JP2020167939A - バリカン式草刈り機の保護用アタッチメント - Google Patents

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【課題】バリカン式草刈り機による草刈り作業において,通信ケーブルなどの切断を防止するとともに,作業の安全性を向上するアタッチメントを提供する。【解決手段】切断しない切断忌避対象物9の外径もしくは幅より小さい開口幅の導入口10f,11dを有し、導入口10f,11dが上刃5における切断刃5bと下刃6における切断刃6bとの間でかつ各切断刃5b,6bの先端側に位置するように草刈り機の本体部に保持されるように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、バリカン式草刈り機を使用して鉄道線路のバラスト(道床)などの草刈り作業を行なう際に、草刈り機の刃の部分に装着することで通信ケーブルなどの雑草以外の人工物を切断もしくは損傷することを防止するとともに、作業者本人ならびに周囲の人々や設備の安全性を向上させる保護用アタッチメントに関する。
バリカン式草刈り機の一例が特許文献1に記載されている。バリカン式草刈り機は、互いに上下に重なって面接触した状態で反対方向に往復動する上刃と下刃とが、それぞれの往復動の方向に対して直交する方向に突き出た櫛歯状の切断刃を有し、上刃と下刃とが切断刃のピッチ程度のストロークで往復動することにより、切断刃の間に入り込ませた雑草などを剪断するように構成されている。このバリカン式草刈り機は、適宜のアームの先端部に取り付けて鉄道線路のバラスト(道床)や道路の法面などの表面に沿って移動させてバラストや法面などの雑草を刈り取る。
特開平11−32541号公報
バリカン式草刈り機は、上刃と下刃とをエンジンやモータによって駆動するから、作業者はバリカン式草刈り機を雑草の生えている箇所に移動させれば良いので、草刈りに要する労力を軽減できる。しかしながら、上刃と下刃とは充分に大きい力で駆動されるから、小枝などの草以外のものも切断でき、そのためバラストなどにアース線や信号ケーブルあるいは通信ケーブルなどの人工物が敷設されていると、これらの人工物を誤って切断してしまうことがある。また、切断刃は露出しているから、取り扱いを誤ると怪我をする可能性がある。
一方、従来、回転刃(ディスク)を回転させるタイプの草刈り機が知られている。この種の草刈り機は、回転刃を地表に接触させ、あるいは地表から僅かに切り込ませて雑草を刈るように構成されているから、飛び石などを生じさせて周囲に危害を加える可能性があり、また回転刃が露出している場合には、回転刃が人工物などに接触して人工物などを損傷する可能性がある。そのため、回転刃が人工物などに接触しないように、回転刃の外周側を覆うガードを設けることもある。このようなガードを設けても回転刃の下側が開いていれば、回転刃を地表に接触させるなどのことによって雑草の刈り取りを支障なく行うことができる。
回転式草刈り機における上記のガードは、刃を覆う点で、安全性を向上させることができるが、切断刃の駆動形態が回転式草刈り機とは異なるバリカン式草刈り機には単純には転用することができない。すなわち、回転式草刈り機は、回転刃が地表などの雑草の生えている箇所の表面に接触し、あるいは僅かに切り込めばよいので、回転刃の外周側と上側とをガードによって覆うことができる。これに対してバリカン式草刈り機は、上刃と下刃とにおける切断刃の間に雑草などの切断対象物を入り込ませる必要がある。したがって、バリカン式草刈り機では、切断刃の先端側と上下両側とは、開放空間とせざるを得ず、上述した回転式草刈り機におけるガードのように刃を覆う形式のガードは、切断対象物である雑草をも切断刃の間に入り込むことを阻止してしまうので、バリカン式草刈り機には用いることができない。従来、このようなバリカン式草刈り機に特有の特性を考慮した保護手段が知られておらず、草刈りの効率向上と安全性向上を図る上で、技術的な開発・改良の余地が多分にあった。
