JP2020167849A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータの小型化を図るとともに、応答性を良好にする。【解決手段】アクチュエータ300は、回転軸310を有する駆動手段304と、回転軸310と一体的に回転する回転部材314と、回転軸310と回転部材314の間に介在する連結具312とを備える。アクチュエータ300は、さらに、フライホイール308を備える。該フライホイール308は円筒形状部350を有し、該円筒形状部350内に、連結具312が収容される。【選択図】図6

Description

本発明は、駆動手段の回転軸と、該回転軸と一体的に回転する回転部材の間に介在する連結具を有するアクチュエータに関する。
回転軸を有する駆動手段(例えば、モータ)と、前記回転軸と一体的に回転する回転部材とを含むアクチュエータでは、イナーシャ比を低減するべく、回転軸にフライホイールが外嵌される。なお、回転軸と回転部材の間には、連結具が介挿される。換言すれば、回転部材は、連結具を介して回転軸に連結される。
すなわち、この場合、駆動手段(回転軸)、フライホイール、連結具、回転部材が直列配置される。この分、回転軸の長手方向寸法や、アクチュエータの全長が大きくなる。また、長手方向寸法が大きな回転軸は比較的撓み易い(剛性が小さい)ので、回転軸が揺動を起こし易くなる。このような事態が生じると、駆動手段が付勢されてから回転軸が揺動を起こすことなく安定して回転するまでの時間、すなわち、応答性が低下する。
以上のような不都合を回避するべく、特許文献1に記載されるように、連結部分の軸長を可及的に小さくすることが想起される。
特開2012−219488号公報
例えば、アクチュエータが狭小スペースで作業を行うロボットに取り付けられるとき等では、アクチュエータのさらなる小型化及び軽量化が要請される。しかしながら、駆動手段、フライホイール、連結具、回転部材を直列配置する構成では、連結部分の軸長を可及的に小さく設定した場合、それ以上の小型化及び軽量化は困難である。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、小型化を図ることが容易であり、しかも、回転軸が十分な剛性を示すために応答性が良好なアクチュエータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、回転軸を有する駆動手段と、前記回転軸と一体的に回転する回転部材と、前記回転軸と前記回転部材の間に介在する連結具とを有するアクチュエータにおいて、
前記連結具を内部に収容する円筒形状部を有するフライホイールを備えるアクチュエータが提供される。
本発明によれば、フライホイールの中空内部に連結具を収容するようにしている。この分、アクチュエータの長手方向の全長が小さくなる。従って、アクチュエータの小型化を図ることが容易となる。
しかも、回転軸の軸長が小さくなるので、該回転軸が撓み難くなる。この分、該回転軸の剛性が大きくなり、駆動手段が付勢されてから回転軸が安定して回転するまでの時間が短くなる。すなわち、応答性が向上する。
鉛直移動機構(変位部材移動機構)、回転軸停止用ロック機構、アクチュエータが組み込まれた果菜収穫装置の概略全体側面図である。 鉛直移動機構の要部断面側面図である。 鉛直移動機構の後下方からの要部概略斜視図である。 鉛直移動機構のやや後上方からの要部概略斜視図である。 鉛直移動機構を構成する駆動モータ(駆動力発生機構)の底部及びその近傍を示した底面図である。 アクチュエータの概略分解斜視図である。 フライホイール及び連結具の側面断面図である。 フライホイール及び連結具の正面断面図である。 アクチュエータが組み込まれた水平移動ステージの要部概略斜視図である。 水平移動ステージの側面断面図である。 図5から、駆動回転軸がロック機構によってロックされた状態を示す底面図である。
以下、本発明に係るアクチュエータにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、変位部材移動機構としての鉛直移動機構100が組み込まれた果菜収穫装置10の概略全体側面図である。この果菜収穫装置10は、収穫した果菜12(例えば、トマト)を収納するストッカ部14と、回転軸停止用ロック機構200が設けられた鉛直移動機構100を支持する支持台部16と、鉛直移動機構100を構成する鉛直移動スライダ102(変位部材)に支持された移動台座18と、該移動台座18の上方に設けられた収穫用アーム20とを備える。さらに、移動台座18の内部には、収穫用アーム20を紙面に直交する水平方向に変位させる水平移動機構302が設けられる。なお、以下では、回転軸停止用ロック機構200を単に「ロック機構200」とも表記する。
ストッカ部14の下部における四方の隅角部には、果菜収穫装置10を前進又は後退させることや、方向変換を行うことが可能な車輪22が設けられる。このことから諒解されるように、果菜収穫装置10は、収穫用アーム20を上下、左右及び前後に移動させることが可能なロボットである。
図2は、鉛直移動機構100の要部断面側面図である。鉛直移動機構100は、駆動力発生機構としての鉛直変位用モータ104と、鉛直側減速機構106と、鉛直変位用ボールネジ108とを備え、これら鉛直変位用モータ104、鉛直側減速機構106、鉛直変位用ボールネジ108は、ギアケーシング110内で並列するように配置された駆動回転軸112、中継回転軸114、従動回転軸116をそれぞれ有する。換言すれば、中継回転軸114は、駆動回転軸112と従動回転軸116に挟まれる位置に設けられる。従って、従動回転軸116は、駆動回転軸112に対してオフセット配置されている。
