックファンドFにより車両Tの一部に投資することで、耐用年数が経過するまでの期間中、その減価償却費を自己の会計に経費として計上し申告することで、その分が減税されるので、税制面での減税効果も期待できる。
1以上の車両(例えば上述のt台車両T)の組合せからなる投資ファンド(例えば上述のトラックファンドF)を購入し得る1以上の投資家(例えば投資家I−1乃至I−n)の夫々に関する第1情報(例えば上述の投資家情報)を管理する第1管理手段(例えば図5の投資家情報管理部101)と、
前記1以上の車両の夫々に関する第2情報(例えば上述の車両情報)を管理する第2管理手段(例えば図5の車両情報管理部102)と、
前記第1管理手段により管理されている前記第1情報に基づいて、前記1以上の投資家の夫々に対して所定の評価基準による評価を行う評価手段(例えば図5の評価部103)と、
前記評価手段による前記評価の結果と、前記第1情報と、前記第2情報とに基づいて、前記評価がなされた前記1以上の投資家の夫々と、1以上の前記投資ファンドの夫々とのマッチングを行うマッチング手段(例えば図5のマッチング部104)と、
を備える。
その結果、投資家に対する評価(レーティング)の結果に基づく好適なマッチングが実現される。
これにより、需要が予想される投資ファンドを予測できるので、商品価値の高い投資ファンドの組成が可能となる。
前記1以上の投資家の夫々に対する評価として、当該評価の対象となる前記1以上の投資家の夫々の紹介者、保有するキャッシュ、投資の頻度、前記投資ファンドを提案されてから実際に投資を行うまでの時間、決算月、希望する利益額、希望する利益額の推移、元本の戻しの有無、及び資金の調達手法に関する情報のうち、少なくとも1の情報に基づく評価基準による評価を行うことができる。
これにより、投資家の夫々の紹介者、保有するキャッシュ、投資の頻度、前記投資ファンドを提案されてから実際に投資を行うまでの時間、決算月、希望する利益額、希望する利益額の推移、元本の戻しの有無、及び資金の調達手法に関する情報に基づく評価基準による評価がなされる。その結果、投資家に対する的確な評価が実現される。
前記第1管理手段は、前記取得手段により取得された前記評価を、当該評価を行った前記投資家の前記第1情報として管理することができる。
これにより、実際に投資ファンドを購入した投資家による評価に基づいて、投資ファンドが組成される。その結果、より商品価値の高い投資ファンドの組成が可能となる。
1以上の車両(例えば上述のt台の車両T)の組合せからなる投資ファンド(例えば上述のトラックファンドF)を購入する1以上の投資家(例えば上述の投資家I)を、所定基準に基づいて分類する分類手段(例えば図5の分類部107)と、
前記分類手段により分類された前記1以上の投資家の、前記投資ファンド又は前記車両の持ち分の比率を、前記投資ファンドのカテゴリに基づいて設定することで前記投資ファンドを組成する組成手段(例えば図5の組成部108)と、
を備える。
その結果、様々な目的を有する投資家にとって最適となる投資ファンドを組成することが可能となる。
これにより、投資ファンドの購入目的に基づく投資家の分類が可能となる。
これにより、投資家に対する評価に基づく投資家の分類が可能となる。
これにより、分類の結果に応じて投資家に供与され得る特典が管理されるので、投資を行おうとする者を増やすことが可能となる。
Claims (4)
- 1以上の車両の組合せからなる投資ファンドを購入する1以上の投資家を、所定基準に基づいて分類する分類手段と、
前記分類手段により分類された前記1以上の投資家の、前記投資ファンド又は前記車両の持ち分の比率を、前記投資ファンドのカテゴリに基づいて設定することで前記投資ファンドを組成する組成手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記所定基準は、前記投資ファンドの購入目的に基づく基準である、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記所定基準は、前記1以上の投資家の夫々に対する評価に基づく基準である、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記分類の結果に応じて前記1以上の投資家の夫々に供与され得る所定の特典の管理を行う特典管理手段をさらに備える、
請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
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