本発明は上述した技術的課題に着目してなされたものであって、草刈りの効率あるいは性能を損なうことなく、人工物の損傷あるいは危害を回避して安全性を向上させることのできるバリカン式草刈り機の保護用アタッチメントを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために本発明は、互いに上下に重ね合わされて面接触した状態で相対的に往復動する上刃と下刃とが本体部によって保持され、前記上刃と前記下刃とのそれぞれは、前記往復動の方向に対して直交する方向に突出した櫛歯状の複数の切断刃を有し、前記切断刃における両側縁部のうちの少なくとも一方の側縁部が切り刃とされ、前記上刃における前記切断刃と前記下刃における前記切断刃との間に入り込んだ対象物を、前記上刃と前記下刃とが往復動して前記上刃における前記切断刃と前記下刃における前記切断刃との間の間隔が閉じることにより切断するように構成されたバリカン式草刈り機において、切断しない切断忌避対象物の外径もしくは幅より小さい開口幅の導入口を有し、前記導入口が前記上刃における前記切断刃と前記下刃における前記切断刃との間でかつ前記切断刃の先端側に位置するように前記本体部に保持されるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明は、前記上刃の上側に前記上刃に沿わせて配置される上板と、前記下刃の下側に前記下刃に沿わせて配置される下板とを備え、前記上板と前記下板とは、前記切断刃の先端側に延び出ている側縁部をそれぞれ有し、前記上板の前記側縁部と前記下板の前記側縁部とが上下方向で互いに接近もしくは接触しており、前記導入口は、互いに接近もしくは接触している前記上板の前記側縁部と前記下板の前記側縁部とに形成され、前記上板および前記下板は、前記導入口から前記上刃および前記下刃における前記切断刃同士の間の切断領域に延びているスリット部を有していてよい。
また、本発明においては、前記下板は、平坦に形成され、前記上板は、前記側縁部がわほど前記下板に接近するように傾斜した傾斜上面部を有していてよい。
本発明で対象とするバリカン式草刈り機は、上刃における切断刃と下刃における切断刃との間に雑草などの切断対象物を入り込ませ、その状態で各切断刃が閉じることにより、おのおのの切り刃で切断対象物を剪断する。切断対象物は、切断刃の先端側から各切断刃の間に入り込むのに対して、本発明に係る保護用アタッチメントは、通信ケーブルなどの切断忌避対象物が各切断刃の間に入り込むことを規制する導入口を有している。その導入口は、切断忌避対象物の外径(太さ)もしくは幅以下の開口幅の部分であって、切断刃の先端側に配置される。したがって、バリカン式草刈り機を雑草の生えているバラストや法面などの表面に沿って移動させている場合、通信ケーブルなどの切断忌避対象物が雑草と同様に立ち上がっていても、その切断忌避対象物は、導入口に引っかかって各切断刃の間に入り込むことがない。これに対して雑草は、通信ケーブルなどより細いので、導入口を通って各切断刃の間に入り混み、上刃と下刃とが相対的に往復動して各切断刃の間隔が閉じることにより雑草が各切断刃によって切断される。すなわち、本発明によれば、バラストや法面などに存在する雑草などの切断対象物を選択して各切断刃の間に入り込ませる機能を生じ、したがって通信ケーブルやアース線などの切断忌避対象物が各切断刃の間に入り込んだり、そのために切断されてしまったりすることを未然に防止することができる。また、構造物や人体などは、前記導入口より遙かに大きいから、これら構造物や人体などに切断刃が接触することが回避され、切り刃の欠損や人体の傷つきなどの危害を未然に防止できる。
特に、前記導入口を、上刃の上側に沿って配置される上板と下刃の下面側に沿って配置される下板との、互いに接近もしくは接触している側縁部に形成した構成では、上刃および下刃が、上板と下板都によって覆われるから、安全性が更に向上する。
そして、上板の上面が側縁部に向けて下降して傾斜した面、言い換えれば、導入口側から次第に高くなる傾斜上面部となっている構成では、雑草などの切断対象物が各切断刃の間に入り込むのに従って、切断対象物をその傾斜上面部で起立させることができ、その結果、切断対象物におけるより下側の部分(根元側の部分)を切断して、草刈りの効率を向上させることができる。
本発明で対象とすることのできるバリカン式草刈り機の一例を示す斜視図である。 その上刃と下刃とを上下に分離してその一部の切断刃を示す斜視図である。 本発明に係る保護用アタッチメントの一例を示す斜視図である。 その下板を示す平面図である。 その上板を示す平面図である。 その下板と上板とを組み合わせた状態を水平方向から見た断面図である。 その保護用アタッチメントを装着した草刈り機の一部を示す部分図である。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。先ず、本発明で対象とするバリカン式草刈り機1について説明する。図1はそのバリカン式草刈り機(以下、単に草刈り機と記す)1の一例を模式的に示しており、ここに示す例は、肩掛け紐(図示せず)などで吊り下げられるアーム2に取り付けられて、バラストや法面の表面などの地表に沿って移動させられるタイプの草刈り機であり、アーム2の端部に取り付けられる本体部3から固定バー4が延びていて、上刃5と下刃6とがこの固定バー4を介して本体部3によって保持されている。