鉛直変位用モータ104のモータ本体部は、ギアケーシング110の上部開口を閉塞する蓋部材120の上方に設けられており、ギアケーシング110外に露呈している。モータ本体部から下方に向かって突出した前記駆動回転軸112は、蓋部材120に形成された大通過孔122を通ってギアケーシング110内に挿入されている。該駆動回転軸112の下端には前記ロック機構200が設けられるが、これについては後述する。
該駆動回転軸112には、さらに、駆動歯車124と、駆動回転軸112の上端近傍を覆う第1円筒状カバー126が設けられる。図3に示すように、第1円筒状カバー126には略正方形状をなす第1平板形状部128が含まれる。第1平板形状部128の四方の隅角部近傍には、第1雌ネジ孔130がそれぞれ形成される。一方、蓋部材120には、図4に示す第1長穴132が形成される。該第1長穴132に通された連結ネジ134が第1雌ネジ孔130に螺合されることにより、鉛直変位用モータ104が位置決め固定される。なお、第1長穴132は、図2中の前後方向に沿って延在する。
第1平板形状部128は、蓋部材120の、ギアケーシング110の内面となる下面に対し連結ネジ134によって位置決め固定された第1ネジ盤140、第2ネジ盤142に挟まれた位置にある。これら第1ネジ盤140、第2ネジ盤142には第1調整ネジ144、第2調整ネジ146が螺回可能に通されている。第1調整ネジ144は第1平板形状部128に向かうようにして第1ネジ盤140から突出する。後述するように、第1調整ネジ144によって第1平板形状部128、ひいては鉛直変位用モータ104を押圧して変位させることが可能である。第1調整ネジ144の螺回を停止して該第1調整ネジ144の位置を保つことにより、第1円筒状カバー126が位置決め固定される。すなわち、第1調整ネジ144は、駆動力発生機構用位置決め手段としての役割を果たす。
なお、第1円筒状カバー126と駆動回転軸112の間には第1ベアリング148が介挿される。従って、第1円筒状カバー126が駆動回転軸112に追従して回転することはない。
鉛直側減速機構106の中継回転軸114には、大径な第1中継歯車150、小径な第2中継歯車152、第2中継歯車152よりも上方を覆う第2円筒状カバー154が設けられる。この中の第1中継歯車150は駆動歯車124に噛合しており、一方、第2中継歯車152は、従動回転軸116に設けられた従動歯車156に噛合する。すなわち、駆動歯車124の回転駆動力は、第1中継歯車150及び第2中継歯車152を介して従動歯車156に伝達される。第2中継歯車152が第1中継歯車150に比して小径であることから、従動回転軸116の回転速度が駆動回転軸112に比して小さくなる。なお、第2円筒状カバー154と中継回転軸114の間には第2ベアリング158が介挿されているので、第2円筒状カバー154が中継回転軸114に追従して回転することはない。
第2円筒状カバー154には、略正方形状をなすとともに第2雌ネジ孔160が四方の隅角部近傍に貫通形成された第2平板形状部162が含まれる。鉛直変位用モータ104と同様に、蓋部材120に形成された第2長穴163(図4参照)に連結ネジ134が通されるとともに、該連結ネジ134が第2雌ネジ孔160に螺合されることにより、鉛直側減速機構106が位置決め固定される。第2長穴163は、第1長穴132と同様に図2中の前後方向に沿って延在する。
前記第2ネジ盤142に螺回可能に通された第2調整ネジ146は、第2平板形状部162に向かうようにして第2ネジ盤142から突出する。後述するように、第2調整ネジ146によって第2平板形状部162、すなわち、鉛直側減速機構106を押圧して変位させることが可能である。勿論、第2調整ネジ146の螺回を停止して該第2調整ネジ146の位置を保つことにより、第2円筒状カバー154が位置決め固定される。このように、第2調整ネジ146は、鉛直側減速機構106を位置決めする減速機構用位置決め手段である。
中継回転軸114の下端には、ロック機構200を支持するための支持板170が第3ベアリング172を介して配設される。支持板170には、段付長穴174が厚み方向に沿って形成されている。該支持板170は、該段付長穴174を通された連結ネジ134を介して、4本の支柱部材176に連結される。なお、各支柱部材176は、連結ネジ134を介して蓋部材120に位置決め固定されている。
従動歯車156が設けられた従動回転軸116の上端は、第4ベアリング178を介して第3円筒状カバー180に収容される。すなわち、第3円筒状カバー180が従動回転軸116に追従して回転することはない。
第3円筒状カバー180には、断面略真円形状の第3雌ネジ孔181が形成された第3平板形状部182が含まれる。蓋部材120に形成された小通過孔183(図4参照)に通された連結ネジ134が、第3雌ネジ孔181に螺合されることにより、従動回転軸116、ひいては鉛直変位用ボールネジ108の鉛直変位用送りネジ184(図1参照)が位置決め固定される。
図1に示すように、鉛直変位用ボールネジ108は、鉛直変位用送りネジ184と、該鉛直変位用送りネジ184に変位可能に設けられた鉛直移動スライダ102(変位部材)とを有する。鉛直変位用送りネジ184の下端は、蓋部材120の大通過孔122に通された従動回転軸116の上端に連結されており、従って、鉛直変位用送りネジ184は、従動回転軸116と一体的に回転する。
図5は、鉛直変位用モータ104の底部及びその近傍を示した底面図である。該図5に示すように、駆動回転軸112には、該駆動回転軸112の回転を阻止するためのロック機構200が設けられる。このロック機構200は、駆動回転軸112の下端部に設けられて該駆動回転軸112と一体的に回転する円環形状の係合用リング部材202と、真円形状から約90°の扇形が切除された形状をなす支持部材としての保持盤204とを有する。
