JP2020170241A - 耳掛け式通訳システム - Google Patents

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建一 平松
Kenichi Hiramatsu
建一 平松
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Doke Co Ltd
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Abstract

【課題】簡便に通訳を行うことを可能とし、ユーザーが言葉の壁を気にせずに会話を楽しむことが出来る耳掛け式通訳システムを提供することである。【解決手段】耳掛け式通訳システム1は、ユーザー1の耳に掛ける係止部12と、係止部12からユーザー2の頬を介してユーザー2の口元まで延伸する延伸部14と、延伸部14の先端部に設けられる音声部16と、を備え、音声部16は、口元に届く音を集音するマイク部18と、マイク部18によって集音された言葉が所定の言語に通訳された言葉を発するスピーカー部20と、を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、耳掛け式通訳システムに関する。
従来、海外旅行やビジネスシーンなど様々な状況で語学力が求められる。本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、話者発話音声の入力機能、入力した話者音声の認識機能、音声認識結果の話者言語による文字表示機能、文字表示された発話の対話者言語への翻訳機能、翻訳された対話者言語の音声出力機能、を有する通訳装置が開示されている。
ここでは、認識機能は当該認識機能を有する通訳装置端末所有者に限定した話者発話音声入力と、その認識結果である話者言語による文字表示出力の話者による対比・選択による特定話者音声認識学習機能を有することを特徴とすることが述べられている。
特開2016−151718号公報
ビジネスの場などでは通訳の仕事を依頼する予約を行い、当日、その場に通訳者が来て依頼者であるユーザーなどのために通訳の作業を行うことがなされている。このような形で通訳を行う場合、通訳者が現地まで移動して通訳を行うため、通訳者にとって生産性が悪い移動時間が生じてしまうともに、依頼者側も通訳者の旅費交通費を負担するなど余計な経費が生じてしまうという課題がある。
本発明の目的は、簡便に通訳を行うことを可能とし、ユーザーが言葉の壁を気にせずに会話することが出来る耳掛け式通訳システムを提供することである。
本発明に係る耳掛け式通訳システムは、ユーザーの耳に掛ける係止部と、前記係止部から前記ユーザーの頬を介して前記ユーザーの口元まで延伸する延伸部と、前記延伸部の先端部に設けられる音声部と、を備え、前記音声部は、前記口元に届く音を集音するマイク部と、前記マイク部によって集音された言葉が所定の言語に通訳された言葉を発するスピーカー部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る耳掛け式通訳システムにおいて、前記ユーザーが位置する場所から離れた場所に待機する通訳者との通信を確立し、前記マイク部が集音した言葉を前記通信が確立された前記通訳者に伝送し、該通訳者によって通訳された言葉を前記スピーカー部に伝送する通信伝送部を備えることが好ましい。
また、本発明に係る耳掛け式通訳システムにおいて、前記通信伝送部は、前記通訳者が複数存在する場合に、前記ユーザーの音声に対して分析を行い、前記ユーザーの声紋に近似する声紋を有する通訳者を選択して、該通訳者との通信を確立することが好ましい。
本発明によれば、口元に設けられた音声部のマイク部及びスピーカー部を有している。これにより、マイク部で集音された言葉が所定の言語に通訳されてスピーカー部から出力されるため、ユーザーが言葉の壁を気にせずに会話することが出来る。
本発明に係る実施形態において、耳掛け式通訳システムを示す図である。 本発明に係る実施形態において、耳掛け式通訳システムの耳掛け通話器を示す図である。 本発明に係る実施形態において、耳掛け式通訳システムを用いてユーザーが会話している様子を示す図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、耳掛け式通訳システム1を示す図である。図2は、耳掛け式通訳システム1の耳掛け式通訳器10を示す図である。図3は、耳掛け式通訳システム1を用いてユーザー2が会話している様子を示す図である。
耳掛け式通訳システム1は、ユーザー2が外国人6と会話する際に手軽に通訳することを可能とするシステムである。耳掛け式通訳システム1は、耳掛け式通訳器10と、通訳制御部30とを備えている。