これら上刃5と下刃6とは、従来知られているものと同様の構成であり、互いに上下に重ね合わせられて面接触し、その状態を保って互いに摺動するようになっている。上刃5と下刃6において、固定バー4と同様の細長い基部5a,6aの側部に櫛歯状の多数の切断刃5b,6bが形成されている。それらの切断刃5b,6bは、図2に示すように、先細りになっており、基部5a,6aの長手方向における両側部は、基部5a,6aの長手方向に対して傾斜した直線状になっている。そして、その両側部のエッジが鋭利な切り刃5c,6cとされている。
本体部3は、モータなどの駆動機構(図示せず)を内蔵しており、上刃5および下刃6はその駆動機構に連結されている。その駆動機構は、上刃5および下刃6を、前記固定バー4の長手方向に沿って互いに逆方向に往復動させるように構成されている。したがって、切断刃5b,6bは上刃5および下刃6の往復動する方向に対して直交する方向に突出しており、それらの上刃5と下刃6とが互いに反対方向に往復動するので、各切断刃5b,6bの間隔が高速で開閉する。
上刃5および下刃6の往復動によって開閉する各切断刃5b,6bの間の部分(より正確には切り刃5c,6c同士の間の部分)を切断領域7とすると、本発明に係る保護用アタッチメント(以下、単にアタッチメントと記す)8は、その切断領域7に切断忌避対象物9が入り込むことを阻止するように構成されている。ここで、切断忌避対象物9は、雑草の生えるバラストや法面などに設けられている通信ケーブルやアース線などの人工物や構造物、さらには人体の一部などである。
図3にアタッチメント8の一例を示してある。ここに示す例は、上板10と下板11とによって上刃5と下刃6とを包み込むように構成した例である。下板11を図4に平面図として示してあり、また図6には長手方向に直交する方向(幅方向)に沿って切断した場合の断面形状を示してある。下板11の全体としての形状は、上述した下刃6と類似した形状であり、前述した固定バー4に沿わせる細長い主幹部11aと、その主幹部11aの側部に形成された複数の櫛歯部11bとを有しており、それらの櫛歯部11b同士の間の部分が、切断対象物を入り込ませるスリット部11cとなっている。これらのスリット部11cのピッチは、上述した切断領域7のピッチとほぼ同じになっている。櫛歯部11bの長さは、前述した切断刃6bより長く、櫛歯部11bの先端部は下刃6の先端を超えて延びている。言い換えれば、下板11の側縁部は下刃6における切断刃6bの先端側に延びており、その側縁部から下刃6の長手方向(すなわち幅方向)に向けてスリット部11cが形成されている。そして、下刃6の幅方向におけるスリット部11cの開口端が導入口11dとなっている。その導入口11dは、櫛歯部11bの先端方向に次第に拡がる形状に構成されているが、切断刃6bの先端に対応する位置におけるスリット部11cの幅W11(導入口11dの開口幅)は、図7に示すように、切断忌避対象物9の外径D(切断忌避対象物が矩形断面であれば、幅)より小さく設定されている。すなわち、切断忌避対象物9がスリット部11cの内奥部(より具体的には切断領域7)に入り込まないように構成されている。
つぎに上板10について説明すると、図5に平面図を示し、図6に長手方向に直交する方向(幅方向)に沿って切断した場合の断面形状を示してある。上板10は、上刃5の上面側に上刃5に沿わせて配置される部材であり、前述した固定バー4および上刃5の上面側を覆うように構成されている。したがって、上板10は前述した固定バー4を収容するための矩形断面のトンネル状の凸条部10aを有しており、その凸条部10aから左右両側に水平部10bが延び、さらにその水平部10bから側縁部に至る部分が、傾斜上面部10cとなっている。その水平部10bは、下板11との間に、上述した上刃5および下刃6を往復動可能に収容するスペースを確保するための部分であり、下板11から所定寸法離隔して下板11とほぼ平行になっている。これに対して傾斜上面部10cは、その先端部である側縁部が、下板11の側縁部に接近もしくは接触するように、下板11側に次第に下降する部分である。すなわち、傾斜上面部10cは、その側縁部がわほど下板11に接近するようになっている。