係合用リング部材202には、複数個の係合凹部が形成される。本実施の形態では、第1区画壁206、第2区画壁208によって分離された第1係合凹部210と第2係合凹部212の2個である。第1区画壁206と第2区画壁208の位相差(離間角度)は、それぞれ、約120°、約240°に設定されている。すなわち、第1係合凹部210と第2係合凹部212の離間間隔は不均等である。このため、第1係合凹部210の中心角は180°よりも小さく、一方、第2係合凹部212の中心角は180°よりも大きい。
保持盤204には、回動ボルト214(回動軸)を介してレバー部材220が回動可能に軸支される。レバー部材220の一端には、電磁石としての図示しない電磁コイルと、永久磁石と、図示しない可動コアとを含んで構成される公知のソレノイド222(回動力付与手段)が近接する。また、該レバー部材220の他端に、第1係合凹部210又は第2係合凹部212のいずれかに係合する係合フック部224(係合部)が係合用リング部材202に向かって突出するように設けられる。
ソレノイド222を構成する前記可動コアには、進退軸226が連結される。可動コアが、電磁コイルに対する一時的な通電に伴って往復動作を行うことにより、進退軸226が前進又は後退する。なお、進退軸226の前進又は後退は、電磁コイルに対する通電方向を変更することによって切り替えられる。また、ソレノイド222が自己保持型である場合、通電が停止されても、進退軸226は、通電時の前進位置又は後退位置を保つ。
進退軸226の先端は、レバー部材220の一端に形成されたU字状溝228に係合している。このため、進退軸226が前進する方向の通電がなされると、レバー部材220には、係合フック部224が係合用リング部材202に接近する回動方向への回動力が付与される。
保持盤204には、さらに、レバー部材220の長手方向略中間部を弾発付勢するコイルスプリング230(弾性部材)が設けられる。具体的には、コイルスプリング230の一端は、レバー部材220の長手方向略中間部に設けられた掛止部232に掛止される。また、該コイルスプリング230の他端は、ステー234に掛止されることで位置決め固定されている。
ソレノイド222への、進退軸226の後退方向の通電時において、後退する進退軸226を介してソレノイド222が付与する回動力は、コイルスプリング230の弾発付勢力に比して大きい。そして、一旦後退した進退軸226は、ソレノイド222内の永久磁石の作用によって位置を保つ。従って、この場合、レバー部材220は、係合フック部224が係合用リング部材202から離間する姿勢を保つ。この状態では、コイルスプリング230は、掛止部232から引っ張られることで伸張する。コイルスプリング230が元の長さに戻ろうとすることから、レバー部材220には、係合フック部224が係合用リング部材202に対して接近する回動方向への弾発付勢力が作用する。
一方、ソレノイド222に対し、永久磁石の保持力を打ち消す方向に作用する力が発生する通電を行うと、進退軸226が前進する。従って、レバー部材220は、進退軸226によって押し出されるとともに、コイルスプリング230による弾発付勢を受ける。その結果、該レバー部材220は、係合フック部224が係合用リング部材202に接近するように回動し、コイルスプリング230の作用によってその状態を維持する。
鉛直移動スライダ102には、上記したように移動台座18が支持される。該移動台座18の内部には、収穫用アーム20を図1の紙面に直交する方向に変位させる水平移動機構302が収納されている。上記したように、水平移動機構302は、アクチュエータ300を含めるようにして構成される。
図6及び図7に示すように、アクチュエータ300は、駆動手段としての幅方向変位用モータ304と、水平側ベアリング306と、フライホイール308とを備える。幅方向変位用モータ304は水平回転軸310を有するとともに、該水平回転軸310の先端に連結具312を介してピニオンギア314(回転部材)の小径な軸部316が連結される。勿論、水平回転軸310と軸部316の軸線は同一である。
水平回転軸310の先端の一部は、軸線方向に沿って直線状に切り欠かれている。これにより、水平回転軸310に平坦部318が形成されている。平坦部318は、連結具312とフライホイール308の空転を防止するためのいわゆるキー溝である。
幅方向変位用モータ304のモータ本体部の、水平回転軸310が突出する端面には、L字型ブラケット320が取り付けられる。一方、軸部316は、ピニオンギアホルダ322の貫挿孔324に通される。L字型ブラケット320は、ピニオンギアホルダ322が連結された状態で、取付ネジ326を介して橋架フレーム328(図9参照)の壁部に支持されている。水平側ベアリング306は、貫挿孔324内に収納されている。
ここで、橋架フレーム328の壁部に形成されて取付ネジ326を通すネジ通し孔は、鉛直方向に沿って延在する縦長穴となっている。このため、取付ネジ326を壁部に対して弛緩した状態では、L字型ブラケット320をアクチュエータ300ごと上下方向に変位させることが可能である。
連結具312は、略円柱形状をなすとともに、その両底面に、第1嵌合穴330、第2嵌合穴332(特に図7参照)がそれぞれ形成される。第1嵌合穴330には水平回転軸310が嵌合され、第2嵌合穴332には軸部316が嵌合される。また、連結具312の側周壁には、第1嵌合穴330に近接する側に第1周回スリット334が形成され(図6参照)、第2嵌合穴332に近接する側に第2周回スリット336が形成される。さらに、第1嵌合穴330が形成された底面から第1周回スリット334にわたって第1縦スリット338が形成され、第2嵌合穴332が形成された底面から第2周回スリット336にわたって第2縦スリット340が形成されている。