耳掛け式通訳器10は、耳に掛けるだけで装着可能であり、ユーザー2があたかも話しているかのように通訳された言葉が出力される器具である。耳掛け式通訳器10は、係止部12と、延伸部14と、音声部16とを備えている。
係止部12は、ユーザー2の耳に掛ける部分である。係止部12は、耳の付け根の外形に沿った形状を有する引掛け部12aと、耳の穴に挿入可能な突起部12bと、耳の耳甲介舟に引掛けて固定可能な固定部12cとを備えている。係止部12は、適度な柔軟性を有する材質、例えば、シリコン樹脂を用いて構成することが出来る。
延伸部14は、係止部12からユーザー2の頬を介してユーザー2の口元まで延伸する部分である。延伸部14は、所定の角度に曲げることが可能な柔軟性を有する金属性のワイヤーを含んで構成される。これにより、ユーザー2の顔の形状などに応じて適切な位置に音声部16を位置させることが出来る。また、延伸部14は、所定の角度に曲げることが出来るだけでなく、伸縮可能な部材で構成することによっても適切な場所に位置させることが出来る。
音声部16は、延伸部14の先端部に設けられており、マイク部18とスピーカー部20とを備えている。音声部16には、マイク部18及びスピーカー部20を差動させるための電力を供給する二次電池21を備えているものとして説明するが、二次電池21は音声部16以外の場所、例えば、係止部12の周辺などに配置されてもよい。
マイク部18は、ユーザー2の口元に届く音を集音する機能を有している。マイク部18は、様々なタイプの仕組みのものを採用することができるが、ここでは、ダイナミック型のマイクとコンデンサー型のマイクを例に説明する。
ダイナミック型のマイクは、振動板(ダイアフラム)とコイルが搭載されており、空気の振動(音)で振動板が振動し、電気信号が生じるという仕組みを利用して集音を行う機能を有している。コンデンサー型のマイクは、空気振動で変化する電極間の静電容量変化を電気信号に変える仕組みを利用して集音を行う機能を有している。
スピーカー部20は、マイク部18によって集音された言葉が所定の言語に通訳された言葉を発する機能を有している。スピーカー部20は、様々なタイプの仕組みのものを採用することができるが、ここでは、ダイナミック型のマイクとコンデンサー型のスピーカーを例に説明する。
ダイナミック型のスピーカーは、強い磁界内に可動コイルを入れ、音声電流を流すと可動コイルが振動し、コーン形やドーム形の振動板に伝わって音波を放射する仕組みを利用して音を出力する機能を有している。
コンデンサー型のスピーカーは、金属を蒸着したフィルムと電極の間に高電圧をかけて、これにオーディオ信号を加えるとフィルムが振動する原理を応用して音を出力する機能を有している。
ここでは、マイク部18とスピーカー部20は別の部材であるものとして説明するが、一体化したものであってもよい。
通訳制御部30は、ユーザー2と通訳者4とを繋いで音声を伝送するための制御を行う機能を有している。通訳制御部30は、登録部32と通信伝送部34とを備えている。
通訳制御部30の登録部32以外の通信伝送部34の機能は、ハードウェア構成、ソフトウェア構成の何れによっても実現することが可能である。例えば、ソフトウェアによって実現する場合、これらの機能は、実際にはCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成されたサーバー装置上において、RAMやROM、ハードディスク等の記録媒体に記憶されたアプリケーションソフトウェアが動作することによって実現することができる。
登録部32は、耳掛け式通訳システム1を利用するユーザー2に関する情報を予め登録する機能を有する。ユーザー2が耳掛け式通訳システム1を利用した際の料金を支払うためのクレジットカード情報を登録する。また、通訳者4に関する情報も登録することができ、通訳者が通訳可能な外国語に関する登録や得意なジャンルなどを登録することが出来る。
登録部32は、ユーザー2の声を予め集音して、声紋の分析を行い、ユーザー2の声紋情報を登録しておく。そして、通訳者4の声も予め声紋分析を行って、通訳者4の声紋情報として登録する。
通信伝送部34は、ユーザー2が位置する場所から離れた場所に待機する通訳者4との通信を確立し、マイク部18が集音した言葉を通信が確立された通訳者4に伝送し、通訳者4によって通訳された言葉をスピーカー部20に伝送する。
続いて、上記構成の耳掛け式通訳システム1の作用について説明する。予めクレジットカード情報等が登録されたユーザー2は、所有するスマートフォンなどの携帯端末のアプリケーションソフトウェアを起動し、所望の言語間(例えば、日本語と英語間)における通訳を行うための操作を行う。この際、例えば、ユーザー2が望むジャンル(例えば、ビジネス英会話)を選択することも好ましい。