そして、これら水平部10bおよび傾斜上面部10cに一定ピッチで複数のスリット部10dが形成されている。そのスリット部10dの形状やピッチは、下板11におけるスリット部11cと同様であり、したがって上板10は下板11と同様に、主幹部11aに相当する凸条部10aと、凸条部10aから左右両側に延びた櫛歯部10eとを有する構造になっている。そして、上板10においても、上刃5の幅方向におけるスリット部10dの開口端が導入口10fとなっている。その導入口10fは、櫛歯部10eの先端方向に次第に拡がる形状に構成されているが、切断刃5bの先端に対応する位置におけるスリット部10dの幅W10(導入口10fの開口幅)は、図7に示すように、切断忌避対象物9の外径D(切断忌避対象物が矩形断面であれば、幅)より小さく設定されている。すなわち、切断忌避対象物9がスリット部10dの内奥部(より具体的には切断領域7に入り込まないように構成されている。
図6は、上述した上板10と下板11とを草刈り機1に組み付けた状態の断面形状を示している。なお、図6で上刃5や下刃6ならび固定バー4は省略してある。また、図7は草刈り時にアタッチメント8が切断忌避対象物9であるケーブルや構造物Pに接触した状態を示している。図6に示すように、上板10は、その凸条部10aを固定バー4にかぶせた状態でボルト・ナットなどの適宜の手段で固定バー4(草刈り機1)に取り付けられる。また、下板11は固定バー4の下面にあてがった状態でボルト・ナットなどの適宜の手段で固定バー4(草刈り機1)に取り付けられる。なお、その場合、ボルトは下刃6を貫通するので、下刃6の往復動を可能にするために、ボルトが貫通する部分は長孔としておく。この状態では、上刃5および下刃6は、上板10と下板11との間に往復動可能に収容されている。また、上板10および下板11の側縁部は、上下方向で互いに接近もしくは接触している。さらに、上板10の櫛歯部10eと下板11の櫛歯部11bとは上下方向で互いに重なっており、したがってそれぞれの導入口10f,11dが互いに一致している。
このようにして、各切断刃5b,6bの先端側は櫛歯部10e,11bによって覆われている。これに対して、上板10および下板11のスリット部10d,11cの位置は、各切断刃5b,6bの間の部分である切断領域7に一致している。したがって、これらのスリット部10d,11cによって形成されている導入口10f,11dが、雑草などの切断対象物を切断領域7に入り込ませるための導入口になっている。上記のアタッチメント8を取り付けた草刈り機1を上述したアーム2を中心に旋回させるなどのことによって、切断刃5b,6bを雑草に向けて移動させると、雑草は導入口10f,11dから各切断刃5b,6bの間である切断領域7に入り込む。その切断領域7は、上刃5と下刃6とが互いに反対方向に往復動して高速で開閉するから、切断領域7に入り込んだ雑草などの切断対象物は、切断刃5b,6bによって切断される。その場合、倒れたり倒れかかっている雑草などの切断対象物は、上板10の上側に延びている部分が、上板10における傾斜上面部10cによって押し上げられ、その結果、切断領域7に入り込んでいる部分は、切り刃5c,6cに対して、より垂直に近い状態に起立させられる。そのため、切断対象物に対して切り刃5c,6cがくい込みやすくなって、効率の良い切断あるいは草刈りが可能になる。
一方、通信ケーブルなどの切断忌避対象物9は、導入口10f,11dの開口幅W10,W11より大きい外径Dであるから、切断忌避対象物9は導入口10f,11dで止められて切断領域7に入り込むことがない。すなわち、切断忌避対象物9を誤って切断してしまうなどの事態を未然に回避することができる。また、切断忌避対象物9を導入口10f,11dの最小の開口幅の部分で止める位置を、切断刃5b,6bの先端に切断忌避対象物9が掛からない位置に設定すれば、切断刃5b,6bが切断忌避対象物9の表面にも接触しないので、切断忌避対象物9の表面を傷つけることさえも回避できる。さらに、草刈り機1を構造物Pに接近させた場合、アタッチメント8の側縁部(櫛歯部10e,11bの先端)が構造物Pに突き当たり、それ以上には草刈り機1が構造物Pに接近することが阻止される。このように、アタッチメント8は切断刃5b,6bが構造物Pに接触することを阻止するので、切断刃5b,6bの刃こぼれや欠損、あるいは草刈り機1が跳ね返されたりする事態を未然に回避できる。またさらに、アタッチメント8は、切断刃5b,6bが人体などに接触することを防止できるので、草刈り作業の安全性を向上させることができる。