第2縦スリット340近傍の一部が切り欠かれて切欠部342が形成されるとともに、該切欠部342内に、連結具312の直径に対して略平行に延在する連結具側螺合穴344が形成される。なお、図8に示すように、第1縦スリット338近傍にも同様に連結具側螺合穴344が形成されており、これらの連結具側螺合穴344には、連結具用緊締部材としての第1緊締ネジ346が螺合される。この螺合により、連結具312の、第1縦スリット338、第2縦スリット340を介して離間した壁部同士が接近し、その結果、連結具312が軸部316又は水平回転軸310のそれぞれに対して緊締される。
フライホイール308は、連結具312を収納する円筒形状部350と、水平回転軸310を覆う遮蔽部352とを有する(図6及び図7参照)。円筒形状部350には、連結具側螺合穴344に螺合される際に第1緊締ネジ346を通すための挿通孔354が形成される。挿通孔354は、円筒形状部350の直径に対して平行となる方向に延在する。
フライホイール308には、挿通孔354に対し、円周方向に沿って180°離間する位置に第1貫通孔356が形成される。さらに、挿通孔354及び第1貫通孔356に対して等間隔で離間するように、すなわち、挿通孔354及び第1貫通孔356との位相差が90°となる位置に、第2貫通孔358及び第3貫通孔360が形成される(図8参照)。連結具312に形成された連結具側螺合穴344は2個であるので、フライホイール308に形成される挿通孔354及び第1貫通孔356〜第3貫通孔360の個数もそれぞれ2個(図6参照)である。
第1貫通孔356〜第3貫通孔360は、挿通孔354と同様に、円筒形状部350の直径に対して平行となる方向に延在する。従って、挿通孔354と第3貫通孔360を結ぶ仮想直線L1、及び第2貫通孔358と第1貫通孔356を結ぶ仮想直線L2は、円筒形状部350の所定の直径に対して平行となる。なお、連結具312の、第1貫通孔356〜第3貫通孔360の位置に対応する位置には、切欠部342は形成されていない。
遮蔽部352には、互いに等間隔で離間する複数個のフライホイール側螺合穴362が形成される(図6参照)。個々のフライホイール側螺合穴362には、すりわり付き止めネジからなる2個の第2緊締部材364(フライホイール用緊締部材)が直列配置されるようにして螺合されている。2個の第2緊締部材364はいずれも、全体がフライホイール側螺合穴362に収納されている。換言すれば、第2緊締部材364はフライホイール側螺合穴362から露呈していない。
図7に示すように、フライホイール側螺合穴362内奥側の第2緊締部材364の下端面は、水平回転軸310に着座する。この着座により、フライホイール308が遮蔽部352を含めて水平回転軸310に緊締される。
フライホイール側螺合穴362の深さは、好ましくは、フライホイール側螺合穴362内手前側に位置する第2緊締部材364の上端面が、フライホイール側螺合穴362の入口開口と面一となるように設定される。ここで、第2緊締部材364の素材として、フライホイール308の比重と略同一のものを選定することが好ましい。このためには、例えば、第2緊締部材364を、フライホイール308と同一の素材から構成すればよい。
水平移動機構302は、上記のように構成されるアクチュエータ300がピニオンギア314を回転させることにより、図9及び図10に示す水平移動ステージ370を図1及び図10の紙面に直交する方向(果菜収穫装置10の幅方向)に水平移動させる。具体的には、水平移動ステージ370の上面には、鉛直上方に立ち上がるようにして柱状壁部372が立設される。柱状壁部372の上端には段部374が形成されており、この段部374に、連結ネジ376を介してラックギア380が位置決め固定される。
ピニオンギア314は、連結ネジ376が緊締されることで位置決め固定されたラックギア380に対し、バックラッシュが所定の範囲内となるように位置調整がなされて噛合される。ここで、水平移動ステージ370の上面には第1水平方向案内レール382、第2水平方向案内レール384が敷設されるとともに、第1水平方向案内レール382、第2水平方向案内レール384の各々に複数個の水平移動スライダ386が摺動可能に設けられる。各水平移動スライダ386には、橋架フレーム328の脚部が連結される。すなわち、橋架フレーム328は、第1水平方向案内レール382に設けられた水平移動スライダ386から、第2水平方向案内レール384に設けられた水平移動スライダ386に跨がる。
上記したように、橋架フレーム328にはL字型ブラケット320が取付ネジ326を介して連結される。従って、ピニオンギア314が回転することに伴ってラックギア380上を相対的に変位すると、L字型ブラケット320と一体的に橋架フレーム328が同一方向に向かって変位する。
橋架フレーム328の上面には、前記収穫用アーム20が取り付けられる。従って、収穫用アーム20は、橋架フレーム328と一体的に変位する。移動台座18の上面には、その長手方向(ラックギア380の延在方向に直交する方向)に沿ってスリットが形成されている。従って、収穫用アーム20が変位する際に移動台座18の上面に干渉することはない。