上記操作によって、通信伝送部34は、ユーザー2の耳掛け式通訳器10と、ビジネス英会話を得意とする通訳者4を探索し、この通訳者4の通信器との間における通信接続を行う。これにより、ユーザー2と通訳者4間の通信状態が確立する。
通訳者4の探索の際には、通訳者4が話せる言語と得意なジャンルを中心にて適切な通訳者を選択することが好ましい。より好ましくは、このように選択された通訳者4の中からユーザー2の声紋に近似する声紋を有する通訳者4を最終的に選択することである。
この状態で、例えば、ユーザー2が外国人6と会話を行うに際し、例えば、ユーザー2が日本語で「こんにちは」としゃべると、マイク部18によって集音されたこの言葉が通訳者4に伝送され、ユーザー2の「こんにちは」の声を聞いた通訳者4は「Hello」と訳して発音する。
通訳者4が話した「Hello」はスピーカー部20から音として出力される。スピーカー部20は、ユーザー2の口元に設置されているため、ユーザー2の会話の相手である外国人6にとって、ユーザー2が話をしているように感じることが出来る。また、通訳者4の声紋はユーザー2の声紋に近くなるように選択されているため、よりいっそうユーザー2が話をしているかのように感じることが期待される。
また、外国人6が「We will confirm the contract contents with your company.」と話をすると、この言葉をマイク部18が集音されて通訳者4に伝送され、通訳者4によって「当社は、貴社との契約内容について確認します。」と通訳された言葉がスピーカー部20によって出力されるため、ユーザー2は外国人6が話した内容を把握することが出来る。
ユーザー2が外国人6との会話を終える際には、アプリケーションソフトウェアにて通訳終了のための操作を行うことでユーザー2と通訳者4との通信を遮断する。このように、ユーザー2が話した日本語は、マイク部18で集音され、通訳者4によって英語に変換されたスピーカー部20から出力されて外国人6に英語で伝えることが出来る。
また、外国人6が話した英語も、マイク部18で集音され、通訳者4によって日本語に変換されたスピーカー部20から出力されたユーザー2が外国人6の話した内容を理解することができる。これにより、ユーザー2は言葉の壁を気にすることなく、外国人6と会話することが出来る。
上記耳掛け式通訳システム1は、スピーカー部20はユーザー2の口元に位置する音声部16の構成要素であり、ユーザー2が話す言葉も外国人6が話す言葉も通訳者4によって通訳された言葉がスピーカー部20から出力されるものとして説明したが、外国人6が話した言葉は別のスピーカー部から出力されるようにしてもよい。
例えば、外国人6の言葉が通訳者4によって通訳された言葉はスピーカー部20と異なり、ユーザー2の耳の穴に挿入される突起部12b内に設けられるスピーカー部から出力するようにしてもよい。これにより、外国人6が話した言葉はユーザー2にしか聞こえないため、より自然な会話に近づけることができるという利点がある。
また、上記では、ユーザー2と外国人6の会話は、通訳者4によって通訳されるものとして説明するが、この通訳者4の代わりに人工知能による通訳を用いることも可能である。
1 耳掛け式通訳システム、2 ユーザー、4 通訳者、6 外国人、10 耳掛け式通訳器、12 係止部、12a 引掛け部、12b 突起部、12c 固定部、14 延伸部、16 音声部、18 マイク部、20 スピーカー部、21 二次電池、30 通訳制御部、32 登録部、34 通信伝送部。

Claims (3)

  1. ユーザーの耳に掛ける係止部と、
    前記係止部から前記ユーザーの頬を介して前記ユーザーの口元まで延伸する延伸部と、
    前記延伸部の先端部に設けられる音声部と、
    を備え、
    前記音声部は、
    前記口元に届く音を集音するマイク部と、
    前記マイク部によって集音された言葉が所定の言語に通訳された言葉を発するスピーカー部と、
    を有することを特徴とする耳掛け式通訳システム。
  2. 請求項1に記載の耳掛け式通訳システムにおいて、
    前記ユーザーが位置する場所から離れた場所に待機する通訳者との通信を確立し、前記マイク部が集音した言葉を前記通信が確立された前記通訳者に伝送し、該通訳者によって通訳された言葉を前記スピーカー部に伝送する通信伝送部を備えることを特徴とする耳掛け式通訳システム。
  3. 請求項2に記載の耳掛け式通訳システムにおいて、
    前記通信伝送部は、前記通訳者が複数存在する場合に、
    前記ユーザーの音声に対して分析を行い、前記ユーザーの声紋に近似する声紋を有する通訳者を選択して、該通訳者との通信を確立することを特徴とする耳掛け式通訳システム。
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