上述したアタッチメント8は草刈り機1に取り付けられて草刈り機1と共に移動させるから可及的に軽量であることが好ましく、併せて石やコンクリート構造物などに突き当てられることがあるので充分な強度が必要であり、したがってアタッチメント8は金属製であることが好ましい。特に、耐久性の点からはステンレス鋼板、あるいは普通鋼板にクロムメッキしたものなどが適当である。強度向上のため、熱処理を行なってもよい。線路付近の草刈りを対象とした場合、線路付近のケーブル類は外径が15〜30mm程度である。したがって、導入口10f,11dの開口幅W10,W11が11mm、15mm、19mmなど複数種類のアタッチメント8を用意し、現場の状況に応じて付け替えて使用することが好ましい。
なお、上述した実施例では、左右両側に切断刃を有する草刈り機を対象として構成した例を説明したが、本発明は、左右いずれか一方の側部にのみ切断刃を有する草刈り機を対象として構成することができる。すなわち、櫛歯部およびスリット部などを一方の側部にのみ設けた構成とすることができる。その切断刃における側縁部に形成する切り刃は、左右両方の側縁部のうち少なくともいずれか一方の側縁部に形成されていればよい。また、本発明で対象とする草刈り機は、自走車に取り付けられるタイプのものであってもよい。さらに、本発明では、上述した上板10と下板11とのいずれか一方(例えば上板10)のみを有する構成としてもよい。本発明は、要は、切断忌避対象物が上下の切断刃の間の切断領域に入り込むことを阻止し、かつ雑草などの切断対象物が上下の切断刃の間の切断領域に入り込むことを許容する導入口を、切断刃(切断領域)の先端側に設けてあればよい。したがって、そのような導入口は、前述した上板10や下板11によって形成する代わりに、鋼線などを折り曲げて形成した構成としてもよい。
1…草刈り機、 2…アーム、 3…本体部、 4…固定バー、 5…上刃、 5a,6a…基部、 5b,6b…切断刃、 5c,6c…切り刃、 6…下刃、 7…切断領域、 8…アタッチメント、 9…切断忌避対象物、 10…上板、 10a…凸条部、 10b…水平部、 10c…傾斜上面部、 10d…スリット部、 10e…櫛歯部、 10f,11d…導入口、 11…下板、 11a…主幹部、 11b…櫛歯部、 11c…スリット部、 D…外径、 P…構造物、 W10,W11…開口幅。

Claims (3)

  1. 互いに上下に重ね合わされて面接触した状態で相対的に往復動する上刃と下刃とが本体部によって保持され、前記上刃と前記下刃とのそれぞれは、前記往復動の方向に対して直交する方向に突出した櫛歯状の複数の切断刃を有し、前記切断刃における両側縁部のうちの少なくとも一方の側縁部が切り刃とされ、前記上刃における前記切断刃と前記下刃における前記切断刃との間に入り込んだ切断対象物を、前記上刃と前記下刃とが往復動して前記上刃における前記切断刃と前記下刃における前記切断刃との間の間隔が閉じることにより切断するように構成されたバリカン式草刈り機の保護用アタッチメントにおいて、
    切断しない切断忌避対象物の外径もしくは幅より小さい開口幅の導入口を有し、
    前記導入口が前記上刃における前記切断刃と前記下刃における前記切断刃との間でかつ前記切断刃の先端側に位置するように前記本体部に保持されるように構成されている
    ことを特徴とするバリカン式草刈り機の保護用アタッチメント。
  2. 請求項1に記載のバリカン式草刈り機の保護用アタッチメントにおいて、
    前記上刃の上側に前記上刃に沿わせて配置される上板と、前記下刃の下側に前記下刃に沿わせて配置される下板とを備え、
    前記上板と前記下板とは、前記切断刃の先端側に延び出ている側縁部をそれぞれ有し、
    前記上板の前記側縁部と前記下板の前記側縁部とが上下方向で互いに接近もしくは接触しており、
    前記導入口は、互いに接近もしくは接触している前記上板の前記側縁部と前記下板の前記側縁部とに形成され、
    前記上板および前記下板は、前記導入口から前記上刃および前記下刃における前記切断刃同士の間の切断領域に延びているスリット部を有している
    ことを特徴とするバリカン式草刈り機の保護用アタッチメント。
  3. 請求項2に記載のバリカン式草刈り機の保護用アタッチメントにおいて、
    前記下板は、平坦に形成され、
    前記上板は、前記側縁部がわほど前記下板に接近するように傾斜した傾斜上面部を有している
    ことを特徴とするバリカン式草刈り機の保護用アタッチメント。
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