図1に示すように、水平移動機構302は、水平移動ステージ370を紙面の左右方向(果菜収穫装置10の前後方向)に沿って変位させるための前後移動用モータ390と、前後移動用送りネジ392を含む前後移動用ボールネジ394とをさらに備える。前後移動用モータ390の駆動回転軸と、前後移動用送りネジ392の先端に設けられた従動回転軸にはプーリが各々設けられる。また、プーリ同士に駆動ベルト396が架け渡される。
水平移動ステージ370は、前後移動用送りネジ392に設けられている。従って、前後移動用モータ390の駆動回転軸の回転駆動力がプーリ及び駆動ベルト396を介して従動回転軸から前後移動用送りネジ392に伝達されると、前後移動用送りネジ392が追従回転することに伴って水平移動ステージ370が収穫用アーム20ごと変位する。
果菜収穫装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、鉛直移動機構100、ロック機構200及びアクチュエータ300の作用効果につき説明する。
鉛直変位用送りネジ184、鉛直側減速機構106、鉛直変位用モータ104をギアケーシング110に組み付けるに際しては、先ず、従動回転軸116及び従動歯車156が設けられた鉛直変位用送りネジ184からとする。蓋部材120の小通過孔183に通された連結ネジ134が、第3円筒状カバー180の一部位である第3平板形状部182の第3雌ネジ孔181に螺合されることにより、第3円筒状カバー180が蓋部材120に堅牢に位置決め固定される。第3円筒状カバー180の固定位置は、小通過孔183と第3雌ネジ孔181が重なる位置である。そして、第3円筒状カバー180が位置決め固定されることに伴い、該第3円筒状カバー180内の第4ベアリング178に軸支された鉛直変位用送りネジ184、該鉛直変位用送りネジ184に通された鉛直移動スライダ102も位置決め固定される。
次に、鉛直側減速機構106を組み付ける。すなわち、鉛直側減速機構106を構成する第2中継歯車152を従動歯車156に仮噛合するとともに、蓋部材120の第2長穴163に連結ネジ134を通し、第2円筒状カバー154の一部位である第2平板形状部162の第2雌ネジ孔160に仮締めする。
第2中継歯車152と従動歯車156とのバックラッシュが大きいときには、鉛直側減速機構106の位置調整を行う。具体的には、第2ネジ盤142に設けられた第2調整ネジ146を、第2平板形状部162に向かって一層突出する前進方向に螺回する。前進した第2調整ネジ146が第2平板形状部162を押圧することで、第2円筒状カバー154、ひいては鉛直側減速機構106が、第2長穴163に通された連結ネジ134に案内されながら、鉛直変位用ボールネジ108側に指向して若干変位する。これにより、バックラッシュを小さくすることができる。勿論、第2調整ネジ146の螺回を停止することにより、鉛直側減速機構106の変位が終了する。
次に、鉛直変位用モータ104を組み付ける。すなわち、鉛直側減速機構106を構成する第1中継歯車150を駆動歯車124に仮噛合するとともに、蓋部材120の第1長穴132に連結ネジ134を通し、第1円筒状カバー126の一部位である第1平板形状部128の第1雌ネジ孔130に仮締めする。必要に応じ、保持盤204と支持板170を仮連結するようにしてもよい。
第1中継歯車150と駆動歯車124とのバックラッシュが大きいときには、上記に準拠して鉛直変位用モータ104の位置調整を行う。すなわち、第1ネジ盤140に設けられた第1調整ネジ144を、第1平板形状部128に向かって一層突出する前進方向に螺回する。前進した第1調整ネジ144が第1平板形状部128を押圧することで、第1円筒状カバー126が第1長穴132に通された連結ネジ134に案内されながら、鉛直側減速機構106側に指向して若干変位する。結局、鉛直変位用モータ104の全体が鉛直側減速機構106に接近するので、バックラッシュが小さくなる。その後、第1調整ネジ144の螺回を停止し、鉛直変位用モータ104の変位を終了させる。さらに、保持盤204と支持板170を本連結する。
このように、第1調整ネジ144が通された第1ネジ盤140、第2調整ネジ146が通された第2ネジ盤142を設け、且つ連結ネジ134を第1長穴132、第2長穴163に通すようにしたことで、鉛直変位用モータ104や鉛直側減速機構106の位置を調整することが容易となる。この調整の後にナットを緊締することにより、鉛直変位用モータ104や鉛直側減速機構106が堅牢に位置決め固定される。また、第1中継歯車150と駆動歯車124、第2中継歯車152と従動歯車156の各バックラッシュが、設計値から大きく相違することが回避されるようにして設定される。従って、ガタツキを可及的に小さくすることができる。
しかも、本実施の形態においては、鉛直変位用モータ104、鉛直側減速機構106及び鉛直変位用ボールネジ108を並列配置している。従って、これらを直列配置したときに比して全長を小さくすることができる。この分、鉛直移動機構100や、該鉛直移動機構100を組み込んだ果菜収穫装置10の小型化を図ることができる。
なお、上記に代替し、従動歯車156と第2中継歯車152のバックラッシュの調整、第1中継歯車150と駆動歯車124のバックラッシュの調整が終わった後、従動回転軸116に鉛直変位用送りネジ184を取り付けるようにしてもよい。
一方、アクチュエータ300を組み上げる際には、フライホイール308の内部に収容された連結具312の第1嵌合穴330、第2嵌合穴332に対し、幅方向変位用モータ304の水平回転軸310、ピニオンギア314の軸部316をそれぞれ嵌合する。そして、各フライホイール側螺合穴362に対し、2本の第2緊締ネジを順次螺合する。これにより、フライホイール側螺合穴362に2本の第2緊締ネジが直列配置される。奥側の第2緊締ネジの先端は、回転軸の平坦部318に着座する。これにより、フライホイール308が水平回転軸310に緊締される。すなわち、フライホイール308が水平回転軸310に位置決め固定される。
さらに、第1緊締ネジ346を、フライホイール308の円筒形状部350に形成された挿通孔354に通して連結具側螺合穴344に螺合する。上記したように、挿通孔354が円筒形状部350の直径に対して平行に延在し、且つ連結具側螺合穴344が連結具312の直径に対して平行に延在する(図8参照)。このため、第1緊締ネジ346を挿通孔354に通すことや、連結具側螺合穴344に螺合することが容易である。
この螺合により、連結具312の、第1縦スリット338、第2縦スリット340を介して離間した切欠部342内の底壁同士が接近する。その結果、連結具312が、軸部316及び水平回転軸310に対して緊締される。
本実施の形態では、上記したように、フライホイール308の内部に連結具312を収容するようにしている。この分、フライホイール、連結具及び回転部材が直列に配置される従来技術に係るアクチュエータに比して全長が小さくなる。また、同時に、幅方向変位用モータ304の水平回転軸310の全長を小さくすることもできる。以上のことも、果菜収穫装置10の小型化に寄与する。
組み上げられたアクチュエータ300は、ピニオンギアホルダ322が連結されたL字型ブラケット320を介して橋架フレーム328に組み付けられる。この際、取付ネジ326を橋架フレーム328の壁部に対して弛緩し、L字型ブラケット320とともにアクチュエータ300を上下方向に変位させてラックギア380とピニオンギア314の位置合わせを行う。これにより、ラックギア380とピニオンギア314のバックラッシュを調整することができる。
トマト等の果菜12を収穫する際、果菜収穫装置10は、自動的に又は作業者による手動操作によって、果菜12に接近する。勿論、この際には車輪22が回転する。そして、収穫用アーム20を果菜12の位置に合わせるべく、鉛直変位用モータ104が付勢されて駆動回転軸112及び駆動歯車124が回転(例えば、正回転)する。なお、この際、ソレノイド222を構成する電磁コイルに予め通電し、ロック機構200を構成するレバー部材220の係合フック部224を第1係合凹部210、第2係合凹部212から離間(離脱)させておく。
駆動歯車124が第1中継歯車150に噛合しているため、第1中継歯車150、中継回転軸114及び第2中継歯車152が、駆動歯車124とは逆方向に回転動作し始める。また、第2中継歯車152に噛合した従動歯車156、該従動歯車156が外嵌された従動回転軸116が、第2中継歯車152とは逆方向、すなわち、駆動回転軸112と同一方向に回転する。
従動回転軸116が鉛直変位用送りネジ184に連結されていることから、鉛直変位用送りネジ184が従動回転軸116と同一方向(すなわち、駆動回転軸112と同一方向)に回転する。なお、鉛直変位用モータ104と鉛直変位用送りネジ184の間に介在する鉛直側減速機構106により、鉛直変位用送りネジ184の回転速度が制御される。
鉛直変位用送りネジ184が回転することに伴って、該鉛直変位用送りネジ184に設けられた鉛直移動スライダ102が、該鉛直変位用送りネジ184の長手方向である鉛直方向に沿って変位する。すなわち、鉛直移動スライダ102は、例えば、上昇する。従って、鉛直移動スライダ102が支持する移動台座18や、該移動台座18に設けられた収穫用アーム20が一体的に変位(例えば、上昇)する。
上記したように、駆動歯車124と第1中継歯車150、第2中継歯車152と従動歯車156の各バックラッシュは十分に小さい。従って、各歯車間のガタツキが抑制されている。このため、鉛直移動スライダ102の変位量が精度よく設定される。従って、収穫用アーム20の停止位置を高精度に設定することができる。
何らかの事情により収穫用アーム20を緊急停止したい場合には、鉛直変位用モータ104の駆動回転軸112の回転を停止させる。この場合、図5に示すソレノイド222を構成する電磁コイルに、永久磁石の保持力を打ち消す方向に作用する力が発生する通電を行う。この通電を受け、進退軸226が前進する。
該進退軸226の先端は、レバー部材220の一端に形成されたU字状溝228に係合している。従って、レバー部材220の一端が、前進する進退軸226から押し出される。また、コイルスプリング230の弾発付勢力により、レバー部材220が引っ張られる。以上のような理由から、レバー部材220が、圧縮するコイルスプリング230に引っ張られ、回動ボルト214を回動中心として、係合フック部224が係合用リング部材202に接近する方向に回動する。
回動したレバー部材220の係合フック部224が、駆動回転軸112と一体的に回転している係合用リング部材202の第1区画壁206又は第2区画壁208に接触したときには、係合フック部224が第1区画壁206又は第2区画壁208からの反力を受けて弾かれる。係合フック部224が弾かれたレバー部材220は、該係合フック部224が係合用リング部材202から離間する戻り方向に反回動した後、コイルスプリング230の弾発付勢力によって、該係合フック部224が係合用リング部材202に接近する方向に再回動する。
ここで、第1係合凹部210と第2係合凹部212の各中心角が同一となるように第1区画壁206と第2区画壁208が等間隔で離間している場合、レバー部材220の反回動開始から再回動終了までの周期と、係合フック部224が第1区画壁206又は第2区画壁208と対向する周期とが略同一であると、換言すれば、レバー部材220の固有振動数と、駆動回転軸112の回転数とが略同一であると、レバー部材220は、第1区画壁206又は第2区画壁208に弾かれることによる反回動と、コイルスプリング230の弾発付勢力による再回動とを繰り返す。従って、係合フック部224が第1係合凹部210又は第2係合凹部212に係合することは困難である。
これに対し、本実施の形態では、第1区画壁206と第2区画壁208が、第1係合凹部210と第2係合凹部212の各中心角が相違するように不均等に離間している。このため、例えば、係合フック部224が第1区画壁206及び第2区画壁208の双方に弾かれてレバー部材220が反回動を起こしたとしても、第2区画壁208に弾かれた後に再回動した係合フック部224が第1区画壁206に対向することはない。第1区画壁206は、係合フック部224の位置まで未だ到達していないからである。このため、係合フック部224が第1区画壁206に再度弾かれることが回避される。
従って、この場合、係合フック部224が第2係合凹部212内に進入し、その後、図11に示すように、係合フック部224の位置に到達した第1区画壁206の側壁に係合する。この係合により、駆動回転軸112のそれ以上の回転が阻止される。すなわち、駆動回転軸112がロックされるとともに、鉛直変位用送りネジ184の回転が停止して収穫用アーム20の昇降が停止するに至る。結局、本実施の形態によれば、駆動回転軸112が高速回転している場合であっても、係合フック部224を第1係合凹部210又は第2係合凹部212のいずれかに係合させて収穫用アーム20を停止させることができる。その後、収穫用アーム20を再度昇降させる場合には、電磁コイルに対し、進退軸226の後退方向への通電を行ってロックを解除すればよい。
収穫用アーム20が目標高さに到達した際に収穫用アーム20が自重で下降することを防止したい場合にも、上記と同様に、永久磁石の保持力を打ち消す方向に作用する力が発生する通電を行うようにしてもよい。すなわち、ロック機構200の作用下に駆動回転軸112の回転を停止してその状態を維持する。
次に、収穫用アーム20を水平方向に移動させて果菜12に接近させるべく、アクチュエータ300を構成する幅方向変位用モータ304が付勢される。すなわち、水平回転軸310が回転を開始する。フライホイール308により、イナーシャ比が低減される。
また、フライホイール308を連結具312の外周側に配置する本実施の形態では、水平回転軸310の全長が小さいので、該水平回転軸310が撓み難くなる。換言すれば、水平回転軸310の剛性が大きくなる。このため、幅方向変位用モータ304が付勢されてから水平回転軸310が安定な回転状態となるまでの応答速度や、幅方向変位用モータ304が停止されてから水平回転軸310が回転を停止するまでの応答速度が大きくなる。すなわち、いわゆる応答性が良好となる。
さらに、フライホイール308には、挿通孔354の他に第1貫通孔356〜第3貫通孔360が形成されている。挿通孔354と第1貫通孔356の位相差は180°であり、第2貫通孔358、第3貫通孔360は、挿通孔354及び第1貫通孔356に対する位相差が90°となる位置に形成されている。すなわち、挿通孔354、第2貫通孔358、第1貫通孔356、第3貫通孔360は等間隔で離間している。このため、円筒形状部350の周回方向の重量が均等化される。
加えて、第2緊締ネジの比重がフライホイール308の比重と同一である。また、好ましくは、フライホイール側螺合穴362の手前側の第2緊締ネジの上端面が、フライホイール側螺合穴362の入口開口と面一に設定される。すなわち、この場合、フライホイール側螺合穴362を穿設することで低減したフライホイール308の重量と略同量の重量を、第2緊締ネジで補っている。このため、遮蔽部352に重量の偏りが生じることが回避される。
以上のような理由が相俟って、フライホイール308の回転バランスを良好に保ちつつ、イナーシャ比を低減することができる。
さらに、フライホイール側螺合穴362内で2個の第2緊締ネジを直列配置するようにしている。従って、奥側の第2緊締ネジが手前側の第2緊締ネジに押圧されるので弛緩し難い。このため、水平回転軸310に対するフライホイール308の緊締が保たれる。すなわち、フライホイール308が安定して回転するとともに、イナーシャ比が良好に低減される。
ピニオンギア314は、ラックギア380に噛合している。このため、水平回転軸310及び連結具312と一体的にピニオンギア314が回転すると、ピニオンギア314がラックギア380に沿って相対的に変位する。従って、アクチュエータ300が、ラックギア380の延在方向である水平方向(図1の紙面に直交する方向)に沿って変位するとともに、これと一体的に橋架フレーム328及び収穫用アーム20が同一方向に変位する。
さらに、前後移動用モータ390が付勢されて駆動回転軸が回転する。この回転駆動力は、プーリ及び駆動ベルト396を介して従動回転軸から前後移動用送りネジ392に伝達される。その結果として前後移動用送りネジ392が回転し、水平移動ステージ370が収穫用アーム20ごと、図1の紙面の左方向又は右方向のいずれかに変位する。なお、高さ方向、幅方向、前後方向への収穫用アーム20の移動は、順不同で行うことができる。
以上のようにして高さ位置、水平位置が果菜12に合わせられた収穫用アーム20は、果菜12を果梗から切断する等して分離する。収穫された果菜12は、ストッカ部14に一時的に保管される。
次の収穫を行うべく収穫用アーム20の位置を変更する場合、上記と同様に幅方向変位用モータ304又は鉛直変位用モータ104の少なくともいずれかを付勢すればよい。なお、鉛直変位用モータ104の駆動回転軸112を回転させる場合には、ロック機構200を予め解除することは勿論である。
ロック機構200を解除するには、電磁コイルに対し、進退軸226が後退する方向の通電を行う(図5参照)。これにより後退する進退軸226は、レバー部材220の一端を引っ張る。この引っ張りに伴い、レバー部材220に、係合フック部224が係合用リング部材202から離間する方向に回動する力が付与される。この力は、コイルスプリング230の弾発付勢力よりも大きい。従って、レバー部材220が回動ボルト214を中心に回動し、その結果、係合フック部224が係合用リング部材202から離間(離脱)する。これにより駆動回転軸112に対するロックが解除され、該駆動回転軸112が回転可能な状態となる。
目標個数の果菜12を収穫した後は、幅方向変位用モータ304や鉛直変位用モータ104の付勢を停止するとともに、電磁コイルに、永久磁石の保持力を打ち消す方向に作用する力が発生する通電を行うようにしてもよい。これにより係合フック部224が第1係合凹部210又は第2係合凹部212に係合するので、駆動回転軸112がロック状態となる。従って、果菜収穫装置10が休止状態であるときに、鉛直移動スライダ102や移動台座18、収穫用アーム20が自重で下降することが防止されてその位置を保つ。
ソレノイド222が自己保持型であれば、通電を停止した後も、ロック作動状態又はロック解除状態が保たれる。すなわち、ロックの作動と解除を切り替える際にのみ通電を行えばよい。従って、省エネルギ化や低コスト化を図ることができる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、鉛直移動機構100(変位部材移動機構)やロック機構200(回転軸停止用ロック機構200)、アクチュエータ300は、果菜収穫装置10のみならず、他の装置にも適用することが可能である。これらの他の好適な適用例としては、溶接ガンが挙げられる。
また、鉛直移動機構100(変位部材移動機構)を、鉛直側減速機構106(減速機構)を含めることなく構成するようにしてもよい。
さらに、ソレノイド222は、通電を停止したときに進退軸226が後退し、通電したときに前進するものであってもよい。
10…果菜収穫装置 12…果菜
18…移動台座 20…収穫用アーム
22…車輪 100…鉛直移動機構
102…鉛直移動スライダ 104…鉛直変位用モータ
106…鉛直側減速機構 108…鉛直変位用ボールネジ
112…駆動回転軸 114…中継回転軸
116…従動回転軸 120…蓋部材
124…駆動歯車 126…第1円筒状カバー
128…第1平板形状部 132…第1長穴
140…第1ネジ盤 142…第2ネジ盤
144…第1調整ネジ 146…第2調整ネジ
150…第1中継歯車 152…第2中継歯車
154…第2円筒状カバー 156…従動歯車
162…第2平板形状部 163…第2長穴
174…段付長穴 180…第3円筒状カバー
182…第3平板形状部 184…鉛直変位用送りネジ
200…回転軸停止用ロック機構 202…係合用リング部材
204…保持盤 206…第1区画壁
208…第2区画壁 210…第1係合凹部
212…第2係合凹部 214…回動ボルト
220…レバー部材 222…ソレノイド
224…係合フック部 226…進退軸
230…コイルスプリング 300…アクチュエータ
302…水平移動機構 304…幅方向変位用モータ
306…水平側ベアリング 308…フライホイール
310…水平回転軸 312…連結具
314…ピニオンギア 316…軸部
318…平坦部 320…L字型ブラケット
322…ピニオンギアホルダ 328…橋架フレーム
342…切欠部 344…連結具側螺合穴
346…第1緊締ネジ 350…円筒形状部
352…遮蔽部 354…挿通孔
356…第1貫通孔 358…第2貫通孔
360…第3貫通孔 362…フライホイール側螺合穴
364…第2緊締部材 370…水平移動ステージ
380…ラックギア 386…水平移動スライダ
390…前後移動用モータ 392…前後移動用送りネジ
394…前後移動用ボールネジ 396…駆動ベルト

Claims (5)

  1. 回転軸を有する駆動手段と、前記回転軸と一体的に回転する回転部材と、前記回転軸と前記回転部材の間に介在する連結具とを有するアクチュエータにおいて、
    前記連結具を内部に収容する円筒形状部を有するフライホイールを備えるアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、前記連結具に、該連結具を前記回転軸に対して緊締する連結具用緊締部材が螺合される連結具側螺合穴が形成されるとともに、前記フライホイールの前記円筒形状部に、前記連結具用緊締部材が通される複数個の挿通孔が形成され、
    さらに、前記挿通孔に対し、前記円筒形状部の円周方向に沿って180°離間する第1貫通孔と、前記挿通孔及び前記第1貫通孔に対して等間隔で離間する第2貫通孔及び第3貫通孔とが形成されたアクチュエータ。
  3. 請求項1又は2記載のアクチュエータにおいて、前記フライホイールは、前記円筒形状部に連なるとともに前記回転軸を覆う遮蔽部を有し、
    前記遮蔽部に、該遮蔽部を前記回転軸に対して緊締するフライホイール用緊締部材が螺合されるフライホイール側螺合穴が形成され、
    前記フライホイール用緊締部材の全体が前記フライホイール側螺合穴内に収納されたアクチュエータ。
  4. 請求項3記載のアクチュエータにおいて、前記フライホイール用緊締部材の比重が前記フライホイールの比重と同一であるアクチュエータ。
  5. 請求項3又は4記載のアクチュエータにおいて、複数個の前記フライホイール用緊締部材が前記フライホイール側螺合穴内で直列配置されたアクチュエータ。
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